ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

大岡越前5 第1話 東山紀之、寺脇康文、美村里江、近藤芳正… ドラマの原作・キャストなど…

『【BS時代劇】大岡越前5「頑固くらべ茶碗騒動」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 茶碗
  2. 仏像
  3. 上様
  4. 先生
  5. 千田
  6. 意地
  7. 千田弥市兵衛
  8. 勘太
  9. 求次郎
  10. 大奥様
  11. 井戸
  12. 子吉
  13. 父上
  14. お奉行
  15. 屑屋
  16. 村上
  17. 腹籠
  18. 越前
  19. 越前殿
  20. 千代田卜斎

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『【BS時代劇】大岡越前5「頑固くらべ茶碗騒動」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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【BS時代劇】大岡越前5 [新]「頑固くらべ茶碗騒動」[解][字]

ある日、忠相の母・妙が買った仏像の中から大金が出て来て大騒ぎに。元の持ち主の浪人に返そうとするが、頑として受け取らない。やがてその浪人の過去が明らかとなり…。

詳細情報
番組内容
南町奉行大岡忠相東山紀之)は、過去に追放した家臣を探してほしいと南部家当主から頼まれる。一方、北町奉行・伊生正武(高橋光臣)は南部家中のもめ事について調べていた。ある日、妙(松原智恵子)がくず屋から買った仏像の中から大金が出て来て大岡家は大騒ぎに。元の持ち主の浪人・千代田卜斎(片岡鶴太郎)に返そうとするが、卜斎は頑として受け取らない。やがてその卜斎が南部家当主が探している人物だと分かり…。
出演者
【出演】東山紀之寺脇康文美村里江近藤芳正高橋光臣片岡鶴太郎柄本時生山口馬木也,金山一彦,石井正則山崎裕太,加藤頼,黒川英二,井頭愛海,吉田隼,高橋長英寺田農松原智恵子平岳大ほか
原作・脚本
【脚本】尾西兼一

 

 


(筧)何だと?
(辰三)怒っちゃいけませんよ 旦那。

(子吉)はなからの約束ですぜ。

(お秀)もう江戸中 大層な評判で。
へっ!

蟷螂一味を捕まえたのが大きい。

関八州を暴れまくった大泥棒だからな。

そうそうそうそうそう
それそれそれそれそれ そうそう…。

だとしてもだ
昨日今日 町奉行になった お方が…。

うちのお奉行と並び称される
っていうのは。 ねえ。

当ったりめえだ。
けど いい男なんだって。

知ったことか。
何ていいましたっけ?

ああ ちょいと前まで勘定奉行だった
伊生正武様よ。

ああ ご老中の松平乗邑様の肝煎りだって
話なんだろ。

ご老中の。

ますます面白くねえ!

<新しい北町奉行の評判は
将軍 吉宗の耳にまで入っていた>

左近将監 そちの手柄じゃ。

ハハッ 何を仰せられまするか。

こたびのことは
上様のご英断のたまもの。

北に伊生下野 南に大岡越前

ここにおる2人が
町奉行として切磋琢磨すれば

江戸の町は安泰かと。

頼むぞ 伊生。
はっ。

この伊生正武 大岡殿を見習うて

一身をもって上様のご期待に沿うよう
精進いたす所存。

おう 忠相
そちも うかうかしてられんのう。

なんの。

伊生殿の言葉 同じ町奉行として
まことに頼もしき限り。

これからも よろしく頼む。 なっ。

こちらこそ。

うむ。
それはさておき 上様。

例の陸奥南部家のことにございまするが。

南部修理大夫利視か。

(笑い声)

その利視様 南部10万石の財政を
傾かせておると聞き及んでおりますが。

それどころか 伊生の耳には

江戸家老本多なにがしなる者の

不穏な動きも
入ってるそうにござりまする。

ええい 許せん!

不穏な動き?

先頃より ご主君 南部利視様との間で
いさかいが生じ

家中で もめ事の兆しこれありと。

無能の主君の下には
無能の家来が群がるもの。

左近 これは考えなければならない時が
来たのかもしれぬな。

はっ。
お待ちください 上様。

そうは言っても まだ噂。

控えよ 越前!

上様のご意向とあらば
それに沿うて動くのが 我らが勤め。

そのために
南部家が潰れるようなことになろうとも

民百姓のためと思えばこそではないか。

ですが…。
大岡殿!

