ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

黒薔薇2 刑事課強行犯係 神木恭子 貫地谷しほり、岸谷五朗、柳葉敏郎… ドラマの原作・キャストなど…

『ドラマスペシャル 黒薔薇2 刑事課強行犯係 神木恭子』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 安岡
  2. 島垣
  3. 浦辺
  4. 舟橋
  5. 折原
  6. 警察
  7. 神木
  8. お前
  9. 年前
  10. 遺体
  11. 検視官
  12. 遺言状
  13. 一課長
  14. 現場
  15. 主任
  16. 木下
  17. ドア
  18. 自分
  19. 失礼
  20. 検視

f:id:dramalog:20190922230703p:plain

『ドラマスペシャル 黒薔薇2 刑事課強行犯係 神木恭子』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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ドラマスペシャル 黒薔薇2 刑事課強行犯係 神木恭子[解][字]

元刑事が描く傑作小説ドラマ化第2弾!!忖度しないタフな女(貫地谷しほり)&はぐれ刑事(岸谷五朗)コンビ復活!!警察組織の闇を暴く…消えた5億円の遺産!

詳細情報
◇番組内容
元刑事が描く傑作小説ドラマ化第2弾!!忖度しないタフな女(貫地谷しほり)&はぐれ刑事(岸谷五朗)コンビ復活!!警察組織の闇を暴く…消えた5億円の遺産!独り暮らし高齢者を狙う魔の手…霊安室カメラが捉えた衝撃手術!!
◇出演者
貫地谷しほり岸谷五朗柳葉敏郎川口覚、宮本大誠、木下ほうか、ミッツ・マングローブ小沢和義丘みつ子
◇原作
二上剛『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』『ダーク・リバー 暴力犯係長 葛城みずき』(講談社文庫)
◇脚本
春日光蔵
◇監督
和泉聖治
◇音楽
吉川清之
◇スタッフ
大川武宏(テレビ朝日)、大江達樹(テレビ朝日)、中村和則(OHC)、岡崎道徳(OHC)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/kurobara2/

 

 


♬~

(神木恭子)
〈所轄署の当直は6日に1回〉

〈刑事課から8名の他
各課から1~2名 選抜〉

〈合計16名で編成される〉

〈内勤の部署も例外ではない〉

〈だから 警務課の私も
ここにいる〉

はい 黒川署です。

はい。

はい。

はい。 わかりました。

(舟橋雄三)どうした?

南新町のアパートで
女性の変死体です。

(舟橋)やれやれ… はあ…。

神木さん 元刑事だよね?

付き合ってよ。

でも…。

このあと 何か起きた時のために
あいつら 待機させとかないとね。

(舟橋)お前ら 待機な。

(3人)はい。

(舟橋)神木さん 急いで。

はい。

(鈴木友成)
楽な仕事だから選んだんだ…。

(中村春夫)ハハ…。
美人と出かける口実だぜ。

(パトカーのサイレン)

(和田智子)すみません。
民生委員の和田です。

(吉田)発見者の民生委員の方です。

水森サチさんっていうんです。

身寄りはなくて 30年くらい前から
こちらに住んでまして

しばらく顔を見てなかったんで
寄ってみたんです。

そしたら…。

♬~

〈変死とは 医師が死亡診断書を
作成できなかった場合をいう〉

〈事件性はなくても
処理は警察の管轄だ〉

(ハエの羽音)

うっ…。

よくある ご老人の孤独死だな。

待ってください。
ああ?

ハエがいます。
(舟橋)ああ そうだな。

ハエが遺体に卵を産みつける場合

傷口でない場合は 幼虫が
蜂の巣状に穴を開けるんです。

(舟橋)えっ?

つまり このご遺体には
どこかに傷口があるのでは?

って事は…?

殺し… かもしれません。

(サイレン)

♬~

(舟橋)ご苦労さまです。

〈検視官は 警視庁鑑識課に属する
検視のエキスパート〉

〈検視官室の係員が同行運転する
車で臨場する〉

ここですか?
(舟橋)はい。

検視中 安岡検視官が
お一人で見ますので

ここで待っていてください。

…はい。

あの安岡検視官って
警視だってさ。

次は どこかの署長か

ひょっとしたら
捜査一課長かもな。

♬~

(ドアの開く音)

急性心疾患で処理しましょう。

でも…。

♬~

実は サチさん
結構 お金持ってたんですよ。

仏壇の引き出しに
100万くらいはあったかな。

現金ですか?
ええ。

前に見せてくれたんです。
これがあるから安心って。

で その事を思い出して

さっき 刑事さんたちが
部屋を出ていったあとに

おまわりさんに
確認してもらったんです。

そしたら…

なかったの。

まあ ちょっと会わない間に

使っちゃったのかも
しれないけどね。

…一応 伝えとこうと思って。

(警笛)

♬~

(折原圭作)おい どうしたんだ?

あちらの家で 変死体が…。

変死体?

♬~

あれ? 折原さん。

おお 舟橋か。 久しぶりだな。

(舟橋)
臨海署の主任さんが なんで?

今回の異動で 黒川署になってね。
(舟橋)えっ?

だからって いきなり
現場に出る事ないでしょう。

たまたま通りかかっただけだよ。
たまたま?

えっと…?

一課の島垣です。
検視官の運転手やってます。

おお よろしく。

ここか。

(舟橋)ああ…
今 安岡検視官が…。

だから?

検視中は中に入れないんです。

えっ?

心臓発作ですね。
遺体を署に運んでください。

えっと…。
舟橋です。

了解しました。
すぐに手配致します!

心臓発作なのに
わざわざ 署で再検視…。

ご丁寧なこったなあ。

♬~

お父ちゃんに見守られながら
亡くなったか。

(石野洋輔)あんた 何やってんの?
あっ… いや…。

そこで何やってんの?
何って…。

ちょっと どいて。

ない… ない!

お前か!?
何が?

♬~

俺じゃないって
言ってるだろうが。

(小川義久)はいはいはい…。
お話は こちらで…。

なんで ゴリラが?

(小川)折原くん!

折原さん。
勘弁しろよ…。

♬~

何やってんの?

いや…。

ああ…
神木さんも臨海署だったよね。

知ってるでしょ 折原主任。

元の上司です。
あっ そうなんだ。

今度 異動してきてさ。
異動?

いきなり 災難だよ。
災難?

(舟橋)孤独死のばあさんの家でさ

仏壇にしまってあったはずの
50万がないって

息子が騒ぎ出してさ。

折原さんのせいにされてんだよ。

仏壇…。

仏壇の引き出しに
100万くらいはあったかな。

(舟橋)あっ 検視官が来た。

じゃあ。

あの時の検視官…。

(舟橋)ご苦労さまです。
ご案内致します。 どうぞ。

♬~

お前 こんなとこで何やってんだ?

