ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

シャーロック 第11話 最終回 ディーン・フジオカ、岩田剛典、伊藤歩… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『シャーロック #11【最終回!愛する者を守れるか?チームCCO最後の決断】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 守谷
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  7. ホント
  8. 万亀雄
  9. 利枝子
  10. 若宮
  11. 脱走
  12. お前
  13. 一人
  14. 市川
  15. A子
  16. ロンドン
  17. 鵜飼
  18. 看守
  19. 自分
  20. 田中

f:id:dramalog:20191216222602p:plain

『シャーロック #11【最終回!愛する者を守れるか?チームCCO最後の決断】』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[終]シャーロック #11【最終回!愛する者を守れるか?チームCCO最後の決断】[字][デ]

最終回!ディーン×岩田の最強バディ最後の夜!東京を震撼させる拘置所脱走事件…獅子雄と若宮の絆の行方は?愛する者を守れるか?きっと胸が熱くなる最後の決断

詳細情報
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
【公式Twitter】
https://twitter.com/sherlockcx
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/SHERLOCK_cx/
番組内容
誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮潤一(岩田剛典)は拘置所から、かつて獅子雄の推理により拘置所に送った元警視庁捜査二課の職員・市川利枝子(伊藤歩)を含む男女4人の被告が脱走したニュースを見ている。どうやら看守が手引きしていたらしいが、獅子雄は内部に協力者がいないと脱走は無理だと、平然としている。そこに、ベイカーハイツの管理人、波藤園美(かたせ梨乃)が家賃を取り立てに来た。獅子雄を見た園美は
番組内容2
「同居は禁止している」と2人の関係を尋ねる。すると、獅子雄は「友人だ」と答えた。「数日中には支払う」と若宮が言うと、獅子雄は、約束が守れなければ自分のバイオリンを渡すと約束。若宮は獅子雄の口から友人と言われたことがうれしかった。そんな時、新たにすべての脱走犯たちの名前が判明したというニュースが流れ、その中に“守谷”の名を見た獅子雄の表情が硬くなり…。
一方、警視庁では
番組内容3
江藤礼二(佐々木蔵之介)が刑事部長と副総監(篠井英介)に呼び出され、あるミッションを与えられていた。明かされていく江藤の知られざる顔…。そして、獅子雄と江藤の間には決定的な溝が生まれていた…。
出演者
ディーン・フジオカ 
岩田剛典
 / 
佐々木蔵之介 他
スタッフ
【原作】
アーサー・コナン・ドイルシャーロック・ホームズ』シリーズ 
【脚本】
井上由美子(『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』、『白い巨塔』) 
【音楽】
菅野祐悟 
【主題歌】
DEAN FUJIOKA『Shelly』(A-Sketch) 
【プロデュース】
太田大(『モンテ・クリスト伯ー華麗なる復讐ー』、『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』)
スタッフ2
【演出】
西谷弘(『モンテ・クリスト伯ー華麗なる復讐ー』、『刑事ゆがみ』) 
野田悠介 
永山耕三 
【制作・著作】
フジテレビ

 

 


(江藤)♬「君が代は」

♬「千代に八千代に」

(江藤)♬「さざれ石の」

♬「いわおとなりて」

♬「こけのむすまで」

(襲われる音)

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(アナウンサー)昨夜 東京拘置所
こう留されていた

被告人 男女4人が脱走した事件で
脱走直後から

男性看守 1人の行方が
分からなくなっていることが

新たに分かりました。
法務省によると…。

(若宮)嘘!?
看守が逃がしたんだ。

(獅子雄)拘置所
IDと生体認証で管理されている。

内部に協力者がいなければ
脱走は不可能だ。

市川 利枝子が買収したのかな。

それとも…。

≪(チャイム)

あっ まずい!

誰だ?

あっ 昔の恋人だろ?
シッ!

管理人の 波藤さんの奥さん。
≪(ドアをたたく音)

≪(園美)若宮さん
いらっしゃるんでしょ!?

もう 10日も過ぎてんのに
お家賃 入ってませんよ!

≪(園美)それにね どなたかと
同居してるって噂ですけど?

(園美)居住規約の違反ですよ!
若宮さん! 若宮…。

同居なんてしてません。

どうぞ どうぞ。

さあ さあ。
(園美)どういうご関係ですか?

知人です。
友人です。

ホントに すいません。
近々で 家賃は お支払いします。

俺も すぐ出てくんで。
約束ですよ?

あんまり うるさいことは
言いたくないんですけど

他の入居者の手前もありますから。
はい。

もし 約束 守れなかったら
これ 差し上げます。

楽器なんか頂いても…。

昔 父が イタリアで買った
ストラディバリウスです。

売れば 少なくとも
9, 000万にはなるはずだ。

えっ!? オホホホ…。
面白い方ね。

♬(若宮・園美のハミング)

若宮さん また来ますね。

どうも。

フゥー。

案外 冗談 通じる人だったんだな。

いや あんたが 「友人」って
言うとは思わなかったな。

いや 俺も思ってないってわけじゃ
ないんだよ。

(アナウンサー)
東京拘置所から脱走した

4人の氏名を公表しました。

法務省によると 脱走したのは…。
どうしたの?

