ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

俺の話は長い 第5話 倉科カナ、長谷川初範、生田斗真、安田顕… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『俺の話は長い 第5話「銀杏と爪切り」・「シャンパンと合い鍵」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 光司
  2. 房枝
  3. 高校
  4. 映画
  5. ホント
  6. コウ
  7. パス
  8. 一緒
  9. 高平
  10. 自分
  11. 春海
  12. 拍手
  13. 満君
  14. 今日
  15. 散歩
  16. 人間
  17. 田原
  18. 牡蠣
  19. 銀杏
  20. 小学校

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『俺の話は長い 第5話「銀杏と爪切り」・「シャンパンと合い鍵」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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俺の話は長い 第5話「銀杏と爪切り」・「シャンパンと合い鍵」[解][字][デ]

綾子(小池栄子)は春海(清原果耶)が成績を下げ、陸(水沢林太郎)と同じ高校に行くつもりだと疑う。一方、満(生田斗真)は犬の散歩を依頼されていた女性と急接近―。

詳細情報
出演者
生田斗真安田顕小池栄子、清原果耶、杉野遥亮、水沢林太郎、浜谷健司ハマカーン)、本多力、きなり、西村まさ彦、原田美枝子 

【ゲスト】
倉科カナ長谷川初範、辻本耕志
番組内容
綾子(小池栄子)は春海(清原果耶)がわざと模擬試験で悪い点をとって、陸(水沢林太郎)と同じ高校に行こうとしていると疑っていた。春海は否定するが、疑い続ける綾子の様子に、光司(安田顕)は二人の志望校は違うことを、陸に直接確認してしまう。光司と陸が繋がっていることに綾子はショックをうける。満(生田斗真)は「姉ちゃんもそういう立場になったってことだよ」と子供の頃、一緒に親を欺いた思い出話で綾子を慰める。
監督・演出
【演出】丸谷俊平
原作・脚本
【脚本】金子茂樹
音楽
【主題歌】関ジャニ∞「友よ」(インフィニティ・レコーズ)
【音楽】得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】櫨山裕子、秋元孝之
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/orebana/
【公式Twitter】https://twitter.com/orebana_ntv
【公式Instagram】https://www.instagram.com/orebana_ntv/

 

 


≪相手のバッター
すごかったな≫
≪でも 後半 頑張ったよね≫

♬~

(岸辺 満)
えっ ちょ… 何してんの?

(岸辺房枝) 吹き矢の練習。
見りゃ分かるよ。

(房枝) 楽しくて
すっかりハマっちゃったの。

何か 牧本さんも始めたらしいね。

そうなのよ あの人
私より夢中になっちゃって。

(秋葉光司) 一番 若い方で
何歳ぐらいなんですか?

光司さんよりも若い人いるわよ。
えっ…。

えっ 興味あるんですか?
いや 音楽やめて

趣味と呼べるものがないから
うらやましくてね。

はい 危ないですよ。
(光司) はい すいません。

ふぅ~…。

お~ ホホホ…。
ハハハ…。

(拍手)
お上手ですね。

(房枝) 薗田君と会って
どうだった?

ん? どうって?
中途採用試験の話。

あぁ ただ楽しく飲んだだけだよ。
えっ じゃあ 試験 受けないの?

当たり前だろ。

ハァ…。

やってみる?

このまま吹いちゃって
いいんですかね?

あの的を目がけて 思い切り
フッて吹いてごらんなさい。

はい。

(房枝) どうしたの?

行かせていただきます。

(矢が的に刺さる音)
(拍手)

(ラジオ) プロレスの
リングアナウンサーとしても活躍する

タレントの
櫻田愛実さんの情報です。

一人暮らしの部屋の屋根裏に

知らない男性が
住み着いていたそうです。

何とも恐ろしい話ですね。

(ラジオ:西堀) ラジオネーム ポコ
44歳 女性。

(秋葉綾子) この前の模擬試験の
結果 見たわよ。

どうして あんなに悪かったの?

(秋葉春海)
難しくて みんなも悪かったから。

みんなも悪かったら あんなに
偏差値 落ちるわけないでしょ。

ちょっと落ちたぐらいで
うるさいんだけど。

だって もう11月よ? 受験まで
あと3か月しかないのに。

聞いてるから静かにして。

(ラジオ:西堀)
「思春期の母親はどういう態度で
いたらよいのでしょうか?」。

(ラジオ:滝沢) まぁな~。

(教師) これ描いたの誰だ?

「誰だ」と聞いてるんだ。

(凛菜) 高平君です。
(教師) ん? 高平は?

どこにいるんだ?

(高平)♪~ ハッピーバースデー トゥー ユー

(生徒たち)♪~ ハッピーバースデー トゥー ユー
(手拍子)

♪~ ハッピーバースデー ディア 正岡
(手拍子)

だから 似てねえだろ!

♪~ ハッピーバースデー トゥー ユー
(手拍子)

(生徒たち) おめでとう~!
(拍手)

あっ これ

クリステッセンの
イチゴショートじゃねえか!

先生の大好物でしょ?
おう。

(教師) 最高~!
(生徒たち) ハハハ…!

(高平) 正岡先生 おめでとう!
(拍手)

ヤバいよ これ!
よっ! 正岡!

(拍手)

(薗田) お力になれず ホントに
申し訳ありませんでした!

