ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

時効警察はじめました 第2話 向井理、古舘寛治、オダギリジョー、麻生久美子… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

時効警察はじめました #2』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 霧山
  2. 秋斗
  3. 光晴
  4. ナイフ
  5. 康知
  6. 熊本
  7. 又来
  8. トリック
  9. 雪絵
  10. 彩雲
  11. 事件
  12. 趣味
  13. 旦那様
  14. 密室トリック
  15. ドア
  16. ミステリー
  17. ミステリー作家
  18. 天窓
  19. 犯人
  20. お父さん

f:id:dramalog:20191019081609p:plain

時効警察はじめました #2』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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時効警察はじめました #2[字]

時効警察』が12年ぶりに復活!時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗が、名(迷)助手・三日月と新人刑事・彩雲と共に未解決事件の謎に挑む。

詳細情報
◇番組内容
アイドル的人気を博すミステリー作家・日下部秋斗(向井理)。彼には、時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)が興味を抱く過去が。秋斗の父で、有名ミステリー作家だった日下部光晴(古舘寛治)は25年前、密室殺人事件で死亡していたのだ。しかし、犯人は見つからず事件は時効を迎えていた。この事件を調べることにした霧山は、助手の三日月しずか(麻生久美子)と秋斗のもとを訪ねるが…
◇出演者
霧山修一朗…オダギリジョー
三日月しずか…麻生久美子
彩雲真空…吉岡里帆
又来康知…磯村勇斗
十文字疾風…豊原功補
サネイエ…江口のりこ
又来…ふせえり
熊本…岩松了
【ゲスト】
日下部秋斗…向井理
日下部光晴…古舘寛治
芝浜保…マギー
日下部秋斗(幼少期)…城桧吏
◇ナレーション
由紀さおり
◇脚本
福田雄一、田中眞一
◇音楽
坂口修

【主題歌】椎名林檎『公然の秘密』(EMI Records/ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英テレビ朝日
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、山本喜彦(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/jikou2019/
☆Twitter
 https://twitter.com/jikou2019
☆Instagram
 https://www.instagram.com/jikou201910/
◇監督
塚本連平

 

 


♬~

(彩雲真空)さすが 秋斗様…。

サインと握手で
こんなに人が集まるなんて

完全にアイドル!

お待たせしました。
ミステリーの貴公子

アキト クサカベ!

(歓声)

秋斗様!

(日下部秋斗)こんにちは~。

(せき)
ウェルカーム!

(又来康知)秋斗! 秋斗!
アタッ…。

すいません。
あれ 康知くん… 意外!

こういうイベント来るなんて。
秋斗のファンなんですよ。

10冊買ったんで
握手券2枚ゲット! 秋斗ー!

みんな…
静かにしてくれないかな。

(歓声)

ええ~! お二人もファン?
(浜田山)大ファンです!

(久我山)付き添いです!
イタタタ…。

交通課なら この渋滞
なんとかしてください!

(康知)秋斗ー!

(歓声)

…ってな具合で

もう ワッシャワシャで
大変だったんですよ。

(三日月しずか)日下部秋斗ね…
今 大人気だもんね。

(霧山修一朗)あっ そうなの?
(康知)え~!

知らないんですか?
いや 知らない 知らない。

じゃあ よく聞いてください。

日下部… 秋斗。
ミステリーの貴公子。

出す小説が全てベストセラーで

今年は 国際的に権威のある
金のパイプ賞を最年少で受賞。

日本文学界の宝です!

さらに 写真集は50万部突破。

歌を出せば ファーストアルバムが
いきなり1位!

女性だけじゃなく
男性ファンも多いんですよ。

(又来)そんな事に
現を抜かしてないで仕事しろ!

仕事はしてます!
おっ なんだ?

親に向かって その態度はなんだ?

(熊本)まあまあ… まあ!

彩雲くんは 刑事らしく
彼の推理小説のファンなのかな?

本は買いますけど
一度も読んだ事がありません!

私は 秋斗の顔が好きです!

(熊本)ぶっちゃけたね。
(康知)いい加減なファンですね。

もう がっかりですよ 彩雲さん。
(ドアの開く音)

(十文字疾風)彩雲… お前 また
人をがっかりさせてるのか。

(又来)来た。
(十文字)お前のがっかり加減は

もはや罪だ。

時代が時代なら 市中引き回しの上
打ち首 獄門だ。

(熊本)重罪だね…。

当たり前ですよ。
ねえ? ハチさん。

えっ 蜂須賀さん いないけど。

フンッ! また 交通課の三日月は
知ったふうな口を。

ねえ? ハチさん。
いない!? そうか… 読めたぞ。

俺は ハチさんの残像と
話をしていたんですよ。

(熊本)残像?
(十文字)残像を残すくらい

面白くなれって事だよ!
ねえ? ハチさん!

いない! そうか… 読めたぞ。
俺は ハチさんの残像と話を…。

(サネイエ)聞かない 聞かない。
今のなし~ 今のなし~。

あいつがミステリーだよ。

ミステリーって言えば

日下部秋斗の父親も
いろいろミステリーだったよね。

えっ お父さんですか?

