ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

いだてん 総集編 第二部(後編)阿部サダヲ、中村勘九郎、星野源… ドラマの原作・キャストなど…

『「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」総集編 第二部(後編)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. オリンピック
  2. 火事
  3. 聖火
  4. 田畑
  5. 日本
  6. スッスッ
  7. ハッハッ
  8. 邪魔
  9. 拍手
  10. 政府
  11. 東京
  12. 久蔵
  13. 秒針
  14. 駄目
  15. 旦那
  16. 歓声
  17. 坂井君
  18. 浅草
  19. 東京オリンピック
  20. アメリ

f:id:dramalog:20191230184955p:plain

『「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」総集編 第二部(後編)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」総集編 第二部(後編)[解][字]

敗戦から不屈の闘志で立ち上がった田畑は、悲願の東京オリンピック招致に突き進む。理想とする平和の祭典を開催するため、チーム田畑が奮闘する。

詳細情報
番組内容
敗戦から不屈の闘志で立ち上がった田畑は、悲願の東京オリンピック招致に突き進む。理想とする平和の祭典を開催するため、チーム田畑が奮闘する。
出演者
【出演】阿部サダヲ中村勘九郎星野源松坂桃李安藤サクラ森山未來神木隆之介川栄李奈松重豊薬師丸ひろ子浅野忠信,【噺・出演】ビートたけし
原作・脚本
【作】宮藤官九郎

 

 


(美津子)左のね ここら辺の血管が
切れちゃったんだって。

最悪 言葉がしゃべれなくなるかもって。

(今松)ご存じのとおり
師匠が ひっくり返りまして…。

ご心配なく。 万が一 くたばっても
引きずり出して カンカンノウ踊らせます。

カンカンノウ治五郎… な~んて。
ヘヘッ…。

(田畑)あっ… ああ…。

(平沢)田畑さんですよね?

嘉納先生が これを。

動いてるんです。
(秒針の音)

(平沢)いつ押したんでしょうね…。

(今松)え~
嘉納治五郎という大黒柱を失った

日本スポーツ界。

(副島)返上しよう 田畑君。

総理に直談判して
政府による中止決定に持っていきます。

ちょちょ ちょちょ…
いやいや いやいや…。

やらないってことは ゼロじゃんね?

いいのかな~? 嘉納さんは
やってほしいんじゃないかな~?

嘉納さんは… もう いません!

いるんだよ ここに!

(秒針の音)
動いてるんだよ ストップウォッチが。

いいのかな 止めちゃって!?

副島さん 総理大臣に頼むんだったら
戦争の方じゃないの?

戦争をやめてくれって電話して下さいよ!

今の政府には… できないだろうね。

(四三)そぎゃんですか。

ばってん… 彼には
どぎゃん言うたらよかですか?

お…。
東京オリンピックは中止だ! おしまい!

返上! なっ?

だから もう… 走らんでよか。

(秒針の音)

♬~

(志ん生)あっ…。

酒 買ってきたか?
(五りん)駄目です。

しょうがねえから…。

(孝蔵)<一命は取り留めました>

お前 大塚の足袋屋 また行ったのか?

今は ハリマヤスポーツです。

そこの辛作さんって じいさんから
いろいろ聞いてきました。

親父が オリンピックを
目指してたこととか…

結局 中止になって

兵隊に取られて
満州に行ったこととか。

ああ…。

覚えてないんですか? 本当に。

一杯飲んだら 思い出すよ。 ヘッ。

(孝蔵)<オリンピックの夢を絶たれた勝は
りくと結婚>

(五りん)…で 次の年 僕が生まれました。

東京にオリンピックが来るはずだった
昭和15年 秋。

<その翌年 昭和16年12月

真珠湾攻撃により太平洋戦争が勃発。

勝に出征の時が迫っていました>

(勝)こん子は体の弱かけん

どうか 3つになったら…

冷水浴ば させてあげて下さい。

うん…。

♬~

<出陣学徒壮行会が

明治神宮外苑競技場で開かれました>

(一同)ばんざ~い! ばんざ~い!

<オリンピックを呼ぶために
嘉納治五郎先生が建設した

スタジアムから 学生が
皮肉にも 戦地へと送り出されたのです>

ばんざ~い! ばんざ~い!
ばんざ~い!

(りく)
ばんざ~い! ばんざ~い! ばんざ~い!

(一同)ばんざ~い! ばんざ~い!
ばんざ~い! ばんざ~い!

♬~

<そのころ あたしはってえと 日本を離れ
満州に渡っておりました>

「…っと 火事だ 火事だ 火事だ
火事だ 火事だい! どけ どけ どけ!」。

<軍隊の慰問と
現地の日本人相手に興行です>

(知恵)…で どうなの? おじいちゃん。
会ったことあるの?

ほら 五りんのお父さんと。

(圓生)あにさんに お客人ですよ。
お客?

何です? あたしに用ってのは。

からしか!
ガッチャガチャしとって聞きづらか!

「え~い 火事だ 火事だ 火事だ 火事だ
火事だい!」。

そもそも あぎゃん走り方では
1里も走れんばい。

長距離は もっと ぎゃん 上体ばそらして
ぎゃん 顎ば引いて…。

まっ 詳しくは これば読むとです。

それを言うために わざわざ来たのかい?

