ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

病院の治しかた 第1話 小泉孝太郎、高嶋政伸、小西真奈美、稲葉友… ドラマのキャスト・主題歌など…

『ドラマBiz 病院の治しかた ドクター有原の挑戦』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 病院
  2. お願い
  3. 患者
  4. お前
  5. 銀行
  6. 院長
  7. 修平
  8. 副院長
  9. 経営
  10. 正太郎先生
  11. 失礼
  12. 大丈夫
  13. ドクター
  14. メーカー
  15. 医者
  16. 医療材料
  17. 窪田医薬堂
  18. 医材
  19. 悦子
  20. 今後

f:id:dramalog:20200125073011p:plain

『ドラマBiz 病院の治しかた ドクター有原の挑戦』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

[新]ドラマBiz 病院の治しかた ドクター有原の挑戦[字]

倒産寸前の病院を立て直す!感動と奇跡の実話!東大出身のエリート医師・有原修平は父の病院である有原総合病院の危機に直面…
その時彼がとった驚くべき決断と行動とは!

詳細情報
番組内容
倒産寸前だった地方病院が全国屈指の優良病院に生まれ変わった実話をもとにした異色の医療ドラマ▼東京の医大で研究に心血を注ぐ有原修平(小泉孝太郎)の元に、実家から連絡が届く。前院長の父・正太郎(大和田伸也)が脳梗塞で倒れたという。6年ぶりに帰郷した修平だったが、看護部長の兵藤悦子(浅田美代子)から、多額の負債を抱える病院の現状を聞かされ、言葉を失う。しかも水面下では銀行による売却計画が進んでいた…。
出演者1
有原修平…小泉孝太郎
倉嶋亮介…高嶋政伸
有原志保…小西真奈美

江口智也…稲葉友
三隅律子…磯野貴理子
砂岡武雄…福本伸一
牧原智美…安藤玉恵
安井久司…山崎銀之丞
出演者2
田端進…角野卓造
有原正太郎…大和田伸也

有原健次郎…光石研
兵藤悦子…浅田美代子
米田正光…中村雅俊
脚本・監督
【脚本】山本むつみ
【監督】宮脇亮
【企画協力】社会医療法人財団慈泉会 相澤病院
音楽
【音楽】羽毛田丈史
【主題歌】久保田利伸 LIFE (「病院の治しかた」Ver.) Sony Music Labels
ホームページ
www.tv-tokyo.co.jp/byouinnonaoshikata/

 

 


< ある日 突然
あなたの住んでいる街から

病院が消える。

そんな衝撃の未来が

いまや
現実のものになろうとしている。

医師不足 医療コストの上昇
診療報酬の減少

そこに少子高齢化
追い打ちをかける。

多くの病院が
瀕死の状態に陥るなか

地域の医療を守るために
敢然と立ち上がった医師がいた>

<潰れかけた地方病院が

なぜ 全国屈指の優良病院に
生まれ変わったのか?

これは 1人の医師と 事務長の
強い信念から始まった

奇跡の病院再生の物語である>

この次世代ステントによって
カテーテル治療は

心疾患から患者の命を
救うだけではなく

より良好な予後をもたらし

QOLを高める手段へと
変わっていくでしょう。

(拍手)

有原先生 今後の研究目標は?

生体由来物質を素材にした
ステントの開発です。

まだ エビデンスが不十分ですが
実用化が進めば

予後は 劇的に
改善されるはずです。

ほう… 東斗大学病院は
数々の治療実績がありますが

先生の研究成果で 更に評価が
上がるんじゃないですか。

ご期待に沿えるよう
頑張ります。


期待してます。

 


どうも…。

 


はい。
ああ 俺だ。

父さん?
今 いいか?

何? 急ぎの用?

いや… 相談があるんだが

近いうち
こっちに帰ってこられないか?

いや すぐには無理だな。
おい 有原。

母さんの十三回忌には帰るよ。

悪いけど 今 忙しいから
あとでかけ直す じゃあ。

ごめん ごめん。

十三回忌か… 当分先だな。

学会 お疲れさまでした。

泊まり込み続きで
家を空けてばかりで申し訳ない。

なんの なんの
おかげで心おきなく

残業できました。
はい できたての見本誌。

1冊まるまるデザインって
マジで死ぬかと思った。

失礼します お待たせしました
生お二つです。

ありがとう。
ありがとうございます。

それは それは…
そちらもお疲れさまでした。

それじゃ とりあえず
乾杯ということで。

うん じゃ…。

(2人)乾杯!

あ~ おいしい!

で 研究発表の反応 どうだった?

うん おかげさまで上々でした。
それは おめでとうございます。

でも 研究は
ここからが勝負なんだよね。

ステントの改良も急ぎたいし。
ステント?

うん 血管の詰まりを広げる
金属製の筒。

薬剤溶出タイプで
再狭窄は減らせるけど

金属を体内に留置するのは
リスクもあるから

生体由来物質を使った
消失型ステントに

早く移行しないと…。

あっ ごめん つい…。

ううん ちゃんと聞いてますよ。

意味は… 全然わかんないけど。

 

病院から呼び出し?


いや おやじからだ。


もしもし?

修平先生? 兵藤です。

あっ 悦子さん ご無沙汰してます。

看護師長
うちの実家の病院のほうの。

どうしました?
正太郎先生が倒れました。

おやじが何?
倒れたんです 脳梗塞で。

後ろ開けます!

看護師さん 看護師さん!
少々お待ちください。

早く!
すみません。
おい。

ストレッチャー入ります。

病院着きましたよ。

ストレッチャー曲がります。
すみません!

診察まだですか?
もう少々お待ちください。

内科の先生 まもなく来ますので。

大丈夫か 上山? 上山!

大丈夫か? おい!
どうしました?

こんなに痛がってるんだ 早く…。
なんだ 医者じゃねえのかよ。

脈とりますよ。

いつから?
え?

胸の痛み いつから?
1時間以上 いや もっと前かな。

送別会の途中で気分悪くなって。

様子を見に行ったら
胸が痛いって。

うぅ…。
おいおい 大丈夫か おい。

上山さん わかりますか?

吐いたのか…。

これは…。
そこで何してるんです?

患者さんに
余計なことしないでください。

いや 僕は…。
宇野先生 こちらです。

お願いします。 胸部の痛みです。
心筋梗塞か。

すぐに心電図。
はい。

上山さん 車椅子乗りますよ。
行きましょう。

行きますよ。
よろしくお願いします。

上山 しっかりしろ!
大丈夫?

(咳き込む声)

咳 いつからですか?
夕方からひどくなって

熱が8度8分も。

名前 教えてくれる?
彩名。

彩名ちゃん 顔上げて
僕の顔 見てくれるかな?

