ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

深層捜査スペシャル 長塚京三、かたせ梨乃、渡辺大、松下由樹、西村まさ彦… ドラマのキャスト・音楽など…

『深層捜査スペシャル 』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 市長
  2. 玲子
  3. 杉山
  4. 松川
  5. お母さん
  6. センター
  7. 本当
  8. 北詰
  9. 先生
  10. 記者
  11. 事件
  12. 大丈夫
  13. 警察
  14. 野市
  15. 高野
  16. 一人
  17. 義理
  18. 国正党
  19. 松川市長
  20. 大嶋先生

f:id:dramalog:20190909074122p:plain

『深層捜査スペシャル 』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

(詳細はFODプレミアム公式ホームページにてご確認ください。)

 

深層捜査スペシャル[解][字]

長塚京三主演の大好評シリーズ最新作!!
“心の医師”が患者に寄り添い、心の傷が癒えるのを助けることで、事件の“深層”を解明していく本格ミステリー!!

詳細情報
◇番組内容
大嶋二郎(長塚京三)は、警視庁犯罪被害者対策室長・柏木百合子(かたせ梨乃)から要請を受け、犯罪被害者の心のケアを担当してきたベテランの内科・心療内科医師。
クリーンな政治で知られる女性市長・松川玲子(松下由樹)に談合疑惑が浮上し、関わったとされる市職員が自殺を装って殺害される。心労で倒れた玲子を診察することになった大嶋は、彼女自身が封印してきた過去の記憶と複雑に絡み合う事件の糸を紐解いていく…。
◇出演者
長塚京三
かたせ梨乃、渡辺大松下由樹、西村まさ彦、窪塚俊介、佐々木みゆ、篠井英介小野武彦吉行和子
◇脚本
久松真一
◇監督
香月秀之
◇音楽
MOKU
◇スタッフ
【プロデューサー】大川武宏(テレビ朝日)、櫻井一葉(フレッシュハーツ)、安久慎一(フレッシュハーツ )
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/prime-sun/

 

 


♬~

何してるんだ!
おい!

(大嶋二郎)〈2年前
ひびき野市の住宅街で

女性を襲った男が逮捕された〉

(机をたたく音)

〈そして その容疑者 北詰正一の
精神鑑定が行われた〉

〈我々は
その動向に注目した〉

(机をたたく音)
(坂本)北詰さん わかりますか?

星をください。
僕に星を取ってきてください。

星が欲しいのですか?

ああ 違う 違う 違う…
星じゃない 星じゃない!

母ちゃん… 母ちゃん…。

お母さんに来てほしいのですか?

来るな 来るな! 誰も来るな!

誰も ここには来ませんよ。

来るな! 来るな! 来るな…!

〈容疑者の北詰は

意味不明の言動を
繰り返すばかりであった〉

♬~

ひびき野市の事件
不起訴になったんですね。

(大嶋めぐみ)
精神鑑定の結果ですか?

うん。
僕の地元で起こった事件だから

気になってたんだ。
(ノック)

おはようございます。

大嶋先生 例の ひびき野市の事件
不起訴になったんですよ!?

あっ…。

被害者が かわいそうすぎます。

でも
不起訴になった北詰正一って男

奇声を上げたり
支離滅裂な事を言ったりして

異常性がひどかったんでしょう?

それは そうらしいけど…。

じゃあ やっぱり
心神喪失だったんですね。

心神喪失って 法律的には
どんな意味を持つと思う?

えっ?

ああ えっと…。

ありがとう。

ああ あった… これだ。

刑法第39条
心神喪失者の行為は 罰しない」

善悪を判断できない状態だと
検察が判断したわけだ。

法律的にはそうですけど
被害者がかわいそうです。

♬~

人間の体というものを
考える時

肉体と心の2つに分けられると
私は思っています。

肉体は
検査結果を得る事ができる。

しかし 心は見えません。

見えないものに
向き合うからこそ

私たちは 常に謙虚に

ひたすら 患者に寄り添う気持ちで
いる事が必要です。

こんにちは。 活動報告です。
(松川玲子)こどもセンターは

どうしても必要なものです。

私は この ひびき野市を

子供たちが安心して暮らせる街に
したいと考えております。

あれ? 市長の松川さんだ。
昔からの知り合いなんです。

市長になる前に 子供たちのための
NPO法人を立ち上げてから

ずっと
ああやって訴え続けてるんです。

(高野理恵)
こんにちは。 活動報告です。

(高野)あれ?
(理恵)どうぞ。

叔母さんもいるよ…。 叔母さん?

叔母さん!
(理恵)ああ… 泰之。

まあ! 大嶋先生も。

そこの大学で
大嶋先生の講義があったから。

大嶋先生 泰之が
いつもお世話になっております。

いえいえ そんな…。

泰之くん!

叔母さん 役に立ってます?

もちろん! 助かってるわよ。
(高野)アハハハ…。

松川さん
いつも 僕がお世話になっている

大嶋先生です。

あっ… 松川です。

市長になられたのに
街頭で演説されるんですね。

市民あっての私ですから。

お体には
くれぐれも注意してください。

ありがとうございます。
体力だけが取り柄ですので。

フフフフ…。

市長 そろそろ
市役所にお戻りにならないと。

そうね。 じゃあ またね。

はい。 応援してますから
頑張ってください。

失礼します。

これ 活動報告です。 ウフフ…。

ちょっと たまには
うちにも遊びに来なさいよ。

はいはい わかりましたよ。
じゃあね。

(理恵)失礼します。

(高野)ああ…
あれじゃあ 疲れるはずですよ。

弱い人たちや子供たちのために
全力投球なんですから。

〈私は この時
この一生懸命な女性市長に

一抹の不安を感じた〉

♬~

ああ おいしそう!
でしょう?

いっつも 肉じゃがよね。

いっつも
うちに食べに来るんですね。

えっ?
先生との情報交換の時間なのよ。

これも仕事よ。 あ~…。

あっ… おまたせ。
(高野)ああ…。

どうぞ。
ありがとう。

うちの叔母が応援してる
松川さんって

無所属で市長に当選したんですよ。

ほら ひびき野市って
国正党が強いから

奇跡の当選って
言われましたからね。

(玲子)子供の未来を守るために
私は こどもセンターを作りたい!

その実現に
全てを懸けたいと思います!

「南雲 南雲隆司でございます!」

次の市長選挙は この南雲で
お願い申し上げます!

(武藤忠信)皆さんの生活を

より豊かにしようでは
ありませんか!

それが実現できるのは
この南雲さんしかおりません!

よろしくお願い致します!

(拍手)
(武藤)ありがとうございます!

そんな状況で
よく当選しましたね。

現職で負けた人
悔しかったでしょうね。

弱いものに
本当に寄り添ってくれるのは誰か

市民が見極めたんだろうな。

うん… 僕もそう思います。

万歳!
(一同)万歳!

万歳!
(一同)万歳!

おめでとうございます!
(玲子)ありがとうございます!

