ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

トップナイフ 第4話 中尾ミエ、天海祐希、椎名桔平、広瀬アリス… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―#04』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 内田
  2. 記憶
  3. 犬飼
  4. 山口
  5. 千春
  6. 今出川
  7. 母親
  8. 愛子
  9. 来島
  10. オペ
  11. お前
  12. 腫瘍
  13. 出血
  14. 真凛
  15. 全部
  16. 琢磨
  17. お母さん
  18. ドア
  19. ハァ
  20. 逆向性健忘

f:id:dramalog:20200201225526p:plain

『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―#04』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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トップナイフ ―天才脳外科医の条件―#04[解][字][デ]

”脳”という神の領域に踏み込む天才医師たち。
患者を救うために彼らは何を手放したのか?
神の技術と人間の苦悩・葛藤を描く リアル・ドクターストーリー

詳細情報
出演者
天海祐希椎名桔平広瀬アリス永山絢斗、古川雄大福士誠治、森田望智、藤本泉、宮本茉由、三浦友和
<4話ゲスト>中尾ミエ本田博太郎綾田俊樹小市慢太郎三浦透子ほか
番組内容
身元不明で搬送された患者・喜和子(中尾ミエ)の事を何やら知っている様子の西郡(永山絢斗)。深山(天海祐希)は、2年前西郡の手術が原因で喜和子が記憶をなくした事を知る。そんな中、3分しか記憶がもたない内田正と親友・山口清が病院を訪れる。彼を親身に世話する清だが、本当の目的は「殺意」だった…。記憶をなくした患者とその周りの人間関係が渦巻く中、深山は脳に刻まれた患者の『真の想い』を読み解いていく…。
監督・演出
【演出】茂山佳則
原作・脚本
【原作】林宏司「トップナイフ」(河出文庫
【脚本】林宏司
音楽
【主題歌】
JUJU「STAYI’N ALIVE」(ソニー・ミュージックレーベルズ
【音楽】横山克、鈴木真人
制作
【プロデューサー】鈴木亜希乃
【協力プロデューサー】難波利昭、岡宅真由美、白石香織
【制作協力】AXON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/topknife/
【公式Twitter】https://twitter.com/topknife_ntv
【公式Instagram】https://www.instagram.com/topknife_ntv/

 

 


(鼓動)

(愛子) 70歳ぐらい 女性
身元 分かりません。

路上で倒れて
頭から出血してるところを

119番がありました。

(沢城真実)わぁ 雪だ~!

(深山瑤子)
《脳の中の海馬という部分に

人間の記憶はメモリーされる》

ドアが開く音

あっ お母さん

ごめん 急いでるから

《つらい記憶》

《楽しかった記憶》

《苦しい記憶》

(ドアの開閉音)

ちょっと 真実!

果物だけでも食べて行きなさい。
(真実) いらない。

昨日も随分 遅かったみたいね。
ここ 借りてるだけだから。

(真実) 母親みたいな顔
やめてくんない?

私を捨てたくせに。

《その記憶の重なりが

「今」を形づくっていることは
確かだ》

《たとえ
不本意な「今」であっても》

ちょっと触りますね。

お名前は?

ここがどこか分かりますか?

(瑤子の声) 逆向性健忘ね。

(犬飼)
自分の名前すらも分かりません。

(今出川) 名前も?
(犬飼) ええ。

パジャマひとつでふらついている
ところで救急搬送されたもので

身元を証明するものは何も…。
警察には連絡 取ってます。

(今出川)
記憶がないか… 参ったね。

CTでは外傷による
小さな硬膜下血腫がありました。

要経過観察です。

(黒岩健吾)
逆向性健忘と関係あんのか?

関連は分からない。

その他には
開頭手術の痕跡があり

内頸動脈から
海綿静脈洞にかけて

わずかに腫瘍が見られる。

どっかでオペしたってこと?

一刻も早くご家族を捜しましょう。
(犬飼) はい。

以上ですね。

様子 見て来てくれる?
(犬飼) 分かりました。

(ドアの開閉音)

(真凛の声) 記憶がない?

(小机幸子)
夜中までオペ記録書いて で

やっと終わった帰れる~と思って
タクシー乗ったら…

バーの前にいた。
(真凛) 怖っわ。

で? 来島が出て来るの待ってた?

