ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~ 渡辺謙、高橋克実、萩原聖人… ドラマの原作・キャストなど…

『「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」【テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

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  19. ハイノリ
  20. 間違

f:id:dramalog:20190811230637p:plain

『「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」【テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選】』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」【テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選】[字]

昭和を代表する名刑事・平塚八兵衛を世界で活躍する渡辺謙でドラマ化!2009年の二夜連続作品を一夜に再編集。濃密かつ重厚な「刑事一代・特別版」をお楽しみください。

詳細情報
◇番組内容
帝銀事件」「下山事件」「吉展ちゃん事件」「三億円事件」など、戦後の大事件を担当した実在の凄腕刑事・平塚八兵衛を“世界のケン・ワタナベ”が全力で演じます。今回は「吉展ちゃん事件」を中心に、平塚八兵衛の熱のこもった生き様を堪能できる特別版でお届けします。
◇出演者
渡辺謙高橋克実萩原聖人小泉孝太郎相武紗季山本耕史平泉成大和田伸也宅麻伸大杉漣原田美枝子柴田恭兵
◇原作
佐々木嘉信『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』(産経新聞社・編/新潮文庫刊)
◇脚本
長坂秀佳吉本昌弘
◇監督
石橋冠
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎テレビ朝日
【プロデューサ】藤本一彦(テレビ朝日)、中山秀一(5年D組)、大野秀樹(5年D組)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/prime-sun/

 

 


(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

(シャッター音)

(カメラのシャッター音)

(平塚の声)
一番印象に残ってるやつ?

(カメラのシャッター音)

(平塚の声)そうだなあ…。

やっぱり あの事件かな。

(村田舞子)吉展?

吉展…!?

(電話)

(舞子)もしもし?

(男の声)「やあ 村田さん?」
(舞子)はい。

「私ね おたくのお子さん
預かってる者ですが」

(舞子)吉展は…!?
吉展は無事なんですか!?

「え?」
(舞子)うちの子は…!?

「え… えっとね… ええ ええ」

「無事でいますよ」

「その証拠にね 何か

身の回りの物を置いとくからね」
(舞子)どこにですか!?

「ああ えっとね…
入谷のガード下のとこにね」

「それが 無事って証拠だからね」

「それでね 50万…
50万持ってきてほしいわけさ」

(舞子)それで 吉展は…

うちの子は
無事に帰ってくるんですね!?

「返しますよ。
金さえ もらえればね」

万難を排して
吉展ちゃんを無事 発見し

犯人を検挙してほしい!
以上!

(堀井 進)起立! 礼!

♬~

吉展ちゃん誘拐事件…。

(岩瀬)戦後最大といわれた
誘拐事件だよ。

当時 僕は 駆け出しの記者で
警視庁捜査一課の担当だった。

(真由)じゃあ
吉展ちゃん誘拐事件で

お二人は…。

最初の夜回りの相手が
八兵衛さんだった。

毎日 くったくたで
疲れ果てて帰ってくっとよ

うちの前で こいつが
ふら~っと立ってんのよ。

どっちが刑事だか
わかんねえよなあ?

しかし 大変な事件でした…。

昭和38年4月2日

日暮里で でっけえ火事があった。

10メートルの強風にあおられて
半日は燃え続けてたかなあ。

その大火事があった日

吉展ちゃんの家に ホシから
最初の脅迫電話があった。

身代金50万を要求する
電話だった。

その身代金が奪われたのは
警察のミスが原因だったと

聞いたことが…。
ああ…。

ホシが要求した
身代金 受け渡しの場所に

もう5分早く着いてりゃなあ。

身代金 奪われたあと
ホシからの連絡は ぷっつりだ。

吉展ちゃんの行方も
手掛かりも得られねえまま

2年が過ぎちまった…。

♬~

それで 今回

大きく 捜査指針の方向転換を
行うことを決定し

断腸の思いで捜査本部を解散。

人数を大幅に縮小し…。

(平塚の声)その年 捜査本部は

少数精鋭での捜査に
切り替えちまった。

FBI方式だ?

マスコミや世間から
ふがいない警察に対して

批判が
多くなっちまったからだろうな。

まあ 体裁作りだあな。

こうして 1万3千人余りの

容疑者を洗ったデカたちの苦労は
報われねえまま 本部は解散。

そっから
継続捜査班の手に委ねられた。

(平塚の声)
その頃 俺たち六係はよ

「上野の娼婦殺し」の
地取りの最中だった。

そこへよ 捜査一課 課長代理の
尾藤さんが出張ってきてよ

何かと思ったらさ…。

(尾藤和則)2人とも
本庁 来てくんねえか?

は?
部長の命令だ。

(石崎隆二)どういうこってす!?

かかってるヤマ 放っぽりだして
他へ回るなんて話

聞いたこともねえ!
(尾藤)君らの力が必要だ。

六係には
話をつけるつもりでいる。

あの… これ その小原保って奴が
書いたもんなんですか?

そうだ。
ハハッ…。

てめえのアリバイの説明にしちゃ
随分 念が入ってるね。

ヘヘヘ…。
おい 八ちゃんよ…。

それに こいつ 福島出身だ。

脅迫電話も
東北なまりだったんですよね?

(津山貴之)ああ そのとおりだ。

ホシの脅迫電話を
公開した折も

小原の声に似ているというネタが
一番多かった。

加えて 土地勘もある。

以前 勤めていた上野の時計屋には
南千住から自転車で通ってた。

南千住?

誘拐の現場と
目と鼻の先じゃないですか。

借金を重ねてな 催促に
追われていたにもかかわらず

事件以降は 金回りが良くなった
事実をつかんだ。

だがな…
小原に食いついても無駄だ。

こいつは
前科が7件もあるんですよ。

別件で引っ張ってくりゃ
いくらだって…。

小原は 今も
前橋刑務所に収監中だ。

なんだよ… カゴの鳥じゃねえか。
(鈴原太一)おい!

そいつが問題なんだよ。

そこに書き込まれてるとおり
小原には

はっきりとしたアリバイが
あるんだ。

吉展ちゃんが誘拐された
3月31日と

金を要求する電話があった
4月2日

小原は 東京にはいなかった。
(中村雅夫)奴は 金の無心をしに

福島の実家の辺りを
うろついてたんだよ。

(和田勝義)目撃者も複数いる。
完璧なアリバイだ。

(堀井)これまでに 都合二度
福島での裏取りを。

しかし 小原の供述に
疑う余地はなかった…。

二度も…。

(津山)この2年余りな
小原は 散々調べ尽くしたんだ。

東北なまり 現場の土地勘
出所不明の金…

どれもこれも 状況はクロだが

アリバイがあっちゃ
どうにもならん。

課長。

福島 行かせてもらえませんかね?
てめえ

俺たちのケツを洗おうってのか!?
(尾藤)鈴原!

