ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~愛知発地域ドラマ~… ドラマのキャスト・音楽など…

『黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~愛知発地域ドラマ~』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 黄色
  2. 吉之助
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  6. 田吉之助
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  11. 詐欺師
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  18. 片腕
  19. 有田焼
  20. トンボ

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『黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~愛知発地域ドラマ~』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~愛知発地域ドラマ~[SS][字]

安田顕主演!村上佳菜子NHKドラマ初出演!愛知県・常滑(とこなめ)に実在した片腕の煉瓦職人・久田吉之助。大正時代、世界的建築家を騙したと言われる男の真実を探る!

詳細情報
番組内容
時は大正時代。世界的建築家フランク・ロイド・ライトは、設計した帝国ホテルの外壁を「黄色い煉瓦」で飾ることを要求。当時の日本に黄色い煉瓦を焼ける職人は、愛知県・常滑(とこなめ)の久田吉之助しかいなかったのだが、彼の右腕は失われていた…。帝国ホテルを巡る、知られざる百年前の実話をドラマ化。久田は天才職人なのか。それとも詐欺師なのか?一人の女性ライターによって、片腕の職人の真実が明らかになっていく。
出演者
【出演】安田顕村上佳菜子,佐野岳,小林豊,石橋けい,東根作寿英,大黒柚姫杉浦太陽,ダニエル・カ―ル,団時朗,渡辺哲,平田満
原作・脚本
【作】新云隅子
音楽
【音楽】林ゆうき,池田善哉,深見有沙

 

 


(父親)きれいだろ 吉之助。

うん…。

お前も そのうち 船 乗せたるでな。

♬~

(高木)久田吉之助っていうんだ。
(佳野)吉之助ですか?

この久田吉之助ってのが
今回 書いてもらいたい男。 はぁ…。

まあ 相当めちゃくちゃなヤツでさ。

愛想尽かした父親に… バサッ!
刀で斬られて 片腕だったらしいんだよ。

親に斬られて 片腕ですか…。

そう その男が かの有名な
フランク・ロイド・ライトを騙して

金を巻き上げようとしたって
言われてんのよ。

フランク・ロイド・ライトって
あの建築家の?

そう 世界三大建築家の一人。

つくった建築が
世界遺産にもなっている超大物。

なに 知ってんの?
名前だけ チラッと。

今から100年ぐらい前 大正時代に
帝国ホテルが建て替えられた時に

その世界的建築家を
手玉に取ったのが 久田吉之助。

通称 片腕の詐欺師。
どう? 面白そうでしょ?

詐欺師…。

周りの連中を殴り倒して
逃げたっていうんだから

調べれば いろいろ出てくると
思うんだよね。 殴り倒した…。

はい これ 参考文献ね。
初稿は 3週間ぐらいあればいい?

大丈夫です。 めちゃくちゃ頑張ります!
頑張れよ!

(永田)佳野さん 佳野さん。
なんか いい話でした?

今度は 帝国ホテルの話。
帝国ホテルって 東京の?

犬山の。 保存されてるほう。

<愛知県北部の犬山市には
明治から昭和初期にかけての

歴史的な建造物が 数多く保存されている>

これか…。

♬~

<明治村に残されている帝国ホテルは

もともと 今の東京・千代田区
100年ほど前 建てられたものだ。

設計を担当したのは

アメリカ人建築家の…>

<ライトは ホテル全体を
黄色の瓦で覆うように 強く求めた>

I need YELLOW BRICKS!

<しかし 当時の日本には
赤い瓦しかなく

欧米で使われているような
黄色い瓦は

この国には存在しないと思われた。

だが くまなく調べると

黄色い瓦が使われている建物が
京都で見つかった。

瓦の製作者の名は 久田吉之助。

愛知県常滑の職人だった>

<喜んだライトは
ホテルの支配人である 林 愛作と共に

久田のもとへ。

知多半島にある常滑
当時 日本一の土管の街だった>

♬~

(長太郎)ここを右になります。
(林)はい。

吉之助さん!

Are you Kichinosuke-san?

Nice to meet you.

♬~

♬~

<ホテル側は 久田吉之助と
黄色い瓦に関する契約を締結>

電報でも お伝えしましたが
250万個の瓦が入り用ですが…。

(吉之助)全く問題ありません。

いくらでも おつくりできます。

<しかし 大金を受け取りながら
ホテルに瓦を納入せず

久田は 詐欺師と呼ばれるようになった>

田吉之助さんについて
調べてるんですけど ご存じですか?

