ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

偽装不倫 第1話 杏、宮沢氷魚、瀬戸利樹、MEGUMI、田中道子… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『偽装不倫#01』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 鐘子
  2. 結婚
  3. 大丈夫
  4. 賢治
  5. 旦那
  6. 博多
  7. 不倫
  8. 自分
  9. 名前
  10. ダメ
  11. ホント
  12. 指輪
  13. イケメン
  14. 葉子
  15. 婚活
  16. 日本
  17. 旅行
  18. ナンパ
  19. 一緒
  20. 仕事

f:id:dramalog:20190711080207p:plain

『偽装不倫#01』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[新]偽装不倫#01[解][字][デ]

原作・東村アキコ、主演・杏!32歳・独身・彼氏なしの主人公が、つい「既婚者」だと嘘をついてしまったことから始まる、ちょっとこじれた大人のピュア?ラブストーリー!

詳細情報
出演者
杏、宮沢氷魚瀬戸利樹、MEGUMI、田中道子、夏子、伊沢弘、朝加真由美谷原章介仲間由紀恵
宮地雅子、中村昌也
番組内容
32歳・独身・彼氏なしの鐘子(杏)は、成果の出ない婚活をやめ「婚活さよならパーティー」と名付けた博多への一人旅に向かう。だが、姉の葉子(仲間由紀恵)から借りた服のポケットになぜか結婚指輪が入っていることに気づく。機内でその指輪を落としてしまい慌てる鐘子。拾ってくれたのは年下のイケメン・丈(宮沢氷魚)だった。動揺した鐘子は、つい既婚者のフリをしてしまう!たったひとつの嘘から、本物の恋が始まる…!!
監督・演出
【演出】鈴木勇馬
原作・脚本
【原作】「偽装不倫」東村アキコ(YLAB JAPAN)
【脚本】衛藤凛
音楽
【音楽】菅野祐悟
【主題歌】「us」milet(Sony Music Labels)
制作
【プロデューサー】加藤正俊、森雅弘、岡田和則(光和インターナショナル)、武井哲(光和インターナショナル)
【製作著作】日本テレビ
【制作協力】光和インターナショナル

 

 


(濱 鐘子)
《婚活3年 頑張ってみたけど

もう やめたい》

(街頭ビジョン)
申し訳ございませんでした。

《今日もテレビでは
有名女優の不倫がバレて大騒ぎ》

(社員) 戻りました。

《私は独身だから 気楽に
そのニュースを見てるけど

既婚者の人は
内心ひやひやしてるはず》

《だって ステキな人は
みんな不倫してるんでしょ?》

(まさ子) えっ! 鐘子 鐘子…!

(まさ子) 聞いた?
えっ?

課長と大川さん。

ありがとうございました。
じゃ 引き続き よろしく。

ダブル不倫だって…。

(課長) あぁ 大川さん。
(大川) はい。

土曜日の出張の件も頼みます。
手配しておきます。

《じゃあ
結婚なんて意味なくない?》

《永遠の愛を誓う指輪を着けて

それに縛られながら
こそこそ恋をする》

《私は いらないかな》

《指輪も 秘密の恋も》

終わった~。

今日で派遣契約 満了。

1年間 お世話になりました。

(まさ子) いやぁ…
またしても1年きっかりか。

今回は決めたかったのにな~
直接雇用。

鐘子は明日からどうする?

あぁ… 私

やめよっかなぁ~。

何を?

婚活。

《東京は おひとり様に優しい》

《ラーメンだって
女一人で食べられるし

最近じゃ 女の一人焼肉だって

珍しい光景じゃ
なくなって来たし》

一人カラオケだって
全然 平気》

♪~

♪~ 天城越え

♬~

♬~

(吉沢葉子)
で また おひとり様旅行?

平日の昼間っから 女が一人で

地酒 飲みながら屋台ハシゴなんて
白い目で見られるわよ?

心配性だなぁ お姉ちゃんは。

大丈夫だよ 観光客なんだから!

鐘子 仕事 辞めたんだって?

それで また旅行だなんて
お母さん あきれてたわよ。

辞めたんじゃないよ。

派遣の契約終了
もともと1年の契約だったの!

それに 自分でためたお金で
旅行して何が悪いのかな?

