ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

赤ひげ2 第2話 船越英一郎、中村蒼、佐津川愛美、前田公輝、鈴木康介… ドラマの原作・キャストなど…

『BS時代劇 赤ひげ2(2)「優しさと嘘(うそ)と」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 源太
  2. 先生
  3. 津川
  4. 火事
  5. 大丈夫
  6. お前
  7. お父っつぁん
  8. 心配
  9. 本当
  10. 頑張
  11. 手伝
  12. 世話
  13. 母親
  14. フフフ
  15. 仕事
  16. 田山
  17. お願い
  18. お世話
  19. 火事場
  20. 勘弁

赤ひげ [ 三船敏郎 ]

赤ひげ [ 三船敏郎 ]

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『BS時代劇 赤ひげ2(2)「優しさと嘘(うそ)と」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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BS時代劇 赤ひげ2(2)「優しさと嘘(うそ)と」[解][字]

火事で大勢の貧しい者たちが怪我を負って赤ひげたちは大忙しに。患者のひとり、おりつは、同じ長屋の兄妹に「あなたたちの親は火事で死んだ」と告げることができず…。

詳細情報
番組内容
火事で大勢の貧しい者たちが怪我を負って小石川養生所に詰めかけ、赤ひげ(船越英一郎)たちは大忙しに。患者のひとり、若い娘のおりつは、同じ長屋のとある幼い兄妹に「あなたたちの親は火事で死んだ」と告げることができず、ついうそをついてしまう。そして、おりつを担当する医師の津川(前田公輝)も、やはりとあるうそをおりつについてしまう…。
出演者
【出演】船越英一郎中村蒼佐津川愛美,前田公輝,鈴木康介,上白石萌音
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】牟田桂子

 

 


(保本)<小石川養生所。

ここには
日々 多くの患者が訪れる。

遊女およねも その一人。

単なる けが人だと思っていたが
実は およねは赤ひげを恨んでいた。

ある晩 およねは
赤ひげを殺そうとする。

…が失敗。

赤ひげは
そんな およねを追い出すでもなく

けがが治るまで
養生所に置くことを決めた。

およねは これから ここで一体
何を見ていくことになるのだろうか>

さすが保本先生 達筆だねえ。

いや 私の字など癖があって
達筆とは言えない。

それに比べ 妻は 気負いのない
素直で美しい文字を書くんだ。

臆面もなく ごちそうさまでした。

まだ帰らないんですか?

これだけやったら帰ります。

かわいい ご新造さんが
寝ずに待ってるでしょうに…。

私なら 飛んで帰りますけどね。

仕事が本分ですから。
そのお堅いところが よかったのかな。

<この養生所では
入所している病人の具合を診るため

私以外の医者は
皆 住み込みで働いている>

≪(竹造)先生方 来てくだせえ!

♬~

お お お父っつぁん!
しっかり… しっかりするんだよ!

もうすぐだよ!

♬~

先生。 本郷の方が火事です。

(去定)近いな。
へえ。

保本 津川。 膏薬とサラシ
ありったけ集めろ。

田山。 お前は
竹造と身元を書き留めろ。

はい! へえ。
どうした?

先生!
こっちだ こっち。

ここに降ろせ。
はい。

ゆっくりな。

煙を吸い込んだのか?

さあ ほら 水だよ。

(津川)人手が足りない…。

(田山)名は何という。

誰か…。
(お雪)先生 失礼します。

田山。
けがの軽い者は 玄関の外で待たせろ!

はい! 待て! 待て!

これを外すな。
息ができなくなって死ぬぞ。

あけてくれ! あけてくれ!

焼き崩れた家の下敷きになって
死にそうだ!

あけてくれ。 あけてくれ かたじけない。

そ~っと 降ろせ。

ああ これはひどいな。

先生 縫う用意をします。
それじゃ間に合わん。

出血がひどい。 まずは止血だ。
お常! はい。

コテを熱して持ってこい。 コテ?
(お常)はい!

先生! お願いします。
何だ?

けが人の息が止まってしまって。

何!? 傷を洗っとけ。
はい。

あんた!
この人です。

しっかりするんだよ! あんた!
(子どもの泣き声)

あんた! しっかりして!
(泣き声)

あんた!
(泣き声)

あんた~…。
(泣き声)

(泣き声)
ああ… 置いてかないで… あんた…。

何をぼんやりしてる!

(おりつ)お願いです!
この子らを診てやってください!

どなたか お願いします!

