ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ミス・ジコチョー 第7話 松雪泰子、堀井新太、須藤理彩、高橋メアリー… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『ドラマ10 ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~(7)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 高坂
  2. 仕事
  3. 十川
  4. 真奈子
  5. パソコン
  6. 失敗
  7. 銀行
  8. 原因
  9. 今回
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  17. 回想
  18. 先生
  19. 面白
  20. 郁美

f:id:dramalog:20191129225114p:plain

『ドラマ10 ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~(7)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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ドラマ10 ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~(7)[解][字]

とある銀行で、「ネットで振り込みが出来なくなる」事故が発生。とあるカウンセラーが鍵を握る存在として浮上。そのカウンセラーは真奈子の離婚した元・夫だった。

詳細情報
番組内容
とあるメガ銀行で、「ネットバンキングで振り込みが出来なくなる」システム事故が発生。大きな混乱を呼ぶ。事故原因の調査に乗り出した真奈子(松雪泰子)だが、鍵を握るプログラムの担当者はくも膜下出血で死亡していた。事故をさぐるうちに、死亡した担当者から話を聞いていたカウンセラー・橘(滝藤賢一)が調査に浮上する。そして橘はなんと、真奈子の離婚した元・夫だった。ふたりは再会を果たして…。
出演者
【出演】松雪泰子堀井新太須藤理彩高橋メアリージュン滝藤賢一余貴美子
原作・脚本
【作】吉田真侑子
監督・演出
【監修】畑村洋太郎
音楽
【音楽】眞鍋昭大,【主題歌】[ALEXANDROS]

 

 


どうぞ。

こちらへ。

(野津田)メガネ 絶対 メガネですよ。

(真奈子)マッチョ。

誰が一番デキる店員かって話ですよ?

あのベテランのような
流れるような動き

どう見たって メガネじゃないですか。

本当に大丈夫?
ランチ代 かかってるけど。

もちろんです。

すいません。
いらっしゃいませ。

お客様 3名様?

申し訳ございません。
3名様のお席 ご用意できるまで

もうしばらくお待ち頂けますでしょうか。

恐れ入ります。

少々お待ち下さい。 はい。
申し訳ございません。

ほかのお客様のために
席の移動を お願いできますでしょうか。

ああ 構いませんよ。
ありがとうございます。

こちらへ どうぞ。

失礼します。

メガネは 仕事できるように見えて
マニュアルと経験に縛られてる。

反対に マッチョは鈍いように見えて

自分で考えて動こうとしていたからよ。

ステーキランチ500gね。

なるほどですねえ。

相手のニーズを理解して それに
どう応えるか柔軟に考えて仕事する。

それができない偽ベテランが
意外と多いのよね。

すいません
すぐそこの いろは銀行で お金を…。

う~ん…
私なら今行くのは やめておくけど。

「現場からお伝えします。

現在 いろは銀行のネットバンキングで

振込ができないという
不具合が発生しており

大勢の顧客の方々が対応を求めて

店舗に集まってきています。

いろは銀行のネットバンキング利用者は
首都圏だけで200万人。

うち 法人も多く
被害の拡大は必至と見られています。

いろは銀行は
現在 原因究明中とのことで

早期の復旧が待たれます」。

鉄板 お熱いので お気を付け下さい。

はい ありがとうございます。 うわ~。

う~ん。 う~ん!

♬~

<全てのしがらみとは無縁の
三者による真実の究明。

それが 事故調査委員会
事故調の使命である>

(益岡)え~ では ご説明させて頂きます。

五十嵐銀行 ロマン銀行 はやぶさ銀行の
三銀行が経営統合

いろは銀行として営業を開始した
11月5日午前11時30分ごろ

ネットバンキングで振込ができないという
トラブルが首都圏で発生。

約60万件を超える振込遅延が発生したと
考えられます。

(小倉)技術的な原因は
既に分かってるんですね?

はい。 障害の直接原因となった
プログラムを修正し

現在は全て正常に稼働しています。

報告書によると
振込でエラーが発生した時の対処状況で

「リトライする」か「リトライしない」か

三銀行で
プロトコルが異なっていたため

「リトライしない」に統合すると
決定をしたと。

ところが 蓋を開けてみたら

「リトライする」で
プログラミングされていました。

これが直接原因となって
システムがダウンしたと思われます。

(福島)実際のプログラミング作業は

いろは銀行さんが
システム会社に発注してるんですよね?

