ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

教場 前編 木村拓哉、工藤阿須加、川口春奈、 林遣都、葵わかな… ドラマの原作・キャストなど…

『<土曜プレミアム>・フジテレビ開局60周年記念 新春SPドラマ「教場」前編』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 教官
  2. 日下部
  3. 平田
  4. 生徒
  5. 須賀
  6. 沙織
  7. 樫村
  8. 石山
  9. 都築
  10. 植松
  11. ハァ
  12. 羽津希
  13. 服部
  14. 南原
  15. 警察官
  16. 失礼
  17. 岸川
  18. 宮坂
  19. お疲れさ
  20. 場合

f:id:dramalog:20200104231154p:plain

『<土曜プレミアム>・フジテレビ開局60周年記念 新春SPドラマ「教場」前編』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

土曜プレミアム>・フジテレビ開局60周年記念 新春SPドラマ『教場』前編[字][多][デ]

珠玉の警察ミステリー『教場』を待望の初映像化!!過酷な警察学校を舞台に極限状態の中で起きる様々な問題や葛藤を教官・風間が暴く――本日第1夜放送!

詳細情報
ご案内
★番組HP→ https://www.fujitv.co.jp/kyojo/  
★公式Twitter→ @kazamakyojo 
★公式Instagram→ kazamakyojo
番組内容
ここで生き残った者だけが、警察官になれる。
警察学校という密室…そこで、何が起きたのか。必死のサバイバルが始まる―

“教場”と呼ばれる警察学校の教室。冷徹無比な教官・風間公親(かざま・きみちか/木村拓哉)が務める初任科第198期短期課程の教場では、生徒たちが日々、激しいトレーニングにさらされている。何より厳しいのがルール厳守。その行動は、常に監視体制に置かれ、誰かのミスは連帯で責任を負う。
番組内容2
「警察学校とは適性のない人間をふるい落とす場である」と考える教官・風間は、生徒がトラブルを抱えた途端、退校届を突きつける非情な男だ。また、いつも生徒たちに突然理解しがたい指令だけを告げて、その場を立ち去ってしまう。次々とふるいにかけられる“教場”という名のサバイバルゲームを生き抜くため、生徒たちの秘密と思惑が渦巻き、いろいろな事件が巻き起こっていく…。
“風間教場”のクラスメートは30人。
番組内容3
果たして最後までふるい落とされずに生き残り、何人の生徒が卒業証書を手にすることができるのか?さらに風間は、生徒たちが起こす事件の複雑に絡み合った真相を解決していくことはできるのか?そして、生徒たちに非常識ともいえる謎の試練を与え続ける風間の真の狙いとは?
出演者
木村拓哉 

工藤阿須加 
川口春奈 
林遣都 
葵わかな 

井之脇海 
西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) 
富田望生 
味方良介 
村井良大 

佐藤仁美 
和田正人 
石田明(NON STYLE)
高橋ひとみ 

筧利夫 
光石研(友情出演) 

大島優子 
三浦翔平 

小日向文世 


スタッフ
【原作】
長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館) 
【脚本】
君塚良一 
【演出】
中江功 
【プロデュース】
中江功 西坂瑞城 髙石明彦(The icon) 
【制作協力】
The icon 
【制作著作】
フジテレビ

 

 


♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

うっ! う… ああ…。

つ… ハァハァ…。

う… うっ! ああ…。

(セルモーターの音)

(たたく音)

ハァ ハァ ハァ…。

♬~

≪(雪を踏む音)

(植松)石山 広平。
(石山)はい。

(植松)内山 航海。
(内山)はい。

(植松)枝元 佑奈。
(佑奈)はい。

(植松)太田 豊。
(太田)はい。

(植松)樫村 卓実。
(樫村)はい。

(植松)岸川 沙織。
(沙織)はい。

(植松)日下部 准。
(日下部)はい。

(植松)楠本しのぶ。
(しのぶ)はい。

(植松)都築 耀太。
(都築)はい。

(植松)南原 哲久。
(南原)はい。

(植松)菱沼 羽津希。
(羽津希)はい。

(植松)平田 和道。
(平田)はい。

(植松)宮坂 定。
(定)はい。

(四方田)入校から1カ月。
本日 君たちに

警察手帳を
渡すことができました。

警察手帳ほど 犯罪に
悪用されやすいものはありません。

(四方田)
万が一にも紛失した場合

どんな理由があろうと その日に
ここを辞めてもらいます。

9月の卒業まで あと5カ月。

身を引き締めて
毎日を過ごすように。 以上。

(須賀)気を付け!

敬礼!

(チャイム)

起床。 起床。

おはようございます。
本日の点呼は 通常点呼です。

繰り返します。
本日の点呼は 通常点呼です。

♬~

(男子生徒たち)
おはようございます。

(女子生徒たち)おはよう。
おはよう。 急いで 急いで。

おはよう。
おはようございます。

≪番号!
(点呼を取る声)

≪2欠!
≪列外1 異常ありません!

初任科短期課程 第198期
第3学級。

総員30名 欠員なし
現在員30名。 番号!

(点呼を取る声)

(しのぶ)1欠!
(教場長)列外1 異常ありません!

≪当直教官に… 注目!

(一同)1 1 1・2!
(須賀)横! 揃えろ 横!

(一同)1 1 1・2!

(須賀)顎引け! 顎!
声出せ 声!

(須賀)内側 膨らむな!
(平田)はい!

(一同)1 1 1・2!
(須賀)外側 遅れるなよ!

(一同)1 1 1・2!

(須賀)第1列 6歩
第2列 3歩前へ… 進め!

(須賀)手帳!

(須賀)第1列 3番員
手元を見るな!

はい!
(須賀)もたもたするなよ。

(一同)はい!

(須賀)納め! 警棒!

(須賀)体で覚えろ 体で!

(須賀)伸ばせ!

(須賀)第3列 3番員!
全員が迷惑してるぞ!

はい!
(須賀)納め!

(須賀)教場長!
(教場長)はい!

(須賀)お前が だらしないから
全体が だらしないぞ!

(教場長)はい!
(須賀)金 もらってんだろうが!

(一同)はい!
(須賀)学生じゃねえんだぞ!

(一同)はい!
(須賀)警笛!

(須賀)日が暮れるぞ~。

(須賀)第1列 吹け!

(笛の音)

(須賀)力強く吹け! 力強く!
第2列 吹け!

(笛の音)

(須賀)お前のせいで
全員が迷惑してるぞ!

はい!
(笛の音)

(須賀)第3列 吹け!
(笛の音)

(須賀)しっかり吹け しっかり!
(笛の音)

(須賀)第2列 3歩
第3列 6歩前へ… 進め!

回れ 右!

6歩前へ… 進め!

(須賀)回れ 右!

(須賀)休め。 楽に休め。

(平田)もしもし
ちょっと いいですか?

(植松)何だよ。 急いでんだけど。
(平田)少しお尋ねします。

お名前を教えていただけます?
(植松)何で あんたに

名乗らなきゃいけねえんだよ!
(平田)えっと…。

(植松)植松っていう者だ。
(平田)はい。

持ち物の中身を
見せてもらえますか?

あっ 待ってください。 私が…。
(植松)てめえ!

ここまで。 おい 平田

いきなり大声を出されて
ひるんでるようじゃ

警官は 務まらねえぞ。
(平田)すみません。

俺が ポケットに
手を入れたところを見てたか?

(平田)いや… はい。

どっちなんだ。
(平田)見落としました。

何度も言ったはずだよな。

職質中は 相手の動きから
目を離すなって。

ポケットから刃物を出されたら
どうするんだ!

(植松)そんなざまじゃ
親父さんが泣くぞ。

反省文 原稿用紙 20枚。 戻れ。
(平田)はい。

(植松)よく聞け。
地域警察官が摘発する

刑法犯の4割は
職務質問によるものです。

つまり 警察官にとって
最も重要な仕事ということだ。

次 宮坂。
(定)はい!

(植松)職務質問 始め。
(定)すいません。

どちらに行かれますか?
(植松)家に帰るとこだよ!

(定)ちょっと 持ち物 拝見します。
(植松)勘弁してくれよ。

残業で疲れてるんだからよ!
(定)それを開けてもらえますか?

うるせえな! お巡りだからって
偉そうにすんじゃねえよ!

何て 法律に書いてあるんだよ!

ここまで。 腕立て 20回。
(定)はい!

