ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

W県警の悲劇 第7話 床嶋佳子、松永菜穂子、正名僕蔵、大石吾朗… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第7話 禁忌の女 ゲスト:床嶋佳子』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

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  20. 死亡推定時刻

f:id:dramalog:20190914221413p:plain

土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第7話 禁忌の女 ゲスト:床嶋佳子』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第7話 禁忌の女 ゲスト:床嶋佳子[字]

現職の刑事が父親殺しで自首。スキャンダルになる前に監察官・松永菜穂子が調査する。その女刑事の動機に迫る心理戦の後に驚愕の真実に至る…【4K制作】

詳細情報
番組内容
現職の女刑事・滝沢純江(床嶋佳子)がカトリックの神父である自分の父親を殺したとのことで自首をした。“円卓の会議”から大スキャンダルになる前に監察官・松永菜穂子に調査にあたるよう指令が下る。
内容つづき
実はその女刑事・滝沢は菜穂子の憧れの先輩刑事であり、ともに女性の地位を上げるべく県警内で奮闘した仲だった。
殺人の動機を知ろうと息詰まる心理戦で滝沢の心の闇に入り込もうとする菜穂子。すると驚愕の真実が分かる。
出演者
松永菜穂子(W県警・警務部監察官・警視)
芦名星

W県警「円卓会議」メンバー
正名僕蔵大石吾朗、松澤一之、大河内浩、阪田マサノブ
<ゲスト>
滝沢純江(W県・日尾署刑事部刑事)
床嶋佳子

佐山徳治(カトリック教会 神父)
団時朗
畠山(カトリック教会 助祭
…橋本真一
吉村(カトリック教会 終身助祭
山田明郷
番組概要
男尊女卑の傾向が強いW県警。そんな県警で初の女性警視となった監察官・松永菜穂子が、毎回強力な女性警察官と対峙する。事件解決の過程で、不倫やセクハラなどの不祥事、隠蔽や揉み消しなど、清濁併せ呑む局面を目の当たりにする。秘めごとや罪と罰といった人間の心の奥深いところと絡み合い、イヤミスとしても女のバトルとしても、大人の鑑賞に堪えうる極上のドラマ。アッと驚くどんでん返しのラストを見逃すな!
原作脚本
【原作】
葉真中顕
『W県警の悲劇』(徳間書店

【脚本】
泉澤陽子
監督・演出
【監督】
日暮謙
音楽
【音楽】
松本淳一

【主題歌】
『鑑』安藤裕子
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/w-kenkei/

【番組Twitter
@BS7ch_wkenkei

 

 


《神様 お許しください。

私は罪を犯しました》

(呼び出し音)

はい 110番緊急電話です。
事件ですか? 事故ですか?

もしもし…。
あの…。

父を殺してしまいました。

これは由々しき事態ですよ。

現職警察官が
殺人事件の被疑者だなんて。

しかも 刑事ですよ!

1年前に復職したばかりだった
らしいじゃないですか。

人手不足を補うために
退職した刑事に声をかけて

復職させてるのが
あだになりましたか?

だから!
私は最初から反対したんだよ!

一度 辞めた人間に
何ができるんだ。

ましてや 女に刑事なんてのは
務まるわけがないんだ。

ったく もう…
これだからな 女っていうのは。

下手すると この中の誰かの首が
飛ぶかもしれないですね。

できれば 間違いであってくれれば
いいんですけどね。

なんとか内々で処理できれば。
《殺人事件を内々でって…》

表沙汰になる前に

私たちで
全貌をつかんでおかないと。

承知しました。

えっと 彼女の名前は
なんといいましたかね?

日尾署の滝沢純江。

(ノック)

どうぞ。
(ドアの開く音)

失礼します。

お連れしました。

1時間後に迎えに来ます。

お久しぶりですね。

ええ。

思ってもみませんでした。

こんな形で
純江さんと再会するなんて。

《私は この人のことが憎いのか
それとも愛しいのか

その両方なのか
今となっては よくわからない》

うちの県警は
女性の立場が弱すぎます。

皆さんも現場で嫌な思いを
することもあると思います。

でも諦めないで。
私が きっと道を作るから。

皆さんも ついてきてください。

松永菜穂子さんね あなた。
はい。

聞いてるよ
今年 トップの成績で入ってきたって。

ねえ 松永さん
一緒に上を目指さない?

