ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第12話 最終回 和田正人、松尾諭… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第12話 大坂』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 喜多
  2. 富札
  3. 弥次
  4. 旦那
  5. 百両
  6. 八拾八番
  7. 浪花
  8. 今度
  9. 拙者
  10. 野郎
  11. 一緒
  12. 気持
  13. 巾着
  14. 金貸
  15. 山分
  16. 商人
  17. 弥次殿
  18. お前
  19. お葉
  20. お葉ちゃん

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第12話 大坂』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」[終]第12話 大坂[字]

浪花の富くじ大事件!大坂の喜多(和田正人)弥次(松尾諭)が大当たりくじに命懸け!!女スリ、用心棒、顔役(渋谷天外)と十返舎一九竹中直人)賞金は誰に落ちるのか?

詳細情報
第12話あらすじ
大坂に着いた弥次喜多。喜多(和田正人)は一枚の富札を拾う。外れだと思って捨てた直後、捨てた富くじが百両の当たり札だったことが発覚。そして、喜多が捨てた富札は弥次(松尾諭)が持っていた。弥次は富札が自分だけのものだと主張して去って行く。怒った喜多は、スリのお葉(柳ゆり菜)と共に富札を取り返そうとするが、左平次(谷口高史)という浪人を用心棒として雇った弥次に、なかなか手を出せない。最後に本当の富札は?
今週の大福君
さて、最終回の大福君。今回もたくさん出ます。籠の中にひそんだり、鳥の背中にも乗って空を飛んだり、弥次の転んだ身体の上で十返舎一九のアテレコでしゃべったり…
でも、ラストで やじきたの次の行き先を提示するんですよ。どうぞお楽しみに!!
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 お葉…柳ゆり菜
 河内屋太郎兵衛…渋谷天外
 小野寺左平次…谷口高史
 おたつ…や乃えいじ
 左平次の妻…金子珠美
 男…竹本真之
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】池田政之、大塚祥平
監督・演出
 西片友樹
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/yajikita/

 

 


え~ 皆さん
お名残惜しゅうございますが

いよいよ 「やじ×きた」は

今回をもちまして

最終回を迎えることと
相成りました。

皆様方に愛されてまいりました

主人公のお二人
弥次さんと喜多さんが

またもや騒動を巻き起こす
最終回の舞台は…。

あっ あ~!

何が主人公のお二人だよ。

この俺様を忘れやがって。
ばか野郎が!

さて 気を取り直して
まいりましょう。

ここ大坂は どんな時代でも
何が起きても

人が人を明るく照らす町。

さて この大坂で 我らが弥次喜多
いったいどんな騒動を

巻き起こして
くれるのでしょうか?

いよいよ最終回の始まり…。

あっ こんな所に
落とし穴が! あ~!

閑散としてやがんな~。

あ~ かわいい姉ちゃん
いねえかな。

あっち捜せ。

おっちゃん お小遣いおくれな。

どかんかい あほ!
何さらすんじゃ! どあほ!

わては泣く子も黙る 浪花の金貸し
河内屋太郎兵衛じゃ。

お前にやるような金
びた一文あるかい!

こっちは忙しいんじゃ どあほ!

なんやねん! あほ言うやつが
あほなんじゃ。 あほ!

ちょいと お伺いしても
よろしいでしょうか。

ここ神社の門前だろ。

それにしちゃ ずいぶんと
人が少ねえようだけど…。

どうかしたのかい?

えっ?

ああ ほい。

痛っ!
違うやろが。

話 聞きたいんやったら
銭出せ 言うとんねん。

ああ なるほどね。 へへ…。

よいしょっと
へい ごめんちゃいと。

おおきに~。 さっきまで
にぎおうてたんやけど

今は境内のほうに群がっとるわ。
当たり札が決まったさかいな。

当たり札?
富くじや。

あ~ 富くじね。
一獲千金 庶民の夢。

言うても 大方は 外れや。

銭をどぶに捨ててるようなもんや。

それやったら こっちに少しくらい
回してくれても ええもんやのに。

ほんま しっけとるで。 ほな。

ほな。

ん? 何だ? これ。

お~! 富札! 寅の八拾八番。

末広がりの八拾八番か。
へへっ めでてえ数じゃねえか。

でも 捨ててあったってことは
外れ札か。

ほい ほっ…。

どうだい 茶店でも行かねえか。
腹が減ってよ。

また食いもんか。

そのうち お手々から
ひづめが生えてくるぞ。

いのししみてえによ。

あれ? もう生えてるかな。
へへへ…。

喜多さんよ いいかげん
どうにかなんねえのかい。

その口の悪さ。

弥次さんと旅してるとさ

茶店見つけちゃ足止めくらって
うんざりなんだよ!