南部利視 主君の器にあらず!

やもしれぬな。

♬~

<忠相の父 忠高が亡くなって

数か月が過ぎていた>

(源次郎)
では お手並み拝見と。 フフフ…。

(勘太)
ええと 桂馬が銀を取って金に成り

こっちは角が効いてて
王が逃げられないとなると…。

静かにしてください 勘太さん。
気が散っていけません。

待ったした方が よくありませんか。

嫌です。 待ったなんかしません。

私は 坊ちゃまさえ よかったら

いつだって 待ったをお受けしますが。

待ったなしの勝負と約束したはず。

(源次郎たちの笑い声)
う~む。

相当な意地っ張りですね 求次郎は。

村上さんに将棋を教わってから

すっかり はまってしまったようで。

求次郎 いい加減にしなさい。

(作左ヱ門)いいじゃねえか。

あの姿 どっかの誰かさんに そっくりだ。

ああして 待った する しないで

いつも 村上さんと喧嘩してましたっけ。

(忠高)おめえなんかには
もう 頼まねえ!
ああっ!

てめえなんかとは
もう二度と将棋は指さねえ!

御前…。

何ですか 急に人の顔を見て。

あっ いや 何でもありません。

あっ 待ったですか。

待ったはしません!

年寄りは
どうして そう しつこいのですか。

と… 年寄りとは何ですか!

村上さんが年寄りでなくて
誰が年寄りですか。

求次郎!
なんてことを言うのですか!

(屯兵衛)≪屑い~!

(お花 勘太)ああっ!

大奥様
屑は たまっておいでではありませんか。

あっ そういえば。

でしたら 私が呼んできます。
えっ いや ちょ…。

この勝負 また後日にいたしましょう
村上さん。

あっ いや いや…。
逃げられましたね 旦那。

いや あんなところも 御前そっくりだ。

ハハハハ…。

こうやって集めた紙屑は
どうなるのですか。

紙屑問屋へ持っていくんですよ
坊ちゃん。

そこで すきかえて…。

(勘太)あ~ 大奥様。
浅草紙として草双紙とかで売るんです。

へえ~ 商いとは面白いものですね。

求次郎 邪魔をしてはなりませんよ。

母上は いちいち。
何ですか。

何でもありません。

おいおい 屑屋
その仏像は どうした?

あっ これですかい。

あたしは ふだん こういったことは
扱わねえんでございますが

どうしても 金がいるって頼まれて。

しかたがねえから 3百文で預かったって
そういう代物で。 へい。

おい 求次郎 それをな。

はい。

あ~ どれどれ。

ほう これはまた 随分古い仏像だな。
(物音)

ん?
(物音)

腹籠もりか。
腹籠もり?

うん 腹籠もりというのはな

中に 同じ小さな仏像が
入っていることをいうのだ。

へえ~。

そういえば
忠高も骨董が好物だったなあ。

今日は おとうさんの月命日。

供養のために
私が この仏像を買い求めましょう。

では これで。

これは…。

ありがとうございます!

おい 屑屋 もうかったじゃねえか。

そのかわり 屑の方は…。

へい! 高く引き取らしていただきます!

そりゃそうだ。
(笑い声)

おい 雪絵。
はい。

この仏像 洗った方がよいな。
はい。

では 私が。
おお。

水ではなく ぬるま湯でな。
塩を入れるのだ。

あ~ あ~…。

ちょっと もっと そっと洗った方がいいぜ
お花ちゃん。

分かってます。

ゴシゴシ洗って
何かあったら大変だよ。

分かってますから
口を出さないでください。

あっ!

(2人)あっ…。
もう 勘太さんが ヤイヤイ言うから。

もう 平気だよ。
外れただけなんだから。

えっ。

これが 吉本の殿様が言ってた
腹籠もりの仏像か。

(勘太 お花)ああっ!

勘太 そろそろ おいとまするぞ…。

どうした?

(2人)50両!?

とんだ腹籠もりってわけでして。

けど どうしたものか。

この50両は 大奥様がお買い求めなすった
仏像の中から出てきたんですぜ。

ってことは この50両は
大奥様のものってことになりまさぁな。

バカなことを言ってはなりません。
へっ?