どうした。
お願いします。 この子らを…。

名は 何と言う?
源太。 おいら平気だ。

おすまを診てやってくれ。

さあ おすまちゃん。
よし 来い。

怖かったな。 もう大丈夫だ。
(せきこみ)

上がれ。
ありがとうございます。

(せきこみ)

案ずるな。
皆 やけどのほかには大事ない。

よかった。

え~ 源太と おすまが 兄妹だな。
うん。

…で 重吉と おとくが 兄妹と。

平助ちゃんは
おじいちゃんと2人暮らしなんです。

なるほど…。

で… お前は どの子の母親だ?

えっ… あっ いえ 私は
この子たちの母親じゃありません。

むじな長屋の りつといいます。

この子らも
みんな 同じ長屋住まいで

火事場に取り残されてたんです。

親と はぐれてしまったと。

ええ。 親が見つかるまで
この子たちを預かってもらえませんか?

いや それは…。

よかろう。

私は この子たちの親を捜しに…。

待て。 まだ お前の療治が済んでいない。

いえ 大丈夫です。 私は どこも…。

ハッ!

すごい熱だ。

(泣き声)

ねえちゃん… 死んじゃうのか?

案ずるな。

水をかぶって 火事場をうろついたから
熱が上がってるだけだ。

安静にしていれば治るぞ。

津川。 あとは頼むぞ。
はい。

気を付けろよ。

熱気を吸って
喉の奥が ただれているかもしれん。

高熱が続くようだと危ない。

♬~

(泣き声)
≪おっ母 おっ母…。

(泣き声)

≪おっ父…。

(泣き声)

(泣き声)
どうした!?

どこか…。
(泣き声)

(泣き声)

どこか痛むのか?
(泣き声)

(およね)うるさいねえ。
眠れやしないよ!

分かってるよ。

大丈夫ですか? 手伝いましょう。

(泣き声)
一体 何なんだ…。

火事場で
よほど怖い思いをしたんでしょう。

無理に起こそうとしないで
なだめるしかありません。

この子たち 親を亡くしたんだね。

まだ そうと決まったわけじゃない。

小さな時分から働かされて
変な親戚に たかられたり

行く末が目に見えるようだよ。

(津川)見てるくらいなら手伝ってくれ。

フン 何で 私が…。

確かに 親が亡くなっていたら
この子らは…。

だから…
まだ 決まったわけじゃありません。

んん…。

お父っつぁん…。

♬~

うむ… 熱は下がったな。

すみません。

まだ 無理をするな。

でも あの子たちの親を
捜しに行かないと。

ここにいれば 知らせが来る。
でも…。

心配するな。

お前の親兄弟は?
あ…。

おっ母さんは
先々月 病で亡くなりました。

お父っつぁんは
上方へ仕事に行ったっきり…

もう 5年になります。

一人暮らしか?
はい。

でも 源太と おすまは
身内みたいなもので…。

源太の一家と?
ええ。

あの子たち
早くに お父っつぁんを亡くして

おっ母さんのお駒さんが働きに…。

それで 私が
昼間 2人の世話を…。

ですが 昨日は お駒さん
夜になっても帰ってこなくて…。

(お常)さあ みんな ごはんだよ!
(子どもたち)わ~い!

(お雪)これこれ! たくさん あるんだから
そう 慌てるんじゃないよ。

おりっちゃんだっけ?
はい これ。

すみません。
津川。

ここは お常たちに任せて
通い療治の者たちを診るぞ。

はい。

あの…。
え?

津川先生。

ゆうべは ご面倒をおかけしました。

まあ… 仕事なんで…。

いた~!

こら! ここは原っぱではないぞ!
静かにせんか!

わ~ 鬼だ!

(おりつ)すみません!
みんな 静かにおし!

田山 お前の声の方が
よほど うるさいぞ!

ですが
けが人の容体に障りますので。

(津川)何の騒ぎだ。
お前は 寝ていなくちゃ駄目だろう。

あの~。
(津川)はい。

こちらで 私どもの子らが
お世話になってると伺って…。

あっ 重吉!
おとく!

お父!
おっ母!

ごめんよ… じい様たちを助けるのが
精いっぱいで

てっきり お前たちが
ついてきてるもんだと…。

あっ じいちゃん!
ああっ 平助!

無事だったか。 よかった。

あの子らの身内か?
はい!

痛いとこ ないかい。

もう 離れるなよ。 ん?

(母)よかった…。
(父)勘弁してくれ。 寂しい思いさせたな。

(母)ごめんね… 大丈夫?
(父)ああ よかった。

おりっちゃん。
ほんとに ありがとね。 フフフ。

お達者で。

そうだ…。

源太ちゃんたちの おっ母さんのこと
聞いたかい?

