ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

赤ひげ2 第3話 船越英一郎、中村蒼、佐津川愛美、前田公輝、鈴木康介… ドラマの原作・キャストなど…

『BS時代劇 赤ひげ2(3)「兄と弟の差」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. お前
  2. 兄貴
  3. 辰蔵
  4. 伸吉
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  9. バカ
  10. 三郎
  11. 自分
  12. 大丈夫
  13. 達者
  14. 津川
  15. 田山
  16. 保本
  17. 包丁
  18. ハハハハッ
  19. 心配
  20. フッ

赤ひげ [ 三船敏郎 ]

赤ひげ [ 三船敏郎 ]

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『BS時代劇 赤ひげ2(3)「兄と弟の差」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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BS時代劇 赤ひげ2(3)「兄と弟の差」[解][字]

大工の辰蔵が怪我で運び込まれてきた。家族のために働き過ぎたようだ。母親おまさの愛情は、真面目な辰蔵より、遊び人の伸吉に偏っており、辰蔵は不満を爆発させてしまう。

詳細情報
番組内容
赤ひげ(船越英一郎)のもとに、大工の辰蔵(清水優)が怪我で運び込まれてきた。母のおまさ(東ちづる)ら家族のために働き過ぎたようだ。母親のおまさの愛情は、真面目な辰蔵よりも、働かない遊び人の伸吉(波岡一喜)に偏っており、それが原因で辰蔵は不満を爆発させてしまう…。
出演者
【出演】船越英一郎中村蒼佐津川愛美,前田公輝,鈴木康介,清水優,波岡一喜東ちづる
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】川﨑いづみ

 

 


(保本)<赤ひげに恨みを抱き

一度は 赤ひげを殺そうとした
遊女 およね。

しかし 赤ひげは
およねのけがが治るまで

養生所に とどまることを許したのだった>

♬~

(棟梁)おい 辰蔵! おい 辰蔵!
おい 辰蔵! おい 辰蔵!

おい 急げ! 急げよ!

おい 早く早く! 急げよ!

縫うぞ。 針をよこせ。
(田山)はい。

先生 大丈夫ですかね?
打ち所が悪きゃ 万一ってことも…。

(田山)無礼なことを言うものではない。
へ?

偉大なる新出去定先生が

これしきのけがを治せぬはずがない。
田山!

針をよこせ!
はい。

けがは大したことないが
体が ひどく弱っている。 (田山)先生。

無理な働かせ方をしたのではないのか。

いや とんでもねえ!
あっ そういや…。

何だ?
いや こいつ

俺の知らねえとこで
修繕やら手仕事なんかやってたようで…。

こっちの普請場だけで
手いっぱいのはずなんですがね。

<その辰蔵という けが人は
それから間もなく目を覚ました。

しかし…>

おい 何やってる!
おとなしく寝ていろと言っただろ。

駄目なんだ。
こんなことしちゃいられねえ。

俺は働かなきゃいけないんだ。
そんな体で働けるわけがないだろう!

辰蔵! けがをしたって聞いて驚いたよ。

あっ 先生
この子 どうか よろしくお願いします。

何だか いい眺めだね。

優しい母親に
働き者で けなげな息子じゃないか。

(津川)いくら 孝行息子っていってもね

倒れるまで働かれちゃ
かえって迷惑ってもんだ。

ん? あ…。

しょっぱ!
(お雪)何 言ってんの。

いっつも 大げさなんだから。

ん? ちょっ… しょっぱ!

すまないね。

手が滑って 塩が バッて…。

まあ 煮直せば 大丈夫だけど。

お常さん 何だか 今日…。

おい どうした?
お雪に いじめられたのか?

はあ? そんなことするわけないでしょ!

親孝行で 何が悪い!
結構なことじゃないか。 え?

私の金 勝手に持ち出して 賭場で
すっちまうような親不孝者よりかさ。

え! お常さんの息子さんが?

そりゃ とんだバカ息子だな。
え!

バカ!
あ!

いや! 違う違う 違うの!

