ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第9話 石崎なつみ、夢野いづみ… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第9話 四日市』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 弥次
  2. お姉ちゃん
  3. 喜多
  4. 先生
  5. 二人
  6. 野郎
  7. 一九先生
  8. 戯作者
  9. 吉兵衛
  10. 十返舎一九先生
  11. 石姫
  12. 弥次様
  13. 十返舎一九
  14. 全部
  15. 大丈夫
  16. 枕絵
  17. 一九
  18. 禁制
  19. 心配
  20. 喜多弥次

f:id:dramalog:20190601221112p:plain

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第9話 四日市』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第9話 四日市[字]

ご禁制枕絵師を成敗!!喜多(和田正人)弥次(松尾諭)の饅頭大食い対決!!2人の十返舎一九竹中直人)騒動!!漫才で笑いを失くした石姫に笑顔を!!痛快コメディー時代劇

詳細情報
第9話あらすじ
喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)は四日市で、おいな(石崎なつみ)と笑わない「石姫」と呼ばれる姉のおさえ(夢野いづみ)と出会う。おいなは姉を笑わせるために戯作者になることを夢見ており、会ったことのない十返舎一九を尊敬していた。喜多はおいなに、弥次はおさえに「自分が十返舎一九だ」と嘘を付き、取り入ろうとする。やがて偽の一九を名乗る喜多と弥次が鉢合わせ、おさえを笑わせた方が本物だという勝負に挑むが…。
今週の大福君
さて、今週の十返舎一九の相棒、モルモットの大福は、一段と大活躍します。それは、主人の十返舎一九の偽者が現れるからです。困った一九が弥次喜多に手紙を書き、それを大福が命掛けで届けます。色っぽい枕絵の上に乗っかかり、まずいご禁制の部分を隠し怪しい枕絵師の退治に加勢します!!どうぞお楽しみに!!
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 おいな…石崎なつみ
 おさえ…夢野いづみ
 吉兵衛…岡大介
 徳三…龍坐
 平次…高島和男
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】中園勇也
監督・演出
 六車雅宣
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/yajikita/

 

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伊勢神宮へと続く伊勢街道には
餅街道という

よだれがこぼれ落ちそうな

別名がございます。

伊勢参り
旅人をもてなすために

街道沿いの茶屋には

なが餅 関の戸 立石餅

さわ餅 いがもち まつかさ餅

けいらん へんば餅 太閤出世餅

二軒茶屋赤福餅と

多種多様な
名物餅が売られているようで。

女性だけじゃなく おいしい物にも
目がない弥次さんと喜多さん。

さぞかし旅を楽しんで
いるんだろうと思いきや

なかなかうまくはいきませんね。

あ~ 腹減った~。

本当なら 今頃 うまいもん
たらふく食ってたのによ。

喜多さんが
あんな女にだまされるから。

へっへっへ…。

いや~ 小股の切れ上がった
いい女だったな~。

まだ寝ぼけてやがる。

宿 連れ込むのに30文
布団 入るのに50文。

着物 脱がすのに100文
じゅばん脱がすのに もう100文。

有り金 全部
巻き上げられたあげく

指一本 触れられず
逃げられちまうなんて 情けねえ。

へっ 弥次さんこそ
金のことなら任せろとか

大口 たたいたくせによ あっ?
あっという間に

賭場で すっからかんに
なっちまったじゃねえか。

あっ? 情けねえのは どっちだよ。
言いやがったな? この野郎。

俺の金 どう使おうが
俺の勝手だろ この色ぼけ野郎!

色ぼけだ? てめえにだけは
言われたくねえよ!

なんだと この野郎!
あぁ? この野郎!

(お腹が鳴る音)

(おいな)あはははっ!

(二人)何がおかしいんだ!

すごい音。
雷でも落ちたのかと思った。

ちょっと生意気そうだけど
かわいいじゃねえか。

お肌ぴちぴちだね。

お兄さんたち
私といいことしない?

(二人)いいこと!? するする!

いただきます。
まんじゅうの大食い勝負?

