ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第10話 和田正人、松尾諭… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第10話 伊勢』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 弥次
  2. 喜多
  3. 乙羽屋
  4. お伊勢さん
  5. 一緒
  6. 十両
  7. 主人
  8. 浩庵先生
  9. 手伝
  10. 草笛
  11. 本当
  12. 伊勢
  13. 一人
  14. 江戸
  15. 浩庵
  16. 野郎
  17. お薬
  18. 乙女
  19. 恩返
  20. 神様

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第10話 伊勢』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第10話 伊勢[字]

喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)がついに念願のお伊勢参りへ!!借金30両の天女様と盲目の娘がいて、十返舎一九竹中直人)と共に母子を救えるのか!?痛快コメディー時代劇

詳細情報
第10話あらすじ
弥次喜多はついに目的地の伊勢へ。だが、喜多(和田正人)が腹痛となり、弥次(松尾諭)に抱えられて、おその(真田麻垂美)が営む茶屋へ。目が見えない娘のおかよ(藤川心優)を診ていた医者の浩庵(牧田哲也)に処置してもらう。天女のように美しいおそのに弥次喜多は一目ぼれ。おそのは娘の薬代など三十両を乙羽屋から借りていて、返せないならば妾奉公するよう迫られていた。弥次喜多はおそのを助けようと懸命に働くが…。
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 おその…真田麻垂美
 浩庵…牧田哲也
 おかよ…藤川心優
 乙羽屋吉蔵…江口直彌
 雁助…吉田輝生
今週の大福君
さて、今週の十返舎一九の相棒モルモット、大福君は、奇跡を起こすべく、感動の折鶴をたくさん持って登場します。嬉し涙をぜひ!!
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】藤井香織
監督・演出
 西片友樹
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/yajikita/

 


「風の向くまま 気の向くまま」

弥次さん喜多さんは ってぇと」

「お伊勢さんを
目指して…」

とうとう 伊勢は古市に
たどり着いたのでございます。

さて 言わずと知れました
伊勢神宮

多くの神々がおわします
聖域でございます。

そんなお伊勢さんに
お参りするには

心も体も清らかに。

俗世のあかに まみれた2人も

みそぎへと参ったのでございます。

(歌声)

あれまあ かわいい子が多いこと。

俺は伊勢の女は初めてだ。

伊勢でも江戸でも
味は変わんねえだろ。

弥次さん!
お~!

生きがいいのは 味もいいって。
ん~ あ~ 新鮮!

一緒に踊りましょう。
へい!

けっ 何だよ。
わかったような口利いてらぁ。

喜多さん!
はっはっはっ… あ~。

さぁ 私がお相手しますから
踊りましょ!

(いびき)

おい 弥次さん。

いつまで寝てんだよ
起きろ 行くぞ!

あ~ すっきりした。

満足そうだな。
ああ。

乙女ちゃんは上玉だったな。

か~! もう合点がいかねえ!

おっ? ゆうべの女は
いまいちだったかい?

いや 夜明けまで がっぷり四つだ。

へっへっ 上等じゃねえか。
上等じゃねえよ~。

年増のばばあだぞ。

何で 弥次さんには
若い子がつくんだよ!

うら若き乙女ちゃんは
俺のような頼もしい男を選ぶのよ。

弥次さん 何か細工したろ?
してねえよ。

(くしゃみ)

あ~。

あっ そういえば…。

おいおい 何か引っかかってるぜ。

あら 手ぬぐいかしら?

ふんどしじゃねえか?

あぁ? 何だよ… 弥次さん!

羽衣の松… なんてな。

ふっふっふ…。

ぐっはっはっ!
きったねえ ふんどし!

あれ 弥次さんのじゃねえか?
ばか言っちゃいけねえよ。

俺が あんなきたねえ ふんどし
はくわけねえだろ。

<弥次さんが慌てるのも
無理はありません>

乙女ちゃん
いいでしょ いいでしょ

< ねんごろになりました
かわいい女郎に

汚れた ふんどしを見られまいと

外へ無造作に
投げ放っていたのでありました>

 

俺はな お伊勢参りにゃ
西陣のふんどしって決めてんだよ。

天女様?

