ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

少年寅次郎 第4話 井上真央、毎熊克哉、泉澤祐希、岸井ゆきの… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ 少年寅次郎(4)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 本当
  2. 車君
  3. マサオ
  4. 寅次郎君
  5. お願い
  6. お兄ちゃん
  7. バカ
  8. 夏子
  9. 先生
  10. 息子
  11. お母さん
  12. ハハ
  13. 散歩
  14. お前
  15. お父ちゃん
  16. チャッ
  17. ハハハ
  18. 気持
  19. 御前様
  20. 寅次郎

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土曜ドラマ 少年寅次郎(4)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ 少年寅次郎(4)[解][字]

寅次郎(井上優吏)は中学2年になり、勉強はからきしだが、担任の散歩先生(岸谷五朗)の英語の授業だけは好き。散歩先生に呼ばれた寅次郎を待っていたのは産みの母だった

詳細情報
番組内容
寅次郎(井上優吏)は中学2年になり、平造(毎熊克哉)に批判的な視線を投げることが光子(井上真央)は気がかりだ。勉強はからきしだが、担任の散歩先生(岸谷五朗)の英語の授業だけは理解はできないけど好き。そんな散歩先生に呼ばれた寅次郎を待っていたのは産みの母お菊だった!様子のおかしい寅次郎を光子やおいちゃん(泉澤祐希)、おばちゃん(岸井ゆきの)は心配するが、ある日…
出演者
【出演】井上真央,毎熊克哉,泉澤祐希岸井ゆきの,井上優吏,岸谷五朗井頭愛海山本浩司,しゅはまるみ,石丸幹二,【語り】原由子
原作・脚本
【原作】山田洋次,【脚本】岡田惠和

 

 


「少年寅次郎」第4話でございます。

時は昭和24年
寅ちゃんは 中学2年生になりました。

(御前様)おい 寅。
あっ 御前様 どうも。

(御前様)ああ みんなに よろしく。
あいよ!

(さくら)手伝うよ。
(光子)ありがとう。

ただいま!
ああ お帰り 寅ちゃん。

おっ さくら お手伝いか。 偉いな。
うん。

あっ さっき 御前様に会って
おいちゃん おばちゃんに…。

どうした? お母ちゃん。
ん? ああ…。

何か 誰かが
店の中 見てたような気がしてね…。

気のせいかね。
ふ~ん。

どっかの俺に惚れてる女の子が
のぞいてたのかね。

「寅ちゃん いるのかしら?」なんて言って。

お父ちゃんみたいなこと
言ってんじゃないよ 全く。

いるのかい そんな女の子。

さあな。
何だい。

こんにちは。
ああ どうも。

いらっしゃいませ。
どうぞ。

(お菊)ちょっと… 何やってんの。
せっかく一番いい下駄 履いてきたのに。

あ~ あ~あ…。

(ため息)

皆さん 覚えているでしょうか?
この女性。

(泣き声)

名前は お菊さん。

雪の夜 生まれたばかりの寅ちゃんを
置いて消えた あの人です。

(泣き声)

何が寅ちゃんだ。 変な名前にしやがって。

二度と来るか こんなとこ。

毎度 どうも!

(平造)おい そこの
弱いくせに寅とかいうやつ。

ちょっと。
(平造)そのバカ面で
お客様の前に出るんじゃないよ。

だんごが まずくなるだろうが。

そうだ おめえ 配達行ってこい。
配達?

(竜造)そんなのねえだろ。 なあ。
(つね)うん。

渡し船でも借りてな
江戸川を ず~っと ず~っと下ってけ。

浦安っていう漁師町がある。
そんなとこ行って どうするんだよ。

そこで アサリでもとって

静かに暮らせばいいや。 なあ。

(竜造)兄貴 言い過ぎだろ いくら何でも。

お父ちゃん ひどい。
えっ どこが?

(泣き声)
(つね)さくらちゃん。

そりゃいいかもな!
そしたら 毎日 アサリが食えるんだろ?

なあ。 あっ おばちゃん。
(つね)へっ?