日下部光晴 有名な
ミステリー作家だったんですよ。

(熊本)特に 我々の世代には

国民的と言っていいぐらいの
大作家だったが

謎の密室殺人事件で…
殺されたんだよ!

ほー!

確か あれも時効になってたが…。
えーっと どれだ?

あっ! こ… これだ。
(一同)早っ!

ほらほら ほらほら これ!

「有名ミステリー作家
密室殺人事件」

いくよ 霧山くん! ほれ。 よっ!

スマッシュ!

(熊本)トス。

〈時効を迎えた事件を

趣味で捜査する男 霧山修一朗〉

(康知)日下部光晴の
密室殺人事件か…。

ワクワクしますね!
うんうん! 秋斗にも会えるね。

霧山さん はい どうぞ!

ああ… はいはい。
あっ はい。

まあ 確かに ミステリー作家が
密室で殺されたってのは

まあ ロマンは感じるよね。

《そんなロマンに興味はないわ》

《私は 今日こそ
あなたの心が知りたいの…》

ん? 何?
ううん…。

(霧山の声)事件は
25年前の朝 総武南市にあった

大御所ミステリー作家
日下部光晴の自宅で起こった。

小学6年生の息子 秋斗

小学2年生の娘 遥

お手伝いの雪絵が

光晴が来るのを待っていた。

いつも きっちり7時に
朝食をとる光晴が

その日に限って
なかなか現れなかった。

常日頃 時間にうるさい
光晴にしては珍しい事だ。

(君島雪絵)旦那様
随分 遅うございますね。

雪絵 フレッシュジュースを
作ってくれないか?

はい かしこまりました。

(ショートする音)
ああっ…!!

(日下部 遥)あっ 停電。

(雪絵)すみません!
ブレーカーが落ちました。

(秋斗)僕が行ってくるよ。

ついでに お父さんも見てくる。
私も。

(霧山の声)秋斗と遥は
電気を復旧させると

光晴の書斎に向かった。

光晴は いつも朝食前に
ミステリー小説を読むからだ。

(霧山の声)しかし 書斎のドアには
内側から鍵がかかっていた。

鍵かかってる。

(ノック)
旦那様?

(ノック)
旦那様…。

雪絵 離れて!
(雪絵)は… はい。

(たたく音)

(霧山の声)返事がないのを
不審に思い

ドアを壊して 中に入ると…。

(悲鳴)

(霧山の声)書斎で血を流して
光晴は死んでいた。

刺し傷が
腹部と心臓付近の2カ所。

そして なぜか

血だまりが3カ所あった。

その後 警察が室内を調べると

窓にも鍵がかかっており

完全な密室状態の中
殺されていたのがわかった。

なんで殺されてるって
わかったんですか?

鍵がかかっていたなら
自殺かもしれませんよね。

そのとおり。
振って。

一度は警察も自殺だと考えた。
ところが…。

(霧山の声)凶器のナイフが
庭で見つかった。

死んだ人間に
ナイフは持ち出せない。

事件は 自殺から一転
殺人として捜査が進められた。

聞き込みの結果 事件前日の夕方に
日下部家近くで

背の高い怪しい女性の
目撃情報があったり

女性から 不審な電話が
あったりした事から

その女が犯人ではないかと
推測された。

捜査陣は
その女の行方を追ったけど

なんの手掛かりも得られなかった。

お母さんが登場しませんでしたね。
ああ…。

お母さんの静子さんは…
事件の1年前に病死してるね。

病死?
結果

密室の謎も解けなかった事から
事件は時効を迎えた。

ほら ふわっふわのパンケーキ。

ゲロゲロ。
(2人)うわあ 美味しそう…。

《というわけで 休みの日
霧山くんに付き合ってあげて

遺留品を
返しに行く事になりました》

《うふふっ》

ねえ! この辺りで
穴子寿司 食べたよね?

(康知)こんにちは!

えっ?

なんで ついてきてんの?

秋斗に会えるからに
決まってるじゃないですか。

あっ 今回は
ポコポコぶっちゃけるね。

あっ もちろん
密室殺人のトリックを

完璧に解いてやろうって気は
満々です。

嘘でしょう?
はい 嘘です。

ぶっちゃけっぱなしだね。

(康知)あっ ここです!

ああ…。

(秋斗の声)
「こんにちは ウェルカーム」

「こんにちは ウェルカーム」
あっ…!

「こんにちは ウェルカーム」

失礼致します。

今 参りますので。

(2人)はい!
来る来る 来る来る…!

だから はしゃがない!

お待たせしました。

日下部秋斗です。
こんにちは。

ウェルカーム!
(2人)こんにちは!

ああ… 総武警察の
霧山と申します。

今日は 時効になった
光晴さんの遺留品を…。

彩雲真空です!
又来康知です!

あっ! 浮き足立ってる。

(秋斗)せっかくのお休みなのに

わざわざ届けて頂き
ありがとうございます。

すみません 大勢で押しかけて。
いえ。

父の遺留品が戻ってきて
嬉しいです。

それに
ファンの方は大切にしないと。

ところで 霧山さん。
はい。

このまま帰ってもいいんですか?

