ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

俺の話は長い 第1話 生田斗真、安田顕、小池栄子、清原果耶… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『俺の話は長い#01』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 光司
  2. 春海
  3. ラジオ
  4. 房枝
  5. ホント
  6. 綾子
  7. 部屋
  8. 相談
  9. ウチ
  10. 満君
  11. ダメ
  12. 学校
  13. 全部
  14. 自分
  15. お父さん
  16. 一緒
  17. 仮住
  18. 処分
  19. 片付
  20. お母さん

f:id:dramalog:20191012225540p:plain

『俺の話は長い#01』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

[新]俺の話は長い#01[解][字][デ]

岸辺満(生田斗真)は、母・房枝(原田美枝子)に寄生しながら暮らすニート。ある晩、姉の綾子(小池栄子)が夫の光司(安田顕)とすき焼き用の牛肉を携えてやってくる。

詳細情報
出演者
生田斗真安田顕小池栄子、清原果耶、杉野遥亮、水沢林太郎、浜谷健司ハマカーン)、本多力、きなり、西村まさ彦、原田美枝子 ほか
番組内容
岸辺満(生田斗真)は、喫茶店を営む母・房枝(原田美枝子)に寄生する31歳のニート。ある晩、姉の秋葉綾子(小池栄子)が夫の光司(安田顕)とすきやき用の肉を携えてやってくる。マイホーム建て替えの 3 か月間、娘の春海(清原果耶)も加えた家族 3 人で岸辺家に同居させてほしいというのだ。「相談の仕方間違ってる」満は、すき焼きが嫌いだからとヘリクツを並べて同居に反対し、綾子との壮絶な言い争いを繰り広げる。
監督・演出
【演出】中島悟
原作・脚本
【脚本】金子茂樹
音楽
【主題歌】関ジャニ∞「友よ」(インフィニティ・レコーズ)
【音楽】得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】櫨山裕子、秋元孝之
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/orebana/
【公式Twitter】https://twitter.com/orebana_ntv
【公式Instagram】https://www.instagram.com/orebana_ntv/

 

 


(ラジオ) トゥデイズ
ニュース ヘッドライン

続いては 最新のニュースを
お伝えします。

(ラジオ)
この後も引き続き 音楽と共に

ステキな午後をお過ごしください。

(ラジオ)♪~ 『FM J-EAST』

(ラジオ:時報)

(貯金箱を振る音)
(ラジオ:時報)

(岸辺房枝) そしたら島田さんが
血相変えて

「表 出ろ!」って怒鳴ったんだけど
外は大雨だったのよね。

(薗田) 出たんですか?
(牧本) 出るわけないだろう。

(諸角) この人ひどいんだよ!
「先に出て待ってろ」って

土砂降りの中 立たせて
知らん顔だよ。

最低じゃないっすか!

そのせいで大事なお客さん
1人 失ったのよね。

俺のせいにしないでよ。
フフ…。

(ノック)
(房枝) ちょっと ごめんなさ~い。

何?

(岸辺 満)
これ 500円玉に両替して。

また?
早く。

500円玉 全然ないのよ。
じゃ 100円玉でいいから。

自分で信金 行って来なさいよ。
いいから早くして!

無理よ! ATMだったら
50枚まで硬貨 入れられるから。

それ 教えたの俺だから。

ハァ…。

満も困ったもんだねぇ。

もう諦めてるから。

は~い。

(牧本の声) あの店 畳んで
どれくらいになる?

(房枝の声) もう6年になるかな。

(薗田の声) 息子さん
お店やられてたんですか?

本格的なコーヒー屋さん
やってたんだけどね。

こだわりが過ぎたんだよ。

作業着で行ったら
露骨に嫌な顔されましたからね。

しかし あそこまで
流行らないとは思わなかったな。

何で そんなに
うれしそうに言うんですか?

半年も持たなかったよね?

半年は持ちました 9か月。

(硬貨を入れる音)

(薗田の声)
この店を継ぐ気はないんですか?

(房枝の声) 絶っ対 嫌なんだって。
(薗田の声) どうしてです?

(諸角の声) 満 プライドだけは
超一流だから。

(ATM:自動音声)
ありがとうございました。

(房枝の声) ウチで出すコーヒーは
偽物だって。

(牧本) 偽物にしちゃ うまいよ。

俺も ママさんのコーヒーのほうが
おいしいと思うけどな。

ありがとう。

でもね あの子が入れてくれた
コーヒー飲むと

やっぱり違うなって
思わされちゃう。

入れてくれたりするの?
毎朝 1杯だけね。

へぇ~! それは初耳だねぇ!
俺は知ってたけどな。

でもね… それ以外は
何にもやらないからね。

ホント どうしようもないわよ。

♬~


(ラジオ:滝沢) 身近なお悩みメールに
我々 マシンガンズが誠心誠意

相談に乗って 何とか
解決策をひねり出したいな

…と思っております。
(ラジオ:西堀) ドカンとやってやります。

(ラジオ:滝沢) そうですね ええ。
(ラジオ:西堀) 最初のメールはですね

ラジオネーム 「恋するJK」。
(ノック)

(ラジオ:西堀)
「私には好きな人が…」。

(秋葉綾子) 春海?

(ラジオの電源を切る音)
(秋葉春海) ん?

今から おばあちゃん家 行くけど
行かない?

