ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

庶務行員・多加賀主水 第3弾 高島礼子、尾美としのり、高橋克典、夏菜… ドラマの原作・キャスト・音楽など…

『ドラマスペシャル 庶務行員・多加賀主水』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 融資
  2. 手帳
  3. 堀田
  4. 頭取
  5. 銀行
  6. 樋口
  7. 神無月
  8. 支店
  9. 支店長
  10. 主水
  11. 山内支店長
  12. 行員
  13. 浅葉
  14. 自分
  15. 高田通
  16. ショッピングモール
  17. 銀行員
  18. 山内
  19. 難波
  20. 犯人

f:id:dramalog:20191118075533p:plain

『ドラマスペシャル 庶務行員・多加賀主水』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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ドラマスペシャル 庶務行員・多加賀主水[解][字]

高橋克典主演!銀行の案内係・庶務行員が巨悪を暴く、痛快銀行ミステリー第3弾!! とある手帳を巡り、殺人事件発生…!?背後には、熾烈な出世争いが…全てを結ぶ陰謀とは!?

詳細情報
◇番組内容
多加賀主水(高橋克典)は、第七明和銀行・高田通り支店の庶務行員。悪事を見逃せず、不正を追及しては職を転々としてきたが、ひょんなことで庶務行員となり、街の人気者に。ある日、総務部長の神無月(神保悟志)が何者かに襲われた。手には1枚の紙が…。秘書室長の新田(葛山信吾)によると、神無月は第七明和銀行に伝わる“頭取の手帳”を捜していたという。そこには、銀行を揺るがす重大な不祥事が数々記されているという…。
◇番組内容2
犯人は手帳に名前が載っている行員を脅し回っているのか?神無月が握っていた紙には規律違反行為者という文字とイニシャルが…。折しも高田通り支店は営業統括部長・浅葉(尾美としのり)が導入した評価システムにより、統廃合候補に…。浅葉のライバル・山内(高島礼子)は支店長として立て直しを図るが…。一方、主水は紙片のイニシャルが高田通り支店の行員と一致することに気づく。しかも全員、同じ社宅に住んでいることを知り…!?
◇出演者
高橋克典夏菜葛山信吾風見しんご水沢エレナ、庄野崎謙、コトブキツカサ安座間美優仲村美海 ・ 加藤雅也仁科亜季子神保悟志

【ゲスト】高島礼子尾美としのり水橋研二、岡本麗、湯江タケユキ、川俣しのぶ、岸洋佑、山本圭祐、窪真理、小田純也、石倉良信、翁長卓、遠藤たつお、鈴木聖奈、辻千春、江上剛 ほか
◇スタッフ
【原作】江上剛 『庶務行員 多加賀主水 シリーズ』(祥伝社文庫)
【脚本】李正姫
【音楽】松田純一

【監督】今井和久(MMJ)
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)神通勉(MMJ)椋尾由希子(MMJ)

【制作】テレビ朝日・MMJ
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/prime-sun/

 

 


(机をたたく音)
(黒川英信)今 日本の銀行業界が

世界的な低金利
金融テクノロジーの波にさらされ

大激変を余儀なくされる中

我が第七明和銀行も

新しいビジネスモデルを構築し

金融サービス業としての
我々の仕事を再定義して…。

(生野香織)〈その銀行には

歴代の頭取の間で
代々引き継がれてきた

手帳が存在する〉

〈そこには
銀行の根幹をも揺るがしかねない

重大な秘密が書かれている
というが

誰も その真実を知る者はいない〉

♬~

(男の子)まだ?
(香織)あと何個だ?

(男の子)めっちゃ美味しいね。
本当に美味しい。

ハハッ。
(吉岡志津)よいしょ!

主水ちゃん 香織ちゃん

銀行の仕事 忙しいのに
いつもありがとね。

とんでもない。
いいえ。

高田町って 共働きとか
一人親のご家庭が多いから

こうやって
いつでも100円で食べられる

こども食堂みたいな所って
本当 素敵ですよね。

うん。
フフフッ…。

これね 味はいいけど
見た目で売り物にならないものを

商店街の皆さんが
差し入れてくれるの。

もう 助かるわ。

(男の子)主水ちゃん まだ?
(女の子)おなか減った。 早く!

できたよ! ほい!
あっ ちょっと… 海苔 海苔…。

ああ… はいはい すいません。
はいはい はいはい…。

はい お待たせ!
やったー!

どうぞ。
はい こっちも お待たせ。

どうぞ。
いやあ… ハハハッ!

子供たちも
一人で ご飯食べるより

こうやって みんなと食べられて
楽しそうじゃないですか。

こういうのは いいなあ!
ねえ!

「右の狐の後ろ」…。

(子供たち)主水ちゃん バイバイ!
(香織・主水)バイバイ!

ハハハ… かわいい。
ハハハ…。

いいっすね。
うん。

♬~

頭取の手帳…。

♬~

(殴る音)
(神無月)ああっ…!

(神無月)あっ… ああ…。

ああいう
こども食堂みたいな所こそ

もっと銀行が協力しないと
いけないと思うんですけどね。

うん…。
(神無月)うわあっ!

♬~

あっ…!
ちょっと… 大丈夫ですか?

大丈夫ですか?
ああ…。

神無月さん!?

ああっ… ああ…。

救急車を。

(舌打ち)

〈曲がった事を許さない〉

〈忖度とも無縁〉

〈あまたの世界を渡り歩く
流浪の男〉

〈今は 訳あって
銀行のなんでも屋さん〉

〈不正がはびこる
第七明和銀行に突如現れ

熱い人情と大胆な行動力で
悪を暴いた彼こそが…〉

(医師)ご家族の方は
こちらにどうぞ。

(梅沢 剛)相変わらず

主水ちゃんの行く所に
事件ありやなあ。

で 神無月さんを襲った犯人の
手掛かりは?

足取りは まだつかめてない。

神社の周りに
防犯カメラはないしな。

まあ…。

神無月さんが部長を務めとる
総務部っちゅうのは

銀行の不祥事の調査や その処理も
任されとるんやろ?

これは 俺の独り言やで。

犯人は同じ銀行の人間
っちゅう可能性もあるなあ。

ほな 俺は現場に戻るから。
なっ。

なんかあったら教えてや。

(梅沢)ほなな。
悪いな。

(梅沢)おお…。

新田さん。
(新田宏治)あっ…。

(新田)主水さん… 神無月さんは?

いや まだ意識は戻ってません。

私のせいです。

私のせいで こんな事に…。

(新田)主水さんは

我が行に伝わる頭取の手帳の噂を
聞いた事がありますか?

頭取の手帳?
なんですか? それ。

(新田)第七銀行と明和銀行が
合併した際に作られた

手帳なんですが

そこには 両行が隠していた

銀行の存亡に関わる
重大な不祥事や

様々なスキャンダルが
記されていると

噂されているんです。

(新田の声)その手帳が
半年前に盗まれてしまったんです。

そして それから3カ月後

本店人事部の行員が
自殺したんです。

本店の代表窓口宛てに
メールで送られた遺書には

「すべては頭取の手帳のせいだ」と
書かれていて…。

「頭取の手帳のせいだ」?

その噂は 瞬く間に行員たちの間に
広まっていきました。

頭取の手帳に書かれている秘密が
自殺の要因なのか…。

そもそも その手帳には
何が書かれているのか…。

様々な臆測が飛び交ったんです。
うん…。

それで 私は
神無月さんにお会いして…。

(新田)事態を収拾するためにも

一刻も早く
頭取の手帳を捜して頂きたい。

お願いできますね?
神無月総務部長。

承知しました。

頭取の手帳を捜してほしいと
依頼したんです。

そして 昨日…。

(神無月)
こんなものが届いたんですが…。

「9月8日18時

高田稲荷神社の裏の祠に
行かれたし」

「向かって右の狐の後ろに
貴殿が探しているものがある」

明日
神社に行ってみようと思います。

あの… これ 神無月さんが
握りしめていたんですけど

これって もしかして

頭取の手帳の
切れ端なんじゃないかと…。

神無月さんが
犯人と手帳の奪い合いになって

その時に
破れたのかもしれませんね。

「不正取引」に「規律違反行為者」…。

このアルファベットは
イニシャルなんじゃないかなと…。

もしかしたら 頭取の手帳には

何か不祥事を起こしている行員が
リストアップされているとか…。

(新田)自殺した人事部の
行員の事も 手帳に書かれていて

その事で
脅されていたのかもしれませんね。

だから 「頭取の手帳のせいだ」と
遺書を残した…。

(新田)犯人は
なんらかの目的のために

手帳に名前の載ってる人間を

脅して回っているのかも
しれません。

主水さん お願いします。

頭取の手帳を取り返すのに
手を貸して頂けませんか?

はあ?

(新田)主水さん…。

あっ いや あの…
話は よくわかりました。

けど 今まで その

隠蔽せざるを得なかった
ような事を また隠蔽するために

その手帳を取り返してくれ
っていうのは ちょっと…

性に合わないんですよ。

隠蔽するつもりはありません。
中身をしっかり確かめて

正さねばならない事は
正すつもりです。

お願いします。

う~ん…。

うん…。

…わかりました。

わかりましたよ。
わかりました!

