ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

おかしな刑事スペシャル 21作 伊東四朗、羽田美智子、正名僕蔵… ドラマのキャスト・音楽など…

『おかしな刑事スペシャ伊東四朗羽田美智子 人気シリーズ21作!』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 根岸
  2. 大貫
  3. 日菜子
  4. 鴨志田
  5. 大崎
  6. 頼子
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  8. 板東頼子
  9. 本当
  10. 名簿
  11. 暁美
  12. 山田圭子
  13. カモ
  14. ネギ
  15. 詐欺師
  16. 事件
  17. 瀬川
  18. 電話
  19. 被害者
  20. 部屋

f:id:dramalog:20191020230654p:plain

『おかしな刑事スペシャ伊東四朗羽田美智子 人気シリーズ21作!』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

おかしな刑事スペシャル[解][字]

伊東四朗羽田美智子 人気シリーズ21作!鴨さんがアポ電強盗撃退!消えた4億円と透明人間トリック!?娘に捨てられたポンコツ親父(ベンガル)の人生逆転大勝負!

詳細情報
◇番組内容
鴨志田新一(伊東四朗)は、警視庁東王子署の警部補。別れた妻との間にもうけた娘・岡崎真実(羽田美智子)は警察庁刑事局のエリート警視だが、鴨志田と真実が実の親子だということは、2人の職場の人間は誰も知らない…。
◇番組内容2
ベテラン女詐欺師が殺害された!しかも、鴨志田が“アポ電強盗”に狙われる!?死の直前、被害者が語っていた“裏切り者”とはいったい誰なのか!?複雑に絡み合った事件の真相、そして詐欺師父娘の愛憎を鴨志田&真実がひも解いていく…!
◇出演者
伊東四朗羽田美智子正名僕蔵小倉久寛田島令子大後寿々花ベンガル ほか
◇スタッフ
【脚本】岡崎由紀子
【音楽】吉川清之
【監督】梶間俊一
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/prime-sun/

 

 


(電話)

(鴨志田新一)もしもし?

(大貫礼治)
「鴨志田さんのお宅ですか?」

あっ 私が鴨志田です。

「お子さんが
いらっしゃいますよね?」

ああ… 娘が。
今日は仕事で出てますけど。

「その娘さんが 大変な事を…」

えっ? 真実が何を?

「実は
上司と不倫した上にですね…」

えっ? あいつが上司と不倫?

「相手を切りつけたんです」

いや 切りつけたって…
本当ですか?

「本当です」
いや ちょっと待ってください。

何かの間違いでは…。
「いいえ」

「相手は 奥さんまで出てきて
訴えてやると息巻いてまして」

そんな…。

「ですが なんとか
示談まで持ち込みました」

ああ… よかった。
示談になったんですね。

「ただ その示談金がですね…」
示談金?

(田中孝典)
今月は 特殊詐欺撲滅月間だ。

オレオレ詐欺還付金詐欺などの
特殊詐欺は

特に都内では 過去最悪の件数
および被害額となっています。

さらに問題なのは 最近
特殊詐欺が凶悪化している事だ。

例えば 家に現金が
いくらあるのかを尋ねたあと

直接 強盗に押し入る
アポ電強盗ですね?

これまで
振り込め詐欺をやっていた

一部の犯人グループが
金を騙し取るのではなく

直接 奪ったほうが早いと
考えるようになったらしい。

でも 強盗に

家にある現金の金額まで
教えてしまうなんて…。

わざわざ 強盗に「来てください」と
言ってるようなもんだ。

一体 どういうお年寄りが

そんな詐欺に
引っかかるんでしょう?

なんとか
家中の金をかき集めれば

1000万ぐらいは用意できると
思うんです。

ご苦労をかけると思いますが
ひとつ よろしくお願い致します。

ごめんください。

(ため息)

馬鹿野郎! 一番悪いところに
電話したみたいだぞ。

明日あたり いらっしゃいますか?
フフッ… おっ! ほっ!

♬~

(大貫)でかい屋敷じゃないか。

(小室忠志)やべえっすね。

(中田 貢)表札
「鴨志田」じゃないですよ。

ああ?

ああ… 名簿の住所も
姉小路方だったから

なんか事情があるんだろ。 なあ?
(小室)はい。

でも…
今日の今日でいいんですか?

いいんだよ。

(チャイム)
はいはい。

はーい。

「鴨志田新一さんにお届け物です」

はい。 お待ちください。

あの…。

静かにしろ。
金は どこだ?

な… なんの事でしょうか?

(大貫)電話で言ってただろ。
タンス預金の1000万だよ!

いや そんな金
うちにはありませんよ。

とぼけてんじゃねえぞ こら!
いや…。

こう見えて
私 しがない公務員で…。

公務員がどうした!?

その公務員の中の
一応 警察官です。

ハッ… 警察官?

(工藤 潔)手を上げろ!

(鈴木秀樹)
おい 逃げられないぞ!

包丁を渡せ。

うっ… うわ! くっ…。
はい。

そのリュックも。

おい リュックを渡せ!
ああ…。

結束バンドと粘着テープです。

それで
俺を縛るつもりだったのか。

よし。 3人とも 午後3時15分
強盗の現行犯で逮捕する!

(鈴木)おい! お願いします。
(警察官)来い!

(大貫)クソッ!
(警察官)おとなしくしてろ!

カモさん
通報 ありがとうございました。

うまく いったな。
ええ…。

それにしても カモさん
こんなお屋敷に住んでるんだ。

いやいやいや… ただの居候だよ。

姉小路って誰なんです?
うん。 俺の親友。

今 本人はアルゼンチン大使として
ブエノスアイレスにいて

息子はロスに行ってて
俺が留守番してると こういう事。

へえ~…。

人の家を じろじろ見ない!

じろじろ見るのは やめなさい。

岡崎警視!
なぜ こちらに?

今月は 特殊詐欺撲滅月間です。

撲滅月間だと なんで 警視が
カモさんのとこ いるんだ?

あっ… 鴨志田警部補。

今回は お手柄でした。
はっ。

ところで カモさん

本当のところは
どういうアポ電だったんですか?

ああ それなんだが…。
私が説明します。

鴨志田さんの息子を名乗る男から

「会社の小切手が入ったかばんを
電車に置き忘れた」

「なんとかしないとクビになる。
父さん 助けてくれ!」と。

以上です。
(工藤・和田)えっ…?

マニュアルどおりの事言う
まぬけだな。

それで引っかかる人も
いるんだから…。

はーい 撤収! 仕事が終わったら
さっさと撤収。 はい。

ちょっと すいません。
ちょちょちょ… ちょっと!

どこ行くの?
トイレをお借りしようかと…。

そんなものは
署まで我慢しなさい!

はい…。

この家のものには
一切 手を触れないように。

玄関 リビング以外の部屋にも
絶対に入らない事。

わかった?
(一同)はい。

(坂下純次)鴨志田くん。

いや 昨日はお手柄だったね。

ありがとうございます。

たまたま
風邪で休んでいたんだって?

鬼の霍乱だよ。
おう。

途中でアポ電と気づいて
騙されたふりをするなんて

機転が利くじゃないか。

どうした? もっと喜びたまえ。

喜べませんよ。 あんな電話に
騙される人なんておりません。

いきなり 息子がいるだろうって
言ったんだって?

息子どころか
家族もいないというのに…。

いや 署長。
うん?

本当は どこかに いわく付きの

スラッとした娘が
いるんじゃないのか?

カモさんに似たら
スラッとは ないよな。

ああ…。
(星田)おう 工藤係長。

3人の取り調べは
進んでいるかね?

はい。 手口も慣れたものだし

余罪があると見て
間違いないでしょう。

そうか。 まだまだ
手柄が増えそうだな 坂下くん。

いやあ まさに

特別詐欺撲滅月間にふさわしい
大手柄です。

ただ 息子の話をしたら
妙な顔をしてましたが…。

いけね。 アルゼンチンに
電話しないといけないんだ。

なんだよ? その時計は。
いつものは修理中なんですよ。

では 失礼。

♬~

(チャイム)

(小林竜子)山田さん いる?

田舎から
桃 送ってきたんだけど。

♬~

山田さーん?

はっ…。

♬~

(悲鳴)

(竜子)山田さん
一人暮らしだったんです。

ご主人に死に別れて
去年 引っ越してこられて。

おしゃべりで 楽しい人でした。

最後に会ったのは?

えっ…
おとといのお昼頃ですかね。

(諸星雄一)お疲れさまです。
お疲れさまです。

♬~

(諸星)この部屋の住人
山田圭子さんです。

検視官の見立てでは

死後 少なくとも
40時間は経っているとか。

ちょっと ごめん。

(工藤)
結束バンドに粘着テープか…。

(大崎)昨日 捕まえた奴らも
持ってましたね。

これが現場の遺留品か…。

えっ? 「王子オペラ同好会」?