そぎゃんです。
何だ この野郎!

♬~

「よ~うっ!」
(鼓の音)

♬~

♬~

♬~

「よ~うっ!」
(拍子木の音)

<戦争が終わっても
ソ連軍がやって来るってえと

これが大変だった>

(圓生)おい 強え酒だから
ほどほどにしねえと。

おい ちょっと…。
2~3杯で立てなくなる強え酒だよ。

日本に帰りたか!
りくに会いたか! 金治と遊びたか!

栗先生と走りたか…。

チクショウ…。

(圓生)よしなさいよ。

ハハハハハ… さては お前さんも
酒で しくじるやつだね。

まるで「富久」の久蔵でげすな。
ヘッ… 違えねえや。

志ん生さん 家族は?

俺が志ん生だ。 なっ?

6人いるよ。 えっ 6人!?
久蔵さんは?

俺は… 1人。

5歳になる せがれがおるとです。

かわいいかい?
どぎゃんかね?

ばってん 会いたかね~。

息子が オリンピック選手になったら
うれしかでしょうね~。

え~ かっぽれ かっぽれ。
(観客たち)かっぽれ かっぽれ!

<最後のつもりで
居残った日本人相手に寄席を開いた>

よっ ヨ~イトナ!
(観客たち)ヨイヨイ!

さて 俺はどうする? えっ?

あっ あればやって下さいよ。
走るやつ。

「富久」かい?
うん うん うん!

ヘッ やだね。
距離ば延ばしたら どぎゃんでしょう?

浅草から日本橋って
せいぜい 4~5kmばい。

あぎゃん大騒ぎしながら走るとなら
せめて 10kmは走らんと。

うん だからな
ラソン選手じゃねえんだよ 久蔵は!

芝まで走ったら
どぎゃんですか? 芝!?

バカも休み休み言え。
お前 そんなに走るやつがいるかい。

おりますよ ここに。
走っとりました 毎日毎日。

失敬! 失敬します!
(勝)芝から浅草 浅草から芝。

うそだと言うなら 聞いてみたらよか。
誰にだよ?

(勝)金栗四三
失敬! スッスッ ハッハッ…。

え~ 浅草阿部川町に たいこもちで
久蔵という男がおりまして

この男
人間は真面目なんでございますが

どうも酒癖が悪いってのが
玉にきずというやつで

ついこの間も
また酒で 旦那をしくじっちゃった。

その旦那のお屋敷があるってえのが
え~… う~…。

どうした? あにさん。 日本橋だろ。

いや…。

ええ… 芝! 芝ですな。

「え~ こうかい?

…で こうで こうとくらぁ
ア~ッハハハハ!

火事だ 火事だ 火事だい! どけ どけ!
邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ~い!

え~ 誰もいねえな 邪魔なやつは」。
(笑い声)

「ブルルル… 『浅草から芝まで?

あ~ よく来たな。
よし 出入りは許してやるぞ』

って言うかどうか分からねえが ヘヘッ
行ってみなくちゃ分からねえや。

スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ…」。

ヘヘッ 確かに こりゃ走りやすいね。
(笑い声)

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ
ちっとも しゃべれないけどね。 (笑い声)

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ。

するってえと
パ~ッと燃える 広がってる炎。

ダッダッダッダッ パッパッパッパッと
ひづめの音。

「旦那~!」。 「はいはい はいはい。

久蔵? お前 久蔵かい?」。 「へい!」。

「おい 久蔵! 起きろ」。

あれ? こっちの久蔵 どうした?

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

ハァ… ハァ…。

あ~ 気持ちよか~!

(勝)「志ん生の『富久』は絶品」。

♬~

(車の走行音)

(ロシア語)

「チクショウ! う~ こうなったら
走んなくちゃしょうがねえや!

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ」。
(笑い声)

「おっ 見えてきた!
どいてくれ おい どいてくれ。

俺 そこ 通んなきゃいけねえんだ
どいてくれ!

そこに俺の家があるんだ!
家に帰りてえんだ! ちょっと おい…

空けてくれ!」。

♬~

大丈夫?

うん。

そういうわけで
親父さんとは それっきりだ。

親父… オリンピック選手に
なってほしかったんだ。

うん… そう言ってたよ。

だったら そう書けばいいのに。

ねえ 何て書いてんの?

(りく)見な 金治。

こんなに擦り切れて…。

いっぱい走ったんだね~。

♬~

(孝蔵)<昭和20年 東京は辺り一面
焼け野原>

<焼け跡の中
まーちゃんが向かった先は…

嘉納先生がつくった明治神宮競技場>

(秒針の音)

[ 回想 ] (治五郎)オリンピックは… やる!

♬~

俺は この東京で…

オリンピックをやる。

よし 言った! 最初に言ったの 俺!
俺だからな。

宮崎か!?
<復員した元選手たちを集め…>

よく帰ってきた!

「日本體育協會」!

今日から ここが体協だ。 ハハハ!
体協!