はい。 テクニサスソリューションです。

システム業界では 老舗の大手で

事故が起きないためのチェック機能を
何重にも設けており

こんなミスなど起きえないはずだと
報告を受けています。

起きるはずのないミスが起きた。

その原因を見つけるのは
雲をつかむような作業になりそうですね。

天ノ先生
先ほどから何かお考えのようですが…。

先生。

先生!

1962年 アメリカで打ち上げられた
惑星探査機は

予定のコースを外れ
大西洋上で塵となりました。

その原因は プログラムにハイフンが

たった一つ抜けていたことだと
考えられます。

その背景には 運営側の慢心も含め

さまざまなヒューマンエラーが
隠れていました。

このことから考えられることは

今回のシステム障害にも 興味深い失敗が
いくつも潜んでいるということです。

考えただけで ゾクゾクする。

最近少し 仕事のしすぎじゃないですか?
え?

研究開発6件を 同時並行しながら

論文執筆と ゼミと
事故調査の掛け持ちですよ。

それじゃ 体 もちませんよ。

実際 さっきも寝てたじゃないですか。

寝てた? 誰が?

え… じゃあ さっきのは?

優秀な人材に仕事が集中するのは
自然の摂理よ。 しかたがないの。

…っていうか 僕たち どこ向かってます?

皆さん いろは銀行のシステム開発部に
行きましたけど。

失敗のにおいがするのは
ここからなのよね。

♬~

(十川)お待たせしました。

プロジェクトリーダーの
十川と申します。

意外と少人数なんですね。

ピーク時には 1, 000人以上のエンジニアが
稼働しておりました。

1, 000人!?

協力会社に委託して
そこもまた 協力会社に。

全部で30ほどのシステム会社が
関わっておりました。

どうぞ お掛け下さい。

失礼します。

いや でも
30社も統括されるのは大変でしょうね。

今回ほどではありませんが

大規模なプロジェクトは
何度も経験しておりますので。

実は 今回のシステム障害は

全て 私の責任なんです。

どういうことでしょうか?

「リトライしない」という
いろは銀行からの指示は

プロジェクトのサブリーダーである
高坂という者に

私が直接 伝えました。

彼は 系列会社
テクニサスシステムズの社員です。

[ 回想 ] (高坂)承知しました。

仕様書を変更して 確認を徹底させます。

頼んだぞ。
はい。

(十川)私の指示をもとに
彼が作成した仕様書を確認したら

「リトライする」と書いてありました。

[ 回想 ]
(高坂)振込エラー時の
対処方法に関しては

「リトライする」で指示が来ました。

仕様書を変更するので
各自 確認をお願いします。

(一同)はい。

♬~

高坂さんが
指示を間違ってしまったんですね?

はい そうです。

彼とは 何度もプロジェクトを
一緒にやっておりましたから

その仕事ぶりは信頼していました。

でも 結果的に それは…
私の判断ミスでした。

高坂には文書で伝えるべきでした。

それに 変更後の仕様書を
私が ダブルチェックしていれば

間違いは正せたはずです。

とにかく 一度
高坂さんに お話 伺えますか?

残念ながら 高坂は亡くなりました。

いろは銀行の営業開始日前日に。

[ 回想 ] あっ…。

(十川)くも膜下出血でした。

あっ あっ…。

(郁美)病歴なし 持病なし。

特に事件性もない
突然死だったみたいですね。

SEの会社って
ブラックのイメージありますもんね。

疲れが たまってたのかな。
ねえ。

そうでもないみたいよ。

えっ 超ホワイト!

ほぼ毎日 9時5時勤務じゃないですか。

朝6時半ごろ
マンション近くの路上で発見された。

…って そんな早くに何してたんだろう。

(郁美)ラフな格好だったんでしょ?
ジョギングじゃない?

おっ!
(志保)いい加減 研究に集中してよ真奈子。

このままだと
プロジェクト 10個掛け持ちよ 10個!

聖徳太子じゃないんだから。

聖徳太子にできるんだったら
私にだって できるわよ。

はあ?
あんたはね 自分を過信しすぎてんの。

あれ? 高坂さん
カウンセリング 通ってたんですね。

カウンセリング?
(郁美)はい。 何か2年前に

長時間 残業していて
会社からの指導で受け始めたみたいです。

カウンセラーさんがいい人で それ以来
時々 おしゃべりをしに行ってると

同僚に話してたそうです。

ねえ その人の連絡先 分かる?
ああ はい。

もう! いいんだって 事故調は もう!

