ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

大岡越前5 第5話 東山紀之、寺脇康文、美村里江、近藤芳正、高橋光臣… ドラマの原作・キャストなど…

『【BS時代劇】大岡越前5「命を賭けた恩返し」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 梅次
  2. 又三
  3. 旦那
  4. 鴨田
  5. 喜平
  6. 彌勒屋
  7. お島
  8. 女将
  9. 嘉右衛門
  10. 多吉
  11. 根付師
  12. 子吉
  13. 一件
  14. 間違
  15. 源次郎
  16. 鴨田十蔵
  17. 江戸
  18. 根付
  19. 仁助
  20. 大丈夫

f:id:dramalog:20200214223328p:plain

『【BS時代劇】大岡越前5「命を賭けた恩返し」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

【BS時代劇】大岡越前5「命を賭けた恩返し」[解][字]

同心・鴨田が、商人・又三殺しの疑いで捕まる。怒った北町奉行の伊生は即座に鴨田を罷免するが、忠相は悪びれる様子もなく罪を認める鴨田の態度に違和感を覚える。

詳細情報
番組内容
町奉行所の同心・鴨田(山口馬木也)が、商人・又三殺しの疑いで捕まる。怒った北町奉行の伊生(高橋光臣)は即座に鴨田を罷免するが、忠相(東山紀之)は悪びれる様子もなく罪を認める鴨田の態度に違和感を覚える。一方、殺された又三には、行方をくらましている根付師の梅次(内野謙太)との間にいさかいがあったことが分かる。梅次は又三を実の親だと思っていたらしい。やがて梅次が、自分が又三を殺したと自訴して出てくる。
出演者
【出演】東山紀之寺脇康文美村里江近藤芳正高橋光臣柄本時生石井正則,金山一彦,山崎裕太,加藤頼山口馬木也,黒川英二,吉田隼,内野謙太室龍太桜木健一高橋長英松原智恵子田村亮
原作・脚本
【脚本】尾西兼一

 

 


(忠相)根付?

申し訳ありません。
私が踏んでしまったのです。

あなたのせいではありません。
落とした私が悪いのです。

ですが これは
あなたのおじい様が 昔々 その昔に

お守り代わりにしろと
くれたものですから。

なるほど。
(雪絵)帯飾りに使ってらしたそうです。

のりで貼っても駄目でしょうね。

(お花)はい…。

そうです! 鎌倉河岸近くに

若い職人で 腕のいい根付師がいると
聞いたことがあります。

本当?
名は?

梅次さんです。

その人に頼めば 元どおりになるかしら。

それは分かりませんが
行くだけ行ってみたら どうですか。

では 早速。
私も参ります!

いいえ
あなたは おばあ様とお留守番です。

え~…。

なら 私が一緒に行こう。

はい。

♬~

あっ ここの長屋です。

うん。

こいつは

あっしの師匠だった 親父の喜平が
こさえたもののようで。

まあ。
ほう。

(梅次)ここに 「喜」って印があるんで
間違いございません。

巡り合わせというものは あるのですね。
まことにな。

あ~ けど
いいものを見せてもらいやした。

さすが 親父だ。

おい 仁助。
へい。

おめえも よく見ておけ。
へい。

旦那
こいつは 元には戻りませんが

あっしが 寸分たがわぬものを
こさえちゃいけませんか。

できるかい。

あっちにいる親父が

やれるもんならやってみろって
言ってるような気がしましてね。

もし 出来上がりが気に入らなかったら
お代は結構でございます。

(雪絵)あっ まことですか。

へい。
そうか。 では 頼もう。

よろしくお願いします。

ひとつきとは かかりませんので
そのころに また…。

≪(おちか)梅さん!

梅さん 大変!

おちかちゃん 今は…。
あっ ごめんなさい。

よい。 もう 話は終わった。
では 頼んだよ。

へい。

きっぷのいい方でしたね。

うん そうだな。

あなた。
ん?

ちょっと寄りたい所があるんですが。

何だって!?
つい今し方

彌勒屋さんの前で
手代さんに聞いたんだから間違いない。

仁助 あとは頼んだ!

親方!
梅さん!

んっ まあ おいしい。

評判どおりですわ
ここのおしるこ。

ごめんよ!

