ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

大岡越前5 第4話 東山紀之、勝村政信、寺脇康文、美村里江、近藤芳正… ドラマのキャストなど…

『【BS時代劇】大岡越前5「すばらしき人生」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 佐吉
  2. 財布
  3. 徳次
  4. お願い
  5. 大工
  6. 隠居
  7. 先生
  8. 博打
  9. 斑猫
  10. 市右衛門
  11. 助八
  12. お奉行様
  13. 長屋
  14. 賭場
  15. 父上
  16. ハハハハ
  17. 儀三郎
  18. 子吉
  19. 小判
  20. 親方

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『【BS時代劇】大岡越前5「すばらしき人生」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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【BS時代劇】大岡越前5「すばらしき人生」[解][字]

大工の佐吉が大金を盗んだ疑いで捕まる。しかし、出てくる証言は佐吉の人の良さを示すものばかりで、忠相は違和感を抱く。やがて佐吉を助けようと募金活動が始まる。

詳細情報
番組内容
大工の佐吉(波岡一喜)が十両もの大金を盗んだ疑いで捕まる。しかし、同心たちが佐吉の周辺を調べると、出てくる証言は佐吉の人の良さを示すものばかり。やがて、佐吉は捕まる前の晩に大工仲間の徳次(佐藤祐基)と賭場に行ったことが分かるが、佐吉はそのことを否認する。忠相(東山紀之)は佐吉のその態度に違和感を抱く。一方、佐吉と同じ長屋に住む住民たちは、佐吉を助けるために十両を集めようと募金活動を始める。
出演者
【出演】東山紀之勝村政信寺脇康文美村里江近藤芳正柄本時生石井正則,金山一彦,山崎裕太,加藤頼波岡一喜小林涼子佐藤祐基,黒川英二,吉田隼,高橋長英寺田農松原智恵子
原作・脚本
【脚本】いずみ玲

 

 


(市右衛門)あっ! あいたたた…。

大丈夫ですか。
あ~ 大丈夫ですかい。

気を付けておくれよ。

相すいやせんでした!

まったく もう。 ふん!

ん? ない。 財布がない。

すりだ!

(堅太郎)どうした?
すりです。

大工のなりした すりが
あたしの財布を!

子吉。
へい。

おい!
おめえ 大工か。 へい。

あ~ ちょっと 何… 何ですか?
(子吉)持ってるな。

(大工)えっ?
(子吉)お前 どっから来た?

(大工)えっ 今 あっちの方から来たんで。
(子吉)悪いな。

(甚兵衛)
よし。 今日は これで上がりにしよう。

おっ 佐吉 見回りを頼む。
へい 親方。

みんな ご苦労さん!

佐吉あにぃ
久しぶりに どうです?

あ~ そうしてえとこなんだが…。

(徳次)悪いな。
佐吉は 俺と約束があるんだ。

じゃあ しょうがねえな。
あにぃ また今度。

ああ… すまねえな。

何でえ 約束って?

ここんとこ
しけた面してやがるからよ

景気づけに
いいとこ連れてってやるよ。

ん?

お気を付けて。

あっ いらっしゃい。

はっつぁんが お見えだよ。

≪丁半 駒そろいました。

勝負!

シゾロの丁!
丁と出ました。

あ~…。

ついてねえな。

ハハハハ…。
さあ 次へいこう。

よし もう一丁!
あっ…。

さあ どうぞ。
さあ 入りました。

さあ 入りました。
はってください。

(徳次)ついてる時は こういうもんよ。

だから やめるに やめられねえ。

おめえ よく来るのか。

まあな。

どうだ?
どっかで一杯 引っ掛けてくか?

あ~…。

ちょいと 寄る所があるんだ。
ありがとな。

(儀三郎)おい 徳次。

(子どもたちが はしゃぐ声)

よし できたぞ! ありがとう!
おう。

(おとよ)
朝っぱらから すまないわね 佐吉さん。

(おきね)今度は 壊すんじゃないよ!

いいってことよ。
これが ほんとの朝飯前だ!

お~!

(筧)大工の佐吉ってのは おめえかい?

