ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ミス・ジコチョー 第9話 松雪泰子、堀井新太、須藤理彩… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『ドラマ10 ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~(9)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 事故
  2. ブレーキ
  3. 牧野
  4. 先生
  5. 真奈子
  6. 鑑定
  7. 問題
  8. SHIMIZU
  9. 九坂
  10. 検証
  11. 事故車両
  12. 本当
  13. SHIMIZU自動車
  14. ボルト
  15. 志保
  16. 郁美
  17. 運転
  18. 事故調
  19. タイミングチェーン
  20. デスガイザー

f:id:dramalog:20191213225440p:plain

『ドラマ10 ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~(9)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

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ドラマ10 ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~(9)[解][字]

車メーカーのリコール隠し、前編。高齢男性が、歩行者をひいて死亡させてしまう。大勢は「運転者の責任」という意見だが、真奈子は車両側の欠陥の可能性を見いだしていく。

詳細情報
番組内容
車メーカーのリコール隠し、前編。高齢男性の運転する車が、歩行者を轢(ひ)いて死亡させてしまう。運転者は「ブレーキが効かなかった」と主張。メーカーは創設以来、絶対安全神話を誇る自動車会社。大勢は「運転者の責任」という流れだが、真奈子(松雪泰子)は車両側の欠陥の可能性を見いだしていく。その頃「真奈子がホストに大金を渡していて、研究費を使い込んでいるのではないか」という疑惑が報道されて、大騒ぎに…。
出演者
【出演】松雪泰子堀井新太須藤理彩高橋メアリージュン前川泰之岩城滉一寺脇康文余貴美子
原作・脚本
【作】八津弘幸
監督・演出
【監修】畑村洋太郎
音楽
【音楽】眞鍋昭大,【主題歌】[ALEXANDROS]

 

 


♬「真っ赤なお鼻のトナカイさんは」

♬「いつもみんなの わらいもの」

♬「でもその年の」

(恵代)どうしたの? 健也。

(健也)足が痛い。 歩きたくない。

もう少しで おうちだから 頑張ろう。

やだ。
(恵代)う~ん?

そんなわがまま言う子のところには
サンタさん 来ないよ。

えっ!?

ねっ 早く帰って プリン食べよう。

うん! じゃあ 競走!

ちょっと! 危ないわよ!

(金属音)

健也!

(ブレーキ音)

♬~

(トキオ)あら なくなっちゃった。

(真奈子)
あっ じゃあ もう一本もらおうかしら。

(トキオ)いいよ そんなに無理しなくて。
いいから。

じゃあ お願いします。
ありがとうございます!

最高級シャンパン もう一発 頂きました!

エブリバディー!
(一同)イエッサー!

(小声で)それより いつもの。

うん。

♬~

サンキュ。

ねえ 今から行ってもいい?

(トキオ)今 散らかってるからなあ。

でも 真奈子さんなら いっか。
フフフ。


あっ。

はい。

はい… はい。

う~ん ごめん。 仕事入っちゃった。

今夜中に読まなきゃいけない
資料があって。

残念だな。 今度は何の研究?

事故調よ。

♬~

<全てのしがらみとは無縁の
三者による真実の究明。

それが 事故調査委員会
事故調の使命である>

(倉川)
え~ 先週起きた六奥武市の事故は

運転をしていた牧野勇作さん 82歳の
不注意によるものだと考えられます。

横断歩道を渡っていた 小泉恵代さんは
残念ながら亡くなられました。

この事故で 今年に入って
75歳以上のドライバーによる事故件数は

過去 ワーストに近いものに
なってしまいました。

我々は このことを重く受け止め
高齢者の事故が どう防げるのか

本案件を モデルケースとして
その対策案もご検討頂きたい。

なかなか難しいよ。
高齢者ドライバーの扱いは。

規制するのは簡単だが

地方では 車がなければ
生活できない現実もありますし。

しかし どこかで
一線を引くしかありませんよ。

事故を起こした ほとんどの高齢者は

みんな 自分は大丈夫だと
周りの反対を押し切って

今回のような取り返しのつかないことに
なってしまうんです。

おっしゃるとおりです。
だからこそ 自動車の工学的な側面と

運転ミスという失敗行動学の両側面に
精通しておられる天ノ教授に

今回の委員長を
お任せすることにいたしました。 先生…。

これって
本当に高齢者の事故なのかしら?