(おいな)そう
負けた人がお代を払うの。

あ~ いいことって
そんなことかよ。

俺はてっきり あんなこととか
こんなこととか~。

おばちゃん
おまんじゅう30個お願い。

はい 30個ですね。

おいおい
まだやるとは言ってねえぞ。

まあまあ いいじゃねえか。
ちょうど俺たちは

死ぬほど腹が減ってんだし
負けるわけねえだろ。

まあ そうか おばさん

店のまんじゅう
みんな持って来てくれ。

全部ですか?
おお 全部だ全部。

持って来い 持って来い。

お待たせいたしました。

お~。

どうぞ。

お待ちどおさま。
うわ~。

いただきます!
よし!

いただきます!

うん うめえ
これなら いくらでも食えるぜ!

いや~ ただだと思うと
余計にうめえな。

うわ~ いい食べっぷり。

惚れちゃいそう。

そうだろ そうだろ。

こう見えても俺はよ 江戸一番の
大食いっていわれてんだよ。

だったら この喜多八様は
日の本一の大食いよ。

すてき!

たまんないわ~。

するするいけるぜ。

ちくしょう! うめえじゃねえか。

どうだ? そろそろ
腹いっぱいなんじゃねえか?

あんまり無理しねえほうが。

こんな細い体で
みんな食っちまったのかよ。

は~。

ごちそうさまでした。

お代よろしくね。

おばちゃん ありがとう。
ありがとうございました。

弥次さん どうするんだよ。

どうするもこうするも
一文も持ってねえんだよ。

全部 吐き出せ。
あぁ おい うぅ!

やめろって! しょうがねえ
俺がなんとかしてやるよ。

食い逃げか? 皿洗いか?

どう切り抜けるか 見ものだね。

よし 弥次さん 行くぞ。
ん?

よし ごちそうさま!

ありがとうございました。
ごちそうさん

あいつら
どんな手 使いやがったんだ?

旦那さん お勘定お願いしますよ。

えっ 俺が?
ええ。

お連れさんが
そう言ってましたから。

くっ あのばか野郎どもめ!

名も知らぬ旅人さんよ この恩は
忘れるまで忘れねえからな。

喜多さん。
あっ?

俺は決めたぞ。
決めたって何を?

金輪際 死ぬまで
まんじゅうは食わねえ。

あいつら きっと死ぬまで
まんじゅう食べないよ。

あはははっ!
こいつら食べ過ぎて

ひょっとこみたいな顔に
なっちゃってさ もう こんな。

あははっ もう
お姉ちゃんにも見せたかったよ。

この声 どっかで聞いたような。

ああ ばかだよね。

私が おまんじゅう隠してたのにも
全然 気付かないんだよ。

また くだらないことをして。
でも…。

おいな 人様に
迷惑をかけてはいけないと

いつも言ってるでしょ?

おい 聞いたか? 弥次さん。
ああ。

どうやら さっきの勝負は
いんちきだったみてえだな。

おいおい… このいかさま娘!

よくも だましやがったな!
あっ さっきのひょっとこ!

誰がひょっとこだ!
俺たちの金 返しやがれ!

そんなに返してほしければ
返してあげるよ。

うわっ!

待ちやがれ!

おいな。

《う… 美しい》

だめだ 喜多さん!
俺は食いすぎて走れねえ。

後は頼んだ!
おう 任せとけ!

大丈夫ですか?

妹がご迷惑をおかけして
申し訳ありませんでした。

お代は 私がお返ししますので。

もうよいのです この弥次郎兵衛

金のことで いつまでも
ぐちぐちと言うような

小さい男ではございません。

弥次郎兵衛様 いいのですか?

弥次と呼んでください。
さっきの男は 私と違って

金にうるさい
せこくて小さい男ですが

私が言って聞かせましょう。

弥次様 ありがとうございます。

《く~ 弥次様だって
たまらんな~!》

私は さえと申します。

おさえさん 名まで美しい。

おい 待ちやがれ!

おい! 待ちやがれ
このまんじゅう娘。

もう 女心がわかってないな。

女は 追いかけられると
逃げたくなるもんなんだよ!

なんだと!

えい!
うわっ!

あ~! いてえ!

あはははっ! ば~か。

この野郎!

