ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

俺の話は長い 第4話 生田斗真、安田顕、小池栄子、清原果耶… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『俺の話は長い 第四話 「アイスと夜の散歩」・「バーニャカウダと犬の散歩」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 光司
  2. 渡利
  3. 春海
  4. 牧本
  5. ゴミ
  6. アイス
  7. 自分
  8. ウチ
  9. 会社
  10. 犯人
  11. 今日
  12. 仕事
  13. 房枝
  14. 新聞
  15. 綾子
  16. 薗田
  17. 就職
  18. お母さん
  19. 高校
  20. 昨日

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『俺の話は長い 第四話 「アイスと夜の散歩」・「バーニャカウダと犬の散歩」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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俺の話は長い 第四話 「アイスと夜の散歩」・「バーニャカウダと犬の散歩」[解][字][デ]

アイスを誰かに食べられたと騒ぐ満(生田斗真)は「犯人がこの中に居る」と探偵気取りで推理。春海(清原果耶)は、陸(水沢林太郎)と光司(安田顕)の急接近を気にする。

詳細情報
出演者
生田斗真安田顕小池栄子、清原果耶、杉野遥亮、水沢林太郎、浜谷健司ハマカーン)、本多力、きなり、西村まさ彦、原田美枝子 ほか
番組内容
大事にとっておいたアイスが、誰かに食べられたと騒ぎ出す満(生田斗真)。ゴミを捨てただけいう綾子(小池栄子)に「川に拳銃は捨てたけど撃ったのはワタシじゃありませんて言って誰が信じるよ?」「これはアイスの問題じゃない。アイスを食べたクセに黙っている犯人がこの中に居ることが問題なんです」と探偵気取りで推理する満。
一方春海(清原果耶)は、陸(水沢林太郎)と光司(安田顕)がメールしている事が気になる。
監督・演出
【演出】中島悟
原作・脚本
【脚本】金子茂樹
音楽
【主題歌】関ジャニ∞「友よ」(インフィニティ・レコーズ)
【音楽】得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】櫨山裕子、秋元孝之
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/orebana/
【公式Twitter】https://twitter.com/orebana_ntv
【公式Instagram】https://www.instagram.com/orebana_ntv/

 

 


(鳥の鳴き声)

(岸辺房枝)
おはよう! もう起きたの?

(岸辺 満)
うん 寝たの早かったから。

(秋葉綾子)
このまま朝型の生活にしたら?

俺のパンは?
あっ ごめん。

買って来なきゃ ないのよ。
(秋葉光司) あっ これ食べる?

まだ手つけてないから。
大丈夫です そんな食欲ないんで。

(秋葉春海) じゃあ何で「パンは?」
って聞くの?

しゃべってないで早く食べろ
遅刻するぞ。

満 私の黒いリュック
使ったでしょ。

あぁ あれ姉ちゃんのなの?
勝手に使わないでくれる?

そんな リュック使ったぐらいで
小さいこと言うなよ。

雑に扱ってんの分かんのよ
下のほう汚れてたし。

あれ2万ぐらいするんだよね?
2万!? えっ!?

えっ あのリュック2万もすんの?
値段は関係ない。

このスーツは上下で
1万8000円。

定価5万以上するからね!
(光司) あっ そうなの?

だまされちゃダメですよ!
女って生き物はね

「定価」を持ち出せば 簡単に
男を欺けると思ってますからね。

ごちそうさま。
(房枝) あっ 置いといていいわよ。

あっ 新聞は?
(房枝) 台所。

春海 取って来て。
嫌だ 遅刻するから。

ケチだねぇ
親の顔が見てみたいね~。

もう 朝から相手するの
しんどいんだけど。

じゃあ 「朝型の生活にしろ」
なんて言うなよ。

ねぇ?

ねぇ?

(凜菜)
今 ちょっと話してもいい?

(凜菜) 秋葉光司って
春海のお父さんでしょ?

だったら何?

どうして陸が 春海のお父さんと
メールしてるの?

は!? 知らないし。

勘違いじゃないの?

陸は 何て言ってんの?

「やりとりは してるけど

春海とは 一切関係ないことだ」
って。

(安村) お疲れさまです。
(光司) お疲れさまです。

(安村) あっ 秋葉さん
これから1杯どうですか?

あぁ…
昨日も飲んじゃったからなぁ。

悩み 聞いてほしいんです
お願いしますよ。

う~ん…。

(安村) 僕 秋葉さんのことは
リスペクトしてるんですよ。

昔 音楽かじってましたから
バンド でメジャーデビュー することが

どれだけ すごいことかも
分かってるつもりだし。

全然すごくはないって。

でも そろそろ過去の栄光は
脱ぎ捨てたほうが

いいと思うんですよね。

もう とっくに脱ぎ捨てたつもり
なんだけどね。

でも 大きい声 出すこと
ダサいと思ってるでしょ?

自分なりに… 声は張ってる
つもりなんですけどね。

(安村)
その「つもり」は やめましょうよ。

営業先の先生方には

暗くて やる気が感じられない人間
だって思われてるんだから。

そうなの?

過去の自分を断ち切って
もっと努力するか

もっと向いてる仕事を探すか

早めに決断したほうが
よくないですか?