警察を辞めようとしていた私を
ここへやったのは

折原主任だと聞きましたが。

俺は 刑事として ここに来るよう
手配したんだ。

なんで警務課なんだ?

私は てっきり 主任が
現場に行かなくていいよう

配慮してくれたものだと
思ってました。

冗談じゃねえ。 なんかの手違いだ。

意地でも
刑事課に異動させてやるからな。

やめてください。
ここで楽しくやってるんです。

嘘つけ。

お前は心底デカなんだ。

♬~

(智子の声)実は サチさん
結構 お金持ってたんですよ。

仏壇の引き出しに
100万くらいはあったかな。

(智子の声)さっき 刑事さんたちが
部屋を出ていったあとに

おまわりさんに
確認してもらったんです。

空ですけど。

仏壇…?

「安岡」…。

心臓発作ですね。

ない… ない!

読んだよ。

読んでくれたなら
それでいいんです。 じゃあ。

俺が見た時
安岡は1人で検視してた。

この時は どうだったんだ?

私の時も そうでした。

急性心疾患で処理しましょう。

やっぱりな…。

安岡は現場で盗みを働いてる。

警視なのに?

安岡章 23年前に入庁して以来
目立った活躍はない。

出世のスピードなんて
むしろ普通より遅い。

ところがだ 6年前に 突然

異例の早さで
警部に昇進してる。

それ以降は出世街道一直線だ。

盗みとは
関係ないんじゃないですか?

そうかな?

安岡には何かある。

だから
この資料を俺にくれたんだろう?

いいえ。 主任が疑われて
お気の毒だったので。

お前の中の正義の炎は消えてない。
俺には わかる。

何 訳のわかんない事
言ってんだよ。

明日 俺に付き合え。
はあ?

デートじゃないぞ。
安岡を調べるんだ。

どっちも嫌です。
せっかく取れた休みなので。

失礼します。

(神木綾子)恭子。

恭子の好きな粳寅堂の大福
買ってきたのよ。

あっ… 大福なのに
紅茶いれちゃった。 フフ…。

はい。

(綾子)おかしい。 いつもなら

「大福なんだから緑茶でしょ」
なんて

真っ先にツッコむはずなのに。

(携帯電話の着信音)

なあ 俺の言ったとおりだろう?

お前の中の正義の炎は…。

苦情を言いに来たんです。
なんですか? このメール。

「12月9日10時
緑山駅前にて待つ」

「来なければ
おまえのしたことをバラす」

「正義の味方より」

私が何したっていうんです?

それは いかんなあ。
脅迫メールだ。

はあ?
よし 警察 行こう。

ほら。 いいから。

(松尾隆志)よう。

ああ すいません。
お久しぶりです。

あっ 俺の相棒の神木です。

ちょっと…。
(松尾)へえ~。

松尾さんは俺の先輩で

6年前 この緑山署で
安岡と一緒だったんだ。

安岡?

(松尾)安岡ね…。
思い出すのも不愉快だよ。

まあ どうぞ。

すいません。

いいから 座れ。

で 何があったんです?

ああ… あの頃 捜査中に
被害者宅から金を盗んだって

疑いをかけられた刑事がいてね…。

それが安岡…。

いいや それをチクったのが
安岡なんだよ。

えっ?
やったのは

安岡とコンビを組んでいた
浦辺っていう先輩刑事でね。

(松尾の声)
まあ 元々 素行が悪くて

署内でも問題になってた男だ。

それが ある時 とうとう
被害者の遺族から通報が入って

監察が動いた。

そしたら 驚くじゃねえか。

安岡の奴 自分から進んで
監察官に告発したんだと。

(松尾の声)「浦辺が 時々

盗みを働いていたのは
知っていた」。

「でも 先輩の事だから
今まで言えなかった」ってな。

(折原の声)コンビで動いていて

相方だけがやってたとは
思えませんがね…。

(松尾)ああ… 安岡は
妙に金回りが良かったからな。

当時は 誰もが そう思ってたよ。

ところがだ…。

被害を最小限に食い止めたい
上層部は

「安岡くんの
勇気ある発言のおかげで

警察は浄化された」って…。

フッ…
奴をヒーローにしちまったのよ。

つまり 安岡は
犯罪を浦辺一人になすりつけて

自分だけ出世したってわけだ。

許せない… ですね。

何やってんだ?
浦辺にあたるぞ。

離婚して 独り暮らしか…。

わびしいもんだな。

♬~

(ノック)

(ノック)

辞めた?
ええ。 1カ月前ですね。

再就職先は聞いてませんか?

ええ。

浦辺は どうして
安岡の事 黙ってたんでしょう?

だよなあ。

「俺だけじゃない
奴もやってたんだ」って騒げば

安岡だって
ただじゃ済まなかったはずだ。

安岡検視官が殺されたらしいです。

♬~

♬~

♬~

(木下 宏)安岡検視官の死因は
頭部損傷による出血多量。

顔面は 判別ができないくらい
グチャグチャでした。

財布からは現金が抜き取られ…
あっ そうだ。

名刺とカードが残ってたんで
身元は すぐに判明したそうです。

(木下)…にしても
なんで こんな場所で?

しょうがねえだろう。

管轄じゃないから
俺たちは捜査できねえんだ。

あっ いや そういう事じゃなくて

どうして この
カラオケボックスかって事ですよ。

秘密会議には最適だろう?

そもそも なんで 折原さんが
捜査しなきゃならないんですか?

正義のためだ。

(木下)なんだ? それ。
ハハ… 意味わかんねえ。

この遺体写真じゃ
安岡かどうか判別できねえな。

DNA鑑定は
2週間ほどで出ますから。

これ…。
うん?

争った時にできた傷なら
手のひら側につくはずです。

捜査本部は どう見てるんだ?

異常者による
猟奇犯罪の線で追ってます。

報道は?

今のところ
かん口令が敷かれてて…。

あっ まずい! 俺 そろそろ
戻らなきゃいけないんで

失礼します。 はい…。
はい お疲れさん。 また頼むわ。

(木下)また!? 勘弁してください。

あれ? おい。
えっ?

そういう事 言うんだ。
えっ?

いいの?

あっ! 参った。 ちょちょ…。
あっ あの…

いつでも どこでも
すぐ飛んでいきますので。

失礼します…。
駄目ですよ。

はあ… ああ もう…。

前から思ってたんですけど
木下さんの何握ってるんですか?

あんな事や こんな事。

昔の窃盗罪に対する刑で
「断手刑」というのがあります。

手癖の悪いのを見せるために
手首を切り落とす。

それを表現しようとしたとは
考えられないですか?

つまり 安岡の窃盗癖を
知っている人物の仕業。

浦辺。

可能性はあるな。

西河さん お疲れさまです。

(西河信子)
あれ 今日 どうしたの?

(島垣)宿直なんで
出がけに寄らせて頂きました。

これ 差し入れです。
(信子)おっ いい心がけ!

