ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

私刑人~正義の証明 遠藤憲一、北村有起哉、内山理名、浅野和之… ドラマの原作・キャストなど…

『ドラマスペシャル「私刑人~正義の証明」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 龍岡
  2. 私刑人
  3. 江崎
  4. 松永
  5. 山葉
  6. 藤谷
  7. 拍手
  8. 美香
  9. 本当
  10. 銃声
  11. 相馬
  12. 警察
  13. 自分
  14. 龍岡先生
  15. 金山
  16. ユウ兄
  17. 正義
  18. お前
  19. 琴乃
  20. 事件

f:id:dramalog:20200209230646p:plain

『ドラマスペシャル「私刑人~正義の証明」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

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ドラマスペシャル「私刑人~正義の証明」[解][字]

主演・遠藤憲一森村誠一の傑作社会派ミステリーを、日本を代表する名バイプレイヤーたちで映像化!

詳細情報
◇番組内容
法で裁かれない犯罪者に制裁を加える“私刑人”と、それを追う警察が繰り広げる激しい攻防――。そして、たどり着く驚きの結末…。
あなたに「正義とは何か」を問いかけます。
◇出演者
遠藤憲一北村有起哉内山理名浅野和之、長谷川純、濱津隆之竹中直人光石研
◇原作
森村誠一『正義の証明』(幻冬舎文庫刊)
◇脚本
久松真一
◇監督
竹園元(テレビ朝日
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日
【プロデューサー】服部宣之(テレビ朝日)、大久保直実(ビデオフォーカス)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/seiginoshoumei/

 

 


(相馬晃弘)気をつけ!

一つ 盾になり命を守れ!

(一同)一つ 盾になり命を守れ!

(銃声)

一つ 誇りを持って守り抜け!

(一同)
一つ 誇りを持って守り抜け!

(銃声)

♬~

(記者)来た 来た!
(記者)来ました!

大臣! 恵徳大学病院から
5000万を受け取ったというのは

本当ですか?
(吉尾恵美)大臣!

「大学病院新設の許可を早めろ!」
大臣が5000万の見返りに

そう 厚労省
指示したんですよね?

私刑人に脅されているというのは
本当ですか?

(記者)大臣!
(記者)答えてください!

(記者)逃げるな 大臣!
(記者)大臣!

馬鹿が。 何が私刑人だ。

♬~

(恵美)〈「私刑人」
この言葉が世に出始めたのは

その2カ月ほど前の事だった〉

(銃声)
(龍岡美香)キャーッ!

(松永)どうしました?

(美香)あっちのほうから…。

(ファクスの受信音)

これ 麻酔銃か…。

(美香)どういう事?
何が起こったのよ!?

(龍岡)何事だ!?

麻酔銃のようなもので
撃たれたようです。

大臣 危険です。
中へ お入りください。

(山葉文雄)先生! ファクスが…。

美香 早く入れ。

「私刑人」…。

(恵美)〈本人か 関係するものが

突然 麻酔銃を撃ち込まれ
昏睡状態に〉

〈その対象は

罪を犯しているが罪を認めず
限りなくクロの連中〉

〈法では裁けないから
私が裁き 刑を執行〉

〈麻酔銃の次は実弾と言われて
みんな 怯え

真実を吐露する者
謝罪する者が続出した〉

〈「私刑人」の登場に
この国は沸いた〉

〈ところが…〉

(司会者)それでは
厚生労働大臣 龍岡先生に

ご登壇 願います。

(拍手)

ありがとうございます。
龍岡泰邦でございます。

(携帯電話の振動音)

おいおい おいおい… どうした?

(松永しずく)
目まいがして倒れたんだって。

目まい? 疲れなのかね。

おい… しずく いいか?

こういう事が
急に起きる事があるから

なんかあったら すぐ
ユウ兄のとこに電話するんだぞ。

(携帯電話の振動音)

油断するな。
すいません。

(龍岡)日本を新たに再生するのは
この私 龍岡でございます。

(拍手と歓声)

(龍岡)何とぞ! 何とぞ

この龍岡に
皆様のお力を お貸しください。

よろしくお願い致します。

(拍手と歓声)

加門理事長から
2億の手形です。

(携帯電話の振動音)

伏せろ!
(銃声)

大臣をお守りしろ!
大臣をお守りしろ!

ううっ…。

(警備員)下がって!

(恵美)〈その時からだった〉

〈私刑人が ぷっつり消えたのは〉

♬~

(三津井正司)
おい! 待て コラッ てめえ!

何 逃げてんだ! おい!

てめえ 何 逃げてんだよ!
おい! コラッ!

待ってくださいよ お客さん。
一緒に行きますよ。

(男性)35万なんて
ぼっ… ぼったくりじゃないか!

ATM行って 金下ろせって
そんな事できませんよ!

(三津井)
ふざけんなよ てめえ!

てめえが
好きに遊んだんだろうが!

3000円ぽっきりって
言ったじゃないですか。

なのに
水割り2杯で35万なんて…。

うちの酒は高いんだよ。

それに あんた
うちの女の子の尻 触っただろ?

あっ じゃあ
あんたの会社に請求するか!

駄目だな
また こんな事やっちゃって。

大丈夫ですか?
(男性)お巡りさん!

三津井さん 駄目じゃん
こんな事しちゃ。

三津井さん…
三津井さん! 三津井さん!

駄目じゃん こんな事やってちゃ。

この前
奥さんと約束したばっかじゃん

もう二度と
こういう事しないって。 ねっ?

あっ 大丈夫 大丈夫。

もめてたから ちょっと
注意してるだけだからさ。

あのさ 組 抜けづらいんだったら
いつでも相談に乗るから。 ねっ?

頑張って! どうもね。
(三津井)すいません!

すいません!

本当は 金貸すのは
駄目なんですからね。

いやあ…
電車賃 サンキューっす!

でも

なんで逃がしちゃったんですか?
あいつ。

とっ捕まえて
ぶち込めばいいじゃないですか。

人には いろいろ
事情ってもんがあるんですよ。

関係ないよ あんな悪党。

あんな奴らにね
生きる資格なんかねえんだよ!

ハハッ…
それ ちょっと言いすぎだな。

生きる資格のない人間なんか
誰もいませんから。

自己責任。
全部ね 自分の責任なんですよ。

気をつけて!
(男性)はーい。

お兄さーん。
一杯 飲みましょ。

飲みましょ。

♬~

明日 授業参観か。

(戸の開く音)

ユウ兄…。
あっ ごめん。 起こしちゃったか?

どうした? どうした?
うん どうした?

ユウ兄 授業参観 来られる?
授業参観だろ 今 見たよ。

大丈夫だよ。
明日 非番だから行けるよ。

やった! 明日 私 発表するの。
絶対だよ ユウ兄。

発表? なんの発表?
ザリガニの発表するんだよ。

ザリガニって どんなの?
餌とか 体の違いとか。

なんだか わかんないけど
寝ろ ほら もう。

大丈夫か?
テンション上がっちゃって。

うん 大丈夫。
じゃあな 明日な。

おやすみ。
おやすみ。

お父さんたち
みんな 若えんだよな。

はい いってらっしゃい!
(しずく)いってきまーす!

あとでな!
はーい!

(携帯電話の振動音)

はい。
どうしました? 三津井さん。

えっ 今日?

どうして遅れてくるかな!
あんなに約束したのに!

ごめん! しずく。

ほら 朝 しずく 出てったじゃん?

そしたら すぐさ
困ってる人から電話があってさ

どうしても
相談に乗ってほしいって。

ごめんな!
そんなに大事な相談だったの?

うん。 前に俺がパクった奴がさ

組から抜けたいって
言い出してさ…。

しずく
ユウ兄のお仕事は なあに?

(しずく)お巡りさん。
お父さんと一緒。

(琴乃)そうだね。
どういうお仕事?

人を助ける仕事。
だね。

だから ユウ兄は

困ってる人や苦しい人を
放っておけないの。

そうなの?
うん。

ユウ兄 優しいから
お友達にもファンが多いんだよ。

えっ マジで?
うん!

