ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

警視庁・捜査一課長 新作スペシャルⅠ 内藤剛志、壇蜜、谷村美月… ドラマのキャスト・主題歌など…

『警視庁・捜査一課長 新作スペシャルⅠ』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 鮎原社長
  2. 三条弁護士
  3. 屋形船
  4. 武藤
  5. 奥多摩
  6. 池本奈月
  7. 犯人
  8. 年前
  9. 社長
  10. 望子
  11. 捜査員
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  14. 爆弾
  15. 爆発事故
  16. お前
  17. 遺体
  18. 隅田川
  19. 三条
  20. 金庫

f:id:dramalog:20190707230647p:plain

『警視庁・捜査一課長 新作スペシャルⅠ』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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警視庁・捜査一課長 新作スペシャルⅠ[解][字]

主演・内藤剛志!!
叩き上げの捜査一課長が“2週連続”日曜よるに帰ってくる!!
屋形船に爆破予告!!東京中を瞬間移動する遺体の謎!?
壇蜜演じる謎の美人刑事が登場!!

詳細情報
◇番組内容
「爆発寸前の屋形船が隅田川を高速移動中」という衝撃の知らせが、警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)のもとに舞い込んだ。屋形船に乗っている社長・鮎原和文六平直政)と秘書・池本奈月(谷村美月)に「秘密の金庫のカギを渡さないと爆破する」という脅迫電話が…。一刻を争う緊急事態に、“運のよさ”が評判の隅田川署刑事・運野和菓子(壇蜜)は大胆な作戦を提案し…!?予測不能のノンストップタイムサスペンス!!
◇出演者
内藤剛志壇蜜谷村美月黒田福美六平直政濱口優よゐこ)、本田博太郎、矢野浩二、鈴木裕樹塙宣之(ナイツ)、床嶋佳子金田明夫
◇脚本
深沢正樹
◇監督
濱龍也
◇音楽
山本清香
◇主題歌
GLIM SPANKY『Tiny Bird』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】秋山貴人(テレビ朝日)、島田薫(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/ichikacho_sp4/
☆Twitter
 https://twitter.com/sosaichikacho

 

 


(大岩純一)一課長 大岩。

わかった。 すぐ臨場する。

(パトカーのサイレン)

捜索範囲を
関東一都六県に拡大しよう。

(笹川健志)奴は今まで
幾度となく挫折をし

その度に はい上がってきた男だ。

だから 捜査一課長なんだ。

(ビビの鳴き声)
ほら。

(大岩小春)ありがとう ビビ。

一連の事件に関わった
全ての人の無念を晴らすため

必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!

〈東京で発生する凶悪犯罪は
年間 約1000件〉

〈その全ての捜査を指揮するのが

警視庁 捜査一課長である〉

♬~

(鮎原和文)奈月くん

子供じゃないんだから
いいじゃないか。

(池本奈月)
社長 やめてください。

(鮎原)いや そう言わずにさ。
なっ?

子供じゃないんだからさ。
ええ? なっ?

(鮎原)俺だって
いろいろ考えてるよ。

なっ? わかるだろ?

(携帯電話の着信音)

(携帯電話の着信音)
(奈月)すみません。

(携帯電話の着信音)

はい 池本です。

(ボイスチェンジャーの声)「鮎原社長に
秘密の金庫の鍵を渡せと伝えろ」

「屋形船に爆弾を仕掛けてある」

「言うとおりにしなければ
爆破する」

爆弾!?

秘密の金庫の鍵を渡さないと
この船を爆破すると言ってます。

何!?

(千堂哲正)失礼します…。

(ボイスチェンジャーの声)
「鮎原社長に電話を代われ」

はい。 社長…!

誰だ? お前は!
くだらんいたずらは よせ!

前方デッキ床下の収納庫?

前方… これだ!
はい!

(千堂)はっ…!
(鮎原)それだ!

♬~

(アラーム音)

(電話)

(電話)

一課長 大岩。

何!? 爆発寸前の屋形船が
隅田川を高速移動中?

緊急事態だ。
現場指揮本部を設置する!

(奥野親道)どうぞ。

承知しました!
現場指揮本部車を手配。

特殊捜査班SIT 及び
機動隊爆発物処理班 出動!

承知しました!
直ちに出動要請します。

♬~

隅田川の屋形船。 いいな?

連絡ついたら 俺の携帯にも返せ。

そうだ 隅田川。 いいな?

♬~

(天笠一馬)対象船舶

隅田川 新大橋付近を
浅草方面に向け航行中。

時速およそ10ノット。
目的地不明。

20メートル後方 追尾中!

♬~

(カメラのシャッター音)

追尾車両より現場指揮本部。

船内の状況を確認できません。

操舵室にて
運行中の乗務員1名確認。

(中牟田)
他1名の乗務員は確認できず。

「乗客2名の安否は不明」

了解。 引き続き 追尾せよ。

(中牟田)「了解」

(捜査員)現場指揮本部から各局。
現場指揮本部から各局。

対象船舶は 隅田川 両国橋付近を
浅草方面に航行中。

配置完了している者はいるか?
どうぞ。

「春木 山本から現場指揮本部」

パーキング屋上
配置につきました。

♬~

A地点 配置完了。

I地点 配置完了しました。

D2も配置完了。

「G地点 松岡から現場指揮本部」

「配置完了 どうぞ」

(捜査員)現場指揮本部から
G地点 松岡。 了解しました。

警戒の継続を願いたい。 どうぞ。

「G地点 松岡 了解致しました」

「当初配置D 堀内から
現場指揮本部。 配置完了」

(捜査員)
現場指揮本部から当初配置…。

♬~

(捜査員)「一課長 乗車されます!」

♬~

(奥野)お疲れさまです。

お疲れさまです。

一課長。
ああ いい。 状況は?

淡路隊長。
(淡路)はい。

こちらを聞いてください。
うん。

屋形船から 17時に入電した
110番通報です。

再生します。
ああ。

(奈月の声)
「今 隅田川の屋形船の中です」

「爆弾を仕掛けたという脅迫電話が
かかってきました」

(警察官の声)「あなたのお名前を
お願いします」

(奈月の声)「池本奈月です」

八野海商事の
社長秘書をしています。

(警察官)「船には あなた以外に
誰か乗っていますか?」

鮎原社長と 船頭さん2人です。

社長に

秘密の金庫の鍵を渡さないと
船を爆破すると言ってきたんです。

社長は 今 私の電話で
犯人と話をしています。

(鮎原)ちょっと待て!

爆弾は 前方デッキの床下に
仕掛けられていて

赤いランプが点滅しています。

何してる!? 電話を切れ!
ここを動くな!

船は 絶対 止めずに
千住大橋のほうへ向かえ!

(千堂)はい…。
(鮎原)早く電話を切れ!

警察に電話するな!

ここで切れてしまいました。

屋形船に設置された電話からの
通報でしたが

かけ直しても繋がりません。

このとおり 中の様子が見えず

何が起こってるか
わからない状態です。

デッキに出た鮎原社長の姿も
確認できませんし

池本さんも もう一人の乗務員も
安否は不明です。

屋形船は 船宿 縄定の所有の

貸し切り船です。

16時に鮎原社長と池本さんを
乗せて 出航しています。

社長と秘書
2人きりの貸し切りか…。

鮎原社長を脅迫するような
人物は?

(望子の声)鮎原氏は 3年前

先代社長が事故で亡くなった事で
社長の座を引き継いだんですが

パワハラ セクハラの噂もあり
社内外に敵は多く

ボディーガードの社員を
身の回りに置いているほどです。

うーん…。

犯人は ボディーガードがいない
屋形船を狙い

秘密の金庫の鍵を
奪おうとしたのか?

(携帯電話の着信音)

おっ 井上だ。

なんだ?
(井上孝介)「井上です」

「八野海商事の貝塚常務に
会えました」

代わります。

(貝塚保造)社長は… 鮎原社長は
無事なんでしょうか!?

貝塚常務 犯人は

鮎原社長に 秘密の金庫の鍵を
要求してるんですけど

何か心当たりありますか?

いえ… 犯人にも鍵にも
心当たりはありません。

爆弾の確認は?
はい。

赤外線カメラと
テラヘルツ波による

撮影と分析を試みていますが

被写体まで距離があるため
困難を極めています。

ボートをもっと近づけて
写真 撮れないのか?