(植松)今のは 何がいけなかった?
(しのぶ)はい!

(植松)楠本。

教官が あくびしたのを
止めませんでした。

そう。 もし 手に覚醒剤
隠していたら

飲み込まれちまったぞ。
他には?

(日下部)はい。
(植松)おう。

(日下部)バッグを開けたとき
立ってるだけで 無防備でした。

(植松)そうだ。 さっき言っただろ。
凶器を出されたら どうするんだ。

何を聞いていた?

平田も下手だが
お前は 輪をかけて駄目!

お前に警察官は 無理。

学校 辞めるか?
給料 もらってるんだろ。

実際 職質は 不審者のみに
行うものではありません。

事件の目撃者や
参考人に対しても行います。

(南原)ねえ 次は 誰だと思う?
辞めてくやつ。

辞めさせられるっていうか。
(樫村)1カ月で 5人辞めたしな。

(南原)次は うちの教場の
宮坂さんだな。 へまばっかするし。

(樫村)確かに。
(青島)お疲れさまです。

(南原)あっ 青島 これ お土産。
(青島)ありがとうございます。

(樫村)あっ… いたんですか?

(南原)休みなのに
外出しなかったんですか?

この間のペナルティー
トイレ掃除 1週間。

あっ… これ お土産です。
温泉 行ってきたんで。

≪お疲れ。
(南原)ああ ちょちょ… これ。

入浴剤。
(生徒)入浴剤?

(すすり泣き)

お疲れさまです。

手伝おうか?

ホントですか?
ありがとうございます。

(平田)前の仕事で 結構やってた。
トイレ掃除。

(定)
ビルの管理会社でしたっけ?

何で 辞めちゃったんですか?

(平田)
同僚から 嫌がらせ受けてね。

(定)そうなんですね。

その前は 飲食店でしたっけ?

そっちは 残業 多すぎてね。

(定)ここ 残業ゼロ。
何たって 11時 消灯ですからね。

平田さん
お父さんから 手紙 来たんで

あとで 持っていきますね。
(平田)いいよ。

よくないですよ。

息子に書くのが照れくさいから
僕に送ってるんですから。

(定)「警察学校は
入ってから2カ月が勝負だ」

「それまで 歯を食いしばり

時には
自分を殺すのも必要だ」

「だけど 本当に死ぬなよ」って。

だから… ねっ 平田さん。
頑張りましょう。

(チャイム)

連絡します。
植松教場の生徒は

至急 第3教場に
集合してください。

繰り返します。
植松教場の生徒は

至急 第3教場に
集合してください。

気を付け!

お願いします。

(教場長)敬礼!

(教場長)よろしくお願いします!
(一同)よろしくお願いします!

(四方田)休め。
(教場長)休め。

皆さん 揃いましたね。

担任の植松教官なんですが

体調を崩されて
昨晩 入院しました。

心配ですが
いずれ回復するでしょう。

復帰するまでの間

代理で担任を務める
教官を紹介します。

(風間)失礼します。

(紙を整える音)

(風間)風間 公親だ。

(四方田)風間教官には
植松教官が復帰するまでの間

しばらく 皆さんの
指導をしていただきます。

服部教官には 引き続き
副教官を務めていただきます。

(しのぶ)無愛想すぎない?
笑顔で よろしくとかないわけ?

(沙織)何か怖いよ… しのぶ。
(羽津希)どうだろ。

意外と ああいう男って
女に弱いかも。

(羽津希)わっ!
(しのぶ)怖っ。

何で 初日が 俺なんだよ…。

宮坂 入ります。
失礼します。

(ノック)
(定)教場当番の 宮坂 定です。

入れ。
失礼します。

風間教官 第3教場にて
1限目の授業 お願いいたします。

失礼しました。

宮坂といったな。
はい。

聞くが 君にとって
警察学校とは どんな所だ?

はい。 己を鍛錬する場であり
警察官としての自覚を持って…。

ふるい… でしょうか。

警察官としての
資質に欠ける学生を

早い段階で はじき出すための
そういった意味の

ふるいにかける場では
ないでしょうか。

なるほど。 もう一つ 聞く。
はい。

君が警察官を志した理由は?

雪のせいです。

雪?
はい。

私は 4年前
雪山で死にかけました。

≪(雪を踏む音)

(定)そこを助けてくださったのが
駐在所に勤務する警官でした。

その方は 天候が荒れたとき
自分の受け持ち区域を

丹念に見回っていました。

つまり 命の恩人に憧れたからか。

はい。
その巡査部長の息子さんが…。

少し残念だ。
えっ?

憧れてるようでは
先が思いやられる。

な… 何でしょうか?

これが バッグという想定だ。
えっ?

私に職務質問してみろ。
今 ここでですか?

やるのか やらないのか
どっちだ?

やります。

始め。

すいません。
ちょっと よろしいでしょうか?

何です?
宮坂という者です。

名前を教えていただけませんか?
何を根拠に そんな質問をする?

警察官職務執行法第2条です。

不審者に対して 職務質問できる旨
定めてあります。

風間だが。

では 風間さん そのバッグを
開けさせてもらっても

よろしいでしょうか?
急ぎの用がある。

やましいところがないのであれば
どうか お願いします。

では 風間さん

私が調べるところを
見ていてもらえませんか?

顔を そらさないでください。
両手をポケットに入れないように。

そこまで。

完璧だ。

なぜだ?

なぜ 授業のとき
わざと下手なふりをした?

《それを開けてもらえますか?》
《うるせえな!》

君がしたことは
植松教官への背信行為だ。

君には ここを辞めてもらう。

サインして持ってこい。
いつにする? あしたかあさってか。

何なら 今でもいい。

君に 一つ 課題を与えよう。

気を付け!

(教場長)敬礼!

よろしくお願いします!
(一同)よろしくお願いします!

休め。
休め。

平田。
はい…。

すまないが
こっちまで来てもらえるか?

はい。

私の胸ぐらをつかめ。
は… はっ?

同じようにつかめ。

そんなこと できません…。
やれ。

従わないなら
ここから出ていってもらう。

いいです…。
辞めたって いいです。

戻っていい。

誰か 志願者はいるか?

都築。

申し訳ありません!
気にするな。

2人とも戻っていい。

君たちもいずれ
街頭パトロールに出ることになる。

繁華街では 酔っぱらいや
チンピラから絡まれることもある。

今のようにな。

みんな 目を閉じろ。

他人を罵倒する言葉を
思い浮かべてほしい。

おい クズ!

カス! ゴミ。 何でもいい。
どんな言葉を思い浮かべた?

樫村。

はい。

この給料泥棒。
ゴミでも食ってろ。

自分で言うか。 南原。
(南原)はい。

お前を人類の一員として
認めない。

(手をたたく音)
なかなか 手厳しいな。

岸川。
はい。 このバカ野郎…。

ゆっくり歩いて
ここまで来てもらえるか?

他のみんなは
今 思い浮かべた言葉を

岸川に浴びせてほしい。

声を張り上げて 何度もだ。

歩いてこい。
はい。

どうした?
なぜ 指示に従わない?

(しのぶ)できません。
さすがに 抵抗あります。

君は 楠本しのぶだな?
はい。

それでいい。
汚い言葉を口にしたところで

得など一つもない。

だが 想像はできたろ?
トロール中に飛んでくる罵声を。

みんな よーく覚えとけ。

それが 今から5カ月後の
君たちの姿だ。

怖いか?
なら ここを辞めた方がいい。

いえ… 続けます。

私は 気が弱くて 怖がりです。

そんな自分を鍛えるために
警察学校に入りました。

なので…。
戻っていい。

はい。
警察官が 街中で絡まれることは

よくあることだ。
制服をつかまれる。

それも 珍しいことではない。

そうした事態が起きた場合
君たちは どう対処する?

逮捕してやります!

君は 日下部だな?
はい。

罪名は?
公務執行妨害です。

彼と同じ意見の者は?

(生徒たち)はい。
なるほど。 下ろせ。

私の結論は こうだ。

やめておけ。

公務執行妨害で逮捕した後

作成に必要な書類を
答えられる者は?

(羽津希)はい。
菱沼。

(羽津希)送致書 被害届 供述調書
実況見分調書 前科照会書…。

まだ あるぞ。

石山。
(石山)はい。

あ… 分かりません。

なら 枝元。
(佑奈)はい。

(佑奈)現行犯人逮捕手続書。

捜索差押。

弁解録取書

あと…。
もういいだろ。

少なくとも
15の書類を作る必要がある。

公妨の法規定は?