(幸子の声) 頭皮縫合の
シミュレーションしてた。

えっ… ヤダ 早く行こう
あんま見るな あんま見るな

(真凛の声)
あんた… 妖怪だよ それ。

で 出て来たの?

ううん 裏口から帰ったらしいよ。
何じゃ そら。

だからさ!
何?

今度 一緒に張ってくんない?
アホか 何で張るのよ。

好きなら店 行って
告りゃいいでしょ。

好きなの? 私。
今更か?

♬~

(山口) 待たせたね 行こうか。

(内田) あのさ ここ どこだっけ?

うん… 病院 大きな病院だ。

あっ そうか
それで来たんだな 俺。

うん そうだよ 行こう。

どこ診てもらうんだっけ?
おじさん。

うん… 脳。

脳だよ。

ほれ その 忘れやすいのを…。

(内田)
あっ そうか それで来たんだな。

♬~

(犬飼)
このまま素性が分からなければ

患者さんの生活保護
申請しないといけなくなります。

うん だからさ 身元の割り出し

深山ちゃん よろしく頼むよ~。
ハァ…。

(犬飼) よろしくお願いします。

(今出川) あぁ ちょっと。

落としましたよ~ はい。

ありがとう おじさん。

あ… ハハ。

あの…
あなた 今 おいくつですか?

俺?
(今出川) はい。

33だけど?

あ…。

あの…。

病気なんです 記憶の。

はい。

(山口) はい 行くよ。
うん。

コルサコフ症候群…。

そういえば子供は?
しょうがないからさぁ

ヘルパー住まわせて
面倒 見させてる。

ひっどい。
そっちこそ

別れた旦那に預けた子供が
来てるんだって?

聞いたぜぇ~い…。
古い。

どうした?

(西郡)
あの逆向性健忘の患者だけど…。

何か分かった?
あぁ…。

(千春)
お母さんは!? お母さん どこ?

あれは…

俺の母親だ。

♬~


(千春) 母は外科医でした。

山田喜和子さん…。

父と別れて旧姓に戻ったので…。

心臓外科です。

知ってます。

女性の第一人者。

(千春) 母の脳腫瘍が発覚したのは
2年前です。

重い後遺症の危険にもさらされる。

迷ってるうちに 物が二重に見える
症状が出て来て

兄の… 琢磨のいる病院に
かかったんです。

(医師)海綿静脈洞の腫瘍摘出は
非常に厳しいです

動脈 静脈が集中し
大変 血流が多い

それに加えて 重要な脳神経が
密集しています

(喜和子)
手術できるの? それで

正直 やってみないことには
何とも…

ハァ…

俺が切る

(千春の声)
手術は9時間に及びました。

(西郡)はい 腫瘍
(看護師)はい

(医師)脳の圧迫も長い
さらに出血がひどくなっている

(千春の声)
誰もやりたがらない難手術。

その結果…。

(医師)お名前 分かりますか?

(医師)この人 誰?

お母さん?

(千春の声)
女性心臓外科医の第一人者は

戻って来ませんでした。

(千春)ムチャだったんじゃ
ないの? 元々

(千春)自分の腕を思い上がって
過信したんじゃないの?

あ… あなたがお母さんの人生
ムチャクチャにした

(千春)
それから時折 自宅を抜け出し

徘徊するようになって…。

西郡先生は
ミスをしたわけではない。

脳外科医として やるべきことを
正確にやった結果です。

母は 兄には冷たかったんです。

私は父親が違いますが
琢磨の上の兄2人が

すごく優秀だったらしくて。

琢磨にはすごく厳しかったと…。

(千春) 琢磨もひどく憎んでいて

その母親を見返すために

腕を磨いたとも…。

それで?

兄は… 琢磨は…

母を殺すつもりだったんじゃ
ないかって。

♬~

(幸子の声)
これ 誰か分かりますか?

それは今 聞いたよ。

小机さん 医者の。

そうです では内田さん
年齢はおいくつですか?

え~っと 33だっけな?

ハハ… いやいや ご冗談を ねぇ。

ありがとうございます。

はい。

ここに映っているのは誰ですか?

ん? 知らない おじさん。

今は西暦何年ですか?

それは分かるよ~。

1992年。

じゃあ 内田さん。

この人は誰でしょう?

この… 人?

散髪屋さん?

じゃあ この方は?