ちょっとは我慢ってもんを
覚えたらどうなんだ!

えっ?
うん?

札 札 札…。

札 札…。

あっ お兄さんたち

この辺で 富札 見いひんだか?
寅の八拾八番の…。

八拾八番。 ああ それ…。

いや 見てない。

落としてしもたんやがな。

四番富の百両の大当たりやのに…。

百両の当たり札?

百両の当たり札!

おい おい… どこ行った?
あの富札!

富札 富札 富札…。

俺 どこ捨てたっけ?

風で
飛ばされちまったんじゃねえの?

なんだよ ひと事みたいによ!
百両の当たり札だぞ!

安心しな。 こういうことも
あろうかと思ってよ。

弥次さん…。
ふふっ だからこういうことも

あろうかと思ってよ。
だったら早く言えよ!

弥次さん 大好き!
よせよ。

よく見ると いい男だね。
さっきは いのししみたいだって

言ってなかったっけ?
覚えてねえや! ははは…。

ねぇ 山分けだろ?
ねぇ 山分けするよね?

して? しろよ 山分け!

あらら? いいのかな?
そんな態度とって。

俺が先に拾ったんだぞ!
でも捨てたよね?

ああ いいですよ。
さっさと 旅 続けなさいよ。

俺はこれで ぱ~っとやっからよ。
ひづめが生えるまでな。

じゃ あばよ。

おい てめえ! 待ちやがれ!

お兄さん。 富札 見いひんだか?
寅の八拾八番の。

富札? 見てねえな。

ふふふ… 大丈夫か? お前。

くそ あの野郎
どこ行きやがった?

兄さん ちょっとええか?

うん? あれ あんたさっきの…。

うちに任せてくれへん?
あの男から 札 奪って

あんたと折半。 どない?

奪う? あんたが?

そんな顔 せんといてぇな。
うちを誰やと思てんの?

誰やと言われてもよ
知るわけねえだろ。

うわ!

うは~!
もぐらが天女に早変わりだ!

うちは浪花では ちいとばかり

名の売れてる 住吉のお葉さんや。

覚えとき。
へ~。

なんで あんな貧相な格好
してたんかて 思てんのやろ?

誰も目もくれへん女に
化けてたほうが

世の中よう見えるっちゅうもんや。
へ~。

それだけと違うで。

あんさんのや。 驚いたやろ。
驚いた。

どんなもんや。 目にも留まらん
言うんは こういうこっちゃ。

ほれ 返したる。
いい。

えっ?
それあげるから俺と一緒に

茶屋に行こう? ねぇ ほら
ほらほら 茶屋に行こう。

あ~れ~ もう恥ずかしいわ。

って なんでやねん。
文無しで乳くり合うてて

どないすんねん。
百両 手に入ったら考えたる。

じらすな~。

さっきのおやじ
なんちゅうたかいな?

えっ? あ~ 弥次さんだ。
で 俺は涼風の喜多八よ。

ほな 喜多はん。
まずは弥次はんを捜すんや。

ええな?
ああ わかった。

お葉… やっと見つけたぞ。

あんな格好に化けてたとはな…。

目にもの見せたるさかいな!

ふう ふう…。
おおきに。

へへ いや~ いい着物 着ると
晴れ晴れするね へへ。

あっ 一首 浮かんだ。

あはは! 上々 上々。

おおきに! どうも~!

は~。

こりゃこりゃ
おきれいなお姉さん

よかったら一緒にどうだい?
汁粉でも。

あら。
ごちそうしてくれはりますの?

