ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

警視庁・捜査一課長 スペシャル 内藤剛志、宮崎美子、とよた真帆… ドラマのキャスト・主題歌など…

『警視庁・捜査一課長 スペシャル 今年最後の事件は“食い逃げ大富豪殺人”』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 漆原社長
  2. スカーフ
  3. 女性
  4. 年前
  5. 平野
  6. 石波梨沙
  7. 寺門景子
  8. 一課長
  9. 片桐
  10. 暗渠
  11. 自分
  12. お前
  13. 殺害
  14. 社長
  15. 被害者
  16. 宮沢佳代
  17. ミニマリスト
  18. 彼女
  19. 一同
  20. 漆原

f:id:dramalog:20191215230638p:plain

『警視庁・捜査一課長 スペシャル 今年最後の事件は“食い逃げ大富豪殺人”』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

警視庁・捜査一課長 スペシャル[解][字]

内藤剛志主演の人気ミステリー最新作!!
大岩一課長、今年最後の事件は“食い逃げ大富豪殺人”!?
美人容疑者たちと渡り合うために、大岩一課長が進化する!?

詳細情報
◇番組内容
カリスマ経営者・漆原幸利(尾美としのり)が、食い逃げして殺されたという知らせが入った。大岩純一捜査一課長(内藤剛志)は、管理官の高井智代子(宮崎美子)と新人刑事・平野啓司(堀家一希)らと共に捜査を開始。第一発見者の居酒屋店主・宮沢佳代(大久保佳代子)の証言から捜査を進めると、ミニマリスト・石波梨沙(遠藤久美子)、リサイクルショップ店員・寺門景子(とよた真帆)が容疑者として浮上し…!?
◇出演者
内藤剛志宮崎美子とよた真帆大久保佳代子オアシズ)、尾美としのり朝日奈央遠藤久美子、堀家一希、大堀こういち、渡辺裕之本田博太郎、矢野浩二、鈴木裕樹塙宣之(ナイツ)、床嶋佳子金田明夫
◇脚本
深沢正樹
◇監督
濱龍也
◇音楽
山本清香
◇主題歌
GLIM SPANKY『Tiny Bird』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】秋山貴人(テレビ朝日)、島田薫(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/ichikacho_sp7/
☆Twitter
 https://twitter.com/sosaichikacho

 

 


(電話)

一課長 大岩。

何!? あの大富豪が…?

食い逃げをして殺された?

わかった。 すぐ臨場する。

〈東京で発生する凶悪犯罪は
年間 約1000件〉

〈その全ての捜査を指揮するのが

警視庁 捜査一課長である〉

被害者は 本当に

あの漆原グループの
代表なんでしょうか?

ああ。 漆原幸利社長に
間違いないらしい。

(奥野の声)年商2兆円
総資産3000億円のカリスマ経営者。

(漆原幸利)はい 漆原です。

(奥野の声)おまけに
派手な女性関係のスキャンダルで

良くも悪くも 世間から
注目を浴びている大金持ちです。

(奥野の声)そんな
時の人とも言える大富豪が

なんで
食い逃げなんてしたんでしょう?

うん…。
(携帯電話の着信音)

はい 大岩です。

(笹川健志)「笹川だ。
大岩純一捜査一課長

私が電話をした理由
お前なら わかるな?」

「はい!」

(笹川)漆原幸利は
単なる大富豪ではなく

政財界の大物たちと親交が深い
有名人です。

そんな男が食い逃げをして
殺害されたとなれば

マスコミの格好の餌食であり
世間の興味本位の関心も高まる。

捜査の遅れやミスは
絶対に許されん!

承知しています。

頼むぞ 大岩純一捜査一課長!

はい!

あっ…。

♬~

♬~

はい オーライ オーライ!
オーライ オーライ!

オーライ オーライ!
はい ストップ!

(奥野)お疲れさまです。

一課長 お疲れさまです。
現場は あちらです。

(高井智代子)お疲れさまです!

この度 管理官を拝命致しました
高井智代子です!

一課長 よろしくお願いします!

チョコ
管理官として初めてのヤマだな。

はい! 私を推挙してくださった
一課長の顔に泥を塗らぬよう

全力を尽くします!

頼むぞ!
はい! こちらです。

(奥野)高井さん 所轄の時に比べて
まるで別人ですね。

チョコも くれないし。
管理官になったんだ。

今まで以上に
力が入ってるんだろう。

お疲れさまです!
お疲れさまです!

お疲れさまです!

お疲れさまです!

(武藤広樹)お疲れさまです!

♬~

背後から 頸部を
締められた事による窒息死です。

死亡推定時刻は 午後2時30分頃。

死後30分ほど経過してから
発見されています。

この方が あの大富豪ですか?

トレードマークとも言える
ビシッとしたスーツ姿の印象と

だいぶ違いますね。

平均的成人男性の
平均的休日の着こなしですね。

失礼します。

でも この普段着 よく見ると

平均的給与では
簡単に購入できない

高価なものです。

これも所持していましたので
間違いなく 漆原幸利社長です。

うん。

あの…
平均的にこだわる あなたは?

本日付で捜査一課に配属になった
ヒラノケイジです。

よろしくお願いします!

いや そりゃ まだ新人だから
ヒラの刑事でしょうが。

すみません そうじゃなくて
名前が平野啓司なんです。

平野は 高井管理官が
所轄から引っ張ってきた

懐刀の超大型新人という事だよ。

超大型新人ですか…。

すみません
そうは見えないですよね。

僕 身長 体重 胸囲 腹囲 座高
全てが

同年代成人男性の平均値の
平均的な男なんです。

そう言われれば
そんな感じですね。

新人刑事にありがちな
暴走しがちな跳ねっ返りでも

屈折した 頭でっかちでも
なさそうですしね。

俺も最初はヒラの刑事だった。
頑張れよ! 平野啓司!

はい! ありがとうございます!

平野くん 報告!
はい!

漆原社長は元々 小さなIT企業を
経営していましたが

5年前から
様々な事業に投資を行い

インターネット上で

金融 不動産 旅行 保険 証券
通信などの事業を展開し

漆原グループは 今や
時代の寵児と言われています。

凶器は 女物のマフラーか。

いいえ 一課長。

これは マフラーではなく
スカーフです。

スカーフもマフラーも
どっちも一緒だろ。

それは違います。 マフラーとは
防寒用の長方形の襟巻きであり

スカーフとは

頭を覆ったり 首に巻いたりする
正方形の薄手の布の装飾品です。

…だそうです。

じゃあ 凶器は
女性物の赤いスカーフとして

他に遺留品は?

携帯電話やカード類はなく

現金のみを
こういう形で持っていました。

お財布も
クレジットカードもなしで

現金だけ むき出しのまま
クリップで挟んでるなんてな…。

とても大金持ちとは思えんな。

被害者は 殺害される直前まで
あちらの店で食事をしていました。

その店の店主 宮沢佳代さんが
ご遺体の第一発見者です。

ほう…。

(宮沢佳代)はいはい
どうも お待たせしました。

(佳代)あっ 皆さん おそろいで。

宮沢さん 被害者がお店に来てから
亡くなられるまでの状況を

教えてもらえますか?

午後2時頃だったかしら。
そこの席に1人で座ったのよ。

いらっしゃいませ。
ご注文 何になさいます?

今日のおすすめは
あそこの黒板になります。

一番のおすすめは
特製のあんこう鍋。

焼酎のお湯割りと
ウメキュウをください。

(平野)これがウメキュウですか?

いやいや… ウメキュウじゃなくて
ウメキュウね。

うちのウメキュウ おいしいのよ。

梅ダレの隠し味に
あん肝 使ってんのよ。

珍しいでしょ?

その男性客か
周りのお客さんの中に

女性物の赤いスカーフを
していた人は いましたか?

スカーフ…?

見覚えないなあ…。

その男性客は
1人で飲んでたんですよね?

ええ。 でも 急に立ち上がって…。

(佳代の声)トイレかな? って
思ったんだけど…。

トイレがあちらにありますね。
(佳代)うん。

でも いつになっても
戻ってこないから

食い逃げだ! と思って
慌てて捜しに行ったら…。

あ~ もう!
逃げられちゃった…!

♬~

あっ…!

カリスマ経営者が ウメキュウを
食い逃げして殺された…。

本当だったんですね。

被害者は この店に入って すぐに
ウメキュウを頼んだんですよね?

ええ。 人のおすすめも聞かずに。

(奥野)あっ… どこにも
ウメキュウが書いてありませんね。

変よねえ。
この店に初めて来たのに

メニューにないもの
注文するなんて。

被害者は この店の事を
誰かから聞いたのかもしれないな。

誰かに会いに来ているような
様子は ありませんでしたか?

どうかしらね…。

あっ もしかしたら 看板娘に
会いに来たんじゃないの?

その看板娘は どちらのほうに?

ここ! 私に決まってるじゃない!
ああ…。

あっ… ちょっとごめんなさい。
すいません。

被害者 漆原社長の行動は
不可解ですね。

大富豪が食い逃げをして
殺されただけじゃない。

何か裏があるはずです。
うん。

被害者の人間関係を
洗い出す必要があるな。

ヤマさん。
はい!

浅草中央署に
特別捜査本部を設置する。

承知しました。

♬~

♬~

(捜査員)気をつけ!

♬~

(捜査員)一課長に敬礼!

(捜査員)休め!