おばちゃん アサリ好きだったもんな。
送ってやるよ 俺が。 なっ。

ありがとう。 俺には ハマグリな。

やなこった。
何だよ それ。

(笑い声)

ちょっと出かけてくらあ。
どこ行くの? お兄ちゃん。

あ~ 浦安だよ 浦安。

♬~

うわあ~!

(荒い息遣い)

♬~

あっ うわ~!

いってえ…。 あっ…。

(散歩)Robinson Crusoe
was born in England.

(一同)Robinson Crusoe
was born in England.

違う違う違う。
ロビンソン クルーソー

ワズ ボーン
イン エングランド。

(一同)ロビンソン クルーソー

ワズ ボーン
イン エングランド。

みんな なまってるらべや。

みんな なまってるらべ。

こら。
(一同)こら。

(笑い声)

(タンクロー)寅ちゃんは
英語の時だけは起きてるな。

車君。 車 寅次郎君。
はい。

楽しそうだね 君は。 好きか? 英語。

好き… だべ。
(笑い声)

それは えがった。 先生もうれしい。
じゃあ 読んでもらおうかね 車君。

う~… やっぱり好きじゃねえべよ。
何でだ?

だってよ 俺んちは だんご屋だぜ。

英語できるようになっても
しょうがねえよ。

そうだったな~。 家庭訪問に伺った時に
出してもらった草だんご

ありゃ うめがったな~。
車君は 店の跡を継ぐのかね?

あ~… どうかな。 ハハハハ…。

ディス イズ デスクだべ。
(笑い声)

じゃあ これは?
ああ これ? あ~ ディス イズ…

コクバンだべ。

困ったもんだよね あの なまりにも。

本当の英語じゃないよな あれは。

マサオ。

お前 そんな勉強しても
無駄だろ お前は。

まっ せいぜい頑張れよ 貧しい庶民たち。

おい ちょっと待て。

「しょみん」って 何だ?

分かんないのに怒るな。 お前らのような
石っころみたいなやつらのことだ。

なあ マサオ 何で お前は
何を言われても怒んないんだ?

怒ってる暇は 俺にはないからね。
それに あいつも大変らしいよ。

お父さんは 偉い役人さんらしくて
いい成績とって いい大学行って

お父さんと同じ仕事をしなきゃ
いけないらしい。

本当は野球がやりたいらしいけど
できないんだ。

だから 八つ当たりしてるんだね。

ふ~ん。

特に寅ちゃんは腹立つんじゃないかね。
何でだよ。

何にも考えてないように見えるからさ。

はっ? 俺だって いろいろあるわ。

どんな?
どんなって お前… いろいろだよ。

そうか… そうだよね。
何もない人なんて いないよね。

そんなに言われちまうとな
ハハハ ハハ…。

あっ なあ 頼みがあるんだけど。

おっ 何だ? 何でも言ってみな。

俺んち 来てくれないか?

うん?

あっ…。

家見ても 驚かないでくれな。

ああ… うん。

ただいま。
お帰り。

お帰り。

マサオ 誰かと一緒なのかい?
誰だい?

友達だ。 寅次郎君っていうんだ。

えっ。
友達か? マサオの?

あ… あの 車… 車 寅次郎という
あの ケチな者でございます。

その あの…。

ああ…。

ごめんね。 急に触られて驚いちまうよね。
ごめんね。

いや… ハハ…。

寅次郎さん…
マサオのこと よろしくお願いしますね。

よろしくお願いします。

私たちが こんなだから
マサオには負担ばっかりかけちまって…。

うれしいです 来てくれて。
ありがとう… ありがとう。

いや… それほどのもんじゃ…。

そうだよ それほどのもんじゃないよ。

(笑い声)

マサオのそんな言葉 初めて聞いたよ。

お友達に
そんなこと言えるようになったんだね。

よかった。
本当だな。 ありがとう 寅次郎君。

私たち 按摩はうまい。 商売だからね。
どうだい 寅次郎君 サービスだ。

凝ってないね 全く。
そんな…。

えっ 本当に? 全然 凝ってない?
やってみろ お前も。

いつでも おいでね。 もんであげるから。
あっ 全然 凝ってない。

だろ。
すごい 柔らかいよ。

また 是非 お願いします。

よう 寅。
おいちゃん。 配達かい?

