ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

刑事7人 第10話 最終回 東山紀之、田辺誠一、倉科カナ、白洲迅… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『刑事7人 #10/サヨナラ専従捜査班“最期の事件”―敵はなんと、かつての仲間!?』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 沙村
  2. 片桐
  3. 青山
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  7. 沖野恵子
  8. 年前
  9. 天樹
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  17. お父さん
  18. 純平
  19. 専従捜査班
  20. 横領

f:id:dramalog:20190918221045p:plain

『刑事7人 #10/サヨナラ専従捜査班“最期の事件”―敵はなんと、かつての仲間!?』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[終]刑事7人 #10/サヨナラ専従捜査班“最期の事件”―敵はなんと、かつての仲間!?[字]

かつての仲間・沙村(高嶋政宏)が“敵”として現れる!さらに、17年前に転落死した環(倉科カナ)の父親が事件に関与していると発覚し、チーム解散の危機に…!?

詳細情報
◇番組内容
2019年夏、スペシャルチームが再集結。東山紀之主演ドラマ『刑事7人』待望の第5シリーズ!
犯罪の複雑化、高度化によって未解決事件が急増…すっかり地に落ちた警察への信頼を取り戻すため、ついに「専従捜査班」が発足!天樹(東山紀之)ら7人は、組織にとらわれず独自に捜査を行い、時には司法取引さえも武器に、超凶悪犯罪を徹底的に捜査する最強のチームとして、熱い“正義”を胸に巨悪に挑みます。
◇出演者
天樹悠…東山紀之
海老沢芳樹…田辺誠一
水田環…倉科カナ
野々村拓海…白洲迅
山新塚本高史
片桐正敏…吉田鋼太郎
堂本俊太郎…北大路欣也
◇脚本・監督
及川拓郎
◇音楽
奈良悠樹
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子テレビ朝日
【プロデューサー】山川秀樹(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)、井元隆佑(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_05/
☆Twitter
 https://twitter.com/keiji_7nin

 

 


(水田 環)
〈元来 警察官というものは

特殊な職業である〉

〈正義という名のもと
固有名は剥奪され

警察という組織の一要素として
警察官は存在している〉

〈個を捨て去り

記号として組織捜査に殉ずる事〉

〈それが
我々 警察官の使命なのだ〉

♬~(レコード)

♬~

(水田美月)
環。 山口さん 帰られるって。

(山口敏也)また来るわ 環ちゃん。

おじさん ごめんね。
忙しい時期に…。

この年になりゃ
嫌でも管理職だ。

昔に比べりゃ 全然 暇だよ。
ハハッ…。

(山口)16年か…。

今でも 皆に思ってもらえて
純平は幸せ者だな。

うん。 そうだね。

じゃあね。

♬~

(青山 新)お疲れさまです。
(天樹 悠)ご苦労さま。

(海老沢芳樹)ひどいな…。

(青山)被害者は
岡崎誠さん 52歳 無職。

腹部に 数カ所 刺された痕あり。

今のところ
凶器は発見されてません。

(青山)
それと これなんですけど…。

(青山)死体の右手に
握られていました。

なんだ? これ。

♬~

「水田」…。

(携帯電話の着信音)

片桐さん どうしました?

(片桐正敏)
「大会議室に集合してくれ」

「合同捜査会議だ」
はい。

(ざわめき)

(片桐)見ろよ 一課が勢ぞろいだ。

警視総監の葬式かよ。

被害者は
お偉いさんの身内ですかね?

あっ! っていうか 今回
禁煙 続いてるじゃないですか。

(片桐)青山くん。
(青山)はい。

俺の意志の力を
甘く見ないでくれたまえ。

今度 俺が吸う時は

俺が何かに
死ぬほど追い詰められた時だ。

(青山)じゃあ 一生 大丈夫ですね。
しばくで!

(青山)すいません。

遅くなりました。

(野々村拓海)あれ?
もう いいんですか?

おかげさまで…。
滞りなく終わった。

で 被害者は彼…。

♬~

えっ?
沙村?

(水沢 徹)起立!

(水沢)礼!