ちょっとはずすよ
痛くないからね こっち向いて。

おかしいな 波形は正常だぞ。
ちょっと!

心筋梗塞じゃないとすると
突発性食道破裂の可能性が高い。

検査室へ連絡して。
大至急 造影剤入れて

胸部CTとるよ。
なんですか あなた!

部外者は出ていきなさい!
患者は来院前に嘔吐してます。

触診では
皮下気腫らしきものもあった。

食道破裂だと思う。

急がないと敗血症を起こしますよ。

嘔吐から すでに
2時間近く経ってる。

上山さん 大丈夫ですか?
うう…。

ゆっくり呼吸してください。

あっちです
変な人が出たんです いきなり。

変な人…。
不審者です。

うう…。

造影剤が漏れてるな。

下部食道左壁
縦方向に破裂が起きてる。

外科の当直の先生は?
オペ中です。

先ほど交通事故の重傷患者さんが
搬送されてきて…。

他にオペできる先生は?
今日は誰も。

外科部長も大阪に出張中で。

医大病院のほうは どう?
受け入れは難しいと思います。

工場火災のケガ人が
大勢運ばれているので。

しかたない
大月の市立病院に運ぶか。

いや ここでやりましょう。
は?

大月までは 急いでも40分かかる。

破裂部位は およそ30ミリ。

開胸しなくても 内視鏡
カバー付きステントを挿入すれば

穴はふさげます。
いやいや…。

全身状態は悪くないので
胸腔内洗浄とドレナージ

抗生物質で対応しましょう。
何言ってんの アンタ!

(ドアの開く音)

師長 こっちです。
悦子さん ちょうどよかった。

え?
食道にステント入れたいんです。

え?
患者さん 食道破裂で… 緊急です。

はい… すぐに内視鏡室準備して。
はい。

師長 こんな得体の知れないヤツの
指示に…。

大丈夫 修平先生は
ステント治療の名医ですから。

修平先生… えっ
前の院長の息子さん!?

宇野先生 僕が上山さん
対応します。

宇野先生は 待合室の患者さん
お願いします。

熱発してる女の子 お母さんが
心配そうにしてるので

早く対応してください。
は はい…。

カバードステントで食道の亀裂をふさぐ
手技を始めます。

(2人)はい。

リドカイン お願いします。
はい。

はい。
じゃあ 始めますね。

状態観察お願いします。
はい。

お願いします。

悦子さん。
はい。

おやじは?

ええ…。

脳幹部で大きな梗塞が。

すみません
もう少し早く発見できてたら。

いや…。

診療… 終えたら
家に戻ってるとばかり思っていて。

院長を辞めても
診察は続けてるって言うから

まだまだ元気かと…。

だからって
6年も戻ってきてないんですよ。

修平先生 今 この病院が
どれだけ負債を抱えているか

ご存じですか?
えっ いや…。

6年前 健次郎先生が
理事長院長を引き継がれてから

悪くなるばっかり。

正太郎先生は 本当は早くに
修平先生に相談したかったんです。

でも 言い出せなかったんです。

相談すれば 重荷になると
わかってましたから。

これは…。

末期的だな この数字じゃ。

前の院長 倒れたんだって?

まだ意識が戻らないようです。

年も年ですし もう現場復帰は
難しいかと。

そう… 倉嶋くん
君は どう見てる?

この病院の赤字体質
改善の見込みはありそう?

現状では 難しいと思います。

だよね。
一般企業なら とっくに潰れてる。

やはり 常務のご提案どおり

病院再生ファンドを活用すべきかと。

うむ メディカルパートナーズのほうから

負債をまとめて
引き受ける方向で

社内調整がついたと
連絡が入った。

これが 有原病院の再生プランだ。

3年で経営を安定させる
財務戦略と

事業計画も送られてきた。

病院のほうの感触は どうだ?

まだ最終判断は
いただいておりません。

受け入れない理由は
ないじゃないか。

借金は消えて
病院は残るんだから。

前の院長が
強く反対されていましたので。

そう。 それじゃ

不謹慎なようだが 今がチャンスだ。

我々 地銀も
生き残りがかかってる。

倉嶋くん
早急に合意を取りつけろ。

はい。

この案件をうまく処理すれば

次の融資部長候補に
君の名前が あがるぞ。

早速 話をまとめます。

これが 最善の策なのかね?

はい。

病院は 営利目的の組織ではない。

企業再生と同様のスキームを
処方するというのは

適切ではないと思うが。

しかし 他につける薬も
ないわけですから。

打つ手なしか…。

はい。
(ノック)

修平!

お前 何年ぶりだ。

ご無沙汰して すみません。

このバカ野郎。

兄さん 会いたがってたんだぞ。

倒れてから
やっと戻ってくるなんて。

ほら さあ 座れ。

最近 医学雑誌にも
よく顔 出してるな。

立派になって 俺も鼻が高いよ。

いや そんな…。

それより
病院のことなんですけど…。

どうぞ。
(ノック)

失礼します。
失礼します。

(健次郎)事務長を
やってもらってる安井くん。

それから 財務部長の村尾くんだ。

兄さんの息子の修平だ。

病院の現状を聞きたいそうだ。
ほら 座って。

どういったことでしょうか?

率直に伺いますが

ここまで経営状態が悪化したのは
どうしてですか?

病院が儲ける必要はありません。

でも 以前は
少ないながらも利益を出して

銀行から受けた融資も 計画的に
返済できていたはずです。

ここ数年 赤字が拡大し
返済も滞っているようですが。

前の院長の頃とは
状況が違うんですよ。

診療報酬は引き下げられる
消費税は上がるで

利益の取り分は
かぎりなく ゼロに近いですから。

それは わかりますが…。

でしたら ゆうべのようなことは
慎んでいただきたいですな。

ゆうべのこと?

食道破裂の患者ですよ。

大学病院に搬送すべきところを

強引に内視鏡治療を
おやりになったそうですね。

ハハハハ。

たまたま うまくいったから
よかったようなものの。

(村尾)万が一のことがあって

医療訴訟でも起こされたら
どうします?

多額の賠償金を請求されるわ
メディアの袋叩きにあうわで

それこそ病院が
潰れかねない大損害ですよ。

よそに搬送するほうが
リスクが高いと判断したからです。

お言葉ですが あなたが判断して
責任とれるんですか?