石山。
(石山)はい。

分かりません。 フッ…。

すいません。

はい。
岸川。

(沙織)3年以下の懲役
もしくは 禁錮

えっと… あとは…。
えっと…。

または 50万円以下の罰金… です。

2人は いいコンビネーションだ。

そう。 公務執行妨害
決して 軽い罪ではない。

むしろ重罪といってもいいだろう。

だから これほどの
ペーパーワークが発生するわけだ。

だが 君たちは 逮捕した後の
仕事を考えたことがあるか?

書類制作に 何時間かかると思う?

そんなことに
時間と労力を割かれるな。

そんな暇があったら
1分でも長く外に出て

トロールした方が
世の中のためになる。

酔っぱらいに絡まれても我慢しろ。

警察官は
忍耐だということを覚えておけ。

返事。
(一同)はい!

今日は 初めてで
準備ができてないから

授業は これで終わりだ。

あとは 自習とする。

(教場長)気を付け!

敬礼!

(教場長)ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました!

あっ そうだ。 都築。
聞かせてくれ。

君は なぜ 警察官を目指す?

(都築)
警官に 色々 文句があるからです。

君は ここに向いてる。

(教場長)休め!

(羽津希)ちょっと 都築さん。
度胸あるね。

えっ!? 何よ!
(都築)いいから じっとしてろ。

やめなよ。

(都築)おかしいと思わないか?
(定)何が?

あんな簡単に
ボタンが外れるわけない。

あ… 確かに。
これぐらいじゃ取れないよね。

じゃあ 細工してあったってこと?
(羽津希)まさか。

お前ら だまされんなよ。

(しのぶ)よーし 食べよう。
(沙織)おなかすいた。

(しのぶ)いただきます。
(沙織)しのぶ これ一個食べない?

いいの?
(沙織)うん。 3つあるし。

(しのぶ)やった~。
じゃあ しょうが焼きいる?

(沙織)えっ 欲しい。 やった~。

じゃあ じゃあ あの…
俺も これと しのぶさんのそれ。

(しのぶ)い・や。

(樫村)カレー味に変身っと。
みんなも どう? 他にもあるよ。

どっから持ってきたんだよ。
(樫村)いいから いいから。

ふりかけは?
(石山)はい!

ちょうだい。

え~ 何? そのメガ盛り
(佑奈)何?

なあ それより
さっきの授業 気付いた?

目ですよね?
(日下部)うん…。

それもそうなんだけど。
(しのぶ)あの教官

生徒の顔と名前 全部 覚えてた。
(日下部)そう 初めてなのに。

(沙織)
そういえば そうだったかも。

ねえ。
(定)何?

あの暗いの何とかなんないの?
(定)えっ?

平田さん。

どうしたんです?
(平田)別に。

抜き打ち検査で引っ掛かった。

それで 階段10往復。
最後 足もつれて こけちゃって。

何が引っ掛かったんですか?

(平田)これじゃ読めないってさ。

ハァ… いや ホント
ここ 聞きしに勝るとこだ。

罰ゲームばっか。
しかも つまんない理由でさ。

こういうのって ありなの?

ちょっと待っててください。

ねえねえ 誰か
マジックペン 持ってない?

(樫村)はいよ。

ありがとう。
(樫村)どうもで~す。

何でも持ってんな。
(樫村)どうもです。

ちょっと いいですか?
(平田)何?

(定)マジックペンが にじむのは

繊維の隙間で 毛細管現象
っていうのが起きるから。

だから先に 水分で その隙間を
埋めちゃえばいいんです。

できた。 どうです?
(平田)宮坂って理系?

いえ。 理科の実験で。

小学校の先生
やってたんだっけ?

すぐ 警察官に
なりたかったんですけど

親に反対されて。 説得するのに
2年かかっちゃいました。

あっ お父さんからの手紙
読みました?

ああ。

じゃあ お先。

♬~

♬~

ハァ…。

(ノック)
(定)失礼します。

宮坂 定 参りました。

報告…。

≪(気合)

(気合)

(定)失礼します。

(定)失礼します!
報告します。

授業中に 硫黄のにおいを
させている者が何人かいました。

土日に外出したときに
入浴剤を持ち込んで

風呂で使ったんじゃないかと。
私も もらいましたが捨てました。

私の右目が そんなに気になるか?

すいません! それと
授業中に 服部副教官が

10回以上 あくびをしました。
昨日 お酒を飲み過ぎたようです。

他には?
えっと…。

男子寮の1階のトイレから

便器用の洗剤が
1本なくなりました。

誰かが
勝手に持ち出したと思われます。

なくなったのは いつからだ?

(定)気付いたのは 昨日です。
何のために?

(定)塩酸が入っていて
強力ですから

さびを取るためでは?
あそこの ちょうつがいですかね。

寮の裏門なんですけど
さびてて 夜に生徒が

門を開け閉めするたびに
ギーギー うるさいんです。

その さびは 落ちたのか?
いえ まだ ギーギーいっています。

生徒は まだ部屋にいるな?
はい 入浴時間までは。

グラウンドに集合させろ。
ランニング 25周だ。

えっ?
行け。

はい!

(ドアの開閉音)

また 来た!
(樫村)また抜かれた… 速いよ~。

あっ 日下部さんって
ボクサーだったんですよね?

うん。
(沙織)チャンピオンだったんですか?

ほわーんと きついこと言うね。
(沙織)えっ?

チャンピオンだったら
こんなとこ いるかよ。

あっ そっか。

お前 さっき 教官と道場いたろ?

また 変なこと言って
怒らせたのか?

違いますよ。
教官から課題もらったんで。

課題? 課題って何だよ?

課題は 課題です。

(日下部)何だよ 課題って。
(都築)宮坂には 気を付けろ。

あいつ 教官のスパイかも。
(しのぶ)スパイ?

私も 教官のスパイになりたい。
女スパイ!

(石山)えっ?

女スパイ? 誰が 女スパイ?

ハァ ハァ ハァ…。

(せき)

いった!
(南原)風呂 風呂…。

あっ 定。
せっけん 持ってない?

持ってる 持ってる。
(石山)貸して。

(南原)せっけん 俺 あるから。
風呂 あと15分しかないよ!

じゃあ シャンプー 貸して!
(定)はいよ。

ねえ 宮ちゃん。
(定)はい。

(平田)悪いけど
ちょっと 頼まれてくれない?

何ですか?
(平田)あしたの1時限

逮捕術でしょ?
俺 手錠のかけ方 いまいちでさ。

練習相手になってよ。
(定)風呂 行かないと…。

すぐ終わるから。

はい…。

ごめんね 宮ちゃん。
(定)いえ。

じゃあ。
(定)はい。

うっ! 痛っ… 平田さん!?

平田さん 痛いっす! 痛い…。
(平田)ちょっと待って。

(定)痛い! 痛い!

あれ? うまくできた。

(定)平田さん マジで痛いっす。
何すか? これ。

ねえ 宮ちゃん。

どうやら 俺さ
なくしちゃったみたいなんだよね。

自信と気力。

もう無理。
ここには いられないよ。

平田さん?

あれ? もしかして
俺が脱走すると思った?

それは ちょっと無理。
親父に恥かかせらんないもん。

近所にも合わせる顔ないし。

どこにも逃げらんないんだよ
俺は。

クイズね。

俺が この学校で
一番 嫌いなものは何でしょう?

えっと… えっと…。

罰ゲーム。 教官の。

(平田)違うよ。 それは 2番目。

じゃあ… き… 規則。
厳しい規則ですか?

(平田)ハハハ 遠くなっちゃった。
それは 3番目。

じゃあ…。

1番目はね

お前だよ 宮坂。

これ 宮ちゃんが捨てたやつ。

もったいないから取っといた。

あっ じゃあ もう一個 クイズね。

硫黄入りの入浴剤と

絶対 混ぜちゃいけないものって
何でしょう?

学校の先生やってたんだから
分かんだろ こんぐらい。

正解は…。

酸性の洗剤。

それ…。
(平田)この2つを混ぜると

硫化水素になって
ガスが ぼわーん。

吸い込んだら 一発で即死。

(平田)ねえ 宮ちゃん

かばってくれたからって
俺が喜ぶとでも思った?