ガイシャは
趣味のオペラサークルに

入ってたみたいですよ。 ほら。

スマホの中にも
こんなに写真がいっぱい。

へえ~…。

オペラって 金 かかるんだよな。

(大崎)やっぱり
金持ちだから狙われたのかな?

なんだ? これは。

「神秘の氷河深層水

「投資のご案内」…。

いたずら書きか?

「イヤーゴは誰?」…。

(木村 新)失礼します。 あっ…。

カモさん
防犯カメラ 映ってましたよ。

バッチリです。
おお…。

(諸星)
これは おとといの夜 9時5分

5階共用廊下の映像です。

(木村)怪しい3人組が
501号室に向かっています。

おい こいつら
昨日 捕まえた奴らじゃないか?

そうだよ あれ…
同じリュックだ。

背格好といい
間違いありませんね。

しかし この3人
建物には どこから入ったんだ?

恐らく 裏口から入って

非常階段を上がったんだと
思います。

どちらも 防犯カメラが
設置されていないので。

(諸星)そして 10分後
逃げていく姿が映っていました。

(大崎)つまり こいつらは

おとといの夜 強盗殺人を犯し
昨日は 連チャンで

カモさんのところに
押し入ったってわけか。

(和田)見ろ。
人を殺したのに笑ってるよ。

うーん… なんという凶悪犯だ。

タイミングが悪かったら

俺まで危なかった
というところか…。

殺し? マジっすか?

マジも何も これ お前だろ。

(小室)ああ… 似てるかも。

「似てるかも」ってな…。

でも 俺
入り口で見張ってただけっすから。

じゃあ あれだ…。

俺らが家を出たあと
大貫さんが殺したんじゃねえの?

うん? ボスに罪着せるのか。

ボスったって…
おととい 初めて会っただけだし。

小遣い稼ぎしねえかって
連絡きたから

小室 誘っただけだよ。

大貫礼治。

オレオレ詐欺で3度の逮捕歴か。

それが
なぜ 殺人という一線を越えた?

殺し?

ふざけんな。 俺は殺してない。

(工藤)防犯カメラに
お前たちの姿が残ってるんだ。

殺してな~い。

(工藤)被疑者は 大貫礼治 32歳。

中田貢 29歳。 小室忠志 23歳。

昨日 鴨志田さん宅に
押し入ったのは この3人です。

大貫には 特殊詐欺の前科があり

中田と小室は
半グレグループの一員で

大貫に雇われたようです。

おとといの夜 マンションの
防犯カメラに映っていた3人組も

体格や顔の特徴から
この3人と見て間違いありません。

被害者 山田圭子さんの自由を
奪うために使われた

結束バンドと粘着テープも
鴨志田さんの家に押し入る時に

彼らが持っていたのと
同じものでした。

なのに 殺人については
かたくなに否定しているわけか。

特に 主犯の大貫は
雑談にも応じなくなりました。

凶器の包丁の出どこは?

出どこは 今のところ 不明です。

そういえば 連中

カモさんのとこには
包丁を片手に押し入ってたよな。

この大貫という男の自宅は
捜索したのか?

はい。 しかし 部屋には

アポ電強盗に繋がるようなものは
何ひとつ ありませんでした。

うん…。 ああ 隣近所の住民は?
怪しい音とか聞いてないのかね?

それが 唯一 挨拶を交わしてた
という隣の老人も

先月から入院中で。

大貫は 自宅以外の鍵を
持っていましたから

どこかに アポ電詐欺用のアジトが
あると思うんですが…。

せめて アポ電に使った名簿でも
見つかればな。

ああ… 鴨志田くん。

君と 被害者の山田圭子さんとの
接点に

何か 心当たりはないのかね?

接点? 私とですか?

うん。 町内会とか同窓会とか…
そういう名簿だよ。

思い当たる節は 全くありません。

ただ…。

実は 被害者の身元が
まだ はっきりしないんです。

何?
住民票も届けていませんし

身分証明書の類いも
全く見つかりません。

じゃあ 遺体の引き取り手も
いないという事なのか?

いや それは困るよ 坂下くん。

いやいや… お任せください。
うん…。

いいか! とにかく
被害者の身元をはっきりさせろ。

何もかも それからだ。

(一同)はい。

山田さん いい人でしたよ。

花壇作りも
率先して やってくれて…。

あの人が出る
オペラのチケットも

私が マンションの人たちに
売り歩いたんです。

オペラの?
そうなんです。

でもね なんのお礼もないんです。

(山口真理)そういえば 私
山田さんに

お金 貸してたんですけど…。
(大崎)えっ?

もう 返してもらえませんよね。

被害者は 社交的で

お金にだらしない
タイプですかね?

でも 金 借りといて返さない
っていうのは タチ悪いぞ。

確かに。
あっ…。

(大崎)カモさん。
(鈴木)どうしたんです?

おう。
ちょっと気になる事があってな。

♬~(歌)

♬~

失礼しまーす。

♬~(歌)

すみませーん!

ごめんなさい 稽古 止めて。
警察です。 ご協力を。

(平田香苗)山田さん
アポ電強盗に殺されたなんて…。

皆さんのお宅に
アポ電らしき電話は?

いいえ。

(大崎)皆さん 山田さんとは
親しくされていたんですか?

ええ。 この中では
一番 新しいメンバーですけど

前からいたみたいに
なじんでました。

(赤嶺佐和)思い出すわ。

楽屋で
衣装のほつれを繕ってくれた…。

(野々村真紀子)私なんか

離婚の相談に
のってもらってたのよ。

ほう… 離婚の?
ええ。

夫が ホステスと浮気してまして。

それは それは…。

(沢井太一)私は 投資の相談に
のってもらってました。

投資ですか?

富山にすごい水源があって
そこの権利を買わないかって。

(香苗)あら… それなら 私も。

えっ… 私もよ。
50万ほど渡してるんだけど。

それは この話ですね?

はい それです。

ここに走り書きのようなものが
あるんですが…。

(沢井)「イヤーゴは誰?」…。

イヤーゴといえば
オテロ』の登場人物ですけれど…。

この間の公演では
秋山さんがやっていたわよね?

その言葉に心当たりは?

(秋山 肇)さあ…。

そういえば 山田さん

公演の日
似たような事 口走ってたわ。

似たような事ですか?

ええ。 終演後
お客様にご挨拶していたら…。

(女性)おめでとうございます。

(真紀子)
どうも ありがとうございます。

お忙しい中…。
素敵だったわ。

(野々村文彦)野々村です。
いつも 妻がお世話になってます。

こちらこそ。 今日のデズデモーナ
とっても素晴らしかったです。

(山田圭子)野々村さん!

(真紀子)山田さん。
(圭子)あら…。

ご主人 お見えなのね。

(野々村)お疲れさまでした。
(圭子)どうも…。

ちょっと ちょっと…。
(真紀子)うん?

イヤーゴがわかったわ。
えっ?

イヤーゴがわかった! ウフフ…。

あっ… ようこそ。
失礼致しました。

それは いつの事ですか?

オテロ』の本番ですから
2週間ほど前の事です。

(坂下)詐欺師? 山田圭子が?

はい。 怪しい投資詐欺から
寸借詐欺まで。

もはや 山田圭子

本名かどうかも
定かではありません。

(ノック)

失礼します。
(鑑識員)失礼します。

(坂下)なんだ? なんだ? それは。

被害者の部屋にあったものです。

手掛かりになりそうなものは
全て運び込めと。

(工藤)
場合によっては 借金の大小の

被害者リストを作る必要が
ありますので。

いや だからといって
なんでもかんでも…。

これ ただのかばんじゃないのか?

枕元に置いてあったので
大切なものかと思って。

枕元…?

えーっと…。

小型ライト。

えっ? ああ… 携帯ラジオ。

それから… なんだ? これ。
あっ 救急セット。

非常用持ち出し袋だよ。
だから 枕元にあったんだ。

非常用持ち出し袋か…。

(物音)
うん?

(物音)
ん?

おい カッター。
(諸星)はい。

ここのところを

ちょっと 切り開いてくれ。
はい。

鴨志田くん 何してるんだよ?
いやいや…。

♬~

パスポート? しかも 3冊。

♬~

全部 違う名前だ。

♬~

(ノック)
(田中)はい。

失礼します。

東王子署の
アポ電強盗殺人の被害者ですが

身元が判明しました。

被害者の身元が?

板東頼子 59歳。

7年前 中堅ホテルチェーンの
牛尾観光グループを騙して

4億円を奪い取った
地面師グループの一員です。

その事件なら覚えている。

中年女性が
本物の地主になりすまして

牛尾観光を騙したんだな?

