ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

江戸前の旬season2 第11話 第12話 最終回 森次晃嗣、赤座美代子… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『真夜中ドラマ「江戸前の旬season2」【最終回2本立てスペシャル】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 長野
  2. 寿司
  3. 君江
  4. 真子
  5. 鱒之介
  6. 鱚一郎
  7. 赤身
  8. 本当
  9. お前
  10. 真子姉
  11. 結婚式
  12. 笹寿司
  13. 三代目
  14. 名前
  15. お父さん
  16. 江戸前寿司
  17. 今日
  18. 鮭児
  19. 清子
  20. 大丈夫

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『真夜中ドラマ「江戸前の旬season2」【最終回2本立てスペシャル】』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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真夜中ドラマ「江戸前の旬season2」【最終回2本立てスペシャル】[字]

【第11貫・心打つ母の笹寿司~第12貫・旬!自分を超えていけ】柳葉家におきる波乱。長野の祖父母は結婚式にくる?また、手の震えを感じる旬は…?。一挙2話を1時間放送!

詳細情報
第11貫
【第11貫・心打つ母の笹寿司
真子が、長野の祖父母が結婚式には参列できないなら結婚式はあげないと鱒之介と旬に話す。翌日、鱒之介の姿が長野の紺野家にあった。君江の死後、疎遠になっていた2人と鱒之介。2人は柳寿司を訪れた際、病弱の君江がお腹に子(のちの旬)がいるにもかかわらず働く姿に驚き、君江が旬を産むことに反対していた。旬が10歳の時君江が亡くなった。
その時、旬が笹寿司を持って突然現れ…
第12貫
【第12貫・旬!自分を超えていけ】
鱒之介は旬の全身が震えているのに気付いた。旬は母の君江が胸を押さえてうずくまる夢を何回も見て、寿司を握る手も震えるのだ。そんな折、真子の結婚式も近く、帰ってきた鮭児が旬に後継ぎを押し付けちまったななどとつぶやく。そんなある日、以前「旬の寿司は親方の模倣だ」と言った仏師の坂本が店にきた。「江戸前寿司一人前をください」その時、店の客が突然目の前から消え…
出演者1
 柳葉旬・・・須賀健太
 柳葉鱒之介・・・渡辺裕之
 柳葉真子・・・佐藤玲
 柳葉鱚一郎・・・田中幸太朗
 柳葉鮭児・・・渡部豪太
 柳葉君江・・・林田麻里
 平政・・・赤塚真人
 西島編集長・・・石井正則
 ナレーション・・・三遊亭小遊三
出演者2
【ゲスト】
 紺野英一・・・森次晃嗣(第11、12貫)
 紺野清子・・・赤座美代子(第11、12貫)
 坂本・・・団時朗(第12貫)
原作脚本監督
【原作】
「銀座柳寿司三代目 江戸前の旬」
日本文芸社 刊)
 原作:九十九森 劇画:さとう輝

【脚本】小沼雄一(第11貫)石川美香穂(第12貫)小沼雄一
【監督】小沼雄一
主題歌
Halo at 四畳半「花飾りのうた」(日本コロムビア/TRIAD)
制作
【制作】
 BSテレ東/キュー・テック
【製作著作】
江戸前の旬season2]制作委員会2019
関連情報
【番組公式HP】
www.bs-tvtokyo.co.jp/edomaenoshun2

 

 