♬~

♬~

あっしが財布を盗んだと
おっしゃるんで?

近頃 たちの悪い すりが多くてな

ちょうど目配りしてたのが 運の尽きだ。

とられた隠居が

半纏の背中に「甚」の字が

染め抜かれているのを覚えてた。

そっから おめえに行き当たったのよ。

もしかして
つえをついた あのご隠居が…。

ああ おめえが
わざと ぶつかってきたと言ってたよ。

いや わざとだなんて
あれは つい うっかり…。

何言ってんだ!
いちもくさんに逃げただろうが!

逃げちゃいやせん。

ただ いつも手ぇ合わせてる お地蔵さんに
寄ってこうと思って。

財布といやあ…。

こいつは…。

それ あたしんです!

お父っつぁんから預かった財布を
うっかり どこかに落としちまって。

さっきから この辺りを
行ったり来たり…。

そうかい 気を付けなきゃいけねえぜ。

助かります。
恩に着ます。 ああ。

そいつが本当なら どんな財布でえ?

男持ちのしま柄で
ずっしりと重たくて…。

大当たり! まるっきり
ご隠居が言ってたのと一緒だぜ。

中には 細かいのも合わせて
10両入ってたそうだ。

10両!?

正直に話した方が 身のためだぜ。

あっ 嘘じゃねえ。

もし 拾った財布が ご隠居のなら
きっと あの女が…。

おっ 戻ってきた。
どうだった?

見つけやした。
長屋に金がありやした。

10両か。

いや それが…。

1両?

見つかったのは 1両だけか。

残る9両は
一日で使ってしまったとでも?

本人は 盗んだものではなく
もともとあった金だと言い張ってます。

大工ならば 実入りは悪くないはずだ。

1両くらいの金は
持っていたって おかしくはなかろう。

でも これ
土間の水がめの下に落ちてたんです。

まるで 投げ捨てたみたいに。

水がめの下?

はい。 まさか 小判を
放りっぱなしにしていたとは。

なんでも 佐吉は 困ってる連中を
見捨てることができねえたちで

金も 気前よく使ってたそうです。

それにしても 近江屋の隠居は 何故
そのような大金を持ち歩いておったのだ。

象牙の置物だか何だか

道具屋で
掘り出し物を見つけたんだそうで。

置物に10両。
あるとこには あるもんですね。

10両盗めば 首が飛ぶ。

佐吉が
金に困っている様子はなかったか

嘘か まことか

佐吉の言う 財布の女についても
探ってみてくれ。

(筧たち)はっ。

とても考えられやせん。

あのあにぃが 人様の懐を狙うなんて。
なあ。

近頃 何か変わった様子は
なかったかい?

それが ここんとこ つきあい悪くって。

俺たち てっきり
イロでも できたんじゃねえか なんて。

これか。
へい。

あっ そうだ 徳あにぃだったら
何か聞いてるんじゃないですか。

俺は何も知らん。

何たって
やつは 真面目一辺倒だったから。

おめえさん 名は?
徳次です。

佐吉とは古いのかい?
ええ まあ。

あいつ 何か あっしのこと…。

うん?

おいおい
何でえ おめえさんのことってのは。

あっ…。

(甚兵衛)旦那方。

ただでさえ 人手が足りねえんだ。
そろそろ 勘弁してもらえやせんか。

お~ こいつは すまなかった。

もういいぞ。
(大工たち)へい。

(徳次)お疲れさん。
(大工たち)お疲れさんです。

(儀三郎)おい 徳次

おめえの顔を立てて
やつに勝たしてやった1両は

利息をつけて
今までの貸しに積ませてもらうぜ。

佐吉 出ませい。
(鍵を開ける音)