犯人が監視してる
可能性があるため

これ以上 接近は危険です。

♬~

クソッ…。

♬~

(キーボードを打つ音)

♬~

対象船舶に急接近する船あり!

♬~

なんだ? 人騒がせな船だな。

♬~

(運野和菓子)爆弾の写真
赤外線カメラで撮りました。

すぐにデータを送信します。

今の船から撮ったのか?

君は誰だ?

隅田川警察署 刑事課
運野和菓子です。

ワガシ…?

♬~

(奥野)「和菓子」と書いて ワカコ。

第一報を受けて 一か八か
船で待機していました。

運が良かったです。

(メールの受信音)
データ届きました。

(キーを押す音)

ん?

ダイナマイト型の
遠隔操作爆弾か?

殺傷力 破壊力は どのぐらいだ?

(武藤)屋形船は全壊。
周囲の建物にも

大きな被害を与える
可能性があります。

周囲の建物?
(武藤)はい。

進行方向に石油化学工場がある。

そして その先は…

住宅密集地だ。

(奥野)化学工場の近くで
船が爆発したら…!

まさか 犯人は 船を
乗務員 乗客もろとも爆破して

大惨事を引き起こすつもり?

化学工場まで どのぐらいかかる?

(キーを押す音)
(淡路)5分以内に接近します。

直ちに 現在地に
船を止めるしかありません!

強引に船を止めたら
犯人は爆破するかもしれん。

他に方法はないのか?
淡路 最善を尽くせ!

犯人に気づかれずに船に近づき
爆弾を解除する事は不可能です。

船を停止させた事で
万が一 爆破されたとしても

現在地なら 周囲への被害は
最小限に食い止められます。

私の命に代えても
止めてみせます!

「待ってください」

現在地のすぐ近く
川沿いに保育園があります。

(望子)ここです。
確かに保育園があります。

「今 爆破されたら
子供たちが巻き込まれます」

「私の提案を聞いてください」

すぐ先の朝焼橋は
交通量も あまりなく

この時間 潮位が上がって
船と橋桁が接近するため

スピードを落とします。

その瞬間
飛び乗る事が可能です!

朝焼橋交差点と
墨田広小路の交差点の信号を

一時的に赤にする事で
車と人との往来は止められ

危険も回避できて
犯人の目にも触れません。

(望子)今から 信号と車を
止めるなんて無謀ですよ。

関係各所は私が手配する。
えっ?

ワガシ 大岩だ。

今日の運は どうだ?
ツイてるか?

はい。 一課長
今日は とってもツイてます。

そうか。 遂行しろ。

関係各所に連絡!
指示は こちらから出す!

一課長…。
責任は 私が全て取る。

承知しました。

淡路 いけるか?
…はい!

そこまでの確証があるのであれば
運を天に任せてみましょう。

うん。

これより
朝焼橋より対象船舶に乗り移り

爆弾を解除する。

♬~

♬~

(淡路)船舶を見とけ。
了解。

♬~

あと10。

9 8 7

6 5 4

3 2

1…。

行くぞ。
行ける!

♬~

よし!

大丈夫ですか?
(船野定夫)私は大丈夫です。

船頭さん! 大丈夫ですか?
(千堂)大丈夫です…。

♬~

(淡路)池本奈月さんですね?

…はい。

♬~

(中牟田)雷管が外されています。

そもそも爆発しない爆弾
って事だろ?

はい。

鮎原社長は?

鮎原社長の安否確認!

了解!

接岸し 船を停止しろ!
了解!

近くの船着き場へ
着けてください。

はい わかりました。

鮎原社長?

いません!

鮎原社長の姿がありません。

なんだと?

♬~

(捜査員)お疲れさまです!
(捜査員)お疲れさまです!

ご苦労さん。 見事だった!

ありがとうございます。
天が味方してくれました。

あとは任せてくれ。
失礼します。

大岩一課長 小山田管理官。

ワガシ 久しぶりだな。

船を使って写真撮影
屋形船に飛び乗る大胆な作戦。

全て 運野 お前のおかげだ。

運が良かっただけです。

鮎原社長は まだ
見つかってないんでしょうか?

ああ。 まだ見つかっていない。

川に
落ちてしまったんでしょうか?

あいつは 運がいいわけじゃない。

自分の力で
運を手繰り寄せているんだ。

そうですね。 半々
つまり50パーセントの勝算を

人の何倍も頑張って
膨大な情報を仕入れ 分析して

51パーセントにしてるんですよね。
ああ。

(武藤)一課長! 血痕があります!
うん。

鮎原社長が 血を流して
川に転落した可能性もあります。

付近一帯 調べろ。
はい!

(武藤)一課長 毛髪もあります。

髪の毛か…。
(武藤)はい。

(捜査員)通報されたのは
あなたですか?

はい。

お名前は?
池本奈月です。

あの方が
秘書の池本奈月さんですか?

ああ そうだ。 …どうした?

あの方が 屋形船の障子を

もう少しでも
開けておいてくださったら

中の様子が見られたんですが…。

せめて
電話に出てくださったら…。

まあ そうだが…。

♬~

いやあ 驚きましたよ。
屋形船 ジャックされて

無人島に行けって
言われましてもねえ。

自給自足で生活する自信なんて
ありませんからね。

ああ… そんな大変な中
申し訳ありませんが

池本奈月さんと鮎原社長

何か気になる事
ありませんでしたか?

気になる事…。

あっ そうだ。
聞いちゃったんですよね 私…。

♬~

犯人は あなたに
電話をしてきたんですよね?

あなたの電話番号を知る人物と
考えられますが

何か心当たりは ございませんか?

会社の携帯電話ですし
普段から 社長への電話は

ほとんど
私宛てに かかってきています。

心当たりと言われても
特にありません。

男の人か女の人か
わかりませんし…。

どうして こちらからの電話に
出て頂けなかったんでしょうか?

社長に 警察に電話をするなと
強く言われていたので…。

障子を少し開けて
社長の様子をご覧になろうとは

思わなかったんですか?

すみません 気が動転していて…。

失礼します。

池本さん あなた 爆弾騒ぎの前に

鮎原社長と
何か揉めていたそうですね?

(奈月)社長 やめてください。

子供じゃないんだからさ。

何かトラブルでも
あったんですか?

社長に関係を迫られたので
断っただけです。

普段から そういう事が
あったんでしょうか?

なかったと言えば嘘になります。

でも それが
なんだと言うんですか?

先ほどから 大事そうに
抱えられている その鞄

拝見しても よろしいですか?

どうも。

♬~

これは なんですか?

護身用です。

鮎原社長は負傷している可能性が
あるんです。

まるで 私が

怪我をさせたかのような
言い方ですね。

こちら お預かりしても
よろしいですか?

私を疑っているんですか?

捜査に ご協力ください。

はい…。

武藤!
(武藤)はい!

♬~

どうも。

それから
髪の毛を1本頂けませんか?

髪の毛!? どうしてですか?

現場に 血の付いた長い髪の毛が
落ちていたんです。

私の髪だと言いたいのね?

どうぞ。

(武藤)こちらへ。

あの…

その腕時計 男物ですよね?

ええ。 いけませんか?

私もなんです。

何か意味があるんですか?

意味なんて ありません。
ただの趣味です。

少し焦げて傷のある時計が
趣味なんですね。

ありがとうございました。

(武藤)どうぞ。

♬~

鮎原社長の捜索を
続行すると同時に

爆弾犯の特定を急ぎます。

ヤマさん 頼む!
板木。

♬~

駄目です。

わかった! もう少し先に進もう!

♬~

絶対 見逃すなよ! 行くぞ!
(捜査員たち)はい!

(ため息)

(望子)ここも ここも…
新大橋のほうを もっと

確認してもらってもいいですか?
はい わかりました!

河口までの かなり広範囲を
調べているんですが

鮎原社長 見つかりませんね。

海まで
流されてしまったんでしょうか?

ああ…。

一課長

鮎原社長が
ご遺体となって発見されました。

ご遺体…!?
場所は? 東京湾か?

それが… 奥多摩なんです。

奥多摩!?

♬~

お疲れさまです。
(捜査員たち)お疲れさまです!

♬~

死因は 鋭利な刃物で
胸を刺された事による

失血死と思われます。

鋭利な刃物…?

死亡推定時刻は?