(真子)赤身とコハダ
2貫ずつですね はい。

(鱒之介)赤身 コハダ 2貫ずつ
あいよ!
あっ すみません。

(真子)はい。
お寿司も きれいなんですけど

仕切りの緑色が
また きれいですよね。

(旬)これは 笹の葉なんです。
プラスチックのバランじゃないんだ。

(旬)本物の笹なんですよ。

<勝翁:寿司折に添えてある
緑色の これ。

最近は プラスチック製ばかりに
なってしまいましたが

もともとは 笹の葉を
使っておりました。

間違っちゃいけねえのが

バランという呼び名。

バランとは ユリの一種である

葉蘭の葉っぱのことで

広く日本料理で使われております。

一方 江戸前寿司で使うのは

主に 熊笹

見た目の美しさだけでなく

乾燥を防ぎ 臭いを抑え

殺菌効果もある優れもの。

笹の葉は 江戸前寿司
なくてはならないものですな>

(旬)寿司折 3つです。

お待たせして すみません。
いやいや。

真子姉 おあいそ。

真子姉。

(旬)おあいそ。
あっ はい。

すみません えっと
寿司折 3つですね。

あっ はい。
(真子)少々お待ちください。

(西島)おめでとう。

ありがとうございます。

(西島)残り1か月は のんびり…
と言いたいところだが。

はい 最後まで 目いっぱい
働かせてもらいます。

うん 頼むよ じゃあ
これは 確かに受け取りました。

あっ そうだ。

肝心の式の日取りは
どうなったの?

なかなか
決まらないみたいだけど。

えぇ それが…。

(3人)いただきます。

うん おいしい さすが私。

まあまあだな。

ちゃんと褒めないと
食べさせないよ。

あっ すごい うまい。

おいしい これ
もう めちゃくちゃ うまい!

これを作った人は
天才料理人だな。

何それ。

真子。
ん?

真子は もうじき
酒井家の一員になるんだ。

うちを手伝うのは
今日が最後にしろ。

今まで ご苦労だったな。
えっ? でも 時々は…。

うちのことは 大丈夫だよ。

俺が修業してる間 店のこと
さんざん任せちゃったし。

本当に助かったよ… っていうか

母さんが死んでから 真子姉が
俺の母親代わりだったもんな。

いなくなっちゃうのか 真子姉。

何言ってんのよ いるわよ。

酒井さんとこだって近いんだし
いつだって 来られるじゃない。

そうだ 父さん
ちょっと話があるんだけど。

何だ?

私 式は挙げないから。

えっ!

結婚式やらねえのか?

今どき 普通よ
お金だってかかるし。

哲也さんとも相談して
写真だけでもいいかって。

なんでよ やりなよ 結婚式。

鱚一郎兄さんだって
やったんだし。

でも 長野の二人は
来なかったでしょう。

長野? 長野って 母さんの実家?

でも 母さん死んでから
連絡取ってないんでしょう?

そうなんだけど。

私 母さんと 小さいころ
よく 長野に行ってたの。

そのとき おじいちゃん
おばあちゃんと約束したのよ。

花嫁衣装を見てもらうって。

長野 行ってたんだ
知らなかったな。

じゃあさ 呼べばいいんじゃない?
結婚式。

実は 先週 久しぶりに
連絡してみたんだけど

やっぱり 参列できないって。

なんで?

それは…。

(鱚一郎)こんちは。
(戸の開く音)

(鱚一郎)旬。
兄さん。

いらっしゃい どうしたの?
(鱚一郎)どうしたのって…。

真子が結婚式 挙げないって
聞いたんだよ。

何事かと思ってさ。

あぁ うん…。

えっ おやじが長野に!?

うん 昨日 真子姉の話 聞いたら

おやじ 急に
険しい顔になってさ

それから ひと言も
しゃべらなくなって。

で さっき 急に 長野に行くって。

(鱚一郎)そうか…。

長野の問題だったのか。

俺 長野のおじいちゃんと
おばあちゃん

会ったことないからさ
なんか もう わけわからなくて。

いや 旬は 一度だけ
会ったことあるよ。

母さんの葬式のとき来てたからな。

えっ そうなの?
うん。

全然 記憶にないな。

母さんが 旬を産んでから
うちと長野は疎遠になったから

俺も 葬式のときは
挨拶程度しか しなかったよ。

何か あったの?