この病院のドクターでもないのに。

責任って…。

目の前で患者が苦しんでいたら

医者が できるだけのことを
するのは 当たり前でしょう。

病院のリスクも考えてくださいと
申し上げているんです。

まぁまぁまぁ。

事務長たちの言い分にも
一理ある。

ここは 東京の大学病院とは違う。

お前が言う正論だけじゃ

やっていけないこともあるんだよ。

まぁ 銀行と相談して

なんとかやっていくから
心配するな。

お前が いくら心配してくれても

大学病院を辞めて
ここに骨を埋めてくれなんて

頼むわけには いかんだろう?

 

(悦子)修平先生!

正太郎先生が…。

脈拍 触知不能です。

兄さん。

(アラーム音)

先生… 正太郎先生。

ご臨終です。

父さん…。

逝っちまったか 正太郎先生。

(読経)

私 正太郎先生のおかげで
命拾いしました…。

ありがとうございました。
ありがとうございます。

親子三代
正太郎先生に お世話になって。

ありがとうございました。

ありがとうございます。

先日は ありがとうございました。

あぁ この間の。

彩名ちゃん
もう せきは おさまった?

うん もう平気。

この子 有原病院で
生まれたんです。

破水して救急車で運ばれたとき

無理をして受け入れてくれたのが
正太郎先生でした。

まだ32週で
小さく産まれた この子が

無事に育ったのは
正太郎先生のおかげです。

ありがとうございました。

ありがとうございます。

おやじさんは 残念なことをした。

今日は 有原病院の葬式だな。

えっ?

病院の葬式?

今の 田端先生だよ。

お前も昔 会ったことあるだろ。

あぁ 田端医院の。

わかりました。
ありがとうございます。

信甲斐銀行の副頭取だ。

このたびは 急なことで。

お悔やみ申し上げます。

(修平たち)ありがとうございます。

お悔やみ申し上げます。

それじゃ。
お疲れさまでした。

ところで あの息子

東京の大学病院の医者だそうだな。
はい。

戻ってきて
病院を継ぐ可能性はあるのか?

いや それはないでしょう。

東斗大学病院の内科の
エースらしいですから。

なぁ?
ええ。

いくら実家とはいえ
華々しいキャリアを捨ててまでは。

だろうな。 まぁ どのみち
あの病院は手遅れだ。

はい。

正太郎:みんな そろってるか。

修平。

おいで 修平。

はい 皆さん もっと笑顔で。

皆さん もっと笑顔で!

改築のお祝いなんですから。

院長先生 笑顔で
お願いしますよ!

はい そのまま。

じゃ もう1枚いきますよ。

先生!
どうした!?

足場から 落っこったんです。

ストレッチャー 急いで!

頭 打ってますか?

オペ室 準備して。 麻酔も頼む。

大丈夫ですか?

お父さん 大勢の人を
助けてたんだね。

うん。

じいさんが作った
小さな診療所を

おやじが総合病院にした。

診療科 増やして
どんどん増築して。

うん。

1週間 家に戻らないなんて
ザラだったよ。

遊ぶ約束しても
いつも ドタキャンだ。

急患が運ばれてきたとか
容態が急変したとか。

子どもの頃のさ

おやじとの遊んだ思い出って
ほとんどないんだよね。

キャッチボールの相手してくれたの
叔父さんだったから。

ああ見えて
野球部のエースだったんだよ。

そう。

おやじのような医者になれって
言われるのが 嫌だったな。

東京の医大に入ったのは
せめてもの反抗。

どうしたって勝ち目ないだろう。

ここじゃ
おやじが ナンバーワンのドクターだ。

24時間 おやじは
いつも医者だった。

目の前に困っている人がいたら
全力で助ける。

医者は ただ それだけだって。

修平さんの口ぐせ
お父さん譲りだったんだね。

よく言ってるよ。

目の前に困ってる人がいたら
何があっても助けるんだって。

明日の午前の診療に
間に合うように帰るから。

あぁ 繰り上げ法要 済ませたし。

カテーテルの予約 入れていいよ。

うん じゃあよろしく。

(志保)ねぇ。

ん?
庭の手入れ
お父さんの趣味だったの?

いや
庭が好きだったのは おふくろ。

ずいぶん きれいにしてあるよ。

お母さんが亡くなったあと
お父さん 仕事続けながら

庭の手入れも頑張ってたんだね。

おやじが?

この庭 これから
誰が手入れするのかな。

人が住まないと
家って すぐ だめになるから。

(森永)今日中に
話をまとめろだなんて

常務も ずいぶん前のめりだな。

そろそろ 金融庁の検査が
入りそうですからね。

早く
片づけたいんじゃないんですか。

だな。 不良債権
さっさと処理すべしだ。

お待ちいたしておりました。
ご足労おかけして すみません。

院長室のほうへ どうぞ。
はっ。

中村さんの検査出し 終わった?
はい 終わりました。

ねぇ ねぇ ねぇ…。

えっ 病院が売られるってこと?
そうみたい。

ねぇ 私たち
どうなっちゃうんだろう。

ホントに?
(悦子)勤務中ですよ。

おしゃべりは やめて
仕事に戻りなさい。

師長 病院が売られるって
本当ですか?

事務の人たちが話してるの
聞いちゃったんですけど。

えっ?
銀行が相談に来てるみたいです。

大丈夫よ 院長先生が
悪いようにするはずないから。

点滴のチェック 終わったの?

悦子さん ちょっと。
はい。

今の話 なに?
病院売るって どういうこと?

正太郎先生が
ストップをかけてたんですけど

まさか 話が進んでるなんて。

こちらが メディカルパートナーズ様から
提示されている

病院の再建計画です。

経営体制が変わっても 理事長は
あくまで院長先生ですので

その点は どうぞ ご安心ください。
はい。

計画の詳細は
書面にあるとおりです。

まずは 不採算部門を整理して

経営のスリム化を
図ることになります。

ハハハハ… 我々までスリムにされると
困りますよ。

お二人は 再生計画の
立役者じゃないですか。

医師や看護師の皆さんも
引き続き働いていただきます。

もっとも 部署によっては
人員の削減も必要になりますが。

ある程度は やむをえませんよ。
ねぇ 理事長。

そうだな…
兄貴は病院を大きくしすぎた。

では 手続きの説明に
入らせていただきます。

はい。
まず…。
(ノック)

はい。
失礼します。

接客中だ。 後にしなさい。

銀行の方にも
伺いたいことがあるんです。

病院が売られるという
うわさがあるんですが

どういうことなんでしょうか?

売るわけじゃない。
借金をチャラにして やり直すんだ。

借金がチャラ?

そんな都合のよいこと
どうしたらできるんでしょうか?