ううん ホントにありがとね。

(牧本) 俺は最初から
期待してなかったけどな。

そういうこと言わないの。

満さんに向いてる仕事って
何なんでしょうね?

それが分かってたら
とっくに薦めてるよ。

(檀野) どうも~。
(房枝) いらっしゃいませ。

あっ ホントに
来てくれたんですね。

(檀野) 1人なんですけど
いいですか?

(房枝) どうぞ こちらに。

(薗田) どうぞ。
あっ すいません。

じゃあ マンデリン頂けますか?

かしこまりました~。

先日は ありがとうございました。
えっ…?

私と一緒に入会した 牧本さん。
あ~! 牧本さん!

古着屋さんの。
古本屋です。

もしかして
吹き矢のお仲間ですか?

副会長の檀野さん。
檀野です。

お店は
お一人でやってるんですか?

ええ そうなんですよ。
ご主人は?

(牧本) 副会長 大変 申し訳ない。

この店は ママへのプライベートな
質問は原則 禁止になってまして。

アハハ…
どうして そんなこと言うの?

牧本さんは
このお店 長いんですか?

オープン当初からですから
かれこれ30年以上になります。

おぉ。
この前 ざっと計算したら

軽自動車 買えるぐらい
お店にお金落としてるんすよね?

もうちょっと いい車
買えるだろ!

じゃあ これから頑張らないとな。

わっ! 常連になる気
満々じゃないっすか!

お近くでしたっけ?
郵便局の隣の

銀色の家 あるの 分かります?

あっ!
えっ! あの豪邸ですか!?

あの 外車が2台 止まってる
お宅ですよね?

(檀野) 奥に まだ2台ほど。
(房枝) すご~い。

ママ。

オムドライ ちょうだい。
お昼 食べて来たんじゃないの?

久々に自分が考案した
裏メニューが食べたくなってね。

じゃあ 僕もそれと同じもの…。
副会長 申し訳ない!

いちげんさんには裏メニューは
お出しできないんです!

そんなことないですよ~。
アハハ…。

あっ こんばんは。
(諸角) お~ こんばんは。

お出掛けですか?
サウナ行くって言ったら

「私も行きたい」って。
仲 いいですね~。

汗かいたって
痩せるわけじゃないのにねぇ。

(諸角朋美) うるさいなぁ!
フフっ… あっ ねぇ

高平 陸って知ってる?

(朋美) はい 隣のクラスですから。

もし 知ってたら
教えてほしいんだけど…。

茶わん蒸し?
そう。

圧力鍋 1回 使っただけで
しまっちゃうの

もったいないでしょ。

「もったいない」の意味が
分かんない。

冷蔵庫からシイタケとニンジン
出してくれる?

満兄ちゃん 銀杏
嫌いじゃなかったっけ?

はっ! よかった~ 間違って
入れちゃうとこだったわよ。

他のおかず 何?

綾子が おいしいローストビーフ
買って来てくれるって。

どっちも ご飯のおかずに
なんなくない?

だったら 納豆でも食べなさいよ。
お母さんと同じこと言うんだね。

だって 私が育てたんですから
アハハ。

♬~

♬~ ふぅ…。

♬~


(光司) 満君! ダメだって!
ハハハ…!

ねぇねぇ 光司さんの小学校の時の
夢 知ってる?

(房枝) 何なの?
これ見て。

「殿様バッタ」 ハハハ…!

知ってたら結婚してなかったな~。
かわいい夢じゃない。

小学生の頃は 人間でいることの
不自由さを感じてたもので。

学校で何かあったの?

逆に何もなかったから
憧れたんでしょうね。

見えない壁や障害を 悠々
跳び越えるような あの跳躍力を。

えっ ギャグじゃなくて
本気で書いたの!?

しかもさ ただのバッタじゃなくて
「殿様バッタ」って

書いてあるところが
あまりにも皮肉だよね。

どういう意味よ?
さぁ 食べましょう。

(一同) いただきます。

満兄ちゃん
将来の夢 何て書いたの?

俺は 小学校の時も中学の時も
「コーヒー屋の店主」。

ふ~ん。
(光司) 小さい頃

小学校の同級生で
「政治家」って書いて

ホントに政治家になったヤツが
いるんだけど

小さい頃の夢を そのまま
かなえるって すごいことだよね。

満は 夢をかなえたって言えるの?
どうして?

開業して
1年も持たなかったでしょ。

夢を実現したかどうかに
期間の長さって関係あるんだ?

絶対あるでしょ
美容院 始めた人が

営業不振で半年で店を閉めたのに
「私 夢をかなえました」

…って得意げに言ってたら
イラっとしない?

じゃあ ボクシングの
世界チャンピオンになった人が

3か月後に負けて
王座陥落したら

「たった3か月 防衛したぐらいで
夢かなったって

騒いでんじゃねえよ!」
って言うんだ?

例えが特殊過ぎるんだよ!
俺は自分の

やりたいことに関しては 一貫した
姿勢で努力して来たつもりだし

そのことを姉ちゃんに
否定されるのだけは許せないね!

別に否定はしてないけど。

じゃあ 姉ちゃんのブレブレの
人生はどうなんだ?って話だよ。

そう言われてみると そうね。

お母さん?
そんなにブレてたの?