私は お姉ちゃんと違って
気楽で寂しい独身なの!

恋人もいないし モテないし

旅行しか 人生の楽しみが
ないんだから ほっといてよね~。

ひっち! ほっち!
あんたねぇ…!

もう32なんだからね!

そろそろ
本腰入れて婚活しなさいよ!

北陸… 北陸の服が…。

あぁ もう!

29歳からの3年間
さんっざん やって

全っ然 結果が出なかったの
知ってるよね?

合コン 街コン 知人の紹介

お見合いパーティー
相席居酒屋にマッチングアプリ …。

しまいには お姉ちゃんの命令で
テレビのお見合いコーナーにも

応募したけど
書類選考で落ちたじゃん!

あれは あんたが備考欄に
「サングラス掛けて参加希望」

…って書いたからでしょ!
いるか! そんな奴!

だって だって 結婚したい したい
って がっついてる姿

全国ネットで さらされるなんて
耐えらんないもん!

お姉ちゃんは いいわよ
いい大学入って いい会社入って

そこで 年収1000万の商社マン
つかまえて結婚してさ。

《5歳年上のお姉ちゃんには

子供の頃から何ひとつ
勝てたことがない》

《勉強もスポーツも
些細な きょうだいゲンカすら》

《でも
地味で堅物のお姉ちゃんより

結婚だけは 私のほうが
早くできると思っていたのに…》

私 結婚することにしたから。

(濱 みき子) えっ!
(濱 幸一) えっ?

はじめまして
吉沢賢治と申します。

(みき子) 母の みき子です。

イ… イケメンだ。

全く 男っ気がないと思ってた
お姉ちゃんが

いきなり イケメンの結婚相手
つれて来た!

結納の品でございます。

幾久しく お納めください。

(教会の鐘の音)

(みき子) ほら 丸が正解じゃない。

こ これが…

結婚によって 人生が動いた女の
スピード感…。

自分でも言っている意味が
よく分かんないけど

人生が動いた女の スピード感…。

あっという間に
お父さんとお母さん

言いくるめて 家を二世帯住宅に
建て替えさせてさ

家賃ゼロの
悠々自適なセレブ妻生活じゃん!

失礼ね! 光熱費は払ってるわよ。

っていうか あんた… あんたよ!

光熱費どころか 家賃だって
一銭だって払ってないじゃない!

このパラサイトシングル!
はっ! 何とでも言って!

派遣のパラシンは 今や日本に
推定100万人だからね!

パラシン… 開き直ったわね。
あっ お姉ちゃん。

そういえばさ この間 買ってた
マキシワンピ貸して あの黄色いやつ。

旅行以外で着なさそうな
あの高そうなやつ~。

えっ! ヤダ~
あんた 汚しそうだもん。

お土産 いっぱい
買って来てあげるから。

福岡だよ 博多だよ
おいしいもん いっぱいあるよ。

ラーメン モツ鍋 明太子!

うぅ…。

(みき子) どう?

あぁ これ
フィルター外れてるだけですね。

全然 大丈夫ですよ。
さすが賢治さん。

もう うちのお父さん
腰 悪くしてから

こんなの 全然ダメでしょう?

もう 賢治さんがいてくれて
ホントに助かるわ。

普段 お世話になりっ放しですから
これぐらいは。

(みき子) 飲んでね。
あぁ すみません。

ほらほら 二世帯住宅なんだから
今すぐ取って来てよ。

あ~ こういう時
よかったと思うわ 二世帯。

この 二世帯パラサイト!
姉のクローゼット当てにして…。

あぁ 鐘子ちゃん。

明日から博多旅行でしょ。
あっ はい。

ちょっと待って。

(賢治) はい これ。

博多出身の同僚に
おいしい お店 聞いといたから。

え~ お義兄さん 超優しい。

ありがと~う。
いやいや。

だから 一人で食べ歩きなんて
恥ずかしいってば!

えっ そうなの?
最近じゃ そんなことないでしょ。

そうだよ お姉ちゃんって
ホント頭 固いんだから。

お店の人だって 観光客が
一人で食べに来たんだな

…って思うだけだよ。
ハハっ じゃあ

ナンパされちゃうかもね。
え~ ナンパ?