おおきに。
へへへ…。

おやおや こりゃまた
ずいぶんとあれだね。

こりゃまた あれがついつい
あれしちまったよ~。

あらあら 口元こぼしてからに。

あ~。
かわいらしいな~。

あっ… ちょっと かわや。

おほほ…。

女。
あっ?

何すんねん!
いかんな~ 女の身で

人様の巾着をまさぐるとは。

あっ 痛い痛い。 なんや? お前!

拙者は 故あって
弥次殿の用心棒を務めておる。

弥次さんの用心棒?

小野寺左平次
こもかぶる 袖に錦の 涙かな。

面目ないが食うためなのだ。

そいつは まぁ
お気の毒なこって。

さぁ 番屋まで来てもらおうか。
やべ そうだった。

食らえ!

ふん。
こんなこったろうと思ったぜ。

これであいつらの魂胆がわかった。

小野寺様を
雇っておいてよかったよ。

いいのか? 追わなくて。
あいつは涼風の喜多八といって

そこいらの雑魚と思っちゃ
足元すくわれちまう。

まぁ ゆっくり料理しましょう。

油断も隙もねえな。

大きい魚は大きな河岸で。

まな板に乗るのは
いったい誰か。 ふふふ…。

あ~
さあさあ 旦那も。

いや拙者は 不調法でな。

お固いこって。
じゃあ せめて料理だけでも。

弥次殿 この料理 少し折に
詰めてもらっても よいかな?

どなたか お待ちなんですかい?
うん。

妻と娘がな。

お帰りの折に お好きなだけ。

かたじけない。

さてと そろそろ
獲物が かかるころなんだが。

痛っ!

おう 今度は 女中さんかい。

一泡 吹かしたらな
気が収まるかい。

百両のためやったら
地獄の底まで行ったるわい。

あっ そや 忘れとった。

恐ろしいやつだけど
いい女だな へっへっへっ。

お待ちどおさんです。

あらあら ずいぶんと
べっぴんさんが来ましたよ。

いや お上手やこと。
へへっ。

ささ 兄さん おひとつ。
おっ。

おおきに。
とっとっと…。

おっとっと。

女 まず毒味をしてもらおうか。

さぁ。

ずいぶんと乙な飲ませ方だね
へい。

はい。

あ~ これでよろしおますか?
よろしおます。

ほな旦那に ご返杯。
へい。

はいはい…。
はいはい…。

待て。
ん?

もう一杯。

早う。

へっへっ 怖いおじちゃんだね。

はいよ。

くいっといっちゃいな くいっと。

これで お気は済まはりましたか?

ほなら旦那も ほら
お願いや 飲んで…。

だめ…。

おっとっと…。

やはり弥次殿を狙う女狐よ。

くろなど付けおって。

ごまかせるとでも思うたのか。
どうする?

どうするって あなた せっかく
俺を慕ってきてくれたんだ。

むげには できねえよ。

わはは できねえな。

金のある所に女が寄ってくる
ってのは 本当だな。

さても ありがたきは
天神様のお恵みだ。

ご利益 ご利益 へへっ。

よろしおすな
たっぷり かわいがりまっせ。

へっへっへ…。

おっ 酒じゃねえか
さては あるじだな。

さすが商売上手な
浪花の商人だ。

気が利くね へへっ
じゃあ いただこうか。

面倒だい。

あ~!

へっへっへ…。

よいしょ 細工は隆々。

仕上げは どんなもんだい。

へっへっへっ
それじゃあ 当たり札をと。

弥次さん 悪く思うなよ。

貴様 昼間の男だな?

まあまあ… 小野寺様。

弥次さんから
いくら もらうつもりなんです?

倍 払うんで
見逃しちゃあくれやせんかね?

無礼者 武士を
はかりにかけおるか。

許せん。
いや うそ!?

待て!

待てと言われて
待つやつは いねえよ!

へっへっへ…。

細工は隆々
上には上がおるんやで。

よいしょ どこかな?

あった!
ほな さいなら よいしょ。

うっ!

えっ!? あんた起きてたんかいな?

おめえが女中に化けて
入ってきたときからわかってたよ。

だから 俺が頼んでねえ酒は
飲んでねえよ。

上には上がいるんだよ。

さぁ 巾着を返しな。

嫌や うちと この巾着は
切っても切れへん仲なんや。

そうかい じゃあ巾着と一緒に
おめえも いただいちまおうかな。

わおっ!