<焼け跡からスタートした
まーちゃんのオリンピック>

いいぞ 古橋!
<敗戦からのスポーツ復興を掲げ 14年…>

よ~し!
(古橋)よ~っしゃ 気持ちいいじゃんね!

<ついに 1959年

2度目の東京オリンピック招致なるかの
瀬戸際まで こぎ着けます。

招致の行方を決める大切なスピーチを
託された人はってえと…>

見ろ まだ動いてるぞ。

<うん? こ… この男…。

外交官を経て 今や
NHKの解説委員となった平沢和重さん>

そもそも皆さんが どうして
そこまでオリンピックに魅せられるのか

その理由が知りたい。

北原君 フランス語で「平和」とは何だね?

(北原)「La Paix」。

「ペ」!
君 だましてんじゃないだろうね? 君。

本当か?
(平沢)合ってますよ。 えっ?

「平和」で合ってます。
「ペ」?

じゃあ 「ペ」だよ。 「ペ」だよ 「ペ」!
「ペ」のために やってる。

<5年前だったかな?

フィリピンへ遠征に行ったんだ。

進駐軍の占領時代も終わり
オリンピックにも出られた。

一区切りついたと思ったやさきだった>

痛っ! おいおい 何だ? 何だ?

(騒ぐ声)

何だ?

♬~

歓迎されると思った自分を恥じたよ。

彼らにとって
戦争は まだ終わってなかったんだ。

帰ろう。 俺たちは歓迎されてない。

(小池)日本人は すぐ
「自重せよ 自粛せよ」って言うけど

泳ぐしか能のない俺たちが
泳ぐのやめて 何かいいことあるか?

(宮崎)やりましょう 監督。

俺たちには水泳しかないんだから!

よく言った!

お前らが泳ぐの やめても
何にも変わらないけど…。

お前たちが泳げば
何か変わるかもしれない!

アジア各地で ひどいこと
むごいことしてきた 俺たち日本人は

面白いことやんなきゃいけないんだよ!

時期尚早? 冗談じゃない!

遅すぎるくらいだよ!

(秒針の音)

面白いこと…。
ああ そうだよ。

一番面白いことな!

(秒針の音)

そこだよ そこ!

これから 一番面白いことをやるんだ。

東京で!

何だ… 面白いことか。

(秒針の音)

そこだよ そこ!

<運命の日>

(平沢)「オリンピック、
オリンピック。

こう聞いただけでも、
わたしたちの心は おどります」。

「全世界から、 スポーツの選手が、
それぞれの国旗をかざして集まるのです」。

♬~

(児童たち・日本語で)

(平沢・英語で)

東京! (岩田)東京!
東京!

(辛作)ほれ…。

久しぶりだったが 足の形が
親父そっくりで 作りやすかったよ。

履いてみな。

はい。

息子が オリンピック選手になったら
うれしかでしょうね~。

よ~い…。

ド~ン!

<国立競技場に程近い 古い洋館に

まーちゃんは組織委員会事務局を開設>

は~い 見ろ 見ろ 見ろ。 はい ご開帳~!

(歓声)

すごいだろう! 俺のオリンピック!
触るんじゃないよ。

<役職は事務総長。

運営責任者にして
オリンピックの司令塔です>

(拍手)
これだよ これ!

<田畑政治 黄金時代の到来です!

まず取りかかったのは
競技種目の決定。

オリンピックの要です>

(大島)バレーボールですね。
うん?

女子のすごいのが大阪に。

日紡貝塚

おい 何だ?
(大松)立て! 死んでも立て!

(河西)はい!
(大松)立って死ね! はい!

(大松)もうええ!
<鬼の大松率いる

日紡貝塚 女子バレーチーム。

そう 彼女たちこそ
後に東洋の魔女と呼ばれ

東京オリンピック
盛り上げていくのです>

<そして 選手村構想>

(東)そのいずれかを返還してもらい

選手村として活用するべく
現在 アメリカ側との交渉を…。

話し合うまでもない!
代々木でしょう 代々木!

メイン会場から1km以内。

ここ返してもらうのが一番じゃんね~。

<まーちゃんが目をつけたのは

代々木ワシントンハイツ。

ですが そこは敗戦以降 米軍将兵
その家族が実際に暮らす町でした。

いわば 日本の中のアメリカ>

(津島)
アメリカは 何と言ってきとるのかね?

朝霞のキャンプドレイクでどうかと。

朝霞? どこだ それ。

その地図には載ってないですね。
埼玉なんで。

競技場から25kmなんで…

この辺で~す。
もういいわ! 遠いわ!

トゥー ファーだよ。 トゥー ファー!

<更に 壮大な聖火リレープランも
ぶち上げた>

ギリシャアテネから
シルクロードを通りまして

ビルマ マレー フィリピンと

日本がかつて占領したアジア各国に
聖火を回す。

早急に
組織委員会を立ち上げて提案しましょう。

あ~ 組織委員会なあ…。

(談笑する声)

えっ?
<オリンピックに 一枚噛もうとする政治家が

乗り遅れまいと殺到したのです>

ギリギリになって
この名簿にある者を加えろと顧問が。

顧問? ええ。
幹事長 来たぞ!

