ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

W県警の悲劇 第5話 芦名星、戸田菜穂、正名僕蔵、大石吾朗… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第5話 欲望の女 ゲスト:戸田菜穂』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

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土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第5話 欲望の女 ゲスト:戸田菜穂』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第5話 欲望の女 ゲスト:戸田菜穂[字]

監察官・松永菜穂子(芦名星)は、窃盗担当の女刑事(戸田菜穂)を調査する。万引きした少年を逮捕したその女刑事は仕事と育児のストレスから万引き依存症に…【4K制作】

詳細情報
番組内容
“円卓の会議”より大物政治家の息子が起こした万引き事件を揉み消すようにと指令が菜穂子(芦名星)に下る。万引きした少年を逮捕した窃盗担当の女刑事・金井聡美(戸田菜穂)は万引きに並々ならぬ強い嫌悪感を持っているようだ。
内容つづき
その女刑事に何か秘め事があると感じた菜穂子は背景を調査する。すると彼女は実は、仕事と育児などに追われストレスから万引き依存症になっているクレプトマニアであることが分かる。
その心の闇を解き明かすべく聡美に迫る菜穂子。犯行の現場にまで行くが…。
出演者
松永菜穂子(W県警・警務部監察官・警視)
芦名星
W県警「円卓会議」メンバー
正名僕蔵大石吾朗、松澤一之、大河内浩、阪田マサノブ
金井学(金井聡美の夫)
林泰文
金井陽菜(金井聡美の娘)
…落井実結子
<ゲスト>
金井聡美(W県・本郷署窃盗犯担当刑事)
戸田菜穂
番組概要
男尊女卑の傾向が強いW県警。そんな県警で初の女性警視となった監察官・松永菜穂子が、毎回強力な女性警察官と対峙する。事件解決の過程で、不倫やセクハラなどの不祥事、隠蔽や揉み消しなど、清濁併せ呑む局面を目の当たりにする。秘めごとや罪と罰といった人間の心の奥深いところと絡み合い、イヤミスとしても女のバトルとしても、大人の鑑賞に堪えうる極上のドラマ。アッと驚くどんでん返しのラストを見逃すな!
原作・脚本・監督
【原作】
葉真中顕
『W県警の悲劇』(徳間書店

【脚本】
三浦駿斗

【監督】
河原瑶
音楽
【音楽】
松本淳一

【主題歌】
『鑑』安藤裕子
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/w-kenkei/

【番組Twitter
@BS7ch_wkenkei
お知らせ
来週8月31日は、特番放送のため休止。
次回、第6話「惑わす女」は、9月7日(土)夜9時~放送します。

 

 


《聡美:こんなこと
やめなくちゃいけない。

誰かに知られたら私は終わりだ。

だけど そう思うほどに
私の手は罪に染まる》

何か おかしいですか?

今 笑ってませんでしたか?

あぁ いえ…。

金井聡美巡査部長。
なぜ ここに呼ばれたのか

理由が わかりますね?

はい なんとなく。

昨日 あなたが検挙した少年
立川大輔の件です。

困りましたねぇ。
どうして検挙してしまったのか。

(深井)何も
知らなかったんでしょう。

所詮 所轄の女だ。

本日21時半ごろ その女が
県内のスーパーで少年を検挙した。

万引きの現行犯だ。

金井巡査部長は
本郷署の窃盗犯担当で

検挙したのは

立川徹先生のご子息だ。

《たしか
警察庁出身の衆議院議員

本郷署の署長が気付いて
我々に連絡してきたんですよ。

立川先生に確認したところ
取り調べを受けているのは

息子さんで間違いないそうだ。

ただし 「私の息子が罪を犯すなど
ありえない」とのことだ。

《政治的圧力 わかりやすい》

立川先生がサッチョウ出身
ということもあってね

我々としては今回にかぎり
特別に対応することにした。

はい。

《何が 特別 これまでにも

政治家や財界人の大物の
言いなりになって

同じようなことを
繰り返してきたくせに》

立川大輔くんは まだ16歳だ。

その辺りも考慮して

彼の検挙は誤りであったと
金井巡査部長を説得しろ。

万引きですしね 微罪ですよ 微罪。

承知しました。

《この県警は腐ってる。

だけど今は いつか
膿を出し切るために従うとき》

《私が必ず
この県警を変えてみせる》

見逃せとおっしゃるんですか?