よし 許す!
そっか!

(一同の笑い声)

ユウ兄 トイレ!
ああ そっか…。

漏らすなよ!
(しずく)はーい!

ユウ兄 交番も大変ね。

いろんな人たちがいて
みんな 弱い人たちばっかだよ。

俺は その人たちの力に

少しでもなれたらいいと
思ってるよ。

お父さんも 同じ事 言ってた。
あっ 啓ちゃんも。

交番で
弱い人たちの力になれたらって。

啓司くんも
親父の影響を受けたか。

親父 啓司くんの事
かわいがってたからな。

俺には
なんにも言わないくせしてさ。

照れくさかったのよ 息子とは。

でも ユウ兄が刑事になった時も
SPになった時も

お父さん 本当に喜んでたよ。

あっ… ごめん。

もう警察なんか
本当は嫌なんだよね。

いや そんな事ないよ。

お前こそ 啓司くんの話をすると

あの事件の事 思い出して
つらくなるだろ?

ううん。

お父さんも 啓ちゃんも ユウ兄も
私の誇りだから。

ハハハッ… よく言うよ。

(ため息)

どうした?
うん ちょっと…。

眼底で出血してるって。
えっ?

体のどこかで出血する事があるの
再生不良性貧血は。

(ため息)
骨髄移植ができればな。

(琴乃)
神様って 本当にいるのかな?

啓ちゃんが亡くなって 私が…。

(しずく)いないの? 神様って。

ねえ ユウ兄 神様っていないの?
それとも いるの?

どうかな…。

こっちおいで。

ここ 座れ。

ユウ兄の事 よく見ろ。

元気いっぱいだろ?
うん。

だけどさ あの時 ほら…
覚えてるんだろ?

伏せろ!
(銃声)

(松永の声)
ユウ兄 死にかけてたじゃん?

だけど 助かった。 なっ?

こういうのをさ
奇跡って言うんだぞ。

奇跡…?
うん。

で この奇跡を
神様って呼んでる。

だから 奇跡 絶対 起きる。

お母さんの病気 絶対 治るから。

しずくが いい子にしてたら

神様は
奇跡 起こしてくれるのかな?

別に いい子じゃなくてもいいよ。
しずくは しずくらしくあれば。

そうだよ。 そうすれば
絶対 お母さん 治るから。

本当?
うん。

ハハハッ…
ボロボロ泣いちゃって。

お前さ そういえばさ

今日 発表会さ ほら
ザリガニの発表したじゃん?

お前さ 田んぼで捕まえた
って言ったじゃん?

(しずく)田んぼじゃないよ。

田んぼみたいな所って
言ったんだよ。

あっ 田んぼみたいな所って
言ったの?

(男性)飲め 飲め 飲めよ!

おーっ! すげえ!
最高!

(騒ぎ声)

(木村理恵)もう駄目…。

フフッ…。

(理恵)ちょっと… なっ… 何っ!?

ちょっ… 嫌っ! 嫌だ!

キャーッ!

(理恵)助けて!

(恵美)逮捕されたんですよ?

それが不起訴なんて
おかしいですよ。

容疑者が 日本一の東慶大学の
学生だからですか?

ああ それもある。
だが 何より…。

暴行の主犯 金山… 奴の叔父だ。

主犯の叔父?

(男性)マジで?
(金山)当たり前だよ。

警察もマスコミも
叔父さんに勝てるわけないじゃん。

えっ じゃあ
本当にやっちゃったの?

(恵美)金山さん!

民自党の湖中重義衆議院議員
あなたの叔父様ですよね?

その叔父様に 今回の事件
何か助けを求めたんですか?

知りません。
申し遅れました。

私 『週刊エラー』の吉尾と
申します。

えっ 金山くん
エラー砲に狙われてるの?

大丈夫だよ。
なんも心配ないよ。

被害者の女性は
自殺未遂を図ったそうですが

何か お気持ちを
お聞かせください。

僕は関係ありません。
不起訴ですから。

(男性)関係ないって。
(女性)怖っ! 何? 何?

(金山)家の前まで来るかよ。
(女性)やばっ!

(女性)えー 怖っ!
(男性)怖いな~。

(銃声)

おいっ!
嘘? 金山くん!?

(男性)人 呼んでこい! 人!
(女性)えっ 人…。

(金山のいびき)

(女性)どうしちゃったの?
寝ちゃったの?

(男性)えっ… 金山 おい!

(女性)ねえ 起きて!
寝てる場合じゃないよ!

(新井)なんべん言わせんだよ!
もう一回!

♬~

おい どうした?

また 私刑人が…。

(ファクスの受信音)

(金山)叔父さん…!

見てよ これ!

♬~

心配するな。 大丈夫だ。

社長 放っておいて
本当によろしいんですか?

何度も言わせないでよ!
何が私刑人よ。

しかし 社長…。

♬~

(ため息)

(銃声)
(恵子)ああっ!?

あっ… キャーッ!

撃たれてる 撃たれてる…。

過重労働 パワーハラスメント
事実があった事が判明し

責任を痛感しております。

「誠に申し訳ございませんでした」

(アナウンサー)「パワハラで告発された
城東大学 空手部部長

菅原さんも麻酔銃で撃たれ
明日 謝罪会見するそうです」

(コメンテーター)
「いや すごいね 私刑人は」

「法が裁かない悪人を

私たちに代わって
バッサバッサ断罪ですよ」

「いや これね
3年ぶりの復活でしょ?」

「こんなのをね
待ってましたですよ」

(コメンテーター)「それは違いますよ!」

「ただのテロリストじゃ
ないですか」

「これはね 暴力革命です!
暴力革命ですよ これは」

(コメンテーター)「落ち着いて…」

私刑人とは
あの例の3年前の…。

そう あの件だよ。
今朝の新聞で…。

出てるね。

(ため息)

(ドアの開く音)

警視総監に敬礼!

警察を挙げて私刑人に対処せよ。

それが政府からの厳命だ。

(正木)それは 例の学生の親戚が
湖中議員だからですか?

湖中議員は龍岡派ですしね。

(正木の声)
龍岡派? 龍岡幹事長が何か?

正木警務部長は3年前の事は…?

新任 転任の方は
ご存じないでしょうが

実は 3年前 龍岡議員の命が
私刑人に狙われました。

いやいや… あの時は 確か

犬が撃たれたんじゃ
ないんですか?

いや 龍岡議員本人だ。
しかも 実弾で。

(どよめき)

(立花)あの時は
この警視庁が命を守り

内々で処理した。

その私刑人が再び現れたとなれば
由々しき事態だ。

よって 私刑人対策室を
庁内に設置する。

警察の威信にかけて
私刑人を挙げてくれ。

(田畑)相馬 頼むぞ!

はい!

ここ どこ?

それを調べるためにね
名前 何かな?

どうした?

おばあちゃん
道 わかんなくなっちゃったって。

あららら…
道 わかんなくなっちゃった?

あっ そっか そっか。

じゃあさ 車でドライブしようか。
えっ?

その辺 走ったら なんか ほら
気づくかもしれないから。

ああ… はい。
じゃあ 行こう。

わかんなくなっちゃう 道ね。
よっ…。

(相馬)よっ 久しぶり。

用件があるなら
手短にお願いします。

勤務中なんで。

上には通してある。
もう戻んなくていいぞ。

(銃声)

(相馬)おい!

(銃声)

(銃声)

おお… 鈍ってないな。

私刑人対策室の件は断る。

おいおい! 今のぬるま湯が
お前の居場所か?

知りたくないのか?
誰が お前を撃ったのか。

私刑人とは なんだったのかって。

伏せろ!
(銃声)

(しずく)ユウ兄 死んじゃうの?