♬~

(一課長)沙村くん。
(沙村康介)はい。

管理官の沙村だ。

本件の指揮は私が執る。

各自 最優先事項として

早期解決に向け
尽力してもらいたい。

そして 捜査にあたり
専従捜査班を本件から外す。

はあ?

(片桐)おい 沙村!

…沙村管理官。

お言葉ですが この事件

一報を受け 先陣を切ったのは
我々 専従捜査班です。

先陣を切ったチームが

捜査のアドバンテージを取る
というのが

警察組織の
不文律じゃありませんか?

おっしゃるとおり。

我々が行っているのは
組織捜査です。

だからこそ 規律を乱し

捜査に混乱を来す可能性のある
要素には去ってもらう。

それもまた
警察組織の不文律です。

♬~

(一課長)
では 捜査状況の確認から。

(捜査官)はい! ええ…
被害者 岡崎誠 52歳は…。

(青山)組織捜査とか
どの口が言ってんだか…。

あの頃 一番突っ走ってたのは
沙村さんじゃないですか!

(片桐)言うな。 山下の一件以来

それぞれの正義の形が
変わったんだ。

沙村には沙村の正義が
あるんだろうよ。

俺は
変わったつもりないですけどね。

俺が拾ってやる。

謹慎明けたら 12係へ来い。

まあ 飲もう。
愚痴っててもしょうがないから。

珍しいね
天樹くんが誘ってくれるなんて。

何かあったんですか?

やっぱり 気づいてたか…。

被害者が持ってた名刺ね
私の父親の名刺なの。

そうでしたか…。

お父さん 外交官でね

世界中 飛び回って

私が小さい頃は
ほとんど家にいなかった。

16年前の夏
インドネシアから帰国した日に

なぜか お父さんは

千葉の港で
転落死体として発見された。

結局 事故のまま処理されて
事件性なしで幕引き。

だけど 今日 お父さんの部屋から
被害者の写真が見つかったの。

なんだか 嫌な予感がしてね。

だったら 調べてみませんか?

その違和感は

水田さんが 刑事という職業の中で
培った勘です。

少しでも不審な点があるのなら
その勘を信じるべきです。

だけど 私たち外されたけど…。

僕たちが 一度でも

上の言うとおりに動いた事が
ありますか?

ない。

ありがとう 天樹くん。

♬~

(キーボードを打つ音)

(青山)
案の定 捜査本部の共有情報は

アクセスが拒否されてますね。

って事は 俺たちで
ゼロからやるしかないか。

でも どうするんです?

通話の開示請求ですら
捜査関係事項照会書が必要ですよ。

一課長の判子 もらえますかね?
いや もらえるわけないだろう

捜査から外されてるんだから。

でも 本当に いいんですか?
(片桐)うん?

私の個人的な事情で…。

(青山)あのね… 別に これ
環さんのためじゃないんですよ。

環さんが柄にもなく
モヤモヤしてると

部屋のテンション下がるんですよ。
ねっ!

そうです!
勘弁してもらいたいっすよ!

まあ
水田の親父さんの事もそうだが

沙村たちが出張ってきたのが
どうも解せねえ。

(片桐)もし 裏に何かあるなら
徹底的に調べるぞ。

…ですね。

今から 俺たち専従捜査班は
2班態勢を取る。

天樹と水田は

水田純平さんの事故を
あたってくれ。

はい。
(片桐)残りは

本丸の
被害者 岡崎誠さんの件だ。

でも どう攻めるんです?

(片桐)沙村いわく 俺たちは
組織捜査から外されてるんだろ?

だったら その言葉どおりに
やってやろうじゃねえか。

(野々村)
青山さん 来ました! 早く…!

もうちょい もうちょい
もうちょい…。

もうちょい もうちょい…。

おい 行くぞ!

(捜査員たちの話し声)

勘弁してくださいよ。
せっかく 刑事になれたのに

クビになったら
どうするんですか?

安心しろ。
クビになる時は一緒だよ。

(片桐)面白い物が手に入ってさ…。

いや~ 奥さんさ 変わったよな。

30ぐらい…

若くなったんじゃねえか?