は~あ…。

しかし 犯人の狙いは
なんなんだろうな?

(梅沢の声)犯人は 同じ銀行の人間
っちゅう可能性もあるなあ。

は~あ…。

そこは
疑いたくないとこなんだよ…。

(老人)やあ
町の人気者 多加賀主水くん。

ああ どうも。

なんだか 昨日は

こちらの銀行の方が
大変な目に遭ったそうだね。

ああ…。

まあ これ以上 大変な事に
ならなければいいんだけどねえ。

あっ お客様が
いらっしゃったようだよ。

ああ… どうも。

(難波俊樹)あっ!

おはようございます
浅葉営業統括部長。

おはようございます。

よう 山内。

わざわざ 当支店まで
お越し頂きまして。 どうぞ。

(難波)主水くん 朝礼 朝礼!
ああ… はい!

(大門一茂)
ああ~ わざわざ 本店から…。

お疲れさまです!

本店から わざわざ
支店の朝礼にお出ましなんて…。

こんな事 今まであったっけ?

どういう事ですかね?
さあ…。

それでは
浅葉営業統括部長 お願いします。

はい。

皆さん おはようございます。
(一同)おはようございます。

(浅葉)えー…
銀行を取り巻く経営環境が

年々 厳しさを増す中

この高田通り支店にも

厳しい目標達成を
お願いせねばならず

大変心苦しく思っております。

しかし 半年前 こちらに赴任した
支店長の山内くんが

大変優秀な行員である事は

同期である私が
誰よりも よく知っております。

支店長の山内くんと力を合わせ
次回こそはノルマを達成し

支店の統廃合の回避を
して頂ける事と信じております。

(杉谷直樹)もし 駄目だったら

支店もろとも 俺たちも
リストラされるって事ですよね?

(松橋史也)おい。

私が そんな無慈悲な事をする
人間に見えますか?

あっ いえ。 あの…。

私は 努力をされた方を
見捨てるような事は

決して致しません。

(岩瀬修司)
部長 そろそろお時間です。

わかった。

それでは
最後まで力を尽くしてください。

山内支店長 期待していますよ。

期待に添えるよう 頑張ります。

(浅葉)よろしく。
行こう。

(大門)いや~ 素晴らしかった!

お疲れさまでした!
「お疲れ」って言いなさい。

今の話って
ここが他店舗に統合されても

私たちがリストラされる事はない
って事?

うん…。

(難波)皆さん まもなく開店です。
本日も よろしくお願いします!

(一同)お願いします。

あっ 難波課長。

さっきの方って
本店の偉い方なんですか?

ああ 浅葉営業統括部長。
あっ…。

最新の融資審査プログラムを
導入して

この第七明和銀行の業績を
黒字に転換させた

まあ 相当な切れ者ですよ。
ふ~ん…。

あっ…! その浅葉さんと
うちの山内支店長

次の次の頭取を争うライバル
なんて言われてたりしてね。

浅葉さんと山内支店長がライバル。
ああ。

(難波の声)
元第七銀行出身の山内さん

元明和銀行出身の浅葉さん

どちらが頭取になるかで

いまだに残る派閥争いの行方も
左右しますから。

だから どちらが勝ち上がるか
みんな 注目してるんです。

フッ… なるほど。

でも 山内支店長だって

赤字に陥った支店を
何店も立て直してきた

まあ いわば
立て直しのプロフェッショナル。

この支店を立て直す事ができれば
女性初の頭取の椅子に一歩近づく

そう言われてます。

ふ~ん…。

ですけど まあ それも

次の支店評価システムの
結果次第ですけどね。

支店評価システム?

(難波の声)
浅葉営業統括部長が導入した

新しい評価システムです。

(難波の声)まあ そこには
法人収益額 新規法人獲得数

コンプライアンス違反発生件数…
まあ などなど

支店を評価する様々な項目に
AからEまでランクをつけて

その総合成績で
Eランクを2回出した支店は

統廃合の対象になってしまうと。

ちなみに この高田通り支店は
何ランクなんですか?

フフ…。

Eランクです。

じゃあ もう一度
Eランクを出したら…。

この支店の存続は厳しいだろうね。

でも 山内支店長なら…
そういう声もあるんだよ。

(ドアの開く音)

(難波・主水)いらっしゃいませ!
今日は どのようなご用件で?

振り込みを
お願いしたいんですけども。

でしたら こちらの用紙に
ご記入頂いて… どうぞ。

よし…。

いらっしゃいませ。
今日は どういったご用件で?

入金をしたいんですけれど…。
ありがとうございます。

それでは こちらへどうぞ。

(貴恵)ちょっと 高梨さん。

泣いたところで
何も解決されないわよ。

申し訳ございませんでした。

泣くなんて ただの現実逃避。

目の前の事から目をそらさないで。

(千波)はい。
(貴恵)松橋さん ちょっと。

会ってもらったのが2件って
どういう事?

(松橋)あっ… 今は どこも

融資の話なんか
聞いてくれないんです。

10件しか回ってないんだから

当たり前じゃないの。

自分の努力が足りないのを
世の中のせいにするなんて

甘すぎるわよ。

申し訳ございません。

ねえ みんな わかってるの?
今のままじゃ

融資額の目標額達成なんて
できないわよ。

そのノルマって
誰のためのノルマなんですかね?

えっ?

毎月 無理な数字 押しつけられて

支店長の出世のために
頑張ってるのかなって…。

杉谷さん 申し訳ないけど

あなた程度の数字じゃ
なんの役にも立ってないわよ。

結果が全て。

泣いたり 言い訳したり
そんな事しかできないんだったら

今すぐ 私のところに
退職届を持ってらっしゃい。

それから 堀田さん。

お客様から 態度が悪いって
クレームが来てるわよ。

ノルマを達成してるからって
仕事を甘く見ないで。

あっ… おう。
あっ 主水さん。 これ 難波課長が

保管庫で管理しておくようにって。

あっ はい どうも。
よいしょ…。 じゃあ。

あれ?

香織さん これ…。

あっ!

「557」って
支店番号だったんだ!

なんで気づかなかったんだろう。

って事は…。

あのイニシャルは うちの行員…?

あっ…! 山内貴恵 KY。

高梨さん
泣いても何も解決しないって

さっき言ったでしょう。

杉谷直樹 NS。

松橋史也 FM。

高梨千波 CT。

堀田樹 IH。

やっぱり
うちの行員のイニシャルだ。

どういう事?

この人たちが
不正を行ってるって事?

う~ん…。
う~ん…。

あっ 樋口一郎さんも「IH」だ。

「IH」と…。

でも 樋口さんは事務課だから

不正取引とか
しないと思うんですよね。

他の人たちも
変な噂とか聞いた事ないですし

不正取引をするような人たちとは
思えないんだよなあ…。

隣 いいですか?
ああ… どうぞ。

あれ? 今日は
愛妻弁当じゃないんですか?

あっ 妻ね
今 アフリカなんですよ。

ええっ!?
娘の就職が決まったお祝いに

2人でアフリカ旅行
行っちゃいました。

じゃあ 寂しいですね。
あっ いや…。

まあ 好きな時に飲んで
好きなもの食べて

久しぶりに
独身生活 満喫中ですわ。

(3人の笑い声)

あっ それ 社宅の住人のリスト?

(主水・香織)えっ?
(難波)違うの?

だって これ 全員

私と同じ社宅に
住んでる人たちですよ。

どうかした?

全員 同じ社宅って
偶然ですかね?

もし あの紙の切れ端に
書かれていた事が

裏で不正を行っている
行員のリストだとしたら

頭取の手帳を盗んだ人間は
彼らを利用しようとして

もうすでに なんらかの行動を
起こしてるかもしれない。

急がないと。

なんの話?

課長 アフリカ料理
食べたくないですか?

はあ?
奥さんたちが食べてる料理ですよ。

食べたいでしょ?
(難波)えっ… えっ?

食べたいですよね?
(難波)うわあ…。

♬~

(チャイム)

よし…。 じゃあ すいませんけど
しばらくお世話になります。

(難波)
うわあ… 本当に来たんですね。

なんにもお世話できませんよ。
ああ 大丈夫です。

すいません。 ああ…。
ああ おお…。

料理だったら任せてください。

難波課長の好きなもの
なんでも作りますから。

ああ はいはい…。

うわっ…。 いや 何?
えっ?

(難波)えっ?
珍しいでしょ。

ええ。 なんですか? この野菜。
ハハハハ…。

あっ! そうか 主水くん

以前 大使館で料理人してたって
言ってましたね。

はい。
ああ~。

大使たちがね 地元の企業から
裏金もらってるの見つけて

捕まえたら
クビになっちゃいました。

あっ そう…。
君 本当に何者なの?

あっ そうだ。
管理人さんのところに

まず あいさつ行ったほうが
いいですよね。

ああ… はいはいはい…。
ちょっと行ってきます。

これ お願いします。

何? これ。

燃えるゴミは水曜日と土曜日。
ちゃんと分別してよ。

わかりました。

あら?
うん?

やだ~。
なんですか?

あんた いい男じゃない。
俺が?