仏像の持ち主だった方は

暮らしに困って この仏像を売ったのです。

ええ まあ。
(妙)でしたら

もともとの持ち主である そのお方に
この50両をお返しせねばなりません。

違いますか。
そうでしょうか。 私は…。

求次郎 あなたが口を挟んではなりません。
はい…。

(妙)村上さん。
はい。

あの屑屋さんを捜して

この仏像を売った方を
教えてもらうのです。

いいですね。
あっ そうですかね。

私は 勘太の言う…。
何ですか?

あっ はい 分かってます。
分かってるな 勘太。

へ~い。

求次郎が?

村上さんと将棋を指しては
待ったするの しないのと大騒ぎ。

はあ…。
いいじゃないか。

意地っ張りにも
程というのがございます。

(春田)岩間さん いかがですか。

見覚えはござらぬか。

旦那 ありゃ 北の…。

しかめっ面の鴨田十蔵だ。
何してやがる。

では よろしく頼む。

よう どうした?

筧! 何がだ。

どこぞの武家から
難題でも吹っかけられたか。

道を聞かれただけだ。 勘ぐるな。

ではな。

勘ぐるのが こちとらの商売だ。

辰。
へ~い。

南部様の江戸屋敷…。

よう おやじ。
いらっしゃいまし。

一杯くれねえか。
ありがとうございやす。

何 南部家?

ええ 鴨田が会っていたのは

南部の江戸家老が雇い入れた
岩間とかいう男だそうで。

(堅太郎)それが どうかしたんですか?

北の同心なら 何かの時にと
いろいろ 手づるを求めてくる

大名家の侍とも つきあいがありますよ。

いやいや それがだな

辰が言うには
どうも そういう手合いじゃないらしい。

その岩間ってのがな…。

これは お奉行。
筧。

今の話 まことなのだな。

えっ? はい。

で その岩間とかいう男が
何だというのだ?

辰が言うには…。

ヤットーの達人?
らしいですね。

そいつが 誰か捜してるってのかい?

この間 そばを手繰りながら そんな話を。

一体 誰を捜してるのかなあ。

やあ~ 詳しくは知りやせんが

元ご家来衆だった 千田何とかという
お侍だって話でしたよ。

千田?

千田弥市兵衛か。
えっ?

その者をご存じなので お奉行。

うむ。

以前に 南部家勘定方として
その名を何度か耳にしたことがある。

先代の南部侯と共に
財政を立て直した御仁だとな。

勘定方…。

じゃあ つまり あれですか。

北の鴨田さんは

その千田とかいう勘定方を捜すのに
一枚かんでるってことですか?

かもしれないが
ヤットーの達人が関わってるってのが

穏やかじゃありませんね。

お奉行 もう少し調べてみましょうか。

うむ。

これは ご家老。
よいか!

必ず見つけ出し しとめるのだ!

仰せのとおりに。
うむ。

たあ~っ!

よ~し!

どいた どいた どいた…。

先生! 先生!

どうした?
先生 先生! 先生!

こちらに 屑屋が世話になってると
聞いたもんですから。

屑屋? ああ 屯兵衛のことか。

そいつ! 昨日 腹壊して
こっち来てやすよね?

ああ 向こうの…。
向こう! 失礼しやす!

あ~ すまねえ!
(おいね)ああっ あっ…。

何の騒ぎですか?
さあ?

だが 何かありそうだ。

先生! もう…。

ご… 50両!?

ほう それは大ごとだわ。
でしょ。

けど あの仏像に
50両 入ってたとはなあ。

で その仏像ってのは
どこで手に入れたんだ?

ええ ありゃ 愛宕下の与兵衛さんの
差配してる長屋の

千代田卜斎とかいう

辻占いなさってる ご浪人さんから
請け負ったもんです。

何? 千代田卜斎?

へい。
えっ 先生 ご存じなんですか?

ああ。 その方の娘さんが病で倒れてな
見立てたばかりだ。

まあ 大したことはないのだが…。

そうか 恐らく 娘さんの滋養をつけようと
仏像を売ったのだろう。

そんな貧乏なんで?
貧乏も貧乏。

まあ 行きゃ分かる。

♬~

はあ…。

♬~

そんなに精を出すと

また 倒れちまいますよ。

平気ですよ 差配さん。

ここだ。
あ~ すいませんね。

先生に案内させちまって。
あ~ ついでだ。

それに
大奥様が関わってることだからな。

それにしても きったねえ長屋だな。
ったく。

あっ 先生。
おお。

おっ もう よいのか。

おかげさまで。
その節は ありがとうございました。

うん。 父上は おられるか。
はい。

50両?

