ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

大岡越前5 第3話 東山紀之、勝村政信、寺脇康文、美村里江… ドラマの原作・キャストなど…

『【BS時代劇】大岡越前5「孝行息子の毒団子」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 喜助
  2. 親父
  3. お義父っつぁん
  4. 太兵衛
  5. お清
  6. 亀蔵
  7. 辰三
  8. 求次郎
  9. 親殺
  10. 年寄
  11. 間違
  12. 今日
  13. 団子
  14. 本当
  15. お前
  16. お前さん
  17. 村上
  18. 自分
  19. 奉行
  20. お清さん

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『【BS時代劇】大岡越前5「孝行息子の毒団子」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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【BS時代劇】大岡越前5「孝行息子の毒団子」[解][字]

親孝行で評判だった喜助が父親の太兵衛を毒入り団子で殺害する事件が起こる。一方その頃、南町奉行所の同心たちは、老人ばかりを狙って金を奪う騙り集団を追い詰めていた。

詳細情報
番組内容
親孝行で評判だった喜助(迫田孝也)が父親の太兵衛(花王おさむ)を毒入り団子で殺害する事件が起こる。認知症が進行した父親の世話に、女房のお清(木内晶子)ともども疲れ切った上での犯行だと、自らの罪を認める喜助だが、忠相(東山紀之)はその態度に違和感を抱く。一方その頃、南町奉行所の同心たちは、老人ばかりを狙って金を奪う騙り集団を追い詰め、捕らえようとしていたが、そこに突然お清が包丁を手に現れる。
出演者
【出演】東山紀之勝村政信寺脇康文美村里江近藤芳正柄本時生石井正則,金山一彦,山崎裕太,加藤頼迫田孝也木内晶子花王おさむ,黒川英二,吉田隼,高橋長英寺田農松原智恵子
原作・脚本
【脚本】朝比奈文邃

 

 


♬~

もう1年か。

早えもんだ。

(お清)出来ましたよ。

ああ。
悪いな お清さん。

これも ご供養。

きっと おっ義母さんも喜びますよ。

ヘヘヘ…。
しっかし ガキん頃は よく ここで

おふくろさんに 飯 食わしてもらったな。
毎日のように。

頂きま~す。
おっ義母さんの味じゃなくて悪いけど。

お~ これは うまそうな…。

あれ? 手ぇどうした?

これは…。

何だ めおと喧嘩か?
さては 喜助 おめえ 吉原にでも…。

親父だよ。
お前さん。

親父さんが どうしたってんだ?

親父のやつ おふくろが死んでから
急に ぼけちまった。

ぼけた?

(太兵衛)帰ったぞ。
あっ お邪魔してます。

誰だ おめえ。

えっ?
えっ お… 俺ですよ 俺 辰三ですよ。

う~ん?

くっ… ハハハハハ!

冗談に決まってんだろ。
そのまぬけな面 忘れるわけねえや。

やだな もう~。

おっ義母さんに
お線香あげに来てくれたんですよ。

あっ そうか。
じゃあ 昔みてえに たらふく食ってけ。

おじさんも一緒にやりましょうよ。

俺は もう 外で一杯やってきたから。

お清。
はい。

ぼけてるようには見えねえけどな。

だから 困るんだよ。

(辰三)なんでも 初めのうちは
おんなじことを繰り返したり

よく物忘れをするくらい
だったらしいんですが…。

今では どこまでが正気で

どこからが ぼけているのか
分からないと。

はい。 しっかりしてんのかと思えば…。

お義父っつぁん どこへ?

何言ってんだ
今日は おっかあの月命日だろ。

(辰三)帰り道を忘れちまったり…。

(喜助)親父!
(お清)お義父っつぁん!

親父。
お義父っつぁん。

(辰三)近頃は
ますます ひどくなっちまって…。

お義父っつぁん! お義父っつぁん
お義父っつぁん 危ない…。

う~!
ああっ!

あっ ううっ…。

それで お清さん けがを…。

それじゃ
おちおち うちも空けられないし…。

気の休まる暇もない。
うん。

でも あの2人なら大丈夫です。

そりゃまた 随分と買ってるな。

本当に心根の優しい
孝行者のめおとですから。

へえ~ 感心だね。

(三次)それに引き換え…。

何です?
近頃じゃ 年寄りばっかりをだます

悪い連中がいるんだって?