うん。 銀行員にしておくの
もったいない。

あっ そうですか。

(泉)ここね 開かずの間だから
近づいちゃ駄目よ。

開かずの間?
うん。

ああ…! 駄目だってば!
もう この人…。

前は人が住んでたんだけど
幽霊が出るって噂なんだから。

幽霊?
うん!

アッハッハッ…!
寂しいよ。 寂しいよ。

ああーっ! あっ あーっ!
うん?

なんか聞こえたよね?
変な音 聞こえたでしょ。

絶対 聞こえたって! 聞こえた!
なんだ? ありゃ…。

(泉)怖い 怖い 怖い…。
怖い! 怖い! 怖い…。

あら?
うん?

管理人さん 鍵 鍵。
ああ ありがとう。

山内支店長も
こちらにお住まいなんですね。

えっ? ああ そうよ。

高田通り支店の行員さんたち
いっぱい住んでるわよ。

あっ そうですか。
あー!

今日 草むしりの日なのよ。

もう 住民 全員参加なの。
モンちゃんも参加して。 ねっ。

あっ いいですよ。
いいですけど…。

♬~

私は塩派ですね。
ああ~。

浅葉さんも
この社宅だったんですね。

ああ~!
銀行員って転勤多いでしょ。

だから 他の業種と比べて
社宅で暮らす人

意外と多いんですよ。
なるほど。

しかし 大人気ですね 浅葉さん。

(一同の笑い声)

あっ…。
(堀田)ああ!

ここは僕らがやりますんで ほら。
ほらほら…。

お任せください。
(堀田)お座りください…。

いいんですよ
全員参加の行事なんだから。

駄目ですよ。 やめてください。
ちょっと…。

浅葉さんに こんな事
させるわけにはいきません。 ねっ。

困りましたね もう…。

まあ
本店の営業統括部長ですからね。

こういう時に顔を売っておきたい
っていうのも

重々わかりますけど。

でも 自分たちの支店長に

寄りつこうともしない
っていうのも ちょっとね…。

(堀田)僕は

浅葉営業統括部長が導入された
支店評価システムって

画期的なシステムだと
思うんですよね。

あっ いや 画期的だなんて…。
私は ただ

わかりやすい評価基準があればな
と思っただけで。

それが画期的なんですよ。
支店が統廃合されるとなれば

お客様に迷惑がかかるとか
言い出して

統廃合を阻止しようとする輩が
出てきますから。

でも 支店評価システムで
評価した上で

結果が出せなければ
誰も文句言えませんからね。

(浅葉)うん…。
(堀田)対象支店を決めるのに

これほどフェアな基準はないと
思いますがね 僕は。

(浅葉)まあ…。
(堀田)あっ!

浅葉部長の奥様
これは僕がやりますから。

あっ… ありがとう。
あなた 私のも。

うん?

本店に
引き上げてもらいたいからって

浅葉さんの奥さんにまで…。
あからさまでしょう。 ハッ…。

新しいのもらってきます。
じゃあ 捨てておきます。

堀田くん…。

わかりましたよ!

(ため息)

山内支店長 どうも。

あなた ここの住人だっけ?

いやいや 今 難波さんのところに
お世話になってて。

あっ そう。

私 気分が悪いから戻るわね。
えっ…。

大丈夫ですか?

そりゃ 気分も悪くなるわよねえ。
えっ?

だってさ
ライバルって言われてた人が

目の前で みんなに
ちやほやされてるんだからさ。

ああ…。

サラリーマンも大変よねえ。

ああいう気の使い方しないとさ
生き残れないんだから。

フッ… その点
樋口ちゃんは気楽だよね。

とっくの昔に 出世なんて
諦めちゃってるんだから。

フフフフフ…。

(女の子)
ねえ これ なんていうお花?

ああ これね
ヒメジョオンっていう雑草。

(女の子)へえ~。
(男の子)ねえ これ食べれる?

うわっ…。
あっ これ 毒キノコだよ…。

これ 食べたら
死んじゃうかもしれないから…。

危ないから ねっ 捨ててくる。

8年前に離婚してさ
子供もいないから

気楽なもんだよ。 ねっ?
(樋口)あっ これ…。

でもさ ここの奥さんたちには
超人気者なんだよ 樋口ちゃん。

へえ~。 どうしてですか?
ほら 水回りとか電気関係とか

ちょっとした故障だったら
パパパッと直しちゃうんだから。

あと ほら 重い家具
動かしてくれちゃったり。

(携帯電話の着信音)

(泉)便利なの。 ウフフ…。

もう勘弁してくださいよ。

これ以上 融資を続けるのは
無理です。

ちょっと待ってください。
だから 無理…!

(不通音)

♬~

(矢崎修也)
ありがとうございました。

(石岡珠代)
ありがとうございました。

ああ~! うまいな!

ねえ。 ねえ。

神無月さんの様子
その後 どうなの?

ああ…。
まだ 意識 戻してなくて。

そうなんだ…。

でも 大丈夫よ きっと。

神無月さんみたいな いい人

神様 このまま
連れて行ったりしないもの。

絶対に 目 覚ましてくれますよ。

早く 犯人 見つけないと。
そうですよね。

あっ 社宅のほうは
なんか気になる事ありました?

実はね

堀田さんが
電話で脅されてるようなところ

見ちゃいました。

堀田さんが?
うん。

融資をしろって
脅迫されてるみたいでしたよ。

脅迫…?
うん。

もし 頭取の手帳に書いてある事を
ネタに脅されているとしたら

その電話の相手が

神無月さんを襲った犯人
って事ですか?

うーん…。

磯部豆腐店さん
いつも お世話になっております。

先日
ご相談頂いた件なんですが…。

(堀田)ああ…。
うちでは融資しかねます。

はい すいません。

香織さん。
あっ これ。

ここ半年の
堀田さんの融資先リストです。

私は これより前のものを
調べてみます。

じゃあ 調べてみますか。

杉谷さん。

(杉谷)ごめんなさい。

昔のようには
もういかないんです。

審査プログラムで
はねられてしまっては

融資したくてもできないんです。

本当に ごめんなさい!

(今井 勉)堀田さんね
うちの救世主だよ。

えっ?
ほら ネット販売。

堀田さんが やってみないかって
声かけてくれてね。

うちの堀田がですか?
(今井)うん!

うちのばあちゃんのぬか漬けが
商売になるなんて

思ってもみなかったけど…。

今は発酵食品がブームだし

定番のキュウリとか
大根だけじゃなくて

メロンの皮とかズッキーニとか
変わり種のぬか漬け始めて

ネットで売ればいいって
堀田さん 提案してくれてね。

そのために必要な金の融資を
通してくれたんだよ。

堀田のほうから
融資を提案したんですか?

おう そうだよ。

いや 昔はさ
堀田さんみたいな銀行員さん

いっぱい いたけどね。

今は焦げつくリスクもあるからか

うちみたいなところは どこも
お金 貸してくれないでしょ。

ハハッ…。 だから 堀田さんには
足向けて寝られないわけよ。

ハハハハッ!
ふーん…。

(浜川 晶)向こうの店ね
下駄屋さんだったんだけど

ちょっと前に融資が下りて

カスタムメイドのできる
ビーチサンダルの店 始めたんだけど

結局 大きな借金だけ抱えて
すぐに潰れちゃってね。

うちなんか 絶対に

融資なんか下りると
思わなかったんだけど

今は みんな 自転車は

ホームセンターとかで
買っちゃうし。

親父から引き受けた店だけど

そろそろ 商売替えしないと
いけないなと思ってたらさ

堀田さんが

車いす安全整備士の資格
取らないかって勧めてくれてね。

うちの堀田が?
そうなんだよ。

自転車だけじゃなくて

車いすの整備まで
できるようにって

機材費用まで融資してくれてね。

おかげさまで 出張修理の仕事も
どんどん入るようになって

自分でも びっくりしてるよ。

もし これがなかったら
うちも あの店みたいに

業者に土地を売る羽目に
なってたからね。

(志津)子供の貧困とか
子供の孤食とか

そういうニュースを聞いて

自分でも なんかしなくちゃな
と思ってね。

それで こども食堂 開きたいって
思ってたんだよ。

でも 半年前
堀田さんに融資頼みに行ったら

けんもほろろって感じで
話も聞いてくれなくてさ。

それから3カ月くらいして

堀田さんのほうから 突然

融資してもいいって
うちに来たのよ。

しかも
NPO法人にしたらいいって。

ふーん…。

私も 最初は
信じられなかったけどね。

あれ? 玉ねぎ…。

はあ… どうなってるんだ?

本人に聞いてみるか。

♬~

(ノック)
失礼します。

お休みの日に すいません。

第七明和銀行 高田通り支店
庶務行員の多加賀主水と申します。

堀田さんは
いらっしゃいますでしょうか?

(樋口)あれ? あっ 主水さん。

あっ! 樋口さん。 どうも。

ああ すいません。 堀田さんは?

主人 今 出張中なんですよ。

明日の夜には
戻ってくる予定なんですけど。

そうですか。 すいません。

終わりました。

すいません。 いつも
ありがとうございます。

また何かあったら言ってください。
はい 助かります。

どうも。
失礼します。

では 私も失礼します。
(智美)失礼します。

(矢崎)女将さん
署名 もらってきましたよ。

お疲れさま。
なんの署名ですか?