ああ。
屑屋から仏像を買った お相手が

金を
元のお方に戻してくれということでな。

お主を捜しておったらしい。

よかったね 娘さん。

これで こんな貧乏暮らしから
足が洗えますぜ。 ヘヘッ。

話は分かった。

しかし 申し訳ないが 金は受け取れん。

ああ そうだ 受け取れ… えっ?
ど… どうしてだ?

あの仏像が 先祖代々

我が家に伝わるものであることは
間違いない。

恐らく
何か 事が起こった暁に使うようにと

腹籠もりのように 先祖が
50両を入れておいてくれたものでしょう。

あっ だったら…。
だからこそだ。

その気配りに気付かず

ご先祖から預かった大事な仏像を
3百文で売り払った それがしが

腹から金が出てきた はい そうですかと

受け取るわけにはいかんのだ。

その50両は
既に 仏像を買った その人のものだ。

故に それがしのものであるはずがない!

分からねえ人だな。

こんな貧乏してるんじゃねえか。
えっ!

50両だぜ 50両。

もともと あんたの金なんだし
貧乏暮らしから おさらばできるんだ

はい そうですかと
受け取るがいいじゃねえか。

断る!
まあ ですが 卜斎殿。

千代田卜斎
痩せても枯れても 武士の端くれ。

武士には武士の意地がある。

お帰り願おう。
帰らぬというのなら

この刀にかけても!
分かった! ま… 待て待て 待て待て!

たあ~っ!

お~ お~ お~ お~…。

えっ?

ですから 金は受け取れぬと
相手の卜斎殿が。

何を
バカなことをおっしゃってるんですか。

けど 大奥様
向こうは いらねえって。

(妙)いけません。

私が そのお金をもらったら
おとうさんが化けて出ます。

それでは 後家の役割が果たせません。

あら~…。

越前殿! 越前殿!

これは 南部様。

人捜し?

越前殿もお気付きであろうが
私は 上様の覚えがめでたくはない。

それもこれも
若気の至りで政を省みず

先代と共に財政改革を成した

勘定方の千田弥市兵衛らの意見も聞かずに
ぜいたく三昧。

うるさい! 静かにしろ!

(利視)あげくの果てに
千田を追放してしまいました。

そのいきさつ 伺っております。

思い返せば 汗顔の至り。

私 ようやく目が覚めもうした。

ですが
傾いた財政を元に戻すのは至難の業。

手前勝手な願いとは思いまするが

千田は
娘と共に江戸におるという噂。

越前殿
町奉行のあなたに おすがりするしかない。

これこのとおり
千田をお捜しくだされ。

お願い申す!

南部様。
このこと ご家中の方々のご意見は?

大半は 千田を連れ戻すことに
同意してくれました。

が 私の尻馬に乗るように

千田を追放した江戸家老の本多藤四郎のみ
本意ではないようです。

不承知!
江戸家老…。

どうも 陰に回って

家中の金を着服していた疑いが
あるようですが

いまだ証拠もつかめず…。

分かりました。

この越前
きっと その千田弥市兵衛なる御仁を

捜し出してごらんにいれましょう。

ありがたい。

違う!

(女性たちの悲鳴)
すまん。

♬~

(くしゃみ)

あの男に戻ってこられては

フッ わしが着服した金の出どころが
割れてしまう!

あら~。
はあ…。

後家の役割ですか。

ああ。 あっちも こっちも
意地っ張りで どうしようもない。

お奉行に聞いてみたら どうですか。

お奉行に?
お忙しいのだ。 そうもいくまい。

あっ いたいた!
(お秀)いらっしゃい。

(堅太郎)村上さん!

何だと?

じゃ その千田って侍を?

こっちも捜すことになったんですよ。

つまり 南と北の勝負ってことです。

こうしちゃいられねえぞ。

先生 後のことは頼みます。
えっ?

子吉 そういうわけだ!
えっ…。

おい…。

何だってんだ 一体!

何? 南の者たちが?

はっ。 手下の話では
我らと同じく 南部家中だった

千田弥市兵衛なる侍を
捜しているようだと。

大岡が何故…。

よいか 鴨田。

是が非でも 千田なる男
南より こちらが先に見つけ出すのだ。

ですが お奉行

我ら町方が
大名家のもめ事に手を貸すとは…。

公儀のためだ!