えっ?
この県警を

一緒に変えていきましょう。

はい!

純江さんに憧れて
上を目指してきました。

純江さんが警察を辞めてからは
1人で。

ホントに立派になられて。

《それだけですか?

冷静にならなきゃ》

どうぞ かけてください。

《この人が
本当に人を殺したのだろうか》

滝沢純江さん。
はい。

あなたはカトリック日尾教会の神父
佐山徳治さんを

殺害しましたか?

はい。

《冷静に…》

佐山徳治さんは
あなたの叔父であり

あなたのご両親が事故で
早くに亡くなってからは

あなたを養女にして育ててきた。
間違いありませんか?

間違いありません。

では
状況を確認させていただきます。

《昨夜 午後8時ごろ
教会の横にある司祭館に

滝沢純江が帰宅。

その直後の8時20分に

養父の首を延長コードで締めて
殺害した。

その後 警察に自ら通報 自首した。

佐山徳治の首には かなり
はっきりと吉川線が出ていた。

苦しみ もがいたことを示し
他殺であることを示す線だ。

司祭館には純江の夫の渉と
娘の由紀が暮らしていたが

当日は2人とも外泊していた。

教会には他に助祭が2人いる。

終身助祭の吉村は
神父になれない代わりに

妻帯を許されている。

畠山は吉村とは違い

神父になるために修行している
若い助祭だ。

滝沢純江が帰宅したとき

この畠山が
1人で留守番をしており

吉村は
すでに帰宅したあとだった》

助祭の畠山さんは それから
すぐに帰宅されたんですね?

はい。

それから
あなたは どうされました?

隣の建物の司祭館に行きました。

父の部屋に様子を見に行って。

それから…。

それから すぐ犯行に及びました。

どうしてですか?

お会いしたのは かなり昔ですが

あなたと養父の徳治さんは
仲のいい親子に見えました。

疲れてしまいました。

父は1年ほど前 脳梗塞で倒れて

それから
寝たきりになってしまいました。

そのあと ときどき
認知症の症状も出るようになって。

お父さん 体 拭くね。
触るな!

誰だ? お前は! 誰だ!

誰なんだ! 去れ! 悪魔め!

私も警察の仕事に
復帰したばかりでしたし

昼間はヘルパーさんに
頼むことにしましたが

夜の介護だけでも
仕事との両立は

肉体的にも精神的にも
つらくて…。

楽になりたいって
思ってしまったんです。

昨夜 犯行に及んだのは
何か きっかけがあったんですか。

アルバムです。
アルバム?

私が子どものころの写真を貼った
アルバムを

父は ずっと大事にしてました。

それが 帰ってきたら
びりびりに破られていて

アンモニア臭がしました。

ショックでした。

少しずつたまっていたものが

限界を超えてしまったっていうか。

頭が真っ白になって…。

父の首を締めてました。

仕事に復帰されたのは
お父様が倒れる少し前ですか?

はい。

復帰された理由は?

そうですよね。

「どうして今更?」
そう思いますよね。

2年ほど前に
夫が鬱病になりました。

それで思うように
仕事ができなくなって

それで
私が仕事を探しているときに

警察のリクルーター

復帰しないか? って
声をかけられて。

そうだったんですか。

はっ…。

ごめんなさい。

なんだか おかしくなっちゃって。

8年前に何もかも捨てて
家族を選んだ結果が これだもの。

あなたが言ったとおりだった。
えっ?

家族なんて地獄。

警察を辞める?
どうしてですか?

結婚するの。

彼と穏やかな家庭を持ちたいって
思うようになったの。

仕事を辞める必要は
ないんじゃないですか?

子どもが欲しいの。

年齢的にも子ども持つには
これが最後のチャンスだと思う。

後悔したくないの。

古い価値観に縛られて
主婦になるんですか?

妻になり 母になることが
そんなに価値のあることですか?

県警の改革なら
他の誰かにでもできる。

でも
彼と安定した家庭を持つことは

私にしかできない。
私は そうは思いません。

純江さんは上を目指せる。
その能力があるのに…。

ごめんなさい。
もう決めたことだから。

裏切り者…。

家族なんて地獄ですよ

《もし あのとき
違う選択をしていたら

どうなっていたんだろう》

もし あのとき
仕事を選んでいたら

県警初の女性刑事は
純江さんだったと思います。

買いかぶりすぎよ。

《 そうね。
そうだったかもしれない》

《 あのころから考えると

ずいぶん 遠いところに
来てしまった気がする》

(ノック)

どうぞ。

お迎えにまいりました。

では 今日は この辺で。
失礼します。

お父様の介護で純江さんが
苦労されていたことは

間違いありません。

私も尊敬する佐山神父が

変わっていく姿を見るのは
つらく

しのびなかった。

神父も消えてなくなりたいと
苦しんでおられました。

あなたは どう思ってましたか?