そうは言ってません。

万引きは間違いなく犯罪です。

窃盗犯担当として

立川大輔の罪を
見過ごすわけにはいきません。

《まぁ 当然の反応か。

無茶を言ってるのは こっちだ》

もし
彼を無罪放免にするというなら

私は マスコミに訴え出ます。

県警の上層部は
立川議員に忖度するヒラメ役人だと。

あなたのことも話します。

金井さん…
お気持ちは わかります。

ですが
立川大輔は まだ高校生です。

少年事件の基本は…。
非行少年を更生させ

再非行を防止する ですよね?

そうです。

だからこそ
立川大輔を見過ごせないんです。

彼が万引きしたのは
今回だけではありません。

えっ!?
検挙されたスーパーの他に

書店でも万引きをしていたんです。

書店で。

検挙する30分ほど前
昨夜 21時ちょうどのことです。

私も同じ書店にいたんです。

それで
外まで追いかけたんですけど。

だから スーパーで検挙したときは
よかったって思いました。

 

これで今度こそ
罪を償わせることができるって。

知ってます?

小額の万引きでも
店にとっては大打撃なんです。

例えば 書店で1冊の本が
万引きされたとすると

それを穴埋めするためには

5冊販売しなければいけないと
いわれています。

それに万引きを防止するために
販売員を増やしたり

人件費もかかります。

私は今まで万引きで潰れたお店を
いくつも見てきました。

金井さんの お父様も
古書店を経営されていたんですね。

はい…。

私が高校生のときに
潰れましたけど。

そこに書いてあると思いますが
父は自殺しました。

お店が潰れたあと すぐに。

ずっと大事にしてきた
お店が潰れて

衝動的なものだったと思います。

そうですか…。

潰れた原因は万引きでした。

私には家族は父しかいなくて

でも なんにもできなくて。

悔しくて
それで刑事になったんです。

立派だと思います。

立派?

口だけですよね?

じゃなかったら
万引き犯を見逃せなんて

言えるはずありません。

覚えてます? 3年前研修のとき。

金井さんの前で
お話ししましたね 私。

あのときの あなたは違いました。

犯罪者を捕らえて
罪を正させるはずの警察が

一番 腐ってる。

このままじゃ
社会をよくするなんて

できるはずありません

年下の女性を あんなに頼もしく
思ったことはなかった。

正直 がっかりです。

《自分が矛盾していることくらい
わかってる》

《でも 今は…》

ごめんなさい 確かに
あなたの言うとおりです。

監察官は
身内を疑うのが仕事なので

自分が何をするべきなのか
時々 わからなくなるんです。

私も結婚をして
家族ができたりして

そしたら
自分を見つめ直す余裕を

持てるのかもしれませんね。

何が言いたいんですか?
あぁ いや ただの雑談です。

仕事以外に
大切なものがある人って

羨ましいなって思って。

金井さんは お子さんが
いらっしゃるんですよね?

ええ 4歳の娘が1人。

そうですか でも これからが
大変なんじゃないですか?

小学校から大学までとなると
いろいろと。

お住まいは官舎じゃないんですね。

共働きとはいえ ローンがあると

返済のこととか
心配じゃありませんか?

そういうことですか。
何がですか?

家族をだしに使うのは
やめてください。

私が仕事を続けているのは
ローンのためだけではありません。

家族との将来を心配して

あなたたちの
言いなりになることは

絶対にありません。
私はそんなことは言っていません。

言ってるも同然です。

私 今のやり取りで気付きました。

娘のためにも
立川大輔を許しません。

罪を見逃すような恥ずかしい
母親になりたくないので。

もう いいですよね? 失礼します。

《これは必要なことだ》

ただいま。
ママ おかえり~。

ただいま 陽菜。

これ頼まれてたの買ってきたよ。

ありがとう。

ごめん 私も手伝うよ。
大丈夫 着替えてきなよ。

晩飯 俺は陽菜と食べたから
温め直すね。

《私は幸せだ》

どうした?
なんでもない。

ありがとう。

《でも…》

《私は壊れてしまっている》

《仕事も家族も
すべてを失うかもしれない》

《でも この衝動は抑えられない》

 

《服装が変わってる》

《どこかで着替えた?》

《それに

2人が入店してきた
タイミングが よすぎないか。

店の外で見かけて

書店で取り逃がした万引き犯だと
気付いて追いかけてきたのか》

《だとしたら その直後に
もう一度 万引きの現場を

押さえられたのは運がいい。

ただの偶然?》

《閉店間際の時間で
店内に客は まばらだった。

混雑時ならまだしも

立川大輔は どうして
こんな時間の スーパーで

万引きをしたんだろう?》

《書店で万引きをした
直後だというのに》

《また呼ばれた。

でも大丈夫》

(ノックの音)

どうぞ~。

お呼びでしょうか?