小学校の時の夢は
「歌って踊れるアイドル」。

中学の時は
「実業団のソフトボール選手」

…って 随分
具体的に書かれてましたけど

本気で目指しましたか?
よく覚えてること。

復讐の切り札に使える記憶って
不思議と消えないんだよ。

もっと小さい頃は
クラシックバレエやりたい」って言って

レオタードからシューズまで
一式 そろえたんだけど

半年で やめちゃったしね。
余計なこと言わなくていいから。

バレエは初耳だな。
私も。

バレエの後 ピアノも買ってるしね。
えっ ピアノ?

あれも続かなかったわね。
お母さん 私が

「ピアノ欲しい」って言った時
「どうせ長続きしないからダメ」

…って言って
買ってくれなかったんだよ。

自分が続かなかった経験を
娘に当てはめるのは

母親として どうなんだろうか?
あの時は家も狭かったし

金銭的に まだ余裕がなかったから
どっちみち買えなかったのよ。

じゃあ そう言ってよ。
よくよく考えたらさ

これまで姉ちゃんにかかってる
習い事とか学費のお金

全部 合わせたら
俺の倍ぐらい かかってない?

もしかしたら3倍ぐらい
違ってるかもしれないわね。

そんなに変わらないから。
いや 変わんないわけないから。

だって バレエもピアノも
すっげぇ金かかってるし

何なら
俺が野球 始めた頃の道具

全部
諸角さんのお下がりだからね。

高校も満は公立で
綾子は私立だしね。

しかも姉ちゃんは大学卒業まで
通ってるけど

俺は2年で中退だから
かかってる学費も 全然 違うしね。

中退を親孝行みたいに
言わないでくれる!?

でもさ 姉弟
養育費に3倍も差があるって

不公平じゃない?
今から残りの3分の2

もらう権利あるよね?
あるわけないでしょ。

今すぐ くれとは言わないけど
遺産相続で もめるの嫌だから

そのへん 遺言に書いといてね。

もう私が死んだ時の
心配してるの?

ホント失礼なヤツだよ。

(房枝) 春海は高校 どうするの?
ん?

(房枝)
公立 行くの? 私立 行くの?

ん~ まだ分かんない。

ねぇ 何で銀杏 入ってないの?

だって嫌いでしょ?
そうよ。

だから満の分だけ抜いたのよ。
余計なことすんなよ!

えっ! 嫌いじゃなかったの?
嫌いって そんな

いつの話 してんだよ?
5年くらい前に

みんなで温泉 行った時
銀杏 嫌いだからって

茶わん蒸し 残したでしょ?
5年もあれば 人間 変わるだろ!

6年も無職のくせに。
カッチ~ン。

そんなに銀杏 食べたかったら
まだ他にも たくさんあるから。

まぁ 俺は茶わん蒸しより
フライパンでいった銀杏のほうが

好きだから 別にいいけど。
(光司) あれが一番うまいよね!

クラッチで食べてから
いきなりハマっちゃって。

今 嫌いな食べ物は何なの?
もう あんまないけどね。

教えておいてくれないと
怖くて料理 作れないわよ!

今は… エシャロットと
冷やし中華だけかな。

えっ どうして
冷やし中華ダメなの?

麺を冷たくして酸っぱくする
意味が分かんないです。

すき焼きも嫌いでしょ?
えっ?

すき焼きは最近 克服して
今や大好物なんだって。

お前 「絶対 誰にも言うな」って
約束しただろ。

どうかしたの?

何?

この前のテストのことだけど…。
また?

わざと悪い点数
取ったわけじゃないわよね?

もう いいかげんにしてよ。
この前のテストって?

模試の点数が今までにないぐらい
悪かったの。

行きたい高校に行くために
わざと低い点数 取って

親を諦めさせようとしてるんじゃ
ないかと思って。

別に 本人が行きたい高校
行かせりゃ いいじゃん。

今 真剣な話 してるから黙ってて。

そんなに
行かせたくない高校なの?

春海が本当に行きたい高校なら
私だってこんなこと言わないわよ。

言うよ お母さんの希望の高校
受けない限り

ずっと言い続けるに
決まってんじゃん。

高平 陸と
同じ高校に行きたいんでしょ?

関係ないから。
前にウチのお店に来てくれた子よね。

人づてに聞いたら 彼の偏差値
春海が行きたいっていう

開南高校と
ちょうど同じくらいなの。

ただの偶然だって。

いっときの感情に流されて
人生を棒に振ってほしくないのよ。

(房枝) おばあちゃんも そう思う。

昔 私にも行きたい高校あったけど
希望する中で

一番 高い偏差値の高校に入って
本当によかったと思ってる。

好きな人と一緒の高校 通いたい
って そんな いけないことなの?

黙ってて!
俺だって真剣に話してんだよ!

だから 違うって。
だって 一緒の高校入って

勉強に対するモチベーション
上がるんだったら

そっちのほうがよくない?
満みたいになってほしくないのよ。

はぁ? どういう意味?
中学の野球部の友達と

同じ高校入って 甲子園を目指す
っていう しょうもない理由で

高校選んで 後悔したでしょ。
別に 後悔してませんけど。

じゃ 結果 どうなった?
言ってみなさいよ。

一度も本気で夢を
追い掛けたことがない人に

言われる筋合いはないね。

電話で確認して来ました。

(房枝) 何を?

