ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

少年寅次郎 第1話 井上真央、毎熊克哉、藤原颯音、泉澤祐希、きたろう… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ 少年寅次郎[新]<全5回>(1)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. お母ちゃん
  2. 平造
  3. 昭一郎
  4. 大丈夫
  5. 竜造
  6. 光子
  7. 寅次郎
  8. バカ
  9. 兄貴
  10. 名前
  11. 御前様
  12. 天気予報
  13. 本当
  14. 元気
  15. 今日
  16. ウナギ
  17. お義父さん
  18. フフフ
  19. ヘヘ
  20. 歌声

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土曜ドラマ 少年寅次郎[新]<全5回>(1)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ 少年寅次郎[新]<全5回>(1)[解][字]

東京葛飾柴又の団子屋の前に赤ん坊が置かれた。誰の子か承知の上で、車光子(井上真央)は育てることを決める。御前様に寅次郎と名付けられて5年、わんぱくに育つが…

詳細情報
番組内容
昭和11年、歴史を揺るがす226事件の前夜、東京葛飾柴又の団子屋、くるまやの前に赤ん坊が置かれた。誰の子か承知の上で、車光子(井上真央)は育てることを決める。帝釈天の御前様(石丸幹二)に寅次郎と名付けられて5年、すっかりわんぱくに。光子の夫、平造(毎熊克哉)は、そんな寅次郎が気に入らない。それでも愛情を注ぐ光子が大好きな寅次郎なのに、母を裏切るような出来事が起きる。そして、さくらが誕生して…
出演者
【出演】井上真央,毎熊克哉,藤原颯音,泉澤祐希岸井ゆきの,きたろう,山田真歩,山時聡真,増子倭文江,石丸幹二,【語り】原由子
原作・脚本
【原作】山田洋次,【脚本】岡田惠和

 

 


(鐘の音)

東京・葛飾 柴又です。

フーテンの寅次郎で有名な街といえば
ここ柴又。

これから始まる物語の舞台は
その中にあります

くるまやという おだんご屋さん。

さて 今夜は 昭和11年2月25日。

夜が明けると 歴史を揺るがす

二・二六事件が起きるとは
世間は知る由もございません。

くるまやにとっても 大変な事件が
これから起こるわけでございます。

今日は そろそろ しまいにしようかね。
こんな天気だし 人も歩いてないしね。

おお そうだな。 そうすっか。
閉めよう 閉めよう。

どうです? お義父さん。
どうです? お義父さん。

(昭一郎)フフフ…。
昭一郎~。

うん。

うん。

さてと じゃあ 俺は…。

♬~

ちょっくら…。
出かけんのかい? こんな日まで。

会合だよ 町内会の。 備後屋のバカ旦那が
風邪ひいて熱出して行けねえから

代わりに出ろって頼まれてんだよ。
俺を待ってんのよ。

備後屋なら さっき会ったけどな。

えっ? あれ? そんなはずねえだろ。
人違いだろ そりゃ。

(平造の鼻歌)

(せきこみ)

大丈夫かい? 昭ちゃん。
うん。

何か おいしいもん作ろうね。 ねっ。
さっ 寒いから入ろう。

♬~(歌声)

そ~れ そ~れ そ~れ。

♬~(歌声)

♬~

(おそめ)もう やめてよ。 この浮気者

知ってるよ。 あんたの子でしょ?
お菊ちゃんの赤ん坊。

うん? 知らねえな。 お菊どうしてる?
元気でやってんのか?

何よ とぼけて。 もう出てったよ。
身請けされたんだろ。

まさか 平造さん
本当に知らなかったの?

ん?

(泣き声)

≪(戸をたたく音)

≪(戸をたたく音)

(戸をたたく音)

(赤ちゃんの泣き声)

えっ…。

(泣き声)

「どうか よろしくお願いいたします」。

(正吉)どうした?

ん?

♬~

(ため息)

ど… どうしましょう お義父さん。
あのバカ野郎。 知るか。

そんな…。

(泣き声)

よしよし。 よしよし…。

よしよし。 いい子 いい子。

(泣き声)

いい子 いい子。

(泣き声)

こら! 寅! 待て! 待たんか!
(笑い声)

(笑い声)

待て!

ちょっと寅ちゃん! 待ちなさい。

何したの? 今度は。
デヘヘ。

こら 寅! またお前か!

はい「少年寅次郎」第1話
始まりでございます。

全5話 よろしく ごひいきを。

♬~

捕まえた!

(タンクロー)お~!
(クボチン)お~。

(3人)えい えい オ~!

えい えい オ~!
えい えい オ~!

