ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

いだてん 総集編 第一部(前編)ビートたけし、中村勘九郎、阿部サダヲ… ドラマの原作・キャストなど…

『「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」総集編 第一部(前編)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. スッスッ
  2. 四三
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  10. 金栗
  11. 三島君
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  14. 歓声
  15. 日本人
  16. 拍手
  17. 韋駄天
  18. 金栗君
  19. 選手
  20. シマ

f:id:dramalog:20191230154046p:plain

『「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」総集編 第一部(前編)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」総集編 第一部(前編)[解][字]

日本で初めてオリンピックに参加したマラソンランナー、金栗四三嘉納治五郎に天賦の才能を見出され、1912年ストックホルム大会に挑む。

詳細情報
番組内容
日本で初めてオリンピックに参加したマラソンランナー、金栗四三嘉納治五郎に天賦の才能を見出され、1912年ストックホルム大会に挑む。
出演者
【出演】中村勘九郎阿部サダヲ綾瀬はるか生田斗真杉咲花森山未來神木隆之介竹野内豊中村獅童大竹しのぶ役所広司,【噺・出演】ビートたけし
原作・脚本
【作】宮藤官九郎

 

 


スッスッ ハッハッ
スッスッ ハッハッ…。

♬~

(カーラジオ)
「オリンピック関連のニュースです。

1964年のオリンピック
東京招致なるか!?

西ドイツのミュンヘンで行われる
IOC総会に

大きな期待が寄せられています」。

(運転手)すいません お客さん。
日本橋も駄目ですわ。

(美津子)見りゃ分かるわよ。

(運転手)ハイウェイっての?
造ろうとしてるみたいですね~。

いや 頭の上を車が走るんですってね。

(美津子)何でもいいから
つっと行ってよ つっと。

(運転手)はい?
急いでんのよ!

(運転手)あ~ もう本当 急いで造んないと
もう間に合わないですもんね

オリンピックに。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

(志ん生)美津子。
えっ?

今のおとっつぁん 足袋で走ってたぞ。
(美津子)えっ?

「富久」みてえだな おい。 ハッハッハ。

(運転手)とみきゅう?
(美津子)落語の演目です。

「急いで やって参りました」。
「何? お前 どこから来たんだ?」。

「浅草の三軒町から
やって参りました」。

「三軒町から芝まで来たのか!?
偉い! 出入り 許す!」。

(拍手)

(平沢・英語で)

(日本語で)

(児童たち)
「同じ条件のもとに力を競うのです。

遠く離れた国の人々が

勝利を争いながら
仲よく親しみ合うのです。

オリンピックこそは…」。

(田畑)俺は諦めん。

オリンピックは やる… 必ず。

東京! (岩田)東京!
東京!

東京!

「念願のオリンピック招致が決まり
お祝いムード 一色の東京。

4年後の開催に向け
日本オリンピック委員会

具体的に動き始めました」。

ごめんください!
ごめんくださ~い!

(知恵)この人 弟子になりたいんだって。

今 弟子 取ってないんだ。

(五りん)
あっ… 「富久」って落語 ありますか?

「富久」なら知ってるよ。

何だ?

ここでやんの? 今?

先月 母が死にました。

…で 遺品を整理していたら これが。

志ん生の『富久』は絶品」。

(五りん)父が満州で 師匠の落語を聞いて
それを母に送ったんじゃないかなと。

満州で?
はい。

覚えてますか?

<私は こいつに ゆっくり
語って聞かせることにしたんです。

オリンピックを目指して
死んじまった あいつ…>

(勝)走っとりました。
芝から浅草 浅草から芝… 毎日毎日。

よっしゃ~!
(四三)お~い!

<それもこれも 日本初のオリンピック選手
金栗四三…。

全部 この人から 始まってたんですな>

♬~

「よ~うっ!」
(鼓の音)

♬~

(治五郎)招かれるのを待ってるだけじゃ
つまらん。 迎え入れるんだ!

♬~

♬~

「よ~うっ!」
(拍子木の音)

<日本初のオリンピック選手

金栗四三のお話の始まりであります>

実は 金栗さんと この私
因縁浅からぬ間柄でございまして

生まれ年が 1年しか違わねえという…。

それだけですけどね。
(笑い声)

(清さん)ごめん ごめん どいた。 通るよ。

<というわけで
明治まで時間を戻しまして

若い頃の私に バトンタッチしましょう>

はい どうも
美濃部孝蔵でございます。

(拍手と歓声)

産まれるば~い!

(孝蔵)
<え~ こちらは 熊本県玉名郡富村

ここに 金栗家がありました。

四三の父 信彦は体が弱く

反面
なぜか子宝には恵まれ

長男の実次を筆頭に
4男3女をもうけました>

お母さん 四三てばい。

(シエ)四三ね。

<赤ん坊の頃の四三もまた
体が弱かったそうです>

(実次)ほら~ 四三 お代わりせんか。

うんにゃ。
(実次)食わんと 丈夫にゃ ならんぞ。

(スマ)嘉納しぇんしぇーに
だっこしてもろたら

丈夫な子に育つばい!