これより 捜査会議を始めます。

まずは
被害者 漆原幸利社長について

平野!
(平野)はい!

カリスマ経営者である漆原社長は

強引なワンマン経営と
企業買収により

漆原グループを
急成長させてきました。

乗っ取りに近い形で
吸収合併された会社も多く

不動産部門の
片桐エステートなどが

その最たる企業ですが
グループ内には

漆原社長に対する不満が
たまっていたものと見られます。

ところが 漆原社長は

2カ月ほど前に 突然
事業の大幅な縮小を独断で決め

社内に
混乱が広がっていたようです。

(鮫島久生)社長は 我々 役員にも
一切の相談もなく

多くの事業を仕分けして
撤退を始めたんですよ。

漆原グループの明らかな縮小です。

漆原社長が
経営方針を変えたのには

何か理由があったんでしょうか?

詳しい事は わかりませんが…。

社長は 1週間ほど前に
気になる事を口にしました。

俺は… 女に殺される。

女…?

その女というのは
誰の事なんでしょう?

わかりません…。

社長の周りには
大勢の女性がいますし

お付き合いも
かなり広かったですから。

うーん…
「俺は女に殺される」か…。

凶器は
女性物のスカーフだったしな…。

その
凶器の真っ赤なスカーフですが

高級ブランド ゼゼートの製品で

10年前に販売され 5~6年前に
人気となったものです。

世界各国で
大量に売られているので

購入時期 購入者に関しては
絞り込むのは難しい状態です。

指紋も 被害者のものも含め
多数検出されています。

(天笠一馬)被害者は スカーフ
指輪 ネックレス バッグなどを

周囲の多数の女性に
プレゼントしていたようです。

漆原社長の周辺の女性を
リストアップして

凶器のスカーフを所持していた
人物がいないか調べています。

(平野)これまでに浮上したのは
この5人です。

いずれの女性も 漆原社長と
男女の仲にあったと見られます。

被害者は
「女に殺される」と口にした。

その言葉の意味を探り
女性関係を中心に調査を進める!

(一同)はい!
一課長 お願い致します。

どれほど悪評を買おうが
どれほど恨まれていようが

奪われていい命など
どこにもない!

どんな人物にも
それぞれの人生がある。

その人生を断つような行為を

我々 警察は
絶対に許してはならない!

被害者の無念を晴らすためにも

必ずホシを挙げる!
(一同)はい!

よし 行くぞ!
(一同)はい!

(武藤)鑑識!
(鑑識課員たち)はい!

一課長
被害者が事業を縮小したり

浅草でウメキュウを食べたりした
不可解な行動にも

女性が影響しているとは
考えられませんか?

漆原社長は
その影響を与えた女性に

殺されると
怯えていたのかもしれませんね。

うん…。 その辺りも視野に入れて
捜査を進めてくれ。

承知しました。

まずは漆原社長の自宅を調べます。
頼む。

行こう。
はい!

♬~

♬~

この部屋ですね。

これを見てください。

3カ月前に
この部屋で撮られた写真です。

平均的社会人はもちろん

平均的企業経営者も
手が届かないくらいの

派手な暮らしぶりです。
また新顔の女たちね。

何人の女が関わってるのよ!

タワーマンション
大勢の女性を招き入れての

華やかな生活か。

さすが
資産3000億以上の大富豪だな。

ああっ…! あっ プール!

うわっ…。
ふーん…。

ああっ?

なんだ? これ。 えっ?
なんにもないじゃないか。

♬~

家具や電化製品
どこ行っちゃったの?

ああ…。 泥棒でも入ったか?

ちょっと
あっちの部屋 行ってみます。

荷物がありました!

うわっ すごい!
整理整頓ができてる。

いや それにしても
同じものばかりだとはなあ…。

殺害されていた時と同じ服が
何着かありますね。

ああ…。
おお…。

これって もしかして…。

出たな。
ごきょうだいに電話ですね。

所轄でも一緒だっただけに
お前 よく知ってるな。

高井管理官は

平均的兄弟姉妹の数より
はるかに多い

10人きょうだいの真ん中ですから。

必ず有力な情報を手に入れる
やり手 高井智代子の陰に

9人の力強い味方ありだ。

わかりました!

置かれたものが極端に少ない
部屋の謎が

雑誌編集長の情報から
解けました!

高井のきょうだい
雑誌の編集長 いたか?

上から2番目の姉の連れ合いです。

情報源は
9人どころじゃないんだな…。

で なんなんだ? この整理整頓は。

漆原社長は ミニマリストになった
と考えられます。

ミニマリスト
はい。

ミニマリストというのは
ものをできる限り減らし

必要最小限のものしか持たずに
生活する人の事をいいます。

ものが溢れた現代社会の暮らしに
息苦しさを感じた人たちが

本当に必要なものだけを持つ事で

かえって豊かに生きられるという
考え方のようです。

ふーん シンプル イズ ベストか。
はい。

でも それじゃ
ネクタイ選ぶ楽しみもないな。

ネクタイ選ぶ時間も無駄!
という考え方もありますからね。

(平野)漆原社長が
ミニマリストだったとしたら

殺害された時の所持品も
説明がつきませんか?

どう つくんだ?

お金を挟んでいたのは
海外製のマネークリップでした。

ミニマリストは できるだけ
ものを持ち歩きたくないから

ああいうのを使ってても
不思議じゃないわね。

これ… 歯磨き粉を
最後まで絞り出すやつだろ?

これも ミニマリストか?
いや こういうのは

ミニマリストというより
倹約家じゃありませんか?

それに 買いそろえてある服や靴は
高価なものばかりなのに

これは 平均的一般家庭で
平均的に使われているものです。

そうね。
100円ショップで見た事ある。

大富豪が
100円ショップで買ったのか?

被害者が
ミニマリストになったのか

倹約家になったのかは
わかりませんが

100円ショップで買ったものは
残して

それ以外の高級品を
処分したとすれば

平均的日本人の自分には
とても理解はできない

異常な行動です。
うん うん…。

部屋に出入りしていた
女性のものと おぼしきものも

残されていますが
これもシンプルなものです。

その女性もミニマリスト
もしくは倹約家なんでしょうか?

金にものを言わせて
欲しいものを買いあさる男を

ミニマリストに変えて

家財一式を処分するように
仕向けたのは

もしかすると
その女性かもしれないな。

でも 一体 なんの目的で
そんな事をしたのでしょう?

被害者は 「女に殺される」と言って
女性の影に怯えていました。

女に殺される。

その女性に身ぐるみ剥がされた
とは考えられないでしょうか?

だとすると 殺害された事も
その女性と無関係とは思えんな。

この部屋から 大量の荷物を
持ち出した人物が怪しいですね。

平野。
はい!

マンションの防犯カメラ
片っ端から調べます。

そういう事だ。
はい!

(平野)一課長
漆原社長の交際相手で

最近 不審な人物が
1人浮かびました。

石波梨沙です。

(奥野)「神秘的な美しさと
カリスマ性を持つ

謎のミニマリスト 石波梨沙」

「余計なものは捨てて
身軽に生きる素晴らしさ」を

説いてますね。

この女性に殺されるかもしれない
と怯えていたのか…?

これも見てください。

2カ月前 漆原社長の家具や家電が
運び出されている時の映像です。

(奥野)
立ち会っていますね 石波梨沙。

でも 漆原社長が映ってないわね。

運び出されているのは

漆原社長が 社内で
会議に出席している時刻です。

えっ? 家主がいない間に
勝手に運び出してるのか?

はい。
(奥野)だとしたら

泥棒みたいなものですよね。

漆原社長が
事業の縮小や撤退を始めたのも

この石波梨沙さんの
影響でしょうか?

一課長 これ 天笠たちが調べた

漆原グループの
事業縮小撤退のリストです。

まあ 暗渠を利用した
排水施設の建設など

地元住民とのトラブルがあった
事業がほとんどなんですけれど。

アンキョ?
んっ?

暗渠ってのはな
地下に埋設された川や水路の事だ。

案外 知られてないんだけどな
東京にたくさんあるんだぞ。

こういう字を書くのよ。

この「渠」っていうのはね
人工的な堀っていう意味。

ありがとうございます。
勉強になります。

あっ 一課長。

漆原社長 妙な事にですね
寄付を始めようとしていたんです。

寄付?

あの 漆原社長が

こちらの団体に寄付をする
予定になっていたんですが

聞いていませんか?
(沢北まどか)はい。

何も聞いてませんし
その方も知りません。

漆原社長をご存じないんですか?

有名な人ですから
名前だけは知っていますが…。

面識はありません。

(智代子の声)
縁もゆかりもない団体にまで

寄付しようとしてた
って事ですか?

今まで 散々
あくどい金儲けをしてきた事への

償いですかね…。

一課長。

この石波梨沙が

今回の事件に関わってる可能性が
高いですね。

♬~

(チャイム)

あなたは カリスマミニマリスト
呼ばれてるそうですね。

(石波梨沙)ミニマリスト
興味がおありですか?

捜査一課長さん。

とても興味があります。
私に?

ウフフ… どうぞ。
失礼。

それとも 漆原社長との関係に?

両方にです。

漆原社長とは 3カ月ほど前から
お付き合いをしていました。

今回の事は 本当に残念です。

石波梨沙さん

昨日の午後2時から3時までの間
どちらに いらっしゃいました?

なんで そんな事を聞くの?

私が彼を殺したとでも
言いたいの?