私も 神父に
安らかな永遠の休息が訪れ

苦しみから解放されることを
祈ってしまったことも

何度かあります。

あっ いや… それでも純江さんが
神父に手をかけたことは

信じられませんが。

事件当日
滝沢純江に会われましたか?

はい。

20時ごろに 純江さんが…。

《滝沢純江の証言の裏がとれた。

当日は
20時に滝沢純江と挨拶を交わし

近くの自宅マンションに
帰宅したという。

滝沢純江の証言と
大きく矛盾するところはない》

はい 私がやりました。

神父の様子は日によって
かなり違うんですが

昨日は かなり いいほうでした。

昼食も機嫌よく食べてくれて
介助も楽だったと。

担当のヘルパーさんが
帰るときに言ってました。

あなたが最後に佐山神父を
見たのは いつですか?

18時ごろです。

帰宅する前に神父の様子を見に
司祭館を訪ねました。

神父は よく眠っておられました。

その時点では生きていたんですね。

寝息も確認しましたから
間違いありません。

《事実関係については
疑いようがなく思える》

罰を受ける覚悟はできています。

早く送検していただけませんか。

《畠山も吉村も
証言していたことがある。

滝沢純江は 心から
父親を尊敬していた。

そして 神父も娘を
心から愛していたということ。

それは 私も知っている》

 

《私の父が亡くなったすぐあと

純江さんは
私を教会へ連れ出した》

最近 お父様を
亡くされたとお聞きしました。

はい。

純江が気にかけていましたよ。

数年前に母が亡くなって
先日 父も。

でも 別に落ち込んでないんです。

気が抜けたような
ほっとしたような。

女には 絶対に無理だ。

あんたの顔なんか見たくもない!
どうしてなの!

お母さん…。

どうして全知全能の神様が作った
この世界に

理不尽な苦しみや
悲しみがあるんですか?

試されているんです。
えっ?

幸せになるために

《神父は 聖書に登場する

ヨブという男の物語を
聞かせてくれた。

ヨブは 敬虔な神の信徒で
多くの人々に尊敬されていた。

あるとき 悪魔が神に
賭けを持ちかける。

ヨブの信仰は 純粋なものなのか

なんらかの利益を期待しての
偽物なのか。

神は 賭けにのり 悪魔がヨブに

さまざまな苦難を
与えることを許す。

悪魔は ヨブの家族を殺し
財産を奪い

更に 姿が変わり果てるほどの
ひどい皮膚病にする。

ヨブは この理不尽な苦しみに
耐え続け

神を恨むどころか 称え続ける》

己の利害を超越し
純粋に信仰を保ち続けたヨブは

最後に神によって救われたのです。

神様って 意地悪ですね。
えっ?

自分のことを信じてくれる人を

賭けの対象にして
いたぶるなんて。

興味深い考えですね。

菜穂子にかかったら
神様も尋問されそうね。

すみません。

納得するまで 何度でも
お話ししますよ。

門は いつでも開いてますから。

ありがとうございます

《少し 気持ちが軽くなっていた》

はい お茶。
いただきます。

私が警察官になったのは
父の影響なの。

えっ?
幼いころから

いつも正しい方向に導いてくれた。

正しいことをするのに

恥ずかしいことも
恐れることもないって。

父は 生涯 私のお手本なの。

娘は こう言ってくれますが

私こそ 娘を
養女にすることができて

たくさんのことを
人として学ばせてもらいました

《純江さんと神父の
親子関係は 理想に思えた》

《介護殺人の発生件数は
年々増加している。

時に 家族は地獄になりうる。

残酷だけど ありふれた悲劇。

そういうことなのだろうか》

 

はい 松永です。

はい。

えっ?

(雷鳴)

(ノック)

どうぞ。
(雨宮)失礼します。

うそをつきましたね?

えっ?