お前さ あんまり よく
考えなかったみたいだな。

自分より出来の悪い
ふりをされた人間が

どんな気持ちになるかって。

みんなの前で怒られるのは
つらいよ。 罰ゲームは苦しいよ。

けどな 人から

哀れみを受けるってのも
相当 しんどいぞ。

ひ… 平田さん 聞いて。

俺は よかれと思って。
助け合えば お互い…。

助けたんじゃない!
見下したんだ お前は!

うっ…。

(定)平田さん… き… 聞いて。
平田さん やめて。

落ち着いて。 やめ… やめて。
平田さん! 平田さん!

平田さん!
≪(ノック)

≪平田 風呂の時間だ。
宮坂もな。

(定)風間教官 助けてください!
(平田)来てもらっては困ります!

巻き添え食いますよ!
(定)教官! 教官 助けて!

(ノック)
(平田)来るな!

来るな! あっち行け!

構わん。 やれ。
あっ!?

やってやるよ!

(定)お願い… 平田さん! 教官!

(平田)うるせえ!
(定)教官! 何で!?

助けて! 何で!
やめて! やめて! 平田さん!

平田さん… 平田さん!
やだ… 平田さん!

平田さん お願い!

さっさとやれ。

(定)うわああああーっ!!

(服部)取り調べにおいて
全ての被疑者が

そう簡単に べらべら
しゃべってくれるはずもありません。

(服部)そこで 様々な取り調べの
テクニックがあるわけです。

とはいっても それを使うには
必ず 押さえておくべき

基本のポイント
というのがあります。

まずは 被疑者に関するデータを

全て把握しておくことが
大切です。

被疑者の家族構成 交友関係
学歴 職歴 血液型など

つかめる情報は 全て
頭に たたき込んでください。

それでは
実際に やってみましょう。

日下部。
(日下部)はい。

(服部)菱沼。
(羽津希)はい。

♬~

♬~

♬~

(机をたたく音)
(日下部)てめえ!

さっさと吐け おらぁ!
(羽津希)まあまあ…。

あなたは 何もしてませんよね?

その正直そうな目を見れば
分かりますって。

あなたは 悪いことなんか
できませんって。 ねえ?

(服部)そこまで。
大げさだけど まあ いいでしょう。

(羽津希)よし!
(服部)一人が脅し役

一人が なだめる役になる。

いい警官と
悪い警官という手法です。

被疑者が初犯で
おびえてる場合に有効です。

じゃあ 2人とも戻って。
(日下部)はい。

はーい。

イェーイ!

イェーイ!
(服部)さっさと戻りなさい!

はーい。

(くしゃみ)
(服部)緊張感のない人は 誰!?

楠本。
(しのぶ)はい。

(服部)他に どんな手が
ありますか? やってみて。

はい。

はい いいでしょう。

取り調べ中に もう一人の刑事に
入ってきてもらい

耳打ちさせるんです。
ささやくまねをするだけで

被疑者は 不安になり
自白を始めます。

では 実際に 取り調べを
やってもらいましょう。

あなたは 昨日 飲酒運転をして

県庁前の交差点で
人をはねて 逃げたという設定。

車の色は 青。
(沙織)分かりました。

取り調べ 始め。

(しのぶ)あなた 昨日の晩
どこかの店で 一杯やりましたね?

いえ お酒 飲めないし
早く帰りました。

そう。 でも 変ね。

昨日 青い色の車が
人をはねて 逃げたの。

現場に残ってた塗装のかけらが
あなたの車の色と一致しました。

それは 思い込みでしょ?

同じ色の車なんて
たくさんありますけど…。

ないよ。

車も日焼けしますからね。

同じように量産された車でも
一台 一台 微妙に色が違うんです。

ところで 県庁前の交差点を
通ったのは 何時ごろ?

(服部)うん。 今のも うまい。

「交差点を通りましたか?」と
聞かずに

通ったことを既成事実にして
ずばっと切り込む。

そういう意表を突いた質問が
利くんです。

あなた 刑事を目指してるの?
(しのぶ)どうしたの?

沙織!?

(服部)保健委員!
(生徒)はい! 先生 呼んできます。

(生徒)警察学校 1。
(一同)そーれ。

(生徒)2。
(須賀)おい ペース 気を付けろ!

(生徒)1 2 3 4。

(須賀)よーし あと1周!
(日下部)頑張れ ほら。

あとちょっとだ。
(羽津希)佑奈… 佑奈!

はい。

(しのぶ)ああ… ハァ~。

(樫村)ねえねえ… 今度さ
僕の部屋 派手に飾り変えてよ。

何で 今なのよ。
(樫村)代わりに欲しいもの

あげるからさ。
化粧水でも リップでも。

何言ってんのよ。
(樫村)えっ だって

ここ来る前は
家具屋だったんでしょ?

インテリアコーディネーターよ。

(須賀)3分後に
完全装備で 再集合!

(生徒たち)はい。

(須賀)盾 正面 左前へ 構え!

(生徒たち)おう!
(須賀)隙間 つくるなよ!

≪ほら 集中しろ! 集中!

(須賀)
死にたくなかったら踏ん張れ!

い~! 痛い!

(佑奈)う~…!

(須賀)おお いいぞ 枝元!
力は 正義だ!

はい!

疲れてるのか?
お疲れさまです!

ご心配おかけして
申し訳ございません。

2カ月目に入ると
体が悲鳴を上げる。

みんな 一度は ダウンする。

楠本は 元気だ。

仲がいいみたいだな。

(沙織)はい。 勉強 教えてくれるし
身の回りのことも…。

優しくしてくれるので
つい甘えてしまって。

君宛てに届いた手紙だ。
ありがとうございます。

(日下部)なあ これ
やる意味 あんのかよ。

機動隊なんか行かないし。
(日下部)だよな。

(都築)来てたろ。
一人 偉そうなのが。

(定)あっ いた。

(都築)優秀な生徒を
スカウトしに来たんだ。

(佑奈)えーっ!?

(羽津希)もう お嬢さまに
何やらせんのよ。

筋トレしなきゃ~…。
こんな所か 警察学校。

しのぶ。

聞いて…。
(しのぶ)何?

最近 嫌な手紙が届くの。

脅迫状みたいなの。
(しのぶ)えっ?

もう 5通ぐらい来て また来た。

あのね…。

「お前が 昔 犯した罪を
知ってるぞ」みたいなやつ。

何これ? 怖っ。

(くしゃみ)

(しのぶ)ごめん…。

つらいね 花粉症。

それより そっちは?
(沙織)もう大丈夫。

できた。
(しのぶ)プッ… どこが私よ。

えっ? そんな似てない?

どう? 似てるでしょ。
(沙織)うまい。

(しのぶ)
ちょっと若くしておいたからね。

2年前の沙織だよ。
写真 思い出しながら

描いてみました。
(沙織)写真?

前に アルバム 見せてくれたじゃない。
車と一緒に写ってるやつ。

ベンガラ色の車。
(沙織)ベンガラ?

ほら。
(沙織)《そうそうそう》

(しのぶ)《赤れんがの前だ》
(沙織)《そうなの。 これ》

《そうそう ちょうどね
免許 取りたてで

車 乗ってたから。
今度 行こうね》

あっ… ああ あれね。
ベンガラ色っていうんだ。

ちょっと 鉛筆 取ってくる。

誰 描いてんの?
(樫村)あっ。

誰を描いてるのって聞いてんの。
(石山)俺だよ。

沙織ね?
(石山)沙織ちゃん?

えっ? 何? 何?
(石山)何で?

目の前にいるの俺じゃん。

(沙織)あっ…。
(樫村)うまいでしょ。

欲しいならあげるよ。
(沙織)私の… ひどい。

(石山)おっ 似てる!
沙織ちゃんじゃん。

俺にちょうだい。 部屋に飾る。
(沙織)しのぶ~…。

からかうのやめなさい。
沙織なら

怒らないと思って。
(石山)あっ!

(しのぶ)何これ?
(石山)待って。

俺のは やめてよ。
俺のは やめて… ちょっと もう!

(しのぶ)あんなの
警察官にして いいのかな?

(沙織)ありがとう。
いつも助けてくれて。

これからも見捨てたりしないでね。
(しのぶ)しないよ。

(沙織)絶対だよ?
絶対に 裏切ったらやだよ。

じゃあさ 2人で突き止めようか。
脅迫状 出してる 犯人を。

えっ…。
でも どうやって?

差出人の目星は ついてるの?