真奈子。
ん?

今の話は忘れなさい。
(郁美)え?

どのみち その 高坂って人の
うっかりミスなんでしょ?

でも そのカウンセラーに
仕事の悩みを相談したかもしれないし

その悩みが ミスの原因かもしれないし。
うん。

(舌打ち)
え?

え? ちょ… うう…。

ちょっと…。

♬~

(ノック)
(橘)は~い。

失礼します。

あの 先ほどお電話させて頂いた
事故調査委員会の者ですが…。

(橘)久しぶりだね 真奈子。

真奈子?

相変わらず美しいね。
工学者にしておくのは もったいない。

相変わらず軽率ね。
カウンセラーとしては致命的。

ハハッ。
いろんな女性と出会ってきたけど

君より面白い人は まだ見つからないよ。

私の人生の最大の失敗は
まだ塗り替えられてないわ。

えっ もしかして 人生最大の失敗って…。

橘 健介。 真奈子の元ダンです。 よろしく。

出た~!

(志保)真奈子 大丈夫かな~。

ああ見えて 離婚したあと
すごい荒れてたのよ。

結局 2人が別れた理由って
何だったんですか?

それが よく分からないの。
1年で破局なんて

ご祝儀 返してもらいたいわ。

気になりますね~。

今 調査してる事故のことで
高坂さんについて話を聞きたいの。

いや まあ 話せないってことは
分かってるんだけど。

ここに通ってきてたのよね。

何だ。
俺に会いに来てくれたんじゃないの?

相変わらず 忙しそうだね。

ハハハ… 悪いけど いくら真奈子でも
話せないよ。 守秘義務があるから。

そうよね。

今回の事故の原因に
高坂さんのミスの可能性が挙がってるの。

それで真奈子は 彼のミスではないと
証明しようとしてるの?

ううん。
彼が何か問題を抱えていなかったか

そこに原因があるんじゃないかと思って。

(ノック)

先生 次のクライアントさんが
お待ちですが。

(橘)もう終わります。
えっ ちょっと まだ話してないじゃない。

もう一度 話に来ないか?

ただし 今度は真奈子一人で。 どうする?

(栗山)職場は一緒でも
いろは銀行のプロジェクトには

うちからは
高坂しか入っていなかったから

詳しいことは分からないんです。

でも 実は 2年前にも一度

高坂のミスで
大事故になりかけたことがあったそうで。

大事故?

指示の聞き間違えだったみたいで。

ソリューションの十川さんがフォローして
事なきを得たんですが。

[ 回想 ] 申し訳ありません。
(十川)これは上司である

私の責任でもあります。

よく指導しておきますので 今回は
許してやって頂けませんでしょうか。

お願いします。

(栗山)あの人が かばってくれなければ

高坂は あの時に
クビになっていたかもしれません。

それからも 高坂は
十川さんと働くことが多くて

今回も責任のある仕事を任されて
あいつも頑張ってはいましたけど。

また事故を起こしたとしたら
十川さんも やりきれないでしょうね。

高坂さんの仕事ぶりで

何か気になったこと
ありませんでしたか?

ああ… 高坂は 仕事中
よくヘッドホンをつけてましたね。

ヘッドホン?

音楽を聴きながら
仕事をしていたんですか?

(栗山)ええ。
うちは金融系で そういうのに厳しくて。

注意されても直さなかったから
少し気になっていたんです。

♬~

(柿崎)
高坂さんのアップデートのノートです。

この業界って
とにかく スピードが速くて。

自分で知識を
どんどんアップデートしていかないと

あっという間に取り残されていくんです。

「災害などの緊急事態が起きた場合は

BCPDLPに基づき
RASを回復させる」。

なるほどねえ。

高坂さんは最高の先輩でした。

SEとして 大切なことを
たくさん教えてもらいました。

うん… このノートが どうして ここに?