(アナウンサー)春日ひとみ被告 28歳。
市川 利枝子被告 38歳。

田中 摩周被告 32歳。
守谷 壬三被告 45歳。

守谷!?
警察に逮捕されてたんだ!

(アナウンサー)春日ひとみ被告 28歳。
市川 利枝子被告 38歳。

田中 摩周被告 32歳。
守谷 壬三被告 45歳の

男女4人です。

[この男は 天才だ]

[天才は 危険である]

[自分も 相手も壊すまで
戦いに のめり込むから]

[僕は ただ

彼が壊れないことだけを
願っていた]

♬~

♬~

♬~

(今西)守谷は 君が逮捕した。

(今西)責任を持って 確保しろ。
はっ。

現在 逃走経路および関係者を
調査し

2, 000人体制で追っております。
必ずや ご期待に応えてみせます。

(山下)死中に活だ。

はっ?

(今西)守谷が 政界に利益供与を
持ち掛けていたことは

知ってるな?
はい。

しかしながら 自分が
守谷逮捕の証拠を挙げたとき

副総監も 部長も
ひるまず逮捕すべきだと

おっしゃってくれました。
(今西)ああ。

警視庁が 政界に忖度したことが
公になれば

大きな問題になるからな。

しかし 最近になって
厄介なものが出てきた。

前 公安部長が
金を受け取っていたんだ。

今回の脱走は やつの脅しだ。

事実を明かしてもいいなら
捕まえてみろという。

(山下)江藤君。

(山下)脱走者は
社会に不安を与える存在だ。

死んでも 世間の批判は免れる。

それは…。

(今西)「手柄を引っ提げて
一課長に就任しろ」ということだ。

死中に活だよ。

(生唾を飲む音)

(バイブレーターの音)

集合!
(一同)はい!

(クミコ)もう 集まってますよ。

鍵 締めろ。
全員 携帯の電源 切れ。

今から話すことは 他言無用だ。

君たちの使命は
1, 300万 都民を守ることだ。

脱走犯は その都民に恐怖を与え
平穏な生活を奪う存在だ。

見つけた場合は…。

手荒なまねをしても構わない。

都民を守れ。
(一同)はい。

(バイブレーターの音)

あっ。
お待たせ~。

いや~ 例の逃走で
一課も てんてこ舞いだよ。

何で 黙ってた?

えっ?
守谷は逮捕され 拘置所にいた。

あんたが それを
知らなかったはずがない。

ああ。 10月に
恐喝で逮捕されてたらしいんだよ。

「らしい」?
しらばっくれんな。

あんたが 地面師事件の後に

捜査二課を出し抜いて
逮捕したんだろ?

あっ コーヒーもらえる? ホットで。
(店員)はい かしこまりました。

俺が接触したら まずいから
隠してたんじゃないのか?

若ちゃんのコーヒーも うまいけど
ここも うまいだろ?

俺だって フォローできません。
あんなに 守谷を捜してたのに。

もう いい。
その代わり 情報 よこせ。

逃げた4人は
守谷と その関係者なのか?

罪状は? 逃走経路は?

知ってること全部 教えろ。

やつらが今 どこにいるのか
俺が割り出す。

あんたらが
大挙して捜索するより

その方が早い…。
かもな。 でも…。

お前に話すことはない。

守谷の件は
トップシークレットだ。

あんなに泣き付いて
手柄をあげたのに

一課長になるって分かった途端
それかよ。

俺は組織人だもん。
どうせなら 偉くなりたいよ。

趣味人のお前に
この気持ちは分からないだろうな。

ああ。 分かる必要を感じない。

(店員)お待たせいたしました。

♬~

(女性)ちょっと分からないですね。

(男性)ああ この人
何か テレビで見たことある。

♬~

(警察官)あの すいません。
お話 いいですか?

おい!
(警察官)追え!

待て!

♬~

(月岡)ハァ ハァ…。

♬~

みんな 高学歴のエリート。

全員 守谷の関係者だよな?

何をしようとしてるんだ?

おい! おい!

黙れ。
看守が見つかった。

警官に発砲されて重傷だって。

看守に発砲。
警察も 焼きが回ってるな。

それなら まだ ましだ。
えっ?

「殺せ」という命令が
下されてる可能性もある。

まさか。
日本の警察は できる限り

発砲を避けるはずだよ。
で 看守のケガは?

「失踪中だった看守は

入谷署の警察官の威嚇射撃が
足に命中し 十…」

「十益中央病院に搬送された」

ラッキーじゃないか。
えっ?

元いた病院なら潜り込めるだろ。
本人に会ってこい。

嘘だろ。 辞めた病院に
顔なんか出せないよ。

そんなこと言ってる場合か。

ちょっとさ
マジな話があるんだけど。

江藤さんが
何も情報を出さないのに

脱走犯を捜すなんて無理だよ。
江藤が何も言わないのは

隠さなければならないことが
よほど大きいからだ。

だったら
余計に関わらない方がいいよ。

お前 脱走した 守谷や
市川 利枝子が

おとなしく隠れて暮らすとでも
思ってるのか?

俺は のんびり ニュースなんか
見てる気分じゃないな。

俺だって
のんびりなんかしてないよ。

あれか…。

ハァー。

犯罪だよな… これ。

よし。

♬~

♬~

ご苦労さまです。 点滴のチェックです。
(警察官)お願いします。

♬~

♬~

お加減いかがですか?
精神科の若宮です。

月岡さん。

警察の事情聴取は
まだのようですね。

何か お困りのことは
ありませんか?