田吉之助?
はい。

田吉之助… 知らないなぁ。

聞いたことはあるけど 実際には分からん。

♬~

吉之助さんね。 はい。
うち 親戚になるんですよ。

あっ そうなんですか?
だいぶ薄い親戚になるんだけどね。

吉之助さんって こう… 片腕の

なんか 詐欺師とかって言われたりも
してるじゃないですか。

そういう話は あの~
聞いたことがないです。

あっ ないんですね。
はい おふくろからはね。

<聞けば 久田吉之助の子孫は

常滑を離れているという>

♬~

ごめんくださ~い。

(とも子)夫が生きてればねぇ

吉之助の孫にあたるもんですから
まあ 何か お話しできることが

あったんじゃないかと
思うんですけどねぇ。

吉之助さんについて
何か教えてもらってませんか?

う~ん… 正直いって あまり…。

あっ。 けどね こんなものだけは
とってあったんですよ。

これは…?
吉之助の姪にあたる人が

本当のことを
書いとかなきゃっていうんで

書き残したものなんです。

失礼します。

<久田の姪の手記は こう始まっている。

「今 伯父・吉之助の一生を知る者は
他にいないと思い

ここに書き残すことを決意しました」>

(吉蔵)ご先祖様から続く船問屋を

お前は つぶす気か。

俺は 俺にしか できないものを
やりたいんだ!

(吉蔵)何する気だ?

♬~

俺は 俺の手で
俺にしか つくれないものをやりたい。

たーぎゃーにしろ この野郎!

たぁーけ!

(哲さん)よいしょ。
よいしょ!

船問屋のとこのボンじゃないか。
どうした?

焼き物で食っていきたいって言ったら
家 追ん出された。

じいさん 俺にも ちょっと
手伝いさせてくれ。

みんな運び終わっちまったわ。 悪いな。

なんだぁ…。

焼き物をやりたいんか?

とにかく 俺にしか できんものを
つくりたいんだ。

お前にしか できんもん?
ああ。

こんな瓦みたいに
誰でも焼けるもんじゃなくてよ。

どえりゃあ難しいこと言うなぁ。

まあ じいさんに聞いても
無駄だったわな。

あ~ あのな 西洋じゃ
赤い色の瓦のほかにも

黄色い瓦があるって話
聞いたぞ。 黄色い瓦?

ハッハッ
そんなもん 誰でも つくれるだろ。

たわけたこと言うな!
日本じゃ見たことない。

…じゃあ その黄色い瓦をつくれば

俺は 日本で
たったひとりの職人ってことか。

他には だ~れも おれせんでなぁ。
ありがとう!

♬~

<それから 吉之助は
黄色い瓦の研究に没頭した>

<だが 黄色い瓦を つくれないまま

10年以上の月日が過ぎた>

♬~

やけに 歯に くっつくなぁ。

えらい粘りけだ。

♬~

黄色だ…。

黄色だ。

黄色だ~!

何つくっとるの?

おお 長太郎。

いや… トンボが舞い込んできたもんで。

トンボは 昔から 縁起がええって言うで

焼き物つくって
高く売ってやろうと思っとるんだわ。

この灰色の土が 焼くと黄色くなるの?

言っとくけどな
つくり方は 俺しか知らんし

誰にも教えるつもりはない。
分かっとるよ。

それでも いいなら 一緒にやらんか。

<吉之助の つくった トンボは

今も大切に保管されている>

いや… ほんとに細かいですね。
そうですね。

実は 僕は これを
まったく木だと思ってたんですよ。

それが
土で つくってあるんだよと言われて

専門家の方に聞いてですね

それで びっくりして。

これは よく割れないなとかね。
素人ながら。

<このトンボが飾られていた建物も
残されている。

久田の黄色い瓦は

愛知から 京都 大阪を中心に
評判を呼んだ>

≪(笑い声)

田吉之助!

大きな声でも上げんと

俺の名前 聞いたって 誰も振り向かない。

でもよ 俺のつくった瓦を見れば…

みんな立ち止まる。

こんな きれいな瓦を
見たことはないんだと。

(職人たち)そうだ そうだ!
(拍手)

俺の つくったもんは
まだ ちょっとしか使われとらんけど

いつか でっかい仕事してやる。

名古屋城みたいな でっかい城を
黄色い瓦で つくったる!