おう どうした。 まるで
何か考え事でもしてるような顔して。

いいね おいちゃんは のんきで。
何だ お前 それ。

家族だかさ 親子とかって
いろいろなんだな。

どうした?

お父ちゃんはさ…。
ん? 何だ?

う~ん… いいや。

何で 兄貴が お前に
いちいち突っかかるのかってことだよな。

あれはだな
一見 冷たく見えるかもしんねえが

兄貴なりの あれは考えがあってだな

お前への深い愛情とでもいうか…。

本当に そう思ってんのか?

う~ん…。
いいよ もう ハハ…。

いろいろなんだな。

お前 大人になったね~。

いいね おいちゃんは のんきで。
だから 何だよ それ。

(笑い声)

♬「あの娘可愛やカンカン娘」

じゃあ 商店街の会合へ ちょっくら。

ああ じゃあ 後で何か届けようか?
おしるこでも こさえて。

ねえ つねちゃん。
そうだね~。 えっ?

そうしよう。
手伝うよ。 ありがとう。

いやいや 難しい大事な話だからな
おしるこなんか食ってる場合じゃねえよ。

へえ~。
へえ~。

うるせえぞ ちび嫁。
はっ? 何だい それ。

(平造)あ? (つね)あ?
お兄ちゃん 遅いね。

家出でもして
もう帰ってこねえんじゃねえか?

は? なんてこと言うんだい あんた。

では 行ってまいります。

お父ちゃんは 何で あんななの?

えっ?
さくら?

だって お母ちゃんがね
お兄ちゃんのことをさ

気に入らないとか
つい意地悪しちまうとかさ

そういうのは分かる。

えっ?
どういうこと?

まま母だからさ お母ちゃんは。

えっ… あっ… 私のこと?

まま母? あ… そうか。

読んだ本とかだと 大抵そうだよ。
まま母は 意地悪したりするんだよ。

そうなの?
どんな本 読んでんだい?

お父ちゃんにとってはさ お兄ちゃんは
れっきとした自分の子じゃないか。

何なの? 一体…。

ああ もう やだ。 考えるのも嫌だ!

ねえ つねちゃん。
何だい?

うちの人 さくらが言うように
寅ちゃんに あれだろ?

うん そうだね。

こういうのってあるかね… つまりね…。
うん。

つまりさ さくらの言うとおり
自分の子だもの 本当は かわいいわけさ。

ほう。
でも 私が あの子を憎まないために

あえて冷たくしてるって あるかね?

ごめん 光子さん… ないよ。

だよね。
私も今 言いながら違うなって思った。

何だい それ。
フフフ…。

でもさ 最近 ちょっと怖いんだ。
怖い?

寅ちゃんがさ 当たり前のことだけど
どんどん大人に近づいてきてさ…。

でも うちの人は相変わらずじゃないか。

小さい時は 寅ちゃん 何言われても
しゅんとしたり そんな感じだったけど

今 時々 顔が怒っててさ…。

おっかない顔するんだよ…。

無理もないんだけどね。
何だか ドキッとしちまうんだ。

へえ~…。

私が悪いのかもしれないけどね
何にもしてやれなくて。

何言ってんだい。

戦争から帰った時は うちの人
人が変わっちまったみたいで

そこから ようやく
今の駄目男に戻ってさ…。

駄目男でも ちょっと ホッとしちまって。

(竜造)ただいま。
ただいま。

あら お帰り。
(つね)一緒だったの?

おう そこで偶然。 なっ 寅。
うん。

(つね)いいね あんたは のんきで。
はあ? 何がだよ。

(つね)全部だよ。

お父ちゃんは?

出かけたよ。

ああ 腹減った。

よし 今日の晩ごはんは 竜造さんの…。
おっ?