はっはっはっはっ!

あ~!
こりゃ大した西陣だな。

きゃ~!

あ~! ばか野郎 喜多さん。

おっ… うん?

うわっ くせえ 汚い!

何だ? こりゃ… ちょっと!

弥次さん 機嫌直せよ
お伊勢さんに免じてさ。

ついてくんな。 とんだ赤っ恥だ。

いたたた… 痛い。

あれ? 腹… 腹が痛え。

へっへっ 人のことをからかって
ばちが当たったんじゃねえのか。

悪かった いててて… 痛い 痛い。

あっ 痛え。
おい そんな悪いのかよ。

おい しっかりしろよ お前。
いてて… 痛い。

おい 喜多さん 喜多さん!

あぁ…。
喜多さ~ん!

おい 喜多さん しっかりしろ!

おい おい!

少し休ませてくんねえか!?
は~い。

いらっしゃいませ。

あっ!
あっ 今朝の天女様。

あっ!

(うめき声)

すまねえ。 連れが
腹いた 起こしちまって。

お気の毒に どうぞ奥へ。

おう よいしょ。

先生 助けてくれ。

腹が風邪をひいただけだ
寝冷えでもしたんだろう。

ただの寝冷えかよ。
がきじゃあるめえし。

しかたねえだろう 一晩中
女と素っ裸でいたんだから。

ばばあと がっぷり四つだろ。

尻丸出しのやつに
言われたかねえよ! いてて…。

大丈夫ですか?
だめかもしれない。

まぁ 薬草を飲んで おとなしく
していれば すぐに治る。

浩庵先生 ありがとうございます。

なに ちょうど おかよちゃんを
診に来たついでだ。

おかよちゃん。

俺は 江戸から来た
弥次郎兵衛っつうんだ。

弥次さんって呼ばれてる。

弥次さん。

手先を使うのは得意でな。
ちょいと見せておくれ。

お近づきの印に。

はい。

《将を射んと欲すれば
まず馬を射よ。

子持ちの女を落とすにゃ
まず 子どもからだ》

(おその)喜多さん。

天女様…。

お薬を煎じてきましたよ。

あっ あぁ すまねえ。

あちっ!
あっ ごめんなさい。

ちょっと貸して。

おそのさん…。

喜多さんは猫舌なんですね。
うん 猫舌。

じゃあ もう少し。

さぁ どうぞ。
うん。

あぁ…。
あ~ よかった。

担ぎ込まれたときは
真っ青だったんですよ。

心配してくれた?
ええ とっても。

優しいな おそのさんは。

まだ無理しないでくださいね。

がってん承知の助!
へっへっへっ あいたたた…。

喜多さんって楽しい。
えっ そうかい?

ええ 主人が亡くなってから

火が消えたように
暮らしてきたんです。

ずっと おかよも
ふさぎっぱなしで…。

そりゃ気の毒だな。

主人も猫舌だったんです。

ごめんなさい こんな話。
いや いいんだ。

聞きたい 聞かしておくれ。

おそのさんの身の上話を。
えっ?

話 聞くくれえしか
恩返しができねえ。

何でも話してくれねえか?

《女を口説くには
弱音を吐かせろってな》

(草笛)

弥次さん その音 何?

草笛だ。
へ~ 弥次さんが作ったの?

ふふっ 作ったってほどのもんでも
ねえけどな。

こいつをこうして 丸めて…。

ほい! できた。

はい 吹いてみな?

うん? 難しいな。

はははは! こつは簡単だ。

よ~く念じろ。 念じれば通ずる。

おかよちゃんはできる!

私はできる!
うん 吹けるぞ。 それ!

(草笛)

あはは! やった~!

いい音 出たな!
弥次さんって すごいね。

笛も作るし 折り紙も上手。
そうかい?

うん。 それに…
少し 声がおとうに似てる。

おとうに?
うん。 弥次さんみたいに

折り紙を教えてくれた。
優しくて 絵がうまかったの。

おっ? 俺も絵は得意だぜ。
本当?