ここの生徒だと思う。
何となくだけど…。

う~ん。

なら 怪しいやつを見つけて
取り調べるの。

「いい警官 悪い警官」とか
「耳打ち法」とかで。

うん…。
(しのぶ)昔は

悪い人を拷問にかけたらしいよ。
(沙織)えっ? 拷問?

うん。 江戸時代の
「石抱き」って拷問 知ってる?

ううん。

座って 座って。
(沙織)えっ?

(しのぶ)100kgくらいの石を
こうやって載せて

自白させたんだって。
(沙織)へぇ~。

さあ 吐け。
苦しかったら吐けって。

(沙織)え~。 痛いよ~。

そんなに 痛かった?

別に。
(しのぶ)沙織?

♬~

♬~

(くしゃみ)

(くしゃみ)

♬~

♬~

(しのぶ)「岸川 沙織に告ぐ」

「2年前の6月2日に
お前が犯した罪を 俺は知っている」

(しのぶ)「人をひき殺しておいて
ただで済むと思うな」

「絶対に 逃げられない。
さっさと警察に出頭しろ」

≪(ノック)

(しのぶ)はい。

(生徒)お疲れさまです。
風間教官が お呼びです。

教官室に お願いします。

(ノック)
(しのぶ)楠本しのぶです。

入れ。
失礼します。

岸川の体調は どうだ?

軽い目まいを起こしただけで
異常ありません。

ご心配 お掛けしました。

分かった。
失礼します。

服部副教官から聞いた。

取り調べが見事だったらしいな。
君には 才能があると言っていた。

いえ…。
それを伸ばしてみる気はないか?

刑事を目指せと?

(くしゃみ)
(しのぶ)ああ… すいません。

ありがとうございます。

週末に 外泊願を出してるな。
法事か。

はい。
祖母の墓へ行ってまいります。

マスクを忘れるな。
おばあさんは 幾つで亡くなった?

九十… 一だったと。

自分のを持っていけ。

いいんですか? 返してもらうのは
外出の前と規則に…。

構わん。
法事の打ち合わせとかあるだろ。

ありがとうございます。

どう思う?

はい?
このデスク周りを見て。

正直に言ってくれ。

失礼ですが
洗練されてるとは いえません。

ほう なら どう変えればいい?

ここが飛び出していると
動線の邪魔にもなりますので

レイアウト的にも
面を揃えた方がいいと思います。

なるほど。

あと こちらの色に変えれば
デスク周りが 華やかになります。

仕事するには 明るすぎないか?

いえ。 このワンポイントで
バランスが取れます。

これからの季節を考えれば
寒色も楽しむべきです。

座って。
はい。

なぜ この才能を捨てた?
えっ?

インテリアの仕事を辞めて
警察官を志した動機は?

子供のころから憧れていて。

ところで 今日は 誰を描いた?

はい?

ああ… 岸川さんです。
昨日は 誰を描いた?

えっ…。

君のここだ。
鉛筆で黒くなってる。

ええ ですから 今日
絵画クラブで…。

いや 君の手は
木曜日以外でも汚れてる。

絵画クラブが
あるなしに かかわらずだ。

部屋で
誰かの絵を描いているのか?

取り調べみたいです。

ああ すまない。

生徒が 少しでも変な動きをすると
気になってしょうがない。

悪い癖だ。

失礼します。

岸川のことで 一つ 忘れていた。

彼女に 時々 手紙が来る。

あれを出してるのは 君か?

そうです。
なぜだ?

ただの いたずらです。
ちょっと ふざけてみただけです。

岸川さんは…
沙織は 一番の友達ですから。

(しのぶ)失礼しました。

(羽津希)よっ。
(都築)肩の筋肉 意識して

押し出す。
(羽津希)ねえ これさ

腕 太くなんないよね?
それ やなんだけど。

(都築)早くやれ。
(羽津希)う~!

(都築)黙ってやれ。
(羽津希)くっ…。

あっ。

ハァ… ちょっと休憩。

ねえ この前 何があったの?

平田さんのこと。
急に 辞めたでしょ。

女子寮で みんな噂してる。
自殺騒ぎがあったって。

宮坂さんって
ホントに 教官のスパイなの?

(都築)そいつ 教官にチクって
尻尾 振ってんだ。

楽しいか?
刑事みたいに嗅ぎ回って。

だから 課題もらったんだって。

気付いたことを
毎日 報告しろって言われてんの。

(羽津希)やっぱりスパイじゃない。
(定)従わないと まずいんだよ…。

嘘がバレて 退校届 渡されて
ここ辞めろって言われてる。

(羽津希)そうなの? ヤバいね。

あっ しのぶさんもやる?

これから あしたの実習の準備
しなきゃいけないから。

(定)いてて! 何っ!?

何か 密告したでしょ。
風間教官に。

誰のどんなことをチクったの?

さあ 吐け! 苦しかったら吐け!

いいかげんにしろって!

まさか 何か やらかした?

別に。
(定)覚悟しておいた方がいいよ。

にらまれたら終わり。
逃げられない。 必ず見抜かれる。

俺は あんとき 教官に
2つのことをバラバラに伝えた。

入浴剤が持ち込まれたことと
トイレの洗剤がなくなったこと。

教官は すぐに結びつけた。

誰かが硫化水素
作ろうとしてるって。

俺たちをランニングさせてる間に
寮を調べたんだ。

それで…。

(定)《平田さん! 平田さん!
平田さん お願い!》

《うわああああーっ!!》

(平田)《吸えよ! 吸えって!》

(定)教官は 洗剤の中身を
水に すり替えて…。

(平田)《何で?》

(定)だから 俺は
死なずに済んだんだ。

《何だよ チクショー!》

(定)ギリギリのとこで

俺は 生死の境まで
追い詰められたんだ。

♬~

♬~

♬~

よいしょ。

(定)
《覚悟しておいた方がいいよ》

《にらまれたら終わり。
逃げられない》

《必ず見抜かれる》

(作動音)

誰? 作業中です。

操作盤 動かさ… あっ!

うっ…。

(しのぶ)うっ!

うっ! うっ…!

あっ… う~!

うっ! ハァ…。

うっ! うう…。

うっ… うわあああーっ!!

楠本しのぶは? いたの?

(生徒)岸川 沙織もいません。

(しのぶ)うっ…。

ハァ ハァ ハァ…。

(呼び出し音)

(しのぶ)お願い… 出て。

(呼び出し音)

ハッ… 楠本です。
どこだ?

教官… 駐車場で
機械に足を挟まれました。

来てください。

挟まれたのは 何時ごろだ?

6時ごろです…
助けてください…。

4時間前か… 痛みは?

もう まひしてます…。

事故か?

違います…。
早く来てください。

君と岸川 沙織の間に
何があった?

そんなこといいから

早く助けてくださ…。
(通話の切れる音)

教官?

教官! 何で…。

(呼び出し音)

教官?

操作盤は 向こうです。
早く動かしてください…。

何してるんですか?
苦しいか?

もちろんです。 だから…。

まだ答えを聞いてない。
君と岸川の間に何があった?

話せ。

岸川の部屋から出てきた。

君は ふざけて出したと
言っていたが

中身を読むかぎり違うようだ。

何で…。
何で 差出人が分かったのか。

そう聞きたいのか?

ミントの香りがする。

君が ハンカチに付けていた
ミントオイルの香りだ。

岸川も
この香りに気付いたんだろう。

君が 体を寄せたときに。

話せ。

話せ!

沙織は 車で人を殺しています。

私の恋人を!

(しのぶ)《あっ!》

(ブレーキ音)

(衝突音)

《和馬! 和馬…》

《嘘… 嘘… 和馬!》

おばあちゃんの法事なんて
嘘です。 彼のお墓参りに。

ドライバーの顔は 見たのか?

いえ…。
なら なぜ彼女だと断言できる?

できるんです!
車の写真を見ました。

同じ車種 同じ色です!

珍しい ベンガラ色でした。
インテリアの仕事をしてたので

どんな色も見分けられます。
間違いありません!

この手紙は
どういうつもりで出した?

もう助けてください…。
授業で聞いたか?

「いい警官 悪い警官」を。

この手紙に
悪い警官役をやらせて

自分は いい警官で
味方のふりをする。

いずれ 彼女は
真実を打ち明けてくる。

それが狙いか?

そうです。 全部 話しました。
出してください。

今度は 正直に話せるな?

警察官を志した 本当の理由は?