口答えはならん。

はっ。

南部家については かねてより
上様が いたく気にしておられる。

はっ。

南部家家中のもめ事が大きゅうなれば
御しやすくなると。

分かるな 伊生。

心得ております。

南部10万石を潰させるわけにはいかぬ。

それは 上様のおためにもならぬ。

ああ 新三 どうした?

あっ 実は
どうにも困ったことが起きまして…。

腹籠もりの一件か。 聞いてるよ。

あ~… ちょっと 首を突っ込んだつもりが
どっぷりと。 はい。

新三らしい。
あ~ どうしたらよいものか

妙案があれば伺いたいのですが。

う~む…。

そうだ こういうのはどうかな。

はあ はあ… はい。

あ~ うまくいきますかね。

大奥様は
それでいいと言ったじゃないか。

それは 向こうが
いいって言ったらってことでしょ。

おい… おい。

あっ 先生。
しっ!

はい。

あっ…。

あの話なら断ったはずだが。

いや だまされたと思って
もう一度 聞いてほしいのだ。

あれから ない知恵を絞って考えた。

でだ 50両を

向こう様と卜斎殿で
折半するというのは どうだ?

折半?

あっ つまりだ

はい あなたに 20両

先様に 20両

残った10両は
この際 屑屋にもらってもらう。

南の名奉行 大岡様もうなる妙案だと
思うのだが いかがかな。

プッ…。
おい。 すいません。

なるほど。

では…。
いや

いかに妙案といえども
50両が20両になったからといって

それがしが受け取るわけにはいかん。
帰ってください 先生。

あっ…
だが 先様は それで承知してるんだ。

頼む ここで手を打ってくれ。

手を打つも何も

それがしには ただで 20両を
受け取るいわれがないと言っておるのだ。

まだ分からぬというのなら
いま一度 刀にかけても!

あ~ しゃらくせえ!

だったら抜きやがれ この唐変木
何?

(子吉)おめえなんか 卜斎じゃねえ!
唐変木で十分だ!

いいか
こちとら 南部様の元のご家来衆の

千田何とかとかいう お侍さんを
捜さなきゃならねえところを

こうやって おめえさんのために
出張ってきてんじゃねえか!

黙って受け取りやがれ この唐変木野郎!

おいおいおい…。

では こうしよう。

ただで20両もらうのが
はばかられるのなら

そうだな
あんたの手回りの品 何でもいい

先様に差し上げるということにしたら
どうだ。

しかしな…。

父上。

養生所の先生も 親分も

お忙しい中 こうして
間に立ってくれているのですから。

お前が そう言うのなら致し方ない。

だが 手回りの品というてもな
見てのとおりの貧乏暮らし。

こんな くたびれた茶碗しかないのだが。

あっ これで結構。

よしよし よしよし。 ハハハ…。

やれやれだ。
おい 急げ 急げ 急げ。

(子吉)
あっ ちょっと待ってくださいよ 先生。

あの金は 大事に使うようにな。
先祖の心配りだ。

それよりも 父上…。
何も言うな。

お前には 苦労かけるがな。

父上。

じゃあな。

♬~

これを?
はい。

ご苦労さまでした。
あっ いやいや…。

では これは その手間賃です。
えっ!?

養生所の掛の足しにでもしてください。

あ~ そういうことでしたら
ありがたく頂戴いたします。

お~ 久しいのう。

あっ 上様!

よいよい 忍びじゃ。
忠高に線香をあげたくてのう。

もったいのうございます。

どうぞ こちらへ。

ん? 何だ? その茶碗は。

あ~ いろいろ訳あって
大奥様のもとへやって来た

ただの茶碗でして。
ちょっと見せてみろ。

何が ただの茶碗だ。
これは 井戸の茶碗ではないか。

井戸の茶碗

知らぬのか。
室町の頃より伝わる高麗茶碗。

まあ!

まことで?
嘘を申して どうなる。

妙 これを わしに売れ。

3百… いや 4百両出そう。

4百両!?

妙!
上様 こちらでございましたか。

お~ 忠相 井戸の茶碗だ。

井戸の茶碗が出てきたぞ。
上様 落ち着いてください。 新三。

上様…。
5百。

妙 6百!