そんなん無理だわ。
(笑い声)

無理 無理!

笑え 笑え~!

俺の夢は 俺しか見ることができん。

(長太郎)飲み過ぎだわ。

(医師)手足の感覚が なくなったら
危ない言ったでしょう。

糖尿病が もっと悪なったら

残りの手足も
切らないかんくなりますよ。

糖尿病?

親に 刀で斬られたんじゃないの?

聞いてる話と ずいぶん違うんだけど…。

♬~

<腕を失った吉之助は 仕事を無くし

工場は倒産>

♬~

≪(きん)あんたぁ~。

<それから3年して舞い込んだのが

帝国ホテルの話だった>

♬~

あんた 無理だよ。

無理って なんだぁ。

工場だって動いとらんし
職人たちも おらんし。

また集めりゃええだろ。
そのアメリカの人だって

あんたの腕がないって
知らんのじゃないの?

左腕は あるわ。
できんかったら どうするの?

俺にしか できんから 頼んできたんだろ!
うん!?

俺が やらんで 誰が やるんだ。

ちゃっちゃと 着物 出せ。 着物!

♬~

最初から騙そうとしたわけじゃ
なかったんだ。

<久田の工場は 再び動き始めた。

しかし 職人は なかなか集まらず

作業は 思ったように進まなかった>

♬~

(牧口)ごめんください。

私 帝国ホテルの牧口と申します。

なんの用だ?

実は こちらから お願いした
瓦の件ですが

量が かなり多いものですから
様子を見に来たしだいで。

予定よりも遅れとるかもしれんけどね…
仕事は やっとるよ。

たったこれだけの人数で
やってるんですか?

あっ!? 文句つけに来たのか?

いや そういうわけではなくて。
少しでも お手伝いしたいと。

あんたがか?

私ではなくて…。

ちょっと あんた!
勝手に うろつかんといてください。

(寺内)ああ… 失礼。

(牧口)こちらは 寺内信一さんという
職人の方です。

有田焼の寺内先生ですか?

うん? お前 知っとるのか?

はい。 こんな汚い工場に わざわざ。

バカヤロー!

汚いは余計だろ。
私どもとしましても

失敗は許されない事業ですので
効率的に作業が進められるよう

寺内さんに 工場全体の管理を
お願いしたいと思っているのですが

いかがですか?
全体の管理?

ええ こんな様子じゃ…。

有田焼の先生だかなんだか知らんけどね

ここには ここの やり方がある。

黄色い瓦をつくりたいなら

全部 俺の指図で動いてくれ。

何が有田焼だ!
しゃしゃり出てきやがって…。

(きん)有田焼っていえば

日本で一番きれいな焼き物だって
言うじゃないですか。

その先生が来てくれるなんて

人手も足りんかったとこだし 助かるわぁ。

でも あんたの愚痴が聞けて
うれしいわねぇ。

仕事が忙しい時ほど 愚痴こぼすんだから。

今夜は これまで。

明日も しっかり
仕事してもらわないとね。

もう しまいか。

寺内さん。

この灰色の土が 焼くと黄色くなるんです。

粘るね。

吉之助さんと同じことするんですね。

これは やりようによっては
もっと いい色になるかもしれないね。

(長太郎)はい。

♬~

お~ 隙間 残すんじゃないぞ。

煙が逃げてってまう。

♬~

ご苦労さん。 今日は もう帰っていいぞ。

寺内さんが来てくれたおかげで
助かったわ。

仕事が早いし 丁寧だし。
さすが有田の職人。

いつもより ずいぶん早く終わったで
吉之助さん 手伝おうか。

ええ。 黄色い瓦の仕上げは
秘中の秘だもんで。

こいつにだって 工場を継ぐまでは
教えられんのだわ。

さあ 帰った 帰った。

寺内さんよ。

あ~ いや なに… どっかで

あんたの歓迎会でも しんとな。

お気遣いは いりませんよ。

そんな時でもないと
酒を存分に飲めんでね。

(笑い声)

♬~

また ここに来てまったか。

あれだけ
無理はせんように言ったでしょう。

このままじゃ 残りの手足も…。

♬~

俺にしか できんことが あるんだわ。

♬~

あと1年。

あと1年でええで。

♬~

どうですか?