いいえ。

ただ… 漆原社長が
お亡くなりになった事に

悲しんでいるご様子が
見受けられないのは気になります。

表に出さない悲しみ方だって
あるでしょう?

その時間なら
ここで仕事をしてた。

1人だったから
証明してくれる人はいないけどね。

漆原社長とは 3カ月前からの
お付き合いだったんですね。

どういった形で
知り合われたんですか?

3カ月前に
彼から 突然 連絡があったのよ。

無駄をなくし ミニマリストとして
生きていきたいから

いろいろと教えてほしいって。

彼から あなたに接触をして
自分の意思で

ミニマリストになった
という事ですか?

そう。

私は 彼に依頼されて
アドバイスをしただけ。

うん…。

(梨沙)ねえ。

勝手に人の部屋じろじろ見ないで。
あっ すみません。

ミニマリスト
とっても興味があって。

あっ でも

歯磨き粉を絞り出すやつは
使ってないんですね。

それって
ミニマリストじゃなくて

ただのケチっていうか
倹約家が使うものでしょ?

ああ…。

漆原社長の会社の
縮小や寄付なども

あなたが
アドバイスしたんですか?

さあ…。

彼が自分で決めた事だし
私は関係ないから。

あなたが仕向けたんじゃ
ないんですか?

関係ないって言ってるでしょ。

これも関係ないんですか?

彼に処分を頼まれたから
運び出しただけ。

盗み出しているようにも
見えますが。

変な言いがかり やめてよ。

彼の指示どおりに
いろんな所に寄付したの。

いろんな所というと
どちらになりますか?

具体的に教えてください。

それは教えられない。
彼から そう言われてるの。

真っ赤なスカーフは
お持ちでしたか?

真っ赤なスカーフ…?

漆原社長は 真っ赤なスカーフで
首を絞められて殺害されました。

このスカーフに
見覚えありませんか?

ありませんよ。

私が このスカーフで 彼を
絞め殺したとでも言いたいの?

あなた さっきから なんなの?
私を犯人と決めつけて!

漆原社長 「俺は女に殺される」と
口にしたそうです。

女に殺される。

この言葉に
何か心当たりはありませんか?

私の事だとでも言いたいの?

彼の周りには お金目当ての
怪しい女たちが大勢いる!

そういう女たちを調べなさいよ!

♬~

♬~

刑事さん。
あっ どうも。

昨日は ありがとうございました。

今日は こちらにいらっしゃると
お聞きしたもので…。

ええ。 ここに マンションを
建設する予定でしたが

社長があんな事になったので
急きょ 見直す事になりまして…。

捜査一課の大岩と申します。

昨日
漆原社長が殺害された時刻も

お二人は この船堀に
いらっしゃったんですか?

ええ。 まあ 事件のあった浅草から
さほど離れておりませんが

しかし 昼間から

社長が居酒屋さんで飲んでるとは
思いもしませんでした。

刑事さん
今日は なんのご用件ですか?

あっ…。
ある女性について お聞きします。

この方なんですけれどもね
見覚えありませんか?

さあ わかりません。 君は?

いや… 見た事もない女性です。

(鮫島)ええ。

そうですか…。

漆原グループの社員たちも
知らないとなると

石波梨沙さんは
漆原社長の周囲の人たちに

自分の存在を気づかれないように
してたんじゃないでしょうか。

まだ肩の力が抜けてないようだな
チョコ。

感情的になりすぎると
読みを誤るぞ。

はい。 すみません。

今のところ

石波梨沙が残した証拠は
ただ一つ。

漆原社長の荷物を運び出した
という事だけだ。

漆原の荷物の行方

手分けして 調べてみます。
うん。

♬~

この女性を見かけた事
ないですか?

すいません。 あの… このスカーフ
こちらで買い取ってませんか?

(井上)
この女性 見覚えないですか?

(店員)見た事ないですね。

もしくは
この写真の中にある品物を…。

(平野)こちらに

これを売りに来た人は
いませんでしたか?

こちらのお店に
商品を売りに来ませんでしたか?

いや… 来てないですね。

♬~

♬~

すみません 警察の者ですが

ちょっと お話 伺っても
よろしいでしょうか?

(店員)はい。

(平野)こちらの女性なんですが
見覚えありますか?

(物が落ちる音)
(寺門景子)あっ…。

石波梨沙さんに
間違いないんですね?

はい。
このとおり 買い取りのお客様は

ご本人確認しておりますので。

(平野)2カ月前に
持ち込まれていますね。

これもお願い。

買い取った商品の記録も
残されているんですね。

白いシャツとか 茶色い帽子とか
黒いスカートとか

簡単な記入方法ですが。

随分 たくさん持ち込んでるな。
(平野)赤いスカーフも

石波梨沙さんから
買い取っていますね。

これ もしかして

ゼゼートの
真っ赤なスカーフですか?

(店員)
確か そうだったと思います。

買い取り価格も
かなり高額ですし。

そのスカーフ
今 どこにありますか?

まだ売れてないと思いますけど…。

寺門さん ちょっといいですか?

(景子)はい。 なんですか?

こちら 警察の方なんですけど

スカーフの場所まで
ご案内してください。

こちらです。

(平野)すいません。
ありがとうございました。

♬~

この辺りです。
スカーフがあるのは。

♬~

どうだ?

それらしいものは ありません。

ゼゼートの真っ赤なスカーフ
売れてしまったんでしょうか?

ここにないという事は
そういう事になります。

(平野)いつ 誰が買ったのか
記録は残っていませんか?

このとおりの商品の数ですので
そこまでは記録しておりません。

覚えてはいらっしゃいませんか?

覚えてないですね。
もし 覚えてたとしても

お客様の情報は 簡単に
お話しする事はできませんが。

寺門景子さん
あなた 警察お嫌いですか?

はい?

長年 刑事やってると
わかるんですよ。

警察 嫌いな方かどうか
っていうのは。

好きでも嫌いでもありません。

そうですか。 それにしては

我々が入ってきた時から ずっと
気になさってましたよね?

お客様だと思ったので
気にかけていただけです。

そうですか。 あっ 失礼しました。

失礼します。

犯行に使われた
この赤いスカーフ

石波梨沙が 2カ月前に

リサイクルショップに
持ち込んだものでした。

漆原の荷物を運び出して
換金しているし

嘘はついているし

漆原社長が
殺されると怯えていた女性は

石波梨沙の可能性が高いですね。

チョコ 冷静になれ。

漆原社長が殺害された時

石波梨沙の手元に
このスカーフがあったと

証明ができるか?

今の時点では できないだろう?

確かに そうです…。

リサイクルショップから
スカーフを買い取ったのが

誰なのか…。

で そのスカーフが 犯行当日
誰の手にあったのか… ですね。

そのとおりだ。

石波梨沙の犯行の線も視野に入れ
あらゆる可能性を考えろ。

はい!
一課長。

私は リサイクルショップの店員
寺門景子が気になります。

寺門景子さん
あなた 警察お嫌いですか?

はい?

やけに 非協力的だったし

事件について もしかしたら
何か知ってるのかもしれません。

地味な店員さんの事ですね。
ああ。

地味といえば あの…

漆原社長の部屋にあった
歯磨き粉のチューブ絞りが

地味に気になります。

あのチューブ絞りが
石波梨沙のものでないとすれば

あの部屋に出入りしていた
他の女性のものだとも

考えられます。

他の女性?
はい!

とにかく
漆原社長の女性関係について

もっと詳しく調べる必要が
ありますね。

うん…。

ただいま。

(大岩小春)おかえりなさい。
すぐに食事の用意しますね。

ありがとう。

春菜 ただいま。

今日は特売日だったから
シュークリームも買ってきたぞ。

ビビも食べるか?
(ビビの鳴き声)

ああ… ちょっと
ぽっちゃりしてきたから

やめておこうか。
(食器が割れる音)

大丈夫か?

あっ… すいません。
なんでもないの。

どうした? 顔色が悪いぞ。

(鳴き声)

ねえ あなた 私…
このままじゃいけないわよね?

えっ… どういう事だ?

今の生活に
何か問題でもあるのか?

あっ… 大した事じゃないんです。
すいません。

私自身で解決する問題です。

気にしないでください。
ああ…。

気になるよな?
(鳴き声)

なあ? そりゃ気になるよ。

はい。 おいで。
(鳴き声)

よいしょ。 ああ…。

ん? どうした?

フフッ…。 ビビ 機嫌がいいと

そういう しぐさをするんですよ
最近。

ああ… ご近所のお友達の
ミケちゃんの影響か。

ミケちゃんの影響は

不機嫌だと 尻尾を
左右にパタパタ動かすところよ。

こっちは タマちゃんの影響。

タマちゃん?

1年前に引っ越しちゃった
お隣のタマちゃんですよ。

ああ… ビビの昔の彼女か。

ビビは いろんなところから
影響を受けるんだな。

タマちゃんは ビビにとって
忘れられない存在なんですよ。

あなたにも
いるんじゃありませんか?

そういう人。
いや 俺は そんな…。

歯磨き粉のチューブ絞りが
地味に気になります。

んっ… ちょっと ごめん。

あっ ヤマさん
調べてほしい事がある。

♬~

これが 20年前にさかのぼって
調べ上げた

漆原社長の交際相手です。

すごい数ですね。

一課長 でも どうして

昔の交際相手まで さかのぼろうと
思われたんですか?

チョコが チューブ絞りを
気にかけたおかげだ。

私が…?