おいおい おいおいおい…。

(水沢)同僚 脅しても
何も出ねえぞ!

一つだけ教えてもらいたいんだ。

今回の件

霞が関絡みじゃないのか?

どうやら ここ数日
外務省が ざわついてるらしい。

外務省…?

また どえらいところが
絡んできましたね。

詳細は不明だが 恐らく
今回の件と無関係じゃねえだろ。

共有情報のほうは どうだ?

現在 精査中ですが 取り急ぎ…。

被害者の岡崎誠さんの前職は
コーディネーター。

以前は インドネシア
個人会社を経営していたようです。

それ いつの事?

えっと…
1999年から2003年までです。

父と被害者は
仕事上の繋がりだった。

よくやった!

じゃあ 海老沢ちゃん
外務省の線 あたってくれるか?

了解です!

ああ…。

年だな 俺も。

えーっと お待たせしました。
こちらですね。

これだけですか?

水田純平さんは 事故死として
処理されてますからね。

データベースのほうには
もう少し詳しい情報が

残っているかもしれませんが…。
いいですか?

どうぞ。
ありがとうございます。

(キーボードを打つ音)

特S案件…。

(山口)専従捜査班ですか…。

水田環くんの父親は
かつての私の部下でね。

環ちゃんの事は 小さい頃から
よーく知ってます。

まさか 刑事になるとは…。

…で 話というのは?

はい。 近頃 警視庁の上層部で
慌ただしい動きがありまして…。

どうやら こちらが
関係しているようなのですが

何か ご存じないかと…。

4日前に
本省に怪文書が届きましてね。

(山口の声)
「2003年度の外交機密費に

不正流用の疑いあり」…。

機密費ですか?

真偽が定かでない上に
16年も前の事です。

時効の7年も
とっくに経過している。

しかし これが事実なら

身を切ってでも
組織の膿を出し切る覚悟です。

(片桐の声)
外交機密費に 特S案件か…。

いよいよ
それらしくなってきたじゃねえか。

(青山)共有情報によると
岡崎誠さんは

ここ数日 頻繁に
2人と連絡を取っていたようです。

一人は
杉並区でスナックを経営している

沖野恵子さん。

もう一人は フリースクール代表の
佐伯健吾さん。

佐伯健吾…?

知り合いか?

(環の声)父の部下です。

父と同じ時期に インドネシア
滞在していたと思います。

って事は元外交官か…。

(青山)本部の情報は
ここまでです。

今は もっと進展してると
思いますけど…。

(沙村)共有情報に
不正コピーの痕跡が見つかった。

なぜ 勝手なまねをする?

(青山)ちょっと待ってくださいよ。
俺たちがやったって証拠でも…。

(沙村)最後通告だ。

これ以上の独断行為は
警視庁に居場所を失う事になる。

沙村さんが一番嫌いだった人種に
なりましたね。

これが沙村さんの正義ですか?

口の利き方に気をつけろ。

沙村さん。

確かに 僕たちは

警視庁という組織に
守られています。

しかし 事件解決に必要なのは
正攻法だけとは限りません。

そのための専従捜査班では
ないのですか?

そのゆがんだ妄執が

いくつもの悲劇を生んだ事を
忘れたのか?

永沢は死に…。

山下は暴走した。

全ては
規律から外れた独断行為が生んだ

警視庁の汚点だ。

では 彼らは間違っていたと…?

そうだ。

彼らは それぞれの信念のもと
組織捜査から外れました。

それらは 決して
認められる行為ではない。

しかし そこには
彼らなりの正義があった。

僕は その思いだけは
否定したくはありません。

♬~

まあまあ
まあまあまあ まあまあまあ…。

沙村ちゃん
ここは丸く収めようよ。

ハハッ。 こいつらには
俺から ちゃんと言っておくから。

でもさ 沙村ちゃん

俺たちをクビにするって

そんな権限
沙村ちゃんにあるの?

あります。

この件に関しては全て
私に一任されてますので。

なんか言いたい事でもあるのか?

別に。

♬~

なんだよ あいつ!