(野津田)
先生 今回は委員長なんですから

あまり波風立てるようなことは…。

だって ここに書いてありますよね。

運転手の牧野さんは
「急にブレーキが きかなくなった」って。

そりゃ そう言いますよ。

いや 嘘とは言いませんけど

焦ってアクセルとブレーキを
踏み間違えるケースは よくあります。

何せ 82歳ですからねえ。

それに もう メーカーの手で
車両の検証は済んでますよね。

問題なしという
結果だったそうじゃないですか。

分かりました。

では… 解散。

さすがに
あの態度は まずいんじゃないですか。

あんな頭の固い連中と議論するだけ
時間の無駄でしょ。

まあ そう言うとは思いましたけど。

ブレーキ痕がある。
(シャッター音)

ということは やっぱり
ブレーキが きかなかったという

牧野さんの証言とは食い違いますね。

通常のブレーキが
全くきかなかったから

とっさにサイドブレーキを引いたって
言ってる。

見て。

ブレーキ痕が連続してる。

これは
サイドブレーキを引いた痕の特徴よ。

(シャッター音)
でも 間に合わなかった。

う~ん… 単純に
ブレーキが遅れただけなんじゃ…。

先生は どうして そこまで
牧野さんを信じるんですか?

何言ってんの? そんな見ず知らずの人
そう簡単に信じるわけないでしょ。

えっ? じゃあ…。
(シャッター音)

ただ確かめたいだけ。

自分の手で。

それに 間もなく
この国の約40%が高齢者になる。

私もあなたも いつか必ず そうなる。

その時に ただ高齢者ってだけで
信じてもらえないようじゃ

未来は絶望的でしょ。

…ってことで あとは任せる。

私は 被害者の小泉さんに会いに行くから。

僕は 加害者の牧野さんに
会いに行くんですか?

あと よろしく。

♬~

(隆文)よかったら どうぞ こちらへ。

あっ すいません。

健也は ずっと
部屋に籠もって泣いています。

自分のせいで 恵代が死んだと
思い込んでて。

自分のせい?

事故の直前 「歩きたくない」と
わがままを言ったようで。

そしたら デスガイザーが来て
ママをひき殺したと。

何ですか? それは。

ああ ゲームに出てくる悪者でして。
ああ。

クリスマスプレゼントも
そのゲームを用意してたんですが…

もう渡せなくなりました。

高齢者だろうが誰だろうが
どうでもいいんです。

もう 妻は帰ってこない。

健也は 一生 その時のことを思い出して
悲しむことになるんです。

私は 絶対に許せません。

運転していた牧野という男も
見過ごしていた家族も。

(福江)父なら いません。

事故を起こしてから
ずっと外泊しています。

今は どちらに?

さあ… 弁護士の先生に任せていますから。

そうですか。 それはご心配ですね。

私たちに合わせる顔なんか ないでしょう。

あれほど車には乗るなって さんざん
口を酸っぱくして言っていたのに。

「俺を年寄り扱いするな」とか
勝手なことばかり…。

そのあげくに とんでもないことを…。

お察しします。

あの 差し支えなければ 弁護士の連絡先を
教えて頂けないでしょうか。

ああ でしたら…。

出た 守康。

(守康)別に
お前らに好かれたいとは思わないが

もう少し大人のリアクションは
できんのか。

すいません。

牧野氏は 私が若い頃 顧問を任されていた
運送会社の元社長でね。

では 荷物 お預かりします。

あの…
牧野さんに会わせてもらえませんか?