高平 陸君の第一志望は
開南高校じゃ ないって。

えっ。
何で 光司に分かるの?

ごめん… 高平 陸君と
連絡先を交換してたんだ。

ウソでしょ?
ホントなんだよ。

いつ?
体育祭の日に聞かれて

ずっと黙ってて申し訳ない。

春海は怒らないの?

あなた 知ってたの?

あっ ごめん 俺も知ってた。

えっ… 知らなかったの私だけ?

私も知らなかったわよ。
ホントに申し訳ない!

ほら 光司さんだってね

悪気があって
黙ってたわけじゃないから。

一度だけ 彼と一緒に
茶店にも行ったけど

もう会うつもりもないし…。

綾子…。

(矢が刺さる音)

(光司) あ~ すいません
お借りしてました。

いいわよ 続けて。
ありがとうございます。

え~っと…。

ふぅ~…。

光司さん。

春海が 小学校の卒業文集で

何になりたいって書いたか
知ってる?

いえ 知りませんが。

ミュージシャンよ
ミュージシャン。

そうなんですか?

この前の引っ越しの時に たまたま
見つけちゃったんだけど

そういえば 結婚する前のほうが
もっと仲良かったのになと思って。

ええ ヘヘ…。

まぁ その頃は自分で言うのも
あれですが

懐いてくれてましたし

結婚に踏み切る後押しになっては
いたんですが…。

家族が ひとつ屋根の下で
暮らすのって

簡単なことじゃないのね。

そう思います。

(拍手)
(房枝) 上手!

少しずつ うまくなってるわよ!
(拍手)

失礼~。
ここ邪魔?

あぁ 向こうでやるから
気にしなくていいよ。

あっ もしかし…。

もしかしてさ わざと違う高校の
名前 言ったんじゃねえかな?

誰が?
高平 陸。

どうして?

光司さんから
突然 電話かかって来て

で 春海が両親に進学のことで
問い詰められてる状況を

察してくれたとか?

どうかな。

だって あいつが開南高校へ
行きたいっていうの

春海 知ってたんだろ?

満兄ちゃんは友達と同じ高校
受けて どうだったの?

あ~…
あんま聞かないほうがいいよ。

どうして?
後悔してないんでしょ?

友達2人は落ちて
俺だけ受かった。

ウソでしょ?
ホント。

しかも その2人は同じ高校の
野球部に入って

甲子園の地区予選で
当たったんだけど

俺たちの高校 ぼろ負け ハハっ。

もうね
悔しいとかじゃないんだよ。

人生は何でこんな理不尽に
できてるんだろうっていう

驚き?

だから まぁ 好きなヤツと
同じ高校を受けるのは

あんまり お勧めしないな。

一緒じゃなかった時
立ち直るの苦労するから。

参考にするよ。

それでよし。

(殻を割る音)

(殻を割る音)

(殻を割る音)

(爪を切る音)

(爪を切る音)

夜に爪 切ると
親の死に目に会えなくなるぞ。

(爪を切る音)

あっ なるほど
母さんに対する復讐だ。

さっき 養育費が俺の3倍も
かかってるって暴露されたから

死に目に会えなくなるように
あえて 夜に爪 切ってんだ。

別に信じてないから。

いやいや おかしいでしょう
だって

俺に この迷信 吹き込んだの
姉ちゃんだからね。

万が一 死に目に会えなくて
あ~ あの時の爪切りのせいだ

…って思う人なんていると思う?
いないとは言い切れないね。

現に俺は 20年以上も
この迷信を信じて

律義に守って来たわけだから。

迷信にしては拘束力が
強過ぎるんだよ。 拘束力?

だって ほとんどの会社員や学生が
土日の朝から夕方にしか

爪 切れないってことになるよね?

平日の朝に
切る時間なんかないし

会社や学校で
切るわけにもいかないし。

あ~ そんなこと
考えたことなかった。

満は 昼でも夕方でも
自由に爪 切れるからね。

なるほど そういうことね。

(爪を切る音)

えっ。

自分だけが知らなかったことが
そんなショックだったの?

別に。

姉ちゃんも そういう立場になった
ってことだよ。

立場?

小さい頃は 自分が親を欺く立場の
人間だっただろ?

欺いたことなんかないし。
いや 何 言ってんの?

だって 俺 何回 協力させられた
と思ってんの? 姉ちゃんに。

全然 覚えてない。
えっ?

じゃあ あの中学の時の映画は?

映画?
いや ほら 何か ほら

姉ちゃんが
中1か中2ぐらいの時にさ

男とデートで
映画 見に行くっつって。

あ~ 思い出した。

最初 「友達と行く」って言ったら
男のニオイを察知した

お父さんが
許してくれなかったのよ。

そんで 俺を連れてくってことに
して 親父 だましたじゃん。

私たちが映画 見てる間
どこにいたんだっけ?

あ~ 公園で友達と野球やってた
で 夕方に俺のこと迎えに来て

映画のあらすじ
何回も聞かされて。

フッ…。

そんで 「家に帰ったら
見て来たかのように振る舞え」

…っつって主人公の動きまで
特訓させられたんだよ。

ひどい話だねぇ。
だって

俺 映画の内容 全く知らないのに
訳も分からず

家じゅう走り回されたからね?
あれ 何の映画だったっけ?