ああ 何でも
好きなもん描いてやるよ。

でも 今は見えないから…。
ああ そっか…。

で? もっと話しておくれよ。
俺と似てる おとうの話。

うん! えっとね おとうは
声が大きくて 力持ちで

いっつも おっかさんと私を
笑わせてくれた!

あなたの悩みを
教えてくださいませ。

ご恩返しに聞かせてくださいませ。

やめてくださいな もう。
笑い死んじゃうわ。

つれえ話は
笑いながら話せばいいさ。

大した身の上なんて
ありませんよ。

ただ 亭主と死に別れた
茶店の女主です。

ご主人は
どんな人だったんだい?

主人は
潰れてしまった商家の次男坊。

私は その家で奉公していました。

ある人の口利きで
この茶屋を始めて

細々とやってきたんです。

でも 主人が
胸を病んでしまって…。

そら お気の毒に。

私一人じゃ
おかよの目も治してやれない。

おかよちゃんは その…
生まれつきなのかい?

ううん。
浩庵先生がおっしゃるには

目に おかしなところはないって。
じゃあ 何で?

おとうが死んでから
私は泣いて泣いて

ある朝 何にも見えなくなったの。

泣きすぎて 今は真っ暗。

おとっつぁんが好きだったんだな。

うん。 ねぇ 弥次さんって
どんな人? 触っていい?

おっ… おう!

よし… はい。 よし いいぞ。

えっと ここが腕で

で おなか?
おなかだな。 うん。

で 顔は…。
顔は もうちょっと上かな?

もうちょっと… ここが?

ここが ほっぺだな。

ふ~ん…。

背が高くて…。
おう。

痩せてる?
当たり!

顔はどっちかっつうと
苦み走ってるほうかな。

やっぱり!
弥次さんは おとうに似てる!

本当?
うん!

あ~ おかよちゃん!

どんなものからも
守ってやりてえ!

この小さな手が
汚れることのねえように!

おかよちゃんのおっとうに
なりてえな~!

かわいい おかよちゃん。

この思い
おっかさんに伝えておくれ!

うん! おっかさん喜ぶだろうな。
喜ぶだろうね~!

(草笛)

ふふっ…。

(草笛)

目が見えねえのは 気の病?
かもしれないって。

浩庵先生も
調べてくださってるんです。

新しいお薬も
取り寄せていただけるみたいで。

きっと よくなるさ。

こんないいおっかさんが
ついてんだからよ。

あの子が そう思ってるかどうか。

女手一つ 不自由させています。

お客さんも
すっかり遠のいてしまって…。

なぁ おそのさん。

この店 手伝わせちゃくれねえか?

いけませんよ!
病み上がりじゃないですか。

へっへっへ…
ほら もう すっかりよくなった!

ご恩返しいたしやすえ~。

あははは…。

《俺は この人を…》

《俺は この子を…》

(2人)幸せにしてやりてえ!

何を言ってやがんだ。

どうせ
てめえの欲しかねえくせに。

なぁ?

さぁ 寄ってらっしゃい
休んでらっしゃい!

お伊勢さんに詣でる前に
旅の疲れを落としやしょう!

詣でたあとの方々は
ここで癒やされておくんなせえ!

伊勢名物
あんころ あんころ あんころ餅!

こちらで一服 召し上がれ!
(笑い声)

おっ 笑ったな?
おめえさんたちは もう客だ!

さあさあ 中に入った 入った!

あんころ餅 3つ はい。

はい 美人の2名様 ご案内!
はい いらっしゃいませ。

どうぞ こちらへ。

どうだい?
商売繁盛 いいあんばいだ。

おかげで仕込んだ分は
もう売り切れそう。

あしたは仕込みも手伝うぜ。

喜多さん
何て お礼を言ったらいいのか…。

何 言ってんだい。
まだまだこれからよ。 へへへ…。

すいません 2人です。
2名様 こちらへどうぞ!