改めて尋ねたいのは
長屋にあった1両のことだ。

あれは お前さんが
博打で稼いだ金じゃないのかな。

お縄になる前の晩
徳次という大工仲間と連れ立って

稲荷町の居酒屋に入ってゆくのを
見た者があった。

調べてみたところ
店は賭場を兼ねていて

夜な夜な
2階に人を集めて ご開帳を…。

行ってはおりやせん そんな所へは。

博打には手を出すなって

親方から
それは やかましく言われてるんです。

しかし 徳次という男は

前から
相当 入れ込んでるらしいじゃないか。

借金も だいぶあって

大工道具を
質屋に持ち込んだこともあると聞いた。

だから やめるに やめられねえ。

おめえ よく来るのか。

まあな。

何か 金が入り用なところへ
徳次から誘われて

つい 魔が差して…。

違えやす。

きっと誰かと見間違えたんです。

徳次という男をかばっている
ということはあるまいか。

佐吉が 徳次をですか。

うむ 子細を話せば
徳次の罪も明かすことになる。

徳次が 博打で
借金まで重ねているとなれば

どうあっても 罰は免れぬ。

しかし おのが大罪を疑われる身で
そこまで 人を案ずることなど…。

なに そういう男も
世の中には あるかもしれぬ。

はっ?

ふと そう思ったまでだ。

(猪之吉)おくにっていうのは おめえかい。

(又五郎)とうに おっ死んだ
斑猫の助八の手下が

うろついてると聞いて 探してたのよ。

フフフ。
フフフ。

おい ちょちょちょ…
待て! 待て こら!

よこせ おら!

ああっ!
んっ!

ハハハハ…
こいつは こっちへ頂くぜ。

あいたっ!
ん? あいたっ!

おいおいおい 大の男が2人がかりか。

なんだったら

俺が相手になってもいいぞ。

うわっ ちょ ちょ…。
待て こら! こら!

おい 大丈夫か?

あ~ ちょっと待て。

見せてみろ。

ほら けがしてるじゃないか。

よし おいねさん。

よかったですね 大したことなくて。

だから 何でもないって言ったのに。

けがっていうのは
ちょっと見ただけじゃ分からないんです。

先生とばったり会うなんて
運がいいわ。

あんなに荒っぽい人が
養生所のお医者なんてね。

悪かったな。

≪先生 お願いします。

それで 奉行所宛の願い書きを?

おい 伊織 何の話だ?

ああ 同じ長屋の大工が
奉行所に しょっぴかれたっていうんだ。

そいつを助けるために
何を どう書けばいいかって。

いい人なんです 佐吉さん。

休みの時は 子どもたちの遊び相手。

(おとよ)仕事が終われば
亭主たちの愚痴を黙って聞いてやって。

そうかい。 飲みねえ 飲みねえ。
あ~ すんません すんません…。

(おきね)夫婦喧嘩の取り持ちもね。

まあまあ まあまあ…!

少ねえけど これ 足しにしてくんな。

これで仲直りだ。

いや そんな 受け取れないよ!

こっちは 独り身だから
どうにでもならあ! ヘッ!

(おとよ)
そう言って いつも にこにこ笑ってね。

ふ~ん そんなやつが
一体 何やらかしたんだ。

小間物屋の隠居から財布をすった疑いが
かかってるそうだ。

しかも 中身は 10両だと。

ほう そいつは 大ごとだな。

とにかく あなた方の思いを
そのまま伝えてみなさい。

きっと
奉行所は 取り上げてくださるはずだ。

(おとよたち)ありがとうございます!

(六兵衛)そういうことでしたら
ひとつ 私が書いてみましょうかね。

お願いします。
お願いします 大家さん。

大家さん お願いします。
それもいいけどよ

やっぱり ものがあった方が
効くんじゃねえか。

ものというと?

あ~ いっそ
小間物屋の隠居がとられた10両

そっくり返してやったらどうか
って話ですよ。

なるほど。

そうすれば
ご隠居の気持ちも収まって

訴えを
取り下げてくれるかもしれませんね。

あっ それでは 私は 願い書きを。

皆さんは お金集めの用意を。

≪よし!
≪佐吉さんのために!

≪そうだ!

まさか あの人が あたしの代わりに…。

お願いします!
(一同)お助け金で仲間が救われます!

お願いします!
力を貸してください!

お願いします!
お願いします お助けください!

佐吉っつぁんは
盗みなんかするような男じゃねえんです!