(拍手)

(玲子)ありがとう… ありがとう!
ありがとうございます!

でも 一番の公約

こどもセンターを
市内全域に15カ所も造るって

できるのかな?

議会は 国正党議員が
過半数 占めてるし…。

癒着を断ち切るのが難しいわね。

癒着って?
えっ?

公共事業には利権がつきもの。
その利権に群がる

議員 役人 民間業者などが
あとを絶たない。

そのしがらみを排除して

クリーンな公共事業を
やり遂げるには

相当の覚悟が必要よ。 うん…。

そんなに大変なんだ。

松川さん 大丈夫かな?

頑張りすぎて
倒れなきゃいいけど…。

(玲子)私たちには
生きる権利 生存権があります。

その生存権が 子供たちの生存権
今 脅かされている。

その子供たちを守るために
こども食堂 待機児童の問題を

行政が責任を持つべきです。

それらを包括した
こどもセンターを

ひびき野市全域に設立したいと
思います。

(溝上佳紀)財源はどうするんだ?
(高木田雅浩)無駄 無駄!

(溝上)市長は
ちゃんと説明してください!

(高木田)黙ってちゃわからないぞ。
(溝上)市長 お願いします!

(議員たちの怒号)

(指導員)やはり
指導員が不足していまして…。

そうですか…。

再度 確認してください。
わかりました。

♬~(児童たち)
「夕やけ小やけの赤とんぼ」

♬~「負われて見たのは
いつの日か」

こどもセンター
15カ所の建設計画を可決して

予算を通したいんです。
そのためには

建設課長のあなたの協力が
どうしても必要なんです。

ああ… そう言われましても

前市長が推進した
総合レジャーセンター計画を

中断しての事業計画と
なりますと…。

こどもセンターは
実現しないと駄目なんです。

なんとしても!

総予算50億というのは

レジャーセンター建設の2期分に
相当するわけですから

レジャーセンターは 2年以上
先延ばしする事になります。

その事に 国正党の先生方が

理解を示してくださるかどうか…。

税金は 弱い人のために使う。
それが政治です。

そんな弱気でどうするんですか!

お願いします!
力を貸してください。

わかりました…。
なんとかしてみます。

(玲子)よろしくお願いします。

♬~

(ノック)

(玲子)武藤先生…。

市長 ちょっとよろしいですか?

(玲子)はい。 どうぞ。

前市長が計画していた

総合レジャーセンターの件
なんですがね

市長が進めておられる
こどもセンターと

同時にやるわけには
いきませんか?

同時にですか?
それでは財政が…。

こどもセンターの15カ所を
減らして頂いて その分の予算を

レジャーセンターのほうへ
回して頂ければ。

今は レジャーセンターより

こどもセンターを優先すべきだと
私は考えております。

私もそう思うんですが

国正党の議員たちが
騒いでおりましてね。

あの連中を納得させない事には

こどもセンター計画も
可決は難しい。

過半数
我々 国正党なんですから。

そこは 先生のお力で
なんとか説得して頂けませんか?

弱りましたな…。

まあまあ やってはみますが

無所属の市長に どれだけの人間が
ついていくかどうか…。

前途多難ですな。
よろしくお願いします。

では。

(ため息)

こどもセンター建設に関わる
事案につきまして

賛成の方は起立を求めます。

♬~

(議長)起立多数につき
原案は可決されました。

ありがとうございます!

ありがとうございます。

市長。 おめでとうございます。

苦労しましたよ 説得するのは。

ありがとうございます。
先生のおかげです。

いやいやいや… 私どもも

この ひびき野市の事を
案じているんですよ。

そのためだったら
是々非々で協力させて頂きます。

♬~

先生 このままでいいんですか?

俺に任せておけ。
次の手は打ってある!

(記者)市長!
こどもセンター建設が可決され

いよいよ始まりますが
今のお気持ちはいかがですか?

これが始まりだと思っています。

スピードを落とさず
一つ一つ 公約を実現し

市民の皆様のために
全力を尽くしたいと思います。

(ノック)
(高野)先生!

あっ いた。

今 叔母さんから電話があって

こどもセンターが
可決されたんです。 奇跡ですよ。

国正党に造反組がいた
というわけだ。

まあ そういう事になりますね。

でも 松川さん すごいな。
持ってますよね。

なぜ 造反組が出たか…。

それは 松川さんが
努力されたからじゃないですか?

一生懸命
説得に回ったんでしょう。

(杉山)ひびき野市
こどもセンターにおける

基本計画について
ご説明致します。

お手元の資料の3ページを
ご覧ください。

(杉山)「ひびき野市こどもセンター
基本計画における理念」

「1 利用主体である
子供たち自身による

運営への参画」…。

♬~

本当 奇跡よね。
反対派が多かったんでしょう?

そうだね。 ひびき野市の
ジャンヌ・ダルクだね。

先生!
これ 今 ネットニュースで…。

(高野)これが本当なら
入札で不正が…。

どういう事ですか?
誰が漏らしたんですか!?

いや… 私ではありません!

新聞社から
問い合わせがありました。

杉山さんに確認したい事があると。

入札した
アーテックコーポレーションの社長と

入札前日に会ってたっていうのは
本当なんですか?

いや
会って… 会っておりません。

私は知りません! 本当です!

(ため息)

私が どんな思いで

こどもセンターを実現させようと
願ってきたか…。

それが…
それが不正なやり方なんて!

こんな事したら
全部 無意味でしょう!?

クリーンな政治をするために
私は市長になったんです!

そうじゃなかったら 私…!

(ドアの開く音)

大変な事になりましたな。

このままだと
警察も動く事になるでしょう。

どうするおつもりですか?

私が骨を折って 国正党の議員を
説得して可決させたのに

無駄になりましたね。

市長… こどもセンターは
時期を見直されては?

いえ こどもセンターの建設は
このまま進めます。

原因を究明して
新たに入札をやるつもりです。

♬~

(記者)市長!
入札予定価格漏洩について

どう思われますか?
(記者)不正が行われたのは

事実ですか?
(玲子)今 確認中です。

(記者)
もし それが事実だとしたら

ご自身の責任は
どう思われますか?

ですから まだ 確認中ですので。

(記者)一言 お願いします!
説明になってませんよ!

これを。 今日 届きました。

(竹内)杉山課長と 今回 落札した

アーテックコーポレーションの
社長です。

杉山課長が その社長と

入札前に会っていたという事は
まずいですよ。

(ため息)

♬~

(記者)市長!

入札予定価格漏洩について
どう思われますか?

(記者)不正が行われたのは
事実ですか?

♬~

不正なやり方なんて!

こんな事したら
全部 無意味でしょう!?

クリーンな政治をするために
私は市長になったんです!

そうじゃなかったら 私…!

♬~

会って… 会っておりません。

♬~

(アナウンス)「留守番電話サービスに
接続します」

「合図の音がしましたら
伝言をどうぞ」

「(発信音)」

松川です。 杉山さん
本当の事を話してください。

私の事務所で待っています。

♬~

私は知りません! 本当です!