あの… 脱走した4人は?

まだ 捕まっていません。

誰に頼まれたんですか?

市川 利枝子ですか?

それとも 守谷 壬三ですか?

私には あなたが
彼らの仲間には見えません。

何か理由があって
協力したんでしょう?

心配しないでください。
警察に 余計なことは言いません。

ただ 逃げたやつらが
どこにいるか知りたいんです。

何か聞いていませんか?

拘置所で 間近に見ていた
あなたなら分かるでしょう。

守谷は 危険な 犯罪者。

莫大な金と影響力を持っています。

今なら まだ間に合います。

何かあってからでは
後悔しても遅いですよ。

1日…。

待ってください。

分かりました。

では あした
もう一度 話しましょう。

≪(ドアの開く音)

≪ご苦労さまです。
≪(警察官)お疲れさまです。

(レオ)あの4人
バラバラに逃げたらしい。

どんな くだらないことでもいい。
とにかく 具体的な情報を集めろ。

(レオ)まあまあ 焦るなっつうの。

(レオ)女2人は 国道20号線沿いを
幡ヶ谷方面と 四谷方面だって。

で 若い方の男は
大井で見掛けたやつがいるって。

もう一人は?

そっちは さっぱり。
車で逃げたんじゃね?

急げ。
何百人で大捜索してる 警察より

お前らの方が優秀だろ。

当然。

(男性)鵜飼さん。 書類 確認…。
(鵜飼)そこ置いといてくれ。

≪すいません。 お届け物です。
(女性)はい。 ご苦労さまです。

≪ありがとうございました。
(女性)どうも。

(鵜飼)おい。 誰からだ?

あっ ちょっと待ってください。

(女)56・57・58・59…。

(爆発音)

脱走犯の一人 春日ひとみが

元知事 鵜飼の事務所に
爆発物を持ち込んだ。

事務員が負傷。
春日は 逃走中。

他の3人の動向を考えると
予断は許されない状況だ。

手荒なまねをしてもいいと
言ったが 訂正する。

殺しても構わない。

係長。

正気ですか?
愚問だ。

こんなこと 冗談で言うか?

(バイブレーターの音)

もしもし。 何?

いや 守谷の事件について
何か動きあったかなと思ってさ。

そんなの言えるわけないでしょ。

俺ら 敵じゃないよ。

獅子雄と 江藤さん
決裂しちゃってさ…。

詳しいことは言えないけど

脱走犯の一人が 鵜飼の事務所に
爆発物を持ち込んだ。

ありがとう。

(クミコ)獅子雄は?
まだ帰ってない。

係長 ちょっと おかしいのよ。

えっ?
何か…。

このままじゃ済まない気がする。

気を付けて。

おう。 そっちもな。

≪(ドアの開く音)

足取りが見えてきたぞ。
そっちは どうだ?

看守から話が聞けるかもしれない。
さすが 偽医者だな。

今 グレから電話があってさ。

元知事の 鵜飼の事務所が
襲われたって。

よく 無事でしたね。

また 君たちか。
よほど 暇なんだな。

狙われた心当たりは?
答えると思うのか?

警告。

身に覚えはない!

守谷という男は
政財界に つながりがあった。

あんたも
金を受け取ってたんだろ?

私は 無関係。
あの記事は誤報だ。

俺には あんたが
知事を降りることになった

失態に対する脅迫にしか
思えないがな。

(鵜飼)君に 何の関係があるんだ。

守谷が なぜ 悪事を繰り返すのか
知りたいだけだ。

やめた方がいい。

東京は 終わりかもしれん。

どういう意味です?

何百万 何千万の人が
つくり上げてきたものが

たった一人の人間によって
壊されることもある。

大げさなことを言ってると
思うか?

いいや。

これは 私からの忠告だ。

君は もう
危険に足を踏み入れている。

気を付けろ。

♬~

♬~

(万亀雄)まだ 懲りないのか?
懲りませんね。

(万亀雄)たまには
兄の忠告を聞いたら どうだ?

俺のことより 自分の立場でしょ?
(万亀雄)フッ。 まあ そうだ。

守谷に関しては
永田町も ざわつかせてるからな。

(万亀雄)やつは 献金
受けるつもりがない政治家にも

寄付などを送りつけて
既成事実をつくってた。

その方が 今の時代

より効果的な攻撃に
なりますからね。

(万亀雄)フッ。

(万亀雄)お前のつかんでることを
教えてくれ。 知っておきたい。

まだ 何も分かりません。
あ~。

ただ 鵜飼は 「東京は終わる」と
おびえていました。

もしかしたら 守谷は

テロのようなことを
考えてるのかもしれない。

だとすると
お前は 危ないぞ。

それを知っていること自体が
危険だ。

手を引け。
もっと言ってください。

これは 立場じゃない。
弟を思ってのことだ。

フッ。 そんな言葉
どう信じろというんですか?

子供のころ 親父に
バイオリンを勧められた。

正確に しかし 楽譜どおりにしか
弾けなかった 俺と違って

お前は 教師に叱られながらも
自由に楽しそうに弾いていた。

こいつには
かなわないなと思った。

まあ その点はな。
フッ。

命を無駄にすることはない。

無駄にしたことありませんよ。
犠牲者が出たらしいぞ。

犠牲者?