断る。 何かあるなら
代理人である私を通せ。

天ノ先生は ブレーキがきかなかった
という牧野さんの証言

確かめようとしているんです。

あの証言は 取り下げてもらう。
え?

遺族の感情を逆なでするだけだ。

ここは 素直に過失を認めて早期示談し

執行猶予付き判決を目指す一手だ。

ちょっ…
牧野さん それ望んでるんですか?

何も分かってないな。
いいか? あの主張を貫くということは

SHIMIZU自動車を相手に
訴訟を起こすということだぞ。

(郁美)うわ~!
来ないで 来ないで 来ないで!

(郁美)先生 右!
右? あっ 左!

えっ 左? (郁美)ああ 後ろ!
えっ 後ろ? 上!

上… えっ どこ? えっ?

志保 かっこいい~!

(志保)安心するのは早い。 来るわよ!

(うなり声)
うわ うわ…。

(郁美)こいつが デスガイザーです!
デスガイザー!

(叫び声)

やられた。

(志保)無念ね。

何だ。 いるなら声かけてよ。

いや この上なく かけづらかったんで。

何か?

何で これが
デスガイザーなのかなと思って。

う~ん…。 え?
こんな かわいいのに。

先生 本当にブレーキがきかなかった
なんて主張したら

SHIMIZU自動車に
けんかを売るのも同然ですよ。

だから?

勝ち目ありますか?

どうでもいいわよ そんなこと。

じゃあ 何か牧野さんの証言を信じる
根拠でもあるんですか?

2009年 アメリカ・マサチューセッツ州
空港に向かう国道で

日本人男性が運転するレンタカーが
追突事故を起こし

車 十数台を巻き込む大惨事となった。

彼は息を引き取る直前

急にブレーキがきかなくなったと
言い残したの。

でも 大手自動車メーカーの壁の前に
正しい検証は行われず

運転手の過失として
その事故は処理された。

その数年後 同じような状況の事故が
立て続けに起き

車の構造に欠陥があると判明。

もしも 最初の事故の時に 正しい検証が
行われ 原因が究明されていれば

同じような事故は 二度と起こらなかった。

同じことを
この日本で繰り返させたくない。

でも それは…。

今日よね。 事故車両が
キタガミ自動車研究所へ運ばれるのって。

ええ。

鑑定しに行くわよ。

ちょ… ちょっと待って下さい。

鑑定なら 明日 事故調のメンバー全員で
立ち会いの下 行う予定に。

何言ってるの。
事故車両の鑑定は そんなに簡単じゃない。

大丈夫?

何が?

あっ 私も行きま~す!

(ため息)

らしくないですね 先生。

めちゃくちゃなのは
いつもなんですけど

今回はちょっと 無謀っていうか。

大した根拠もないのに 本気で
SHIMIZU自動車を疑うつもりですかね。

さっきの アメリカの事故の話だって
どこまで本当なんだか…。

あれは 実際にあった話よ。

その事故を起こした日本人男性は

真奈子のお父さんだから。

♬~

[ 回想 ]
お父さん! お父さん しっかりして!

(真一)ごめんな 真奈子。
父さん 失敗しちゃった。

もう。 私を心配して来てくれたのに

自分が心配かけて どうすんのよ。

すまん。 でも 急にブレーキが…。
え?

ブレーキが…。
えっ?

えっ やだ! お父さん!
お父さん しっかりして!

お父さん!

(志保)あれが 真奈子にとって
初めての事故調だった。

でも 結局 巨大メーカーには
太刀打ちできなかった。

♬~

受け入れられないって
どういうことですか?

えっ?

そちらで事故車両の鑑定することは
つい2日前にも確認とりましたよね?

事故車両は 今 どこにあるんですか?

