ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

神楽坂署 生活安全課 舘ひろし、南野陽子、モト冬樹、古本新乃輔… ドラマの原作・キャストなど…

『ザ・ミステリー「神楽坂署 生活安全課」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 吉川
  2. 源田
  3. 渋谷
  4. ボウガン
  5. 弘子
  6. 犯人
  7. 中村
  8. 指紋
  9. お前
  10. キャップ
  11. 靴跡
  12. 洋子
  13. 永江
  14. マッサージチェア
  15. 高岡
  16. ロク
  17. 以上
  18. 強請
  19. 殺害
  20. 英治

f:id:dramalog:20200217145815p:plain

『ザ・ミステリー「神楽坂署 生活安全課」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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ザ・ミステリー『神楽坂署 生活安全課』[字]

迷刑事エイジ&ロク!殺人課だけが主役じゃない!ペット泥棒が見つけた奇妙な死体。命令無視の突撃捜査が暴く15年前の完全犯罪!≪出演≫舘ひろし南野陽子モト冬樹ほか

詳細情報
番組内容
情に厚い正義漢、神楽坂署生活安全課の班長・高岡英治(エイジ)。妻を亡くし、祖父母のもとに一人娘の洋子がいる。女房役の戸川六輔(ロク)とは幼稚園からの幼なじみで、迷コンビで市民の安全を守っている。
ある日、犬泥棒を取り調べるうちに、源田丈司という男がボウガンで殺されているという情報を得たエイジたち。さらに源田の知り合いの渋谷もボウガンで殺される。
番組内容続き
あまりにはっきりと残された指紋と靴跡の意味に疑問を感じるエイジ。そして浮かび上がる過去…。
警視庁捜査一課、所轄の刑事課に邪険に扱われながらも、生活安全課の迷コンビが事件解決に挑む!
出演者
 高岡英治…舘ひろし
 伍代茜…南野陽子
 戸川六輔…モト冬樹
 立花明…古本新乃輔
 永江昇一郎…金児憲史
 源田丈司…鶴田忍
 渋谷美代治…乱一世
 青野泰三…新藤栄作
 千葉…木村栄
出演者つづき
 高岡洋子…通山愛里
 吉川和男…鹿内孝
 中村隆志…誠直也
 横山正義…清水章吾
 立花弘子…中山忍
 石上賢…ガッツ石松
原作脚本
【原作】逢坂剛
『配達される女』より(集英社文庫刊)
【脚本】大野武雄
監督・演出
【監督】村田忍

 

 


(サイレン)

(高岡)永江…
もっと肩の力を抜け。

(永江)はい。
誘拐事件なんて初めてなもんで。

しかも 人質は複数。

(永江)僕にとっては
これ以上ない サプライズです。

ご苦労さん。
(戸川)容疑者の今村は

部屋にいます。
人質は?

さっきまで ないてたんだけど
今は まったく

なき声が聞こえません。
まさか!

犯人の今村が 持て余して
既に殺害なんてことは…。

(茜)犯人の狙いは 金よ。

お金をとる前に
殺したりなんかしない。

とにかく 人質の保護を最優先だ。

(ノック)

今村さん!

今村だな? 神楽坂署の…。

(犬の吠え声)

(今村)痛い… 痛いって!

人質の確保!

ロク!
「犬質」だろ それ。

よし… 追い込んだぞ!

ロク 早くしろ! 手 突っ込んで
お前 誘い出せ!
駄目だよ。

俺が昔 噛まれて以来
犬が駄目だってことは

お前だって 知ってんだろう?
お前さ それ

幼稚園の時のことじゃないの?
そのトラウマを

まだ引きずってるの?
引きずってるよ。

うんと引きずってるよ。
だから キャップ

お前が やれ!
押すなよ お前!

俺だって お前が噛まれた後
すぐ噛まれて…。

上司の命令だ 戸川刑事!
すぐ確保しろ!!

こんな時に 上司も部下も
へったくれもあるかよ。

ちょっと待て。 だいたい 俺は
こんな事するために

刑事になったわけじゃ
ねえんだからさ!

刑事辞めて 田舎帰ろうかな。

生活安全課の喜びは?

市民の笑顔。

キャップ 生活安全課の
使命は なんだ?

市民の安全。
そこまで わかってるなら…。

(2人)お前が 犠牲になれよ!

名前呼んでみたらどうですか?

名前?

ポチとジョンかな?

ポチとジョン?

ポチ? ジョン?

ポチ… ジョン。

これで 一件落着だな。
まぁ よかった よかった。

あっ 英治… キャップ。 時間だぞ。

いい?
あとは俺らに任せて 早く行けよ。

えっ どこ行くんですか?
いや…。

愛しい人を迎えに 東京駅だよ。

愛しい… 愛しい人って 奥さん
とうの昔に亡くなったんじゃ?

仙台にいる娘が 遊びに来るんだ。

説明はいいから ほら早く行けよ。
ごめんな!

「娘を迎えに行くからさ」って
締まりのない顔だよな。

キャップと戸川さんって
長いんですか?

あぁ。 幼稚園の時からね
ずっと一緒だよ。

まぁ 今は あいつが ちょっと
上になっちゃったけどさ

子供の時は 俺の方が
喧嘩は 全然強かったんだぜ。

あいつのことを
よく守ってやったもんだよ。

その頃から世話女房だったんだ。
世話女房?

だから 戸川さんって 独身なんだ。

キャップのこと愛してるって感じ
しますよね? ほら 行くぞ!

何わけわかんないこと
言ってんだよ。

(横山)さぁ わかるか?

「小便禁止」。 ね?

あっちこっちでしちゃ 駄目だよ。

メッだよ!
(犬の吠え声)

おじちゃん 怒ってるんだからね。

(横山)ごめんちゃいは?

ごめんちゃい!
ごめんちゃい!

ごめんちゃいは!?
ごめんちゃい。

「行方不明のペット探します。
料金格安」。

あんたの手口は
わかってるんだよ。

よその家のペットを盗んで
このチラシを ばら撒く。

ペットを盗まれた人が チラシを見て
あんたに ペット探しを依頼する。

いや 俺は そんなことは…。

預かったんだ。
いきなり女が訪ねてきて…。

ねぇ 今村さん
もう 詐欺なんて やめたら?

すべて自白して
足洗っちゃいなさいよ。

余計なお世話だ!
でないと あなた

人生の最期を 刑務所で
迎えることになるのよ!?

私の ここでの最後の仕事で
出会ったあなたに

もう これ以上
人生間違えてほしくないの。 ね?

ちょっと 今 なんて言った?
ここでの最後の?

もう これ以上 人生を
間違えてほしくない。

そう思ってるのよ。

まだまだ やり直す時間なら
あるから。 ねっ?