参考にしたくて借りてたんです。

高坂さんは
夜 システムズの仕事が終わったあと

よく来てくれてましたから。

仕事のしすぎじゃないかと
心配してたんですけど…。

柿崎さん そろそろ。

すいません ミーティングがあるので。

ありがとうございました。
ありがとうございました。

ミスしがちで
仕事ができないキャラの高坂さんと

仕事ができて
協力会社から慕われるキャラの高坂さん。

どっちが本当の高坂さんなんですかね。
うん。

やっと面白くなってきたじゃない。

高坂さん
うちにも 毎週夜 来てくれてましたよ。

あんなに仕事がやりやすかったのは
初めてでした。

やりやすい?
はい。

うちで作るのは
巨大なシステムの中のパーツだけだから

全体像が見えにくいんです。

そこを 高坂さんは よく
フォローしてくれました。

SEって
パソコンに向かっているだけに見えて

実は コミュニケーション
すごく大事だから。

高坂さんがいなければ プロジェクトは

もっとひどいことに
なってたんじゃないかな。

自分の仕事だけでも
相当忙しいはずなのに

いつ休んでるんだろうって
心配はしてたんですよね。

♬~

過労死?

高坂さんは 退社後に
何社もの協力会社を回らされてたんだ。

それ 3年続ければ 誰だって体が壊れる。
会社に殺されたようなもんだよ。

(郁美)退社後だから
タイムカードには残ってないもんね。

会社から
無言の圧力もあったんじゃないかな。

燈君。

頼んであった資料の要約
まだできてない?

あっ… すいません。

じゃあ あと3分 待ってあげる。

やばい… 高坂さんが
他人とは思えなくなってきたよ。

真奈子。
え? そろそろ時間よ。

え? ああ… やっぱり行かない。
この論文 早く仕上げたいの。

却下。 すぐ着替えてきなさい。
え~…。 何かあったんですか?

え? 聞いてない?

真奈子
エヴァンジェリスタ工学賞を取ったの。

え~!
エヴァンジェリスタ工学賞!?

ちょっと… すげえ~!
うわ~!

すみません 審査員長とお二人で
並んで頂けませんか?

(喜里子)地獄ね。

こうなることは分かってたでしょ。

何で私を大賞にするのよ。

こちらに目線 お願いします。

審査会を用事で欠席してる間に
決まっちゃってたのよ。

まあ ほかの候補者も
どれも物足りなかったけど。

健介君から聞いたわよ。
会いに行ったんだって?

仕事よ。 ていうか
勝手に連絡取り合わないでくれる?

こちらも お願いします。

何で あんないい男 捨てたのかしらね。

いい男? 男運の悪さは
遺伝だと思ってるけど。

少なくとも 彼は優秀なカウンセラーよ。

はい 紅茶。
冷めるから飲みなよ。

時間ないの。

飲みなって。 遠慮しないでいいからさ。

ああ そういえば
すごい賞を取ったんだって?

まあ。

何? 全然盛り上がってないじゃない。

目標にしてたわけじゃないし
取ったからって

これからの研究が
成功するわけじゃないでしょ。

うん 確かに そうだね。

(橘)今でも
論文を朝まで書いたりしてるの?

やっぱり 健介 話せないんでしょ。

本当は 高坂さんのこと
何も知らないのよね。

真奈子は何を知ってるの?

私は過労だと思ってる。

それで?

高坂さんが過労だってこと
あなたも知ってたんじゃないの?

一般論として話すけど

もし 僕のクライアントが
会社から過剰な仕事を押しつけられて

過労死して
それに気が付けなかったとしたら…。

それは 君が言うところの失敗

取り返しのつかない失敗だよ。

あくまで一般論だけどね。

高坂さんは
タイムカードを押して退勤したあと

協力会社を回って
隠れ残業を繰り返していました。

システム障害の原因は
高坂さんが過労に追い込まれたことに

あるのではないでしょうか。

ですが 調査の結果
テクニサスシステムズでは

誰も高坂さんの隠れ残業を
把握していませんでした。

本日は
プロジェクトリーダーの十川さんに

ご出席頂いていますが ご存じでしたか?

いえ 全く知りませんでした。

管理責任は システムズにあるとしても

私が気付いて
フォローしてやるべきでした。

実に遺憾に思います。

(小倉)だとしたら 過労が原因で

結局は 高坂さんのミスだったのでは
ないですか?

(福島)天ノ先生の報告書によると

高坂さんは よく音楽を聴きながら
仕事をしていたそうですね。

はい。
(福島)ながら仕事で

散漫になることも
あったんじゃないですか?