すき焼きの おいしいお肉
買って来たから。

いい。

春海が喜ぶと思って
買って来たのよ?

晩ごはん どうするの?

昼の残り 食べるから。

先生から連絡あったわよ。

≪来週から
学校 来られそうか?って≫

≪一度 会って話したいそうよ≫

来られない理由が分からなきゃ
協力もできないって。

≪聞いてるの?≫

来週も休むんだったら
お父さんに直接 頼みなさい。

私は もう一切 連絡しないから。

♬~

♬~

ネギ2本あれば足りるかしら?
ねぇ ザラメどこ?

そこの棚にあるわよ。
見たけど ないって。

(秋葉光司) 何か手伝うことある?

取り皿 用意するとか
箸 用意するとか

いくらでもあるでしょ。
あぁ… 取り皿は…。

右の上から2段目。
右の上から2段目…。

初めて来る家じゃ
ないんだからさぁ

変な遠慮とかしてないで
自発的にやってよね。

そんな言い方しないの。
あぁ 僕が悪いんですよ。

駐車場で車こすっちゃって。
あっ そう。

慣れてないと あそこ狭いから…。

だから
私が運転するって言ったのに。

ヤダ! 卵 忘れて来ちゃった。

僕 取って来ましょうか。
ううん ありがとう。

取り皿 取り皿… 取り皿ね。

何 やってんの?
目の前にあるでしょう。

これでいいの?
それのどこがダメなの?

取り皿っていうから もっと こう
浅い皿かと思って…。

だって 今から
すき焼き食べるんだよ?

他にも取り皿が必要な おかず
作れってこと?

いや そうじゃないってば…。
≪ただいま~≫

満に 「すぐ ごはんだから」
って言って来て。

(光司) はいはい。

こんばんは。

あぁ お久しぶりです。

もう ごはん出来るって。

あれ 光司さん 痩せました?
え?

いや 最近 「痩せた」って
よく言われるんだけど

半年で 5kgも太っちゃってさ。

太ってるのに
「痩せた」って言われると怖いよね。

逆に 痩せたら
何て言われるんですかね?

でも 今日は ほら
すき焼きだから!

たくさん食べちゃうよね…。
え?

え? すき焼き?
うん。

いや 綾子がさ もう奮発して

米沢牛のいい肉
買って来てくれて。

あり得ない。

え? 米沢牛 嫌いなの?

すき焼きのほうですよ。
(光司) あぁ…。

すき焼き苦手な人って いるんだ。

肉の食べ方として
間違ってますからね?

間違ってるの? すき焼きが。
そう思いません?

考えたこともないけど。

じゃあ
冷静に考えてみてください。

最高級の霜降り肉
自由に食べていいって言われて

すき焼き 焼き肉
しゃぶしゃぶの中から

すき焼き 選びますか?

まぁ その日の
体調によるかもしれないね。

体調も天気も世界情勢も
関係ありません。

すき焼きだけは論外です。
いや それは好みの問題でしょ。

上質な素材は
余計なことしなくていいんです。

美人が厚化粧してるのを
見たことありますか?

名古屋で1回だけあるな。
その時 どう思いました?

もったいない。
はい。

はい 同じことですよ。

霜降りの肉に
余計な装飾 いらないんです。

すき焼きなんて
ドス黒いタレで煮込んで

さらに 生卵ですよ?
生卵ね。

何してんの?

早く下りて来なさいよ。

嫌がらせ?
何が?

俺が すき焼き嫌いなの分かってて
すき焼きにしたんだろ?

知らないわよ そんなこと。
知らないわけないだろ。

母さんが すき焼き作って
俺がキレてるとこ

何回も見てるよね?
何十年前の話 してんのよ。

ごめん! 満が嫌いなの
すっかり忘れてた。

えっ どうして
そんな見え透いたウソつくの?

ウソなんか つかないわよ。

自分が すき焼き食べたいから
黙ってたんだろ?

ホントに忘れてただけよ。

だとしたら マジで
病院 行って来たほうがいいよ。

最近 物忘れ 激し過ぎるから。

ホントよね さっきも卵
店に忘れて来ちゃったの ホホ…。

春海の大好物だから
すき焼きにするって言ったら

来るかと思ったのよ。

春海 来てんの?

来てないけど…。
えっ!?

えっ… なおさら おかしくない?

春海 来なかった時点で
すき焼きにする必然性ないよね?

すき焼き用の肉
買っちゃったんだから

しょうがないでしょ?
すき焼き用の肉を

すき焼き以外に使ったら
罰せられるんですか?

だから 満が そこまで嫌いだって
知らなかったからさ。

大体さ 春海が
食べ物で簡単に釣られるような

性格じゃ ないってことは
分かってたはずだよね?

曲がりなりにも母親でしょ?

そんなに食べたくなかったら
いいよ! 食べてもらわなくて。

(光司) まぁまぁ… じゃあさ

満君の分だけ焼き肉にする
っていうのは どうかな?

そうしてもらえると助かります。
はぁ!? 私が買って来た肉だよ。

いや だから聞いて? 俺が
すき焼きとして食べる分の

肉だけを
焼き肉にするって話だから。

ダメ 許さない。
綾子。

そんなに焼き肉が食べたかったら
自分で買って来な。

ハァ…。

参ったなぁ~ こりゃ…。

(チャンネルを合わせる音)

(ラジオ)♪~

フゥ フゥ…。

さっきの時間 何だったんだよ。

うん… まっ ギリギリ
食べられないレベルではないよ。

そもそも
肉のレベルは高いんだし。

ただ 食べ方としては…。

うるさい 黙って食え!