こいつは 俺たちの苦労を
何も わかっちゃいねえ。

そうだ! おめえがな 今さら

偉そうに 福島行ったって
結果は同じなんだよ!

だったら
てめえで ホシあげてこいよ!

(鈴原)なんだと…!
(中村)俺たち 馬鹿にしてるのか!?

(槙原 茂)よさないか!!

(槙原)平塚。
はい。

(槙原)小原保を洗い直そうという
根拠はなんだ?

この… 小原保の上申書が
あんまり 事細かすぎるんで…。

(鈴原)てめえ そんなことで…!
なんだよ…!

(尾藤)いい加減にしろ!

突破口を開くために
参入してもらったんだよ!

主任 いいのか?

こいつはな 俺たちの
今までの苦労をコケに…!

(堀井)吉展ちゃんの家族の身にも
なってみろ。

(槙原)そうだ。

面子をとやかく
言ってる場合じゃないだろ!

(槙原)平塚。
はい。

(槙原)石崎。
はい。

福島 行け。

(電話)

(加山新蔵)はい 加山です。

八兵衛…。

お前が電話してくるなんて
珍しいじゃないか。

加山さんに
デカの手ほどき受けた俺が

今度は 加山さんのケツ
洗うはめになっちまいました。

気にするな。 お前の好きなように
やればいいんだ。

「ありがとうございます」

それで…

狙いは 小原か?

はい。

(加山)「やはりな…」

「だが いいか? 八兵衛。
難しいぞ」

デカ長会議でも
小原はシロだと判断された。

名うてのデカ長23人全員が
小原をシロだと言いきったんだ。

引き時を誤ると
お前の首だけじゃ済まなくなる。

やっぱり 福島のアリバイが
引っかかってくるんですよね?

「それだけじゃない」

「小原を… 見ればわかる」

(足音)

(平塚の声)加山さんの言った
意味が すぐにわかったよ。

子供の頃の破傷風が原因で
小原 片足不自由だった。

福島でのアリバイに加え

あの体で 4歳の子供を
誘拐するのは不可能だとした

デカ長たちの判断には
説得力があった…。

(鳴き声)

♬~

(平塚の声)この時から
小原との戦いは始まった。

♬~

(汽笛)

♬~

吉展ちゃんが誘拐された

犯行当日の3月31日に

小原目撃したっていう 雑貨屋の

佐藤カツヨって ばあちゃんを

まず訪ねた。

ちょっくら
話 聞かせてもらえねえかな?

あの…
足の悪い男の話なんだけどよ。

どっちさ行ったんだ?

(カツヨ)千鳥橋のほうさ
歩いていったね。

さっき渡ってきた橋だ。

何? わざわざ ばあちゃん
その男 追っかけてったんかい。

(カツヨ)したって ゆうべは
どこさ寝たかなと思って

気になったもんだからね。

その男が?

んだ。
向こう岸の吉さんから

野宿さ してる男さ
追っ払ったって話

前の日に
聞いたばっかしだったからね。

(平塚の声)佐藤カツヨの親戚

吉さんこと 佐藤吉蔵を当たった。

この辺りでやんす。
たき火さ されたのは。

なんで 足の不自由な男の仕業だと
わかったんだ?

(吉蔵)いや 前にも刑事さんに
話したんでやんすとも

次の日 かかあが田んぼで

ワラボッチさ
寝てる男 見つけたもんで

ピーンときたんでやんす。

いや また戻ってきてね

ワラボッチさ火でもつけられたら
大変だなと思ってね。

その日の夕方だったかな?
ワラボッチ 取っ払って…。

夕方に ワラボッチ片付けた?

うん。 いや これね
えらい苦労でやんした。

あんたが 雑貨屋の
カツヨおばあちゃんに

話したのは 同じ日のことか?
(吉蔵)ああ そうでやんす。

その日が問題なんだな。
あんたが喋った次の日に

おばあちゃん
その男 見たっつってんだよ。

何日か 思い出せねえかな?

いや…
ちょっと待ってくんつぇよ。

えーと あの日は
ワラボッチ取っ払う前に…。

あ… 駐在さ
行った日でやんすから…。

(今村幸助)3月の… んー…。

ありますた。

(今村)私が 吉蔵さんから
不審者について

話を聞いたのは 3月29日です。

29日だとすりゃあ
雑貨屋のばあさんが

小原を見かけたのは
翌日の3月30日だ!

小原の供述は1日ずれるぜ!

犯行当日の3月31日
小原は目撃されてねえな。

ああ! 小原のアリバイの一つが
崩れたことになる!

(平塚の声)
だが 決まりじゃなかった。

小原は
隣村の実家へ出向いたのち

4月2日 再び
この村に舞い戻ったところを

一人のばあちゃんに
目撃されたって言ってた。

(平塚の声)その老婆は
吉蔵の母親 佐藤キミ。

4月2日 このばあさんが
小原を見たって日は

吉展ちゃん誘拐したホシから
最初の脅迫電話があった日だった。

2年前
足の悪い男を見たんだよね?

ええ。

そん時 ばあちゃん
ここで一人で?

はい 縫い物を…。

普段は
嫁が かきまししてんだけんど

あの日は 孫を
医者さ連れてったんでね。

その日は
4月2日に間違いねえかな?

(キミ)んだす。

嫁が 孫の真 しばらくぶりに
医者さ連れてった日だから

あー… 間違えねえでやんす。

草餅?

君 何? 草餅の食いすぎで
病院 行ったのか。

んだ。 前の晩の節句の草餅
10個食っただ!

前の晩の節句

ああ…! ニッパチだ。

ほれ! 丸太さ高く売れて

ニッパチ丸太って
冗談さ言った…。

あー んだった…。

忙しかったから おめえが ほれ
真 医者さ連れてって… ヘヘ。

あ…。

えー 3月28日。
うん 間違いねえでやんす。

なんで そのこと前に来た刑事に
言ってくんなかったのよ。

(吉蔵)俺 聞かれねかったもの。

いや 真だって 節句の話 したの
初めてだと思うんでやんすけど。

(真)おら
刑事さんに会ってねえよ。

会ってもいねえだと!?
(真)んだ。

(平塚の声)小原のアリバイの
裏取り捜査は

二度もやってたのによ
隙間だらけだった。

さらによ 3月の29日 31日
4月1日 2日。

小原は ワラボッチで
寝てるっつってんだよ。

そうか… 吉蔵は29日の夕方には
ワラボッチを片付けちまってる。

少なくとも 犯行のあった

3月31日以降のアリバイは
消えたっつうことだ。

あいにく 保の兄は
今 出掛けておりまして…。

ああ 蔵 ちょこっと
見してもらいてえなと思って。

はあ…。
ちょっくら お待ちくだせえ。

(平塚の声)小原は3月29日 実家へ
借金の申し入れに来たんだが

何年も帰ってない気まずさから
顔すら見せねえで

裏の蔵に忍び込んで
一夜明かしたって

そう 供述してた。

お前の記憶力には 舌を巻くぜ。

裏付け調書は
全部 頭に叩き込んである。

(蔵の戸が開く音)

南京錠か…。

小原の供述と裏取り調書には
落とし鍵って書いてあったな。

前に刑事が来た時も
南京錠だったんでしょうかね?