一課長は チューブ絞りが

過去に付き合った 忘れられない
特別な女性の影響だと

お考えになったんだ。

ありがとうございます!
いや…。

それにしても
似たタイプの女性ばっかりですね。

その女性だけ 違うタイプだな。

(奥野)ああ… そうですね。
やっぱり いたな。

あのリサイクルショップの
店員さん!

小山田管理官が気にかけてた
店員さんですか。

何かあるんじゃないかと
思ってたんだ。

さすがだな ヤマさん。

(平野)寺門景子… 漆原社長が

5年前まで経営していた
小さなIT企業で

事務員として働いていた女性です。

交際期間は 5年前までの
約3年間だったようです。

漆原社長の昔の恋人が

今の恋人 石波梨沙が
荷物を持ち込んだ

リサイクルショップで働いてる
って事か…。

すごい偶然ですね。

偶然なわけねえだろう。

偶然じゃないとしたら
どういう事ですか?

いや それは まだわからんが
ただ…

石波梨沙と寺門景子
この2人には

なんらかの関係が
あるかもしれんな。

買い取られたスカーフ

店員の寺門景子さんなら
手に入れる事は可能です。

彼女が スカーフで 漆原社長を
絞め殺したのかもしれません。

だとしたら 現場の近くで
目撃されてる可能性がある。

付近の防犯カメラを調べてくれ。

承知しました。 行くぞ。
(平野・智代子)はい。

5年前か…。

♬~

(ため息)

昨日は どうも。

寺門景子さん 漆原幸利社長の件で
お話 伺いたいんですが。

お話しする事はありませんが。

5年前まで
漆原社長の会社で働き

お付き合いも
されていたそうですね。

思い出したくない過去の話です。

お帰りください。 あなたたちと
話をしたくありません。

3日前の午後2時頃は
どちらにいらっしゃいましたか?

話をしたくないと
言ってるんです!

ここに写っているのは
これ あなたですよね?

(平野)場所は
漆原社長殺害現場近く。

時刻は 午後2時20分。

漆原社長が殺害された時刻の
10分前です。

お答えする必要ありません。

5年前の事を調べました。

捜査一課の大岩と申します。

寺門景子さん あなたは 5年前
漆原社長と別れる際

彼から
ひどい暴力を受けたそうですね。

暴力を受けた あなたは
交番に駆け込んだ。

今 そこで
殴られて 突き飛ばされて…。

(奥野の声)しかし

漆原社長の言い分を鵜呑みにした
警察官により

ただの痴話喧嘩として処理されて

結局 彼は おとがめなしだったと
聞きました。

あなたの訴えを
しっかりと聞くべきでした。

あなたが 警察嫌いになるのも
当然です。

5年前の不誠実な対応

警察官の一員として
謝罪致します。

どうも 申し訳ありませんでした。

もう結構です。
今さら謝ってもらっても

何かが変わるわけでは
ありませんから。

ええ…
それは そのとおりですが…。

二度と来てほしくないから
話しますが

彼が殺された事と
私 関係ありませんから!

でしたら
これは どういう事ですか?

浅草には行きました。
でも 偶然なんです。

あの人が あの近くで殺されたと
あとで聞いて 驚いたんです。

あなたは 漆原社長のあとを
つけていたんじゃないんですか?

それとも 漆原社長を
あの店に呼び出したんですか?

なんで そんな事しなくちゃ
いけないんですか?

殺害です。

このスカーフで
漆原社長は殺害されました。

石波梨沙さんが持ち込んだ
スカーフを あなたが使って

彼女に罪を着せようとしたんじゃ
ないんですか?

スカーフなんて知らない!

なんで
私が彼を殺す必要があるの?

理由は何?

あなたは 5年前に
暴力を振るわれた上に

別れています。
ええ そうよ。

でも そんなの 昔の事よ。

なんで 今になって
私が彼を殺す必要があるの?

自分を捨てて
大富豪になった男を

許せなかったんじゃ
ないんですか?

いい加減にして!

ちょっと待ってください。
なんなの? この手。

人を犯人扱いして どういう事よ!?
訴えるわよ!

本当の事を…。
(平野)管理官 まずいです!

あっ…。

すみません…。

♬~

寺門景子さんが
この事件に関与している事は

間違いなさそうだな。

ええ。 自分は地味な生活を
送り続けているのに

別れた恋人は
資産3000億の資産家です。

複雑な思いでしょうね。

あっ… 寺門景子さんが
現場付近で妙な動きをしていたら

それを見ていた人も
いるかもしれませんね。

ああ。 現場周辺で
聞き込みをしよう。 平野…。

寺門景子について
さらに調べてみます。

おう。
いってきます。

ヤマさん 頼む。
はい。

平野くん
平均的とか言ってますけど

素直に頑張る いい子ですね。
うん。

行こう。

(佳代)お待たせ致しました。

いらっしゃいませ…。
あら 刑事さん!

その節は お世話になりました。
今日は どうしたの?

ええ… あの…。

この写真
ちょっと見て頂けますか?

(佳代)ん? 何? これ。

あの事件の時に この女性が
この付近にいたはずなんですけど

こちらの店に
立ち寄ったりしてませんか?

漆原社長と待ち合わせしていた
かもしれないんです。

(佳代)あの社長
誰かと待ち合わせしてるようには

見えなかったけどねえ。

じゃあ どうして 漆原社長は

この店に
1人で来たんですかねえ?

だから 看板娘の私目当てよ。

うん。 ハハッ…。
フフッ…。

前もね ここにいた まあ
私並みにかわいい看板娘の子が

お金持ちのお客さんに
気に入られて

生活費 丸々
援助してもらっちゃってたのよ。

私には なかなか
そういう人 現れないんだけどね。

もう一度 写真 見て頂けますか?

ん?

あれ? この人 もしかして…。

ちょっと来て。

はい。

ちょうど ほら 社長さんが
店からいなくなったあと

ここで
あんこう鍋の仕込みしてたのよ。

2時半から ご遺体を発見する
3時までの間ですね?

そう。
2時45分ぐらいだったかな…。

ここから
ほら あの辺 見えるでしょ。

あの辺で電話してたの
確か この人だった。

この女性が
誰かと電話してたんですね?

どんな話をしていたか
わかりますか?

そこまでは わかんないけど

この女の人 「あん肝を煮る?」って
相手に聞いてた。

(2人)あん肝を煮る…?

ちょうど ほら 私
あんこう鍋の仕込みやってたから

そこだけは
はっきり わかったのよ。

あん肝をね 煮汁に溶き入れて作る
あんこう

最高なのよ!
あっ 食べていく?

あっ… 今度 ぜひ。

この女の人も あんこう
作る予定だったのかしらね?

ねえ 刑事さん
私の話 役に立った?

も… もちろんです!
ありがとうございます。

そりゃよかった!

なんかさ 人の役に立つと
私自身も変われる気がするの。

今のままじゃ
いい事 一つもなくて

私の人生 あんまりでしょ。

変わんなきゃね。

ちょっと失礼します。

平野
寺門景子から事情を聞く。

任意同行だ。

「あん肝を煮る」か…。

違う違う。 「あん肝を煮る?」。
かわいらしい質問形ね。

あん肝を…。
(2人)煮る?

♬~

石波さん ちょっと
お話よろしいでしょうか?

はあ…。 また あなた…。

今度は なんの用かしら?

この女性 ご存じですよね?

誰? この人。

ご存じありませんか?
寺門景子さんです。

だから… 誰?

漆原社長が 5年前まで
付き合っていた女性です。

そんな女の事 聞いた事もないし
興味もない。

あなたが 漆原社長の荷物を
買い取らせたリサイクルショップで

働いています。

へえ~ そうなんだ。

それも ご存じなかったんですか。

(梨沙)その女の事も知らないのに

そんな事まで
知ってるはずがないでしょ!

真っ赤なスカーフ

あなたの手から 彼女の手に
渡ったのかもしれません。

またスカーフの話?
いい加減にしてよ。

あん肝を煮る…。

はあ? 何?

いえ…。

何!? 寺門景子が
どこにもいないって?

(平野)はい。

夕方に店を出てからの足取りが
つかめません。

自宅にも
まだ戻っていないんです。

わかった。 引き続き 捜すように。

私たちの動きに
気づいたのかもしれませんね。

彼女は
漆原社長が殺害された直後に

誰かと
電話で話をしていたんだな?

はい。
(智代子・小山田)あん肝を煮る?

…って 尋ねたそうです。
なぜ そんな時に

誰と あん肝について
語る必要があったんだ?

何かの符丁とか
合言葉でしょうか?

符丁ね…。

いや だとしたら
センスのかけらもない符丁だな。

あん肝を煮る… あん肝を煮る…。

なんだろうな…?

石波梨沙も 「あん肝を煮る」には
心当たりはなさそうでした。

うん…。

♬~

あれ? 「あん肝を煮る」…。

♬~

あれ? あん肝さんだったよな…?

(刺す音)

♬~

やだ…。 まだ死にたくない…。

♬~

(電話)

一課長 大岩。

何…!?

♬~

(奥野)お疲れさまです!
(捜査員)お疲れさまです!

♬~

(捜査員たち)お疲れさまです!

(武藤)お疲れさまです!
(板木望子)お疲れさまです!