はい そうなんです。
なんとかお願いできませんでしょうか。

(九坂)おいおい どうなってんだよ。

キタガミ自動車研究所に運べって言うから
話 違うじゃないか。

すいません。 今 新しい運搬先
探してますんで。 すいません。

先生 ちょっと調べてみたんですけど

キタガミ自動車研究所の所長って
SHIMIZU自動車のOBなんですよね?

今回の件と関係してたりして。

随分 嫌われたもんだな。

は?

いやいや あんたじゃない。

これ。
ああ。

で どうすんの?

ここで鑑定させて下さい。

えっ! こんなところで!?

はい?
あっ いえいえ…。

あの お礼はしますので。
少しでも早く鑑定したいんです。

(九坂)いや こんなところだけどね

うちには うちの都合ってもんがあんの。
ねっ 断る。

もしも…

もしも この車の構造の欠陥に
問題があるとしたら

明日にでも また同じような事故が。

ポルトJが
人を殺してしまうかもしれません。

お願いします。

2時間だけだ。

さっさとやれよ。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

♬~

はあ… まただ。

♬~

(雷鳴)

♬~

(シャッター音)

♬~

ブレーキペダルは どう?

踏み応え ありますね。

こっちも問題ないわね。

♬~

本当に この方向でやってて
大丈夫ですかね?

もともと 本当に
ブレーキが きかなくなったって確証が

あるわけじゃないですし。

ごめんね。 寒いのに つきあわせちゃって。

おっ 確かに寒い。

寒そうにしてる おねえ様方!

あったかい差し入れ 持ってきましたよ。

おっ 燈君。
(郁美)あ~!

先生の納得いくまで
やった方がいいっすよ。

うん。

♬~

あと ほかに考えられることは…。

おい。
はい。 2時間 優に超えてんじゃねえか。

まだ分かんないのか?
はい。

ところで 最近 SHIMIZUがコスト重視で

部品会社を次々と切り替えてんの
知ってるか?

え?

SHIMIZUは それを発表してないがね。

どうして そんなことまで
知ってるんですか?

いやいや もともと
俺は SHIMIZUの人間だからさ。

えっ?

まあ 今は こんな感じだ。

♬~

きれい。

何ですか? 突然。

このバキュームポンプのボルトが

反射して きれいなの。

これは事故の時に汚れたオイルよね。
はい。

どうして ここだけ きれいなの…。

♬~

問題なく締まってる。

♬~

誰かが事故のあと…

緩んでいたボルトを締め直した。

だから 汚れが落ちてるんじゃ…。

どういうこと? 誰かって 誰?

何のために?

♬~

(モニター・清原)「私たち SHIMIZU自動車は

交通事故ゼロの安全な未来を提供します」。

おお…。
(清原)「今 開発中のロボットカーは

人工知能
複数のカメラとセンサーを搭載し

自動運転システムを確立しています」。

さすが 売上高 世界第3位の
自動車メーカーですね。

うん?

分かってます? 先生。
相手は世界3位ですから

ボルトの汚れが落ちていたってだけで
隠蔽した証拠は どこにもないですから

ここは慎重に…。

あなた 最近 どんな失敗しました?

(沼尻)は?

いきなり すいません 沼尻部長。

事故車両を鑑定されてると
伺ったんですが。

ええ おっしゃるとおりです。

検証の目的は?

弊社の車両は 問題なかったかどうかを
確認するためですよ。

それで 結果は?

どこにも問題ありませんでした。

(沼尻)まあ よくあることですよ。

過失を認めないドライバーが
車のせいにするのは。

ひどい話ね。

同じ間違いを繰り返さないためには

まずは 失敗を認めることが大事なのに。
同感です。

あなたに言ったんです。

本当は このボルトが
緩んでいたんじゃないんですか?

そのせいで
急にバキュームポンプが回らなくなって

発生負圧レベルが下がり

それで急にブレーキが重くなって
踏み込めなくなった。

それを隠すために
あなた方は このボルトを締め直した。

それで ここだけ汚れが落ちている。

違いますか?