♬~

(アナウンス)「留守番電話サービスに
接続します」

「合図の音がしましたら…」

どうして出てくれないの…?

(衝撃音)

あっ…!

杉山さん…!?

(隊員)救急隊員 到着しました。

どうされましたか?
わかりますか?

意識レベル300。 救急隊員です!
わかりますか? わかりますか?

反応なし。

市長! 何があったんですか?

わからない!
いきなり 杉山さんが… ああ…。

(ノック)

♬~

警察ですが
少し お話よろしいですか?

はい…。

市長が第一発見者だと
伺いましたが

間違いありませんか?

多分…。
私が救急車を呼びましたから。

杉山課長の容体は?

残念ながら
お亡くなりになりました。

あっ…! ああ…!

はあ…。

はあ…。

(アナウンサー)「昨日 午後8時頃
ひびき野市の緑町のビルから

ひびき野市役所 建設課長
杉山昇さんが転落 死亡しました」

「第一発見者は ひびき野市の
松川玲子市長でした」

「自殺 事件の両面で…」

松川さん?

♬~

♬~

市長は ずっと杉山さんの携帯に
かけておられたというのは

本当ですか?
はい。

(玲子の声)でも 出ませんでした。

しかし 杉山さんは
市長の選挙事務所が入る

ビルの屋上にいた可能性が
高いんですが。

本当に出なかったんです。

(玲子)
こんな写真が送られてきて…。

入札の問題を聞こうと思って
待ってたんですが。

これは?

(古澤)杉山さんと
落札した会社の鐘下社長です。

しかし 市長… 杉山さんは
我々 捜査二課が連絡した時には

電話に出たんですが。

…といいますと?

(古澤)入札価格の漏洩に絡む

収賄ならびに
競売入札妨害の疑いで

今日 お話を伺うはずでした。

今日 警察に?

実は 杉山さんのデスクから

奥様宛ての遺書が
見つかったんです。

♬~

やっぱり 自殺ですか?

いえ。
まだ そうとは言いきれません。

杉山さんが
自分のパソコンを使って

打ったものかどうか
今 確認中です。

杉山さんについて
何か変わった事とか

気になる事とか ありませんか?

わざわざ あなたの事務所の
屋上へ行って 落ちている。

あなたに対する何かの意思を
感じるんですがね。

会って… 会っておりません。

私は知りません! 本当です!

(玲子)杉山建設課長が

お亡くなりになった事に
つきまして

心から哀悼の意を表したいと
思います。

(溝上)市長が殺したんでしょ!

責任を押しつけられて
無念の自殺だ!

(溝上)そうだ。
市長は責任を取れ!

(議員たちの罵声)

入札予定価格漏洩の件は
調査中ですが

私が指示したような事実は
全くありません!

私は… 私が…!

(溝上)こどもセンター廃止!

社長と入札前日に会ってた
っていうのは本当なんですか?

私は知りません! 本当です!

あっ…! 杉山さん…!?

(議員)廃止!

♬~

もしもし 泰之?

うん。 叔母さん どうした?

えっ?

松川市長が倒れた?

さっき 叔母から電話があって。

マスコミも騒いでるし こっちに
かくまってくれないかって。

大嶋先生のとこに
連れて行けばいいのね。

わかった。 なんとかするわ。

僕も市役所に向かいますから。

じゃあ 向こうで。 はい。

先生 いってきます。

♬~

松川さん 大丈夫?

市長室のソファで横になってる。

秘書の竹内さんには
話してあるから。

おお…。

なんで ここに?
市長を連れに来たのよ。

誰なんですか?

警視庁犯罪被害者対策室室長
柏木です。

あっ…! お疲れさまです。

市長は第一発見者であって
予定価格漏洩の重要参考人だ。

目の前で部下が亡くなって
市長は犯罪被害者でしょ。

だから
犯罪被害者対策室が担当するの。

なんか問題でも?

どいて。

どきなさい。
はい。

失礼します。 柏木です。

どうぞ。

よろしくお願いします。
私は あとの対応をしておきます。

わかりました。 失礼します。

♬~

松川さん しばらく ここで
ゆっくり休んでください。

ご迷惑をおかけします。
(めぐみ)点滴しますね。

ここはマスコミにも
知られてませんから

安心してください。
ありがとうございます。

今は仕事の事は忘れて。

無理をしすぎると
どんな人も壊れます。

重度の過労ですね。

だいぶ ストレスが
たまっているようだな。

予定価格の漏洩 建設課長の死。
無理ないですね。

ご家族は?

えー…
2年前にお母さんを亡くされて

ずっと お一人です。

一人…。
はい。

遺書が偽造?

(福島)ええ。
ガイシャの奥様によれば

杉山課長は 文章の中では
いつも 自分の事を「私」と書く。

妻との会話の中では 「俺」と言う。

なのに
遺書には 「僕」と書いてある。

最もおかしいのは

奥様の名前は みち子。
ひらがなの「みち」なんです。

それが 遺書の中では

「道路」の「道」…

漢字になっているという事です。

もし遺書が偽造だとしたら…。

自殺そのものが偽装…。

私は知りません!

(溝上)市長は責任を取れ!
(玲子)杉山さん…!?

(玲子)ごめんなさい!

♬~

この柵にガイシャの指紋は?

ありませんでした。

自殺なら 手すりをまたぐ時に
握った指紋が付く。

その指紋がないなら 誰かに
突き落とされたという事だな。

予定価格漏洩の証拠を
消すためですかね。

自殺に見せかけた口封じ。

つまり こどもセンター建設を

どうしてもやり遂げたい
人物による可能性が高い。

お加減いかがですか?

おかげさまで。

大嶋先生の診療を
受けていかれてはどうですか?

失礼します。

どうですか?
少しはお休みになれましたか?

おかげさまで
休む事ができました。

そりゃ よかった。

あー… あのカメラで
モニタリングしたいんですが

よろしいですか?

はい。
はい。

これは…?

これは箱庭です。
心理療法に使われます。

箱庭 やってみますか?

この箱の中に
自由に表現できるんですよ。

例えば…

こうすると 水になります。

これで 一体 何が…?

自分でも気づかなかった
心の風景が

表現される事があります。

♬~

♬~

♬~

あの箱庭の中に

自分がイメージする世界を
作っていくんです。

へえ~。 楽しそうね。

まあ
楽しい表現の場合もありますが

戦いや 思ってもみなかった場面が
表現される事もありますからね。

♬~

川… 建物?

♬~

♬~

先生 なんだか 気持ちが
落ち着いたような気がします。

あなたが今 置かれている
煩わしい現実を忘れて

これに集中していたからですよ。

(携帯電話の着信音)

現実からは逃げられませんね。

とりあえず
退避場所を確保しました。

わかったわ。 そっちへ向かいます。

先生 今日は これで失礼致します。

鎧を脱いで ホッとする暇が
ありませんね。

自分で選んだ事ですから。

くれぐれも
お体を大切になさってください。

いつでも来て頂いて
構いませんので。

ありがとうございます。
では 失礼致します。

(ドアの開閉音)

カバ。

これ 何 意味するんですか?