自分の手で犯人を…。
犯人を捕まえるために

警察学校に入った。 すると
たまたま同期に犯人がいた。

フッ…。

そんな都合のいい偶然が
あると思うか!

だったら
自分の目で よく確かめろ。

全て 岸川の同じ車だ。

どうして…。
偏光性の塗料を使っている。

だから 天候や時間帯で
色々な色に見える。

君の携帯と同じだ。

犯人の車は ベンガラ色だ。
岸川の車ではない。

思い込みは
警察官にとって命取りだ。

胸に刻んどけ。

なら…。

なら 沙織は
何で 私に こんなことを!?

犯人じゃないのに!
彼女は 君に依存してた。

なのに 君が裏切ったから。

一番の友達だと信じていたのに。

辞めます…。

だから… 許して…。

許して…。

もう… お願いだから…。

(しのぶの泣き声)

ハァ…。

あっ そのまま そのまま。

これ 水ようかん。
(しのぶ)あっ すいません。

それと…。

風間教官から。
まだ続ける気があるなら

つえを突いてでも
授業に出てこいと。

足の具合は?

あっ…。

お医者さんが
変なこと言ったんです。

死ななかったのは
運がよかったからじゃないって。

どういう意味でしょう?

さあ…。

あの人のすることには

何か 意味が
あるんじゃないでしょうかね。

そうは思えません。

風間教官のことは
昔から知っていますが

ああいう人になったのは
ごく最近なんです。

刑事をやっていたときに
色々ありましてね。

私にも責任があります。

こんにちは 警察です。
(教官)何だよ!

今 お時間ありますか?
(教官)邪魔 どけ。

ついてくんな!
(教官)お前ら 何がしたいんだ!

自転車も止められねえのか!
連帯責任として

全員 腕立て 20回!
(生徒たち)はい!

職務質問の相手は
歩行者だけとは限らない。

ドライバーが 車の中に

凶器や薬物を
隠している場合もある。

教場当番 誰だ?

(都築)はい。
(須賀)前へ。

あの車の中に
覚醒剤の袋が隠してある。

腕前を見せてみろ。
(都築)はい。

(笛の音)

(ノック)

エンジンを止めて
キーを抜いてください。

免許証を拝見します。

ありがとうございます。

車から降りてもらえますか?

お断りします。
(都築)お急ぎですか?

急いでないけど嫌。

左側のタイヤが
パンクしていますけど。

えっ?

(石山)おお~ 蛇柄。

(須賀)静かにしろ!
(石山)すいません!

すいません 見間違いでした。
パンクしてません。

(笛の音)
うまい やり方だ。

車から降りてこなかった場合は
嘘をつけ。

ライトが消えている。

後ろのトランクが開いている。
何でもいい。

続けろ。
(都築)はい。

ボディーチェック
よろしいですか?

(羽津希)どうぞ。
(都築)失礼します。

キャー! エッチ!

車の中を拝見します。

気付いた点を言ってみろ。

ラベンダーのにおいが
きついです。

においのきつい車は 要注意だ。

薬物のにおいを
消すためかもしれない。

都築の動きを よく見ろ。

人が物を隠す場合
一般的心理として

自分の目の届く所に
置く場合が多い。

どうだ? 何か分かったか?

分かりました。 調べながら
ドライバーの視線を見ていました。

後ろの席を ちらちら
見ていましたから おそらく。

上出来だ。
よくポイントを押さえてる。

どうだ? 見つかったか?

見つかりません。
(須賀)おい 菱沼

どっかに隠せって言ったよな。

君も よく考えたな。
手を開け。

うぇ~い 勝った!
(須賀)こら!

車の中の検索ばかりに
気を取られず

身体検査を徹底することだ。
たとえ 相手が女性でもな。

戻っていい。
はい。

都築。 学力の成績はトップだが
実務は まだまだだ。

警察官は
性格 悪くなれってことですね。

戻っていい。

何で その態度で
ここにいられんのよ。

さあ?
(石山)みんな 噂してる。

どうせ 父親が
地元のお偉いさんなんだろって。

父親は いない。

(須賀)何 しゃべってんだ!
(石山)すいません。

みんな よく聞け。
一つ 連絡事項がある。

昨日の夜 校内の施設で

故意によるものと思われる
ぼやが発生した。

すぐに消し止めたが
備品が損壊した。

心当たりのある者は
教官に申告すること。

(生徒)何が損壊したんですか?
(生徒)場所は どこですか?

(須賀)以上!
(教場長)気を付け!

教官に注目!

(須賀)ハァ~… チッ。

(教官)お疲れさまです。
(須賀)お疲れさまです。

ハァ…。

菱沼 羽津希なんですがね…。

何かありました?
(須賀)あいつ 学校 なめてやがる。

一度 びしっと言って
しめてやりましょう 服部さん。

一緒に。

服部さん。

服部さん。 聞こえてないふり
やめてください!

ハァ~…。

それ 持ち出し禁止ですよ。

(教官)では
それぞれの違いが分かる人は?

(生徒たち)はい。
(教官)山崎。

(山崎)暴行を加えたが ケガが
生じなかった場合には暴行罪。

ケガが生じた場合には
傷害罪が成立します。

(教官)はい いいでしょう。
え~ 次は

法定刑について 答えられる人は?
(生徒たち)はい。

(星野)お疲れさまです。

交代します。
(都築)ありがとうございます。

(樫村)ハァ~ テストの成績
また ビリでしたね 日下部さん。

来週 追試だ。
それに落ちたら いよいよヤバい。

(樫村)しかし 何で 学校の警備を
俺らにやらせるかな…。

警備会社に頼めばいいのに。

(日下部)警察が
ガードマン雇うのは問題あんだろ。

(樫村)いや~ 交番勤務のための
実習は 分かりますけど…。

寝不足 きついですよ…。

まあ でも そうでもないぜ。

巡回中に こんなものを見つけた。

聞いてねえか?

生徒の中に
持ち込み禁止のものを

手に入れて
売ってるやつがいるって。

そいつは
調達屋と呼ばれてるらしい。

調達屋…。
(日下部)ああ。

教官に 報告するんですか?
(日下部)いや。

自分の手で捕まえてやる。

交番で 休んでればいいのに。

(しのぶ)いや… 実習やらないと
卒業できないから。

(定)駐車場で
足 挟まれたって聞いたけど。

(しのぶ)ご覧のとおり。

(定)
沙織さん 急に辞めちゃうし…。

(定)
ねえ 風間教官に何かされた?

(しのぶ)
こういうことされたのよ!

(定)いって!

じゃあ
尋問されて 吐いたってこと?

ええ。 見抜かれた。
(定)そうなんだ。

あいつ 人の中の
微妙な変化みたいなものを

絶対に見逃さない。

鋭いよ。 隙がないし。

教官のこと褒めてるみたい。
ひどいこと されたんでしょ?

恨んでるんでしょ?

(教場長)特別講師に 注目!
よろしくお願いします。

(生徒たち)
よろしくお願いします!

災害救助の訓練を行う前に

お前ら 大きな災害が起きて
人を救助する際

最も念頭に置くことは?

はい…。
(教官)分からないのか!

救助される人の状態だ!
(生徒たち)はい!

誰かに 要救助者を
やってもらいたい。

やります。 救助者できないので。

お前。
(しのぶ)はい。

(教官)下ろせ。

さて この場合
どうやって救助する?

誰か やってみろ。
(石山)行けよ。 チャンス。

(教官)誰か やってみろ!
(石山)好きなんだろ?

はい! 僕が救出します。

お前。

他の者は 見学隊形。
(生徒たち)はい。

(南原)準備よし! 1・2…。

(教官)バカ野郎!
(南原)えっ?

お前 今 この被災者を
殺してたかもしれないぞ。

戻れ。
(南原)はい。

いいか。 誰かが長時間にわたって
重い物に挟まれていた場合

慌てて取り除いてはならない。

まず どのくらい挟まれていたか
質問すること。

4時間以内であれば
がれきを取り除く。

しかし それ以上であれば
手を出すな。

挫滅症候群と呼ばれる現象が
起こるからだ。

長時間 圧迫されれば
細胞が崩れ 血液が濁る。

そんなときに圧迫物を取り除けば
濁った血液が

一気に体の中を駆け巡る。

意識は混濁し
下手をすれば死に至る。

だから 目の前で
苦しんでいる人がいても

レスキュー隊の到着を待て。

つらいだろうが
それが 被災者のためだ。

それでは 訓練に入る。
(生徒たち)はい!