♬~

忘れてくれ…?
どういう意味だ? それ。

だから お前の事件は
表には出せないんだよ。

撃たれたんだぞ 俺は。

それ 隠蔽して
なかった事にするっていうのか。

あの時 龍岡大臣と

恵徳大学病院の加門理事長は
会ってた。

加門理事長から
2億の手形です。

(相馬)龍岡大臣と加門理事長が
会ってた事は

絶対に表にはできん。 忘れろ。

それが警察のやる事か。

わかるだろ! 官邸の指示だよ。
墓場まで持っていけ。

あの時 お前は
警察を辞めるかと思った。

だが まさか
相棒の江崎が辞めるとはな。

(江崎の声)どういう事ですか?
事件をなかった事にするって…。

おかしいじゃないですか!
なんなんだよ…。

それが この国の警察ですか!

(相馬の声)馬鹿な正義感で…。

だが お前は賢明だった。
ふざけるな。

俺は あの時の痛みや苦しみ
全部 覚えてる。

でも お前は 今も警察だ。

ここが お前の居場所なんだよ。

俺たちが生まれたのは昭和38年。
ケネディ暗殺の年だ。

大学を出て警察に入った俺は
高卒のお前の後輩だった。

俺たちは所轄で初めて会って

先輩のお前から
俺は いろいろ教わったよ。

お前の出世のためにな。

まあ ある意味
お前には感謝してるよ。

一課の頃のお前は
検挙率 ほぼ100パーセント。

警備部に移って
俺が お前を引き抜いたら

狙いどおり
見事な統率で目を見張った。

もういい。

失礼します。

言ったろ!
もう お前に戻るところはない。

こいつは命令だ。

組織が嫌なら
江崎と同じように辞めるんだな。

しずく 帰るぞ。

♬~

私刑人を特定し 確保する。
それが我々の特命だ!

(一同)はい!

(ノック)
(相馬)入れ!

失礼します。

室長のお呼びで参りました。

青柳。
(青柳真司)はい。

松永と組め。

よろしくお願いします。

(相馬)いいか?

我々は このヒーロー気取りの
偽善者の仮面を剥ぐ!

まずは 狙われているとされる
要人の警護。

その周辺を徹底的にマークし
私刑人を洗い出せ!

(一同)はい!

(湖中)あっ こんにちは!
あっ どうも。

どうもありがとうございます。
ありがとうございます。

あっ 遊佐さん! どうも…。

湖中先生 何やら不穏ですが
大丈夫ですか?

大丈夫です。
国に守られてますから。

龍岡先生は
見事 復活なさいましたな。

はい。
3年前

厚労大臣をお辞めになった時は
どうなるかと…。

(拍手)
おおっ いらした。

(司会者)龍岡先生のご登場です。

皆さん
大きな拍手でお迎えください。

(拍手)

伏せろ!
(銃声)

(拍手)

(湖中)先生 握手をお願いします。

(湖中)皆さん 我々には

苦しい はいずり回るような時代が
ございました。

が しかし

今 再び 龍岡先生のために
奮起する時が参りました!

(拍手と歓声)

次期我が党の総裁
そして 次期総理には

我らが龍岡泰邦以外 ありません!

(拍手と歓声)

(龍岡)ありがとうございます。

皆さん 我々の力で この日本を
変えていこうではありませんか。

野党に 我が国を
任せるわけには参りません。

我々 民自党の力で
この日本を変えるのです。

誇り高い日本に!
輝かしい日本に!

(拍手と歓声)
(龍岡)そのためには

どうか この龍岡に
皆様のお力をお貸しください。

よろしくお願い申し上げます。

(拍手と歓声)

(司会者)それでは 皆様
乾杯に移りますので…。

お久しぶりです。
驚きましたよ。

まさか あなたとは。

いやあ しかし
あなただったら安心だ。

もしもの時は
またよろしくお願いしますよ。

それでは 龍岡先生の勝利を
祈念致しまして…。

乾杯!
(一同)乾杯!

(銃声)

(人々の悲鳴)

伏せて! そっちサイド!
そっちサイド!

そっち 窓ガラス 顔出さない!

顔出さない!

青柳 裏に回せ。
はい。

クソッ… どこだ?

(相馬)はっ…
申し訳ありません。

なんとか いや…
なんとしても確保します。 はい。

(ため息)

上はカンカンだよ。 もう!

(青柳)
湖中議員への私刑人の脅しは

やっぱり 本当だったんですね。

(相馬)
集団暴行事件の主犯の金山が

叔父の湖中議員に
検察への圧力を頼んだところまで

お見通しだって事だよ。
ああ ああ… もう!

防犯カメラに痕跡はなし。

他も全く手掛かりがないなんて

一体 どんな奴なんですかね?
私刑人って。

3年前と一緒だよ。

頭がキレる。
どこにも証拠を残さない。

でも 松永さん

あれ… あれ 本当なんですか?

何が?

私刑人に撃たれたって。

私刑人に撃たれて死にかけた。

でも その事件が
もみ消されたって。

そんな馬鹿な事 ありませんね。

人が撃たれて
事件にならないなんて。

我々 警察ですよ?
あり得ませんよ。

世の中 馬鹿な事ばっかり起きる。

えっ?

あり得ない事も起きるんだよ。

撃たれたんですか?
本当に?

そんな事あって

どうして
今も警察にいられるんですか?

(携帯電話の振動音)

どうした?

入院が長期になったから
退院してほしいって。

なんだよ いきなり退院って…。
そんな事あるのかよ。

別の病院 紹介するって。

(琴乃)「どうしよう…」

ええ?

(しずく)うわ~ すごい!
きれい!

なんだ いい病院じゃないか。
本当だ。

受付 あっちだよ。
うん。

(琴乃)こんにちは。
すいません 松永ですけど…。

(藤谷 剛)左目の眼底出血は
改めて検査して

必要なら手術しましょう。
(琴乃)はい。

この病院なら
あらゆる対応が可能ですから。

本当ですか?
はい。

その先は 骨髄移植です。

ドナーの方が
見つかるかどうかですが

どんな場合でも
最善 全力を尽くします。

ありが… す!
ありが… す!

(一同の笑い声)

おっ!

神様が助けてくれるよ。
本当ですか?

みんなで祈って
みんなで頑張れば

その心が神様に届くよ。
はい。

それじゃ 失礼します。

神様が助けてくれるって!

うん! アハハハ よかった。

(しずく)折り紙 やろう。
(琴乃)うん やろうか。

持ってきた?
(しずく)うん。

♬~

新婦は どちらから?

新婦も新郎も 当日は
正面からお入りになられます。

あの…
政治家関係の方の披露宴でも

ここまで厳重なの初めてですが
何か…。

いえ かの龍岡議員のご息女の
結婚式ですので。

♬~

松永さん。

江崎…。

おおっ 江崎か! アハハハ…。

松永さん お久しぶりです。

元気してたか?
生きてた 生きてた。

おかげさまで。
そうか。

あっ 今 こいつに乗ってます。

おお… タクシーか。
はい。

元気で仕事ができてりゃ
もう それでいいよ。

江崎。

あの時は
俺のために申し訳なかった。

ちょっと やめてくださいよ。

警察辞めたのは自分のためです。
松永さんのせいじゃありません。

自分のため?

♬~

ああ… これ あれか。

お前が最後まで残った
世界大会の選考会の時のやつか。

はい。 自分は全然駄目でしたけど

尊敬している日本代表選手の方が
書いてくれたんです。

「世界へ 自分を信じて」

いい言葉だな。
はい。

決めたんです 僕。

自分なりの信念を

しっかり持った
生き方をしようって。

そっか…。

それで警察辞めたのか。

いや いいもんですよ
タクシーの運転手も。

松永さんも警察辞める時は
言ってください。

相談に乗りますよ。
ハハハ… よく言うよ。

ハハハ… 本当に。
松永さん。

室長が呼んでます。
うん わかった。

じゃあ 元気でな。 ありがとう。
失礼します。

松永さん! どうして
戻ってこられたんですか?

あんな事があって
どうして また…。

私 あの時
3年前 松永さんが撃たれて

重傷を負った記事
全部 差し止められたんです。

官邸から圧力がかかって
止めるなんて 信じられません!