(房子)前の刑事さんは
家さは お見えになったけんど

この蔵は
見ていかれなかったでやんすが。

見ていかなかった!?

へえ 「蔵はあるが?」って
聞かれただけで。

以前は これ 鍵 違ってたのか?

んだす。
前は 落とし鍵でやんした。

いつ 替えたんだい?

(房子)ん…
5年ぐらい前でした。

保は このことを知ってんのかな?

それは どうかな…。

保は 2年前の3月29日の夜

この蔵で 米のシミ餅を食ったって
言ってんですよ。

あ…。

何?

2年前は 米が不作で

米のシミ餅は
作んねがったでやんす。

米のシミ餅は なかった!?

八ちゃん!

小原 ここ来てねえな。

(房子)ばあちゃん!

(小原トク)待ってくだせえ!
(房子)ばあちゃん!

(房子)ばあちゃん 何すんだ!?

(トク)このたびは…

保が ご迷惑をおかけして…。

申し訳ごぜえません!

せがれ 保は おらが産んだ童っ子
7人のうちの一人でやんすが

あのとおり 足が悪かったもんで

特別に 目ぇかけて
育てたつもりでやんすが

もし… もしも

人の道に外れたことを
しでかしておるならば

天罰を…。

下さってくだせえ…。

遠慮は いらねえでやんす!

許してくだせえ…。

保を産んだ
おらを許してくだせえ。

どうか どうか…!

(トク)許してくだせえ…!

(トク)うっ うう…。

許してくだせえ…!

(トクの声)どうか…!

《小原は おふくろに
会いに来たんじゃねえのか?》

《なんで 会わずに
福島をあとにしたんだ?》

♬~

似てんだよな 俺のとこの田舎に。

広いようで狭え。

この景色 見てっと
息詰まってくんのよ。

息苦しくなんだ…。

♬~

(ため息)

小原の これまでの供述は
全て でたらめだったのか…。

はい 小原が福島で
最後に目撃されたのは3月30日。

それ以降 足取りは
ぷっつり途絶えてます。

(槙原)つまり
3月31日に吉展ちゃんを誘拐し

4月2日に 最初の脅迫電話を
入れることも可能だった。

まあ
そういうことになりますかな。

(槙原)だが 小原が間違いなく
東京にいたという証拠はない。

それは これから…。

10日間で立証できるか?

10日って… そりゃ
一体 どういうことですか?

小原は 前橋刑務所から
東京拘置所に移管されたが

取調べの期間は
10日と限定された。

ちょっと待ってくださいよ。
身柄を本庁に移して

それから 本格的な調べをするって
段取りじゃ…。

(槙原)平塚くん!

君らが福島に行ってる間に
別件は不当逮捕だとする

人権保護団体の
騒ぎが大きくなった。

新聞各紙も
こぞって右へ倣えだ。

(尾藤)福島での成果は評価するよ。

だけどな 小原の供述が
でたらめでしたというだけでは

調べの期間を
延ばすわけにはいかないんだよ。

10日間で
何ができるってんですか!

小原は 並みの男じゃねえ。

都合59日 調べ はぐらかしてきた
野郎ですよ!

引っ張ってきましょうよ。

こっちの庭で落とすのが
筋ってもんでしょうよ。

気持ちはわかるが決まったことだ。
そこまで きてんだよ!!

だが 確証をつかんでいないのも
事実だ。

(ノック)
(草間毅彦)入ります。

(槙原)四係の草間だ。
小原の調べは 彼も手伝わせる。

よろしくお願いします。

邪魔すんなよ。

(尾藤)平塚… おい 平塚!

あの…。

怪しいもんじゃありません!

『産政新聞』の岩瀬です。
岩瀬厚一郎という者です。

小原保の裏取り捜査の件で

何か進展があったのかどうか
お聞きしたくて…。

待ってください! 平塚さん!

平塚さん!

おかえりなさい。
ご苦労さまでした。

平塚さん!

新人さんかしら?
でれすけが…。

お願いします! 平塚さん!

(平塚の声)結局 小原の取調べは
10日間と決まっちまった。

短期決戦に向け

俺は 小原保に関する全ての情報を
頭に叩き込んでいった。

どんな些細なことだろうが

小原を落とす
きっかけになるかもしんねえ。

アリが這い出る隙間も
あっちゃならなかった。

♬~

(鳥の鳴き声)

♬~

(平塚の声)
新たに 俺が目ぇつけたのは

小原の所持金に関するネタだった。

♬~

(平塚の声)小原は 事件直後

当時の愛人だった 平松ひろ子へ
20万って大金を渡していた。

(平塚の声)さらに…
実の弟のところへ立ち寄り

胴巻きの中の札びら
自慢げに見せていた。

その額 ゆうに
30万近くはあったって話だ。

(平塚の声)もし それが本当なら

20万と合わせて ぴったり50万。
身代金の額と一致する。

(平塚の声)だが 小原は

その金は 時計を密輸して
稼いだ金だって言い続けてた。

(平塚の声)東京拘置所3階
2号調べ室で

小原保の取調べが始まった。

(足音)

(ため息)

(足音)

(ドアの開く音)

(小原)ご苦労さんです。

(平塚の声)
初めて 小原の肉声を聞いた。

姓名は?

小原保です。
生年月日。

昭和8年1月26日。

本籍地。

福島県 石川郡石川町殿畑
字桑木田163番地。

(平塚の声)
小原が どういう人間なのか

見極めようとした。

小原も きっと
同じ気持ちだったんだろうな…。

(ため息)

いくらだったのかな? あの頃

密輸の時計。

いくらだったのかな? 2年前は。

なんで そんなこと聞くんだよ。

なぜ聞かれるか
君のほうが よくわかってんだろ。

そんなことは 2年前に
洗いざらい喋ってんでねえか!

いまさら 何調べようってんだ。
そう 怒鳴んなよ。

君は 川口の時計卸売商から
時計を預かって

勝手に処分した。
どう処分したんだい?

知るか そんなの。

時計職人の君に
時計のことを聞いてるんだ。

豆腐屋に 時計のこと
聞いてんじゃねえんだ!

なんだと この野郎!

小原!
(灰皿の落ちる音)

知らないなら知らないでいいんだ。
だけど…。

知ってることまで
知らねえってのは

ここじゃ 通らねえんだよ!

小原!

がっ… う…!

ふざけんじゃねえぞ 小原!

調書は
どんなことも書き漏らすなよ。

無駄口を叩いていようがな。

それが 八ちゃんのやり方だ。
はい。

まあ おかげで
椅子で ぶん殴られずに済んだよ。

よく言うよ ああなるように
仕向けたくせによ。

思ったとおりだ。
小原 俊敏に動けるね。

わざと?