それを銀行さんと相談して
話を進めてる。

お前が心配することはないよ。
しかし…。

私から ご説明を。

率直に申し上げると

現状のままでは
経営改善は期待できません。

万が一
倒産などということになると

住民にも 地域経済にも
大きな打撃です。

そこで 病院再生ファンドを
ご提案しました。

病院再生ファンド?
はい。

メディカルパートナーズという投資会社が
こちらの債務をすべて引き受け

そのうえで 経営の
お手伝いをすることになります。

3年間で黒字に転換するプランも
すでに このように。

拝見します。

(安井)大きな変化はありませんよ。

院長が
理事長を続けていくわけですし。

診療科目の削減とありますが
どういうことでしょうか?

選択と集中だよ。

総花的に
診療科目を並べていたって

地方病院は もう生き残れない。

医師や看護師 病院職員は
どうなるんですか?

船が小さくなれば
乗れる人間の数が減る。

それでも 全員乗ったまま
沈むよりはマシだろ。

産科と小児科まで
削減対象となっていますが

でも どちらも
採算は取れているはずです。

少子化が進めば 近い将来

採算が合わなくなるのは
目に見えています。

そうでなくても 維持するのに
労力がかかるうえに

小児科や産科は
訴訟のリスクが高いですから。

でも うちが
お産をとらなくなったら

周産期の妊婦を
どこが診るんですか。

医大病院があるだろ。

ハイリスクなお産が重なったら
医大だけでは間に合いません。

思い切った手を
打つしかないんだよ。

病院を続けていくにはな。

いや 違うな…。

こんなやり方で 病院は続かない。

不採算部門を切れば 帳簿上は
短期間で黒字になるでしょう。

そうしておいて
病院買収を望むところに

高く売れば 投資会社は儲かる。

銀行もです。

損害を被るのは

診療を受けられなくなった
患者さんたちだ。

こんなやり方で
病院再生など できるはずがない。

この計画には
未来がないんですよ!

部外者が口を挟むな!

大学で ぬくぬくやってるお前に
何がわかる。

俺のやり方に不満があるなら
お前が黒字にしてみせろよ。

ご大層な研究の片手間に

ここの経営が
できると思ってるのか?

それともなにか 大学病院辞めて
研究ほっぽり出して

ここに戻ってくる
覚悟でもあるのか?

できもしないくせに
余計な口を出すな!

話の邪魔だ。 出ていってくれ。

すみません。 では 話の続きを。

はい。

では 手続きの説明に

入らせていただいて
よろしいでしょうか?

何をしている 早く行きなさい。

修平。

病院を 頼む…

次に 今後の日程ですが

先ほど最初に申し上げたように…。

失礼します。
今度は何だ?

その計画 中止にしてください。

なに言ってる いいかげんな…。
決めました。

叔父さんの言うとおり

大学病院を辞めて
ここに戻ってきます。

病院は潰せない。

僕に 有原総合病院を
立て直させてください。

お願いします。

今 この病院が
どれだけ負債を抱えているか

ご存じですか?
これは…。

打つ手なし か…。

病院が売られるってこと?
そうみたい。

修平… 病院を 頼む。

今日は 有原病院の葬式だな。

病院は潰せない。

僕に 有原総合病院を
立て直させてください。

(桐山)交渉が白紙に戻っただと?

メディカルパートナーズのほうは
もう動いてるんだ。

今更 合意に至らなかったじゃ
済まないぞ。

(森永/倉嶋)申し訳ありません。

まあ しかたがない。

融資の引き上げを申し入れて
揺さぶりをかけましょう。

その線でいけ。
はい 早速。

まあ 待ちなさい。
はっ?

有原のせがれが やると言うなら

しばらく
様子を見てみようじゃないか。

案外
いいカンフル剤になるかもしれんぞ。

すでに死に体の病院が
持ち直すとは考えられません。

いや 長くとは言わん。

そうだな 半年経って
改善が見られなかったら

見切りをつけようじゃないか。
どうかな それで。

(桐山)半年ですか。

わかりました。

破裂した箇所
きれいに治ってますよ。

あぁ よかった。

あの 有原先生。
はい。

そろそろ
飲んでも大丈夫ですかね?

う~ん…
もう少し様子見ましょうか。

ですよね~。 はい わかりました。

少しの我慢です。
ありがとうございました。

お大事に。

修平先生
午前の診療 終了しました。

わかりました。

じゃあ
打ち合わせ 始めましょうか。

皆さん お忙しいなか
お集まりいただき

ありがとうございます。
前置きはいいですから

早く始めてください。
はい。

まず ここ5年間の

収支報告書と支出明細を
調べてみたんですが

いくつか気になることがあります。

医薬品の仕入れ値が高いんです。

例えば… このアムロジピン錠。

東斗大学病院の
仕入れ値と比べると

2割も高いんです。
ハハハハ 数が違いますから。

あちらは
スケールメリットが働くんでしょう。

それにしても変です。

うちに医薬品を卸している業者は
5社もあるんですが

このアムロジピン錠を
納入しているのは

武川薬業 はらだ薬品
窪田医薬堂の3社です。

ですが 3社とも
まったく同じ価格なんです。

そのメーカーさんたち
卸値の管理が厳しいので。

でも 他のメーカーの医薬品でも
同じことが起きています。

問題は2点。

まず
卸が5社も入っているために

発注が分散して
スケールメリットが出せないこと。

そして もう1点は
複数業者が入っているのに

競争原理が働いていないことです。

価格が同じなのは
裏で談合してるからでしょうね。

談合とは 大げさな。

薬以外の医療材料でも
同じことが起きているんです。

卸業者も病院側も

価格を下げる努力を
まったくしていないんです。

つまり なれ合いで
やってるということです。

なれ合いとは心外ですな。

互いに持ちつ持たれつ
共存共栄でやっとるんです。

共存はともかく
共栄は どうでしょう。

病院は赤字なんですよ。

砂岡さんは どう思います?
総務部長として。

えぇ まあ…
しがらみと言えなくもないですが。

しがらみか…。

わかりました。
まずは そこから着手しましょう。

院長から
しっかりクギをさしてください!

副院長に勝手放題されると

病院の秩序も人間関係も
ムチャクチャにされますよ!

そもそも副院長にしたのが
間違いなんです。

しかたないだろ。

修平を副院長にして
経営を見させるっていうのが

銀行が出してきた
融資継続の条件だよ。

まぁ やらせてみるさ。

どうせ うまくはいかん。

こんにちは。
こんにちは。

改築のお祝いなんですから。
院長先生 笑顔でお願いしますよ。

足場から落っこったんです。
おい ストレッチャー。 急いで。

頭は打ってますか?
オペ室 準備して!