満君 もしかして
牛丼にも生卵かけないタイプ?

それが 牛丼には
生卵ないと怒るのよ。

ハハ… じゃあホントは すき焼き
好きなんじゃない? ねぇ。

光司さん
牛丼に生卵かける話と

すき焼きの肉に生卵 付ける話
これ全然違う話ですよ。

そうかなぁ?
余計なこと言わなくていいの。

こいつはね 誰でもいいから
人間と喋りたいだけなんだから。

それは心外だなぁ。

お義母さん ビールいかがですか?

まだあるから 大丈夫
気にしないで どんどん食べて。

あぁ
いただいてます いただいてます。

この前 来た時より
少し痩せたんじゃない?

あぁ それが逆なんですよ。

ハハっ
半年間で5kgも太っちゃって。

あっ そう! 全然 見えないけど。
(光司) ハハハ…。

今日 何で来たの?

ウチに飯だけ食いに来た
ってわけでもないでしょ?

2人に相談があって来たの。

何の?

家を建て替えようと思ってね。
ふ~ん。

そんなお金あんの?
いや はっきり言ってギリギリ。

でも 建て替えるなら
今しかないかなってタイミングだから。

ウチだって そんな余裕ないよね?

あんたが働かないからでしょ!?

アハ…。

綾子 落ち着いて
大きな声 出さないの。

お金の相談じゃないんだ。

そっちは こっちで
何とかなりそうなんだけど…。

じゃあ 別に自由にやったら
いいじゃないですか。

母さんや俺に 許可 求めるような
ことでもないんだし。

だから 建て替えが終わるまでの
3か月間だけ

家族3人 同居させてほしいの。

お義母さんには 事前に電話で

相談させてもらったこと
なんだけど

直接 お2人に会って
お願いするのが

筋じゃないかと思いまして。

私は もう賛成してるから
あとは 満の返事次第なの。

ダメに決まってんじゃん。

丁重にお断りしま~す。

どうしてよ!

ねぇ 何で? 理由を教えて。

分かんないの?
分からないから聞いてるの。

俺に相談に来といて すき焼き
出すのは あり得ないよね。

はぁ!?
そこなの?

だから 嫌いだって知らなかった
って言ってるじゃん!

姉弟で知らないなんて
通用すると思う?

じゃあ 私の嫌いな食べ物
言ってみなよ。

ピータン きくらげ ホヤの塩辛。

はい残念 ホヤの塩辛は克服して

今や 大好物になりました!

立場を考えてほしいんだ
立場をね。

姉ちゃんは 相談するほう
俺は されるほう。

例えば 仕事で先方に
相談事があったとしようよ。

何か手土産を
持って行こうと思ったら

相手の好き嫌いを
入念にリサーチするでしょ?

クライアントの嫌いなもの
持って行くって

ビジネスの世界で 一番
やっちゃいけないことだからね。

ニートの分際で
ビジネス語るんじゃねえよ!

綾子。
いいんだよ 母さん。

痛いとこ突かれて
気が動転してんだよ。

してねえわ!

あっ じゃあさ あの 満君。

もし 今日の晩ごはんが
すき焼きじゃなくて

しゃぶしゃぶか焼き肉だったら
OKしてくれたってこと?

もちろんですよ。 ウソつくなよ。
ホントだって。

すき焼きじゃなくても
他に難癖つけて

反対してたに決まってんじゃん。
どうして決め付けるの?

どうして自分の思い通りじゃ
なきゃ気が済まないの?

満に相談した私がバカだったよ。

お金もったいないけど ホテルでも
マンションでも借りるから忘れて。

綾子 待ちなさいって。
いやいや 姉ちゃん 違うんだって。

ねっ 俺に相談すること自体は
間違ってないの。

相談の仕方が間違ってるって話…。
いいから黙って!

すき焼きのことは
私も申し訳なかったから。

何で お母さんが謝るの?

満が すき焼き 嫌いだって
ホントに忘れてたの。

だから 言われた通り
病院にも行くことにするから…。

もう 冗談で言ったんだから
真に受けんなよ。

だから 仮住まいの話は
協力してあげてほしいの。

ねっ? いいでしょ?

僕からも お願いします。

じゃあ

この後の肉を 焼き肉で
食べていいと仮定してだよ?

仮定じゃなくて食べてよ
綾子 いいよな?

そもそもウチに 3人も住む部屋
なんて空いてないよね。

物置になってる綾子の部屋と
お父さんの部屋を片付ければ

何とかなるわよ。
光司さんだって

相手の実家で生活するなんて
ホントは ヤでしょ?

ううん 僕は もう全然平気。

元々 どんな所でも寝られる
人間だから。

春海 どうすんの?

これから受験 控えた
大切な時期に

環境 ガラっと変えんの
かわいそうだって。

お母さんから聞いてないの?

まだ話してない。

えっ 何? どうかしたの?

10月になってから まだ一日も
学校に行ってないんだって。

理由は分からないんだけど

「行きたくない」の一点張りでね。

綾子には 前にも言ったんだけど

あの家
子供を育てること考えたら

あんまり
いい間取りじゃないのよね。

風水ですか?
後から言うの やめてよ。

そう思ってたんだったら
家を買う前に言ってほしかったし。

まぁ…。

俺はいつか こうなるような気は
してたけどね。

え? 春海が不登校になる
予感があったってこと?