皆さんの志を募っております!
お願いいたします!

人には
出来心っていうもんがあるからな。

第一 もし やってたら
金を返せば済むって話じゃねえだろう。

出来心でやったなら

出来心でやったと正直に言う男でさあ!
佐吉っつぁんは!

これ 少ねえけど 足しにしてくんな。

佐吉あにぃのためだ。
俺たちも一緒に やらせてもらうぜ。

ありがとうございます。

お願いします!
お願いします! お願いします!

仲間の大工を助けてくだせえ!
お願いします!

(妙)喜捨のつもりで
いくらか包もうと思ったんですけど

仮にも
忠相が お縄にした人ですからね。

(作左ヱ門)あ~ いやいや しまった。

そこまでは考えなかったな。

(雪絵)お力添えなさったんですね 父上は。

ハハハ…
これは婿殿に すまんことをした。

ハハハハ…。

はっ! あっちい!

みんなが助けたがっているということは

佐吉という人は
よっぽど好かれているんですね。

そういうことでしょうね。

でも 父上が お縄になさったのだから

悪い人なのでしょう?

お縄にしたからといって

間違いなく罪を犯しているとは
限らないんですよ 求次郎。

えっ?

お父上が お白洲で会って

まっすぐな目で その人を見て
事の真偽をお確かめになるのです。

父上の仕事は 難しいものなのですね。

そのとおり。
大したものじゃ 婿殿は。

求次郎も お父上に倣って
立派な大人にならなければね。

はい!

これが 大家から届いた願い書きですか。

それで お主が助けた女というのは?

あっ 2人組の男は
おくにと呼んでました。

死んだ斑猫の助八の手下
確か そんな言い方も。

斑猫の助八…。
何か覚えが?

ならば おくには 女すりに相違あるまい。

女すり?

あの界隈では 数年前まで

斑猫の助八が 頭として
すりたちを束ねていた。

奉行の私が言うのも
おかしなものだが

斑猫は 人を傷つけぬ
鮮やかな技の持ち主でな。

すった財布から 要るだけの金を抜いて

気付かれないまま
元の懐へ返したというのだ。

はあ まさに職人技
職人気質というやつですか。

斑猫の助八が死んでから
手下の者たちは ちりぢりになり

今は 素性も知れぬ すりたちが
はびこっている。

おくにを襲ったのは
その連中かもしれません。

さては あいつら
おくにが すり取った財布を

横取りしようとしていやがったな。

おくにがすった財布を?

ええ いかにも重そうな
男持ちのしまの財布です。

長屋の者も 若い大工たちも 皆
佐吉の無実を信じ切っている。

佐吉というのは

そう思われるだけのことを
してきた男なのでしょう。

なるほど 佐吉には 女があったか。

はい。 ここ ふたつきばかり
通い詰めているようで。

吉原か。 いや それが
岡場所なんで。

岡場所か。

いっとき
あれだけ たたいたというのに

いつの間にやら
また あちこちに店がたって。

表向きは 料理屋という触れ込みです。

踏み込んで
店ごと まとめて ひっくくりますか。

いや そこは焦らずともよい。

≪(おるい)お待たせいたしました 旦那。

あっ あんたが おるいさんか。

あたしの評判を聞いて
来てくださったんですってね。

徳次さんかい?
徳次?

あっ いや 教えてくれたのは
佐吉って大工でな。

佐吉? ああ あいつ。

だいぶ お前さんに入れ込んでたようだが。

あの人 財布を盗んで
お縄になったんでしょう?

ん? うん らしいな。

お縄になったのは
3~4日前だったわよね。 うん。

あいつ その前の晩に ここへ来たのよ。

(佐吉)よかったら 使ってくれ。

たったの1枚きりじゃない。

たったの?

あんたときたら
来る度に 1分だ2分だと けちけちと!

それだって 俺は 精いっぺえ…。
おるい。

あら あんた
遅かったじゃない 待ってたのよ。

(おるい)後んなって あん時
あいつが 10両持ってたはずだと知って

もう 悔しくて悔しくて!