病院を 頼む

(倉嶋)有原先生。

ああ 倉嶋さん。

お待ちしておりました。 どうぞ。

まずコスト削減から
手をつけることにしました。

病院のコストというと
主に人件費ですね。

ええ 経費の半分が人件費です。

でも有能な人材は
病院の財産ですから

そこを削るのは なかなか。

では 何を?

医薬品と医療材料です。

経費に占める割合が
合わせて3割も超えていて

一般的な病院と比べると
明らかに高い。

これまで野放図だった分
削る幅があるかと。

なるほど。

文房具や事務機器の仕入先も
この際 見直します。

しかし 事務機器類を入れている
フレンズ文具さんは

先生のご親戚では?

父のいとこの嫁ぎ先なんです。

高いんですよね。

身内だから
甘えがあるのかもしれません。

コスト管理の甘さについては
私たちも何度もご指摘しました。

しかし実際問題
既得権を引きはがすのは

たやすいことではありません。

持ちつ持たれつですか?

狭い社会ですから。

しかし 我々も
状況が好転するのを

ゆっくり
お待ちするわけにはいきません。

早く結果を出していただかないと。

そうですよね。

では 1か月待ってください。
1か月?

ひと月で何を変えられるか
やってみましょう。

あら 有原先生。

ゴトウさん。
今日は いい天気になりましたね。

そうですね…。

1か月で成果を出すって?

仕入れコストを削減すると
言ってましたが。

無理 無理。
あそこは事務長と財務部長が

業者とベッタリで
院長は経営感覚ゼロときてるから。

ですよね。 しかし病院というのは
おかしな組織ですよ。

院長は一般企業でいえば
社長なのに

経営のイロハも知らないんですから。

このご時世
破産する病院が増えるわけだ。

ええ。
君の役目は副院長に
早く再建を諦めさせること。

買い手のあるうちに
なんとかしろよ。

お互い
出世がかかってるんだから。

なっ。
はい なんとか。

なんだろうね
副院長からの話って。

さあ 就任のご挨拶って
とこじゃないですか。

えっ 何か新しく発注して…。
お待たせしました。

お呼び立てして すみません。

副院長の有原修平です。

今日は今後の医薬品の
購入についてお願いがあります。

長年 皆さんのお力を借りて
薬を調達してきましたが

今 病院の経営は かつてない
危機的な状況にあります。

今後は より安く 無駄なく
仕入れなければなりません。

そこで皆さんには
前年度の使用実績をもとに

年間の医薬品の見積もりを
出していただきたいんです。

えっ…。

急な話で申し訳ないんですが
期限は10日でお願いします。

はぁ? 10日って そんなムチャな!

無理を承知でお願いしています。

見積もりを
しっかり検討させていただき

今後は おつきあいを
させていただく会社を

2社に絞らせていただきます。

えっ! いや…。

じゃあ他の3社は
切り捨てるってことですか?

はい。
そんな… 長年の
おつきあいじゃないですか。

そうですよ。 それをいきなり
切り捨てるだなんて

納得いきませんよ!

患者さんにとって
何がベストかを基準に

これから病院のすべてを
刷新していきます。

皆さんとは競争原理の働く

健全な協力関係を
築かせていただきたいんです。

ご協力のほど
よろしくお願いします。

それで卸会社の人は
納得したんですか?

いや してないでしょう。

うちとの取り引きは
死活問題ですから

どこも陳情を
かけてくると思いますよ。

全部 断ってくださいね。
僕が よそ者だからこそ

しがらみも断てるんですから。
はい。

砂岡さんには 卸業者5社の
経営状況の確認をお願いします。

流通体制や製薬メーカーとの
パイプなども検討して

ベストな2社を選びたいので。
わかりました。 早速。

それと フレンズ文具との
取り引きですが

来月いっぱいで打ち切ります。
(砂岡/悦子)えっ!

今後はカタログ販売の グッドダイレクトに
切り替えることにしました。

これで文房具や事務機
3割安くできる。

いいんですか? ご親戚なのに。

身内だけ優遇するわけには
いきませんから。

次に医療材料ですが

これが やっかいで。

ガーゼやカット綿 注射針に栄養チューブ

検査用の備品から人工関節まで。

アイテム数が膨大なうえに

各メーカー
さまざまな製品を出してる。

今 うちで仕入れている医療材料
全部で何点あると思います?

8, 000から 9, 000くらいですか?
いやいや もっと。

ざっと数えて 15, 000点。
そんなに!

どうしても増えるんですよね。

ドクターや看護師が使い慣れた
好みのものがあるんで。

それ そこが問題なんです。

まず やらなくちゃいけないのは
医療材料の標準化。

標準化?

同じ用途のものは
みんなが同じメーカーの

同じ製品を使うように
変えていきましょう。

ムチャです。 手袋ひとつにしたって

それぞれの
こだわりがあるんですよ。

現場が反発します。
ドクターは もっと抵抗しそうですよ。

皆さん 自分流のやり方に
プライドを持ってますから。

この際
抵抗は大きいほうがいいか。

えっ?

まず使っている医材のリストアップから。
早速 始めましょう。

ありがとうございました。
お大事に。

え~と ガーゼが甲府化成で

カット綿は甲府化成と
パルス衛材の2社が混在と。

そこどいてください。 邪魔だな。
あっ すみません。

外来クラークが何やってんだ?

備品のチェックです。
すみません 仕事なもので。

診察室の医材を
確認させていただきます。

そんなこと後にしろよ。
あっ 宇野先生の聴診器

どこのメーカーのですか?
はぁ?

どうだっていいだろ そんなこと。
(江口)あの メーカーだけでも。

(江口)あの すみません。
なに?

栄養チューブって
洗って使い回すんですね。

そうよ。
滅菌するの大変なんだから。

ディスポにしてくれないかな?
ですよね。

なんで
使い捨てにしないんでしょう?

結構高いし
数使うから無理なんじゃない?

ご苦労さまです。

ところで このチューブって
どこのメーカーですか?

チューブはチューブ 邪魔しないで。

ヒャッ ちょっ…。

経理行ってきます。

膳場さん 早く僕を
電算室に引っ張ってくださいよ。

医療材料のリスト作り
総務部長の指示でやってるのに

みんな
ちっとも協力してくれなくて。

こんなことなら
転職するんじゃなかったかな。

だいたい 院内SEで応募したのに

なんで外来クラークで採用なんだろう。

えっ? 何か言った?

えっ 聞いてなかったんすか!

えぐっちゃんさ サボってないで
リスト作り早く終わらせてよ。

こっちは それをもとに
データベース作ってるんだから。

(ため息)

なんだ これは?