(呼び出し音)

よう。

あの日は非番だったんで
一緒にいなかったんですよ。

だから…。

事件当日の事じゃなくても
いいんだ。 なんかないかね?

いつもと違う様子だった時とか…。

いつもと違う…。

あれかな?

なんだ?

亡くなる少し前

安岡さん 車に
スマホを置き忘れてましてね

その間に着信があったんですよ。

で 安岡さん 戻ってきて

折り返ししに
また出て行ったんですが

帰ってきた時の顔色が真っ青で…。

ほう…。

そのあと
全くしゃべらなくなりました。

あんな安岡さんは初めて見たな…。

電話の相手…
なんて わかんないよね。

えっと…。
うん? わかるの?

表示画面に
「URA」って出てましたね。

きっと 投資会社ですよ。
株で大損したんじゃ…。

URA… うら。

空ですけど。

ない!

安岡さんが? まさか
そんな事していたなんて…。

浦辺は 安岡に裏切られて
警察を追われたのではなく

自ら
現実的なほうを選んだのかも。

つまり 金か。
ええ。

浦辺は 6年前の件以来
安岡をゆすり続けていた。

耐えきれなくなった安岡が
反撃に出た。

で 話がこじれて 逆襲された。

手首に傷を入れたのも

安岡の盗みを知ってる浦辺なら
辻褄が合う。

捜査本部に伝えるべきです。
そうだな。

島垣 頼んだぞ。
了解です。

おいしい。 ママのお店 久々。
(神大義経)ねっ。

ゴリラなんかに遠慮しないで
あんた もっといらっしゃいよ。

(ドアの開く音)
誰がゴリラだって?

言ってませんよ。 ねえ?
(神大寺)ねえ。

聞こえるわけないじゃない。
やっぱり言ってんじゃねえか。

生。

妙なんだ。
何がです?

木下の話だと 捜査本部は
浦辺を追ってないどころか

通り魔殺人で済ませる気らしい。

何かあるな。

もういいんじゃないですか?

何?

安岡は死んだんだし。

元々
うちの管轄じゃないんですし。

そうだなあ もうやめるか。

えっ?

あんなクズ野郎

たとえ 殺されたところで
天罰が下ったってだけだもんな。

それよりも 今日は
俺の転勤祝いだ。 飲もう。

フフ… 自分で祝うんだね。
どんだけ友達いないのよ。

うるせえよ。

乾杯。

♬~

(チャイム)

あっ…。

(美幸)
主人の趣味はカメラなんです。

休みの度に撮影旅行。
海外にまで出かけて。

でも 妻子の写真はない。
一人旅? それとも…。

どうぞ。

ありがとうございます。

ご主人 亡くなる前
何か変わった様子は?

あ… そう言われても…。

実は 亡くなる前 1週間ほど
顔を見てないんです。

泊まりだったり
すれ違いだったりで…。

そうだったんですか…。

結局 会ったのは
お骨になってからでした。

えっ?

遺体が 警察から 直接
葬儀屋さんに行っちゃったんです。

そんな事は
通常 あり得ないと思いますが。

でも 葬儀屋さんは

警察の人に そうするように
言われたからって…。

警察が?

(ドアの開閉音)

(美幸)麻衣ちゃん おかえり。

(ドアを閉める音)

やっぱりなあ。

お前の正義の炎は
消えてなかったな。

(くしゃみ)

随分 長い間いたんですね。

うるさい。 もう認めろ。

お前は心底デカなんだ。

また それ…。

浦辺の奴 全く行方がつかめねえ。

それよりも
俺が気になるのは こっちだ。

浦辺に ゆすられてた割には
いい暮らししてるよなあ。

安岡は
2年前に この家を買ってる。

夫婦の周辺を調べてみたが

どっちかの両親から 遺産が
転がり込んだなんて話はない。

一体 どこから
この金は来たんだろうなあ。

安岡が殺された理由は
そこにあるのかも。

デカに戻りたくなってきただろう。

しつこいですね…。

ありがとう。
一課長 お疲れさまです。

♬~

(ドアの開く音)
どうぞ こちらです。

♬~

神木くん!

辻井捜査一課長がお呼びだ。
はい?

急いで! ほら!
いや… えっ…。

ちょっと… なんですか?

そうなんですか。
そこからが大変でしてね。

(ドアの開く音)
今まで…。

♬~

君の事は聞いてるよ。

一つの殺人事件から
40年前の連続殺人を掘り起こして

解決したんだって?

スーパー刑事って評判だ。

(小川)スーパー刑事ですか…。
ハハハ…。

そりゃすごい。 ハハッ…。

(辻井)笑い事じゃないですよ。

彼女 今 警務課なんだって?

君の下にいてもらったほうが
いいんじゃないのかな?

申し訳ありません。
あっ 次の異動では必ず… はい。

神木くんは
ひょっとして 神木祐介さんの…。

祐介は父です。
やっぱり?

ハハ… いや
若い時に随分お世話になってね。

一課長 そろそろお時間です。

改めて連絡しますよ。

じゃあ。

♬~

いい人だろう?

妙な裏工作
やめてもらえませんか?

ああ見えて現場上がりなんだ。

俺たち たたき上げの星だよ。

たたき上げ…。

俺たち正義のコンビ復活は近いな。

主任…。

ハハハ…!

(ドアの閉まる音)

(ため息)

どうしたんですか?

浦辺が死んだ。

お前も来い。

♬~

♬~

なんで これが浦辺なんだ?

(井上)違うんですか?

別人だ。

でも 所持品に これが…。

♬~

なんで
浦辺の財布を持ってたんだ?

違いますね。

(舟橋)検視官が来ました。

(島垣)失礼します。

沼検視官です。

マスクを…。

ご遺体に失礼ですので…。

皆さん 申し訳ありませんが
下に下りて頂けますか?

♬~

(沼)心筋梗塞ですね。
解剖に回します。

手配を。
はい。

♬~

心筋梗塞で?

♬~

(島垣)どうも。

借用書から身元がわかりました。

岡田博 51歳。
事業に失敗して

3年前から 日銭を稼ぎながら
転々としていたようです。

借金も
真面目に返していたようですね。

本当に浦辺の財布を たまたま
拾っただけかもしれませんね。

だとしたら どこで拾ったか
聞けるとよかったな。

(ドアの開閉音)

死因は やはり
急性心筋梗塞でした。

事件性はありません。
しかし…。

なんです?

遺体には
腎臓が1つありませんでした。

えっ?

失礼。

腎臓摘出の記録は
どこにもありませんね。

という事は… どういう事です?

まさか…。

そう。 闇で臓器を売ったと
考えるべきでしょうね。

そういうとこから
借りてたのかよ…。

(班目 淳)社長の班目です。

何が社長だ。

ヤクザの二代目が。

金 返せねえ奴から 腎臓取って
稼いでんだろう?