(ラジオ:滝沢)
ゴミを回収するんだけど…。

(メッセージの受信音)

(ラジオ:滝沢) ゴミを回収すんだけど
回収し終わった後にね

また後からゴミを出すの これ
「後出し」っていうの 専門用語で。

(ラジオ:西堀)
あ~ 回収 終わった後に

出すんだ ゴミを。
(ラジオ:滝沢) 出すのよ。

(ラジオ:西堀)収集し終わってんのに。
(ラジオ:滝沢)そう

これ まぁ 取りに行かなきゃ
いけないんだけど

何でかっていったらね
クレームみたいの入れて来んのよ。

ん? 何してんの?

これ 満兄ちゃんの靴でしょ!

あっ! おぉ おぉ…
あっ 同じスニーカーだ。

これ光司さんだよね?
一緒にいたんじゃないの?

知らな~い。

どうして私の同級生が
この画像 持ってんの?

知らないって。
とぼけないでよ。

そんなに気になるなら 自分で
光司さんに聞きゃいいだろ?

そこまで興味ないし。

じゃあ いいじゃん。

でも まさか…

春海がパンプ郎さんの画像を
持ってるとはなぁ。

やっぱり知ってんじゃん!
めちゃめちゃ気になってんじゃん。

もういい!

(先生) 吹き矢を吹く時のね
これが基本動作なんですよ。

基本動作をすることに
よってですね

腹式呼吸でやりますんで
健康にいいということで はい。

ただいま。
また飲んで来たの?

あぁ 安村君が
相談に乗ってほしいって言うから。

何だったの?

後輩に対する
愚痴とダメ出しだよ。

ちゃんと割り勘で
飲んだんでしょうね?

ん… ちょっと俺のほうが
多く払ったぐらいで

ほぼほぼ割り勘だよ。

どうせ年上だからって
おごったんでしょ。

会社では安村さんのほうが
先輩だし 給料いいんだからね。

あのさ
「転職したい」って言ったら怒る?

えっ…。

本気で?

転職先の目星が付いたわけじゃ
ないし

まぁ 今すぐ どうこうって話では
ないんだけど…。

う~ん…。

今より お給料が良くなるん
だったら いいんじゃない?

まぁ そうなるよね。

会社で嫌なことあった?

ううん 全然。

何の不満もないよ。

ハァ…。

♬~


(鳥の鳴き声)

おはようございます。
今日も早いね。

あ~…。

ネクタイは
これじゃないほうがいいかなぁ。

どうして?

このノリのつくだ煮
おいしいですね。

牧本さんがくれたの。

「詰め合わせをもらったんだけど
1人じゃ食べ切れないから」って。

昨日 随分 帰り遅くなかった?

うん ごはんついでに
ちょっとだけ飲んで来たから。

誰と?
牧本さんと。

ふ~ん。

吹き矢の見学に
付き合ってもらっただけよ。

あぁ ありがとう。

違う お湯足して。
はいはい。

(諸角) いらっしゃい!
(薗田) えっ!

諸角さん バイト始めたんですか?

(諸角) バカ!
ちょっと店番 頼まれただけだよ。

ママさんは?

家に圧力鍋 取りに行った。

牧本さん 連れて。
えっ!

牧本さん
お家に上がってるんですか?

ママが脚立 押さえててほしいって
言うから

「俺 行こうか?」って言ったら
牧本さんに

「俺のほうが得意だから」って
止められて。

めちゃめちゃ
積極的じゃないっすか。

牧本さん 吹き矢のクラブに
入ることにしたらしい。

えっ だって ママさんのほうが
興味 持ってたんですよね?

あのオヤジ
完全に勝負かけに来てるよ。

ママさんのほうは
どう思ってるんすかね?

それが全く読めないんだよ。

あの人 誰にでも優しいだろ。

ちょっと 店の様子 見て来ます。

(牧本) こっちも すぐ終わるから。
はい。

あっ こんにちは お邪魔してます。

古本屋の牧本です。

まだ小学校だった頃
会ったことあるんだけど

覚えてないよね?
覚えてます。

お店の絵本 何冊か頂いたんで。

そうだ そうだ。

満と一緒に店に来たっけ。

ごゆっくり。

すぐ店に戻りますから!
ご心配なく!

(光司) ネクタイを
チラチラ見てたから

気付いてたとは
思うんだけどなぁ。

でも 何にも
言って来なかったんですよね。

うん…
やっぱり 怒ってんのかなぁ。

どうっすかねぇ。

ねぇ 陸君から また
画像が送られて来たんだけど。

「ベース尾弾乃助」。

さすがに
クオリティー落ちて来ましたね。

もう お互い10人目だからね。

そろそろ 写真集
作れるんじゃないですか?

しかもさ 今回は
「ベースを買いたいから

付き添ってくれ」とまで
書いてあって。

光司さん バンドやってたこと
知ってるんですね。

うん…
多分 春海から聞いたんだと思う。

でも ホントに
ベース買う気あんのかなぁ。

どういう意味?

光司さんと会うための
口実じゃないかと思って。

じゃあ 誘いに乗らないほうが
いいかな?

俺もさ さすがに これ以上
深入りするのは どうかと思って。

でも 会って
話してみないことには

どうして 光司さんと
接点 持とうとしてるのか

分かんないですよね。

(房枝) ≪光司さん≫

はい。
(房枝) ≪ちょっといいかしら?≫

はい!

何でしょう?

このゴミ捨てたの 光司さん?