民主主義の国なのに
報道の自由があるのに。

でも 誰より裏切られたのは
松永さんのはずです。

それなのに
どうして ここにいるんですか?

私なんかより 松永さんのほうが
ずっと怒っているはずです。

この世に対して 警察に対して。

龍岡や湖中は
私利私欲にまみれたクズです。

守る価値もありません。

あんな連中のために
また命をかけるんですか?

それが あなたの正義ですか!

職務です。

価値のある命と価値のない命が
あるとは思いません。

善人だろうが悪党だろうが
守るのが我々の仕事です。

♬~(会場内の音楽)

政略結婚だろ?
言わずもがな。

遊佐コーポレーションの御曹司。
龍岡先生の後継者だ。

(司会者)それでは
お二人のご準備が

整ったようでございます。

新郎新婦 ご入場です!

♬~(音楽)

(拍手)

(拍手)

(拍手)

(拍手)

内閣総理大臣の石渡でございます。

(拍手)

(石渡)美香さん えー 遊佐くん
おめでとう。

しかし あれですな
一番のおめでとうは

父上 龍岡先生ですな。

素晴らしい後継者が決まった。

龍岡先生 おめでとうございます。

ありがとうございます。

(拍手)

(石渡)これで安心して
引退して頂けたら

私も安泰なんですが。

(一同の笑い声)

(石渡)まあ 冗談はさておき

このご結婚を契機にですね
ご両家のますますのご多幸…。

(司会者)それでは 新郎新婦の…。

これから 場内 暗転になるぞ。

了解です。

(司会者)新婦の美香さんは

平成5年
群馬県にお生まれになりました。

小さい頃の美香さんは
大のお父さん子で

「パパ パパ」と離れたくなくて

お父様を困らせていたそうですよ。

(司会者)この頃の一彦さん

宴会プリンスと
呼ばれていたそうです。

「一彦さん」

(遊佐一彦)「美香さん」

「結婚してください」

「はい!」

(拍手と歓声)

♬~

(人々のどよめき)

「早く」

「アハッ フフ…」

(人々のどよめき)

♬~

おい! おい なんだ? これは!

(龍岡)止めろ! 止めろ!
(山葉)先生… 先生…。

(山葉)おい 何やってんだ!
早く止めろ!

「(笑い声)」

♬~

違うの!
待って…!

青柳!
はい!

「(笑い声)」
(龍岡)止めろ!

(司会者)
皆さん 落ち着いてください。

お席に… ご着席をお願いします。

皆さん 落ち着いてください。

どうなってるんだ?

中身が入れ替えられたようで…。

♬~

「(笑い声)」

誰が あんな映像を入れたんだ!
どうしてくれるんだ!

申し訳ありません!

(携帯電話の振動音)

はい。

はっ… はっ 伝えさせて頂きます。

この度は本当に申し訳ありま…。

「(電話が切れる音)」

なんだ?

それが 遊佐会長から

この度の縁談は
なかった事にしてほしいと…。

クソッ 私刑人が…!

♬~

青柳 写真!
はい。

(英語)
おい!

これ お前のか?

(英語)

おい!

連れていけ。
(英語)

(マーク・トムソン)知らないよ!

全然知らないうちに
撮られてるんだよ。

一体 誰が?
俺のほうが知りたいんだよ!

(ノック)

松永さん こいつの部屋から

大量の覚せい剤
見つかったそうです。

こいつ ただの売人だ。

私刑人なんて器じゃない。

おい 俺 なんも…。

(青柳)マーク・トムソン。
自称ウェブデザイナー

裏では
ヤクの売人をやってますが

私刑人との関係は不明です。

(舌打ち)
(相馬)狙いは龍岡美香。

幹事長の娘を陥れ

龍岡に恥をかかせるのが
私刑人の目的か…。

いや 違うと思います。

違う? どういう事だ?

今回は
人を貶めて辱めただけです。

私刑人には私刑人の義がある。

私刑人の義?

この世の悪に対する

言い知れぬ義憤とでも
言うんでしょうか。

しかも 奴は あの時

急所を外してます。

私の背中に当たりましたけど

あの弾道は 大臣の急所を外して
足を狙ったものです。

私刑人には私刑人の義がある。

あんな映像を流すやり方には

違和感しか感じません。

フッ… フフフ…。

やっぱりな。

お前の頭の中は
この3年 ずっと 私刑人があった。

(相馬)な?

(司会者)それでは 上州観光プラザ
落成式開催にあたりまして

地元出身 衆議院議員
龍岡泰邦様より

ご祝辞を頂戴致します。

龍岡様 よろしくお願い致します。

(拍手)

どんな異変も見逃すな。

何かあったら 即座に動け。

絶対 躊躇するな。

はい。

(龍岡)我々の県
我々の町の発展は

我が国 日本の発展でもあります。

私は
この国の誇りを取り戻したい。

誇りって どこにあるんだ!

(龍岡)そして 私は

この国の魂を取り戻したい!

そして この国の輝きを
取り戻してみせます!

(人々の怒号)

(龍岡)そのために
私は総理総裁という立場となり

我が国 我が県 我が町のために

粉骨砕身 命をかけて

戦い続ける覚悟であります。

ありがとうございました。

(拍手)

(司会者)龍岡先生
ありがとうございます。

(司会者)
前へ 一歩お進みください。

ハサミをお渡ししていますのは

上州観光大使のらいむちゃんです。

そして 一緒にいる
上州のイメージキャラクター

じょうしゅうくんです。

(司会者)
ハサミをお持ちになりましたら

手をテープへ添えてください。

松永さん あの向かいのビル。

伏せて!

(銃声)
(人々の悲鳴)

山葉さん…。
山葉さん! 山葉さん!

おい 救急車呼んで!

しっかり処置しろ!

皆さんも避難して!
避難して!

(龍岡)救急車はまだか?
山葉! 山葉!

誰か救急車!
早く! 早く!

何かあったら
すぐ動けって言ったろ!

はい。
龍岡さん! 龍岡さん!

山葉…!
さあ…。

おっ 来たぞ!
龍岡さん ひと言お願いします!

今のお気持ち
お聞かせください。

お聞かせください。
お願いします。

山葉は… 山葉くんは…。

私の右腕であり

家族でした。

私は 私刑人を許しません。

これは 暴力革命であり

殺人革命であります!

民主主義への挑戦であります!

私は 断じて
私刑人を許しません!

(カメラのシャッター音)

よっ 龍岡!
龍岡 頑張れ!

次期総理!
龍岡さん 頑張ってください!

頑張ってください。
龍岡さん 頑張ってください!

頑張ってください!
応援してます。

(一同)龍岡! 龍岡! 龍岡!

龍岡! 龍岡! 龍岡! 龍岡!

龍岡! 龍岡! 龍岡!

龍岡! 龍岡! 龍岡! 龍岡!

(シャッター音)

(相馬)
よし じゃあ 周辺の聞き込みだ。

(一同)はい。

どけ 邪魔だ。

なんなんですか?
あの一課の態度。

殺しだから
出番だと思ってるんだろ。

人を殺すんですね 私刑人って。

しかも ターゲットを間違えて
秘書を撃つなんて。

ターゲットは龍岡とは限ってない。

脅迫状が来たのは
湖中だよ。

じゃあ なぜ 私刑人対策室が
龍岡議員の周りにいるんですか?

龍岡さんの周囲に

私刑人が現れると
思ったからじゃないですか?