どっかで見たような…。

(今出川) ありがとうございました
OKです。

(山口の声) 30年ほど前で
記憶が止まっているようなんです。

(今出川) 前向性健忘
記憶が3分と持たない。

3分もたつと
何もかも忘れてしまう。

私のことも
同級生とは思っていない。

「親戚のおじさんだ」と言うと
納得するので そう言ってます。

(今出川) そうなんですか。

(犬飼) よく この状態で
今まで来られましたよね。

(山口) 年老いた母親と田舎で
2人暮らしだったようです。

で 母親が亡くなった
私も偶然 知って…。

それで 東京の病院で
診断を受けようと?

地元の施設に入ってたんですが
連れて来ました。

ご心配ですよね。

何とか
記憶を戻してやりたいんです。

お願いします 何とか!

まぁ こちらに任せてください。

これから詳しく調べてみますから。

前向性健忘 コルサコフです。

病気であるという自覚が
ないわけではない。

だけど 記憶が混乱していて

本人は夢の中にいるような感じ
だと思われます。

夢の中…。

あっ おはようございます。

彼の記憶は30年近く前

33歳の時から
全く更新されていません。

ってことは 事故は30年前か。
調べたところ 内田さんは

以前にあった
第三脳室内の出血が原因で

コルサコフ症候群に
なっていると思われます。

出血の原因は分かりませんが
水頭症が進行している。

若干 ふらつきもあり
入院して経過を診つつ

オペを検討するという方向かと。

(犬飼) 念のため
個室に移動してもらいました。

うん。

次は… 山田喜和子さん。

逆向性健忘は
リハビリしながら経過観察しか

なすすべがありません。

画像を見ての通り 海綿静脈洞部の
腫瘍は全部 取り切れていない。

ただ 無理に全摘しようとして

術中に大出血する可能性を
考えると

これがギリギリの判断だろうと
思います。

俺なら全部 取るね。

おっ… そうですか。

危険な場所にあるのは
一目瞭然だが

残った腫瘍が
視床下部の左側に接していて

脳浮腫を起こしている。

ここを取り残したから

逆向性健忘が起こっている
とも考えられるね。

だけど 西郡先生の判断は
適切だったと思う。

これだけ大きな腫瘍を全部
取り切るのは危険が多過ぎる。

いやいや この場所だったら
俺はロシアで

もっとデカいのを取ってる
一発全治 問題なしだ。

ビビったんじゃねえのか?
執刀医が。

ちょっと。
もちろんリオペで全摘も可能だ。

俺だったらな。

術中 海綿静脈洞から
大量の出血があった。

神経を温存 無理に全摘しないで
タイミングを見てサイバーに回そうと…。

言い訳だよ! ビビったんだろ?

お前も脳外科医の端くれだったら
それ 認めろ。

つまらねえことで粋がるな。

(今出川) おっとっとっ…。

黒岩先生 それは
さすがに言い過ぎだ。

ねっ ハハハ…。


(山口) ハァ…。

♬~

(今出川) これをお捜しですか?

前の病室に置いてありました。

ごめんなさいね 急に病室を
変わってもらったり

したもんだから。
いえ…。

失礼します。

(戸が閉まる音)

(来島) チアの合宿?

そう だから今日はゆっくり。
(来島) へぇ~ 寂しいね それは。

どうかな…。

(真実)母親みたいな顔
やめてくんない?

私を捨てたくせに

(来島)
ま~たクラッシュしちゃった?

でもさ 先生 前 言ってたじゃん。

脳は矛盾した器官だって。
うん。

整合性を取りたがるところ
いいかげんなところ

生真面目なところ
ウソをつくところ。

(来島) だけど その矛盾が
AIにはない豊かさを生むって。

そうね。

だからクラッシュするんだよ
いろいろ。

これも 1つのクラッシュ。

こっから
愛が生まれることもある…。

な~んてね! ヒア ウィ ゴー!

あ~! 効くぅ~!
ウソなんか つかないよ。

あっ 何だ いたのか。

先 行ってて。 は~い。
後で会おうね。 は~い。

(静香) どうぞ こちらへ。

(来島) いつもの?
おう。

元気だねぇ 相変わらず。

元気で何より。

(来島) はい お待たせ~。
おう サンキュ。

ヒア ウィ ゴー!