えい えい オ~!

(3人)あっ…。

うわ~!

(笑い声)

このガキ~!
(3人)うわ~!

待て~!

さて あの雪の二・二六事件のあと

どうなったのか
おさらいをしておきましょう。

(泣き声)

はい はい はい。 はい はい はい。

元気だね~。 おなかすくよね。

ごめんね おっぱいなくてね。

はい。
あっ ありがとう 昭ちゃん。

昭ちゃんのオムツ
取っといて よかったよ。

うちの子になるの?

えっ?

さあ どうだろうね。

(竜造)どうも。
(つね)どうも。

あっ 竜造さん つねちゃん。

えっ?
えっ?

どしたの? 義姉さん。
大丈夫? 光子さん。

うん…。 えっ?
どこの子?

あら やだ。
バカだね 兄貴は。

こんな きれいな嫁さんがいるのにな。

きれいかどうか関係あんのかい?

車家の次男 竜造さんと
女房の つねさん。

後の おいちゃんと おばちゃんですね。

で 兄貴は?
さあ 朝帰りじゃないかね。

あら~。
(ため息)

どうしたの? 朝から何かあったのかい?
あっ ねえ あんた。

おお。 何か 世の中
大変なことになってんじゃねえかね。

いやね 俺たち 店の使いで
赤坂まで行こうとしたんだけど

四谷で止められちゃって。 道を全部。

なあ あれは軍隊か? 警察か?
(つね)どっちも いたよ。

(竜造)そうか。 道の向こうから
こっちまで ずら~っと立ってて

通してもらえねえんだ。 なあ。

(つね)
よっぽどのことがあったに違いないよ。

(竜造)天下の一大事に違いねえ。

うちは それどこじゃないよ。

そうだよね。

でも かわいいね。 抱かせて。

うん。

竜造さんは家を出て
上野の和菓子屋さんで働いています。

結婚して結構たつのに
子どもができないのが

夫婦の悩みでございまして…。

(平造)♬「どおせ一度は散る花よ」

おい 帰ってきたぞ。
♬「え~ 風が吹く」

♬「あ~ 風が吹く」

(時報)

よう 竜造。

おっ…? おお おめえら いつの間に。

はっ?
よかったじゃねえか 子どもできて。 なあ。

ん?

全く なんてこと言ってくれんだよ
兄貴はよ。

えっ? 違えのか?

「平造さんの子ども…」。

人違いじゃねえか? ほかにも平造いたろ。
そこと間違えてんだよ。

あっ 米屋のせがれも平造だろ 確か。
死んだ。

えっ? いつ?

かわいそうなことしたな。

やだ やだ。

全くな ひでえ目に遭ったよ。
ろくでもねえ女だな あの女。

事もあろうに 子どもを置いてくなんて。
やだ やだ ひでえもんだ。

自分が悪いんだろ。
あっ?

いいえ 何でも。
どうしますか?

どうするって おめえ… どうすんだよ。

それを聞いてんだ。
そうか なるほど…。

どうすんだよ。
知らねえよ 俺は。

あっ。
ん?

ちょうどいいじゃねえか。
何がだい。

だってよ 我が家にはよ
俺と光子の間に

俺に似て立派で優秀な息子の
昭一郎君がいるわけだしよ

まあ 1人って決めたわけじゃねえけども
とりあえずは間に合ってるわけだろ。

でもよ 竜造。
えっ?

おめえんところは
欲しいのに子どもができなくて

困ってたわけじゃねえか。
あ?

あんた。
黙って聞け。 ちょうどいいじゃねえか。

ここに1人いるんだからよ
赤ん坊が 所属不明の。

これは あれだよ
天からの授かりもんかもしれねえぞ。

ああ そうに違えねえ。
竜造 ほら見ろ

まるで我が子を抱く母のようじゃねえか
つねちゃんの この姿。

2人とも 大切にしなきゃいけねえよ。

あんまりだよ… ひどすぎるよ…。

兄貴 言っていいことと
悪いことがあるだろ!

いやしくも人間の赤ん坊だぞ!
表 出ろ。 おう。

表には出さないよ。
そのまま逃げるつもりだろ。

あのね 平造さん。
うるせえ。 聞きたくねえ 聞きたくねえ。

おめえの正しい話なんぞ聞きたくねえ。

俺は寝る。

あ~… あ~…。

なんてこった。

あ~…。

私… ちょっと御前様のところに
行ってくるよ。

御前様?
名付け親になって頂こうと思ってね。

じゃあ 光子さん…。
この子に罪はないだろ?

だよね? そうだよね? そう思うだろ?