♬~(口笛)

(川島)いよいよだね~。

オリンピック男 ハハハ。

<政界の
ナンバー2として

3人の首相を支えたキングメーカー>

選手村の件は
その後 どうなりましたかな?

「どうなりましたかな」じゃねえよ。

朝霞の方向で 建設省と埼玉県と
最終的な交渉に入りました。

遠いって東龍さん。 代々木がいいって。

朝霞なら 金はかからんのだろう?
二言目には 金 金 金!

あんたら
選手のこと何にも分かってないね!

俺のオリンピック 持ってこい。
貴様のオリンピックではない!

はあ!?
(川島)いいか 田畑。 はき違えるなよ。

これは日本のオリンピックだ。
「国民の」と言ってもいい。

変わるんだよ 日本は。
このオリンピックで。

諸君らのようなスポーツ関係者だけで
勝手に盛り上がるようなら

金輪際 政府は手を引く。
そのつもりでいたまえ!

(ため息)
今度は何です?

ここ 代々木ワシントンハイツ返還を

アメリカ側に要求する。

水面下で米軍と交渉してくれ。

なぜ そこまで
代々木に こだわるんですか?

そうですよ。 朝霞だって
環状七号線を使えば1時間で…。

1時間を5分にするのが
開催国としての矜持だよ。

スタジアムの興奮が冷めない距離でないと
駄目なんだ。

先進国 途上国 黒人 白人 黄色人種
ぐっちゃぐちゃに混ざり合ってさ

選手村でたたえ合うんだよ!

あくまで俺は代々木にこだわる。

代々木でなきゃ駄目なんだ!

私に考えがあります。

日米安全保障条約により

米軍は引き続き
国内に駐留することになった。

それが日本国民の反感を買ったわけです。

<平沢さんは
その反米感情に着目しました。

都心の真ん中にある
ワシントンハイツ返還をと訴えたのです>

タシカニ ソレハ イチリ アルネ。

でしょ?

「朝霞で進められていた選手村が
代々木に変更されました。

東京都が予定していた
道路建設の見直しなど

混乱が予想されます」。

(小便をする音)

東君 大変だね。
わっ。 フフフ。

うん? 何がです?
鈍いな… 田畑だよ。

あいつが大騒ぎして
選手村を代々木に移してしまったせいで

オリンピック道路
無駄になってしまった。

都知事の面目 丸潰れだよ。

(東)あっ いや
結果的には選手も喜んでますから。

手柄は田畑で 尻拭いは東ってか。

頼むよ。
事務総長は 首をすげ替えれば済むがね

都知事は君でないと困るんでね。

背筋が凍ったよ。

これが寝業師 川島正次郎の正体かってね。

寝業師?

<昭和37年
東京オリンピックを2年後に控え

その前哨戦として ジャカルタで開かれる
アジア競技大会

開幕直前に
とんでもないルール違反が発覚します。

開催国 インドネシア
政治的に対立する台湾とイスラエル

招待状を送っていなかったのです。

これが スポーツ界にとどまらず
国際的な政治問題に発展>

各国の代表は
日本の出方をうかがっています。

引き揚げるか。

(大島)今 日本が引き揚げたら
大会は中止ですよ?

日本が出なかったら 大会の体をなさん。

252人の大選手団ですからね。

<マスコミは もし日本が参加したら

東京オリンピック
取り上げられるかもしれないと報じた>

IOCが認めない大会に
日本が出場したら

東京オリンピック
取り上げられるかもしれんのだぞ!?

なぜ ボイコットに踏み切らないんだ!?

選手の気持ちを考えたら
ボイコットなんか 俺はね

いかなる理由があっても
やっちゃいかんと思ってんだよ。

じゃあ 何で迷うの?

オリンピックだよ! ほかに何があるよ。

オリンピック オリンピック
オリンピック オリンピック!

その言葉が 二の足を踏ませるんだよ。

<そして 開会式 数分前>

事務総長。 …で どうするんだ?
出るのか出ないのか。

出ますよ。
(東)まーちゃん。

ああ 出るとも! 選手のために…

アジア民族の祭典を心待ちにしてる
インドネシア人のために出ますよ。

出た方がいい! 絶対!

<競技が始まると
日本選手団は好成績を連発。

しかし 日本のマスコミが報じたのは

大会参加を決断したことに対する
バッシングばかり。

戦犯探しが始まった>

参加を決めたのは 私ではないよ。

都知事JOCの津島さん
それから あの~ あれだよ… 田畑君。

田畑君ね。

<とうとう 我らがまーちゃん
参考人として国会に召喚されました>

(委員長)田畑政治君。

言葉が足りないと申しますが

非常に混乱を起こしたことは
相済まぬと思っております。

私の発言のしかたが非常に悪かったと。

混乱を起こしたことは
非常に 相済まぬと思っております。

こんなことのために
国際信用を落としたばかりでなく

国内の信用もガタ落ちで…。
そうだよ!

こうなったら はっきり

政府が保証するということでなくては
いけないと思いますが?

今後は 東京オリンピック
政府の国家事業と捉え 金を出す。

そのかわり 時には口も出し
しっかりと管理する所存です。

富める国は スポーツも盛んで
国民の関心も高いんです。

先生方も スポーツを
政治に利用すりゃいいんですよ。

金も出して 口も出したら いかがですか?