何かの間違いでしょう。

まあ どうぞ。

岡田博さん 半年前には
ちゃんと返済を終えられてますよ。

だから お前が…。

(班目)うちはね
覚醒剤 臓器売買

そういった類いには
一切 手を出しません。

岡田さんの臓器が売られたなら
よそのルートでしょう。

フン… じゃあ
手ぶらで帰るのもなんだから

その よそのルートってやつを
教えてもらおうか。

久しぶりですね。
10年ぶりぐらいですか?

覚えててくれたんですか?

ああ? 知り合い?

高校の時
国体でお見かけしただけです。

国体…?

ああ 剣道の。

覚えてて頂いて光栄です。

あの時 成年男子の部で
優勝されましたよね?

変わった名前だったので
覚えています。

でも 私は 少年女子で
チームも違ったのに…。

きれいな人ですから あなたは。

あの大会中もね

「あの子は誰だ? どこの高校だ?」
って話題の的でしたよ。

ほう…。

でもね 彼女は
あまりにも強かったので

口説こうとする勇気のある男は
いませんでした。

それなら わかる。

再会の記念に
お話ししましょう。

まだ 確かなルートまでは
把握してません。

だが もし 浮浪者が借入人の場合

腎臓1つで返済というのは
よくある。

よくあるって お前…

そんな やばい手術
誰が どこでするんだ?

医師免許を剥奪されたり

何度 国家試験を受けても
通らない者が

闇で施術を行うんです。

そんな奴がいるのか…。

遺体の処理は どうするんですか?

その道のプロが。
まあ 葬儀社を装ってはいますが。

遺体が 警察から 直接
葬儀屋さんに行っちゃったんです。

それに警察関係者が絡んでる
って噂は聞いた事ないか?

面白い質問ですね。

そう?

よろしければ
こちらで情報収集しましょうか?

いいよ。 自分で調べるから。

♬~

あれ どういう意味です?

安岡 妙に金持ってただろう。

ちょっと思いついちゃってね。

安岡が臓器売買を…?

いい金になると思わない?

面白い質問ですね。

で どうでしょう?
あくまで一般論として

検視官に 臓器摘出が
技術的に可能かどうかなんですが。

技術的には可能ですね。

検視官は 全国の警察署から
警察大学校に入校して

3カ月間 検視の研修を受けます。

そこは
大学の法医学教室のようなもので

毎日 人体解剖にあたります。

毎日?
ええ 毎日。

医学生より はるかに多い量です。

ですから
かなりのスキルアップになります。

じゃあ 摘出のテクニックは
身につくな…。

はい。

もちろん
摘出したあとの移送や移植は

闇のプロを
使わなければなりませんがね。

実際に やるとすると
どうしたらいいんでしょうか?

摘出する場所は?

これは あくまで
一般論としての質問では?

あくまで一般論として
沼さんのお考えを伺いたいんです。

そうですね…
警察署の霊安室かな。

検視官が入室禁止と言えば
一人きりになれますから。

術中の出血は

テクニックさえあれば
少量で済みますし

手術の痕は残りますが

わざわざ服を剥いで見る者など
検視官以外にいませんからね。

でも 葬儀社の目は
ごまかせないんじゃ…。

いや
奴らも巻き込んでるんだろう。

身寄りのない遺体なら
このやり方で十分可能だ。

一般論の話ではないようですね。

あまり深入りしない事を
おすすめします。

では。

♬~

安岡が当時いた緑山署の署長には
腎不全の息子がいました。

腎不全って まさか…。

でも 妙な事に

入院先の総合病院には
移植手術の記録がないんです。

なのに完治したのか。

強引に退院して 闇で
手術を受けたのかもしれません。

署長の息子が退院した日と
安岡が検視した日

一致します。

2年前って事は
安岡は もう検視官になってるな。

その日のご遺体は
身元不明の20代。

首つり自殺後
すぐに発見されています。

腎臓を頂くには うってつけの
ホトケさんってわけだ。

その時に
安岡が腎臓を摘出したのは

間違いないと思います。

息子の命の恩人じゃ

警視に昇進させるくらいじゃ
足りねえなあ。

かなりの報酬を得たと思います。
あの家…。

買ったのは2年前だそうです。
時期的にも合います。

浦辺は この事も知っていて
安岡を脅していた可能性はあるな。

…にしても 浦辺の野郎
どこに消えちまったんだ?

♬~

安岡は6年前に警部に昇進して
一課に異動。

研修を受けて
5年前に検視官に…。

2年前には 署長の息子のために
臓器摘出をしている…。

安岡が
臓器摘出を始めたきっかけは

なんだったのか…。

(電話)

はい 黒川署。

はい。

はい。

はい。

わかりました。

まさか また変死体か?

ビルの敷地内で 転落死とみられる
女性の遺体です。

えっ?

♬~

(舟橋)中井優子さん 38歳。

何があったんだかな…。

遺書があったんだし
自殺でしょう。

わざわざ署に運ばなくても…。

(舟橋)しょうがねえだろう。
沼さんが

明るい所で ちゃんと見たいって
言うんだから。

(沼)争った痕跡はありません。

事故か自殺でしょう。

お疲れさまでした。

帰りがけに現場を見ていきます。

(島垣)失礼します。

よう。 当直 ご苦労さん。
朝飯 食ったか?

おごってくれるんですか?

あっ いや 聞いただけだ。

主任。
おう。

沼検視官が
現場のビルから落ちたそうです。

えっ?

(サイレン)

沼さんが…。

沼さん…。

♬~

一体 何があった!?

(島垣)あの…。

なんでフェンスがないんだ?

工事で外したらしいんです。

自殺者の女性は ここから
飛び降りたみたいなんです。

それで沼さんも確認に来て
バランスを崩して…。

(島垣)一緒にいたのに…。

自分の責任です…。

♬~

何かあったの?

ううん 別に。

ねえ お父さんって
どんな刑事だったの?

う~ん そうね…
家では仕事の話 しなかったから。

私が物心ついた時には
もう元気なかったしね。

うん。

ああ でも 亡くなったあと
いろんな人が訪ねてきてね…。

そうなの?
うん。

みんな
たくさん話してくれたのよ。

「神木さんには
いろいろ教えてもらった」。

「お世話になりました」って。

ふ~ん…。

ちょっと嫉妬しちゃった。
フフッ…。

♬~

(呼び出し音)
神木です。

おお どうした?

現場に ワイシャツのボタン
落ちてませんでした?

ボタン? いや。

屋上にも?

ああ なかったと思うが。
なんでだ?

沼さんは いつも

一番上のボタンまで
きっちりかけてました。

なのに 現場で見た沼さんは

ボタンがなくなってた。

落ちる時に引っかけたなら
現場に落ちます。

でも あそこには

引っかかるような障害物は
なかった。

何が言いたい?