いや お常さんの息子さんのこと
今 言ったんじゃないのよ。 (泣き声)

バカ。
(お雪)もう!

(ため息)

(三郎)どうしたんだい? おっ母さん。

(おその)おっ母さん
辰蔵兄ちゃんのことが心配なの?

あ… うん。

(三郎)こんな時に おっきいお兄ちゃん
いてくれたらいいんだけどね。

(おその)おっきい兄ちゃん
次は いつ帰ってくるんだろうね。

♬~

(伸吉)よう 達者だったか。

おうおう おうおう…
寝てろ 寝てろって。

達者だったかって けが人に向かって
達者かは おかしいよな。

兄貴…。

俺に何の用だ?

何の用って かわいい弟の顔
見に来たんだろ。

何だか お前 痩せたんじゃねえか?

ちゃんと 食うもん食わねえと治らねえぞ。

伸吉?

伸吉!
おうおう おっ母さん!

お前 今まで どこに行ってたんだよ?
あ~ 何だか あちこちな。

風邪なんて ひいてなかったのかい?

ちゃんと布団のあるとこで寝てたのかい?

滋養のあるもの 食べてたのかい?

ああ 達者で暮らしてたよ。

もう 私が どんなに
心配したと思ってんだよ!

悪かったよ おっ母さん。
けど 安心してくれよ。

俺はもう
おっ母さんのそばから離れねえから。

伸吉…。

ああ…。
痛むか?

いえ 大丈夫です。

痛む時は 痛むと言えばいい。
え?

それで楽になることもある。
医者に向かって遠慮はするな。

さっきの男 あれは お前の兄か?

久しぶりに会ったようだが
兄は働きにでも出ていたのか?

いや…。

話してみろ。 楽になれる。

兄貴は 根っからの遊び人で

まともに働かずに ぷいっと
いなくなっては 急に戻ってきて

おっ母さんに 金をせびってきたんです。

で そん時よ とっさに よけたら
猫の尻尾 踏んじまって。

それで どうなったんだい?

猫が ギャ~ッて怒って
追っかけてくるもんだから

俺は まあ 逃げる 逃げる。

そしたら 今度は けっつまずいて
肥だめに ドボ~ンよ。

えっ 肥だめ?
臭え!

伸吉 飯の最中に何だい。

いや~ 悪い 悪い。

おう おっ母さん これ 食べろよ。

え? これは お前の分だよ。

おっ母さん 好きだろ。
たくさん食べろよ。

伸吉…。

じゃ ちょっと出てくるわ。
ちょいと お待ち。

(辰蔵)おっ母さんは 口がうまくて
調子のいい兄貴のことが

かわいくて しかたないんだ。
行っといで。

だから 俺が働いて ためた金を
残らず兄貴にやっちまう。

兄貴は それを 博打に使って
すっからかんにしちまう。

お前たちの父親は…。

俺が6つの時に死にました。

お父っつぁんが死んでから
おっ母さんは苦労のし通しで

食うものも食わねえで
俺たちを育ててくれた。

なのに 兄貴は…。

きっと この先 兄貴は とことんまで
俺や おっ母さんを食い尽くす。

このままじゃ うちは おしまいだ。

なるほど。 世の中 うまくできてますね。

え?
ブラブラしている兄貴に 働き者の弟。

両方 出来が悪いんじゃ
目も当てられませんが

両方 出来すぎっていうのも
また 世間の恨みを買いますからね。

そう のんきに笑っていられるものでも
ないでしょう。

あの辰蔵という けが人は
働き過ぎで体を壊したんです。

といっても
ほかは どこも悪くないんですから

ここで養生すれば
すぐに よくなるでしょうよ。

そう たやすいものでもないでしょう。

(津川)ん?

このままでは 辰蔵は 同じことを
繰り返すのではないでしょうか。

どうして そう思うんだ?

あれは… 嫉妬ではないでしょうか。

嫉妬?

どんな嫉妬だ?

兄の伸吉への嫉妬です。
は?