(戸の開閉音)

(ため息)

(平塚の声)小原は
付き合っていた女

平松ひろ子の話になると
だんまりを決めていた。

保 こっち見ろよ。

お互い 話 しようとしてんだよ。
俺の目 見ろ。

保 どうして
下ばかし向いてんだ。

(舌打ち)

なあ 小原。

話ができねえ理由は
なんだ? ん?

平松ひろ子が 他の男と
所帯 持とうとしてんのが

そんなに こたえてんのか?

(草間)おい! 君が喋らなくても

警察は 最後まで やらなくちゃ
しょうがないし 当然やるんだ!

保。 顔上げろ。

(平塚の声)結局 この日 小原は
ひと言も発しなかった。

(平塚の声)
作戦を変えた。

ほい。

いや 俺も
大概 腕っ節には自信あるが

お前の腕力は 大したもんだな。

一昨日か…
時計屋だと舐めちまったが

俺を突き飛ばして
椅子を持ち上げた時にゃ

驚いたぜ。

(小原)ガキの頃から
木登りしてたから。

ふーん 木登りか。

俺は よく落っこちたな。
ハハハ…。

俺も最初のうちは
腕 折ったこともある。

だけど 医者にかかんねがった。

何? 腕折って一人で治したのか?
大したもんだな そりゃあ。

そうでねえよ。
いやいや

腕折って 一人で治す奴は
そうはいねえよなあ?

自分は 捻挫程度でも
病院 行きましたから。

ハハハハ…。

こうして見ると
君も なかなかいい男だなあ。

ん? ハッハッハ…。

あれ?
聞き込みしてる時だったか?

誰それって俳優に似てるって
ほら 保のことを。

飲み屋の女だったか?

ああ 密輸時計の
聞き込みの時じゃなかったか?

ああ…。
年増の女だけど 結構いい女が

お前のことをな。
(平塚と石崎の笑い声)

密輸の時計の一つもやりゃ

コロッと
なびいたんじゃねえのか?

密輸じゃねえよ。

俺が
そったら ちんけな真似するって

本当に思ってたのかい?
そうなんだよ…。

そこが どうも 今まで
しっくりこなかったんだよ。

君ほどの男が
そんな ちんけな密輸なんて

するはずねえよな?

ハイノリよ。
ハイノリかあ…。

目から鱗だ。

で? どんなハイノリだい?

手の込んだ真似したんだろう?

いいや。 ブクロのブローカーと
新橋のなんでも屋の取引を

仲介しただけです。
物証は?

ウォルサムの女物の時計を
20個ばかし。

いくらになっただよ?

20と… 1万ぐらいだったかねえ。

(平塚の声)
のってきたように見えて

抜け目のねえ男だった。

密輸がハイノリに変わっただけで
女に渡した20万

てめえで稼いだ金だって
譲らなかった。

密輸じゃねえと知って
胸のつかえが とれたようだよ。

ハハハハ…。

で ブクロのブローカーと
新橋のなんでも屋ってのは

誰なんだ?
わかんねえです。

名前も?
はい。

住所は?
覚えてねえです。

そりゃ 妙だな。
君は取引の仲介したんだろ?

(平塚の声)追及の構えを見せると
小原は黙りこくった。

(小原)あの… 明日にしねえかよ?

ちっとばっか
頭 痛えんですよ…。

明日になったら
本当のことを話してくれるのか?

そっちは 調べる立場で
こっちは 調べられる立場ですよ。

刑事さんのいいようにばっかりは
いかねえですよ。

今日で3日。

あと7日も膝つき合わせて
いくんでねえですか。

今日は これで。

ああ…。
小原!

参った。 くたびっちゃ…。

(ブザー)

終わりましたか?
(小原)終わったし。

(ため息)

(つね)おかえりなさい。

(平塚利恵)ご苦労さま。
ああ…。

利恵。
はい。

傘…。

(戸が開く音)

(利恵)傘 どうぞ。

父が 傘貸せって。

ありがとうございます!

落ち合ったのは
国電の新橋駅前の喫茶店です。

ブローカーがウォルサムの時計を
なんでも屋に渡したあと

便所に立ったんです。

その間に俺は なんでも屋から
時計の代金 21万を預かった。

そんで
便所から戻ったブローカーには

金を預かったことを言わねえで
金は あとでっつって 嘘ついて

ハイノリしたんです。

(平塚の声)この日 小原は
すらすら答えた。 だが それは

ひと晩 時間かけて準備した
明らかな嘘に過ぎなかった。

なんだよ? 話してやってんだ。
なんとか言えよ!

今な… 池袋のブローカーと
新橋のなんでも屋っての

当たらせてんだよ。

警視庁には 警官が何人いるか
知ってるか?

お前が どんなに間抜けなこと
言ってもな

警官が総動員されりゃ
簡単に ぼろが出るぜ。

俺は嘘なんてついてねえ!

保… 人にはな
潮時ってもんがあんだよ。

21万もの大金ハイノリした相手の
住所も名前もわかんねえって

ここじゃ通らねえんだよ。

お前の言ってることは嘘っぱちだ。
そうだろ!?

嘘でねえ!
だったら もっと堂々としてろ!

俺の顔 まともに見てみろ!

しょうがねえな…。

何が しょうがねえんだよ?

いいか 保。

男ならな こんな
くだらねえ嘘つきとおして

シャバに出ようなんて気持ち
持つんじゃねえよ。

いくら悪党でも

いっときなりとも真人間になって
さばさばした気持ちを

人に見てもらおうって気に
なんねえのか!?

嘘には違えねえ。

そうか 嘘か…。

嘘だって認めるんだったら
男として買ってやるよ。

話せよ 小原。

いろいろ考えてんですよ。

(小原)やっと ここまで刑期務めて
もうちっとで出られるって時に

また何年か増えちまったら
しょうがないってね。

随分 勝手な言い草だな。
ハハハハ…。

でもよ おめえにも まだ
良心ってものが残ってんだよ。

嘘を認めたんなら
きちっと事実を説明するのが

お前の責任ってもんじゃ
ねえのか?

俺の責任でなくても

しょい込まなきゃなんねえ
もんだってあんだよ。

(足を叩く音)
この足だ…。

平塚先輩が飲めないとは
驚きました。

だろ? うわばみみてえな
面してんのになあ。

おにぎりちょうだい。
(店員)はい かしこまりました。

一つ 伺いたいことがあります。

なぜ 福島で
裏取りをなさったことを

小原に ぶつけないんですか?

金の出どころは
確かに重要ですが

福島でのアリバイが
崩されたことを知れば

小原だって…。

課長代理が言うように

小原が東京にいたという
立証がないからですか?

それもある。

(草間)他にも何か?