共犯は この2人。

地面師の根岸良朗と瀬川光。

当時 騙された事に気がついた
牛尾観光が すぐに通報し

根岸は逮捕されました。

しかし 根岸は

金は また
別の人間に奪われたと証言し

共犯の板東頼子と瀬川光の
居場所もわからず

結局 4億円の行方は
今も謎のままです。

では その金を巡って
殺された可能性も

なくはないな。

局長。

この事件 私に任せてください。
岡崎くん…。

ただでさえ凶悪化している
特殊詐欺に

さらに 地面師のような
プロの詐欺師が

関わってきたとなると

特殊詐欺という犯罪の構図が

水面下で大きく変化している
可能性があります。

岡崎くん 頼んだぞ。

はい!

ああ…。

鴨志田さん。

さすが 警察庁。 情報が早いな。

すいません。

根岸良朗さんは
いらっしゃいませんか?

(根岸良朗)どうも。 私が根岸です。

ちょっと
お話を聞かせてほしいんです。

警察か…。

板東頼子さん ご存じですよね?

じゃあ ちょっと 2階へどうぞ。

刑事さん 私は この7年間
頼子とは連絡も取っていません。

生きてるか死んでるかも
知りませんよ。

殺されました。 4日前の夜。

えっ!?

(根岸)どうぞ こちらに。

ここの社長が
私の身元引受人でしてね。

私は 工場長として
住み込みで働かせてもらってます。

…と言っても 私以外に
従業員は2人だけですけど。

いや それにしても

あの百戦錬磨の頼子が
アポ電強盗に殺されるなんて…。

どんな人だったんですか?

いや 詳しい事は 私も…。
お嬢さん育ちで

音大 目指してたと
言ってましたが

私と知り合った頃は もう
いろんな詐欺に 手 染めてました。

芝居心があるんで
何度か組みましたが

7年前の あの事件以来
私は会ってません。

7年前の事件の時は

あなただけが
捕まったんですよね?

別れた女房が入院してる病院に
のこのこ出かけて

張り込んでる刑事に捕まりました。
まぬけな話です。

騙し取ったお金は?

何者かに 全額 奪われました。

頼子さんがあなたを裏切った
という可能性は?

ない。

…と言いたいですけど
わかりませんね。

では 事件当日の夜9時頃

どこで何をしていたか
教えてくれますか?

刑事さん…
疑われるのは仕方ないですけど

私は もう更生したんです。

根岸さん。

娘がおりましてね。

娘のためにも 二度と
悪事はしないって誓ったんです。

つまり アリバイはないと…。

はい。

その奥の部屋で一人で寝てました。

わかりました。
えっ? えっ… それでいいの?

だって 証明してくれる人は
いないんですよね?

はい。
だったら 仕方ないだろ。

あっ… また忘れるとこだった。

あれ あれ… なんつったかな?

えーっと ヒヤ… ヒヤじゃない
イヤーゴ イヤーゴ。

イヤーゴって
なんだか わかります?

えっ?

いえね 亡くなった頼子さんが
お友達に

「イヤーゴがわかった」って
言ってたそうなんですよ。

ならば あなたなら
何かわかるんじゃないかと

思いましてね。

さあ…
なんか 猫の鳴き声みたいですね。

ご存じない? わかりました。

あっ… あの お嬢さんに
お会いしたいんですけど

今 どちらに?

娘からは
会う気はないって言われてます。

そうですか…。

どうも ありがとうございました。

身元引受人の社長さんが
教えてくれた。

根岸の娘の日菜子さん
昼間は専門学校に通っていて

夜は 銀座のAMBITIONっていう
クラブで働いているそうよ。

ほう… 銀座。

学生ホステスか。

あっ… ここね。

あれ?
あっ…。

先生 何やってんの?

仕事ですよ 仕事。

本当に~?

守秘義務がありますから

仕事の内容は
お答えできませんが。

ああ… また あの馬鹿踊
しに来たんじゃないの?

見られたのは失敗した~…。
ハハッ…。

ああ それより お二人は?

ああ ちょっとね。

あっ すいません。

あの こちらに
根岸日菜子さんという女性は…?

(白井暁美)根岸?

(佐竹日菜子)
私の事でしょうか…?

両親が離婚する前は
根岸姓だったので。

すいません。

お父さんの事で
伺いたい事があります。

あの人 また何か
やらかしたんですね?

いや 真面目に働いてます。

あの人のせいで 私と母がどれだけ
つらい思いをしてきたか…。

あの…。
帰ってください!

話す事ありません!

(暁美)あっ… エリカちゃん

すいません。

でも 彼女の気持ちも
わかってください。

あの子
お母さんが亡くなってから

たった一人で 働きながら
専門学校に通っているんです。

(警笛)

根岸たちが狙ったのは

中堅ホテルチェーンの
牛尾観光グループ。

根岸は 本物の地主が
入院してしまったのをいい事に

板東頼子を
偽の地主に仕立て上げて

土地の売却話を持ち込んだの。

契約額は20億円。

牛尾観光は そのうち

手付金として支払った4億円を
騙し取られた。

しかし 解せないよな。

牛尾観光といえば
かなりの大手だぞ。

弁護士
同席させてなかったのかねえ?

鴨志田さん!

弁護士に偽造書類を見破る
スキルを求めないでください。

我々は 取引に必要な書類に

必要な記載事項が
載っているかどうかを

チェックするだけですから。
ああ… そういうもんですか。

それより 鴨志田さんは
あの根岸って男 どう思った?

事件に関わってるとは
思えないね。

また刑事の勘ですか?

なんすか?

でも 鴨志田さんが

「イヤーゴがわかった」
っていう言葉を言ったら…。

なんか 猫の鳴き声みたいですね。

あれは 知ってる顔だった。

うん…。

イヤーゴとは

シェイクスピアの『オセロ』の
登場人物ですね。

オペラの人たちは
オテロ』って言ってたけど。

で イヤーゴは確か

主役のオセロに…
あっ オテロ

妻のデズデモーナの

ありもしない不貞を吹き込む
悪役です。

へえ~。
先生 よく知ってるねえ。

ええ… こう見えても

シェイクスピア
中学生の時に読破しましたから。

フフフ…。
♬~(歌)

♬~(歌)

どうしちゃったんだ?
知らない…。

おお ロミオ… ロミオ!

なぜ あなたは…。
(チャイム)

は~い!
(せき払い)

あっ。

(三浦由紀子)「ごきげんよう!」

「皆様 夕食は
もうお済みになりました?」

こんばんは~! フフフッ…。

(由紀子)はっ…!

あら 良い感じの貧しい食卓。
ウフッ。

グッドタイミングでございますわ。

これ
横浜で行列ができるシューマイ。

どうも。
それより 鴨志田さん。

この家に強盗が押し入ったって
本当ですの?

えっ?
どこから それを…?

やっぱり 本当なのね。

私 それを聞いて
心配で 飛んで参りましたの!

どうかご安心を。

東王子署の刑事たちが待ち伏せ
この場で取り押さえましたから。

心配なのは あなたじゃないわ。

姉小路家の調度品の数々!
えっ…?

テーブルに傷なんか
付いていないでしょうね?

じゅうたんは?

土足で入って
汚してないでしょうねえ?

ご心配なく。

ああ… 何かあったら
姉夫婦に申し訳が立たないわ。

姉小路の皆さんは
お元気なんですか?

おかげさまで。

最近 ブエノスアイレスの姉とは
SNSで交流してますの。

えっ 叔母様
SNSやられてるんですか?

ええ。 グローバルな視点で

世界を見られるように
なりましたわ。

それは素晴らしい。

それに実は… ウフッ。

「ウフッ」?

素敵な方との出会いも
ございましたの。

それって…。
大丈夫。

SNSでやりとりをしてるだけで
まだ清い関係ですから。

「まだ」…。

彼は アフリカの医療施設で働く
日系アメリカ人のエリート軍医。

えっ…?

アフリカに診療所を開くために

私にも協力してほしいって
おっしゃるの。

叔母様 それって もしかして…。

ほら この方。

Dr.アラン滝野川

アラン…?
滝野川…。

♬~

地面師の根岸良朗と瀬川光。

♬~

あっ…。

(キーボードを打つ音)

(キーボードを打つ音)

「輝く笑顔」…。
そのほうがいいわね。

見つけたわ。 ドクター滝野川

(瀬川 光)もしかして…
マミちゃん?

はい!

三浦由紀子さんの友達で
ちょっとお金持ちで

な~んと 彼氏のいない
尾崎マミです。

アハハ… どうぞ。

最近は 国際ロマンス詐欺も
手掛けてるのね。 瀬川光さん。

ハハッ… 君 何者?
フフフ…。

ジャーナリストよ。
『週刊センテンス』…。

驚いた。
こんな美人がいるんだな。

ハハッ…。

自分から友達申請してくるなんて
妙だと思ったんだ。

早速だけど
板東頼子さんって ご存じよね。

板東頼子…。

さあ… 女性の知り合いは
多いからね。

彼女 殺されたの。
えっ…?