誰かと もみ合って
落とされたんじゃないかと。

誰かって お前…。

あそこには…。

一緒にいたのに…。

「それは…」

あり得ねえだろう。

♬~

本当に あり得ないのか…。

(携帯電話の振動音)

はい。

すみません すっかり
ごちそうになってしまって。

(辻井)
いや 急な誘いにもかかわらず

楽しんでくれたみたいで
よかった。

おいしかったです。
ありがとうございました。

うん。 ハハ…。

実はね
聞いてほしい話があるんだ。

はい。
うん…。

君が暴いた一連の連続殺人
あれには裏があったね。

♬~

キャリアの刑事部長と

その父親 瀬名英一郎の
恐るべき陰謀。

もちろん 外には出てないよ。

警察内部でも
知る者は上層部のごくわずかだ。

君は 一つの殺人事件から
組織の陰謀と腐敗を解明した。

私だけでは…。

私の手助けをしてほしい。

手助け?

警察の膿を出したい。

なぜ 私なんでしょうか?

嫌かい?
いえ そうではなく

そういうお話でしたら 主任…

折原さんのほうが
ふさわしいと思うんです。

前の事件を解明できたのも
折原さんの力ですし

未熟な私よりも 折原主任のほうが
ふさわしいかと…。

君のお父さん 神木刑事は…。

私は 新人時代に
捜査のイロハを教えてもらった。

本当に素晴らしい人だった。

そんな人が

瀬名英一郎という膿によって
潰された。

許しがたい事だ。

膿は組織を腐敗させる。

そして その膿は
瀬名英一郎だけじゃない。

わかりました。
お手伝いさせてください。

ありがとう。

ああ よかった~。

ただね…

これは 極秘任務としたい。

極秘任務…。

膿か…。

♬~

栃木の公立大学を出て
警視庁に入庁…。

ああ 最初は
ここの地域課だったんだ…。

その後 刑事課に配属。

暴力犯係…。

3年前に検視官室に異動になって

安岡の運転手になった…。

この管内に住んでる…。

♬~

これ 差し入れです。
おっ いい心がけ!

♬~

島垣くん?

ええ 3丁目のお屋敷の離れに
住んでるわよ。

お屋敷?
うん。

蔵元さんっていって
お金持ちのおばあちゃんでね

広い家に独り暮らしは不安だから

誰か一緒に住んでもらえないか
って相談されたのよ。

で うちの中で一番評判の良かった
島垣くん 推薦したの。

彼 真面目だから。 フフフ…。

ああ もう 10年になるのか…。

10年も?
うん。

蔵元さんが
彼の事 気に入っちゃってね。

でね 2カ月前に おばあちゃん
亡くなっちゃったのよ。

まだ 島垣さんは
蔵元さんの家に?

うん まだいるみたいよ。

(信子)先代が残した工場や土地も

後を継ぐ人がいないから
荒れ放題みたいよ。

へえ~…。

(吉川大輔)あの… すいません。
どなたですか?

吉川といいます。

私の母が蔵元正子の妹でして
私は正子の甥になります。

突然 お時間頂きまして
ありがとうございます。

いえ いいんです。

実は
伯母の遺言状がありましてね。

遺言状…?

島垣さんには まだ その事を
知らせていないんですよ。

それは… 知らせる義務はないと
思いますよ。

島垣は単なる下宿人ですので。

ところが その内容が問題でして。

伯母には子供がいないので

世話になった島垣さんに
財産の半分を渡し

残りの半分を親族で分けるように
というものなんです。

財産の半分… どのぐらい?

5億です。

5億…!

親族全員が

下宿人に5億も渡すなんて
とんでもないと反対しています。

でしょうね…。
でも 島垣さんは

独り暮らしの伯母の世話をして
死に水まで取ってくれたんです。

でも 5億ってねえ…。

その遺言状 見せて頂くわけには
いきませんか?

いやあ… しかし

とんでもない幸運ってのは
本当にあるんだな。

こっちも見てください。

うん? なんだ? これ。

島垣が黒川署にいた時の
刑事時代の報告書のコピーです。

比較してみると…
わかりますよね?

島垣の報告書の書き方の癖
遺言状とそっくりです。

句点がない。

改行がない。

話し言葉が多い。

名前の姓と名の間を一つ空ける。

島垣が遺言状の手本を書いて

それを なぞらせたのは
間違いないと思います。

もっと悪い事も考えられます。

なんだよ?

島垣は 遺産のために蔵元夫人を
殺したのかもしれません。

えっ?

記録を見ると
2カ月前の検視は安岡なんです。

何?

そこには
「心臓疾患による自然死」。

思い返してください。

浦辺からの電話の話
島垣からの情報ですよね。

亡くなる少し前

安岡さん 車に
スマホを置き忘れてましてね

その間に着信があったんですよ。

あれが作り話だとしたら…。

安岡を殺したのは浦辺の仕業だと
私たちを誘導したのは

島垣なんです。

「URA」って出てましたね。

URA… うら。

お前 まさか
安岡殺しの真犯人は…。

島垣。

♬~

そんな…。

沼さんの事もあります。

沼さんが…。

ボタン 結局
見つからなかったんですよね?

ああ… もう一度 調べさせたが
なかった。

沼さん 安岡の事
何か知ってるみたいでした。

あまり深入りしない事を
おすすめします。

ひょっとすると
島垣と行動を一緒にする中で

島垣の安岡殺しに関する何かに
気がついて…。

ちょっと待て。

やっぱ お前はすごいわ。

うん…。

でもな 殺しに関しては
どれも お前の想像だ。

ええ。 でも…。

裏を取ろうにも
取りようがないだろう。

蔵元夫人も安岡も
死体がないんだ。

まあ 俺は俺で調べてみるわ。

お前は しばらく動くな。

自分で巻き込んでおいて
今さら動くなって…。

神木さん!

偶然ですね。 ハハッ!

よかったら
お茶でもどうですか?

一度 ゆっくり
お話ししたかったんですよ。

私もです。
えっ 神木さんも?

島垣さん
地元で評判いいんですよね。

西河さんが言ってました。

やだなあ…
西河さん 何 言ったんですか?

下宿先のおばあさんのお世話
してたんですってね。

偉いですね。
いや そんな事ないですよ。

すごい
大金持ちだったんですよね?

そんなに よくしてあげたなら

遺産分けなんて
あったんじゃないですか?

遺産分け?
いや とんでもないです。

そう… 遺言状は?

ありませんよ そんなもの。

そう… 残念ですね。

そういえば
おばあさん 亡くなった時の検視

安岡さんだったらしいですね。

ええ。 自分が発見したもので…。

つらかったでしょうね。
安岡さん なんか言ってました?