ん? ちょっと…。

ああ そうやって見るんですね。

うん。 箱庭はね

いろいろな角度から見てみる事が
大切なんだ。

うん…。

最初に川を作った。

砂を掘るという事は

深い内面に向き合ってる
という事だ。

じゃあ この手前のリスは
松川さんを表していて

奧の建物が市役所だとすると
市役所の前のカバは

国正党の敵対勢力を
表してるんじゃないですか?

国正党の議員がカバなのね。

(めぐみ)
そんなに怖い人たちなんですね。

(高野)強いよー カバは。

♬~

(ノック)

市長 市役所には今
マスコミが大勢集まっています。

テレビ局も来ていますから

しばらく
ここで身を隠してください。

私に 逃げろっていうの?

今 市長が外に出たら
マスコミに潰されます。

警察は 杉山課長の死を
他殺と断定したそうです。

本当に?

遺書は偽造だという事が
わかったようです。

じゃあ 誰が杉山さんを…。

(竹内)それはわかりません。

予定価格漏洩と殺人との
因果関係について

警察が調べ始めています。

今 外に出たら 警察から
しつこく追及を受けます。

私は何も関与していない。

それは信じています。 ですが

警察は 何を仕掛けてくるか
わかりません。

私は 武藤先生に協力をお願いして
真相を突き止めてきます。

もうしばらく
ここにいてください。

♬~

(古澤)こどもセンター建設の
最低制限価格は49億8836万円。

それに対して 落札した
アーテックコーポレーションの

入札金額は49億8837万円。

わずか1万円高いだけです。

わずか1万円…。

入札価格の漏洩は
ほぼ間違いありません。

アーテックコーポレーションとは
どういう会社なんだ?

元の社名は 鐘下興業。

以前から ひびき野市の市庁舎関係
市民会館や公民館建設

公共事業を
数多く落札してきた企業で

談合の仕切り屋とも言われ

前市長との癒着も噂された
会社です。

(福島)
じゃあ 社名を変えたのは…。

松川市長に代わって
マスコミの注目度も高くなり

癒着も談合もできなくなるから
変えたんでしょう。

そこまでして…。

役所の連中は
その事を知ってたはずだ。

鐘下興業から
アーテックコーポレーションに

社名を変えても 中身は同じ。

何がアーテックだ。 担当者が
その事を知らないはずがない。

少なくとも 建設課長の杉山は。

口封じって事よね。

なんで いるのよ。

市役所とアーテックコーポレーションが
癒着して

入札価格を漏らした。

その実行者だから 杉山さんが
口封じのために殺された。

市長がその事を知っていた
可能性は否定できません。

市長が口封じのために
殺したっていうの?

市長は どこなんだ?

だから来たんじゃない。

市長はね
まだ話ができる状態じゃないの。

それを言いに来たの。
対策室としての判断よ。

市長は重要参考人なんだ。

松川市長は こどもセンター建設を
焦っていた。

なんとしても実現するために
漏洩を知りながら

責任を一人 杉山課長に
押しつけた可能性だってある。

松川市長はクリーンな政治を
打ち出したでしょ。

だから 建設業者は
社名まで変更したんでしょ。

するわけないじゃない。

権力を握ると人は変わる。

そういう輩を
何人も見てきただろう。

(武藤)市長が どこに行ったか
わからないなんて

君たちは
なんの仕事をしてるんだ!

職務怠慢もいいところだよ!

おお 竹内くん。
市長はどこ行ったんだ?

それが…。

(南雲)さあ。

(武藤)市長が
心療内科に行っているようだよ。

(南雲)はあ。
このまま復帰できなければ

市長選のやり直しですね。

(武藤)そうなれば
あなたの当選は確実だ。

はあ。 レジャーセンターの
建設利権を頂いて

これまでのように
やりたい放題ですね。

あっ さあさあ。

しかし まあ
こう簡単にいくとは…。

ああ… あの 予定価格漏洩の件は
大丈夫でしょうか?

死人に口なしだ。

そろそろ あいつも用済みだな。

業者は
いくらでもありますからね。

♬~

♬~

(荒い息遣い)

♬~

(荒い息遣い)

(玲子)
ごめんなさい! ごめんなさい!

(玲子)ごめんなさい!

♬~

はっ…!

(荒い息遣い)

嫌な夢を?

はい。

とっても恐ろしくて

追いかけられる夢なんです。

(玲子)
ごめんなさい! ごめんなさい!

でも 捕まってしまって…。

それが誰か わからないんですね。

はい。

どうですか?

ちょっと散歩にでも
出かけませんか?

散歩ですか?

はい。 近くに
気持ちのいい場所があるんです。

♬~

散歩するなんて
何年かぶりです。

たまに気分を変えるのも
いいでしょう。

ご両親の事を
聞かせてもらってもいいですか?

2年前 母が亡くなってから
私一人です。

父は 5年前に
亡くなっていますので。

ご両親は
どちらに住んでいたんですか?

高崎です。

ああ。

じゃあ 松川さんは
高崎のご出身なんですね。

育ったのは高崎ですが
生まれたのは富岡です。

私は 5歳の時に
松川の家の養女になったんです。

本当のご両親の事は
覚えていらっしゃいますか?

いえ。 実の両親の事は
覚えてないんです。

亡くなられたとか?

それで
松川家の養女になったとか…。

義理の母からは
そう聞いています。

私を産んだ母親とも
親しかったって聞いてます。

私も それ以上の事を
聞かないようにしていました。

母も父も優しかったですし

私を大切に育ててくれましたから。

そうですか。

血の繋がらない私を

本当の子供以上に
大事に育ててくれたんです。

だから 私は
身寄りのいない子供たちを

大切に育てていきたいんです。

私の両親が
私にしてくれたように。

それで
こどもセンターを作りたいと。

はい。

♬~『赤とんぼ』

どうしました?

私 この曲
どうも好きになれないんです。

♬~

(ノック)
はい。

ひびき野市の市会議員の方が
来られてますが…。

あっ はい。

ああ どうも。

松川市長は
大丈夫でしょうか?

医者としては
申し上げるわけにはいきません。

ひびき野市の議員として
市の事を心配してるんですよ。

もし 市長が このまま
復帰できない事になると

市政が混乱しますからな。

私は その事には…。

ハハッ いやいや…。

まあ 変な意味で
言ってるんじゃないんですよ。

漏洩事件と
建設課長が殺された事で

市長は八方塞がりになってる。

何か助ける方法はないものかと
思いましてね。

先生 市長の体の事を考えると

この際 辞職なさったほうが
よろしいのではないかと…。

先生の口から
そう助言して頂けると

市長も安心なさるでしょう。

このままでは
市長が潰されるのは時間の問題だ。

我々の世界は厳しいですからな。

弱ったものは
簡単に淘汰されてしまうんです。

はあ…。

♬~『赤とんぼ』

私 この曲
どうも好きになれないんです。

〈彼女の心によぎる
『赤とんぼ』のイメージと

童謡への嫌悪感〉

〈幼少期の不安な悪夢〉

〈そして このガラス玉は

彼女にとって なんだったのか?〉

〈理想の実現のため
一人戦い続ける彼女の心を

楽にしてあげられる方法とは
なんだろう?〉

市長!