ボンジュール。
ボンジュール。

<ジゴロー・カノー。

世界でも知られる
柔道の創始者にして

日本スポーツの父。

明治24年 若き嘉納治五郎先生は
なんと 熊本にいらっしゃった。

第五高等中学
後の熊本大学の校長に就任します>

え~ このように
相手の力を利用して勝つ。

それが柔道。

嘉納しぇんしぇーに ちゃ~んと
だっこば してもらいなっせ。

うん。

(信彦)田原坂たい。

こん峠ば挟んで
薩摩と官軍が戦うたつばい。

四三も いつかは
お国のために戦わにゃ いかんばい。

うんうん。

すごかね。

(信彦)すんまっせん… すんまっせん…。

ああ… ハァ ハァ ハァ…。

(口ひげの青年)
坊主。 治五郎さん 見たいか? よいしょ。

もういいだろう。
そんなに面白いもんじゃねえ。

(治五郎)今日は これまで!

四三 嘉納しぇんしぇーには会えたつか?

ハハハハハ!
そんために行ったったけんが。

なあ 四三?

嘉納先生に だっこば してもろたけん
もう大丈夫たい。

<父が うそをついた。

しかし 家族の笑顔に囲まれ
何も言えない四三でした>

はよ 行かんか。 ほら 早う。
<四三は尋常小学校に入学しました>

はよ 来んと 遅刻すっぞ!
大丈夫か?

兄さん 待って…。

もうよか。 先 行くばい。
兄さん 待って!

四三 何ばしよっとか ぬしゃ。
学校 行かんか。

嫌ばい いかん。

(実次)そぎゃん嫌だったら
ここで勉強ば せんか!

嫌ばい 嫌ばい 嫌ばい。
(実次)うん?

みんなと勉強したかなら

友達と遊びたかなら 走らんか。

スッスッハ~…。

<四三は 呼吸法に注目しました>

スッスッ ハッハ~…。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

苦しくなか。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

(信彦)何せ 四三は…

嘉納治五郎先生に
だっこば してもろたけん。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ。

父ちゃん!

四三…。

四三 「体だけは丈夫でな」って
父ちゃん 言いなったばい。

「嘉納先生に
だっこば してもろたけん」って。

兄ちゃん… 俺は 本当は治五郎先生に…。

何も言うな!

スッ スッ ハッ ハッ。

(信彦)生きろ… 四三…。

父ちゃんの分まで… 走れ…。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

♬~

<明治38年 四三は中学に進みました>

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

(砲声)

わわっ… わ~っ!

(美川)金栗君 対馬沖で

連合艦隊バルチック艦隊
渡り合うとるばい。

ばっ!

<当時の日本と言やあ
そりゃあ もう大変なもので

何しろ 日清戦争日露戦争でもって
大国相手に勝ち続けた

まさにアジアの雄>
(一同)ばんざ~い! ばんざ~い!

俺は 海軍兵学校ば受けようて思うとる。

せっかく
中学まで行かせてもろたけん…。

それに… お国んために戦うとは
父ちゃんの悲願だけん。

ひゃあ~! あっ あっ!

<四三は冷水浴と兵式体操で体を鍛え…>

前へ!

<海軍兵学校の試験に挑んだのです>

左! 上!

<そのころ 嘉納先生は
東京で 何してたかってえと…>

ピッキ? ピッキ?

(通訳)ええ そうおっしゃってます。
近い将来…。

ピッキって何?

…に 日本の参加を要請する。

(ジェラール)カム ウィズ ミー。

<まだ スポーツという言葉も
珍しかった時代に

オリンピックへの参加要請が
アジアで初めて舞い込んだのです>

世界中の若者が一堂に集まり
共通のルールで 純粋に技を競い合う。

それが オリンピズムです。
ああ オリンピズム。

(フランス語)
あっ また 「ペ」。

あっ 「ペ」…
平和という意味です。
ああ!

(通訳)近代オリンピックの
創始者

クーベルタン男爵が
言ったそうです。

「オリンピック参加のために
日本を動かせる人物は 誰なのか」と。

(通訳)あなたがつくった柔道に
日本の強さの秘密があると。

お受けいたします。

日本を代表して 謹んでお受けします。

(英語で)

ピース?

(永井)論外ですな。
日本人がオリンピックなど

10年… いや 50年早いでしょう。

日本人は体が出来てな~い!

<永井道明 文部省に請われて

スウェーデンに留学した 日本体育の父>

楽しいの? 楽しくないの?
オリンピック。

私が見た光景は
ドランドの悲劇と呼ばれ

語りぐさになりました。

<一昨年の
ロンドンオリンピックラソン競技。

灼熱の中 1位の選手が

競技場に入ってきた時のこと>

(永井)ドランドは 4回も気を失い
その度に抱え上げられ

死に体で ゴールテープを切ったのです。

体格のいい欧米人ですら命懸けなのです!