ようやく腹のつかえがとれました。

ところで 妹さんは
どうしてあんなことを。

あの子は
戯作者になりたいみたいで。

人を笑わせるために
ふざけたことばかりしてるのです。

そいつはいけねえ 戯作者なんて
おかしなやつばっかりですからね。

 

私はただ あの子に
幸せになってほしいと思って

懸命に育ててきたのですが。

近頃は 戯作を学ぶために
江戸へ行くなどと言い出す始末。

江戸には たちの悪い女好きが
ごろごろいます。

若い娘一人で行くなんて
どんな危ない目に遭うか。

そんな… 私どうしたら。

狂歌ですか?
ええ。

おさえさんの姿が
契った男が海を渡る悲しみで

石になってしまった
佐用姫様と重なりました。

大切な人が
遠くに行ってしまうなんて

佐用姫様は
お寂しかったでしょうね。

妹さんのことは
私にお任せください。

戯作者になるのを諦めるよう
説いてみせましょう。

え? さっき会ったばかりなのに
どうしてそこまで?

おさえさんを石にするわけには
いきませんから。

ちょっと
かっこつけすぎちゃったかな?

はははっ え?

石…。

石?

お姉ちゃん! もう捜したよ。

聞いて聞いて聞いて さっきのやつ
私を追いかけてる途中に

豆で足を滑らせて
すってんころりんって。

はっはっはっ
喜多さんのやつ まぬけだな。

え?

また だめか。

もっと おもしろい話考えないと。

おいな いいかげんにしなさい。

おさえさん
ここは私にお任せください。

おいなちゃん
お姉さんから話は聞いたよ。

悪いことは言わねえ
戯作者になるのは諦めなさい。

やだ。

あんまりお姉ちゃんに
心配かけちゃいけないよ。

あんたには 関わりないでしょ!

や ちょっ
おいなちゃん ちょっと!

すみません 昔から頑固な子で。

《くっそ あのがき
このままじゃ おさえさんを

ものにできねえじゃねえか》

尊敬してるという戯作者の
五十六返舎十一九?

十返舎一九
ああ そうでした。

おいなも そのお方の言うことなら
聞くかもしれませんが…。

どうやら
私とおさえさんが出会ったのは

お伊勢様の
お導きだったようですね。

は?

私が十返舎一九です。

いてて! 弥次の野郎。

この俺の名を かたりやがった。

そんなうそを信じるやつが
いるわけねえだろ!

えっ 弥次様が?

あの十返舎一九先生
だったのですか?

はははっ 行きましょう。

信じるんかい!
あっ かかと…。

あ~あ また何か考えないと。

豆… 豆…。

やっと見つけたぜ。

ひょっとこ!

あんな ばかに
手出すんじゃなかった。

助けて! 吉兵衛さん。

おや また本を借りに来たのかい?

おい! かわいい顔してりゃあ

何やっても許されると思うなよ!

おめえにも死ぬほど
まんじゅう食わせてやるからな!

ちょっとあんた
おいなに何しようってんだい!

あぁ! すっこんでな!
あいたっ!

何てことすんのよ!

ん?

大丈夫だよ おいな。
大切な十返舎一九先生の本で

こんなもん たたいて!
こんなもん!

大切な十返舎一九

そうよ あんたなんかと違って
先生は神様なのよ。

あ~あ 私も先生みたいに
おもしろい話が

書けるようになるなら
何でもするのに。

《何でもって あんなことも
こんなことも?》

しょうがねえ 俺がおめえに
おもしれえ本の書き方

教えてやるよ。
何で あんたなんかに。

それは俺が 十返舎一九だからよ!

えっ! 一九先生!?

とても そうは見えないけどね。
あぁ!

何だ 何だ 何だ おう!

この俺が
うそついてるってのか? おう!

いやいやいや そういうわけじゃ
ありませんが。

本物の一九先生なら
証しがあるはずかと。

証しねぇ。

おいなとかいったな。
はい。

おめえ 俺が戯作者だけじゃなく

貧乏長屋の大家を
やってるってのは知ってるかい?

いえ。
その話 江戸の貸本屋仲間から

聞いたことがあります。
たしか長屋の名は…。

与次郎兵衛店だ。

合ってる。

それを知ってるってことは
やっぱり本物の一九先生よ。

一九先生だとは知らず
失礼なことをして

申し訳ありませんでした。

あの どうか私に
おもしろい話の書き方を

教えてください。

喜多の野郎まで
俺の名をかたりやがって。

待てよ…。

こいつは
おもしれえことになりそうだぜ。

なっ。

まぁ おもしれえ話 書きたきゃ

うめえもん食って
いい女と遊んで

あとは おもしれえやつと
一緒にいることだ。

先生もそうして
ネタを考えているのですか?