ハハハハハ…。

あっ…。

田畑さん 津島さん

今日は
お二人の責任問題を議論する会ですので

ご退室下さい。

えっ?

ちょちょ…
何だ 責任問題って。 えっ?

(東)津島さん。

辞任しろと言うのか?

聞いてないぞ こんなの!
ちょっと 津島さん! 駄目だ 出ちゃ!

駄目だ 出ちゃ!

(岩田)おい 何やってんだよ!
何だ お前ら…。

離せ! 冗談じゃないぞ!

なぜ 俺が辞めなきゃならんのだ!? えっ?

俺が辞めたら
オリンピックは どうなるんだよ!

東龍さん! 東龍さん!

(岩田)何やってんだよ おい!
離せよ おい!

岩ちん 俺のオリンピック。
はい! 田畑さんのオリンピックは…。

違う!
俺たちの… 俺たちのオリンピックだよ!

俺たちのオリンピック! 俺…!

(秒針の音)

<昭和37年10月2日 田畑事務総長 解任>

持って帰ってくれ。
(森西)ええっ!? やっと搬入したのに。

もうオリンピックには関わらん。

「俺が 俺が」で 諸君には迷惑かけたね。

あとは頼んだよ。

僕も辞めるつもりです。
(松澤)岩ちん…。

田畑さんと心中する覚悟で
やってきましたから。

ま… まあ 待て。 君が 今 去ったら
東京オリンピックは どうなるんだ?

渉外部長なんて 誰でもやれますよ。
違う! そう! 誰でもいい。

だから 君じゃなきゃ駄目なんだ。

やれるよ 誰でも。
だって 線路は ほぼ敷いたから 俺が。

あとは誰が走ってもおんなじって状態まで
お膳立てした 俺がね!

(森西)「俺が 俺が」じゃないですか。
(松澤)森やん!

だからこそ…
俺は岩ちんに走ってほしいんだ。

俺が敷いたレールを 俺がまいた種を
刈り取ってほしいんだよ。

頼む!

師匠 出来ましたよ 二人会のチラシ。

うん… ヘヘッ。

どうですか?
ちょっと ちょっと…。

まだ無理よ お父ちゃんには。 歩けないし
正座だって できないんだから。

まっ そういうことだから よろしくね。

(孝蔵)<ところが その二人会を前に…>

(りん)大丈夫かい? じゃあ これね。

はい。 もしもし 美濃部でございます。

えっ? 五りんが いなくなった!?

えっ!?
わっ!

あっ!
何だ 何だ 何だ?

分かんないけど…
あっ 着物がなくなってて

楽屋に書き置きが。

「足袋に
出ます」?

(岩田)
じゃあ 次の3人 入ってもらって下さい。

失礼します。
はい。

失礼します!
はい?

(笑い声)

おじいちゃんが?
ええ。 一人 迷い込んだんですよ。

…で 追い返したの?
それが よくよく聞いたら

コンパニオン志望じゃなくて

聖火リレーの最終ランナーに
立候補するって言うんですよ。

(松澤)へえ… 名前は?

なまってて 何言ってるか
分かんなかったですね。

何だったっけな… あの~…

「黎明の鐘ば鳴らした者です」って。

もしかして 岩ちん
その人 足袋履いてなかった?

足袋?
履いてましたね。

で 田畑さんは
お辞めになりましたよって言ったら…。

「そぎゃんですか~」。

そぎゃんですか…。

あっ 金栗四三!?

えっ あれが!?

じゃあ…

田畑さんに これば。

(岩田)あの… いや あの…
赤いハンコが押してあるところが

全部走ったって言うんですよ。

(森西)「日光東京間 走破」。

「九州一周」。

あっ 四国も!
北海道 樺太まで!

一体 これ 何のために?

ラソンを全国に広めるためだよ。

テレビのない時代は
行って 走ってみせるしかなかったんだ。

これだよ カクさん… バ~ンと来た。

聖火も これでいこう!

沖縄で火を4つに分けるんです。

第1コースは 鹿児島 熊本
長崎 佐賀 福岡から

日本海側を北陸へ。

第2コースは近畿 東海を太平洋沿いに。

第3コースは
北海道 青森 秋田 山形 新潟。

第4コースは 岩手 宮城 福島。

聖火は4つのコースで 東京を目指し…。

皇居前で 一つにまとめられ…。

開会式当日
皇居から競技場までリレーします。

総距離6, 755kmを…。

総勢10万人の足跡で…。

日本全国を…。

足の踏み場もないほどに
走り倒すじゃんね~!

(拍手と歓声)

実を言うと 私一人の発案ではなく

金栗さんの偉業を参考にしました。

なるほど!
じゃあ 最終ランナーは金栗さんかな?

(大島)見つけましたよ
聖火リレー 最終ランナーの候補!

何!?
すごいの いましたよ 広島に。 ほら!

坂井義則。
(岩田)生年月日!

昭和20年8月6日… あっ…。

違う! そう!
原爆が落ちた日に生まれたんです。

どこで? 広島で!