どうなんです?

間違いない。 この土だ。

なんだと?

(牧口)退院して早々
こんな話は したくないのですが

新しい工場を借りて 私と寺内さんは
そちらに移ろうと考えています。

久田さんには もちろん
今までどおり つくっていただき

私たちは 私たちで
つくるということです。

俺抜きで できるのか この野郎。

(牧口)もちろん。
寺内さんを中心に 我々も

黄色い瓦を つくっていくつもりです。

すでに 内海鉱山の土も手配してあります。

おみゃあ…。

おみゃあ なんで 土のことを…。

この事業は 我々にとって
非常に大切なものなんです。

どんなことをしてでも 期日までに
瓦を そろえなければなりません。

これは 俺の仕事だ!

黄色い瓦は 俺のもんだ!

あなたのものではない。 我々のものです。

日本を代表するホテルを
建て替えるんです。

国の未来に関わってくるんです。

職人の こだわりなんて ちっぽけなものに
かかずらってる暇はない!

ちっぽけなもの?

牧口くん。

あなたが 何に こだわってるのか
分かりませんが

金を払ってるのは 我々です。

つくれもしないのに 偉そうなことを…。

俺は まだ つくれる。

殴れるんですか?

吉之助さん!

ひきょうなまね しやがって!

本日限りで あなたとの契約を
一切 破棄させていただきます。

お渡しした前金も お返し願いたい。
使ってまったわ そんなもん!

でしたら ここにあるもの全て
引き取らせていただきますから

そのおつもりで!

♬~

あんた お願いですから 頭を下げて
もう一度 一緒にやってください。

けんか吹っかけたのは向こうだ。
もう お金がないんです。

お給金だって 払えるかどうか。
そんなこと知るか!

なんで あいつら 土のことまで…。

♬~

(國定)たぶん 僕だわ…。

父さんが入院した日に 牧口さんが来て

土を扱ってる業者を
教えてくれって言うもんで…。

職人になろうっていうのに…

土の大切さが分からんのか!

(きん)やめてください。
えっ!?

職人としての生き方を教えとるんだ。
黙っとれ。

(國定)僕は…
僕は 職人には なりません!

人手がないから手伝ってるだけで…。

いつも どなられてばっかりで

全然 信用もされとらんし…。

僕は…

船に乗って 海運の仕事がしたいんです!

海運だぁ!?

♬~

(きん)あんた 人が たくさん…。
分かっとるわ!

本気で やりやがって!

♬~

お前らも なんとかしろ!

ご苦労さまです。

牧口…!
騒ぐんでない!

牧口!

また殴られないように
警察 呼んどいて よかったよ。

新しい工場で
一緒に働きたい者は来てくれ。

人手が足りなくて困っている。

慣れている人たちが来てくれれば 助かる。

給金のほうも ここよりは出せると思う。

出ていきたいヤツは 出ていけ! ほら!

ほら!

吉之助さん…。

申し訳ないけど
これは 負け戦だと思う。

ホテルと協力したほうがいい。

これから きっと アメリカみたいに
大きな機械 使って

大きな工場つくって
どんどん つくらんといかん時代が来る。

一人で意地張っとっても
しかたがないよ。

(瓦が割れる音)

長太郎…。

あの瓦は 俺が つくったんだ。

俺が土を選び この手で生み出したんだ。

♬~

あれは! 俺のものだ!

誰にも奪えるもんじゃない!

♬~

協力しろだと?

お前も出ていけ!

♬~

(編集長)はっきり言って これ使えない。

…というと?