5日前 アポ電強盗に。

アポ電強盗…。

山田圭子っていう偽名を
使っていたから

知らないのも無理はないけど。

信じられない…。

あの頼子さんが
アポ電ごときに…。

7年前の地面師事件

あなたは 板東頼子と一緒に
犯行に加わってたのよね?

フッ…。 その事なら
僕は なんの関わりもないけど。

確かにねえ。

主犯の根岸が
真相を語らないまま服役し

共犯の板東頼子が亡くなった
今となってはね。

ちょっと待てよ。

まさか 僕が殺したって?

少なくとも 警察は そう思うかも。
(ため息)

冗談だろ…。

ねえ あなた
私に協力してくれない?

協力?
大丈夫。

今さら 7年前の地面師事件を
記事にしたって 誰も読まないわ。

私は ただ 板東頼子さん殺しの
真相をつかむために

7年前の事件を知りたいだけ。

それに
あなたの無実を証明するには

頼子さんを殺した犯人を
見つけるしかないと思うけど?

…オーケー。 何を知りたいの?

そうね。

まず 頼子さんって
どんな人だったの?

面白いおばちゃんだったよ。

大胆不敵だけど 勘は鋭くて…。

ハッ… 詐欺師の割に
声が大きいのが玉にきずだったな。

オペラサークルの仲間に

「イヤーゴがわかった」って
言ってたそうなんだけど…。

イヤーゴ?
その意味 わかる?

僕たちの符丁だ。
符丁?

言っていいのかな…。

仲間内だけで通じる
暗号みたいなもん。

頼子さんがオペラ好きなんで
オペラ関係の名前が多かった。

じゃあ イヤーゴは
もしかして…。

裏切り者…。

やっぱり。

ところで 君は
どこから そのネタを?

大きな声じゃ言えないんだけど

実は 警察内部に
知り合いがいるの。

へえ~ こいつは驚いた。

ねえ こうしない?

私は 知り得た範囲で
捜査状況をあなたに伝える。

その代わり あなたは
私が欲しい情報を教える。 どう?

じゃあ もう一つ
僕から条件を出してもいい?

いいわよ。 何?

君の記事が出たら
一度でいいから僕とデートして。

はあ?

(工藤)板東頼子 前科11犯。

現時点で
8つの被害届が出されていました。

11犯…。 大物だな。

(和田)
大貫たち3人の前科を足しても

全く敵わないです。

頼子に騙された被害者が

大貫を雇ったという可能性も
あるな。

(工藤)はい。

ただ 頼子が犯した最大の犯罪は

やはり 牛尾観光グループ相手の
地面師詐欺です。

(大崎)ああ… 4億円
騙し取ったんでしたっけ?

頼子は 当時 50代前半で
70いくつの地主に化けたそうだ。

(和田)へえ~。
「へえ~」って

地面師詐欺ってのは
そういうもんだろうが。

そうなんですか?

地主がピンピンしてたら
詐欺にならん。

入院したとか

施設に入る頃ギリギリの
頃合いのところで

土地の所有者になりすますんだ。

入院?

どうした?
(大崎)あっ いえ…。

大貫のアパートを捜索した時に
確か…

隣の部屋の老人が入院中で…!

ずっと留守だって話だった。

(机をたたく音)
いってきます!

(大崎)大貫の部屋が… ここだろ?
(和田)ああ。

で 入院中の老人の部屋が ここだ。

問題はだ。

大貫が持ってた この鍵で
開くかどうか。

♬~

(解錠音)

おっ。
開いた。

♬~

見ろ これ。
ん?

おっ。

(和田)これが
電話のそばに落ちていた名簿です。

(大崎)ほら ここに
鴨志田新一 住所 電話番号。

あら…。

そして 同じ名簿に
被害者が載ってました。

(星田)山田圭子か…。

アポ電強盗に使われた名簿と見て

間違いありませんね。
うん。

あの すいません。
(坂下)なんだね? 鴨志田くん。

この山田圭子
電話番号なんですが

本当に被害者の家の
番号なんでしょうか?

何を言ってんだね? 君は。

いえ 昔だったら 王子の番号は
03のあと

39なんとかと
続いたもんなんですよ。

(工藤)そういえばそうだ…。

これは あんまり
王子らしくないようですね。

(アナウンス)「この番号は
現在 使われておりません」

「番号をお確かめになって…」

この番号 不通になってます。

えっ?

じゃあ この番号は
一体 なんなんだよ?

♬~

番号が違ってた?

フッ… んな馬鹿な。

あの女は 俺の電話にコロッと…。
(工藤)大貫。

お前たちが襲った山田圭子はな

本名 板東頼子という
ベテランの詐欺師だ。

詐欺師?

「そろそろ 本当の事 話したほうが
いいんじゃないのか?」

(大貫の声)3週間前
隣のじいさんが入院した時

時々
部屋の空気を入れ換える約束で

俺が鍵を預かったんだ。

部屋も電話も使い放題。

俺は 名簿業者から
一山いくらで名簿を買って

詐欺をする事にした。

なのに なかなか
カモが見つからない。

もしもし。
山田さんのご自宅でしょうか?

山田圭子さん
いらっしゃいますか?

ところが

山田圭子
嘘みたいに無防備だった。

ハハハッ… わかりますよ。

こんな電話かかってくると

オレオレ詐欺なんじゃないかって
身構えちゃいますよね。

ハハハハ… ご心配なく。

私 ちゃんとした弁護士ですから。

ええ。 ただ 示談ともなりますと
どれくらいご用意頂けるのか

大体のところを
伺っておきませんと… ええ。

今 ご自宅に
いくらお持ちですか?

(大貫の声)そしたら あの女…。

えっ!? えっ… 2000万!?

家に2000万 置いてあるって
言うんだよ。

こりゃ 今日中に強盗に入らねえと
と思って

慌ててツテを頼って
あいつら雇ったんだ。

(チャイム)

♬~

(板東頼子)はい。

山田圭子さんにお届け物です。

どちらから?
(大貫)東都百貨店様からです。

あっ…。

(頼子)わあっ…!

(大貫)静かにしろ。 静かにしろ…
いいから… 進め 進め!

(頼子)あっ… ああ…。

(大貫)こっち来い!
(中田)はい!

(頼子の悲鳴)
(中田)手ぇ出せ!

(大貫)静かにしろよ!
(頼子)ああっ…。

(頼子)ううっ…! うう…!

(大貫の声)ところが…。

(大貫)クソ…。

おい 2000万 どこにあるんだ?

♬~

うっひょ~!

(頼子)うっ…!

おい おばさん。

2000万 どこにあるんだ?

あんた… 入る家 間違えたね。

なんだと?

見ろよ… お宝ゲットだ!

(大貫)しょうがねえな。
そいつ売るか。

♬~

しばらく
このままでいてもらうぞ。

フッ… じゃあな。

盗んだ宝石は?

その日のうちに
質屋に持っていって…。

笑われたよ。
子供騙しの偽物だってな。

俺たちは 殺しちゃいねえ。

なんだか知らねえが騙されたんだ。

う~ん 参ったなあ…。

こいつらじゃないとなると
一体 誰が…?

(警笛)

♬~

(子供たちのはしゃぎ声)

♬~

大貫の証言が本当だとすると

真犯人は 強盗が帰ったあと
やって来た事になる。

でも 被害者の部屋は
廊下の奥ですから

防犯カメラに映らずに
たどり着く事は不可能です。

ゲソ痕はなかったんだよな?
(諸星)怪しいものは 特に…。

あっ ただし スケボーのタイヤの
跡が付いてました。

スケボー?

(翔太)僕たち 廊下で
スケボーなんてやりません。

(悠斗)なあ?

えっ… じゃあ スケボー
おじさんに貸してくれないかな?

(2人)えっ…?
えっ? 何?

フッ… あのね
おじさんたち 警察なんだ。

捜査に協力してくれるかな?

嘘… 確認する?

同じ人でしょ?
貸してくれるよね?

はい ありがとう。 はい。

すぐ返すね。
(翔太)はい。

ええ…。

えーっと
これをゴロゴロさせてだね…。

例のカモさんダンス
やるんですかね?

(大崎)なんか始まったな。
よし。

君 寝て。
えっ? えっ… 俺?

俺ですよ。 はいはい。
(大崎)ああ ほら。 いいから。

仰向けじゃなく うつぶせ。
(諸星)あっ はい。

うん はい。

こうですか?

なんだよ?
ああ いえ…。

これじゃ
なんか足んないんだよな…。

あっ そうだ。

これですか?
ああ ああ… それ。

よいしょ。
例えば これが

床と同じ色の看板だったらば…。

手伝って そっち持って。
ああ… わかりました。

よし かぶせる かぶせる。
こうですね はい。

そう。

(大崎)おい 載せるぞ。
(諸星)あっ はい。

よ~し。 行け!

(諸星)えっ!? えっ… このまま?

(大崎)いや ほら
いいから行けって! とりあえず。

(諸星)はい!