申し訳ありません。

♬~

凶器は見つかっていませんが

傷口の形状を見る限り
鋭利な刃物と思われます。

死亡推定時刻は 今から3時間前の
夜11時前後です。

仕事帰りに襲われたものと
思われます。

この辺り
夜は ほとんど人通りもなく

目撃者は
まだ見つかっていません。

(平野)所持品には 手を付けられて
いなかったようです。

漆原社長殺害と同一犯と
見るべきでしょうか?

大切な証言者の身の安全を
確保していなかったのは

管理官の私の責任です。
申し訳ありません!

全ての責任は 私にある。

宮沢佳代さんは
我々に証言をしてくれた。

その証言が重要だったから
彼女は殺害されたのかもしれない。

ヤマさん。
はい。

この事件 漆原社長殺害と
関連があると見て

合同で捜査を行う。
承知しました。

♬~

ああ…。

刑事部長。

大岩純一捜査一課長 私は お前に

捜査のミスは絶対に許されないと
言ったはずだ。

申し訳ありません!
全ての責任は 私にあります!

私だ!

いいか?
私が責任を取るのは たやすい。

辞表を出せばいいだけだ。

しかし お前は そうはいかない。

なぜなら お前の辞表など
私は絶対に受け取らないからだ。

お前の責任の取り方は ただ一つ。

事件を解決する以外にない!

それを忘れるな。

はい!

今までのお前では
通用しない事件かもしれん。

変われ。

お前自身が変わって
進化を遂げろ。

壁を乗り越えて 突き破って
向こうを見ろ。

そうすれば 今まで見えなかった
多くのものが 見えてくるはずだ。

はい。

見えなかった道も… 見える。

♬~

はい…。

あっ…。

またかい…。

(パトカーのサイレン)

(捜査員)気をつけ!

(捜査員)一課長に敬礼!

(捜査員)休め。

まずは
被害者についての報告から。

天笠。

はい。 被害者 宮沢佳代さんは

誰からも好かれる 面倒見のいい
明るい人気者だったようです。

殺害された理由として
考えられる事は

漆原社長殺害時の目撃だ。

宮沢佳代さんは

私たちに いくつかの手がかりを
残してくれました。

漆原社長殺害時に
現場近くにいた女性の姿を

覚えていてくれたんです。

5年前まで
漆原社長と交際していた

寺門景子です。

寺門景子は
今現在 行方をくらましている。

彼女は 偶然 現場近くにいたと
供述しているが

真実とは思えない。

さらに 漆原社長殺害直後に

誰かと電話をしている姿を
宮沢さんに目撃されている。

その時 彼女は 相手に対し

「あん肝を煮る?」と尋ねたそうだ。

(一同)あん肝…?

宮沢佳代さんは そのやり取りを
目撃したがために

殺害された可能性もある。

つまり
寺門景子と その電話の相手は

漆原社長殺害に関与している
という事だ。

寺門景子の行方を追うとともに
共犯者を割り出す!

(一同)はい!

一課長 お願い致します。

みんなもわかってると思うが
我々 警察は

自分たちの力だけで 市民の安全を
守っているわけではない。

市民の皆さんと
共に守っているんだ。

宮沢佳代さんは
我々の捜査に協力してくれて

「人の役に立った」と喜んでくれた。

その大切な市民の命が奪われた!

幸せをつかもうと生きていた
市民を

我々は守る事ができなかった!

この清らかな笑顔を
絶対に忘れるな!

胸に刻み込め!

この笑顔を奪った犯人を
断じて許してはならん!

我々は警察官だ。

全力を尽くし 必ずホシを挙げる!
(一同)はい!

行くぞ!
(一同)はい!

(武藤)鑑識! 行くぞ!
(鑑識課員たち)はい!

♬~

(女性)
あん肝を煮る…。 あん肝…?

すいません
ありがとうございます。

こちらの女性 ご存じないかな?

寺門景子さんという方
なんですけれども 見覚えとか…。

(天笠)昨日の深夜 こちらの女性が
亡くなったんですが

この辺りで見かけたとか
そういう事は…。

ありがとうございました。

(望子)失礼します。 こちらの女性
見かけた事ありませんか?

失礼します。
こちらの女性 見かけた事…。

すいません
ありがとうございました。

戻りました。
ああ お疲れさん。

寺門景子さん
まだ見つかりません。

どこに隠れているんだろうな…。

(奥野)お待たせしました。

え~ こちらが あんまん

これが肉まん
これがピザまんです。

好きなやつ どうぞ。
今 コーヒーいれますね。

宮沢佳代さんは なぜ

人けのない遊歩道を
通ったんだろう?

大通りを歩けば 人通りも多くて
物騒じゃなかったのに。

奧野 ちょ… 地図取ってくれ。

いや チーズまんなんて
買ってきてないですよ。

あんまん 肉まん ピザまんです。
人の話 ちゃんと聞いてください。

チーズじゃなくて地図だよ!

すいません 失礼しました。
まったく…。

チーズです。

確かに 大通り通ったほうが
彼女のアパート 近いのに

おかしいですよね。

よろしかったら どうぞ。
あっ ありがとう…。

(奧野)あっ… でしたら
ママ友からすすめられた

こちらの カカオポリフェノール
たくさん入ったチョコレート

食べますか?
ブラちゃん…。

すみません!

私が冷静さを欠いているせいで
捜査も思うように進まず

ご迷惑ばかりおかけして…。

ヤマさん。
はい。

覚えているか?

俺が初めて管理官として
現場を仕切った時の事。

ええ。 あっ よく覚えています。

緊張して 力んで

やる気ばかり先走って
ひどかっただろ?

いやいや。
いや そんな事は あの…。

ただ…。
うん。

ミス 多かったですね。
ハハハハハ。

いや でも 熱かったです。

その熱さに
ついていこうと思いました。

高井 我々は人間だ。

感情的になるし 悪は許せんし
罪を憎むんだ。

平凡な毎日を送る人たちの
小さな幸せを

守ろうと思ってるんだ。

高井。
はい。

失敗を恐れるな。

高井のミスの責任ぐらいな
俺 取るから。

自信 持っていけ。

(奧野)小山田管理官が
ミスをしたとしても

大岩一課長が
責任取ってくれますもんね。

お前 それ言ったら
身もふたもないだろ。 えっ?

すいません。
まあ 確かに そのとおりだ。

チョコ
いつものお前でいいんだよ。

一課長…。

管理官として意気込むのはいい。

しかしな これまでの自分を
否定する事はない。

これまでのお前が認められたから
管理官になったんだ。

はい!

今までどおりの高井智代子で…。

あっ じゃあ あの…

改めて
一課長 よろしくお願いします!

チョコさん
持ってたんじゃないですか。

いや だけど 管理官が

お菓子持ってちゃ
いけないんじゃないかと思って。

いいんだ。 ありがとう。

はい。

高井 生まれ変わるとしたって

いいところを そのまま
大切に育てればいいんだよ。

それが成長だ。
はい。

コーヒーいれますね。

いいところがない僕は
どうしたらいいんでしょうか?

お前は平均的で
それでいいじゃないか。

僕は… 好きで平均的なわけじゃ
ありません。

どんなに頑張って努力しても
いつも平均点なんです…。

何をやっても突き抜けないんです。

僕だって カリスマって
呼ばれたりしたいんです。

でも お前は頑張ってるんだろ?
平野啓司。

お前が平均的って事は

今の若者のレベルが
相当高いって事だ。

この国の未来は明るい!

何をやっても平均点というのは

出そうと思っても
出せるもんじゃありませんよ。

まさにミラクルです。

ほら 元気出して。

寺門景子 絶対見つけるわよ。

寺門景子の犯行だとして

なぜ
漆原社長まで殺したんだろうな?

平均点!
はい。

お前は どう思うんだ?

それは
5年前 暴力を受けた事や

漆原社長が大富豪になった事への
嫉妬心からじゃないでしょうか?

うん…。

5年前か…。

♬~

すいません。

この女性が
ゆうべ 殺害されました。

あっ 続けろ。
はい。

漆原社長殺害現場の近くで
あなたを目撃していた女性です。

私は あの場所にいたんだから

目撃されても
おかしくありませんよね。

宮沢佳代さんは

あなたが
電話で誰かと話していたとも

証言してくれました。

誰とも電話で話していません。
見間違いじゃないですか?

宮沢佳代さんは 人の役に立つ事で
自分も変わろうとしていました。

いつも笑顔で
幸せをつかもうとしていたんです。

その笑顔が…
命が奪われてしまった。

「あん肝を煮る」…。

あなた
そう 口にしたそうですね?

「あん肝を煮る」?

あっ… なんですか? それ。

私… そんな事 言った覚えは
ありません。

昨夜 11時頃
どちらにいらっしゃいましたか?

あんこう鍋が自慢の店の店長
宮沢佳代さんに会いましたね?

5年前 漆原社長とあなたの間に
何があったんですか?

急に人が変わった彼に
私は捨てられた。

それだけです。

5年前 漆原社長は
なぜ変わったんでしょう?

5年前…

彼は 急に
お金に執着するようになった。

それを諫めた事で
DVを受ける事に…。

許せなかった。

でも… 変わったおかげで
彼は大金持ちになれたんだから

よかったんじゃないですか?

漆原社長
本当に変わっていたのかしら?

これ 何かわかるでしょ?

ほら 歯磨き粉 絞り出すやつ。

景子さん
これ使ってるんじゃないの?