ストレートすぎますって。

どこで こんな写真を?

九坂モータースで
事故車両の鑑定を行っています。

九坂?

ん? ご存じないですか?

以前 こちらで働いていた
九坂さんの工場です。

さあ…
うちには何千人と社員がいますので…。

ああ そうそう 確かに検証の時
そのボルトに触りましたよ。

でも それは ちゃんと
締まってるかどうかを確認するためです。

沼尻部長自ら 検査されたんですか?

SHIMIZU自動車ほどの会社なのに?

私たちを疑うのは勝手だが

それなら どういう理由で
ボルトが緩んだとおっしゃるんですか?

推測で言いがかりをつけるのは
やめて頂きたい。

車両には 何も異常はなかった。

それが 我々の出した結論です!

(清原)随分 大きな声だな 沼尻。

社長!

事故調の方に ご挨拶をと思ってね。

清原です。

の… 野津田です。

恐縮です。
天ノです。

どうやら 沼尻の説明では
ご納得頂けなかったようですね。

ええ。 かなり強引で客観性に欠ける。

…と うちの野津田が申しておりまして。

(清原)
つまり 我々の検証を信用できないと?

いや…。

失敗を隠そうとするのは 人間の性です。

特に立派な人であればあるほど。

誤解をさせてしまい申し訳ない。

実は あの検証結果は
外部の有識者の方にも ご協力を頂き

判断したものでしてね。
外部? どなたですか?

国立工学創造センターの南雲博士です。

そういえば
あなたのお母様だそうですね。

お母様のお墨付きを頂き

我々も自信を持って
問題ないと公表した次第です。

あの南雲博士が認めたとなると
やはり 車両には問題なかったのかも。

ますます疑わしいわね。
え?

世界第3位の大企業のトップが
私たちなんかの前に顔を出すなんて。

それだけ事故調のことを
警戒してるってことですか?

♬~

こうして
街を走る我が社の車を数えるのは

先代 先々代と受け継がれた日課でね。

少しずつ その数を増やして
ここまで来た。

そのSHIMIZUの信頼を
私の代で失うわけにはいかない。

(清原)確実に痕跡は消せと
言ったはずだが。

(沼尻)申し訳ございません。

まさか 天ノ教授が あそこまで鋭いとは。

すぐに鑑定者を変更するよう
手を回します。

そんなことをしたら
本当に我々が何かを隠していると

誤解されてしまうじゃないか。

まあ もし彼女が事故調査委員長として
ふさわしくない人間なら

自然と その立場を
追われることになるだろうがね。

はい。

それと もう一つ 気になることが。

何だ?

事故車両の鑑定に協力したのは

以前 うちの開発部にいた
九坂の町工場だそうで。

九坂… 知らんな。

私と同期で
シャシーの設計に長くいました。

5年前の人員整理で退職しております。

リストラされたやつのことなんて
覚えていない。

所詮 今は町工場だろう。 何もできんよ。

頼むよ 沼尻君。 半年 持ちこたえてくれ。

もし 何か不祥事が発覚するとしても

半年後なら
君が責任を取って辞めれば済む話だ。

だが 今はダメだ。

分かるな。

(喜里子)確かに
ロボットカーの実用化に向けて

うちは SHIMIZU自動車と共同研究してる。

多額の資金も提供されてる。
当たり前じゃない。 共同研究なんだから。

でも それで
不正に目をつぶるようなまねは

してないわよ。

事故を起こした車両は もちろん
同じ年式のポルトJの基本設計から

これまでの事故記録などを
相対的に検証して判断した。

えっ それ全部に目を通したんですか?

