ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

少年寅次郎 第3話 井上真央、毎熊克哉、藤原颯音、井上優吏… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ 少年寅次郎(3)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 千吉
  2. 平造
  3. 竜造
  4. お兄ちゃん
  5. バカ
  6. 駄目
  7. 本当
  8. お前
  9. 手伝
  10. 大丈夫
  11. 光子
  12. 仕事
  13. 勉強
  14. 雷鳴
  15. お父ちゃん
  16. お母ちゃん
  17. 一緒
  18. 何言
  19. 兄貴
  20. 女難

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土曜ドラマ 少年寅次郎(3)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ 少年寅次郎(3)[解][字]

寅次郎の父、平造が戦地より帰還。中学生になった寅次郎は、裏の朝日印刷の行員のさとこが好きらしいが光子(井上真央)は気づかない。だが寅次郎の初恋には暗雲が…

詳細情報
番組内容
寅次郎(藤原颯音)の父、平造(毎熊克哉)が人が変わったようになって戦地より帰還。光子(井上真央)は不安を募らせるが、祖父の言葉と寅次郎の機転で元の暮らしに戻っていく。中学生になった寅次郎(井上優吏)は、裏の朝日印刷の工員のさとこが好きらしいと、おいちゃん(泉澤祐希)とおばちゃん(岸井ゆきの)は気付く。しかしさと子はうなぎ屋の千吉といい仲のようで、寅次郎の初恋に暗雲が…
出演者
【出演】井上真央,毎熊克哉,藤原颯音,井上優吏,泉澤祐希岸井ゆきの,きたろう,森七菜,尾上右近石丸幹二原由子
原作・脚本
【原作】山田洋次,【脚本】岡田惠和

 

 


(さくら)お兄ちゃん。

(寅次郎)う~ん… どうした?

お母ちゃんが いない。
えっ?

戦争が終わった年の

みそかの夜のことでした。

平造さんも竜造さんも
いまだ消息が分からないままでした。

(戸をたたく音)

(戸をたたく音)

(光子)あんた…。

何やってんだい。 ほら 早く ねっ…。

♬~

あんた どうしたの?

寅ちゃんと さくらだよ。
大きくなったでしょう ねえ。

(正吉)おう。

♬~

(さくら)う~ん…。

おい…。

おい!

おい!

どうしたの?

つ… 連れてけ。

えっ?
いいから 連れてけ。

何でだい? さくらだよ。

あんなに かわいがってたじゃないか
あんた。

いいから 連れてけっつってんだよ!

≪ただいま!

あ… お兄ちゃんが帰ってきたよ さくら。

はい どうぞ。
はい どうも。

お兄ちゃん。
何だ?

さくら あの人 嫌い。
だって怖いんだもん。

あの人って 父ちゃんのことか?

そんなこと言うな さくら。
だって…。

あの人は お前のこと
それはそれは かわいがってたんだぜ。

本当に?
ああ。

なあ さくら。

へえ~… お兄ちゃんのことも?

あっ え… おう。

いいぞ そのまま帰ってこなくても。
ちょっと あんた なんてこと…。

父ちゃんは 俺たち家族のために
戦争へ行って帰ってきたんだぜ。

だから 嫌いだなんて言うもんじゃねえ。

お前が そんなこと言ったら
お母ちゃん悲しいんだぞ。

そうなの?
そうだよ。

分かった もう言わない。 好きになる。

おう 偉いぞ さくら。

(笑い声)

偉いぞ さくら。

(笑い声)

お兄ちゃん 真面目にやって。

はい どうぞ。
あ… はい どうも。

(タンクロー)はい どうぞ。
(クボチン)はい どうも… だってよ。

男のくせになあ。
だよなあ。

(笑い声)

お前ら!
ごめん ごめん ごめん…。

(うなされている声)

あんた。 あんた。

嫌だ! 嫌だ! 俺は嫌だ!

うわっ!
大丈夫かい?

ちょっ… どこ行くんだい?