♬~

(せき払い)
何も言いません。

おい
モニターに出るようにしてくれ。

はい。

おい 大崎。

「いつでもどうぞ」

じゃあ 例の実験
早速 始めてくれ。

「了解」

「よし 行くぞ」

「うん」

「動きまーす」

ん?
諸星が消えた…?

♬~

諸星だ!
(工藤)いつの間に…。

「カモさん どうです?」

ご苦労さん。 ありがとう!

見てのとおりだ。

床と同じ色のパネルを背負って
スケートボードを使用すれば

防犯カメラに映らずに
廊下を移動できます。

う~ん… いや しかし

こんな
いかにもバレそうな方法で…。

課長。 あそこの廊下には

スケートボードの跡が
ちゃんと残ってるんです。

恐らく 間違いはないでしょう。

(警笛)

なるほどねえ~。

床と同じ色柄なら
多少のズレは修整されて

画像は均一化してしまう。

デジタル時代の落とし穴ね。

意外だったな。

犯人は まず 板東頼子の家に
アポ電強盗が入るように仕組み

強盗が帰ってから
両手足を拘束された彼女を

殺害しに行ったんだ。

それにしても 一体 誰が
ここまで手の込んだ事を?

犯人は かなり頭のいい人間だな。

イヤーゴ…。

裏切り者か…。

ええ。

板東頼子は 裏切り者を見つけた。

そして 逆に
その裏切り者に殺された…。

あっ そろそろ行かないと
サボりがバレる。

鴨志田さん。 何? この時計。

以前 福引きで当たったやつだよ。

いつも使ってるのは 修理中。

でも そういうのは
若い人向けじゃないの?

お前こそ その耳輪
若い人向きなんじゃないの?

「耳輪」って…。

それに 今日のコスチューム
随分 ヤングですね。

「ヤング」って…。

いいじゃん! ほっといてよ。

ああ… 俺の時計
いつ 修理 終わるんだよ。

あっ!
何?

あの店だ…。
ん?

(操作音)

もしもし。 大崎か?

今 どこにいる?

ああ…
寄ってほしい所があるんだ。

(大崎)すみません。

こちらのお客さんで
鴨志田新一さんっていますよね?

(平沢勘一)はい 鴨志田さん。

あっ 時計の修理の事ですね?

あっ… ええ まあ…。

何しろ古い時計で
部品が なかなかそろわなくて。

じゃあ この名簿は お宅の?

刑事さん これをどこで…?

(大崎)こちらの顧客名簿に
間違いないんですね?

ええ。 でも 10日ほど前に

家でDM書こうと思って
これ 持ち出して…

どこかに忘れてきたんですよ。

忘れたって どこに?

それがわからないんです。

銀座で飲んでるうちに
だいぶ酔っ払っちゃって。

銀座?
ええ。

あれ? でも
この山田さんっていうのは

覚えがないな…。

(暁美)
はい。 平沢貴金属店の社長さん。

お得意様です。

よく
うちを使ってくださるんです。

10日前に平沢さん

こちらに顧客名簿を
忘れていきませんでした?

A4の紙1枚 茶封筒に
入れていたらしいんですが…。

翌日も
お問い合わせ頂いたのですが

うちでは何も
お預かりしておりません。

そうですか。

あっ…。

エリカちゃん

はい。

あなた 平沢さんが
落とし物をした日

テーブルについていたでしょ?
何か見てない?

いえ 私は何も…。

タクシーの中にでも
忘れたんじゃないでしょうか?

(大崎)大貫が
アポ電に使用した名簿は

駅前の王子の貴金属店の
顧客名簿でした。

7月12日の夜 平沢社長は
顧客名簿を持ったまま

銀座のクラブ アンビションに
行ってます。

その後 泥酔してタクシーに乗り

どうやって家にたどり着いたか
覚えてないとか。

妻の話では 帰宅した時は もう
名簿は持ってなかったそうです。

ああ…。

犯人は この名簿を
どこかで手に入れ

そこに山田圭子の住所 氏名と
偽の電話番号を加えて

名簿を作り直したんです。

大貫は この名簿を
名簿業者で買ったと言っています。

しかし 名簿業者で
話を聞いてみると…。

(鏑木 靖)うちで買ったって?
はい。

嘘でしょ…。

こんな名簿 買い取った覚えも
売った覚えもありません。

仕方がないな。
特殊詐欺に使われた名簿が

自分のところで
売ったものだなんて

名簿業者が認めるわけがない。

(鈴木)はい…。

いずれにしても
名簿の流れを解明する事が

事件解決の糸口になりそうだな。

とりあえず
一つ 言える事があります。

犯人は 女です。

いきなり どうした? 坂下くん。

だって そうでしょう 署長。

大貫からの電話を受けて
板東頼子になりすまし

騙されたふりをするのは
男じゃ無理ですよ。

一度 アポ電に騙される芝居が
うまくいけば

一両日中には強盗が来ると
予想できますし

板東頼子のマンションの前に
張っていれば

強盗が帰った直後に
殺しに行く事も

できるというわけですね?

ポイントは 王子の貴金属店の
名簿がどこでなくなったかだ。

いいか!

平沢社長の当日夜の行動を
徹底的に洗い直せ!

(一同)はい!

大崎 和田。
はい。 なんですか? カモさん。

銀座のクラブ
アンビションで

平沢社長を接客した
ホステスの名前

教えてくれないか?
ああ… はいはい。 わかりますよ。

えーっと…。

リンダちゃん ローラちゃん
エリカちゃんの3人です。

エリカちゃん…。

話す事ありません!

(暁美)あっ… エリカちゃん

ああ… あの子か。

えっ カモさん
知ってるんですか?

で 名簿は確かに
貴金属店の顧客名簿だったみたい。

なるほど。

あっ… すいません。
(店員)はい。

ミックスサンド もう一つ
お願いします。

(店員)ミックスサンドですね。
承知しました。

(瀬川)せっかく
この時間に待ち合わせするのに

もう少しムードのある店は
なかったのかな…。

ムード? なんで?

いや… ハハッ…。

それよりポイントは
その社長の足取りだ。

そう思って聞き出しておいたわ。

社長が飲みに行っていたお店は
銀座のクラブ アンビション。

クラブ アンビション…。

ちょっと待って。

どっかで聞いた事あるような…。

はっ… そうよ!

根岸さんの娘さんの勤めてる
お店だ。

娘って… 日菜子ちゃん?

瀬川さん 知ってるの?

いや まさか そんな…。
えっ?

でも あり得るか…。
ん?

ちょっと ちょっと…。

頭の中で自問自答しないで
話して。

実は あの詐欺は 7年前

日菜子ちゃんがネギさんに
会いに来た事から始まったんだ。

リーチ。
(瀬川)ロン!

タンピン ドラ1 ザンク!
ハハッ…。

母さんが そんな病気に?

あとは
保険がきかない治療法なの。

でも お金がなくて…。

ちょっと 悪いな。

♬~

今日 これ… これしかねえんだ。

(日菜子)いい。 もう忘れて。

私がここに来たのが
間違いだったよ。

父さんがなんとかする。

どうせ また悪い事して
お金作ろうって考えてるんでしょ。

私 そういうの嫌だから!
おい 待てよ!

日菜子!

(店員)お待たせ致しました。

どうも。
どうぞ。

それで根岸さんは
元奥さんの治療費のために

あの計画を立てたのね?

ここからはオフレコだよ。
もちろん。

(瀬川の声)土地は
ネギさんが見つけてきた

南房総の3万坪。

ネギさんは
この土地をホテル用地として

テルチェーンやゼネコンに
売り込もうと考えた。

20億はくだらねえな。

20億!?

…と言っても 全額一度に
受け取るのは無理だろう。

前金として4億頂いたら
おさらばだ。

私は この地主になりすませば
いいのね?

(根岸)その下が戸籍謄本だ。

(根岸)72歳のばあさん。

うまくやれよ。

任せて。

ネギさんの罠に

中堅のホテルチェーンだった
牛尾観光グループがのってきた。

あの頃は 新しいホテルを
次々とオープンしていて

全国で
ホテル用地を探していたからね。

お待たせしました。

(瀬川の声)そこで2人は
地主と不動産ブローカーに扮して

牛尾観光グループの本社に
乗り込んだんだ。

ちょっと待って。
あなたの役目は?

フフッ…
僕は ライバルの不動産業者役。

ライバル?
うん。

(瀬川の声)
牛尾観光の若い社員に近づいて

こっちも あの土地を
買うつもりだと吹き込むんだ。

本当ですか?

くっ… こっちは
何カ月も前から交渉してるのに…。

あの土地なら20億… いいえ

30億でも買う人は いるはずです。

(吉田)そうなんですか!?