この辺りに ショッピングモールの
建設計画があって。

その建設反対の署名ですよ。

そんなもんできちゃったら
商売できないって

みんなで署名を集めてるのよ。

あれ? 魚勝さんのところは?
署名してくれなかった?

あっ! 忘れてた。
もう一回 行ってきます!

ああ! 忘れてる 忘れてる。
すいません!

馬鹿だね 本当に。

変なの紹介しちゃったね。
でも いい子でしょ?

うん。
商店街のほうは どうなりました?

あっ!

商店街の皆さんは

やっぱり 堀田さんのほうから
融資の話を持ちかけてきた

そう言ってました。

堀田さんのほうから…?
はい。

でも その人たちの中にはね

以前 融資の件で
堀田さんに相談に行ったんだけど

話も聞いてもらえず

融資を断られた
っていう人たちもいて…。

今回 堀田さんのほうから
話を持ちかけた。

それに関して
にわかに信じられなかったとも

言っていました。

その堀田さんっていう人

融資をしてあげる代わりに
お金もらってたとか?

キックバックって事ですか?

いやいや そういう融資先じゃ
ないんだよなあ…。

だってさ
お金が目的だとしたらね

そんな 自転車屋さんとか
雑貨屋さんとか こども食堂とか

そういうのとは
ちょっと違うところに

目標設定しそうじゃない?
堀田さんって 元々は

手堅い融資先にしか融資しない
タイプの人なんですよ。

それが 最近 急にね

その… 融資の審査基準で言うと
外れてしまいそうな

つまり 銀行的に言うと
リスクの高い

商店街の中の
小さな店のようなところに

融資をするようになってきたと。

でも これ
いい話ばっかりじゃなくてさ

実際に
返済ができなくなっちゃって

破産しちゃってる個人商店
っていうのが 何軒もあるわけ。

そう考えると これは

非常にリスクの高い
危険な融資でもある。

その誘いだと思うと ちょっと
怪しいにおいもしてくるわけよ。

やっぱり
脅されて融資をしていた…?

だとしたら
一体 誰がなんのために

その小口の融資を
通させたかったのか。

堀田さんが
最近 通してる融資って

全部 支店長決裁枠なんですよね。
なんすか? それ。

ああ… 融資審査は
もちろん必要なんだけど

高田通り支店だったら
山内支店長の判断でできる

融資の枠の事。

ふ~ん。

支店長が自分の枠をフルに使って

少しでも 支店の業績を
上げたかったからなのかな?

んっ! ねえ そういえば
この間 草むしりの時

支店長 体調が悪いから
部屋に戻ったって

言ってませんでしたっけ?
言ってました。

私 気分が悪いから戻るわね。

(香織の声)
部屋に戻った支店長になら

堀田さんに脅しの電話が
かけられたかもしれない。

…って事は 私たちが
この間 神社で見た影って

支店長?

…かも。

(携帯電話の着信音)

あっ 新田さん。 主水です。

…えっ?

あっ! 行きます。 ええ すぐに。

はい。 はい どうも。

あの… 神無月さん
意識 戻ったって!

えっ! 本当ですか?
行きましょう。

あっ…。

♬~

あの日 神社に行ったら

手紙に書いてあったとおり
頭取の手帳があったんですよ。

それで
中身を確認しようとしていたら…。

頭取の手帳…。

(殴る音)
(神無月)ああっ…!

(神無月の声)手帳を奪われまいと
必死に抵抗しました。

(殴る音)
あっ…!

そうだったんですか。

それじゃ 犯人の顔は?

見ていません。

他に何か覚えていませんか?

いや 別に…。

そういえば 神無月さんと
うちの山内支店長って

お知り合いですか?
(神無月)えっ…?

あっ いや
さっき廊下でお見かけして

こちらに お見舞いで
いらしてたのかなって。

(新田)神無月さんが
城西支店の支店長だった時に

山内くんが営業課長だったんじゃ
ありませんでしたっけ?

はい。 そうなんですよ。

(貴恵)融資審査プログラムで
自動評価するだけなら

私たちなんか
必要じゃないでしょ!

あなたたちは
なんで ここにいるの?

でも
プログラムで審査しろって…。

マニュアルでは
そうなってますよね?

マニュアルが
そうなっているのなら

あなたたちは
なんにも考えなくていいの?

あなたたち 銀行員としての
プライドはないの?

あなたたちの価値は何?

ねえ わかってるの?

新規融資獲得額も融資総額も

目標額の半分もいってないのよ!
(たたく音)

(貴恵)あっ…。

♬~

(ノック)

はい。

失礼します。
何か?

先ほど
手をぶつけられてたので…。

よかったら。

大丈夫よ。
そう言わずに…。

ねえ あなた
庶務行員になる前は

いろんな仕事を
経験してきたそうね。

ええ まあ…。

私たち銀行員って

あなたみたいな人からは
どう見えるの?

まあ どんな仕事でも
一生懸命やる奴は やるし

楽しようとする奴は
楽しようとしますよね。 うん。

私たち銀行員ってね
銀行の中でしか生きていないの。

こんなに 世の中が

銀行は終わった 銀行に未来はない
って騒いでるのに

それを聞こうともせず
自分たちの銀行は潰れないって

なぜか
根拠のない自信を持っている。

危機意識がなさすぎるのよね。

嘆いていても仕方ないから
どうにかしなくちゃ…。

次のランク決定までは
あと2カ月。

私は どんな事をしてでも
この支店を守らないといけないの。

どんな事をしてでも…?

そうよ。 どんな事をしてでも。

支店長。

堀田さんが 商店街の小さな店に
融資をしている事は

ご存じですよね?

でも どうやら あれ

何者かに脅迫されて
やっている事のようなんですよ。

先日の社宅の草むしりの日

支店長が お部屋に戻られました。

その すぐあと

堀田さんが電話で 誰かに
融資を強要されているところを

見てしまったんです。

それって 私が堀田さんに

無理やり融資をさせていたとでも
言いたいの?

あっ…。

あのね 私が
堀田さんの融資を決裁したのは

リスクがあっても
いい融資先だと思ったからよ。

たとえ失敗したとして
回収不可能になったとしても

将来性もあって

何より 地元の人たちにとって
必要な場所だと思ったからよ。

フフッ…。

わかりました。 すいません。

じゃあ 失礼します。

でも…

脅す事で 部下たちが
まともな銀行員になって

それで 支店が
生き残れる事ができるなら…。

その選択肢も
あるかもしれないわね。

それで 支店が
生き残れる事ができるなら…。

その選択肢も
あるかもしれないわね。

(大門)なんで この俺様が

販促品の在庫チェックしなくちゃ
いけねえんだよ!

ちくしょう! この野郎!
すいません。

あっ! おい おい おい。
庶務行員! お前 あの…

ナナメちゃんのハンドタオルは
どこにあるんですか?

ハンドタオルは
その奥にないですか?

ないから聞いてんだろうが
お前によ!

ちょっと すいません。
イタタタ…! 踏んでんだよ おい。

あれ?
この野郎…!

本当に ないな。
ナナメちゃんだぞ!?

ええ。 おかしいな。

ちょっと 全体的に
少なくなってる気がする。

…ったくよ。

「寂しいよ。 お金入れてよ。
寂しいよ」

何…?

貯金箱かよ~!

(泉)前は人が住んでたんだけど
幽霊が出るって噂なんだから。

幽霊?
うん!

「寂しいよ」

♬~

(ナナメちゃん)
「寂しいよ。 お金入れてよ」

♬~

♬~

♬~

♬~

何してるんですか?

堀田さん。

「寂しいよ。 お金入れてよ
寂しいよ」

これ 全部
うちの販促品ですよね?

どうして こんな所に?

ああっ!

(ため息)

これは?

(ため息)

オークションサイトで
売ってたんだよ。

はあ?

(ため息)

なんだって そんな事を…。

金が必要だったんだよ。

人事部の偉いさんと
一緒にラウンド回れるように

いいゴルフの道具そろえたり…。

本店勤務の上司に
盆暮れに送る 付け届けだって

重なれば いい金額になって…。

金が足りなかったんだよ。

だからって こんな…。

やっぱり 出世のためですか。

庶務行員のあんたに

俺の気持ちなんて
わかるわけないよ!

フッ… でもね
これ 横領ですよ。

わかってる。

いろいろ まずい事もあったし
もう やめよう…。

処分しに来たんだよ。

まずい事って なんですか?

それは…。

堀田さん もしかして
この件で脅されていませんか?

えっ…?
草むしりの時の電話。

あれ 融資をしろっていう内容の
脅迫電話じゃなかったですか?

3カ月くらい前

差出人の書いていない郵便で
写真が送られてきたんだよ。

♬~

なんだ? これ。

(堀田の声)その頃
本店人事部の行員が

頭取の手帳で脅されて
自殺したって噂 聞いてたから。

(着信音)

(堀田の声)俺のところにも来たか
って…。

(着信音)

もしもし。

(ボイスチェンジャーの声)「送ったものは
届いたか?」

見逃してくれよ。

横領って言ったって

何千万も何億も
頂いたわけじゃない。

俺のは貯金箱とかポスターとか
ちんけなもんだろう。

(ボイスチェンジャーの声)「それでも
あんたの銀行員人生は終わりだ」

俺に どうしろっていうんだよ。

(ボイスチェンジャーの声)
「私が指定するところに融資しろ」

えっ?