ああ…。

そうか…。

あれから 19年か…。

どこだね? 8月6日の彼は。 ねっ?

あ~ 彼です。
うん? 坂井!

(坂井)はい!
ハハハ… いいね!

よっ 8月6日! ハハハハ…。

(大島)広島に原爆が落ちた日に生まれた
青年が

19年の時を経て
聖火を掲げ

国立競技場を走るんです。

私は いいと思います。

ただ… 政府が何と言うか…。

(大島)原爆は政治色が強すぎると
言われまして…。

何!?
過去の戦争を蒸し返すようなことは

アメリカの心証を悪くする
おそれがあるので…。

与謝野さん 東龍さんが
そう言ったのか? 情けない!

あっ いや… 政府が
そう 横やりを入れてくるだろうと…。

なお悪い!
組織委員会は政府の顔色をうかがう

政府はアメリカの顔色をうかがう…
何だ これは!

誰のオリンピック? アメリカ?
違う! そう 東京!

日本人のオリンピックじゃんね!?

ん~! 日の丸は!? 沖縄は!?
日の丸問題 どうなった?

政府の回答は 「アメリカと
交渉する予定はない」だそうで。

何!?
(吹浦)そもそも 今の沖縄の工場では

日章旗を作れないそうです。
そんなのは 言い訳だよ!

もう我慢ならない…。
(一同)えっ?

もう我慢ならんぞ。
えっ? 田畑さん…。

え~… 今度は ジェット機
ガガガガガ~ッと

大空をガガガガガ~ッと舞います。
で 耳がキ~ンとなったところ…。

どけ! いいから どけ!

やい 組織委員会

日章旗を今すぐ用意しろ。
俺が沖縄まで持ってく。

(松澤)まーちゃん!
沖縄で日の丸を振って 聖火を迎える。

これは 島民の願い!
政府が何と言おうと やれ!

それから
聖火リレーの最終ランナーは…

早稲田の坂井義則君を走らせるべきだ!

いいか? よく聞け 小役人ども。

アメリカにおもねって
原爆への憎しみを口にしえない者は

世界平和に背を向ける卑怯者だ!

書きたきゃ 書け。 田畑の発言だ。

まーちゃん!

邪魔したね 東龍さん。

また いつでもいらして下さい。
席は ご用意します。

先生… 坂井君だそうです。

約束ば 果たせませんでした。

すんまっせん…。

ばってん… しかたなか。

平和の祭典だけん。

<オリンピックスタートまで1か月。

聖火が沖縄にやって来ました>

来るよ 沖縄に 聖火がね。 ほら。

<なんと 我らがまーちゃん
自ら600枚の旗をかき集め

聖火の到着を出迎えました>

(歓声)

♬~

<いよいよ 聖火が 1か月かけて
日本全国を駆け巡ります>

♬~

「今日の千歳地方は
晴れたり曇ったりですが

コースにあたる沿道には
小旗を持った市民が連なって

聖火を歓迎します。

聖火は 今 弾丸道路をひた走り
一路 札幌に向かっており 午後2時…」。

(美津子)順を追って 話してみな。

元気出してほしかったんですよ。

何か恩返しができないかなと思って。

(美津子)それで 二人会を?

(五りん)でも… 見てたら
だんだん怖くなってきちゃって。

もしも 目も当てられなかったら
全責任は俺か!? って。

明日 うまくいかなかったら…

それも潮時だ。 うん。

重いですよ そんなの!
いつの間にか 引退懸かってるし。

いや もう どうしよう…

師匠の若い頃だったら どういうふうに
考えたんだろうって思って…。

二人会すっぽかして。

何やってんのよ~。
いつまでも フラフラして。

五りん
あんた 結局 何がやりたいの?

う~ん…。

ラソン… かな。

はあ?

俺… 韋駄天になります。

「今日 10月9日 4つのルートに分かれ
日本中を走ってきた聖火は

ここ 皇居の前で
再び 一つになりました」。

あ~ いたいた いたいた!
えっ? ほら…。

(大島)あ~ 本当だ!
うん… 元気ないね。

「この平和の火は 明日の開会式で
最終ランナーの手により

国立競技場に
高らかに ともされることになります」。

おい! どうした? 8月6日。

君の笑顔が 平和の象徴なんだぞ。

(すすり泣き)
ああ… 泣いてどうするよ。

おい 8月6日!
(坂井)8月6日じゃありません!

僕は坂井です!

坂井義則! オリンピックの選考会で
負けた 坂井です!

(風の音)

♬~

(北出)「世界中の秋晴れを全部
東京に持ってきてしまったような

すばらしい秋日和でございます」。

来たよ… 来た来た 来た来た おい!

来たよ おい! 来た来た!
来ちゃった 来ちゃった。

おい 来ちゃったよ。 ハハハ。

(市川)いいよ いいよ
いいよ そう…。
あのじいさんだ あのじいさん…。

水明亭… あっ。

すんまっせん。 あの 水明亭って どこ…?
あ~ 水明亭… こちらです。

ごめんください! 坂井君!

