ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

W県警の悲劇 第1話 芦名星、佐藤仁美、正名僕蔵、大石吾朗… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第1話 許さない女』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

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  20. 可能性

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土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第1話 許さない女』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[新]土曜ドラマ9「W県警の悲劇」第1話 許さない女[字]

警察の中の警察、監察官・松永菜穂子(芦名星)は洞察力や観察力を駆使し様々な事件を解決。8人の女刑事が絡む事件に遭遇、女たちはみんな秘め事を抱え…。【4K制作】

詳細情報
番組内容
W県警下の警察内に、犯罪組織と繋がり内部情報を流す裏切り者「ネズミ」がいるとの情報があった。菜穂子(芦名星)はその裏切り者を見つけ出すべく、“警察官の鑑”と呼ばれる優秀な刑事に特別任務を与える。しかし、その刑事は死体となって発見された。署内の裏切り者・ネズミの犯行と思われた。そこで署内最高意思決定機関である“円卓会議”から監察官・松永菜穂子に下った命令はネズミを見つけ出し極秘裏に処理すること。
内容つづき
菜穂子は、事件の真相に迫ろうと殺された刑事の娘である所轄の女刑事・熊倉清(佐藤仁美)から話を聞く。更には周辺から資料・情報を集め事件の真相のある仮説を立てる。
娘の清からの重要な情報をもとに真相に至ったと思った菜穂子であるが、真実は驚愕の展開を見せる…。
出演者
松永菜穂子(W県警・警務部監察官・警視)
芦名星
W県警「円卓会議」メンバー
正名僕蔵大石吾朗、松澤一之、大河内浩、阪田マサノブ
谷口吉郎(鳴見署組織犯罪対策課)
忍成修吾
熊倉哲(所轄組織犯罪課)
螢雪次朗
<ゲスト>
熊倉清(W県・鳴見署・巡査部長)
…佐藤仁美
原作脚本
【原作】
葉真中顕
『W県警の悲劇』(徳間書店

【脚本】
泉澤陽子
監督・演出
河原瑶
音楽
【音楽】
松本淳一

【主題歌】
『鑑』安藤裕子
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/w-kenkei/

【番組Twitter
@BS7ch_wkenkei
番組概要
男尊女卑の傾向が強いW県警。そんな県警で初の女性警視となった監察官・松永菜穂子が、毎回強力な女性警察官と対峙する。事件解決の過程で、不倫やセクハラなどの不祥事、隠蔽や揉み消しなど、清濁併せ呑む局面を目の当たりにする。秘めごとや罪と罰といった人間の心の奥深いところと絡み合い、イヤミスとしても女のバトルとしても、大人の鑑賞に堪えうる極上のドラマ。アッと驚くどんでん返しのラストを見逃すな!

 

 


《そうだ あの洞だ。

もし 父の死が
事故でも他殺でもなく

自殺なのだとしたら

あそこに何か…》

お父さん…。

お父さん!

せっちゃん…。
谷口くん。

大丈夫?

どうして…。

どうして こんなことに。

事故なの?

まだわからない。

このあと 司法解剖
詳しく調べるはずだけど。

現場の捜査は 一課が
担当することになったみたい。

一課が?

じゃあ… 父は殺されたってこと?

いや 事件か事故かは
はっきり わからないみたい。

ただ 俺たち組織犯罪対策課は

どうしても恨まれたり

狙われたりすることがあるから。

ねぇ せっちゃん。

頼みがあるんだけど。

この先 せっちゃんは
熊倉さんの肉親として

いろんなことを
聞かれると思うんだ。

もし 捜査の内容がわかったら

俺にも教えてくれないかな?