いった~!

え~ うそ?

勝手にこけて
勝手に気ぃ失いよった。

絵に描いたような あほやな。

ほな 今度こそ さいなら。

ちょき。

は~ あぁ…。

えっ?
独り占めは いけねえぜ。

お葉ちゃんよ。
喜多はん。

あんた よう あんな腕の立つ
浪人から逃げてこれたな。

それが そうでもねえんだよ。
きゃっ!

富札を返してもらおう。

そうはいくかよ!

今や! きゃ~!

どけ!
どいて どいて!

どけ どけ~!

きゃ~ ちょっと!

あ~ だめか!

どひ~!

おら!

どけ どいてくれ!

執念深すぎるぜ おめえ蛇年かよ!?

残念ながら いのししじゃ!

へっへっ ほんとだ
いのししだ はっはっはっ!

よっと へへっ。
おのれ…。

座敷牢へ たたき込んで
性根 入れ替えさせたるわい!

あんたの世話に
なるくらいやったら

死んだほうが ましや!

こんといて!

離してえな!

どけどけ…。

喜多はん?
何や お前は。

何してんだよ お葉ちゃん。
見てわからへんの?

こっちも おいでなすった!

きゃ~!

喜多はん!
いいね うれしいけど あとあと!

何してんや! 早う追わんかい!

早う 捕まえい!

やべえ。

お葉ちゃん!

どこ行った? お葉ちゃん!

喜多はん 喜多はん!

おう。
富札 貸して。

なんで?
うちだけやったら逃げられるし。

早う!
独り占めは 許さねえぞ。

明日 道頓堀の中座の前で
落ちおうたら ええやないの。

うちを信じてぇな!

道頓堀の中座だな わかった。

ほな さいなら。
あの野郎!

旦那も しつけえな!

くっそ~。

ええい!

おととい来やがれ! へっ。

何をぼやっとしとんねや。

こっちから こっちから
行かんかい こっちから。

早う追え 早う!

(いびき)

ほんまに あほやな。

さて どうするか。

もし 兄さん
起きとくれやす。

起きとくれやす!

う~ん…。

あんた 誰?
わては 金貸しの

河内屋太郎兵衛でございます。
よろしゅうに。

金貸し? 金貸しが
なんの用だっていうんだよ。

取り立てに来ましたんや。

そりゃ ご苦労なこって。

さてと… ここのお茶屋の払いに

あんさんが新調しはった べべ
それに帯

履物のお代と。

あてが全部
値 つけますさかいに。

ほな 持ち金はないと
言いはりまんのか。

いや だから あるんだよ
当たり札の百両が。

そやから それを見せとくんなはれ
と言うてますやないかい。

その…。

あのさ まだ飲んで遊んで
食うかもしれないじゃない。

お勘定は 後でもいいでしょう?

それを なんで
今 この場で そんな顔して

人のこと にらんでんの?

ない袖は振れんと
正直に ぬかさんかい!

ない袖は振れん!

あても 浪花の商人や。

あんさんの勘定を
一手に引き受けたからには

そろばんは きっちりと
合わさせてもらいまっせ。

(そろばんをはじく音)

そや 春雨屋の
おたっつぁんとこで

買うてもらいましょか。

春雨屋のおたっつぁん?
俺を売るの?

そうや。 ええとこでっせ。
男が男に身ぃ売る店や。

男が男にって… 俺 もう年だよ?

また そんなんがええっちゅう客も
いてはりまんねや。

あんじょう
かわいがってもらいなはれや。

やだ。 絶対やだ!

縛り上げぇ!
(一同)へい。

ちょっと…
嫌だ! 嫌だ! 嫌だよ!

嫌だっつってんだろ お前!
この野郎!

ぱお!

いった~!

ほんまに
絵に描いたような あほやな。

おたっつぁん
どないや? この ぼん。

よろしいな。 ぽちゃっとして…。

これで そろばんは合いそうやな。

ほな 味見させてもらいますわ。
どうぞ。

ほんま おおきに。
やめて! やめ… やっ あっ…。

ふっ… おっ… あ~。
うわ~!