夏休み ウチに
泊まりに来てたじゃないですか。

まぁ その時に
いろいろ話したりもしたんでね。

いろいろって?

いや 親には言えない悩みも
あるでしょ。

生まれた時は
「片岡春海」で生まれて

小学校 入る前に離婚して
「岸辺春海」になってさ。

で 光司さんと再婚して
中学から

「秋葉春海」になったわけでしょ?

だって 「秋葉春海」だよ?

秋の葉っぱに 春の海だよ?
俺だったら 確実にグレてるしね。

そんなこと言わないの
いい名前よ。

いや まぁ むしろ
大した問題も起こさず

ここまで真っすぐ
育って来たほうだと思うよ。

全部 私が悪いのよ。

綾子は悪くない。

悪いのは僕なんです。

あっ 2人が悪いなんて
言ってませんよ。

いやいや 僕の責任なんです。

彼女の新しい父親として ちゃんと
向き合えているかといえば

決して そうではありません。

そうね。

春海も どう接していいのか

分からない部分が
あるみたいだし

光司さんから もう少し
父親としての働き掛けが

あってもよかったのかもしれない。

無理よ。
(房枝) どうして?

まだ結婚したての頃
父親ぶって説教したら

半年以上 口 利いて
もらえなかったんだから。

ハハ… そうなんです。

押しても引いても
なかなか うまく行かなくて…。

まぁ うん。

ゆっくり根気よく 向き合って
行くしかないんじゃないかな。

う~ん 母さんの言うように

間取りが
良くなかったのかもしれないし。

姉ちゃんの人生に
翻弄されたのかもしれないし。

まぁ 光司さんとの関係が…。

(チャイム)

(房枝) は~い。

こんな時間に誰?
(房枝) 宅配便よ。

通販で
冬物のコート買っちゃったの。

それ 昼に届いてたよ。
(房枝) え?

じゃ 誰かしら?

(房枝) は~い。

春海!

はい さぁ。

自転車だと
30分ぐらいかかったろ?

最後 迷ったから45分くらい。
(房枝) じゃあ 疲れたでしょう。

(光司) 電話くれれば
車で迎えに行ったのに。

ごはん食べて来たの?

(卵を割る音)

たくさん食べなさい。

春海のために
すき焼きにしたんだから。

えっ まさかとは思うけど

すき焼き 我慢できなくて
ウチまで来たの?

悪い?

変わってんなぁ 学校で
変人扱いされてんじゃないの?

満。
どういう意味?

だって すき焼き 好きなんだろ?
絶対 変じゃん。

(房枝)
満は すき焼き嫌いなんだって。

そっちのほうが変だし。
じゃあ 冷静に考えて。

この霜降り肉
自由に食べていいって言われて

すき焼き 焼き肉
しゃぶしゃぶの中で どれ選ぶ?

っていうか
そもそも質問がおかしいから。

どこが?
すき焼きは

焼き肉と しゃぶしゃぶと並べる
食べ物じゃないし。

えっ?
どうして? 同じ肉料理じゃん。

すき焼きを 肉料理に分類してる
時点で浅いんだよね。

おっ いいぞいいぞ。

すき焼きは 肉がメインに見えて
実は裏方だから。

肉のうま味を吸った豆腐と
しらたきを味わう鍋料理だから。

(房枝) そう! 春海の言う通り!

ただの へ理屈だね。
お前が言うなよ。

いや だって 誰がどう見ても
肉料理でしょ?

満君は 肉8枚 食べてるからね。
はっ!?

いや そんな食ってるわけ
ないじゃないですか。

ううん 数えてたから間違いない。

その肉
1枚幾らするか分かってんの?

分かってたら
こんなに食えないよ。

ホント 何様のつもりだよ。
えっ だってさ 今日はさ

俺と母さんを
接待しに来てるわけでしょ?

そこまで言われる筋合い
なくない? 文句。

何? 接待って。

いや お前たち家族3人が
ウチに仮住まいするって話。

えっ 何それ。

えっ?

春海に言ってないの?

満の返事を聞いてから
と思ってたからね。

もうすぐ お家 建て替えるでしょ
その間 ここで3か月だけ

一緒に生活しようかって
相談してたの。

もう決まってるの?
まだ決まってないから安心して。

(光司) あくまで
選択肢の1つであって

ホテルとかマンションとか
いくらでも候補はあるから。

ホテルかマンションなら
こっちのがいいかな。

どうして?

学校も塾も
少し遠くなるけど平気?

うん…。

おばあちゃんのごはん
おいしいし。

頑張って
毎日おいしいの作るわよ。

どうなの? 満。

え? 「どうなの」って?

俺 別に反対するなんて
ひと言も言ってないし。

言ってたでしょう?
(光司) 満君!

それは さすがに無理あるな。
いや 姉ちゃんの相談の仕方が

あり得ないとは言いましたけど
仮住まいに反対するとは

ひと言も言ってません!

もう この話は おしまい!
さっさと食べないと

締めのうどんまで
行き着かないわよ。

えっ あるの?
もちろんよ。

帰り 春海の自転車どうしよう。

置いてったらいいじゃない。
明日 使うから乗って帰るよ。

ダメよ こんな遅い時間に。

(光司)
じゃあ 僕が乗って帰りますよ。

えっ?
えっ?

