ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

きのう何食べた? 正月スペシャル2020 西島秀俊、内野聖陽… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

きのう何食べた? 正月スペシャル2020』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. シロ
  2. 今日
  3. 賢二
  4. ホント
  5. 本当
  6. 自分
  7. 小日向
  8. ケン
  9. 全部
  10. バカ
  11. 史朗
  12. 明日
  13. 冷凍
  14. お前
  15. ニンニク
  16. 絶対
  17. 全然
  18. 大丈夫
  19. 母親
  20. アイツ

f:id:dramalog:20200105223205p:plain

きのう何食べた? 正月スペシャル2020』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

きのう何食べた? 正月スペシャル2020[字]

西島秀俊内野聖陽W主演!よしながふみ原作!シロさんとケンジのほろ苦くも温かい毎日と日々の食卓を描いた男2人暮らしの物語で、ほっこりお過ごし下さい!

詳細情報
番組内容①
≪第1章≫3月。史朗(西島秀俊)と賢二(内野聖陽)は小日向(山本耕史)に超高級焼肉店へ呼び出される。そこには航(磯村勇斗)の姿も。さらに遅れてやって来たのは、史朗が大ファンの三谷まみだった。舞い上がる史朗に嫉妬した賢二は…。そんな折、史朗のもとに久栄(梶芽衣子)からお金を工面してほしいとの連絡が。かつて久栄はあることにお金を使い込んでしまい、史朗はそれを自分のせいだと思っていた。
番組内容②
≪第2章≫4月。史朗と賢二の家に憔悴しきった表情の小日向が訪ねて来る。俳優の誘いで潮干狩りへ行った小日向が大量のアサリを抱えて帰宅すると、約束をキャンセルされてもともと機嫌が悪かった航が「アサリが苦手」とさらにヘソを曲げたと言い…。そんなある日。自宅で仕事を終えた航は空腹を満たそうと開けた冷凍庫で、史朗が小日向に持たせたアサリを発見。珍しく料理をしようと中村屋へ向かうと買い物中の賢二と遭遇する。
番組内容③
≪第3章≫5月。忙しい史朗に代わり料理や家事をしていた賢二だったが、1週間で予想以上に浪費したことが発覚。さすがに買い物を工夫しなければと反省する。三宅レイコ(奥貫薫)からチラシアプリに登録するといいとのアドバイスもあり、賢二は次第に予算が抑えられるようになっていく。だが史朗とのすれ違い生活も3週間が経過。ひとりの食卓、食べてもらえない夕食の食器ーー賢二は寂しさで押しつぶされそうになっていた。
出演者
【主演】西島秀俊内野聖陽
【出演】田中美佐子マキタスポーツ山本耕史磯村勇斗高泉淳子チャンカワイ中村ゆりか、松山愛里、椿弓里奈、山本楽、唯野未歩子奥貫薫田山涼成梶芽衣子
原作脚本
【原作】よしながふみきのう何食べた?』(講談社「モーニング」連載中)
【脚本】安達奈緒子
監督・演出
【監督】中江和仁、野尻克己、片桐健滋
音楽
【OPテーマ】「帰り道」OAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)
<NOFRAMES/TOY’S FACTORY>

【EDテーマ】「iをyou」フレンズ
ソニー・ミュージックレーベルズ
ホームページ
【公式ホームページ】
www.tv-tokyo.co.jp/kinounanitabeta/

【公式Twitter
@tx_nanitabe

 

 


今日は お忙しいところ

お呼び立てしちゃって
すみません。

あっ いや… まさか
こんな高級店とは思わなくて。

あっ ごめんなさい
こんな格好で。

別に いいんじゃない?

俺 いつも
こんな感じで来てるし。

アハハハッ。

いつも来てるんだ。

大ちゃん
俺もう ここの肉 飽きた。

別の店がよかったなぁ。

今なら桜鯛の鯛めしとか
ヘルシーなやつ。

いや 今日は ほら

筧さんに
お礼をするのが目的だから。

筧さん このたびは ホントに…。

あぁ あの 小日向さん。
はい。

そ… その前に肉!
あ~っ 焼けちゃう 焼けちゃう!

焼けすぎちゃう。
ほらほら もったいない。

ん~!
うわっ これは…。

お口に合いましたか?

(2人)おいしいです。

この脂の上品な香りと甘さ
もう 全然しつこくない。

あぁ アナンダマイドが
脳内から溢れ出てるよ。

出ちゃうでしょ 出っぱなし。
ア… アナ?

幸せ物質でしょ。

アナンダマイド。

ハァ~ いいね 筧さんたちは
ハッピーのハードルが低くて。

あぁ~。
あぁ~ 食べた。

うちじゃ絶対に食えないな
こんな高級な肉。

シロさん
まず国産牛は買わないもんね。

国産牛買ってたら 毎月の食費
2万5, 000円におさまらないよ。

2万5…。

え~っ!? 食費が?

男2人分で?
そう。

ウソ!?

筧さん どんだけケチなの?
航くん。

いいよ いいよ
ケチの自覚はあるから。

で このおいしいお肉は
何のお礼なの?

ごめんなさい ここかしら?

まみちゃん 久しぶりだね。
現場 終わった?

うん。
三谷まみ!