ああ… それが
ご遺体が水に浸かっていたため

解剖しないと 死亡推定時刻は
割り出しにくい状態です。

ああ…
いつ どこで刺されたのかも

わからんという事だな?
はい。

しかし これを見てください。

鼻孔の奥に ごくわずかですが
土が付着していました。

鼻の中に?
(武藤)はい。

そんな所に土が付いてるなんて…
埋められたんじゃないのか?

上流のどこかで殺害されて
埋められていたのが

流されてきたのかもしれませんね。

土の成分を分析すれば
その場所がわかるかもしれません。

それにしても どうして

昨日の夕方 隅田川
忽然と消えた被害者が

早朝に この奥多摩
発見されたんでしょう?

しかも 一度 埋められていたかも
しれない状況で…。

隅田川を上ったところで

この多摩川には
合流しませんよね?

ヤマさん!
はい!

隅田川の爆弾事件も含めて

奥多摩署に
特別捜査本部を設置する。

承知しました。
ああ それから

隅田川署にも協力を要請して
ワガシを捜査に加えてくれ。

運野和菓子をですか?
うん。

この事件には
彼女の運の良さが必要だ。

運を手繰り寄せる頑張りですね。

すぐ手配します。
うん。

♬~

(捜査員)気をつけ!

♬~

(捜査員)一課長に敬礼!

休め!

最初に言っておく。

今回は 隅田川
忽然と消えた人間が

東京の
東の端から西の端まで横断し

遠く離れた ここ奥多摩
ご遺体となって発見された。

複雑で 謎だらけの事件だ。

心して聞け。
(捜査員たち)はい!

武藤 報告を。

鮎原社長の解剖の結果
使用された凶器は

刃渡り11センチの鋭利な刃物と
判明しました。

死亡推定時刻は

深夜1時から3時の間と
絞り込めました。

そして 鼻孔の土ですが
死後 付着したものであり

その成分を分析した結果

紫蘭の花粉が検出されました。

その紫蘭ですが
奥多摩の山間部に生息しています。

つまり 被害者は
深夜1時から3時の間に

鋭利な刃物で殺害され

奥多摩の土の中に
埋められていたと考えられます。

体の数カ所に
死亡後にできた傷がある事から

いったん埋められたご遺体が

崖のような場所から多摩川
転落した可能性があります。

次に 屋形船から発見された
血痕ですが

鮎原社長のものでした。

それから
血液が付着した長い髪の毛は

秘書の池本奈月さんのものでした。

しかし
彼女が所持していたナイフからは

血液反応が出ませんでした。

凶器に使用されたとは
考えられません。

ナイフが使われていなくても

池本奈月は なんらかの形で
事件に関与しているかもしれない。

あらゆる可能性を視野に入れて
捜査を進める。

(捜査員たち)はい!

はい。
天笠。

また 犯人が要求した
秘密の金庫の鍵ですが…。

秘密の金庫の鍵を渡さないと
この船を爆破すると言ってます。

何!?

八野海商事の貝塚常務は
もとより

長年 顧問契約をしている
三条弁護士 佐久山弁護士も

知らないと言っています。

(三条武春)秘密の金庫の鍵?

知りませんね。
佐久山 お前はどうだ?

聞いた事はありません。

その金庫が ここ奥多摩
関係しているかもしれないな。

被害者を 誰が どうやって

なぜ 隅田川から奥多摩まで
連れ去ったかだ。

はい。
運野。

110番通報を受け
私たちが駆けつけてから

屋形船とその周辺を監視し
映像にも残しています。

お願いします。

♬~

しかし どの写真にも不審な人物は
写っていませんでした。

鮎原社長は
私たちが駆けつける前の

竹芝から永代橋区間

屋形船から連れ去られたと
考えられます。

ご遺体の移動方法ですが
地上での移動が最も有力と見て

隅田川周辺 及び

奥多摩の幹線道路のカメラを
調べていますが

まだ 不審な車両は
見つかっていません。

被害者は
隅田川から奥多摩まで連れ去られ

殺害され 埋められ
ご遺体となって発見された。

隅田川 奥多摩 共に 犯人の痕跡が
何かしら残されているはずだ。

手分けをしてあたるとともに

鮎原社長の周辺を徹底的に調べる。
(捜査員たち)はい!

一課長 お願い致します。

犯人は 爆弾騒ぎを起こし
我々 警察を翻弄する中で

被害者を連れ去り 殺害した。

隅田川から奥多摩まで
東京全体を横断する

大胆かつ卑劣な犯行だ。

我々は この犯人を
絶対に取り逃がしてはならない!

被害者の無念を晴らし

必ず ホシを挙げる!
(一同)はい!

よし いくぞ!
(一同)はい!

(武藤)一課長。
ああ。

爆弾について調べました。

産業用ダイナマイトと呼ばれ
幅広く出回っているものですが

ちょっと気になる事があります。
どうした?

3年前 八野海商事の前の社長が
爆発事故で亡くなっています。

その時に使用されていた
ダイナマイトと

今回 使われたダイナマイトは
同じものでした。

同じもの?

その3年前の爆発事故について
調べたのですが…。

八野海商事の創設者でもある
八野海忠明社長が

奥多摩湖付近の工場建設予定地を
視察中に起きました。

八野海社長も巻き込まれて
亡くなってます。

♬~

(和菓子の声)原因は
爆破担当の作業員のミスでした。

(爆発音)

(和菓子の声)その作業員の
並岡信也さんも亡くなっています。

八野海社長が ダイナマイトの
爆発で亡くなった事で

鮎原氏が社長に就任しました。

その鮎原氏が殺害された
今回の事件でも

同じダイナマイトが
使われているんです。

偶然の一致とは言いきれんな…。

さらに
鮎原氏が社長になった直後に

池本奈月さんが
突然 八野海商事に転職して

社長秘書になっているんです。

社長 こちらなんですが…。

おお これか…。

不自然と言えば 不自然だな。

この短時間で
よく そこまで調べたな。

ただ 一番気になるのは 犯人が
爆弾騒ぎを起こした理由です。

屋形船から
社長を連れ去るだけなら

爆発しない爆弾を仕掛けてまで

騒ぎを大きくする必要は
ないんじゃないでしょうか?

ああ…。

こんなふうに
考えられないでしょうか?

犯人たちは ある人物を

屋形船に閉じ込められた
被害者にする事で

被疑者から外そうとしていると…。

ある人物って…
池本奈月の事か?

はい。 そして 共犯者は

船の様子をどこかで見ながら
脅迫電話をかけて

遠隔操作で爆弾を起動させて

鮎原社長を連れ去ったんじゃ
ないでしょうか?

うん…。

共犯者が
船の近くにいたって事か。

♬~

双眼鏡…。

私に 池本奈月さんを
あたらせてください。

うん。

あっ ワガシ。
はい。

私も一緒に行こう。

ありがとうございます。

♬~

(チャイム)

♬~

出社しなくてはならないと
思ったんですが

どうにも 体が動かなくて…。

お気持ち お察しします。

用件を手短にお話しします。

屋形船で発見された
血の付いた髪の毛

あなたのものでした。

どうして…?

私には わかりません。

鮎原社長のご遺体が発見された
奥多摩ですが

何か心当たりは
ございませんか?

ありません。

では なぜ
奥多摩だったのでしょう?

そんな事 わかりません。

私を疑っているんですか?

私は ずっと
屋形船にいたんです。

私が どうやって社長を…。

共犯者がいれば
犯行は可能です。

犯人は
爆弾で騒ぎを大きくする事で

あなたを屋形船に閉じ込められた
被害者にして

被疑者から外そうとしていたとも
考えられます。

なぜ 私が社長を…。

今回 使用されたダイナマイト

3年前に
前社長が亡くなった時のものと

同じものでした。

3年前の爆発事故の事
何か ご存じありませんか?

私が秘書になる前の事なので
何も知りません。

(ため息)

本当 嫌になる。

悪い事ばかり重なって
おまけに犯人扱いされるなんて…

私って 本当にツイてない。
運がないのね。

そんなふうに言ってると
本当に運が逃げちゃいますよ。

それとも 運が逃げているように
見せかけているんですか?

どこまで人を犯人扱いする気?

どうして
腕時計を隠すんですか?

私が3年前の爆発事故について
話した時

あなたは その男物の

焦げて傷のある時計を
隠しましたよね?

どうしてですか?

誰の時計なんですか? それ。

隠してなんていない。

変な言いがかりつけるなら
帰って!