おい 行くぞ。

松永さん。

うちの雑誌に来てる反響は
賛否両論です。

私刑人はヒーローか
ヒーローではないか。

でも 私 揺らいでいます。

龍岡幹事長

3年前 恵徳大学附属病院から
2億の賄賂を受け取りましたよね。

その事をもみ消すために

松永さんが撃たれた事も
隠し通した。

内閣 政府 総力挙げてです。

そんな事を考えると

スーッとするんです 私。

私刑人に。

テロだなんだって非難するけど

やっと弱者に寄り添う人が
現れた。

政治家や大企業に加担する
腐った世の中に

やっと私たちの気持ちを
代弁してくれるヒーローが現れた。

でも 違いましたね。

ヒーローは人を殺しませんよね。

すいません。
松永さんに こんな事…。

でも なんか納得いかないんです。

秘書が殺されたのに

龍岡議員の支持率が
急激にアップするとか…。

なんか違うと思うんですよね。

自分の力と立場を
守るためだったら

なんだってやる。
えっ?

そういう場面を
何度も見てきました。

松永さん! いつか インタビュー
させてもらえませんか?

♬~

(クリック音)

♬~

松永さん お久しぶりです。

あっ 今 こいつに乗ってます。

♬~

江崎さんですが 昨日
電話があって辞めたそうです。

辞めた?
はい。

すいません あの…
実は警察の者なんですけども

江崎さんの運行記録と就労記録
見せてもらえますか?

はい わかりました。

1月15…。

17…。

19…。

♬~

《1月15日
世田谷区三軒茶屋2丁目…》

《金山が撃たれた場所》

♬~

《1月17日 渋谷》

(銃声)
ああっ!?

誠に申し訳ございませんでした。
(カメラのシャッター音)

♬~

《1月19日 城東大学》

《どこも江崎のタクシー…》

(江崎の声)松永さんも
警察辞める時は言ってください。

相談に乗りますよ。

♬~

荻窪から客を乗せた後

近くの路上で ひき逃げを目撃
警察で証言」…。

(ノック)

あの すいません。

この半年前の日報で
見つけたんですけども

これ 「ひき逃げを目撃して

警察で証言」って
なんですか? これ。

ああ… その事故は悲惨でしたよ。

ひき逃げに遭った女の子が
重傷でね

江崎さん 怒ってましたよ。

犯人は捕まったけど
あまりに罪が軽いって。

江崎さん 度々 病院まで

女の子のお見舞いに
行ってたようですよ。

そうですか。

あの ちょっと… 江崎さんの住所
控えさせてください。

(事務員)ええ。

(チャイム)

(チャイム)

(ノック)

♬~

(相馬)江崎が…。

タクシーは偶然なのか

なんでこんな事しているのか
理由はわからないんですけども

いまだに携帯が繋がらず
行方がわかっていません。

なあ この事は まだ誰にも言うな。

俺たちで江崎を洗うんだ。

わかりました。

このひき逃げ事件
おかしくないですか?

何がでしょうか?

ひき逃げ犯は
略式起訴で罰金刑のみ。

被害者の女の子は
全治3カ月の重傷で

しかも ひき逃げですよね。

そう言われましても
検察と裁判所の判断ですので…。

僕が私刑人だったら
撃ってますね。

目撃者… 仁成総合病院。

おいおいおい… マジかよ。

ああ お待たせしました。

いやあ 驚きました。

琴乃さんのお兄さん
刑事さんだったんですね。

ああ…。
まあ どうぞ。

お忙しいところ すいません。

あの 早速なんですけども

先生が ひき逃げ事件を
目撃されたんですよね?

ええ。 その日は当直で

遅れそうだったんで
タクシーに乗ったんですよ。

そしたら…。

(衝突音)

(ブレーキ音)

(ブレーキ音)

あっ…!

おい! おい!

コラッ! おい!

救急車! 救急車!
(江崎)はい!

大丈夫ですか?
聞こえる? 大丈夫?

うちの病院が近かったんで
急いで運んで 手術をしました。

それで女の子が助かったんですか。

奇跡的にと言いますか

タクシーの運転手さんも
懸命に協力してくれたおかげで

迅速な対応ができました。

なるほど。

(龍岡)私は 私刑人などには
決して負けません。

(拍手と歓声)

ありがとうございます。

山葉は 私の腹心であり
かけがえのない友であり

家族でした。
そうだ!

(龍岡)その山葉の命を奪った
私刑人に

正義など あるでしょうか!

(女性)あるはずなんてないぞ!
(男性)正義はないぞ!

私は 卑劣極まりない私刑人を
絶対に許しません!

(歓声)

この龍岡は
山葉の遺志を受け継ぎ

我が日本の誇りを
必ず取り戻してみせます。

(拍手と歓声)

(龍岡)そのためには
なんとしても

総裁選に勝たなければなりません。

皆様のお力を
この龍岡に お貸しください!

青柳 後方も気にしろ。

(龍岡)ありがとうございます。
(青柳)了解です。

(龍岡)ありがとう。
(拍手)

ただ今 報告がありました。

私刑人が逮捕されました。
(拍手と歓声)

(龍岡)テロリストに正義など
決してありません!

我々こそが正義です!
(拍手と歓声)

室長。

待て。
(操作音)

一課
捜査一課が私刑人を確保した。

捜査一課が?

(相馬)龍岡議員が警察庁長官
別班を一課に作らせた。

その別班が確保したのは

…江崎。

…江崎?

江崎哲平だ。

(龍岡の声)ありがとうございます。
ありがとうございます!

ちょっと待ってください。
違いますよ。

江崎じゃありませんよ。

(相馬)江崎は自白した。
「自分が私刑人だ」と。

(龍岡)龍岡泰邦 龍岡泰邦を…。

被疑者の実名を挙げられないって
どういう事ですか?

ですから 容疑が固まるまで
お待ちください。

(記者)容疑が固まってないのに
逮捕したんですか?

(記者)民自党幹事長に
最初に報告がいくって

おかしいじゃないですか!
(相馬)もうしばらく

お待ちください。

(記者たちの怒号)

(恵美)松永さん。

私刑人が元警察官って
本当ですか?

やいやい言われて捕まえたら
元警官だった。

龍岡幹事長が
フライング気味に公表したので

にっちもさっちもいかず
とりあえず かん口令を敷いた。

江崎さんですか?

松永さんがじっと見てたタクシー
気になって調べたら

そのタクシー会社に
江崎さんがいました。

あの人なら
わかるような気がします。

真っすぐで
ゆがんだ事が許せなくて。

だから あの時…

松永さんが撃たれた時
怒って警察辞めたんですもんね。

江崎じゃないよ。

なぜ そう言いきれますか?

3年前の あの時
あいつ 俺と一緒にいたんだ。

♬~

松永さん。

一課の奴ら 焦っているようです。

麻酔銃もライフルも

私刑人らしい証拠が
なんにも見つからなくて。

江崎は私刑人じゃないよ。

なぜ奴が私刑人を名乗ったか
調べるんだ。

それと山葉だ。

なぜ山葉だけが殺されたのか

徹底的に調べるんだ。
はい。

(青柳)
犯人が撃ったと思われる場所は

あのビルの あの部屋です。

♬~

(銃声)

♬~

(研究員)
こちらがアンテナショップ。

犯人が撃ったのは
このビルの この部屋です。

弾道は こうなります。
(キーを打つ音)

こちらの人物を標的にした場合の
弾道を見せてください。

わかりました。

(青柳)これは…

あのショップの前の
モニュメント?

真っすぐ龍岡幹事長を狙ったら
こいつにぶち当たる。

(青柳)どういう事ですか?

これ
ターゲットは龍岡じゃないな。

最初から山葉だ。

(銃声)

えっ!?
おい。

山葉の地元 群馬だったよな?
はい。

あいつの実家の電話番号は?

えっ 今ですか?

今 電話するんだよ。
はい。

遅い やる事が!
すいません。

ありました。 027…。

(相馬)んっ? ぐ… 群馬?

ええ。 山葉は
大学時代から故郷の群馬で

龍岡幹事長の娘 龍岡美香の
家庭教師をしています。

山葉を洗うため
群馬に向かいます。

♬~

(ノック)

ごめんください。

(鈴の音)

(山葉景子)文雄が?

お兄ちゃんが狙われたなんて

警察から聞いた事もありません。

お兄ちゃんは

龍岡先生を狙った弾が
流れて当たった。

そう聞きました。
初動捜査ではそうでした。

ですが 今 別の可能性が浮上し
捜査中です。

驚かして
本当に申し訳ございません。

文雄は 人に殺されるような子じゃ
ありません!