旦那。

(三次)そいつは また
結構な役を仰せつかったもんで。

いやいや。
おかげで ようやく察しがついた。

土間に小判が落ちていた訳が。

んっ!

(喬之助)しかし 佐吉は 何だって

そんな心ない女に
うつつを抜かしたんでしょうね。

初めて店へ来た時
おるいは 佐吉に嘘をついたそうだ。

在所は
佐吉とおんなじ 備前岡山の在だって。

ありきたりの手管だな。

えっ? 同郷と信じて
すっかり 気を許して

佐吉は おるいに
死んだ妹の話をしたそうです。

妹を亡くしているのか。

はい。 子どもの頃
在所では 何年も米が取れなくて

幼い妹を飢え死にさせてしまったと…。

その妹と おるいが
同い年だったんで

面影を重ねたんでしょう。

[ 回想 ] (おみよ)あんちゃん…
あんちゃん おなかすいた。

♬~

おみよ ほら 食え。

♬~

(佐吉)おみよ しっかりしろ! おみよ!

おみよ しっかり!
おみよ しっかりしろ!

おみよ! おみよ!

おみよ…。

それで 佐吉は 幼子を守る地蔵に
日々 手を合わせていたのか。

(お秀)いらっしゃい。

お奉行様。
あっ いらしてたんですか。

遠慮はいらん。
お秀 熱いのをつけてやってくれ。

はい ただいま。
ありがとうございます。

昼間 うちの前にも
六兵衛店の人たちが来たんですよ。

何だか みんなの気持ちが切なくって
私も入れちゃいました。

10文こっきりですけど。

しゃべってねえで早くしねえな。
は~い。

その おくにって女すりのこと
何か分かったか。

ええ
斑猫の助八の直弟子に間違いありやせん。

お見立てどおり

隠居の財布をすったのは
おくにで決まりでしょう。

その財布を おくにが地蔵の裏に隠した。

佐吉は 本当に
拾っただけだったんじゃないですかね。

ちょいと あっしも探ってみたんですが

近頃 あの辺りをうろついてる
すりどもは

賭場の貸元が仕切ってるって噂ですぜ。

その貸元に心当たりは?

儀三郎っていって
稲荷町の居酒屋を賭場にしてるそうで。

それって 勘太が追っかけてた
徳次って野郎が入った店だ。

例の佐吉の大工仲間だ。

徳次。
へい。

親方 何か ご用で?

こいつを 六兵衛店へ届けてくんな。

佐吉の長屋へ?

5両ある。
かき集めるのに手間がかかっちまった。

ああっ…。
(徳次)ごめんよ!

おっ… おおっ!

どいてくれ! どけ!

(女性たち)ああっ!

ごめんよ!
(おさき)お帰り。

お前さん?

よいしょ。

お前さん どうかしたの?

江戸を出る。
3人で こっから逃げるんだ。

逃げるって どうして?
いいから 早く支度しろ!

何なの このお金。
何でもねえ。

何でもないわけないじゃない。

まさか また博打に手を出したんじゃ…。

すまねえ おさき
負けが込んで借りを作っちまった。

借りがあるんなら
どうして こんな大金が…。

そいつは聞かねえでくれ。

頼む。

分かったわ。

でも このお金は
あたしの思うとおりにさせて。

思うとおりって
こんだけありゃあ 当面なんとか…。

佐吉さんに恩返ししたいのよ!

佐吉に?

あたしたちも
できることは やりたいじゃない。

あたしたちが一緒になる時

あの人
さんざん 骨を折ってくれたわよね。

おゆうのことも
あんなに かわいがってくれて。

生まれた時も
熱を出して もう危ないって時も

誰よりも案じてくれたのは
佐吉さんだったじゃない。

何をぐずぐずしてる。

早く医者へ連れてかねえと!

駄目だ そんな銭はねえ。
んなこと言ってる場合か!

おゆう…。

お前さん!

佐吉おじちゃん どうしたの?

おあしなんか 生きてりゃ なんとかなる。

だから そうしよう。
あたし 今から六兵衛店へ行ってくる。

待ってくれ!