そうだね。
そうだけどよ…。

いいですか? お義父さん。

御前様 だんごお好きだから 持ってけ。

はい。

苦労されるな 光子さんも。

いえ 覚悟しました。

さて どんな名前がいいですかな?
光子さんは。

大変だと思うんです この子。
生きていくの。

狭い町ですから
事情は すぐ噂になるでしょうし

ず~っと言われるんだと思うんです。
なるほど。

ですから それを はねのけるような
強くて愛きょうのある名前だと

生きる力になるかなと…。

みんなに愛されるような…。

難しい注文ですなあ。

う~む… う~む…。

う~む… う~む…。

ああ… これは 失礼。

とんでもない。

おお ちょっとお待ちを。

はい。

命名 車 寅次郎。

寅次郎…。

ありがとうございます。 立派な名前を。

いやいや
気に入って頂けたら よかった。

よかったね。 あんたの名前が決まったよ。
寅ちゃん。

そんなわけで 赤ちゃんの名前は
寅次郎に決まったのでした。

さて おさらい終わって
昭和16年8月です。

寅 もっと落ち着いて食え。
だって おいしいんだもん。

これもいいぞ。 食べろ 寅。

昭ちゃん
もっと食べなきゃ駄目じゃないか。

いいのか? 頂き。

寅ちゃん。
寅ちゃん 行くよ。

おお 今行く。

(クボチン)早く行こう。
(タンクロー)早く行こうよ。

お待ち。 悪さするんじゃないよ。

ヘヘ。 へへじゃないよ。
何で「しません」って言わないんだい こら。

ヘヘ~。

行ってきま~す!

ねえ 今日 何して遊ぶ?

♬~(歌声)

ん? おめえ誰だ?

あっ 俺がベロベロに
酔っ払っちまった夜にできちまった

確か 名前は猫三郎とかいったか。

寅次郎… だい。

寅次郎… だい。 ハッハッハッハッハッ。

バカにはバカが寄ってくるもんだな
ええ?

そろいもそろってバカ面しやがって。

(2人)ヘヘヘヘ…。

笑わなくていい。

どうした? 早く行きな。

行くぞ。

気を付けてね。
あんまり遅くなるんじゃないよ。

いいぞ そのまま帰ってこなくても。 ハハ。
ちょっと あんた なんてこと…。

行くぞ!

あっ!
おはようございます。

おはようございます。

待て待て~。

(2人)えい えい やあ~!

参ったか!

さあ いくぞ~… えいっ!

あ~!
おっしゃ~! やった~!

せ~の… えいっ!

(おなかが鳴る音)

(笑い声)

あ~ 腹減った。
今日 何も食ってねえんだ。

えっ?
何だい? どうした?

母ちゃん 体悪くて寝てるからな。

そうか…。
(おなかが鳴る音)

腹減ったなあ。

こら 男がメソメソすんじゃねえ。
だってよ。

よし 行くぞ。 来い。

早く早く。 遅いぞ。

♬~

(笑い声)

うめえな。
うん おいしいね。

(御前様)こら! お前らか!

(御前様)またお供えを!

全くお前らは… この罰当たりもんが。

痛っ!

このバカもんが!

あっ…。
(笑い声)

何が おかしい。
(3人)すみませんでした!

全く。

ありがとうございました。
ごちそうさまでした。

バレてるかなあ。

(いびき)

(ねずみ捕りに挟まれた音)

どうしたんだい?

どうもしねえや。

情けねえ。

あっ…。

♬~

寅ちゃん!
うわっ! ごめんなさい。

何やったの。
え~ 何もしてねえよ。

白状おし。
やだ やだ やだ! 絶対言わねえよ。

およしよ こら。

(平造)何やってんだ おめえら。
店先で みっともねえ。

おい 分かったか バカ次郎。 どうせ また
まんじゅうか何か盗んで食ったんだろ。

罰が当たるぞ。

こら 白状おし!
やなこった!

寅ちゃんは お母さんのことが
それはもう大好きで大好きで

しかたないようですね。

ひょっとしたら
寅さんが美人にすぐ惚れてしまうのも

お母さんの面影を
求めているのかもしれませんね。

あ~! あ~! あ~!

うわ~! 捕まえた~。

こら おまんじゅう どうしたの?

釣れないな…。

あっ! あっ!

あっ ウナギ! うわ~!

釣れた。 どうだ すげえだろ。
おお。 すげえ。

大したもんだね。

へへ。 いくらになる?