奴が どうして こうまでして
口を割らねえのか…。

二度も調べ受けて 落ちなかった
理由が知りてえんだよ。

まあ 保身だろうな。

もし 吉展ちゃんの殺害まで
調べが及んだら

奴だって 行き着く先がどこか
わかってんだろうからな。

それだけか?

いや… うん…。

もう一つ
奥まで入り込めねえんだ。

そこまで たどり着けねえと
奴に引導渡せねえよ。

草間。
(草間)はい。

明日っからは 取調べ 時計外せ。

小原に
時間 知られたくねえんだよ。

はい。

(草間)おはようございます。

横槍だけは勘弁してくれよ。
(和田)ああ?

(鈴原)平塚… 洗い直した。

上野の不動産屋が 小原から
適当な店はねえかと聞かれてた。

店借りるのに 30万くらいなら
用意できるって言ったそうだ。

30万なら 小原の弟が言ってた
胴巻きの中の金と

ぴったり符合する。
金の出どころは言わなかったが

即金でも払えるような
口ぶりだったようだ。

足りないもんがあれば 言え。

役に立つものが
あるかもしれねえ。

俺たちだって
小原あげてえんだ。

どうも一筋縄じゃいかねえと
思ってたとこだ。 助かるぜ。

(平塚の声)だが 新たなネタも
小原は一笑に付した。

(小原)ああ… あれは
冷やかしただけですよ。

あの不動産屋の野郎
いつも 人の足元 見やがっから。

(小原)30万なんて金
持ってるわけねえでねえっすか。

おっ 来た 来た!

平塚さん!
小原保とは何か話しましたか?

人権保護団体が
取調べは人権弾圧だと

抗議デモを
用意してたんですが…。

小原は本当に犯人だと
言いましたか?

岩瀬。

はい!

悪いな。 なんもねえよ。

(戸の開閉音)

平塚さん!
平塚さん お願いしますよ!

♬~

おい。

(蚊が飛ぶ音)

蚊ですか?
ああ。

今年 早いなあ。

(ため息)

(蝉の鳴き声)

♬~

♬~

(平塚の声)
時間だけが過ぎていった。

(ため息)

朝飯は なんだった?

いつもと同じ。 味噌汁と海苔。

そろそろ飽きたんじゃねえか?

飽きたっつったら
こっから出してくれんのかい?

(平塚の声)小原は
自信をつけてきていた。

今日で8日目。
あと2日辛抱すれば逃れられる。

その自信が小原を饒舌にさせた。

おい。 朝飯が
味噌汁と海苔だってことも

書いといてくれよ。

(平塚の声)
どこかに隙ができれば…。

そろそろ本当のことを話す気に
なったんじゃねえのか? 保。

呼び捨てにすんなよ。
前から気になってたんだ。

そりゃ悪かったな。 ハハハッ…。
それじゃあ 保くんよぉ

平松ひろ子に渡した20万
どこで手に入れたんだ?

それだけでも教えてくんねえかな。
しつこいねえ。

ウォルサムのハイノリです。

そうだったなあ。 じゃあよ
誰からハイノリしたんだ?

名前 教えてくんねえかなあ?

言えねえな。
なぜだ?

君はハイノリより重い罪で
疑われてんだぞ!

どうなんだ?

20万の出どころ言ったら

俺の商売に影響すんだよ。

もう 誰からも商売の相手
されなくなっちまうんだよ。

(小原)わかってくれよ。

随分のんきなこと言ってんな
おい。

それじゃ それ以外に
弟に見せた金は なんだ?

4月8日!
弟に胴巻きの金 見せただろ。

忘っちゃ。

甥っ子に渡した小遣いもかよ。
1万もの大金だぜ?

それ渡したあとに
弟に 調子こくなって

ガツンと言われてんだよ!
忘れるわけねえんだ!!

そりゃ 前に話したべ!

おい まさか 前の調書
なくしたんでねえだろうな?

前に 俺 調べた刑事
ここさ連れてこい!

いいか 保。
裏は取れてんだ!

4月7日以降
てめえが持ってた金は

20万ぽっちじゃねえんだ。
いいか?

借金まわして返った額だって
30万近えんだ。 よく聞け!

平松ひろ子はな
てめえに渡された20万を

押し入れの中へ
きっちり しまいこんでんだよ。

なんでだか わかるか!?

おめえが 吉展ちゃん誘拐した
犯人に違えねえから

怖くて
使えなかったっつってんだよ!

平松ひろ子に渡した20万
借金返済に充てた30万。

合わせて50万だ。 それを
てめえ どっから手に入れたか!?

それ言うまでは
俺たちゃ てこでも動かねえぞ!!

いいか?

嘘を並べりゃ
通ると思ってるだろうが

そうはいかねえんだよ!

(机を叩く音)
小原! なんとか言え!!

(平塚の声)
それでも 小原は落ちなかった。

♬~

♬~

(平塚の声)明くる日

ぼろが出ることを恐れ
小原は何も話そうとしなかった。

(平塚の声)あと1日。

あと1日が
俺たちに残された時間だった。

すみません。

さて… これ どこかわかるよな?

これぐらい答えてくれよ。
君の生まれ故郷だろ?

ああ…。

今から2年前
昭和38年のことだ。

3月27日から4月の3日まで
君は この石川町に帰っていた。

散々 聞かれたことだ。
まあ 聞けよ。

俺んとこでも
シミ餅 作るんだよ。

俺んとこはさ
さつま芋でも作るんだけど

君んとこ どうだ?

作るよ。
だから なんだっつうんだ。

米のシミ餅だったよなあ。

君が3月の29日 実家の蔵ん中へ
忍び込んで 食ったのは。

ああ。
そうか。 やっぱり 妙だな。

何が?
いや…。

君の兄貴の嫁さんが言うにはな

2年前は米が不作で 米のシミ餅は
作らなかったっていうんだよ。

だったら 君が蔵で食ったのは
なんだったのかなあと思ってさ。

もしかしたら
芋のシミ餅だったのかもしんね。

そうか。 それなら納得だな。

米だろうが芋だろうが
そったらもんは関係ねえだ。

俺は 蔵ん中に寝た。
そりゃ 間違いねえ。

そうだな…。

なんだよ…
まだ なんかあんのか?

あるんだったら
とっとと済ませてくれ。

なんだって答えてやっから。

雑貨屋の佐藤カツヨって
ばあちゃんのことなんだけどな…。

これは いいか。

(平塚の声)わざと焦らした。

ワラボッチだ。

おめえ ワラボッチに寝てねえ
ってのは いく日だ?

ったく いい加減にしてくれよ!
3月29日と30日の2日だよ!

29日は 実家の蔵で寝て

30日は
大寺城の城跡で野宿したんだ。

寒くなかったのか?
えっ?

いや 3月の30日っていやあ
お前の田舎じゃ まだ寒いだろう。

俺たちもなあ
城跡 行ってみたんだけど。

吹きっさらしで
どこに寝たんだよ?

どうした? 日にち
すらすら すらすら言えるほど

物覚えがいいんだろう?