お願いします。 助けてください。

お願いしま~す!
お願いしま~す!

お願いします お願いします!

(男性)よろしくお願いいたします。
お願いします。

(子どもたち)
お願いします! お願いします!

ありがとうございます!

お願いします! お願いします!

百両?
そうだよ。

百両払えば そっから先は
月々10両で見逃してやろうっていう

ヘッ ありがてえ話じゃねえか。

誰が そんな金
あんたらみたいな賽子稼業の連中に。

そうかい そういうことなら…。

あいたたたた…。
このアマ!

ああっ…。

わわわっ わっ
せ… 先生! 先生! 先生!

どうした?
先生 早く!

おくにじゃないか!

新三郎 すぐに手当てを。
おう。

よし 立てるか。
さあ。 先生… 先生…。

佐吉って人 助けて。

お願い。

助けて。 お願い。

お… おい しっかりしろ!
おい!

おい おくに! 運ぼう。
ああ。 よし。

(太鼓の音)

南町奉行 大岡越前守様 ご出座~!

これより

小間物問屋 近江屋隠居 市右衛門より
財布を盗みし罪につき

堅大工町 六兵衛店 大工 佐吉の
詮議をいたす。

一同の者 面を上げよ。

佐吉 その方

いまだに
財布を盗んだ旨を認めぬと聞くが

まことであるか。

はい あっしは盗んじゃおりやせん。

けど よくよく考えてみたら

疑われてもしかたねえって
思うようになりやした。

ほう 何故 さよう思うに至った?

財布を持ってった女が
すりに違えねえ。

そう決めつけておりやしたが
証しがあるわけじゃありやせん。

それより てめえは どうなんだ。

財布を見つけた時

入ってる小判から
目が離せなかったじゃねえか。

もし 誰も来なかったら

あのまま
てめえの懐へ入れてたんじゃねえかって。

お牢の中で あれこれ考えてるうち

そうに違えねえって
思うようになりやした。

こうなったのも「身から出た錆」。

だから
何もかも お奉行様に お任せして

お裁きに 従うことにいたしやす。

そこまで申すなら

何故 稲荷町の賭場へ行っていたことを
認めようとはせぬ?

そこで得た1両の金を

るいと申す なじみの女に
やろうとしたことも

既に 調べはついておる。

お奉行様
差し出がましゅうございますが…。

控えよ!
構わぬ。 続けよ。

この者は
あたしの財布の金に目がくらんだと

言っておるのでございます。

この期に及んで博打のことなど
どうでもよいではございませんか。

その方の言い分 もっともである。

あっ おめえさんは!

傷は痛まぬか。

はい。

ならば 聞く。
その方の名と生業は。

くにと申します。

人様の懐から お宝を頂戴して
たつきにしております。

ええっ この女が巾着切りを!?

あの日 ご隠居さんの財布をすったのは
あたしなんです。

ごちそうさん
ありがとうございました。

(おくに)でも 近くに
お役人がいるのを見かけて…。

市右衛門
これは その方の財布であるな。

あっ それです
まさしく あたしの財布です!

おくに
その方は 亡き頭の教えに従って

この財布を 市右衛門の懐へ
戻そうとしたのではないか?

えっ?

はい。 さすがに こんなに大金 頂いちゃ
頭の名が廃ると思ったんです。

ご隠居さん 佐吉さん このとおりです。

奉行からも 佐吉にわびねばならぬ。

罪なき身に 縄をかけようとした。

罪のない身ではごぜえやせん。

お奉行様がおっしゃったとおり

あっしは あの晩
ご隠居の財布の小判が目にちらついて

ついつい 一人で賭場へ…。

やはり その方
徳次をかばうつもりなのだな。

おとがめは
あっしが 2人分 引き受けやす。

だから どうか
徳次をお見逃しくださいやし!

なぜ そうまでして かばう。

あいつには
苦労をかけてきた かみさんがいるし

娘のおゆうは
まだ こんなに小せえんです。

そこへいくと あっしは独り身だ。

両親は とうに あの世へ行ってるし

あっしばかりが頼りだった
妹のおみよも

腹を減らしたまま 死なせちまった。

在所から 江戸へ出て今日までずっと

その方は 妹の死を
我が罪と思って生きてきたのだな。

あいつを守ってやれねえで
てめえばかりが生き延びた!