ちょっと茜ちゃん どういうことよ
ちょっとタンマな…。

なぁ どういうことだよ?
ここを辞めるってさ。

私は 警視庁捜査一課から
ここ神楽坂署 生活安全課に

「人手が足りない。
次の人材が見つかるまで」

そういう約束で
助っ人として 参りました。

うん。 この3か月間
すげえ助かってるよ。

みんな感謝してるぞ。
ですが ここの横山課長は

釣りばかりして
まったく 後任の刑事を

探そうとしていません。
いいですか? このままだと私

捜査一課に戻れないんですよ!?
しかも 噂では

「この際 伍代茜は
神楽坂署に渡してしまえ。

捜査一課に戻るには
ハードルを高くしてしまえ」。

そんな噂が
一課には あるらしいんです。

ハードルを高くするって?

ここで 大きな事件を解決して
実績をあげろってことなんですよ。

じゃあさ 実績をあげれば
問題ないんだろ?

(今村)おい 俺を無視するなよ!
実績をあげろっていったって…。

そうだよなぁ。
この3か月間 扱ってきたのは

下着ドロに 痴漢にノゾキ。
賽銭泥棒に犬泥棒か…。

おい! 俺は とびきりのネタ
持ってるんだぞ!

湯島で人が殺されている!

何だって?

詐欺師の言うことだから
信じなくてもいいけどよ。

本当ですか?

昨夜 手ごろな犬がいないかと
行き当たりばったりで

湯島の 源田って家に入ったんだ。

(今村)犬はいなかったんだけど
妙に 人の気配がなくて…。

(茜)時間は 9時頃。
湯島の源田って家だな?

えっ? やるんですか?
殺人や強盗などの凶行犯は

刑事課の担当じゃないですか!?
ばか言ってんなよ。

刑事課だって 生活安全課だって
同じ警察官だよ。

茜ちゃん このヤマ 解決したら

大手を振って 捜査一課に
帰れるかもしれねえぞ?

じゃあ すぐ キャップに連絡します!
あぁ… 俺たちだけで十分だ。

いや 課長 持ち場が
違うのはわかっていますが

我々にやらせてください。
いや やりますんで…。

刑事課にふせておくったって
そうはいかんだろう。

 

(中村)はい 刑事課。 うん タレコミ?

しかし 戸川
俺は揉め事は困るんだよ。

いいか 戸川…。
(電話が切れる音)

もしもし!? おい!

(中村)湯島の源田という家だ!

(青野)早くしろ! 行くぞ!!
(一同)はいっ!

どうやら 茜ちゃんの
出番はないようだな。

それも かわいそうか。
警視庁の捜査一課長に繋いでくれ。

(斉藤)はい。

(斉藤)捜査一課 お願いします。

(斉藤)持丸課長
おいででしょうか? はい…。

(斉藤)課長 どうぞ!
はい。

はい。 持丸君か 横山です。
あの…。

釣り仲間のよしみで ちょっと
捜査協力頼みたいんだがな。

そうか。 洋子がカレーライスをなぁ。

(洋子)評判いいのよ。
今晩 作ってあげる!

誰に評判いいの?

ボーイフレンド。

気になる?

いや 別に…。 全然!

嘘よ。 受験生には
そんな余裕は ありません。

親をからかうもんじゃないの。

(パトカーのサイレン)

うちの覆面だ。

おい まずいぞ。

今 帰りか? 洋子ちゃん?

でっかくなったなぁ おい。

何かあったのか?
いや 何も…。

美人になったなぁ。 どうだ?
おじさんの お嫁さんになるか?

何があった?
(茜)湯島二丁目で殺人です。

殺し?
駄目だぞ 駄目だぞ 英治!

お前 今 休暇中なんだからな!
洋子 ごめんな。

悪いけど これで
タクシーで帰ってくれ。

英治 駄目だぞ。
(茜)あ… キャップ やめてください。

(茜)え!?
行くぞ!

(パトカーのサイレン)

越権行為を承知で 茜ちゃんの
希望を叶えてやりたい か…。

はい。
ロクの野郎
いいとこあんじゃねえか…。

(パトカーのサイレン)

うちの刑事課の連中だぜ。

生活安全課が何やってんだ?

帰った帰った 捜査の邪魔だ!

どこでどう事案を
知ったかわからんが

着手したのは
こっちが先だぞ。
あん?

殺しは 刑事課の担当だってのを
まだ知らんのか?

まあまあ 中村課長
おっしゃるとおり

殺しは そっちの担当です。

ですから
捜査の指揮は任せますから

我々も…
いや 伍代刑事だけでも

捜査に参加させて
もらえませんか?

帰った帰った。
おい ちょっと待てよ!

待ってくれませんか?
やめてください。 いいんです。

ったく 取り付く島も
ねえって感じだな…。

キャップ すみませんでした。
何が?

私が余計なことを
言ったばっかりに

お嬢さんとの大事な時間を
奪ってしまって…。

仕事好きなんだよ 俺は。
気にするな。

(パトカーのサイレン)

警視庁の捜査一課だ。
やけに早いお出ましだな。

(茜)石上班です。
(永江)聞いたことあります。

石上軍団と
呼ばれてるんですよね。

ご苦労さまです。

捜査一課が来ちゃ
俺たちの出る幕はねえか…。

引きあげるか。

まあ 洋子ちゃんのためには
よかったけどな。

いや 出番が回ってきたぞ。

おい 何やってんだ?
手伝ってくれ。

帰れって
言ったんじゃなかったのかよ!?

おい 刑事課も
生活安全課もないだろう?

同じ神楽坂署で…。
さあ 中入ってくれ!

どうなってんだ?

おそらく うちの課長が

同期の捜査一課長に
頼んだんだろう。

捜一が出ばってくれば
神楽坂署の刑事課なんか

顎で パシリに使われる。
そうなったら

青野あたりが黙っちゃいない。
だから…。

パシリを僕たちにさせようと…。

肝っ玉の小さい
中村の考えそうなことだ。

断りましょう。 そこまで
わかってて やることないです。

いや… やるよ。

茜ちゃんに
少しでも恩返ししないとな。

だろ? 戸川刑事。

ああ… いくぞ。

(カメラのシャッター音)

ライトをもっと強くしろ!
はい。

髪の毛1本見逃すなよ。
はい。

(石上)おい 警察犬
連れてくるように連絡しろ。

はい。

昨夜のナイター競馬か。

第7レースまで結果が
書き込んである。

(石上)馬券 そこいらにあるか?
いえ 見当たらないです。

ノミ屋を使ってるな…。

ノミ屋の番号があるはずだ。
調べてこい。

はい わかりました。
外国銘柄のタバコか…。

おい そっちの灰皿の吸い殻は?
国産ですね。

(中村)班長
死後硬直の度合いから

ホトケさんが殺害されたのは 1日前。

(中村)昨夜の宵の口ですな。

班長 玄関に
靴跡が残ってるんですが…。

デカ長 調べてください。
はい。

あんたがた 2人。

あんた?
がた?