ああ さっき茶店にいた
まぬけな面したやつと

伊勢参りに行く途中でよ。

あいつが
金と女にだらしねえせいで

方々で ひでえ目にあったぜ。

なぜ そのような面倒な方と
旅をしてるのですか?

まぁ 腐れ縁ってやつかな。

それによ
一緒にいると退屈しねえんだ。

うめえ!

この店は桑名から 名物の
はまぐりを取り寄せてるんです。

おっと おめえのうそには
もう だまされねえぞ。

その手は
桑名の焼きはまぐりってな。

あはははは…。
あっはっはっは…。

さすが一九先生。

その手は 「食わない」と

地名の 「桑名」をかけた
洒落ですね。

おもしろい!

おいおいおい どこ行くんだよ。
お姉ちゃんの所です。

今の洒落を聞いたら
今度こそ笑うはず。

おい ちょい ちょい ちょい…。

その姉ちゃんって美人?
それはもう。

私を見れば わかるでしょ?

美人で気立ても よくって

痩せてるんですが
出てるとこは出てて。

よし! 話聞こうじゃねえか!

はい。 うふふふ…。

幼いころに
ふた親を亡くしてから

お姉ちゃんは朝も夜もなく働いて
私を育ててくれました。

たとえ自分の
食べるものがなくても

私には いつもおなかいっぱい
食べさせてくれて。

でも そんな苦労を重ねるうちに

いつの間にか
笑わなくなってしまって。

だから私 お姉ちゃんを
笑わせてあげたいんです。

もしかして
戯作者になりたいってのは

その姉ちゃんを笑わせるためか。

そうなんです。

お姉ちゃんが笑わなくなったのは
私のせいだから。

よし! 俺も力を貸すぜ。

みんな まとめて笑わせてやらぁ!

一九先生 ありがとうございます。

《うまく やりゃあ
姉ちゃんと妹まとめて》

あ~ 極楽 極楽。 へっへっへっ。

先生。
ん?

私のこと どうぞ
お好きになさってくださいまし。

する。 好きになっちゃう。

ずるい! 先生 私も。

私も大好き! だ~い好き!

あ~ 選べねぇや 極楽だ~

あちっ あっちぃ! 腹が焼ける!

あちあちあち…。
先生!

そこだめ そこだめ あ~ やべえ
あ~ あっつい! 熱いよ!

あははは… さすが一九先生。

あ~! だめだ 描けねえ!

何だよ!
こんなに頑張ってるのによ。

お前が言うな!

その面 見て女を描くってのが
きついんだよ。

くそ どこかにいねえのか。
いい女は!

このままじゃ期日に間に合わねぇ。

兄貴 外で探しますか?

ああ かっさらってでも
連れてきてやるぜ。

お連れ様とお伊勢参りに?

お連れ様なんて
上品なもんじゃありませんよ。

ただの腐れ縁で。 まぁ 俗世間の
欲にまみれた あいつを

まっとうな人に
戻してやろうと思いましてね。

まぁ お優しい。

先生の奥様になる人は
幸せでしょうね。

《おさえさん 奥ゆかしい方だ。

俺の嫁になりたいなら
そう言えばいいのに》

この先が おいなが通っている
貸本屋さんです。

この一九 今度こそ おいなさんを
説得してみせましょう。

この格好じゃ あれか。

ちょっと待っててください。

おい おやじ 見せてもらうぜ。
どうぞ どうぞ。

兄貴!
え?

上玉がいましたぜ。

いける! いけるぞ!

おう 姉さん 姉さん。
いい仕事があるんだがどうだい?

色っぽく…
喘ぐだけでいいんだ。 なぁ?

俺が描いたら あんたも
享和の三美人に

仲間入り 間違いなしだぜ。
はははは!

そんなの私には…。

顔 ちょっと変じゃない?

あっ! お前 もしかして石姫か?

石姫!?
うわさの笑わねえって女か。

美人なのにもったいねえな。

俺の女に何してんだ!
は? てめえ 石姫の男か?