母親の情愛は 辰蔵より
兄の伸吉に向かっています。

その嫉妬から 身を粉にして働くことで

母親の情愛を得ようとしているように
私には思います。

はっ 何を言うかと思えば。
母親を巡って 兄貴に嫉妬?

また とっぴなことを言いだすものですね
保本さんも。

保本… あのけが人は お前に任せる。

え?
いいな。

分かりました。

やれやれ また やっかい事を
しょい込みましたね 保本さんも。

なるほど。
どこでも似たようなことがあるもの。

ん?
新出先生の情愛を巡って

津川さんは 保本さんに嫉妬の炎を。

さっさと食え。

お代わり。
はい。

あの… 先生。

どうした? 傷が痛みだしたか?

これを しばらくの間
預かってほしいんです。

大金じゃないか!

お願いします!
この金も いつ兄貴にとられるか。

いや けどな…。

これは 俺が骨身を削って
ためた金です。

おっ母さんや妹たちのために
ためた金です。

兄貴に とられるわけにはいかないんです。
お願いします!

いや ひとまず 落ち着け。
先生!

悪いが 預かることはできない。
何で?

ここで 以前
同じようなことがあったんだ。

病人に頼まれて 医者が金を預かった。

ここを出る時 そっくり返したんだが
中身が抜かれていたと騒ぎだしたんだ。

俺は そんなことはしません。

それから 固く禁じられている。
病人の金を預かってはならぬと。

そんな…。

すまん。

♬~

(うめき声)

まだ痛むのか。
うん…。

あんた 初めから分かってたんだね。

何がだ?

あの辰蔵ってやつのことだよ。

優しい母親に
働き者のけなげな息子って…。

それだけじゃないってことをさ。

ああ…。

そうさ いつだって頑張ってる方が
泣きを見るのさ。

おっ母さんが死んだあと
拾ってもらった恩を返したくてさ

少しでも楽させたくて
一生懸命 働いたよ。

おきぬとかいう叔母のためにか。

でも あの女は 私を食い物にすることしか
考えてなかった。

それで しまいにゃ 岡場所行きさ。

こんな汚れた女になっちまった。

汚れた女?
ああ。

そう言ったのは誰だ?
え?

誰が そう言ったか聞いとるんだ!

誰も彼もだろ。
あんただって そう思ってんだろ!

汚れていない人間などいない。

誰も彼もが汚れている。

お前に そう言った人間も
このわしも汚れている。

そんな言葉で 自分を辱めるんじゃない!

≪(辰蔵)あの女は どこだ!?

何だ?

お前か…。
え?

俺の金を盗んだのは お前か!

辰蔵 何やってるんだ!
何だよ 金って?

お前 岡場所の女だそうだな。

足抜けするには 金が要るんだろ!
辰蔵!

おい 盗人! 俺の金を返せ!

ほ~ら 赤ひげ 聞いたかよ。

こんなもんさ。

何かあれば 真っ先に疑われるんだ。
どこ行ったってね。

私みたいな汚れた女が!

さあ 返せ! 早く返せ~!

この女の顔を よ~く見ろ。

♬~

これが 盗みを働いた人間の顔か!

お前は病んでいる。 体がじゃない 心が。

その病は 我々 医者には治せぬ。

自分自身にしか治せぬ病だ。

♬~

[ 回想 ] お前は病んでいる。

体ではない 心がだ。

おっ母さん…。

お前 何で あんな大金 隠してたんだい?

え…。
何でだい?

♬~

お前は 自分のことしか考えてないのかい。

あの金を持って
一人で逃げる気だったんじゃないのかい。

そんなこと するわけないだろ。
じゃあ 何で隠してたんだよ!

あの金を どうしたんだ?
まさか また兄貴に…。

あの子はね 私たちのことを
心底 思ってるよ。 気にかけてるよ。

おっ母さん…。

私たちのために 新しい仕事を
始めようとしてんだってよ!

そんなの嘘に決まってる!
嘘じゃない。

おっ母さんは 何度 兄貴に裏切られたら
気が済むんだ。

あの子が私を裏切ったことなんてないよ!