(ノック)

失礼します。
楠本しのぶです。

入れ。

外出の許可を
いただきに参りました。

♬~

何だ?

いえ…。

失礼します。

(石山)あれ? ないじゃん。

うっ!

(生徒)巡回に行ってきます。
(日下部)お願いします。

樫村。
(樫村)ん… はい。

話がある。
(尾崎)おう ご苦労さん。

(樫村)お疲れさまです。
(尾崎)道場で

ひと汗かいてきたよ。

(樫村)尾崎巡査です。
大学の先輩で

僕を警察官に誘ってくれました。

198期 日下部です。
(尾崎)幾つ?

32です。
(尾崎)へぇ~。 ここに来る前は?

プロボクサーを。
4回戦止まりですが。

ああ そう。
徹夜の交番実習はこたえるか。

まあ… 正直。
(尾崎)だが あと4カ月もすれば

本物の交番勤務だ。
ここで つらいことは

みんな役に立つ。
(日下部)ありがとうございます。

ほら 差し入れの菓子だ。
みんなで食え。

ありがとうございます。

(生徒)あれ? しまった…。
ちょっと 電池 取ってくる。

(都築)いい 俺が取ってくる。
(生徒)ごめん。

(都築)先 行っててくれ。
(生徒)分かった。

頑張れよ 後輩。
(樫村・日下部)お疲れさまです。

またな。
(樫村)どうもで~す!

(樫村)時間なんで
立番を交代してきます。

あっ… 何ですか?

石山が 調達屋の名前を吐いたよ。

《これを取りに来たのか?》

《あっ…》

《はい…》

えっ…。

(日下部)樫村

持ち込んだものが抜き打ち検査で
引っ掛からないのは 何でだ?

どこに隠してある?

見逃してくれませんか?
(日下部)無理だ。

もちろん タダでとはいいません。

日下部さん
欲しいものを言ってください。

調達します。
(日下部)ないね。

成績は?
(日下部)はっ?

学科の点数です。

成績 最下位で ヤバいですよね。

ここを出てけって言われたら
どうするんです?

新しい仕事 見つかります?

(樫村)奥さんと子供…
いるんですよね?

僕には 調達できるんですけど。

日下部さんが欲しい

点数を。

どうやって?

(南原)いってらっしゃーい。
(生徒たち)いってきます。

(石山)何? デート? デート?
朝帰りは 駄目よ~。

(南原・石山)おお…。
(定)お疲れ。

(石山)何だ? あいつ。
急に真面目になっちゃって。

教官の飼い犬だ。 気を付けないと。
(石山)だな。

♬~

♬~

(しのぶ)急に ごめんね。
(沙織)ううん 休憩時間だったから。

私の思い込みで 沙織を…。

だから 謝りに来たの。

謝るのは こっちだよ。

だって… その… 足を。

治るよ。 風間教官のおかげで。

ごめんなさい。

私 どうにかしてた。
正気じゃなかったの。

私も。 ホントに ごめんなさい。

学校は?

戻った。
どうしてか分かんないけど。

あっ ねえ 学校に戻る気はない?

(沙織)無理。
(しのぶ)だけど 沙織…。

(沙織)警察官になっても
使い物にならないと思う。

人に寄り掛かる性格 直さなきゃ。

頑張ってね。

うん。 沙織も。

また 会いにき…。

あっ… また これだ。
しのぶに甘えてる。

いいよ また来る。
また コーヒー 飲みに来る。

私の愚痴も聞いてよね。
こう見えても 色々あるんだから。

勉強のこととか
風間教官のこととか。

うん。
(しのぶ)うん。

あっ… ハァハァ…。
(服部)皆さんは

自殺死体を発見したと通報を受け
この事件現場に臨場しました。

さあ この場合
まず 何に注意すべきですか?

(樫村)はい。
(服部)樫村。

自殺の可能性があるとのことで
ガス漏れが考えられます。

正解。 臨場した皆さんの
身を守るためです。

爆発の危険性があるため
まず 火の気がないか確かめます。

(服部)この部屋に
火花を起こすようなものは

ありますか?
誰か 答えなさい。

(南原)はい。
(服部)お前は死体だろうが!

(南原)すいません。

(服部)誰か いませんか?

はい。
(服部)日下部。

蛍光灯です。
(服部)正解。

でもね 日下部 ここには他にも

発火の原因となるものが
まだ 2つあります。

答えられたら
追試を免除しましょう。

失礼します。

何かの拍子で
これに洗剤が掛かると

火が出る場合があります。
(服部)トラッキング現象ね。

あと もう一つは?

たわしのスチールウールに

乾電池のプラスとマイナスが
触れると

熱を持って 燃える可能性が。
(服部)よく見つけました。

あなたって ホントは
結構 優秀だったのね。

だったら…。

そこまで 火のおこし方に対して
詳しいなら

これに見覚えあるだろ?

ぼやは ここで起きた。
(生徒たちのささやく声)

発火性の燃料に
引火したことによるものだ。

日下部 知っているの?
(日下部)いえ 知りません。

6月3日の夜
あなたは ここにいたの?

(日下部)ちょっと待ってください。
何が何だか…。

授業を終わります。
一緒に 教官室に来なさい。

詳しく聞きます。
(日下部)はい…。

(生徒)何したんすかね。
あの おっさん。

(生徒)連帯責任とか
勘弁してほしいよ。

(生徒)迷惑よね。

(教官)用意 始め!
(生徒たち)1・2!

(教官)やめ!

(須賀)相手がいないのか?
(日下部)はい。

みんな お前とは やりたくないか。
火事の容疑者とは。

教官 違います。
(須賀)相手してやる。

かかってこい。
(日下部)はい。

(教官)警棒取り。 よーい。
(生徒たち)おう!

(教官)始め!
(生徒たち)エイ! エイ!

(日下部)ぐっ…!

ぐあー!
(須賀)おい

たばこでも吸ってたか? うん?

吐いちまえよ おい!
(日下部)うわー! ああ…!

逃げられるかよ。
(教官)やめ!

(生徒たち)はい。
(須賀)受け取り交代!

始め!
(生徒たち)エイ! エイ!

ああ…。

うっ…。

やられたな。

このままでは ぼやは
君の過失ということになるが

それでいいか?

テーブルを焦がしたのは 君か?
と聞いてる。

違います!
だろうな。

君が あそこまで 火のおこし方に
詳しいとは思えない。

石山から 調達屋のことを聞いた。

自分から申し出たので
不問にした。

調達を頼んだのは
君の方からか?

服部副教官は 毎年
あの授業で 同じ質問をする。

去年の授業のレポートを
もらったな。

ハァ…。

君には ここを辞めてもらう。

サインして持ってこい。

いつにする? あしたかあさってか。
何なら 今でもいい。

(都築)あいつの やり方が
分かったでしょ。

生徒の尻尾つかんで
じわじわ締め上げて

降参するのを待つ。

刑事ごっこして楽しんでるだけ。

目ぇつけられたから
あんたも終わり。

これで 終わり。

♬~

♬~

(奈緒)はい もしもし。
☎(日下部)あっ 俺。

(奈緒)パパ!
どう? 頑張ってる?

(奈緒)うちの王子さまは 元気よ。

(日下部)そっか…。

☎(奈緒)どうしたの?
疲れてるみたい。

(日下部)あっ いや…。

カズ君ね 敬礼の練習してるの。

フフ… パパに見せたいみたい。

だから
パパが お巡りさんになったら

とっても喜ぶと思う。

パパ?

また かける。

(はなをすする音)

(男性)横須賀 白澤署の
尾崎さんですね?

お疲れさまです。

(日下部)フゥ~。

(日下部)お疲れさまです。
どうだ? 交番勤務は。

少しは イメージできたか?
(日下部・樫村)はい。

それならいい。

2人にだけ ここで
特別授業を行うと言いだしたら

迷惑な話だな。
いえ そんなことありません。

君は どうだ?
ぜひ お願いします。

よし 楽に休め。

では ここが
繁華街の中にある交番の場合

重要な任務が2つある。
何だと思う?

繁華街なら…
酩酊者の保護でしょうか?

そうだ。 もう一つは?