♬~

♬~

心労が重なり過ぎると

心の臓を急にやられることがある。

まっ 若いのに気の毒なことだ。

あいつのせいだ。

えっ?
いえ。

お島も 最後は 苦しまずに逝けました。

先生のおかげでございます。

うん…。

ではな。
あっ ありがとうございました。

(多吉)あっ。
ああ 大丈夫。

旦那!
おい!

はい。

女将さんは
ほんとに亡くなったんですね。

旦那 一目だけでいい
会わせておくんなさい。

冗談じゃないよ。

そんなことをする義理は
こっちにはないよ!

とっとと帰っておくれ!
多吉!

はい。 さあ 梅次さん。
よせよ! 離せ!

(又三)なんてことするんだい。

あんたも ひとかどの職人だろ。
それとも そこらの与太者なのか!

申し訳ねえ。

けど 旦那
後生だから 女将さんに…。

(鴨田)おい 梅次!
旦那。

お役人様
この男をしょっぴいてください。

こいつは ゆすりたかりと おんなじだ!
迷惑なんです こっちは!

何だと!? おい よせ!
おいおい おいおい…。

あんた 確か 北の…。

ほら 来い 梅次!

又三の旦那 頼むよ!

女将さんに会わせてくれよ! 旦那!

おい 大丈夫か。
あっ はい。

何だい ありゃ。
へい。

以前 うちに出入りしていた
根付師の梅次という男です。

あの野郎
今度会ったら たたっ殺してやる!

えっ?

ああっ こ… これは失礼いたしました
私としたことが。

大概にしろ 梅次!

何度言えば分かるんだ!
彌勒屋が迷惑してるじゃねえか!

彌勒屋のご主人と女将さんは
あっしの実の親に違えねえ。

それのどこが迷惑だっていうんだ 旦那。
だから…。

このやけどの痕は
あっしが まだ赤ん坊だった頃

親父に拾われた27年前からあるもんだ。

この やけどを見た時

彌勒屋の女将さんの様子が
変わったんだよ。

(お島)あ… 赤ん坊の頃からの?

へい。 それが何か?

どうしたんだ お島。

あんた…。

あんた!
お島!

(お島の泣き声)

(梅次)それから すぐだ

あっしの品は 彌勒屋さんじゃ
ただの一つも扱っちゃくれなくなった。

捨てた子が 突然現れたんで

季節外れの幽霊じゃねえが
慌てふためいて そうしたに決まってる。

じゃ 聞くが

向こうは
おめえを実の子だと言ったのか。

いや 何度 掛け合ってみても無駄だった。
けど…。

梅次 考え違いをするな。

喜平が おめえを拾い 養い
根付師として一人前に仕込んでくれた。

おめえの親は喜平だ。
それでいいだろ。

そんなことは分かってる!

あっしは ただ
実の親が 何で我が子を捨てたのか

それが知りたいだけなんだ!

俺は諦めねえ
何度だって彌勒屋に乗り込んで…。

分かった 俺に任せろ。

<それから幾日かたった ある日のこと>

お兄ちゃん 持ってきたよ。

(子吉)ヘックシ! う~!
(堅太郎)あ~ 冷えてきたな。

あっしの懐は もっと寒いですよ。

そいつは 俺も同じだ。

どっかに銭が落ちてねえかな
…と くらぁ!

おっ。
えっ?

ハハハハ…。
旦那。

(子吉)ん? 誰でい?

あっ 鴨田さん 何かあったんですか?

旦那?

おおっ!
何をするんですか!

うわ~!

(子吉)ちょっと 旦那… うおっ!

危ねえ!

たあっ!
うっ!

子吉 縄を打て!

あっ へい!

これは どうしたんですか?

おい。

こいつは…。
あんたが やったのか?

どうなんですか!?

そうだ。

誰なんです? この男。

神田明神下 袋物問屋 彌勒屋の主
又三。

(源次郎)あっ お奉行。

間違いないのか 源さん。

(源次郎)
はっ 自分でやったって言っています。

匕首で一突き。
匕首

(源次郎)彌勒屋又三が
いきなり襲ってきたと。

(源次郎)又三は
いざこざの片をつけると言って

出かけてったようでして。

で この男の懐に こいつが。

私と子吉を襲った時
懐から落ちたものです。

猿ぐつわを。
はっ。

鴨田十蔵だったな。

はい。

彌勒屋の主を殺したことに
相違ないか。

はい。
その訳は?