え? いえ。

今朝方 焼け跡で
亡骸が見つかったらしいよ。

かわいそうだねえ…。

じゃあ 私たちは これで。

♬~

あんちゃん。
すまの お母ちゃんは?

♬~

どうかされましたか?
源太たちの母親は亡くなったそうです。

はあ…。
2人に告げなければなりませんね。

少し落ち着くまで待とう。

まっ 数が減った分
子守は楽になる。

火事から こっち
まさをさんも心細い思いをしてるでしょ。

今夜は帰っておあげなさい。

いえ 妻は そんな ひ弱な女では…。

人の厚意は素直に受けるものですよ。

今 帰った。
お帰りなさいませ。

今 すすぎを…。
いい。

大勢の人たちが
焼け出されたそうですね。

ああ。 けが人が ひっきりなしに来て
昨夜は大変だった。

ご苦労さまでございました。

あ~…。

あの子らには帰る家もないのか…。

え?

火事で 親を亡くした子どもたちがいる。

まあ…。

まだ年端も行かない子どもたちだ。

どう伝えたら よいのやら…。

あの… 私にも何か手伝えることは
ありませんか?

ん?
その子たちの世話でも…。

大丈夫だ。

おりつという娘が ついている。

若いが
なかなか しっかりした娘のようだ。

そうですか…。

あっ! あっ ああ…。 ああ…。

一眠りしたら… また 戻らねば…。

(カラスの鳴き声)

源太。

源ちゃん…。
どうした?

子どもたちの姿が…。

≪(源太)火事だ! 火事だ 逃げろ~!

(お茶わんを箸でたたく音)

火事だ~ 逃げろ~!

火事だ~ 逃げろ~! 火事だ~!

火事だ~ 逃げろ~!

いいかげんにしねえか!

火事で死んじまった者だって
いるってのに

ちったあ わきまえろ!

痛っ! 源ちゃん!
(津川)まあまあ まあまあ…。

子どものやることだから
大目に見てやれ。

この子らも怖い思いをして
気が立ってるだけだ。

(泣き声)

…ったく いいよな。
子どもは のんきで。

(せきこみ)

さあ 向こう行って遊べ。

すみませんでした。

2人とも言っただろう。
ここで騒いじゃいけないって。

(おすま)おっ母さんは
いつ 迎えに来るの?

大丈夫さ…。
きっと そのうち迎えに来るよ。

♬~

源太と おすまのことですが
けがも 大したことないですし

お救い小屋に移したら
どうでしょう。

親を亡くしたのは
かわいそうですが

いつまでも
ここに置いとくわけにはいきません。

まあ なんて冷たい人だろうね
田山先生は。

え?
見てりゃ分かるだろう。

あの子らが
どんなに おりっちゃんを慕ってるか。

それを引き離そうってのかい!?

ああ でも しかし…。
そう 急くな!

分かりました。

それにしても立派な娘だよ。
十七の若さで…。

あっ いえね
おんなじ長屋の人間に聞いたんですけど

おりっちゃん
昼間は源太たちの世話をして

夕方からは飯屋で働いて
その合間を縫って

おっ母さんの看病まで
してたってんですから

今どき いませんよ あんないい子。

(お常)ほんと 誰かさんと大違い…。

(津川)どうだ? 子どもたちは。

よく眠ってます。

(おりつ)この子たち
これから どうなるんでしょう…。

心配ない。

ああ見えて
先生は 情にあつい人なんでね

しばらく ここにいればいいさ。

お前もだよ。

いえ 私は
お父っつぁんが迎えに来ますから。

お父っつぁん?

もう 5年も会ってないんだろ。

ええ。

でも ちょっと前に
上方から文が届いたんです。

これなんですけど…。

死んだ おっ母さんが言ってました。

「お父っつぁんさえ帰ってくれば
暮らしも楽になる。

それまでの辛抱だ」って…。

そうか。

あの… これ…。

ん? 見ていいのか?

ええ。

何と書いてあるか
教えてもらえませんか。

あ… 私 字が読めないので。

あ…。

[ 心の声 ] 「すまない。

女ができて 所帯を持った。

俺のことは忘れてくれ。

父」。

あ…。

「達者か」。

「もうすぐ帰るから心配するな。

体に気を付けろ」と。

無事だったんですね。

ああ。

ああ… ああ よかった。

実は しばらく便りがなかったので
心配してたんです。

はあ…。

ありがとうございます。

さあ もう寝ろ。
(おりつ)はい。

♬~

(鳥のさえずり)

(お常の笑い声)

駄目だよ また思い出し…
ハハハ…!