(万亀雄)
さっき 省庁に連絡が回った。

例の看守が
病院で自殺したそうだ。

(シャッター音)

≪(クミコ)係長。
家族に話を聞きました。

娘さんが 病気で
手術費用が必要だったそうです。

で?

めどが付いたと
言っていたそうです。

行くぞ。

絶対に 俺の手で
守谷の息の根を止める。

どうしたんです!?

警察官の基本は
生きて捕まえることですよ。

係長!

≪(ドアの開く音)

月岡のこと考えてたのか?

俺が追い詰めたんだ。

それは違うな。

何で そう言える?

月岡は ここまで大ごとになるとは
思ってなかったんだろう。

最初は 目の前の利益に
飛び付いたが

あまりにも事態が
大きくなり過ぎて

自らの責任から逃れたんだ。

だから 月岡を殺したのは
お前じゃない。 守谷だ。

もう 嫌だ。

俺 もう ホントに
守谷なんか追い掛けたくないよ。

何で わざわざ 犯罪者となんか
関わらなきゃいけないんだ?

お前なんかと会わなきゃ
こんな思いしなくて済んだのに。

正論だな。

いいか?
俺は 穏やかに暮らしたいんだ。

世の中の汚いことには
目をつぶって

普通に年を取りたいんだよ。
それも いいだろう。

だが 目をつぶっても
見たくないものはなくならないぞ。

生きるために
知らなくていいことだって

あるんだぞ!
俺は 生きるために知りたいんだ。

(受信音)

バカ。 勝手にしろ!

一人じゃ危ないだろ。
一人の方が清々するんだろ?

お前にまで何かあったら
余計 うっとうしいよ。

♬~

(女性)見覚えないですね。
(クミコ)そうですか。

すみません。
ご協力ありがとうございます。

≪グレ。
マルタイは見つかったのか?

半径1kmまでは確認しましたが。

ホントに この近辺で消えたのか?
はい 間違いありません。

≪(バイクの走行音)

確かに。

どちらさまですか?
(男性)何か?

ちょっと何なんですか?
田中 摩周さん?

(田中)何だ? お前。
趣味で 捜査を手伝ってる者だ。

(田中)警察じゃないのか?
ああ。

警察は この辺りを
うろうろしてるがな。

もし 俺の質問に答えてくれたら
やつらには 何にも言わない。

(田中)何だよ?

守谷 壬三は どこだ?

(田中)言うわけないだろ。

あんた オレオレ詐欺の主犯で
逮捕されたらしいな。

守谷が作ったシステムで ずいぶん
もうけたんじゃないのか?

かつて 父親から
虐待されてた あんたにとって

守谷は 初めて 物事を
教えてくれた大人ってとこか。

その腕の傷 タバコの痕だな。
子供のころにできたものか。

目の前に立たれると
落ち着きがなくなるのも昔からか。

せっかく 猛勉強して
弁護士になったのに

自分に自信がないから
悪事に手を染めた。

黙れ。

これから 銀行強盗でもするよう
命じられているのか。

いや 守谷は
そんなこと望んでいないな。

何か目立つことをやれと言われて
必死に考えた計画ってとこだろう。

エリートにしては
ずいぶん 子供っぽい手だな。

守谷は こんなんじゃ
褒めてくれないぞ。

つらいな。 誰かに褒められなきゃ
生きていけないのは。

こんな苦しい生活
早く抜け出したいだろう。

だったら 守谷から
離れるしかない。

さあ 言え。
やつは 今 どこにいる?

知らないか~。

信用されてないんだな。

ハァー。 同情するよ。

あんたは ただの使い捨てだ。

警察に電話しろ。
ああ。

待て。

俺は 使い捨てなのか?

間違いなく。

あの人は 俺と一緒に
世界を変えよう…。

(刺す音)

≪警察だ。
≪(クミコ)みんな 動かないで。

≪そのまま!
(刺す音)

おい!
何があったの!?

まだ始まりにすぎない。

くそっ! 何なんだよ。

♬~

一つ間違えば
お前も死んでるとこだったぞ。

俺は 死なない。
大した自信だな。

守谷に会うまでは
死ねないからな。

会って どうすんだ?
ただ 知りたいんだよ。 だろ?

そもそも 犯罪者の気持ちなんて
分からんもんだぞ。

本人たちだって 自分が何やってるか
分からないケースが多いんだよ。

そんなこと言ってるから
警察は いつも後手後手なんだよ。

ハァー。

はい おっしゃるとおりだ。

実際 警視庁管内は
混乱の極みだ。

今 大事件が起こったら
パンクする。

それこそ 守谷の目的だろうが。

どうしたの? 急に。

いや 獅子雄とやらかした後
捜査の指揮を執ってきたが…。

やっぱ 無理だわ 俺。
獅子雄がいないと。

なあ? 知ってること 全部
教えるから 助けてくれよ。 なっ?

俺 あいつら 逮捕できなかったら
一課長になれないかも。

あんたらの つかんでる情報なんて
必要ない。

えっ!?
いまだ 逮捕できてないのは

情報過多で
整理がついてないからだ。

こういうケースは
追い掛けても無駄だ。

これから 何が起こるか
予測するしかない。

それは 超能力者でもないと。

やつら 逃げるために
脱走したんじゃない。

自分たちの力を誇示するために
出てきたんだ。

絶対に 仕掛けてくる。

(受信音)

獅子雄の兄って
経産省の役人ですよね?