ハハ… 大丈夫
ナンパなんてされないよ。

2人とも この数年 私の婚活
見て来て分かったでしょ。

私は 絶望的に…

男にモテない!

3年間の婚活を振り返り
自分で考察した

私がモテない理由

その1!

俺さ 毎週末
バーベキューやってて

今度 一緒に行こうよ
行きた~い! ねっ?

あ~ いや 私 あの…

お肉は
お店で食べたいんですよね

わざわざ 暑かったり
寒かったりする所で

焦っげ焦げのお肉 食べようとか
全く思わな…

うっ!
あぁ…

アハハ…

その2!

モテファッションが
とことん似合わない

…から 着られない。

(司会)男性番号 10番の方!

そして 女性番号 じゅ~…

いち番の方!

おめでとうございま~す!

ハァ…。

その3!

故に…。

あ~

大丈夫。

そういう女性を好む男も

この広い世界のどこかには
必ずいるって。

アハハ…。

いるには いるかもしれないが

婚活市場には なかなか
いないんだよなぁ これが。

でも もういいの!

博多でモツ鍋 食べて

ラーメン食べて 地酒 飲んで

一人で
婚活さよならパーティーだ!

(女) 私があげたやつじゃない?
(男) つけてるよ。

めっちゃ うれしい。
(男) 似合ってる?

(女) サングラスないほうが
カッコいいよ。

(男) ちょっと待って待って…。
(女) 取って取って 顔見せて。

(男)まぶしいし恥ずかしいから…。
(女)ほら カッコい~い。

(グランドスタッフ) お客様
おひとり様でございますか?

おひとり様でございます。

では こちらの列へどうぞ。

あっ… おひとり様で~す。

(検査係員) ポケットの中の
小銭や鍵なども お出しください。

ん?

日付 入ってる。

これ お姉ちゃんの
結婚指輪じゃん。

何で お姉ちゃん
こんな大事な物 ポケットに…。

どうしよう? どこしまっとけば
なくさないかな。

あっ あった。

よいしょ。

Oh, I'm sorry.
うぅ…。

あっ! 指輪! ない。

どこ行った!? どこ~!?

お客様
間もなく離陸いたしますので。

あっ… ちょっと待ってください
指輪が この下…。

これですか?
えっ?

(伴野 丈) これですか?

《イ… イケメン》

はい。
あっ…。

あぁ…。

頭 大丈夫ですか?

(乗務員) お客様 失礼します!

ごめんなさい。
えっ?

僕の荷物で頭… 痛いですか?

えっ? あっ あぁ いや…。

頭 打って
ちょっとボ~っとしちゃって。

本当に ごめんなさい。

あっ 指輪
また落とすといけないから。

えっ?

どっち?

えっ?

左。

左… です。

これで安心だ。

さぁ 離陸しますよ。

はい。

《…って
私 何で 今 嘘ついた~!?》

♬~

 

《一体 どうして
「左」と口走ってしまったのか?》

《若いイケメンを目の前にして

あわわって
焦ってしまったから?》

《いや違う!
頭 思いっ切り打ったせいで

脳細胞が正常な解答を
導き出さなかったからだ》

《いや しかし だからっつって

なぜ結婚してる女のふりをする
必要がある?》

《言えばいいじゃないか
「それ 姉の結婚指輪なんです

ポケットに入ってて アハハ」
って》

《なぜ それが言えない》

《いや だから それは
頭 打ったからだって…》

げっ…。

頭 ホントに大丈夫ですか?

あっ もう ちょっと私…
頭 おかしいんで…。

えっ どこか おかしいんですか?

どこって… もう もう…
いいんです いいんです。

ちょっといいですか?

《距離 近っ!》

あっ bump!
バ… バン?

すいません
何か冷やすものを下さい。

(乗務員) かしこまりました。

ふぅ…。

「bump」は 日本語だと…

「たんこぶ」 ハハっ。

そうだ たんこぶ。

あの 日本の方ですよね?

はい しばらく
海外で暮らしていたので

こういう日本語
久しぶりに使うのが うれしくて。

そうなのね 帰国子女。

《…って大人は言わない?
っていうか いくつだ?》

《25くらいか?》

僕 伴野 丈といいます。

あなたは?
え?

あなたの名前は?