苦手な きゅうりの酢の物にしようかね。

はあ?
(さくら)お兄ちゃん。

おお さくら。 宿題か? 偉いな。

お兄ちゃんは? 宿題あるの?

相談に乗ろうか?
悪いな 頼む。

え~ ちょっと寅ちゃん。
向いてないんだよ 勉強。

何だよ それ お前。
ハハハハ。

よいしょ。

あいたたた…。 年かね~。

のこった!

タンクロー 勝ち!

じゃあ 寅ちゃん 帰るね。
おう マサオ。

父ちゃん 母ちゃんに よろしくな。
(マサオ)うん。

先生 さよなら。
さよなら。 さよなら~。

わっ。
あっ…。 ああ どうされましたか?

あの…
2年に 車という生徒がいるんですが。

ええ はいはいはい 車 寅次郎君。
私 担任です。

えっ…。
えっ?

あっ…。 ああ…。
あの子の先生でいらっしゃいますか?

はい。
先生…。

えっ? あれ? あれ? あの あっ…
いや あれ…。

参ったな…
いやいやいや あれ~ ちょっと…。

(お菊)先生…。
あの あれ あっ…。

はっけよ~い のこった!

(騒ぐ声)

ああ いたいた 車君。

ちょっと お話があります。
お話?

ああ 何か叱るわけじゃありません。
えっ?

会議室へ すぐに。

ああ…。

はあ…。

≪(散歩)さあ 入って。

すまんな 突然。

お菊さんっていう人を
知ってるかね?

知らない。

そうか…。 君のお母さんだそうだ。

えっ…。

君を産んだ方だ。 分かるか?

あ…。

そういう人がいることは
知ってるんだね?

どうしても君に会いたいと
学校を訪ねて見えた。

今 あっちで 待って頂いてる。

随分 迷われたようだ。

一度は会うのをやめようと
決めたそうだが

仕事の関係で遠くに行かなくてはならず
東京に来られるのも最後のようでな…。

やはり どうしても君に…。
(戸が開く音)

あっ いや…。

ごめんね。 えっと…
寅次郎さんだったね。

ごめんね 突然。

嫌だよね… そうだよね 嫌だよね
突然 現れられてもね。

しかも こんな私みたいなね…。
ごめんね ごめんね。

そうだよね…
嫌だよね 嫌に決まってるよね。

そりゃそうだ ひどい母親だもんね。
今更 何だってんだって話だよね。

そうだそうだ そりゃそうだ
そのとおりだね。 ハハ… バカ…。

ハハハ… ああ そうそうそう
私ったら バカだからさ

もうバカなのよ。
でね あんたに会えるかななんて思って

土産 土産って考えてね
バカだよね 本当に。

あんたと別れてから
もう随分たってんのに

いまだに頭の中じゃね
赤ん坊のままだったもんだから…

こんなの買ってきちゃってね。

(お菊)バカだよね…
計算すれば分かるだろって話なのにね。

アハハ… 本当に やんなっちまう。
何やってんだ 本当に。

あら… あららららら。

本当 やだね もう本当にバカ力でね…。

でね でね 今日さ
銀座のさ 文具屋に行ってね

「私の息子に贈るんだ 万年筆出しておくれ
一番いいやつをね」なんて言ってさ…。

あっ 一番いいのは
ちょっと買えなくてね。

高いんだね 万年筆。
もう万年筆の値段じゃないんだよ。

百万年筆だね ありゃ。
万年じゃ足りない。

でね これ 買ってきたんだけど
上から3番目くらい。

あっ ごめん 嘘ついた。
下から3番目くらいの値段だけど

私には これが精いっぱいでさ。

でさ… でね… で…

お願い これ 受け取ってくれないかね…。

(お菊)お願いだよ…。

(すすり泣き)

(散歩)車君…。

「お母さん」と ひと言
呼んであげてはどうだ?