ホトケさん 下ろしてくれるか?

来ちゃったぜ 嫌な仕事が…。
はい。

この矢と椅子から 指紋の採取。
はい。

石上さん これは?

(石上)ホトケさんの心臓の裏か。

矢は 体を貫通してないのに
変ですね。

おう ちょっと待って!
はい。

(千葉)被害者の男性
源田丈司さん 55歳。

職業は 飲食店経営。
五反田で キャバクラを経営している。

家族はなし。 かつて
傷害で逮捕歴がある。 以上だ。

(中村)
犯行に使われた凶器は ボウガンだ。

矢からみて

このサイズのものと思われる。

また これから かなり
鮮明な指紋が採取されているが

前歴者に該当者はいなかった。

ボウガン以外のものから
ボウガンと同じ つまり

犯人のものと思われる指紋は
一切検出されていない。

また 庭に面したガラス戸は
ロックされており

犯人は
マッサージチェアに座っていた被害者を

正面から撃ったものと思われる。

現場の応接セット
テーブルの上の灰皿に残された

5本のタバコの吸い殻。

これは 被害者のものではなく
犯人のものの可能性が高い。

つまり 犯人は 現場でタバコを吸い

被害者と用談中 隙をみて

隠し持っていたボウガンで
射殺したものと思われる。

それから
玄関先に残っていた靴跡ですが

土が柔らかく かなり
鮮明な靴跡が採取できました。

また マッサージチェアの背の部分に
残っていた穴ですが

ボウガンによって
あけられた穴だと思われます。

それ あれですかね?

犯人が 被害者を殺害する前に
試し撃ちでもしたんですかね?

ばっかじゃねえの!?

えっ?

(中村)え~ それじゃあ
これからの捜査の分担だが…。

その前に ちょっといいですか?
(中村)なんだ?

今までの報告の中で

わからない所が
何か所かあります。

どこが?

室内には 一切
指紋を残していないのに

ボウガンの矢には 指紋を残し

靴跡を残し そして

吸い殻まで残してる。

まったく ガサツというか 不用心で

同じ人間の行動とは
思えないんですが。

高岡刑事 じゃあ あんたは

犯人を どういう人間だと
結論づけるんだ?

今の時点では まだ何とも…。

自分で説明のつかんことを
口にするな。

時間の無駄だ。

木下 矢島刑事。
(2人)はい!

目撃者の洗い出し!
(2人)わかりました。

以上!

あの! 我々は?

あぁ お前たち2人は…
一課の道案内。

それと ボウガンの出所を洗ってくれ。

ボウガンと運転手… いや
道案内の両方ですか?

伍代刑事は 調書の整理係。
永江は 茶菓の担当。

サカ?
お茶汲みってこと。

ボウガンと運転手の両方だってよ。

言うのは 向こうの勝手。
聞く聞かないは こっちの勝手だ。

その強気の あおりが
こっちに きちゃうんだよね。

期待してるぞ。
はい!

源田丈司な。
わかりました。

どんな情報でもいいから
ネタ 集めてくれよ。

任せてください!
ごちそうさまです!

頼むな。
ありがとうございました。
頼むぞ。

情報提供者の接待も
楽じゃなくて…。

これ 全部 自腹だからな。

で 女将さん いくら?

いいんですよ。
いや そういうわけには…。

いつも お世話になってんだから
いいんですよ。

そう? 悪いね いつも。

となれば 英治…
ちょっと やっていくか。

お前にはいつも
辛い思い させてるからなぁ。

いい? 甘えて。
いいですよ。

でも お二人
仕事の途中じゃないんですか?

仕事…。
終わっちゃったからな。

じゃ とりあえず…。
(2人)もう1本!

(玄関チャイム)

(ドアの開く音)

慰問に来ました!
(洋子)どうぞ。

父の手紙に書いてあったとおりの
イメージで すぐ わかりました。

キャップが? なんて?

美人で 気立てがよくて

勝ち気で
死んだ母に 少し似てるって。

(笑い声)

そう… お母さんが亡くなって
それで 仙台に。

こっちに来ても
いいんですけど

仙台の おじいちゃんと
おばあちゃんの所にいたほうが

父も安心だろうと思って。

だけど 寂しくない?

父は
よく手紙をくれるんですよ。

週に一度は 必ず。

キャップが? 筆まめなんだ。

今日 あんなことがあった
こんなことがあったって

取るに足りないようなことを
こまごまと。

亡くなった母の思い出を
書いてきたりもするんです。

いい お父さんね。

今ごろ くしゃみしてますよ
お父さん。

(くしゃみ)

すみません。

 


はい 高岡。

おう ロクか… お前 すいぶん
にぎやかだね。

(2人)ハッ ハッ!

(悦子)「ウララ ウララ ウラウラで」

「ウララ ウララ ウラウラよ」
悦子ちゃ~ん!

「ウララ ウララ ウラウラの」

「この世は私のためにある」

ハッ!
「見ててごらん この私」

「今にのるわ玉のこし」

悦子ちゃんだ。 元キャバクラの
売れっ子だったんだけど

今は ソープ関係の仕事をしている。

死んだ源田さんと
親しかったらしい。

情報屋の神尾からの知らせだ。

悦子ちゃん!
ちょっと休憩しようか。

いやねぇ よかったよ ほんとに
プロみたいだよ プロ!

また もう!
ねぇねぇねぇ さっきのさ

源田さんの話
もう一度してくれる?

さっきの話って…
源ちゃんの金づるの話?

それそれそれ。
源ちゃん
最近 全然景気が よくなくてさ。

たまには お店に来てよ。

ここじゃ 全然 私の売り上げに
ならないじゃない。

もうすぐ 大金が入るんだ。

そうなったら 毎日通ってやるよ。

いい金づるを 掴んだんだ

金づるって?
さぁ。

それでね そんな話を聞いて
しばらくして

源ちゃんの家に呼ばれたの。
家に?

ホテル代も
惜しくなったんじゃない?

けっ! 渋谷!! 二度と
妙な真似しやがったら

ほんとに ぶっ殺すからな…。
やめなさい! やめなさいってば!!

離せよっ!
どうしたのよ? いったい。

渋谷の野郎 ふざけやがって!
俺を差し置いて

金を 独り占めしようと
しやがったんだ!

タクシードライバーの渋谷?

どこの会社だ?

そこまで注意して
見ていなかったそうですが

オレンジ色のタクシーだったと…。
話の様子から

金づるというのは 強請りで

タクシードライバーの渋谷と
仲間割れしてた。

当たってみる価値は
あると思いますが。

道案内は やらずに
そんなことしてたのか。

ボウガンは どうした?
お前たちの仕事は

ボウガンの出所
洗うんじゃなかったのか。

いや しかし この際
そんなことよりも…。

(中村)いいか!
どこの渋谷かも わからん。

事件に どこまで
関わってるかも わからん!