でも 今日のは言い過ぎだね
明らかに。

ばか言うな 当たり前のことを
言ったまでだ。

(瑤子の声) 自分の母親だよ?
仕方ない部分だってあるでしょ。

(黒岩の声) 甘いね。

母親に認められたくて
脳外科医だ?

顔 洗って 出直して来いっつぅの。

あんただって母親はいたでしょ。

捨てたよ。

向こうがな。

いい年して
親がどうとか関係あるか?

腕だろ? 俺たちは 腕一本だ。

そのために いろんなことを
犠牲にして来たんだろうが。

♪~ ハッピーバースデー
トゥー ユー

(真実)ヘヘ…

わぁ 消えた アハハ…!

(黒岩の声)
お前だって そうだろ?

オペ オペ オペで
家族を犠牲にした。

違うか?

かもしれない。

それがトップナイフだ。

俺たちは 外科医だ。

失敗することもありゃ
患者が死ぬこともある。

だがな… それを全部 引き受ける。

その覚悟がなきゃ メスなんか
握っちゃいけねえんだよ。

行くよ! いや もう いいって!
ダメ はっきりさせなきゃ!

あんた 仕事 手に付かないじゃん。
いやいやいや…!

それにしてもダッサいね
あんた 私服。

えっ。

えっ… ダメ?
いやぁ ノープロブレム。

何でも のみ込むから あいつは
ジンベエザメより口がデカい。

行こう!

シュワシュワ~。
シュワシュワ~。

ありがとう 静香ちゃん。
(静香) はい。

乾杯!
(女性たち) かんぱ~い。

イェ~イ!

帰るわ。
違うだろ 絶対 違うだろ…。

(来島) お~ サッチー!
深山先生…。

あの これはですね
仕事を円滑にするための その…。

えっ?

(真凛)
ほら サメが 口 開けてるよ。

ハハ… あっ!

サマリー たまってたから。

あぁ…。

相変わらず?

ああ…。

俺を見ても何も反応しない。

昔からだ。

兄貴たちのことしか見てない。

もし記憶が戻ったら
何て 声 掛ける?

自分を捨てた母親に… 何て?

「見えてるか? 俺が」。

♬~

(あくび)

ちょっと! ねぇ ちょっと
どうだったの? え?

昨日。
あぁ…。

寝不足?
うん。

あんた… やったね!
置いてったかいが あったわ。

いや 違うんだよね 記憶がない。
えっ?

いや 何 しゃべっていいか
分からないから

ひたすら飲んで食べちゃって…。

(来島)はい お待たせ
何? これ全部 食うの?

うふ~! お~ 行くね~!

はいはいはい

はい どうぞ!
ヒア ウィ ゴー!

(真凛) えっ それで閉店まで?
何もなかったの?

3kg太った。
知らんがな。

(内田) 手術?
(山口) そう 頭の手術。

ちょっとは良くなるよ。
何 言ってんだよ。

もう十分 いいって。

だから高卒でも
大成功したんじゃないか。

大変だった?
ああ。

みんな大学 行く中でさ
俺だけ高卒で 東京 出て来て…。

証券会社に入ったんだよね?
うん。

こき使われるだけ使われて…
きつかったなぁ。

(山口) でも そこで頑張った。

ああ 大卒のヤツらを
見返してやろうとね。

それで?

ところが これからって時に
バブルはじけちゃってさぁ。

会社も傾いちゃって…。

俺みたいな高卒は
真っ先にリストラ。

そりゃあ ひどいねぇ。

やっと 客だった
投資会社に拾ってもらって

必死で働いたよ~ 必死で。

(山口) それで?

何をしていたの? そこでは。

そ… それは…。

♬~

あれ? おたく 誰だっけ?

え~… おじさんだよ お前の。

アハハ…。
フフフ…。

ミカンでも食べるか。
うん ミカン 好きなんだよ。

おっ!

(山口) ほら もう1つ。
(内田) えっ もう1つ?

はい 食べよ。
(内田) ミカン。

好きなんだ。

記憶ってものは
不思議なものですね~。

確固たる記憶なんてものは
存在しない。

人それぞれ 思い出すたびに
微妙に書き換える。

時に都合よくね。

ええ 無意識に。

それが脳の働き。

だとしたら 彼も我々も

あまり変わりはないのかも
しれないねぇ。

内田さん
注意して診てあげてください。

はい?