《シロさん 憧れの女優》

ごめんなさい 遅くなっちゃって。

ここでいいかな。

あっ 隣…。

はじめまして 三谷まみです。

このたびは うちのマネジャーの井桁が
大変 お世話になりまして

本当に ありがとうございました。

あっ… 礼には及びません。

事が離婚となると

双方 満足のいく結論に至るのが
難しいので

井桁さんが本当に
納得してらっしゃるのかどうか

気になっていたんですよ。

親身になって
手を尽くしてくださって

彼女 本当に感謝してました
筧先生に。

せ… 先生は やめてください。

どうぞ 筧で。
あら。

じゃあ 私のことは
まみって呼んでくださいね。

まみ…。

まみちゃん 食事は?

あぁ
現場で食べてきちゃったから…。

じゃあ ハイボールもらおうかな。
ハイボールね。

《そういえば これ 俺は
どっちのスタンスでいくべきなんだ?

小日向さんのゲイ友か?

いやいや ここは あくまでも

頼りになる弁護士として
いくべきだよな》

あぁ 俺 この人の彼氏で
賢二っていいます。

美容師 やってます。
あっ!

はい 弁護士スタンス消えた。

あら お似合い。
えっ ホントに? うれしい。

あ~っ!
お似合い。 あれ どうしたの?

お似合いだって。
よかった。

オレンジ すごい似合ってる。
えっ ホントに?

もう まみさんも
すごい ゴージャス。 すてき。

現場帰りで恥ずかしい。

きれい。 ねっ?

ケンちゃん おマッコリ。
え~ まだ飲むの? おマッコリ。

あの まみさん…。

お仕事の話 少ししても
いいでしょうか?
どうぞ。

あの… あっ 私

この間の 『なっちゃんの同窓会』の
お母さん役が

とても好きで
あれ すっごい よかったです。

うわぁ うれしいな。

ありがとうございます。

あの役やってて
もう とっても楽しかったから。

まぁ ちょっと
複雑な お母さんでしたけどね。

あっ… 確かに普通の母親では
なかったですけど

あの なんていうか こう…
母性を感じました。

母性?

う~ん… 私
子ども産んだことないじゃない?

はい。

産んだことないから
母親役なんてできないって

言い張ってた時期も
あったんだけどね。

そうだね。

でもね なんか
年取ったら 変わった。

この年になるとね

なんか もう…
全部 いとおしいの。

それに
私は私の母親を見てきてるから

なんか やっぱり わかるのね。

あっ あのときの母親
今の私と同い年なんだ…。

って気づいちゃったりして。

私 愛されてたんだなぁって。

そしたら なんか

母親役も
できそうな気がしてきたの。

年取るって 悪くないですよね。

そうですね。

筧さんに よかったって
言ってもらえて うれしいなぁ。

あっ いや…。

ねぇねぇ まみさん この人ね
まみさんが17歳くらいのときの

水着の…。
賢二!
えっ?

賢二?
えっ?

スクール水着のを大事に持ってる…。

ハハハッ!

もう シロさん ずっと
まみさんのことばっか見て

うっとりしちゃって。
いや そりゃ見るだろ。

三谷まみだぞ。

やっぱ きれいだな。
ああいう人のことを

いい年の取り方してるって
言うんだろうな。

確かに すごく すてきだったけど。

あぁ~ モヤモヤする。

誰かさんのせいで
幸せ物質も引っ込みました。

いや 悪かったよ。

もう… 三谷まみのあとじゃ
何あげたって インパクトないじゃん。

ん?

なんでもない。

ふぁ~。

コーヒー もう1杯いれようか?
いやいや いいよ いいよ。

さっき焼き肉屋でも
飲んできたから。

ああ そっか…。

(秒針の音)

ハッピーバースデー シロさん!

ああ… あ~ ありがとう!

びっくりした?

《この 日付が変わったら
すぐに言いたいっていう感覚は

どうも わからんな》

「タンタタン… タン」
うわぁ!

おめでとう!
ありがとう!

開けてみて。
うん。

「タンタタン…」

お~!
今年は

アンブレラ! 傘にしてみました。

柄のとことか しゃれてんなぁ。
ね? ね? いいでしょ?

シロさん 弁護士さんなんだし
仕事の人に会うときは

これくらいすてきな傘
持ってなきゃ。

お前の言うとおりだよ。
今の傘 古くなって

ちょっと見栄え悪いなって
ちょうど思ってたとこだ。

ホント? そうだよ
シロさん このくらい持ってなきゃ。

あ~ よかったぁ。

《これだけ言い訳めいたことを
言うってことは…。

お前 これ 相当高いな》

なに?
あ いや…。

ありがとな 賢二 大事に使うよ。

うん 喜んでもらえてうれしい。

あ お母さん? 荷物受け取った。
ありがとう。

またこれ いいどんこだね。

史朗さん お誕生日だから。

でも 結局
そんなものになっちゃって

悪いけど。
いや こんな肉厚などんこ

なかなか買えないから
助かるよ。 ありがとう。

そう よかった…。

それでね 史朗さん あの…
あのね…。

(雷鳴)

これ。
どうもありがとう。

どうもありがとう。

じゃ これ
しまっておきますね。

ホントに助かったわ。

お父さん 今 通院してるでしょ。

タクシー代なんかも
結構かかっちゃうのよ。

すまん 史朗。

通院費は あとでまとめて
保険がおりるから。

そしたら カネは必ず返すから。

返してくれなくていいよ。
俺のほうなら…。

何を言っている!
カネはきっちり返す!

すまん…。

ごめんなさいね 史朗さん。
だから 気にしなくていいから。

お金がないのは
お母さんのせいなのよね。

昔 私がいろいろと
使っちゃったから。

《俺の… せいなんだよな》

あっ 筧さん。

こんにちは。
佳代子さん どうも。

また いい傘ね。
わかります?