あっ おはようございます。
何してんだ こんな所で。

こんな所とは何さ 失礼だねえ。

ここもね 人手が足りないから
気を利かせて手伝ってくれてるんですよ。

ねえ~!
(お雪)そうですよ。

寝てないと また熱が上がるぞ。

もう 大丈夫です。
体が なまっちまいますから。

おりっちゃん よ~く気が利くし
ほんと助かってんですよ。

いや 今朝の芋がらの煮つけは
塩加減が絶妙だったな。

でしょう?
おりっちゃんが作ったんですよ。

ほう 料理の腕も大したものだな。

ありがとうございます。
ほんと

いっそのこと
住み込みで働いてほしいくらいだよ。

(お常)ねえ!
フフフ。

そうもいかん。
これ以上 人は増やせないだろ。

先生方は いいですよ。

私たち2人で 3人前 働かなくちゃ
いけないんですからね。

ほんとだよ もう。
どうしたんだ。

費用切り詰めのせいで
またも改革が阻まれてるのです。

ん?

おや… あんたも何か
手伝ってくれるのかい。

はあ? 何で 私が…。

あ~ いたたたた…。

あ~ まだ 傷が痛むんだよ。

ここは 人使い荒いからね やめときな。

(お常)よく言うよ。

ま… 楽な仕事でないのは確かだが

働く気があれば
先生に頼んでみてもいいぞ。

いえ ご心配なく。

お父っつぁんが迎えに来ますから。

お父っつぁんが?
ええ。

♬~

先生。 ん?
どうしましょう。 膏薬が もうないです。

薬種問屋に頼め。

しかし 薬を仕入れる金が もう…。

そうか…。

先生。
ん? 往診は どうされますか?

佐野屋から 早く診てほしいと
催促が来ておりますが。

ただでさえ人手が足りない時に
往診など…。

いや 行こう。
あそこは金払いがいい。

留守を頼む。
はい。

人手不足が身にしみますね。

お常たちも ぼやいていたな。

おりつに いっそ住み込みで
働いてほしいなどと。

でも じきに父親が
迎えに来るようですし。

さあ… どうなんだろうな。

あ…。

あの… 読んでもらえませんか。

あの先生に
読んでもらったんじゃないのかい。

ええ…。

そんなに心配なのかい。

ごめんよ。 あんたと同じさ。

私も読めないんだ。

すま…!

おすま! おすま!

ほら…。

おいしいかい。

ええな。
お母ちゃん まだかな…。

すまも みかん食べたいな…。

(泣き声)

泣くな!

(泣き声)

あげるよ。
(泣き声)

泣くんじゃないよ!

(泣き声)

へい 大根だ。 はい毎度!

ありがとうね。
へい。

おやじ。
へい毎度! 頼んでたもんは入ったかい。

へい お待ち。

ああ ごめんね おすまちゃん。
遊ぼっか。

おや? きれいな紙風船

どうしたの?
もらった。

へえ~。

あっ 源ちゃんは?

怒って どっか行っちゃった。

喧嘩でもしたのかい?

すまが みかん食べたいって言ったから。

みかん?

い~ててて…。
源ちゃん!

源ちゃん!
どうした?

あっ 源ちゃんが いないんです。

(八百屋)待て こら! こら 待て!

待て こら!
源ちゃん!?

うりゃ~ ほら 捕まえた! この盗人め!
源ちゃん!?

あんたが この盗人の親か!
いえ… けど…。

商売物のみかんに手ぇ出すなんて
とんでもねえガキだ。

おらっ 自身番に突き出してやる!

すみません! この子も
悪気があってやったわけじゃないんです。

幼い妹を喜ばせようとして…。

悪気がなきゃ
盗みをしてもいいって言うのか!

そういうわけじゃ…。
まあ まあ みかん一個なんだろ。

金は払うから 大目に見てやってくれ。
いいや 勘弁ならねえ!

お願いです。
よく言い聞かせますので…。

どうか このとおり
勘弁してやってください!

母親でもねえなら すっこんでろ!

頼む…。 許してやってくれ。

え~い もう…
邪魔すんじゃねえよ!

待て!

その子を放してやれ。

何だよ 大先生のお出ましかよ。

悪いが
盗みを見逃すわけにはいかねえんだ!

目が行き届かなかったのは
わしの落ち度だ。

今は わしが その子の親代わりだ。

自身番へでも どこへでも行こう。

先生が… ですかい。
ああ。

いや… しかし…。

いや… もう 先生!

しょうがねえな…。

二度とやるんじゃねえぞ! うん。

申し訳なかった。

源太!
人様の物をとるなんて駄目じゃないか!