そんなネタで 一課のデカを
動かせると思ってるのか。

渋谷という男を割り出し
顔写真を入手し

その男が まちがいなく
ボウガンを買った。

そこまで確証がとれて
初めて一課に言えることだ。

(青野)よけいなことを考えずに

言われたことだけを
やってれば いいんだよ。

フン! てめえらが
ないがしろにされたんで

おもしろくねえだけだ。

俺たちだけで やるしかねえか。

また あいつらが
ムッとしちゃうんだろうな。

ここだ。

あっ 渋谷…。

(玄関チャイム)

渋谷さん!
ちょっと ガス臭いんですけど

お宅 大丈夫ですか?

英治 英治!

(サイレン)

(中村)
被害者は 渋谷美代治さん 47歳。

(中村)職業は タクシードライバー
犯行に使われた凶器は

源田さん殺害同様 ボウガンだ。

指紋も 同一のものが
残されていた。

矢のサイズも 同じだ。

(石上)同一犯による 連続殺人か?

2人の接点は
何かあるんでしょうか?

(中村)ある。
もう 20年以上も昔のことだが

武蔵野刑務所の
同房にいたことがある。

(中村)源田さんは 傷害。
渋谷さんは 窃盗。

いずれも 短期だが 服役している。

源田さんと2人で 誰かを
強請っていたという情報がある。

強請っていた相手に
逆に殺されたとも考えられる。

いったい誰を強請っていたか…。

(千葉)ガサ入れの結果

それらしいものは
発見できませんでした。

あ~ これが
源田さん宅玄関前で

採取した靴跡だ。

こっちが 渋谷さん宅裏で
採取した靴跡。

これとこれは 同じ靴跡だ。

(石上)これを見ても 源田さん
渋谷さんを 殺害したのは

同一犯だ。
(中村)以上のことから

源田 渋谷両名の
身辺捜査の範囲を広げて

誰を強請っていたのか
調べてもらいたい。

それと 渋谷さんの死亡推定時刻の
9時から11時

その前後の目撃者を
洗ってもらいたい。 以上だ。

(一同)はい!

ボウガンの矢に しっかり指紋を残して
靴跡も しっかり残してる。

まるで 源田さんと
渋谷さんを殺したのは

私ですよって
言ってるようなもんだな。

ところが 細心の注意を
払ってるのか

それ以外のところでは 何ひとつ…
髪の毛1本 残していない。

毛の話は すんなよ。

しかし 犯人が
2人いるみてえだな。

細心の注意を払うやつと

不用心に
何でも残していくやつと…。

あるいは 指紋と靴跡を
残したことに

なんか 犯人の意図が
あるかもしれん。

意図って… なんだよ それ。

わからん。

(相川)
渋谷さんに変わった様子ね…。

どんなことでも結構なんですが

金に関わるような話
聞いたこと ありませんか?

金?

あぁ! あったな…。

1週間くらい前だけどな

行きつけの喫茶店
ランチ頼んでな…。

渋谷:おぉ 悪い 悪い!
不景気なんだからよ

ダベってる暇ねえんだぞ。
不景気なんか 怖くねえよ。

どうやらよ 大金が
転がり込んできそうなんだよ。

ウィリアム テルって男 知ってるか?

(清水)
最近 ボウガンの会を作りましてね

まぁ 会員募集を始めたんです。

ボウガンか…。
タクシードライバーの渋谷さんも 会員に?

いえ 渋谷さんは この人のことを
いろいろと聞いてました。

清水:この人 吉川建設の社長の
吉川さん。

この間の
コンペの時の写真なんですが

楽しそうでしょ。
どうですか? ストレス解消に。

あ いや… 吉川建設っていうのは
どこにあるの?

どうかしたんですか? この人。
ん? いや…。

以前 ごっそり チップくれた人に
似てるもんだから

機会があったら
礼を言いたいと思ってね

吉川建設の社長… 金づるか。

この人は ボウガン うまい?

えぇ なかなかのもんですよ。

 

はい 千葉ですが。

手紙!?

(石上)吉川社長って 何者だ?

四谷にある 建設会社の社長です。
ボウガンの扱いに 慣れています。

よし わかった。
手分けして 吉川という人物と

源田 渋谷の関係を洗うこと。

および 指紋の入手。

および靴跡の採取。 徹底しろ!

はい。
これは 何だ?

匿名の タレコミです。
源田さんと 渋谷さんを

殺した可能性が あります。
それ 本当っすか!?

(千葉)会社が できたのは
10年ほど前で

それ以前は 解体工事の仕事を
していたそうだ。

性格は 温厚… ボランティア活動にも
参加していて 評判は悪くない。

自宅は 吉祥寺のマンション。
家族は ないようだ。

吉川だ!

(中村)つけろ。

(高木)じゃあ 中で。
はい。

何してんだ?

ひょっとしたら 吉川は
犯人じゃないんじゃないかな。

何言ってんだ お前…。
地面にかかる体重が 違います。

(吉川)じゃあ あと頼むな。
(高木)はい。

おい 行くぞ。

体重のわりに 窪みが浅い か…。

土の硬さの違いも あるからね…。

(中村)あの女 誰だ?

指紋採取して 万が一
人違いだったら 責任問題になる。

だから 俺たちに
やらせようってか?

小心者の中村の
考えそうなことだ。

その指紋 採ってこいなんてよ
税金の無駄遣いだよ。

ロク… 聞いてんのか? お前。

俺さ さっきから あの女将
どっかで見たことあると

思ってんだけどさぁ。
全然 思い出せないんだよなぁ。

あんまり 考えんなよ。

それ以上 頭使うと
余計 薄くなっちゃうぞ。

頭のことは
言うなって言ってんのに…。

(弘子)
兄さん 吉川さん お帰り…。

(明)はい。
毎度ありがとうございます。

あのグラスには
吉川の指紋が ベッタリだな…。

何よっ! どうせ 私は 男よ!!

そのうえ 禿げた 汚い男よ!!
でもね 心は 女なの!!

そこらへんの女より
ずっと 女なのよっ!!

どうしたんだ ロク…。
なのに 何よ 突然!!

私と もう 会わないなんてさ!

私を さんざん おもちゃに
しておきながら…。

あぁ 許せない! 腹立つわ!

帰るわ!

ちょっと 待ってよ!
落ち着いて 話そう…。

触んないで 触んないで!
私のことは

ほっといてよっ!
あっ!

ごめんなさい…。

あっ… 私が やりますから。
すみません。

(弘子)あっ 痛っ…。

(明)弘子 大丈夫か?