漆原社長は
今でも使っていたのよ。

♬~

♬~

寺門景子 少し心を開き始めた。

高井の力だ。

景子さんの事をもっと知りたいと
思っただけです。

それでいいんだ。
それが高井智代子だ。

はい。

なあ 平野。

はい。
5年前から 漆原社長は

まるで別人のようになって
成功を収めていったんだったな。

はい。 大胆な先行投資で
事業を拡大していったのが

ちょうど5年前からです。

ちょっと待て。 先行投資というが
その資金 どうした?

何かあくどい事でもして
手に入れたんですかね。

5年前に何かあったんですね。

やはり 5年前だ。

5年前に 漆原社長に
何が起きたのか調べてくれ。

承知しました。
(平野)はい。

漆原社長の5年前について

ちょっと
お話 伺いたいんですけれども…。

5年前?
ええ。

出会ってないわよ。
あっ でも 何か…。

なんか どんな事でもいいんで。

それから すごく
会社が大きくなりましたよね。

(井上)
その資金は 一体 どこから?

漆原が全てやってましたからね。

5年前に こちらの男性と面識…。

(平野)こちらの男性に
見覚えありませんか?

本当ですか!?
うん。

いつ どこで?

(息を吐く音)
どうした?

すいません。

捜査一課長室に入るの
初めてなんで 緊張しちゃって…。

お前が頑張って調べた結果を
報告するんだろ。

遠慮して どうするんだよ。
一課長に言われただろ。

一課長も最初は
お前と同じ ヒラの刑事だった。

お前も ここ目指してるんだろ?
えっ?

コンコン。 「入れ」 「失礼します」。

(ノック)
入れ。

失礼します!
入ります!

人命救助?

漆原社長が5年前に
人命救助をしたっていうの?

はい。 道端に倒れていた
初老の男性のために

救急車を呼んだそうです。

助けた男性の名は片桐信昌さん。

片桐信昌って
あの悪名高き不動産王の?

はい。
漆原グループが吸収合併した

片桐エステートの創立者です。

片桐信昌さんは あくどいやり方で
不動産王にのし上がり

巨万の富を手に入れていました。

しかし その反動からか
こっそりと

あしながおじさんのような
慈善活動もしていたそうです。

(小山田の声)身寄りのない子供や
お年寄りを助けていたそうです。

(平野)片桐さんは その活動中に
心不全で倒れたんです。

漆原社長が呼んだ救急車で
病院に運ばれましたが

助かりませんでした。

その時 一つ
気になる点があったんだよな?

はい。 片桐さんは 常に
多額の現金 約3000万円を

バッグに入れて
持ち歩いていたらしいんですが

それが消えていたんです。

誰かが持ち去ったって事?

♬~

漆原グループが急成長したのは
5年前か…。

先行投資の資金は
持ち去った3000万円…?

漆原社長は 5年前に

片桐信昌さんのお金を
持ち去ったのかもしれませんね。

あしながおじさんのお金を
持ち逃げしたとは

ひどい話です。

あしながおじさんだと?
すいません。 失言でしたか?

いや 違う。

覚えてないか?
宮沢佳代さんの話。

覚えてます。
生活費を援助してもらっていた

看板娘の話ですよね。

生活費 丸々
援助してもらっちゃってたのよ。

もしかしたら
その大金持ちのお客さんは…。

片桐信昌さんかもしれない。

確認してきます。

見えてきましたね。
あの店と漆原社長との関係が。

ああ。

(平野)すみません! ちょっと
お聞きしたい事があります。

5年前 あの店に現れていた
大金持ちの正体は

やはり 片桐信昌さんでした。

そして この女性が 片桐さんから
援助を受けていたと思われます。

沢北まどかさん 26歳。

身寄りはないんですが

片桐さんの援助により
大学を卒業し

現在はボランティア活動を
行っているようです。

あの店のアルバイトは
半年前に辞めたそうです。

ちょっと待て… ちょっと待てよ。

えっ… 沢北まどか 沢北まどか…。

これじゃないか?
そうです。 この女性でした。

沢北まどか…
漆原社長が応援しようとしていた

青い星応援クラブのスタッフです。

ああ。
わかった!

漆原社長 片桐さんの代わりに
彼女を支援しようとしていたんだ。

沢北まどかさんが所属する団体に
寄付をしようとしてたって事は

そういう事ですね。
あの店に行ったのも

沢北まどかさんに
会うためだったのかも。

(小山田の声)
ただ遠くから 彼女の姿を

眺めていただけかもしれないな。

店の雰囲気を考えて
周りから浮かない普段着を着て。

看板娘の沢北まどかさんが
アルバイトを辞めた事を

知らなかったのかもしれませんね。

ウメキュウ 片桐さんの
好物だったんじゃないですか?

(奧野の声)
だから 注文したんですよ。

漆原社長は 自分の意思で

変わろうとしていたのかも
しれないな。

そのようですね。

ヤマさん 沢北まどかさんから
話を聞いてくれ。

承知しました。

(平野)宮沢佳代さんが
亡くなったのは知っていますね?

はい。 佳代さんには
ずっとお世話になってましたから

ショックです。

片桐信昌さん ご存じですよね?

あの店で
いつも注文していたのは

焼酎のお湯割りとウメキュウ
だったんじゃないかしら?

(まどかの声)はい そうです。

片桐さんは 私に身寄りがなくて
学費で困っていると知って…。

(まどか)あっ 特につけなくて…。
(片桐信昌)まどかちゃん。

はい! ちょっとお待ちください。
すいません。

はい! おかわりですか?
いや 違うんだ。

これ よかったら使ってくれ。

えっ…! どういう事ですか?

君に使ってほしいんだよ。

前向きな君を見てるとね

私も生まれ変わる事が
できるんじゃないか

って気になってね。

だから… 私を助けると思って

使ってくれ。

(まどかの声)片桐さんは
なんの見返りも求めずに

助けてくれたんです。

私が 今 こうやっていられるのも
片桐さんのおかげです。

片桐さんは 一切
返済を求めなかったそうです。

ほう。

漆原社長は 片桐さんと
同じ行為をする事によって

5年前に奪った金の事の償いを

しようとしていたのかも
しれないな。

しかし 片桐さんも
漆原社長もいない今となっては

確かめようがありませんね。

(平野)一課長。
うん。

片桐さんの周辺に
今回の事件関係者がいました。

誰なの?

石波梨沙です。
えっ?

(平野)5年前
片桐さんの行きつけのクラブで

ホステスをしていたんです。

片桐さんとは
かなり親しい関係だったようです。

片桐さんの近くにいたのなら

漆原社長がお金を持ち去った事も
知っていたかもしれませんね。

それをネタにゆすれば
漆原社長は思いどおりに動かせる。

じゃあ 突然の財産処分や寄付も

彼女に脅されて
やった事でしょうか?

あり得るな。 ヤマさん。
はい。

石波梨沙を任意で事情聴取しよう。
承知しました。

それから ブランク

片桐さんが死亡した日の
現場の状況を

もう一度 詳しく調べてくれ。
(奧野)はい。

行こう。
(智代子・平野)はい。

石波梨沙さん

あなた 5年前から
片桐さん 知ってましたね。

5年前から 漆原社長の事も
知っていたんですよね?

チョコ…。
あっ はい。

5年前 漆原社長が
片桐さんを救助した事が

全ての事件の始まりだったんじゃ
ありませんか?

あなた それを目撃した。
違いますか?

悪いのは… 私じゃない。

ハア…。

(片桐)あっ…!

うっ…。

どうしました?

うっ…。
大丈夫ですか?

大丈夫ですか?
病院…。

ああ…! はい。

(漆原)
はい 救急車をお願いします。

ええ。 川沿いの公園です。

はい お願いします。
(梨沙)片桐社長?

うっ…。
大丈夫ですか?

♬~

(梨沙の声)あとで聞いたら

病院に運ばれた時
バッグはなかったって言うのよ。

私 ピンときた。
あの男が盗んだって。

お金を盗んだ男が

漆原社長だと知ったのは
いつなの?

3カ月前。

あいつが 大金持ちとして
メディアに顔出ししたのを

見つけたの。

それで 近づいて脅したのね?

まあ そんなとこね。

悪いの あいつだもの。

私 全部知ってるの。

5年前 あなたがした事もね。

泥棒…。

ハハハハハハ…!

(漆原)目的はなんだ?

(梨沙)贅沢な暮らししてるわね。

これ ぜ~んぶ ちょうだい。

それから…

事業にも
口を出させてもらおっかな~。

(梨沙の声)あんな悪い男…

全てを奪い取ってやろうって
決めたの。

自分がお金持ちになりたかった
だけでしょ?

会社の事業縮小や寄付は

世間の目をごまかすために
やったのね。

漆原社長の荷物を運び出して
売りさばいて お金にしたわね?

もう全部 話して。

あなた自身のためにも。

いらないものを処分して
換金しただけ。

その中に 真っ赤なスカーフも
あったんでしょ?

あったわよ
昔 流行った 古くさいスカーフ。

今どき あんなデザインのもの
している人いない。

古くさい?

そう。 漆原が こっそり持ってた。

誰かにプレゼントするつもり
だったのかもね。

あのリサイクルショップで
寺門景子さんが働いている事を

知ってたんじゃないの?