なぜ そいつが?
誉 万亀雄は民自党につながってる。

どんな因縁があっても
おかしくない。

ホントに
応援 呼ばなくていいですか?

そんなもん引き連れていったら
気付かれるだろ。

でも…。

この際 獅子雄には
おとりになってもらおう。

裏切りじゃないですか。
どうして?

これまで あいつの暇つぶしに
付き合ってやってきたのは

こういうときに利用するためだろ。

一課長になれると分かって
いきなり 変わりましたね。

甘いよ グレ。

俺は 何も変わってない。
ろくに仕事もせず

素人探偵に泣き付いてた
江藤係長は 仮の姿だ。

獅子雄を使ってきたのは
あいつの能力と

経産省の兄貴を
つかみたかったからだ。

相当 おかしいこと言ってるの
分かってます?

ああ もちろんだ。

♬~

♬~

ホントに ここにいんのか?

≪(チャイム)

わなじゃないのか?

♬~

♬~

♬~

一人か?

(利枝子)早かったわね。
兄は?

案外 兄思いなのね。

目的は 何だ?

もちろん あなたよ。 誉さん。

俺を始末したいのか?
逆。

われわれと手を組んで 世界を
変えないか 誘おうと思ったの。

バカバカしい。
お前らに協力するわけないだろ。

あなたのことは 誘ってない。

お兄さんを使ったのは

それが一番
あなたに響くと思ったから。

調べさせてもらったわ。

人並み外れた頭脳を持った
誉 獅子雄が

なぜ
貧乏探偵なんかやってるのか。

ホントに
踏み込まないでいいですか?

焦るな。

獅子雄が 守谷の居場所を
聞き出そうとしてるんだ。

頑張ってもらおうじゃないか。

では 元捜査二課の調査力
拝見させてもらおう。

あなた方の父親は 誉 多鶴雄。

金融業で財産を築いた
資産家だった。

長男 万亀雄は
皆の愛を受けて育ったが

若くして 母が事故死し
新しい母親が来た。

彼女は 弟 獅子雄を産んだ。

兄弟は 2人とも優秀で
何不自由なく育ったが

兄 万亀雄が 25歳
弟 獅子雄が 18歳のときに

父 多鶴雄が亡くなった。

そのとき 万亀雄は知った。

かつて 事故死したと思っていた
母は

父と 獅子雄の母が 愛人関係に
あったことを悲観して

自殺したことを。

兄 万亀雄は 獅子雄の母を
誉家から追い出した。

程なく 獅子雄の母は病死し

かわいそうな 獅子雄は
誉家を出て 姿を消した。

かくして 頭脳明晰な 獅子雄は

大学に行くこともなく
海外を転々とした。

そして 5年前

香港滞在中に起こった
グロリアスコット号事件に

捜査協力したのを契機に
日本に戻り 探偵業を始めた。

さすがだな。

一点を除けば
あとは 当たってるよ。

俺は かわいそうじゃない。
ハハッ。

多少の齟齬は許して。

ねえ 私が
あなたのお兄さんを殺してあげる。

最も憎い存在を消した 私となら
手を組めるでしょ?

何 言ってんだ? どうかしてるよ。
分かった。 話を聞こう。

ただし 兄を殺す必要はない。

あれは 政府に尻尾を振るのが
得意なだけの小役人だ。

わざわざ
手を汚すほどの人間じゃない。

私ね 警察で働くうちに

行政と警察が 犯罪を
つくり出してるんじゃないかって

思うようになったの。

人の営みを監視して 取り締まる。

一見 平和に見える 東京は
監獄みたいなところよ。

暴れたくなる人が出るのは 当然。

その意見には 同感だ。

あなたなら
共感してくれると思った。

ホントのこと言おうかな。

(ぶつかる音)
痛っ。

あれ以来 時々
あなたの夢を見るようになったの。

(利枝子)《幽霊はね
簡単には捕まえられないのよ》

《殺人事件の犯人は
必ず 人間だ》

《幽霊に 人は殺せない》

《初めて人を殺した あんたは
気が動転して逃げた》

《まだ 息をしていたことを
確認せずに》

女として あなたに引かれたのか
確かめたかった。

でも 会って分かった。

違う! って。 ハハハ…。

あなたに
守谷を奪われたくなかったのよ。

フッ。

そんな趣味はない。
でも あなたも 私と同じでしょ?

引かれてるからこそ
彼を追い掛けてきた。

ねえ いいかげん 認めたら?

あなたは
犯罪を追及したいわけじゃない。

守谷という人物に引かれてるの。

私も そうだったから分かる。

一緒に逃げた 田中も春日も
他の たくさんの信奉者も そう。

頭がいいと 自信を持ってる人間は
すぐに 退屈する。

当たり前のことに感謝できない。

目の前の ささやかな幸せを
大事にできない。

飢えた獣のように
常に 新たな刺激を求める。

悪は 最高の刺激なの。

そういう どうしようもない人間が
この世には いる。

あなたも 私も 同じ穴のむじな。

違う?