(瀬川の声)書類は完璧。

焦らせて 急かせて

僕たちは1週間で
仮契約に持ち込んだ。

では 手付金として

土地代金の20パーセントに当たる
4億円を

こちらの口座に
ご送金願います。

♬~

経理部長 お願いします。

手続き致します。

(キーボードを打つ音)

手続き 完了致しました。

はい。

♬~

確認致しました。

よろしいでしょうか?

では 明後日 本契約を。

よろしくお願い致します。

なのに なぜ 失敗したの?

だよね…。

僕も ずっと その訳を考えてる。

(警笛)

あっ こんばんは。

あっ… 鴨志田さん。

すいません 開いてたもんで。

寿司 買ってきたんです。
一緒にどうです?

ああ… こりゃ ありがたい。
どうぞ。

あっ じゃあ お邪魔します。

これ 飲みますか?

いや… 一応 勤務中なんで。
ああ…。

どうぞ。
あっ 恐縮です。

今日はですね あなたに
確かめたい事がありまして…。

なんでしょう?
…イヤーゴ。

イヤーゴとは
裏切り者の事ですね?

この間 私が来た時
なぜ あなたは

「猫の鳴き声みたいだ」なんて事を
言ったんです?

いや… 何しろ
7年も前の事ですから

忘れていたんですよ。

裏切り者に心当たりが
あったからじゃありませんか?

いや 心当たりなんて
そんな…。

実はですね あなたのお嬢さんが

事件に関わっている可能性が
出てきました。

日菜子が!?
話してください。

今度こそ 何もかも。

どうぞ。
ありがとう。

当時 僕たちは アジトとして
マンションを借りていた。

(瀬川の声)仮契約を終えた
ネギさんたちは…。

(瀬川の声)僕と そのアジトで
落ち合う事になっていたんだ。

♬~

マダム1人? ネギさんは?

ええっ? まだ来てないの?

ああ~ うっとうしい!

嫌な予感がして 僕たちは
ネギさんを捜しに行った。

あの日 私は

仲間が待ってるアジトの
通用口の階段で

何者かに
スタンガンで襲われたんです。

スタンガン!?

(スタンガンの放電音)
(根岸)うわあっ…!

痛っ…!

♬~

ネギさん!

(頼子)やだ…! ちょっと…!
(瀬川)大丈夫ですか!?

しっかりして!

(瀬川の声)その後 確認すると

口座の残高は ゼロになっていた。

どういう事…?

でも パソコンを盗んだだけで
どうして?

暗証番号を知らなければ
口座のお金 奪えるわけないわ。

そのとおり。

暗証番号を知っていたのは?

僕たち3人だけ。

…のはずだった。

その時の暗証番号 覚えてます?

忘れるわけありません。
娘の誕生日ですから。

ええっ?
誕生日を暗証番号って…。

実は あの子が生まれた時

私は
警察の留置場におりましてね。

役所への届けが遅れたんですよ。

それで 本当の誕生日は
戸籍上の誕生日と違うんです。

なるほど。

誕生日の事は
誰も知らないはずでした。

娘と病気の妻以外は…。

そういう事でしたか。

日菜子が私を恨むのは当然です。

父親らしい事は 何ひとつせず

女房は
あの子を連れて出ていきました。

その時でさえ 私は2人を
引き止めようともしなかった。

これは 父親への復讐なのかと

服役中
ずーっと自問自答してました。

根岸さん…。

頼子は気がついたんでしょうか?

あの暗証番号が
日菜子の誕生日だという事に…。

だから 日菜子が頼子を…?

いや まだ そこまでは。

鴨志田さん。

もし 娘が
何か しでかしたとしても

それは全て
父親である私の責任です。

父親がまともだったら
日菜子だって…。

根岸さん。

私 この間
お嬢さんに会ってきました。

えっ?

私の目には
精いっぱい肩肘張って

必死に生きてるように
見えましたけどね。

あなた…
どうして そんなに私の事を…?

あなた見てると
他人事とは思えなくてね。

刑事と詐欺師なのに?

フフ… フフフ…。

課長。

銀座のクラブ アンビションの
目の前の防犯カメラに

殺された板東頼子が映ってました。

(坂下)なんだって…?

♬~

7月8日 午後6時過ぎです。

(坂下)確かに 板東頼子だ…。

根岸の娘に
会いに来たんでしょうか?

よし。
佐竹日菜子に来てもらおうか。

じっくりと
話を聞かせてもらおうじゃないか。

(一同)はい!

おい!

画像立ち上げたんなら
終了していけよ もう…。

ん?

はあ~…
こりゃあ怪しい男だ。

(武井)えー…
7月8日の午後6時頃…。

あっ 確かに 私は その時間
銀座におりました。

ただ その訳を
ご説明できません。

守秘義務がありますので。

先生は 確か

この間も
その店の前にいましたよね?

はい…。 それも守秘義務で…。

ああ~!

これから来客がありますので
よろしいですか?

来客?
はあ~ 仕事があるんですね。

私を なんだと思ってるんです?
(足音)

(森 聡子)
先生 いらっしゃいましたよ。

失礼致します。 野々村です。

あっ…。
あら。

えっ… お二人とも
お知り合いですか?

ええ。 先日はどうも。

いや こちらこそ。

離婚の相談に
のってもらってたのよ。

ほう… 離婚の?

でね 関連会社に出向して
お給料も激減したって言われて。

私 それ 信じてたんですよ…。

給与明細は?

そんなもの… 結婚して以来
一度ももらってません!

そりゃひどいな…。

なのに たまたま スマホ見たら
女と海外旅行に行ってる写真が!

あらら…。

問い詰めたら もう10年以上も
付き合ってるって言うんです!

私は 熱海すら

連れてってもらった事が
ないのに…。

熱海すらって そんな…。

ちょっと待ってて。

その写真 お見せしますわ。

証拠は
全部 保存してあるんだから。

すっかり
盛り上がっちゃってますね。

まったく…。 こっちは
守秘義務を守り通してたのに。

ほら。 これが夫と その愛人。

鼻の下 伸ばしちゃって
馬鹿みたいでしょ。

この女性は…。
(武井)ええ。

彼女が 銀座のクラブ
アンビションのママ

白井暁美です。

そして これが
うちの夫の野々村文彦。

定年前は ホテルのリネン類を
扱う会社に勤めていました。

牛尾観光グループの
関連会社で…。

牛尾観光グループ…。

出向する前は
同期の出世頭で

牛尾観光の営業企画部長まで
務めたんですのよ。

奥さん。

板東頼子…
いや 山田圭子さんに

離婚の相談をしていたと
おっしゃってましたね?

ええ。

この写真も
彼女に見せたんですか?

もちろんよ。

圭子さん
一緒になって憤慨してくれたわ。

♬~

そうよ。 野々村文彦。
覚えてる?

やっぱり そうだったのね。

ありがとう。

もう… そういうのは いいから。

じゃ。

確認したわ。

7年前の地面師事件の時

牛尾観光グループの
窓口だったのが

当時 営業企画部長だった
野々村文彦だそうよ。

今の相手 誰だ?

誰って… 私の情報源。

まさか もう一人の仲間だった
瀬川光か?

さあ… どうかしら。

まあ お前も大人だし
あれこれ言いたくはないけど

さすがに
詐欺師は やめとけよ。

別に付き合ってないし。

それに 事件解決するためには
彼の情報が必要よ。

大体 そいつは信用できるのか?

それより
事件の話をしましょう。

野々村は 7年前の事件の
当事者の一人だった。

確認致しました。

では 明後日 本契約を。

だから 事件のあと
責任を問われて

関連会社に
出向させられたんだな。

一方 白井暁美は
野々村とは10年来の愛人関係。

つまり 地面師事件の時には
すでに2人は もう

のっぴきならない関係に
あったというわけか。

武井先生が調べたところ

白井暁美は
あのお店のオーナーママだそうよ。

8年前 店の権利を
キャッシュで購入したんだって。

それは地面師事件の前の事か?
うん。

野々村は 彼女に貢ぐために

会社のお金を
使い込んでたんじゃないかしら。

どうやって穴埋めしようかと
頭を抱えていた時に…。

のこのこ やって来たのが…。

根岸たち。

そういう事。

野々村は わざと地面師に騙されて
会社にお金を出させたのよ。

板東頼子は
野々村夫人から相談を受けて

そのからくりに気づき…。
そして 殺された。

裏切り者のイヤーゴは
野々村の事だったのか。

うん。

白を黒に… 黒を白に。

♬~

まるでオセロだな。

今のところ
なんの証拠もないけどね。

やはり 鍵を握るのは
根岸の娘だな。

今日 大崎さんたちが

東王子署に同行を求めて
話を聞いたのよね?