おい 平造!

あっ あんた!

大丈夫ですか?

♬~

ああ~…。

(泣き声)

♬~

(正吉)あいつ… 平造のやつ…

戦争で 殺したんじゃねえのか。

子どもをさ。

さくらくらいのさ 子どもを。

♬~

それから ひとつきもたったころ…。

お父さんの正吉さんが 流行性感冒
今で言う インフルエンザにかかり…。

平造よ… なあ 平造。

お前に 戦地で何があったのか知らんし

言わせるつもりもねえ。

おっかねえ何かだ。

お前も 死ぬまで言うつもりもねえだろう。

だがよ 平造… それじゃ つまんねえよ。

せっかく生きて帰ってきたのによ

それじゃ つまんねえよ。

だから その お前の抱えてる
おっかねえもんは

俺が もらって あの世へ行くよ。

だからよ 平造… お前 元に戻れよ。

元の どうしようもねえ
怠け者の ろくでなしの

いい加減なことばっかり言って
口も悪いし 行いも悪い。

そういう 駄目なお前に戻れよ。

♬~

こんなこと言って
死なないで元気になっちゃったら

格好つかねえけどな。

なあ 光子さん。 ハハ…。

(正吉の せきこみ)

♬~

お母ちゃん。
ありがとう。

♬~

お父ちゃん 手伝う。

♬~

竜造さん。
おいちゃん!

(竜造)ただいま。
時間かかっちまったけど 帰ってきたよ。

ようやく
戦地より戻ってまいりました。

ああ… よかったね つねちゃん。

うん。 ヘヘヘ… うん。

兄貴?

兄貴。

(泣き声)

(竜造)兄貴。

(泣き声)

♬~

さあ 今日は お祝いだね。
おいしいもん作ろう。

何もないけどね。
ねえ。

ねえって何だい。

(笑い声)

戦争が終わって 3年の月日がたちました。

少しずつですが 町に活気がよみがえり
人々にも笑顔が戻ってきました。

♬~

くるまやも 少し様変わり。

いらっしゃいませ。 こちらに どうぞ。

お待ち遠さまでした。
ごゆっくり どうぞ。

あっ つねちゃん 私やるから。
はいよ。

(竜造)♬「晴れた空 そよぐ風」

竜ちゃんは楽しそうに働くね。

いいね 仕事が好きなんだね。

まあね。
ほかに取り柄ないしね。

何だよ お前だってそうじゃねえか。
ええ?

だよなあ。
ほかにできること何もねえやつは

働くしかねえよな。

ん?
ん? ん?

腹立つね 本当にね。

何で そういう言い方しか
できないんだろうね。

うるせえぞ こら。

(さくら)ただいま。
ああ お帰り さくら。

ただいま。
さくらちゃん 大きくなりましたね。

ただいま。 あ… 手伝うね。

(竜造)つね 行くぞ。
(つね)はいよ。

気を付けてね。
(つね)うん。

じゃあ 行ってきます。
はい お願いします。

あっ そうだ 寅ちゃんは?
また クボチンたちと一緒じゃない?

はあ…
全く 中学生にもなったっていうのに

ろくに勉強もしないで
遊んでばっかで もう。

バカが勉強しても
しょうがねえんじゃねえのかね。

バカだから 勉強しなきゃ
しょうがないんじゃないのかい。

勉強して頭がよくなるバカと
無駄なバカがいるって話だ。

お兄ちゃんは バカじゃないよ。
えっ?

勉強ができないだけ。

どう違うんだい それ。
分かんない。

フッ…。
フッ…。

でも もうちょっと
しっかりしてもらわないとね。

お~い 寅ちゃん!
寅ちゃん!