お父っつぁんが死んで
どうしようもない時に

あの子だけは いつも 私を思ってくれた。
優しくしてくれたよ。

私には お前が分からないよ。

♬~

ごめんください。
≪(お雪)はい。

よろしいですか。
うん。

今日も泊まりだとおっしゃっていたので
お着替えを。

いつも すまないな。

母上が おいでになりましたよ。
母上が?

また 何だかんだと
うるさいことを言ったのでしょう。

フフッ。

また おいしいものを たくさん
こしらえてきてくださったんですよ。

ありがたいことだな。
え?

いや つい 親が こうしてくれるのを
当たり前のようだと思ってしまうが

本当に ありがたいことだなと。

私たちも 親になりましたら
同じようにしましょうね。

ああ そうだな。

はい。

すまないな…
夫婦らしい暮らしをする暇もなく。

いいえ。 私は 何の不満もありませんよ。

♬~

お前は お父っつぁん譲りで 酒が強いね。

カ~ッ!
おう おっ母さんも飲みなよ。

え? そ… そうかい?
おうおう 飲みねえ 飲みねえ。

(笑い声)

♬~

ああ! はあ~!

ほら 早く拭かないと 風邪ひくよ。

おっ母さんは気が利くな。 ありがとよ。

おっ母さんも入るかい。

(笑い声)

フフフフッ フフフフッ…。

ハハハハッ ハハハハッ…。

ハハハハッ ハハハハッ…。

足りぬ 足りぬ 足りぬ! 足りぬ!

これ以上 どう切り詰めろというのだ!

(ため息)

何だ?
何でもないよ。

忙しいようだな。
気を回すな。 何だ?

いや 何だか 気になるんだよ
あいつのことが。 辰蔵のことか。

あいつ 何だか とても苦しそうで
見ちゃいらんないんだよ。

フッ。
何だよ?

お前は いい娘だな。
え?

あんなことを言われたのに 心配なのか。
悪いかよ。

お前は 無知と貧困に毒されていない。

な… 何だよ 赤ひげ
バカにするんじゃないよ!

先生!
何だ?

辰蔵の姿がありません!

何?

まだ そう遠くへは行っていないだろ。

どこに行ったんだ あの体で。
おい 田山

お前が ちゃんと見ていないから
こんなことになったんだろ。

津川先生 よく そんなことが言えますね。
賄いの女たちと遊んでたのに。

遊んでいたのではない。
包丁が無くなったというから

一緒に捜していたんだ。
包丁が!?

その包丁は見つかったのか?

いえ。 あちこち捜したんですが…。 ん?

お前か?
知らないよ!

まさか…!

♬~

(壺振り)壺 かぶります。

(胴元)さあ 張った 張った。

半!
半!

丁!
半!

(胴元)丁方。 丁方ないか。
(伸吉)よ~し 丁だ!

(壺振り)丁半駒そろいました。 勝負!

五二の半!

よし! ヘヘヘッ…。

おい 大丈夫か?

今日は たんまりあるんでね。
ハハハハッ 景気いいな。

ああ。 よし 次だ 次!
よし来い!

♬~

この包丁で 何をするつもりだ?

邪魔をするな!

バカな真似はするな!

兄を刺したところで どうにもならんぞ。

あんたに 何が分かる!

俺が どんな思いで働いてきたか。

おっ母さんや妹たちを
幸せにするために働いてきたんだ。

けど 兄貴のせいで…。

兄貴がいなくなれば!

お前は 母親を幸せにしたいと言った。

しかし 兄を殺した息子を持って
母親は幸せになれると思うのか!

母親や妹たちを幸せにしたい。
お前のその気持ちに嘘偽りはないだろう。

だが お前が包丁を握ったのは
その気持ちだけではないはずだ。

たとえ 兄を殺したとしても

母親の情愛が すっかり
自分に向くわけではないんだぞ!

♬~

お前が 兄に向けるのは
包丁ではない。

本当の思いだ。

お前は 兄に本当の思いを
ぶつけたことがあるのか。

♬~

気を付けろ。
はい。

(お雪)お湯! お湯 持ってきました!