《「あなたの名前は?」》

《そんなこと
久しぶりに言われた》

《初対面じゃ
当たり前のことなのに…》

《だって 婚活パーティーでは
誰も そんなこと言わなかった》

《自分のプロフィルカードを
渡せば

そこに名前が書いてあるから》

《誰も こんなふうに
聞かなかった》

《当たり前のことなのに…》

《胸が…》

《ヤ ヤバい…》

《何だ これ…》

あっ…。

結婚してる人に
名前 聞いちゃダメですよね。

あっ 違う それは…。

たんこぶの
おわびにと思ったけど

奥さんはダメですよね。

え? ダメって…。

奥さんは 食事に誘えませんから。

しょ… 食事?

僕 子供の頃は
博多に住んでいたんです。

だから 少しは詳しいです。
へぇ…。

東京からご旅行ですか?
ええ まぁ…。

もしかして 旦那さんが
博多にいらっしゃるとか?

だ… だだだだ…

旦那は えっと その…。

旅行なんですけど…。

あっ。

旦那が急に 仕事で
来られなくなってしまって。

なぜだ? なぜ また嘘をつく。

きっと これだ。

この たんこぶのせいで
脳が誤作動してるんだ。

(鏡の鐘子) あ~あ
せっかくのチャンスだったのに

見え 張っちゃって。
えっ!?

何? この使い古された手法…
これも頭を打ったせい?

そんなに
女の一人旅が恥ずかしい?

独身が恥ずかしい?
ちょっと自意識過剰じゃない?

いや 違う!
そんなんじゃ ない!

とっさに なぜか
「左」って言っちゃったの。

だって ほら
お姉ちゃんの結婚指輪だなんて

説明するのも あれだし…。
いやいや。

若い男にポ~っとなってしまった
自分が恥ずかしくて つい…

「あなたになんて
ポ~っとしてませんよ

だって私
結婚してますんで」って

ごまかそうって心理が
働いたんでしょ?

せっかく イケメンがナンパして
来てくれたというのに。

ナンパ!? はぁ?

あんな若い子が 私なんかを
ナンパするわけないじゃないの!

でも まぁ
人妻のふりしてたほうが

若い男と楽にしゃべれるなら
それも ありか。

向こうも警戒しないだろうし。

た… 確かに。

私って なぜか昔から

思い込みの激しそうな重めの女に
見られてしまうのよ。

だから モテないのよ!

(ノック)
はっ!

え? え? 消えた?

お客様 大丈夫ですか?

大丈夫ですよ すいませんね。

ごめんやっしゃ ごめんやっしゃ。

《まぁ いいや
旅の恥は かき捨てだ》

《こうなったら
この機内の間だけでも

人妻になりきって
若いイケメンとの会話を楽しもう》

《こんな機会なんて
めったにないんだから》

あの~ 博多のオススメ
教えてもらえます?

いえ やっぱり
一緒に行きましょう。

僕と2人で。

2人?

たんこぶをつくってしまった
相手に

何のおわびもせずに さよならは
やっぱりダメです。

たとえ あなたが
誰かの奥さんでも…。

食事くらいなら いいでしょう?

《えっ!? 何? この展開》

《ど… どうなる? 私!》

津上ハウジング の店舗開発事業も
うちで決まりだな。

任せたよ 吉沢君。
はい。

小宮君 定例会の資料そろってる?

仙台のカルチャーセンターと
名古屋のういろう本舗。

(小宮) はい。

来週は出張続きね。

(小宮) 彼女に また
文句 言われますよ。

チーフのとこって
旦那さんも忙しいのに

よく ずっと円満ですよね。

そうね。

(メッセージの受信音)

ありがとう。
はい。

(みき子の声)
「今夜は一緒に鍋しましょ!」。

鍋…?

Thanks your preparation.
(賢治) Thank you sir.

(振動音)

あっ ちょっと ごめん。

奥さん?
うん。

(葉子の声) 「賢治 今日も遅い?

お母さんが
みんなで鍋したいって」。

うん よし…。

「オッケー!」。

《あっという間に博多の街に
着いてしまった》

《断ろうと思えば 断れたものを

のこのこ
ついて来てしまうなんて》

《どうやら たんこぶのせいで

まだ正常な判断が
できないらしい》

あっ!