あんころ餅です。

2人とも よく働くねえ。

私がいなけりゃ
おっかさんは 楽になれるのに。

何だい? 浮かない顔して。

私は何の役にも立たないから。

ばか言っちゃいけねえよ。
人は生きてるだけで価値がある。

おかよちゃんみたいな
かわいい子なら なおさらだ。

おう 何 ごろごろ
ごろごろしてんだよ!

弥次さんも手伝えよ。
俺は ここで

おかよちゃんのお守りだよ。
お守りなんていらない。

もう 子どもじゃないもん。
そうだよな。 ったくよ…。

あっ そうだ。 この鶴
1つ もらってもいいかい?

えっ これ?
うん。

あんころ餅に添えたら
気が利いて見えるだろ?

なるほどな。 じゃあ ついでに
客に吹き込んどけよ。

かわいい神様からの
賜りもんだってな。

じゃ おかよちゃん もらってくぜ。
うん。

弥次さん きれいにできてた?
ああ 立派な鶴だったぜ。

俺が教えたんだから間違いねえ。
よかった。

じゃあ どんどん折ろうぜ。
うん。

随分 繁盛してんじゃねえか?
あぁ?

閑古鳥は
どこ行っちまったんだろうな?

おい!
やめてください!

おいおい おいおい…
行儀が悪いじゃねえか? あぁ?

俺はね あんたに
話があって来たんだ。

何でしょうか?

乙羽屋さん 困ってるぞ。 あぁ?

あんたの亭主が
倒れたときからよ

ここの地代から薬代まで
全部 乙羽屋さんに

面倒みてもらってんだろ?
それは おめえさん

義理かいちゃあ いけねえわな。

義理も くそもあるかい!
人の商売 邪魔しやがって!

弥次さん 寝てただけだろ。
うるせえよ。

弥次さん?

何? どうしたの?
おかよ!

なかなか いい値が付きそうな
娘じゃねえか。

おう おかみ あんたが
話をはぐらかすんなら

あの子で ちゃらにしてやっても
いいんだぜ。

やめてください!
雁助!

そこまでにしとけ。
乙羽屋さん…。

あんたの返事を聞きに
よこしたんだが

ちょいと無作法なやつらでな。

ごめんなさい。

例の薬
浩庵に急ぐよう 言っておこう。

金子なら心配いらねえ。
色よい返事を… 待ってるぞ。

おそのちゃん。 はははっ。

行くぞ!
(一同)はい!

おっかさん… 怖かった。

ごめんね。

もう平気よ もう平気。

へっへっへっ… いいねえ
話が転がってきたじゃねえか。

つまり あの乙羽屋が
ずっと金の面倒を?

ええ この店を始めたときに
口を利いてくださったのも

浩庵先生をご紹介くださったのも
乙羽屋さんで…。

親切な両替商のご主人だと
思っていたんです。

両替屋が
訳もなく親切なんてしねえよ。

何をかたに借りたんだい?

何も。 ただ…。

ただ?

妾奉公をしないかと。
妾!?

いや そいつはいけねえよ。
いったい いくら借りたんだ?

浩庵先生が手に入れてくださる
珍しいお薬のかかりも含めて

十両になると言われました。

十両…。
随分 値が張るな。

いいんです。
あの子が見えるようになるなら。

おっかさん!

おかよちゃん。

さっきの人
私に値が付くって言ってた。

おっかさん 私を売ってよ!

だって
私のために借りたんでしょ?

嫌だよ…
私のために おっかさんが…。

何 言ってるの?

おかよ おかよ お願いだから…。

そんな ばかなこと言わないで。

おっかさん…。
おかよ…。

お待ちどおさま。

喜多さん。 あした
お伊勢さんへ参ってきてくれ。

そして その足で江戸へ帰んな。

あっ? 弥次さんは?

しばらく一人で旅を続ける。
じゃあ 俺も一緒によ…。

だめだ。 一人で巡りてえ。
何でだよ。

喜多さん
江戸出るときに言ったよな?

もし 生まれ変われるなら
やり直してみようじゃねえかって。

おう。

だが 伊勢まで来てみて
俺は何も変わっちゃいねえ。

きっと喜多さんがいるからだ。
人のせいかよ。

てめえを振り返って言え。
振り返ったさ。

俺は喜多さんがいねえと
何にもできねえ。

だからこそ一人になりてえんだよ。
弥次さん…。

どうか このとおり!
喜多さん 達者で暮らせ!