肉体的に未熟な日本人が走ったら

死人が出ますよ。

≪(スヤ)
♬「逢いたかばってん 逢われんたい」

金栗さん?

金栗さん 金栗さん!

金栗さん!

フフッ。

何ば しよっとですか?
こぎゃんとこで危なか。

あっ 春野です 春野スヤです。

ああ…。 何の歌?

えっ?
歌いよったでしょう さっき。

太ぉか声で。

あれは「自転車節」。 知らんね?

♬「逢いたかばってん 逢われんたい」

♬「たった一目で」

落ちました。

えっ?

み~んなの期待ば 背負うて
海軍ば 受けたばってん

身体検査で… 合わせる顔なかです。

丈夫なら それでよかたい!

丈夫な体ば お国のために使うか
自分のために使うか

決めるとは四三さんたい。

自由ったい!

ひゃあっ。

あ~!

ハハッ… ハハハ!

<海軍を諦めた四三は

官費で学べる東京高等師範学校に
見事 合格>

(実次・泣きながら)金栗四三君…

ばんざ~い!
(一同)ばんざ~い!

ありがとう!

ああ~! おい 頑張れよ!
(シエ)四三!

行ってきます。

行ってきます!

行ってきます! 行ってきま~す!

四三さ~ん! 四三さ~ん!

四三さん!
スヤさ~ん!

四三さん お達者で!
はい~!

「自転車節」ば 歌うてね!

♬「逢いたかばってん 逢われんたい」

♬「たった一目で」
今じゃなかよ!

東京で歌うてね!

はい~!
ひゃあ~!

スヤさ~ん!

スヤさん!

スヤさ~ん!

<東京高等師範学校は
教員養成の最高峰。

そこで 四三は 驚くべき人と再会します>

海の向こうでは
オリンピックという

スポーツと平和の祭典が開催され

諸君の中に オリンピックに参加する者が
現れるかもしれない!

(可児)しかし 校長 費用は?

「金は出さん」とさ。
えっ?

参加国は自費で選手を派遣するそうだ。

金は国が出すだろう。

<これは 甘かった。

国に けんもほろろに断られた
嘉納さんは

金策のため 幕末から活躍した
ある名家を訪ねておりました>

(弥太郎)大隈先生
ようこそいらっしゃいました。

(大隈)あっ 紹介しましょう。 こちら
三島弥太郎君である。

横浜正金銀行の副頭取で…。

嘉納さんにお貸しした600円
まだ返済頂いておりませんようで。

はい。
(大隈)あっ もう借りておる?

初対面ではなかったのか。

(シマ)危ない!

(悲鳴)

あっ あっ…。
ああ…。

あ~!

♬~

あっ… ああ~!

(清さん)うわっ!
あっ!

(シマ)あ~ 大丈夫ですか?
すいません すいません…。

(弥彦)捕った… 捕ったぞ~!

弟の弥彦です。

お… おい! 捕ったぞ~!
わ~!

おいでなすったな 天狗倶楽部。 ハハハ。
天狗?

<明治の世に
こんなにうざくて チャラい輩が

いるわけないと思うでしょうが
残念ながら実在したんです。

帝大 早稲田 慶應などの
トップエリートが集う

ありていに言えば スポーツ同好会ですな>

我らは スポーツを愛し
スポーツに愛され

ただ純粋に
スポーツを楽しむために活動する

元気の権化!

(一同)て ん ぐ!

(大隈)ハッハッハ!
も~っと アピールするがよい。

嘉納先生はな 日本人を
オリンピックに送り込むお考えだ!

(押川)奮ってるね。 大いに結構。
大和魂 見せてやりましょう!

(一同)お~!

君たちは オリンピックが何かを
知っておるのかね?

(吉岡)
もちろん! スポーツの祭典でしょ?

(中沢)うちには
運動会の覇王がおりますよ。 なあ 三島。

(押川)短距離走
16歳から負けなしだもんな。

100m 12秒で走りますよ。

<三島弥彦。 東京帝大に通い
あらゆるスポーツで負け知らずの

明治のアイドル。 あだ名は痛快男子>

むしろ 僕は
一度くらい負けてみたいと思っている。

(本庄)負けてみたい?

負けた人間の屈辱を味わってみたいね。

<嘉納さんは新聞各社を集め
大計画をぶち上げた>

この度 オリンピック大会に参加すべき
代表選手を選抜するための

大運動会を開催することに相成った。

(加納)ありえん。 今の日本に
世界レベルの選手など おらん。

おります。
どこに!?

どっかに 必ず 韋駄天が…

世界に通用する韋駄天が!

(野口)ありましたよ。

お~。

「来たれ 全國の韋駄天」。

来た~! ハハハハ! 来たよ!

韋駄天とは ほかでもねえ 俺のことよ。

(治五郎)
競技は陸上 100m 200m 400m

および… マラソン

舎監殿 25マイルって何里だろか?