表にマスコミがいましたが…。
裏口から入ったの。

いつまでも隠れてるわけには
いかないでしょ。

(ノック)

市長 警察の方が…。

少しお時間を頂きたいのですが。

わかりました。 どうぞ。
お茶をお持ちして。

いや 結構です。

あの事件のあった日

あなたは なぜ
事務所に一人でいたんですか?

一人で
いろいろ考えたい事があって…。

杉山課長の事で
市長は悩まれていましたから。

私は知りません! 本当です!

あなたには聞いてません。

警察は私を疑ってるようですが

本当に私は何も知りませんし
何もやっていません。

じゃあ 杉山さんを
屋上から突き落とした犯人は

誰だとお考えですか?

心当たりのある人物は?

わかりません。

あの事件の翌日

予定価格漏洩の件で

杉山さんは警察に呼ばれる事に
なってました。

杉山さんに警察に行かれると

困る人でも
いたんじゃないですか?

例えば この漏洩事件の
背後にいる誰かとか。

それは いるかもしれません。

しかし それが
誰かはわかりません。

市長も 漏洩の件は

杉山さん一人で行ったとは
お考えではないのですね。

♬~

おい。

もう一度 目撃者がいないか
徹底的に洗え。

(一同)はい。
それと

アーテックコーポレーション社長
鐘下と関係のある議員を

洗い出せ。
(一同)はい。

頼んだぞ。

今日は 市長の本音を
お聞きしたくてね。

どういう意味でしょうか?

このまま こどもセンターの建設を
進めるおつもりですか?

はい。 入札をやり直そうと
考えています。

市長 予定価格の漏洩を
マスコミに流したのは

あなたじゃないんですか?

なぜ 私が そんな事しなきゃ
ならないんですか?

アーテックコーポレーションが
落札し あなたは困った。

あの会社は 前市長と繋がりのある
会社ですからね。

価格漏洩は
スキャンダルではあるが

入札をやり直すには
いい機会になった。

だから あなたは
漏洩をマスコミに流した。

違いますか?

もし 予定価格漏洩が
あったなら

入札をやり直すのは
当たり前だと思います。

それが私が掲げてきた
クリーンな政治です。

このまま アーテックコーポレーションに
やらせるほうが

いいんじゃないですか?

あなたにも損はさせません。

警察も
何も証拠をつかんでいない。

当の本人も
亡くなってるわけだし。

そういうやり方を
私は変えたいんです。

ハハハ… 政治はね

いろいろな しがらみで
成り立ってるんですよ。

今まで 市政と協力業者は
うまくやってきたんです。

なんのコネクションも持たない
新人のあなたが仕切れるほど

甘くはない。

失礼させて頂きます。

(ふすまの開閉音)

嫌な女ですね。

ハハハ…。

俺を敵に回したら どうなるか
思い知らせてやる。

(東野)北詰正一だな。

(刑事)待て!

待て! あっ…!

うわああー! ああーっ!
助けてくださーい!

(北詰)あああーっ…!

おとなしくしろ!

大丈夫ですか?

歩けますか?

(リポーター)「派遣社員の女性が

この場所で
行方不明になっていた事件で

北詰正一容疑者が逮捕されました」

「女性は保護され
命に別条はないという事です」

以前 不起訴になった男です。

また やったって事?

絶対許せないわ。

(福島)えー…
被害者の寺島由紀恵さんが

北詰正一に拉致されたのは

夜外灯も少ない
この辺りだと思われます。

どうして わかった?
目撃者がいたのか?

(東野)はい。 防犯カメラの死角に
なってましたが

付近の聞き込みから
不審な車が この位置に

2日の午後8時頃 停車していた
という証言が取れました。

その車はレンタカーでしたが
借りたのは北詰でした。

こちらです。

そうか。
でも 残念ながら この事件は

2年前にも
同様の事件を起こしている

北詰の精神鑑定が焦点になる。

状況証拠をいくら積んでも

これを突破できないと
起訴はできない。

(古澤)そうなんですが 係長
北詰がいた この場所は

松川市長事務所がある
このビルのすぐ近くなんです。

しかも ほぼ同時刻に

ひびき野市役所建設課長の
杉山さんの転落死が発生してます。

なんだよ?
一体 何が言いたいんだ?

この2つの事件は
同日同時刻に

ほぼ同じ場所で起こった
という事です。

この事件 何かしら関連が
あるんじゃないでしょうか?

それは 北詰が
杉山課長の転落死に

関与している可能性もある
という事か?

おい いくらなんでも
それは暴論だろ。

いえ。
ただ 市の入札漏洩事件に

杉山さんの転落死が
絡んでいるのは明白です。

この事件に
目撃証言を得られていない以上

近くにいた北詰が
杉山さん殺害に関する

何かしらの情報を得ている
可能性があります。

いや それは お前

あの北詰から
証言を取るって事…。

そうです。

係長 お願いします。

(テレビ)「続いて 今日の天気です」
(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

はい 大嶋です。

はい。

北詰正一の…。

わかりました。

お引き受けします。
では 失礼します。

先生?

検察から
北詰正一の精神鑑定を頼まれた。

先生 北詰は
心神喪失なんかじゃありません。

必ず暴いてください。

〈2年前
心神喪失で不起訴になった

北詰正一の鑑定依頼だった〉

(青木)北詰正一の鑑定資料です。

被疑者は 過去の事件で

心神喪失と鑑定され
不起訴になっています。

今回も 取り調べの際に
意味不明な言動が見られます。

そういう事情ですので
鑑定をお願い致します。

わかりました。

わざわざ届けて頂いて
ありがとうございます。

♬~

(東野)大嶋先生ですね?
大嶋です。

捜査一係の東野です。

検事から連絡ありました。
ご案内致します。 どうぞ。

(谷本)大嶋先生!

あっ ご無沙汰してます。

今日はなんですか?

北詰正一の精神鑑定を
依頼されまして。

北詰の…。

(机をたたく音)

(机をたたく音)

(机をたたく音)

星… 星…。
(机をたたく音)

星をください。
(机をたたく音)

どこの星ですか?

星じゃない。 星じゃない…。

母ちゃん… 母ちゃーん…。

お母さんに来てほしいんですか?

来るな…。
来るな 来るな 来るな 来るな

誰も来るなーっ!!

誰も ここには来ませんよ。

来るなーっ!

ああ… あああーっ!