(山口)
本当に覚えてないんですかね?

そう装ってるってことは
ないんでしょうか?

都合の悪いことは思い出さない。

いや 内田さんの場合 明らかに
そうではないと思いますが。

そうですか。

(ドアの開閉音)

だって しょうがないだろ
身内がそう言ってんだから。

いや だけど 先生がオペすれば…。
元へ戻す自信はあるよ。

だけど同意書をもらわなきゃ
話にならん。

(エレベーターの音声案内)
ドアが開きます。

チッ。

母殿はリハビリで転院だ。

(犬飼) 今 妹さんに
再手術を勧めたんですけど

絶対 ダメだって…。

作業療法と言語療法を進める
って話だ。

まぁ よかったじゃないか
ある意味な。

もう切られることはない。

おふくろさんは

お前のオペの失敗をず~っと
引きずって行くってわけだ。

やめましょう ねっ
あの もう やめましょう。

(エレベーターの到着音)
あっ もう着きますよ ねっ。

♬~

(内田) どこ行くんだい?
(山口) うん ちょっと外にね。

いい空気でも吸おうかなと思って。

(内田) そうかぁ。

ねぇ 内田さんは?

(愛子)
あぁ さっき山口さんと外に。

♬~

(サイレン)

内田…。
ん?

ハァ…。

もう はっきりさせよう。

お前は… 投資会社に入ったよな。

それで バブルがはじけた後

いろんな企業を買収した。

買収して つぶした。

そのことだ。

(内田) 寒いよ…。

長野の旅館を1つ つぶしたのを
覚えてるか?

ん?

さ… 寒いって。

おかげで 親父は死んだ。

首 吊って…。

お前は 親友を利用したんだ。

覚えてるだろ?

内田ぁ!

内田ぁ‼

内田‼

♬~

≪山口さん!≫

(内田) 寒いよ…。

(内田) 寒いよ おじさん。

(山口) 幼なじみなんです。

長野の山奥で

高校までず~っと一緒で…。

お互い 悪くってね…。

よく 果樹園に忍び込んでは
勝手にリンゴもいで…

食べてました。

♬~

元は 借金を抱えていた
親父が悪いんです。

だけどもね

二束三文で
その債権を買い取って

容赦なく売り払って
莫大な利益を得たんですよ。

それが…
友達の家にすることですか。

それで?

記憶をなくしたなんて
信じられなくてね。

だったら 大きな病院で
手術でも何でもして

思い出させてやろうと
思い出させてから…。

復讐してやろうと…。

ハァ…。

憤られる気持ちは分かります。

でも 何か事情が
あったんじゃないですか?

結果的に見ると

山口さんのお父さんに
ひどいことをしたのかもしれない。

だけど
組織の一員だったんでしょ?

やっと 客だった
投資会社に拾ってもらって

必死で働いたよ~ 必死で

本当は嫌々やっていたのかも
しれない。

だけど…。
確かに

彼の記憶には残っていない。

だからといって 過去が何もかも
消えているわけじゃ ない。

脳の中の
主に海馬に記憶は保存される。

だけど 感情の記憶だけは
扁桃体という部分に保存される。

扁桃体は損傷していません。

つまり 山口さんへの感情だけは
脳が勝手に覚えてる。

だから

ここに来てからも
あなたがそばにいると…。

内田さんは
とても穏やかで安定してます。

(内田)どっかで見たような…

おじさんだよ お前の

あっ そうだぁ おじさん

少なくとも 彼はあなたのことが
大好きですよ。

今でも。

たとえ 誰かは分からなくても

顔が認識できなくても。

いわば… 心が覚えているんです。


(山口) 俺だ… おじさんだ。

(内田) あっ! おじさん。

どうした?

(内田) ん? うん
これ ここにあったんだけどね

誰のかな?って…。

(内田) あっ リンゴだ。

うまそうだなぁ。

うん…。

剥こう。

いいね!

あぁ… これじゃあ ちょっと

剥きにくいなぁ。

(内田) 大丈夫だよ うん。

好きなんだ リンゴ。

(山口) そうか。

昔 友達とリンゴ園 行っちゃあ

勝手に取って食べたなぁ。

そうか。

(内田) 楽しかったなぁ。

そうか…。

あいつ 元気かなぁ?