いい子だったんです。

人を助けたい。

そのために…
龍岡先生のために働くんだって。

そんな子が 人に狙われるような事
するわけないじゃありませんか!

そうですよね…。

てっきり 美香さんと結婚して

私たちを喜ばせてくれると
思ってたのに…。

(めぐみ)お母さん。

美香さんと結婚って…。

美香さんって 龍岡先生の娘さんの
龍岡美香さんですか?

山葉さんと龍岡美香さんの間には
そういう話があったんですか?

そう兄から聞きました。

いつ頃ですか? それ。

去年の初め…
「美香さんと結婚の約束をした」。

「龍岡先生も喜んでくれている」
そう言ってました。

山葉さんが
龍岡美香さんと婚約を?

(めぐみ)正式じゃありません。

兄から聞いただけで
他は知らないと思います。

でも 私は
その結婚に反対しました。

どうしてですか?

だって 美香は…。
(景子)めぐみ。

(めぐみ)いいのよ
もう 気を使わなくたって。

美香は わがままで
底意地悪くて 素行が悪くて

ここら辺では有名なんです。

そんな美香と兄が結婚なんて…。

それでも 山葉さんは
龍岡美香さんと結婚を約束した。

(めぐみの声)いつかは
龍岡先生の後を継ぐ。

政治家になる。

兄は いつも
そう言ってましたから…。

♬~

(めぐみ)あの…!

(めぐみ)これ…。

これは?
兄の遺品の中に…。

兄の名誉のために 黙っておこうと
思ったんですけど…。

(相馬)私刑人じゃなく
龍岡美香の結婚式を潰したのは

山葉か…。

だとしたら もし それを
龍岡幹事長が知ったとしたら…。

まあ ただじゃおかないだろうな。

新郎側の遊佐コーポレーションの
遊佐会長は

暴力団 岸輪会と
濃密な関係にあります。

(青柳)じゃあ 私刑人に便乗して

岸輪会のヒットマンにやらせた
って事ですか?

龍岡議員と遊佐会長の指図で。

(龍岡)私刑人を
絶対に許しません!

龍岡は全て知った上で
山葉の死をも政治利用したんだ。

江崎に会ってきます。

(ドアの開く音)

お疲れ。
松永さん…。

座れ。

江崎

山葉をやったのは お前か?

私が… やりました。

そんな嘘が
いつまでも通ると思うなよ。

♬~

(女性)山葉さん
いい人やったんよ。

そう。 龍岡先生の娘さんの
家庭教師やっておられてねえ。

でも その娘さんがねえ…。

あっ… アハハハハハ…。
山葉さん。

そうよ 山葉さん
うちの娘 見てもらったのよ。

本当? 山葉さんね
ふかし芋好きで…。

(女性)ふかし芋! 今日の晩ご飯…
ふかし芋にしようかしら。

え~? 芋がご飯の?
(女性)そうよ…。

(三浦純子)
山葉さんの事は知りません。

ただ… よく
美香の家庭教師やってるなって

みんな言ってました。

その事を もう少し詳しく
教えて頂けますか?

美香は… 好き勝手し放題で

中学から たばこや万引きや…。

ああ… 本当は こんな事
言いたくないんですけど…。

最低です あの女は。

(純子)めぐみ?

恐喝や喧嘩や…
もう わがままし放題。

学校でも
人をいじめるだけいじめて…。

(純子)めぐみ!
それを全部

美香の父親 龍岡が
もみ消したんです。

(純子)めぐみ!
(めぐみ)私 もう我慢できない。

純子も どれだけ被害 被ったか
言ってあげなよ。

実家のスーパーも
万引きで大変だったんでしょ?

でも それ 全部
泣き寝入りさせられたんでしょ!

そうだけど…

めぐみが やっぱり
大変だったしね…。

(純子)だって 亜弥が…。

亜弥さんっていうのは?

自殺したんです めぐみの親友が。

自殺?

中学の時
文化祭で演劇をやりました。

美香さん。

(めぐみの声)主役の投票の時

誰より目立って
誰よりきれいな美香が主役になる。

みんな そう思い込んでました。
でも…。

(委員長)亜弥さん。

ジュリエット役は
亜弥さんに決まりました。

(拍手と歓声)

(めぐみの声)その すぐあとでした
美香の財布がなくなったのは。

(美香)ない! 私の財布が…。

(めぐみの声)その財布が
亜弥の鞄から見つかって

美香が 「泥棒! 泥棒!」って
大騒ぎして…。

亜弥は
絶対に自分はそんな事やってない。

(藤谷亜弥)
違う! 私じゃないの…。

(めぐみの声)泣いて訴えたんです。
私たちもわかってた。

亜弥は そんな事するはずない。

やったのは美香…。
美香がはめたんだって…。

でも… でも…

私たちは口をつぐみました。

誰も 何もしなかった?

みんな
美香のお父さんが怖くて…。

それで…

亜弥を主役から引きずり降ろして
美香になったんです。

みんな わかってた
亜弥じゃないって。

生徒も先生も。

なのに みんな 口をつぐんで…。

(めぐみの声)そしたら 亜弥が…

飛び降りました 学校の屋上から。

(めぐみの泣き声)

私たちは最低です。

私たちも親も先生も
助けるどころか 見殺しに…。

それだけじゃないんです。

亜弥のお母さんも苦しんで
病気になって亡くなって…

お父さんは町を出て…。

(めぐみ)亜弥…。

大丈夫ですか?

あの… その亜弥さんの
フルネーム 教えて頂けますか?

お疲れさまです。

ああ… 度々すいません。
ちょ… ちょっといいですか?

ああ…。
あの ここにある

自殺した藤谷亜弥さんの事
覚えてますか?

ああ… あの自殺の件は
かわいそうでした。

圧力があって ほとんど
報道もされませんでしたし。

圧力?
あっ…。

大丈夫です 大丈夫です
誰にも言いませんから。

私の口から言わせないでください。
龍岡さんですか?

いや まあ…
みんな 口にはしませんが

同情してますよ。

女の子のお父さんも気の毒でね…。

あれだけ
世界で有名な選手だったのに…。

ちょっと待って… 世界で有名って
亜弥さんのお父さんがですか?

(署員)そうですよ。

射撃の世界大会で日本代表。
何度か入賞してるんですよ。

メダルも
とってたんじゃないかな?

射撃でのメダル…。

(署員)世界ですよ? もう
こんな小さな町じゃ大騒ぎでね。

それが こんな事で…。

ああ どうも…
どうもすいませんでした。

もう結構です。
(署員)ああ はい…。

ああ この人ですね。 藤谷剛。

1998年 ライフル射撃

世界大会で銅メダルですよ!
すごいですね。

藤谷剛…。

(ドアの開く音)

(琴乃)ユウ兄…。

藤谷先生 辞めちゃった。

うん。 今 病院の人に聞いた。

ここに来たのか?

(琴乃の声)ゆうべ 突然。

お別れのあいさつだって。

あんな信頼できる先生
初めてだったのに…。

諦めなければ
新しい治療法が見つかります。

骨髄移植のドナーも
きっと現れます。

いつも そう言ってくれて…。

あんな先生 いなかったのにな…。

どこに行くとか
言ってなかったか?

ううん。 あっ でも… これを。

♬~

尊敬してる日本代表選手の方が
書いてくれたんです。

(琴乃)藤谷先生は
勇気と希望をくれたの。

♬~

射撃の元日本代表 藤谷剛。

思い出したよ
お前が ずーっと憧れてた選手だ。

藤谷さんは?