そいつが指定してきた融資先は

どれも貸し倒れのリスクのある
商店街の小さい店ばっかりで…。

だから そんなところには
融資できないって

突っぱねたんだよ。

だけど そいつ
融資が通らないなら

通るようにすればいいって…。

それで なんとか融資が通るように
必死で 事業計画 考えて

必死で
上司に将来性アピールして…。

焦げつくかもしれないし
出世にも繋がらないし。

俺だって そんなところに
融資したくなかったよ。

だけど しょうがなかったんだよ!

その脅迫してきた相手の人物に
心当たりは?

でも こんな しょぼい事まで
手帳に書いてあるなんて…。

フッ…。

(浅葉)堀田樹は出向。

山内支店長は厳重注意という事で
一応は収まったがな。

今回の件は 必ず

支店評価の際に問題とされる
事案になるだろう。

覚悟しておけよ。

はい。

(ドアの開閉音)

あっ…。

僕が。

(息を吐く音)

浅葉さん!

携帯 お忘れです。

おお すまない。

聞いていただろう? 今の話。
はっ?

高田通り支店の全員が

次の仕事
探したほうがいいんじゃないか?

いや~!
ご忠告ありがとうございます。

でもね そんな姑息な事

今の仕事にプライド持ってない奴が
やる事ですから。

そうか。
余計なお世話だったようだな。

どうも。

社宅のネタなんですよね。
えっ?

堀田さんの事ですけど。

社宅で起こった事まで
頭取の手帳みたいなものに

書かれてあったのかな
と思いましてね。

噂では
第七明和銀行の根幹を揺るがす

重大な秘密が書いてある
っていう話だったけど…。

フフッ…。

お疲れさまです。
お疲れさまです。

堀田さん うちの販促品
売ってたんだってね。

最近 その手の不祥事
続いてるよね うちも。

本店の女子更衣室の
盗撮ですよね?

ネットで公開して
相当 稼いでたって話でしょ?

あれね。
まさか盗撮カメラ仕掛けたのが

同じ女子行員なんて思わないよね。

んっ? 主水さん?

(難波)はい。 ううっ!
よいしょ!

これで全部ですかね?

どうも ありがとうございました。
いえいえ…。

おかげさまで早く片づきました。

ゴミ出し
僕がやっておきますので。

樋口さん 今まで
家の中の事まで

いろいろやって頂いて
本当に助かりました。

(樋口)いえいえ…。
(智美)ありがとうございます。

(堀田)それじゃ…。
(難波)じゃあ 持ちましょう。

(智美)すみません。

♬~

♬~

この部屋に何かご用ですか?

どうも。

ああ… いや あの…。

お探しものは これですか?

このカメラで撮った画像を使って

堀田さんの事を
脅していたんですね。

なんの事ですか?

いや… 堀田さんが 開かずの間に
出入りしている事に

気づく事ができた人間は
やっぱり

社宅の住民に
限られるんじゃないかなと

思ったわけですよ。

しかも 樋口さんのように
家電の修理や なんやかんやで

他の家に
自由に出入りしている人間なら

それは いろんな秘密に気づく事も
あったのではないかと。

堀田さんの横領に気づいて
証拠を押さえるために

この部屋に
カメラ仕掛けたんだとしたら

必ず 回収に来るんじゃないかなと
思ったんですよね。

どうして こんな事したんですか?

いい銀行員になってもらわないと
困るからですよ。

いい銀行員?

自分の出世のため
ノルマをこなしてるだけの人間が

いい銀行員だと思いますか?

知っていますか?
今の銀行員は 審査プログラムに

融資する会社のデータを
打ち込むだけで

融資の可否を決めるんです。

昔の銀行員は
そうじゃありませんでしたよ。

融資先の事を
自分の足で とことん調べて

将来性とか可能性とか
検討して…。

でも 今は
そんな行員 ほとんどいない!

その審査プログラムが
ノーという結論を出したら

融資はしないんです。

ああ… だから あなたは

審査プログラムから
外されてしまいそうな

融資先ばっかり集めてきて

堀田さんに融資させていたと。

ええ そうです。

教えてください 主水さん。

私がやった事は そんなに
悪い事なんでしょうかね?

もういいですか?

頭取の手帳を盗み

そこに書かれてある
名前の人たちを脅し

神無月さんを襲ったのは

あなたですか?

それは 私じゃありません!

私は 高田通り支店を
守りたかっただけです。

あの人のために…。

失礼します。

♬~

「あの人」?

じゃあ 神無月さんを襲った犯人は
別にいるって事ですか?

恐らく。

あの人のために…。

その「あの人」っていうのが
気になりますね。

(嗅ぐ音)

よーし…。

(難波)はあ~
なんですか? これは。

これはね
スパイシートマトチキンのクスクスです。

クスクス?
よかったら どうぞ。

ああ…。

美味しい?
うわっ!

辛っ! これ…。
ベリーベリーホットね!

これ… これじゃ
朝からクスクス笑えない。

胃がシクシクします!

でも ピカピカするよ。 課長さん!

(チャイム)
なんだろう?

モンちゃん モンちゃん
大変なのよ!

(泉)樋口ちゃんが大変なの!
モンちゃん!

(泉)入って!
(樋口)ああっ…!

樋口さん! 大丈夫ですか!?

(難波)樋口くん!
どうしました?

難波課長 救急車を。
ああ…!

(泉)何があった…!?
しっかり!

♬~

あっ 先生 樋口さんは?

肝不全 腎不全に加えて
肝性脳症を引き起こしてます。

恐らく
毒物を摂取したんでしょう。

毒物?

あっ どうも…。

それ 毒キノコや。
毒キノコ?

(梅沢の声)
ミキサーで作ったジュースに

毒キノコが混じったもんが

樋口さんの自宅に残っとったんや。

樋口さんな
それを作った何者かに

口封じのために
やられたんかもしれんぞ。

なんで 口封じだって…?

自宅のパソコンに
こんなメモが残っとったんや。

山内支店長に過去の不正がバレて

それ以来 脅されるようになった。

頭取の手帳を盗んで
人事部行員 脅して

自殺に見せかけて殺害した事。

それから 神無月さんを襲った事。

まあ いろいろ
詳しい書いたるわ うん。

そんな まさか…。

おう?
えっ?

主水ちゃん
なんか知ってんのちゃうか?

なんも知らん。

ほんまか?
ほんまやで。

ふーん…。
ハハハハ…。

(せき払い)
まあ ええわ。

まあ お宅の支店長さんには

とりあえず
話 聞かせてもらおうか。

うん…。

私じゃありません!

どうして 私が 樋口さんを
殺さなきゃいけないんですか!?

(梅沢)
じゃあ 質問を変えましょう。

あなた
第七明和銀行の本店にいた頃

パワハラ行為を疑われた事が
あったそうですね。

で その調査をしていたのが
亡くなった人事部行員やった。

あなたは
部下の樋口さんを使って

その恨みを晴らす計画を立てた。

違います。

だったら 樋口さんのメモ
どう説明するんですか?

それって 本当に 樋口さんが
書いたものなんですか?

ねえ…
正直に全て話してくださいよ。

(梅沢)樋口さんに

あなたに脅されて やった事
全てバラすとでも

言われたんですか?

それで
樋口さんの存在が邪魔になって

毒キノコを使って
樋口さんを…。

(ため息)

私は そんな事…
私は絶対にやっていません。

(不動産業者)ですから
何度も説明しているように

大家さんは 売却のほうで
意思が固まってますから。

それって 出てけって事かよ?
(志津)そんなの困ります!

子供たちの居場所が
なくなっちゃうじゃないですか!

とにかく そういう事ですので
よろしくお願いします。 では。

(志津)ちょっ… ちょっと!
(浜川)ちょっと!

なんですか? 一体。

あっ 主水ちゃん! どうしよう!
ここの大家さんね

ショッピングモールに
土地 売りたいみたいなの。

ええっ?

(志津)あの優しい支店長さんに
頑張ってもらって

融資 通してもらったのに…。

ちょっと待って!
支店長の事をご存じなんですか?

うん。

ほら 堀田さんが
融資を持ってきてくれたあとにね

部下が融資しているところが
どんなところなのかって

支店長さん
何度も来てくれたのよ。

こちらの こども食堂
地域に果たす役割が

大変大きいんだって事

こうやって参加させて頂いて
よくわかりました。

それで 提案があるんですが。

(志津)あっ はい。
それって どんな…?

(貴恵)お子さんだけではなく

お年寄りや
子育てに悩んでいる親たちや

そんな様々な世代の人たちが
集まれるコミュニティセンターを

この高田町に作れたらと
思うんです。

コミュニティセンターですか…。

(志津)うん。
そういうものができれば

子育ての問題や 孤独死の問題や
いろんな事を解決するきっかけが

作れるようになるんじゃ
ないかって。

(志津)それから
支店長さんはね

建設業者とか病院とか保育所とか
いろんな所に

話を持っていってくれてね。

あとは 行政が認めてくれたら
話が進むはずですって。

実はね コミュニティセンターに
土地を提供してくれた

大地主さんには

この辺りにできる
大型ショッピングモールに

土地を売ってくれっていう話も
来てたらしいのよ。

でも それも
支店長さんが説得してくれたの!