ああ。 だが なんにも知らないの
一点張りらしい。

明日 私が
直接 話を聞いてみるわ。

うん。 いかついおじさん相手より
お前のほうが話しやすいか。

ええ。

大逆転があるかもね。
おい…。

おい… あら…。

俺 白だったよな? ハハッ…。

わかった。 参りました。

フフフフ…。
かあ~…。

(ノック)
はい。

お連れしました。

今回の事件を特別に調べています
警察庁の岡崎です。

どうぞ。

我々は あなたも
あなたのお父さんも

今回の事件には関わっていないと
考えています。

何度も言っていますが
私に父はいません。

話してほしいのは

あなたの店のママの
白井暁美さんの事で…。

警察は ママの事
疑ってるんですか?

日菜子さん…。

信じられない…。

10代の頃 お店で働かせてほしいと
頼んだ私に

ママは 自分を安売りするなって
諭してくれました。

それで… 本当に18になったら
またおいでって

出世払いで
お金を貸してくれたんです。

「本当に18」…?

ママは 私の恩人なんです!

あり得ない…。

(泣き声)

これは 誰が取り調べても無理ね。

今日のところは
お引き取り頂きましょう。

あっ… はい。

(根岸)日菜子!

どうして ここに…?

(根岸)刑事さんから
連絡もらって…。

心配してたんだよ。

お父さんはな…
お父さんは…。

(日菜子)知ってるわ!

あなた 私の事 裏切り者だって
思ってるんでしょ?

私が誰かに
暗証番号 教えたって…。

そ… そんな…。

私は そんな事 絶対にしない!

お母さんが悲しむような事は
絶対!

いや それはわかってるよ。

私が あの時
どんな思いで会いに行ったのか…。

日菜子…。
(日菜子)触らないで!

裏切り者は あなたよ!

日菜子!

危ない!
日菜子!

(クラクション)

(ブレーキ音)
(日菜子)うああーっ…!

(衝突音)

いらっしゃいませ。

こちらは初めてですよね?

何か ご用かしら?

ああ。

君は 俺を知ってるはずだ。
白井暁美さん。

さあ…
どこかでお会いしたかしら?

単刀直入に言う。

俺と組まないか?

いきなり 何を言ってるの?
知ってる?

野々村の奥さん

離婚訴訟を起こす準備を
してるって。

えっ…?

向こうは
あんたの事も知っていて

おっさんが あんたに随分
金を貢いでた事も調べ上げてる。

このままじゃ
多額の慰謝料 請求されるぞ。

まあ 定年退職したじいさんと

この先
一生 添い遂げようってんなら

何も言わないけど。

あなた 詐欺師でしょ?

私が信用すると思ってる?

フフッ… なるほど。

じゃあ どうすれば
信用してもらえるのかな?

そうねえ…。

私のために
リスクを冒してくれるなら。

フッ… リスクって…。

相当やばい事
やらせようとしてないか?

娘が こんな事になるなんて…。

あの時 お嬢さんの証言に
私は 一瞬 疑問が浮かびました。

本当に18になったら
またおいでって

出世払いで
お金を貸してくれたんです。

お嬢さんは 戸籍上の誕生日と
実際の誕生日が違う事を

暁美ママに
教えていたんじゃないでしょうか。

私は お嬢さんを
そのまま 署にとどめて

追及する事もできました。

そうしていれば こんな事には…。

申し訳ありません。 私のミスです。

刑事さん 頭 上げてください。

もう いいんです。
…えっ?

俺が 親として
日菜子のためにしてやれる事は

もう 一つしかない。

根岸さん あんた…。

どうも お世話になりました。

(携帯電話の着信音)

おお 森くんだ。

はい 鴨志田。 どうした?

うん うん。 そうか…
野々村さんが ついに…。

それより 嫌な予感がするんだ…。

(鳥の鳴き声)

(野々村)家庭裁判所

おい! なんだ? これは!

見りゃわかるでしょ。
離婚調停の呼び出し状。

離婚調停!?

あとは 弁護士の先生に
全て お任せしていますから

そちらと話し合って。

(野々村)なんだ いきなり…!

それじゃ お元気で。

(野々村)待て! おい 真紀子!

(ドアの閉まる音)

(野々村)「武井昭一」…?

(ドアの開閉音)

(施錠音)

♬~

♬~

久しぶりだな 瀬川。

ネギさん…?

私 奥様より
離婚協議を一任されました

武井昭一法律事務所の
武井昭一と申します。

野々村です。

(武井)どうぞ。

ああっ…。

(聡子)キャーッ!
(武井)ああっ! あっ ああっ…!

静かにしろ!
なんだ? あなたは! 何者だ!?

ああっ…!

お久しぶりですね 野々村さん。

落ち着きなさい。
何があったか知らないが

力になろう。 私は弁護士だ。
暴力は絶対に良くないよ!

(根岸)うるせえ!
ああっ!

(根岸)動くな!
動いたら こいつを殺すぞ。

お願い! この人 マジ!

そこに結束バンドが入ってる。

おねえさん それで
こいつらの手足 縛ってくれや。

私が…!?

森くん!
…言うとおりにしなさい。

はい…!

早くしろ!
はい!

はい。

すいません 先生。

おおっ! おっ…!

次は そちらの元部長さん。
(聡子)はい。

♬~

最後は こいつだ!
(聡子)はい…。

痛っ…。

(根岸)次は あんただ。
(聡子)は… はい。

おい 手 出せ。
はい。

♬~

あなたね これは
人質による強要行為であり

もし 誰かを殺せば
通常の殺人より重い刑罰が…。

(根岸)お前は黙ってろ!
あああっ…!

ごめんなさい!
もう しゃべりません。

今日は こちらの元部長さんに
話があるんだ。

昨日… 娘が死んだ。

えっ…?

最後まで 店のママをかばってな。

わかるだろ? 白井暁美。

あんたが貢いできた女だ。

7年前

お前たちは 娘を騙し 俺を利用し

4億円を奪い取った。

(根岸)おかげで 俺は 7年間

くさい飯を食う事になったよ。

(携帯電話の着信音)

ああ… 武井事務所の森くん。

はい もしもし 鴨志田です。

森くん? どうしたの?
もしもし?

♬~

一生 警察に追われて生きるより

残りの人生
全て 娘のために生きるってのも

悪くねえなって…。

真人間になって

いつか 娘の手を取って…

結婚式の教会を歩く。

それが 俺の夢になった。

それを お前は 全て ぶち壊した!

私に何をしろというんだ…?

真実が知りたい。

えっ…?

お前たちが 俺をはめた時の事…。

頼子を殺した訳も その方法も…。

そんな事…。

お前が話さなければ
1人ずつ殺す!

やめなさい!
あなた 死刑になりますよ!?

死刑が怖くて人質が取れるか!
あーっ! あーっ!

俺の人生には 失うものなんか
もう 何ひとつないんだよ。

♬~

(ノック)
あれ?

おーい! 武井先生! 森さーん!

(ノック)
いるの?

鴨志田さん…!

誰か 警察呼んだな!?
知りません! 私じゃありません!

(武井)おっ…!
(根岸)来い。

♬~

(根岸)そこにいるのは
鴨志田さんだな?

ああ。 その声は根岸さんか?

俺が どうして こうなったか
あんたなら わかるよな?

俺は もう この世に未練はない。

あとは 娘の無念を晴らすだけだ。

馬鹿な事は やめなさい!

署には連絡した。

もうじき
ここは警察で包囲される!

来るな!

一歩でも入ったら こいつを殺す。
ううう…!

野々村さん
しゃべったら どうです!?

ええっ…?

そうですよ。 この人は
あなたの告白が聞きたいんだ。

ねえ?

私は 何も知らない!

暁美も 私も 事件には無関係だ!

まだ しらを切るつもりか!

2人で誓ったんだ。

地獄に落ちる時は
2人一緒だって…。

(ふき出す音)

(笑い声)

(野々村)あの…?

あっ ごめん…。
でも おかしくて…。 ハハハハ…。

盛り上がってるとこ
悪いんだけどさ 野々村さん。

俺みたいな色男が

どうして こんな所で
事件に巻き込まれてると思う?

えっ?

彼女に頼まれたんだよ
あんたを始末してくれって。

だから
あんたを ずっと尾行してたんだ。

し… 始末って…!?

ハハハ…。 ただでさえ
定年で暇そうにしてる あんたが

奥さんに多額の慰謝料 請求される
かもしれないって聞いたら

あいつ もう
うんざりした感じで…。

俺に こう言ったんだよ。

じいさんを殺してくれるなら…
あんたと組んでもいいわ。

う… 嘘だ! 暁美が
そんな事 言うはずがない!

いいかげんに認めろよ。

金がなけりゃ 暁美は
あんたなんか相手にしない。

あんただって わかってるから
無理してきたんだろ?

自ら 人間ATMになり

その手を血で汚してさ。

違う! 暁美と俺は 一心同体だ!

じゃなきゃ この俺が…

あんな事まで…。 あんな…!

うう~!

うわあーっ…!
(刺す音)

無抵抗な人の… 命を…。

頼子を殺したのは
あんたなんだな?

俺は… なんて事を…。

あんたなんだな!?