大丈夫ですよ。

(机をたたく音)
大丈夫。

(机をたたく音)

痛いでしょ?
ずっと たたいてると。

(机をたたく音)

(机をたたく音)

では 今日はこれで。
ご苦労さまでした。

大嶋先生。
あっ…。

北詰の状況 どうですか?

まともな事は何も話さないね。

じゃあ 心神喪失って事も?

うーん 今の段階ではなんとも。

あっ 百合ちゃん。
はい。

被害者の女性は
話せる状態になったのかな?

だいぶ 落ち着いてきましたけど。

ちょっと話がしたいんだが。

わかりました。 話してみます。
うん。

私は政治の全てにおいて
クリーンに

どなたにも公明正大にするべき
というのが信条です。

その私が 漏洩を知っていながら
隠蔽する事はあり得ません。

(記者)その証拠はありますか?

証拠は…。

こどもセンターは
凍結すべきじゃないですか?

市長が杉山さんを
殺したようなもんじゃないですか。

(記者)そうですよ!
(記者)そうですよ!

♬~

すみませんが
会見は ここまでと致します。

(荒い息遣い)

市長…? 市長!

大嶋… 大嶋先生のところ…。

大丈夫ですか?

はあ…。

はあ…。

もう大丈夫ですよ。

ありがとうございました。

松川さん
頑張りすぎじゃないですか?

精神的なストレスによって
自律神経が乱れ

過呼吸になりやすくなります。

わかっています。

でも 今を乗り切らないと
市民のためにも。

市長であるあなたの体は

あなただけのものでは
ないはずです。

あなたには
多くの人の思いが託されている。

まずは ご自分の体を
大事になさってください。

わかりました。
ありがとうございました。

失礼致します。
お大事に。

(ドアの開く音)

♬~

それは?

(大嶋の声)松川さんが
箱庭の建物の下に埋めていた

ガラス玉だ。

星ですかね?

いや 決めつけてはいけない。

何か輝くもの。

何か大切なもの。

涙かもしれないし
まだ それはわからない。

彼女の心の深層を知るには

幼い頃に何があったかを
知る必要がある。

もしもし 私です。

百合ちゃん

高崎にある松川さんの実家を
調べてくれないか。

わかりました。

♬~

〈私たちは 彼女が育った
群馬県高崎市へ向かった〉

新幹線だと高崎って近いんですね。
うん。

「関東と信越つなぐ高崎市
ですからね。

何? それ。
上毛かるたですよ。

群馬の歴史や名所が
書いてあるんです。

群馬の小学生は
全部 暗記してるらしいですよ。

何かヒントがあるんじゃないかな
と思って 買っておきました。

他には?
他?

えっと… これだ。

「つる舞う形の群馬県
って…。

先生 タクシー乗り場 あちらです。

無視は駄目でしょ。

ここですね。

ここが 松川さんが育った家か。

ご両親は亡くなって
今は空き家です。

ここで 義理の両親に
大切に育てられたと

彼女は言っていた。

その頃の事情を
知っている人がいれば

話を聞きたいんだが…。
わかりました。

ご近所の方に聞いてきます。
うん。

白衣大観音で有名な
お寺ですよ。

(荒い息遣い)

先生! 慈眼院に
親戚の人が働いているそうです。

わあ~ でかいっすね。

ああ… 白衣大観音 慈悲深いわね。

これだ。
白衣観音 慈悲の御手」ですね。

♬~

♬~

失礼します。

松川玲子さんの叔父様ですよね?

(高木勇吉)ええ…。
血は繋がってませんが…。

玲子さんの事は
よくご存じですか?

(高木)ええ。
頭のいい子だったなあ…。

いつも 勉強ばかりしてましたよ。

5歳の時に
養女になられたんですね。

ええ。 私の姉と

玲子ちゃんの本当の母親の
吉丸幸子さんとは

小中学校の同級生でね。

実のお母さんは 吉丸幸子さんと
おっしゃるんですね。

はい。 姉と幸子さんは 2人仲良く
製糸場に就職したんですよ。

製糸場?

はい。 富岡製糸場

何年か前に 世界遺産に登録された
あれですよね?

そうです そうです。

そこで
一緒に働いていたんですが…

ある事があって…。

ある事って…?

松川さん
市長に当選されて大変な中

なんとか頑張ってほしいと
思ってるんですよ。

しかし… 誰にも言うな
玲子にも言うなって

そう
ずっと言われてきましたから…。

生みの親御さんの事ですか?

ええ…。

玲子ちゃんの父親は
早くに亡くなって

義理の父親がいたんですが…
死んだんですよ。

その義理の父親が…

殺されたんです。

(高木)崖から突き落とされて…。

♬~

ありました!

「吉丸幸子」

松川市長の実の母親ですね。

(高野)
松川さんに こんな過去が…。

父親が殺され 母親が殺人犯…。

♬~

〈私は一人
富岡製糸場へ向かった〉

♬~

〈この製糸場に
彼女の過去がある〉

♬~

市長! こんなものが…。

♬~

杉山課長の次
という事でしょうか?

(衝撃音)

あっ…!

杉山さん…!?

杉山さんをやったホシが

市長宛てに脅迫状を送ったのが
本当だとすると

殺人事件に
松川市長が関わっていたという

疑いは薄くなりますね。

どちらにしろ
市長が脅迫されたのは事実だ。

怨恨か その裏に何かあるのか。

杉山の事件と
どう関わっているのか。

おい! もう一度
松川市長の身辺も くまなく洗え!

(一同)はい!

2つ目の車は ここに
こちら側を向いて止まっていた?

そう目撃証言があります。

♬~

確かに ここからだと
入り口がよく見えるな。

屋上へ行くには
ここから入るしかない。

さっきの駐車位置から
よく見えますね。

北詰が 被害者がここを通るのを
あそこから ずっと見ていた。

(福島の声)やはり 北詰は

杉山さんの転落死の一部始終を
見てるはずですよ。

そうだな…。

♬~

〈北詰の過去に何があったのか〉

〈北詰を
犯罪に駆り立てたものとは…〉

〈彼も孤独なのか〉

〈何かへの執着なのか〉

留置所内での容疑者の様子は
どうですか?

(東野)ただ黙って
おとなしくしています。

先生。
おう。

単刀直入に申し上げます。
はい。

北詰は 拉致や監禁致傷の
容疑者であると同時に

別の事件の重要な目撃者である
可能性があります。

あっ…。

ここに車を止めています。

奴は 必ず
何かを見てるはずなんです。

(谷本)先生 なんとか
聞き出してもらえませんか?