ああ… その訴えなら

既に 奉行所
いくつか持ち込まれていますな。

年を取って
そんな連中に狙われるかと思うと

何だか 長生きするのが怖いですね。

老いていくのが怖いなんて
そんな世には したくないものだ。

♬~

♬~

<およそ ひとつきが過ぎた頃…>

(彦六)あっ おいおい。
(おふき)何? ちょちょ…。

あっ お清さん。

のぞいてたんじゃないのよ。

ただ あんたんちから
変な声が聞こえたもんだから。

お義父っつぁん!

(おふき)ねえ 何かあったのかい?

お義父っつぁん!
太兵衛さん?

あ… あんた
大家さん! お… 大家さん!

(お清)あっ…。

お前さん?

(源次郎)ん~?

あっ
あっ ちょちょ… ちょっと待った!

(作左ヱ門)おお… お~ 何だ何だ 村上。

また 求次郎にやられておるのか?

(お花)はい 若様の上達 目覚ましく。

(源次郎)いや ですから
私は まだ本気を出しては…。

さあ 早くしねえな 源の字。

ええっ?
いや 源の字って あなた…。

求次郎!
(作左ヱ門)ハハハ…。

それはそうとな

来る途中 番屋が やけに騒がしかったが

何があった?

えっ? いや それはいかん。

あっ まだ勝負の途中ですよ。

いや 仕事は 待ったなしですからな。

あ~ いかんいかん
う~ こうしちゃおれん。

では 失礼。

母上 村上さんが…。

お仕事じゃ しかたがないでしょ。

では 若様
私が 代わりにお相手しますよ。

お花は弱すぎて
つまらないから結構です。

ひど~い!
(笑い声)

なあなあ おい いいから 帰れ帰れ。
おい。

ほらほら!
おいおい。 あっ…。

こいつは何の騒ぎだ。
殺しです。 それも親殺し。

親殺し? それでか…。

で その下手人ってえのが…。
うん。

≪(辰三)喜助!

何かの間違いなんだろ? なあ!

こいつが 例の孝行者の?

だから お前が黙ってたら 本当に…。

おい 辰! いい加減にしろ。

でも…。
じゃあ もういっぺん

その耳で よ~く聞いとけ。

おい 喜助。

おめえが
父親に毒入りの団子を食わして殺した。

それで 間違いねえんだな?

間違いございません。

おい 喜助。

お前 どうしちまったんだよ!

おい! なあ おい!

辰 よさねえか。
喜助!

しかたなかったんだよ。

もう 親父は正気を失う一方で…。

お義父っつぁん。

(喜助)俺が仕事ん時は
お清が世話をしてたんだが

とても 女の手に負えるもんじゃねえ。

行ってらっしゃい。

お義父っつぁん!

(喜助)
いつ 何しでかすか 分からねえから

俺は 仕事も行けず

昼も 夜も なく

寝ずに親父の世話に明け暮れる毎日。

お義父っつぁん!
お義父っつぁん 中に…。

(喜助)すっかり
赤子に戻っちまった親父の世話に

俺とお清は ほとほと疲れちまってよ。

(辰三)だからって…。
働けねえんだ!

どうやって生きればいい。

それは…。

で どうしようもなくなった おめえは

こいつを親父さんに…。

はい。

親のぼけが きっかけで…。

世知辛い世の中になったもんです。

して 使った毒は?

ねずみ捕り用の石見銀山だそうで。

ったく 実の父親に
そんなもん食わせやがって。

ほかに その場にいた者は?

喜助の女房 お清が。
お清は 何と?

太兵衛は 間違えて

毒を口にしてしまったのだと
申しておりますが

恐らく 喜助をかばうための空言かと。

喜助と昔なじみの
辰三の話も聞きたいが…。

それが どうしても
喜助の仕業とは信じられないと

また お清のところに
聞き込みに行ってます。

そうか…。

辰のやつ 情に流されやがって。

旧知の仲だ
それも しかたあるまい。

いや しかし 例の年寄りを狙う
騙りの調べも進んでおりません。

ただでさえ 人手が足りないんです。

片瀬。
はっ。

辰を呼び戻しますか。

いや 辰三が納得いくまで
つきあってやってくれ。

ですが お奉行

この一件は もう 喜助が白状し
落着してますが。

親殺しは重罪だ。

調べをするのに
し過ぎて悪いということはない。

それに…。
それに?