うん…。

もう 旬にも話したほうがいいな。

(鱚一郎)お前が 母さんの
おなかの中にいるとき

おやじと母さんは
名前を どうしようか

相談してたらしいんだけど。

君江:鱚一郎は
あなたのお母様に

名前付けてもらったじゃない?
うん。

この子は うちの両親に
名前付けてもらうっていうの

どうかしら?
あぁ そりゃあ いいや。

いいアイデアでしょう?
あぁ

(鱚一郎)早速 母さんは
両親を東京に呼び寄せて

妊娠の報告と 名前のことを
相談しようと思ったんだ。

ところが 二人が
目の当たりにしたのは

寿司屋のおかみとして
働きづめの母さんだった。

妊娠中の一人娘が 朝から晩まで
休みなく働くのを見て

かなり ショックを受けたらしい。

お待たせいたしました
ビールでございます。

あっ 注文いいかな。
はい。

アナゴと中トロ

(鱚一郎)母さんは 生まれつき
心臓が弱かったんだ。

でも そんな持病があったなんて
当時は誰も知らなかった。

おやじさえも。

いったい どういうことなんだ
鱒之介さん

(鱚一郎)だから 妊娠中に

母さんが倒れて
病院に担ぎ込まれたときは

みんな 驚いたよ。
(旬)妊娠中に?

(鱚一郎)特に おじいさんは
医者だからな。

怒り心頭だったよ。

寿司職人に嫁がせたことを
後悔してるって

はっきり おやじに言ってた。

(旬)母さん 俺を産む前に
倒れてたのか。

まさか 俺を産んだから
母さんは…。

いや 旬 そうじゃない。

倒れたときも 大事には至らず
すぐに退院できたし

母さんは 旬を産んでから
10年 生きた。

だから お前の出産と

母さんが死んだことは関係ないよ。

母さんは もともと
体が弱かったんだ。

そっか…。
まっ そんなわけで

長野と うちは
疎遠になったってわけだ。

俺も おやじとは
いろいろあったし

今まで お前に話す機会がなくて
悪かったな。

あっ ううん
今日 聞けてよかったよ。

夏休みは よく 母さんと
長野に行ったっけ。

店の都合で行けないときは
真子が ビービー泣いてたよ。

アイツは 長野が好きだったからな。

じゃあ おやじは
真子姉のために 長野に?

うん… しかしな

おやじが説得しても
難しいだろうな。

俺の結婚式のときも
一応 はがきは出したんだが

返信なかったし。

それに 東京には来づらいだろう。

どうして?

ここは 母さんの思い出が
詰まりすぎてるから。

(玄関チャイム)

(清子)あなた!

(英一)どうしたんだ 母さん
そんなに慌てて。

(清子)あなた 鱒之介さんが。

(ドアの開く音)

(鱒之介)ずいぶん 長いこと
ご無沙汰しまして

申し訳ございません
ひと言 ご挨拶だけでも。

(清子)私たちも 突然のことで
あの 今日のところは…。

じゃあ おやじが帰ってきたら
連絡くれよ。

仕事 早めに切り上げるから。

うん わかった。

うん。

兄さん 待って 兄さん!

ご無沙汰しております。

相変わらず 頑固ですね
鱒之介さん。

突然 おじゃましてしまいまして。

どうぞ。

皆さん お元気で?

おかげさまで。

末の旬も成人しまして
今 店を手伝ってくれてます。

君江の葬儀のときは
10歳でしたかね。

はい。

どうしても
思い出してしまうんです。

(英一)あなたに会って
また 思い出してしまいました。

今は 後悔してるよ!

君江 起きたか?

どう? 君江 気分は。 大丈夫?

うん お母さん もう大丈夫。

大丈夫じゃないよ。

聞けば 鱒之介さんは
お前の心臓のことを

知らなかったそうじゃないか。

どうして
話しておかなかったんだ!