《動揺した》

佐山徳治さんの
司法解剖の結果が出たんです。

死因は 延長コードを使った
絞殺と断定されました。

死亡推定時刻は 事件当日の
18時半から20時までの間。

(雷鳴)

これまでの あなたの証言から
犯行時刻は

20時20分ごろと思われていました。

死亡推定時刻のリミットである
20時には

あなたは まだ教会には
帰っていませんでしたよね。

つまり あなたは
犯人では ありえないことになる。

何かの
間違いじゃないでしょうか?

死亡推定時刻は…。

担当医は 自信を
持っているそうです。

19時ごろに殺害された可能性が
最も高く 誤差を鑑みても

20時以降ということは
ありえないとのことです。

でも 確かに
私がこの手で殺しました。

時計で確認したわけじゃないから
帰ってきたのは

20時より前だった
かもしれないですね。

でも 助祭の畠山さんは

あなたが20時過ぎに
帰ってきたと証言しています。

彼も 時計を
見たわけじゃないでしょ?

あなたが最寄り駅に着いたのが
19時57分。

駅の防犯カメラで確認済みです。

あなたは 誰かを
かばっているんじゃないですか?

誰をかばうっていうんですか。

例えば 助祭の畠山さんです。

はぁ… 彼は もうすぐ
神父になるっていう人ですよ?

それが殺人だなんて。

憎しみからの殺人なら
そうでしょう。

けど 救いのための殺人なら?

どういうことですか?

畠山さんは 尊敬する神父が
変わっていく姿を見るのが

つらかったと供述しています。

そして お父様に永遠の休息
つまり 死が訪れることを

祈ってしまったこともある と。

あなたが留守の間に
畠山さんが徳治さんを殺害。

帰宅後 それを知ったあなたは
畠山さんを説得し

自ら罪をかぶることにした。

なんて筋読みは どうですか?

甘いんじゃない。

《懐かしい この感じ》

何がですか?

その動機なら もう一人の助祭

吉村さんにだって
当てはまるかもしれない。

私が養女になる前から
終身助祭として

神父とは 長年
苦楽を共にしてきた人よ。

神父との絆は
畠山さん以上だと思うけど。

なるほど。

《懐かしい あのころも

2人で よく事件の筋読みをした。

違うのは 私が被疑者だってこと》

いずれにしろ 裏を取れば
わかることじゃないですか?

《普通に考えれば
夫か娘なら かばう理由はある。

でも 事件当日
2人とも外出していて

アリバイは はっきりしている。
なのに どうして?

誰を かばっているの?

吉村は 19時から21時まで

近くのレストランで 妻と
食事をしていたことがわかった。

一方 畠山のほうには
疑惑を増す事実が発覚した。

死亡推定時刻の
最も可能性の高い時刻に

1人の信徒が
教会を訪ねていたのだ。

しかし 聖堂には 誰もいなかった。

畠山がいたはずなのに》

女性信徒が訪ねてきたとき

まさに司祭館の中で
殺人が行われていた。

それをやったのは
あなたじゃないんですか?

そんなことしません
どんなことがあっても!

じゃあ 19時から19時半の間
何をしていたんですか?

それは…。

その時間は
トイレに行っていたんです。

だから 気付かなかったんです。
30分もトイレに?

そうです お腹の調子が悪…。

あなたが神父を
殺したんじゃないんですか?

私は 絶対に
そんなことは しておりません!

《おかしい。

これが救いのための殺人で

畠山が あの親子のために
徳治を殺したのだとすれば

警察に真相を暴かれたら

素直に罪を
認めるんじゃないだろうか。

筋を読み間違えてる?》

畠山さん 素直に認めたほうが
楽になりますよ。

だから 私はやってないんです。

はい。
(ノック)

松永警視。
5分 私に時間をください。

えっ?
畠山さんと 2人にしてください。

畠山さん あなたはどうして
うそをつくんですか?

信じてくださいよ…。

僕は やってないんですよ!

ええ そのことは信じます。
えっ?

だから 教えてください。

どうして うそをつくんですか?

トイレに入っていたというのは
うそですね?

しかし 司祭館で 徳治さんを
殺していたわけでもない。

じゃあ どこで
何をしていたんでしょうか?

《効いてる もう一息》

教えてください。

もしかしたら あなたは 教会の
外に出ていたんじゃないですか?