うん 孝行息子の毒団子…。

どうも素直に飲み込めなくてな。

喉を通らないか。

悔やんでいるのか。

いえ。

自分の親だぞ?

もう 俺が息子だってことすら
分からなくなってました。

こんなことをして
女房のお清は どうする?

あ… あいつも
これで 楽になったでしょう。

楽に?

もう 好きに生きればいい。

お清は 太兵衛が死に
お前が死罪になることを

楽と感じる女房なのか?

それは…。

お清のことを 辰三は
心根の優しい孝行者だと言っていたが。

とにかく 飯だけは食べろ。

♬~

(せきこみ)

胸につかえて 苦しいか?

毒を飲んだ太兵衛は
もっと苦しかったに違いあるまい。

うまいと…。

親父は うまい うまいと 毒を。

うまい?

喜助が全てを白状してんだ。

もう間違いようがないと思うがな。

あの人は…
あの人は どうなるんでしょうか?

親殺しは大罪だ。

死罪は免れんだろう。

私のせいだ…。

ん?

そうだ。
ん?

確か お清さん
太兵衛のじいさんが亡くなった日

買い物から帰ってきたら
誰か のぞいてたって。

ああ
お向かいのおふきさんが そこから…。

(おふき)いてっ。
あっ… おい!

私は何も知らないんですよ。

いつも のぞいてんだから
何か知ってんだろ。

勘弁してくださいよ
本当に何も知らないんですって。

ああ
お清さんに男がいることぐれえしかな。

(おふき)あんた およし!
えっ お清さんに男?

おい。

その話
もう少し詳しく聞かせてくれねえか?

へい それなんですが…。
ふん!

いてっ…。

急な差し込みが…。
おいおい おいおい。

かあちゃん…。
ったく あんたは余計なことを!

で その男ってのは
一体 どこのどいつなんだ?

いくらなんでも
そこまで分かりゃしないよ。

名が 亀蔵ってことぐれえしか。
亀蔵

何で あんた
あいつの名前 知ってるのさ?

いや この前 あいつを
柳町で見かけてよ…。

(女郎)あら 亀蔵さん

今日は遊んでかないのかい?

金が入ったら そのうちな。

(おふき)柳町

そう 柳町の岡場所。

また 差し込みだ。

(おふき)ちょいと お待ち! 邪魔!

つまり お清に間夫がいると?

はい。 その亀蔵って男に肩を抱かれ

人目をはばかるように
長屋を出ていったそうです。

今でも その線は つながっているのか?

見たのは一度きりだと言っていますが

念のため
辰が お清さんを張り込んでます。

辰が…。

あっ お奉行 例の親殺しの件ですが

女房のお清に不貞の疑いが…。

喜助の親殺しと お清の不貞。

この2つに
何か関わりがありますかね?

(筧)どうであれ
下手人は喜助に違いねえんだ。

お奉行 そろそろ ご裁断を。

いや まだ調べはついていない。

しかし 父親殺しの喜助に対し
世間の目は厳しくなるばかりです。

筧。 人は どんな心で
親を殺せるものだろうか?

それは…。

あっていいわけがないだろう
親殺しなんて。 はっ。

欲にまみれた悪事とは違う

親殺しという大罪を裁くんだ。

世間の声や同情の念を捨て

我らもまた 同じ人の子として
調べを尽くしたいと

奉行は そう考えるが。

はっ。

ほら ここに

ぼけについて詳しく書いてあるよ。

この本 ちょっと借りてもいいか?

そりゃ構わないが…。
何だ? 源さんが ぼけちまったのか?

あっ でも 確かに 村上さん このところ

すっかり
おじいちゃんっぽくなりましたよね。

そのうち 村上さんも徘徊とかしたりして。
フフフ!

さあ そろそろ 無駄話をやめて…。

でも 村上さん
定廻りで体を鍛えているから

東海道を どこまでも徘徊していきそう。

じゃあ
土産は 小田原のういろうでいいか?

いや どうせなら
お伊勢さんまで頑張って徘徊して…。

頑張って徘徊?

聞こえました?
まだ 耳は遠くなってないもんでね。

先生 ひどい!
ハハハ…。

源さん 私にも お土産 頼みますよ。
アッハハハ…。

先生まで…。

で 今日は どこか具合でも?

いや 役宅で聞いたら
若は ここだと。

源さん 私に用か?