こんな失礼な事が
許されるんですか?

失礼しました。

あなたと私
どこか似ているような気がします。

♬~

失礼します。

3年前の爆発事故について
もう少し調べてみます。

ああ。

♬~

(望子)
この多摩川の上流のどこかに

鮎原社長が埋められていた
可能性があるんですね?

ああ。 紫蘭が生息している場所だ。

(天笠・井上)はい。

おい あの建物 なんだ?

ビジターセンターのようですね。

♬~

すいません。
(元子)はーい。

(望子)ちょっと
お話伺いたいんですが。

(元子)あっ…。

(天笠)あの… 今朝なんですが

多摩川で男性のご遺体が
発見されたんですが

ご存じですか?
(元子)はい…。

驚きました。

ゆうべから今朝にかけて

この付近で 何か変わった事
ありませんでしたか?

ああ… すみません。

私 ここにいるのは
9時から5時までなんで

夜や朝の事は わからないんです。

失礼ですけど
お名前は教えて頂けますか?

あっ…
ネイチャーガイドの鈴木です。

あっ 鈴木さん。

昨日の夕方
どちらにいらっしゃいました?

昨日の夕方ですか?
家におりましたけど…。

隅田川には行っていませんか?

いいえ 行ってません。
ああ…。

今朝 ご遺体で発見された男性…

昨日 隅田川の屋形船から
いなくなったんですけど

ちょっと これ 見て頂けますか?

こちらに写ってる
この双眼鏡を手にした女性

これ… 鈴木さん あなたに
似ていると思いませんか?

これと同じ双眼鏡で
屋形船を見ているようにも

見えるんですけれど…。
(元子)私じゃありません。

こんな場所に行っていませんし
それに この双眼鏡は

バードウォッチングなんか
したりするためのものなんです。

ああ… これ 他人の空似ですか。
失礼しました。

(職員)元子さん
ちょっといいかしら?

あっ はい。

それじゃ 仕事がありますので
この辺で失礼致します。

あっ そうだ。 最後に一つだけ。

この辺りに 紫蘭の花が
咲いてる場所っていうのは

ご存じありませんか?
捜してるんですけど。

さあ…。

あっ… わかりません。

ネイチャーガイドさんだったら
おわかりになるかと

思ったんですけど…
失礼しました。

また 何かありましたら
お邪魔しますんで。

失礼致します。
(望子)ありがとうございました。

♬~

(望子)山荘?
ああ。

ちょうど この辺りにあるはず…。
おっ! あそこだ。

♬~

なかなか立派な建物じゃないか。
(望子)はい。

(チャイム)

誰もいないみたいですね。

周り 見てきます。
おう。

どうして
ここが気になったんですか?

さっきのネイチャーガイドさんが
チラッと見た写真の中に

この山荘が写ってたんだ。

あっ! 紫蘭の花が咲いてます!

さすがは見つけのヤマさん!

(天笠)小山田管理官!
おう!

どうした?

(天笠)ここを見てください。
ん?

おお…。

人一人 すっぽり入る大きさだな。

鮎原社長 ここに
埋められていたんでしょうか?

血痕も残っています。

あった…。

鑑識。
(望子)はい!

(天笠)この山荘の持ち主は
鮎原社長でした。

個人名義で所有していました。

隠れ家の別荘のようなものか。
(天笠)はい。

穴から検出された血液は
鮎原社長のものでした。

(武藤の声)
さらに掘ってみたところ

金庫の鍵が発見されました。

山荘の中を調べた結果
その鍵を使用する金庫があり

周辺から
鮎原社長の血液も検出されました。

秘密の金庫か…。

(武藤の声)しかし
中には何も入っておらず

検出された指紋は
鮎原社長のものだけでした。

犯人の目的は その金庫の中に
入っていたものだろう。

(望子の声)
金庫を開けさせるために

鮎原社長を 奥多摩の山荘に
連れていったのかもしれません。

金庫の中身を奪い 用済みの社長を
刺し殺したんでしょうか?

(望子の声)そして 埋められた。

そのご遺体は 何かの理由で
多摩川に落ちたんだな。

(武藤)暗闇の中で
浅く埋めてしまった

土砂が崩れた
何者かに掘り返された

…などが考えられます。

金庫の中には
何が隠されていたんだろうな?

それは わかりません。

しかし 室内の数カ所から

気になる人物の指紋が
見つかりました。

もしかして…?

(武藤)池本奈月の指紋です。

彼女は 奥多摩には
心当たりはないと言いました。

ありません。

指紋があったという事は

山荘に行った事がある
という事ですよね?

嘘ついてたのか。

嘘と言えば ネイチャーガイドの
鈴木元子という女性が気になる。

この写真の女性そっくりなんだ。

彼女も嘘をついていたのかも
しれないな…。

池本さんがしている腕時計が
気になりましたので

3年前の爆発事故について
さらに調査しました。

こちらの写真 ご覧ください。

爆発前の現場で撮られた写真です。

ここに写っているのが

爆発事故を起こし 死亡した
作業員の並岡信也さんです。

並岡さんのしている時計…
こちらです。

池本さんと同じものなんです。

池本さんの時計は
少し焦げて 傷がありました。

爆発事故の時の焦げ跡や傷だと
思われます。

形見の時計か…。

2人は 恋人同士だったんだな。
はい。

2人とも 同じ青梅市出身で

恐らく
交際していたと思われます。

池本さんは 3年前 恋人が
爆発事故で亡くなった直後に

突然 八野海商事に入り

鮎原社長の秘書に
なっているんです。

鮎原社長に近づくためだと
思いませんか?

3年前の恋人の死に 鮎原社長が
関わっていたというのか?

はい。 その可能性も含めて
調べさせてください。

お前の運の良さに
しばらく乗ってみるか。

詳しく調べてみよう。
はい!

あれ?
どうしました? 奧野さん。

いや ややこしい事件だなって
思いまして…。

うん… そうですね。

でも そんなに渋い顔していると
運が逃げちゃいますよ。

笑顔でいきましょう。 ねっ。

(奧野)あっ はい…。

お疲れさまです。
うん。

運野さんって
本当に運がいいんですかね?

なんでも運がいいと
思い込めちゃうだけなんじゃ

ないんですかね?

おめでたい人というか…。
とにかく うらやましいですよ。

いいか…。
(笹川健志)ブランク!

(笹川)何がうらやましい!?

笹川刑事部長!

「昼の光に
夜の闇の深さがわかるものか」。

ニーチェ
私が何か…?

ブランク お前は
なんにもわかっていない。

運野和菓子はな

心に負った深い傷を隠し
決して弱音を吐かず

精いっぱい 頑張って
生きているんだ。

そうだろう?
大岩純一捜査一課長。

はい!

10年前 運野和菓子は
最愛の婚約者を失っている。

うわっ! まただ。

(矢的大吉)フフ… こっちもだ。

こんなのあり?

そもそも 凶って入ってんの?
普通。

ここまで くじ運が悪いの
珍しいわよね。

でも 和菓子は
くじ運 悪くないでしょ。

俺を引き当てたんだから。

フフッ… なんだ? それ。

…動かないで。
どうした?

今日はツイてるかも。

指名手配中の強盗犯 見つけた。

♬~

運野です。

江戸神社で 指名手配中の
田野倉を見つけました。

追跡します。

ここにいて。

なあ。 応援待ったほうが
いいんじゃないのか?

大丈夫。
逃がすわけにはいかないから。

♬~

(刺す音)
(矢的)ああーっ…!

大ちゃん! 大ちゃん!
うっ…。

田野倉!
(警察官)田野倉!

(田野倉義之)うっ!
(警察官)やめろ!

大ちゃん! 大ちゃん…。
大ちゃん!

大ちゃん!

(田野倉)うわあーっ!
(捜査員)確保!

(警察官)確保!

大ちゃん…!

♬~

私 刑事 辞めます。

♬~

お前の命は守られた。

自分の命を捨ててまで

お前を守った彼の思いだけは
無にするな。

♬~

彼女の腕時計は その時の…。

それから 運野和菓子は10年間

大岩純一捜査一課長の言葉を胸に
刑事を続けてきたんだ。

自分が運がいいなんて思った事は
ないだろうが

運がいいと自分にも言い聞かせて

くじけそうになった自分に
発破をかけて生きてきたんだ。

ワガシは 自分で運を
手繰り寄せてきたんだ。

誰よりも努力して 頑張って
運を味方につけてきたんだ。

すぐ先の朝焼橋は

この時間 潮位が上がって
船と橋桁が接近するため

飛び乗る事が可能です!