その結果 ブレーキが きかなくなるような
問題は見受けられなかった。

運転手の操作ミスで決まりね。

その資料 貸してもらえないかしら。
私も この目で確かめたいから。

好きにしなさい。

ただし 一つだけ言っておく。

今回の事故と おとうさんの事故は
同じじゃない。

冷静になりなさいよ。

工学者が客観性を失ったら終わり。

そっちこそ SHIMIZUに丸め込まれて
検証の手を緩めたんじゃないの?

誰に向かって言ってるの!

母親としてのことは
何を言われても しかたがない。

でも 工学者として侮辱することは
許しませんよ!

これ以上 何の証拠もなく
SHIMIZUを疑うなら

全力で対抗するから そのつもりで。

望むところよ。

野津田!
はい!

はい!

うわっ!

痛~っ!

あっ あっ… 痛い…。

ギュッてやんないでよ。
何で こうなっちゃうかな。

いや 一秒でも早く
あの修羅場から逃げ出したくてさ。

何か分かりましたか?

守康弁護士に連絡して。
牧野さんから直接 話を聞きたいって。

見つけたんですか? 確実な証拠を。

ううん お手上げ。

こうなったら もう
牧野さんから直接 話を聞くしかない。

会わせてくれますかねえ あの守康が。

(志保)真奈子。

ちょっと いい?

また あのお店 行ったのね。

(志保)彼に いくら渡したの?

♬~

[ 回想 ] サンキュ。

何で?

もうやめた方がいい。
こんなこと続けてたら いつか後悔する。

彼が必要なの。

世間に知られたら
大変なことになるわよ。

♬~

牧野さんは?
奥の部屋だ。

どうして 会わせる気になったの?

私は今でも 運転ミスを認めて
早期の決着を目指すべきだと思っている。

だが 肝心の依頼人
どうしても首を縦に振らない。

昔から頑固な人だったが
年を重ねて 更に面倒くさくなった。

それに もう一人 面倒なやつがいてね。

誰ですか?
お前だよ!

毎日のように電話してきて

ふた言目には 天ノ先生を信じろって
まあ うっとうしいったらなかった。

僕にできるのは それぐらいなんで。

天ノ教授。 SHIMIZU相手に
勝ち目はあるんだろうな?

どうなんだ?

(ドアが開く音)

(牧野)ブレーキが きかなかったんだ。

(守康)牧野さん まずは私が
説明すると言ったじゃ…。

俺は これまで何十年も

10トン転がして 走り続けてきたんだ。

あんな乗用車で
ミスするわけがねえだろ!

あの時 俺は
間違いなくブレーキを踏んだ。

でも 異様に重くて…。

とっさに サイドブレーキを引いたんだが
間に合わなかった。

何度も言いますが
それを信じてもらうには

確かな証拠が必要なんですよ。

お前ら 人をひいたことがあるか?

母親がぶつかった時の感覚…。

今でも頭から離れない。

俺が殺しちまったんだ。

ブレーキが きかなかったせいで…。

信じてくれ。

[ 回想 ] 急にブレーキが…。
え?

ブレーキが…。

私たちは ただ
本当の原因を突き止めるだけです。

あの日の状況を
詳しく教えて頂けますか?

♬~

事故ったのと同タイプのポルトJだ。

走行距離も ほぼほぼ変わらない。

お得意さんに頼んで
無理やり借りてきたんだ。 ええ?

絶対に傷つけんなよ お前。
はい。

[ 回想 ] 事故の再現?
はい。

できるだけ条件を同じにして

牧野さんと同じルートを
走ってみようって。

事故調として
道路使用許可を申請しています。

大丈夫かな… 先生。

(志保)アメリカのことがあるからね。

野津田君。 真奈子には
運転させない方がいいと思う。

きっと お父さんの事故を思い出して

まともに運転することが
できないんだと思います。

だから ここは僕がやるしかありません。

♬~

そんなふうには見えないけどなあ。

ありがとう 九坂さん。

さあ スタート時間が迫ってる。 行くわよ。

ああ… いや ちょっと ちょっと。

お父さんのトラウマで
運転することができないんじゃ…。

ん? トラウマって?