はい。 市中に頻発している
年寄り狙いの騙りですが…。

うん 何か分かったか?

どうやら 根っこは一つのようでして。

やはり そうか。

お奉行。

言われたとおり
石見銀山の毒入り団子を用意しましたが。

それは?

太兵衛が食べた毒入り団子を
まねて作ったものだ。

何か分からないことでも
ございましたかな?

うん 味がな。

味?
そればっかりは食ってみんとな。

(笑い声)

まあ でも ねずみが七転八倒して
もがき苦しむ毒ですからね

まあ うまいはずは…。
あっ お奉行 お奉行!

ちょ… あっ。
な… 何をなすっておられるんですか!

若の身に何かございましたら
この源次郎も生きては…。

こいつは ひどい…。
はっ?

ちっとも うまくないな。

そりゃ 毒だからな。
うん。

しかし 太兵衛は これをうまいと…。

太兵衛は ぼけで五感が鈍り
味も分からぬようになっていたのかと。

いくら もうろくしていたとはいえ
これをうまいと食えるものか…。

源さん。
はい。

ひとつ 調べてもらいたいのだが。

(雪絵)ありがとう。

(お花)どうですか?

うまい!

…とは とても言えんな。

あっ まず…。

なっ?
だから 男も寄ってこんのだ。

寄ってこなくて結構です。
ハハハハ…。

あっ 父上 今日のご用向きは?

ああ 今日はな

あ~… あっ!

あ~… 何だっけ?

知りませんよ。

おかしいな。

あっ お義母様。
おおっ。

吉本様も 求次郎に会いに?

おっ そうじゃ
わしも求次郎に会いに来たのであった。

お~い 求次郎。

父上ったら。

(小声で)近頃 物忘れが ひどくて。
(小声で)あらあら。

おじじ様 おばあ様!

お~ ハハハ 求次郎!
また大きくなったな!

おじじと相撲でも取ってみるか。
あら。

はい。
よし 参れ。

はい 行ってらっしゃい。

よ~し かかって参れ。

えいっ!
やっ! お~ 強いな。

わ~ 力が…。 うわ~!

どうした?

父上も だいぶ お年を召されたなと。

求次郎が これだけ成長してるんだ。

それは 義父上も同じく
お年を召されるだろう。

親は いつまでも元気なものと
そう勝手に思い込んでいましたが

時のたつのは無常なものですね。

うん そうだな。

そのうち
私のことも忘れてしまうんでしょうか。

私の顔も名も全て。
そんな日が来るのでしょうか。

雪絵。

名ぐらい いいじゃない。

お義母様?

頭じゃ忘れたって 心が覚えてるでしょ。

えっ?

自分の命よりも
もっと大切なものがあるってことを

教えてくれたのは子どもなんだから。

そういうものでしょ。

(源次郎)お~ ちょっと すまねえな。

さあ 存じませんね。

近頃 見知らぬ若者に
声をかけられたりしたことはないか?

知り合いだとか言ってよ。

私ですよ 私。

嫌だな 覚えてない?
あっ ああ…。

そう。 やっと思い出してくれた。

いやがった。

♬~

(小声で)辰。

ちょいと 親分。

辰。 もう それぐらいにしとけ。

ああっ もう…。

お清さんは 亭主思いの できた嫁でよ

俺も かかあもらったら

あんな めおとになりてえと思ってたんだ。

信じたんでしょ?
えっ?

一度 信じたんだったら
喜助が はりつけで死んじまっても

それでも信じ続けてやんなさいよ。

三次…。

じゃなきゃ 信じるなんて
軽々しく言うもんじゃねえや。

な~に 大丈夫。

きっと 親分の目に
狂いはありゃしませんよ。

(お秀)さっ 親分。

(辰三)どうだ いねえか?

見逃さんようにな。

そんなこと言われましてもね~。

あら 亀さんったら。
お~ ハハハ!

あっ。
ん?

あいつ… 旦那 あいつですよ。
(亀蔵)今日は ちょっと

やぼ用があるんでな。
えっ?

またな。
えっ?