大丈夫。 たいしたこと ないから。

ちゃんと 手当てしよう。
すみません。

指紋 採れました。

戸川は?
吉川を マークしてる。

合流してくれ。

(ノック)

あとは よろしくお願いします。

おう サンキュー。

吉川の部屋は?
3階の308号室だ。

おい 英治。 隣の309号室
ちょっと見てみろよ。

おいおい!
あれは 不倫とみたね。

ロク… お前 どうして そういう
下品な想像しかできないの?

ほら! エントランスと逆だよ。
非常階段のほうへ行ったぜ。

俺は 寝るよ。

おい ちょっと!
ここで寝るんだったら 家帰れよ。

洋子ちゃん待ってんだろ?

あっ そう?
うん。

早いな あいつ帰るの。

「お父さんへ お帰りなさい」。

(洋子)「お鍋に
カレーが入っています。

あたためて食べて下さい。

今日 お母さんのお墓参りに
行ってきました。

お父さんが ケガや病気を
しないように

守ってやって下さいと
よ~く頼んでおいたからね」。

(洋子)「それと 掃除の時

ベッドの下のエッチな本
見つけましたので 処分しました」。

エッチな本!?

英治! お前
それは ねえだろう?

お前が忘れてったって
言わなきゃ

これから先 洋子は
俺のこと バイキンみたいにさ…。

ちょっと待てよ!
俺の立場は どうすんだよ。

いいんだよ お前は
バイキンなんだから!

俺 バイキンなんだ…
何言ってるんだよ!

吉川は?
ご苦労さまです。

まだ 会社の中に…。
何か あったんですか?

ボウガンの矢に残された指紋と
吉川の指紋が一致した。

高岡! 吉川が犯人だという
動かぬ証拠だ。

しかし… 靴跡が。

余計なこと言うな!

お前たちは黙って
運転手やってろ!

2人をやったのは あんただろう。

源田と渋谷を私が!?
なぜ 殺す必要があるんですか?

あんたは あの2人に
強請られていた… 違いますか?

ネタは あんたの過去のことだ。

(吉川)私の過去って
どういうことです?

吉川さん… あの2人に
何といって脅されたんですか?

(中村)言いたくなければ
代わりに言ってやろう。

あんた 昔 暴走族に入っていた。

警察沙汰
すれすれの生活をしていた。

そんな昔の悪事を ばらされたく
なかったら… 金を出せ。

今のあんたは
それなりに 地位も名誉もある。

だから 思い余ったんだろう?

(千葉)何が おかしいんです?

若い頃…
チンピラの時代もありました。

すすんで語る話でもありませんが
人を殺してまで

隠しておきたい話じゃありません。

殺す理由はありませんし もちろん
2人の自宅は知りません。

吉川さん 物証は揃ってるんです。

正直に話したら どうですか?
私じゃありませんよ!

源田が殺された日曜日は
私は ずっと うちにいましたし

一歩も外に出ていません。
それを証明できる人は?

女です。

神楽坂で 小料理屋を
やっている人ですね。
はい。

あなたとの関係は?

答えられない間柄ですか。

愛人… そうですね?

愛人の言うことは
信用できません。

刑事さんだったんですか。

あ… すみません。 仕事上
色々 なんやかんや ありまして。

何か あったのか?
いや 別に…。

指のほうは 大丈夫ですか?
はい。

どうぞ 質問を。
あぁ… まあ どうぞ。

どうぞ。

吉川さんのことなんですが。
はい。

日曜日のお昼頃は
いつも あのマンションに行きます。

お掃除をしたり
洗濯をしたりして

ずっと一緒にいました。

夜の7時から 8時の間も
ずっと一緒でしたか?

いえ… 隠しても いずれ
わかってしまうことですから

正直に申し上げます。

吉川さんの吉祥寺のマンションを
5時頃に出ました。

5時頃に ですか?
はい。

吉川さん 寝てしまった
ものですから それで…。

(千葉)どうなんです?
立花弘子の証言に

間違いないんですね?

源田の死亡推定時刻は
7時から 8時。

あんたが住んでる 吉祥寺から
源田の住む 湯島まで

車で 1時間もあれば行けるな。

愛人が帰ったのは 5時頃。

寝たふりをしていた あんたは
跳ね起き 湯島へ向かった。

ボウガンを持ってな。

いや 違う!

待ってくださいよ。
私は うちにいたんです。

それを 証明してくれる人が
います!
どこの誰だ!?

いいかげんなこと言うなよ。
学生風の男です。

(吉川)そうです
時刻は 7時半頃でした。

トイレに起きたんです。

日曜日の7時過ぎというのは

夕食時ということもあって
いつも静かなんです。

足音は 非常階段のほうから
近づいてきました。

私は 誰だろう? と思って
覗いたんです。

(吉川)隣の風間さんの家に来た
学生風の男。

その人が
アリバイを証明してくれるはずです。

嘘だ 嘘! 全部 嘘だ。

若い男の出入りは あったんだが
子供の家の家庭教師で 週1回

毎週 水曜日だけだそうだ。

日曜日を収録した
防犯カメラにも映ってない。

確認するまでもないだろうが
名前は 片桐功。

不倫だよ 不倫!

家庭教師の日以外に
来たって認めることは

自分の不倫を
認めることだろう?

来なかったって言うに
決まってるじゃん!

学生のほうも
同じ答えだったみたい。

なぁ ロク。
ん?

源田と渋谷さぁ…。

吉川を強請ったネタってのは
何なんだろう?

だから 昔 吉川は
ヤクザと関係があったってこと?

そんなのが 強請りのネタに
なるのかよ?

殺しとかだったら別だけど。

そういえば 妙なことが…。

吉川は 取り調べ中
最初は緊張してたんです。

強請りのネタが 吉川のチンピラ時代の
ことだって言った瞬間に

震えが止まって なんだか
ほっとしたような顔をして。

警察は まだ

源田たちの
本当の強請りのネタを掴んでない。

吉川は それを知って 安心した。

やつは… 何か隠してるな。

源田と渋谷が絡んだ

絶対に警察に
知られたくない過去か。

じゃあ 今から調べましょう。

おばちゃん ごちそうさん
ごちそうさん

4, 000と 500円ね。
取るの?

いつも ただ酒じゃ
あんた方も気を遣うと思ってさ!

そりゃ ただ酒じゃ まずいっす!

じゃあ お前 払えよ。
いや 僕…。

じゃあ 私が ごちそうします。

(高岡たち)ごちそうさまです!

源田の犯歴のなかに

吉川が絡んでるような事案は
ありませんね。

紳士録の吉川の履歴なんだけど
趣味は ボウガンと読書。

好きな作家は 吉川英治だって。

なんだか
引っかかってこないわねぇ。

源田と渋谷ですか?