よう。

こちらが寅ちゃん 12歳になりました。

(タンクロー)どうだい? 釣れたかい? うなぎ。
おう。

(クボチン)うわ すげえ。 大漁だ!
2人で持って帰って食えよ。

本当に?
ありがとう 寅ちゃん。

ちょっと男っぽくなってきましたかね。

ありがとう 寅ちゃん。 じゃあな。
おう またな。

(口笛)

よう 寅。
おいちゃん。

また学校サボったんだろう。
光子さんに言おう。

駄目だよ それは おばちゃん。

何で お前は
家に なかなか帰ってこねえんだよ。

そうだよ。 さくらちゃんは
ちゃんと 仕事 手伝ってるよ。

さくらは
お父ちゃんの隣で手伝ってるだろ?

そうだな。

じゃあ 俺は いねえ方がいいんだよ。

何言ってんだい 寅ちゃん。
そうだよ お前。

だってよ 俺がいると
お父ちゃん イライラして何か言うだろ。

そうするとさ
母ちゃんと父ちゃんは喧嘩になるし

さくらは泣くしよ。
いねえ方がいいんだよ 俺は なるべく。

寅 お前 それで…。

そんなこと考えてたのかい 寅ちゃん。

何だよ 見えないか? そういうふうに。

全然 見えない。
ねえ この顔は ねえ。

見えねえ見えねえ。 何か考えてるようには
全く見えねえよ その顔は。

フフ。
やだねえ 全く。

そこのお方。

女難の相が出ておられる。

ご注意なされ。

えっ? 俺かい? 女難の相?

モテて困っちまうってことかい?
ええ? いや 参ったな。

何うれしそうな顔してんだよ
腹立つね 全く。

だって お前
女難の相だから しかたねえだろ。

はあ?
おぬしではない。

おぬしには 女難はない。 全くない。

え… それはそれで寂しいね。
何でだよ。

え… えっ じゃあ 誰?

私?
そんなわけねえだろ。

えっ?

(2人)え~!

気を付けた方がよいぞ。

(口笛)

(さとこ)あら 寅ちゃん。

あっ ど… どうも こんにちばんは。

フフッ…。

フフッ…。

裏の工場の子か?

そうそう 工員さん。
さちこちゃんとかいったかね。

さとこさんだよ おばちゃん。
人の名前を間違えちゃいけないよ。

あ… すいません。
そうだよ 駄目だよ。

(梅太郎)よう 寅ちゃん 何やってんの?
邪魔。

♬~

何だよ 年上に向かってよ。
あっ どうしたの。

どうしたも こうしたもないよ 光子さん。
寅ちゃんだよ。

えっ?

くるまやの裏にある朝日印刷の息子
梅太郎君も大きくなりました。

後のタコ社長でございます。

(雨音と雷鳴)

(竜造)兄貴 ここ俺がやるから
みんなを2階に上げてくれ。

(平造)おう。

おお… ハハハッ。 うわ~。

ハハッ。

今日は みんなで ここで寝よう。
何があるか分からないから。 ねっ。

そうだね。 さくらちゃん 手伝って。

(竜造)寅。
うん。

(平造)暑苦しいね どうも。
また そういう…。

「心配すんな 俺がいる」とか
言えないのかい?

(平造)言えねえな。
どうなるか分かんねえからな。

おう そこの寅三郎。

寅次郎だよ。

そうだったか?

おめえ ちょっと外行って
江戸川の様子 見てこい。

えっ?

何言ってんだよ 危ないじゃないか。
自分で行ったらいいだろ。

(平造)やだよ 危険だもん。

ほら どいて。
うおっ!

ごめんよ。
えっ… 今 わざとだろ なあ。

そんな お義兄様を蹴るなんて
私がするわけないじゃないですか。

おい おめえの女房。
かわいいだろ なっ。

(つね)下の布団。

(雷鳴)
うわ~! うわっ。

≪(窓が割れる音と悲鳴)
さとこちゃん!

大丈夫ですか?