何かって…
いつもどおりでしたよ。

安岡さん
亡くなっちゃいましたね。

亡くなったといえば沼さんも。
ええ。 そうです…。

沼さんのワイシャツのボタンが
なくなってたんですけど

見ませんでした?
さあ…。

担当した2人の検視官が
亡くなっちゃうなんて

つらいですよね。

あっ そろそろ時間だ。

すいません。
お話しできてよかったです。

お先に。

♬~

よう。 どうだった?

(西条俊和)臓器やってるの
どうやら坂松のとこみたいです。

坂松組か…。

でも 折原さん
班目の二代目と知り合いなら

そっちに頼んだ方が
いいんじゃないですか?

ヤクザに借り作るわけには
いかねえだろ。

あと こいつの身辺探ってくれ。

(西条)こいつ 何者?

デカだ。
えー!

まあ…
どっちも よろしく頼むよ。

はいはい。

こういうの
領収書 出ねえからな。

(舌打ち)

(携帯電話の振動音)

はい。

(吉川)「私 先日
刑事さんに お名刺を頂いた

蔵元正子の甥の吉川です」

吉川さん どうも。

ありがとうございました。

はい?

上の方に
話してくださったんですね。

えっと… なんのお話でしょう?

おかげさまで決心がつきました。

それだけ お伝えしたくて。

「それじゃ」
(電話が切れる音)

なんなんだろう?

(振動音)

はい。

ごちそうさまでした。
おいしかったです。

よかった。

あの… お仕事のお話でしたら

一課長の食事が終わってから
呼び出してくだされば…。

私と飯を食うのは嫌か?
そういうわけでは…。

わかった。 仕事の話をしよう。

お願いしたいというのは これだ。

霊安室の盗み撮りをしてほしい。

詳しい事は まだ話せないが

霊安室で検視が行われる事が
あるだろう?

そこを狙ってほしいんだ。

くれぐれも
この件に関しては内密にね。

霊安室を隠し撮り…。

って事は 一課長は
臓器売買の事を知ってる?

でも 安岡が死んで
それは終わったはず。

まさか…。

♬~

くれぐれも
この件に関しては内密にね。

お前は しばらく動くな。

やめた。

(安岡麻衣子)誰?

こういうもんだけど
ちょっといいかな?

どうぞ。

この間も女の刑事が来たけど。

今日は こいつの話を聞きに来た。

島垣は よくこの家に来るの?

あいつ 大っ嫌い。
警察なんて みんなクズ。

自分の父親も警察だろ?

一番クズ。

あっ…。
どなた?

警察。

黒川署の折原っていいます。

折原さん…。

知ってますよね? この男。

ええ 島垣さん。
主人の運転手をされてましたから。

♬~

随分 仲良しですね。

ひょっとして
ご主人 亡くなって

都合が
よかったんじゃないですか?

帰ってください。
話す事は何もありません。

私 これから
また すぐ出かけるんで。

ああ 最後に一つだけ。

5億は手に入りましたか?

お邪魔しました。

(ドアの開閉音)

♬~

覚悟しとけよ クソ野郎。

(サイレン)

♬~

♬~

♬~

♬~

ゴリラ あれから連絡ないけど
何 調べてるんだろう…。

(電話)

はい 黒川署。

はい… はい…。

はい… わかりました。

若い男性の変死体です。

(舟橋)えっ またかよ。

おい 行くぞ。
(中村・鈴木)はい。

来るかも…。

(携帯電話の振動音)

神木です。

(舟橋)「今から
ご遺体を霊安室に運ぶから

準備よろしく」

はい。 検視官は?

(舟橋)「野際さんって人。
島垣が連れていく」

了解しました。

やばい…。

♬~

(サイレン)

♬~

♬~

はあ… セーフ。

♬~

♬~

(中村)お疲れさま。

♬~

葬儀社…。

(ノック)

「失礼します
葬儀社です」

(野際)「問題ありませんね。
お願いします」

(野際)では あとは
よろしくお願いします。

(島垣)はい。

♬~

♬~

(カメラの操作音)

あっ… 撮れてる。

そんな…!

♬~

安岡…!

♬~

まさか 安岡と島垣がなあ…。

安岡は生きていたんですね。

あっ… ありがとう。
よくやってくれたな。

一課長。
うん?

この映像
どうなさるおつもりですか?

うん…。

慎重に対処しなくちゃならんな。

♬~

(アナウンス)「この電話は

電源が入っていないため
かかりません」

なんだよ…。

(携帯電話の振動音)

はい。

(班目)「班目です」

例の件 情報が入りましたよ。

(班目)折原さんが
おっしゃってましたよね。

臓器売買に関わる警察官が
いるのかと。

ええ。

いましたよ。

島垣ですね。

違う?

ハハッ… さすが。

話してる その男は

臓器売買を生業の一部としてる
坂松組の幹部です。

そいつの話によるとね

最初は島垣の事を
医者だと思ったようです。

医療の知識がハンパなくてね。

島垣は 臓器の摘出から移植まで
独自のルートを作った。

坂松組とは
遺体処理で連携という形でね。

島垣が黒幕だったとはね…。

驚きですよね。
警察官にも そんな悪がいるとは。

ありがとうございました。

私たちの関係では
お礼なんて言えないので。

また… また会ってくれれば
それでいいです。

「国体で お見かけしただけ」
でしたっけ?

あの時は
そう言うしかなかったでしょ。

フッ… まあ 確かに。

(携帯電話の振動音)

すいません 今 ちょっと…。

折原さんが撃たれました。
重傷です!

(サイレン)

♬~

(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

折原さんは?
被害者は どこですか?

(沖田)救急車で
運ばれていきましたが

病院までは…。
容体は?

肩を撃たれて…。
誰に?

半グレの連中ですよ。
半グレ?

この辺の奴らでね 小競り合いに
巻き込まれたらしいんですよ。

今 手分けして…。

神木です。 木下さん
主任は… 入院はどこですか?

それは… 言えません。
は?

(木下)神木さんには
来させるなって

折原さんに言われてます。
ごめんなさい。

どうして?

神木さんの身が危なくなるって。
絶対動くなって。

そんな…。

折原さんには
自分がついています。

折原さんの事を思うのなら

言う事を聞いてください。
お願いします。

失礼します。

(電話が切れる音)
木下さん… 木下さん!

許せない。

♬~

もしもし?
話があるの。

神木さんでしたら喜んで。

(木田)頭!
(権藤)おう。

(木田)失礼します。

もしもし…。
(電話が切れる音)

(不通音)

♬~

♬~

島垣はどこ?
(大泉)なんだよ 姉ちゃん。

(男性)何やってんだ!

質問に答えないからよ。

(木田)おい! てめえは誰だ?

黒川署の神木。

♬~

(権藤)あんた 誰?

(島垣)悪いね
その人 俺の客なんだ。

ほう。
あっ 治療費は俺が出すから。

誰にやらせたの?
(島垣)は?

(島垣)折原さんが?