よかった。

まだ あった。

どうぞ。
あっ ここ…?

《気付けば
博多名物のモツ鍋でも

ラーメンでも 明太子でもなく

なぜか 目の前に
でっかい お好み焼きが》

おいしそ~う!
(女将) ちょっと待っとってね。

僕が博多で一番好きだった店です。
へぇ~。

お好み焼き 好きですか?
大好き!

大阪にも広島にも
食べに行ったぐらい。

あっ… よかった。

(女将) 酢モツばい。

ありゃ? もしかしたら
伴野さんとこの丈君やない?

はい。
あっら~!

昔から かわいかったけど
こげん カッコようなって!

確か 外国に行っとったとよね?
ご家族で。

今もスペインに住んでます
博多は15年ぶりです。

(女将) へぇ~!

《しかし
見れば見るほど いい男》

《モデルかな? ミュージシャン?
いや

そんな人が
何で私とお好み焼き?》

《でも博多出身っていうのは
ホントみたいだし

悪い人じゃなさそうだし…》

(女将) えっ そいで
今回は観光ね? こちらは…。

奥さんね?
えっ! いや ちが…。

だって 指輪しとっちゃろ?
左手の薬指に。

あっ いや… これは…。
ハハ… まさか。

まだ
名前も教えてもらってないです。

しょ… 鐘子!

濱 鐘子です!

ハァ!
(一同) お~!

よろしく… ハハハ。

いただきま~す。

うん!

おいしい!

《思わず名乗ってしまったけど
大丈夫かな?》

《私 このまま
ずっと この指輪して

嘘つき続けるの?》

《大丈夫よ!
1回 食事するだけで

もう二度と会わないだろうし》

鐘子さん。

この後 どうしますか?
んっ…!

《こ… この後~!?》

何で 鍋?

もう鐘子が
博多 博多って言うから

食べたくなっちゃったのよ。

夏に鍋ってのも いいもんですね。
賢治さん たくさん食べてね。

どうせ 葉子は仕事ばっかりで

大したもの
作ってもらってないでしょ?

僕は仕事してる葉子さんに
ひと目ぼれしたんで

家事や料理に不満なんて
一切ありません。

(幸一) 賢治君… 僕は
賢治君が来てくれてホントに…。

葉子 ホンットに
いい旦那さん見つけたわね。

鐘子もね いい人 見つけて
くれたら よかったんだけど…。

今の女性は自立してますから

結婚に こだわる時代でも
ありませんしね。

僕はラッキーでした。

葉子さんが結婚してくれて
僕は幸せです。

賢治…。

熱っち!
お父さん!

さぁ… あとは赤ちゃんね!

私が子守してあげるから
いつでも大丈夫よ!

賢治さん 食べましょう。

とにかくニンニクだわね。

《結局 あのお好み焼き屋で
地元の人たちと盛り上がり…》

かんぱ~い

《気付けば 夜》

《そして なぜか2人きり》

あ… あの…。

送ってもらわなくても…。

一人で全然 行けるから。

旅先の夜道に
女性一人 置いて行けません。

《ホテルまで送ってくれると
言われても

果たして
それが何を意味しているのか》

《恋愛経験が乏しい上に

たんこぶというダメージが
加わって…》

いい眺めですね。

えっ。

あ… あぁ。

《ゴッツい
真っ黒のキャリーバッグ》

《ホントに この人
何してる人なんだろう?》

《海外生活が長いって
言ってたな…》

《ハッ… こ 殺し屋!?》

《あの黒いレザーケースの中には
銃が入ってるんじゃ…》

《そういえば
頭に落ちて来た時の感触

確かにスナイパーの
ライフルみたいだった》

ちょっと時間 いいですか?

えっ!?

せっかくだから…。

これで あなたを撮りましょう。

えっ。

カメラマンさんだったんですね…。

そうなんです。

風景専門ですけどね。

夜景は こうやって三脚を立てて
シャッタースピード を遅くするから

ブレないように

僕が「オッケー」って言うまで
じっとしててくださいね。

あっ… 私なんか撮っても

絵になりませんよ
こんな おばさん。

(シャッター音)

日本では 鐘子さんみたいな
キレイな人が

自分のことを おばさんだって
言いますよね。

どうして?