道頓堀に行くんじゃねえのかい?
喜多はん…。

どないしたんや?
こないな 朝早うに。

当たり札は おめえが持ってる。

金に換えるにゃ
ここに来るしかねえだろ。

さぁ 約束どおり 山分けだぜ。

しゃあないな。 へい 降参や。
ほな 一緒に行きまひょか。

わかりゃいいんだよ。
で そのあとは しっぽりと。

ごっつう物覚えがよろしいこって。

旦那!
また出よった。

誰しも
考えることは同じというわけだ。

さぁ 当たり札を返してもらおう。

今度は斬る。
いやいや ここ神社だぜ?

殺生はだめだよ。 なぁ?
ほんま ほんま。

拙者は
武士の誇りにかけて斬るのだ。

神仏も お許しくだされよう。
そんな ばかな。

きゃ~!

いててて…。

弥次さん!
弥次殿?

すまねえ 旦那。 用心棒の仕事は
ここまでにしちゃくんねえかな。

しかし…。

俺と喜多さんはさ
こんなあんばいで

けんかしながら
江戸から出てきて

とうとう 大坂まで来ちまった。

この野郎が金に目がくらんで
むちゃやるときは

俺だって 金に目がくらむ。

こいつが女に狂えば
俺だって狂う。

だが 一晩たちゃ また元どおり。
それが俺と喜多さんなんだ。

弥次さん…。

旦那が仕事熱心なのには
恐れ入ったよ。

だがな 俺たちは
浮世のしがらみから

はめ外すのが
仕事みてえなもんなんだ。

そう思って 喜多さんを
許してやっちゃくんねえかな。

雇い主が そう言うのなら。

助かった。
ほい。

喜多はん よかったやないの。
もう ええもん見せてもろうたわ。

ほな うちは これで。
「ほな これで」じゃねえよ。

当たり札。

はい。

これ!
やれやれだぜ ほんと。

じゃあ 4等分だから
一人 二十五両だな。

そういうこった。
しゃあないな それで手ぇ打とか。

拙者は いらん。
(3人)えっ?

どうしてです?
約束した金子以上もらう筋がない。

おやおや ほんとに お固いこって。

「武士は食わねど高楊枝」を
絵に描いたような お方やね。

てことは 一人三十三両と一分で
一分余るか。

じゃあ 旦那
一分は気持ちってことで

約束の金に
上乗せさせてくんねえか。

かたじけない。
早えな。

よし じゃあ 行こうぜ。
おう。

あっ 弥次さん
ゆうべの払い どうなった?

当たり札頼りで
金 持ってなかったろ。

縛り上げられて
死ぬより つれえ目に

遭わされそうになったんだよ。
だがよ

よくわかんねえんだけど
急に放免になったんだよ。

なんでだろ?

これで勘弁してやってくれ。

へい。 まぁ 一九先生の原稿や
生かすも殺すも あてしだい。

もちろん
小判の山に変えてみせまひょ。

さすが名高い浪花の商人。

たくましいね! ははは!

うちと ことが終わってからに
してくれたら ええのに。

悔しい!

てか これやったら
ちょっと足らんかもわかれへんな。

なに!?
せや…。

先生 足らん分 ちょっと

働いてもらえまへんかいな?
えっ!?

この あほどもと
お知り合いでっしゃろ?

あっ いや うん… えっ?

あぁ お待たせいたしました。

あぁ… あぁ… あぁ。

どうかなすったんで?
人はね

地震 雷 火事に
ひとときに遭うと こうなる。

おやじはね おやじは
おととしに逝っちまったから

不幸中の幸いというか
幸い中の不幸というか ははは…。

あぁ…。
ははは…。

あぁ?
ここ 笑うとこ?

どっかで見たような人なんだがな。

当たり札を持ってる方は
どなたかな?

あぁ…
手前ども4人でございやす。

少し見ても?