とぼけるな。
あんたが やらせたんでしょ。

(島垣)とんでもない!
自分は何もしてませんよ。

まあ いい。
話はそれじゃない。

じゃあ なんです?

見事な手業だったわよ。
は?

本物の外科医みたいだった。

医者になりたかったんだよね。
調べた。

でも 医大には受からなかった。
だから 警察官になった。

何を見たんだ?
ちゃんと録画してあるわよ。

録画?
黒川署の霊安室

検視してるとこ… じゃなくて
臓器摘出してるとこ。

安岡と2人で。

♬~

オラッ!
ちょっと…。

あーっ!

♬~

うっ…!

♬~

なんだ!? それ。

取引。

ハハハハハ…。 ハハハハハッ…!

驚いたな。 あんたが…。

録画と引き換え。

間違えないでよ。
億よ。 2億。

ふざけた事 言ってんじゃねえよ!

蔵元正子さんの遺産を
横取りしたんだから

安いもんでしょ。

あんたが書かせた遺言状
見たわよ。

へったくそな遺書。
あんたの報告書と同じ。

とんでもない女だな あんた。

あんたに言われたくないわよ。

まあ いい。
あんたの言うとおりだ。

ばあさんの甥っ子がな

ご丁寧にも 遺言状を見つけたって
告白してくださったのよ。

甥っ子が告白したのは
私と話したのがきっかけ。

つまり あんたが
5億円 手に入れたのは

私のおかげ。
だから 2億は妥当な額。

ふーん…。

説得されたって言ってたが
あんたの事だったか。

説得?

1億なら やるよ~。

ふざけんな。

それと 全部話せ。
じゃないと録画をばらまく。

(舌打ち)

どっから話しゃいいんだよ!

3年前。
安岡が臓器摘出を始めたのは

あんたと会ったのが
きっかけでしょ?

なんでも知ってんなあ。

そのとおりだよ。

安岡が現場で盗みを働いてるのを
知ったんで

もっと金になる話があるぜって
臓器摘出を持ちかけたのよ。

あんたには
医学の知識もあるからね。

そう!
それに 俺は暴力犯係にいた頃

闇の臓器売買の仕組みを
研究してたの。

需要は いくらでもあったからな!

緑山署の署長の息子も?

移植待ちっていう情報が
入ったんで 安岡にやらせた。

(安岡)署長…。

ありがとう!

私も お役に立てて嬉しいです。

(島垣)
おかげで 安岡は警視様に昇進。

俺様は 安岡に大きく貸しを作った
ってわけ。

浦辺は どうしたの?

(浦辺の悲鳴)

殺したの?

そのほうが
何かと都合がいいからな。

(島垣)浦辺の顔は潰す。
もう 誰も判別つかねえよ。

あんたは死んだ事にする。

浦辺を
安岡の身代わり死体にする事で

安岡を自由の身にさせた。

(恭子の声)あんたが
自由に使いたかっただけでしょ。

(島垣の声)ハハハハ…!

そんな事 言うなよ。
安岡には感謝されてるんだぜ。

あんたは あんたで
安岡の奥さんとできてたんだから

一石二鳥だしね。

いいか?

俺がやってるのはな
一貫して人助けなんだよ。

はあ?

臓器摘出だってそうだ。
無駄な死体を役立てて

ちょっとしたお礼を
頂いてるだけよ!

蔵元正子さんは?

死体じゃなかったでしょ。
あんたが死体にしたんでしょ。

人助けだよ!!
沼さんは?

あんたの正体 見破ったから
殺したんでしょ。

(ドアの開閉音)

♬~

(沼)うっ…! ああっ!

(衝撃音)

♬~

沼さんのワイシャツのボタンが
なくなってた。

あんた 飲み込んだ?

♬~

金は? いつ取りに行けばいい?

あさっての夜8時
蔵元の屋敷の 裏の倉庫に来い。

録画と引き換えだ。
わかった。

余計な事は考えるなよ。
折原みたいになるぞ。

2億 手に入るっていうのに
それ以外 何 考えるの?

さあな…。

なんで また臓器摘出してるの?
ああ?

5億 手に入ったんだから
もう する必要ないでしょ。

ハハハハハ…! ハハハハハッ…!

何 言ってんの?
やめるわけないじゃない!

警察組織にいながら
反警察的な事をする。

これがいいんだよ!

あっ…
よかったら 手を組まないか?

まあ 考えてみてよ。

♬~

銃を貸して。

意外に早く会えたと思ったら
そういう話ですか。

でも 妙だ。

警察官は
ご自身で拳銃を持ってるはずだ。

あれは許可がいるから
持ち出すのが面倒なの。

足がつかないのがいい。

駄目なの?

坂松組に乗り込んだんですって?

むちゃな事するね。

あなたが手を下す事はないよ。
こっちでやりましょう。

ありがとう。

でも これは 警察官として
私がやらなきゃいけない事なの。

♬~

(班目)こいつにはね
安全装置が付いてないから

取り扱いには注意して。

弾は ここに。

♬~

美しい花びらの下には
恐ろしい棘。

まるで薔薇だ。

黒い薔薇ですよ あなたは。

♬~

褒め言葉として受け取っておく。

♬~

(島垣)扉を閉めろ。

(扉の閉まる音)

♬~

1人か?
当たり前でしょ。

録画を出せ。
お金を見せて。

♬~

あれだ。

見せろって言ってんだよ。

(島垣)ハハッ…!

(島垣)1億ずつ入ってる。

もういいだろ? 録画を出せよ。

取りに来なさいよ。

クズには これで十分よ。

♬~

(殴る音)

(銃声)

(雷鳴)

♬~

大丈夫か?

一課長…。

打ち所が
悪かったのかもしれないな。

動かないほうがいい。

島垣は?

♬~

危ないとこだったな。

死んでるんですか…?

ああ。

君を守るには仕方なかった。

すみません 勝手に動いて
勝手に ご迷惑をおかけして…。

いいから休んでなさい。

♬~

一課長は 島垣の犯罪を
ご存じだったんですね。

私には独自の情報網があってね。

沼さんですか?

沼さんにも
極秘に動いてもらってた。

だから…。

あまり深入りしない事を
おすすめします。

島垣は 警察組織の膿だ。

そんな奴の存在が公になったら

それこそ
警察の威信が地に落ちる。

すみません お力になれず…。

何 言ってんだ。
君は本当によくやってくれたよ。

ありがとう。

でも なんで 遺族が

島垣に遺言状の事を話したのかが
不思議で…。

私 遺族に
妙な事 言われたんです。

上の方に
話してくださったんですね。

そのあと 島垣にも言われました。

説得されたって言ってたが
あんたの事だったのか。

私 説得なんてしていません。

遺族の言う「警察の上」って
誰なんでしょう?

ああ…。

それは私だよ。

遺言状がある以上 5億円は
島垣くんが受け取るべきです。

一課長が? どうして?