元気だよ。

きっと。

(内田) そうだね!

うん…。

みんな 元気だよ。

うん。

ありがとう。

う~ん!

うまいねぇ。

(内田) うん うまい。

うん フフフ…。

うまいね。

♬~

チッ…。

♬~

ビビったんだろ?

お前も脳外科医の
端くれだったら それ 認めろ

つまらねえことで粋がるな

チッ。

(真凛) 西郡先生…。

(犬飼) 先生 ちょっと…。

黒岩… 先生。

母のオペをお願いします。

♬~

♬~

よぉ~し はい みんな
ちょっと聞いて。

これより 海綿静脈洞の中へ入る。

切り込んだら出血が多いから
いったん 心臓を止める。

患者の年齢 容体を考え
せいぜい1分。

その間に 中の腫瘍を全摘
止血も終える。

止めていられるのは1分だ。

1分過ぎれば 心拍が再開して
血が流れ出す。

それまでに全部 終えてなきゃ
アウトだぞ。

いいか? 気合 入れろ!
(一同) はい!

浜田先生
アデノシン静注お願いします。

(浜田) はい。

(心拍停止を知らせる音)

(アラーム)

(愛子) スタートです。

よし 行くぞ ギザ刃のハサミ。
(犬飼) はい。

上向きキュレット。
(犬飼) はい。

腫瘍セッシ。
(犬飼) はい。

(アラーム)

(愛子) 残り 30!
まだ あるよ~。

上向き もう1回。
(犬飼) はい。

(助手) まずいぞ 大丈夫か?

はい 下向き。
(犬飼) はい。

真っすぐ!
(犬飼) はい。

腫瘍セッシ。
(犬飼) はい。

(アラーム)

(心電計の音)

(浜田) 心拍 出て来ました。

よし…。

よ~し 止血するぞ バイポーラ。

サージセル。
(犬飼) はい。

(愛子) 残り10・9・8…。
フィブリングルーA。

(愛子) 7・6・5…。
B!

(愛子) 4・3…。
バイポーラ。

(愛子) 2・1…。
止血完了!

(終了の音)

(心電計の音)

心電図は?

(愛子)
心拍35 血圧50の30です。

ひとまず安心だ。

(拍手)

はい 次は硬膜の修復
4ー0ナイロン。

《記憶は
絶えず書き換えられて行く》

《意識的にしろ 無意識にしろ》

(今出川) 不燃ゴミ
出しちゃったのは僕のミスだよ。

でも ほら
そんなに怒らなくても…。

もしもし?

もしも~し…。

ふぅ…。

《変わらない記憶などない》

《だけど 大切なのは…》
あっ ほら。

キレイな虹。

フフフ… ウソだよ。

ん~ おじさん。
行くよ。

《記憶すべき今を

どう生きるかなのだ》

昨日 あんなに遅くまで
何してたか言いなさい。

だから放っといてよ
私を捨てたくせに。

捨ててない!

いい?

確かに私はいつも忙しい
あの頃からずっと。

でも それは
トップナイフを目指すため。

それが私の仕事
それは捨てられないの。

あの頃も忙しくて
子供にまで手が行き届かない。

それで お父さんと
ぶつかるくらいなら

私が家を出たほうがいいと思った。

だけど
あなたのことは愛してるし

離れてても
愛情は全く変わらない。

それが私。

捨ててなんかいない!

分かった?

それが分かったんなら
ここにいていい。

ただし 門限は9時厳守。

生意気な口答えも許さない
いいね?

はい…。

はい。

それでいい。

♬~

あ~ 気持ち悪ぃ 飲み過ぎた。

サッチー?

まずいよ もう10時すぎだよ。

ん… あぁ。

大丈夫です
私 今日 休み取ってるんで。

えっ… 何してたの?

あっ いや… 何か
あっちでお話されてたから

こっち戻って来るまで待ってよう
と思ったら寝ちゃって ヘヘ。

なかなか こっち戻って来ないなぁ
なんて… フフフ。

(くしゃみ)

(はなをすする音)

サッチー…。

♬~

(千春) お母さん お母さん。

(西郡) そんなにすぐには…。

(千春) お母さん!?

お母さん! 分かる?
私よ 千春よ。

琢磨か。

やっぱり才能ないねぇ。

お前は…。

(心電計の音)

♬~

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