おい!

思い出してやってんだ。
ああ そうか。

そりゃ すまなかったな。

ワラボッチだ。

(ため息)

あんたの言うとおり
寒かったんだ。

だから ワラボッチで寝た。

(平塚の声)
小原が初めて供述を翻した。

そりゃ 前に寝たワラボッチだな?
(小原)ああ。

間違いねえか?
間違いねえ。

記録したか?
(草間)はい。

お前が野宿したって言った
ワラボッチはな

3月29日の夕方には
取り除かれてたんだよ!

えっ?

嘘だ…。
嘘じゃねえ!

いいや… 違う。 違う!

前のワラボッチでねえ。 他んだ。
おい ちゃんと記録しろ。

俺が29日に寝たのは
他のワラボッチだ!

じゃあ どこのワラボッチだ!

場所ぐれえ教えてくれよ!

どうした小原。 ああ!?

もう だんまりは通用しねえぞ!
おい!

(草間)まだ終わっちゃいないぞ!

(平塚の声)
本庁の突然の呼び出しに

取調べ終えざるを得なくなった。

♬~

(平塚の声)取調べが終わった。

部長!

小原以外にホシはおりません!

即刻逮捕し 調べを続ける以外
どんな手があるっていうんですか。

(平田茂光)
小原の取調べ期限は過ぎた。

任意で引き延ばすことは
もう不可能だ。

小原の人権を
考えた上でのことだが

逮捕権の乱用であるという批判が
出始めている。

ちょっと待ってくれ。

小原に人権あるのは
わかってるよ。

だけどよ 吉展ちゃんの人権は
どうなるんだよ!

幼い子供 誘拐されて 2年もの間
泣きの涙で暮らしてる

両親の人権は どうなんだよ!
(尾藤)平塚 落ち着け!

落ち着いてるよ。
ただ聞きてえだけなんだ。

刑事部長 参事官 あんたらは
小原 どう見てんだよ!

(槙原)君たちが集めてきた
新事実によって

小原の容疑は濃厚だ。 しかし

容疑を合法かつ合理的に
固めるためにも

適正な捜査をすべきだと思ってる。

御託並べてホシ割れんのかよ!
言葉を慎め 平塚!

(槙原)声紋鑑定を求める案が
出ている。

小原保の声を
アメリカのFBIに送り

脅迫電話のホシと…
ホシの声と一致するかどうか

声紋を鑑定してもらうものだが
この場合

小原の身柄は
いったん 前橋刑務所に戻し

FBIの結果いかんによっては

再度 小原捜査の方針を
決めることになる。

諸君の意見を聞きたい。

鑑定結果によって
小原がクロだと出れば

起訴に持ち込むことは
可能ですか?

(中村)FBIのその声紋鑑定ってのは
信用できるもんなんですか?

(鈴原)鑑定の結果が証拠として
成り立つものであれば

異論はありません!
(和田)我々は

ホシをあげたいだけなんです!

日本人の言葉 アメ公なんかに
わかるわけねえっぺよ。

まだ起きてらしたんですか?

もしかすっと デカ辞めることに
なるかもしんねえぞ。

♬~

いつでも覚悟はできてます。

(平塚の声)
FBIでの声紋鑑定のために

小原の声
録音するっちゅうことになった。

あ あ あ あ あ。

どうだ?
(中村)準備 整いました。

ああ 今 課長代理から
電話がありまして

くれぐれも何もするなと。

雑談でいいんだと
申されてました。

よーし いこうか。

(足音)

ご苦労さん。

はい。

晩飯の前には終わっかい?
手間は取らさねえよ。

君が前橋に帰る前に
よもやま話をするだけだ。

フッ…。

なんだか様子が妙だね。

名残惜しいんだよな
俺たちだって。

(石崎と平塚の笑い声)

この人が調書 書いてねえぞ。
なんだか妙だよ。

そりゃそうだ。 おめえ そこ座って
落書きでもしてろ。

(一同の笑い声)
ほら 飲め。

あっ そうそうそう。

俺 前から聞きてえなと
思ってたんだけどよ。

これなんだけどね…。
舶来もんだな。

銀座で安かったんだ。

本物のよ 時計職人の目から見て
どう思う?

ちょいと拝見。
よもや バッタもんじゃねえよな?

さすがに時計職人ともなると
目利きの格好からして違うよな。

ハハハハハ…。

偽物だね。
えっ!?

ヘッ 嘘だよ。
おいおいおい 脅かすなよ。

立派な本物です。
ハッハッハ おいおい…。

ちなみによ これ 偽物だと
いくらぐらいで出回ってんだ?

1万8千円ぐらいかねえ。

言っとくが
俺は偽時計に関わってねえよ。

おいおいおい 別件で引っ張ろう
なんて思ってねえよ。

悪党は これだから
やんなっちゃうよな。

確かに。

だけど刑事さん こんな悪党でも

人のためになること
してんですよ。

何したんだよ?

火事をね。
火事?

まさか 火つけじゃねえだろうな?
(小原)まさか。

いいことだって
言ってんじゃねえですか。

火事をね 消したんですよ。

王子の親戚んちでボヤが起きてね。
僕が消したんですよ。

お前がか。

ボヤっつっても 風があったから
火の粉が結構 飛んできてねえ。

こう言っちゃなんだけど
もし 僕がいなかったら

あの日暮里の大火事みてえに
なるとこだったよ。

ああ あの大火事は
ひどかったなあ。

(小原)ひでえなんてもんじゃ
なかったよ。

空も真っ赤だし 山みてえな
真っ黒い煙が立ち昇ってね。

俺 あいにく その火事

地方へ出張ってて
見てねえんだな…。

おめえ どこで見たんだ?
電車だ。 山手線からね。

(小原)ものすごい煙だった。

東京タワーよりも高く
こう 煙…。

しょ… 小便 近くて。 悪いな。

日暮里の大火事があった
4月2日は

最初の脅迫電話があった日だ。
小原は東京にいたんだ!

(電話)

ああ 平塚か。
どうだ? 録音のほうは。

何!?

このまま続けりゃ 奴は落ちるぜ!
任せてくんねえかな?

部長に連絡!
はい!

参事官を呼べ!
はい!

どうするんだよ!

わかった。 お前に任せる。

やるからには 必ず落とせ!!

コラァ!

てめえが日暮里の火事見たのは
どこだ!?

どこって… 山手線の…。
そうか。

じゃあ てめえは4月2日
東京にいたことになるんだな。

日暮里の大火事は4月2日。
初めて脅迫電話があった日だよ!

思い出したか!!

違う… 違う!
違わねえんだよ!

4月2日 てめえは福島で
腰の曲がったばあちゃんに

姿 見られてると言ってるがな

それは
3月の28日のことなんだよ。

しかも ばあさんは
腰なんか曲がっちゃいねえ!