私 飲んじゃってるんだよ
誰が 車 運転するのよ。

そっか…。

満 一緒に自転車で送ってあげて。
あっ それだ!

いや 何で俺なんだよ。
どうせ暇でしょ?

何よ?
いや 送るにしたってね

タダってわけには…。

うわっ! ざけんなよ!
どっちが ふざけてんのよ!

もうあれだ 送迎代いいから
慰謝料 払って。

だったら先に
肉のお金 払いなさいよ!

早く残りを食べて!
締めのうどんが食べたいの ねっ。

♬~

あ~ 食べ過ぎた~。

聞いたぞ。
えっ?

学校 行ってないんだって?

何か嫌なことあったの?

満兄ちゃんって 自分の嫌なことは
絶対やらない人でしょ。

えっ?

なのに 何で今日
すき焼き食べてたの?

ホントは
そんなに嫌いじゃないの?

まぁ 強いて言うなら
春海のためかな?

どういうこと?

人生のお手本だよ。

散々 好き勝手
生きて来た俺でも

嫌いな ごはんぐらいは
我慢して食べるってこと。

意味分かんないし。

だから
何があったか知らないけどさ

学校ぐらい我慢して行っとけよ。

ホント 行くのヤなんだよね。

気持ち分かるよ 俺だって全然
すき焼き食いたくなかったし。

ハハハ…。
一緒にしないで。

そういうレベルの話じゃないから。

これ みんなに絶対 内緒な?

15年ぶりに
すき焼き食ってみたら

想像以上にうまくてさ。

焼き肉と しゃぶしゃぶ抜いて

まさかのランキング1位。

ハハハ これビックリだろ?
ハハハ…!

信じらんない。

お母さん聞いたら ぶちギレるよ。
だから 絶対 言うなよ。

どうしよっかなぁ。

まだ 姉ちゃんの本気の怖さ
知らねえだろ?

知ってるよ
いろんな修羅場 見て来てるし。

もう少し
光司さんに優しくしてやれよ。

うん…
頭では分かってんだけどね。

私 病気なのかな?

あぁ?

あそこに 豆腐と
しらたき入れて食べたら

めっちゃおいしそう。

病気だよ。

それも かなりの重症。

う~ん… やっぱり うどん
お代わりしとけばよかったなぁ。

♬~

♬~

(物音)

よいしょ。

ねぇ 廊下の本 全部 捨てんの?

いつまで寝てんのよ
少しは手伝いなさいよ。

え~? 何で手伝わなきゃ
いけないんだっけ?

お昼 先 食べちゃったわよ。
俺の分は?

台所に お弁当 置いてあるから。

ついでに そこの本
全部 下に運んどいて。

ゴミで出すから。

物置の前に
置いといてくれればいいから。

はぁあ~ 面倒くせぇな~。

うわ 懐かしい ほら~!

アハハ! これさ 満がさ

泣くのよ~。
泣く~ ハハハ…。

(房枝)
いっつもビ~って泣いてたよね。

♬~

あっ 俺にも ちょうだい。

ん どっか行くの?
古本屋。

お前も来る?
近い?

うん すぐだよ 歩いて5分。

(光司) 古本屋 行くの?
俺も ついて行っていいかな?

うん もちろんっすよ。

「捨てていい」って言われた
お義父さんの本が

大量にあってさ。
ふ~ん。

春海も行くよな?

ん~ 私 やっぱ いいや。

えっ どうして?

塾の宿題あるし。

ハァ…。

僕 思うんですけど

春海に
無理に好かれようとしなくて

いいんじゃないですかね。
そんなつもりはないんだけどさ。

好かれようとして 媚びるから
逆に嫌われるっていうか。

やっぱり俺 嫌われてる?
あぁ 嫌われてはないです。

それはウソでしょ。

ごめんなさい あの…

今 勢いで
ウソをついちゃいましたけど…。

ヘヘ…。

家族に嫌われるって つらいよ~。

光司さんは いい人過ぎますよ。

姉ちゃんにも 春海にも
もっと強気でいいと思います。

まともに やり合っても
勝ち目ないの分かってるから…。

じゃあ 一緒に戦いましょう。

えっ?

仮住まいの3か月間
僕は全面的に光司さんの味方です。

あいつらの好き放題には
させませんから。

心強いね!

姉ちゃん やり込めて

春海 見返してやりましょうよ。

満君…。

頼りにしてます!

お互い 助け合いましょう。

ああ。

ねぇ 満 知らない?
古本屋に行った。

牧本さんとこかしら?

どうかしたの?

ホームセンターに車 出して
もらおうかと思ったんだけど。

満兄ちゃん スマホ持ってないの?

昔の古いケータイなら
持ってるんだけど

どうせ鳴らないって
全然 持ち歩かないの。

じゃあ
光司さんに電話してみたら?

光司さんも一緒なの?

おじいちゃんの本 処分するって
一緒に行ったけど。

何?

フッ。

光司さんのこと

まだ「お父さん」って
呼んであげてないんでしょ?