あいつが…。
よし。 もういいぞ 彦六。

何か様子が変だな。

お~い こっちだ こっち。

どうだ? 調子は。

誰だ あいつ。

例の 年寄りを狙う
騙りの一人かもしれん。

筧さん。

年寄りに声かけてる あいつを見つけ

後をつけてきたら
ここに たどりついたんでさ。

(亀蔵)あ~ 九次さん こりゃどうも。

どうやら
狙いは同じみたいですね。 ああ。

親分たちもですかい?
いや こっちは お清さんの…。

えっ そっち!?
しっ!

ヘヘヘヘ…。
(九次)お~ どうだ?

もうろくした年寄りをだますのは
たやすいだろ?

(亀蔵)いや~ もう ぼけちまってて
だまされたことにすら気付いてねえや。

(亀蔵たち)ハハハハ…。

ほら 新しいカモだ。
(亀蔵たち)お~。

(九次)亀。
(亀蔵)へい。

(九次)今度は ヘマするんじゃねえぞ。
ハハッ そりゃあもう

しっかりと取り立ててきやすんで。

あいつら…。
2つの件は つながってたってことか。

野郎 とっ捕まえてやる!
待て!

せっかく つかんだ尻尾だ。

どうせなら 根っこまで
案内してもらわねえと。

(雨音)
おい 降ってきやがった。

さあ 長居は無用だ。

(雷鳴)

何だ お前か。

やっと見つけた。

あっ。

あんたさえ…

あんたさえ現れなければ…。

(雷鳴)

お… 落ち着け! ただじゃ済まねえぞ!

あんたを殺して
私も死罪にしてもらうんだ!

お清さん!
こいつは まずい!

うわ~!

んっ!
あっ…。

早まるんじゃねえ!

止めないでください!

このアマ!

(堅太郎)お奉行!

お奉行様?

お清 全てを話してくれるな。

はい。

うちの人の留守中に

あの亀蔵って男が
お義父っつぁんを訪ねてきたんです。

あの…。
ん?

どなたか知りませんが
お義父っつぁん 最近 もうろくしてて…。

えっ? ぼけちまったってのかい?
はあ…。

はあ~ こいつは困ったな。

お義父っつぁんに何か?

ほれ。

これは?

見てのとおり
貸した金を返してもらいてえんだが。

えっ?

太兵衛に借金が?

もし 返さなければ

お義父っつぁんを奉行所に突き出すか

さもなきゃ…。

さもなきゃ…。

ハハッ 本当に お前は…

察しの悪い女だね。
ああっ…。

(お清)しかたなかったんです。

ぼけちまった
お義父っつぁんを

仕置きにかけさせるわけには…。

そのことを喜助は?

♬~

(お清)あの男と一緒にいるところを
見られてしまい

全てを話しました。

そしたら あの人は…。

すまなかったな お清。

お前さん。

飯。

親父

今 お清と大事な話をしてるから
ちょっと待っててくれ。

飯。

お義父っつぁん
ごはんなら さっき食べたでしょ。

飯。
親父 お清は親父のせいで…。

飯。
もう やめてくれ。

飯!
親父!

おい 親父 頼むよ!

頼む。

もう これ以上 お清を苦しめるのは…。

あっ… あっ…。

あっ お前さん!

お前さん! お前さん!
お前さん お前さん…。

それから何日か たって…。

太兵衛が死んだ。

手を汚したのは
あの人かもしれませんが

そうさせたのは 私です。

お願いします。

あの人が裁かれるなら 私も同罪。

私も一緒に
死罪にしてください!

お清。

喜助はな

お前には これから
好きに生きてほしいと。

(戸をたたく音)

お奉行様。
どうした?

亀蔵が吐きました。

お清さん
あいつは金貸しなんかじゃねえ。

えっ?

あいつは 町で見かけた年寄りに
嘘の借用証文を書かせ

貸してもねえ金をだまし取る
騙りの一味なんだ。

太兵衛のじいさんは
金なんか借りちゃいなかった。

(泣き声)

♬~

御用だ!

御用だ!

♬~

お縄につきやがれ!

♬~

ご苦労であった。

村上さん。

やはり お奉行のにらんだとおり。

そうか。

(太鼓の音)

南町奉行 大岡越前守様 ご出座~!

(太鼓の音)

これより 白壁町小助店住人
太兵衛毒死の件につき 吟味をいたす。

一同 面を上げよ。

喜助に もう一度 聞く。

お前は その手で 実の父親をあやめたと
白状しているが

それに相違ないか?