いいえ。 たとえ上様といえども

この茶碗
お売りすることはできませぬ。

何!?

これは 千代田卜斎殿のものでございます。

私のものではございません。

新三郎さん そうですね。
いや~…。

お奉行! う… 上様!

何だ!
はい!

千田弥市兵衛の娘が
奉行所へ名乗ってまいりました!

何?

どうぞ。

お~ そこなる美形!

あら 私のことかい?
さよう さよう。

百辻や四辻やうらの辻占い…。

あいつだ。 間違いないだろ。

うら正しかれ 辻占の神…。

うん 千田だ。

助かった。 礼を言う。
礼など いらん。

我らが関わったこと 他言無用。

無論。

(岩間)どけ!
(芸者たち)きゃあ!

千田弥市兵衛
上意によって その命 もらい受ける!

(町人)うわっ…。
上意とは いかなることか!

(芸者たち)きゃあ!
(子吉)いた! 旦那!

往来で何のざまだ!

南の十手が許さねえぞ!
御用だ!

町方風情が 引っ込んでおれ!
やれ!

♬~

覚悟!
あっ…。

何やつ!

邪魔だてするな。

♬~

無益な殺生は この越前が許さぬ。

南部家10万石のためにもならぬと
江戸家老に伝えておけ。

大岡!?

引け~!

(筧)お奉行。
捨て置け。

父上!
貴代美。

ご無事で。

大丈夫だ。
よかった。

かたじけのうござった。

礼なら 娘御に言うことだ。

貴公が千田弥市兵衛だと
知らせてくれたおかげで

助かったのだからな。

はい。

ですが
何故 それがしをお捜しだったのか。

貴公を是が非でも
捜し出してくれと頼まれたのだ。

南部侯にな。
えっ!

どうやら あなたを家中から追放したこと
悔いておられるようだ。

これで 帰参がかなえば
全て めでたし。

父上。
いや

それはできぬ。
何?

それがしは 殿に お家を追われた身。

おめおめと戻るわけにはまいらん。

そう 殿には お伝え願いたい。

では。

あっ ちょ あっ…。

ちょ ちょ… ちょっと待った。

もう一つ 話がある。

あなたから預かった あの茶碗だが

どうも
由緒正しき 井戸の茶碗とかいって

何百両もするものらしい。
(筧たち)おっ!

それ 本当ですかい? 先生。
ああ まことだ。

で 向こうの方が
あれは もらえぬと言っておるのだ。

あの茶碗は

そちらに言われて
一度 差し上げたものだ。

えっ?
井戸の茶碗だか何だか知らぬが

こちらで受け取るわけにはいかん。

お相手の方には そうお伝え願いたい。

では 御免。
あの ちょ… いや ちょっと!

喬之助 それとなく… な。

はっ。 子吉。
(子吉)あいよ。

はあ…。

聞きしに勝る人物だな 新三郎。

また 始まりそうです。

けど 金もいらない
南部家にも戻らないとは。

信じられねえや。

意地っ張りにも程がある。

お奉行 どうなさいますんで。

うん 困ったな。

お義母様を お白洲へ!?

なりません そのようなこと。

お義母様のお年をお考えください。

おばあ様は 行くと仰せです。

嘘をおつきなさい。

雪絵さん
私は お白洲でも どこにでも行きますよ。

いけませんか。
ほら。

お義母様…。

(太鼓の音)
南町奉行 大岡越前守様 ご出座~!

(太鼓の音)

さて 愛宕下与兵衛長屋住人

千代田卜斎。
ははっ。

ならびに 柳原住人 妙。

はい。

両名ともに 故あって

ここにある この茶碗を
相手のものだと言い張り

互いに引かぬらしいが まことか。

お奉行様に申し上げます。

その茶碗は それがしが
このお方に差し上げたもの。

差し上げたものは
とうに お相手方のものでございます。

ですが
それも ただの茶碗であればこそ。

値の張る茶碗と分かっていたならば
もらったりはしません。

いや もらっていただく。

もらえるわけがありません。

両名 白洲である。 控えなさい。

両名ともに相手のものだと言い張るならば
致し方なし。

この越前が この場でもって
茶碗を2つに割り

両名に渡すことになるが。

ひえっ!
一向に構いません。

私も それで結構です。

ならば…。 お待ちください!
何だ。

その茶碗 今 大奥様
もとい 妙様が言ったように

値の張る由緒正しき茶碗。

ここで割るには
もったいない名器です。

そこで 一つ考えがあるのですが。

申してみよ。

ならば 持ち主なしとして
その茶碗は ご公儀でお預かりになり

競りにかけたらいかがかと。

競りに。 面白い。

両名 いかが?