わかるわよ 筧さん いつも
しなびた傘さしてっから。

え?

いいじゃない
少しくらい高くたって。

いいものを
持たせてあげたいっていう

賢二の気持ち
いじらしいじゃない。

そりゃ わかってますけど。
でも アイツときたら

自分で店を持つ気もないし
そもそも カネに執着がないから

この年になるまで
貯金もしてきてないんですよ。

だから せめて
俺と一緒にいる間に

カネ貯めておいてほしいなと
思ってるんですけど。

もしかしてさ

筧さんが
ずっと倹約してるのって

賢二の分まで 老後の資金
確保しておきたいから?

いやいや アイツの分までなんて
全然考えてないですよ。

ふうん…。
ほら この先 もし

別れるってなっても
アイツに 多少貯金があるって

わかってれば
こっちも気が楽ですから。

もう 全然考えてないのは
別れるっていうことでしょ。

でも どっちかっていうと
親の老後資金のほうが

心配になってきました。
どうかしたの?

うち 母親が昔 水とか壺とか

いろいろおかしなもんにハマって

お金 だいぶ
使い込んじゃったんです。

ああ よかった。
これで 史朗さんが

ちゃんと女の人を好きになって
お嫁さんが来て 子どもができる。

はぁ~。

今度の神様こそ
きっと大丈夫

俺のせいなんです。

そんなこと気にすることないわよ。

親がね 子どもにお金かけるのは
自分が安心したいからなのよ。

それにね…。

筧さんが今
こんなに立派になったのは

もしかしたら その壺の
おかげかもしれないじゃない?

あのときの母親
今の私と同い年なんだ。

って気づいちゃったりして

《あの頃のおふくろ
今の俺と同い年くらいか》

《とにかくめしだ めしを作ろう》

《朝に研いでおいた米の水を
いったん全部捨てて

どんこの戻し汁と
酒と白ダシとみりんで

目盛りどおりにする。

味の加減は 吸い物より濃いめ。

米3合に対して どんこ3枚。

下ゆでしたコンニャクと
ニンジン タケノコ 油揚げ

ゴボウを全部みじん切りにして

この山盛りの具材を
米の上にのせて

あとは炊くだけ》

(スイッチ音)

《春キャベツと ベーコン2枚。
大鍋に入れて 酒と水を50ccずつ》

《あさりは 洗って
砂抜きしたものを冷凍しておける。

このあさりを キャベツが
ある程度 煮えたところで

凍ったまま入れる。

これに バター 2かけと

好みで おろしニンニクを入れて
ふたをする》

《貝類は
冷凍しても生きてるから

加熱すれば ちゃんと口が開く》

《仕上げに 醤油少々と
黒コショウをかけて できあがり》

ただいま~。

ニンニクの いい香り!

ああ おかえり。
具 刻むのに 手間取った。

まだ ちょっと時間かかる。
うん いいよ。

何か手伝おうか?

ああ じゃあ もやしとニラ洗って
ざく切りにしといてくれるか?

ああ~ おひたしにするんだね。

うん わかった。 手 洗ってくる。

メインは 簡単に肉豆腐だよ。

豚バラスライスと くし型に切ったタマネギを
ざっと炒めて

タマネギに火がとおったら
エノキを ひと株入れて。

ああ~ 豚バラ大好き!

やっぱり 豚肉は
バラ肉が おいしいよね~。

味付けは 酒とめんつゆ
あと みりんを少々。

これ レンジでチンでいいんだよね?

3分くらい?
ああ 頼む。

こっちは 最後に 豆腐を入れて

火がとおったら 完成。

はい。
うわ~!

今日は かやくご飯だ!

よし 食おう。
うん。

(2人)いただきます。

うわ~。

うわぁ。

キャベツに あさりのダシがしみてて

バターの香りがして おいしい!

そうか。
うん。

うん。

肉豆腐も 七味をかけると

ピリッとパンチがきいてて いいよね~。

この かやくご飯

動物性のたんぱく質
入ってないけどな。

どんこが
立派な いいやつだったから。

うん。 上品な いい味だよ。

でも
どんこって高いんじゃないの?

ああ。 おふくろが送ってくれた。

誕生日祝いだってさ。
アハハハハ!

さすが お母さん。

シロさんの欲しいもの
よくわかってるね。

うん…。

どうかした?

ああ いや…。

何?

心配事なら 言ってよ。

うん。

賢二 あのさ…。

俺は いいと思うよ。
そうか。

そういうことできる シロさん
えらいと思う。

俺には できないから。
親に 仕送りなんて。

いや… でも 正直 しんどい。
うん。

真面目一本で こと金に関しては
潔癖の親父が

俺に頭を下げて
金を借りる姿を見るのも

しんどいし。

毎月 結構な額の仕送りを
しなきゃいけないのも

ホントは つらい。

これで 俺たちの老後のプランも
多少は 狂っていくわけだし。

俺たち…。

いや… うれしいよ。

シロさんが そうやって

俺たちのこと
あれこれ考えてくれてるの。

お父さんもお母さんも
すごく うれしいと思う。

まあな。

それに

ムダ使いばっかしてる俺が言うのも
なんなんだけどさ

俺 お金ってさ

大事な人のために使うんなら

価値は
何倍にもなると思うんだよね。

じゃあね。

あっ あと…。

お誕生日に
どんこなんて ごめんなさいね。

史朗ちゃんの好み
お母さん よくわからないから。

何 言ってんの。

今 すごく
よくわかってくれてるじゃない。

そう…

そうだな。

ああ~ 明日から
また 切り詰めてかなきゃな。

けど シロさん。

シロさんは
ずっと自分で決めた

額のお金のなかで やりくりして

つつましく暮らしてきた
わけじゃない?