どうぞ かけてください。

《あのことが バレるはずがない》

どうぞ。

連日 すみません。

何度 お話ししても
私の結論は変わりません。

立川大輔を
見逃すわけにはいきません。

まぁ そう急がないでください。

まるで焦ってるみたいですよ。

何か隠し事があるみたいに。

隠し事?

《バレてる?》

ありませんか? 隠し事。

《動揺してる》

誰にでもあるんじゃないですか
言えない秘密の1つや2つ。

《大丈夫 会話 うまくできてる》

そうですね。
おっしゃるとおりです。

《今 ホッとした? この反応は黒》

《大丈夫》
《間違いない》

《私は…》
《私は…》

《2人:負けない》

金井さん
お聞きしたいことがあります。

なんですか? 改まって。

彼の検挙が誤りだった可能性は
ありませんか?

何を今更…。

彼が万引きをしてない
って言うんですか?

それを金井さんに聞いてるんです。

ありえません。

第一 彼は犯行を認めてますよね?

ええ。 スーパーでの検挙以来
立川大輔は一貫して罪を認め

書店での万引きも自供しています。

だから
俺がやったって言ってんだろ。

親父なんて関係ねえよ!

だったら
それでいいじゃないですか。

彼は
自ら罪を償おうとしてるんです。

でも気になりませんか?
何がですか?

彼は現行犯でもない

書店での万引きまで
あっさり認めました。

まるで捕まることを望んでいた
みたいじゃありませんか?

そんなの憶測です。

最近は
防犯カメラの高画質化が進んで

万引きでも後日 検挙されるケースが
増えています。

彼はスーパーで捕まったときに
もう逃げられないって

諦めたんじゃないですか?

それに彼は父親との関係が
うまくいってないと聞いています。

父親に助けられるのが嫌で
自ら罪を償おうとしてるのでは。

それこそ憶測ですよね?

あの年代の子には多いんですよ。

家族や友人との関係が
うまくいかなくて

その はけ口として
万引きをしてしまうということが。

窃盗犯担当としての
金井さんの ご経験ですか?

ええ。

こちらへ どうぞ。

では こんな経験はありますか?

これは検挙前 あなたが
彼の万引きを目撃したとされる

21時ちょうどの書店内の映像です。

昨日から 何度も繰り返し
見ているのですが

どうも私には不可解なんです。

こんな経験 初めてで。

何がですか?

何度 見ても映ってないんです。

立川大輔も あなたの姿も。

犯人も目撃者もいない
万引きなんて

初めて聞きました。

金井さんは ご経験済みですか?

たまたま 死角に
入ってたんじゃないですか?

カメラは 一つしかない
出入口まで映してるんです。

まさか従業員用の裏口から
2人とも出入りしてたんですか?

金井さん。

このとき 2人は
本当に書店にいたんですか?

ええ 映ってないのは
何かの間違いです。

それに書店からは
被害届も出されてますよね?

ええ こちらにあります。

文庫本が1冊盗まれてるはずです。

確かに そうあります。

ですが ここには他にも
気になることが書かれていました。

これは あなたの同僚の方が
作成したものですね?

おとといの21時ちょうど

あなたは万引きする立川大輔に
気付き

店の外まで追いかけたが

惜しくも取り逃がしてしまった。

はい
昨日も お話ししたとおりです。

ですが あなたが そのことを
書店に伝えたのは

日が明けた
昨日になってからですね?

その日はスーパーのことで
バタバタしていて

朝になって思い出して
書店に確認してもらったら

やはり文庫の在庫数が
1冊 合わなかったそうです。

そう書かれています。

では何が気になるんですか?

書店員さんは
どうして おとといのうちに

在庫数の違いに
気付かなかったのか。

被害届には こう書かれています。

「前日の夜は近くのガード下で
傷害事件があり

捜査関係者の聞き込みなど
その対応に追われていたため

在庫のチェックが遅れていた」。

「前日の夜は近くのガード下で
傷害事件があり」。

気になったので調べてみました。

この傷害事件が起きたのも
立川大輔が万引きしたとされる

21時ちょうどだったそうです。

何が言いたいんですか?

両方とも21時ちょうど。

この一致は偶然でしょうか?

そう思います。

本当に?

被害者は近くに住むサラリーマンの男性。

犯人に財布を盗まれたうえ

突き飛ばされた拍子に
頭を打って

一時 意識不明の重体に
陥りました。

幸い 被害者は
朝になって目を覚ましました。

しかし 手がかりに
なるようなことは覚えておらず

犯人が男だった
ということくらいしか

わかっていません。

犯人は男。

ホッとしました。

てっきり金井さんが
犯人なんじゃないかと

思っていたので。

私が?