10里だ。

死人が出るぞ~。

「羽田の悲劇」になりかねん。

<25マイル 40km
四三にとって それは未知の領域でした>

10里… 10里か…。

いや… いや やるんだ。

やってみんと分からんばい。

<四三は猛練習を開始しました>

なお 世界レコードに迫るほどの選手が
現れなかった場合

潔く… 辞退するものとす。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

あっ…。

(戸が開く音)

あの~ ごめんください。

あの~ 足袋ば 下さい。

(辛作)たびば?

ああ… 足袋か。

勝蔵 測ってやんな。

(勝蔵)座って。
うん。

あっ… ありがとう。

10文の並。
ほらよ。

あっ ありがとうございます。

履いてみな。
はい。

あっ…。

<時は明治44年11月19日。

未曽有の大運動会当日。

完成した競技場は見事な出来栄え>

(号砲)

よし!

なんと 12秒!

(歓声)

<100m 400m 800m走で
ぶっちぎりの優勝をもぎ取った三島君!>

(永井)生きて帰ってくれたまえ!

<予選 最後を飾るマラソン競技>

♬「わせだ わせだ」

おっ にいちゃん 足袋で走んのかい?

さては同業者か? ヘッ。

大丈夫。
堂々としてりゃ バレやしねえよ。

よし!

(中沢)ようござんすか?

<これが 日本人にとって
10里 40kmという長距離の…>

(号砲)
<初めてのレースでありました>

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

来たぞ…
選手 通るから どいて! 危ないよ。

通ります!
はい 道 空けて。

選手 通ります! 道 空けて下さい。

(井手)えっ 来た~!

3位が 2位の慶應
追いつこうとしています!

3… 3位は… 51番 金栗四三

東京高師 51番 金栗四三。 東京高師です!

失敬します!

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

<マラソンレースは
時折降る 激しい雨の中…>

伝令!

どうだ? 落伍者5名!
(ざわめき)

<半数以上が脱落する
壮絶な闘いとなりました>

落伍者13名だそうです。

(永井)責任問題ですよ。

羽田の悲劇ですよ!

うん?
何ですか?

来た! 誰か来た!

伝令係でしょう。

違う!

韋駄天だ!

(雷鳴)

(永井)血まみれじゃないか!
頭でも打ったのか!?

(平田)あれは… 雨で 帽子の色が顔に
たれてきただけです。 あ~ なるほど。

(弥彦)誰だ?
(可児)高師だ! 東京高師の…。

(可児)51番! あっ 金栗です!

金栗四三です!

(治五郎)いたぞ~! 可児君 永井君!

彼こそが韋駄天だ!
おお~!

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

(治五郎)世界記録は!?
(大森)2時間59分45秒です。

(治五郎)2時間32分!
(可児)おおっ!

世界記録更新だ!
うお~ 先生!

治五郎… 先生!

(治五郎)お~い!
(可児)先生!

(治五郎)お~い!

(可児)先生…。
(治五郎)お~い!

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

お~い! お~い!

♬~

(拍手と歓声)

見ろ! 2時間32分45秒… 世界記録だぞ!

(歓声)

ああ…。
おっ おお…。

君こそ世界に通用する韋駄天だ!

ありがとうございます。

よ~し 胴上げだ~!

<この予選によって
2人の日本代表が決まりました。

一人は韋駄天 マラソン金栗四三>

金栗君 日本のスポーツ界のために

黎明の鐘と なってくれたまえ!

金栗は行きます!
行って 精いっぱい走ってきます 先生!

<もう一人は…>

改めて 三島弥彦だ。 よろしく頼むよ。

<痛快男子 三島弥彦>

(治五郎)これで君たちは
オリンピックの日本代表だ。

精いっぱい闘ってきてくれたまえ!

はい!
はい!

<いや~ まぶしいですな。

そのころ あたしは
金もないのに吉原で遊んで

え~ 文無しがバレて 逃げ回ってました>

あああ…。

(太鼓の音)

(円喬)「あっ そうか。
どうりで おかしいと思ったよ。

おい みんな
この野郎にな 早桶しょわせて」。

「ちょちょ… 待ってくれ。
痛い痛い 痛い痛い…。

こんなもの しょわせて
どうするんですか」。

「木口の代 10円だけ置いて 持ってけ!」。

ご苦労さん。
あっ…。

あっ…

弟子にして下さい!

師匠の芸に ほれました!
どうぞ よろしく頼んます!

あっ そう? じゃあ…

明日も 浅草から人形町まで頼むよ。

俺は もう 以前の俺じゃねえ。

酒も博奕も スパッとやめて
これからは まっとうに生きるんだ。

(小梅)
来やしないよ。 円喬って言やあ もう

気まぐれだの偏屈だのって評判だよ。

あっ 万一 来たとしても
そりゃ あんた 弟子じゃなくて…。

ああ 俥屋と客だ。
(笑い声)

うるっせえな! 俺が
弟子だっつってんだから弟子なんだよ!

来いよ。 おい じゃあ 賭けるか?
お~ いいとも。

円喬が来るか 来ねえか。
あっ よっしゃ 張った 張った!