今回のヤマ

上の奴が
どうしても知られたくない何かが

あるみたいだな。

(青山)
外交官からフリースクールって

すごい転身ですね。

(佐伯健吾)恥ずかしながら
経営状況はカツカツでしてね。

支援者からの寄付金で
なんとか乗り切っています。

いえ ご立派です。
(佐伯)いや…。

あっ。 今日は

岡崎誠さんの件について
なんですが

ここ数日 頻繁に
連絡を取り合っていたようですが

どういった内容でしょうか?

ああ…。

それ お金の話ですね。

金…?

岡崎さんとは
インドネシアで知り合いましてね。

帰国してからは
疎遠になっていたんですが

この数日前から 何度も

金を貸してくれという電話が
続いたんです。

岡崎誠さんは
お金に困っていたんですか?

女ですよ 恐らく。

当時も 付き合っていた女性に

かなりの額
貢いでたようですから…。

女性ですか…。

(沖野恵子)
昨日も刑事さんが来たけど…?

いえ あの…
いま一度 再確認といいますか…。

あの… 最近 岡崎誠さんと

頻繁に
連絡を取られていたようですが…。

岡崎さんは うちの常連。

飲む度に
タチ悪く口説いてきてね。

その電話も 確か
デートの誘いだったと思う。

最後は 面倒くさくて
出なかったけどね。

(野々村)岡崎さんとは
この店で知り合ったんですか?

そう。

初めて会ったのは 確か…
4~5年前だったかしら。

そうですか。 ちなみに
ゆうべは 何をされてました?

朝まで店に立ってたけど…。

アハッ! っていうか
私も容疑者なの?

いえいえ。
あくまで形式上の事で…。

ご協力 感謝します。
ありがとうございました。

(ドアベル)

(操作音)

(呼び出し音)

(堂本俊太郎)捜査から
外されたんじゃなかったのか?

ええ。 まあ…。

(堂本)まあ いい。
岡崎誠さんの解剖は

朝には終わるだろう。

結果は あとで伝えるよ。

(堂本)いや もちろん 内密にな。

フフッ… すみません。

それと 頼まれていた
水田純平さんの件だが…。

水田さんには 司法解剖に回された
記録はなかった。

ただ 死体検案書には

頭部の他に 頸椎に打撲痕が
見られると記載されていた。

転落した上での損傷と見れば
問題はないんだが

不自然さは否めない。

なぜ 解剖に
回されなかったんでしょうか?

理由は2つ考えられる。

まず 1つ目は
日本のシステムの問題。

日本の異状死解剖率は

行政解剖を含めても
いまだ十数パーセントだ。

日本の犯罪率は下がり続けている
と言われているが

原因は
犯罪者が減ったからじゃない。

解剖医不足に加え

多くの事件をさばくための
環境設備が

いまだに不十分だからだ。

もう一つの理由は?

誰かが何かを
隠そうとしている場合だ。

♬~

〈水田純平〉

〈事故当時
外務省要人外国訪問支援室長〉

〈2003年8月8日

羽田空港から妻に
「今から帰る」と連絡したのち…〉

(衝撃音)

〈千葉県 如月港に隣接する
倉庫から転落死〉

(パトカーのサイレン)

〈事件は そのまま
事故死として処理された〉

♬~

(環の声)天樹くん。

防犯カメラ
データは残ってないみたい。

お父さんは もしかして…。

帰国当日 純平さんに何か
不審な点はありませんでしたか?

いえ。 空港から「今から帰る」
っていう連絡があって

プレゼントのぬいぐるみが
届いたかを聞かれました。

帰宅後 環に会えるのを
楽しみにしてたんです。

それなのに…。

お父さんは
どんな人だったんですか?

優しかったよ。 とっても。

だけど 私 小さかったからさ

出張の度に
泣いて止めてたのを覚えてる。

そうですか。

私が海外留学を選んだのも
お父さんの影響かもしれない。

お父さんが飛び回る世界を
私も見てみたかったんだと思う。

水田さん。

それ…。

インドネシア
お父さんの最後の出張。

岡崎誠と沖野恵子は
この頃から知り合いだった…。

♬~

えっ…。

(片桐の声)出納履歴?