いえ… 社長の口から そんな名前
聞いたことありませんね。

刑事さん。
社長は 質実剛健

宮本武蔵を尊敬しているような
真面目な人間です。

殺人なんか出来っこありません。
早く かえしてください!

吉川英治のファンだそうですね?
えぇ。

同姓のせいもあるでしょう。
それで 面白い話があるんです。

吉川英治という人は
青梅に住んでいたんですよ。

それで 青梅に格好の土地が
あったものですから

社長に勧めたんです。

空気も きれい! 景色もいい!
社長の別荘に最適だと…。

そんなもの要らん!

青梅は なんとなく
方位が悪いような気がしてな…

吉川は 縁起を担ぐような人間では
なかったようなんです。

で 青梅に何かあるんじゃないかと
思って 調べてみたんです。

で 何か出てきたのか?
当時の新聞です。

事件は 15年前に起きて
犯人は 3人組。

現在 犯人の特定すら
出来ていません。

未解決事件 犯人は3人…
そんな事件が あったのか。

源田 渋谷 吉川だとしたら…。

じゃあ たしかに 7時半に
あのマンションに行ったんだね?

(片桐)はい すみませんでした。

吉川に アリバイ?

高岡! 誰が
そんなこと調べろと命令した!!

家庭教師の学生が
証言してくれました。

吉川の言うとおりでした。

あの主婦 俺に 嘘ついたのか。

お前 俺たちの捜査を
ほじくり返して何が面白いんだ!?

じゃあ 誰が源田を
殺害したというんだ?

わかりません。

(中村)高岡。 源田の家の
吉川の靴跡 タバコの吸い殻

ボウガンの矢に残されていた
吉川の指紋。

これは どう説明するんだ?

他に ホンボシがいて…
そいつが吉川に罪を着せようと

我々を ミスリードしてるんです。

(中村)ミスリード

例えば…。

この灰皿ですが 吸い殻の割に
灰の量が少なすぎます。

それと 靴跡ですが
吉川の体重 身長を考えると

浅すぎます。 非常に不自然です。

タクシードライバーの渋谷のアパートに
残された靴跡も…。

誰かが故意に
残したというのか?

そうです。

たれ込みの手紙に至っては

明らかに 我々の捜査を
スリードしようとしています。

じゃあ 誰が何のために
そんな細工をしたんだ?

わかりません。

ただ 吉川が犯人でないことは
はっきりしています。

今回の事件の裏には
我々の気づかない

もっと他の何かが
あるはずです。

他の何かって何だ?

(中村)わかりません… か?

高岡… 見てのとおり
手一杯で捜査してるんだ。

居るかいないかわからん お化けを
捜してる暇はないんだよ!

しかし 吉川は 犯人じゃない
ことが わかったんです。

この際 釈放すべきです。

戸川! お前
俺たちに命令するのか!?

釈放しないんですか?

しない。
誤認逮捕になりますよ!

ホンボシがあがるまで
吉川にぴったり マーク付けてでも

釈放すべきです。

マスコミに嗅ぎつかれたら
収まりませんよ!

お前が たれ込むのか?

我々の使命は

犯人を でっち上げることでは
ありません! もう一度…。

お前の与太話を
聞いてる暇はないんだ!

我々の捜査が 気に食わんのなら
出ていけ。

生活安全課に戻れ!
今すぐ出ていけ!!

何!?
何だ!?
ロク!

永江!
(永江)はい!

申し訳ありません。 お騒がせして。

高岡刑事の言い分に 一理ある。
筋が通ってるな。

じゃあ 家庭教師と主婦に
もう一度 確認を。

やめとけ!
恥の上塗りになるだけだ。

おざなりな捜査のツケが このザマだ!

お払い箱?
ええ。

せっかく押し込んでもらったのに
すみませんでした。

そうか… 茜ちゃんの捜査一課の
話は なくなってしまったな。

いや 生活安全課の事案として
続けます。

やるんだ…。
おう。

ところで 高岡。
改めて見て気になったんだが

源田と渋谷を殺した矢だが
この渋谷を撃った矢な…。

(横山)先端が少し潰れてるだろう。

人間の体 撃って 潰れるか?

矢は ここに当たって
先端が潰れた。

それを引き抜いて
タクシードライバー渋谷の殺害に使った。

何のために そんなことするんだ?

いや 源田は その時
どこで どうしてたんだ?

あのマンションの3階あたりから撃つと
ちょうど この角度か。

しかし 源田の死体が
発見されたときは

ガラス戸は 閉まってたし
この椅子は 横向きだぞ。

ガラス戸が開いていて

この椅子が こう
ガラス戸に向かっていると都合が…。

永江 ちょっと手伝え。
はい!

なんだ こりゃ?

このマッサージチェア… もともと
庭のほうを向いてたんだ。

この跡を隠すために
玄関マットを敷いたのか。

いったい 誰が…。

源田が やるわけねえよなぁ。

おい ぴったり合ったぞ。
こいつから指紋 採ってくれ。

はい。

ごめんください!
すみません!
(玄関チャイム)

(小笠原)あの… 山田さんでしたら
引っ越しましたよ。

いつ頃ですか?
3日前です。

どこに引っ越されたか
わかりませんか?

さぁ? 聞いてませんけど。

その山田さんっていうのは
どういう方でした?

細面のきれいな人ですよ。

女性…。
はい。

その山田さんに 何か変わった様子
ありませんでしたかね?

変わったっていいますと?

まぁ 例えば…
ボウガンを持ってたとか。

ボウガンって あの裏の源田さん殺した
あれですか?

いや あとで知ったんですけど
源田さんが殺されたとき

ちょうど この山田さんのお宅で
お別れの お茶会やってたんです。

お別れの お茶会?
えぇ。

引っ越しするんで お茶でも飲んで
おしゃべりしましょうって。

その お茶会の時間は?

6時半から始めて 山田さんが

用事を思い出したっていって
8時頃まで。

お宅から 裏の源田さんの部屋
見えますよね?

はい。
ガラス戸 どうなってますか?

特に 夜の7時から
8時くらいの間。

開いてるわよ。

開いていた?
雨の日以外はね。

夕方に お風呂を出て
マッサージチェアに座って 飲まれるの。

それは もう気持よさそうにして。

それで その…
マッサージチェアの向きは?

こっち向きに。

(小笠原)
ナイター競馬っていうんですか。

それを聞きながら
お酒を飲んで…。

あら いやだ… 私ったら まるで
ノゾキみたいじゃないの。

それで 源田さんを殺した
犯人って 捕まったんですか?

同じ ボウガン使うんだったら
ロビンフッドみたいに

正義のために
使ってほしいわよね。

奥さん それ言うなら
ロビンフッドじゃなくて ウィリアム テル…。

ウィリアム テル? もしかして…。

ロク!

いらっしゃいませ!