えっ? えっ ウソでしょ?

初めてのデートで見た映画
覚えてないの?

過去は切り捨てて
生きて来たからね。

え~ 何だっけ? あの映画。
自分だって覚えてないじゃん。

だって 俺 その映画
見てないからね。

それは悪かったけど…。
ほら…。

ほら あの…
あの人が出てるやつじゃん。

そうそう あの有名な男の人ね。

あ~ もう 顔はもう出てる。
ちょっと細長くてさ。

そうそう
横を短めに刈り上げてて。

え~と 待って待って…。

トム・ハンクス!
そう! トム・ハンクス トム・ハンクス!

『ビッグ』じゃなくて
フィラデルフィア』じゃなくて…。

えっ 『フィラデルフィア』じゃない?
違うよ 絶対 違う。

うわっ 絶対 先に思い出してやる。
気が散るからちょっと黙っててよ。

(殻を割る音)

(爪を切る音)

何か… しつこく 「エビ食べたい」
って言わされたんだよ。

卓球が出て来るんだよ。
両手にラケット持たされて。

シュリンプじゃなくて…。
(爪を切る音)

「ファ」とか 「フィ」とか…。
(殻を割る音)

(爪を切る音)
(殻を割る音)

(爪を切る音)
(殻を割る音)

(2人) 分かった!
ちょっと待って 俺 先に言う…!

待って せ~ので言おう。
せ~の? せ~の?

(2人) せ~の…
『フォレスト・ガンプ』!

お~ 気持ちいい。
いい映画だったな~。

いや ここまで思い出せなかった
くせに よく言うわ。

意外と『フィラデルフィア
近かったね。

「フォ」と「フィ」だからね。
何 騒いでんの?

あぁ 何か 昔 姉ちゃんが
初デートで見た映画を

思い出してたんだけど
役者の名前 出て来んのに

タイトル 全然 出て来ないの。
スマホで調べればいいじゃん。

バカだね~ 人生の楽しみを
自ら放棄して どうすんだよ。

時間の無駄だと思うけど?
はいはい そうやって どんどん

つまらない人間に
なってったらいいよ。

最短の時間 最短の距離で
歩く人生に

面白い木の実は
落ちておりませんから~。

「面白い木の実」って何よ?
ナビもネットも使わずに

遠回りした人だけが
見つけることのできる

小さなご褒美のことだよ。

その映画 何て映画だったの?

聞かれてるよ。

『フォレスト・ガンプ』。

名前は聞いたことある。
随分 前の映画だからね。

今度 見てみようかな。

私も 久しぶりに
見たくなったなぁ。

満兄ちゃん DVD借りて来てよ。
自分で借りて来いよ。

だって 暇でしょ?
えっ 君たち 親子そろって

ひとを何だと思ってるわけ?

もう寝るね。
「寝るね」じゃないんだよ。

おやすみ。

おやすみなさい。

銀杏 食べる?
うん。

じゃ 1杯 飲んじゃおっかな。

うん じゃあ
これ フライパンでやって来て。

どうしてよ?
『フォレスト・ガンプ』 の貸しじゃん。

もう とっくに時効でしょ!
あ~ じゃあ ジャンケンね。

ん~… 最初はグー!

(2人) ジャンケン ポイ!
は~い! 勝った~!

面倒くさいなぁ!
ねぇねぇ。

ねぇ 何でパー出したか分かる?

ガンプの 卓球のまね。

20年越しの復讐のスマッシュ!

うるさいんだよ。
ハハハ…。

サッ サッ サッ…。

フフフ…。
何? その笑顔。

「やれ」って言ったじゃん これ。
悔しい!

チョレイチョレイ

♬~

(爪を切る音)

(爪を切る音)

(爪を切る音)
(口笛)

♬~

はい はい はい…。

ちょっと ゆっくり ゆっくり…
ゆっくり行こう?

よいしょ。

コウちゃん 今日でお別れだね。

達者で暮らせよ ん?

よ~し よしよし…。

無視?

♬~

♪~

♪~ (拍手と歓声)

(田原) やってるけどさ
しっくり来ないんだよな…。

(駒野) あれ? 「ズタボロ」の
ボーカルの人じゃないですか?

何で あいつがいるんだよ?

(駒野) 小雪ちゃん
仲良くしてるみたいですよ?

仲良くしちゃダメって
言ったのになぁ。

(田原) おっ!

こっちに来てから
体のあちこちが痛いんだよね。

布団と枕が
合わないんじゃないの?

だって 向こうの家でも
使ってたやつだよ?

私も変な夢ばっかり見るし
寝不足でつらい。

そういえば私も 顎が痛いのよね。
私も顎が痛い! 何で?

喋り過ぎじゃない?
それだ。

そんなに喋ってるかしら?
あいつのせいだよ。

おばあちゃん 私たちが来る前も

満兄ちゃんと
あんなに喋ってたの?

ううん ほとんど
会話なんてなかったわよ。

じゃ 絶対 満のせいでしょ!