既に それがしの手を離れた
茶碗でございます。

競りでも何でも おかけになれば
よろしいかと。

なかなかの妙案です 新三郎さん。
いや~ ハハハ…。

(せきばらい)
あっ…。

しからば 後日 当奉行所前において
この茶碗を競りにかけるといたす。

勧進は 大家与兵衛に任せる。
ひっ!

よいな。
ははあ!

では 与兵衛。
へい。

(太鼓の音)

卜斎の娘 貴代美と申したな。

はい。

ここにおる 辻占をなりわいとする父親
千代田卜斎

実は 元南部家勘定方
千田弥市兵衛と申すことに相違ないか。

相違ございません。

では 千田弥市兵衛。

主君 南部侯は
貴公に いとまを出したこと

若気の至りとして悔いておられる。

どうかな 主家に帰参する気はないか。

ござりませぬ。

今を去ること4年前

それがし 殿のご勘気を被り
いとまを申し渡されました。

以来 この身は
辻占の浪人 千代田卜斎として

武士の意地を張って
生き通してまいったのでござる。

ならば このお方の前で
もう一度 武士の意地を張られよ。

殿!?
えっ? えっ!

千田 久方ぶりじゃ。

越前殿に ご無理を申して こうしてな。

殿!

お主をないがしろにした罰を
私は 今 受けておる。

先年 南部は 大火に遭い 百姓が蜂起し
私は目が覚めた。

民百姓の苦しみを
なんとかせねばと思うたが

うまくいかぬ。

先代と共に 我が家を立て直した お主に
こうして 頭を下げるしかないのだ。

南部家存亡の危機
この私を助けてほしい。

このとおりだ。

卜斎殿。

殿様は 恥を忍んで頭を下げておいでです。

こうなれば
武士の意地など くそ食らえです。 ねっ?

父上。

殿。

お手を… お手をお上げください。

では…。

千田弥市兵衛
最後のご奉公をば つかまつる!

♬~

(貴代美の泣き声)

千田 かたじけない。

越前殿!

お奉行様。

白洲まで使うとは
越前 なかなかやりおる。

江戸家老切腹

南部家もめ事の火の手も消えました。

南部10万石が安泰ならば
それに越したことはない。

上様も
南部様のご改心を喜んでおられる。

だが 越前と我らがやり方 まるで違う。

いずれ 雌雄を決する時が
来るやもしれぬな。

是非もなし。

さあさあ
ここにある天下一の井戸の茶碗

天下一の意地の茶碗として

江戸中で 滅法界の評判だ!

たった今 大黒屋のご主人が
7百両の値をつけた。

屯兵衛の野郎 張り切ってますね。

10両の効き目は十分ってとこだな。

全くだ。

忠相。 大層な評判にしおったのう。

おい。
上様…。

江戸中の豪商 武家
勢ぞろいしておるではないか。

750!
800!

はい。 競り落とした金は
南部様への餞といたす所存。

ならば 意地の茶碗は
わしのものにせねばならんな。

よいな。

千両!?

千両!
(子吉 辰三)千両?

へ~ ヘヘッ!
(堅太郎 喬之助)えっ!?

千両の声が上がった~!
(ざわめき)

ハハハハ…!

王手!
あっ!

フッ 待ったですかな 若様。

まだまだ。
アハハハハ…。

意地っ張り。
ハハハ…。

あっ あなた。

あっ 父上!
お帰りなさいまし!
あ~!

ただいま。
坊ちゃん! 求次郎!

<井戸の茶碗の一騒動
解決したのはいいけれど

亡き忠高に うり二つ
天衣無縫の求次郎の上を下への大騒ぎ。

笑いの絶えない大岡家であった>

結城新三郎に限って
患者に毒を盛ったなどと。

これは…。
身に覚えはあるというわけか。

先生 お願いします。
少しでも楽にしてやってください。

俺は ただ
一人でも多くの患者を救いたいだけだ。

(喬之助)きっと死罪にされちゃいますよ!

力ずくでも 新三郎をこっちへ取り返す。