恐らく 岡崎誠が握っていた書類と
同じものです。

「名目」と「実質」…?

外交機密費は

領収書のいらない金とも
言われています。

現地ホテルの便箋への
メモ書きでも精算が可能です。

名目上の予算を請求し
その差額を懐に入れる。

典型的な横領の手口です。

いや でも…
なぜ 水田の親父さんがそれを?

2003年 当時 水田純平さんは
要人外国訪問支援室長でした。

機密費を
自由に管理できる立場です。

まさか…。

16年前 水田純平さんは

何者かに殺害された可能性が
あります。

そこには間違いなく
機密費が絡んでる。

そして 恐らく
彼らも無関係ではありません。

沖野恵子は嘘をついていた…。

初めて会ったのは 確か…
4~5年前だったかしら。

仮に 水田純平さんが
機密費を横領して

その金が岡崎と沖野恵子に
流れていたとしたら…。

信じたくねえがな。

これ…
お父さんの部屋で見つけたの。

(山口)機密費か…?

もしかして お父さん…。
環ちゃん。

純平は いい部下であり
いい官僚だった。

それ以前に 俺の親友だ。

あいつは そんな奴じゃない。

君が疑って どうするんだ!

うん…。

そうだよね。

やはり 事態は
最悪のシナリオに向かっている。

沙村くん このままでは…。

わかってます。

♬~

岡崎誠さんの死亡推定時刻は
午前0時から2時の間。

死因は 腹部の刺創による失血死で
間違いない。

「ありがとうございます」

礼は いらんよ。

これは解剖中の独り言だ。

よし。 じゃあ 2人は

もう一度 その時間の
沖野恵子の動きをあたれ。

(2人)はい!
青山は 俺と来い。

岡崎誠と沖野恵子の
金の流れを追う。

はあ!?
2人で口座捜すんですか?

照会書は?
(片桐)幸い 2人とも経営者だ。

開示には 当てがあってな。

「ところで 彼はどうした?」

「天樹なら そっちはよろしくと」

あんまり むちゃさせるなよ。

(セミの鳴き声)

お待たせしました。

すいません。 佐伯校長は急用で
席を外してるようなんです。

そうですか…。
すいません。

(税理士)もう 大変でしたよ。

税理士会通じて
2人の担当を捜し出して…。

うん いつも 悪いな。

よっぽど えぐい弱みを
握られてるんですねえ。

はい?
あっ いえ…。

で これが
岡崎誠さんの当時の会社と

沖野恵子さんのお店の口座です。

依頼どおり
過去16年まで さかのぼってます。

はい ありがとう。
16年前まで…。

片桐さん。

これ 16年前 岡崎の会社に
10億の入金があります。

そのあと
すぐに引き出されてます。

沖野恵子もだ。 ちょうど16年前
岡崎名義で2000万の入金。

そのあと
月々20万が振り込まれてる。

ここ数年
振り込みは止まってんな。

これって…。

金の流れが集約されたな。

よし。 沖野恵子を引っ張るぞ。
はい。

ありがとう。

♬~

(女の子の泣き声)

どうしたのかな? ん?
(女の子の泣き声)

(刺す音)

(女の子の泣き声)

(セミの鳴き声)

(セミの鳴き声)

(セミの鳴き声)

(心電図モニターの音)

天樹。

ああ…。

油断しました…。
しゃべるな。

(ため息)

すまなかった。

♬~

(たたきつける音)
(青山)同僚が襲われた。

ちょっと
話 聞かせてくれないかな?

岡崎を殺したのは
あんたなの?

じゃあ 金の話をしようか。

この岡崎さんからの振り込みは
なんだ?

これが原因なんじゃないか?

それを話したら
解放してくれる?

内容次第だ。

♬~

…岡崎は 16年前

ある外交官に協力して
外交機密費を横領したの。

その頃 私
あいつに口説かれてたから

店の開店資金 出してくれたら
付き合ってもいいって言った。

それで この2000万?
(恵子)うん。

帰国してから
すぐに別れたんだけど

あいつ 毎月
お金を振り込んでくれて…。

だけど ここ数年は
それも止まってた。

だから 殺したんだ?