博奕は やめたんじゃないのかい?

し… 師匠!

人形町まで頼むよ。
へい!

はい 行きます。 どいた どいた!

うおっ…。 うわ~。

美濃部君…
美濃部君は 好きな噺なんかあるの?

あ~ 「芝浜」なんか好きですね。

あとは
「三軒長屋」「富久」なんかもいいですね。

浅草阿部川町に

たいこもちの
久蔵という者がおりまして…。

と… 「富久」ですかい?
えっ 稽古ですかい?

人間は真面目なんだが
酒癖が悪いのが玉にきず。

おしまいですかい?

耳で覚えちゃ駄目よ。
噺はね 足で覚えるんだ。

あ… 足?

お前さん 何のために 毎日
日本橋と浅草 行ったり来たりしてんだい。

「みんな燃えちまったが 釜と布団は
出しといてやったからよ。

いい 大神宮様の神棚もあるじゃねえか」。

「神棚がある!?」。
失敬!

「旦那!」。 「おう 久蔵じゃねえか」。

「へい 駆けつけてまいりやした」。
「どっから?」。 「浅草阿部川町から」。

「おい お前さん
何だって そんなに走るんだい?」。

「火事なんだよ 火事」。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

♬~

<こうやって 稽古をする あたしと
練習する四三さん

ええ… 何度も
擦れ違っていたようなんですよ>

♬~

(安仁子)ポッポ~。

ノー ノー ノー。
ナイフの持ち方は こう!

<初めての洋行のために
ナイフやフォークに悪戦苦闘する韋駄天>

あああ… すいまっせん!

<その最大の試練は お金でした>

金栗さん オリンピック
自費で参加するって本当なんですか?

(橋本)国から 金は出ないのですか?
(野口)世界記録ですよ!?

国を背負って闘うのに 自弁とは。

<渡航費は
今のお金で 500万近くかかったとか>

出すて言うてしもうたとです。

ご承知のとおり うちは
酒蔵も潰してしもうて…。

ばってん
何としても行かしてやりたか。

金ば 工面してやりたかとですたい!

こうなったら田んぼば 手放すしかなかね。
(子どもたちの泣き声)

(キヨメ)田んぼ…。
(泣き声)

田んぼは 最後の手段ばい!

金栗さん… 金栗さん。

あの…
これ 私たちが食べるものですけど…。

すいまっせん。
あっ いや 私じゃなくて弥彦坊ちゃまが。

こぎゃん裕福なうちの子じゃなきゃ

出られんとですな オリンピックは。

10里も走るって どんな気持ちですか?

えっ?

何か 10里走った人にしか分からない

喜びっていうか ご褒美みたいなものが
あるんじゃないかなって。

いっちょん分からんです。
えっ?

分からんけん 走っとっとです。

おう シマ。
お帰りなさいませ。

奥様には いつ
お話しされるおつもりですか?

ストックホルムオリンピック
まさか 黙って行かれるおつもりですか?

「親子の縁を切る」とまで
言われたのでしょう?

一度 きちんとお話しされた方が…。

余計なお世話かもしれませんが。

余計なお世話… だね。

(電車のベル)

あ~!

兄上!
なして!? なして東京におっとね!?

金1, 800円 持ってきたばい!
アハハハハ!

何も言うな お前は~!

あ~!

♬~

あの~ 兄ちゃん。
うん?

金ば 工面してくれた池部さんって…。

あ~ 春野先生んとこの娘さんの
嫁ぎ先たい。

あ~ やっぱり スヤさんの。
そぎゃんね。

熊本 戻ったら その足で すぐに祝言たい。

そぎゃんね。

(スヤ)♬「ちりりんりんと出て来るは」

♬「自転車乗りの時間借り」
はい!

♬「自転車乗りの時間借り」

♬「曲乗り上手と生意気に 両手離した」

兄上 俺は… 生きて帰れっとだろか。

えっ?

ストックホルムまで 8, 200km。
片道 二十日も かかっとばい。

な~し そぎゃん遠くに 言葉も通じん国に
行かにゃいかんとだろか。

フォークとナイフで
飯ば食わにゃいかんとだろか?

な~し 俺だけ異国に…。

今更 弱音を吐くな 四三!

(美川)うわっ 出た 鬼。

お前が行かんかったら 後が続かん!

お前が そぎゃん弱虫やったら

100年後の韋駄天も弱虫ばい。

心配するな! 母ちゃんも 俺も

みんなも 無事ば祈っとるけん。

♬~

ばばば~ ばばっ!

(拍手と歓声)

♬~

金栗君 三島君! ばんざ~い!

(一同)ばんざ~い!
ばんざ~い! ばんざ~い!

ありがとうございます!

よ~し 行ってくる!
行ってきます!

♬「敵は幾万ありとても」

♬「すべて烏合の勢なるぞ」

♬「烏合の勢にあらずとも」

奮え~!
(汽笛)

(クラクション)

(シマ)お待ち下さい!
三島さん 三島さん!