くじの当たりは御神のお恵み。

感謝の気持ちを忘れぬように。

(3人)ほな…。

時として 形にしないと
伝わらない感謝もありますぞ。

え~と…
何をおっしゃってるんでしょうか。

「寄進をせよ」と
言うておるのだろう。

そうは言うてはおらん。

言うてはおらんが
言うてはおらんだけで…。

言ってんじゃねえかよ。
で いくらなんだよ。

2割から10割の方もおられますぞ。

2割で こっちに八十両か…。

3人で分けるから え~っと…。

端数は旦那への気持ちだろ?

ってことは おおむね二十六両か。

えっ! あんだけ苦労して
そんだけなん?

当たり札はね 持ってるだけで
ご利益がありますぞ。

そのまま換えずに持ち帰っても
それもまた よし。

払う… 払います!

10割?
2割。

では 当たり札を拝見。

じゃ もらってくぜ。

これは 当たり札ではない。

いや いや いや… 八拾八番だろ?

八拾八は八拾八でも
これは寅の八拾八。

はい?
くじには それぞれ

干支が割りふられておってな。

こたびの当たり札は 「子」。

つまり
ねずみの描かれた八拾八番。

(3人)そんな…。

うわ! あ~! ねずみ!
うわ! っと。

何だ? このかわいいの。
どっかで見たような…。

うち ねずみ あかんねん!
どっかやって!

ご覧あれ。

四番富 百両 子の八拾八番。

そんな… いやいや 寅じゃねえ!
ねずみだった!

そうだよ 俺たちのくじは
ねずみだった!

うちなんか くじ見て
腰 抜かしたんやで。

「本物の ねずみおる~」言うて。

寅だ!

ねずみだよ!
ひっ!

旦那 間違いじゃねえか?
よく見てくれ。

そんな…。

ここは御神を奉る場所。

そろばん勘定で うそをつくと
いずれ大きな罰が当たりますぞ。

富くじ当たらず 罰当たる。
あははは… おっとっと…。

笑えねえ。

まぁ またね
神のおぼし召しがありましたら

ゆっくり
こちらに遊びにいらっしゃい。

いつでも相談に乗りますぞ。
あしからず。

そんなのあり?

百両が… 外れ…。

あれ? お葉ちゃん? いねえ…。

よかったではないか。
誠は誰かが落とした くじ。

本物の当たり札なら
それは落とした御仁のものなのだ。

そりゃそうだけどよ…。

盗人にならずに済んで
よかったのだ。

では 拙者は これにて。

離せ!
もう十分 遊んだやろ もう!

早う 家へ帰るんや。
お葉 早う来い!

離さんかい!

寅?

あはははは…。

やはり
あんたの落とした くじだったか。

何と申してよいやら…。
ありがとうございます!

いや あいつらに銭 持たせると
旅に張り合いがなくなる。

貧しいぐらいのほうが
楽しい旅になるってもんだよ。

へへへへ…。

時として 形にしないと伝わらない
感謝の気持ちがありますぞ。

なかったもんやと思えば

当然 半分は
寄進させていただきます!

ささやかな お礼です。

(大福の鳴き声)

お~ 大福!
よくやった よくやった!

千両芝居だ! いや~ 滑稽 滑稽!
ははははは…。

お嬢はんが
お戻りになったで!

あ~あ。

お葉 今度 家を出ようとしたら

ほんまに座敷牢へ たたき込むぞ!

お金ばっかり見てたら

実の娘も
目に入らんようになるんやな。

何が悲しいて
あんなことすんねや。

金やったら
なんぼでも あるやないか。

なぁ 好きなだけ
使うたらええやないか。

浪花の商人が 何ぬかしとんねん。

銭はな 自分で稼いでこそ
尊いねん。

おたな潰れるで どあほ!

ど… どあほ。

親に なんで…。

左平次はん お帰りなさい。
お帰りなさい。

父上が お帰りになったで!

帰ったぞ。

お帰りなさいませ。
お帰りなさいませ。

さぁ来い あ~ はっはっは…。

いい子にしてたか?

障子を張り替えてくれたんですよ。

古い紙を集めてきて。

あぁ そういえば隙間風だったな。

おぉ きれいに貼れている 偉いぞ。

どうでした? お仕事は。

あぁ また ただ働きだった。
あら。

すまんな いつも こんな感じで。

謝らないでくださいまし。

いずれ よいこともあります。

だとよいが。

あら 剥がれそう。

せっかく上手に接げたのに。

富札ではないか。

この子が拾ってきたのです
外れ札ですわ。

ははっ そうだな。

そうそう この紙で…。

何ですの?