私刑人は逃げた。

お前は 半年前に
藤谷をタクシーに乗せた。

たったそれだけの関係で
なんで私刑人をかばうんだよ。

ドキドキしましたよ 本当に もう。

まさか 乗ってきたのが
あの藤谷さんだなんて。

思いきって話しかけたんです。

(江崎の声)
実は 日本代表選考会の時

ご一緒だったんですよって。

そしたら
僕の事 覚えてくれてたんですよ。

もう嬉しくって嬉しくて…。

で 「なんで
射撃やめてしまったんですか?」

って聞いたんです。
藤谷さんだったら

絶対 次の大会
金メダルとれたのにって。

そしたら…

藤谷さん
人を助けたいって言ったんです。

自分は
人を助けたくて医者になった。

その仕事に専念するために…

射撃やめた…。

(江崎)あの人
本当に すごい人ですよ。

で まあ そんな話をしてて…

その時でした…。

ひき逃げを目撃したのか?
はい。

(衝突音)

(江崎の声)救急車が来て
藤谷さんの病院に運びました。

(藤谷)はい 病院着いたよ。

(江崎の声)最善を尽くしましたが

腎臓破裂と 肋骨6本
腰骨と大腿骨を折る重傷…。

でも 藤谷さんは

その後も 彼女の回復を
温かく見守ってました。

でも
加害者は どうしたと思います?

見舞いにも来ないし
謝罪もないんですよ。

保険会社に任せてるの一点張りで。

それに ひき逃げなのに
罰金だけですよ?

絶対におかしいと思って調べたら

加害者の父親が官僚で
叔父が国会議員だったんです。

その議員が圧力をかけたんです。

(江崎)そんな事 許せますか?
松永さん。

僕は許せない。

(江崎の声)
絶対 世の中 おかしいですよ!

絶対 許せませんよ。
絶対 おかしいですよ。

江崎さんは 元警察官でしたね。
正義感が強いですね。

私の父親も警察官でした。

曲がった事が嫌いで
真っすぐで…。

そんな親父に憧れて 私も
警察官になったんですけどね。

(ため息)

内情は汚いものでしたよ。

それで 警察を辞めたんですか?

この事は公になっていませんが
実は 3年前

民自党の龍岡議員が狙われた事が
あったんですよ 私刑人に。

当時 私は
警備部のSPだったんですけども

同行してた ある日

龍岡議員を狙って
発砲があったんです。

しかも 実弾で…。

でも 先輩が…

体を張って
龍岡議員を守りました。

銃弾を受けて 命かけて。

(銃声)
大臣をお守りしろ!

(江崎の声)だけど それが…。

隠蔽されたんです。

(江崎の声)その当時 龍岡議員は

世間には決して言えないような
裏の取引をしてたんです。

その事実を隠すために

狙撃された事自体 全てを
隠蔽しようとしたんですよ!

(江崎)その先輩は

身代わりになって
撃たれたんです!

その不正を隠すために…!

何が警察だよ! 何が正義だ!

(江崎)すいません。 すいません…。

(江崎)すいません…。

今 その先輩の方は…?

ああ… 奇跡的に助かりましてね
今は復帰してますよ。

(江崎)あっ そういえば
藤谷さんと同い年です その先輩。

昭和38年でしょう?

よかった…。 よかった。

藤谷さん?

あなた あの事件がきっかけで
警察 辞められたんですね。

あの事件…?

あの事件は
公には なってませんけど…。

藤谷さん ご存じだったんですか?

ずっと気になってました。

弾が当たった方が…。

でも ニュースには出ない。

警官の殉職が
ニュースにならないわけがない。

だから 命は助かったはず。

そう自分に言い聞かせるのが
精いっぱいでした。

藤谷さん…。

しかし なぜ 関係ない人を
傷つけてしまったんだ…

なんて事をしたんだって

ずっとずっと考えてました。

藤谷さん あなた…。

申し訳ありません。

私が私刑人です。

(松永の声)藤谷は
なぜ 私刑人になった?

藤谷さんの娘さんは

龍岡の娘にいじめられて
自殺したんです。

奥さんも それが原因で

のたうち回るように苦しんで
病死した。

(松永の声)どん底に落ちた藤谷は

病院を畳んで
町を出たってわけか…。

こっちは 家族ぶっ壊されて

かたや 龍岡は
順風満帆に厚労大臣ですよ。

藤谷さんが
どれほど苦しんだ事か。

(江崎の声)そしたら やっぱり

龍岡と大学病院の贈収賄事件が
浮上しましたよね。

また圧力がかかって

報道は びびりっぱなしだし
特捜も何一つ動かない。

終わってますよ!

でも
藤谷さんは確信したそうです。

龍岡は絶対にクロだって。

その罪を誰も裁かないのなら
俺が刑を処する…。

龍岡の事件の前から
私刑人は行動してる。

それは なぜだ?

世の中に 理不尽な悪が
はびこってるからです。

何が悪で 何が正義か。

そいつを藤谷が決めるのか?

いや もちろん 過ちもあります。
それに気づいたのは…。

(銃声)

(江崎の声)松永さんを
撃ってしまった時だそうです。

それで やめた。

(松永の声)じゃあ
なんで 私刑人が復活した?

ひき逃げが きっかけだとしても

なんで
私刑人がよみがえったんだよ?

えっ…?

えっ だって…

ひき逃げしたのは
あの金山ですよ?

…金山?

(江崎の声)女子大生 暴行して
それでも不起訴になった

あの東慶大学の学生の…。

(衝突音)

(江崎の声)金山言訓ですよ!

ひき逃げも 暴行も

叔父の湖中議員が

龍岡の権力を借りて
葬り去ったんですよ!

(湖中)それでは 龍岡先生の勝利を
祈念致しまして

乾杯!

(湖中)しばらく
おとなしくしてろよ お前。

(金山)はい! 本当に
ありがとうございました!

貸し1だからな 貸し。

じゃあ 今度
合コン セッティングするから。

馬鹿。 勉強しろ! お前は。

(金山)はい!
(2人の笑い声)

(金山)おじさんも気をつけてね!
(湖中)お前が言うな!

(金山)またね!

私にも やらせてください。

お手伝いさせてください。

お前…。

移動には
自分のタクシーを使いました。

(江崎の声)SP時代の経験値を
最大限に利用して

一緒に計画を練ったんです。

(銃声)
(湖中)うわっ!

♬~

龍岡の秘書の山葉がやられた件は
なんだ?

(司会者)お願いします!
伏せて!

(銃声)
(人々の悲鳴)

山葉さん…。

ああ あれ 違います。 龍岡です。

龍岡は 娘との縁談話を
山葉にちらつかせて

こき使ってました。

(山葉)加門理事長から
2億の手形です。

(江崎の声)汚い仕事は
全部 彼に任せて…。

でも 龍岡は
山葉との約束を反故にして

遊佐コーポレーションと
手を組む事にした。

結婚式 大変だったんですって?

あれね 裏切られた山葉が
逆上して やったんですよ。

で それを龍岡が知って
躊躇なく 山葉を消したんです。

私刑人に罪を着せてか…。
(江崎)そうです。

その山葉の命を奪った私刑人に
正義などあるでしょうか!

(江崎)自分で殺しておいて

自分の支持率アップに
利用したんですよ?

もはや 人間じゃないですよ…!

(江崎)でも もう…

龍岡も もう終わりですけどね。

何?

どういう意味だ?

僕たちが勝つんですよ。
僕たちの正義が。

正義の金メダルですよ。

だって…。

あんな奴 許していいわけが
ないじゃないですか!

ねえ? 先輩!

先輩が 一番
それを知ってるはずでしょうが!

龍岡 いつやるんだ?

うん?

私刑人は 今 どこにいる?

江崎。

俺よ
何度も こいつに遭ってんだよ。

だからよ ここのとこさ

こいつの狙いやすい距離

角度 場所…。

そういう事が だんだん
わかるようになってきた。

えっ…。

あと いつやるかだ。

いつだよ?

うん?

江崎。

♬~

ああ もう…

遅いですよ。

…今夜だな?