でも ショッピングモールのほうは
諦めてなかったみたいだね。

私たちみたいな
商店街の小さな店にまで

土地を売れって
圧力かけてくるんですよ。

ショッピングモールみたいなものが
できたら

うちらみたいな店なんて
ひとたまりもありませんよ。

支店長さんが
せっかく頑張ってくれたのに…。

(女の子)
主水のおじちゃん こんにちは!

こんにちは。
(志津)さあ さあ

いらっしゃい いらっしゃい!
さあ さあ 今日も食べようね。

♬~

私は 山内支店長が

口封じのために
部下を殺そうとする人だとは

思っていなくて…。

神無月さん

実は 先日の神無月さんの反応が
気になってまして…。

その「あの人」っていうのが
気になりますね。

神無月さんは かつて

山内支店長の上司だった事が
あるんですよね?

もしかして
何かご存じじゃないですか?

樋口くんも
私の部下だった事がありましてね。

その時 山内くんは
樋口くんの上司で

樋口くんが
得意先から不興を買い

億単位の融資が
駄目になりそうな時が

あったんですよ。

その時 山内くんは

樋口くんを責めたり
責任を問うような事は一切せず…。

高木社長高木社長

全ては
営業課長である私の責任です!

もう一度 お話をさせて頂く事は
できないでしょうか?

お願いします!

(神無月の声)一緒に何度も
得意先に通い 頭を下げて回って。

彼女は そういう強さと優しさ

両方を持った上司でも
あったんです。

山内さんと樋口さんには
そんな事があったんですね。

それで 神無月さんは

樋口さんが言った
「あの人」という言葉を

すぐに
山内支店長の事だとピンときた

というわけだったんだ。

神無月さん もう…
全てを話しては頂けませんか?

(ため息)

実は あの日 神社で襲われたあと

山内くんらしき女性が
逃げていくのを

見てしまったんです。

…えっ?

(神無月の声)
顔は見えませんでしたが

鞄に コンパスのキーホルダーが
つけられていて…。

それは 山内くんが

お守りのように いつも
つけていたものだったんです。

見間違いだったかもしれない…
そう思おうとしました。

でも 高田通り支店存続の事で
追い込まれていた山内くんが

頭取の手帳の威力にすがり
部下を脅し

融資を
取ろうとしたかもしれないって。

まさかと思いつつも

山内くんが 頭取の手帳を盗んだ
犯人という疑念が

捨てきれずにいるんです。

いや でも やっぱり
山内くんは そんな人間じゃない。

人事部から聞いたんです。

今度 また 高田通り支店が
Eランクを出した時には

行員たちが リストラの憂き目に
遭わないようにって

山内くんが 人事部に
掛け合っていたっていうんですよ。

そんな人間が
部下を脅すだなんて…。

♬~

(ため息)

(パトカーのサイレン)

あっ おはようございます。
(貴恵)おはようございます。

おはよう。 おはよう。

主水さん…。

♬~

山内支店長。

あっ…
庶務行員の多加賀主水です。

ちょっといいですか?
お話しさせて頂いて。

あの… 突然すいません。

実は 昨日 神無月総務部長から

山内支店長と樋口さんの事
聞いたんですよ。

いや 樋口さんにとってね
山内支店長は

きっと この第七明和銀行の中で
唯一 信頼する事ができる

特別な上司だったんじゃ
ないかなって。

だから 樋口さんは…。

私は 高田通り支店を
守りたかっただけです。

あの人のために…。

あなたのために

堀田さんを脅してまで
融資させてたらしいんです。

それが あなたの恩に報いる
方法だと信じてね。

そんな…!

樋口さんが 私のために…。

すいません 突然 こんな事。

あの…

もうちょっと時間欲しいんですが
よかったら…。

(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

あの… 一つ
伺いたい事があるんですが。

神無月さんが襲われた時に

逃げていく女性の姿を
見たそうなんです。

その女性って
支店長だったんですか?

確かに 神社には行きました。

でも 神無月さんを襲ったのは
私じゃありません!

じゃあ どうして
神社に行かれたんです?

ああ… よかったら
話してみてもらえませんか?

前の日に
電話がかかってきたんです。

(ボイスチェンジャーの声)
「頭取の手帳が欲しければ

明日の午後5時半
高田稲荷神社に来い」

♬~

(貴恵の声)それで 私は

頭取の手帳を捜すために
神社へ行ったの。

でも
時間は とうに過ぎているのに

誰も来なくて

だまされたんじゃないかと思った
その時…。

(神無月)ああっ…!
(倒れる音)

♬~

(貴恵の声)今 見つかったら
私が犯人だって疑われる。

きっと これは罠だって思ったの。
それで…。

(主水の声)そうか…。

あの時 僕と香織さんが見た影は
支店長だったんですね。

他に支店を救う方法がなければ

誰かを脅してでもと
考えてしまったんです。

頭取の手帳が
噂どおりの手帳なら

支店を救うために
使えるかもしれない。

そう思ったの。

でもね
神無月さんから聞いてますよ。

あなた この高田通り支店が もし
また Eランクを取った時にも

行員たちが
出向やリストラなどされずに

別の支店に
そのまま異動できるよう

人事部に掛け合ってたって。

お願いします!
(人事部長)無理ですよ。

統廃合された支店の行員全員
リストラ対象というのは

決定事項なんです。

ぜひ もう一度
ご検討ください!

それから
こども食堂の志津さんからも

コミュニティセンターの企画の話
聞きました。

あなたは
銀行のためだけじゃなくて

高田町に住む人たちのための

銀行であろうとしてたんじゃ
ないですか。

あなた 高田町を守るために
行員たちの事を守るために

この高田通り支店を
守りたかったんでしょ?

それは もちろん

ご自分のキャリアも
あるでしょうけども…。

行員たちに 最後まで諦めるなって
言っておきながら

諦めていたのは
実は 私のほうだったんです。

だから くだらない手帳の噂に
すがりついて…。

とにかく

上が納得するだけの数字が
欲しかったんです。

でも 結果

行員たちに 無理な数字を
押しつけるだけに過ぎなかった。

馬鹿な支店長です。

ハハハハハ…!

でもね 高田通り支店は
まだ終わってないですよ。

ハハハハハハ…!

(カメラのシャッター音)

山内支店長まで
神社に呼び出されてたなんて…。

頭取の手帳を盗んで
神無月さんを襲った犯人は

どうしても山内支店長を陥れたい
人物のようですね。

それって 一体… 誰?

(貴恵)ちょっと待って!

これから この支店を
どうしていけばいいのか

みんなで話がしたいの。

申し訳ありませんが 僕は
支店長のもとでは働けません。

私も嫌です。

行員を脅してまで
出世がしたかった人とは…。

違う… それは違うわ!

(松橋)行こう。
(杉谷)はい。

♬~

支店長は 今日の午後から

コミュニティセンターの会議が
あるんですよ。

役所の方も集まる
重要な会議なんですけどね。

誰も 手伝ってあげようと
しないんですかね…。

課長 今日 お客様のご案内
お願いできませんか?

えっ? あっ… 仕方ないですね。

窓口も お願いできますよね?

はっ? あっ… わかりました。

はい。
すみません。

♬~

あっ 松橋さん?

うん…。

♬~

(貴恵・主水)あっ!

手伝いますよ。
ありがとう。

全席に配布すればいいですか?

ええ。
はい。

♬~

浅葉営業統括部長!

高田通り支店の命運を左右する
重要な会議なんだろ。

心配で 見に来たよ。

ご足労頂きまして…。

(担当職員)えー… それでは
お時間になりましたので

今回の企画の提案者でもあります
第七明和銀行の山内支店長に

今回の企画のご説明を
お願いしたいと思います。

それでは 始めさせて頂きます。

社会との繋がりがなく
家に閉じこもりがちなお年寄りや

子育てと仕事の両立に悩む
親たちや

そんな様々な人が出会い
助け合える場所。

高田町コミュニティセンターが
目指すのは そんな場所です。

建設予定地は

田町駅前の商店街一角の
この場所。

(操作音)

(どよめき)

なんなんですか!?
この写真は。

(貴恵)申し訳ございません!
申し訳ございません!

なんだ!? このザマは。
(貴恵)申し訳ございません。

どうするつもりだ?
支店長の責任は免れないぞ!

とっとと辞表を書いたら
どうなんだ?

♬~

いや…。
ちょっ ちょっ ちょっと!

松橋さん なんで逃げるんですか?

あなたがやったんですか?
あんた やったんですか?

ごめんなさい…。
えっ?

許してください!
なんで?

なんで あんな事したの?
電話がかかってきて

頭取の手帳に名前が書かれてる
って脅されたんです。

頭取の手帳に?
支店長の弱みを見つけて

コミュニティセンターの
プロジェクトを失敗させろって。

さもないと お前の秘密をバラすぞ
って言われて…。

(カメラのシャッター音)

(主水の声)それで あんな写真を。

犯人の目的は

コミュニティセンターの
プロジェクトを潰す事ですか。

センターと隣接する場所に

大型ショッピングモールの
建設計画があるそうですね。

コミュニティセンターに
土地を提供してくれた

大地主さんには

この辺りにできる
大型ショッピングモールに

土地を売ってくれっていう話も
来てたらしいのよ。

でも それも
支店長さんが説得してくれたの!