あぁ 富札の当たり番が
書いてあるのだ。

まぁ では見てみましょうよ。

拾った くじだぞ。

そうですね。
はっはっは…。

でも まぁ
こういう考えでは いかん。

あの あほ2人のように
気楽にいかんとな。

見てみるか。

ひとときでも 夢が見られますわ。

そうだな よし見よう。

どれどれ 丑の六百弐拾弐番。

で 一番富 壱千両。
丑の六百弐拾弐番。

(3人)え~っ!

え~っ!

もう好きにせえ もう!

うちの仕事も
はめ外すことなんや。

あいつらに会うて
ようわかったわ。

旅に出たら もっといろんなこと
見えそうやしな。

なぁ もう少し
ゆっくり歩かねえか?

ゆっくり歩いてるけど? あれ?

もしかして おじけづいてる?

神主から
罰が当たるって言われてよ。

ばか言ってんじゃないよ
喜多さんじゃあるまいし。

神様から 罰が当たるなんて
むしろ光栄なことよ。

神様に見放されっぱなしの
旅だったからよ。

言うじゃねえか。
(2人)へへっ。

あの姉ちゃんとは
どうなったんだよ?

あっ? あぁ お葉ちゃんか。

さぁ 神社で
いなくなっちまってから

それっきりだ。
いいのかよ?

まだ何もやってねえんだろ?
ばか!

おめえがいねえうちに
とっくに乳くり合ってるっつうの。

あ~ん お葉ちゃん 喜多さ~ん。

そこだめ~ ってよ。

こらっ あんぽんたん

誰と乳くり合うてたって?

あっ お葉ちゃん!
うはは~ 会いたかったぜ!

はい。

はい。 どっこらしょ。

ほら吹くんやったら
もうちょっとうまく吹かんかいな。

ははは! 喜多さんよ
長え つきあいだ。

女と よろしくやったか
どうかなんて お見通しよ。

へっ! あっ 次の町まで
早駆けしようぜ。

おお。
負けたほうが茶屋で おごりな。

へへ。
やったろやないか。

なんで お前もやんだよ?
ええやん。

2人といてると 楽しそうやし。
連れてってえな。

どうする?
変なことになっても知らねえぞ。

上等や。
頼もしい姉ちゃんだな。

よ~し いくぞ。
おう!

せ~の!
あっ! だめだ。

なんだよ!
おごるほど持ってねえや 金。

富札 外れだったし。
まぁ そもそも ねえからな。

しゃあないな。
お葉姉さんに任せとき。

一稼ぎしてくるよって
待っててや。

今のうちだ。
だな。 よし せ~の!

はははは!

この先 2人の道中は
木曽路にかかり

草津の温泉を一回り

善光寺 妙義山 榛名山へ参拝し

めでたく 江戸に至りける。

この道筋は また追って表すべく

まずは筆をさしおきおわんぬ。

ありがとう… いらっしゃいませ
いらっしゃいませ…。

飛ぶように売れるとは
このことだ。 ははは!

ほんに先生は米びつ 米びつ。

さぁ 早いとこ
これも彫りに回してと

東海道中膝栗毛』 堂々大団円や!

先生! 行きがあれば帰りもある。

続きも よろしゅう頼んまっせ!

こりゃ 当分
あいつらと おつきあいだな。

はてさて どんな滑稽ぶりを
見せてくれるのやら。

答えは 風の中か。

あっ また かわいいのがいた。

ほらほら…。
今度は なんだって?

金比羅は 美女で賑はふ 桃源郷」。

喜多さん!
弥次さん

どうやら
行き先は決まったようだぜ。

金比羅さんで美女のつかみ取り!

たまんねえぜ!
ばか言え!

<金に 女に うまいもの
旅の恥は かき捨てとばかり

己の欲に まっすぐな このお二人。

東海道の はちゃめちゃ道中も
まずは これぎりでございます。

お次は
どこの旅路をゆくのやら…>