(シマ)道を空けて… あっ あっ!

シマ!
弥彦お坊ちゃま! お母様…。

ほら! 弥彦 お前
母上に ちゃんと挨拶せんか!

(汽笛)
早く!

母上… 弥彦は 精いっぱい闘ってきます!

(和歌子)当たり前じゃ!
おまんさぁは三島家ん誇りなんじゃから。

お母様。

えっ…。

弥彦 体ば大事にしやんせ!
(汽笛)

はい!

(車掌)時間です! 離れて!
(弥太郎)母上 母上。

(汽笛)

(弥太郎)弥彦!
(シマ)弥彦坊ちゃま!

(和歌子)弥彦! 弥彦!

(シマ)お母様!
(和歌子)弥彦!

弥彦! 弥彦!

母さん!
弥彦!

(弥彦)行ってきます!

行ってきま~す!

やっぱり 我が子に関心のなか親は
おらんですよ。

(すすり泣き)

♬~

(汽笛)

弥彦…。

永井君 止まってもらいなさい!
可児~!

<うん? うん? えっ あれ!?>

な~し嘉納先生は
乗っておられんとですか!?

<なんと 嘉納先生
手違いで渡航許可が出ていなかった>

乗れなかったよ!

「5月19日 極寒なり。

嘉納先生の姿 ウラジオにもなし」。

ばばっ!
(汽笛)

「いよいよ シベリア鉄道
西へ向かって走りだす」。

(せきこみ)

大森殿は な~し
監督ば引き受けたとですか?

(大森)何だね? サドンリーだね。

僕はね 体が弱かったんだよ。

僕みたいな ぜい弱な日本人が
この先 出てこないように

YMCAのトレーニングスクールに
移ったんだ。

あ~ 君
バスケットボールは知ってるかね?

はい。 ばってん やったことなかです。

バレーボールは?

どちらも 僕が日本に持ち帰った。
(ドアの開閉音)

安仁子もね。

はい?
持ち帰った。

僕が 日本に。

もう ヒョウ。

大恋愛ってやつさ ハハハハ…。

(せきこみ)

どうやら 肺を患っているらしい。

えっ?

(せきこみ)

(安仁子・英語で)

ヒョウ。

(治五郎)彼が相当の覚悟で 監督を
引き受けたことがよく分かるだろう。

(可児)短距離走の練習法
フォーム 足の運び方まで…。

(治五郎)
全く 大したワイフだよ 安仁子は。

グッドモーニング マイ ラブ。
グッドモーニング。

(汽笛)

金栗君 街が見えてきたぞ。
ばっ!

(弥彦)見に行こう!
はい。

「6月2日 日本を発ち17日目。

我らが目的の地 ストックホルムへ」。

♬~

(ダニエル)カム カム…。

お~…。

すごいよ。

うわ~…。

ああ…。
うわ~…。

広いな~。

ここを走るのだね。
はい。

ここば 走っとばい。

<これが アジア人が初めて
オリンピックの舞台を踏んだ瞬間でした>

「必ずや
あのポールに日の丸の旗を揚げん。

決意を新たにする」。

ゴー!

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

ところで 昨日の取材 記事になっとるよ。
うん?

お~。 期待されとるばい。

「小さな日本人選手」って意味らしいよ。

はあ?

「外国の選手の練習ぶりを見るに

彼らは 数名が一団となり
互いに批評を加え 訂正する。

これをもって 練習の効果を
確実に上げることができる。

目下 孤独が 何よりの敵なり」。

(ポルトガル語)

(ラザロ)テイク イット オフ。
あ~ アイ ドント ノー。

テイク オフ。
はっ?

はい。

アッ フフフ。

あ~… あっ…。

ディス イズ タビ。

タビ?
足袋。

ギコ ギコ ギコ…。

カーペンター?
(ダニエル)カーペンター。

カーペンター?

カーペンター。
これ… えっ カーペンター?

あなた カーペンター?

あの… これ 差し上げます。
フォー ユー。

フォー ミー?
うん。

日本のカーペンターは
みんな 履いとるばい。

うん?

アッ! ア~ アハハハ!
あ~ よう似合っとう。

カーペンター・シューズ!
カーペンター・シューズ!

エクスキューズ ミー。
ハウ アー ユー?

グッド。 ベリー グッド。

(ダニエル)ノット。 ソーリー ソーリー。

カム カム…。
ソーリー。

練習など しちゃおれんよ。

雲をつくような西洋人に交じって

木の葉のように もまれて走る屈辱

なんたる恥ずかしさ。

三島さん 我々は走ればよか。

精いっぱい やりさえすれば
それでよかっですよ。

見たまえ 君の記事ばっかり!

「金栗」「金栗」「ワールドレコード 金栗」!

そりゃ 僕の記録は平凡だ。
12秒の男だよ 所詮は。 ええ?

ミスター12秒だよ!

期待されてないんだ 僕は。 君と違って!

(すすり泣き)

監督! 監督!