越権行為かもしれないけど

どうして熊倉さんが死んだのか

俺も真相を知りたいんだ。

熊倉さんは 俺にとっても

父親みたいな人だったから。

わかった。

(松永)警察官の約90%が男性。

特に我が県警は
女性の進出が遅れています。

私も昇進試験のとき
言われたことがあります。

「女が偉くなってどうする。
さっさと結婚でもしろ」って。

余計なお世話です。

現場に出れば
女性だからという理由で

つらい思いをすることも
あると思います。

でも きっと状況は変わる。
私がその道を作ります。

だから皆さんには
その道を広げてほしいんです。

かっこいいな~ 松永さん。
ね~。

県警初の女性警視か…。

《正しいことと
間違っていることとの間には

はっきりとした境界線が
あるわけじゃない。

人によって
正しさの基準は違うから。

例えば 育った環境や年齢
そして性別によって。

男たちが絶対的な権力を握る
この警察組織の中では

女たちの正しさは黙殺され

男たちにとっての正しさが
優先される》

(バイブ音)

はい 松永です。

失礼します。

警務部所属
監察官 松永菜穂子です。

いや~ 松永くん。

面倒なことになりましたね。

申し訳ありません。

申し訳ないで済むんなら
警察はいらない。

(笑い声)

日頃 警察官の不祥事に
目を光らせて

警察の警察と呼ばれる
監察官のくせに 何やってんだ。

しかし
松永くんの責任でもないだろう。

そう責めたもんじゃあるまい。

《この 通称 「円卓会議」こそが

県警における最高意思決定機関。

この場で話し合われ
決定されたことが そのまま

県警本部の会議で決定され
本部長は それに決済の印を押す。

この円卓につけるのは
警視のひとつ上の階級

警視正以上からと決まっている》

そもそも 熊倉警部が死んだのは

例の件に関係あんのかね?

ないわけないじゃないか。
ですよね。

《私のせいで 熊倉警部は
死んだのだろうか?》

ねずみですか?
ええ。

所轄署で逮捕された
暴力団員の男が

口を滑らせたんです。

綺龍会の柏木という若頭が

特殊犯罪対策課の刑事から
捜査情報を買ってるって。

それで 自分に何をしろと?

熊倉警部には
協力者になってほしいんです。

ねずみが誰なのかを探る
極秘任務です

《その2か月後 まず 綺龍会の
柏木の死体が見つかり

その直後 熊倉警部も

三屋岳の崖の下で
死んでいるのが発見された》

やはり 柏木も熊倉さんも

ねずみに やられたんですかね?

そう考えるのが
一番しっくりくるな。

熊倉さんが情報漏えいを
調べていると悟ったねずみは

身の危険を覚え
証拠隠滅のためにまず柏木を殺害。

続けて熊倉さんを殺した
そういうところですかね。

熊倉くんが身内にやられた
なんて言うんなら

捨て置くわけにはいかない。

事実を明かすべきだ。

でも こんなこと公表したら
大変なことになりますよ。

下手すると 私らの首も危ない。

なんとか事故ってことで
片づけられないんですかね?

無理だ もう腹をくくって

おおっぴらに
ねずみを捜すしかない。

あの…。

今週いっぱい
時間をいただけないでしょうか?

私に熊倉警部の死の真相と
ねずみの正体を探らせてください。

それはつまり 君が自らの手で

責任を取りたい
ということですか?

はい。

《これは 賭けだ。

私はいずれ警視正となり
円卓会議始まって以来 初の

女性正式メンバーになる。

そのために これは必要な賭け。

私は 上にいく》

どうぞ。

失礼します。

熊倉清さんですね。

はい。

どうぞ。

失礼します。

あの… 私の顔に
何かついてますか?

あっ ごめんなさい。

やっぱり似てますね お父様に。

はい。

部署は違いますが
あなたのお父様 熊倉警部は

とても すばらしい警察官でした
本当に残念です。

じゃあ 早速ですが
本題に入らせてもらいます。

この1年ほどで 熊倉警部から

何か特別な連絡は
なかったですか?

特には。

連休が取れたときには
実家に帰ったりしましたけど。

そのときの熊倉警部の様子は?

はい 別段 変わったところは
なかったと思います。

では そういったときに
熊倉警部が

自分の仕事の話をすることは
ありませんでしたか?

自分のって 父のですか?