我々警察官は 法の執行官だろ?

でも あれは…

あの遺言状は
島垣が捏造したものだったんです。

蔵元夫人だって 島垣が…。
殺したんだろうね。

それがわかってて…。

しかし 証拠がない。
偽造の証明もできない。

だから 君は

こういう無謀な手段に
出るしかなかった。

だろ?
…はい。

結果的に
こうして取り戻す事ができた。

君がやるか
私がやるかだけだったんだ。

あと もう一つ
わからない事があるんです。

何かな?

安岡惨殺事件。

(恭子の声)…といっても

島垣が浦辺を殺して
安岡に偽装したわけですが。

調べてみたら 検視は形だけ。

DNA鑑定も 歯の治療痕確認も
されていませんでした。

そんな強引な指令が出せるのは
捜査本部の責任者…。

私だな。

という事は 一課長は
ご存じだったわけですよね?

何をかな?

あの遺体が安岡ではない事を…。

つまり 安岡が生きている事を
知っていた。

(島垣)「時間ねえぞ」

安岡…!

知っていて泳がせて
私に隠し撮りをさせた。

確証が欲しかったからね。

確証なんて
もっと早くに得られたはずです。

そうすれば
島垣や安岡を告発できたし

島垣に遺産が渡るのも
阻止できたはずです。

沼さんも死ななくて済んだはず…。

なのに そうはしなかった。

あなたの目的は 最初から
そのお金だったんですね。

一課長!

2億。

捜せば
残りの3億も見つかるだろう。

少しの材料だけで
ここまで読み解く推理力。

さすがだ。

想像力…。

刑事には必要な資質だ。
君のお父さんが言ってた。

その力を
もっと有効に使わないか?

はあ?

この金は 表に出ない金だ。

そいつさえ いなくなったら
5億は全て我々のものになる。

我々って…。
勝手に仲間にしないで。

どうして?
我々は仲間じゃないか。

組織の膿出しをするという
崇高な目的を持ったチームだろ。

現場上がりじゃ

ゴールは しょせん

一課長 もしくは
所轄の警察署長止まりだ。

私のようにね。

キャリアの連中を
追い越す事はできん。

馬鹿馬鹿しい。

何 言い出すかと思ったら

結局 僕は
お金と権力が欲しいんですって

駄々こねてるだけじゃない。

♬~

(辻井)残念だなあ…。

♬~

(撃鉄を起こす音)

これは島垣の銃だ。

で… これは君が持ってた銃。

私は これで島垣を殺した。

隠し撮りの録画を取引材料にして

島垣から金を奪おうとして
交渉したが

決裂して相打ちになった。

最初から
そのつもりだったんでしょ。

クズ警察官同士で殺し合った
シナリオに

乗ってもらうよ。

♬~

(辻井)ああっ…!

(扉の開く音)
動くな!

♬~

主任…!

♬~

現場の星が
クズ中のクズだったとはな…。

情けねえよ。

例の隠し撮りな お前に見せる前に
こいつが見せてくれたんだ。

それで いろいろ裏取りをしてたら
遅くなっちまった。

録音してたか?

入り口 入って… 傘の中に。

♬~

(辻井)ハハハ…。 ハハハハッ…!

乗せられて動かされてたのは
私のほうだったって事か。

さすがスーパー刑事だ。

あんた ガンなんだってな。

それも あと半年の命。

♬~

少し 策が過ぎたようだな。

ハハハハハ…。

どうして
そんな 金が欲しかったんだ!?

♬~

シナリオ変更だな。 ハハハハハ…。

駄目!

(撃鉄を起こす音)
やめろ!

(銃声)

馬鹿野郎!

♬~

大丈夫か?

正義の味方は
ちゃんと現れただろ?

重傷じゃ…。

重傷だよ 撃たれたんだから。

でも 重体とは言ってないだろ。
命に別条はねえんだ。

♬~

おい…! おい!

おい しっかりしろ! おい!

なんで
銃で撃たれた俺が見舞いで

殴られただけのお前が
寝てるわけ?

主任のは腕のかすり傷で
私のは頭で

脳波の検査が必要なくらい
重傷だったからです。

かすり傷ねえ…。

それだけ
減らず口たたけるんだから

問題なかったんだろ?
まあ そうですね。

しかし まさか

お前が1人で突入するとは
思わなかったわ…。

ああいう むちゃをさせないために
木下に工作させたのによ。

嘘つき。
私のためなんかじゃないくせに。

何?

主任が死んだと思えば
島垣が安心して動きだす。

そこを狙う作戦だったんでしょ。

まあな…。

敵を欺くには まず味方からって

言うだろ?
嘘つきゴリラ。

なんか言ったか?
別に。

「別に」って 聞こえてるから…。

聞こえてるなら 聞き返さなくて
いいじゃないですか。

♬~

安岡が死んだよ。

えっ?
自殺らしい。

公表するんですか?

外に出る事はないだろうな。

そうですか…。

島垣は はなから
お前を消すつもりだったろうな。

わかってました。

だったら なんで1人で…。

なんででしょう?
復讐かな 主任の。

とりあえず話してみて あとは
出たとこ勝負って思ってました。

恐ろしい奴だな お前。

そんな事より
辻井の件 どうなったんですか?

単独で乗り込んで
島垣と撃ち合いになって

死んだ事になった。

そんなの… 現場の状況から
辻褄 合いませんけど。

まあ 天下の警視庁捜査一課長が

人様の財産を
横取りしようとしたなんて

公にできねえからな。

上が強引に収めちまったよ。

じゃあ 辻井はヒーローですね。

仕方ねえだろ。

お前がヤクザから借りた銃 持って
突っ込んでったなんて

バレてみろ。
懲戒どころじゃ済まねえぞ。

「警察の膿を出したい」…。

ん? なんか言ったか?

まあ… 名誉ある死って事で
2階級特進だろ。

そうですね。

最後は
警視監までになったんだから

本人は満足してんじゃねえか?

そういうもんですか…。

結局 島垣の録音も 辻井の録音も
出さずじまい。

真実は闇の中だ。

♬~

じゃあ 行くわ。

あの…。

ん?

ありがとうございました。

何が?

まだ言ってなかったなと思って…。

お前は 正義の味方の相棒に
なってくれれば それでいい。

警務課のままでいいです。

フッ…!

♬~

心当たり あるか?

さあ…。

♬~

♬~

♬~

♬~

〈時効を迎えた事件を

趣味で捜査する男
霧山修一朗が

12年ぶりに帰って参りました〉

〈見た目は40歳
しかし 本当は70歳の男

「美魔王」の秘密とは?〉

〈さらに 10月からは
連続ドラマとして

時効警察はじめました』が
始まります〉

スペシャルドラマも
連続ドラマも

時効警察』を
よろしくお願いします〉