(おみよ)あんちゃん おなかすいた。

(佐吉)おみよ しっかり!
おみよ しっかりしろ!

お奉行様
こんなあっしが どうなろうと

困る者も 悲しむ者も
誰一人ごぜえやせん。

誰一人おらぬ。

まこと さように思うのか。

佐吉!
(子どもたち)あんちゃん! 佐吉!

佐吉あにぃ!
(大工たち)あにぃ!

この者たちは
その方を救わんとして 志を募り

市右衛門に許しを得るための
金子を集めたのだ。

見事 10両集まりましたよ 佐吉さん。

俺のために みんなで…。

当たり前じゃないの。
この子たちも あたしたちも

みんな あんたのことが好きなんだから。

第一 おめえさんがいないと
女房を黙らすやつがいねえや。

大家さんも へぼ将棋に
つきあってくれる相手がいなくて

困ってらあ。
(笑い声)

(徳次)すまねえ!

すまねえ 佐吉。

徳…。

親方から 目をかけられて
若え連中から慕われて

俺は お前が羨ましかった。

いっそ おめえも博打で苦しめばいい。

心の中で そんな気持ちがあったんだ。

何言ってんだい。

俺は いつも てめえのことばかり。

でも お前は 俺たちのことを…。

許してください 佐吉さん。

佐吉おじちゃん。

一同 控えなさい。

徳次と おくにが
まことを話したことにより

儀三郎の賭博一味と
その配下にある すり一党を捕らえ…。

神妙にしろ~!

また 思いがけなく

料理屋を騙る岡場所の裏も
暴くことができた。

(戸が開く音)

あっ…。
わっ わっ…。

神妙にしやがれ!

きゃ~!
あっ あっ…。

これを踏まえて 裁きを申し渡す。

佐吉と徳次は共に

賭場出入りと博打の罪にて
きっと叱りおく。

あっしも お叱りだけで…。

ご温情 ありがとうございます!

そして おくに。
はい。

その方が 長く すりを生業にしてきた罪は
まことに重い。

されど 殊勝なる自訴に加え
形の上では初犯。

大金を懐に
油断のあった市右衛門の非も減じて

江戸十里四方お構いといたす。

お奉行様…。

二度三度 重ねての斟酌は
なきものと心得よ。

さて 佐吉。
へい。

幼くして命を落とした
その方の妹 おみよの魂は

優しい地蔵菩薩に抱かれ
きっと あの世で救われていよう。

高き空の向こうにあって

かほど多くの人々が心寄せる兄のことを
心から誇りに思っていようぞ。

ありがとうごぜえやす。

みんな 本当にありがとう!

よし。 それじゃあ みんな 手締めだ。

よ~っ!
(手をたたく音)

これ!
あっ。

これは どうも。 相すいません。

本日の白洲 これまで。

(作左ヱ門)時に 求次郎は どうしたい?

あっ 来ましたよ。

まあ 顔中 墨だらけ!

手習いをしながら
突っ伏して寝てしまったみたいで。

よいではありませんか。

私も幼い頃
似たようなことをやったものですよ。

父上も?
うん。

居眠りどころか
筆を振り回して剣術ごっこを。

後始末に苦労しました。

ウフフフ…。

何でえ
だったら おいらの方が よっぽど ましだ。

(笑い声)

<生きていれば絶望し
何かを諦めたくなることもある。

しかし また 生きていれば

人の心の温かさに
夢や希望が輝く時もある。

それが 奉行として
白洲に臨む忠相の喜びであった>

鴨田十蔵だったな。

私が殺しました。
いかようにも お裁きを。

根付師の梅次が 姿をくらましてます。

今度会ったら
たたっ殺してやる!

このままじゃいけねえんだ!
ハハハハ…。

坊ちゃん しっかり!

又三をあやめたのは 私でござる。

お家断絶になろうともか。