いや 私じゃありませんが。

じゃ 誰かしら? 棒と袋は
別だから分けてほしいのよね。

あっ! それ俺のアイス
誰が食ったんだよ!?

俺は食べてないよ。
母さんか?

もし食べてたらゴミの話なんて
するわけないでしょ!

俺のアイス食べたの お前か?
私も食べてないし。

姉ちゃん どこ行った?
(房枝) お風呂 入ってる。

じゃあ 犯人は姉ちゃんしかいない
ってことになるな。

誰が犯人だって?
俺のアイス食ったんだろ?

食べてないわよ。
じゃあ誰が食ったんだよ!

ていうかさ リュックの話で散々

ひとのこと「小さい」って
ばかにしてたくせに

100円のアイスで
大騒ぎすんなよ。

100円じゃないから
250円だから!

250円!? 無職のくせに
250円のアイス食べてんの?

じゃあ ゴミを捨てたのは
綾子じゃないのね?

いや それは私が捨てたけど。
じゃあ犯人じゃん!

だから違うって!

アイスのゴミだけ捨てて
「でも食べてない」なんて

通用すると思う?
だってホントに食べてないんだから!

「川に拳銃は捨てたけど
撃ったのは私じゃありません」

…って言って誰が信用するよ!?

テーブルにゴミが置きっ放しだったから
捨ててあげたのに

何で犯人扱いされなきゃ
いけないのよ!

捨ててくれるのは
ありがたいんだけど

棒は燃えるゴミで

袋は燃えないゴミだから
気を付けてね。

あ~ ウチの地区は
どっちも燃えるゴミだったから

綾子も その癖で
捨てちゃったんでしょうね。

食べたの 光司じゃないの?
俺じゃないよ。

昨日の夜 似たような
チョコのアイス食べてたよね?

(房枝) そうなの?
いやいや確かに

これと同じアイスを食べてました。
じゃあ 犯人じゃないですか!

でも 昨日の帰りに
コンビニで買って

ゴミは2階の部屋にあるよ?

同じアイスを食べてたなんて
そんな偶然ありますかね?

しかも
250円の高級アイスをねぇ…。

そんなに疑うなら
ゴミとレシート持って来るよ。

満は このアイス いつ買ったの?

1週間前に2本買って
1本はその日に食べて

もう1本は今日食べようと思って
楽しみに取っといたんだよ。

ていうかさ 家の冷蔵庫に
入ってるものを誰が食べようと

別によくない?
ふ~ん。

犯人は春海だったか。
私じゃないし。

じゃあ 何で「冷蔵庫のものは
誰が食べてもいい」なんていう

暴論を口にしたんだい?

だって 冷凍庫に入ってる
大半のものは

おばあちゃんが買ったものでしょ。

そこに いちいち所有権があったら
牛乳飲んだり マヨネーズ使うたびに

許可 取らなきゃいけないって
ことになるよね?

日常的に食べるものは
誰が食べてもいいよ。

でも アイス プリン ケーキは
スペシャルな食べ物だ。

これを自由に 全員が食べていい
なんてことになれば

毎日 警察沙汰になるぞ?

ホントに春海じゃないのよね?
お母さんまで私を疑うの?

ウチのものは何でもお構いなしに
食べてたでしょ?

光司だって しょっちゅう
「俺のアイス知らない?」

…って言ってたし。
つまり春海は

常習犯だったってことだな?

でも 今回は
絶対 私じゃないから!

(足音)

ゴミとレシート ありました!

これで 光司さんの無実は
証明されましたね。

ハァ… もう こんな
くだらないことで もめてんの

無駄だからさ!
光司 アイス買って来てあげてよ。

分かった…
人数分 買って来ればいいかな?

この部屋から出ないでください!

♬~

これは アイスの問題じゃ ない。

アイスを食べたくせに
黙っている犯人が

この3人の中にいることが
問題なんです。

(せき払い)
ちょっと待ってください。

この中に 犯人はいないという
可能性は考えられませんか?

つまり この台所に
家族以外の人間が来て

アイスを食べたという仮説ですね。
その通りです。

怖いこと言わないでよ!

あっ! 1人いる。
えっ 誰?

古本屋の牧本さん。
犯人はあいつだったか。

バカなこと言わないでよ。

何で牧本さんが
ウチの台所にいたの?

圧力鍋を取ろうと思って
脚立を押さえててもらっただけよ。

じゃあ すぐに出てったの?

お茶 出したから
10分ぐらいいたかな?

ウソ もうちょっといたよ。
最近 牧本さんと

やけに親密じゃない?
そんなことないわよ。

私が挨拶した時
おばあちゃん 店 行ってて

牧本さん1人だったけどね…。
つまり

犯行に及ぶ時間的余裕は十分に
あったということになります。

お茶を出せば甘いものが
欲しくなるのは必然だし

何より あの顔は いかにも
アイスを盗み食いしそうな人相だ。

牧本さんを犯人扱いするなんて
失礼よ。

ちなみに 牧本さんはどっちの席で
お茶を飲まれたんですか?

ここよ。

ゴミは
どこの席に置いてあったの?

ここ。

一致してる! 満君。

そんなの
一致したって言わないの!

ここまで状況証拠が
そろっているのに

まだ牧本容疑者を
かばうんですか?

牧本さん 犯人じゃ ないよ。
どうして?