鴨田 何とか言え!
筧。

いかがなさいますか お奉行。

まずは
北の伊生殿に知らせねばならないだろう。

まことのことなのか。
申し訳ございません。

わしの目を見て申せ。

はい 私が殺しました。

何故だ?

彌勒屋と もめ事があったと聞いたが
一体 何があった?

何とか言わぬか。

訳など いらぬこと。
何?

訳はどうあれ 私が殺しました。
金は ついでに頂いたまでのこと。

いかようにも ご処分を。

たわけ!

このままでは
代々続いた お主の家は潰れ

果ては死罪となるのだ。

それでもよいのか。

ご随意に。

あきれ果てたものです。
あのような者は 即刻 罷免いたします。

いかようにも お裁きを。

よろしいのか。

念には及びません。
では 御免。

♬~

(三次)驚きましたねえ
北の鴨田様がねえ。

(お秀)けど ほんとなんですか?

刀向けられて殺されかけたんだぜ
こっちは。

ねえ 旦那。
まあな。

あっ いらっしゃいまし 結城先生。

おっ 何だ 一同 打ちそろって。
楽しい話でもしてたのか?

いや とても とても。
ん? 何だ? 何があった?

いや 別に…。

水くさいなあ
俺とお前たちの仲じゃないか。

実は 北の鴨田の旦那が…。
辰!

旦那 どうせ江戸中の噂になりますって。

鴨田って
あの しかめっ面の鴨田か。

ええ。
あいつが どうした?

人をあやめて 金をとったってんです。

何だと!? 嘘だろ おい。

当人が そうだと言ってます。

ですが
殺した訳ってのを話さないんです。

彌勒屋と 何か
いざこざがあったらしいんですが。

いざこざ?

あっ だとしたら あれか。

えっ 知ってるんですか?
ああ。

彌勒屋と
根付師の… 何と言ったかな

う~ん… あっ そうだ 梅次だ。

その男がもめた時
鴨田も そこにいたんだ。

えっ ほんとですかい そりゃ。

私が嘘をついて どうなる。

いや つい この間
彌勒屋の女将が亡くなって 私が看取った。

その女将の死に顔を 見せろ 見せないで
梅次と彌勒屋が 大もめに もめて

で 鴨田が止めに入ってな。

そんなことが…。
うん。

どうします 筧さん。

すぐ 彌勒屋へ走れ。
はい。

子吉!
あいよ!

(堅太郎)梅次のことだが。

(多吉)ふたつきばかり前まで

私どもの袋物に取り付ける根付を
こしらえてもらってたんですが

急に 旦那様や女将さんとの折り合いが
悪くなったようで。

ん? 何か訳でもあったのかい?

いや よくは存じませんが

ゆすりたかりまがいの男だと
よく旦那様が。

ゆすりたかり?

そのうち
女将さんの体の様子も おかしくなり

飯も食わず 何か 思い悩んでた様子で。

(堅太郎)3人の間に 何かがあったんだな。

そこに 鴨田の旦那が
くちばしを突っ込んだってことか。

まずは梅次だ。 ありがとよ。
あっ どうも はい。

邪魔したぜ。

ご苦労さまです。

(伊生)申し訳ございませぬ。

(松平左近将監)その者 いかがいたした。

(伊生)大岡殿に お任せいたしました。

大岡に?

ご安心を。

既に その者
お役召し上げとしております。

ならば 我らに関わりはないか。

かような時に始末を誤れば

その後 やっかいなことになることが
ままある。

そのこと お主の行く末にも響き

ひいては… 分かるな。

(伊生)はっ。

だが 次は こうはいかぬ。

覚えておくがよい。

あっ これは お奉行。

うん 根付師の梅次が

この一件に関わっているかもしれないと
源さんに聞いてな。

お知り合いでございますか。

うん ちょっとばかりな。
それで?

梅次は 姿をくらましてます。
何?

昨日の夜 急に 旅に出ると言って
そのまま いなくなったそうで。

そうだな。
はい。

確か 弟子が1人いたな。
仁助とかいったが…。

通いのお弟子さんでございます。

岩本町の与兵衛長屋に住んでるとか。

ほかにも知り合いの娘がいたな。
おちかという娘です。

この近くの双葉という料理屋で働いていて
梅次とは恋仲だそうで。

2人に話を聞いてみてくれ。

何か知ってるかもしれない。
はい!