なら 別に これからだって

今までと同じように

暮らしていけば
いいだけの話じゃない?

あっ だよな。

いや ホント そうだよ。

俺は 結局
ある金で やってくだけだよな。

うん。
お前 いいこと言う!

でしょう? フフフ。

親に仕送りして

多少 老後の資金が減ることくらい
なんともないよ。

お金なんかさ 出てくときは
パーっと出てくんだからさ。

ああ~ そろそろ お風呂 入る?

賢二。
ん?

やっぱ 不安だ。
お前の その金銭感覚。

えっ… そう?

「そう?」じゃないよ。

でもさ 入ってくるときは

パーっと入ってくるかも
しれないじゃん。
誰の金?

シロさん。
俺!?

俺? ないでしょ。

ウソ。
賢二?
これから ちゃんと貯金するから。

貯金してください。
うん。

3万!?

確かに
それくらいは するわよねぇ。

このブランドの傘では
安いくらいじゃないですか?

筧先生 さすが。

いい物 持ってますね。
アハハ…。

《3万!? 傘に3万…。

アイツ…》

では 引き続き お願いします。
よろしくお願いします。

本当にすみません。
こんな夜分に。

あぁ まっ とにかく。

こっちへ どうぞ。
あぁ でもこれ 砂が…。

あぁ 砂…。
何なに? 見せて見せて!

あぁ 砂が。
あぁっ 賢二 砂 砂!

(2人)うわ~!
大漁!

小日向:ほら。
(航)何 それ。

いや あさりだよ 航くん…。
そんなのわかってる!

トイレ行かせて。
ねぇ! なんでそんなもの

持って帰ってきてんのって話。
えっ? いや。

だって潮干狩りに
行ってきたんだから…。

うん 知ってるよ!

今日は連休の初日で
僕たちは

前から
映画に行く予定だったよね?

今日 公開の!
それが昨日の夜になって

大ちゃんは 潮干狩りに行く
って言い出したんだよね!

本当 ごめん
でもあの俳優さんの誘いは

断れなくてさ。 なんか
お孫さん連れて来るから

アテンドしてくれって
ちょっとおしっこだけ。

焼けてるね。
えっ?

楽しかった?
もう クッタクタだよ。

もう 5歳と7歳にさ
振り回されっぱなしだったよ。

海臭い!
あぁっ!

そんな砂だらけで
家に入るつもり?

フローリング ザラザラするのとか
耐えられないんだけど!

う~!
あと あさり!

う~ なに その大漁
信じらんない!

何 その動き 気持ち悪い!

僕が あさり苦手なの知ってて!

ねぇ ひどいよ大ちゃん!

約束すっぽかした上に。

これから 毎日あさり攻めで
いやがらせするなんて!

もうっ 何の仕返し?

違う違う 本当ごめん。
そんなつもりじゃなかったんだ。

あさりはさ 取った分
買い取らなきゃいけなくて。

でも そうだね
こんなのいらないよね?

だって砂で ジャリジャリするしさ
暗闇で 水ピューピュー飛ばす…。

航くん 僕もピューピューだ これ…。
どっかやってよ!

最悪だよ~!

わかったわかった じゃあ
もう すぐ処分してくるよ。

もうっ!

また なんというか…。

すみません。

今回は約束を破った
僕も悪かったんですが

とにかく航くん
ひどく…。

ヘソを曲げてしまって。

あ~ でも筧さん
さすがに

この量は
食べきれないですよね?

あぁ いや あさりは砂抜きして
冷凍しとけますから。

あっ そうなんですか。

小日向さ~ん!
クーラーボックス 砂落としといたよ。

すみません。
ありがとうございます。

あっ ついでに
お風呂入ってったら? ねぇ?

うん。
海臭いまま帰ったら

また
家に入れてもらえないでしょ?

本当に…。

ありがとうございます。

あっ やだな そんな。
改まって。

僕らのいざこざに
お二人を巻き込んでしまって。

いや 今に始まったことじゃ
ないですから。

うん。
風呂…。

お借りします。

あ~ これ クリーニングに出して
返しますので。

あぁ いいです いいです!

Tシャツクリーニングに出すとか
航くんだけですから。

俺のでごめんなさい。

あっ いえ。

なんか かわいいけど。
えっ?

ううん。

ねぇねぇねぇ 小日向さん。
前から思ってたんだけど

航くんって普段
何やってんの?

お仕事は?
あぁ 航くんは

デイトレーダーです。

デイトレーダー? ってあの 家で
株を売ったり買ったりするやつ?

はい あ… といっても
航くんは東証しか見ないので

モニターも
2台しか置いてないですし

1秒も目を離さず
張り付いてるとか

そういうタイプでは
ないんですけども。

いただきます。
あぁ どうぞ。

ふ~ん。

あれ? なんでこの銘柄
こんなに乱高下してるんだろう?

え~っと…。

ちょっと 5ちゃんで
調べてみるか。

へぇ。 じゃあ
これ買っちゃおうかな。

あ~。

う~ん 今日 なんかだるい。

(小日向)11時半で いったん終了。

昼寝したり。

12時半から またちょこちょこ
売ったり買ったりして。

2万もうかったから
今日は もう終わり。

(小日向)航くんの1日の目標額は
2万円なので

それだけ稼いだら絶対に

それ以上 欲張らない
ってのがルールで。

うぅっ うぅっ うぅっ!