このままだと 松川市長を

重要参考人として
取り調べる事になります。

そうなると 市長の進退にも関わる
話になってきます。

松川市長は私の患者です。

今は これ以上のストレスを
与えてはいけません。

(机をたたく音)

あなたの鑑定資料に

警察が あなたの生い立ちを調べた
報告書があります。

(机をたたく音)

中学を卒業後
家を出たそうですね。

(机をたたく音)

義理のお母さんが ろくに
ご飯も食べさせてくれなかった。

事あるごとに
出ていけと言われた。

その義理のお母さんと
お父さんの間に生まれた

弟ばかりが かわいがられて

あなたは 居場所がなくなった。

(机をたたく音)

15歳で家を出て
住み込みで働いて

苦労した。

(机をたたく音)

よく頑張って
ここまで生きてきたなと

私は感心してるんです。

(机をたたく音)

独りぼっちで…
この厳しい世の中で

よく頑張ってきたなと…。

(うなり声)

北詰さん。 北詰さん。
(うなり声)

被害者の女性に
話を聞いてきました。

あなたは 女性を監禁していた時

女性に 何か食べたいものはないか
と聞いたそうですね。

(寺島由紀恵)何か食べたいものは
ないかって聞かれたんで

甘いものが欲しいと言ったんです。

彼は どうしました?

チョコレートを買ってきました。

それを あなたに食べさせた。

はい…。

あなたは 女性に対して

普通の男の人が接するように
接していた。

あなたには 犯行時
正常な判断能力があった。

私には
あなたの詐病は通じませんよ。

そこで 相談なんですが

一人の人間として あなたに
協力してもらいたい事があります。

あなたが寺島さんを拉致した時
何か見ませんでしたか?

えっ? あっ…!

(荒い息遣い)

♬~

誰かを見たとか…。

思い出してみてください。

♬~

〈その時 私は
北詰の心に迷いを見た〉

では 心神喪失ではないんですね。

そう考えて間違いない。

それにしても 何も話さないとは
なかなか しぶとい奴ですな。

(記者)市長! 脅迫状が来た
というのは本当ですか?

事実です。
「次は お前だ」とありました。

(記者)えっ…。
(記者たちのざわめき)

(記者)それは
杉山課長の次という事ですか?

それは わかりません。

しかし 私は負けません。
脅しには 決して屈しません。

クリーンな政治を
必ず実現させます。

クリーンな政治だと?
ハハハハハ… 笑わせるな。

でも 大丈夫でしょうか?

心配いりませんよ 鐘下さん。
さあさあ 飲んで 飲んで。

地元の優良企業に
きちんと利益をもたらすのは

我々 政治家の役目でもあります。

はい。 ただ…。

鐘下さん 我々は仲間ですよ。
心配いりません。

松川は 持って あと半年。

次は間違いなく
市長は南雲さんだ。

そうなれば 何も怖いものはない!

次は負けませんよ。

あっ… よろしくお願いします
南雲市長。

さあ グッと。 フフフフフ…。

ハハ… ハハ…。

♬~

(刺す音)
ううっ!

(うめき声)

こどもセンターに関わった人が
2人も殺されるなんて…。

(竹内)市長に来た脅迫状も
2人を殺した犯人からなら…。

(ドアの開く音)

市長! この事態の責任を
取って頂きたい。

こどもセンター関連で
これだけ犠牲者が出た!

市長の辞任を求めます。

私は…。

市長 早く楽になってください。

市長。

一人にして。
お願いだから 一人にして。

わかりました。

(ドアの開閉音)

♬~

♬~

(背中を押す音)

(玲子)うっ…!

(クラクション)
(ブレーキ音)

♬~

(荒い息遣い)

(玲子の声)
ハア ハア ハア ハア…。

ごめんなさい! ごめんなさい!

ハア ハア ハア ハア…。

(玲子の声)ごめんなさい!

♬~

誰かに押されたようです。

松川さんの周りで
次々と殺人事件が起こって

松川さんにも
脅迫状が届いたんでしょう?

殺そうとして誰かが押した
って事も考えられるし 心配だな。

一連の殺人事件との関係性を
警察は調べてますけど…。

精神的にも
限界が来ていなければいいが…。

(ノック)
はい。

松川さんが
お目覚めになられました。

(玲子)最近
よく あの夢を見るんです。

この前 おっしゃっていた
夢の事ですね。

はい…。

私が逃げてて
誰かが追いかけてきて…。

崖が見えて…。

(ため息)

松川さん 大丈夫ですよ。
大丈夫です。

市長 辞めようと思うんです。

えっ?

市長を辞めるんですか?

辞めたくないわ。
だけど… もう限界…。

松川さん…。

いいじゃないですか。

辞めるのも 続けるのも
選択は あなたの自由です。

先生!

でも 松川さん… それ

一度 ふるさとに帰ってからに
なさっては いかがですか?

ふるさと…? 高崎の…?

…いえ。

あなたが生まれて
5歳まで育った ふるさと。

富岡です。

♬~

〈あなたを傷つける事に
なるかもしれない〉

〈でも 過去と向き合わなければ

あなたを
苦しみから救う事はできない〉

♬~

(高野)ここだったんですか?

富岡製糸場

あなたの生みのお母さんも
育てのお母さんも

ここで働いていました。

そうなんですか?

お二人は 小学校時代からの
親友だったそうです。

♬~

明治維新後 フランスから
製糸技術を導入して

日本の近代化を支えた。

(高野)「繭と生糸は日本一」って
ありますね。

地元の誇りだったんですね。

戦後も
製糸業の復興の一端を担って

操業を続けていたが

日本の製糸業そのものが
衰退する中で 閉鎖された。

そのまま保存されてるんですね。

ここで 2人のお母さんが
働いていました。

私… 走ってました…。

この通路を走り回って…
怒られた…。

母は ここで…?

2人のお母さんがね。

♬~

(玲子)ここ 覚えてます。
この先に住んでいたんです。

♬~

あっ… ここに住んでました。

♬~

♬~

♬~『赤とんぼ』

(玲子)お母さん!

(吉丸幸子)玲子。

(幸子)いい子にしてた?

♬~(2人)
「夕やけ小やけの 赤とんぼ」

♬~「負われて見たのは
いつの日か」

♬~

あなたは ここで

一人で おはじきをしながら
お母さんの帰りを待っていた。

母が製糸場から帰ってくるまで
ここで一人で母を待っていました。

その幸せな思い出を
箱庭の砂に埋めた。

それを
つらい思い出に変えてしまった

何かがあったはずです。

♬~(幸子と玲子の声)
「夕やけ小やけの 赤…」

家にいたくなかった…。

家には… あの人がいるから。

義理のお父さんですね。

♬~

(玲子)
ごめんなさい! ごめんなさい!

♬~

ここで事件が起こった。

義理の父は 酔うと
いつも私を殴りました。

♬~

(衝撃音)

♬~

はっ…!

義理の父は
ここから落ちて亡くなりました。

松川さん。

あなたが今 成し遂げようと
している事があるなら

つらい過去に ふたをせず
真実を知って

それを
乗り越えなければならないと

私は思う。

あなたのお母さんは
夫を突き落とした罪で自首をして

刑に服しました。

えっ…?

7年の刑です。

それで 親友の松川さんに
あなたを託した。

殺人者の子供にしないために。

苦渋の決断だったと思います。

お母さんに会いに行きましょう。

母は 生きてるんですか?