すみません。
はい。

この写真 貸してもらえますか?

(三沢)
ここが 料理屋のあった所です。

皆川といって 山菜料理や

それから川魚料理を
出すような店でした。

(三沢)殺害されたのは
経営者夫婦でした。

助かった
当時13歳の一人娘の話によると

犯人は 3人組だったそうです。

見ても わかるように
この辺は 人里離れてますので

目撃者もなく 初動捜査の
遅れもあって いまだ…。

犯人は 土地勘が
あったそうですね。

えぇ。 村人しか知らない道を
逃走経路に選んでましたので…。

たった1人 助かった女の子
っていうのは 今 どちらに?

さぁ…。
じゃあ 調べてもらえますか?

この3人の男に 見覚えが
あるかどうか確認したいんです。

「立つ鳥跡を濁さず」。

手がかりなしか。

英治 大変なことが わかった。

えぇ この人です 山田さん。

山田の名を騙ってたのは
立花弘子だ。

ボウガンの扱いに慣れてる。


失礼。


はい 高岡。

(茜)キャップ 青梅で
とんでもないことがわかりました。

料理屋夫婦を3人組が?

はい。 残された一人娘は

当時 料理長をしていた
立花という人に引き取られ

立花弘子という
名前に なっていますが

元の名前は 皆川弘子です。

立花?
はい 板前の
立花明さんの父親です。

本当の兄弟じゃなかったのか。

ねぇ キャップ… 吉川が
立花弘子の両親を殺害した

3人組の1人だったとしたら

弘子は 親の仇の愛人ってことに
なりますよね?

こんな偶然って
あるんでしょうか?

偶然じゃねえよ。

目的を持って 愛人になったんだ。

弘子は 何かの きっかけで
吉川 源田 渋谷が

両親を殺害した男たちだ
ってことを知ったんですね。

愛人の弘子なら
吉川の吸い殻も靴も

ボウガンも用意することができる。

弘子は 主婦たちを
アリバイ作りに利用し

何らかのトリックで
あのベランダから 源田を撃った。

源田は 胸を射抜かれて死んだ。

弘子は 吉川の靴を履いて
足跡を残し

ガラス戸も カーテンも閉めて
椅子の向きを変え

玄関マットで カーペットの跡を隠して

源田が
室内で撃たれたように工作した。

ということだよな。

話は よく わかりましたけど

じゃあ 背もたれの穴は
どういう意味が?

それと… このマッサージチェア
かなり重たかったぞ。

立花弘子は
源田 殺してないんじゃないかな。

 

はい 高岡。 あっ 課長。

えぇ… 吉川が。
わかりました… はい。

吉川が釈放された。

たてついて 無駄じゃなかったな。

吉川… 刑事課の連中
マークしてないのかな?

あぁ。

何やってるんだ?
吉川のマーク どうした?

無罪放免になったやつを

なんで マークする必要があるんだ?
やってらんねえんだよ。

さんざん かき回して
捜査一課は 引きあげていったよ。

冗談じゃねえよ まったくよ!

立花弘子は 吉川を殺すつもりだ。

永江!

永江 例の…。
(永江)はい!

キャップ こいつから採った
指紋なんですけど

前歴者に
該当者は いませんでした。

そいつ持って一緒に来い。
はい。

いってきます!
はい。

課長 ちょっといいですか?

どうした?

ありがとうございました。
いってきます。

 

はい 高岡。

あっ キャップ
吉川の車 見失いました。

温泉… そうか。

ゆっくり 手足を伸ばして
おいしいもんでも食べて…。

嫌なことは 早く忘れてください。

妹の行き先ですか…。

いえ 知りません。

明君…。
本当に知らないんです。

妹の弘子さんは
吉川を殺害する気でいます。

君は 妹さんを殺人犯にして
本当に いいのか?

君が 今まで
妹さんのためにしてきたことが

すべて無駄になってしまう。

本当に それでもいいのか!?

刑事さん…。

了解しました。

立花弘子の行き先が わかったわ。

どうして こんな所に
止まるんだ。 早く 行け!

何 怯えてるんですか?
怯える?

私が なぜ
怯えなきゃならんのだ。

この景色に
見覚えはありませんか?

お前… 何が言いたいんだ?

何をするんだ!?

弘子 お前 どうかした…。

お前か… お前だったのか。

私の靴と吸い殻…
お前しか いない!

えぇ 私です。

あなたを
犯人に仕立て上げるためです。

待て… なぜだ?
なぜ そんなことを?

でも あなたは釈放された。

待て 弘子! お前 何者だ?
私に 恨みでもあるのか?

あぁ!!

君は こっちの出身だろ。
抜け道 知らないか?

そこを左に入ってください。

待ってくれよ! とりあえず その
おっかないもの下げてくれよ。

どいてください!
弘子さん 気持は わかるけど

親の仇討ちなんて やめなさい。
仇討ち? それじゃ 弘子…。

あの場所は
私の両親が殺された場所です。

じゃあ お前は…
この私を ずっと狙ってたのか?

私は あなたの顔を
覚えていました。

殺さないって
約束しただろうが!

しかたねえだろ!
顔を見られちまったんだから。

(悲鳴)

あっ!
やめろ! これ以上 殺すな

吉川のこと ずっと捜してたの?

私は 高校を卒業して
都内の銀行に勤めました。

そこで この吉川と
再会したんです。

 

(弘子)
事件から 8年 経っていました。

でも 私は あの夜の男の顔を
しっかりと覚えていました。

何か 私の顔に?
いえ…

それでも 私は
あなたが あの夜の男だと

確信が持てなかったんです。

(弘子)だから あなたの会社に入り
あなたに接近した。

あなたは いい人でした。

(弘子)板前をしていた兄のために
店を用意してくれました。

正直 私は
あなたは あの時の人じゃない

私の思い違いだって
そう思いはじめました。

そんな時
源田と渋谷が現れたんです。

お飲み物は 何にされますか?

ビールで いいか。
あぁ。

つまみはね…。 お客さん
この店 何が うまいんですか?

何って 何を食べても…。

ちょっと タバコを買ってきて
くれないか?
はい

(弘子)吉川は
明らかに人払いをしていました。

あんなに うろたえた吉川を
初めて見ました。

私は 気になって…。

源田:青梅の一件から 15年か…。

お互い 今日まで
よく逃げ延びたもんだ。

用は何なんだ?