基本怠け者ですけど

若さと美への執着は
やっぱりあるみたいで。

ププッ! あっ。

あ~ お腹すいた。
(お腹の鳴る音)

なんか ガッツリしたのが
食べたいなぁ。

あ~!

ここ ランチやってるんだ。

やっぱ肉だよね!

小ビールついてる!

小ビールの小って
なんか奥ゆかしくてよき~。

お1人様です。

あ~!

いい生活ですね。

本当 羨ましい。

まぁ 株ですから もちろん
損する日もあるみたいですけど。

そろそろ帰ります。
あぁ ちょっと待って。

これ 持ってってください。

あっ はい。
砂抜きの時間

ちょっと短かったけど
新鮮だから たぶん大丈夫です。

これ このまま
冷凍しておけますから。

ジルベール あさりの身は
苦手だけど

ダシは好きでしたよね。
はい。

何から 何まで。

すみません。

ふぁ~!

だめだ 今日は。

はい 終了 終了。

(メールの着信音)

お腹 へったな~。

何かないかな~?

え~っと。

これは 昨日の残りかぁ。

小日向:鹿児島黒牛の
ビーフシチュー 赤ワイン仕立て。

このワインを 煮込みに使うなんて。

ソムリエが泣いちゃうよ

もう飽きたなぁ。

高級すぎて 逆にくどい。

え~っと
こっちは?

鯛めしを
おにぎりにしておいたから

お腹がすいたら食べるといいよ。

食べるときは チンして。

あぁ 熱くなるから
やけどに気をつけてね

味薄い系かぁ。 違うな。

航くん
最近太ったって言ってたから

野菜の煮物を
作り置きしておいたよ。

また わさビーフの沼に
はまりそうになったら

こっちを 食べるといいんだよ

誰が太ってきたなんて言った。

大ちゃんが
そう思ってんじゃないの?

だいたい
わさビーフは神の食べ物だから

他のものじゃ代えがきかないの!

あぁ~ もう。

なんか全部違う。

外行くかぁ。

あ~ めんどいな。

たまには料理すっか。

すみません。
今日 ニラが外に置いて…。

あっち?

ニラよりも わさビーフ

あっ!

どうも~。

航くん
どうしたの? こんなとこまで。

うちの近所のスーパー
新商品ばっか入れるから

これ 今 置いてないの。
こういう店ならあるかと思って。

あ~ これ俺もハマったことあった。

あぁ… 悪魔の食べ物だよね。

1袋食べきるまで
絶対 止まんないもん。

でしょ!
もう これ売ってないんですよ。

仕入れてる人 バカなの!?
バカかも。

あ~ 俺も買おっかなぁ。

でも シロさんに見つかると
大変なの。

カロリー読み上げられちゃうの。
577キロカロリーとかって。

筧さん やりそう。 腹立つ。

えっ? じゃあ今は
ケンちゃんが晩ご飯作ってんの?

うん シロさん
お仕事忙しくなっちゃってね。

でも夕飯作りって
やってみると すっごく楽しい。

シロさん 帰ってきたら
何食べたいかな~。

今日は暑かったから
さっぱり系かなとかって

考えるの楽しいし。
ふ~ん。

シロさんも

こんなふうに
俺のこと考えながら

作ってくれてるんだな
とかって思うと

もう キュンキュンしちゃって。
ふ~ん。

あっ… 俺 ちょっと1人で
盛り上がりすぎちゃってる?

ケンちゃんってさ…。

なんで そんな
愛情の安売りするの?

えっ?

何かっちゃあ
シロさん シロさんってさ

そんなに
ベタ惚れしてます感出したら

軽く見られんじゃん。

そうかもね。

でもさ 俺

安売りしてるわけでも
ないんだよね。

好きな人には
いつでも目いっぱい。

それが俺のスタンダードだから
しようがない。

簡単に手に入るものに
人は執着しないよ。

いいの。

ハマっちゃう刺激的なものより

いつも そこにあります的なので
俺は。

ケンちゃんは うすしおか。

でもさ 定番って
案外飽きられないもんじゃない?

うすしおなんか
買ったことない。

わざわざ好んで
うすしお買う人の気が知れない。

若いねぇ。

最後は うすしおなの。

へぇ~ おじさんたちの味覚ね。
そうそう おじさんの味覚。

おじさんたちはね 定番がいいの。
もう安心したいの。

だからさ…。

愛情を試すのは
ときどきにしてあげなね。

はっ? 意味わかんない。

さてと まずは…。

解凍した豚バラ肉を

ザク… ザク… ザクと。

切った肉を鍋に入れて

おろしニンニク おろしショウガ
一味唐辛子

醤油。

酒。

ごま油。

もみ込んで…。

そのまま火にかけて 肉を炒める。

キムチも入れて。

大ちゃんが夜 味噌汁を作るために
朝 仕込んでいった

煮干しの水だしを全部入れる。

スープの味つけは 味噌。

コチュジャン

キムチの漬け汁。

そして 味の決め手になるのが…。

あさりのだし。

もう 筧さんって
ホント いけ好かない弁護士だけど

あさりが冷凍できちゃうこととか
教えてくれちゃうとかは

ありがたいよね~。

ホント いけ好かないけど。

そして…。

ここに えのきをバラバラと。

豆腐は…。

高そうなやつだけど いいや。

う~ん!