フッ。 そうかもな。

なぜ こうまでして
守谷を追い掛けるのか

俺自身 説明がつかない。

確かに 俺は見てみたいんだ。

これまでに
出会ったことのないような

悪ってやつを。
よせ。

お化け屋敷とは 違うんだぞ。
だから 守谷に会いたい。

教えてくれないか?
やつは 今 どこにいる?

やっと 本音を言ってくれたのね。

いいわ。 教えてあげる。

ロンドンのA子さんは

空につるされて 海を見ている。

その場所に 守谷はいる。

ホントに会いたかったら
ここからは 自分で探すのね。

≪(ドアの開く音)
≪市川。

そこまでだ。
(利枝子)あっ 江藤さん ご無沙汰。

(利枝子)
一課長になるそうじゃない。

誉 獅子雄のおかげね。

いなくなったら困るわね。
ハハハ。

加重逃走罪で逮捕する。

(利枝子)いいの?
ホントに 逮捕して。

何が言いたい?

脱走事件で 注目を浴びた
私の裁判となれば

皆さん 注目するでしょうね。

面白い裁判になりそう!
ハハハ。

脅しには 屈しない。
(利枝子)あなた ホント

何も知らないから そんなこと…。
グレ どけ!

おい。
そういうこと…。

上の考えそうなことね。

脱走犯なら撃っても
大した批判 浴びないもんね。

似合わないことは やめろ。
離せ。

あんた 人を撃てるような
人間じゃない。

うるさい!

あんたみたいな人間が
拳銃なんて構えてる。

おかしいと思わないのか?

そんな組織
いっそ 壊れた方がいい。

グレ 連れてけ。
(クミコ)はい。

(クミコ)お兄さん
有明の倉庫で発見されたって。

危険を承知で
接触を図ったそうよ。

そういう人だ。

貸しにしておくと伝えてくれ。
(クミコ)分かった。

♬~

(サイレン)

(アナウンサー)
昨夜未明 東京刑務所から

受刑者2人が脱走しました。

法務省によると 脱走したのは…。
今度は 刑務所か。

市川を逮捕した お返しってこと?

「ロンドンのA子さんは

空につるされて 海を見ている」

「ロンドンのA子さんは

空につるされて 海を見ている」

「ロンドンのA子さん…」

♬(バイオリンの演奏)

♬~

(利枝子)《悪は 最高の刺激なの》

(女性)
《この世に罪を犯すことほど

興奮を誘うものはないね》

(世津子)《私は ゲームを
冒涜するようなことはしない》

《それが あの方の教えだから》

《君は もう
危険に足を踏み入れている》

《命を無駄にすることはない》

《生きるために
知らなくていいことだって

あるんだぞ!》

《会って どうすんだ?》
《ただ 知りたいんだよ。 だろ?》

♬(バイオリンの演奏)

《ロンドンのA子さんは

空につるされて 海を見ている》

♬(バイオリンの演奏)

♬~

(クミコ)イギリスに
渡航記録はありません。

密出国の可能性も調べました。

(刑事)ロンドンに在住の
日本人も調べましたが

まだ 有力な情報は
見つかってません。

チッ。 くそっ!

何なんだ!?
「ロンドンのA子」って。

「A子」というのは
仮名として使われる。

ロンドン すなわち 英語圏では

「アリス」 もしくは
アリシア」ってとこか。

そういう名前の何かってこと?

家出人かもしれん。
失踪願出てる人物 調べろ。

係長 「A子」なんて
無限にいますよ。

もう少し 手掛かりがないと。

やみくもに探しても
見つかりませんよ。

ハァー。

「空につるして 海を見る」って
飛行機か?

あっ!

「A」の付く飛行機だ!

(刑事)
数が多過ぎて 絞りきれません。

エアラインだから
全部 「A」じゃないですか。

(刑事)全部の航空会社を
当たるつもりですか?

いいから 調べろ!
(一同)はい。

グレ。

市川 利枝子が わざわざ
そう言うくらいだ。

普通なら 空を飛ばないこと
意味してるんじゃないのか。

例えば?
飛行機は 空を飛ぶ。

車は 高い位置にある高速道路を
飛ぶように走る。

馬は 空を飛ぶように
駆け抜けていくという表現をする。

普通なら 空を飛ぶとは
言わないもの…。

船だ。

船? ちょっと待って。

あっ あった。 小型帆船アリシア号。
所有者は?

サットンビジネススクール

今 どこに係留してる?
汐風マリーナ。

でも 何で 空を飛ぶ?

行くぞ 若宮ちゃん。
ああ。

急ぐぞ。

早くしろって。

いいから 早く出せ。
しっかり つかまってろ。

おっ!

♬~

すいません。
(受付)はい。

アリシア号は どちらですか?
アリシア号ですか?

ここには ありませんね。
えっ?

でも ホームページには
所有者は サットンビジネススクール

こちらのマリーナに係留中だって。
ああ… 廃船になりました。

廃船?

ありがとう。
えっ?

ありがとうございます。

おい どこ行くんだよ?
廃船しちゃったんだぞ。

空につるされてるんだ。

おい それでも プロの尾行か?

尾行?

そこまでだ。
後は 警察がやる。

まだ 何も分かってないんだって。
いや こいつは分かってる。

教えろ。

結局 組織のためか?
違う。

あのとき お前
俺を助けてくれた。

俺も助けたい。

必要ない。
天下の警視庁だぞ。

次期一課長だぞ!