何 言ってるんですか!

私は その時間 書店にいました。

そうでしたね。 カメラに映っていない
立川大輔の万引きを

目撃してたんでしたね。

実は書店の万引きも

金井さんが でっち上げた
うその可能性があると

思ったんです。
まさか!

書店からは
被害届が出てるじゃないですか!

私が無理やり
書かせたって言うんですか?

いえ そこまでは。

私が そこまでの
うそを吐く理由がありません!

私が そこまでの
うそを吐く理由がありません!

《そこまでの うそ。
じゃあ どこまでが うそ?》

《彼女は何かを隠してる。

おとといの夜
いったい 何があったのか》

《知られちゃいけない。
あのことは絶対… 絶対に》

ママ どうしたの?
えっ?

怖い顔してる。
そんなことないよ。

今日は ママのごはん
一緒に食べれるの?

うん もうすぐ できるから
待っててね。

やった~!

(バイブ音)

はい もしもし。
(大久保)今 どこにいる。

自宅ですが。
東安町で空き巣があった。

非番のところ悪いが
現場へ向かってくれるか?

今からですか?
難しいか?

いえ…。

わかりました すぐに行きます。

ママ お仕事?

あぁ… もうすぐパパ帰ってくるから
先に食べてて。

え~ 一緒に食べるって言ったよ。

うん ごめんね。

陽菜 アイス食べたい。

アイス? アイス 今 食べたら
夜ごはん食べられないでしょ。

嫌だ アイス食べたい!

はぁ… ママね
もう行かなきゃいけないの。

それに アイスは1日に1本。

さっき食べたでしょ。

パパは いつもくれるもん。
えっ?

幼稚園から帰ったら
いつも くれるよ!

それは パパが間違ってるの。

もう 今日はアイス だめ。

なんで やだ アイス 食べたい
やだ アイス 食べたい。

やだ! アイス 食べたい!

泣いたってだめ ママね
もう行かなきゃいけないの。

わかるでしょ?

もういい。

《どうして…。

どうして こうなるの?

いつもこうだ。

私は 必死にやってる。

これ以上 どうしろっていうの》

 

《何が いいのよ》

《だめ 抑えなきゃ》

《だめ》

《こんなこと
やめなくちゃいけない。

誰かに知られたら 私は終わりだ。

だけど そう思うほどに

私の手は 罪に染まる。

私は 壊れているのかもしれない》

金井さん
もう終わりにしましょう。

あなたは 窃盗犯担当の
刑事でありながら

万引きを繰り返してしまう
クレプトマニアだったんですね。

はい。

お金がないわけでも
物が欲しいわけでもないのに

窃盗を繰り返してしまう
精神障害の一種。

あとになって 強い罪悪感や
後悔を経験することも

少なくないと聞きました。

はい。

あなたは 窃盗犯担当の刑事です。

お父様のこともあったのに
なぜなんですか?

なぜ?

それが わかったら
やめられてると思いませんか。

金井さん。

すみません。

いつからですか?

4年前からです。

お子さんを生んで
職場復帰されたころですね。

想像以上に大変で
ストレスが たまってしまって。

仕事を通して
窃盗犯と接するうちに

彼らの手口を覚えていたんです。

それで つい実践したら

うまくいってしまって。

やめなきゃいけない
そう思うほど やめられなくて。

あとで後悔すると
わかっていても

万引きすることへの快感は
日に日にエスカレートしていきました。

万引きは犯罪だと つい先日

あなたは その口で
おっしゃっていましたね。

はい。

でも 私が聞きたいのは
それだけじゃない。

あなたは 万引きの現場を
立川大輔に見られていた。

だから彼と取り引きしたんですね。

違いますか?

どうして それを。

おととい ガード下で起きた
傷害事件の犯人は

立川大輔だった。

あなたは その犯行を
目撃していたんですね。

はい。

偶然 通りかかったんです。

すぐに人が来たので
通報は任せて追いかけました。

でも…。

彼は 着替えるために
立ち寄ったようでした。

他に お客さんもいたので
お店の外に出るのを待とうと。

でも まさか あんなことを
言われると思いませんでした。

俺 あんたが
万引きしてるとこ見たよ。

警察だったんだな

だからって
どうして取り引きなんか。

だって 知られるわけに
いかないじゃないですか!

私は刑事なんです。

金井さん
どうかしたんですか?

それで とっさに
なんとかしなきゃって。

この子が万引きしたんです。
はっ?