5社とも まったく同じ金額だ。

やられましたね。
向こうは団結して

これまでと同じやり方を
押し通すつもりですよ。

ここまで露骨にやるかね。

これじゃ しがらみどころか
岩盤だ。

こちらも ある程度
譲歩する姿勢を見せないと

懐柔するのは
難しいんじゃないですかね。

いや 譲歩はしません。
全部 突き返して

見積もり
出し直してもらってください。

しかし それでは
また同じことをしてきますよ。

各社に伝えてください。

次も談合して
同じ金額を提示するようなら

今後は5社すべてとの取り引き
中止します。

えっ いや それでは
うちが困りますよ。

健全な価格競争が働かないなら

地元で取り引きをする意味がない。

薬は県外から仕入れましょう。
えっ。

 

はい。

つないでください。

フレンズ文具の大友社長。
またですか。

今日は これで…。

はい。
(大友)大友だ!

こんな血も涙もない
やり方をして

地元でやっていけると思うのか!

従来のやり方では
病院が もちませんので。

薄情な息子を持って
死んだ院長が

あの世で泣いてるぞ。

だいたい
東京に出て行っちまったお前に

地元の何がわかるっていうんだよ。

死んだ院長の意思をくみ取れよ。

傍若無人にも 程があるぞ!

(志保)うん オッケー オッケー。

じゃあタイトル
一回り大きくしてみるね。

うん
こっちのほうがバランスいいみたい。

じゃあ修正したファイル
送ってくれる?

了解。 すぐ送りま~す。

ねぇ 志保 そっちはどう?

どうって まだ越してきて
半月ちょっとだから。

まぁ デザインの仕事は
ネットがあれば どこでもできるし。

仕事のことじゃなく
旦那の実家って

有原総合病院だったよね?

あらまぁ。

苦労してるな 修平さん。

(ノック)

はい。
失礼します。

はらだ薬品さんから
見積もりが届きました。

ありがとう。 これで5社
すべてそろいましたね。

医材のほうも
ようやくリストアップが終わりました。

調査中に気になった点も
書き込んでもらってあります。

リストは電算室に回して データベース化を
急いでもらってください。

はい。

ふ~ん 栄養チューブか。

私たち 納得できません。

注射針1本だって
それぞれ慣れたものがあるんです。

量が足りるなら
別のでもいいだろう なんて

乱暴すぎます。

説明したでしょ?

これからは
みんなが同じものを使うように

切り替えていかなきゃならないの。
そんなの 無理です。

無理ですなんて 言ってないで
やるの!

三隅さん 若いナースたちを
指導するのが

看護主任の役目でしょう?

病院を続けていくには
コスト削減が 必要なんです。

そうでしょうか?

もっといい方法が
あったんじゃないですか?

副院長が銀行の話を
潰したりしなければ。

えっ なんですって?
とにかく 看護部は反対ですから。

すみません。
はいはい。

ちょっと…。

こうなるわよね やっぱり。

困るじゃないか
勝手なことされちゃ!

こっちは下から突き上げくらって
大迷惑です。

まあまあ 落ち着いてください。

ドクターたち 医材勝手に変えられたら
もうオペはできないって カンカンだよ。

オペやめたら 病院潰れるよ。

現場は人の命がかかってるんです。

こっちの都合を
優先するのが筋でしょう。

はい ごもっともです。
しかし 私がいくら進言しても

聞く耳 持たんのですよ。
もういい 直接申し入れる。

副院長は 部屋か?

まあまあ…。

先生方の要望なんか
聞きやしませんよ。

まるで 暴走特急なんですから。

せめて 現場の総意を突きつける
くらいのことは しないと。

現場の総意?
はい。

総意です ドクターたちの。

(鼻歌)

おみかんと…。

あら… ネギ高いなぁ。

あなた 修平さんの奥さんね?

はい そうですけど。

覚えてないの?
お葬式で会ったでしょ?

あぁ えっと…。

夫婦そろって薄情ね。

うちは正太郎さんの代から

病院に文房具や事務機器を
入れてきたのに。

あぁ… フレンズ文具の。
自分たちさえ儲かれば

親戚の会社なんて
潰れたってかまわないんでしょ?

いえ そんなことは…。
なによ 人でなし!

お疲れさま。
(一同)お疲れさまです。

お疲れさま。

膳場さん 膳場さん。

あぁっ。

ちょっと いいですか?

医療材料も薬と同じように

電子カルテ
組み込みたいんですよね。

それじゃ
一つ一つに コードを振りますか?

そうそう 使用状況を可視化すれば
在庫管理も しやすくなるので。

期限切れで廃棄するもの
減らせますね。

膳場さん いつから
ここで働いてるんですか?

3年前からです 中途採用で。

前にも 病院でSEを?

いえ 物流会社で出入庫データの
管理システムを作ってました。

そう…
病院の仕事ってどうですか?

う~ん タコツボかな。

タコ?
診療科によって システムが違ったり

ドクターが 患者の情報を
抱え込んでいたり

まあ 要するに縄張り意識ですよ。

タコツボか…。

なるほどね。

(志保)フレンズ文具の奥さん
すごく怒ってたよ。

そうか…。

ごめんな 君にも嫌な思いさせて。

ううん 私は大丈夫だけど。

社長からも 毎日
怒りのガンガン電話攻撃だよ。

半月ちょっとで ずいぶん
敵を作っちゃったみたいね。

まあね。

何かを変えようとすると

目の前に ドーンと
分厚い壁が立ちはだかる。

予想はしてたけどさ
かなり手強いね。

めげるな めげるな
当たって砕けろ。

いや 砕けちゃダメでしょ。
そっか。

でも お父さんから
託された大事な病院なんだから

泣き言 言わずに頑張らないとね。

えっ…。
ほら 亡くなるときに。

 

あ そうそう
庭の隅っこ 畑にしてもいい?

この辺りのスーパー
案外 野菜高いの。

ナスとかトマトとか
自給自足しようと思って。

何?

いや よかったなと思ってさ
一緒に来てくれて。

何 言ってんだか。

あっ それより

おいしい焼き鳥屋さん
見つけてくれた?

ごめん まだ…。

う~ん そっか…
でもまあ 楽しみにしてるね。

うん 必ず見つけるから。
うん。

一緒に行こう。
うん。

こちらが 5社の見積もりを
まとめたものになります。

価格設定は はらだ薬品と
窪田医薬堂が頑張っています。

ほぉ これは
かなり絞ってきましたなぁ。

(村尾)最安値は… あぁ
窪田医薬堂さんだ。

窪田医薬堂さん。
はい。

見積もりは とにかく
安く出しなさいよ。

年度末には調整して
損は させないようにするから。

ぜひ よろしくお願いします。

取り引きを切られたら
うちは おしまいです。

わかってますよ。

院長からも 窪田医薬堂さんは
絶対外すなって言われてるから

検討した結果…。

はらだ薬品と武川薬業
この2社で いきたいと思います。

えっ ちょっと待った
おかしいでしょ!