だって 私がゴミ捨てたの
今日の朝だから。

そうよ 牧本さん来たのは
今日の夕方だもの。

待って 昨日まで この席に
新聞 置いてなかったっけ?

今日は 資源ゴミの日で
まとめて出したの。

どうして新聞 取っといたの?

記事にひと通り 目を通したいから
って取っといてもらったの。

1週間分ぐらい
あったんじゃないのかな。

綾子が「読む」って言ってて
全然 読まないから

「捨ててもいいの?」って
確認したら「いい」って言うからね。

なるほど… そういうことか。

犯人 分かったの?
ええ。

この事件の犯人は…。

♬~

いません。

は?
どういうこと?

失敬。

やっぱり…。

(光司) どうして そこに
アイスがあるの?

この事件のトリックを

お話ししましょう。

<1週間前にアイスを食べた
岸辺 満は

ゴミを机に置きっ放しにしたまま
席を立った>

<翌朝 房枝は
ゴミの存在に気付かぬまま

読み終わった新聞を
その上に置いた>

<綾子は 「新聞に
目を通したいから捨てないで」

…と房枝に頼み 今日の朝まで
1週間分の新聞がたまった>

<一向に読まれずに
たまり続ける新聞を見かねた

房枝は綾子に
新聞の処分を申し出て

綾子はそれを受諾>

<今朝の資源ゴミの回収に
合わせて房枝は新聞を出し

台所に来た綾子がゴミを発見し

分別することなく捨てる>

これが
犯人なき完全犯罪の全てです!

ちょっと待った みんなに謝れ。

なぜ?
全員を犯人扱いして

結局 自分のゴミだったんだろ!
まさか満君が真犯人だったとはな。

いや 強いて犯人を挙げるとしたら
姉ちゃんだ。 ふざけるな。

アイスのゴミの上に
新聞が置かれていなければ

こんな面倒な話にはならなかった。

食べて すぐに ゴミ箱に
捨てないほうが悪いわよ!

今日はホントに許さない
ちゃんと謝るまで

絶対 許さないから!
(光司) 満君 今日は君の完敗だよ。

ハハハハ…!

いいでしょう!
負けは素直に認めましょう。

じゃあ さっさと謝ってよ。
でも この事件よりも

さらに深刻な事件が
浮かび上がって来ていることに

皆さん まだお気付きじゃない。
何? 事件って。

話をそらして
ごまかすんじゃないよ。

ごまかしてなんかない
ウチの母さんは…。

牧本さんと再婚しようとしてる。

えっ。

バカなこと言わないでよ~。
じゃあ これまで牧本さんが

ウチに上がったことなんて
あったか? 何回もあるわよ!

お父さんと居間で
お酒を飲んだことだってあるし

仏壇にお線香上げに来てくれた
ことだってあるんだから!

もし そうだったとしても
満に関係ないでしょ?

えっ?

姉ちゃんは 母さんが
再婚することに賛成なの?

勝手に決めないで!
お母さんが もし

したいんだったら 私たちが
口出しすることじゃないでしょ。

そりゃ 姉ちゃんは
自分が再婚してるから

認めざるを得ないよね。
関係ないから!

満兄ちゃんは
もし再婚相手が家に来たら

居場所がなくなるから
嫌なんでしょ。

俺は再婚に
反対してるわけじゃない

相手が本当に
牧本容疑者でいいのかって

問題提起してるだけ。
もう「容疑者」は取ろっか。

だから そんな気はないって
言ってるでしょ!

俺は牧本さん以外だったら
どんな新しい父親が来ても

快く「お父さん」って呼ぶ準備は
できてるんだ 春海と違ってね。

再婚するなら
もっと真剣に考えたほうがいいよ。

相手の資産とか健康状態とか
車の免許とか。

老後に必要な条件って
いろいろあると思うからさ。

待ちなさい こら!

満! 待ちなさいって!

満!

あ~! この…!

何で あいつは たった ひと言
謝ることができないの?

今に始まったことじゃないでしょ。

謝罪を回避するためだけに
全員 傷つけて行きましたから。

コンビニ行って来る。
こんな時間にダメよ。

散々 アイスの話 してたから
アイス食べたくなっちゃった。

俺 行って来ようか?
でも自分で選びたいし。

じゃあ 2人で一緒に
行って来たらいいじゃない?

もちろん
春海が嫌じゃなければ…。

お母さん 行かないの?
行くわけないでしょ。

じゃあ 綾子はアイスいらない?
いらないわけないでしょ。

私はバニラがいいな。
お母さんと同じのでいいわ。

じゃあ 行こうか。

俺も そのアイスにしようか
迷ったんだけどなぁ。

いいよ 自分で払うから。

バカなことを言いなさんな。

お待たせ~。

さっきの…。

ん?

さっきの 「言いなさんな」って
どこの言葉?

あぁ… どこなんだろう?

自分でも
使ったの初めてだったから。

えっ 初めて?
うん。

帰ったら 調べてみるよ。

陸と いつ連絡先 交換したの?

え… あの それは…
高平 陸君のことだよね?

他の陸とも交換してるの?
いや 違うんだよ。

体育祭の時に トイレから出て来たら
急に話し掛けられて…。

だからって交換する?

もちろん 非常識であることは
十分 承知してるけども

もし断って 春海に
不利益が及んだら困ると思って…。

黙ってて 申し訳なかった。

嫌じゃなければ
仲良くしてやってよ。

え?