ありがとう。

♬~

(お菊)ありがとう…。

ありがとう… ありがとう。

♬~

ごめんね…。

ごめんなさい…。

(お菊)ごめんなさい…。

ごめん…。

♬~

すごいな。

お前にやるよ。 俺 使わないしな。
勉強 嫌いだって知らねえんだ。

もらえるわけないだろうが バカ。

だってよ…。

ちゃんと持って帰れ。 使わなくてもな。

どうも 御前様。

これ よかったら召し上がって下さい。
おや これはまた…。

しかし まだ
小豆も砂糖も配給でしょう。

大変な時じゃないですか。

なんとか やっていますから。

では ありがたく。
はい。

皆さん お変わりないですかな?
はい もう相変わらずで。

(かしわ手)

(鐘の音)

(せきばらい)

随分と長いお参りでしたね。

ええ。 おさい銭もね
もう 有り金 全部つぎ込んだんで

願い事 よろしくお願いしますよ。

これで かなわなかったら
たまったもんじゃない。

いや さい銭は博打ではないのですよ。

はっ?
「は?」ってね あなた…。

とにかく よろしくお願いします。
つぎ込んだんで。

いや ですから…。
フフ…。

あっ… 大事なお願いなんですね。

離れて暮らす息子の幸せと…。
はい。

その父親に天罰が下るようにって。
えっ?

いや 天罰ってね あなた
それを祈られても… いいですか。

あの…。
あっ はい。

失礼ですが お子さんは?

あっ… 長男は亡くしまして
今は 息子と娘がおります。

へえ~… ど… どんな息子さんで?

これがもう やんちゃで
どうしようもなくって

勉強もできないし。

困ったもんなんですけどね。

本当に 本当に 心根がまっすぐで

何て言うんですかね
気持ちのきれいな 優しい子なんですよ。

へえ~…。

自慢の息子です。

あっ 行かないと… 電車の時間。 じゃあ。

お気を付けて。
ご苦労さまです。

ありがとう。 頼みましたよ。
よろしくお願いしますね。

いやいや ですから…。

♬~

ただいま。
(2人)お帰り。

あっ お帰り。

うん。

ああ…。

あっ? 何だ その顔は。 文句あんのか?

お帰り お兄ちゃん。
おう。

はい。

どうしたんだい? 寅ちゃん。
おなかでも痛いのかい?

食べないなら 頂き。

おう。
えっ?

(つね)怒んないのかい? 寅ちゃん。
本当に具合でも悪いのか?

お兄ちゃん?

さもなきゃ
何かやらかしたんじゃないの?

だな。 おい 寅
何やらかしたんだ? お前 こら。

熱でもあんのかね。

大丈夫。

そうかい。

あっ… あ~… あっ。

あっ…。
(つね)何やってんだい あんた。

しょうがねえだろ。

ああ ちょっと…。
フッ…。

(竜造)駄目だ こりゃ。
(つね)まだやってんのかい。

(散歩)Gulliver was a doctor
and liked to go to sea.

(一同)Gulliver was a doctor
and liked to go to sea.

よいしょ。

痛っ…。 あ~ いたたたた…。

こんなの持ってたっけねえ?

(さくら)お兄ちゃん?

大丈夫。

[ 回想 ] (お菊)失礼ですが お子さんは?

どんな息子さんで?

離れて暮らす息子の幸せと…
その父親に天罰が下るようにって。

(平造)何だ その顔は。 文句あんのか?

♬~

えっ!

えっ! えっ!

え~!

えっ え~!
(夏子)お父さん!

はい! えっ?

え~!
車君。

ハハ… どうも お父さん。

いや 誰がお父さんだ?
あっ いや…。

娘の夏子だ。 こんにちは。
いつも父がお世話になっております。

はい。
いやいや。

ここは とんでもありませんとか
こちらこそとか。

えっ?
「えっ?」じゃなくて。

面白い子。
お父さんが言ってたとおりね。

だべ?
えっ?

ハハハ。
あっ でも ちょうどよかった 車君。

はい。

♬~

どうぞ。

どうも。

何をかたくなってるんだ?
車君らしくない。

あっ ハハハ… そうですかね。

(笑い声)

あっ 車君。
あっ はい。

先日は 申し訳ないことをした。

このとおり すまん 許してくれ。

えっ えっ… えっ いや… え~。

いや びっくりした。

大人の男の人が 俺みたいな子どもに
謝ったりすんのかい?