でも 光司さんは日に日に顔色が
良くなってる気がするんだけど。

こっちに来てから
すごい楽しそうだよね。

満を味方につけて 毎晩のように
飲んでるんだから

そりゃ 楽しいでしょうよ。

今日も一緒に飲むって
言ってたわよ。

もう満に これ以上
好き放題やらせておけないわ。

止めても無駄よ。
余計 面倒なことになるだけだし。

フフフ 私に考えがある。

イェ~イ!
(駒野) イェイ!

イェ~イ! すごい良かったよ。
(小雪) いや 最後の曲の途中に

入って来たの見えてますから。
客の満足そうな顔 見てたら

あ~ いいライブだったんだな
って分かるよ。

今日は2か所しか
間違えなかったもんね?

(小雪) 3か所です…。

でも 必死にごまかそうとする顔に
哀愁と諦観があって良かったよ。

唯一無二の顔だって。

も~う 2人とも
もう 来ないでもらえますか?

(田原) コウちゃん! 元気?

ハイボール下さい。
(店長) はい ただ今。

スーツ着ると
そんな感じなんだね。

そっちは?
俺?

新しいバンド始めたんだけど
全然ダメ。

田原と うまくやれるヤツなんて
この世にいないよ。

だから コウちゃんの偉大さを
痛感してるわけ!

何 言ってんだよ。

「ズタボロ」 もう一回やらない?

おちょくってんのか?
「また聴きたい」って

言ってくれる人もたくさんいるし。
もう やめたんだよ。

俺に関わんな。

でも 小雪から聞いたよ?

処分できなかったベース
店で預かってもらってんでしょ?

俺 本気だからさ。

アハっ また連絡するわ。

お疲れ~。
(小雪) あ~ お疲れさまです。

よかったよ~。
ありがとうございます。

(田原) すげぇグルーヴ 感あったよね。
えっ ホントですか?

(田原) エッジも利いてたしさぁ。

(光司) ハァ…。

まったく… どの口が
再結成なんて言うんだよ。

(駒野)
僕は普通に楽しみですけどね。

全然 興味ないんですか?
(光司) あるわけないじゃないの。

でも 母さんから聞きましたよ。

春海の小学校の時の夢が
ミュージシャンだった

…って聞いて すごい
うれしそうな顔してたって。

だからって また音楽をやる
っていう選択肢はないから。

そんなに かたくなにならなくても
いいんじゃないですか?

そうですよ。
もし やるにしたって

田原とやる気はないよ。
おっ。

ちょっと前向きな発言が
出て来ましたね。

(光司) 正直…
たまに うずいたりはするのよ。

そりゃ そうですよ。

音楽のうずきって
他に代えが利かないんだよな。

母さんとウチで吹き矢なんて
やってる場合じゃないですよ。

いや あれはあれで
ばかにできないんだけどね。

作りましょうか。

そうだ… これ返しとくわ。

あぁ… オーナーからの
相談なんですけど

コウスケの散歩を
明日まで延長できます?

俺は全然 大丈夫だけど。

もう日本には
帰って来てるんですけど

いろいろと
バタバタしてるみたいで。

オーナーって この店以外にも
事業やってるの?

美容とIT系の会社がメインで

新たに人材派遣の会社を
立ち上げるみたいです。

めちゃくちゃ やり手じゃないの。
じゃなかったら

あんなマンション 住めませんよ。
そんなにすごいんだ?

ホント
ウチ帰んの 嫌になりますよ。

今週 外で何回 飲んで
帰って来たっけ?

申し訳ございません。

来週は極力 外での飲酒は避ける
方向で調整しております。

先週も似たようなこと
言ってたけど?

夜 飲み歩くことぐらい
別にいいだろ?

今日だって 俺が無理やり
誘ったんだからさぁ。

文句あるんだったら 俺に言えよ。

そうね… 好きな音楽やめて
一生懸命 働いてくれてるのに

うるさく言い過ぎたかもしれない。

え?
そんなことないです。

こちらに来てから 気が大きく
なってるのは確かですから。

ううん 私が悪いのよ
これから気を付けるから。

何 何? どうしたの?
何かあったの?

これ 光司さんの。
お母様…。

いつも ありがとうございます。

(キーボードを打つ音)

お風呂場の電球
買って来てくれた?

ヤ~ベェ!
ごめん 完全 忘れてた。

まぁ でも

別に なくても入れんだろ。

うん そうだね。
え?

(房枝)
脱衣所の電気だけで十分よ。

もう電球 付けなくても
いいんじゃない?

エコだしね。
(房枝:綾子) うん。

ちょっと何なの? みんなして
気持ち悪いんだけど…。

え?

(房枝) よかったわね~
お家 キレイにしてもらってるの。

姉ちゃんたちは?

3人で 家のリフォームの様子
見に行くって。

ボルトの家も
リフォームしてやるかな。

今日 夕飯どうする?
家で食べる?

うん 夕方 ちょっと出るけど
すぐ戻って来るから。

じゃあ 帰りに
牡蠣 買って来てくれない?

牡蠣の土手鍋にしようと思って。
あと風呂場の電球でしょ?

うん そうね
1000円あれば足りるかな?

念のため2000円ちょうだい。
はいは~い。

ねぇ…
昨日から何か おかしくない?

ん? おかしい? 何が?

普段ならさぁ もっとさぁ
突っ掛かって来るのにさ。

みんな 俺と話すこと避けてない?
そんなことないわよ。

今だって 普通に話してるでしょ。

はい お願いしま~す。

よし はい こっちもね。

よし… よっ。

(ドアが開く音)

(明日香) あなたが満君?