あいつも寂しいヤツだからさ。

はい。

こちらこそ 喜んで。

1つ 聞いてもいいかな?

ん?

「あいつも寂しいヤツだから」の
「あいつも」の「も」は…。

誰を指してる言葉かな~
って思って。

国語のテストみたい。

文脈から考えると 俺か春海の
どっちかなんだろうけど。

そんなことないと思う。
えっ。

他にも候補 あるかな?

お母さんでも おばあちゃんでも

満兄ちゃんでも
成立すると思うけど。

じゃあ 家族5人のうちの誰か
ってわけだ。

誰が一番 寂しいんだろう?

♬~

あらっ。

♬~

♬~

気持ち悪っ。


は~い。
(駒野:小雪) いらっしゃいませ。

昨日 春海からね
「嫌じゃなければ

陸君と仲良くしてくれ」って
言われちゃってさ。

だから ベランダで
ヘラヘラ笑ってたんですか?

見てたの?

(駒野) 相当うれしかったんじゃ
ないですか?

うれしくなかったって言ったら
ウソになるけど。

もしかしたら 光司さんに 何か
期待してるんじゃないですか?

期待って?
春海が まだ

陸のことを好きだったら
光司さんを通して

状況の打開を図りたいと思っても
不思議じゃないですよね?

俺に何ができるっていうの。

彼に 「ベース買いに行くの
付き合ってほしい」って

言われてるんですよね?
(小雪) え~ 私も行きたいな。

「行きたい」って言われても…。
彼が光司さんのことを

カッコいいとか
面白いって思えば

春海ちゃんにとっては少なからず
プラスなわけだし。

もっとダイレクトに 陸君と
今の彼女を別れさせてほしいとか。

バカなことを言いなさんな
春海は まだ中3だよ?

光司さん 何 言ってるんですか?

小学生の女の子が涼しい顔して
3股 4股かける時代ですよ?

まったく恐ろしい時代だよ。

お代わり作ります。

(駒野) 満さん 来週 暇ですか?

俺が暇じゃなかったことあるか?

でも 「当然 暇ですよね?」って
言うわけにもいかないんで。

おいしい仕事でもあんの?

ウチのオーナーが1週間
海外に行くんで

犬の世話をしてくれる人を
探してて。

実家じゃ さすがに預かれないわ。

朝と夕方に散歩して
餌やりしてくれればいいんです。

マンションの合鍵も渡しますし
条件も悪くないはずなんで。

(小雪) 面接の時に一度だけ
お会いしたことあるんですけど

すっごいキレイな人ですよ。

でも 海星 そのオーナーと
付き合ってんじゃないの?

まさか。

だって 今 住んでる部屋も
オーナーの持ち物なんでしょ?

いや 格安で借りてるだけで
それ以上の関係はありません。

僕なんかが相手になるような
人じゃないんで。

(光司) それは気になるね~。

(諸角) 昨日 満に似てるヤツが
ラソン走ってたけど

あれ本人かな?
そうなの!

これまで昼過ぎまで寝てたのに
朝の7時には起きて来て

朝と夕方 マラソンしてるみたい。

規則正しい生活は 考え方を
ポジティブにするって言うしね。

重い腰を上げて
就職する日も近いんじゃないかな。

だといいんだけどね。

(渡利) お待たせしました!
サンキュ。

(犬の吠え声)

ん?

(渡利) お知り合いですか?
うん ちょっとだけね。

行くよ はい。

行くよ~って 行くよ。

はい 行くよ。

はい。

コウスケ。

コウスケ ごはんだよ。

よいしょ はい。

これはね 350円の缶詰だからね
きっと おいしいよ。

はい どうぞ。

あと このお水はね おじさんが
飲んでる発泡酒よりも高いんだよ。

だから きっと おいしいよ。

あ~ 腹へった~。

どこに行ってたの?
見たら分かるでしょ マラソンだよ。

高そうな犬を散歩させてたって
聞いたけど どちらさんの犬?

誰に聞いたの?
薗田君よ。

知り合いに散歩頼まれただけだよ。

さっき店に寄ってくれて 満に

そこの名刺 渡してくれって。

中途採用試験があるから
試しに受けてみたら どうかって。

「いつでも相談に乗るから
連絡してほしい」

…って言ってたわよ。

分かった。

いっぱい食べてね~。

♬~

僕がバンドやってたことは
春海から?

ええ お互いの父親の話を
してたので。

実は 僕の母親も離婚して
今の父親は再婚相手なんです。

あぁ そうだったんだ。

仕事のためだけに生きてる
面白みのない人ですよ。

学校の成績
そんなに悪くないんですけど

あの人からしたら
信じられないくらいバカみたいで。

お仕事は?
外務省の官僚です。

それは立派な仕事だ。

僕は春海が うらやましかったです
光司さん 面白いし

悩みとか
聞いてくれそうじゃないですか。

悩んでることがあるの?
僕でよかったら聞こうか。

えっ いいんですか?
うん。

せっかく こうして会ったんだし。

実は 恋愛のことなんですけど。

恋愛?
はい。

一番得意なジャンルだよ。
ホントですか?