「片腕の詐欺師」って言ったよね?
こんな職人奮闘記みたいなのじゃなくて。

こっちの要求どおり
ちゃんと書いてくれないとさ。

ちゃんと調べたから分かったんです。

久田が お金をもらったのに
瓦を渡せなかったのは

理由があったんです。
理由は どうあれ

大金もらって 品物 納めなかったら
詐欺って言われても しょうがないよね。

申し訳ないけど 今回の企画は
別の誰かに書いてもらったほうが

いいかもしれないな。
ちょっと待って下さい。 そんな…。

編集長! ちゃんと書かせますから。

とりあえず 俺のほうでも
少し 資料 集めといたから。

もう一度 まとめ直してみてよ。

(高木)いいね。
はい…。

牧口が 手記を…。

<牧口は 久田のことを
「暴力を振るった詐欺師」と記していた>

<さらに 久田と別れたあとの

帝国ホテル瓦製作所の様子についても
書き残している>

<寺内は 何度 焼いても
黄色には焼けなかった>

<そのほとんどは
ことごとく 鉄錆色だった>

♬~

寺内は 焼けなかったのか…。

♬~

最後の仕上げは 焼け だもんでね。

焼け。 はい。

焼き方で違うんでね。

微妙な温度差で違うと思う。
一緒の粘土でね…。

<当時の焼き物は 石炭の窯を使って
つくられていた>

<石炭を燃やすと
外からの空気によって炎が舞い上がる。

煙は 床下を通り 煙突へと抜けていく。

ただ これでは 冷たい空気が入り続け

窯の温度が上がりにくい。

そこで使われるのが 煙を塞ぐ方法だ>

<空気の流れを遮ると
外気が入らなくなり

窯の中は 酸素不足になる。

それでも 炎は 粘土の中に含まれている
酸素を奪って燃え続け

窯の温度は上昇。
粘土は 硬く焼き締まる>

<透き通るような白さの有田焼も
煙を塞いで 高温で焼く。

同じ焼き方なら
硬く美しい瓦を焼けるはずだと

寺内は考えたが…>

<やっぱり 黄色い瓦は 久田にしか…>

(きん)國定の乗った船が そろそろですよ。

なんか うれしそうでしたよ。
今朝 出かける時は。

そういえば ホテル側は

黄色い瓦が焼けなくて 大変らしいわ。

でも まあ
うちには もう頼まんだろうから…。

ちょっと あんた 着物が ぬれとるよ。

水の中 入っとったんか。

分からんかった。

お前か…。

もう…

指先の感覚が… なくなってまった…。

触っても よう分からん…。

お前も 俺も…。

忘れられてしまうのかな…。

♬~

痛いなぁ… おい。

痛いよ。

ザラザラしとる。

♬~

生きとる…。

俺は まだ…

生きとる…。

(物音)

吉之助さん!

大丈夫か?

医者が言うにはなぁ…

もう… 長くないんだと。

俺は 船問屋の
後継ぎとして生まれて

でも それが…

自分の道とは
どうしても思えんかった。

せっかく この世に
生まれたんだから

俺にしか できんことを
成し遂げたい。

ずっと そう思っとった。

黄色い瓦をつくれた時は…

うれしかった。

俺にしか できんもんだからな。

あれは 俺だ。

俺なんだわ。

忘れられてたまるか。

死んでも残したる。

♬~

(長太郎)悪いけど…

俺は もう こっちの工場の人間だで。

♬~

吉之助さん 何やっとるんだ!

つくっとるんだ。 黄色い瓦。

そんなんで つくれるわけないだろ。

窯の中で 瓦が苦しがっとるんだ。

もっと 煙 出して

息 吸わせてやらんと…。

あの色に なってくれん。

外の空気 入れたら 窯が冷めてまう。

そんなんじゃ 瓦は焼けん。

だで 面白いんだ。

あっ…! あぁ~!

♬~

久田!

寺内さん…!

♬~

長太郎!

窯の温度が下がってまう!

もっと石炭を燃やせ!

はい!

♬~

燃やせ~!

ありったけ燃やせ~!

全部 燃やせ~!

燃やして 燃やして

燃やしまくったれ~!

♬~

燃やせ~!

燃やせ~!

♬~

(長太郎)寺内さん!

<久田は 窯に穴を開け

長太郎に 石炭を燃やすように命じた。

煙を塞がずに 窯の中を高温にする。

それが 黄色い瓦をつくる 秘密だった>

♬~

これは 久田が つくった瓦だ。

♬~

吉之助さんの…。

あとは任せる。

君がいれば 大丈夫だ。

<寺内は 製作所を辞め

その後を継いだ 伊奈長太郎のもと
瓦の生産は本格化。

250万個もの黄色い瓦が
常滑の職人たちによって つくられた>

お願いします。

おっ 書き直してくれた。

久田は 詐欺師ではありません。

あとは お任せします。

でも これが 本当のことだと思うんです。

<大正12年に ホテルは新しく完成する>

♬~

<設計 フランク・ロイド・ライト>

<この建物には
その名前しか残されていない>

<でも 本当は
何千 何万という人たちが関わっている>

<久田吉之助も その一人だ>

♬~