そんな事も
お前はわからんのか…!

「寒さに震えた者ほど
太陽を暖かく感じる」。

「人生の悩みをくぐった者ほど
生命の尊さを知る」。

ホイットマン

頼むぞ 大岩純一捜査一課長!

はい!

♬~

すいません 何も知らずに…。

笹川刑事部長は
お前にも期待してるんだ。

行こう。

♬~

そうだ。

ここが警視庁刑事憧れの
一課長室だ。

運野 報告。
はい。

池本奈月が鮎原社長を殺害した
動機が見えてきました。

池本奈月と並岡信也さんは
やはり 幼なじみでした。

2人とも
同じ大学の理工学部に通い

その頃から
交際をしていたようです。

(奈月)どう?
(並岡信也)うん 似合ってる。

あっ… よかった。

(並岡)きれいだねえ。
うん。

(天笠)リケジョか…。

並岡信也さんが亡くなった
3年前の爆発事故ですが

やはり 鮎原社長が関わっていた
可能性があります。

爆発事故の案件を処理した
八野海商事の顧問弁護士である

三条武春弁護士と
佐久山美琴弁護士からも

話を聞いてきました。

3年前の爆発事故で
八野海前社長が亡くなり

誰が一番得をしたかといえば
それは鮎原社長ですよ。

佐久山 資料!
(美琴)はい!

当時 専務だった鮎原社長は

八野海前社長に
ひどく嫌われていて

左遷の噂もあったほどなのに

前社長が亡くなったおかげで

社長の座を
手に入れたんですからね。

おまけに…。

おい まだか!
はい!

お待たせしました。

おまけに このとおり
八野海社長の財産のほとんどが

鮎原社長の手に渡っているんです。

♬~

三条先生… あなたが
手続きをされてるんですね。

(三条)こんなものまでお見せして
どうするんだ!?

それでも弁護士か!
守秘義務ってものがあるんだよ!

すみません!

どうも失礼しました。
確かに 手続きは私がしています。

八野海商事の財産管理も
委託されている以上

多少 不自然な点があっても

依頼主に
従うしかありませんからね。

まあ ここだけの話ですが

3年前 あの事故が起きた時

もしかしたら 鮎原社長が
仕組んだのかと思ったほどですよ。

鮎原社長

前社長を爆発事故に見せかけて
殺したっていうのか?

はい。
その殺害計画に巻き込まれて

並岡信也さんは亡くなったとも
考えられます。

彼の爆弾の操作ミスに
見せかけられて

八野海前社長ともども
殺されたという事ね。

池本奈月が 並岡信也さんの
死の真相を突き止め

鮎原社長に復讐しようと考えても
おかしくないな。

♬~

(和菓子の声)
池本奈月は そのために

鮎原社長の秘書になったに
違いありません。

そして 復讐のための殺害計画を
実行に移した。

それが 今回の
爆弾騒動に始まった事件か…。

確かに リケジョなら
爆弾も作れるかもしれませんね。

(望子)しかし 屋形船に乗っていた
彼女一人では犯行は不可能です。

やはり 共犯者が
いるんじゃないでしょうか?

その共犯者なのですが

並岡信也さんは
幼い頃に父親を亡くし

母親一人に育てられたそうです。

母親の名前は 並岡元子さん。
この女性です。

あっ… いや この人…。

そうです。
小山田管理官が気にされていた

ネイチャーガイドの
鈴木と名乗る女性です。

そうか…
とっさに偽名を使ったんだな。

やはり 双眼鏡で
屋形船を見ていたのか…。

(望子)奥多摩の殺害現場の
あの山荘の事も知っていたから

写真を
つい チラッと見たんですね。

この辺りに 紫蘭の花が
咲いてる場所っていうのは

ご存じありませんか?
探してるんですけど。

(並岡元子)さあ…。

あっ… わかりません。

恋人を亡くした女性と
息子を亡くした母親が

手を組んで 犯行に及んだのか…?

もう一度 並岡元子から
話を聞いてきます。

うん。
池本奈月からも話を聞きます。

頼む。
(ノック)

入れ。

失礼します。
出陣前に 皆さん どうぞ。

これ ママ友に大人気。
私の手作り和菓子です。

中にイチゴが入っているのが
当たりです。

じゃあ くじ運のいい運野さん

まず最初に
どうぞ 引いてください。

あの… えっ…?

運野 ほら
遠慮なく引いてみろ。 はい。

は… はい。 いただきます。

いただきます。

んっ… イチゴ! 当たり! うん。

(拍手)
(天笠)すごい!

おいしいです。 ツイてます。
いってきます!

はい。
いってらっしゃい。

よし… じゃあ 我々も頂くか。
あっ いただきます。

いただきます。
いただきます。

あっ 入ってました!
ほら ほら! すごい…。

あっ… あれ?
えっ みんな 当たりですか?

ごちそうさん。 いってきます!

(望子)ごちそうさまです。

(井上)ごちそうさまです。
(天笠)ごちそうさまでした。

♬~

(天笠)あなたの指紋が
山荘で発見されました。

あなたは 奥多摩には
心当たりはないと言っていたのに

おかしいですよね?

そう言われれば 社長に連れられて
山荘を訪ねた事がありました。

でも… あの辺りが
奥多摩だったという事は

知りませんでした。

青梅出身の あなたが
知らないなんて

おかしいですよね?

(引き出しの開閉音)

この写真の人の事は
ご存じですよね?

(爆発音)

あなたと同じ
青梅で生まれ育った

恋人の並岡信也さんですよね?

あなたは 並岡さんの死の真相を
突き止めるために

八野海商事に秘書として入社し

鮎原社長に
近づいたんじゃないんですか?

なんで そんな事を…。
馬鹿らしい。

並岡さんは 今でも
あなたにとって大切な人です。

だから あなたは その時計を
大切にしているんですよね?

わかったような事 言わないで!

わからなくもないんです 私は。

あなたの気持ちも
並岡元子さんの気持ちも

わかります。

彼のお母さんの事なんて
知らないし

鮎原を殺してはいない。

♬~

はあ… よかった。 壊れてない。

ツイてる。

この道を 川沿いに
ずーっと いらしてください。

ありがとうございます。
はい。 お気をつけて。

並岡さん。
はい。

ああ…
やっぱり 並岡さんでしたか。

並岡信也さんのお母様の
元子さん。

この前は 名前
聞き間違えちゃったみたいで。

(元子)確かに
並岡信也は私の子です。

でも あなた方が
調べているような事件に

私は なんの関係もありません。

嘘の名前を使ったのは

変な事に
巻き込まれたくなかったからです。

この近くで 八野海商事の
鮎原社長が殺害されたんですよ。

ほら あなたがチラッと見た
写真の中に写っていた

あの山荘ですよ。

あなた あの山荘が
鮎原社長の持ち物だっていうのは

ご存じでしたね?

なんの話ですか?

息子さんの恋人だった
池本奈月さんに

容疑がかかってるんです。

あなた それでも 関係ないと
おっしゃるんですか?

息子が死んでから 彼女とは
全く付き合いがありません。

薄情な人ですよ。

死んでしまえば
それまでって事ですかね?

でも 私は違います。

息子の事は
一生 忘れる事はできません。

(元子)信也… 起きなさい。

信也! 起きなさいってば!

信也…!

信也 起きなさい…!

息子を責め立てた鮎原社長も

三条という弁護士も

許す事はできません。

あんたの息子のせいで

うちの会社はイメージダウンして
社長まで失ったんだよ!

母親である あなたに

損害賠償を
請求したいくらいなんですよね。

申し訳ございません!

どうか…
どうか 息子を許してください!

(泣き声)

でも 私が何かすれば

息子は…
信也は戻ってくるんですか?

あの子に会えるんですか?

会えませんよね…。

だから 私…

何もしませんし していません。

我が子を失った親の苦しさが
わかりますか?

何をする気も起こらないほど
苦しいんです…。

悲しいんです…。

♬~

並岡元子
事件への関与を否定しています。

何をしたところで
亡くなった我が子は戻ってこない。

そう言われると
何も言えませんでした。

我が子を亡くしたとしても
親は生き続けなければならない。

どう生き続けるかは
人それぞれですね。

うん…。

確かに そのとおりですね。

並岡元子は

復讐に加担してしまってるんじゃ
ないでしょうか?