うん。

何でも話してごらんなさい。
はい。

息を吸いながら
できるだけ上に上げます。

はい そこからゆっくりと
息を吐いて。

息を吸いながら
しっかりと口にくわえて。

(息を吹き込む音)

うわ。

(拍手と歓声)

(牧本) ありがとうございます。

いらっしゃいませ。

ご連絡ありがとうございます。
急に呼び出して申し訳ないね。

後輩の渡利です
同席しても構いませんか?

もちろん。
はじめまして 渡利潤平です。

はじめまして 岸辺です。

「満さん」とお呼びしても
いいですか?

ご自由に。
お願いします。

(薗田)
連絡してくれたってことは

ウチの会社に興味持ってもらえた
ってことですか?

会社には全く興味ないんだけど

薗田君という人間に
とても興味が湧いたんでね。

え? ハハハ… それは それで
とても光栄です。

取りあえず 乾杯しませんか?

ね?
うんうん。

何 飲まれます?
小雪ちゃん 生1つ。

はい。

あっ おつまみはね まだ
バーニャカウダ しか頼んでないんで

お好きなもの
何でも頼んでください。

今日は ウチが持ちますんで。


え~ 今日 湯豆腐なの?
コロッケも買って来てあるから。

メンチのほうがよかった。

高校の志望届 見たわよ。

何で あの高校が第1志望なの?
だって 行きたいから。

今の偏差値より
5も低いところよ?

だって 偏差値の高い
高校に行くのが目的じゃないし。

じゃあ どうして高いお金払って
塾 通わせてると思ってるの?

お母さんが通ってほしそう
だったから従っただけ。

ちょっと待ってよ。
入る時 言ったよね?

学力が上がれば
それだけ選択肢が増えるって。

じゃあ あの高校に行きたい理由を
教えて。

今まで あなたの口から
「行きたい」なんて

一度も聞いたことないから。

そりゃ… 制服かわいいし

校舎キレイだし
教室にエアコン付いてるし。

もっと上 目指せるでしょ?
いい高校に行けば

また その先の選択の幅が
広がるのよ?

満兄ちゃんなんて いい高校に
入って いい大学に入ったって

何の意味もなかったじゃん。

あいつのことは
今 関係ないでしょ。

私だって お母さんみたいに
自由に生きたいよ。

自分の気持ちにウソつかないで
後悔のない人生を生きたいよ。

(薗田) 渡利は 去年 ウチの会社に
入社したばかりなんですけど

それまでは
バックパッカー

世界中を放浪してたヤツなんですよ。
ふ~ん。

満さん 南米
行かれたんですよね?

何で知ってんの?
ママさんが

若い頃の話
いろいろ聞かせてくれて。

10年も前の話だけどね。
どの辺 回られたんですか?

コロンビア ブラジル ペルー
エクアドル

じゃあ ガラパゴス諸島は?
もちろん。

お~!
イグアスの滝も行かれました?

ブラジルのほうからだけね。

僕は まだ アルゼンチン側からし
見れてなくて。

渡利も大学中退してるんだよな?
そうなんです。

だから お会いする前から

一方的に満さんに
親近感がありまして。

大学中退に親近感 持たれてもね。

好きなことを突き詰めて
コーヒー屋 開いた話とか

すっげぇ食い付いてたもんな?
だって

25歳で店開いたんですよね?

それだけで
すごい尊敬してますし

あと
店 立ち上げるまでの話とか

めちゃめちゃ興味あります。

えっ 渡利君は
どうして今の会社に入ったの?

よくぞ聞いてくれました!

僕も満さんと同じように

ずっと好きなことを
仕事にしたいと思ってました。

好きなことって?

旅行と旅先で触れる 自然です。

でも
好きなことを仕事にするって

思ってる以上に
難しいことじゃないですか。

かといって収入がないと

好きだったことを楽しむことすら
できないですよね。

まぁね。

でも こんなに好き勝手やって来た
僕でも

今の会社で楽しく働けてるんで。

満さんにも ウチの会社

絶対 気に入ってもらえると
思うんです。

(房枝) まさか薗田君と「会う」って
言うと思わなかったな。

(牧本) あいつら同世代だから

何か
通じ合う部分があったのかもね。

あんまり期待しちゃ
ダメなんだろうけど

ちょっとでも興味が湧いて
スイッチさえ入れば

動きだせる子だと思うのよね。
分かってるよ。

コーヒー屋 始める時だって

バイト掛け持ちまでして
お金ためたんだから。

私が「少し援助しようか」
って言ったら

「全部 自分一人の力で
やりたいから」って 断ったのよ。

あの時は ホント頼もしかったな。

満が 次の目標を見つけるまで

待ってやりたい気持ちは
分かるけど もう6年だからね。

もう待つつもりはないの。

ここまで長引いたのは
私にも責任があると思うし。

俺にできることがあるなら
何でも言ってよ。

ママが
言いづらいことがあるなら

俺が代わりに言ったって
いいんだし。

ありがとう。

親ばかかもしれないけど

目標さえ見つかれば

情熱を持って突っ走れる子なのよ。

そこだけは まだ信じてるの。

(渡利) 僕 就職する前に ずっと
好きだった子がいたんですけど

フリーターだったんで
全く相手にされなかったんです。

先が見えないって
即行 断られたんだよな。 はい。

でも 就職したら 逆に
その子のほうから告白されて

実は もうすぐ結婚しようかって
話までしてるんです。

渡利は ウチに入って
ホントよかったよな!