でも ショッピングモールのほうは
諦めてなかったみたいだね。

(浜川)私みたいな
商店街の小さな店にまで

土地を売れって
圧力かけてくるんですよ。

でも コミュニティセンターの
建設予定地は

駅前の一等地ですよね?
ええ。

だから ショッピングモール側は

どうしても手に入れたい
土地なんだと思う。

神無月さんを襲った犯人は
山内支店長を陥れるだけでなく

ショッピングモールを
成功させたいと。

誰なんだ? それ。

(女の子)主水ちゃん こんにちは!
ああ こんにちは!

♬~

(不動産業者)じゃあ
これと これも お願いします。

おい。 おい おい ちょっと待てよ。
おい!

何やってんだよ。
何って…。

もう必要ないから
外してるんです。

ショッピングモールの建設が
本決定したんですよ。

(志津)ちょっと待ってください!
ねえ!

なんだよ…?

期日までに
お願いします。

(志津)ああ どうしよう…。

志津さん どうしたの?

主水ちゃん…。
どういう事!?

ショッピングモールの建設が
決まった途端 出てけってさ!

どうして
こんな事になっちゃうのかね?

(車の走行音)

お疲れさまです。
全部 順調に進んでますんで。

あれ?

あいつ…!

♬~

♬~

(大門)おい
営業課は なんで来てねえんだ?

俺がいた時には
びしっと仕切ってたのになあ。

そろそろ 大門様の再登板か~?

そういえば
営業課長だったわね。

忘れてた
あの暗黒時代。

(難波)皆さん!

朝礼の時間ですよ!?
(手をたたく音)

お願いします!

(杉谷)支店長 朝礼なんて
やってる場合なんですかね?

高田通り支店の事を思うなら

今回の責任を取るべきなんじゃ
ないですか?

(松橋)そうだよな。
結局 自分が出世するために

俺たちを
利用しようとしてたんだもんな。

あの人は結局 自分の事しか
考えてなかったんですよ。

ちょっと あんたらさ…。

(せき払い)

あなたたちは 本当に

山内支店長が そういう人だと
思ってるんですか?

じゃあ 山内支店長が

あなたたちが上げた
融資の稟議書に

ただ
承認の判を押すだけじゃなくて

わざわざ 自分から
融資先に出かけていって

確認 取ったりしてた事は

知ってます?

うん…。

その時 話した話の中から
大事な事をすくい上げて

コミュニティセンターのような
企画も立ち上げてしまう。

それも
自分のキャリアのためではなくて

町に住んでいる人たちにとって
必要な場所だからと

その企画の実現に向けて
奔走する…。

ハハッ…。

山内支店長っていうのは
そういう銀行員なんですよね。

(ため息)

でも あなたたちは どうですか?

押しつけられたマニュアルに
ただ 従うだけで

自分の頭で何か考えてるのかな?
って 思っちゃうんですよね。

やれ 世の中が悪いから
今はお金なんか借りてもらえない。

ノルマを押しつける上司が悪い。

全部 人のせいだ。

フッ…。

あなたたち
安パイ 通し続けて…。

この銀行の中で
いかに生き残ろうかって

そんな事ばっかり
考えてるんじゃないですか?

自分たちは営業だから
浅葉営業統括部長が守ってくれる。

そう思ってるかもしれないけど

この間 私 言われましたよ
浅葉さんに。

「高田通り支店の連中は
次の就職先を考えておけ」ってね。

ハハッ…。

もし 次 また
ここがEランクを出したら

浅葉さん
自分のキャリアのためにも

ここの統廃合を
進めるつもりですよ。

山内支店長は その事を知って

仮に
ここが統廃合の目に遭っても

あなたたちが
リストラされないために

本店の人事部に
頭を下げに行ってたんです。

だからこそ 彼女は

上を一発で説得できるための
数字が欲しくて

一人で戦ってたんですよ。

あなたたちと共に働く
この場所をなくさないためにね。

届くかな…。

彼女が言ってた事は 全て

あなたたちのための言葉
だったのに…。

課長 すいません。

(ため息)

(ノック)
(貴恵)はい。

どうも。

支店長 ちょっと
今 お時間いいですか?

はい。

どうぞ。

志津さん。
あっ… あの

主水ちゃんがね 今 私たちが
銀行さんに対して思ってる事を

全部 支店長さんに
伝えたらどうかって

声 かけてくれたんだよ。

ありがとうございます。
なんでも おっしゃってください。

どうぞ。
ああ… いいの いいの。

支店長さんが融資してくれた
こども食堂

あれ ショッピングモールが
できるせいで

立ち退かなくちゃ
いけなくなっちゃって…。

どうして そんな事に
なっちゃったのかなって思ってさ。

ショッピングモールも

第七明和銀行さんが
融資してるんだって聞いてね。

そりゃあ
慈善事業じゃないんだから

銀行さんも
儲けなくちゃいけないのは

よく わかるけどさ…。

だからって 商店街 壊して

大きなショッピングモール
建てるなんて

あまりにも 俺たち庶民の気持ちを
無視してませんかね?

昔の銀行員さんは もっと
私たちの話 聞いてくれたよ。

でも 今は
こっちから相談に行っても

話も聞いてくれやしない。

電話一本で
「融資はできませんね」って断って

それでおしまい。

どうして 銀行は そんな
冷たいところになっちゃったの?

この厳しい社会情勢の中で

銀行も生き残っていかなくちゃ
いけないっていうのは

よくわかりますよ。
でもね だからといって

絶対にリスクのないところにしか
融資しないっていうのは

やっぱり ちょっと
おかしいんじゃないかな?

だってさ そしたら あまりにも
夢も希望もないじゃない。

だからね 行員たちに
自分で考えて融資をさせる事。

銀行のためだけじゃなくて

お客様が幸せになるための
銀行であろうとする事。

あなたが言い続けてきた事は

何ひとつ
間違ってないと思うんですよ。

あなたが貫いてきた信念で
今こそ

やらなければいけない事が
あるんじゃないですか?

♬~

ありがとうございます。

私一人の力では
何も変えられない。

そう思って諦めていましたが
やっと 決心がつきました。

明日 取締役会で
浅葉さんがやってきた

事業改革案の報告が
行われる事になってるんです。

それに参加して

支店評価システムが
愚かな経費削減策だという事を

訴えてきます。

そして ショッピングモール計画の
見直しについても

議案に上げてみるつもりです。

支店長さん…。
ああ… よかった!

♬~

シュッ…。

シュッ… フッ…!

シュッ! フッ! フッ!

♬~

(鈴)

♬~

あなた…!

あなた…!

(岩瀬の声)
部長 そろそろお時間です。

(岩瀬)
神頼みなんかしても無駄ですよ。

あなたの願いは叶いません。

ううっ…!

(男)ああっ…!

やっぱりな。

(岩瀬)誰だ? お前…。

高田稲荷の使いだ。
てめえらみてえな悪は許さねえ!

(風の音)

あっ…!

主水さん?

(岩瀬)お前ら やれ!

行ってください。
はい!

♬~

オラアッ!

♬~

うっ… うわっ!

ハアーッ!

ああっ!

♬~

ハアッ!
うわっ…!

♬~

うっ! この野郎…!

うわっ! うわあっ…! うう…!

♬~

(黒川)山内くんも参加すると
聞いていたが どうしたんだね?

(貴恵)遅くなって
申し訳ありませんでした。

(黒川)それじゃあ
浅葉くん 始めてくれ。

はい。

♬~

(浅葉)私が導入した
支店評価システムは

第七明和に
大きな成果をもたらしています。

このシステムだからこそ
赤字店舗は2割も減り

全支店の収益率は 対前年比で
20パーセントも上昇したんです。

(浅葉)もちろん それが
痛みを伴う改革である事は

誰よりも
私が よく理解していますが

金融危機が叫ばれて久しい今
痛みを伴わぬ改革案で

我が行が生き残る道が
あるのかどうか…。

支店評価システムという
管理システムのもと

一切の無駄を排除し

弱いものは切り離し
強い銀行を作っていく事。

それが
第七明和が生き残っていく

唯一の道であると
私は信じています。

以上です。

(黒川)山内くん。

支店評価システムについて
意見があるという事だったね。

はい。

私は 取締役の皆さんに
想像して頂きたいんです。

浅葉営業統括部長が導入した

支店評価システムが描く未来が
どんな未来なのかを。

確かに 収益の効率性という
観点から見て

支店評価システムほどの
有効なシステムは

他に存在しないかもしれません。

しかし 支店評価システムには
決定的な過ちがあるんです。

過ちだと?

それは 私たち人間の可能性を
信じていないという事です。

支店評価システムを気にすれば
おのずと 新しい事への挑戦を

思いとどまってしまうと
思うんです。

審査プログラムに従った
融資しかせず

商店街のような小口の融資を
シャットアウトするなんて

馬鹿げています。

おい 山内。 それで
どれだけの利益が出るんだ?