よしよし いい感じ。

じゃあ ここに…。

卵が入ったら

ネギと

最後にニラを入れて
なんとなく そろえて…。

軽く火を通したら 出来上がり。

いただきま~す。

あぁ~。

う~ん
すきっ腹に がっつりニンニク 最高!

はぁ~ おいしい。

あさりの だしもガッツリ。

こんなに ガッツリなのに
野菜も入って

豆腐も入ってて 卵も入ってて。

一品でも完全食! う~ん。

あっ そうそうそう。

あ~。

ふ~ん これこれ。

やっぱ ご飯だよね~。

この半熟卵を崩しつつ

黄身をつけつつ。

これ 食べるの最高!

もう おいしいったら
やんなっちゃう。

《いっぱい 食べちゃうじゃ~ん》

《あ~!》

ただいま!
遅くなっちゃってごめんね。

航くん もしかして
もう晩ご飯 食べちゃった?

え? もしかして
自分で作ったの?

うん。
ごめんね~ 航くん。

お腹がすいてて
待てなかったんだね。

でも ほら 航くんが
和食がいいって言ったから

今日は おいしいお酒も買ったし
それから ほら

材料も奮発してさ 航くんが…。
ねぇ 大ちゃん。

ん?
なんかの小説でね

ある子が恋人に
こんな話をするんだよ。

例えば 私が
今 すっごくケーキが食べたい

って言うじゃない。
え?

言うじゃない?
あっ はい。

すると あなたは
何もかも放り出して

ケーキを買いに走るの。

でも あなたが買ってきたケーキを

私は その場で
投げ捨てちゃうのよ。

ん… ん?

ん? ん?
それはね

恋人に こう言って
ほしいからなんだって。

君はもう ケーキの気分じゃ
なくなっちゃったんだね。

君の気持ちに気づかなくて
ごめんね。

大ちゃん。

僕はね そういう愛が欲しいの。

わかったよ!

まずは キッチンを きれいに
片付けたらいいんだね!

あと キムチチゲ
煮干しのだしが欲しかったから

大ちゃんが仕込んでた だし
全部 使ったけどいいよね~。

当然だよ!
あと 大ちゃんが

わざわざ お取り寄せした
高級豆腐も使っちゃったうえに

僕のために
用意してくれた料理には

一切 手をつけてないけど
それもいいよね。

当たり前じゃないか!

あと ニンニクのにおいって
食べるときはいいけど

部屋の中に残ってると悪臭だし

冷蔵庫が臭くなるのも嫌だから

チゲの残り 今すぐ
食べちゃってくれる?

全部。

あ…。

ん? 何? その微妙な間。

ねぇ それって
僕がせっかく作った キムチチゲ

生ゴミにして捨てろってこと?

今の間って そういうことだよね!

今 僕が どんな愛が欲しいか
言ったばっかなのに。

大ちゃんって
人の話がわからないの?

もう バカなの!?
違うよ!!

食べるに 決まってるじゃないか。

おいしい。

おいしいよ 航くん。

なに? この卵 最強だよ。

航くん すごいね。
料理の才能もあるんだね。

卵 最強説は
世界の常識じゃん。

しらじらしいよ 大ちゃん。

う~ん いい味だ。

ご飯とも合う。

おいしいよ!
航くん おいしいよ!

へぇ ジルベールが?
あの あさりを使って?

筧さんのおかげです。
本当にありがとうございました。

あっ いえ こっちはなにも。

っていうか 小日向さん

ジルベールにつくすのも
もう少し 加減しないと。

え? なんでですか?

いや だって 小日向さん
ひどく疲れてたじゃないですか。

ああ あれは 筧さんたちに
助けを求めてしまった

自分が 情けなくて。

え?
僕は

航くんが投げつける わがままは

全部 僕に向けられていてほしい。

そして 100パー 僕だけで
応えてあげたいんです。

ハッ… そうですか。

大ちゃん。
ん?

やっぱ これ あと5袋 欲しい!

すぐに買ってくるよ!
早くしてね。

うん。

ただいま。
あぁ おかえり シロさん!

よかった~
今日は少し早かったね~!

あのね あのね
今日の晩ご飯は

レバニラ炒めと 野菜たっぷり
玉子スープにしたの。

鶏のササミも安かったんだけど
シロさん 疲れてるし

やっぱ 少し スタミナつけたほうが
いっかな~って。

でね でね…。
いいから 自分でやるから もう!

そうなの?

《俺は こっちのほうがいいな》

ん?
なんでもない。

え? なに?
なんでもない。

シロさん?

シロさん!

え? 待って待って 待って。

残金が 6, 627円ってことは…。

そもそも 食費の半月分より

ちょっと多めの
1万5, 000円もらってんだから

6, 627 引いて…。

え~!?

もう 8, 373円も使っちゃってる!

え~! ちょちょちょ
ちょっと 待って待って マジで。

まだ1週間しか経ってないのに
どうしよう!

え~ 何 無駄遣い
しちゃったんだろ?

待って待って 待って 待って…。

あっ。

あ~っ!

コンビニで ハーゲンダッツ

バカ! 俺のバカ!

あぁ… シロさんに怒られる!

いいや
自分で出したことにしよう。

えっ? でも それって隠ぺい?

いい いい!

偉い人だって 都合の悪いことは
全部 隠ぺいしてんだから。

シュレッダーかけちゃったりしてさ!
あ…。
(ドアが開く音)

ただいま。

おかえり シロさん。

ハァ…。
大丈夫?