あんた 殺しの話になると
すぐ無口になるよね。

もしかして 誰か かばってる?
(恵子)違う!

じゃあ 金の出どころは?

その ある外交官っていうのは
誰なんだ?

水田さんって人。

当時 岡崎は

現地のコーディネーターとして
水田さんに雇われてた。

だから 2人は協力して…。
嘘つかないで!

そんなわけない!
水田…!

本当だって!
岡崎から聞いたんだから!

♬~

そうか…。

残念だが
その可能性は否定できない。

権限は室長以上にしか
与えられてはいないんだ。

環ちゃん すまなかった。

あの時 私が もっと
純平のそばにいてやれれば…。

♬~

水田から辞表を受け取った。

(片桐)時効とはいえ
身内から犯罪者が出たとなりゃな。

そうなる前に
自分から身を引きたいそうだ。

被疑者の証言っすよね?
(舌打ち)

そんなの信用できんのかよ!
(蹴る音)

当時の上司の証言もあるしな。

機密費を横領したのは

水田の親父さんと見るのが
妥当だろう。

俺たちは

開けちゃいけねえ箱を…

開けちまったのかもしれねえな。

♬~

(セミの鳴き声)

(環の声)パパ! 行っちゃヤダよ!

(水田純平)環 寂しくなったら
空を見てごらん。

空?

空は どこまでも繋がってる。

遠く離れてても この空の下には
パパがいるんだ。

そう考えると寂しくないだろ?

うん! 寂しくない。

♬~

♬~

(沙村)沖野恵子の店から
凶器のナイフが発見された。

表面からは 岡崎誠と
お前の血液も検出されてる。

沖野恵子は否認してるが
落ちるのは時間の問題だろう。

(沙村)このあと
事件は二課に引き継ぐ。

時効だが 水田純平は

機密費横領事件の犯人として
認定される。

これが お前らの招いた結末だ。

(沙村)捜査を攪乱し

ゆがんだ正義にとらわれた結果が
これだ。

(沙村)しょせん お前らは
組織にあらがう事しかできない

厄介者の集まりだな。

♬~

(ドアの閉まる音)

(院内アナウンス)「ただ今より

外科のカンファレンスを
行いますので…」

(ノック)

天樹さーん。 失礼しまーす。

(心電図モニターのアラーム音)

(警笛)

♬~

(美月の声)空港から
「今から帰る」って連絡があって

プレゼントのぬいぐるみが
届いたかを聞かれました。

♬~

♬~

ううっ! うっ…!

♬~

まだ事件は終わってない。
もう時間がありません!

(片桐)天樹!

自分を襲ったのは

あさがお学園の代表
佐伯健吾です。

(片桐)なぜ 佐伯が…!?

答えは 水田純平さんが
16年前に残した

このフロッピーディスクの中に
あります。

そして もう一人

口座履歴を
特定したい人物がいます。

恐らく 彼が この一連の事件の
首謀者でしょう。

その彼っていうのは?

そんな まさか…。

(片桐)そいつを守るために

霞が関警察庁
圧力をかけてたって事か。

規則では 口座の特定には
照会書が必要です。

一課長の判子がもらえないと…。

規則 規則 うるせえな!

一課長が駄目なら
その上の刑事部長を俺が説得する。

でも 許可が下りたとしても
個人口座ですよ。

どれだけ銀行があると
思ってるんですか。

だったら 走れ!

俺たちみたいな半端もんは
走るしか能がねえだろ?

結局 最後は

刑事らしさってやつが
ものを言うわけだ。

♬~

やるか!

(天樹・海老沢・青山)はい!

♬~

俺がAからHまで回るから
ひとまず2時間後に集合しよう。

海老沢さん。
うん?

僕たち この件から
外されてるんですよね?

いいんですか?
もしバレたら クビですよ?