わかりますか?
ミステリー作家なので

人の行動と心理には
敏感なんです。

先ほどから
顔は真っすぐ前を向きながら

眼球を左右に動かしていた。

(秋斗)父の事件が
気になっているからですね。

さすがですねえ…。

実は僕 時効になった事件を
調べるのが趣味なんです。

趣味?
ええ。

まあ 趣味なので
ゆるゆるいく感じなんですが

この密室事件
挑んでみようかと。

趣味で捜査する男ですか。
ハハハッ…。

いいですねえ ミステリー小説の
出だしとしては。

実は 私も趣味なんですよ。
何がですか?

小説も歌も… 生きる事全てが
趣味と言えます。

霧山さん 趣味に生きる仲間として
あなたの趣味に協力しましょう。

ありがとうございます。

他の場所は 私の好きなもので
飾り変えていますが

ここだけは 全て当時のまま。

机も本棚も
本棚の中の書籍も

全て 事件当時のまま
保存しています。

はあ… ドアも壊れたままです。

へえ~!
(康知)あっ…。

あのリクライニングチェアで

お亡くなりになったんですね。
そうなんです。

足元!
気をつけてください。

血痕?
えっ?

(秋斗)そうです。
ドア辺りと殺害された辺り

そして 窓の近くに。

どうぞ じっくりご覧ください。

(2人)失礼します。

♬~

(康知)窓も内側から
鍵がかかっていますね。

天窓は開いてますね。
ちょっといいですか?

人は通り抜けられませんね…。

ああっ!

ここに わずかに血痕が。

(秋斗)よく気づきましたね。
テヘッ。

(秋斗)
目では見えないくらいの血痕が

実は あちこちにあります。

犯人が父と争ったのか 犯人が
密室に仕立てようとした時に

付いたものなのか…。

当時の捜査では
そういう結論になっています。

こんにちは…。

(秋斗)妹の遥です。

父の事件以来
極度の人見知りになり

その上 しゃべれなく
なってしまったんです。

(康知)それにしても…
完全なる密室ですね。

当時も今も 多くの人が

この密室トリックを
解こうとしたけど駄目でした。

2つの刺し傷と
3つの血だまり。

父は どうやって
殺害されたのか…。

秋斗さん…。

人気ミステリー作家のあなたなら
この密室トリック

もう解けてるんじゃないですか?

私に解けない謎はありませんよ。

えっ? じゃあ…。
答えは教えませんよ。

父の死は ミステリー作家として
最高にして究極の死に方です。

私は そんな父の死を
大切にしたいと思っています。

だから こうやって

事件当時のまま残してあるんです。
(彩雲・康知)なるほど。

(秋斗)あっ でも 霧山さんが

この密室トリックを
解き明かす分には

問題ありませんよ。
どうぞ ご自由に。

ありがとうございます…。

さすが。
さすが。

♬~

心配するな。

(熊本)日下部秋斗は
嘘をついていたとな。

ええ。 その証拠に 彼は
脇の下に汗をかいていました。

えっ… そうだったの?
気づかなかったの?

いや 気づかなかったけど

脇の下に汗って
誰でもかくんじゃないの?

あの日は涼しかったし

それに ミステリー作家は
常にクールなもんでしょう。

いやあ
そう断言してもいいものかな?

それに
嘘とは関係ないんじゃないの?

(熊本)あるんだよ。
えっ?

刑事課にいた頃の話だが

私は 取り調べで相手の嘘を
見破る天才だったんだよ。

そうなんですか!
みんなからはこう呼ばれていたな。

「ウソミヤブリーノ」ってね。

へー。

ねえ そうだったの?
(サネイエ)知らない。

(熊本)霧山くん
いいものをあげよう。

おお… 立派な本ですねえ。

えっ?
何も書いてないじゃないですか。

ここだよ。

これを
パラパラパラとめくるとね…。

「嘘の見破り方 その一」

「嘘をつくと 汗をかく」

ほ~ら 言ったとおりだろ。

いや でも これ…。
じゃあ 次いくよ。

「その二 脳内のドーパミンが増え
まばたきが多くなる」

はい 次。

「その三
逆に まばたきしなくなる」

へえー。

じゃ 次いくよ。

ああ! 大きくなりましたよ。
(熊本)ああ。

「笑顔でも目が笑っていない」

「つまり」

「口角は上がるが

目尻に しわが出ない」

目尻に しわ?

(熊本)大丈夫だよ 三日月くん。

君は十分美しい。
あっ… ありがとうございます。

《その言葉 霧山くんの口から
聞きたかった…》

えっと 次は…。

ああ 普通になった。

「その五 なんだか嘘っぽい」

…って 雑すぎません?

そのあとは… ほら!

メモ代わりに使えるんだよ。
おお~ 便利ですねえ。

何ページもメモが ほら。
メモメモ メモメモ…。

すーっぱぁー…!

そんなにいっぱい飲んだら
酸っぱいに決まってるだろう。

大きな声出して ごめんねえ。

動くのが待ち遠しくて
ビタミンたくさんとったら

早く動いてくれるかなと
思いまして。

でも 極端は良くないよ。
(サネイエ)はい。

(康知)だから 勝手に
部屋入んなって言ってんだろ!

てめえが
汚してるからだろうがよ!

プライバシーってのが
あんだろうがよ!