最安値で出しているのは
窪田医薬堂ですよ。

健全な価格競争なら
公平に選んでください。

値段だけ見れば そうなんです。
でも MSさんの対応や

医薬品についての情報力を
加味すると

この2社が ベストなんです。

しかし 窪田医薬堂の社長とは

正太郎先生の時代から
一緒に ゴルフをする仲ですよ。

つきあいも古いし 信頼度でいえば
いちばんじゃないですか。

上同士の個人的な交流は
患者さんには 関係ないですから。

ゴルフと薬の間に
相関関係もないですし。

砂岡さん
この2社でいけるかどうか

薬剤部と よく検討して
結論を 僕にあげてください。

はい。
お願いします。

じゃあ 続いては文具ですけど
このグッドダイレクト…。

医材のほうも めどが立ちました。

同一用途で多品種あったものを
1つに絞ると

アイテム数を 9, 000程度まで
落とせそうです。

失礼します。
ちょうど よかった。

今 医材の選定について
話をしていたんです。

ちょっと 何ですか?

医療材料を統一するのは
やめていただきたい。

これは 現場の総意です。

強引なやり方は モチベーションを下げ
混乱を招くもとだ。

ちょっと あなたたちも…
何ですか?

私たちも反対です 看護師は

手がしぜんに動くようでないと
処置が間に合いません。

これまでどおり 慣れたものを
使わせてください。

外科のオペは 感覚勝負です。
整形外科で よく扱う

人工関節なんかにしても
高くてもいいものを使いたいし

医師それぞれの好みも違います。

コスト削減のためなら 医療の質を
落としてもよいということですか。

そうだ!
勝手すぎるぞ。

いや それは逆です。

僕は コストを下げることで

もっとよい医療を提供できると
考えているんです。

詭弁だな 金をケチれば
医療の質は下がるに決まってる。

病院の評判は ガタ落ちですね。

そうでしょうか 例えば

今 話に出た人工関節。

医材のなかでも値が張るので
僕も 少し調べてみたんですが

うちで よく使っているこの製品

他と比べると
3割も 値段が高いんです。

でも実は このメーカーのものと
生産工場が同じで

製品には 差がありませんでした。
えっ?

値段の違いは
メーカーさんのサービスの差だったんです。

だったら 高い製品に
こだわる必要はありませんよね?

みんなが 同じものを使うメリットは
ただ 仕入れが安くなったり

管理しやすくなるだけじゃ
ないんです。

Aという処置には 必ず
Aを使うというルールを作れば

担当医やナースが変わっても
患者さんは

いつも安定した同じ治療を
受けることが できるんです。

それが最大のメリット つまり

医材の標準化は
患者さんのためになるんです。

でも 慣れないものを使って
ミスが起きたらどうするんですか?

そうですよね。

そんなミスは しないでください
プロなんですから。

削るところを削れば
必要なところに お金を回せる。

今回の調査で気づいたんですが

うちが使用している栄養チューブ

洗浄して繰り返し使ってますよね。
はい。

でも 今後は費用がかかっても

使い捨てに切り替えます。
えっ。

感染症のリスクが減らせるし

これまで
洗浄にかけていた労力を

他のことに使ってもらえれば

トータルで見ると
そのほうが得ですから。

使い捨てになれば
看護部の負担は かなり減ります。

ねっ?
(一同)はい。

医材の選定は 内科部長の藤田先生
外科部長の坂本先生

看護部長の悦子さんを中心に

僕も参加して
進めたいと思っています。

はい。
我々は 忙しいんだがね。

なるべく
負担にならないようにします。

まずは ジャンルごとに
検討チームを編成して

ある程度 候補を絞ってもらうのは
どうでしょうか。

まあ そういうことなら。
えぇ。

では よろしくお願いします。
はい。

ドクターたちまで
言いくるめられてしまいました。

このままじゃ 院長の面目も
丸潰れですよ!

どうぞ。
(ノック)

失礼します。

お待ちしておりました。

どうぞ こちらに。
はっ。

最新の月次収支報告書です。

拝見します。

おや?

減ってるでしょ 支出
わずかですけど。

材料費の見直しが
こんなに早く結果を出すとは。

いや その成果が出るのは
まだまだ先なんです。

この1か月の支出が減ったのは
気持ちの変化なんです。

気持ち?
僕もそうでしたが

医者はよい治療ができれば
それで満足なので

経費のことは 後回しなんです。

コストを削れなんて言うと
抵抗は大きいですけど

その分 お金に意識が向く。

それで 文房具や医療材料

光熱費の無駄遣いが
少し減ったってわけです。

なるほど…。
病院を立て直すには

職員全員の意識を変えないと。

コスト削減は
結果が数値に表れるので

意識改革の突破口としては
うってつけでした。

じゃあ 最初からそれを狙って?
いやいや。

できることから
手をつけただけです。

しかし おっしゃっていたとおり
1か月で結果が出ました。

1か月って言ったのは 半分ハッタリ。

結果が出たといっても

莫大な負債総額から見れば
微々たるもんですしね。

お忙しい中 ご足労いただき
ありがとうございました。

いえ 頑張ってください。
はい。

カンファレンス用の資料
両面コピーで よくない?

そうだよね。
紙代も バカにならないし。

よし。

コスト意識の変化ですね。

はい。

(健次郎)修平。

窪田医薬堂が
大手に 身売りするそうだ。

フレンズ文具は 商売を
たたむしかないと言ってる。

お前が 追い込んだんだよ。

お前には 情も 涙も ないのか!

うわっ なんか ヤバそう。

医者のくせに 人が不幸になっても
お前は 平気なのか?

いちばん不幸なのは

病気やケガで 困ったときに
頼れる病院が

地域から 消えてしまうことです。

なに?

原理原則から言って

コストを下げて 赤字を減らせば
病院は 続けていける。

でも しがらみにとらわれて
赤字を垂れ流していては

誰も 幸せには なれません。

お前 誰に向かって…。

この 6年間

誰が この病院を守ったと
思ってるんだ!

生意気な口を きくな!

(悦子)院長先生。

予約の患者さんが お待ちです。
よろしくお願いします。

院長先生 お願いします。

すみません。 すみません。

副院長が 動き始めたそうだね。

業者を整理するなど
努力は していますが

所詮は 焼け石に水です。

あの病院の赤字体質は
構造的なものですから。

黒字転換の見込みは ないかね?