そうだな。

いや 「そうだな」って…。

拓海な。 俺 娘が4人いてな。

知ってますよ。
海老沢家のAマーク。

最近 孫も生まれてな。

俺 こいつら食わせるために

定年まで
頑張んなきゃいけねえんだ。

だったら なおさら…。

だけど うちの女たちは
かなり男気が強くてな。

保身のために正義を曲げたら

それこそ
こいつらに怒られちまう。

ハハッ…。

(笹岡祐二)片桐くん。

(笹岡)君たちは この件から
外されてるそうじゃないか。

…はい。

許可する事はできんね。

そうですか。

失礼するよ。

(片桐)刑事部長。

最近
中途半端に偉くなったせいか

刑事の本質ってやつを
忘れてましてね。

こうやって
汗水垂らして働いてると

まだ駆け出しだった頃の事を
思い出します。

証拠っていうのは 何も
天から降ってくるわけじゃない。

(片桐の声)名もなき刑事たちが
100件 200件

朝から晩まで聞き込みを続けて

ようやく その片鱗が手に入る。

(片桐の声)そりゃ まあ
気の遠くなるような作業です。

(片桐の声)その片鱗っていうのも
ちっぽけなもんでしてね。

言ってみれば
米粒にも満たない小石です。

(片桐の声)ですが その小石でも
積み上げれば

大きな濁流を
せき止める事ができる。

(片桐の声)俺たちは それを信じて
駆けずり回ってるんです。

それぞれの正義のために。

それが警察官の矜持ってやつじゃ
ないでしょうか?

♬~

ちょっと待ってなさい。

♬~

お待たせしました。

先方の口座が確認できました。
(野々村)本当ですか!?

世田谷支店のほうにも
2つほど口座をお持ちのようです。

頼みがある。

お前にしかできない事だ。

(一課長)本時刻をもって
岡崎誠殺害容疑で沖野恵子を送検。

それに付随し
外交機密費横領事件を

水田純平を主犯として
時効案件に認定する。

(片桐)お待ちください!

(一課長)なんだね?

(片桐)今回の事件に関しまして

専従捜査班より
重大な報告があります。

詳細につきましては
天樹巡査部長が説明致します。

(一課長)何を今さら…!

お前らさえ
勝手なまねをしなければ…!

(沙村)天樹 続けろ。
(一課長)沙村くん 彼らは…。

一課長。 この件の責任者は私です。

続けろ 天樹。

岡崎誠を殺した実行犯は
佐伯健吾。

フリースクール
あさがお学園の代表です。

(捜査員たちのどよめき)

(青山)あんた
刺す人間 間違ってるよ。

よりによって天樹さんなんてさ。
すぐバレるに決まってるでしょ。

一体 なんの話でしょう?

(ため息)

これ見てよ。

(青山)岡崎誠の死亡推定時刻。

店から抜け出した沖野恵子の
足取りを たどっていくと…。

(キーを打つ音)

(キーを打つ音)

この公園に1時間。
誰かを待ってるみたいだね。

これ あんたが
呼び出したんじゃないの?

違いますよ。

沖野恵子が証言したよ。

彼女 あんたに惚れてるんだって?

だから あんたは それを利用し

店に包丁を隠して
罪をなすりつけようとした。

違う!

♬~

じゃあ 本題に入ろうか。

全てのきっかけになった
16年前の外交機密費横領事件だ。

16年前

インドネシアに滞在していた
佐伯健吾は

とある外交官と協力し
巨額の外交機密費を横領しました。

その外交官は

現外務省外務審議官 山口敏也。

(捜査員たちのざわめき)

山口敏也は機密費を改ざんし

そして その金が佐伯と岡崎に

岡崎から沖野恵子に流れた。

そんな話 妄想ですよ。
証拠はあるんですか?

証拠?

水田純平さんが残した

このフロッピーディスク
証拠です。

中には 山口のIDで作成された

機密費の改ざんデータが
入っています。

山口の所持する複数の口座には

16年前に 総額10億円以上の入金が
確認されました。

16年前 その山口の口座から
あんたの口座に

5000万 振り込まれてる。

恐らく あんたは
これを元手に学校を作った。

これ以降 山口から
毎月100万円の振り込み。

これ 寄付金にしちゃ
でかすぎるよね?

水田純平さんは
あんたたちの横領に気づいて

その罪を暴こうとした。
だから…。

山口と佐伯は共謀して
水田純平さんを殺したんです。

本当に 全部話すんだな?