知ってたわよ。
漆原の昔の恋人だって事は。

それで 当て付けのように
持ち込んだのね。

フッ…。 そうよ。

漆原 どこか貧乏くさかったのよ。

きっと あの貧乏くさい女の
影響だと思ったから…。

(梨沙の声)
ちょっと意地悪してやっただけ。

これもお願い。

…はい。

(梨沙の声)あの女が どこまで
気づいたのかは知らないけどね。

漆原社長に
沢北まどかさんの話もしましたね。

したわよ。

片桐さんって あしながおじさん
みたいな事をして

大勢の人たちを助けてきたのよ。

そんな立派な人から
お金を奪うなんて…

あなた 最低ね。

片桐さんがいなくなって

生活できなくなった
恵まれない子供たちも

大勢いるのよね。

漆原社長を 沢北まどかさんが働く
あの店に行かせたのは

あなたですか?

そんな事までさせないわよ。
なんの得もないもの。

本人の意思だったんだろうな。

償いたいって良心が

ほんのわずかだが
残っていたって事だ。

君と違ってな。

はあ? 何? それ。

あのね…
私はお金が欲しかっただけ。

殺してなんかいないわよ!

大体
会社の事業縮小とか仕分けとか

私の仕組んでない事まで
起こってんのよ!

どういう事?

他の誰かが 私に便乗して
好き勝手な事やったのよ!

ヤマさん。
はい。

どう思う?

漆原社長は
片桐さんから3000万円を奪って

会社を急成長させた事は
間違いありませんね。

うん。

彼女の言ってる事が
本当だとしたら…。

それを知ってる別の人物が

漆原社長殺害に関与している
可能性が考えられる。

ヤマさん 調べてくれ。
承知しました。

(雷鳴)
うわ…。

これが 石波梨沙が行った
事業の仕分けリストです。

で こちらが 実際に行われた
仕分けリストです。

まるで違うな。
はい。

誰かが石波梨沙の計画に
便乗していますね。

自分にとって
得な仕分けをした人物だな。

会社の事業縮小とか仕分けとか

私の仕組んでない事まで
起こってんのよ!

(雷鳴)

漆原グループの
事業縮小撤退のリストです。

まあ 暗渠を利用した
排水施設の建設の…。

(雷鳴)

チーズじゃなくて地図だよ!

「あん肝を煮る?」って
相手に聞いてた。

「あん肝を煮る」?

あっ… なんですか? それ。

壁を乗り越えて 突き破って
向こうを見ろ。

見えなかった道も… 見える。

(雷鳴)

ブランク
「あん肝を煮る」と言ってみてくれ。

はい。 あん肝を煮る。

もう少し早口で
何回か繰り返してくれ。

なんかの罰ゲームですか?
さあ 言ってくれ。

あん肝を煮る あん肝を煮る

あん肝を煮る あん肝を煮る
あん肝を煮る…。

まさか…!

あっ…! あん肝を煮れば
アリバイが崩れる!

何? なんだ? そりゃ。

あ… あん肝じゃなくて
暗渠だったんですよ。

「あん肝を煮る」ではなくて

「暗渠にいる」だったんです。

「暗渠にいる」…?

そうか… 暗渠を使ったのか!

ヤマさん。
はい。

みんなを集めてくれ。
承知しました!

♬~

今まで 真犯人が
捜査線上に浮上しなかったのは

暗渠を使って
犯行に及んでいたからだ。

(捜査員たち)暗渠…?
暗渠には 必ず

犯人に繋がる証拠がある。

これより 全捜査員で…。

隅田川が流れる浅草
荒川が流れる船堀

この付近一帯の暗渠を
しらみ潰しにあたり

証拠を見つけ出す。
はい!

髪一本 ちり一つ見逃すな!

しかし 昨夜から降り続いた雨で
川は増水している。

証拠が流されてしまう恐れがある。

一刻を争う事態だ。

証拠をつかまねば
真犯人を取り逃がす事になる。

一課長 お願い致します。

生まれ変わろうと
一歩を踏み出した人間。

ささやかな幸せを夢見て
生きていた人間。

この2人の命を奪った
卑劣極まりない犯人を

我々は絶対に許してはならん!

どうか
命がけで捜し出してほしい。

このような犯人を取り逃がし

市民の幸せを守れないのであれば

なんのための警察だ!

市民の笑顔を守るために

いかなる壁も乗り越えろ。
突き破れ!

いいか! それが 我々警察官だ。

そして 被害者の無念を晴らし

必ずホシを挙げる!
(一同)はい!

行くぞ!
(一同)はい!

(武藤)鑑識! 徹底的に捜すぞ!

(鑑識課員たち)はい!

よし 行くぞ!
(一同)はい!

(望子)行くわよ!
(一同)はい!

♬~

(秋代)大丈夫? あっ…。

あっ ああ…。

(武藤)ここだな?

(武藤)よし… 行くぞ!

武藤主任!
なんだ?

♬~

♬~

♬~

(秋代)「本部から各局

向島B1エリア
応援願えますか?」

(捜査員)「浅草中央98の応援

北亀戸A3より
向島B1へ合流します」

「どうぞ」
(秋代)「本部 了解」

うわっ!

♬~

ハハハ…。

うわっ…!

まだまだ いきますよ!

(捜査員)「新両国交差点下暗渠

南西50メートル付近にて
男性用ソックス 発見」

「回収します どうぞ」
(秋代)「本部 了解」

「付近の鑑識班 合流できますか?」

「鑑識6班 斉藤 錦糸町に立ち寄り
回収に向かいます」

本部からも応援増員致します。

捜せ!
(一同)はい!

♬~

平野です。 水の流れが速くて
先に進めません。

証拠が流されてしまう恐れあり。
指示をお願いします。

応答願います。

「平野啓司 聞こえるか?」

一課長?

今 お前が守るべきは市民だ。

それだけを考え
自分を信じて突き進め!

「お前にしか できない」

お前しか いないんだ!

わかりました。 いきます!

頼むぞ 平均点!

♬~

(武藤)よし…。

まだ奥があるぞ!
(一同)はい!

(捜査員)「浅草中央72
西方より本部。 どうぞ」

(秋代)「本部 野口。 どうぞ」

(捜査員)「秋葉原C2エリア
増水により進入できず」

「ダイバー要請願えますか?」

(秋代)「本部から 各潜水班

秋葉原C2エリアに
応援願えますか?」

(捜査員)「亀戸A3 北本」

「まもなくダイバー2名が
旧中川暗渠より戻ります」

(秋代)
「西方さんはC9へ迂回して

アプローチ継続してください」
「西方 了解」

♬~

行くわよ。
(一同)はい!

何がなんでも見つけるわよ!

(一同)はい!
はい!

(平野)止めてください!
あそこに…。

ゴムボートです。
(井上)ああ。

♬~

井上さん パケ袋を。
(井上)わかった。

暗渠の中のゴムボートから
髪の毛を見つけました!

平野啓司 よくやった!

刑事さん
どういったご用件でしょうか?

こんな場所で 私たちに
なんのお話があるんですか?

なんの真似でしょう?

漆原社長と宮沢佳代さん殺害犯が
判明したので

そのご報告です。

誰なんですか?

寺門景子さん
あなたに確認したい事があります。

はい…。

犯行当日 あなた 漆原社長を
路地に連れ出しましたよね?

(智代子の声)あなたの姿を見れば

漆原社長は何事かと思い
当然 追ってくる。

そして あなたは
追ってきた漆原社長の首を

このスカーフで絞めて殺した。

違います!
そんな事してません!

ヤマさん。
はい。

鮫島専務。

あなたは 元々 漆原さんが作った

小さなIT企業の
エンジニアでしたね。

あなたの元の同僚の景子さんが
助けを求めていますよ。

助けてあげてくださいよ。

胸に手ぇ当てれば
助ける方法はわかりますよ。

ハッ… ハハッ…。
何を馬鹿な事を…。

それじゃあ まるで 私が
殺してるみたいじゃないですか。

どう見たって
彼女が犯人じゃないですか。

社長の真っ赤なスカーフを
犯行に使ったのが

何よりの証拠ですよ。

5年前に社長に振られた腹いせに
殺したんだろう。

いざという時は そうやって

景子さんに
罪をなすりつけるために

真っ赤なスカーフを
犯行に使ったんですね。

これ…。

(平野)あなたですよね?
2カ月前の写真です。

真っ赤なスカーフ

誰にも買われていないのに
店から消えていたんです。

(平野)あなたが盗んだんですね?

鮫島専務 あなた

漆原グループが取引をする
関連業者からの賄賂を始めとした

数々の不正を働き
私腹を肥やしていましたよね。

石波梨沙さんに
下手な仕分けをされたら

悪事が続けられなくなるし
発覚する恐れもあった。

そうなったら 身の破滅ね。

あなたの悪事も 本当の顔も
知らない漆原社長は

長い付き合いのよしみで
石波梨沙さんの事など

事細かく あなたに話し
相談していた。

俺は 女に殺される…。

女?

石波梨沙だ。
あいつは ひどい女だ。

俺から何もかも
奪おうとしているんだ…。

社長 何があったんです?

私が力になります。
話してください。

実は 5年前…。

5年前の出来事も
真っ赤なスカーフの事も

何もかも
漆原社長から聞いた あなたは

ある計画を思いついた。

自分の不正がバレる前に

寺門景子さんを利用して
漆原社長を殺害する計画。

景子さん あなた

鮫島専務に 浅草に行くように
言われたんでしょ?