知らなかったら 教えてやるよ。
ああ?

P L I B A C!

つづり合ってんのかよ!?
うっせー!

今度 勝手に部屋入ったら
出てくかんな。

康知くん
また キャラ変わってません?

彼は 元ツッパリなんだよ。

ツッパリって… 言い方。

奥歯に手ぇ突っ込んで
ガタガタいわしたろか!

なんだと? 上等だ コラ!

(熊本)おお…
親子は難しいねえ。

《それはそうと

私たちは ある人にアポを取り
会う事になった》

《久しぶりに
邪魔者なしの二人きりだ》

《ウフフフ…!》

終わったら
ご飯 行こうね。

美味しいタンシチューの店
予約したんだ!

(芝浜 保)
よっ! どうも遅くなりやした。

私 日下部秋斗担当編集の
芝浜でございます。

総武警察の霧山です。
ああ どうも。

「時効管理課」

それってえと あなたも?
交通課です。

そらまた なんで 交通課の方が?

あっ 三日月くんは付き添いです。

あっ 付き添い!
そら びっくりしやした。

ええ 交通課の方に
話 聞かれるってえとね…。

カッ!
ああ…。

ティッシュありますけど。
あっしは もう 手鼻で。

ああ…。 芝浜さんは

秋斗さんのお父さん
日下部光晴さんの

ご担当でもあったんですよね?
そうですねえ。

私 新人でね

こちら もう
ミステリー界の巨匠でしたからね

緊張しましたよ。

原稿もらう時なんかね

生まれたての鹿みてえにね
こう ガクガク ガクガクね…。

そんなに?
ええ。 これもんでしたよ。

あっ… 鹿のところ すみません。

秋斗さんが
作家デビューされたのは

光晴さんが亡くなって
すぐですよね?

そうですね。
デビューは中学1年ですからね。

天才でさあね。

才能ってのは
受け継がれるんですねえ。

お父さんの志を継いで
作家になったなんて

感動ものですね!

ああ それは全然違いやすよ。

カッ!
ああっ! ちょっ…!

この2人の親子仲は
最悪でしたから。

(日下部光晴)
なんだ!? この成績は。

(芝浜の声)
光晴先生は とても厳格な人で

はたから見ると 異常なほど
秋斗に厳しかったですねえ。

(光晴)なんで間違えた!?

秋斗さんは
それに従っていたんですか?

まあ かろうじてってとこですね。

でも お母さんの静子さんが
亡くなってからは…。

あっ お母さん。

ああ… おっと!

あっしは ちょっと
会議がありやすんで

これで失礼しやす!
ええっ…。

お母さんが亡くなってから
秋斗さんの態度が変わった

っていう事ですか?

旦那 あっしは秋斗の担当ですが

光晴先生にも
恩義ってものがあるんです。

お察しくだせえ。
これで失礼しやす。

カッ!
うわっ! あっ…!

霧山くん!
ああ…。

どうしたの? 難しい顔して。

いやあ 嘘の事 考えてたんだよね。

嘘?

あの人が脇汗までかいて
ついてた嘘は どれだろうって。

私に解けない謎はありませんよ。

父の死を大切にしたいと
思っています。

2つの刺し傷と
3つの血だまり…。

(康知)どけよ どけよ…!
(又来)どかない! どかない!

えっ?
何?

うわっ!
ツッパリ度がアップしてる。

勝手に部屋入んなって
言っただろうが! あん!?

どういうつもりだ?
これは!

うっせえな!
部屋 探してんだよ!

(又来)うるせえとは なんだ!?
こいつ…。

オラッ!
(康知)痛っ…!

頭突きかよ! ああっ!

ちょっと やめなよ!

又来さん 落ち着いて!
…あっ 両方 又来だわ。

康知 家を出て行くつもりかよ?

もう大人だからな。

(舌打ち)

あっ 又来さん!
ほらほらほら…。

♬~

康知くん こんにちは。

こんにちは。

いいベルトだね。 革?

エナメルです。
ああ…。

あのさ… まあ いろいろあるよね。

わかってます。

思わずやり返したけど
よくなかったです。

でも 正直しんどいです。
この前だって…。

コラッ! 息子よ!
痛いよ!

背中が曲がってるぞ。

うざいんです。

ああー…。

一緒にいても腹が立つだけなら
一緒にいないほうがいいです。

(携帯電話の振動音)

秋斗さん?

(秋斗)すみません
急にお呼び立てしまして。

密室ミステリーの謎に挑んでいる
皆さんを労いたくて。

ありがとうございます。

うわあ すっごいごちそう!

三日月さん 恥ずかしいですよ。

彩雲っちだって
なんで ついてきてんのよ。

どうぞ召し上がってください。
いただきます。

わんこそば ください!

どうぞ。
はい。

はい どうぞ。

はい どんどん。

(雪絵)はい よいしょ。

《食いしん坊のフリをして
油断させて 嘘を見破る》

《それを
霧山くんに教えてあげれば

急速に2人の仲は…》

《うっしっし!》

先日 担当編集者の芝浜さんと
会ってきました。

あの下品な男に…。

(雪絵)どんどん。

どうせ 父と私の仲が悪かったとか
言ってたんでしょ。

驚きました。
どうしてわかったんですか?