そうです。

それは ありませんでした。

向こうが こっちに
「最近はどうなんだ?」って

聞かれることはありましたけど。

なるほど。

《極秘任務のことは
言ってないか》

わかっていると思いますが
今 捜査本部では

熊倉警部の死が事故だったのか
それとも事件だったのか

捜査を進めています。

つまり 遺体の状況から
事故なのか 事件なのか

判断できないってことですね。

ええ。

このまま 何も見つからなければ

事故ということに
なるんでしょうか?

まだ 何とも。

熊倉警部が発見された
三屋岳は

ご実家から近いそうですね。

はい。
行ったことは?

子どものころに何度か。

父は登山が趣味で
登り慣れていたと思います。

《そこで事故に遭うのは
不自然か》

少し気分転換しましょうか。

ハイビスカスティーとイチゴです。

どちらもビタミンCが豊富だから

疲労回復や精神が安定する
効果があるんです。

よかったらどうぞ。

赤いものが お好きなんですか?

すみません。

忘れないようにしてるんです。
えっ?

自分が女であることを。

犯罪の被害者になるのは
力の弱い人。

子どもやお年寄り それから女性。

女だからこそ 被害者の
痛みがわかるし 恐怖がわかる。

被害者に寄り添えるんです。

これからの時代 もっともっと
女性警察官が増えるべきなんです。

変わりませんね。

えっ?

何年か前に 女性警察官限定の

特別講義の講師として
来られたとき

今と同じように
凛とされていたので。

熊倉さんのことは
よく覚えています。

有名でしたから
あの熊倉警部の娘だって。

警察官の鑑って呼ばれる人
他にいません。

だから私も…。

いえ… おいしいですよ。

《だから私も
熊倉警部に協力を頼んだ》

どうして自分に?

あなたが警察官の鑑だから。

組織犯罪対策課の中で
一番 信頼できると思いました

《私のせいで
父親が死んだと知ったら

どう思うんだろう?》

どういう
お父さんだったんですか?

街を歩くと お年寄りや子どもに
必ず挨拶をして

いつも持ってるコンビニの袋に
落ちているゴミを拾って歩くんです。

警察官だからなの?
何がだ?

ゴミ拾ったり
おばあさんに声かけたり。

車 来てないのに信号 守ったり。

そういう正しいことするのって
警察官だからなの?

それは関係ないな。

父さんは
やりたいようにしてるだけだよ。

そう…。

父さんはな
警察官であるより前に

一人の人間として 常に
正しくありたいと思ってる

驚きました。

大の大人が こんなこと
真面目に言い切るなんてって。

でも そのとき気付いたんです。

私は父を尊敬してるって。

あのときから いつか

父と同じ警察官になりたいって
思うようになりました。

いいお父さんですね 羨ましい。

あっ 誰か他に頼れる人は
いるんですか? 例えば恋人とか。

えっ?

あっ 別に
調書に書くわけじゃないです。

個人的興味というか あの女子トーク

って私の柄じゃないかも
しれないですけど。

います。

へ~ どういう人ですか?

警察の人?

えっと…。
同業者には言いづらいですよね。

すみません。

《否定しない》

その人とは 会えてますか?

警察官は 休みが不規則ですから。
はい。

そうですか よかった。

熊倉警部がいなくなった日は
非番だったんですよね?

はい。 ホントは 彼と映画を
見に行く予定だったんですけど

彼に法事が入っちゃって。

でも あんなことになるなら

実家で父と一緒に
過ごせばよかった。

ご自分を責めないでください。

今日は
これで終わりにしましょう。

また何かあったら お呼びします。

わかりました 失礼します。

どうかしました?
あっ いいえ。

ゴミ箱に何か?
すみません。

あのワイシャツ まだ新しそうなのに
捨てるのかな? って。

シミがついたんです 小籠包の。

でも あのくらいのシミなら
洗えば落ちると思います。

そうですね でも いいんです。

たとえ綺麗に落ちたとしても

シミがつく前には 戻らない。

私の記憶の中には
一度シミがついた服だという

記憶が残ってしまうから。

こんなこと言ってるから
近寄りがたいって

思われちゃうんですよね。
そんなこと…。

じゃあ また。
はい。

失礼します。

(扉が閉まる音)