弥次さん…。
うぅ…。

何 たくらんでんだ?
えっ ええっ?

あらかた 一人で店の手伝いして

おそのさんを
ものにしようって魂胆だろ!

何てこと言うんだよ!
弥次さんの腹ん中ぐれえ

お見通しだ!
はははっ やめろよ! ははっ!

あの店の主になるのは俺だ。
俺が おそのさんと一緒になる。

それは俺が!
ほ~ら やっぱりな!

俺は おかよちゃんの
おとうになるんだ!

俺が一緒になるのが道理だろ?

どうせ 子どもを餌に
釣ろうって腹だろ!

俺は違うぞ 俺は おそのさん命だ。
おそのさん一筋だ!

それじゃ
おかよちゃんは どうなるんだ!

えぇ? お前なんか
おかよちゃんの おとうに

なれねえんだよ!
何を! おそのさんは渡さねえぞ!

2人を幸せにすんのは俺だ!
やるか?

望むところだい!

ふんっ!
ファイ!

うお~!

でや! でや! でや! でや!

おっとっと… うわ~!

それじゃあ こうしよう。
あっ?

俺が おかよちゃんの おとう。

喜多さんは おそのさんの だんな。

いいのか? 弥次さん。

俺は ただ
おかよちゃんの行く末を

見守りたいだけなんだ。

じゃあ 寝間はどうする?

俺が だんななら
おそのさんと同じ布団で…。

それは日替わりだ。
はぁ?

よし やるか。

十両なんて
すぐに返してやるぜ。

あんころ あんころ あんころ餅。

お急ぎなら お持ち帰り。

お伊勢さんの思い出に
ありがてえ折り鶴も付けちゃうよ。

どうぞ。
お姉さん。

は~い。
あんころ餅 2つ。

はい お二つ。
こっちも2つ お願いします。

はい は~い。
はい お待ちどお。

はい どうぞ。
へえ お待ちどお。

はい… 何にしやすか?
あんころ。

あんころ3つ あいよ!

大繁盛じゃねえか。

お伊勢さんの奇跡ってか?

ふっふっふ…。

よいしょ! いいぞ おそのさん。

息ぴったりだ。
よいしょ。

楽しいや こりゃ。 おいしょ。

(おその)その調子! よいしょ。
よいしょ。

へっへっへ…。
わぁ お上手。

あははは そうでもねえよ。

私ね 見たいものがあるの。

見たいもの?

弥次さんの顔。

俺の?

だって 死んだ おとうと
一緒にいるみたい。

おとうの手拭い
弥次さんにあげる。

えっ 大事なもんだろ?

これが弥次さんの目印。

目が見えるようになったら
返してもらうね。

ああ。

(おその)弥次さん。

折り鶴 少しもらえる?
どんどん持ってきな。

おかよ お客さん
喜んでくれてるわよ。

ほんと?
うん これをね

お土産に持って帰る
って人もいるの。

お伊勢さんの ご利益が
あるんじゃないかって

うわさになってるみたい。
うれしいな。

よかったな おかよちゃん。
うん。

我ながら名案だったぜ。
さすがね 弥次さん。

へへっ さぁ こつこつ働くぞ!

はいはい
どんどん持ってけ持ってけ…。

はいはい はい はい
よし 折るぞ!

元はと言えば 俺の案じゃねえか。

さぁ あんころ
あんころ あんころ餅。

お伊勢名物の
あんころ餅でございますよ。

さぁ そこのお兄さんも

寄ってらっしゃい
食べてらっしゃい。

さぁ あんころ餅でございますよ。

うん?