♬~

(湖中)先生が石渡総理を抜いて

総裁候補 第1位になるのも

もうすぐですね。 ハハハハ…。

フフフ…
君たちの協力が必要だからね。

よろしく頼むよ。
(湖中)お任せください。

ハハ… こちらこそ
よろしくお願いします。

(支配人)失礼致します。

失礼します。
(龍岡)なんだ?

私刑人が龍岡先生を狙っている
という情報を得ました。

ご自宅にお戻りになり
身の安全を優先なさってください。

私刑人は捕まったはずだ。
なんだ? 君は。

石渡派か? 探りに来たのか?

そのような事は…。

私刑人がなんだ。
そんな輩に何ができる。

♬~

(ドアの開く音)

藤谷さん!

松永さん… あなたですか。

あなたには いつか謝らなければと
ずっと思ってました。

その節は すいませんでした。

しかし 驚きました。

あなたが
あの時のSPだったとは。

あなたに当たるとは
思ってなかった。

本当に申し訳なく思ってます。

でも あの時 あなたじゃなく

あの男に当たっていれば

この国は 道を誤らなくて済んだ。

誇りある日本? 輝かしい日本?

ふざけるな!!

龍岡らが狙っているのは

民主主義をゆがめ
我々を支配する事なんです。

昔のように
我々を隷属させる気なんですよ!

そのためだったら 財界と手を組み
闇の組織とも手を組む!

誇りあるとか 輝かしいとか

聞こえのいい中身のない言葉を
羅列し 国民をだます。

その内実は 私利私欲にまみれ

権力を守るためだったら

なんでもやるような
連中なんですよ!

藤谷さん!

♬~「あなたに」

藤谷さん。

♬~(藤谷)「“さようなら"って
言えるのは」

もう撃っちゃ駄目だ! 藤谷さん!

藤…!

22才の別れ』。

小学校5年生の時
初めて買ったレコードです。

私も同い年です。 私も好きでした。

あの頃 ニュース見ててね

ベトナム戦争は終わったって。

でも えっ なんで? って思った。

そもそも なんで

人を殺し合う戦争をするんだ?
大人たちは。

覚えてますか?
我々が二十歳の頃。

ロッキード事件
田中角栄 実刑判決。

なんなんだ? 一体!

私も思いましたよ。

政治家っていうのは
なんて馬鹿な事をするんだって。

でもね 藤谷さん
もうやめましょう。

あなた 人を助けるために
医者になったんじゃありませんか。

そのために
活躍を期待されてた射撃もやめて

医者に
専念したんじゃありませんか。

妹の琴乃がね
あなたの事 褒めてましたよ。

本当に素晴らしい先生だって。

そんなあなたが
人を撃ち殺すんですか?

それが あなたの正義ですか?

あなた だまされてるんですよ。

あの仁成総合病院の理事は

龍岡ですよ。

…何?

私は 龍岡の情報を集めるために
あの病院に入った。

それで わかった。

あなたの事は
龍岡に全部調べられてる。

だからこそ 妹さんは あの病院に
転院させられたんですよ。

みんな あの男の手のひらの上で
踊らされてるんですよ!

あいつは悪だ。 自分の事だけだ!

この国を腐らす菌だよ!

その菌を除去して 何が悪い!

藤谷さん!!

藤谷さん!
離せ!

(青柳)藤谷剛!

殺人未遂容疑で逮捕する。

ちょっと待ってくれ!

なんですか?

この人は 俺たちの敵じゃないぞ。

(青柳)ど… どういう事ですか?

(走ってくる足音)
ちょっと待ってくれ!

この人は 俺たちの敵じゃない!

松永さん
そ… そいつ 私刑人ですよ?

今 この国の
どこに正義があるんだ?

今 この国の
どこに正義があるんだ!

確保!
藤谷!

おとなしくしろ!

龍岡!
そんなに自分がかわいいか!

自分さえよければ いいのか!

(刑事)おい!
(藤谷)龍岡!

(刑事)おい! 早く来い!

(刑事)こっち来い!

♬~

「青柳です。 私刑人を確保。
私刑人を確保しました」

私刑人を確保しました。
わかった。

(龍岡)おお 君か。

今回も頑張ってくれたようだね。
ご苦労さん。

山葉さんを殺すよう指示したの
先生ですか?

…何を言ってる?

(相馬)おい 松永。
(湖中)なんなんだ? 君は。

龍岡先生に対して
失礼極まりないぞ!

甥っ子の金山言訓は元気ですか?

まあ 元気に決まってますよね。

女を暴行しても ひき逃げしても
許されるんですから。

な… 何を君は言ってるんだ!

構わん 構わん。

妹さんは元気かな?
あそこは いい病院だ。

骨髄移植も最優先でやってくれる。

妹さんも喜んでるだろ?
フフッ…。

君の事は いつも気にかけてる。

何かあったら
なんでも言ってきなさい。

ふざけんな お前。

なんだと?
(相馬)おい 松永。

(湖中)あっ!

ふざけんな お前。

国のため? 人のためだ?

貴様 全部
自分のためじゃねえかよ。

松永 やめろ!

お前の正義って なんだ?

自分の前に
弱い者がひざまずく事か?

(龍岡)落ち着け!

そりゃ 多少の犠牲はある。
国益のためには仕方がない。

多少だ?
(龍岡)それが政治だ。

多少だ? 多少だと…?

多少っていうのはな

この国の ほとんどの人間の事を
言うんだよ。

弱い人間が… 多少の犠牲が…

どれだけ泣き苦しんでると
思ってるんだ お前。

…おい!

正義っていうのはよ

弱い者を守るために
あるんじゃないのか?

それが正義…。

(銃声)

あ… ああ…。

先生… 先生!

(銃撃音)

(ため息)

編集長?

ちょ… 編集長
ちょっと待ってください!

(鳥の鳴き声)

それでは
新総裁 龍岡泰邦先生 どうぞ!

(拍手)

おめでとうございます。
(拍手)

新総裁 バンザーイ!
(一同)バンザーイ!

(湖中)バンザーイ!
(一同)バンザーイ!

バンザーイ!
(一同)バンザーイ!

ちょっと待ってよ!

行こう!

(しずくの声)
「生きているということ」

「いま生きているということ」

「それは のどがかわくということ」

「木もれ陽がまぶしいということ」

あっ お母さん!

(琴乃)しずく!

(しずくの声)
「ふっと或るメロディを

思い出すということ」

(琴乃の声)
「あなたと手をつなぐこと」

(琴乃の声)
「生きているということ」

「それはミニスカート」

「それはプラネタリウム

(琴乃の声)「すべての美しいものに
出会うということ」

(恵美の声)「そして

かくされた悪を
注意深く こばむということ」

♬~

(松永の声)
「生きているということ」

「いま生きているということ」

「泣けるということ」

「笑えるということ」

(松永の声)「おこれるということ」

「自由ということ」

(松永の声)
「いま生きているということ」

「いま遠くで
犬が吠えるということ」

(松永の声)「いま
地球が廻っているということ」

(一同)乾杯!

(松永の声)「いま どこかで
産声があがるということ」

「いま どこかで
兵士が傷つくということ」

「いま… いまが過ぎてゆくこと」

「生きているということ」

「いま生きているということ」

トランク開けてもらえますか?

はい。 よいしょ。

はい。

はい ドア閉めます。

(乗客)羽田空港までお願いします。
はい。

(松永の声)
「人は愛するということ」

♬~

(松永の声)「あなたの手のぬくみ」

「いのちということ」

(多加賀主水)皆様の
お金と幸せを お守りします。

〈銀行の案内係に
新たな事件が!〉

〈街で連続放火事件が発生〉

(梅沢 剛)銀行の誰かが

この事件に関わっとる
可能性はあるな。

(吉瀬紘一)今に天罰が下るぞ。
(五大正信)地面師詐欺だ!

〈放火と連動して
次々と起こる事件〉

(生野香織)謎の投資ファンド
乗っ取られたって事ですか?

〈背後に潜む巨大陰謀が
街の人々を襲う〉

成敗してくれる!

〈銀行のなんでも屋
巨悪に立ち向かう!〉