足元 気を付けろよ。

いや~ 悪いですね 本当に。

こいつらと さとこちゃんの部屋が
窓がやられて水浸しになっちまって。

本当 すいません。

何言ってんの。
困った時は お互いさま。

すいません。 おやじは
工場の機械守るんで動けなくて。

まあ この風と雨だ。
潰れるだろ あの工場は。

えっ…。
ちょっと…。

(平造)冗談だよ 冗談。
みんなの気持ちを和ませようと思って。

和まないよ。 バカだね~。

(梅太郎)それじゃあ 俺は これで…。

大丈夫かい? さとこちゃん。

はい ありがどうございます。

はあ… 俺も こっちがいいな。 ハハハ。

じゃあ。

ありがどうございました。

(雷鳴)
うわっ!

うわ… ごめんね 寅ちゃん。

(雷鳴)

今夜は寝られそうにないね。

何か食べようか みんなでね。 ねっ。

手伝います。
ああ ありがとう。

いい子だね さとこちゃん。

う~ん おいしいね。

ありがとね さとこちゃん。

田舎の料理なんだろ。
(さとこ)はい。

いいお嫁さんになれるね。

え~ ヘヘ んですが?

いやいやいや 参ったな。

何で あんたが照れてんだよ 寅ちゃん。

えっ… あれ 何でだ?

(笑い声)

山形だったよね さとこちゃん。

はい。 寒河江っていうどごで
山の中です。

そう。 こっちの暮らしは慣れた?
はあ。

仕事は どうなんだ? 安い賃金で
こき使われてんじゃねえのか?

んだべが。
だろうな。

ちょっと あんた何言ってんのよ
真面目に働いてる子に。 ねえ。

どうだい? 仕事は大変?

あ… ほがの仕事 分からないがら
何とも言えないげど

皆さん 優しぐしでくれっし
楽しくやってます。

そうかい そりゃ よかった。

これからも よろしくね。
はい。

さとこさん 好きな食べ物は何?

私? 安上がりだよ。 がんもどぎ。

え~! 俺と一緒だ。

(さとこ)んだ?
んだ んだ。

そんなに驚くようなことじゃないだろ。
ねえ。

えっ? あっ… でも 偶然だね。
ハハハ…。

あとは?

う~ん… あっ
東京さ来で 初めで食べで

こだな うまいもんあんのがって
思ったのが うなぎ。

お兄ちゃん うなぎ釣りの名人だよ。

もう よせやい!

痛っ! 痛えな おめえ。

へえ~ うなぎか。
(さとこ)はい。

そごの うな芝さんのが
おいしいです。

ほがは食べだごどないげど。 フフフ。

うな芝さんの千吉っていったかね
うなぎ さばいてる人。

ちょっと いい男だよね。

(竜造)そうなのか?
(つね)うん。 ちっとばかり

歌舞伎役者みたいな顔でね。
ああ そうだよね。

はい。
(竜造)へえ~。 (平造)歌舞伎役者ね。

こんな顔か?

そうじゃないよ バカだね。

きれいな顔だって話だよ。
はい。

おや? さとこちゃん
まんざらでもないね その顔は。 ん?

え~ ヘヘ… 千吉て…。

やんだ ほだなごど
こごでは言えないでっしょ。

やんだ 恥ずかしい。

そう 好きなんだね。 向こうは?

やんだ 本当に…。

今度 一緒に映画ば見に行ぐべなんて
言ってくれで…。

(雷鳴)

おやすみ。
おやすみ。

あれだね さとこちゃん
もし 思うように進まなかった時はさ

例えば 私に…。

どういうごどですか?

えっ? いや 何て言うか
縁を取り持つっていうか

ほら 若い2人じゃ
進むものも なかなか進まないからさ

仲人さんみたいなね ハハハ。

(さとこ)本当ですか?
うん まあね。

私も そろそろ そういうね。

大丈夫かい? 光子さん。

何が? だって 私だって
そろそろ そういうことしても

おかしくない年だろ?
そうだけど… いや あのね。

女がね 仲人をしたくなったり
始めた時っていうのはね

あのね…
自分の亭主を諦めた時っていうか

この先 何も楽しいことはないと
思った時らしいよ 自分には。

え…。

なるほどね~。

ん?