そこで何か
知られたくないことをしていた。

《図星ね》

仮に そうだとしても
本当のことを話してください。

それが唯一
あなたが やっていないことを

証明する手段です。

あの…。

大丈夫です 誰にも言いません。

私にだけ 話してください。

《誰にも言わないなんて うそ。

でも これも方便》

実は あの日…。

恋人のマンションにいました。

《あの日 恋人から
今すぐ会いたいと

教会に電話が来た
来ないと死ぬと言ったので

畠山は 教会を空けて
恋人の家に向かった。

夜は ほとんど
人が来なかったので

大丈夫だと
たかをくくったらしい。

これが ちょうど18時30分ごろ。

どうにか 恋人をなだめて
戻ってきたのが20時直前だった。

そのあと すぐに
滝沢純江が帰ってきた。

特に 教会に変わった様子はなく

畠山は ごまかせたと
胸をなで下ろしていた。

例の女性信徒が
その間に来ていたのだが

彼が殺人の容疑をかけられても
隠したかったのは

恋人がいたこと。

神父を目指す畠山に
恋人がいること自体が問題となる。

更に その恋人というのが

男だったということ。

カトリック教会は 同性愛を
不自然な 罪深いものとしている。

防犯カメラには 畠山が
証言したとおりの時間に

彼が出入りする様子が
記録されていた。

捜査は振り出しに戻ってしまった。

捜査本部は 死亡推定時刻が
なんらかの理由で

狂ったのではないかと考えている。

司法解剖を担当した医師は
かなり不満のようだが。

その可能性はあるとする
意見書を出した。

地検の担当検事も 被疑者本人が
通報し 自供しているのであれば

公判維持は可能である
との判断を下した。

でも 本当にこれで
終わりにしていいのだろうか?》

ごめんな。

君に迷惑ばっかりかけてしまって。

僕が こんなふうになってしまって
だから こんなことに…。

あなたのせいじゃない。

私は大丈夫だから。

僕は まるで役立たずだ。

消えてなくなってしまいたい。

そんなこと言わないで。

私は あなたにいてほしい。

あの子だって あなたが必要よ?

《ある仮説が浮かんだ》

どうぞ。

《どうして今更…》

どうして今更 そう思いますよね?

どうして今更 そう思いますよね?

いえ…。

実況見分は 順調のようですね。

本人が認めてる以上 裁判では
弁護士も事実関係は争わず

最大限の
情状酌量を求めるでしょう。

裁判所も 介護殺人については

量刑を低く見積もる
傾向にあります。

判決は 短期の実刑
もしかしたら

執行猶予がつくことに
なるかもしれないですね。

私が取り返しのつかないことを
してしまったことに

変わりはありません。

一生かけて償いたいと思います。

神様も宗教も 結局
人間が作ったものですよね。

どういう意味ですか?

真面目に働いていた
あなたの旦那さんは

心の病に
苦しむようになってしまった。

みんなから
尊敬されていた神父は

あなたのことを忘れて
罵倒するようになってしまった。

何も悪いことなど
していない人が

苦しみや悲しみを
背負わされている。

全知全能の神様が
作ったにしては

この世界は
あまりにも出来が悪い。

変わらないわね。

あなたにかかると
神様も尋問されそう。

あなたが償うべきは
人の法を犯した罪ですか?

それとも 神の法を
犯した罪ですか?

両方よ。

殺人は 日本の刑法においても
またカトリックの戒律においても

罪だから。
違いますよね。

知らなかった?
殺人は 十戒の中でも…。

私が違うと言ったのは
そういう意味ではありません。

あなたが破った戒律は
殺人じゃありません。

偽証です。

十戒の中には 隣人に関して
偽証してはならない

という戒律もありますよね?

あなたが破ったのは そちらです。

殺人の戒律を破った人物は
他にいます。

あなたは その人を
かばおうとしてるんですね。

しつこいわね。

私が 誰をかばうっていうの?

畠山さんには
アリバイがあったんじゃないの?