なんか 大変だったみたいね。
あぁ 今日 また別件が入ってさ…。

デカい民事再生案件1つで
十分 手いっぱいなのに。

すまんな 賢二。
起きて 待ってくれてたんだな。

いや 俺も ほら…
やること あったから。

あっ!

うわ… ごめん 賢二!

俺 事務所で
メシ食っちゃったんだよ。

連絡しようと思ってたのに…
すまん!

ううん いいよ 全然。

いや だって せっかく 今日も
メシ 用意してくれてたのに…。

あっ! 明日 食うよ 朝メシに。
いいって!

シロさん 朝は パン派だし

残ったおかずは
俺が昼に食えばいいんだから。

気にしないで。
いや でも…。

それより 早くお風呂入って
寝なよ。 明日も早いんでしょ?

あぁ。 ホント ごめんな 賢二。

ごゆっくり。

ハァ…。

やっぱ もう少し
買い物 工夫しなきゃな…。

(美香)買い物ですか?

近所のスーパーで
特に何も考えずに買ってますけど。

私は ほとんど自炊しないからな。

だよね。

もう! 2人とも
全然 節約の参考になんない。

だめ! もう。

ケンちゃんだって
元は カネ遣い緩かったじゃない?

これからは堅実になるの。

この間なんか 卵買うのに

特売やってる
駅前のスーパーまで行ったんだよ。

なのに そのあと
いつもの中村屋に行ったら…。

あっ! こっちのほうが安い!

しかも 30円も…

もう ガックリきちゃったよ。

チラシアプリ見ればいいのよ。

アプリ?
ほら! こういうの。

住所を登録しておくと
近所のスーパーのチラシが見られるから。

うわっ! 本当だ。

2軒回ったりするとき
失敗がないから 便利よ。

わわわわわ… 本日の特売品も
こう わかりやすい!

玲子さん… さすが 主婦歴 長っ!
尊敬!

見て 見て。
オススメのレシピも出てくるの。

えっ! 本当だ。
でもさ…。

節約ったって
たかだか 10円 20円の問題だろ?

そしたら 1か所でまとめて買って
早く うちに帰ったほうが

得じゃない? そんなの 時間と
労力の無駄だと思うんですけど。

ああいうとこよ。

離婚通り越して 殺意湧くわ…。

あぁ たまねぎは…。

とりあえず
買い置きしとこっかな。

明日 それ 特売で
1個 19円になるから。

えっ?

 

あっ! シロさんだ。

あっ…。

「大丈夫 まだ作ってないよ」。

「連絡ありがと」。

「お仕事がんばってね」。

ジャン! 必殺 シロさん御用達…。

シンプルタッパー!

副菜は作り置きできるもんね~。

よし よし…。

だいぶ 予算の減りが
抑えられてきたぞ。

おいちい!

シロさんのシャツは特に念入りに…。

シロさ~ん! 真っ白。

うん… う~ん!

この れんこんのきんぴら
パリッとしてて おいしい!

お酢を入れると 味が締まるって
シロさんに教えてもらったの。

ホント シロさんって もう… 天才!

えっ?

「もしかして シロさん いっぺん
帰ってきて また出てった?」。

「やだ 全然 気づかなかった」。

「ホント ごめん」。

あぁ…。

もう… 何 寝てんのよ!

 

もう…。

「ぜんぜんいいよ!」。

あぁ もう
気づいてくれてる この感じ…。

ほれ直す… 大好き!

しかし ここは
賢い妻のごとき冷静さで…。

「どういたしまして」。

よっと!

なんで!?

講談製作所の関西支社の資料って
なんで データになってないの!?

あぁ もう!

今日は
お昼 いいもの食べましょ。

うなぎ… うなぎが いいわ。

志乃さん!
あの… うな重 全員分。

大丈夫。 お代はね 私が出すから。
はい。

あ~っ! ついに
お母さんのうなぎ発注が出た。

忙しいときって
食べ物に救い求めがちだよね!

あの… 今 フジサワ印刷さんが
いらしてますけど。

もちろん 藤沢さんの分もよ。

おいしいもの食べて ちょっとは
元気出してもらわなきゃ。

筧先生 やっぱり 面倒見いいよね。
今 こっちも忙しいのに!

藤沢さん 結局
奥様と離婚されたんですか?

うん… 奥さんは
最後まで嫌がってたけど

家族に負担をかけるのは
見てられないって

藤沢さんが譲らなかったらしいよ。

つらいわね~。

どうぞ。
あ ああ…。

すみません こんな贅沢なものを。

でも すみません。

食欲がなければ
無理しないでください。

でも 食べたほうがいいですよ。

銀行との交渉は
ここから体力勝負ですから。

妻は…。

娘たちは 実家で

肩身の狭い思いを
してないだろうか。

ちゃんとしたもの
食べられてんのかなって思うと…。

食べましょう。

いただきます。

うん うまい。

んっ。

やっぱり うまいな~ ウナギは。

なんだかんだ食べてしまう。

人間ってのは ダメなもんですね。

すみません…。

いいじゃないですか。

うまいものが
目の前にあれば 食いますよ。

それに…
うまいもの食べたときに

それを また一緒に食べたい

食べさせてあげたいと思う人が
心の中にいる人間は

何があっても やり直せます。

はい。

今日はね
もし余っても冷凍しておける

ハヤシライスで~す。

 

えっ やだ 帰ってきてくれるの?
うれしい~。

失礼します。

あ~ 別件で裁判所から

破産管財人の仕事
頼まれてしまいました。

なんで今?
ああ でも断れないのよね。

裁判所の依頼は断ると
二度と来なくなるから。

えっ ここで筧先生 抜けるの?