えっ…。

結婚してるから?

(シャッター音)
でも 今って…

結婚しても恋愛するんでしょ?

僕 日本に帰って来て

テレビで そういうニュースを
やってて びっくりしました。

アクターに ミュージシャンに
政治家。

みんな 結婚してても
やってるんでしょ?

えっと… 何て言うんだっけ?

不倫?

そう! それ。

鐘子さん。

あなたは全然
おばさんなんかじゃないです。

だから…

僕と不倫しませんか?

ここにいる
この旅の間だけでいいから。

僕と不倫しましょうよ。

《ち… 違うの
だから 嘘なんだってば》

《言うなら 今だ》

《今 言わなきゃ…》

《でも この嘘のおかげで
もしかしたら 私…

やっと恋愛というものが
できるのかもしれない》

《たとえ それが
この3日間の旅の間だけの

幻だとしても》

カメラマンの仕事って
大変ですか?

敬語 やめましょう 鐘子さん。

僕のほうが年下でしょ?

えっ… ていうか
私がいくつか 知らないよね?

知らないけど。

じゃあ 聞きます
鐘子さんは何歳ですか?

さ… 32。

引くでしょ。

引くって何?

「押す」と「引く」の引く?

あ いや そうじゃなくて
その… びっくりでしょ~的な?

だって 君 すごく若いでしょ?

僕は25です
たった7歳しか変わらない。

いやいや 「しか」じゃなくて
「も」だよ。

若いよ 25なんて。

あっ 分かった
旦那さんが年上なんだ。

えっ あっ… うん… そう。

年上なの。
何歳 上ですか?

えっ えっと…
えっ いくつだったかな?

えっ! 忘れちゃったの?

えっ。

鐘子さん 旦那さんのこと
愛してないんじゃない?

なんてね。

不倫に
こういう話はタブーだよね。

ごめんね。

あっ ほら
鐘子さんのホテル もう近いよ。

あっ あの…。

1つだけ 聞いてもいい?

何?

何で 私なんかと その…

不倫したいの?

君 若いし カッコいいし その…

結婚してる人と
そういうことしなくても…。

キレイだから。

あなたが
キレイで かわいいからだよ。

他に 理由なんてある?

《これまで恋愛らしい恋愛を
して来なかった私が

婚活に疲れて 旅に出た途端

出会った その日に
こんなことって…》

《しかも 相手は
若いイケメン カメラマン》

お客様 大丈夫ですか?

あっ… はい 大丈夫ですよ。

ごゆっくり どうぞ。

《いいの? いいのか? 私》

《相手は7つも年下だぞ
10年前なら完全に犯罪!》

《…とか考えてるから

思い込みの激しそうな
重めの女に見られるのか?》

《そうよ 簡単に考えれば

こんな私がこんなイケメンと
ひと晩 過ごせるんだもん》

《これは まさにラッキーパンチ
こんなチャンスは二度とない》

♬~

《行け! 行くんだ 鐘子!》

♬~

(振動音)

ちょっと ごめん すぐ戻るから。
(振動音)

う… うん。
(振動音)

(ドアの開閉音)

ハァ…!

ダメだ… 心臓が持たん。

(振動音)

♬~

あぁ…。

ダメだ 全っ然 酔えない。

もう一杯。

ふぅ…。

(客) ビールとパエリアね。
(恵梨香) は~い。

(恵梨香) 灯里さん パエリアです。
(灯里) あぁ 分かった。

もしもし 丈?
もう やっと つながった~。

ねぇねぇ 豚骨ラーメンと
あと でっかい どら焼きと

明太子 絶対 買って来てよ。

フッ… 灯里 そんな用かよ。

ていうかさ 突然 日本 帰って来て
何で急に博多なのよ?

ちょっとね。

ハァ…
濱 鐘子 最大のビッグマッチ。

とても しらふじゃ…。

(キスをする音)

(恵梨香) 灯里さん パエリア。
(灯里) あ~ ちょっと待って。

とにかく お土産 絶対よ!
あっ あとね モツ鍋も!

(通話が切れた音)
もう…。

誰ですか? もしかして男…。

弟。

ごめんね 鐘子さん。

♬~

(鳥の鳴き声)

ん…。

えっ…。

せっかくのビッグチャンスに
私…

寝ちゃった?