いつも一言多い彼の性格を
知っていますからね。

それぐらい推理できます。

私は今でも父を尊敬していますよ。

(秋斗)霧山さん
密室トリックのほうは?

大体 想像ついてます。

それは素晴らしい。

《まばたきは?
多い? 少ない?》

食後に 書斎で聞かせてほしいな。

もちろんです。

♬~

(雪絵)もっと… はい。

はい どんどん。

では
僕の推理を披露させて頂きます。

どうぞ。

まず 犯人は ここで
光晴さんをナイフで刺した。

(刺す音)
(光晴)あっ…!

(霧山の声)今のところ 目撃情報は
背の高い女性しかないので

そのイメージで。

そして ドアから出て行った。

えっ 鍵は?

その後 犯人が調教した猿が
天窓から入ってきて…。

ほら 猿 猿 猿 猿…。

猿が天窓から入ってきて…。
失礼します。

ほら 猿が入ってきて。 猿が…。

そう! 入ってきて
そして ドアの鍵を閉め…。

猿が… 猿が…
猿らしく 猿らしく。

ウキッ!

そして 猿は
ナイフを取って 天窓から逃げた。

天窓から逃げた 逃げた 逃げた。

そして 猿は
ナイフを庭に落としてしまった。

あっ…!

で 逃げた 逃げた
猿 逃げた。

ウッキッキー!

ええ~ 猿ってなくない?
猿はないですよ。

なくはない。
えーっ!?

日本推理作家協会の理事長も
務めた 佐野洋

短編『声の通路』に 同じように
猿を使ったトリックが出てきます。

ほら!
でも 違いますけどね。

では 犯人が調教したオウムが

天窓から飛び入ってきて

そして ドアの鍵を閉める。

鍵 閉めて
そして ナイフを持ち去った。

さよなら~。
オウムはないでしょ。

なくはない!
ええっ!?

(秋斗)アーサー・モリスンの
レントン館盗難事件』で

まさに オウムを使ったトリックが
あります。

ほらー!
でも 違いますけどね。

では 実は 光晴さんは自殺で

あらかじめナイフに付けておいた
紙テープを…。

彩雲くん 紙テープを
ナイフに付けてくれる?

はい。

外に用意しておいたヤギが…。
外…。

ヤギが むしゃむしゃ食べるよ。

三日月さん 投げますよ!
オーケー。

むしゃむしゃ むしゃむしゃ。

むしゃむしゃ食べて…。
(彩雲・秋斗)おおーっ!

そして ナイフは天窓から外へ。
むしゃむしゃ むしゃむしゃ!

ヤギはないでしょ!

なくはない!
えっ!?

楠田匡介の『影なき射手』に
似てます。

まあ でも 違いますけどね。

すごいトリックの知識量ですね。

ところで 霧山さん

そんな嘘の推理を披露して
何をしたいんですか?

いやいや いやいや。
これは全て真面目な推理です。

それも嘘ですね。

信頼できる この本によると…。

あっ!

嘘をつくと

脳内のドーパミンが増え
まばたきが多くなる。

先ほどの推理の間 あなたは
まばたきを46回している。

さすが秋斗様!

もう一度 密室トリックの謎
考えてきますね。

スケジュールの空いてる時でしたら
お相手しますよ。

あっ 彩雲さん。
はい。

この前のサイン会に
来られていたそうですね。

あの時は中止にしてしまい
申し訳ない。

いえ そんな…。

おわびではないですが
よければ 少し話しませんか?

えっ! 本当ですか?

では また。

彩雲さん こちらに。
失礼します!

あの… 事件当時も
こちらにいらっしゃいました?

はい。

25年前の事で ちょっと
お話を伺いたいんですけど…。

私は ただのお手伝いです。

あーあ…。
ええっ?

小さな声でなら…
話してもいいです…。

小さな声でなら
話してもいいです…。

小さな声でなら
話してもいいです。

なんでしょうか?
聞きたい事って…。

えっと…。

秋斗さんと遥さんのお母さん
静子さんの事を教えてください。

奥様…。

亡くなられたのは

光晴さんが亡くなる
1年前でしたっけ?

そうです! 元々
お体が強くなかったんですが

旦那様が ミステリー作家として
成功なさったのは

ひとえに
奥様の献身に他なりません。

(雪絵の声)奥様は 旦那様に
全てを捧げていらっしゃいました。

でも 旦那様は
奥様にも厳しくて…。

(光晴)秋斗のお辞儀の仕方が悪い。

静子
お前の教育がなってないからだ。

(日下部静子)申し訳ありません。

(光晴)なんだ? その目は。

あっ あっ…!

(雪絵の声)奥様が亡くなる前には

それまでより一層激しいものに
なっていました。

坊ちゃまは

奥様がお亡くなりになってから
奇行が目立つようになりました。

1人で内緒の買い物に行って
部屋に隠したり

とにかく 旦那様のお部屋の前を
うろうろしたり

かと思えば お庭で 熱心に
探しものをしてるような感じで

お母様を失った 心の隙間を

埋めようとしていたんだと
思います。

この辺りに
凶器のナイフは落ちていたはず。

ねえ 霧山くん
一体 どのくらいわかっているの?