それが おちかちゃん

ゆうべ 急に 泣きながら
私のところにやって来ましてね

「ごめんなさい 女将さん
お店を辞めさせてください」って。

おかしいと思ったんですよ。

親方は
彌勒屋さんを 実の親に違えねえと。

えっ? では 喜平は養い親だってえのか。
へい。

根付師 喜平?

鴨田と 何か関わりはなかったかな。

あの梅次さんという お方

仕事を途中で放り出すような人には
見えませんでしたが。

そうだな。

(源次郎)若。

何か分かったか 源さん。

はい。 おちかという娘ですが
こちらも姿をくらましていました。

どうやら
梅次と2人一緒に江戸を出たようです。

周りの話では
梅次は捨て子だったとか。

捨て子?
はい。

27年前
師匠の喜平に拾われたんだそうで。

ですが 梅次は どうやら

彌勒屋又三と お島を
実の親だと思い込んでいるようでして。

何?

いざこざのもとは
どうも その辺りじゃないかと。

梅次は 何度か 彌勒屋と
そのことで会っていたような節があると。

で 鴨田十蔵との関わりは?

そのことですが…。

根付師の梅次を知っておるな。

その梅次が
江戸を離れた。

おちかと申す娘と
一緒にな。

お主が
そうさせたのか。

彌勒屋の又三を殺したのは
梅次ではないのか。

梅次は 又三とお島を
実の親だと言っていたらしい。

そのいざこざを収めるために
金を用意した又三が

梅次と会って殺された。

それを知った お主が…。

私に梅次をかばう訳など ございません。

これは お主のたばこ入れだ。

この根付には 喜平の印が彫ってある。

喜平は
梅次の養い親で 根付の師匠だが

もともとは
お主の家の下男だったそうじゃないか。

(喜平)
鴨田の旦那 お待たせいたしました。

これは…。

喜平。
はい。

見事なもんだな。

え~ 梅次 ちょっと見てみろ。
へい。

あっしも 若輩ながら
少し お手伝いさせていただきやしたんで。

あ~ そうか。
こいつには 随分 助けられました。

そろそろ 独り立ちしようか
というぐらいの腕になりましてね。

ほう。
いや…。

梅次 その時は 何か一つ作ってくれ。
へい!

その縁があって
お主は 梅次をかわいがっていた。

だから かばったと?

違うのか。

天下の南のお奉行様も
読み間違いはなさるもの。

又三をあやめたのは 私です。

そうか。
だが 梅次は戻ってくる。

もし 又三をあやめたのが あの男なら。

ではな。

若。

もし 本当に梅次が下手人で
彌勒屋又三が 実の親だとしたら

こいつは…。

お珍しいですね
お奉行様が お一人でなんて。

うん。

今度の一件
一筋縄じゃ いかないんでござんすか。

昔々の話だ。
なるほど。

で あっしは
何をすればいいんで?

まっ 一杯いこう。

親殺しなんざ ぞっとするぜ。

けど 殺したと言ってるのは
鴨田の旦那の方ですぜ。

このまま 梅次が戻らなきゃ
そういうことになっちまうが

どっちに転んだって
寝覚めの悪い一件だ。

う~ん…。

おい 何だ? どうした?

何かあったのかい?

実は あっしは…。
梅さん。

おちかちゃん
このままじゃいけねえんだ!

あっ おい 今 梅さんとか言ったか?

それに おめえは おちか。

ん? どこかで聞いたような…。

おめえ 鎌倉河岸の根付師 梅次!

へい。 ご面倒おかけします。

[ 回想 ] (喜平)坊ちゃん

梅の野郎を

梅次を よろしく頼みます。

任せろ 喜平。

ゆっくり休め。

坊ちゃん…。

♬~

[ 心の声 ] 任せろ 喜平。

南町奉行 大岡越前守様 ご出座~!