はい もう最高です!
俺 無職でも彼女いたけどね。

えっ?

逆に 就職した途端に
付き合えたって怖くない?

彼女は渡利君の人間としての
本質を全然 見てないよね?

そんな人と結婚して
ホントに大丈夫なの?

えっ いや…。
あとさ

ここまで たっぷり
話す時間 与えてるのに

会社の魅力が
全然伝わって来ないってことは

渡利君
営業向いてないと思うんだ。

会社で「令和の給料泥棒」っていう
あだ名付けられてない? 大丈夫?

み… 満さんが自分の意志を
強く持ってる方だから

納得してもらうのが難しいのは
もう そりゃ当然で。

でも 渡利は 仕事ができると
評判の若手の有望株なんです。

なっ 渡利 な?

大学中退して

バイトして 金ためては
海外ふらついてたことなんて

社会に出たら もう何の役にも
立たないと思ってたんですよ。

でも ウチの会社は

そういう経験も含めて
評価してくれるんです。

自分の負い目だった部分が
強みに…。

さっきから しきりに大学中退を
アピールして来るけど

20代で
一般企業に勤めてるって

中退の無駄遣いだなって
思わない?

(薗田) 中退の無駄遣い?

完全にドロップアウト
失敗してるよね?

同じ中退として恥ずかしいから
あんまり言わないでもらえるかな。

あと バックパッカー
海外を放浪してた話。

自分のことを冒険心があって

勇敢だと
勘違いしてるみたいだけど

周りが どんどん
就職して結婚してるのに

自分だけが無職で
彼女もいないという孤独に

耐えられなかっただけじゃ
ないの?

おっしゃる通りです…。

持って行かれるな 渡利!
お前は間違ってないからな!

あと バーニャカウダの
野菜なんだけどね。

1人1本ずつなのに
1人でエシャロット3本も食べるって

社会人失格だと思うんだよね。

もしかして こういう
非常識な人間でも働けるのが

御社の売りなのかな?
申し訳ございません!

(薗田)
いいかげんにしてくださいよ!

6年も働いてない人に

何で そこまで言われなきゃ
いけないんですか!

だって最初にケンカ売って来たの
そっちじゃん。

ケンカなんか売ってませんよ。
就職してるからって

俺のこと下に見てるんでしょ?
そんなわけないじゃないですか!

(駒野) でも 満さんが来る前に
話 してましたよ。

「社会という名の列車に乗り遅れた
かわいそうなヤツだ」って。

あっ ちょ…! ちょ!

客の話 バラすなんて
非常識じゃありませんか?

常連さんを一番に考えるのが
ウチのポリシーなんで。

見た目がいいからって
調子 乗るなよ。

見た目が勝ってるなんて
思ってもみませんでした。

こいつ嫌い!

薗田君はさ
どうして就職しないことが

悪いという前提で話を進めるの?

ママさんは まだ満さんに
期待してるんですよ。

それなのに 一向に働きもせず
タダ飯食って

申し訳ないなって気持ちには
ならないんですか?

だって それは もう
しょうがなくない?

俺には働かなくていい
才能があるんだから。

は? 才能?

東京に実家があって わざわざ
1人暮らしをしなくていい才能。

母親が未亡人で息子の将来よりは
時に寂しさが上回ってしまう才能。

薗田君みたいに 家族のために
働く苦労や寂しさとは

無縁の星に生まれた才能。

言ってて
恥ずかしくないんですか?

逆に 働く気のない人間に
上から目線で

働くことを強要して
恥ずかしいとは思わないの?

君のやろうとしてることは
動物園のライオンに

「檻から出て
自分で獲物 取って来い」

って言ってるようなもんだよ。

さっきから ずっと
何 言ってんですか?

そりゃ 檻に入ってるから
身の危険はないし

黙ってても毎日 餌は出て来るし

はた目からすれば 楽してるように
見えるかもしれないけど

大間違いだからね!

動物園のライオンは
戦ってないように見えて

野生のライオンより戦ってんの。

客に笑われて 指さされながら
毎日 夢と孤独のはざまで

戦ってんだよ!?

俺! 今日で会社辞めます!

えっ!?
(薗田) お… おい どうした?

社員 増やしに来て
減らして どうすんだよ~。

満さんのおっしゃる通りです。

俺は 動物園の孤独から逃げて

野生の群れに紛れ込んだ
臆病なライオンなんです!

だから 俺は会社辞めて
もう一度 檻に戻ります。

違うぞ 渡利
それは絶対に違うぞ?

間違ってるように見えるかも…。
渡利… 渡利。

(渡利) 満さんと話してたら…。
渡利 渡利! 渡利! 渡利 渡利。

あの 今の話 全部 冗談だから。

はい?

俺 エシャロット苦手だから
逆に さっさと食べてくれて

すごく感謝してるし。

ど… どういうことですか?

彼女 幸せにしてやれよ。

会社 辞めたら承知しないぞ。

ちょっと… どうしていいか
分かんないっすよ~!

大丈夫だから
お前は立派なライオンだから。

あ~あ 泣かしちゃった。

彼に これ あげて来て。

(渡利) すいません すいません。
(薗田) 全然…。

どうぞ。

エシャロット。

おいしいだろ?

うまいっす。

(光司) 満君 就職すると思う?

するわけないじゃん
どうせ 冷やかしでしょ。

やりたいことしか やりたくない
っていけないことなの?