生きています。

♬~

保護司の人が 仮釈放後

紅樹苑という旅館で働けるように
世話したらしいんです。

紅樹苑…? 行った事あります。

えっ?

中学の卒業の時
高校入学 卒業の時も

義理の母に連れられて。

あの時 専属のように
お世話してくれてた仲居さんが…。

♬~

この先だそうです。

♬~

いらっしゃいませ。

ここに 吉丸幸子さんは
いらっしゃいますか?

♬~

♬~

失礼しました。

ようこそ おいでくださいました。

玲子です。

失礼します。

お母さん。

何かのお間違いかと。

違う! お義父さん殺したの
お母さんじゃない!

♬~

(ヒグラシの鳴き声)

(幸子)まつちゃん
よろしくお願いします。

(玲子)お母さん!

お母さん
今日 お仕事 お休みするの?

♬~

ああっ…。

お母さん どこ行くの?

玲子ちゃんは
なんにも心配しなくていいの。

おばちゃんたちがいるから。

お母さん!

♬~(幸子と玲子の声)
「夕やけ小やけの 赤とんぼ」

♬~

お母さん… お母さん 玲子です。

(幸子)違います。

私は
あなたの母親ではありません。

違います!

ああっ…!

♬~

お母さん
選挙の時 見に来てくれてたのね。

私は
あなたの母親じゃありません。

違います。 私は 私は…。

見守ってくれてた…
昔から ずっと。

中学 高校から 今も…。

違う… 私は 私は…。

私は 私は…。

お母さん… ごめんなさい…。

お母さんは
お義父さんを殺してなんかいない。

あの人が自分で落ちたの。

お義父さん
自分で足を滑らせたの。

だから お母さんじゃないの!

私が あの時
ちゃんと話してれば…

ちゃんと証言してたら
お母さんが…。

ごめんなさい…!

(玲子の泣き声)

よかった。

玲子じゃなくて よかった。

ごめんね。
母さん あなたの事 疑って…。

(泣き声)

お母さんは
玲子さんが突き落としたと思った。

それで ご自分が。

でも 私には それしか…。

ハハハ… でも よかった。
玲子じゃなくてよかった…。

♬~

今は 立派な市長さんですよ。

弱い者のために身を粉にする
ひびき野のジャンヌ・ダルクです。

(玲子)お母さん…。

♬~

嬉しいはずの『赤とんぼ』の曲が

つらい思い出に変わったんですね。

おはじきで遊んでて

『赤とんぼ』が流れると
大好きなお母さんが帰ってくる。

しかし お母さんに捨てられたと
思っていた玲子さんは

その幸せな思い出を封じ込めた。

義理の父親に虐待を受けていた
玲子さんには

お母さんの愛だけが
救いだったからね。

だから おはじきを
建物の下に埋めて

隠したんですね。

ううん 隠したんじゃない。
宝物を埋めたんだ。

この赤とんぼは
幸せの思い出だったんですね。

つらい現実に追い込まれた時

お母さんに 助け
求めたかったのかもしれませんね。

松川さん もう大丈夫でしょうか?

自分の過去と ちゃんと向き合い

それを受け止めて
乗り越えていければね。

(記者)今の心境は?
(記者)今の心境お聞かせください。

(記者)市長!

私は ひびき野市民のために
こどもセンターを

いかなる事があっても
実現する所存です。

その過程において
あらゆる圧力にも屈せず

市民の皆さんに胸を張れるような
市政を貫きたいと思います。

〈そして 精神鑑定中の容疑者
北詰正一が罪を認め

私に真実を語り始めた〉

見ました。

あの時 俺の前で…。

♬~

(東野)似顔絵ができました。

こいつは…!

♬~

着きました。

こどもセンターの建設予定地は
ここじゃないでしょ。

そんな事
もう どうでもいいんです。

えっ?

(スタンガンの音)
(玲子)あっ…!

すみません。 すみません…。

こうするしかないんです…!

(パトカーのサイレン)

うっ…。

竹内!
竹内!

押さえろ!

市長 大丈夫ですか?
大丈夫です。

怪我はありませんか?
(玲子)はい…。

(福島)確保した!

立て 竹内。

♬~

竹内秘書は 多くの議員を
渡り歩いてきたベテラン秘書で

国正党の武藤議員や
前市長だった南雲さんと

繋がってました。

それで スパイになり 操られた。

それで 杉山さんを…。

おっしゃってたとおり

市長からの電話には
出ておりませんが

どうして 事務所に?

市長に すぐ対応するためです。

その前に ご相談を。

(杉山)やっぱり 本当の事を
言ったほうがいいと思うんですよ。

私は もう限界です。

それを
みんな 心配してるんですよ。

えっ?

ペラペラ ペラペラしゃべられたら
たまったもんじゃない!

(スタンガンの音)
ああっ…!

(竹内)すみません。
こうするしかないんです!

すみません。
こうするしかないんです…。

♬~

偽の遺書も竹内が作ったんですね。

将来は 国正党から立候補して

国会議員にしてやるなんて
甘い言葉にのせられて。

馬鹿だな…。

この前 殺された建設会社の社長は
どうなんですか?

あれも 竹内が武藤議員に脅されて
やらされた事。

こっちも口止めね。
(めぐみ)一体 どうして?

国正党は わざと
こどもセンターを可決させた。

50億の利権をむさぼるためにね。

そこに 価格漏洩疑惑が
浮上したもんだから

次は 松川市長を
その疑惑の張本人にすべく

工作をして 失脚を狙った。

そのための口封じね。

本当 馬鹿だな。

どうして 人間は
こんなに馬鹿なんですか? 先生。

人間だからだよ。

人間だから 弱くて愚かだ。

♬~

〈だから 人は 人に甘えていい〉

〈過去は 現在に繋がっている〉

〈過去を捨てる事は
現在を捨てる事になるのだ〉

♬~

〈だから
ちゃんと 過去と向き合って

未来に繋げていく事が
必要なんだ〉

♬~

♬~

♬~

(めぐみ)
伊香保温泉 日本の名湯」

伊香保

高野くん なんのために
かるた 持ってったの?

(高野)絵札は
まだ覚えてないんですってば。

意味わかんない。
「歴史に名高い 新田義貞

(高野)イエーイ! きました!
ハハハハ!

(時矢暦彦)
13係で慰安旅行なんかあるんだ。

(安西樹貴)実は 俺たち6人
今日 初めて会ったばかりで…。

(鐘鳴輝生)このトンネル以外は
道はありません。

(佐相智佳)
「私を殺したのはあなたです」

(時矢)死者からの招待状で
集められた…。

(安西)あんたらも
用心したほうがいいぞ。

ミチルに殺されるかも
しれないんだからな!

(智佳)7年前の事件の事
思い出してください。

(時矢)最後の犯行だけは
何があっても止めないと。

(智佳)時矢刑事!

(時矢)君は誰?
(智佳)えっ?