私ね 一応
国際A級ライセンス持ってるから。

えっ!
へえ~。

シートベルト。
はい。

(エンジンを吹かす音)

嘘!?

こうでなくちゃな。

♬~

10分で牧野さんの自宅まで到着。

燈君 あと ナビゲートよろしく。

え~っと… 15時17分 自宅を出発。
了解。

(エンジン音)

ゴー。

♬~

時速およそ40キロで 六奥武東方面へ。

♬~

15時21分 六奥武小学校前 通過。

次を右折します。

♬~

ここから西六通りへ出て
あとは直進で 現場まで約800m。

時速は?
恐らく50キロぐらいだったと。

ここからは 緩やかな長い下り坂ね。

知らず知らずのうちに もう少し
スピードが出ていた可能性が高い。

♬~

現場まで あと500m。 そっちは?

(郁美)道路 封鎖!

安全確認 OK!

いつでもいいわよ。

♬~

来た。

現場まで あと300m。

逆光で見えにくいってことはないわね。

ちょっと速すぎじゃない?
ガチで突っ込むつもりなんじゃ…。

♬~

距離45m! 先生!

ストップ! うわ~!

(ブレーキ音)

あ~。 フットブレーキ きいちゃったわね。

かなり スピード上げてみたんだけど。

ヘルプ!

う~ん… 結局 新事実は
何も分からなかったですね。

先生の助手席にだけは乗っちゃダメって
分かったよ。

ちゃんと止まったんだから いいでしょ。

いやいや 僕の心臓が止まりそうでしたよ。

おっ うまい それ!
どうも。 …じゃなくて!

(笑い声)
(郁美)本当 ギリギリでしたね。

随分 走ったな。

あっ もう最悪でしたよ。

至って普通に運転してましたけど
何か問題ありました?

タイミングチェーンが緩んでる。
音で分かる。

タイミングチェーン?
うん。

発売して2年ぐらいの車で
タイミングチェーンが緩むっつうのは

普通じゃない。

それが緩むと どうなるんですか?

(九坂)
すぐに危険に直結するわけじゃないが…。

エンジンが不調になって 振動が増える。
燃費が悪くなる。

ああ。

もう一度 エンジンかけてもらえます?

(エンジン音)

(金属音)

これが タイミングチェーンが緩んだ音。

この音…。

デスガイザーです!

何言ってんだ お前。

[ 回想 ] デスガイザーが来て
ママをひき殺したと。

事故の時 健也君は この音を聞いた。

(金属音)

事故車両も
タイミングチェーンが緩んでいたのかも。

♬~

いや でも 僕たちが鑑定した時には
こんな音しませんでしたよ。

(九坂)さっきも言ったけども
販売2年目の車で

タイミングチェーンが緩むなんて
ありえねえんだよな。

♬~

それなら 今までのSHIMIZUの違和感も
説明がつく。

構造上の欠陥であるチェーンの緩みと

ブレーキがきかなくなったことに
何らかの因果関係があるとしたら

そのことを知っていた SHIMIZU自動車は
私たちよりも先に事故車両を検証し

チェーンの緩みを隠蔽しようとした。

あのボルトと同じように。

これは SHIMIZUのリコール隠しよ。

確かに筋は通るが 確証はない。

仮説なら 実証するまで。

♬~

 

もしもし。

(志保)真奈子 バレた。

♬~

「ホストとご乱行」。

♬~

何ですか? これ。

♬~

今度ばかりは守りきれない気がする。

あ~ もう 真奈子…。

♬~

私…。

大失敗しちゃった?

研究費を使い込んでいるんじゃないのか!
真奈子は 大丈夫なの?

SHIMIZUの安全神話
こんなことで崩れたりはしない。

もう ここで終わらせる。
明るい未来があると

真奈子が教えてくれたから。

メリークリスマス!

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