調べさせてもらったよ。
だいぶ 羽振りがいいようだな

やっぱり 吉川は
両親を殺した男だったんです。

そして 訪ねてきた男たちも…。

そして

吉川さんに内緒で
源田の家の裏のマンションを

山田という偽名で借りた。

源田の生活パターンを探り
源田を殺すためだった。

マンションの主婦の話によれば

源田は夕方起床。

入浴後 あのマッサージチェアに座り
酒を飲みながら競馬を楽しむ。

そして ひと眠り。

それが日課だ。

君は その日課を利用して

源田殺害を計画した。

ボウガンでか。 いや しかし

お茶会の部屋からは 一歩も…。
トリックを使ったんだよ。

源田が殺された日

この吉川さんが
眠ったのを確認し

彼のボウガンを持ち出し
5時頃マンションを出た。

いつもどおり マッサージチェアに座る
源田の心臓のあるべき場所に

ボウガンで狙いをつけた。

源田は 7時に馬券を買っている。

そこから推察すると
タイマーを7時過ぎにセットした。

そして 近所の主婦が
お茶会に集まってきた。

いっぱい食べてる。 ハハハハ!

食べ過ぎですね。
食べ過ぎ 食べ過ぎ

時間になり タイマーが作動し
電動リールが テグスを巻き取り始める。

君は万が一 自分に容疑が
かかったときのことを考え

こんなトリックを使ったんだろう?

きれいに片づけて 姿を消した
つもりなんだろうけど

ベランダに… 落ちてたよ。

そして 8時に
お茶会を お開きにし

持ち出した 吉川さんの靴を履き

今度は 源田の家に向かった。

目的は2つ。

1つは
吉川さんの靴跡を残すこと。

2つ目は ガラス戸を閉め
内部の人間の犯行に見せること。

そして 灰皿に 用意した
吉川さんの吸い殻を入れた。

こうして 君は

吉川さんを
犯人に仕立て上げようとした。

じゃあ あの
タレコミの手紙も 君か?

はい。

しかし わかんねえのが
源田は手にかけた。

渋谷は 手に…
いや 手にかけようとした。

それなのに 吉川さんには
指一本触れてない。

機会は いくらでもあったのにだ。

ひと言 言ったからです。
あの夜…。

殺さないって
約束しただろうが!

しかたねえだろう!
(悲鳴)

やめろ! これ以上 殺すな!

そうか… そうだったのか。

15年前の事件は あなたの犯行だと
認めるんですね?

永江!

さあ これで 気が済んだろう。
その危ないもん こっちへ。

何する気だ!?

来ないで!
来ないでください!

(明)弘子 やめろ! やめるんだ!
いいの もういいの。

最初から
こうするつもりだったんだから!

弘子! よせ!

生きてても お兄ちゃんや
みんなに迷惑かけるばっかりで…。

ごめんね 殺人犯の妹で…。

それは違う!
君は 源田を殺してない。

どういうこと?
キャップ…。

(弘子)ごめんね
殺人犯の妹で…。

それは違う!

君は 源田を殺してない。

殺してない?
いえ 私の矢が源田に…。

君の放った矢じゃないんだ。

お前は源田を殺してない!

そう… 明君の言うとおりだ。

君の放った矢は 源田ではなく
無人マッサージチェアに刺さった。

その矢を抜いて
タクシードライバーの渋谷を撃ったのは

君の お兄さんだ。

お兄ちゃんが…
なぜ お兄ちゃんが!?

君を
殺人犯にしたくなかったからだ!

君の部屋から
撃ったと思われないように

マッサージチェアの向きを変えたのも
この明君だ。

その時

カーペットに付いていた痕を隠そうと

玄関マットを探してきて 敷いた。

明君は 指紋を残さないように
手袋をしてた。

ところが

どうしても その手袋を
外さなきゃならないことがあった。

それは

この固く縛られた ビニールの紐だ。

これで丸めて
縛ってあったんですね?

残ってた指紋は
あなたのものじゃないですか?

お兄ちゃん…
今の話 本当なの?

私のしたことを隠すために
お兄ちゃんが やったことなの!?

弘子!

源田を殺したのは… 俺だ!

お兄ちゃんが どうして?

源田と渋谷が 吉川を脅していた。

その話を聞いていたのは
お前だけじゃなかったんだ。

源田:青梅の一件から 15年か…。

お互い今日まで
よく逃げ延びたもんだよな。

用は何なんだ?

調べさせてもらったよ。
だいぶ 羽振りがいいようだな

(明)俺は 吉川と つきあっている
お前の目的を 初めて知った。

吉川に内緒でマンションを借り
吉川の吸い殻を集め

靴もそっと 持ち出してきた。

(明)指紋の付いた ボウガンの矢も…。

あの夜 お前から
店を休むって電話があって

俺の恐れていたことが
現実になると思った。

(明)俺は店に戻り

お前のボウガンを持って
源田のところへ行った。

(玄関チャイム)

開いてるよ!

なんだ 立花の板さんじゃねえか
どうしたんだ?

(テグスを巻き取る音)

ん?

なんだこりゃ!?

おい! ちょっと見てみろよ!

なんだ てめえ…。

うっ…

(物音)

弘子さんが帰ったあと
妹が 疑われることがないように

マッサージチェアの向きを変えた。

タクシードライバー渋谷のときも…。

はい。 先回りをして…。

 

そう… そうだったの…。

誰が殺したのか
思い悩んでいました。

でも どうして…
お兄ちゃん 関係ないのに。

子供の頃 親父が働いていたので

皆川には よく
遊びに行ってました。

弘子の親父さんが
やっていた店です。

夏に みんなで花火をやりまして

俺が 火の始末を
しなかったのが原因で ボヤを…。

弘子は
自分の火の不始末が原因だと

懸命に庇ってくれました。

(明)おかげで親父は
クビにならずに済みました。

俺は 弘子を…。

弘子のために
いつか役に立つ人間になろう

そう決めたんです。

ごめんね…
お兄ちゃん ごめんね。

(泣き声)

(パトカーのサイレン)

(サイレン)

はぁ… 切ねえな。

うちの子を助けていただいて
ありがとうございました。

お口に合うかどうか
わかりませんけれど

皆さんで
どうぞ召し上がってください。

ご丁寧に ありがとうございます。
旨そう!

どうもありがとうございます。
じゃあ 失礼します。

ポチ ジョン 行きましょう!

みんな よくやった。 ご苦労さん。

15年前の事件も 一挙解決だ。

茜ちゃん さっき 警視庁の
捜査一課長に電話しておいたよ。

いつでも帰ってきてくれって
言ってた。

え? どこにですか?
どこって 警視庁だろ。

あぁ… 結構です。

そのつもりで
頑張ってきたんじゃないのか?

私も 警視総監賞より

市民の感謝状が
欲しくなりました!

じゃあ 生活安全課に
残ってくれるってこと?

課長 了解ですね?

最後に大物が釣れたな! ハハハハ!

じゃあ 茜ちゃんの
歓迎会ということでいきますか!

いいっすねぇ!

いけねぇ…
洋子が 仙台に帰る時間だよ!

洋子… 洋子!

お父さん!

元気… 元気でな。

お父さんもね。