もう 今更いいでしょ。

でも ずっと待ってると思うな。

そう言われると
余計 言えないよね。

(メッセージの受信音)

♬~

♬~ ん~…。

♬~

巌さんが こんなに
いいご趣味してたとは

知りませんでしたよ。

生前 あまり
お話しできなかったのが

ホントに心残りです。

(牧本)
まぁ しかし このタイミングで

亡くなったご主人の本を
手放すというのは

房枝さんに何か心変わりでも
あったんでしょうかね?

いや 単に部屋を片付けたかった
からではないんですか?

そんな軽い気持ちじゃ
ないはずです。

前向きな意味での

未練を断ち切る決意
といいますか

新たな出会いを受け入れる
巣作りを始めた

…とでもいいましょうか。
話し込んでないで

さっさと
査定してもらえませんか?

お前も さっさと働いたらどうだ?
おじさんに関係ないでしょ。

果たして本当に無関係だろうか?

光司さん
あっちに珍しい本ありますよ。

房枝さんを早く楽させてやろう
とは思わないのか!?

おい! 聞いてるのか!

お母さんは満に甘過ぎるよ。

そんなことないわよ。

満が働かないのは
お母さんのせいだからね。

どうして私のせいになるのよ?

「満が30過ぎても無職だったら

ウチを追い出してでも働かせる」
って言ったんだよ?

覚えてるわよ。

でも それは お父さんが
まだ元気だった頃の話でしょう?

そうだけど…。

お父さんが亡くなった後

私をそばで支えてくれたのは
満よ。

支えてくれたって
あいつが何したのよ?

毎朝 おいしいコーヒー
入れてくれるわよ。

それだけでしょ?
月命日には

お墓まで車 出してくれて
ホント 助かるの。

「助かる」って言うけど

お小遣い 渡してるんでしょ?
渡してないわよ。

お盆の時
春海が「見た」って言ってた。

あれは お小遣いじゃ ないの
お花代とか ガソリン代とか

立て替えてもらった分を
支払っただけ。

じゃあ ちゃんと
お釣り もらってる?

そういう時
レシート見せてもらってるの?

会社じゃあるまいし
何も そこまで

厳密にやることないでしょう。

あいつはね そういう小銭を
ため込んで生き延びてるんだよ?

いいじゃない そのぐらい。
今は まだいいよ?

お母さんだって働けてるし
満も まだ31だから…。

じゃあ 10年 20年
このままの生活が続いたら

どうするのよ?
目も当てられないよ。

そんなに言うなら
あなたが やりなさいよ。

何を?
仮住まいしている間に

満を追い出して
就職させてみなさいよ!

元々 そのつもりでしたけど!
あっ そう!

どんなに大変なことか
やってみたら分かるわよ!

さっき 下に運ばせてた
本と漫画

古本屋に持ってって 今頃
満のお小遣いになってるわよ。

綾子も気を付けてね~。

あぁ~!

やっぱ 働いた後のビール
最高ですね!

綾子にさ 一応 「飲んで来る」って
連絡しといていいかな?

しなくていいですよ。
でもさ…。

もし 文句言われたら
「何度も断る光司さんを

俺が強引に誘った」
って言いますから。

ちゃんと「何度も断る光司さんを」
って強調してくれる?

当たり前じゃないですか。

(駒野) 光司さん ウチの店に
来たこと 覚えてます?

やっぱり 来たことあるんだ
入った瞬間ね

何か見覚えあるな~とは
思ったんだけど。

5年前に一度だけ 綾子さんと。

えっ? ここって
綾子も よく飲みに来るの?

いや~ もう最近は全然です。

前は ライブのチラシを
持って来るついでに

よく来てくれてたんですけど。

小雪ちゃん
バンドでベースやってるんですよ。

へぇ~!
えっ 何 使ってるんですか?

(小雪)
フェンダームスタングです。

昔 僕も使ってましたよ。

ベースやってるんですか?
いや 何言ってんの 小雪ちゃん。

光司さんは バンドで
メジャーデビューしてたんだから。

えっ すごい!
いやいや 全然すごくないですよ。

全く売れなくて
2年で契約 打ち切られて

すぐに解散しちゃったんでね。

僕は「ズタボロ」 好きでしたよ。
ありがとうございます。

「ズタボロ」ってバンド
だったんですか?

知らなくて当然だよ
大して 有名じゃなかったし。

でも 光司さんのベースって

力強さの中に
哀愁と諦観があって

それが 唯一無二の音で
表現されてて

ホント 好きだったんですよ。

こんなに褒められたの
何年ぶりかな~?

家で褒めてくれる人
いないですもんね。

ああ…。

よかれと思って 食器 洗っても

スポンジの使い方で
怒られるからね ヘヘっ。

姉ちゃん 何で
光司さんと結婚したんですかね?

いや 俺だって分かんないよ。

ずっと クズ同然の生活を
して来た人間が

丸の内のバリバリの
キャリアウーマンと

一緒になるなんて
夢にも思わなかったから。

でも 高収入で仕事ができる
女性って

光司さんみたいなタイプの人に
弱いですよ。

えっ そうなの?

ウチのお客さんにも
結構 多いですよ。

女医さんと芸術家の卵とか

あっ 弁護士さんと
若手の芸人さんとか。

もしかして

まっとうに働いてるから
ダメなんじゃないですか?

ん~ でも 結婚してるし
もう子供もいるからね。

その発想が
光司さん本来の魅力を

半減させてしまってるんですよ。
え? 君たちは 僕に

「クズ人間に戻れ」
って言ってるのか?