あっ はい。
あ~…。

あっ はじめまして。

三枝明日香です。

はじめまして 岸辺 満です。

ごめんね こんな格好で。
いや…。

時差ボケで変な時間に眠くなるの。

えっ… じゃあ さっき来た時
いたんですか?

うん 寝てたから
全然 気付かなかった。

あと 私がやるから 座ってて。

おいで! コウちゃん
おいで おいで~。

お兄さんに散歩してもらったの?
明日はママと行こうね~。

コウちゃ~ん。

ただいま~!
(房枝) おかえり。

はぁ~ お腹すいちゃったよ。
もうちょっと待ってね。

満の牡蠣が来たら
すぐ食べられるから。

満君
買い出しに行ってるんですか?

そう 夕方 用事があるけど
すぐ戻って来るって言うから。

なるほど。
土手鍋 久しぶり~。

あっ 取り皿 用意しときますね。

お家 どうだった?
もう結構 出来てたよ。

そう 楽しみね。

あと1か月半も
かかるのかな?って感じ。

(房枝) ふ~ん 新しいお家で
勉強 はかどりそう?

どうだろう
前の部屋のほうが好きかも。

また そういうこと言う。

(シャンパンの栓が開く音)

お酒 飲めるでしょ?
ええ。

あっ でも あの そろそろ…。

満君って いくつ?

31です。

やっぱり そうなんだ。

えっ 「やっぱり」って?
海星からは

信頼できる人だってこと
ぐらいしか聞いてなかったから。

もっと若い子かと思ってた。

どうしてですか?

だって 犬の散歩のバイトを
突然 引き受けてくれる人なんて

大学生ぐらいしか
いないかと思ってたから。

あ~…。

もっと若い子のほうが
よかったですか?

ううん そんなことない
年が近いほうが話しやすいし。

ほい。

カンパ~イ。

うん。

もう1杯 飲む?
いや ごちそうさまです。

この後 用事あるんで。
あっ 最後にお使い頼んでもいい?

食べるものが何にもないの。

お願い。

まぁ 別にいいですけど。
やった!

心配しないで その分のお駄賃は
ちゃんと支払うから。

えっと 買う物…。

♬~

お待たせしました。
ありがとうございます。

♬~

すいません あの…
お店って何時までですか?

(店主) 8時だよ。

後で来ます。
(店主) はい。

ローストビーフ
イタリアンサラダをお願いします。

(イタリア語)
はい はいはい。

チャオ!

(呼び出し音)


(振動音)

牡蠣 買って来ましょうか?

(房枝) もうちょっとだけ
待ってみない?

入れ違いでダブったら
バカらしいからね。

そんなこと言ってたら
お店閉まるよ。

最悪 冷凍の鶏肉もあるしね。

絶対 嫌なんだけど。

おっ 帰って来た。

もう 遅いよ!

まさか こんなにも頼まれるとは
思ってなかったんでね。

しかも 一軒一軒が
結構 離れてましたから。

もしかして怒ってる?
別に怒ってませんよ。

お釣り ここ置いときます。

お駄賃 そのお釣りで
足りるかしら?

それじゃ足らないか。
いりません。

えっ 何で?
お金に困ってるんでしょ?

別に 困ってなんかいませんよ。

お金に困ってないのに
30過ぎて

ひとん家の犬の散歩なんて
するかな?

動物が好きだし
コウスケが かわいそうなんでね。

いや 絶対ウソだね。

それは あなたが 人間は
金でしか動かないと思ってる

寂しい人だからですよ。

じゃあ 満君は何で動くの?

困ってる人がいたら助けるという
当たり前の理由です。

じゃあ コウちゃんの散歩代
払わなくてもいいんだ?

それで あなたの胸が痛まないなら
いいんじゃないですか?

うん 私は全然平気。
つまり 払いたくない

…ってことですか?
ん~…。

別に どっちでもいいんだけど

払わないほうが
面白そうかなって思って。

ホントに かわいそうな人ですね。

そう? コウちゃんの散歩を
1週間もしてくれたのに

報酬を受け取れないほうが
かわいそう。

金をチラつかせたり
引っ込めたりして

ひとが動揺する姿を見るのが
そんなに楽しいんですか?

ううん そうやって

男の子が だんだん
ムキになって行く顔が好きなだけ。

フフっ。

海星は
あなたが こういう人間だって

知ってるんですかね?
えっ 「こういう人間」って?

ひとが せっかく
熱々を食べてもらおうと

急いで買って来た食べ物を
開けようともせず

しまいには
報酬も払いたくないとゴネる

心ない守銭奴だって
分かってて働いてるんですかね。

ごめんよ ごめんよ!
じゃ 一緒に食べよう。

食べませんよ。

だって ほら
1人じゃ食べ切れないよ これ。

家族と ごはん食べる約束
してるんで帰ります。

待って。
報酬は いりませんから。

もうちょっとだけ いてよ。
失礼します。

困ってる人がいたら
助けてくれるんじゃないの?

あなた 何も困ってないでしょ?

今日 誕生日なの。

え? ウソでしょ?

免許証 見せようか?

お願いします。

ごはんだけ

一緒に食べて
もらえませんでしょうか?