ホワッツ?
監督と 話ば させて下さい。

ソーリー。

三島さん 相当参っとるようです。

(せきこみ)

すまんな 金栗君。

明日は…。
(せきこみ)

必ず… 行くから。

(せきこみ)

三島さ~ん!

三島さん ここ 3階 3階!
離せ… 離してくれ!

三島さん いか~ん!
離せ~!

何ば しよっとか!
いかん! 三島さん 三島さん!

我らの一歩は…

日本人の一歩ばい!

なあ 三島さん。 速かろうが遅かろうが

我らの一歩には 意味のあるったい!

すまん…。

三島さん…。

三島さん…。

弥彦 ヒョウからのメッセージ…。

ああっ!
あっ いやいや あの…。

いやっ…。

(せきばらい)
置いときますね。

オーケー。
ノー ノー ノー…。

「とうとう 夜が完全になくなる。

白夜です」。

≪(音楽と騒ぐ声)
(弥彦・英語で)

すいまっせん! ちょっと すいまっせん!

音 止めて下さい。
ヤーパン ヤーパン!

≪(スウェーデン語)

はっ?
(ダニエル・英語で)

(一同)ヤーパン ヤーパン ヤーパン
ヤーパン ヤーパン ヤーパン

ヤーパン ヤーパン ヤーパン ヤーパン
ヤーパン ヤーパン ヤーパン!

♬「君が代は」

金栗君 君 本気かね?

♬「千代に」

♬「八千代に」

♬「さざれ石の」

♬「いわおとなりて」

♬「こけのむすまで」

(拍手)

(拍手と歓声)

嘉納先生!
いや~ 遅れてすまなかった。

いや すばらしい。 それにしても
こんな大歓迎を受けるとはね。

表彰台で歌うためん 予行演習です。

お~ そうか そうか!
結構 結構 大いに結構だ! フフフフ。

(鐘の音)

(内田)事務局から プラカードの
表記についての問い合わせが。

表記?
やはり 英語で「JAPAN」と。

うん。 よかろう。

いや…

「日本」でお願いします。
うん?

そのまま 「日本」と書くべきです。

(笑い声)

そうでなければ おるは出ません!

西洋人に漢字は読めんよ 君。

そうだよ。
ここは 英語で「JAPAN」が無難だろう。

ばってん それは英国人が
勝手に付けらした呼び名ばい。

日本人が日本のこつば
な~し そぎゃん ヘンテコな名前で

呼ばにゃいかんとですか。
しかしだね 金栗君

日本は 初参加なのだよ。
だからこそ 正式に「日本」と書くべきです。

読めなきゃ意味がないんだよ!

東洋の日本が 国際大会に参加することを
世界に知らせる必要があるんだよ。

ばってん 「JAPAN」じゃ奮い立たんとです!

<結果は後ほど。

午前10時半 アルファベット順に整列した
各国選手団は

いよいよ 堂々の入場行進です>

♬~

(拍手と歓声)

「1912年7月6日 快晴。

ストックホルムオリンピック 開会式。

三島君が旗を持ち
私が標識をささげて立てば

あとに従う選手なし。

たった2人の入場行進」。

キャ~! ハハッ ニッポン!

ニッポ~ン!

[ 回想 ] (治五郎)ローマ字で「NIPPON」。

表記は N I P P O N。 NIPPON!

これなら 観客も外国人選手も皆

日本の本当の呼び名を
分かってくれるはずだ。

いいでしょう。

よかです。

よし! みんなで笑って歩こう。

(安仁子)ニッポン…
エブリボディー エブリボディー!

ニッポン! ニッポン! ニッポン!

(観客たち)
ニッポン! ニッポン! ニッポン!

(号砲)

<開会式に続いて 100mの予選>

速か… 速かですね。

おんなじ人間とは思えんばい。

たった一人で 外国人相手に

戦争を仕掛けようって顔だな。

三島君 短距離はね

タイムを競い合う競技だ。

敵はタイムのみ。

(大森)一緒に走る選手のことは
ライバルではなく

タイムという同じ敵に立ち向かう
同志と思いたまえ。

ありがとうございます 監督。

「どうか 我が友に勝利を」。

(号砲)

三島さん いけ! いけ!
いけいけ いけいけ…。

三島さん そこから!
そこから そこから!

三島さん!

三島さん!
やあ 金栗君!

ご苦労さん! よくやった。

私の記録 11秒8だそうです。

12秒 切りました。

金栗君…

やはり 日本人には
短距離は無理なようだ。

えっ?

君に懸かっている 頼んだよ。

お~ 安仁子 サンキュー。

スッスッ ハッハッ スッスッ ハッハッ…。

あっ。

ハ~イ ラザロ!

カーペンター!

(コーチの指導する声)
アア~! アアッ!

ハ~!