そして 池本奈月と

お互いに かばい合ってるんじゃ
ないですか?

復讐のために 2人は
鮎原社長を殺したっていうのか?

はい。 2人の犯行と考えると

屋形船での爆弾騒ぎも
奥多摩の殺害も

全て つじつまが合います。

池本奈月が 屋形船に
警察の目を向けている間に

並岡元子が
鮎原社長を奥多摩へ連れていき

殺害し 埋めたのかもしれません。

いや 待て。
腑に落ちない点がある。

並岡元子さんは
どうやって 鮎原社長を襲い

隅田川から
奥多摩へ連れていったんだ?

確かに 女性一人の力では
ちょっと難しいですね。

うん…。
もう一度 調べ直す必要があるな。

ただいま。

(大岩小春)あっ おかえりなさい。
うん。

すぐに食事の用意できますから。
ありがとう。

ただいま。
(ビビの鳴き声)

はい。
はい。

春菜 ただいま。

あっ ねえ
あなた 聞いてください。

ん?

今日 「受験用教材一式
抽選で当たりました」

「プレゼントします」って
電話があったんです。

受験用教材?

ええ。 「受験を控えたお嬢さんの
春菜様へ」って。

ああ… 古いデータが
残っていたんだろう。

そうかもしれませんね。

「お子さんの将来のために
絶対 役に立つ教材」なんて

言うんですよ。
フフッ…。

でも よくよく話を聞いてみたら

プレゼントは
最初の1回分だけで

そのあとは 月々2万円の
10回払いなんて言うんですよ。

ハハハ… そんなうまい話
あるわけないからな。

親だったら 誰でも

子供に幸せな人生を歩んでほしい
って思うじゃないですか。

そんな気持ちを
ないがしろにするなんて

ひどいですよね。

うん。
小春が引っかからないように

春菜が
守ってくれたのかもしれないな。

フフッ… きっと そうですね。

ありがとう 春菜。

(ビビの鳴き声)

ん?

よかったな ビビ。
(鳴き声)

小春が春菜に守ってもらえて。
ねっ。

(鳴き声)

あっ… ちょっと すまん。

あっ ヤマさん。
ちょっと調べてほしい事がある。

一課長!

並岡元子の 我が子を思う親心を
利用したかもしれない人物を

捜したところ
この男が浮かび上がりました。

三条弁護士か…。

(望子)三条弁護士は
3年前の事故の件で

並岡元子と何度も会ってますので

彼女の事は
よくわかっているはずです。

この前 話を聞いた時

三条弁護士の様子が
おかしかったんです。

(三条)こんなものまでお見せして
どうするんだ!?

それでも弁護士か!

ですから 念のため 三条弁護士の
所有財産を調べてみたところ

不審な点がありました。

3年前の爆発事故で亡くなった
八野海前社長が所有していた

いくつかの土地や建物の名義が

三条弁護士の名義に
なっていたんです。

つまり 3年前の爆発事故にも

三条弁護士は関わっていた
可能性があるという事だな?

はい。 3年前の爆発事故は

鮎原社長と三条弁護士が
仕組んだものではないかと

思われます。

その後 三条氏は
鮎原社長によって

顧問弁護士を
解任されそうになっていました。

鮎原社長の
三条先生に対する信頼が

最近 揺らいでいたのは事実です。

関係も悪化していたんじゃ
ないでしょうか…。

3年前 共犯だった2人が
最近になって仲間割れを起こして

三条は 池本奈月と並岡元子を
犯人に仕立てて

鮎原社長を殺害したのか…?

今回 爆弾騒ぎを引き起こしたのも
3年前の爆発事故と結びつけて

池本奈月と並岡元子の復讐劇に

見せかけようとしたのかも
しれません。

鮎原社長殺しは
三条弁護士の可能性が高いな。

一課長!
ああ。

防犯カメラに 三条弁護士の車が
映っていました。

まず これが17時。
隅田川近くの

東隅田通りの防犯カメラに
映っていた車です。

奥多摩方面へ向かっています。

そして これが その3時間後。

奥多摩の みたけ街道のカメラにも
同じ車が映っていました。

このあと 別荘に連れていった
鮎原社長を殺害したんだ。

よし!
三条弁護士の身柄を確保しよう!

(捜査員たち)はい!

船と橋桁が接近するため
飛び乗る事が可能です!

ワガシ…?

(奥野)「和菓子」と書いて ワカコ。

行ける!

鮎原社長が
ご遺体となって発見されました。

場所は? 東京湾か?

それが… 奥多摩なんです。

(奈月)私を疑っているんですか?
(元子)私は違います。

土地や建物の名義が

三条弁護士の名義に
なっていたんです。

よし!
三条弁護士の身柄を確保しよう!

(捜査員たち)はい!

♬~

運野です。 三条弁護士
昼間から出かけており

所在も わからない上
連絡もつきません。

逃亡した可能性もある。
見つけ出せ。

お忙しいところ すみません。
この人物を捜しているんです。

何か心当たりないでしょうか?
見た事は…。

(武藤)よし… いくぞ!
(鑑識課員たち)はい!

(井上)最近 三条さんとは
お会いしましたか?

いいえ。 三条先生とは
最近 会ってませんね。

(天笠)こちらの三条弁護士に
最近 会ったとか そういう事は?

(男性)最近は会ってませんね。

あっ そうですか。
ありがとうございます。

(カメラのシャッター音)

三条弁護士の自宅物置から

ゴムボートと金塊が
発見されました。

ゴムボート!? 金塊!?

(武藤)共に血液が検出されました。

屋形船から鮎原社長を運んだ
ボートと見て 間違いありません。

金庫の中身は 金塊だったのか…。

屋形船に爆弾を仕掛けたのも
脅迫電話も

鮎原社長を連れ去ったのも

全て三条の仕業と見て
間違いありません。

♬~

(操作音)

奥多摩の山荘に隠している金塊を
よこせ。

お前が会社の裏金で作った
隠し財産の金塊だ。

警察には知らせず…。

(ボイスチェンジャーの声)
「そのまま船を止めずに

千住大橋方面へ向かわせろ」

「お前だけ 外に残れ」

ちょっと待て!

何してる!? 電話を切れ!
ここを動くな!

船は 絶対 止めずに
千住大橋のほうへ向かえ!

(千堂)はい…。
(鮎原)早く電話を切れ!

警察に電話するな!

(鮎原)もしもし? もしもし!?

(鮎原)お前…!

(殴る音)

♬~

ナイフ!?
凶器のナイフも見つかったのか?

(武藤)刃渡り 約11センチ。

その形状から見て 鮎原社長殺害に
使用されたものと思われます。

わかった。

三条武春…。

♬~

(解錠音)

♬~

ご苦労さん。

(刺す音)
(鮎原)ああっ…!

♬~

三条の捜索範囲を広げます。

頼む。

♬~

ああっ! あっ…!

あっ… ああっ ああっ…!

(捜査員)失礼します!
頼むぞ。

(携帯電話の着信音)
管理官 小山田。

何!? 三条弁護士が殺された?

(パトカーのサイレン)

(警察官)こちらです!

お疲れさまです。
クソッ…!

♬~

(武藤)胸部を
鋭利な刃物で刺された事による

出血死です。
死後 約3時間 経過しています。

死亡推定時刻は正午頃。
凶器は見つかっていません。

出血量から考えると
どこか別の場所で殺害されて

この駐車場に運ばれたって事か…。

被害者の携帯電話です。

最後の通話の相手は
池本奈月です。

午前11時50分
死亡推定時刻の少し前に

三条弁護士から
彼女に電話をしています。

池本奈月の犯行だと言うのか?

そうとは言いきれませんが

私は 池本奈月と並岡元子が
気になります。

その2人は 三条に

罪を なすりつけられただけじゃ
ないんですか?

ですが 2人とも 隠し事をしたり
嘘を言ったりしているんです。

どうして 私たちに 本当の事を
言ってくれなかったんでしょうか。

まだ何か裏があるって事か…。

武藤。
(武藤)はい。

この傷は なんだ?

(武藤)火傷のようです。
新しい傷ですね。

火傷?

それに この網目のような火傷は
かなり変わってますね。

殺害現場で負った
火傷でしょうか?