取り引きしましょう。
取り引き?

私は あなたが ガード下でしたことを
黙っててあげる。

だから あなたも
私がしたことを黙ってて。

このまま
万引き犯として捕まって。

はぁ? なんだよ それ。

これは あなたのためにもなるの。

私は これから
傷害が起きた同じ時間にも

あなたの万引きを
見たことにするわ。

そうすれば
あなたにアリバイができるでしょ?

傷害と万引き
どっちの方が罪が重くなるか

あなたにも わかるでしょ?

残った疑問は
書店で盗まれた文庫本です。

被害届は出されていましたし

あなたは 万引きそのものは

うそや でっち上げではないと
おっしゃっていた。

私が そこまでの うそを
吐く理由がありません

では どこからが うそなのか。

いったい
誰が文庫本を盗んだのか。

それを確かめるために
おととい分の書店の

防犯カメラ映像を21時より遡って
すべて見返しました。

すると あなたが
文庫コーナーに立ち寄り

店を出て行く姿が。

私には
笑っているように見えます。

まるで 何か
強い快楽を得た直後のような。

この表情を見たとき

あなたがクレプトマニアである可能性に
気がついたんです。

万引きそのものは
死角になっていて映っていません。

でも 本を盗んだのは
あなたですね。

あなたは 自分で盗んだ本を
取り引きに利用したんですね。

はい。

立川大輔に万引きを見られたのも
このときですね?

同じ時間 彼の姿も
店内に確認できました。

そのとおりです。

私は もう おしまいですね。

おしまい。

警察官としても 母親としても

すべてを失います。

松永さん 万引きにおける
立川大輔の検挙は誤りでした。

申し訳ございません。

傷害のほうは
私の担当ではありませんので。

これで失礼します。

あとは
どんな処分でも受け入れます。

えっ?

ママ。

私が連絡したんです。

ご自宅に盗品が
残されているはずだと思ったので。

事情は聞いた。

金井さん。

私は あなたを追い詰めた責任は
この県警にもあると思っています。

県警の古い体質が 働く母親たちの
サポートに追いつかなかった。

だから
あなたに過度なストレスを与え

クレプトマニア発症の
引き金になってしまったんです。

クレプトマニアは病気です。

必要なのは
罪を責めることではなく

治療ではありませんか?

聡美 ごめんな。

仕事と家のこと両立するの
大変だったよな。

聡美のやったことは

許されることじゃ
ないのかもしれない。

けど これからも
一緒に前を向こう。

ママ 悪い人なの?

ううん ママは ママだよ。

ありがとう。

学 陽菜…。

ごめんね。

金井巡査部長は 昨日付けで
依願退職しました。

ご主人に支えられながら
臨床心理士精神科医といった

専門家のサポートを
受けることになるそうです。

ああ そうかね。

警察官が万引きなんて
ありえませんよね。

しかも 窃盗犯担当だなんて。

傷害で再逮捕した立川大輔も
結局 弁護士が出てきて

被害者側と
示談が成立したそうだしな。

《示談?》

立川先生が動いたんだろうな。

立川大輔は無罪放免だ。

何してる? もういいぞ。

あの…。

それで よろしいんでしょうか?

何が?

いいえ なんでもありません。

まぁ 結果的には
金井巡査部長という

組織の膿を出すことが
できたわけですし

うん 松永くんの お手柄ですかね。

ありがとうございます。

《組織の膿 どっちが…》

では 失礼いたします。

《やっぱり
この県警を変えないと》

《私は うそをついた》

万引きを繰り返してしまう
クレプトマニアだったんですね

《私は クレプトマニアじゃない》

はい。

いつからですか?

4年前からです。

私は もう おしまいですね

《まだ終わっていない》

だからって
どうして取り引きなんか。

だって 知られるわけに
いかないじゃないですか

《決して 知られるわけには
いかなかった。

家族にも。

私の宝物を》

 

《だから うそをついた。

それは いけないことだろうか?》

《私には もう わからない。

だって…》

《私は もう壊れている》

《あのときから》

あなたは
窃盗犯担当の刑事です。

お父様のこともあったのに
なぜなんですか?

なぜ?

《そんなことを聞かれても
わからない》

《だって
これは必要なことだから。

私が 私でいるために》

《お父さんの本屋を
再現しなきゃいけない》

 

よくないよ お父さん。

《あと少し。

あと少しで完成だよ…》

《お父さん》

《人は いつ道を踏み外すか
わからない。

常に危うい存在だ》

《大丈夫。
私は決して 踏み外さない》