過労死の責任問題は別として
システム障害の原因は

高坂さんのヒューマンエラーだった
ということですね。

(小倉)異論はありません。

♬~

高坂さんの職場のパソコン?

事故調として申請して
借りてきたんだって。

ログ履歴に残ってる パソコンの起動から
シャットダウンまでの時間で

会社での実際の労働時間が分かるから。

えっ! 何なの? これ。

夕方に一度 退社して
また深夜にログインしてますね。

…ってことは 協力会社を回ったあと
会社に戻ってきたってこと?

♬~

高坂さんが亡くなったのは
会社からの帰り道だったのね。

このペースだと 月に残業200時間超えよ。
しかも 何か月も。

あれ? このファイルだけ
パスワードでロックされてる。

ほかは 全部フリーなのに。

よほど重要な仕事のデータですかね。

イクミン。 (郁美)はい。
このファイル 開けられる?

(郁美)あさっての事故調までにですよね?
うん。

解析 開始。

これ以上 過労死のことを調べても
しかたないじゃないですか。

う~ん…。

本当の原因が まだ見えてない気がするの。

どうして 高坂さんが
あそこまで働かなきゃならなかったのか。

それが知りたいの。

♬~

きれい。

♬~

難航してるね。

何か 思ったより桁数が多いみたい。

暗号化されてるのかもね。

明日に間に合うかな。

はあ…。

先生…。

論文 うまく進んでないの?

はあ… こんなのゴミ同然。

時間の無駄になっちゃった。

(橘)はい どうぞ。

あっ いやいや すぐ帰るから。

こんなに夜遅くに突然来て
すぐに帰るの?

ああ そっか。 何で来たんだろう。

疲れた顔してるね。

余裕がない時は ちょっと立ち止まって

周りの景色を眺めてみるのも
いいんじゃない?

そこに何があるの?

助手の彼とか お義母さんとか…

ほら 研究室の人たちや 学生たち。

それと 僕とかね。

結婚してた時 健介 毎日
研究の愚痴 聞いてくれてたじゃない?

ああ 覚えてる。

あれ うんざりだったでしょ?

あれは愚痴なんかじゃなかったよ。

どんなに研究が面白いか 嫉妬するぐらい
楽しそうに話してくれただろう。

もう何時間でも聞いていられたよ。

研究に嫉妬なんて… やっぱ 変態よね。

♬~

よく話してたよな。

100年後の人類のために
自分に何ができるのかって。

♬~

ああ…。

寝ちゃった…。

もう 行かなきゃ。

まだ1時間も寝てないよ。
え?

真奈子 どうして いつも
そんなに自分を追い立てるんだ?

世の中には
面白い失敗が たくさんあるからよ。

ふ~ん。

それを全部知りたいし 世の中には
まだないものが たくさんある。

それを全部 この手で作りたいの。

そして それを
未来に つなげていかなきゃいけない。

うん。

だから 全然 時間が足りないのよ。

ごはん食べる時間も 歯を磨く時間も
寝る時間も もったいないと思っちゃう。

やっぱり 面白いね 真奈子は。

フフ…
面白いのは私じゃなくて仕事の方よ。

こんな面白いこと 仕事にできるなんて
ラッキーだって思ってる。

だから もっといい仕事をして
恩を返さなきゃ。

昔から そう言ってたよな。
そうだっけ。

徹夜明けに研究室から見る朝焼けが
すごくきれいだとも話してくれただろ。

今も きれいよ。

仕事のしすぎだ
…なんて言われる人たちも

最初は きっと
真奈子と同じなんだろうな。

ああ…。

私… 失敗しちゃった。

ハハハ…。

帰って やらなきゃいけないことがある。

ありがとう 遅くまで。
うん。

ああ… 言い忘れてたけど

私 健介と結婚している1年半の間に

新しい研究を いくつも成功させたの。

それが 工学者としてのベースになってる。

そのおかげで あの賞も取れた。

ありがとう。 最高の褒め言葉だよ。

じゃ。
おう。

♬~

きれいね。

♬~

 

はい 先生。

燈君 パスワード
今から言う文字 試してみてくれる?

はい。

どうぞ。

開いた! 開きましたよ 先生!

どうして分かったんですか!?