こんな火傷の痕が付くような
場所は 限られ…。

そうか! 場所が特定できれば
犯人も特定できるのか…。

殺害場所を特定されないように

わざわざ
ご遺体を移動させたんですね。

池本奈月から話を聞きます。
うん。

この網目のような火傷について
詳しく調べてみます。

ああ 頼む。 ヤマさん。
はい。

奥多摩隅田川署と合同で
捜査を行う。

承知しました。

(奈月)弁護士の三条
あくどい事ばかりしていたから

恨みも買っていたんでしょう。

悪運が尽きたんじゃないですか?
私は関係ありませんけど…。

お昼頃 三条弁護士から
電話がありましたよね?

気づきませんでした。

(引き出しの開閉音)

通話記録が残っています。

留守番電話に
転送されたんでしょうかね?

メッセージは
残っていませんでしたけど。

その時間
どちらにいらっしゃいました?

奥多摩湖の近くにいました。

3年前の爆発事故の現場…?

(奈月)
ええ。 彼に会いに行きました。

それを証明できる方は
いらっしゃいますか?

ええ… いますよ。

♬~

はい…。

私は 奈月さんと一緒に
息子に会いに行っていました。

息子さんが亡くなってから

一度も奈月さんに会ってないと
おっしゃってましたよね?

なぜ 今 一緒に?

我が子に会いに行くのに
何か理由が必要なんですか?

いいえ。

(ため息)

かわいそうな子です…。

運の悪い子で…。

でも 刑事さん

運が悪いで済まされる事と
そうでない事ってありますよね!?

♬~

2人の話は
嘘じゃないというのか?

(望子)はい。 奥多摩湖の近くで
2人の姿が目撃されていました。

しかし なぜ このタイミングで
2人一緒に…?

一つ
気になっている事があります。

ん?

八野海商事前社長が
3年前に亡くなった時点で

隠し持っていた資産について
もう一度 調べてみましたところ

不明瞭な部分がありました。

ほとんどが鮎原社長名義で

一部は三条弁護士に
流れていたんじゃないの?

はい。 ほとんどは

鮎原社長と三条弁護士で
分けているのですが

残りの一部の行き先が
不明瞭なんです。

♬~

この人物に渡っているのか?

はい。
私も この人物が気になります。

(武藤)一課長!
ああ。

三条弁護士のご遺体に残っていた
網目の火傷ですが

工事現場で使用する自家発電機に
触れてできた可能性があります。

形状が一致しました。
おう。

武藤
現在 都内で稼働してる工事現場

どのぐらいある?
およそ500カ所です。

(望子)500!?
板木 喜ぶな。

すいません。
500だろうが1000だろうが

犯人を特定する証拠を
見つけ出すまでだ。

ヤマさん。
はい。

みんなを集めてくれ。
承知しました。

♬~

みんな 聞け!

現在 都内で稼働する工事現場の数
およそ500!

そこに必ず

犯人を特定する なんらかの証拠が
残っているはずだ。

見つけ出せ!
(捜査員たち)はい。

一課長 お願い致します。

この捜索は 困難を極める。

干し草の中から
針を捜すようなものだ。

しかし 一か八かではない。

見つかる 見つからないを
運だけに託してはならん。

我々 警察官は

どんな時でも全力を尽くし
運を手繰り寄せるんだ。

どうか みんなの力を貸してくれ。

その手で運を手繰り寄せてくれ。

そして 必ず ホシを挙げる!

(一同)はい!
(望子)行くわよ!

(捜査員たち)はい!
(武藤)足 使えよ!

ワガシ。
はい。

ここまで来られたのは
お前のおかげだ。

最後まで頼むぞ。

はい。 いってきます。
うん。

運野さん 新作です。

引いてください。
ありがとうございます。

事件が無事解決したら
いただきます。

それまで楽しみにしてるので
取っておいてください。

はい。 取っておきます。
お願いします。

いってきます。

ワガシ。
はい。

あっ… いや 気をつけろ。
慎重にいけ。

…はい。

♬~

よし。

すいません。

(武藤)この自家発電機を
捜してるんですけど。

今 うちにあるのは
あの形だけなんですよね。

(望子)ありがとうございました。

(野口秋代)ああ…。
(天笠)あっ 野口管理官!

挨拶は あとで。
どこまで調べたの?

ここまでです。
(秋代)ああ…。

こっちは 私に任せて。
頑張るのよ!

こちらの自家発電機 使ってるって
伺ったんですけれども。

これね 前 使ってたんだけど

壊れちゃってね
今は使ってない…。

今日の昼頃なんですが

誰か揉めてたなんて事は
なかったですか?

知りませんか?
これは ちょっと 見た事ないな…。

♬~

これ ありますでしょうか?

あの 昼頃なんですが…。
はい。

誰かが争ったような声などを
聞いたりしていません?

すいません。
昨日のお昼ぐらい…。

♬~

♬~

♬~

(感知音)

(タイマー音)

♬~

(感知音)

(アラーム音)

(感知音)

(タイマー音)

♬~

♬~

「ワガシ どうした?」

一課長 私 やっぱり ツイてます。

見つけました 犯人の証拠。

そうか… よくやった!

場所は どこだ?

「場所は 隅田川近くの
蔵前の工事現場です」

しかし このままでは
証拠が残せません。

どういう事だ?

トラップに引っかかりました。

あと2分で

せっかく見つけた証拠もろとも
吹っ飛んでしまいます。

でも 証拠だけは
なんとしてでも守ってみせます。

ワガシ 諦めるな!

諦めません。

でも…

赤か青 一か八かなんです。

今度ばかりは 勝算がありません。

お前は いつも
運を手繰り寄せてきたんだろ?

思い出せ! お前が どうやって
運を手繰り寄せてきたのかを。

頭に叩き込んだ
膨大な情報からの推理だ!

膨大な情報…。

♬~

♬~

♬~

一課長。

ありがとうございました。

(タイマー音)

♬~

こんな所に連れてきて
どういうつもり?

私は何も知らないと
言ったはずです。

三条弁護士殺害の真相が
わかりました。

3年前 奥多摩湖の近くで起きた
爆発事故で

八野海商事前社長と共に
並岡信也さんは亡くなりました。

(望子)並岡さんのミスが
原因とされていましたが

それは違いました。

八野海前社長を殺害するために
仕組まれた

殺人計画だったんです。

そうか…。

やはり
鮎原と三条の仕業だったのか。

ええ。 それと もう一人

貝塚常務
あなたを含めた3人の仕業です。

♬~

何を馬鹿な事を…。
私は何も知らん!

あなたにも
八野海商事前社長の財産が

流れているじゃないですか。

私は 常務として

正当に資産の一部を
ほんの少し受け取っただけだ。

事件には関係していない!

(天笠)分け前が少なかった事や

その後の待遇に不満を持った
あなたと三条弁護士は

鮎原社長から金塊を奪い
殺害したんですよね?

そして
仲間の三条弁護士まで殺した。

全ての罪を

3年前の事故の真相を
明らかにしようとしていた

この人たちに着せようとしたな?

何を言ってるんだ?

証拠は どこにある?
証拠を見せろ!

蔵前の工事現場に
三条弁護士殺害の証拠があった。

だが そこには…

爆弾が仕掛けられていた。

三条弁護士を殺害した犯人は
その現場に

自分を示す証拠を残してしまった。

だから ご遺体を 蔵前から
あの駐車場に移動したんです。

犯人は 警察の動きを察知すると

殺害現場に
爆弾のトラップを仕掛けた。

証拠を見つけた刑事を

その証拠もろとも
吹き飛ばすために…。

そして
その罠にかかってしまった。

あの運野という刑事は
どうしたの?

まさか 彼女 死んだの?

いいえ。

私は生きています。

♬~

現場で これを見つけました。

池本さん
これは あなたのですよね?

そうよ… 私のよ。

どこかで落としたの。

そうか… やっぱり お前か?
お前が三条を殺したのか!

違います。

現場に残した証拠品が
このイヤリングなら

持ち帰れば済みます。

爆弾で吹き飛ばす必要は
ありません。

このイヤリングは
あなたが盗んだものですね?

池本さんに罪を着せるために…。

明日のスケジュールは
どうなってる?

えっと 明日はですね…

10時から会合です。

あなたが 私もろとも
吹き飛ばしたかったのは

このイヤリングじゃない。

壁に残った この跡。

あなたは
三条弁護士と揉み合って

壁にぶつかりましたね?