そうだね…。

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例えたら オカピくらいかな。

へえ…。

《霧山くん 私には

あなたが何を言っているのか
わからないわ》

《近くにいても 一番遠い人》

ん…?
どうしたの?

(水の流れる音)

水の音がする。

(水の流れる音)

あっ…!

水車。

♬~

あっ 待って!

本当は しゃべれたりして!

(荒い息)

私の
ミステリー作家としての人生は

ここで生まれ
そして 育ったんです。

父が集めました。
全てミステリー小説です。

ここで
さっきの知識を得たんですね。

子供の頃は
夢中で読みあさりました。

気になったトリックは

本当にできるか
試したりなんかして…。

実際にやってたんですか?
ええ。

トリックは とっぴであっても
実現不可能では駄目ですからね。

興味あるもの ありますか?
よければ 何冊かお貸ししますよ。

ありがとうございます!
じゃあ 何冊か…。

(康知)霧山さん!
おお。

光晴さんの司法解剖をした
総武医科大から

解剖記録を
送ってもらったんですが

とんでもないもの
見つけちゃいました。

とんでもないもの?
(康知)ええ。

霧山くん!

んっ? なんだ? これ。

あっ 又来くんのだ。

何? 何 隠してるんだ?
見てみようよ。

勝手に開けちゃ駄目ですよ!
大丈夫だよ!

あれ? なんだ? これ。

(又来)ちょっ ちょっ ちょっ…!
(サネイエ)お守り…。

(又来)なんだよ やめろ…。
やめて。 見ないでよ。

なんだ? それ。

うちの馬鹿息子への餞別ですよ。
家 出るんだって。

すごい量ですね。

どれだけ反抗されても やっぱ
自分の息子は かわいいからさ。

(熊本)親の心 子知らずか…。

俺 渡しとこうか?
(又来)いいですよ。

渡しとくよ!
(又来)じゃあ お願いします。

ええ? 照れちゃって この野郎…。
向こう向いちゃって この野郎。

あっ! 動いた!

えっ!? 本当?
(又来)ちょっといい?

(熊本)感じてますね これね。
親子の情愛が感じ取られたんだよ。

秋斗様から
本 借りてきちゃいました!

えっ どうしたんですか?
(又来・熊本)いやいや いやいや…。

(熊本)おお~!
はいはい はいはい。

どれもこれも
年季が入ってるね!

さすが ミステリー作家の
コレクションって感じだね。

えっ? なんだ? この傷は。

(熊本)
いやいやいや… そんな事より

彩雲くん
秋斗との二人きりの夜は…。

ああ ただ ミステリー小説の話を
聞いただけです。

(熊本)君も大人なんだから
二人きりなら なんとかしなさい。

え~っ!?
(熊本)「え~っ!?」じゃないよ。

ちなみに
秋斗くんは どんな話 してたの?

子供の頃 小説で読んだトリックを
実際に試してたって。

実際に?
はい。 実際に。

ガッ… ガガッ ガガッ ガガッ…
ビーンビーンビーン…!

(又来)ちょっと! 何?

お手柄だよ 彩雲くん。
えっ?

全ての謎が繋がりましたよ。

誰にも言いませんよカードの
準備ですね。

彩雲! 何してんだ?
行くぞ 事件だ。

えっ なんで このタイミングで?
何言ってんだ 自由気ままに。

上司の心 部下知らずとは
お前の事だ。

うわあああーーっ!
あ~ あ~ あ~ あ~…。

(ドアの開閉音)

連れてかれちゃいましたよ。
あーあ 行っちゃった。

霧山くん 私たちも行こうか。
そうだね。

(康知)霧山さん これ。
さっき 渡し忘れたんですけど

頼まれたミステリーのメモです。

助かるよ。 これがないとね。

康知くん。
(康知)はい。

家を出る前に お母さんと
もう一度 話したほうがいいよ。

えっ?

又来さん 素敵なお母さんだよ。

(霧山の声)
一つ お断りしておきますが

これからお話しするのは
あくまで僕の趣味の結果です。

事件そのものは
すでに時効ですから

たとえ あなたが犯人でも
僕がどうする事でもありません。

(秋斗)
密室トリックの謎を暴いた先に

この私がいたと?
はい。

ハハハ… 面白そうだ。
聞かせてもらいましょうか。

では あなたが嘘をついていないか
確認していきたいので

全ての質問に
「いいえ」で答えて頂けますか?

いいえ。
えっ?

もう始まってるんでしょ?
どうぞ。

ありがとうございます。

せっかくですから
ワインでも飲みましょう。

《霧山くんは
嘘見破り辞典を読んでいる》

《秋斗さんも
嘘見破り辞典を読んでいる》

《嘘を見破るのか
嘘をつき通すのか…》

《真実は いつも一つ!》

《う~ん 実に面白い》

まず 日下部家の皆さんの
関係について

話をさせてください。

秋斗さんのお父さん
日下部光晴さんは

言わずと知れた
ミステリー界の巨匠。

一切妥協しない 厳しい性格で

ミステリー小説において
のみならず…。

お前の教育が
なってないからだ。

(霧山の声)子供のしつけ
妻の言動にも それは及び

静子さんの体調が悪くても
お構いなしだったとか…。

そして 静子さんは

元々
体が強くなかった事もあり…。

お母さん… お母さん…
お母さん…!