♬~

でも 根岸さん 信じてください。

お嬢さんの事は…
そこまでは まさか…。

わかってます。

申し訳… ありませんでした…。

ああ…。

鴨志田さん
お待たせしました。

野々村さん あんたの自白は
確かに伺いましたよ。

(大崎)
野々村文彦 来てもらおうか。

この続きは
署で ゆっくり聞かせてもらうぞ。

岡崎警視!
ご苦労さま。

ちょっと それ貸して。
あっ…。

(大崎)来い。

えっ… 君 警察官だったの?

フフッ…。

あっ…! それより これ…!

あっ うん… 赤インク。

えっ? やだ もう~!

ハハ…。
フフフ…。

はあ~ ドキドキした~!

いや すごい迫力でしたね!

大した詐欺師だ。

ネギさん
久々に組めて 楽しかったぜ!

俺もだ。 ありがとう。

すみません!

何が どうなっているのか
説明して頂きたいのですが…。

あら?
先生には教えてなかったの?

いや だって 先生
お芝居できなさそうなんですもん。

ん? という事は

森くん 君も知ってたのか?
はい。

森さんには
昨日 電話で打ち合わせ済み。

ねっ 鴨志田さん。

真犯人が 野々村と暁美って事は
わかったんだけど

証拠がなかったのよ。

そこで
ネギさんの計画にのったんだ。

俺が 親として
日菜子のためにしてやれる事は

もう 一つしかない。

根岸さん あんた…。
どうも お世話になりました。

詐欺師は詐欺師らしく
決着つけますよ。

なるほど…
詐欺師は詐欺師らしくか…。

あんたの その計画
話してもらおうか。

僕が暁美ママに近づいたのも
もちろん ネギさんの計画の一つ。

あとは
先生さえ 被害届を出さなければ

全て丸~く収まるんですけど…。
(瀬川)丸~く。

丸~く…。
うん。

はあ…。
ウフフフ…。

はい お待ちどおさま。 手 出して。
お願いします。

はい では…。 えいっ!
(切る音)

ああ… 解放された~!
ハハハハ…。

(和田)白井暁美
我々と一緒に来てもらおうか。

(野々村)暁美と知り合ったのは
もう10年以上も前の事です。

野々村さんって
接待費 いくらぐらい使えるの?

ハッ…
接待費に上限なんてないさ。

こっちは 何十億という土地を
買うのが仕事なんだから。

へえ~!

(野々村)「そのうち 私は
暁美に唆されるまま

会社の金を横領するようになり…」

「いつの間にか その金額は

億単位にまで
膨れ上がっていきました」

「そんな時 暁美が
あの子の話を持ってきたんです」

地面師の娘?

その子の父親っていうのがね
調べてみたら

マエのある地面師なの。

でね 娘の話から

その父親が使っている暗証番号
見当ついちゃった。

えっ?

暁美は その子の戸籍上の誕生日と
本当の誕生日が違っていて

父親は その数字の組み合わせしか
使わないと言うんです。

やがて 暁美の読みどおり

根岸たちが
土地の買収を持ちかけてきて…。

私は
社長に 絶対買うべきだと進言し

契約が整いました。

(暁美)あらかじめ 根岸の娘の
誕生日の数字を組み合わせて

私たちは 暗証番号の候補を
いくつか作っておいた。

(スタンガンの放電音)
うわあっ…!

(暁美の声)そして 私は

アジトの裏口で
あいつを襲ったの。

♬~

(キーボードを打つ音)

(キーボードを打つ音)

(キーボードを打つ音)

♬~

そうして あんたは 会社の金で
横領した分を穴埋めしたわけか。

代わりに 私は

地面師に引っかかった
部長として…。

「エリート街道を
転げ落ちましたけどね…」

それから7年後 私は

妻が出演した
ヴェルディの『オテロ』のロビーで

あの女に再会しました。

ちょっと ちょっと…
イヤーゴがわかったわ。

えっ?
イヤーゴがわかった!

最初は
意味がわかりませんでしたが

あとで 暁美のところに
あの女が来たと聞いて…。

そうなのよ

野々村さんの奥さんとは
オペラ仲間でね。

全部 聞いてるの。

定年退職後とはいえ
会社のお金を横領して

その穴埋めに詐欺を利用した
なんていう事が明るみに出たら

大変な事になるわよねえ。

野々村さんだけじゃなく

あなただって
間違いなく訴えられるわ。

あの時の金なんて
もう残ってないわ。

ウフフ… 分割でいいのよ。

これだけのお店
持ってるんですもの。

月々100万円ぐらいだったら
払えるんじゃない?

そして
彼女の殺害を計画したのか?

あの計画は

平沢さんが 店に 名簿を
忘れていったので思い付いたの。

また来るね。
ありがとうございました!

大丈夫ですか?
飲みすぎですよ もう…!

気をつけて お帰りくださーい!

ありがとうございました~!

♬~

(暁美の声)名簿業者の鏑木さんも
うちのお客で

時々 盗んだ名簿を売りたいって
人間を 紹介してやったのよ。

全ての段取りを暁美が整え

私は あの夜

彼女のマンションまで
連れていかれました。

(暁美)戻ってきたわ。

やっぱり やるのか…?

練習したとおりに
やればいいのよ。

ほら これ持って。

♬~

はい。

2人のためよ ダーリン。

♬~

(野々村の声)
私は裏口から入って…。

♬~

(野々村の声)スケボーに乗って
あの部屋に向かいました。

そして… そして…!

うう…。

うう~!

うわあーっ…!
(刺す音)

私は この手で 人を…!

申し訳ありません!
申し訳ありませんでした…!

「(野々村の泣き声)」

おかげで 事件は解決よ。

これで
頼子さんの敵も討てたかな。

そうね…。 いろいろ ありがとう。

ところで 約束は どうなるの?

記事が書けたら
デートしてくれるってやつ。

そんな事
約束した覚えはないけど…。

それに…
私 ジャーナリストじゃないし。

ハハッ…。

いやあ それにしても
警察庁の警視とは 驚いた。

ハハハ…。
フフフ…。

この間の刑事が お父さんだろ?

鴨志田さんの事?

僕の事 すごい目で にらんでた。

フフフフ…。

さっきの話 考えてみようかな?

本当?

ただし 自首してくれたらね。

えっ?

(由紀子)よしよしよし…
はい お待たせしました。

(聡子)わあ~ 美味しそう!

でしょ? ねっ。

はい 皆さん 主賓のご到着です。
ご案内。

はい どうぞ どうぞ
こちらに来てください。

大丈夫?
(日菜子)はい。

じゃあ ここに。
どうぞ どうぞ どうぞ。 はーい。

本日は お招き頂きまして
ありがとうございます。

よかった~ 元気そうですね。
(日菜子)はい。

私は すっかり
亡くなったと信じてましたが…。

あれ?
死んだなんて言ってました?

おっしゃってましたよ! 大声で!
まあまあ まあまあ…。

事故に遭ったのは本当なんだから。

本当よ。 道に飛び出した時は
もう 本当 驚いたわ。

お医者さんからは

骨折だけで済んだのは奇跡だって
言われました。

もう二度と
お父さん 心配させちゃ駄目だぞ。

はい。

ごめんね お父さん。

どうした? ネギさん。

いや… 日菜子の口から

「お父さん」なんていう言葉
聞く日が来るなんて…。

♬~

さあ 皆さん 湿っぽい話はやめて
乾杯しましょう!

ねっ そうね。
椅子 持ってきて 椅子。

日菜子さん 座って。
日菜子さん どうぞ。

それから お父さんのも。
(武井)はい ネギさん こちらに。

じゃあ 乾杯の準備 準備…。

これ もらっちゃいましょう。
(日菜子)ありがとうございます。

じゃあ どうぞ。
ああ すいません。

日菜子さんは まあ まあ…。
(武井)座ったままで。

それでは 事件解決と
根岸親子の門出を祝って

乾杯。
(一同)カンパーイ!

う~ん。 美味しい。

(拍手)

それから 私の記念病院に。
記念病院?

多額の寄付をしましたので

アフリカの医療施設に
私の名が付く事になりましたの。

三浦由紀子記念病院。 ウフフフ…。

それって…
詐欺じゃないんですか?

失礼な!
警察からも電話があって

詐欺師を名乗る男が
自首をしてきたって

言っていたけれど

この私が
騙されるわけがないでしょう?

たわけた事を申すな! って
一喝してやりましたわ。

そうなんですか…。

どうしたんです? 真実さん。
なんか嬉しそう…。

ちょっとね…。 フフフ…。

なんだろう?
なんか 嫌な予感がする…。

おっ…!
(一同)あーっ!

フィギュアスケート
羽生結弦が登場!〉

〈3年ぶりの王座奪還へ!〉

〈シリーズ初戦 勝負のフリー〉

〈女子では 紀平梨花

〈ロシアの新星が

4回転ジャンプを武器に
立ちはだかる〉