ウソでしょ~。

もうピザ取りましょう ピザ。

2枚いきますか。
(2人)うん。

ランチョンマットとか
敷いちゃったもんね~。

やだ かわいい。

じゃあ 当事務所で
あさって10時でお願いします。

先生と社長以外で
会社の状況に詳しい方

どなたか いらっしゃいますか?
ええ。

(鼻歌)

 

なかむ… あっ シロさんだ。

わ~! シロさんのワイシャツが~。

切って切って… あ~ あっ!

(三宅)ケンちゃん ケンちゃん。

どこにいるの ケンちゃん ケ…。

何なに! どうした?

もうずっと シロさんと一緒に

ごはん 食べられてないの。

かれこれ 3週間も。

さすがに俺もう… 限界。

あのさぁ そんな無理すんなって。

ねっ シロさんがさ
いないときにこそ逆に

自分の好きにしたら いいんだよ。

自分の自由にしてたら 少しは
寂しさだって 紛れるだろう?

うん。

卵あるし。

最愛の鶏もも肉あるし。

タマネギもちゃんと 1個19円の特売で
ゲットしてあるもんね~。

もう半分とか やってらんない。

タマネギ丸々1個。

みじん切りも…。

テキトー。

違うもん さみしくて
泣いてるんじゃないもん。

(電子音)

鶏もも肉

1枚ぜ~んぶ使っちゃう。

鶏肉と タマネギを

オリーブオイルで炒めて
鶏肉に火が通ったら

ここに ご飯を投入。

具の量が多いから ご飯も

2膳分だもんね~。

炭水化物も躊躇しないぞ。

コンソメ顆粒に

ケチャップたっぷり ぷりっぷり~。

塩コショウ 少々。

チキンライスの 完成!

この間 作っておいた

ハヤシライスのソースをチンして。

今日は とことん不健康に
いこうかなと思ってたんだけど

これ食べないと
悪くなっちゃうしな。

シロさん 副菜の鬼だからな。

影響されて
こんなに作っちゃってる俺。

バカだよね~。

いよいよ 真打ちの…。

卵 投入!

シロさんは 絶対作ってくれない

卵3個使った

オームーレーツー。

だって オムレツって

卵3個くらい 使ったほうが
絶対きれいに作れるもんね~。

マヨネーズと牛乳を少々。

塩 コショウ。

ふわっふわに作るぞ。

バターもた~っぷり!

あ~ いいわ!

贅沢!

さぁ この半熟
とろっとろのところで

このオムレツを キチンライスに
乗っけまして~!

オムライスの完成!

うわ~っ! いい出来!

いっただきま…!
ただいま。

えっ? シロさん。

帰ったよ。

お仕事 終わったの?
いや それが まだ全然。

風呂入って 着替えたら
また 事務所 戻る。

今夜も泊まり?

(お腹の鳴る音)

あっ…。
いい匂いだな。

食べて!

食べて 食べて! 今 ほら…。

オム… オムライス 作ったんだよ。

いや でも それは お前
自分のために作ったんだろ?

いいの! ごはん 2膳分だし

卵3個だし 鶏もも肉1枚
全部 入れちゃったから。

えっ?
あっ…。

ああっ…。

とにかく 座って!

いいから 食べててね。

俺 今 ほら あの…
お風呂 入れてくる… くるから。

一緒に食おう!

(2人)いただきます!

五臓六腑に
染み渡るとは このことだ!

うまい!

ホント?

ああ うまいよ。

それに これ この3週間

こういうの
ろくに食ってなかった。

食べて。

賢二 いろいろ
作ってくれてたんだな。

ありがとう。

このオムライスも 具たっぷりでいい!

こんな うまいオムライス
食べたことないよ。

よかった。

う~ん うまい。

(泣き声)

シロさんとの2人ごはん
ホントに染みる~!

うまい。

味 濃くない?
ちょうどいいよ。

23円。
うん。

すごく頑張ったんだけど

今月 23円しか
余らせらんなかった。

えっ? すごいじゃないか!

えっ?

いや 大したもんだよ!

俺だって 最近は
結構 頑張らないと

2万5, 000円に収まらないのに。

そうなの?

でもなぁ たったの23円だしな~。

なに言ってんだよ。

この23円は 何倍も価値があるよ。

シロさん ごめん やっぱ
こっちにあったわ。

こんくらい大きいほうが やっぱ
着替え 入れるのにはいい…。

あっ シロさん 時間…。

もう少しだけ いっか。

うわ~っ!
うわっ…!

破産管財人資格証明申請書

明日の朝9時までに
作るんだった!

あっ 賢二 もう出るわ。
うん…。

あっ… このバッグ サンキュー!
ああ いいよ。

お前も 風邪とか
引かないようにな。

あっ うん うん うん。

あっ…。
じゃあな!

あっ! シロさん 起きてたでしょ!

ねぇ 今 絶対 起きてたでしょ?
なに それ ひどい!

意地悪! ねぇ ちょっと待って!
いってきます!

もう なに あれ!

シーローさ~ん!

賢二 どうした?
シロさん 傘!

明日1日 雨だって。

ありがとう 助かった。

行こう。

まだ 雨降ってないぞ。

いいじゃん 誰も見てないんだし。

俺 シロさんと一度
こうして相合い傘で

歩いてみたかったんだ。

な~んてね!

ウソだよ はい。

いってらっしゃい。

ちょっと歩こうか。

うん。