夢を見たの。

おなかの子が産まれた夢。

男の子で とっても かわいかった。

君江 そのことだが

これは 医者としての私の診断だ
よく聞いてくれ。

心臓の弱い お前が

幸い 3人の子どもを
産むことができた。

しかし 今の年齢を考えると

正直言って 今度は心配だ。

君江 無理しないでね。

あなたの命のほうが…。
私…。

産みます。

この子は
私と鱒之介さんの宝なの。

たとえ 私が どうなっても
絶対 産むわ。

お父さん わかるの。

この子は とても大切な子だって。

何も わかっとらん。

お前に 何かあったら
どうするんだ?

どうして この子は…

真子の結婚式に ご出席
いただけませんでしょうか。

孫を祝福したいのは
やまやまだが…。

娘の死は運命だったと
頭では わかってるんですけど

君江が いなくなってしまって

私たちは 生きる張りを
なくしてしまいました。

鱒之介さん 頭を上げてください。

私も まさか
一人娘に先立たれるなど

夢にも思いませんでした。

死んだ娘を思わぬ日は
一日もなかった。

10年たって ようやく
君江の死を

少しずつ 受け入れられるように
なったんです。

だが 東京へは行けません。

私たちの一人娘は
もう いないんです。

これは もう
どうにもならないことです。

鱒之介さん わかってください。

君江は もう いないんです。

せっかく来ていただいたのに。

思い出すと やっぱり つらくて…。

お気持ちは よく わかりました。

君江の席も 設けるつもりです。

お二人の席も
空けておきますんで。

じゃあ あっしは これで…。

(玄関チャイム)

(清子)あっ!

旬!

おじいちゃん おばあちゃん
こんにちは。

柳葉旬です。

旬なのか?
こんなに大きくなって。

おやじが 長野に行くって
言ってたので

俺も 来ちゃいました。
よく ここが わかったな。

鱚一郎兄さんに
教えてもらったんだよ。

あっ どうしても
これを届けたくて。

おじいちゃん おばあちゃん
どうぞ。

俺が握りました。

これは…。
笹寿司です。

さいころ
母さんに教えてもらいました。

これは 長野の寿司なんですよね。

母さんよりは
下手かもしれないですけど

よかったら どうぞ。

旬は いちばん
母親に懐いてましたから。

いつも 君江の
まねばかりしてました。

どうか 食べてやってください。

う~ん。

母さんは 笹寿司
おばあちゃんから教わったって。

いいえ。

これは 私の作った
笹寿司ではありません。

これは 君江の笹寿司です。

妻は不器用で こんなに きれいに
笹を巻くことはできません。

だから これは
君江の作った 笹寿司です。

本当に 君江に そっくり…。

君江は 今も旬の中に…。

旬 ありがとう。

笹寿司を握ってくれて
本当に ありがとう。

旬ちゃん。

来てくれて ありがとうね。

俺も 二人に会えて
すごい うれしい。

ここは 母さんの匂いがする。

うん… 本当に?

本当に出席してくれるの?

ありがとう 旬…。

そっか 俺の名前は

おじいちゃん おばあちゃんが
付ける予定だったんだ。

あっ でも 結局
おやじが付けたんだろう?

あぁ 男が産まれたら
旬にしようって決めてた。

寿司職人が付ける名前らしい
いい名前だって

母さん 言ってたっけ。
え~ そうなんだ でっ?

おなかの中の お前が
ポコポコ 蹴るもんだから

母さん きっと
名前が気に入ったんだろうって。

そんなの初めて聞いたよ。

でっ? でっ? 母さん
他に何か言ってた?

(鱒之介)う~ん。

(鱒之介)旬か。

どうした?

(旬)あっ おはよう。

なんだ 寝てなかったのか。

(旬)なんでもない…。

もう朝か。

豊洲へ行く時間だろう。

うん 今行く。

待て 旬。

お前 具合悪いのか?

あれ?