(ラザロとコーチの声)

おるは駄目です。

(ため息)

な… 何か こう…。

モヤモヤした…

モヤモヤした何かが
ず~っと居座っとっとです。

そのモヤモヤは 君…

プレッシャーだよ。

君だけじゃない。 無論 僕も持っとる。

そぎゃんですか…。

「7月12日 三島氏の最後のレース
400m予選」。

ナンバー 743 フロム ジャパン ミシマ。

(歓声)

レディー…。

セット。

(号砲)
よし! いいぞ いいぞ!

三島君! いいぞ いけいけ!

いけ 三島君!
三島さん!

三島君!
三島さん!

いけいけ~!

頑張れ~!
よ~し いいぞ!

(歓声)

三島さん!

[ 回想 ]
(弥彦)僕は 勝ち負けには こだわらない。

むしろ 僕は
一度くらい負けてみたいと思っている。

♬~

頑張れ 頑張れ 三島君!
三島君!

頑張れ 頑張れ!
いけ! いけ!

よしよし よしよし!

もう少しだ! (田島)いけ! いけ!
三島君 頑張れ!

三島君 頑張れ!

♬~

三島さん!
(田島)結局 ドベか。

ドベでも 2着だ! 予選通過!

三島君 よくやった!
準決勝に残るとは 大したもんだ!

日本スポーツの記念すべき日だ!

(田島)次も頼むぞ。

次は… ないです。

準決勝は やめます。

(田島)棄権するのかね?

日本人に短距離は無理です。

100年かかっても… 無理です。

(治五郎)三島君…。

もう十分… 走りました。

察して下さい。

三島さん…。

楽しかったですか?

ああ。

ならば よし!

準決勝は棄権しよう!

♬~

よか走りでした!

お疲れさま…。

ひゃあ~!

<7月14日
いよいよ マラソン当日の夜明けです>

(弥彦)昨夜は眠れたかね?

はい!

ひゃあ~!

うそです。

白夜と プレッシャーで
もう いっちょん眠れんかったです。

そうかい。

もう こうなったら
俺は とことん考えます。

考えて 考えて…
プレッシャーと二人三脚で走ります。

ひゃあ~!

ばっ… 三島さん?

(笑い声)

ひゃあ~!
三島さん。

俺も 三島さんのように
笑って ゴールば します。

そっだけは決まってます。

見とって下さい。
うん。

今日も暑いぞ~!

すいまっせん すいまっせん…。

おい カーペンター。

ラソンシューズのひも 解けとるばい。

ひも ロープ… ロープ。

サンキュー ミスター カナクリ。

オーケー エブリワン…。

レッツ ゴー。

ちょ… ちょ… ちょっと待って!

♬~

(拍手と歓声)

(外国語)

(歓声)
えっ?

えっ? えっ?

(弥彦)金栗~!

♬~

(拍手)

「え~… 地獄ってのはな
いろんな地獄があんだ。

えんま様がいてな
悪いやつがいたら舌抜かれたり

ひどい目に遭うんだよ」。
「大したことじゃないじゃないですか」。

「バカ野郎。 これから 大変なんだって。

地獄には3つの地獄があってな」。
「3つもあんの?」。

「悪いことしたら まず 3つの地獄で
どっか行かなきゃいけないんだ」。

「1つ目は何だい?」っつったら
「1つ目は お前 氷地獄っつってな

悪いやつが裸で… はだしで
『冷てっ 冷てっ…』

ず~っと歩いてなきゃいけねえんだよ」。

「それ 行かなきゃいけないの?」。
「そうだよ」。 「それ やだな 俺な。

その冷たい地獄ってのは 駄目…
あったかいのは ないの?」。

「あるんだ お前。
炎地獄っつうの あんだぞ」。

「炎地獄?」。
「炎地獄っつうのはな あれだよ お前

こうな 木にな 縛られて
下から お前 あれだよ

火 たかれて 燃やされんだ お前。
ボ~ボ~ ボ~ボ~。

『熱っ 熱っ 熱っ…』って
ず~っと これで お前 熱がってんだ」。

「そう… 冷たいのも熱いのも
ちょっと やだな 俺」。

「じゃあ あと一個しかないの お前」。
「あと一個 何?」。

「うんこ地獄という」。
(笑い声)

「うんこ… ちょっと待って。
うんこ地獄?」。

「そうだよ。 何がおかしいんだよ」。

「いや うんこ地獄ってのは
どういうのっすか?」。

「うんこ地獄ってのは 臭いだろ」。
「そりゃ 臭いでしょう」。

「ここまでな うんこに入ってんだ」。
(笑い声)

「なっ? それで みんな
タバコ吸ってられるんだ こうやってな」。

「おっ じゃあ 臭いの我慢すりゃ

ずっと うんこ地獄で
タバコ吸ってられるんですか?

それ いいね! それ お願いしますよ」。

「お前 行くか?」。 「行きますよ」。
「じゃあ 行ってこい」って。

それで うんこの地獄の中にいて
タバコ吸ってたら 鬼が出てきて

「はい 休憩時間 終わり。 みんな 潜って」
って言われたと。 (笑い声)

こういう… どうも すいませんでした。

(拍手)