(光司)
うん 鶏肉も結構イケますね。

牡蠣が食べたかったなぁ。

また近いうちにやるから
我慢して食べて。

あいつは どこに行ってんの?

ジャージーで出掛けたから
散歩のバイトじゃない?

犬の洋服が3万もするんですよ。

高っ!
そんなに お金持ちなの?

うん いくつも会社を経営してる
やり手の社長で

しかも 美人らしいんですよ。

何歳ぐらいの人?

35って言ってたかな。
そんなに若いの?

すごい部屋に
住んでるみたいですよ。

満君 「家に帰って来るの嫌になる」
って言ってましたから。

じゃあ もう
帰って来なくていいよ。

(シャンパンを注ぐ音)

満君のおっしゃる通りですよ。

私は寂しい女なんです。

本気で寂しい女だなんて
思ってないから。

見てたでしょ?

誕生日パーティーに 友達が たくさん
集まってくれてるような

自撮りの写真をSNSに上げて

充実した生活をアピールするような
寂しい女なんです。

ホントに寂しい人は

こんなステキなマンションに
住めないから。

この広い部屋に
1人で住んでるから

より一層 寂しくなるんでしょ。

水族館の巨大な水槽に

たった一匹の
小さなイワシが泳いでたら

寂しいでしょ?
どう見てもイワシじゃないでしょ。

じゃあ 何?

人魚?
自己評価 高くない?

誕生日だから~。

ちょっとぐらい調子に乗っても
許されると思ったの!

あら? ん?

何か だんだん
人魚に見えて来たなぁ。

お世辞は嫌いなの。
どうしろっていうんだよ。

それに

一人暮らしで犬を飼い始めたら

結婚は遠のくって
いわれてるでしょ?

大丈夫 あなたもコウちゃんも
人目を引く存在だから

散歩してたら
結婚につながるような

ステキな出会いが
きっとあるから。

もし出会ったとしても
バツイチだよ。

ウチの姉ちゃんだって
バツイチだけど再婚したしね。

いや それは お姉様が
よっぽど性格がいい方なのよ。

いやいやいや あなたに似て

気が強い 口悪い 自分勝手の
三拍子そろった

非常に残念な女ですけど
再婚できましたから。

やっぱり 残念な女なんでしょ。

そう誤解されやすいけど

繊細で かわいらしい人だ
ってことは

話してれば分かるから。

たった一回 会ったぐらいで
私の何が分かんのよ。

だって 知ってほしいんでしょ?

話を聞いてほしくて
俺をここに残したんでしょ?

もうちょっと素直になりなさいよ。

分かった。

ごめんね。

別に謝んなくていいけど。

初対面だから

満君には こんなこと言うの

ちょっと早過ぎるかなって
思うんだけど…。

私ね…。

海星にフラれてるの。

そんなバカな…。

従業員にフラれてる社長ほど
寂しい女っている?

いや でも… あいつは 何か

「僕なんかじゃ 相手になるような
人じゃ ない」みたいなこと

言ってましたけどね。
いや 同情されてるのよ。

フラれた年下の従業員に
同情されてるような寂しい女なの。

まぁ でも 私情を挟まずに
海星を雇い続けるっていうのも

なかなか
できることじゃないしね。

先に 私情 挟んだの
私のほうだからね。

なるほど 確かにそうだ。

はぁ…。

今日は ありがとね。

こちらこそ
いろいろと ごちそうさまでした。

お金は まとめて
海星に渡しとくから。

鍵 ここ置いときます。

まだ持っててくれない?

コウちゃんのお散歩 また
お願いするかもしれないから。

了解っす。

鍵だけ閉めてってね…。

おやすみなさい。

ハッピーバースデー。

♬~

≪パス≫

あら 皆さん おそろいで。

えっ 俺が戻るまで
起きて待っててくれたの?

パス。

もしかして 俺が牡蠣買って来るの
ずっと待ってた?

パス。
パス。

あ~ なるほど~。

怒りの姿勢を示すために

わざわざトランプまでして
無視しようっていう作戦ですか。

眠たいだろうにね
ご苦労さまで~す。

(光司) パス。

パス。

え? 誰が 今 大富豪なの?
パス。

う~ん 顔だけで判断すると…。
パス。

貧民 貧民 貧民 大貧民

ごめん!
やっぱり 黙ってるの無理だ!

革命!
黙ってるほうが体に悪いわね。

いや そうだよ
家族なんだからさ

お互い 思ってることは
ぶつけ合って行かないと。

牡蠣は どうしたの?
ずっと待ってたんだけど。

うん… 大事な用ができて
抜けられなくなっちゃってさ。

家族の食事より
大事な用って何よ?

ひと言で言うなら 人命救助?
ウソつくんじゃないよ!

このゲーム
最後までやりませんか?

もう終わりだよ!
せっかく革命までこぎ着けた…。

お風呂場の電球は?
え? だって 必要ないんだろ?

でも コンビニ寄って
帰って来たんでしょ!?

あぁ ビールとつまみ 買っただけ。

やっぱ あれね
高いシャンパンって 口に合わないね。

シャンパンなんか飲んで来たの?

ねぇ この家
こんな狭かったっけ?

部屋も何か暗くない?
文句があるなら

一刻も早くウチから出てったら?

うん… まっ それもアリかもね~。