≪そこに置いてくれ。
≪はい!

何があった?
あっ 先生!

刃傷沙汰があって けが人が運ばれて…。

あんたの兄ちゃんだよ!

え?
何!

意識は?
もうろうとしています。

縫うぞ。 針と糸を用意しろ。
はい。

♬~

あんたの兄さん 金がもとで
賭場の連中に襲われたらしい。

え?

その金って
どうせ あんたが稼いだ金だろ。

あんたを食い物にしてきた
罰が当たったんだよ。

♬~

兄貴…。

おい。
兄貴…。

兄貴!

オエッ…。
え?

おう 辰蔵か。

ちょうどいいや。 水だ 水。
冷たい水 持ってきてくれよ。

兄貴?
あ~ 水だっつってんだろ。

兄貴 大丈夫なのか?

大丈夫じゃねえよ。
イッタタタタ… 死ぬかと思ったぜ。

(津川)何 言ってんだ。
それしきのけがで 死ぬわけないだろ。

え?
脇腹に浅い傷が出来ただけだ。

ほら ぼさっとしてねえで
水 持ってこいよ。

お前 まだ酔いが さめてないのか。

あ~ だいぶ飲んじまったからな。
頭が痛えの何のって…。

クソッ あの金 どこ行ったんだよ。

よっこらせっと。

あ~ 水! 井戸は どこだ? 井戸!

待てよ… 待てよ!

あ?

この野郎!

何だ てめえ 実の兄に何しやがるんだ!

お前のことを 兄貴だなんて
思ったことなんか 一度もねえよ!

おい 何をやってるんだ!

邪魔するな。
(田山)え? ですが 先生。

ただの兄弟喧嘩だ。
思う存分やらせてやれ。

♬~

兄貴だっていうならな
兄貴らしいとこ 見してくれよ!

お前は ただ 俺や おっ母さんに
たかってるだけじゃねえか。

おいおい 何 言ってんだ。

一山当てて お前たちに楽な暮らし
させようとしてんのが分かんねえのか。

だったら 真面目に働けっていうんだよ!

おっ母さんに心配させねえで
暮らせっていうんだよ。

それじゃあ お前が困るだろうが!
え?

この上 俺に真面目になられちゃあ
お前の立場がなくなるぜ。

お前なんか口下手で
真面目以外 取り柄がねえじゃねえか。

ふざけるな~!

お前のせいで…

俺が どれだけ苦労してきたか
分かってんのか!

♬~

クッソ~!

分かってんのか!

分かってんのかよ!

畜生!

分かってんのかよ!

畜生!

♬~

畜生!

口を開けろ。 しみるぞ。

(うめき声)

刃物の傷より ひどいな。 ハハッ。

あいつに あんな力があったとは…。

そりゃ そうだよな。
大工仕事で ずっと働いてきたんだから。

後ろめたいようだな。
え?

お前は ずっと長いこと
弟を食い物にしてきた。

だから 殴られたままにしたんだろう。

フッ。 あいつに これ以上 けがされたら
食いぶちが なくなるんでね。

あいつは とにかく真面目なやつで

半端なことをしたのを
俺は見たことがねえ。

立場ねえよ 全く。

あいつの方が 兄貴の俺より
ずっと 出来がいいんだからな。

もっと いい加減に生きろってんだよな。

人をだましてよ 裏をかいてよ。

面白おかしくよ。

ハハッ…。

まだ 間に合うぞ。

え?

一度ぐらい 兄貴らしいところを
見せてやったらどうだ。

お前は ろくでなしだったようだが
自分を諦めるのは まだ早すぎる。

伸吉 お前がいなけりゃ
私は どうなるんだい…。

一体 何があったんだい?

おっ母さんは 元気でいてくれよな。

何せ 俺の大事な金づるだからな。

金づる?