いけないとは言ってないけど

あいつは それを言い訳にして
6年も働いてないんだよ?

でも 満兄ちゃんは
ただ 楽をしたくて

働きたくない人とは
ちょっと違うと思うんだけど。

無職の友達
たくさん見て来たけど

あれだけ意識の高い無職を
他に知らない。

やめてよ そうやって
あいつを持ち上げるの。

だって コーヒー大好きなのに
実家の喫茶店 継ぐ

…っていうことを
自分に許さないわけでしょ?

相当ストイックだよ。
お母さんは働かないことが

あまりにも恥ずかしいことだって
思い過ぎてない?

30過ぎて 母親に
食わせてもらってるんだから

恥ずかしいに決まってんでしょ。

どうせ 納得しないと
長続きしないんだから

好きなことを見つけるまで
もう少し待ってあげても

いいと思う。
私だって お母さんだって

最初は信じて待ってたわよ
でも その結果

6年 無駄にしたんだから。
でも ここまで待ったんだから

今更 焦らなくても
いいとは思うけど。

そうだよ
おばあちゃん働いてるんだし。

おばあちゃんが死んだら
あいつは どうやって生活するの?

その時 考えればいいと思うし

それまで働いて来なかった責任を
背負う覚悟があるんだったら

満兄ちゃんの
自由にすればいいと思う。

あいつはね 行き当たりばったりで
どうにかなると思ってるけど

ならないからね
社会は そんなに甘くないから。

いつか ウチに
転がり込んで来たりしてね。

冗談じゃないわよ!

私は お母さんみたいに
仕事いちずで

幸せじゃないことのほうが
問題だと思う。

幸せじゃないと思ってるの?

おばあちゃんとか
満兄ちゃんに比べたらね。

春海が 甲和女子か常聖付属に
入ってくれたら

お母さん 幸せ~。
そうやって自分の希望を

押し付けるの やめてくれる?
押し付けてないわよ。

願い事を口にしただけ。

(薗田)
おつまみ 開けちゃってください。

うん。

ねぇ 家族と
どんぐらい会ってないの?

夏休みに ちょっとだけ帰れたんで
3か月ぐらいですかね?

でも今 顔 見ながら
電話で話せるもんね。

いやぁ でも逆に
顔が見られるだけに

会いたいって気持ちが
強くなるんで

いいんだか悪いんだか。

渡利に ちゃんと言っといてね。

何をですか?
ちゃんと仕事して

彼女と幸せな家庭つくれって。

結構 気にしてるんですね。
いや 当たり前でしょ。

だって 急に「会社辞める」って
言い出すんだから。

でも あの短時間で「会社辞めます」
って言わせちゃうんだから

満さん 営業 向いてると
思うんですけどね。

(渡利)
僕 今の会社 好きなんです。

何? 起きてたの?
お前も もう少し飲むか?

(渡利) だから!

満さんに ばかにされないような
立派な野生のライオン目指すんで

見といてください。

おう… 頑張れよ。

はい!

(薗田) じゃ もう一度
みんなで乾杯しましょっか!

(渡利) はい。

どうして ここの高校受けたいって
言い出したんだろ?

ん?

偏差値62って 春海からしたら

滑り止めで受けるような
高校なのよね。

(光司) あ~ もしかして…。

心当たりあるの?

いや あくまで
可能性の話なんだけど

片思いしてた男の子いるでしょ?

高平 陸?
そうそう…。

彼が希望してる高校とか?
えっ!?

春海 まだ あの男のこと
引きずってんの?

♬~

あっ 光司さん。

お~ これが例のワンちゃん。

コウスケです。
あら~。

えっ 俺と同じコウちゃんだ。

この服 幾らだと思います?

朝から聞きたい話じゃ
なさそうだね。

類いまれな才能のある犬ですよ。

何か特別な芸できるの?

お金持ちのオーナーに
かわいがられて

クーラー付きの専用部屋を
与えられるという才能です。

そのありがたみには
一生 気付かないんだろうね。

昨日 どうだったんですか?
彼に会ったんですよね?

それがさ 恋愛の相談に
乗ってほしいって言われて

こっちとしては願ってもない
展開になったんだけど。

だけど?
うん…。

「今の彼女と別れたほうがいい」
とは どうしても言えなかった。

頼りない父親だよ。

でも 人間としての行いとしては
正しいと思いますよ。

うん…。

いつか 春海の役に立てる日が
来るんだろうか。

来ますよ。
今の間は何?

仕事 遅れますよ。
今日だけ 仕事代わってくれない?

何 言ってんすか。
だって不公平だよ~。

その辺 ぷらっと散歩して
お金もらってさ。

しかも 全額
自分の懐に入るわけでしょ?

じゃあ 仕事
辞めたらいいじゃないですか。

満君が
就職すると同時だったらなぁ。

ほら 綾子の怒りと喜びが
ちょうど半々ぐらいで

何となく
ごまかせそうなんだけどな。

まぁ でも この生活も
そんな楽じゃないっすよ。

それも分かってるんだ。

20代30代って 満君と
似たような生活して来たんだから。

じゃあ いってきます。

あっ コウスケの服 3万円です。

マジで~?
俺より全然高いじゃん。

でも 光司さんのほうが
カッコいいですよ。

いってらっしゃい。

♬~