これが あの野郎の根城か。 けっ。

あの子の目は 気のものです。

薬らしきものなら
何だってかまいません。

だったら いもの粉でも
飲ませればいいだろう。

珍しい薬が すぐに手に入っては
信じてもらえませんよ。

なるほど。
あとは お任せください。

浩庵 まさか あいつ…。

この薬はね
海の向こうから取り寄せた

新しい薬なんだ。

おかよちゃんみたいな人が
大勢 治ったんだよ。

そいつは すげえな。
どうだい? おかよちゃん。

何も見えない。

徐々に効いてくるさ。

あしたにゃ おてんとう様が
拝めるようになるかもしれねえな。

いや 必ず拝める。
俺は 念じるぞ。 ぐっ!

ふふっ そしたら
弥次さんの顔を見たいな。

あはっ ははは…。

あ~ おう おかえり。

いいかげんにしやがれ
このやぶ医者!

何だ? いきなり。

だまされちゃいけねえ。
こいつは乙羽屋の手先だ。

えっ?
浩庵 この耳で はっきり聞いたぞ。

てめえ 乙羽屋と

「いもの粉でも飲ませとけ」
って話ししてたろ。

それは…。
偽の薬に三十両なんて大金

ふっかけやがって。
はぁ? 三十両

んなもん飲んだって
おかよちゃんは治るわけねえ!

これ いもの粉か?

私 やっぱり見えないの?

表に出よう。
望むところだ。

話してもらおうか。
それは こっちのせりふだ。

この野郎!
先生!

確かに私は 乙羽屋さんから
診察を頼まれてる。

しかし 借金だの
十両だのは 初めて聞いた。

とぼけんじゃねえ!
本当だ!

おそのさんが あんたに払う金は
みんな 乙羽屋が

立て替えてるって話だ。
どうなんだい?

私が乙羽屋さんからいただくのは
月に二百文ほどだ。

安っ!

でも 偽の薬の話ししてたろ。

ああ。 おかよちゃんが
患っているのは目ではない。

寂しくて閉じてしまった心だ。

これで見える
という気持ちを持たせてやる。

きっかけこそが薬になるんだ。

そうだったんですね。

ここ 切れてるぜ。

ちょいと借りるぜ。

すまねえ。 俺は 何てことを…。

乙羽屋のやつ おそのさんを
妾にするために

謀りやがったな。
ああ とっちめてやりてえ!

行くかい? 喜多さん。
おう 殴り込みだ!

待ちなさい。
(弥次/喜多)えっ?

むちゃをして 大けがをしちゃ
それこそ いもの粉では治せない。

私が乙羽屋さんに
話をつけてこよう。

ごめんなさい。

皆さんに
ごやっかいをおかけして…。

おそのさん 案じることはない。

おかよちゃん。

この薬はね
多くの人を治した薬なんだ。

目が見えるようになりたい
と思ったとき

また飲んだらいい。

うん わかった。

では また。

何だ? あいつ。
かっこつけやがって。

弥次さん。
何だい? 喜多さん。

俺たちに できることって…。
神頼みぐらいかな。

あ~ やっと来た。

伊勢参りもせずに このまま
終わっちまうかと思ったぜ。

はぁ…。

とうとう来ちまったな。
ああ とうとう来たな。

借りた金を踏み倒した皆々様。
駿河の親戚ども。

それから おふつ!
今まで悪うござんした。

悔い改めますので
お許しください。

それから おかよちゃんの目が
見えるようになりますように。

おそのさんが
幸せになれますように。

幸せになれますように。

うぅ…。

弥次さん?

何だろうな
いもの粉でも何でもいいから

おかよちゃんの目が
見えるようになったらいいなって。

泣くなよ 弥次さん。

今の俺は人様の幸せを
願わずにはいられねえ!

神様 くずみたいな俺でも
少しは まともになったんだな。

神様 ありがとよ。

俺みてえな ばかでも
生まれ変われるんだな。

喜多さん これからは
まともに生きような。

(泣き声)

おっかさん 弥次さんと喜多さん
どっちが好き?

えっ? そうねえ…。

どっちも。

私 本当はわかってる。
んっ?

わかってるもん。

近頃 よく笑ってるね。

私 おっかさんの笑った顔が
好きだよ。

おかよ…。
もっと見たいな。

よ~く念じろ。
念じれば通ずる。

おかよちゃんはできる!