(店主)あ~ 駄目 駄目 駄目!
マスコミの人 帰って。 誰もいないから。

あっ 坂井君。 金栗です。 どぎゃんね?

(店主)「どぎゃん」も何も
営業妨害だよ じいさん。

ば~ すごかね~ ここ!

入場行進の待機場所になっとるばい。

栗先生は なぜ走るんですか?

はあ~ それな…

今まで 何べんも聞かれたばってん…

いっちょん分からん。 フフッ。

僕を推薦した方は
前の事務総長さんだそうですね。

ああ 田畑さんね。

原爆投下の日に広島で生まれた君が
ふさわしかって。

ただ その日に生まれただけで…

僕なんか 何者でもないのに。

なぜ 僕が走るんですか?

すんまっせん。 (店主)えっ?
お水ば頂きます。

(店主)あ~ 出てなかった?
ごめん ごめん。 (戸の開閉音)

さあ 時間だ 坂井君。
そろそろ 準備をしようか!

はい…。

(店主)おい 何してんの?
すいまっせん。

ちょっと… ちょちょ… ちょちょ…。

(大島)金栗先生
(店主)何してんの じいさん!

冷水浴たい! どぎゃんね? 落ち着いた?

めちゃくちゃだよ!
あんた いい年して めちゃくちゃだ!

わわっ…。

な~んも考えんと 走ればよか!

<午後1時50分
参加94か国の国旗が一斉に揚がる>

揚がれ 揚がれ!
(拍手と歓声)

♬~(「オリンピック・マーチ」)

<1時58分 天皇陛下 ご臨席>

(北出)
「心も浮き立つような 古関裕而作曲の

『オリンピック・マーチ』が鳴り響きます」。
あ~ ごめんなさい ごめんなさい…。

アハハハハ 可児先生。
ご無沙汰しております。

いや~ こりゃ とつけむにゃあ!

「22番目は コンゴであります。 地味な
グレーのブレザーを着ました コンゴ…」。

思い出すね~。

三島さんと 2人で歩いた…。

嘉納先生に見せたかったですね。

おっ 聖火 スタートだな。

<聖火リレーの第1走者が
皇居前を出発しました>

よし…。 あっ こんにちは。

あの あの… えっ?
あっ 君 名前は?

古今亭五りんです。
あ~ そうか そうか。 落語協会のね。

はい。 …えっ?
えっ 足袋で走んの?

えっ?
あ~ まあいいか。

はい じゃあ こっち 入って入って。
≪前の組 来たぞ!

あっ 来たよ ほら。 はい 並んで並んで…。

あっ… あっ ちょっと あの…

僕のトーチ… トーチは? トーチ。
えっ? ないよ。

えっ!? 聖火ランナーじゃないんですか?
えっ 説明聞いてない?

正走者1名 副走者2名 随走者20名
計23名で1区間を走ります。

聖火ランナーズじゃないですか!

(拍手と歓声)

(鈴木)駆け足 始め!

(声援)

まっ こんなもんか。 五りんだし。

♬~

(北出)「しんがりは 94番目
日本選手団の入場であります。

男子は 真っ赤なブレザー
女子も 真っ赤なブレザー。

女子は 白のプリーツスカート

男子は 白ズボンであります。
女子は 白い帽子を…」。

晴れてよかった。 あの時は…。

あの時は どしゃ降りでしたもんね。

(野口)あの時?

小松 勝君ば送り出した時たい。

ここから戦地へ向かったんだよ
3万人の若者が。

(一同)ばんざ~い! ばんざ~い!

ばんざ~い! ばんざ~い!

ばんざ~い! ばんざ~い!
ばんざ~い!

ばんざ~い! ばんざ~い!

♬~

ばんざ~い! ばんざ~い!

ばんざ~い! ばんざ~い!

ばんざ~い!

ばんざ~い!

ばんざ~い!

(一同)ばんざ~い! ばんざ~い!
ばんざ~い! ばんざ~い!

ばんざ~い! ばんざ~い!

すいません。
選手 通りますんで 空けて下さい。

♬~

来た…。

≪点火!
えっ?

(拍手と歓声)

(鈴木)頑張って。

はい。

(ブランデージ)「カイカイ センゲンヲ…」。

もう終わり? えっ?

(ブランデージ)ココニ ツツシンデ

テンノウヘイカ
オネガイ モウシアゲマス。

(拍手と歓声)

「そして大空には
その数 1万という風船が

鮮やかな色彩を残しまして
緩やかな飛翔を…」。

間もなく 聖火 入ってきます。
よし!

「7万5, 000の観衆の目が等しく
北ゲートに注がれるのであります。

開会式は いよいよクライマックス。

聖火の入場を迎えようとしております」。

♬~

(拍手と歓声)

「拍手が起こりました。
聖火の入場であります。

オレンジの炎 白煙をなびかせて

聖火が入場してまいりました」。
あっ 坂井君!

あ~ よか!
「昭和20年8月6日生まれ」。

よか! よか走りばい 坂井君!