いや だって サラリーマン
向いてないじゃないですか。

(光司) もちろん 自分でも
向いてるとは思ってないけどさ。

そういう生活が向いてないって
自覚してるから

音楽で食べて行こうと
したんですもんね。

ん~…。

ちょっと待ってくれ
俺は この店にいたら

ダメになってしまうかも
しれないな。

ダメな男に戻ったほうが
いいんです。

結婚したからって
音楽 やめる必要もないんですよ。

もう音楽 やってないんですか?
うん やってないっていうか

もう できないんですよ。
えっ どうしてですか?

ベースだけでも
30本近く 持ってたんだけど

全部 売ったり あげたり
しちゃったんでね。

え~! もったいな~い!
もしかして

姉ちゃんに「全部 処分しろ」
って言われたんじゃないですか?

姉ちゃん 昔から
ひとの大切な物を捨てることに

無神経過ぎるんですよ。

俺も小さい頃
大事にしてたゲームソフト

何本 捨てられたか
分かりませんからね。

♬~


いらっしゃ~い。
いらっしゃいませ。

はぁ~い。

で 満君は

コーヒー屋さんに未練あるの?

えっ…?
何で そんなこと聞くんですか?

次の仕事を始めないってことは

そういうことなんじゃないかな~
と思って。

まぁ 男が一度は
この道で食って行く

…と決めたわけですから。

うん…
未練がないはずが ないよね。

まぁ あとは あれですよ
こっちの問題ですよ。

いや お金以外の相談なら
いくらでも乗るんだけど…。

いや あるじゃないですか お金。
えっ?

家の建て替え キャンセルして

こっちの開業資金に
回してくれればいいんですよ。

よし 分かった。

満君の将来のためだ。

帰ったらね 綾子に
直談判してやろうじゃないの。

じゃあ 景気づけに
もう一杯 行きます?

ダメだよ 満君
さすがに もう帰らなきゃ。

だって まだ ウチの小雪ちゃんに
お酒作ってもらってないですよね。

君たちは さっきからグルなのか?
お作りしましょうか?

これは ズルいよ~ ハハっ。

濃いめでお願いします。

大変 遅くなりました!

片付け ほったらかして
飲んで来たの?

ほったらかしたわけではなく

片付けの一環として
古本屋に出向き

不要になった本を
処分しに行ったのですが

尋常ならざる 喉の渇きに
襲われまして…。

何度も断る光司さんを
俺が しつこく誘ったんだよ。

光司さんには
嫌々 付き合ってもらっただけ。

嫌々 付き合った割には
相当 飲んでるみたいだけど。

泳がすだけ泳がしといて
戻って来たところ説教するって

やり方 汚くない?

満君 いいんだ。

悪いのは
誘惑に屈した僕なんだから。

光司さん 座って。
はい。

満 食べる前に
私の部屋 見て来てくんない?

どうして?
あと残ってるの 全部

満の荷物だから。
俺の?

♬~

♬~

(ゲームの音)

(房枝)
さっきから かんぴょう巻きしか
食べてないでしょ?

(光司) 昔から好きなんですよ
この歯応えと甘みが

何とも言えなくて…。

もう全部 捨てていいんだよね?

は? ダメに決まってんじゃん。
どうして?

何で 姉ちゃんたちが
仮住まいするために

俺の荷物を処分しなきゃ
なんないわけ?

じゃあ 全部
満の部屋に運べばいい?

だから おかしいでしょ?
どうしてよ? 私の部屋に

あんたの荷物があるほうが
よっぽど おかしいよね?

ウチを出て行った時点で
あの部屋の所有権は

姉ちゃんにないから。

だとしても
満の部屋じゃないよね?

お母さんが貸してくれるって
許可してくれたんだから

片付けてくれないと困るんだけど。

俺が仮住まいを許可した時点で

相当な貸し借りが発生してること
ちゃんと理解してる?

貸し借り? 何? それ。

とにかく そっちの都合で
俺の部屋が狭くなるとか

これまでの生活が脅かされるとか
あり得ないから。

じゃあ 聞くけど…。

何のために コーヒーの道具
捨てないで 取っといてんの?

また 店やろうと思ってんの?

思ってるわけないよね?

それ どういう意味?

失敗して 散々 迷惑掛けて
十分 懲りたでしょうから

また 店をやろうなんて
バカな考えは

もうないでしょ?ってこと。
ちょっと言い過ぎじゃないか?

思ってないことないわよ。

未練があるから
捨てずに取っといてるんじゃない。

ねぇ?
ないよ。

未練もないし
やるつもりも ないし。

(光司)
満君 本当のことを言ったほうが
いいんじゃないかな。

いや 未練があったら
とっくに やってますよ。

本気で やりたかったら
死ぬ気で金ためてますしね。

だったら 捨てられるでしょ?
残してたって

何の役にも立たないんだから。

え~?

姉ちゃんは 負けた高校球児に

「甲子園の土 捨てろ」
って言えるの?

はぁ?

「残してたって
何の役にも立たないんだから

甲子園の土なんて
さっさと捨てろ」

…って言えちゃう人間なんだ!
誰も甲子園の話なんてしてません。

あの段ボールは 俺にとって
甲子園の土も同然なの。

絶対に捨てられない
青春の宝物なの!

ねぇ そこまでして邪魔したいの?
(房枝) 甲子園の土が

段ボール6箱分も必要なの?
そうよ!