いない。

いない。

いない… よね。

帰っちゃった…?

あぁ…。

一生の不覚。

ん?

荷物が… ある。
(ドアの解錠音)

(ドアが開く音)

鐘子さん はい 朝ごはん。

天気がいいから外で食べよう。

あっ… うん。

(みき子) あら?
あら 今日は一緒に出勤?

(賢治) はい いってきます。
(みき子) いってらっしゃい。

(川田) うらやましいわ~。

婿でもないのに
同居してくれるなんて。

そうなのよ。
フフフ。

世間じゃ不倫だ何だって
大騒ぎしてるのに。

理想の夫婦よね~。
(みき子) でしょ?

鐘子ちゃん 今頃 何してるかな?

僕が調べてあげた お店
行けたかな?

あの子なら全店 制覇してるかも。

アハハ いいじゃない
よく食べる女の子って。

あっ そうだ
来週 僕たちの結婚記念日だよね。

また あのレストランでいいかな?

うん 任せる。
じゃあ 予約しとくよ。

ありがと。

(カメラのシャッター音)

いただきま~す。

うん! うんうん… 最高。

でも私 こっち来てから 全然
博多料理 食べてないんだけど。

博多料理は
東京でも食べられるでしょ?

え~ ヤダ 本場のが食べたいから
旅行しに来たのに。

博多料理は
いつか旦那さんと来て

2人で食べるために
取っとかなきゃ。

あっ…。

それも… そうだね。

《偶然と つまらない見えから出た
嘘のおかげで

私は初めての博多旅行で
博多料理を食べ損ねそうだ》

旦那さんとは
どこに行く予定だったの?

んっ… あぁ そうそう これ。

こっちで行こうと思ってた お店。

うわっ

すごいね たくさん。

もしかして これ 旦那さんが?

こんなにリストアップして
すごく楽しみにしてたんだね。

あっ いや あの…

まめな人なのよ。

鐘子さんのこと
本当に愛してるんだね。

何だかドキドキするね。

えっ?

いよいよ
不倫って感じがして来た。

《あぁ そうか そうなんだ》

《この人 不倫ってもの
やってみたかっただけなんだ》

《日本の人妻は みんな
不倫したいって思ってると

勘違いしてるんだ》

《じゃあ 正解だ
嘘ついて正解だった》

《30過ぎて独身で

婚活疲れの派遣社員
なんて言ったら

きっと警戒されてた》

《この人 きっと本気で女の人と
付き合いたくないんだ》

《そうか
そういう遊びなんだ これ》

《純愛じゃないんだ》

鐘子さん 明日の飛行機 何時?

10時。
じゃあ

イムリミットは あと24時間。

早く食べて 行こう。
うん。

ねぇ そっちもおいしそう。

食べる?
うん。

《じゃあダメだ》

《好きになっちゃダメだ》


(伴野の声)
旦那さんって どんな人?

(鐘子の声) 忙しい人だよ

結婚しても仕事ばっかりで
擦れ違い生活っていうか…。

この旅行も
やっと休みが取れて行ける

…ってなったのに
急に出張なんて言いだして。

(シャッター音)

《すごいな 女って》

《いったん 嘘つくって決めたら

まるで 流れるように
嘘が出て来る》

《知らなかった 私に
こんな才能があったなんて》

やっぱり 日本の風景は美しいね。

帰って来てよかった。

鐘子さんは 生まれた所も東京?

ううん 両親が岩手出身で
私も そこで生まれたの。

岩手って知ってる?
もちろん。

行ったことはないけど…。

何が有名?

えっと…
温泉は いっぱいあるし

スキー場もあるし 海もあるし。

あっ あと 宮沢賢治

宮沢賢治

聞いたことある。
ホントに?

確か 『銀河鉄道の夜』だったっけ?

うわっ。

すごい びっくりした。

え?

この主人公の名前 僕と1字違い。

ジョバンニ。

僕の名前 向こうでは
ジョー・バンノだから

「ジョー・バンノ」と「ジョバンニ」。

アハ… ホントだ。

似てる。

鐘子さん 読んだことある?

銀河鉄道の夜』?