相違ございません。

そうか。 では 証人をこれへ。

はっ。

薬売り常吉 出ませい。

その方 石見銀山ねずみ捕り
薬の商いをしている 常吉だな。

さようでございます。

この者 太兵衛が死ぬ数日前

この件に関わりある者に
その薬を売ったと申しております。

はい。
では 聞くが

その方が薬を売ったのは
ここにいる男か?

違います。

えっ?

顔の感じは この方に似ていますが

もっと年寄りで
だいぶ もうろくした じいさんでした。

まさか…。

もうよい。 常吉 大儀であった。

つまり…。

毒を買ったのは 太兵衛自身。

そして それを おのずから…。

違う! 俺がやった。

確かに 俺が… 俺が親父を!

黙れ 喜助!
ここをいずこと心得る!

まことのことを申せ 喜助。

確かに 親父は自分で毒を買い

団子に混ぜて
自分で… 自分で食いました。

だったら…。

でも やっぱり…
やっぱり 親父を殺したのは俺なんです。

もう これ以上 お清を苦しめるのは…。

あっ… あっ…。

もう 頼むから 死んでくれ。

(喜助)
親父は 俺の頼みを聞いてくれちまった。

しかし 太兵衛は もうろくしていた。

その時 正気であったと なぜ分かる?

あの日…。

(太兵衛のせきこみ)

ん? 親父?

あっ それ おっ母の供え物じゃねえか。

はあ~。

ったく ちょっと 目を離すと…。

うまい。

(喜助)そうかい。

うまい。

親父が笑うなんて いつ以来かね。

うまい。

フッ ハハハハ…。

この世に生まれ落ちた時から ずっと

ずっと笑いかけてくれた親の顔を

間違えるわけありません。

そうか。

お奉行様。

親父を殺した本当の毒は

死んでくれと願った
俺の心の毒で間違いありません。

俺は 人の道を失った親不孝者。

どうか 厳しい お裁きを!

太兵衛は
覚悟の自害であったことは明白。

よって 喜助
お前も 罪には問われぬ。

ただし
偽りを申し立て お上を煩わせしこと

重々 不届きにつき 叱りおく。

でも それじゃあ
毒を飲んだ親父への償いには…。

うまい うまいと 笑っていたんだろ?

でも 毒がうまいなんて…。

うまかったのであろう。

我が子の幸せを思えば
どんな毒でも本当に。

♬~

親父…。

太兵衛は お前の笑顔が見たいんだ。

お前が
この世に 生まれ落ちた時から ずっと。

むせ返るほどの毒を
笑って飲み込んだ父の気持ち。

分かってやるなら

笑え 喜助。

♬~

本日の白洲 これまで。

どうですか?

まずい!
そんな…。

あっ 義父上。
あっ いらっしゃい。

何を笑っておるんだ?

それが 若様に
お団子の味見をしてもらったのですが…。

団子?
あ~ しまったな~!

どうなさったんですか?

あっ いやいや
吉川町にな うまい団子屋があってな

今日は お花に それを持ってきてやろうと
思ったのだが…。

忘れたと。
いやいや 面目ない。

その お団子
そんなに おいしいんですか?

フフフ… そらな
もう ほっぺが落ちるくらいな~。

そんなことは覚えてるんですね。

そりゃ お前が小さい頃
よく連れてった店だ。

えっ?
ん?

泣き虫だった雪絵がな
その店の団子を食べると

すぐに機嫌を直して笑ったもんだ。

そんな昔のこと…。

フフフ… 昨日のことのようだ。
忘れはせん。

(求次郎)あ~ 食べたかったな~。

おっ? よし!

今から やはり 買い求めてまいろう。

えっ?
ご無理なさいませぬように。

あ~ なんの なんの。
本当ですか?

忘れたり 思い出したりを繰り返して

そうやって 人は老いていくものか。

お供はしないのか?

行ってまいります。

行ってらっしゃい。

<親の背中にもたれし過去に
親を背中に背負う今。

親として 子として生きる尊さを

心に刻む忠相であった>

すりだ! あたしの財布を!

10両!?
あっしが盗んだとおっしゃるんで?

見つかったのは 1両だけか。

博打で稼いだ金じゃないのかな。
違えやす。

皆 佐吉の無実を信じ切っている。

まさか あの人が 私の代わりに…。

そういう男も
世の中には あるかもしれぬ。

4回にわたり 一人の歌手の音楽人生を
歌と共にたどる「歌のあとさき」。