それだけじゃねえぞ。 3月29日
てめえは 落とし鍵 開けて

実家の蔵に忍び込んで
寝たと言ってるがな

落とし鍵なんて
5年前からねえんだよ。

おめえの知らねえ間に 落とし鍵は
南京錠に換わってんだよ!!

知らねえ… 知らねえ!

知らねえじゃ 通らねえんだよ!

おい 目ぇ開けろ!
目ぇ開けて こっち見ろ!!

いいか 保!

おい これ以上
しらばっくれんならな

おめえ 本当の悪党だぞ?

おめえが そんな悪党に
なってるとは思わなかったよ!

4月2日 日暮里の大火事
見たっつったのは

保 おめえ自身なんだよ!

おっかさんはな 雨ん中で
こうして頭下げたんだ 俺たちに。

お前のおふくろは 俺たちに

こうやって 額こすりつけて
言ったんだよ。 おい!

保は あのとおり
足が悪かったんで

目ぇかけて育てたつもりです。

だけど もしも… もしも

人の道に外れるようなことを
したんだったら

天罰下してやってください。
遠慮はいらね。

許してくだせえ。

保を産んだ おらを許してくだせえ
って言ったんだよ!

(トクの声)保を産んだ
おらを許してくだせえ。

どうか どうか…!

おっかさんのためだろ?

おふくろのためだよな?

おふくろに申し訳ねえと
思ってんだよ おめえ。

散々 迷惑かけてきて

これで また罪認めたら
今以上に迷惑がかかる。

だから それだけは
させたくねえと思ってんだよ。

だけどよ 保…。

おめえ 間違ってるよ。

罪を認めて まっとうな
真人間になることだけが

お前に残された道なんだよ。

…やりました。

誘拐して… 僕が…。

お… お… お金を…!

(嗚咽)

(嗚咽)

(平塚の声)小原が… 落ちた。

(電話)

もしもし 尾藤だ。

そうか… 落ちたか!

ああ わかった。 報告を待つ。

ご苦労だった!

♬~

(パトカーのサイレン)

発見です!
あったぞー!

運ぶやつ持ってこい!
はい!

♬~

(鳥の鳴き声)

(平塚 進)何してんの? お父さん。

大丈夫か?
うん。

うんめえ…。

おふくろの漬物に似てますね。

すんません。
調べの途中なのに…。

いいんだ。 ゆっくり食え。

昨日 おふくろから
手紙が届きました。

(小原)「早く罪を償え」って…。

「先に 地獄さ行って待ってる」って
書いてありました。

♬~

♬~

(進の声)

おかえりなさい。

今 岩瀬さんが
英語 教えてくださってるの。

(進)「ゼイ クッド ノット
コンタクト…」

お邪魔させていただいてます。

進 この間のテストで
いい点 取ったのよ。 だから…。

おい。 足 崩せ。

…はい!

先 風呂入っぞ。
は… はい。

(電話)
(利恵)はーい。

(電話)

(利恵)はい 平塚でございます。

はい。

お父さーん 電話。

はい。

もしもし。

(平塚の声)電話は草間からだった。

ご苦労さまです。
おお。

で どうなのよ?

(石崎篤子)
はいはい はいはい はい。

おう。

よう!

(篤子)どうも。
あっこちゃん 久しぶりだね。

草間です。
お世話になってます。

こちらこそ
いつも お世話になっております。

あっ どうぞ どうぞ。
座って 座って はい。

もう一つ 持ってくるわね。
いえ お構いなく。

じゃあ… お茶持ってきますね。
いいんだ いいんだ。

気にすんな 気にすんな。
いえいえ どうぞ ごゆっくり。

晩飯は終わったのか?
ああ。

そうか そうか。
ちょうど よかったな。

元気か?
はい。

小原の調べは進んでるかい?
ぼちぼちだな。

小原 死刑だろうなあ…。

まあ ホシあげるまでは
俺たちの役割だが

あとは そいつの人生だからな。

ああ。

ああ 八ちゃんに
預かっててほしいもんが…。

もしもの時あったら こいつを
一課の壁に貼ってほしいんだ。

馬鹿野郎! 気力ねえと
治るものも治んねえんだよ!

ふらふらしてっと
蹴っ飛ばすぞ コラ!

ハハハハハ…!

怒ると思った。
八ちゃんは そうでなきゃな。

ハハハッ…。
笑ってんじゃねえよ おめえ。

何言ってんだ おめえ!

(一同の笑い声)

どんなヤマかな?
次に お前らと組むのは。

その前に治さねえと おめえ。

(平塚の声)末期のガンだった。

(平塚の声)その後

吉展ちゃん事件に関わった
デカの何人かに

警察功績章ってやつが贈られた。

(津山)
「警視庁巡査部長 石崎隆二」

(津山)「君は多年にわたり
警察職員として

日夜 献身的努力をもって
職務に勉励し

幼児誘かい事件において
多くの業績をあげ

治安維持に尽くした」

「その功労は特に顕著である」

「ここに警察功績章を授与する」

(津山)「昭和40年12月27日
警視総監 福原強」

(嗚咽)

♬~

(平塚の声)半年後 石崎は死んだ。

♬~

♬~

♬~

♬~

(ブレーキ音)

(ノック)

♬~

♬~

(平塚の声)帳場が立って5カ月後
俺は本部に呼ばれた。

吉展ちゃん事件の時と同じだった。

三億円の帳場は
200人超える大所帯だ。

俺なんか
出る幕ねえんじゃねえか?

それが どうにもなあ…。

現金輸送車含め
目撃者 数多くいる。

それに

現場にゃあ ホシの残した遺留品が
山のようにあるはずだ。

言ってみりゃ
宝の山であるはずなのによ

なんで たどり着けねえんだよ。

だから また お前に
加わってもらいたいんだよ。

柳の下に ドジョウは
そう いねえと思うよ。

力貸せよ 平塚。

(水島洋平)このモンタを
ポスターから外せ?

(水島)平塚警部
根拠をおっしゃってください。

簡単なこった。

犯行当日は土砂降りだった。
ウインドー越しに

このヘルメットの顔 こんな
はっきり目撃できんのかね?

(真下秀樹)時間が経ち

目撃者の証言が変化してきたから
そう言われるんだろう。

事件当初の証言は尊重される。

現送の4人のうち 顔見てねえって
言い出してる奴もいんだぞ。

現送の警備員として
あんだけの金 盗まれて

顔見てねえって
言い出せなかったんだろうなあ。

揚げ句に
何千枚もの写真 見せられて

パニックになってる奴もいんだよ。
それが この結果だ。

(水島)いい加減にしろ!
警部は これまでの捜査方針を

途中から入ってきて
ぶち壊そうっていうのか!

使えねえもんは使えねえって
言ってんだよ。

(尾藤)意見は意見として
聞いておく。

だが すぐに
このモンタの撤廃には応じられん。

モンタ公開後 市民からの情報は
圧倒的な量に上ってるんだ。

だから
それが邪魔だって言ってんだよ!