「無限の未来と可能性を持った
19歳の若者 坂井義則君です。

10万人の若人に受け継がれ 引き継がれて
聖火は 今

日本の東京
オリンピックのメインスタジアムに

到着したのであります。

バックストレッチへ
その中央にあります 聖火台への階段に

今 さしかかるところであります。

これより 高さ32mの聖火台まで

上る階段は163段 勾配は28度。

菊の花が香る
花道であります。

高く 力強く上っていきます」。

ほっ ほっ ほっ! おっ…?

(拍手)

「ついに坂井君は聖火台に立ちます。

日本の秋の大空を背景に
すっくと立った坂井義則君」。

いいぞ 坂井! 坂井義則! ハハハハ。

(拍手)

♬~

うん! でかした!

坂井君でよかった! ハハハ。

♬~

うわっ…。

(志ん生)ジャンジャ~ンと半鐘が鳴る。

「おい 留さん 火事だ 火事」。

「火事だ 火事だ 火事だ この野郎。
どけ どけ どけ!」。

開会式の日ね お父ちゃん 名人会なのよ。

来たら 詫びがかなうかもしれないよ?

しくじりが直るかもしれないよ?

何です? それ。 「富久」だよ!

忘れちまったのかい。

「火事だ! 火事だ 火事だ!
火事だ 火事だ~!

おい 火事だ~!

火事だ 火事だ~!」。

♬~

うわ~!

(松下)ウエ~イ!

♬~

とつけむにゃあ~!

アハハハハ!

初めて成功したじゃんね~!

(クラクション)

(運転手)今日 何か みんな
車 止めて 空 見てんですよ。

♬~

始まった? オリンピック。

じゃあ 「富久」でもやろうかな。

おじいちゃん 落語家さん?

(拍手)

(美津子)ずっと気にかけてるよ。

お父ちゃんも お母ちゃんも 私も…

今松も…

それから… きっと…

死んだ あんたの父ちゃんも

気にかけてるからね。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

「火事だ 火事だ 火事だい!
どけどけ! 邪魔だ 邪魔だ 邪魔だい!」。

スッスッ ハッハッ…。 (志ん生)
「火事だ 火事だ 火事だ この野郎。

邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ…
邪魔だよ この野郎!」。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

「旦那! 駆けつけてまいりました!」。
「どこから?」。

「『浅草から芝までか! よし 出入りを
許す!』ってなこと言うかな? ハハハ。

ごめんよ ごめんよ!
ごめんください! 旦那 旦那!」。

あにさん…
あにさん ご無沙汰しております。

師匠 復帰 おめでとうございます。

五りん お前は… 今頃 どの面さげて…。

あっ あっ… 足伸びちゃって。

どっから走ってきたんだ?

あっ…。

浅草の三軒町… あっ 間違えた。

国立競技場から。

忘れねえで来たんだな。

よし 出入りを許してやる。

あの… 志ん生のよ 「富久」はどうだった?

そりゃ もう…。

「旦那 旦那 旦那!」。
「何だ? お前 久蔵じゃねえか」。

「へい 久蔵でございます。 この度は あの
大変なことでございまして」。

「何だ お前 どっから来た?」。
「へい 浅草の三軒町から」。

「お前 浅草から芝まで来たのか!?
偉い! よし 出入り許す」。

「そう来ると思った」。
「何だ おい。 何だよ」。 (笑い声)

絶品でした!

(孝蔵)<10月24日 閉会式 当日>

♬~

<なんと 開会式とは打って変わって
しっちゃかめっちゃかな入場行進。

しかし 国境や人種を超えて
ぐっちゃぐちゃに混ざり合った

その姿は世界に称賛されました>

♬~

(治五郎)田畑。

(治五郎)
これが 君が世界に見せたい日本かね?

今の日本は
あなたが世界に見せたい日本ですか!?

はい。 いかがですか?

面白い… 実に面白い!

(治五郎)田畑… 私は 改めて

君に礼を言うよ。

ありがとう!

♬~

(岩田)
田畑さん ようやく終わりましたよ。

まあ いろいろありましたが…。

田畑さん?

♬~

岩田君… 俺は…

改めて 君に礼を言うよ。

最高だよ!

俺のオリンピックが
みんなのオリンピックになった。

ありがとう。

♬~

はい。
(秒針の音)

♬~

(秒針の音)

(花火の音)

♬~

<1912年のストックホルムオリンピック
祝う式典が行われ

韋駄天 因縁の地を走ることになりました>

(スヤ)やっと来られた!

ついに見られますね オリンピック。

うん。

<そのころ まーちゃんはってえと…>

はい 追いつこうよ 木原に。
<河童に逆戻り。

日本水泳連盟 名誉会長として
後進の育成に力を注ぎました>

ん~ よいしょ~! ハハハハ いいね!

あっ ちょっと… まだ早かですよ。

ウォーミングアップたい。

(スヤ)アハハ!

ひ… ひゃあ~!

アハハ! あ~ 寒か! あ~ 寒い…。
もう…。

よっ 韋駄天!

♬~

♬~

ほら… 頑張れ!

2m! 1m!

よいしょ!

あっ! 止めちゃった。

(日本語で)

え~…

今度 55年ぶりにやって来ましたので。

いや~ 実に長い道のりでした。

(笑い声)
ありがとうございました。

(拍手)

「よ~うっ!」
(拍子木の音)