先生 これって…。

♬~

今回の
いろは銀行のシステム障害の原因は

プロジェクトに
偽ベテランがいたことでした。

(小倉)偽ベテラン? 何ですか? それは。

過去の自分の経験ばかりに固執する
ベテランのことです。

(福島)それは つまり…。

十川さん あなたのことです。

は? 失礼な。

何を根拠に あなた
そんなことを おっしゃってるんですか?

根拠は 高坂さんが残してくれていました。

高坂さんは よく 仕事中に
ヘッドホンをつけていましたが

聴いていたのは音楽ではなく
音声データだったんです。

音声データ?

これは 高坂さんのパソコンに
保存されていたものです。

(パソコン・十川)「いろは銀行から
端末の認証ログは

オンラインで検索できるように
してほしいというリクエストが来た。

至急 変更してくれ」。

(パソコン・高坂)「認証ログは
オンラインで検索できるように。

…ですね。 承知しました」。

この声は…。

(パソコン・十川)「ネットバンキングでの
時間外他行宛て振込処理の仕様が

変更になった」。

(パソコン・高坂)「今からでは
全体の進行を遅らせない限り

難しいと思います」。
(パソコン・十川)「おいおい」。

[ 回想 ] 進行を遅らせることはできん。

私の経験上 可能なはずだ。

(パソコン・高坂)「分かりました」。

この指示を出しているのは
十川さんですか?

え? はい そのようですね。

指示を受けていたのは 高坂さんです。

そして いろは銀行システム統合
プロジェクトが始まって

数か月後の音声です。

(パソコン・十川)「いろは銀行から
以前から懸案になっていた

振込エラー時の対処方法の指示があった」。

[ 回想 ] はい。

「リトライする」方法に統一する。

(パソコン・高坂)「『リトライする』で
よろしいですね」。

(パソコン・十川)「だから そう言ってるだろ。

分かったら さっさと作業を進めてくれ」。

(パソコン・高坂)「すいません。
承知しました。

仕様書を変更して 確認を徹底させます」。

指示ミスをしていたのは
高坂さんじゃなかったのか。

あなたは 高坂さんが亡くなったのを
幸いとして

嘘をつき通すつもりだったんですか?

十川さん 説明を。

(十川)嘘をついたつもりはない。

高坂に何と伝えたのか
正直 自分でも分からなくなってしまって。

(小倉)
そんな無責任なこと よく言えますね。

あなた プロジェクトリーダーでしょう。

初めて
1, 000人規模のプロジェクトを統括する

そのプレッシャー
あなたに分かりますか?

毎日 何十件と緊急案件が持ち込まれる。

毎朝 200通以上のメールが届く。
緊急そうなものしか読む時間もない。

何千ページもある仕様書の確認なんて

目も通さず ただ判を押すしかない。

心配で不安で 夜も眠れやしない。

そんなね 高坂に
どんなふうに指示をしたかなんて

いちいち覚えてられませんよ。

高坂さんは
2年前の十川さんとの仕事でも

聞き間違いの失敗をしたそうですね。

その直後から
ひそかに指示の音声を録音し

その指示を聞きながら
仕事をしていたんです。

2年前の失敗も 本当は
あなたのミスだったんじゃないんですか?

(福島)そうなんですか?
(益岡)十川さん。

ついていけなかったんですよ。

ネットバンキングが普及して
システム開発は格段に複雑になった。

それまでの技術では
ついていけなくなって

新しく覚えても覚えても
あっという間に更新される。

アップデートするのにも疲れてしまって。

それでも なお
責任あるポジションを任されて

経験を盾に
分かったふりを通すしかないじゃないか。

だからといって その負担を

高坂さんに押しつけていい
ということではないですよね。

あなたは
分かったふりを押し通すことで

あなた自身
余裕を失っていったんじゃないんですか。

それが
今回のプログラムエラーの原因です。

そして もう一つ。

もう一つ?