やってみようかね。

(鐘の音)

(御前様)こら 寅。
お前は ここで何をしているんだ。

いい若いもんがだな…。
御前様。

今 お説教を聞く気分じゃないもんで
またにしてくれませんか。

ほう… それは
すまなかったな。

いえいえ いいんですよ。

はあ…。

(さとこ)寅ちゃん。
あっ!

あっ はい 何でしょう?

お給料がね 出だんだ。
んだがら おごってあげる うなぎ。

え…。
やんだ?

いや… とんでもない うれしいです。

んじゃ 行ぐべ。
はい!

あっ… ちょっと待って…。
ハハッ 寅ちゃん。

(千吉)よう。
うん。

来たのか。
(さとこ)うん 来た。

くるまやさんの寅ちゃん。
へえ~。

どうだい? うまいもんだろ。 なあ 坊主。

ねっ すごいね。
うん すごい。

ヘヘ。
フフフ。

(さとこ)フフフ。

んまいね。
うん。

フフフフ… 大丈夫?

(千吉)親方 ちょっと お昼休み頂きます。

はい 行ってらっしゃい。
千吉さん また来ますね。

頑張って。
ありがとう。

これで おいしいものでも食べて。
ありがとう。

あっ 失礼。

(千吉)おお ありがとう。 元気だった?

(ユキコ)元気だった。

あれは やめた方がいいな。
ありゃ駄目だ。

あれって何だい?
うなぎ屋の色男だよ。

どういうことだ?
ありゃ駄目だ。

あんなのと くっついたら あの子…
さとこか 苦労するわ。

あの男は駄目だ。 ろくでもねえよ。

女遊びはするわ 金遣いは荒いわ
そういう男だ。

やめた方がいい。
誰のこと?

何だと こら。
あっ ごめんよ。

やっぱりね。
やっぱりとは何だ。

え? いや 私もね あれからさ いろいろ
聞いてみたんだよ 千吉のことをね。

周りにさ 評判悪いんだよ。

あんなのと結婚したらね
きっと ろくに働きもせず

店の金 持ち出して よそで女遊びして

子ども作ったりするようなことに
なるって。

(竜造)そりゃ やめた方がいいな。
だろ?

誰のこと?
てめえ いい加減にしろよ こら。

ごめんよ。
ちょ ちょ ちょ…。

いらっしゃいま…。

(千吉)何にする?
おだんご。

だんごにする?
うん。 じゃあ 草だんご2つでいいか?

えっ 2つでいいの?
(千吉)うん 俺も だんごにする。

で 食べ合いっこしよう。
うん する。

ねえ 今度 いつ休めるの?
(千吉)いつでも休めるけどな。

(ユキコ)温泉。 (千吉)温泉。
温泉 行きたい。

どこ行く? 箱根。
箱根か~。

ねえ いいだろ 千ちゃん。 ねっ。

そうだな どうするかなあ。
もう 意地悪。

(さとこ)どごさ行ったんだべ 千吉さん。
なあ。

休み時間に話がしだがったのにな。

そうか。
うん。

えっ?

落ちちゃったよ。
ごめ~ん。

ああ~! 腹減った?

えっ? 今 食べだでしょ?
足りながっだの? 寅ちゃん。

いや いや いや… そういうあれじゃ…
あの… あの…。

うん 頂戴。
じゃあ 食べさせてあげようか。

寅ちゃん。

何やってんだ あのバカ。

≪そうだ 映画。
あっ…。

≪(さとこ)映画? 今がら?

あっ あっ… そうだ!

あっ…。

どうしたらいいんだよ。
(平造)えっ? どっか連れてけよ。

どっかって…。

もう 何なの? 寅ちゃん。

いや えっと あの… そうだ
甘いものでも食べないか?

金はないけど おごるよ。
んだが? おう。

んじゃあ… おだんご食べだい。

おう だんごか! いいね!

うん じゃあ 入っべ。
おう… あっ!