おいおい なんて顔してんだよ。

辰蔵も あのとおりの体なんだ。

おっ母さんが働くのが当たり前だろ。

え…。

何なら 俺が いいとこ教えてやるよ。

伸吉… お前 何 考えてんだい。

心配するなって。 イテテテッ…。

おっ母さんも まだ若えし
なかなか いい女だよ。

え…。 お… お前
親に向かって なんてこと! バカ!

痛えな。 けが人には優しくしろよ。

バカ!
おうおう 案外 強えな。

(おまさ)
私が 今まで どんなに お前のことを!

分かってるよ。 感謝 感謝の気持ちで
サイコロの目 追ってたよ。

サイコロ?
ああ。

おっ母さんがくれた金
全部 博打に使ったよ。

え! じゃあ 新しい仕事始めるってのも
全部 嘘だったのかい。

フッ 博打も 仕事のうちよ。

お前なんか もう息子でも何でもないよ!

二度と うちに帰ってくるな!

♬~

あんた こんな仕事で
いくら もらえるんだい?

(竹造)え? 銭金じゃねえや。

銭金じゃねえか…。

フッ…。

そうか… いいこと聞いたよ。

♬~

ん?
フフッ… どう?

うまい!
そうでしょう?

それね お常さんが作ったんですよ。

お常さんの息子さんね 博打をやめて
しっかり働きだしたみたいで。

そうか そうか。 長続きするといいねえ。

でないと まともな飯にありつけない。

先生。
何だ?

先ほど 伸吉が出ていったようです。

どこかに 旅に出るような後ろ姿だったと。

そうか。

先生のおかげで 伸吉は ようやく
辰蔵の兄になれたんだと思います。

それにしても
おまさって母親も 悪いですよね。

初めから お兄さんを
えこひいきしていなければ

こんなことには ならなかったのに。

まあ 親も また 人だからな。

人の心には 自分でも どうすることも
できない 深い闇があるってもんで。

津川。
はい。

明日の往診は 全て お前に任せる。

あ えっと… 全部ですか?

頼んだぞ。

はい。

♬~

何だか 風向きが変わったようだ。

今度は 保本さんが
津川さんに嫉妬の炎を。 さっさと食え。

お代わり。
はい。

あ…。

よかったね。
うちに帰れるんだね。 ああ…。

達者でね。
また働き過ぎて 倒れるんじゃないよ。

何だい。

悪かった。

お前を疑ったりして 悪かった。

お前のけが 早くよくなるといいな。

♬~

何だい あいつ…。

晴れ晴れした顔してさ。

♬~

で そん時よ とっさに よけたら
猫の尻尾 踏んじまって。

(三郎)それで どうなったんだい?

猫が ギャ~ッて怒って
追っかけてくるもんだから

俺は まあ 逃げる 逃げる。

そしたら 今度は けっつまずいて
肥だめに ドボ~ンよ。

えっ 肥だめ?
臭え!

伸吉 飯の最中に何だい。

♬~

辰蔵 お前 いつ…。

それ どうするんだ?

ああ もう要らないんだよ。
え?

伸吉は もう帰ってこないんだよ。

そのうち 平気な顔で帰ってくるよ。

え…。

おっ母さん 俺…
おっ母さんたちを守っていくから。

どんなことがあっても 守るから。

辰蔵…。

ああ… 腹減ったな。

おっ母さんの作ってくれる飯 食いてえな。

全く しょうのない子だね。

(おその 三郎)ただいま!
お帰り。

辰蔵兄ちゃん!
兄ちゃん!

ただいま。
(おその 三郎)お帰り。

おっ母さんを手伝ってやってくれ。

じゃあ 三郎 水をくんできておくれ。
うん。

♬~

兄貴…。

俺は ここで待ってるよ。

♬~

(辰蔵)達者だったか?
(おその)うん。

(辰蔵)腹減ったな。

あいにく 私には妻がおります。

それは いいことを聞いた。 妻が喜ぶ。

病の妻は おらん。

あの人は やっと気づいたのだ。

自分が失ったものの大きさに…。

俺は逃げていた。
己が楽になりたいばかりに…。

病だ。 深い後悔という病だ…。