(殴る音)

(衝撃音)

しかし 16年経った今
ほころびが現れる。

岡崎の金が尽き始めた。

岡崎は佐伯を恐喝し

外務省に怪文書を送った。

だから 佐伯は
山口の指示を受け

岡崎を殺した。

そして 名刺と
出納帳の切れ端を

現場に残したんです。

過去の横領事件を
水田純平さんに かぶせるために。

違う! 俺はやってない!

正直に答えろ。
仲間の未来がかかってるんだ!

これが全ての真相です。

水田純平さんは無実であると
我々が断言します。

山口敏也の身柄は?

すでに拘束し
現在 連行中です。

取り調べは 専従捜査班 巡査部長
水田環が行います。

(環の声)山口敏也さん。

16年前 機密費を横領し
水田純平さんを殺害したのは

あなたですね?

ああ。 私が純平を殺した。

そして 岡崎誠の殺害を
佐伯健吾に指示した。

そうだ。

全ての罪を認めるんですね。

16年前 私は

純平の手に
機密費の断片を握らせた。

岡崎に握らせたのと同じものだ。

(山口の声)純平に 全ての罪を
押しつけるつもりだった。

だが なぜか純平の死は
事故死として処理された。

逮捕の手続きを取ります。
別室へ。

一つ いい?

どうして お父さんを殺したの?

親友だったんでしょ?

金のためだ。

文化の違う国との交渉の場で

人が何を信用するか わかるか?

金だ。

政策でも人柄でもない。

金は世界共通の信用の尺度だ。

それは 親友を殺してまで
手に入れたいものなの?

当たり前だろ。

(殴る音)
(青山)海老沢さん!

あんたなあ…!
あんた それでも…!

青山 離せ!
(青山)駄目ですよ!

山口敏也が自供しました。

ご苦労だった。

沙村さんは 最初から…。

そうですよね? 沙村さん。

♬~

16年前 かつての上層部は

水田純平さんの死を
事故死として処理し

特S案件として
機密費横領事件に ふたをした。

そして 今回の事件が起きた。

正攻法では 必ず
死亡した水田純平さんに行き着く。

彼は必然的に
機密費横領の汚名を着る事になる。

それは

水田が警視庁を去る事も
意味する。

事件の背後には

もっと強大な力が
存在しているはずだ。

かつての上層部が
何を隠そうとしていたのか

俺たちの手で
暴くつもりだったんだ。

だから 僕たち専従捜査班を
捜査から外し

佐伯たちを泳がせた。

環さんを守るために。

俺だけじゃない。

我々 警視庁の総意だ。

まだ庁内に不安分子はいる。

だが 山下の事件以降
浄化作用が働き

警視庁は変革期を迎えている。

刑事部長も参事官も我々の味方だ。

♬~

沙村さん。

すいませんでした。
俺 沙村さんの事 疑って…。

フッ… 謝られる筋合いはない。
組織の一員は家族だ。

だから 命がけで守る。
ただ それだけの事だ。

♬~

(片桐)天樹!
(青山・野々村)天樹さん!

(沙村)青山 手を貸せ!
(青山)はい!

おい 車 回せ。
俺が病院まで運ぶ。

はい!

命令だ。 傷が完治するまで
ゆっくり療養しろ。

そんな権限
沙村さんにあるんですか?

ああ。 この件は全て
俺に一任されてる。

行くぞ!

♬~

これは もう必要ねえだろ。

♬~

(すすり泣き)

♬~

〈元来 警察官というものは
特殊な職業である〉

(野々村)おい! 止まれ!

〈正義という名のもと
固有名は剥奪され

警察という組織の一要素として
警察官は存在している〉

気をつけてな。
何時に帰ってくると?

〈個を捨て去り

記号として組織捜査に殉ずる事〉

〈それが
我々 警察官の使命なのだ〉

〈だけど
ただ一つ 言える事がある〉

♬~

(野々村)環さん!

おい!

ハハハハハッ…!

♬~

もう飲んでるし!

♬~

〈まだまだ
警察も捨てたものじゃない〉

♬~