うん そうだね… う~ん…。

これと… これかな。

また持っておいでね。

(鐘の音)

ただいま! 母ちゃん 腹すいちまった。

寅次郎。
えっ…。

近所の人が見たって言うんだけど
嘘だよね。

あんたが川で釣ったウナギを
川清さんに売って

小銭もらってたって言うんだけど。

嘘だよね? 悪さはしても
そんなことはしないよね うちの子は。

あ…。

川の恵みで子どもが商売なんて
していいわけがない。

違うよね? あんたじゃないよね?

本当なんだね…。
お母ちゃん がっかりした。

出しな。 稼いだ金 出しな。

ないのかい? 残ってないのかい?

何に使ったんだい。

いくら? いくら もらったんだ 言いな。

80銭。

返しに行くよ。

ほら早く おいで。

車さん。
ああ。

今 伺おうとしてたんだ。
はい。

寅ちゃん ごめんよ。 ありがとうね。

ちょっと うちが困ったことになっててね
借金取りなんかやって来て。

で それを この子が 寅ちゃんに
泣きながら話したらしいんだよ。

そしたら 寅ちゃんが
「俺に任せろ」って言って

ウナギをね 釣って 金に換えて…。

で その金 全部 この子に渡してくれてね。

で 今 川清さんに返してきたところ。

そうでしたか…。

ありがとね 寅ちゃん。

ありがとね。

お母ちゃん ごめんよ。
嫌いになんないでくれよ。

ごめんなさい。

何言ってんだい この子は。
嫌いになんてなるわけないだろ。

だってよ…。

お母ちゃんは うれしかったよ。

お母ちゃん あんたのこと大好きだよ。

いい男だよ 寅ちゃんは。

いいかい 寅ちゃん。

あんたも知ってるんだろうけど

お母ちゃんは
あんたを産んだわけじゃない。

あんたを産んだお母ちゃんは 別の人だ。

でも… でもね あんたは私の息子だよ。

私の自慢の息子だ。

本当? 本当に? 本当に?

おいら ずっと
お母ちゃんといて いいのかい?

当たり前だよ。 気にすんじゃないよ
お父ちゃんの言うことなんて。

♬~

よし おいしいもん作ろう。

何がいい? がんもどき!

好きだね。 あんた 安上がりだね。

ヘヘ。

♬~

(昭一郎の せきこみ)

(せきこみ)

はい 頭上げて。

どう?
気持ちいいや。

ごめんね 昭ちゃん。
(昭一郎)何で お母ちゃんが謝るのさ。

あんたを産んだのは お母ちゃんだからね。

(昭一郎)そんなの変だよ。

そう思ってしまうんだよ 母親ってのはね。

ああ ごめんね。
ごはんにしようね 寅ちゃん。

大丈夫? 兄ちゃん。

(昭一郎)寅。
えっ?

(昭一郎)ちょっと来い。

うん!

よう。
大丈夫?

おう。

それ 格好いいね。
えっ? これがか?

うん。 だって したことないし
バカだから風邪ひかないし。

父ちゃんに言われたか。
うん。

そんなの嘘だ 気にすんな。

えっ そうなの? じゃあ 風邪ひく?
熱出したりする? おいらも。

ああ。
へえ~ そいつは楽しみだ。

俺は お前が羨ましいよ。

え~! おいらの どこが?

おいらは 兄ちゃんが羨ましいよ。
え~!

(笑い声)

(平造)光子。

あっ お帰り。

これ 食わしてやれ。
あら。

♬~

うまいか? うまいだろ 牛肉だからな。
なあ ハハハハ。

うんと食べろ。
俺が買ってきたんだからな 俺が。

うまいだろ 父ちゃん なあ なあ なあ。
ハハッ うまいよな~。

寅 お前も 肉食べろ。
食べな 寅ちゃん。

あ… うん…。

♬~

うまい!

んだよ…
昭一郎に買ってきたんじゃねえかよ。

こいつが精つけて どうすんだよ。
あんたこそ 精つけても

ろくなことになんないから
食べんの およし。

えっ?

言うね お前。 よし。

ほら 寅ちゃん。 はい。 ほら。

はい お食べ。
取り過ぎだよ。

(ラジオ)「大本営 陸海軍部 発表。

我が軍は 陸海軍 緊密なる共同の下に

各地にて奇襲上陸作戦を敢行し
着々 戦果を拡張中なり。

大本営 陸海軍部の発表であります。

なお 本日より
天気予報の放送は中止となります。

天気予報の放送は中止となります」。

どういうこった
天気予報やめるってのは。

困りますよね。 天気予報がないと
仕入れやら仕込みやら決められなくて。

ああ 全くだ。 商売になりゃしねえ。

おめえらね ぜいたく言うんじゃないよ。

江戸時代の人は
天気予報なんかなくても

空を見て判断したんじゃねえのかい?
ん?