(太鼓の音)

一同の者 面を上げよ。

さて 鎌倉河岸において
根付師を営む 梅次。

その方 袋物問屋 彌勒屋又三をあやめたと
奉行所へ訴え出てまいったが

何かの間違いではないのか。

間違いではございません。

又三さんをあやめたのは
あっしでございます。

彌勒屋殺しは そこにおる

元北町奉行所同心 鴨田十蔵が
既に白状いたしておる。

鴨田の旦那は あっしを
かばってくれているのでございます。

では 話を聞こう。

あの日 あっしは
又三の旦那に呼び出されたんです。

これをあげるから
もう 近づかないでおくれ。

銭なんか いらねえ!

てめえ 図に乗るのも大概にしろ。
えっ?

俺が どんな思いで
あの女と身代を手に入れたか

分かってんのか。

俺様を ただのお店者だと
見くびるんじゃねえぞ。

(又三)この野郎!
(梅次)うわっ!

あっ!
(刺す音)

梅次 おめえ なんてことを!

旦那… やっちまった。

あっ…。

俺に任せろ。
町方の俺なら 何とでもできる。

おめえじゃねえ!
こんなことやったの おめえじゃねえんだ。

旦那…。
江戸を出ろ。

気が付いた時は

おちかちゃんの手を取って
江戸を出てました。

そうか。 だが 何故 戻った?

とてもじゃねえが 人をあやめておいて

それも もしかしたら 実の親を…。

あっしは とんでもねえ男です!

お奉行様に申し上げます!

梅次さんは 悪くなんかありません!

いいえ 人をあやめたのは悪いけど

けど 又三の旦那の方から
匕首を抜いたんです!

そうでしょ 梅さん!

(梅次)おちかちゃん もういいんだ。

いいんだよ もう。

クッ… ハハハハハ!

鴨田十蔵 何が おかしい?

この者が申しておることは ただの作り話。

又三をあやめたのは 私でござる。

黙っておりましたが

私 梅次の一件で
又三から金を引き出す算段を企てました。

それが証拠に
又三が用意した金は私の懐にあり

更に申せば この一件をもってして
私は お役を召し上げられ

代々続いた鴨田の家も
この一件をもって しまい。

たかが根付師などをかばって

みすみす さようなはめに陥るわけがない。

旦那!
よさぬか!

白洲であるぞ。

どちらかが
偽りを申しておるのだろうが

本日のところは 共に入牢を申しつけ

追って沙汰いたす。

(源次郎)梅次が 己を守るために

相手をあやめたと申すのが
まことならば

遠島 あるいは 事情によっては

おとがめなしとなることも
あったはずですが。

だが 親殺しとなれば そうもいかぬ…。

はあ。
(戸が開く音)

三次か。

へい お奉行様。

(子吉)どこ行くんだい。

その昔 又三とお島の間に 子があって

その子が 神隠しにあったっていう話を
小耳に挟んでさ。

多吉 お前の在所は 八王子なんだってな。

えっ… はい そうですが。

あの梅次が捨てられていたのも八王子だ。

しかも 27年前にな。

(橋田)又三は2度目の亭主?

お島は 家付き娘なんだそうでして。

最初の旦那は 少しばかり年の離れた
嘉右衛門という人だったそうです。

その嘉右衛門が亡くなった後

当時 お店に出入りしていた
又三とお島が一緒になり 子が出来たと。

(橋田)その生まれた子が 梅次か。

(又三)お島 帰ったぞ。

お帰りなさいまし。
お島。 ハハハ…。

ああっ 大丈夫ですか。

ああっ!

(泣き声)

梅次の右腕に残っておる やけどの痕は
その時のもの。

その赤ん坊が神隠しに
と見せかけて。

多吉が在所の八王子に捨てた。

その多吉が言うには
梅次は 又三の子ではなく

嘉右衛門とお島の間に出来た子だと。

では 親殺しではなかったのですね。

だとしても
人を殺したことに変わりはない。

あの鴨田が
かばうのをやめることはないと思う。

ですが 全てをなげうってまで

どうして かばうのでしょうか
そのお方は。

己が生きる道を捨てても
梅次を生かしたい。

そんな何かが あるんだろう。

♬~

伊生殿
一つ お頼み申したいことが。

頼み?

ならぬ!

何とぞ曲げて お力添えを!

やくたいもないことを。
そちは 越前に 塩を送る気か。

平に 平に お聞き届けくださいますよう!

下野 このとおりでございます!

<それから 2日後>

じゃあ あっしは
親をあやめたことには…。

ならぬ ということだ。

梅さん!