もう あんたは おしまいだ…。

金塊 どこに隠した?
教えろ!

教えろよ! 教えろ…!

教えろ… 教えろ!

(三条)熱い!! あっ 痛え!

(貝塚)ああっ!!

(武藤)こすれたんでしょうねえ。

皮膚片や細胞
血液が検出されました。

あなたのものでした。

貝塚さん…。

ずっと 手 組んだままだと
疲れません?

♬~

三条弁護士を殺害し その罪を

池本奈月さんと並岡元子さんに
着せようとしたのは

貝塚保造 お前だ!

(貝塚)ああっ!!
(三条)熱い!

(刺す音)
(三条)ああーっ!!

あっ…。

ああっ…!

♬~

(叩く音)

♬~

(小山田の声)お前は ご遺体を
別場所に移すしかなかった。

(武藤の声)そして

池本奈月さんの犯行に
見せかけた。

(奈月)留守番電話に
転送されたんでしょうかね?

メッセージは
残っていませんでしたけど。

さらに 警察が犯行現場を
捜していると知ったあなたは

池本さんを犯人に仕立て

現場を証拠もろとも
爆破しようとした。

さらに お前は
証拠を隠滅するために

私の部下まで殺そうとした。

(アラーム音)

(和菓子の声)あの配線

赤を切っても 青を切っても
爆発する仕組みでした。

だから…。

(アラーム音)

(和菓子の声)
2本同時に切りました。

はあ…!

はあ…。

運野は 運を手繰り寄せたんだ。

三条だ…! 全部 三条が
計画して 実行したんだ!

私は ちょっと手を貸しただけだ。

(貝塚の声)爆弾仕掛けたのも
脅迫電話も

鮎原を連れ去ったのも

奥多摩で殺したのも
全部 三条だよ!

悪いのは あいつなんだよ!
あいつが悪いんだよ。

あいつが… 鮎原を
中途半端に埋めたりするから

見つかったんじゃないか。
運が悪かったんだよ!

運が悪かったわけじゃない。

罪を犯した人間に
運など語る資格はない。

犯罪に
運の良しあしなど関係ない。

罪を犯せば 必ず 報いを受ける。

そのために 我々がいる。
覚えておけ。

運なんて関係ないですよね
佐久山さん。

あなたは
私たちの捜査に協力してくれた。

あなたが うっかり

見せてはいけないデータを
見せてくださったおかげで

私たちは この結論に
たどり着く事ができました。

でも ちょっと 出来すぎです。

あなたは 最初から
三条弁護士たちの計画を

ご存じだったんじゃ
ないんですか?

そして 傍観していた。

(和菓子の声)
目障りな三条弁護士が

犯罪者として葬られる事を
願って…。

三条弁護士と貝塚常務に
何かあった場合

残りの財産 全て あなたの手に
入るようにしていましたね。

フッ…。

もし そうだとして
それが なんの罪になるの?

私は何もしてない。
三条が勝手にやった事。

私は この手を
一切 汚してはいません。

ご遺体を掘り起こした事は
手を汚した事にならないのかな?

三条弁護士たちの計画を知った
あなたは

翌日の早朝 奥多摩へ行き

鮎原社長のご遺体を
掘り返しました。

三条弁護士の犯行を
露見させるために。

(川に落ちる音)

(武藤の声)オフィスの
あなたのデスクの下から

紫蘭の花粉を含んだ
奥多摩の土が検出されました。

はあ…。

ツイてないなあ 私。

これからは
私の時代が来るはずだったのに!

連れていけ!
はい!

(秋代)行くわよ!
(望子)はい。

♬~

長かった… この3年間。

そうねえ。

♬~

私は 今でも
信也さんを信じています。

だから 真実を突き止めます。

奈月さん…。

真実を突き止めて
無念の思いを晴らしたい…。

それだけで生きてきた。

私は 屋形船で 2人きりになり

ナイフを使ってでも
鮎原を問い詰めて

真実を聞き出そうとした。

あいつらは その私の計画も知って
利用したに違いない。

奈月さん…。

(奈月)お母さんは
何もしていません。

お母さんは

相手のわからない電話で
呼び出されて

隅田川へ向かっていきました。

私が 屋形船にいると言われて
捜してくれていたんです。

いいのよ 奈月さん。

私だって 信也のために
復讐しようと思っていた。

このまま生きていたって
仕方がないもの…。

お母さん。

これまでも これからも

いい事なんて なんにもない
運のない人生。

信也がいなくなった今

生きていく意味なんて
ありません。

それは違います。

大切な人を失っても

残された人間は 前を向いて
生き続けていくしかないんです。

なんで
あなたに そんな事が言えるの?

10年前 私のせいで
恋人が死んでしまいました。

だから 私は
刑事として生き続けます。

一課長が 悲しみから
私を救ってくれました。

これ お返ししますね。

私の命は 彼に守られました。

だから 私は
彼の分も生きます。

運がいいとか悪いとか

そんなのは
自分次第じゃないでしょうか?

運は
自分で手繰り寄せるものです。

誰よりも頑張って生きて
道を開いていくしかないんです。

「自分は なんて不幸なんだ」

「なんで こんなつらい目に
遭わなければならないんだ」

そう思う事も多いでしょう。

それでも そのつらさを越えて
生きていくんです。

生きていかなければ
ならないんです。

たとえ 信也さんが
いなくなったとしても

あなたが 彼と愛し合った事も

あなたが 彼の母親だった事も
決して 消え去りはしません。

どうか 信也さんのためにも
前を向いて生きてください!

ありがとうございます。

大岩さん…

信也の潔白を証明してくださって
ありがとうございます!

ああ… いえ。

奈月さん。

お母さん…。

♬~

私が頑張っていれば

きっと どこかで 笑顔で
見守ってくれているんですよね?

ああ そうだ。

お前の元気な笑顔を
見守っているはずだ。

これからも
よろしくお願いします。

こちらこそだ。

♬~

やけに不慣れな誘導ですね…。

新人さんですかね?
うん…。

♬~

大岩純一捜査一課長
今回もまたベリーグッドでした。

笹川刑事部長!

ご両人もベリーグッドでした。

お疲れさまです。 あの…
何をなさっていたんですか?

うん。 少しでも 君たちを
ねぎらいたいと思ってねえ。

お疲れさまです ブランクさん。

「ブランクさん」?
まだ怒っているの? ブランクさん。

はい?
いやあ 君みたいな男は

蛇のように執念深いだろう?

だから この前 叱った事を
根に持っていて

復讐を企てているんじゃないかと
思ってね。

刑事部長 私 こう見えて
竹を割ったような性格なんです。

お気になさらないでください。
ああ そうなの?

そうか それはよかった。
今日の私はラッキーだ。

幸運の女神のおかげだ。

これからも頼むよ。

はい。 ありがとうございます。

ナイス スマイル! いい笑顔だ。

うん。 では また。

失礼します!

幸運の女神か…。

お前じゃないよ。

ワガシ ご苦労だった。

ありがとうございます。

じゃあ 行こうか。
はい。

♬~

春菜 ありがとう。

俺たちが前を向いていられるのは
お前のおかげだ。

そうよ。 ありがとう。

これからも見守ってね。

(鳴き声)

先日あった屋形船爆破未遂事件。

それと同じ爆弾を仕掛けたという
脅迫電話が入りました。

(波木葉樹子)巨大IT企業
ギャラクシーKから

110番通報がありました。

(奥野)嘘をついた瞬間に爆破する。
(黒木 暁)身の程知らずの

捜査一課長など
私なら どうとでもできるんだぞ。

爆弾騒ぎに乗じて
殺人が行われた可能性がある。

宇宙飛行士候補か…。
(羽場衣織)あなたみたいな

心ない人に何がわかるのよ!?
(小倉安子)なんで 宇宙飛行士に

なろうとしたんですか? あなたは
何を隠しているんですか?

(奥野)妻は宇宙飛行士で
夫は万引きですか。

真実を闇に葬れば
人の心もまた闇に覆われる。

♬~

私のアリバイは
はっきりしていただろう。

悲しい生き方ですね。
(衣織)宇宙になんて

行けるわけないじゃない。
刑事 ナメんな。

(井津川瑠香)
誰にも止められないわよ。

(淡路)突入の許可を願います。
(安子)危険です! 早く逃げて!

一課長!

必ず ホシを挙げる!
(一同)はい!