ええ 畠山さんではありません。

滝沢純江さん
あなたがかばっているのは…。

お父様 徳治さんです。

間違っていたのは
死亡推定時刻ではなく

死因だったんです。

徳治さんは 自分で自分を殺した。

絞殺ではなく自殺。

おそらく ベッドから手の届く
位置にあった延長コードを

ベッドのパイプにくくりつけ
首を通して

ベッドから転げ落ちたんです。

麻痺によって
立ち上がれない状態であれば

ベッドほどの高さでも
首つりは 十分可能です。

認知症
自覚症状のあった徳治さんは

あなたに迷惑をかけることを
気に病んでいた。

それは きっと
地獄の苦しみだったんでしょう。

そして ついに
自ら命を絶ってしまった。

違います 父は
そんなことしません。

この可能性に
気付かせてくれたのは

あなたの夫の渉さんです。

きっと彼も 徳治さと同じ苦しみを
抱えていますよね。

僕は まるで役立たずで…。

消えてなくなってしまいたい

優しくて
慈悲不深い人だからこそ

家族に 負担をかけることに
耐えられない。

この出来損ないの世界には
そんな形の苦しみも

そんな形の地獄も
あるんじゃないですか?

違う…。

あの日 畠山さんが帰ったあと

あなたは 司祭館で自殺した
徳治さんを発見した。

お父さん お父さん ただいま。

お父さん…

そのとき あなたはきっと

徳治さんは 過ちを犯したと
思ったはずです。

なぜなら
神様からいただいた肉体を

自ら滅ぼす自殺は
キリスト教において大罪だからです。

あなたは たくさんの人たちを
導いてきた父親が

最後に そんな大罪を犯して
死んでしまったことを嘆いた。

だから 自ら
罪をかぶることにしたんです。

徳治さんを最後まで

立派な信徒として
天国に送るために。

あなたがうまかったのは
死体の首に引っかき傷。

吉川線をつけたことです。

そもそも 吉川線は
自殺に見せかけた殺人を

見破るための証拠です。

自殺した人を
わざわざ殺されたように

見せかけるなんて
想定していません。

すべて仮説よね。

証拠は?

《やはり そこを突いてきたか》

私は 罪を犯した。

父が亡くなったのは
私のせいなの。

あなたは お父様のことを
愛していたからこそ

自分が殺人者になってでも

父に自殺の汚名を
着せたくなかった。

そして 同じように お父様も

あなたを愛していた。

最後まで 神様に仕えるより

あなたの父親としての愛が
勝ったんです。

それは 恥ずべきことでは
ないと思います。

あなたの家族は
地獄なんかじゃない。

愛にあふれた家族です。

私からすれば
これ以上ないくらい羨ましい。

そんなこと言われても 私は…。

神様は
知ってるんじゃないですか?

神様は すべて
お見通しのはずです。

もしかしたら 神様が私に
見破らせたのかもしれない。

覚えてますか? 昔 私が

なぜ全知全能の神様が作った
この世界に

理不尽な苦しみや
悲しみがあるのか尋ねたとき

神父は こう答えたんです。

試されているのです と。

純江さん あなたは今

試されてるんじゃないですか?

いつか神父が話してくれた
ヨブのように。

うそをつき続けることに
意味はありません。

あるがままを
受け入れるべきじゃないですか?

私のせいなの…。

心の中で…。

早く楽になりたい…
何度も思ってしまった。

それを父は 感じていたんだわ…。

父は ときどき正気を取り戻すと

迷惑をかけてしまっているって
悲しそうに言うの。

たまらなかった。

私は 罰を受けるべきなのよ。

罰なら もう受けてます。

あなたのその後悔です。

亡くなったお父様のことよりも

今 生きてる人を
ちゃんと見てあげてください。

夫の渉さんは 苦しんでいます。

そばにいてあげては どうですか?

《あなたの勝ちよ 菜穂子…》

《滝沢純江は 釈放された》

《おそらく 滝沢純江は
依願退職になるだろう》

《私たちの人生は この先

もう二度と交わることはない。

この件も利用させてもらう。

私は どんな手を使っても
上を目指す》

(バイブ音)

はい 松永です。

《あなたが できなかったことを

私は 成し遂げてみせる》

(ノック)

失礼します。

お呼びでしょうか?

今回の件なかなかの活躍だったね。

現職警察官が 殺人事件の
被疑者になるところを

ただの自殺だったと
見抜いたんだから

お手柄だよ。

ありがとうございます。

そこでだ。

まだ早すぎるという
意見も出たんだがね。

君に 警視正の内示が出た。

それから この円卓会議の
正式メンバーになってもらう。

もちろん 女性としては
初のことだ。

(話し声)

あれ? 今日は早いんだな。
やぼ用がありましてね。

今日は 胃の調子がいいから
フルコース…。

《ついに ここまできた》