おい。

犯人隠避の罪で逮捕する。
何?

江藤さん?
重要犯罪者の情報を知りながら

警察に届けなかった。 当然だろ。

教えろ!
だから 何も知らないんだって。

こいつは 知ってるらしいぞ。

俺の友人だからな。

あっ 守谷だ!

あれ? あれ?

(船のエンジン音)

待て 獅子雄。

死んだ看守の病室に
偽医者が忍び込んでいた。

はっ?
防犯カメラを見れば 分かる。

おい どういうつもりだよ!?
くれぐれも騒ぎを起こすなよ。

守谷を逃がしたくないだろ。

達者でな。

おっ 待て! 待て 獅子雄。

おい!

♬~

だから 何も知らないんだって。

普通の事件じゃない。
こんな騒ぎになってるのよ。

全て 警察に言うべきなの。

よく言うよ。 獅子雄を利用して
捜査しようとしたくせに。

まあね。

まあ 獅子雄も
俺を利用したわけだけど。

一人で行ったことを言ってるの?
ああ。

これまで ずっと
一緒にやってきたのに。

だからなんじゃないの?

あなたを これ以上
巻き込みたくなくて

一人で行ったんじゃないの?

奇麗事 言うなよ。

獅子雄は
とっても勘のいい人間よ。

刑事の私たちなんかより よほど。
フフッ。 勘なんかじゃないよ。

あいつは そのままを見てるだけ。

大人でも 子供でも
同じように接するし

地位があろうとなかろうと
関係ない。

褒められたいとも
好かれたいとも思っていない。

自分が どう思われようと
まったく 気にしていない。

でも それは 今
一番 難しいことなんだよ。

だから あいつには
いろんなものが見える。

そっか。

♬~

 

命は 惜しくありませんか?

命は 大切だ。

だが ただ 長生きしたいとは
思わない。

では お待ちしております。

(シャッターの開く音)

(守谷)いい船でしょ?

私が初めて買った船です。

もう 役目を終え
鉄くずになりますが。

(守谷)これまで
多くの客を迎えてきました。

そして そのほとんどを
海へ突き落とした。

(守谷)ようこそ 誉さん。

守谷です。

ちょっと どこ行くの!?

係長! 係長!

どうしました?

あなたの想像と実物は
そんなに違いましたか?

いや。
ほう…。

では 想像に近かった?

想像は 一切しなかった。

正しいですね。

純粋な想像なんてものは
存在しない。

願望か悲観。
だから 多くの人間は間違える。

気に入りました。

俺は 気に入らないな。

あんた 何がしたいんだ?

強いて言えば 復讐でしょうか。

復讐? 何に対する復讐だ?

世界です。

私がサポートした
政治家や 経済人は

全て 弱い人間でした。

彼らの ほとんどは

生まれながらに恵まれた生活を
してきた者です。

そして 社会のルールや
価値観は

彼らのような人間によって
つくられてきた。

当たり前だろ。

弱い人間ほど
権力を欲しがるものだ。

そのとおり。

歴史を さかのぼっていけば

法律も 常識も
家族は素晴らしいなんて幻想も

持てる者たちが 都合のいいように
つくってきたわけですから。

あんた 持たざる者なのか?

ええ。

私は 金も家族もない環境に
育ちました。

ただ 貧困や孤独に
涙を流したことはない。

私が苦しんだのは
何だと思います?

退屈ですよ。

持たざる人間の生活は
恐ろしいほど単調なんです。

金持ちの退屈のように
生ぬるいものではない。

これまで 私のような人間が
声を上げようとすると

拳を上げるしかありませんでした。

世界中で起きている
デモのように。

でもね 拳を突き上げ 政治家や
金持ちを批判したところで

何も変わらない。
だから あんたは悪事を働き

やつらを しのぐ桁の金を
手にすることにした。

やつらを圧倒し 支配するために。

そんなところか?

誉さん 悪の概念は
一部の人間が つくったものです。

ものを略奪し
人を殺すことは悪い。

でも 欲しいものを
自由に奪い

殺されて当然の人間を
殺すことが許された世界の方が

人は幸せに生きれるかもしれない。

少なくとも 俺は
そんな幸せはいらない。

あなたも 私と同じように
退屈が嫌いでしょ?

確かに。 退屈は大の苦手だ。

だが 俺は あんたと違って

平凡な日々の大切さも
よく知っている。

フフッ。

平凡なんてものも 幻ですよ。

今 教えてあげましょう。

守谷です。

お願いします。

再度 脱走事件が起きる準備が
できました。

今度は 東京管区内の
10の刑務所です。

凶悪な犯罪を犯すより

刑務所の治安が
保たれないという事実の方が

世間は 恐怖を感じます。

どこだ?

誉さん 私とゲームをしましょう。

ルールは 簡単だ。

あなたに与えられた選択肢は
2つ。

私を止めるか。

私の使徒になるか。

ゲームは 嫌いじゃないが

俺は あんたの使徒になるつもりは
毛頭ない。

俺は ただ あんたが何のために
罪を重ねるのか

知りたかっただけだ。

悪を知りたい。

それは 悪を生きることと同じだ。

私と あなたは つながっている。

あなたも 私も互いを求めている。

守谷です。

それでは 始めてください。

どこだ?