《恋人はおそらく熊倉警部の部下。

つまり 組織犯罪対策課の刑事
谷口吉郎だろう》

《組織犯罪対策課の中で
彼だけが唯一

当日のアリバイがない。

恋人の熊倉清と一緒にいた
わけでも ないとなると

やっぱり 彼がねずみ?》

会う前は
凛として かっこいいけど

厳しい人なんだろうなって
思ってたの。

でも会ってみたら
意外と優しくて

すてきな人だなって。

食べる?
ううん。

俺は あの人 やっぱり怖いかな。

それで 熊倉さんの件
なんか 言ってた?

事件か事故か 判断ついたって?

今のところ 父が殺された証拠は

見つかってないって。

そうか。

事故なのかな。

その可能性は低くはないと思う。

そういえば 父がいなくなった日

谷口くん 親戚の法事に
行ってたんだよね?

ああ うん そうだね。

そろそろ戻ろうかな。

これから捜査会議なんだ。

生意気なことを言うな!

でも…。
女には絶対に無理だ!

何が絶対よ。

絶対なんてこと この世には…。

もしかして…。

(ドアをノックする音)

どうぞ。

失礼します。

いらっしゃい どうぞ。

はい。

この前より
顔色がいいみたいですね。

そうですか?

少しは落ち着きましたか?

はい 走ることにしたんです 毎日。

そのあと いちごを食べて。
いちご?

はい この前 松永警視に
ごちそうになってから

私も いちごを
たくさん食べようと思って。

そうですか。

すみません
なんか まねしちゃって。

かまいませんよ。

《あなたの恋人は裏切り者よ》

《でも ねずみじゃない

あのあと 谷口と親しい
同僚の刑事にあたったところ

熊倉警部が失踪した日

谷口は熊倉清とは別の女と
会っていたことがわかった。

つまり 浮気》

《悪いけど あなたには黙ってる。

監察官も民事不介入なの。

重要なのは
谷口が熊倉警部の死に

関わっていないということ。
でも…》

(せき)

すみません!
大丈夫?

やけどしなかったですか?

《重要なのは
谷口が熊倉警部の死に

関わっていないということ。

でも 振り出しに戻ってしまった》

 

《この世には絶対なんかない。

そう考えたとき
私は ある仮説に行き当たった》

 

《でも証拠は何もない》

あの…。

あっ ごめんなさい。
大丈夫ですか?

はい それより せっかくのお茶…。
気にしないでください。

もう一度 入れますね。
すみません。

熊倉警部のことなんですけど。
はい。

私は 事故でも事件でもない

もう一つの可能性があると
思っているんです。

え?

それは 自殺。

私は あなたのお父さんは

自殺したんじゃないかと
思っています。

そんな まさか…。

父に限って
自殺するはず ありません。

父は自殺なんて絶対にしません!

この世には絶対なんかない。

でも…。

つまり 娘のあなたから見て

熊倉警部は 自殺するような人には
思えなかったし

その動機の心当たりもない…
ということですか?

そうです。

《熊倉警部が
自殺したのだとしたら

唯一の肉親である娘には

何かシグナルを発していても
おかしくないと思ったんだけど》

どうぞ。
すみません。

じゃあ
どんなことでも かまいません。

熊倉警部が亡くなっていた山
三屋岳について

何か
思い当たることはないですか?

三屋岳ですか?

子どものころ 行ったことがあると
言っていましたよね?

 

あっ…。
なんですか?

ちょっと 思い出したことが
あるんですけど

ずっと昔のことなので
たぶん関係ないと思います。

関係なくてもいいんです。

どんなことでもいいから
話してください。

はい。

私が12歳の誕生日を
迎えたあとのことです。

父が
「誕生日プレゼントだ」って言って

私をハイキングに連れて行ったんです。

 

ここって大岩杉だよね。
おう。

案内板にも
行き方 書いてあったし

秘密でも なんでもないじゃん。

木の裏側をのぞいてごらん

洞があったんです。

ウロ?
えっと

木の幹とか根元に空く穴…。
あ~ 洞!