(泣き声)

(霧山の声)あなたの目には
お父さんのせいで

お母さんが死んだと
映ったのでしょう。

あなたは お母さんを
守れなかった事を後悔した。

そして
お父さんに復讐する事を誓った。

…いいえ。

《まばたき6回!
嘘? それとも わざと?》

あなたは
ミステリー小説のトリックを

実際に試したりして
熱心に研究されてましたよね?

いいえ。

《まばたきしてない? 嘘?》

その知識を使って
父の光晴さんを

密室完全犯罪で殺害する計画を
練りに練った。

そして トリックを完成させた。

フッ… いいえ。

《口角は上がったのに
目尻にしわが出ない。 嘘だ!》

まず 事件前夜の 背の高い女。

(霧山の声)その正体は

遥さんを肩車した
あなたですね?

(霧山の声)遥さんは
あなたに誘われて やった遊びが

お父さんの死に
関わっているような気がして

後ろめたさから
口を閉ざすようになった。

いいえ。

…と 遥さんから聞きました。

後ろめたさから
口を閉ざすようになったんです…。

そして 女からの電話は

単に あなたが警察に
嘘の証言をしただけでしょう。

いいえ。

《なんだか嘘っぽい。 嘘だ》

あの日の朝
光晴さんは書斎にいました。

朝食に顔を出さなかったのは
恐らく あなたが

「書斎で話したい事がある」とでも

約束を取りつけていたのでしょう。

いいえ。

《あっ 脇汗!》

《完全に嘘ね》

《だって 脇汗を自由自在に
出せる人なんて いないもん》

三日月くん その椅子に座って。

ええっ!
座って!

…はい。

どうやって 誰もいない部屋で
光晴さんは殺害されたのか。

光晴さんは
朝 いつも ここに座って

ミステリー小説を読んでいた。

あなたは時間を見計らって

フレッシュジュースを
オーダーした。

フレッシュジュースを
作ってくれないか?

(霧山の声)そして 事前に
ジューサーに細工をして停電に。

あっ 停電。

凶器になったナイフは
鋼鉄でできていました。

これが 天井のシャンデリアに…

電磁石でセットされていたんです。

停電になれば 磁力がなくなり
ナイフが落ちる。

その先に 光晴さんがいた。

(ナイフが刺さる音)
あっ!

ぐええっ…!
ああっ…!

ディクスン・カーの
『震えない男』の中に

電磁石を使ったトリックが
ありましたね。

(霧山の声)あちらは
ナイフではなく 拳銃でしたが…。

じゃあ どうやって この部屋を
密室にしたっていうんだ?

死んだ人間に
鍵はかけられませんよ。

「いいえ」でお願いできますか?

ああ… フフ…。 いいえ。

あなたが来た時には
まだ鍵はかかっていなかった。

(雪絵)旦那様? 旦那様?

(霧山の声)
さも 鍵のかかったドアと

格闘しているように見せかけて

手の中に隠し持った
強力な磁石で

ドアの外から
内側の掛け金を操作した。

斎藤栄の『危険な水系』に
同じトリックが出てきます。

あっ! ありました。

そして 一番のトリック。

どのようにして この密室から
ナイフが持ち出されたのか。

ご紹介します。

外にある水車

その回転する軸の部分に
紐を結わえます。

(霧山の声)石灯籠の穴に通し
木々の間を抜け

光晴さんの書斎の
わずかに開けた天窓を通して

あらかじめ
ナイフに結び付けておいた。

(霧山の声)
朝7時30分 水車が回り始める。

紐は どんどん巻き取られ

光晴さんの腹部に刺さった
ナイフは抜け

天窓の隙間を通って庭へ。

(霧山の声)そのまま 紐は
水車に全て巻き上げられました。

このトリックは 横溝正史
金田一耕助シリーズの一編

『本陣殺人事件』からですね。

あなたは複数のトリックを使い

完全なる密室殺人を
作り上げようとした。

あなたが 母親を亡くしたあと

父親の部屋の周りを
うろうろしたり

庭の配置を
研究したりしていたのは

全て この密室トリックの
準備のためだったんですよね?

以上が 僕の趣味の捜査で得た
事件の真相です。

あとは 犯人である
あなたのご厚意に

甘えるしかないのですが…。

フッ…。 フフフ… フフ…。

そのとおりだ 霧山さん。

あなたは
いいミステリー作家になれますよ。

私は 父を心底許せなかった。

体の弱い母を
召使のように扱った父が…。

…というのは 嘘です!

えっ!?
嘘?

あっ 脇汗!

嘘をつき続けていたら どうやら
僕のドーパミンが活性化して

脇汗を誘発してしまったようです。

すいません。

実は 先ほどの捜査は
真っ赤な嘘です。

真っ赤な嘘?

真っ赤な嘘。

最初に あなたの嘘に気づいたのは
あの時でした。

秋斗さん…。

人気ミステリー作家である
あなたには

この密室トリック
もう解けてるんじゃないですか?