コーヒー豆を小瓶に入れて
部屋に飾っておけば済む話でしょ。

あ~ これ 今
完全に ばかにしたな!

そっちが訳分かんないこと
言って来るからでしょ!?

(房枝) じゃあ もういいわよ!
3か月だけ私の部屋に置くから。

そうやって甘やかすから
調子に乗るんだよ!

そんなに捨てたくないなら
捨てなくてもいいと思う。

お母さんは ひとの大切な物
簡単に「処分しろ」って言い過ぎる。

ホント 腹立つ。

私は 満のためを思って…。
違うでしょ!

全部 自分のためでしょ?
いつも そうやって

「あなたのためを思って」
みたいなことを言って

自分の都合のいい方向に
話 持ってくの。

それが お母さんの
いつものやり方なの。

春海に何か「捨てろ」なんて
言ったことあった?

私が小学校 行ってる間に

お父さんがくれた物
勝手に捨てたでしょ?

今 「お父さん」って。

私のお父さんは
1人しか いないから!

光司さん…。
(光司) ビール 取って来ます。

その件に関しては
本当に申し訳なかったと思ってる。

あの時は処分しないと
前に進めなかったのよ。

それは 「お母さんが」でしょ?

姉ちゃんが前に進むという
名目で

俺たちの大切な物は
いつも犠牲になって来たんだよ。

光司さんにだって 大事な楽器
全部 処分させたらしいじゃん。

何様のつもりなの?

満兄ちゃんも悪いよ。

はぁ?
いや… 俺は長年の被害者だよ。

これから どうするつもりなの?

これから…

ハマチ食って イクラ食って
最後 ウニだよ。

ごまかさないでよ。

コーヒー屋さん ダメになってから
何にもやってないんでしょ?

みんな 心配してるんだよ。
不登校の分際で どうした?

おじさんに
説教でも始めるつもりか?

みんな 俺なんかのことより

何倍も
お前のこと心配してんだよ。

明日から学校 行くし。

私は 学校に行くから。

(光司) ホントに?
うん…。

みんなの前で約束できるか?

約束する。

よかったじゃない!

聞いたか? 姉ちゃん。

春海が明日から学校に行くって
約束してくれたよ。

だから 何よ?

今 みんなの前で 学校に行くと
約束してくれた春海が

あの段ボールは
「捨てたくないなら

捨てなくてもいい」と
言ってくれている。

それでも姉ちゃんの希望通り
あの段ボールは

捨てたほうがいいの?
捨てなくてもいいの?

どっち?

あの部屋は
光司の部屋になるんだから

2人で相談したら?

それは初耳だな。
じゃあ 大丈夫だよ。

光司さん どんな所でも寝られる
って言ってんだから。

そんなに たくさんあるの?

ちょっ…
ちょっと見て来てもいいかな?

話が違うじゃん。

えっ?

ハマチ食べてから
イクラじゃないの?

春海も ひとの細かいとこ
よく見てるな~。

大体 片付けも手伝ってないヤツが
何で高いネタばっか食ってんのよ。

いや 残ってるから
もったいないな~って思って。

最後の楽しみに
みんな取っといてんのに。

光司さんなんて さっきから

カッパ巻きと かんぴょう巻きしか
食べてないのよ。

あんまり生魚 得意じゃないから
いいのよ。

えっ それ分かってて
寿司 頼むのひどくない?

だから 大好きなアナゴとホタテは
取っといてあげてるんでしょ?

それを「優しさ」と呼ぶつもり?
「優しさ」以外に呼び方ある?

シャコって
食べたことないんだけど。

食べてみなさいよ
見た目 あれだけど おいしいわよ。

光司 シャコも食べれるから
1個 残しといてあげて。

(房枝)
光司さん 戻って来ないわね。

寝てんじゃないの?
まさか。

いや あり得るよ。

ホントに
どこでも寝られる人だから。

(いびき)

(カメラのシャッター音)

あっ…。
シャコみたい。

やめてよ
これから食べるんだから。

(光司のいびき)

♬~

(教師) 「いくたびも 雪の深さを
尋ねけり」。

正岡子規

はい この「俳句の世界」
テスト 出すぞ~。

ちゃんと書いたか~?

(高平) フフフ…。

(教師) 高平 何 笑ってんだ?

あっ いや 作者の顔が
先生 そっくりだったんで。

(生徒) 似てる似てる!
すっげぇ似てる!

(生徒) 正岡子規
(生徒) すっげぇ似てる!

♬~

満。

≪ん~?≫
綾子から連絡あって

引っ越し屋さん
もうすぐ来るって。

≪分かった≫

コーヒーの段ボール

片付けてくれて ありがとね。

≪別に≫

(ラジオ) そして 本日最後の
エンタメ情報は

「あみ~ゴ」こと
歌手の鈴木亜美さんの情報です。

(ラジオ) 2016年に一般男性と
結婚した鈴木亜美さんですが

来年3月に
第2子を出産予定だそうです。

(ラジオ)
ご懐妊 おめでとうございます。

(ラジオ) トゥデイズ
ニュース ヘッドライン

この後は最新のニュースを
お伝えします。

(ラジオ) 『FM J-EAST』が
3時をお知らせします。

(ラジオ)♪~ 『FM J-EAST』

(ラジオ:時報)
プッ プッ プッ…。

(ラジオ:時報)
プ~!