今回の本当の大きな失敗は

高坂さんの過労死です。

先ほど聞いて頂いた音声データは

パスワードロックされたフォルダに
入っていました。

そして そのヒントは
高坂さんの仕事場にありました。

「for your」。

「for your」。

「family's

tomorrow,

and for all

mankind's

future」。

(高坂)「あなたの家族の明日
そして人類の未来のために」。

♬~

高坂さんは SEという仕事に
大きな誇りと夢を持っていたんです。

だから 他人の失敗を押しつけられても

何日も まともに寝ていなくても
平気だったんです。

今回の場合は
高坂さん自身も 気が付かないうちに

自分を過労死に追い込んでいたんです。

こんな録音が残っていました。

亡くなる1か月前のものです。

(パソコン・高坂)「やっと ここまで来ましたね。
お疲れではないですか? 十川さん」。

(パソコン・十川)「え?」。

[ 回想 ] (十川)疲れてる暇なんかないよ。

あと1か月しかないんだぞ。

すいません。 必ず間に合わせます。

お前は大丈夫なのか?

疲れなんて 全然感じません。

僕 システムを作る仕事が大好きなんです。

たくさんの人たちの生活が
便利で豊かになるなんて

ワクワクします。

のんきなもんだな。

まだ世の中にないシステムを
全部 自分の手で作ってみたいんです。

世界中の人たちに喜んでもらえるような
仕事がしたいんです。

面白い勉強をさせてもらってる会社に
恩返しするためにも。

♬~

高坂…。

すまなかった。

♬~

どんなに
仕事にやりがいを感じていたとしても

命を落としてしまったら
それは大きな失敗なんです。

過労死のほとんどは 周囲に追い込まれて
働かされてしまう痛ましいケースです。

高坂さんの周りが
もっと高坂さんを支え 見守り

過労に気が付かなければならなかった。

[ 回想 ]
今回も責任のある仕事を任されて

あいつも頑張ってはいましたけど。

そこを 高坂さんは よく
フォローしてくれてました。

仕事のしすぎじゃないかと
心配してたんですけど…。

♬~

これは 高坂さんに関わった
全ての人の失敗なんです。

そして それを改善するためには
今後 何ができるのか

全員が考えていかなくてはならない。

私は そう思います。

天ノ先生 申し訳ありません。
お相席 よろしいですか?

ああ どうぞ。
すみません。 こちら どうぞ。

グエンさん いつものね。
はい。

ちょっと。 私のオアシスまで
踏み荒らさないでくれる?

それは あなたでしょ。

青天の霹靂ラーメンは
私のソウルフードよ。

聞いたわよ 健介君から。
真奈子の寝顔のこと。

随分 ロマンチックだったみたいね。

ちょっと。 そんなことまで話したの?
あいつ…。

先生
スーパー上司の仕事を間近で見ていて

僕に あれができるのかなって。

あれ。 真奈子
また エンジン全開になっちゃったの?

ああ いえいえ。 以前より
気を付けて休むようになったんですけど。

果たして 天才を上司に持ったことは
幸運だったのか 不運だったのか。

ゆっくり聞かせてよ。

紅茶を飲みながら話をして
いつの間にか寝落ちして

すっきり目覚めたら
イデアが浮かんだのよね。

そう聞くと
結局 行っても意味なかったわよね。

何の情報も もらえないまま
私が一人で話してただけじゃない。

そうかしら。

うなずき 傾聴 共感。

全部 カウンセリングで使われる技法に
思えるけど。

どういうこと?

健介君 過労で倒れる寸前のあなたを
カウンセリングしてくれたんじゃない?

♬~

ところで あなた
何で彼を捨てたんだっけ?

自分勝手な一方的な理由で
離婚されたんですよね。

もう めっちゃ想像つきますよ。

いや。 俺が離婚してくれって頼んだんだ。

え? どうして?

真奈子は 100年後の人類の未来を

家族の明日の未来と同じように
考えられる人だから。

…かな。

いやいや 大きなお世話よ。

そっちこそ 何でお父さんを捨てたのよ。

ちゃんと聞いてなかったけど。
大きなお世話よ。

はい お待たせしました。
はい どうぞ。

どうぞ。

(2人)いただきます。

♬~

何 これ? 辛っ。

辛~い。

ちょっと 神 これ。 えっ 神?

グエンさん ちょっと これ いつもの?

すみません。 辛さ40倍ですよね?

えっ!? 40倍!? 違いますか?

あっ… ごめんなさい! 間違えました!

やだ もう…。 タダで食べて下さい。
(2人)え~?

雨の呪いにかかって 呪い殺されたんだ。

右手のそばに ペンだけが置いてあった。

ダイイングメッセージですか?

私が ここ辞めたら
誰が今の仕事を引き継ぐのよ。

失敗しちゃった。