当たり前だ。
間違ったことをしたら謝る。

大人だろうが 子どもだろうが
男だろうが 女だろうがだ。

へえ~ そうなのか?

先生といったら
俺なんかのことは 怒るもんだろ。

夏子に怒られてしまってな。

君と 訪ねてきたお母さんのことを
話したら。

君の気持ちを確かめずに
いきなり会わせるのは無神経だ。

寅次郎君の気持ちを考えろ。

えっ…。

それに
君と今 暮らしてらっしゃるお母さん

なっ きれいな方だった… うん。

フハハハ… きれい。

(せきばらい)

その方の気持ちを考えないのか
どういう気持ちでいると思ってるんだ。

そして 車君は
両方のお母さんの間で板挟みになって

どれだけ つらいと思ってるんだ。

確かに そのとおりだ。

車君…。
えっ…。

本当に申し訳なかった。 許してくれ。

えっ いや… えっ あの いや えっ…。

あ… こちらこそ すみません。

いやいや 何をおっしゃいますか。
いやいやいや…。

いやいやいや こちらこそ。
いやいや…。

何をやってんの もう。

ハッハハハ。 車君 飲むか。

はい。
うん。

えっ?
えっ?

まずいか。 教師だからな。
バカね 本当に。 もう。

(散歩)ハハハ。

美しいだろう。 だが 惚れても無駄だぞ。

死んでしまったからな。

えっ?
(散歩)ハハ…。

死んだお母さんのなのよ。

お母さん
バイオリニストだったんだけど

戦争で
あまり思うように活躍できなくて…。

だから 私が その分 思いっきり弾くの。

へえ~… お母さんか…。

♬~

チャッ チャッ チャッ チャチャ
チャッ チャッ チャ~ チャラララ~…。

(鼻歌)

(夏子)ごめんくださ~い。
あっ いらっしゃいませ。

な… 夏子さん。
どうも 寅次郎君。

寅次郎…。
君?

(さくら)
わあ それ バイオリンですか? すごい。

あっ さくらちゃんね。 よろしく。

寅ちゃん。

あっ… あのさ 学校の…。

父が 寅次郎君の担任をしております。
私 坪内夏子と申します。

あら そうですか 散歩先生の。
(夏子)はい。 あの 父が

こちらの おだんごが また食べたいって
言うものですから 買いに寄りました。

買いにだなんて とんでもない
いくらでも。

あっ いえ…
恐らく そうおっしゃるだろうけど

絶対にお金を払ってくるようにと。

(2人)ハハハハ…。
あら そうですか。

はい。 なので よろしくお願いいたします。

はい 分かりました
ありがとうございます。

よろしくお願いいたします。
(お盆で頭をたたく音)

痛えな おい!
ハハッ。

ちょっとだけ見せて?

(夏子)あっ バイオリン? ええ。

うわ~。
(2人)お~。

あっ 触ってみる?
とんでもないです。 ああ でも…。

何だよ 触るのかよ。
上手。

ふん。

(舌打ち)
あら さくら よかったね。

うん。 すごいね。
(バイオリンの音)

うん 上手。
ふん。

失礼いたします。
先生に よろしくお伝え下さいね。

これからも寅次郎を お願いいたします。
はい。

寅次郎君 さくらちゃん またね。

さよなら。

あ~あ やだやだ
何がバイオリンだよ 気取りやがって。

やだね ああいうのは。
イライラするわ。

あら これが庶民の食べ物
草だんごなのね。 はあ~。

そんなんじゃねえや…
何も知らないくせに。

あ? 何だって?

やめなよ。

おい そこのガキ もういっぺん…。

うわあ~!

離せ おいちゃん!
駄目だ 寅! 寅!

うう… 離せ おいちゃん!

寅ちゃん。

寅ちゃん!

寅ちゃん!

痛っ…。

♬~

お兄ちゃん 何で行っちゃうの?

おいちゃん おばちゃん
さくらを頼みます。