こんな想像の産物で
捜査員のほとんどが

一日 電話番で
お前 へばりついてんだよ 机に!

(佐藤圭作)平塚警部
想像の産物とはなんですか?

モンタ作成には
草間警部補を筆頭に

俺たちは心血を注いできたんだ!
だったらよ

これまで何千件とあった
こいつに関するネタで

まともなもん いくつあった?
言ってみろ。

お言葉を返すようですが
この三億円の事案は

先輩が これまで手掛けられてきた
事案とは 性質が異なります。

手口も遺留品の多さも
前例がないんです。

偽造された白バイに装着された
トランジスタ・メガホンは

現在 判明しているだけでも853台。

発炎筒に至っては
4190個 生産されています。

つまり 大量に生産され
流通されたものです。

数が多けりゃ 当たりゃあ
いいんだよ それだけの話だ。

(草間)最後まで聞いてください。

物証は
じっくり丹念に調べればいい。

それは わかります。

しかし 今の世の中は 昔のように
のんびり動いちゃいないんです。

だから 一般市民の脳裏に

この三億円という事件を 強く
焼き付けておかなきゃならない

そのために これが必要なんです!

今の世の中だあ?

学者みてえなこと
ぬかしてんじゃねえよ!

いいか?
時代が どんなに変わってもな

事件を起こしてるのは
人間なんだよ!

だから
その人間が変わったんですよ!

吉展ちゃん事件の犯人は
犯行直後に金を使っていました。

だが このホシは

半年経過した今でも
金を使った形跡がない。

明白に事案が違うんです!

(草間)先輩。

本件は 200人を動かしている
組織捜査なんです。

混乱を招く事態だけは
避けてください。

♬~

(尾藤)他の意見は?

待て この野郎!

逃がさねえぞ おい!
逃がさねえぞ! おい!

あなた…。
逃がさねえぞ コラ!

あー!
逃がさねえぞ コラ! おい!

(利恵)お父さん! お父さん!
(つね)あなた!

お父さん
お父さん…。

あなた…。

あなた あなた!

手帳… 手帳!

いってらっしゃい。

(猫の鳴き声)

(猫の鳴き声)

(鳴き声)

どうした?

♬~

(平塚の声)まだ何かやれる。
そう信じるしかなかった。

♬~

(平塚の声)その後も

俺は俺のやり方を貫いて
ことごとく本部と対立した。

本部の大多数は
複数犯という説をあげていたが

俺は 単独犯という持論を
曲げなかった。

♬~

(平塚の声)デカの勘と現場百回。

何度となく 強奪現場や
ホシが車乗り換えた周辺に出向き

残された足跡や
遺留品を検証した結果

単独でもヤマは踏めると 俺なりに
確証をつかんでの主張だった。

(平塚の声)だが 捜査本部は

単独犯説と複数犯説の
真っ二つに割れ

絞りきれなかった。

なあ 西。

西…。

(平塚の声)
何かが変わっちまった。

それは 草間が俺に言ったとおりの
結果だったのかもしれねえ。

八兵衛。

おー! お久しぶりです!
どうぞ どうぞ!

元気そうじゃないか。
はい! どうぞ。

いや 下の娘がな
2人目を産んだんで

その見舞いがてら
寄らしてもらった。

ああ 下のお嬢さんは
もう 2人目ですかあ…。

都合… 5匹か。
立派な じいさんだ。

ん。
あっ すいません。 いただきます。

うちなんて まだまだですよ。
ハハハハッ。

ああ そうですか そうですか…。

いっときより随分 減ったな。

はあ。 200人いたんですが
今… 45人かな? ハハッ。

はあ…。
苦労が絶えんな。

事件が
世の中の映し鏡とするなら

奇妙な時代になったもんだ。
(電話)

(西脇忠一)
係長 お電話です。

なんだよ…。 どっからだ?

小原保のことで…。

もしもし お電話 代わりました。
平塚です。

「宮城刑務所で
看守をしております

山岸と申します」
どうも。

「小原保のことで お電話を
入れさせていただきました」

「午前7時20分
小原保の刑が執行されました」

「小原から平塚警部に
伝言を授かっております」

「私は 真人間になって
死んでいきます

そう伝えてくださいと」

「それから 小原は
こうも申しておりました」

「茄子の漬物
おいしゅうございましたと」

♬~

(平塚の声)小原保は

38歳1カ月の生涯を
こうして閉じていった。

♬~

♬~

(平塚の声)
小原の死刑執行の翌年

俺は 三億円事件の指揮官を
命じられた。

でも 本部は縮小の一途をたどり

手元には
18人しか残ってなかった。

(風の音)

(平塚の声)霧の中を
さまようように 月日が経った。

そして…。

(アナウンサー)「今日 午後0時45分過ぎ

東京 丸の内にある
三菱重工本社ビルの玄関付近にて

爆発が発生しました」

「当ビル1階部分にいた
三菱重工社員など数名が負傷し

また 爆発に伴う爆風で
現場周辺にある

ビルの窓ガラスやコンクリート
ビル内部や路上に吹き飛び

通行人を含んで
多くの死傷者を出しました」

「警視庁からの発表によりますと
死者は6名出ており…」

(草間)そうですか…。

三億円の後釜は
中島警部に決まったらしいぞ。

八兵衛も
ついにケツを洗われるか。

時効の時の記者会見に

どの面下げて
出られるっていうんだ。

結局 逃げたんだよ 八兵衛は。

(草間)お前たちに何がわかる。

お前らに何がわかるってんだ!
馬鹿野郎!

三億円というのは
彼にとって不幸な事件でした。

平塚八兵衛という
希代のデカですら

太刀打ちできなかったんです。

彼はもう 自分のやり方が
通用しないことを

どこかで悟ったんでしょう。

ですから
時効9カ月前に自らを辞し

新しい誰かに

ヤマを洗い直してほしいと
願ったんだと思います。

(草間)お辞めになった真相は
僕には わかりません。

ただ 今はっきり言えることは

組織に逆らえば すぐに飛ばされる
世の中にあって

平塚さんを
最後まで捜査一課に置き続けた

警視庁を誇りに思います。

そして 平塚さんのようなデカは
二度と現れない。

(草間)それだけです。

いろいろと
言われていますが

寝ても覚めても
プロだったのが

平塚八兵衛という男です。

141件にも上る
重大な事案に関わったことが

それを物語っています。

しかし…

時代が変わった。

ありがとう。

ご苦労さまでした。

気をつけ!

敬礼!

おかえりなさい。

(鳥の鳴き声)

あれが 小原ん家の…。

保は 横の土盛りの下で
眠ってるでやんす。

ありがとうございました。

そうか…。

母ちゃんと一緒に
入れてもらえなかったんだな…。

悪かったなあ。

すぐ来てやれなくて
悪かったなあ…。

よく頑張った…。

悪かったな…。

(すすり泣き)

(すすり泣き)

♬~

♬~