はい。

社長を説得できるのは
景子さん あなただけだ。

社長を説得してほしい。

でも 今さら
私なんかが何を言っても…。

あなたは 社長にとって
忘れられない存在なんです。

(鮫島)あなたにとっても
変わるチャンスなんですよ。

社長と よりを戻して
やり直してください。

社長を支えてください!

どうしたらいいんでしょう?

あなたは 言われたとおりに
浅草へ行き

漆原社長を店から誘い出した。

漆原社長が店を出ると
あなたは神社に向かった。

けれど 漆原社長は
あなたを見失い

神社には来なかった。

沢北まどかさんの事を

漆原社長から聞いていた
あなたは

彼女を呼んであるとでも
嘘をつき

社長を あの店に行かせたのね?

そして 景子さんを見失い
路地へやって来た社長を殺した。

♬~

うおっ! ああっ…!

♬~

景子さん あなたは
神社で待っていたけど

いつまで経っても
漆原社長が現れないので

店のほうへ戻って
鮫島専務に電話をかけた。

その姿を
宮沢佳代さんは見ていたんです。

(鮫島)ハッハッハ…!

さっきから
何を言ってるんですか?

私にはアリバイがあります。

その時刻 荒川沿いの船堀の

マンション建設予定地の視察に
行ってましたよ。

境川くん
君も一緒だったよね?

一緒でしたけど…。

一緒だったのは
入り口までですよね?

中に入ってからは

別行動だったんじゃ
ありませんか?

はい。 別でした。

(望子の声)その間に
あなたは浅草へ行き

漆原社長を
殺害したんじゃありませんか?

ハッ… いいですか?

(鮫島の声)
あの建物の反対側は荒川。

道路側は工事関係者もいますし
防犯カメラもあります。

彼女と別れて
一人になったからといって

浅草には行けませんよ。

川を使えば往復できます。

暗渠を使ったんだ。

「あん肝を煮る」

それすなわち 「暗渠にいる」だ!

東京の至る所に
地図にない川 暗渠はあります。

不動産を担当しているあなたなら
それを 当然知っていた。

(智代子の声)あなたは
マンション建設予定地を離れると

船堀から浅草まで
暗渠を使って移動し

漆原社長を殺害。

その後 再び 暗渠に身を隠した。

景子さん。

鮫島専務に電話をかけた時

彼は どこにいると言いましたか?

(鮫島)「もしかしたら 社長の身に
何か起きたのかもしれない」

「君の姿が見られるのも まずい」

「ああ… 私は 近くの暗渠にいる」

暗渠にいる?

ああ。 私も身を隠してるんだ。

君も すぐ ここに来てくれ。
一緒に立ち去ろう。

わかった。 どこに行けばいいの?

(智代子の声)宮沢佳代さんは

あんこう鍋を
作っていた事もあって

聞き間違えてしまったのよ。

あなたたちは 暗渠を使って
あの場から立ち去ったんです。

暗渠のボート内にあった毛髪

あなたのものでした。

暗渠を調べたら

地面に あなたたち2人の
足跡がありました。

(武藤の声)2人の足跡が

上になったり 下になったり
していました。

それは 2人が
一緒に逃げたという証拠です。

♬~

ああ… 私たちは暗渠を使った。
それは認める。

あの場所にいたら
変な疑いをかけられるからだ。

しかし 私は社長を殺していない!
証拠はどこにある?

(武藤)あなたの髪の毛に

あん肝入りの梅ダレが
ごく微量ですが 残っていました。

宮沢佳代さん 言ってました。

梅ダレの隠し味に
あん肝 使ってんのよ。

その珍しい梅ダレが

漆原社長の口元に
残っていたんだな。

(漆原)ううっ…!

(荒い息遣い)

あん肝入りの梅ダレが

お前が漆原社長を殺した
動かぬ証拠だ!

容疑をかけられた あなたは

ご遺体の第一発見者でもある
宮沢佳代さんの事が気になり

様子を見に 後日 行きましたね?
はい。

お前は そんな彼女の動きを
監視していた。

あれ? あん肝を煮る…。

あれ? あん肝さんだったよな…。

(刺す音)

(倒れる音)

(鮫島の声)あの女が
聞き間違いに気づく前に

殺すしかなかったんだ!

お前は 人の命を
なんだと思ってるんだ?

お前は 私利私欲のために
2人の命を奪った。

生まれ変わろうとしていた男と

ささやかな幸せを夢見て
生きていた女性の人生を奪った。

その罪の重さ 思い知れ!

うう… ああ…!

(鮫島の嗚咽)

さあ 来なさい!

(鮫島)うう…!

惨めだったんです。

大金持ちになった漆原と比べて
自分が あまりにも惨めで…。

でも 漆原を生まれ変わらせる事が
できるのは

私しかいないと言われた時

自分も生まれ変われると思った…。

鮫島に だまされている事も
知らずに…。

惨めですね 私…。

あなたは惨めではない。

漆原社長は
あなたの事を忘れていなかった。

あなたの影響を
受け続けていたじゃないですか。

ものも お金も
なかったかもしれない。

でも どこか温かい生活が

そこにあったんじゃ
ありませんか?

あっ… ちょっと待って。

ん?

これ。 これ使うとね
まだ出てくるの。

おお…。 へえ~! すごいな これ。

ものは大事にしないとね。

ハハハ… 景子といると
いろんな事 勉強になるな。

ありがとう。

(智代子の声)カリスマ経営者と
呼ばれた漆原社長も

あなたと出会った頃のような自分

元の自分に戻りたかったのかも
しれませんね。

梨沙さんから
片桐さんの話を聞いて

後悔した漆原社長は

片桐さんの遺志を継げば

あなたを愛していた頃の
昔の自分に戻れる…。

そう思ったんじゃないかしら。

だから 自分から進んで

ミニマリストになろうと
思ったのかもね…。

最初は 私が仕向けた。

(梨沙の声)でも いつの間にか

自分から変わっていった。

何もないけど
大切なものはあった昔に

戻りたかったのかもね。

あの真っ赤なスカーフだって

あなたのために
買ったものでしょ?

(漆原)真っ赤なスカーフか。

別に興味あるわけじゃ…。
似合うよ きっと。

プレゼントしようか?

フフフ…
無理に決まってるでしょ。

いくらすると思ってんの?

今すぐには無理だけど

会社がうまくいったら
絶対 プレゼントするよ。

いつも世話になってる景子への
感謝の気持ち。

フフフ…。
約束だ。

渡しそびれてるうちに
別れちゃったんでしょ?

彼が 私に…?

あなたの人生 誰かと比べる
必要なんてありませんよ。

幸せなんて 人それぞれです。

あなたは あなたの目で
幸せを見つけ

あなたの手で
幸せをつかんでください。

あなただけが きっと
漆原社長を本当に愛していた。

彼は やっと
その事に気づいたんですよ。

だから変わろうとしていた。

あなたと彼が過ごした日々は
本物だったんです。

(すすり泣き)

刑事さん
ありがとうございます…。

いえ。

(すすり泣き)

♬~

(笹川)大岩純一捜査一課長!

責任を取ってくれたようだな。

はい。
仲間たち全員で取りました。

うん うまい事 言うね。

ベリーグッドの答えです。

笹川部長に言われたとおりに
自らを変えて 見つめた結果です。

ありがとうございました。

うん よくやってくれた。
大岩純一捜査一課長!

…と その仲間たち。

えー 君が平野啓司?

あっ… はい! そうです!

君は 警察学校の試験で
全科目 ジャスト平均点という

奇跡的偉業を成し遂げた
ミスター平均点か。

うん 今回も よくやってくれた。

ありがとうございます!
(笹川)ちなみに

大岩純一捜査一課長は
警察学校時代

全科目 平均点に
遠く及ばなかった。

しかし この男は
今では捜査一課長だ。

なぜだか わかるか?

なぜですか?

君は自分で考えなさい。

では 失礼します。

あっ 君は
平均的カリスマを目指せばいい。

それも立派なカリスマだ。

真剣に考えなさい。

ご苦労さまでした。

失礼します!

どうだ? 捜査一課は。

やりがいのある 熱い職場です。

まあ 平均的な答えではあるが…
合格だ。

チョコ。
はい!

管理官として よくやってくれた。

心から礼を言う。 ありがとう。

はい…。

管理官としての初めての事件解決
お疲れさま。

ありがとうございます。

(すすり泣き)
お前は泣かなくていいんだよ。

じゃあ いこう!
はい。

♬~

ビビ お前は
毎日毎日 同じように過ごして…。

ん? 幸せか? ん?

(鳴き声)

そうか 幸せか。

小春。
ん?

お前は
人生に幸せを感じてるか?

どうしたんですか? いきなり。

ん? 俺と生きてきた事に

後悔してるんじゃないかなと
思って。

ほら 何か 今の生活に

大きな問題でもあるような
口ぶりだったじゃないか。

えっ…?

ああ… あれ?

あれはダイエットの事。

シュークリームなんか
買ってきてくれるから

ついつい動揺しちゃって。

なんだ ダイエットか。 よかった。

よくないですよ。 フフフ…。

でも 人生 どこかから
やり直す事ができたら

やり直したいんじゃないか?

やり直せない 片道なのが
人生なんじゃないんですか?

うん… そうだな。

それに
後悔なんてしていません。

つらい事もありましたけど

今は幸せを感じています。

そうか。 ありがとう。

(鳴き声)

(笹川健志)捜査一課長の座を

追われる事になるだろう。

(大岩純一)被害者の無念を晴らし
必ずホシを挙げる!

(一同)はい!