巡回連絡だ。

繁華街の住民の動向は
つかみづらい。

だから
小まめに訪問する必要がある。

覚えておくように。
(日下部・樫村)はい。

それぞれについて
もう少し詳しく教えよう。

まずは 酔った者に対するときだ。

え~…。

やってみてくれ。
酔っぱらいのまねだ。

はい。
始め。

いい感じだ。

日下部。
はい。

この酩酊者を どう保護する?

説得して
おとなしく帰ってもらいます。

説得が通用する者を
酩酊者とは 言わない。

では 持ち物から住所を調べ
家まで送っていきます。

現場は そんなに暇ではない。

分刻みに
相談事案が舞い込んでくる。

第一線とは そういう所だと
教えたはずだ。

はい。

いいもの 持ってるな。

まさか 酔っぱらいに
手錠をかけるんですか?

驚くことでもないだろう。
相手は 酔ってるんだ。

体を どこかに
ぶつけてしまうかもしれない。

安全のためだ。
ですが…。

許される行為でしょうか?
大丈夫ですか?

構わん。 やれ。
はい…。

これで いいでしょうか?
次に 巡回連絡について話そう。

(樫村)あ… ちょっと。
その前に これを。

悪いが 邪魔しないでもらえるか?

繁華街の巡回連絡は

訪問しても
なかなか会うことができない。

どんな工夫が必要だと思う?

夜遅くとか
朝早くに 訪問すれば…。

う~ん でも
確実に会えるという保証はないな。

樫村なら どうする?
それより 教官 これを…。

君なら どうする?

予告巡回とか。

訪問する日時を
あらかじめ 伝えておいたら…。

もっと簡単で
効率的な やり方があるだろ。

協力者をつくるということだ。

マンションの管理人
町内会長 商店の主人。

住人の生活実態を分かっている者と
コネをつくるんだ。

そうすれば 住人の動向を
把握することができる。

警察官の仕事は
一人だけでするものではない。

よく分かりました。 手錠を…。

それは 警察官だけではなく
犯罪者にとっても同じだ。

犯罪も また
一人でするとは限らない。

そうだな? 樫村。

尾崎という巡査を知ってるな?

君の先輩で よく道場に来てた。
君に差し入れを持って。

ここの仮眠室に隠してあった
袋の中から

漫画 ゲーム 携帯
過去の試験問題が出てきた。

あの人と調達屋を やってたのか?

知りませんけど。
知らないか。

尾崎は 逮捕された。

覚醒剤の所持容疑だ。

県警は 内偵を進めていたが
使用場所が特定できなかった。

だが…。

ぼやの現場から
覚醒剤反応が出た。

君と組んでいたのは

クスリを買う
金が必要だったからだ。

正直に答えろ。
尾崎に頼まれて 調達したな?

何をですか?

覚醒剤のことなんか知りません。

無理ですよ そんなの。

僕が 覚醒剤
調達できるわけないでしょ。

違う。

君が調達したのは
尾崎の無罪だ。

日下部に 入れ知恵したな?

ぼやの真犯人に
仕立て上げるために。

危うく 君は 犯人になり

尾崎は 逃げ延びるとこだった。

見事に はめられたな。

《調達屋…》
《ああ》

《教官に報告するんですか?》

2人には ここを辞めてもらう。

ハァ…。

(息を吹きかける音)

フ… フッ… ハハハハ…。

ハハハハ…。

あ~…。

(日下部)待ってください 教官!

教官!

(日下部)お願いします 教官
待ってください!

お願いします!
早く 退校届を出せ。

(日下部)嫌です!
出せ!

(日下部)嫌です!
二度と ふるいから…。

邪魔だ!
(日下部)もう二度と!

落ちるわけには
いかないんです!

ボクシングも…。

ボクシングも
ふるいの場だった。

リングに張られてるのは
マットじゃなくて

金網だった。

そこから
ふるい落とされないように

踏ん張った!

当てたパンチの3倍は
相手から もらった。

強い選手だったら
それでも耐えるんだろうけど…。

でも 自分は!

俺は… 折れちゃいました。

金網を すり抜けて
落ちたんです…。

だから 今度は… 今度こそは!

落ちるわけには いかないんだよ!

面白い。

以前 他の生徒に
質問したことがある。

警察学校とは どんな所だ?と。
返ってきた答えは 同じだった。

ここは 確かに ふるいだが
その逆もある。

残すべき人材であれば
マンツーマンで指導してでも残す。

ここは そういう場所だ。

(日下部)ハァ ハァ…。

≪(生徒たち)1 1 1・2!
≪(須賀)腕の高さ揃えろ!

≪(生徒たち)1 1 1・2!

(生徒たち)1 1 1・2!

(須賀)外側 遅れてるぞ!

横 揃えろ 横!
(生徒たち)1 1 1・2!

≪(生徒たち)1 1・2!
1 1 1・2!

(須賀)左向け 左!

個々の動きは
ずいぶん良くなっているが

前後左右 合わせようとする意識が
まだ弱い!

十二分に注意するよう。
(生徒たち)はい!

♬~

≪(ドアの開く音)

(石山)いた いた いた…。

あ… あの!

えっと… あの…。

し… しのぶさん
あ… 足 治ったら その…。

一緒に サバゲー 行きませんか?

サバ… サバゲーっていうのは
山の中で 電動ガン 撃ち合って…。

はあ?

それって デートに誘ってんの?

エヘヘ… いや… デート…。

(生徒)お疲れっす。
(石山)お疲れさまでーす!

(石山)聞けた? よし!

(教官)
逮捕には 3つ種類があります。

誰か 答えられる人。
(生徒たち)はい。

(教官)寺川。
(寺川)はい。

通常逮捕 緊急逮捕 現行犯逮捕の
3種類です。

(教官)その中で 逮捕状が
いらないものは どれでしょう?

(生徒たち)はい。
(教官)青島。

(青島)はい。
緊急逮捕と現行犯逮捕です。

(教官)惜しいですね。

お疲れさまです。

続けろ。
はい。

少しずつだが
成績が上がってきてるようだな。

刑事訴訟法
何度もテストに出る。

しっかり 頭に入れておけ。
はい。

分からないことがあったら
教官室に来ればいい。

ありがとうございます。
で…。

今日は 何か
変わったことはあったか?

ささいなことでも何でもいい。

今日は…。

お疲れさまです。

そうやって 生徒の情報を?
そうだ。

少しでも問題のある人間を
現場に送り出すわけにはいかない。

辞めさせるのが 本人のため。

そのためには
生徒をスパイとして使う。

私のやり方だ。

私は 協力しません。
規則にないですから。

都築…。
君は 確か 最初の授業で

こう言ったよな?
警察官には 色々 文句があると。

ええ 言いました。

私も警察には恨みを持ってる。

恨みばかりだ。

私ほど警察を呪っている人間は
そういないと思う。

(日下部)
何かあったんでしょうか?

知りたいか?
はい。

ここで 何を学んだ?

知りたければ
私のことを調べろ。

知ったところで
何の役にも立たないが。

(日下部)いえ 調べるなんて。
申し訳ありません。

(都築)私は 興味あります。

教官が どうして
この学校に来たのか。

♬~

♬~

♬~

♬~

失礼しました。

(小野)宮坂君。
(定)はい。

705号室の南原君宛ての手紙
届けて。

分かりました。
(小野)ありがとう。

失礼します。

(ノック)

南原 手紙 預かってきたよ。

(ノック)
(定)南原?

♬~

何だこれ?

♬~

♬~

(物音)

♬~

(殴られる音)

うっ… ああ!

本物だよ。

♬~

♬~

人を傷つけたことが
ある者は

人を守ることができる。

(羽津希)教官なら
気付いてくれると思いました。

(しのぶ)宮坂さんのことです。
何か苦しんでるようで。

(教官)撃ち方 始め!

(銃声)

(羽津希)佑奈 怖い…。
大事なものを

かばおうという
心理が働いて…。

あいつ 何かしたんですか?
(しのぶ)宮坂さん

何したのよ?

枝元が
勝手にやったことか?

(銃声)
≪ああー!

(佑奈)ちょっと待ってよ…。
(定)警察が嫌いなの?

(都築)嫌いなものに
興味湧かないか?

特に あの教官に
興味あるね。

昔 何があったのか。
次々に犯人を…。

この目については?

スパイ失格ね。

(都築)警官に
憧れてるやつしか

警官になれないのか?

嫌なら出てけ。
出てけよ!

辞める必要ないですね。

(四方田)風間教官のことは
昔から知っていますが

生徒に厳しいのは…。

(さんま)新年 明けまして
おめでとうございます。