あった。
(クミコ)えっ?

廃船した船をジャッキアップする。
だから 空につるすんだ。

どこだ?

おい! いたのか?
(クミコ)いません。

誰もいない。

クソ。

(守谷)これで 全ての交通機関
止める準備も整いました。

あとは
この通話ボタンを押すだけだ。

さあ ゲームは始まっています。

勇気を出しなさい。

勇気とは
あえて 危険を冒す能力です。

あなたにも備わっているはずだ。

勇気とは 恐怖を克服し
生きようとする強さだ。

それが
あなたの選んだ答えですか?

あなたは 今
東京の命運を握ってるんですよ。

俺は ずっと
あんたという謎が解けなかった。

だが 今 その答えが
はっきり分かった。

ただの幻だ。

いたぞ。

あなたは 私が
本当の 守谷だと思っていますか?

♬~

獅子雄!

獅子雄。
おい!

獅子雄!
おい… やめろ!

離せ!
ちょっと おい…。

落ち着け!
グレ 水難救助隊だ。

獅子雄!
落ち着け!

(クミコ)あなたたちは 両側から
上陸した形跡がないか調べて。

もし あったら
すぐに 警察犬を用意して。

(一同)はい!
(クミコ)あなたたちは

埠頭の管理者に連絡して
詳しい図面もらってきて。

(一同)はい。

(クミコ)もっと 右!

10mぐらい奥へ捜して!

嘘だろ。

♬~

あいつ
もう いなくなったんだな。

数日しか たってないのに
もっと長く感じる。

捜索は?
進展はない。

市川 利枝子は
単なる逃走の罪として扱われ

拘置所だ。
裁判がどうなるか 分からん。

しかし 取りあえず
東京には 平穏が戻った。

結果的には 獅子雄が
守谷と死んだおかげだが

一番 ほっとしたのは
お偉いさんたちだろう。

皮肉な話だ。

何で 海に落ちたんだろうな?
うん?

獅子雄と 守谷だよ。
俺たちは落ちた瞬間を見ただけだ。

そこに至るまでに
何があったのかは見てない。

それは… やっぱり 獅子雄が
守谷を糾弾して こう…

もみ合いになったんじゃないか?
そう考えるのが普通だけど。

けど?

獅子雄が 守谷を道連れに
飛び込んだっていうのは

ないのかな?

誰かを助けるために
死んだっていうのか?

フフッ。 ないか。
さすがに ないだろ。

自己犠牲なんて
最も あいつに似合わない。

そうだよな。 でも 俺

獅子雄のこと
ホントは よく知らなかった。

なぜ 俺なんかの部屋が
気に入ったのか。

《入居2年。 女の気配は…》

《なし。
1人じゃ もったいないな》

《若宮ちゃん 一緒に暮らそう》

《はっ? ふざけんな。
さっさと帰れ》

なぜ 飯も食わず
推理に のめり込んでいたのか。

《こんなん食ったら
集中力が低下して

睡魔に襲われ
脳は思考停止になるぞ》

《そうですか!》
《俺 もらうわ》

《どうだ!? 参ったか!?》
《甘いな》

《つまり 監禁場所は
この線上の どこかだ》

《やるな 若宮ちゃん》

《おう》

なぜ 考えるとき
わざわざバイオリンを弾いていたのか。

♬~

なぜ 格闘技が
やたら 好きだったのか。

《ボクシングはな
強いやつが勝つんじゃない》

《どんなに才能があっても
どんなに厳しい練習をしても

負けるときは 負けるんだよ》

《俺は
その必死に闘ったやつらが

リングに沈む
その瞬間が見たいんだ》

《ひねくれ過ぎだろ》
《それだ!》

《頼みがあるんだけど…》
《熱い!》

《聞くだけ聞いてくれる?》

《そんな顔しても無駄だよ》

《熱いんだよ!》

《ここにあったはずの
俺のプリンが 1つ減ってる》

《ここにいる 皆さん全員が
容疑者です》

なぜ 唐突に消えてしまったのか。

《俺は 死なない》

≪(ドアの開く音)
≪(園美)お邪魔します。

えっ 誰?

管理を預かってる 波藤です。

あれ? 同居人の方
出てったのかしら?

結構です。
あとは これを。

すいません。

バイオリン。
あっ これは駄目です!

お友達との約束 思い出したのよ。
ちょっと待ってください。

獅子雄は
帰ってくるかもしれないんです。

同居は禁止です。

そりゃね たまに ちらっと
お茶を飲みに来る…。

この方 どなた?
ああ ただの友人です。 あっ!

それ 俺 立て替えましょうか?
おっと 今 手持ちなかった。

銀行 行きません?
えっ?

すてき。 髪も お洋服も。
やだ。

ちょっと お茶でも行きません?
ねえねえ…。

またな。
ホントですか!?

≪(ドアの閉まる音)

獅子雄は 消えた。

人は 彼が死んだという。

でも 僕は そう思わない。

どこかで謎を解いては
得意げに笑っている。

ふらりと戻る その日まで

このバイオリンは
大切に取っておこう。

別れの言葉は 口が裂けても
言わないから 安心しろ。

わが愛すべき親友 S・Hへ。

若宮 潤一。