あれ? 見えた…。

見える… 見えてる!
おっかさん 見えた!

おかよ! 本当に?

おっかさん… おっかさんの顔だ!

よかった…。 あぁ よかった。

おっかさん 弥次さんは?
弥次さんに会いたい!

あっ! 弥次さん!

大変! どうしよう!

喜多さん! 喜多さん!

おっ! はははっ
やっぱり いい女だな。

大変 大変なの!
どうした?

おかよが見たって…。
えっ 見た?

見えるようになったのか?

そうなの 今朝ね。 それで

弥次さんに会いに行くって
出ていったんだけど

弥次さんが捕まったって。
俺が… 捕まった?

弥次さん?
それって もしかして…。

あんな
はやらねえ茶屋をやるより

奥座敷で妾奉公したほうが

よっぽどいい暮らしが
できるってもんよ。

お前さんも通っちゃどうだ?

わしと一緒に おそのを
味わえばいい。 ふっふっふ…。

あの親子に関わるのは
よしてください。

雁助。
へい。

川に沈めるか。
へい…。

離せ! 離せ!

聞いたぞ 乙羽屋!

お伊勢さんの お膝元で
げすな真似すんじゃねえや!

たとえ おてんとうさんが許しても
この弥次郎兵衛が許さねえ!

何だ? そのせりふ。
いっぺん言ってみたかったんだ。

おい! やっちまえ。

いってえ!

悪者は逃がさねえ。

痛い!
我慢せい。

あれ? 乙羽屋の野郎は?

んっ?
ううん。

来い 番屋に突き出してやる!

喜多さん 待って。

乙羽屋さんには
ご恩もありますから。

おその。

その代わり 今後一切 地代は
ただでよろしいでしょうか?

なっ 何を?

お役人 お呼びします?

勝手にしろ! くれてやる!

精いっぱい 商売に励みます。

おそのさんて…。
ちゃっかりしてんな。

弥次さん!
おかよちゃん。

おかよちゃん 見えんのか?

見えるんだな? よかったな!

弥次さん!

あ~! あっ?

弥次さん!
私は浩庵。

弥次さんは あっちだよ。

えっ? だって これ…。

おかよちゃん 俺が弥次郎兵衛だ。
弥次さんだよ。

確かに この声は…。

んっ?
んっ?

痩せてて
顔は苦み走ったほうって…。

はっはっはっ 弥次さん
うそはいけねえや はっはっは…。

うそじゃねえよ。 はっはっは…。

全然 違う。
おとうに似てたのは声だけか。

こら 失礼よ。

お二人のおかげで
助かったんだから。

うん。

喜多さん これで
私たち 幸せになれそうよ。

おそのさん あの… いや。

俺と一緒にな…。

先生 ありがとう。
ねぇ? おっかさん。

ちょっと。
これからも毎日 会いたいな。

おっかさんが寂しがるから。

(おその)おかよったら。

私 ほんとは わかってたよ。

毎朝 茶を飲みに来るよ。
うん!

喜多さん もしかして俺たち…。

お邪魔かな。

弥次さん 喜多さん
お世話になりました。

また手伝いに来てね。

はい。

ああ…。

幸せになっとくれ。

このまま江戸になんて帰れねえよ。

くそっ 女を忘れるには 女だぜ!

よ~し 喜多さん。

目指すは 京の都だ!

祇園と島原で ぱ~っとやろうぜ!
ほいきた 弥次さん。

よ~し あっ!
喜多さん こっちだよ。

ああ そっちか!
こっちだな!

待て待て 弥次さん!

よしよし
これで続きが書けるってもんだ。

大福 頼んだぞ。

遅いな~。

続きは まだか まだか…。

待ちわびたぞ! え~!?

何の戯れだ? これは。

早く読みたいのに… もう!

え~い!

<伊勢参宮の感涙などは
どこへやら。

そう やすやすと
変われないのが このお二人。

お伊勢さんでの誓いを
すっかり忘れ

風の向くまま 気の向くまま。

弥次さん 喜多さんの珍道中は

京の都へと
続いてゆくのでありました>

待て~!