お前は儲からない事ばかりを
やりたがる。

コミュニティセンターだって
そうだ。

お前が邪魔をしている
ショッピングモールが

我が行に どれだけの利益を
もたらすと思ってるんだ。

その利益の裏で
犠牲になっているのは

私たちのお客様です。

きれい事を言うな!

利益が出なければ
銀行が生き残る事はできないんだ。

全ては この銀行を守るために
行っている事だ。

失礼します。

なんだ? お前たちは。

(杉谷)高田通り支店で

山内支店長と一緒に働いている
行員です。

支店評価システムについて

我々 現場の声も聞いて頂きたくて
参りました。

そんな事が
許されるわけないだろ!

私からもお願いします。

行員たちの話を
聞いてやってください。

話を聞こう。

ありがとうございます。

支店評価システムができる前は

もっと 人と人との関係で
融資ができていたんです。

でも
今 私たちが向き合ってるのは

パソコンです。
ただ 数字を打ち込んで

融資オーケーが出なければ
融資はしない。

だから 支店長に

「町に出て融資のニーズを探せ」と
言われても

どうせ システムに
はねられてしまうのに

無駄だろうって…。

銀行員になりたての頃は

人を幸せにするために
お金を貸す事ができる

銀行員の仕事が
誇らしくて楽しかったのに

今は 銀行のために
お金を貸しているとしか

思えなくなってしまったんです。

頭取も 取締役の皆さんも
そうだったんじゃないですか?

人を幸せにする
銀行員という仕事に

プライドを持っていたからこそ

今日まで
頑張れたんじゃないですか?

そのプライドが
持てなくなるようなシステムに

第七明和の未来を
託してもいいんでしょうか?

プライドで飯が食えるか?

駄目なものは切り捨て
力があるものだけを選別する。

そうじゃなきゃ
銀行は生き残っていけないんだよ。

話は よくわかった。

3万人の行員たちの生活を預かる
頭取の私には

経営の効率性を否定する事は
できない。

だが 同時に

行員たちが 自分たちが
未来を託したいと思う…

そんな銀行にするのも
頭取である私の役目だ。

そのシステムが 行員たちの思いを
封じ込めるような

そんなシステムだというのなら

もう一度 検討し直さなければ
いけないと思う。

頭取!

私が考え出した
支店評価システムのおかげで

黒字に転換したんじゃないですか。

だから 何をしてもいいって
言うんですか?

ああ?

ここにお集まりの
頭取および役員の皆様に

この度 浅葉営業統括部長が考えた
素晴らしいアイデア

2つ ご紹介したいと思います。

まず 1つ目。

正式な土地売買契約書を
取り交わす前だというのに

すでに
城双会のフロント企業の連中を

商店街に送り込み

迅速な立ち退きを迫っている。

ショッピングモールの建設が
決まった途端 出てけってさ!

(男)お疲れさまです。
全部 順調に進んでますんで。

あれ?

あいつ…!

(浅葉)何を言ってる…。
そして 2つ目。

ショッピングモールの
土地買収に関して発生している

多額の使途不明金

この一部を
ご自分の口座に流し込ませる。

何を証拠に…。
証拠ならそろっています。

これをご覧頂ければ

浅葉営業統括部長の不正は
明らかになるはずです。

浅葉さん… あんた
自分は銀行を救ってきた

全ては銀行のためだと
おっしゃってましたけど

結局 全ては

自分の私利私欲のため
だったんじゃないか。

頭取! この男が言ってる事は
全て でたらめです。

わかった。

ショッピングモールの融資は凍結。
全て 精査する。

(浅葉)
頭取… 頭取! 待ってください!

あんたの負けですよ。 浅葉さん。

どけ!

ああ…。

浅葉亮平さん。

あなたに
樋口一郎さん殺人未遂の件で

重大な嫌疑が
かかっておりましてね。

あっ そうだ…。

あなたの社宅の
ゴミ集積所にあった

ミキサーですわ。

これを鑑識に回しましたら

樋口さんが摂取した毒キノコと
同じ成分が検出されましてね。

それで 奥様に確認しましたら

お宅のミキサーだと
お認めになられました。

奥さんが
樋口さんに差し入れをするために

作ったジュースに

毒キノコを混ぜて
樋口さんに飲ませましたね?

言い逃れはできませんよ。

あなたの部下の岩瀬さんが
全部 話してくれました。

(梅沢の声)あなたは まず

頭取の手帳を
岩瀬さんに盗ませましたね。

(梅沢の声)ところが それは

あなたの思ってるような手帳じゃ
なかった。

なんだ これは…!

(主水の声)そこで あなたは
その手帳の噂を利用して

行員たちを脅して回る事を
思いついた。

その最初の犠牲者が
本店人事部の行員ですね。

自殺に見せかけ 部下に殺させた。

(浅葉の声)私を パワハラ
訴えようとしたからね。

そいつの死も 頭取の手帳の噂を
広めるために使ってやったのさ。

(主水の声)そして その後

山内支店長と神無月総務部長の
2人を時間差で神社に呼び出し

神無月さんを襲って 山内支店長に
罪をかぶせようとした。

その上で 山内支店長や支店自体を
陥れるために

高田通り支店の支店番号と
行員のイニシャルを書いた

切れ端のメモを残した…。

♬~

(梅沢の声)ところが

頭取の手帳を使って
脅している事が

樋口さんにバレてしまった。

(梅沢の声)そして 逆に
樋口さんに脅される羽目になった。

(ボイスチェンジャーの声)「お前が
頭取の手帳を盗んだ犯人だな」

「バラされたくなかったら
高田町に

大型ショッピングモールを
オープンするな」

(主水の声)樋口さんが
書斎のエアコン修理に来ていたと

奥さんから聞いたあなたは

電話の主が樋口さんだと確信した。

だから 口封じのため

差し入れのジュースに
毒キノコを入れ

彼に飲ませて
殺そうとしたんですね。

ああ…。

♬~

あっ…。

あっ… ああっ…。

どうして
手帳を盗んだりしたんです?

頭取になるためだよ。

俺が頭取になれば
この銀行は もっと強い

そして 巨大な力を持った銀行に
なるはずだったんだ。

それを お前らが
余計な事をしやがって…!

いやいや。

あなたが作ろうとしてた銀行は
銀行のための銀行なんですよ。

あなたが頭取になった銀行は

誰一人として
幸せにする事はできない。

今 必要なのは

人を幸せにする事ができる
銀行なんじゃないですかね。

(ため息)

(新田の声)ショッピングモールの
建設計画は白紙になり

コミュニティセンターの企画が
無事 通ったようですよ。

それはよかったですね。

銀行は 銀行のために
お金を貸すのではなく

人を幸せにするために
お金を貸す。

そんな当たり前の事を
守っていく事が

今の時代 どれほど難しい事か…。

もう一度 町に出て

お客様と向き合う中で
生き残っていく道を

見つけていかなければ
なりませんね。

あの… ところでね
頭取の手帳って

一体 何が書かれてたんですかね?
あれ。 ハハハハ…。

よし…。

主水さん。
ああ 支店長。

今 病院から
樋口さんが目を覚ましたって

連絡をもらったの。
そうですか! よかった。

それから 黒川頭取から

もう一度 新しい事業改革案の話を
聞かせてほしいって

連絡をくださって。

簡単には
いかないかもしれないけど

諦めずに頑張るわね。
はい。 頑張って。

ありがとう。
じゃあ いってくるわね。

難波課長
何 サボってるんですか?

サボってなんかないですよ。

実はね 行内で
落とし物を見つけましてね。

手帳ですか?
ええ。 ヘヘ…。

この中に いい事が
たくさん書かれてるんですよ。

へえ~…。
例えばね これなんかどうですか?

「力を合わせ 前へ前へ」

「みんなが一つになれば
何事かを成し遂げられるはず」

うん…。
おお… まあまあですね。

いい言葉じゃないですか。

あっ 名前も書いてあります。

あっ… この名前

確か 第七明和の初代頭取…?

あっ…。
これって もしかして…。

えっ!? ああ… あっ!

どこ… どこに?
いや…!

第七明和銀行です。
皆様のお金と幸せをお守りします。

どうぞ。 第七明和銀行です。

皆様のお金と幸せを
お守りしますよ。

あっ よろしかったら どうぞ。
どうも。

第七明和銀行です。
皆様のお金と幸せをお守りします。

ああ… あっ。

大型ショッピングモールの計画は
頓挫してしまったようですね。

ああ…。

コミュニティセンターも
結構ですが

ショッピングモールが
できていたら

この町も
便利になっていただろうに…。

あっ
これは言わぬが花でしたかね。

フフ…。

また 会おう。

町の人気者の多加賀主水くん。

ハハ… ハハハハ…。

あっ… いらっしゃいませ。
ありがとうございます。

皆様のお金と幸せをお守りします。
どうも。

(糸村 聡)僕に3分だけ
時間をもらえませんか?

(佐倉路花)30年前の事件が原因で
殺されたとしか考えられない。

(岩田信之)つまり 犯人は

この同級生の中にいる
っていう事だな。

(神崎莉緒)早く
水島を捕まえないと

また犠牲者が
出るかもしれないんですよ!

(銃声)
(村木 繁)あっ…。

(滝沢綾子)大変です!
村木さんが…。