はあ…。

人をあやめたことには
変わりありませんが

これで 胸のつかえが一つ下りました。

ほう 鴨田 お主も安堵したか。

そのようなことは。

第一 又三殺しは…。

もう一つ 安堵させてやろう。

多吉を これへ。

彌勒屋番頭 多吉。

その方 その昔

当時の彌勒屋主 嘉右衛門が
殺されるところを見たと申すが

まことか?

はい そのとおりでございます。

あの夜

嘉右衛門様と女将さんのお帰りが遅いので
迎えに行ったのですが…。

(嘉右衛門)大丈夫かい? お島…。

(刺す音)
うっ!

お前… 又三…。

(刺す音)

や~っ!
うう…。

(又三)お島 終わったぜ。

2人が たくらんで
嘉右衛門を殺したのだな。

又三さんが 女将さんと出来ちまって。

多分 嘉右衛門様が邪魔になったんだと。

その後 生まれた赤ん坊の梅次を捨てた。

(多吉)どうせ 嘉右衛門さんの子だから
と言われて。

哀れなのは 嘉右衛門。
お島とも不仲だったのであろう。

嘉右衛門様は お武家の出でして

立ち居振る舞いに厳しく

そんなところが堅苦しい
女将さんは いつも…。

多吉
嘉右衛門が元武家とは まことのことか。

(多吉)はい。

訳あって 浪人をなさっている時に
婿に入られたのです。

梅次が
嘉右衛門とお島の子であることは明白。

その嘉右衛門が
又三に殺されたとすれば

梅次は 知らずに
父の敵を討ったということになる。

えっ?

町人に あだ討ちは許されてはおらぬが

梅次は 本を正せば 武家の子。

武家とはいえ あだ討ち免状がなければ
ただの意趣返しではあるが

梅次自ら
江戸へ戻ってきたことにも免じて

ご老中 松平左近将監様が

「おとがめなし」と 裁決くださった。

鴨田十蔵。

これでも その方が
又三をあやめたと申すか。

もう よいのだよ。

恐れ…

恐れ入りました!

一つ 聞かせてくれぬか 鴨田。

喜平に 恩でもあったのか。

幼い頃 崖に落ちた私を
喜平は救ってくれたのです。

崖に?

それだけか。

その時 喜平には
私と同い年の子がいたのです。

その子も
私と一緒に崖に落ちたのですが…。

おい 大丈夫か!

(鴨田)喜平は…。

いいか
父ちゃん すぐ戻ってくっからな!

おい!

坊ちゃん! しっかり! 坊ちゃん!

父ちゃん…。

(鴨田)喜平は 我が子ではなく
私の命を救うために…。

坊ちゃん しっかり!
必ず お助けしますからね!

喜平の子は 死んだのか。

その喜平が 拾ってきた赤ん坊を
我が子として育てると聞いた時

私は誓ったのです。

この赤ん坊だけは何があっても
どんなことをしてでも 私が守るのだと。

お家断絶になろうともか。

お家断絶になろうとも。

うっ 旦那…。

(泣き声)

♬~

[ 心の声 ] 伊生殿

左近将監様への橋渡し 感謝いたす。

[ 心の声 ] なんの。

それがしこそ
あなたには感服つかまつる。

[ 心の声 ] 鴨田 許せ。

まあ そっくり!

ねえ お義母様。

まことです!

ありがとう 梅次さん。

いいえ こちらこそ ありがとう存じます。

親方なら これぐらい
お茶の子さいさいですよ。

仁助さん。

(仁助)すいません。

しかし お主が 梅次の弟子になるとはな。

はい 一番年上の下っ端弟子として
梅次を…

いや 親方を見守っていこうかと。
はい。

(笑い声)

<根付が取り持つ奇妙な縁で
しかめっ面も笑顔になった。

その陰に 数十年の時を経て
図らずも討った父の敵があったこと

見事見抜いた大岡裁き>

神妙にしろ!

あの おたきって女は
あっしの女房だった女ですから。

私を信じて話しておくれ。

おたきは
喜八と同じ罪に問われることになる。

新たに法度を定めたいと。

上様とて お許しになろうはずがない!

自分から お縄にしてもらった方が
ましです。

そなたたちの日々を 奉行は信じたのだ。