まただ…。

旬 お客さん お待ちだぞ。

どうしよう 俺…。

わからなくなっちゃった…
どうやって握ればいいか。

(真子)もしかして
長野の旅行のときに

何かあった?
旬のことか?

俺にも よう わからん。

(真子)うん 帰ってきたときは
あんなに喜んでたじゃない。

今まで知らなかった 母さんの話も
いっぱい聞けたし

おじいちゃんたちにも会えたって
すごい喜んでたのに。

今は なんだか
昔の話をするのが つらいみたい。

旬に 長野に行ってもらったこと
負担だったかな。

そいつは関係ねえさ。

お前の結婚を
誰よりも喜んでるのは 旬だ。

アイツを信じて
黙って見守っててやれ。

(旬)ハァハァハァ…。

また同じ夢だ どうして…。

(平政)寿司を握るときだけ
手が震える?

(旬)うん ほら 今は大丈夫。

(平政)体の中で
何かが起こっとるんじゃな。

この前 俺

三代目の寿司は
おやじのまねにすぎないって

言われたことがあって。

坂本:三代目の寿司は
親方の模倣にすぎない

それから 何を握っても

このままじゃだめだ あの人の
言うとおりだって思っちゃう。

あの お方はな 坂本一光といって
有名な仏師じゃ。

仏師?
うん。

あの方に認められた職人は
よほどのこと。

お前さんが
気にすることはないんじゃ。

そんなに偉い人だったんだ。

どうかね いっぺん
初心に立ち返って

マグロの赤身を握ってみては。

初心?

うまい寿司が握れなくて
それほど悩んでおるんじゃろう?

じゃったら
うまい寿司が握れれば

手の震えも
きっと 治まるはずじゃ。

それじゃあ 卵が先かニワトリが先か
わかんないよ。

実に奇妙じゃが
スランプとは そういうものじゃ。

そうか うまい寿司か…。

どうかね。

じっちゃん 俺 最高の赤身の握り
やってみるよ。

<勝翁:鱒之介さんだと
思ったかい?

湊家勝翁ですよ。

さて これまで
江戸前寿司

さまざまなタネを
語ってきましたが

最後のタネは
寿司屋の花形

マグロの赤身を
ご紹介しましょう。

赤身は 身のほぼ中心部。

歯応えは しっかり。

わずかな酸味がある
味わいが特徴。

本当に よい赤身が持つ
上品な香りは

一度 知ったら
病みつきになるね。

では 私も これで語りじまい。

さて 三代目は

うまい寿司を
握れますかね?>

《小手先のまねじゃだめなんだ。

自分の技術を身につけないと》

失敗してもいいんだ 練習 練習。

(息を吐く声)

(甚太)はいよ こいつは

年に いっぺん
入るか入らないかの

極上もんだ。
よし。

いつもより 値が張るが
いいのかい?

俺の給料 足して買えば なんとか。

オメエみてえに
寿司が好きなヤツはいねえな。

甚太さん やっぱり
河岸は いいですね。

魚を見てると いい寿司が
握れそうな気がします。

旬 一人で しょい込みすぎるな。

若いうちは
失敗して当たりめえだ。

頑張れよ 三代目!

はい。

じっちゃん おまちどおさま。

最高の赤身 用意しました。

じゃあ 2貫 いただこうかな。

はい。

《柳寿しの味は
おやじの味だった。

そのことに 今まで
何の疑問もなかった。

だけど 俺の理想の寿司って
何だろう》

母さん?

どこか痛いの?

母さん…

《旬:考えないようにしてたんだ
あの日のこと…》

(口笛)

泥棒?

鮭児兄さん?

(鮭児)旬?

旬! アハハハハ!

アフリカに 真子から国際電話あってな
真子 結婚すんだって?

間に合ったんだ…。

腹減っちまったよ。

挨拶いいから 何か作ってくれよ。

(鮭児)なんだよ。

お前の寿司が食えると思ったら
ちらしかよ。

寿司は また今度ね。

いただきます。

うまい。

あのさ…。
ん?