ドクターとしては 優秀でも
経営に関しては 素人です。

節約程度のことは できても

長期的に見て
結果を出せるとは 思えません。

う~ん…。

やはり ここは
メディカルパートナーズと組んで

経営を刷新するのが
得策でしょう。

君は… 君は どう思う?

副院長は 確かに
経営は 素人ですが

ひらめきというか
センスは お持ちのようで…。

ですが

長期的な戦略があるかというと
まだ なんとも…。

うん…。

改革しようにも

身内に 足を引っ張られて
身動き取れませんよ。

今日も ひと悶着あったそうだね。
はい。

確かに
彼ひとりでは 手に余るか…。

いらっしゃいませ!

奥で お待ちです。

こちらです。
ありがとうございます。

失礼します。
どうぞ。

あっ お待たせしました。

忙しいとこ すまないね。
いえ。

さぁ さぁ。
失礼します。

さぁ さぁ。
ありがとうございます。

ここはね 君の父親と
昔 よく来てた店なんだよ。

父とですか。

正太郎先生が 診療所から

総合病院に
変えていったときにね

銀行の融資を担当していたのが
私だったんだよ。

ハハハッ ここで飲みながら
よく 仕事の話をしたよ。

そうでしたか。

僕は 実家を離れていたので

父と 外で お酒を飲んだことは
一度も ありません。

お父上は いささか強引でね。

あまり ムチャ言うので
融資は断ると言ったら

地域のために働くのが
銀行の使命だろ!

って 一喝されたよ。

ハハハ…。
申し訳ありません。

亡くなる 少し前に
久しぶりに 2人で飲んだ。

だから 頼む。

病院存続のために
もう一度 力を貸してくれ。

頼む!

このとおりだ

(米田)いい返事は できなかった。

私にも 立場がある。

銀行の運営を担う者として
勝算のない投資は できない。

はい。

たが 状況が変わった。

君が トップに立って
改革を進めるなら

病院が よみがえる可能性があると
私は 見ている。

そのためには 銀行のバックアップと
経営のプロの力が 必要だ。

はい。

君の右腕になる人物を
うちの銀行から 提供してもいい。

お力を
貸していただけるのですか?

ただし 条件がある。

なんでしょう?

改革を阻む 負の遺産
早々に 断ち切ってもらいたい。

まぁ 私が言うまでもないな。

このことは 君が
いちばん よくわかってるはずだ。

(沙羅)ママ お願い!
(茜)ねぇ いいじゃん!

(沙羅)ねぇ お願い ママ!
ダーメ。

もう お願い!
冷めちゃうから 早く食べなさい。

あ~あ。
ほら。

(茜)ねえ。

副院長を諦めさせることは
できそうかね?

えっ?

桐山くんから
指示が 出てるんだろう?

早く引導を渡せと。

私には 副院長が
簡単に退くとは 思えません。

ほう。 どうしてかね?

ビジョンです。

副院長が見てるのは
目の前の数字ではなくて

その先にある
ビジョンのように思えます。

だから 決断が早く

いったん決めたら
ためらうことなく 進みます。

その行動力は 評価できますが

もし 判断が間違っていたら
組織を 滅ぼしかねません。

ハッハッハ…。

うん なるほどねぇ…。

ハッハッハ…

なんで 笑ったんだろう。

(茜)パパ 話 聞いてる?

おぉ 聞いてるよ。

じゃあ いいよね?
うっ うん いいよ。

(2人)やったぁ!

ちょっと ホントに聞いてた?

あなた 今
2人で 東京のライブハウスに

行ってもいいって 許可したのよ。

えっ えっ… ダメだよ それは!

今 いいって言ったじゃない。

やったね 沙羅。
お姉ちゃん ナイス。

しっかり してよ!
(沙羅)ライブ行くなら メイク教えてよ。

おはようございます。
おはようございます。

よう。

悪かったな この前は。

窪田医薬堂には うらまれるし
フレンズ文具には 泣きつかれるで

頭に 血が上った。

患者さんの前で
みっともないことしたよ。

俺だって 病院のためを考えて
やってきたんだ。

お前や 兄貴みたいに
優秀な医者じゃないから

部下や 地元の業者の力を
借りながら

どうにか こうにか… ハッ。

だから 恩義がある。

簡単には 切れないんだよ。

ときどき 思うよ。

肩さえ 壊さなければ

野球で生きていく道も
あったのかなってな。

ハハッ。

だけど 他の人生なんて ない。

俺にあるのは この病院だけだ。

潰したくない。

だからこそ
銀行の提案にも 乗る気になった。

わかってくれるな?

病院を守りたいのは
僕も 同じですから。

筋道は 違うかもしれないが

俺も お前も
目指すものは 一緒だよ。

よし 久しぶりに やるか。

はい。

いくぞ。

おっ…。
相変わらず 下手だなぁ。

ちょっと
少し 軽く投げてくださいよ。

ハハッ… 昔 教えたろ?

ボールを取るときは
体の正面で取れって。

はい。
いくぞ。

おぉっ。
変わらないな 昔と。

しっかり 取れ!
もうちょっと 高く投げてよ!

よし ほら!

おっ ナイスボール。

うまくなったじゃん。
いくぞ! ほら。

ノーバンだ ノーバン! ほら

よし。

おっ ハハッ。

いてっ!

どうも お待たせしました。

どうも どうも。 どうも。

では 定款28条に定める

所定の出席数を
満たしましたので

これより 理事会を開催します。

第1号議案 会計報告について。

安井事務長から
添付資料の説明を お願いします。

はい。

前年度の収支決算について
ご報告いたします。

2ページの収支報告書を
ご覧ください。

まず 損益計算書の説明から
始めさせていただきます。

(健次郎)第4号議案

電子カルテを活用した
看護計画の取り組みについて

兵藤看護師長
説明を お願いします。

はい。

電子カルテを活用した
看護計画の取り組みについて

ご報告 申し上げます。

前年度からの 電子カルテ導入以降
記録の電子化においては…。

解決したんですね?
はい 解決しました。

他に 何か
ご質問は ございますか?

では 質問は ないようなので。

では
議案の審議が終わりましたので

本日の理事会は
これにて 終了させて…。

理事長。

緊急動議を発議します。

緊急動議? なんだね?

現理事長の解任を求めます。

なに?

慢性的な赤字体質から
抜け出すには

一刻も早い
経営の健全化が求められます。

しかし 現理事長のもとでは

迅速な進展は
望めないものと考えます。

なにを…。

病院再生のために

現理事長を解任し

新理事長を選任することを
提案いたします。

修平 お前…。

新理事長には…。

私が 立候補します。