ごめんなさい。

どうも お騒がせしました。

津川さんもやりますね 土下座なんて。

ああ…。
土下座で済むなら安いもんだ。

何だ。

おりつのことか…。

おりつに 父親からの文を
読んでやったそうだな。

ええ。

あの娘を迎えに来るというのは
本当なのか。

いいえ 来やしませんよ。

「女ができて 所帯を持ったから
俺のことは忘れてくれ」と。

なぜ 嘘をついた。

なぜって… 思い余って
身投げでもされたら面倒でしょう。

本当に そう思うのか。

あの娘の強さを信じてやれ。

♬~

ごめんくださ~い。

(まさを)これは 皆さんでどうぞ。

おだんごを作ってまいりました。

おだんご!?
だんご! だんご!

(源太)食べていい?
あ~ これこれ これこれ…。

それじゃあ みんなで
向こうで おだんご 頂こう。

ありがとうございました。 わ~!
ほら だんごだよ。

だんご だんご!

おりつさん。
はい。

保本の妻です。

ああ…。

さっきの子たちは
親を亡くしたとか…。

ええ。

でも まだ… 2人は知りません。

私がいけないんです。

とっさに嘘をついてしまって…。

あの… すみません。

これ 読んでもらえませんか。

えっ?

私 読み書きが…。

あっ はい。

お願いです。 何と書いてあろうと
本当のことを教えてください。

分かりました。

「すまない。

女ができて所帯を持った。

俺のことは忘れてくれ。

父」。

あの… これ…。

おりつさん!?

おりつさん!

おりつさん!

どうしたんですか?
お おりつさんが これを…。

おりつ。

おりつ…。

おりつ…。

嘘をついたりして… すまなかった。

いいんです。

私も嘘を…。

このままだと
あの子たちも ずっと…

おっ母さんの帰りを
待つことになるんですね。

私…。

あの子たちに
本当のことを話します。

母ちゃんが… 死んだ!?

お母ちゃん 迎えに来ないの?

ごめんよ… 嘘ついて。

(泣き声)

母ちゃん…。

(泣き声)

♬~

あの子らは…。

おりつがついているから大丈夫だ。

源太は寝相が悪いんだ。

ちょっと様子を見てきます。

♬~

大丈夫か?

ええ。

お前は…。

はい。

お父っつぁんのことは
ふんぎりをつけるしかありません。

私 決めました。

この子らを引き取って

本当の身内になるって。

そうか。

新出先生が
奉公先を世話してくださったので

頑張って働きます。

うん。

まあ ここも大変だが
慣れれば なんとかなる。

え? あ 違うんです。

下野の寺子屋です。

えっ 寺子屋

住み込みの奉公人を
探しておられるそうで

新出先生が
紹介状を書いてくださいました。

ああ…。

すみません。
津川先生には お世話になりっぱなしで。

いや まあ… よかったじゃないか。

はい。

あっ…。

あの これ よろしければ…。

お世話になった お礼です。

さっき八百屋さんに行って

源ちゃんの おわびのついでに
買ってきました。

ああ…。

うまそうだ。

(2人)フフフ… フフフ…。

お世話になりました。

何か つらいことがあったら
いつでも戻ってきていいんだからね。

はい。

(お雪)
おすまちゃん 達者でね。

うん。
うん。

いいか。
おりつねえさんの力になるんだぞ。

うん!

♬~

達者でね。

いつでも 遊びに来ていいんだからね。

頑張るんだよ。

(お雪)源太!
おすまちゃんの面倒 ちゃんと見るんだよ。

おりっちゃん 頑張るんだよ!
頑張んだよ!

行っちゃいましたね。

やれやれ
今夜からは ぐっすり眠れそうだ。

ひょっとして 津川さんは おりつに…。

今頃か?

えっ。
フッ…。

<そんな津川さんのことが
私は 前より少し好きになっていた>

♬~

[ 回想 ]
(おりつ)ありがとうございます。

(お常)おりっちゃん よ~く気が利くし
ほんと 助かってんですよ。

(笑い声)

(おりつ)ちょっと!

泣いてんのかい?

(せきこみ)
はっ?

みかんってやつは… 酸っぱいね。

♬~

働き者の弟 ぶらぶらしている兄貴。
丁だ!

母親の情愛は
辰蔵より兄の伸吉に向かっています。

あの子だけは いつも私を思ってくれた。

お前が分からないよ。

頑張ってる方が 泣きを見るのさ。

兄に本当の思いを
ぶつけたことがあるのか?

俺が どれだけ苦労してきたか
分かってんのか?