鮭児兄さんは 世界中を旅してて
一人で さみしくなかった?

さみしい? なんでだ?

母さんが死んでから
すぐに出てっちゃったから。

あのときは 俺たちに
何も言ってくんなかっただろう。

お前には 柳寿しを
押しつけちまったな。

おやじの言うとおりに
寿司を握る人生なんて

まっぴら ごめんだった。

あの人は 子どもの誰かに

店を継いでほしいと
思ってたはずだからな。

跡継ぎ 押しつけられたなんて
思ってないよ。

旬…。

柳寿しの のれんなんか
いつでも捨てちまえ。

たかが 寿司さ。

母さんは 俺たちを育てるために
死ぬ必要なんてなかったんだ。

母さんが 死んだ日のこと
考えないようにしてたんだ。

どうやったら 母さんを
助けられたのかな。

旬 誰の人生も

やり直しは きかねえのさ。

(平政)おめでとうございます。
(鮭児)いやいや ありがとう…。

はいはいはい。
ありがとう おじさん。

はいよ。
とっとっと…。

おめでとう。
(鱚一郎)すみません。

ありがとうございます。

よいしょ。
おじさん おじさんも!

よし はいはい。
はい じゃあ!

おめでとう。
おめでとう。
おめでとう ありがとう。

おめでとう ありがとう。
うまい!

おめでとう ありがとう は~い。

まだ 開いてますか?

何にしましょう。

彼は たしか 息子さんでしたね?

せがれです 柳寿し 三代目です。

彼に 何か握ってもらおうかな。

江戸前寿司を 一人前。

マグロは 赤身を入れてください。

はい。

《とても… 無理だ》

君江:ねぇ 旬
外が寒くなりそう。

セーター着ないと 風邪ひくよ。

母さん そこにいたんだ!

旬 元気だった?

うん。

俺 元気だよ。

寿司も だいぶ上手になったんだ。

旬のお寿司 食べたかったな。

今食べられるよ じゃあ 作ろっか。

そうだ。

真子姉が 今度 結婚するんだよ
知ってる?

母さんには
赤身を食べてほしいんだ。

今日はね すごく
いいマグロがあるんだ。

甚太さんが また
仕入れてくれたんだよ。

絶対 おいしいからさ
ちょっと待ってて。

すぐ握るから。

あのさ…

 

 

《坂本:この青年の中から
泉のように力があふれてくる》

お待たせしました。

(旬)江戸前寿司 一人前です。

(坂本)これが
柳寿し 三代目の寿司…。

申し訳ありません。

今の自分には
これが 精いっぱいです。

(誠)こんにちは。
おぉ 来た来た。

(佳菜子)こんにちは。
おぉ 誠 はかまか。

かっこいいな。
お父さん

本日は おめでとうございます。

ありがとう。

恵!

(鱚一郎)ほら
起きちゃうから もう。

(クラクション)

おじいちゃん おばあちゃん!

(英一)お~ 旬 元気だったか?
うん。

(清子)鮭児ちゃんがね
車で迎えに来てくれたのよ。

えっ 長野まで!?
迎えに?

ラクダで サハラ砂漠の横断に比べりゃあ
長野なんて ご近所だよな?

なんとも 鮭児くんらしい フフフ。

本日は おめでとうございます。
おめでとうございます。

遠いところ
ありがとうございます。

(鈴音)皆さ~ん。

(せき払い)

花嫁さんが… できましたよ!

ドゥルルルルル…。

じゃ~ん!

お~!
すげえ!

いや きれいなもんだ!

遠方から わざわざ
お越しいただいて

本当に ありがとうございます。

お父さん。

なんだ 急に改まって。

お父さんに お別れ。

お父さんと お母さんの
娘に生まれて

よかったと思っています。

今日まで… 本当に
ありがとうございました。

酒井くんと 幸せにな。

行くか おやじ。
あぁ 行こう。