ああ 父ちゃんよ これからな

壮行会とやらが
やたら行われるようになって

宴席のある店なんかは 大もうけらしいぞ。

ほう~ うちは関係ねえだろ。

バカだね
この時勢に乗っからない手はねえよ。

俺が何のために 毎晩のように
飲みたくもねえ酒の場に

出かけてると思うんだ。
俺は いろんな情報を得るためにだな…。

フッ…。

はあ~。
(正吉の せきばらい)

(正吉)で 何だ?
おう そういう時の客への土産として

うちの草だんごは
うってつけってことだよ。

酒飲みが だんご食うかね。
そこが浅はかだってんだよ。 なあ。

酒飲みにだって 子どもはある。
家で待ってる鼻水垂らした子どもたちに

滋養がたっぷりある草だんごでも
土産に買って帰ろうかな。

そう思うのが人の親じゃねえか。
そこで くるまやの草だんごよ。

そして それから しばらくして…。

車家にとって そして寅ちゃんにとって
大きな大きな出来事がありました。

(鐘の音)

何だ おめえら。
見せ物じゃねえっつうんだよ!

(つね)光子さん 大丈夫かい?

おい ばばあ 遅えんだよ!
(おしづ)ばばあは 早くは歩けない。

偉そうに 誰のおかげで
生まれたと思ってんだい 平造。

いいから早く。
あ~ はいはい。

その前に お茶と だんご。
はあ!?

見りゃ分かんだろ。 まだまだだよ。

つねちゃん お願い。
はいよ。

はい だんご。
すみません。

あれ 寅ちゃんは?

義姉さん。

(つね)どうぞ。
ありがとう。

あっ… あっ…。

ちょっと待て。
待てとは何だ 待てとは。

ばばあ!
フフフ。

あっ おいちゃん…。
よう 寅。

やっぱりな。

おいちゃん…。
ん? 何だ?

お母ちゃん 大丈夫だよね? ね?

何でだ?
おいら 聞いちまったんだ。

お母ちゃんの体 弱ってるって…。

どうするって… お産婆さん言って…

産みますって お母ちゃん言ってた…。

ねえ 大丈夫? 大丈夫だよね?

ああ 大丈夫だ。
お前のお母ちゃんは強い人だ。

だから大丈夫だ。

うん…。

正直 ちょっとだけ怖いんだよ。

もしもだよ もしも。

もしも 私に何かあったら…

このとおりだから
昭一郎と寅次郎を頼みます。

うちの人じゃ
持て余して逃げ出すのが関の山だ。

悪い人じゃないんだけどね…
駄目な人なんだ。

なあ 寅。
ん?

母ちゃんのこと 好きか?

ああ 好きだよ。 世界で一番好きだ。

おいらが大きくなって
お母ちゃんを守るんだ。

おいらを捨てたりせずに 育てて
かわいがってくれたお母ちゃんに

恩返しして 幸せにしてやるんだ。

そうか… よく言った。

よく言ったぞ 寅。

♬~

大きく息吸って… はい 息んで!

いいよ。 はい 息吸って… はい 息んで!

(荒い息遣い)

(おしづ)息吸って… はい 息んで!

光子さんのことを思って つきなさい。

はい。

お母ちゃん…。

(鐘の音)

今日のは いい音だ。

≪(産声)

おいちゃん! 寅!

兄ちゃん。

元気な女の子だ。 お母ちゃんも元気だ。

万歳! 万歳! 万歳!

よかった よかった。

ありがとうございます。

♬~

かわいがってね 寅ちゃん。

うん。 世界で2番目に大切にしてやるよ。

2番目? 1番 誰だい?

さあね。

(平造)しかし すぐ上に そんな
ろくでもねえ兄貴が1人いたんじゃ

嫁にも なかなか行けねえかもしれねえな。

兄貴なのか? おいら。

えっ?
今 お父ちゃん そう言ったよな。

フフフ… そうだね。

言ったか?

♬~

この子 さくらって名は どうかね。

さくら。

♬~

決まりだな。

(さくらの声)

♬~

というわけで 日本一の妹
さくらちゃんが誕生いたしました。

本日は これにて
お開きとさせて頂きます。

(平造)来たか 赤紙。 来るぞ 赤紙

(昭一郎)何があっても生きろ。

お母ちゃんは お父ちゃんのこと
好きなのか?

あんた いなくなったりしたら
私は どうしたらいいんだよ。

お母ちゃん!