木の洞ですね。
はい。

これぐらいの。

 

その箱の中身は
私が欲しかったゲームソフトでした。

なるほど それが本当の
誕生日プレゼントだったんですね。

はい。

あっ。
どうかしました?

いえ なんでもありません。

えっと… そういう思い出が
三屋岳にはあるんですけど

やっぱり 今回のこととは
関係ないですよね?

そうですね。

すみません お役に立てなくて。

気にしないでください。

協力していただいて
ありがとうございました。

はい。

じゃあ 失礼します。

《よかった》

その箱の中身は
私が欲しかったゲームソフトでした。

なるほど それが

本当の
誕生日プレゼントだったんですね。

《それだ》
はい。

《もし 娘に宛てた遺書を残すなら
その場所だ》

どうかしました?

いえ なんでもありません。

《もしかして 彼女も気付いた?》

やっぱり 今回のこととは
関係ないですよね?

そうですね。

《先に回収しなきゃ》

《熊倉清は 今日は夜までの勤務。

3日先まで非番はない。

もし 彼女が
確認に行くとしても3日後だ》

(熊倉)「清へ お前なら きっと
この場所に

気づいてくれると信じて

私の秘密
ここに書き記しておく」。

《やっぱり
ねずみは熊倉警部だった》

《5年ほど前から
熊倉警部はギャンブルにはまり

裏カジノへと通うようになった。

やがて ちょっとした額の借金を
作ってしまい

そこで知り合った
綺龍会の柏木に

捜査情報を売るようになった》

 

《そんな中 よりによって
情報漏えいを

調べる役目を任された。

我ながら まぬけだ。

でも 円卓会議でも
誰も熊倉警部を疑わなかった》

《ただ…。

彼は
根っからの悪人じゃなかった》

私は… もう

あんたに情報を流すのを
やめようと思う。

は? 何 言ってんだよ。

もう 限界だ。

すべて監察官に話す。
おい!

そんなことしたら
俺たち おしまいだぞ!

おしまいだよ!
おしまいなんだよ!

離せよ!

「もう どうしたらいいのか
わからない

責任の取りようもない。

自らの命であがなうといえば

聞こえがいいかもしれないが

要は逃げるんだ」。

「清 きっと 君は
こんな私に幻滅するだろう。

すまない。 私は所詮
その程度の男だったんだ」。

《もし 熊倉清がこれを読んだら
どう思うだろう?

やっぱり 幻滅する?》

《でも そのもしもは

たぶん起こらない》

あの熊倉くんが まさかな。

彼も人の子だった
ということでしょう。

ま 図らずも
ねずみは駆除されたわけだ。

で どうするの これ?

こんなもの
表に出せるわけないだろう。

そうだな~ 出したところで
誰も得しないだろう。

娘も こんな遺書
読みたくないと思うよ。

そう そう そう…。

むしろ なかったことにするのが
優しさですよ。

《自分たちに都合のいい
理屈ばかり》

じゃあ 事故死ってことで
片をつけますか。

そうするしかないでしょう。

木殺しは
迷宮入りすることになるが

犯人が警察官でした

っていうよりは
よっぽど ましだ。

橋爪さん それでいいですよね?

まぁ 仕方ないな。

松永くん
あなた 命拾いしましたね。

《遺書を見つけたときから

こうなることは わかっていた。

この円卓会議では
真実とは暴くものではなく

コントロールするものだ》

じゃあ 一件落着の祝いに
食事を楽しみますか。

あっ 君は もう帰っていいよ。

失礼します。

(笑い声)

《今はまだ
濁った水でも飲み干す段階だ。

今回のことは大きな実績になる。

遠くない将来
あの席に座ってみせる》

(笑い声)