私に解けない謎はありませんよ。

どうぞ ご自由に。

あなたが実行し
完璧だと思っていた 密室殺人。

しかし 実は

あなたにも説明のつかない事が
あったはずです。

それは 2つの刺し傷と…。

(霧山の声)3つの血だまりです。

これから話すのが真相。

僕の趣味の 本当の結果です。

密室トリックを完成させたのは…

光晴さんです。

…えっ?

光晴さんは
余命いくばくもない状態でした。

光晴さんは ステージ4の
悪性脳腫瘍を患っていました。

死因は 腹部を刺された
失血によるショック死だったので

当時の捜査資料には
記載されなかったみたいです。

死を間近に控えた光晴さんは

あなたが仕掛けてくる
ミステリー殺人に乗ろうと決めた。

でも あなたのトリックは
穴だらけで ひどいものだった。

(霧山の声)停電が起こって

あなたの仕掛けたナイフが
光晴さんに向かって落下する。

あなたが仕掛けたナイフは
光晴さんではなく

光晴さんが持つ本に刺さった。

♬~

ハハハハハ…。

(霧山の声)あなたのトリックを
カバーするために

本に刺さったナイフを抜いて…

自分の腹を刺した。

(ナイフを刺す音)

ああ…!

(秋斗)お父さん?

(雪絵)坊ちゃま。
鍵 かかってる。

(雪絵)旦那様 ご朝食の支度が
調っております。

(霧山の声)
あなたが鍵をかけられず

手間取っていると…。

馬鹿野郎…!

(霧山の声)
自分で部屋の鍵をかけた。

(霧山の声)水車が動き出し
ナイフの紐が引っ張られ

ナイフが
天窓を抜けていくと思いきや…

それすらも うまくいかない。

光晴さんは
息も絶え絶えの状態で

引っかかったナイフの紐をほどく。

しかし バランスを崩し…。

うう…!

(ナイフを抜く音)

(霧山の声)二度目の刺し傷が
致命傷になったが

窓を開けて
ナイフを庭へ放り投げると

なんとか
トリックを成立させるために

リクライニングチェアまで戻った。

(秋斗)雪絵 離れて!
(雪絵)は… はい。

(霧山の声)こうして 出来の悪い
息子の密室トリックを

全て完成させてから亡くなった。

(遥の悲鳴)

そんな… 馬鹿な…。

この密室殺人事件は

余命いくばくもない事を
知っていた お父さんからの

贈り物みたいなもの
だったんですかね。

あなたは間違いだらけです。

静子さんだって 光晴さんを
恨んでなんかいなかった。

奥様は 旦那様に尽くす事で

心臓疾患が進行していく中でも
気持ちを強く持てていました。

(雪絵の声)旦那様も
それを知っていたから

奥様の気力を奮い立たせるために
わざと厳しくあたったりして…。

(雪絵の声)本当は
つらかったと思います…。

お父さんも お母さんも

精神的に
深い繋がりがあったんです。

そんな…。 全部 私の勘違い…?

(机をたたく音)
なんという事だ!

霧山さん この事は
どうか内密にお願いします。

もちろんです。
密室トリックで

私が こんな恥ずかしいミスを
犯した事がバレたら

私はミステリー作家として…。

ああ そっちの理由でしたか。

えっ!?
あっ…。

いずれにしても
事件は もう時効ですから。

僕が この件を
口外する事はありません。

で せっかく
ご協力頂いた犯人の方を

不安な気持ちにさせては
いけない… 違う 違う 違う…。

いけないと思いまして。

これ
誰にも言いませんよカードです。

今回は パラパラにしてみました。

♬~

ここに僕の認め印を押しますので
お持ちになっててください。

(息を吹きかける音)

どうぞ。

秋斗さん

事実は案外 小説どおりには
いかないものですね。

私は いつまで経っても
父を超えられない…。

でも 目標があるという事は
いい事ですよ。

結局 人の心の中が
一番のミステリーって事なんだな。

誰も聞いてないね。

あーあ あと2冊買えば
握手券だったのに

突然 無期限休業だなんて…。

ああ 彩雲さん
ちょっ… ちょっといいっすか?

ここ 時効管理課。
あなた 刑事課。

事件は我々を待ってくれません。
我々が事件を待つんです。

行きませんか?
はい!

(熊本)相変わらず
ミステリーだね~。

(康知)ピンタンジンなんて言ってないよ。
(又来)言ってたの!

チンパンジー」を
「ピンタンジン」って。

その時はそう思ったんじゃないの。
じゃあ ピンタンって なんだ?

ヒルの卵が腐ったやつか?
(熊本)それはピータン

(康知・又来)ハハハハハ…!

へえ 仲直りしたんですか?

(康知・又来)してねえよ!

親子もミステリーか…。

まとめましたね~。

《霧山くん 今回も やっぱり

あなたの心に
たどり着けなかったわ》

《あなたは いつでもミステリー》

ん?

(琴吹町子)男性を落とすのに
重要なのは テクニックです。

「MISTAKE」っていう文字が
残されていた。

(町子)あなたは
今日 生まれ変わるの。

霧山くん 駄目!
これは吊り橋の罠よ!

ちょっ…。 うわあ~っ!