よう。

誰? この人。 千吉さん。

ん?
何 この田舎娘。

あんたこそ誰?

千ちゃんの 女だけど?

ちょ ちょ… やめようか。
うるさい!

やんのかい? このガキ。
いやいや ちょっと やめようか。

触んじゃねえ このスケベじじい!

私… 私…
あんたのごど本気で考えでで…。

田舎がら見合いの話があるがら
帰ってこいって言われだげど

断っで…。

好きな人がいるがらっで 断っで…!

(千吉)おいおい ちょっと待ってくれよ。

何で俺が お前みたいな町工場の田舎娘と
一緒になんか…。

ハハハハハ…。

冗談じゃねえ。

(千吉の笑い声)

寅ちゃん。

♬~

そうが。

え?
そうが 寅ちゃん。

さっき 私を あの人だぢに
会わせないようにしでくれでたんだね。

優しいね 寅ちゃんは。

私 寅ちゃんみだいな人を
好きになればよがっだな。

田舎さ帰る 私。

ありがどね 寅ちゃん
優しぐしでくれで。

惚れてたってことかい? 寅ちゃんが?

う~ん… うん。

へえ~。

へえ~… 寅ちゃんがね。

嫌だったりするもんなのかい?
母親って。

そんなことないよ。
そんなことないけど

ちょっと驚いた…。 へえ~。

もう そんな年頃になったんだね~。

小さい頃は 「お母ちゃんが 世界で
一番好きだ」なんて言ってたくせにね。

フッ…。

へえ~ そうか…。

大人になってきちまったんだね。

そうか… つまんないね 母親なんて。

あっ お帰り 寅ちゃん。

ただいま。

そして 数日後。

(一同)キャ~!
すてき! 格好いい!

千吉さん。
千吉さん。

(一同)キャ~!

すてき。

千吉さん お上手。
すてき 千吉さん。

すてき 千吉さん。

すてき 千吉さん。

♬~

ああ~!
(悲鳴)

(千吉)
助けてくれ! 親方 ちょっと助けて!

寅ちゃんの恋が終わりましたね。

このころから始まったんですね
寅ちゃんの片思い。

そう こんなこともありました。

さくら… どうしたんだい?

さくら?

(2人)さくら!

(すすり泣き)

どうしたよ さくら。

だって… だって…
お兄ちゃん かわいそう。

知らないの 私だけなんだね。

お兄ちゃん… お母ちゃんが産んだ子じゃ
ないんだってね。

私 知らなくて 知らなくて…

ごめんなさい… ごめんなさい。

何で さくらが謝んだよ。

だって… お兄ちゃん かわいそうだよ。

だから お父ちゃん… お兄ちゃんのこと

あんなふうに いっつも…。

かわいそう。

どこが かわいそうなんだよ。

バカだね お前は。

何で?

俺は幸せ者だぜ。
お母ちゃんの子どもでいられるし

それに 柴又で一番
いや 日本一の妹がいるんだからな。

幸せ者だ。 だから
お父ちゃんにだって感謝してるんだぜ。

お兄ちゃん…。

♬~

御前様… ありがとうございます。

どうしました?

あの子に 寅次郎という名前
ありがとうございました。

名前に負けない
強くて優しい子になりました。

そうですか。
はい。

さっ 帰るぞ。 お母ちゃん心配してる。
うん。

さくら。

フフフッ…。

立てるか。
ありがと。

こらっ! いつまで遊んでんだい。

遊んでばっかりいると くるまやの
寅ちゃんみたいになっちまうよ。

(2人)え~ やだ~。
帰るよ!

(2人)は~い。

はあ…。

ハハハッ ハハ…。

さくら… ほら。

行くぞ。

本日は ここまででございます。

寅次郎君。
寅次郎?

君?
寅ちゃん いるのかしら?

変な名前にしやがって。

君のお母さんだそうだ。

うわあ~!
(竜造)駄目だ 寅!

離せ おいちゃん!
(竜造)寅!