《そして この腐った県警を
私が改革する》

《よかった 何もない。

つまり 松永さんが あの遺書を

持って行ったってことだよね?》

《私が偽装した お父さんの遺書》

《きっかけは
ちょっとしたイタズラ心だった。

署でサイバー犯罪についての
講習会が行われたあと

軽い気持ちで
父のウェブメールのパスワードに

いくつか思いつく 英語と数字の
組み合わせを入れてみた。

すると…》

入れちゃった…。

もう お父さん
こんなパスワードじゃ危ないよ

《父は 柏木という
暴力団員と通じていた》

《父は 自分の行動に
まったく罪の意識がなく

松永さんからの極秘任務のことも
柏木に知らせ

泥棒に泥棒を捜させる監察官を

一緒にあざ笑っていた》

うそだ うそだよ…。

こんなのお父さんじゃない…

《本当の父は
警察官の鑑なんかじゃない。

警察官… いや 人間のクズだ》

《なかったことにしよう》

《私以外の誰かにバレる前に

全部なかったことにする。

それが…。

何より父のためになる》

《そうだ あの洞だ。

もし父の死が
事故でも他殺でもなく

自殺なのだとしたら。

あそこに何か…。

例えば 遺書のようなものを
残してるかもしれない》

《あとは どうやって情報部に
このことを知らせるか》

事故でも事件でもない。

もう一つの可能性が
あると思っているんです。

えっ?
それは 自殺。

私は あなたのお父さんは

自殺したんじゃないかと
思っています。

まさか そんな。

父に限って
自殺するはずありません。

父は 自殺なんて
絶対にしません!

《だって 私が殺したんだから》

熊倉警部が亡くなっていた山
三屋岳について

何か思い当たることは
ないですか?

《きた…》

三屋岳ですか?

子どものころ 行ったことがあると
言ってましたよね?

《今 思いついたように

それでいて ちょっと焦らして》

あっ…。
何ですか?

ちょっと思い出したことが
あったんですけど

ずっと昔のことなので
たぶん関係ないと思います。

関係なくてもいいんです。

どんなことでもいいから
話してください。

はい えっと…。

《人は 自分で発見した真実を
強く信じる》

《これでお父さんは
永遠に警察官の鑑でいられる。

私はずっと
お父さんを尊敬していられる。

あっ そっか。

信じてる人に裏切られたら
こうすればいいんだ》

《熊倉警部の死に関する
捜査は打ち切られ

非番中に趣味の山登りに
興じていたときの

事故死として処理された。

ほぼ同時期に遺体が発見された
綺龍会の若頭殺人事件は

有力な手がかりがなく
迷宮入りが濃厚となっている。

末端の捜査員や
マスコミ関係者の中に

この2つの男の死を
つなげて考える者はいない》

《隠蔽は 成功した》

お疲れさまです。

お父様の件
事故と断定されたようですね。

はい。

お手数おかけしました。

私の父も 警察官だったんです。

えっ?
熊倉警部とは違って

家庭を顧みない父で
警察官になることも

ひどく反対されました。

何年も前に
病気で亡くなったんですけど。

そうだったんですね。

だから 熊倉さんのことを
羨ましいと言ったのは 本当です。

亡くなったのは
とても残念なことですけど。

今でも お父様のことを
尊敬されてるんですよね?

はい 自慢の父です。

きれいな色ですね。

あぁ これ。

地赤サンゴですよね?

赤い色は 女たちが流した
血の色でもあると思ってます。

えっ?

私が今 この立場にいられるのも

私より上の世代の女性たちが
たくさん傷ついて

心に傷を負いながらも
戦ってくれたからです。

それを忘れないように。

私も後輩たちのために
戦わなきゃって。

松永警視は 私の目標です。

女性警察官の鑑だと思います。

そうなれると いいんですけど。
もうなってます。

ありがとうございます それじゃ。

はい。

《正しさとは何か。

警察官の鑑とまで言われた
熊倉警部でさえ

道を踏み外してしまった。

誰にでも
道を踏み外す可能性はある。

でも 私は そうならない。

泥の中から 美しい花を咲かせる
睡蓮のように

泥の中にいても
決して泥には染まらない》