うん… あるよ。

貧しくて孤独な少年ジョバンニが
親友のカンパネルラと一緒に

銀河鉄道に乗って 旅をするの。

旅?
うん。

本当の幸せを探す旅。

へぇ~ そうなんだ。

ジョバンニと カンパネルラか。

《待って やめて神様》

《そういうの いらないから》

《ただの遊びの
不倫ごっこでいいんだから》

《だって 私の名前は…》

(みき子)あなたの名前はね

このカンパネルラから
取ったのよ

ホント?

カンパネルラは イタリア語で
「鐘」っていう意味なの

だから 「鐘子」

《私の名前の由来は
そのカンパネルラなんだよ》

(小宮) チーフ お先に失礼します。
お疲れさま。

(メッセージの受信音)

(賢治の声)
「今日 残業なくなった

ご飯作るから
たまには二人で食べよう」。

(葉子の声)
「わかった ありがとう」。

今夜が最後の夜だね。

うん。

何 食べたい?

博多料理。

旦那さんと食べなくていいの?

うん。

じゃあ 思いっ切り博多らしいもの
食べに行こう。

うん。

ここは?

《こんなに年下の男の子と
自分が

自然におしゃべりして 笑って》

あぁ~!

《こんな自分も いたんだ》

《私の知らない自分》

おいしい?
うん!

次 どうしよっか?

《東京で いろんなことに
がんじがらめになってた私を

解放してくれたのは…》

《君》

《私のジョバンニ》

(女) もしもし? 終わった?

じゃあ 後でね は~い。

(賢治) ただいま~。

(振動音)

(葉子の声)
「急な接待で遅くなりそう

ごめん」。

ハァ…。

♬~

(メッセージの受信音)

(賢治の声)
「大変だな 無理するなよ!」。

(葉子の声) 「ありがとう」。

♬~

♬~

フッ…。

フフ。

鐘子さん。

お願い。

指輪 外して。

最後の夜だから。

今夜だけは

僕のものになって。

うん。

いいよ。

♬~

♬~

《思えば 味気のない人生を
送って来ました》

《旅先で出会ったばかりの
見知らぬ相手と

こんなことになるなんて》

《眉をひそめるお方も たくさん
いらっしゃることでしょう》

《でも あの ばか高い会費の
婚活パーティーですら

嘘の自分を演じることの
できなかった私が

今 こうやって「結婚してる」なんて
大嘘をつくってことは

私 恋に落ちたんだと思います》

《多分 あの瞬間に》

《結婚してるなんて嘘
つかなきゃよかった?》

《それとも この嘘がなかったら
こうは なってなかった?》

《でも 私 そんなこと
もう どうでもいいみたい》

《今だけ 今夜だけは

嘘でもいいから
ただ君に愛されたい》

《そして朝まで

君に抱かれて眠りたい》

今 何時? 今 何時?

あっ! 9時… 寝過ごした~!

飛行機 10時だっけ?
うん えっと… え~っと…。

空港まで電車で えっと…
う~ん!

ダメだ タクシーで行こう。

チケット持った ケータイ持った
お財布持った よし!

あっ…。

じゃあ…

行くね。

連絡先は聞かなくて大丈夫?

そのほうが… いいんじゃない?

そうだね。

でも

きっと僕は君を見つけるよ。

また会えるよね。

鐘子さん。

♬~

《あぁ~ やっちゃった!》

《どうして私
あんな そっけない態度…》

《いや だって もしかしたら
「行かないで」とか

「もう少し 一緒にいよう」とか
引き留めてくれるかなって…》

《昨夜は
あんなに優しかったのに

「もう遊びの時間は終わりだよ」
って言われた気がして…》

《だからショックで つい…》

(男) あっ すいません。
あっ…。

《あぁ…》

《この旅の間
ずっと隣にいてくれたのに…》

ホントに これでよかったのかな。

(鏡の鐘子)
よかったに決まってんじゃない。

あんな嘘…

すぐにバレるんだから。

それも そうだね。

《さよなら
たった2泊3日の私の恋》

ふぅ…。

♬~

あれ?

(賢治の声) 「結婚記念日の
レストラン 予約取れたよ」。

ない。

ない。

ない!

♬~

ない…。

指輪が…!

な~~~い!