石姫?
借りてくぜ。 別の女にしな。

へへっ。
ふざけんじゃねぇ!

何だ これ。
てめえ!

あ~! は~!

弥次様。
おさえさん。

兄貴 兄貴。
(吉兵衛)何ですか 騒々しい。

おい いくぞ!
へい!

あ~ おさえさんじゃないですか。

あなた 何持ってるんですか?
はい?

これは ご禁制の…。

いや これは あいつらが
落としたのを拾っただけで。

けしからん こんなもの持ってたら
お縄になりますぞ。

私が処分しておきましょう。

あっ そうそう!
おいなちゃんが さっき

すごい お方を連れてきましたよ。

すごい お方?
十返舎一九先生です。

私 初めて見ました。
え~ でも…。

《やべえ あの野郎が来てるのか?

こうなったら…》

いてっ! あ~ 首が いてて…。

先生…。
首が…。

うちにまいりましょう。
お休みにならないと…。

お休みになります 首が…。
吉兵衛さん 失礼いたします。

これ折れたな 折れてるよ これ。

先生 吉兵衛さんの所にも
行かれたのですか?

おそらく私の名前をかたった
偽者でしょう。

いるんですよ
そういう不届き者が…。

まぁ どうしましょう。
心配いりませんよ。

偽者なんて
すぐ化けの皮がはがれます。

にしても おさえさんに
手当てしてもらえるなんて

殴られてよかったな~ ははは…。

羨ましい。
えっ?

先生は
子どものように笑うのですね。

へへっ。

いつの間にか

石姫などと
呼ばれるようになってしまって。

この顔…。

どうしてしまったんでしょうね。

俺は おさえさんの笑顔が見たい。

だから必ず 俺は おさえさんを
笑わせてみせます。

先生…。
おさえさん…。

(おいな)お姉ちゃん!

ねぇ 聞いて 聞いて 聞いて…。

なんと 私がだました このお方。

あの有名な
十返舎一九先生だったんだよ。

いやぁ この十返舎一九
だまされるとは

戯作よりも笑える話だ。 ははは…。

おっ! おさえさんだね!
うわさどおり きれいな方だ。

おいな 何を言ってるの?

十返舎一九先生は
こちらにおられます。

そうです。 私が十返舎一九です。

《おいおい 弥次さんも
一九を かたってたのかよ》

《一九を かたってたのは
喜多さんだったのかよ

この野郎》
先生 どういうこと?

先生 この人は偽者なんですよね?

(喜多/弥次)へっへっへっへっ…。

(喜多/弥次)ちょいと面 貸せ。

おめえは あのちっこいのの
相手してろよ。

ばか言え! おさえさんの
美しい顔を見ちまった以上

どっちもいただく。
どっちもだ? まぁ欲張り!

じゃあ 俺もだ。
ばか 弥次さんには無理だ。

さてさて おさえさんを笑わせて

俺が一九と認めさせるとするかね。

ふざけんなよ。
思いどおりにはさせねえぞ!

何だと この野郎!
この野郎!

一九先生が二人?
おさえさんを笑わすんですって?

吉兵衛さんが
一九先生に詳しいって言ったら

ぜひここでって。
ああ どっちが本物か決めるんだ。

手加減しねえからな。

よし まずは俺からだ。

何をするつもりなんだろうね?

すみません。

まずは一首。

どうだい?

(笑い声)

あの 今のはよ はまぐりの
貝殻に入った こう薬を

焼きはまぐりで出来た やけどに

つけたっていうところが
おもしろいところでよ。

先生 焼きはまぐりで あそこを
やけどしちゃったんだよ。

おう おいな それは
言わねえ約束だろうが おい。

喜多さんらしいや。
はははは!

(笑い声)

次は 俺の番だ。

(笑い声)

おいおい 弥次さん なんだよ
その下手くそな踊りはよ。

(笑い声)

(笑い声)

(喜多/おいな)
あんたじゃないって。

(笑い声)

あいつらも
なかなかやるじゃねえか。

俺も負けちゃいられねえ。

だめだ ちっとも笑ってくんねえ。

ああ このままじゃご褒美が。

(大福の鳴き声)

また来たな このかわいいの
よいしょっと。

こんな笑い 初めて見たぜ。

でも こいつをやるには
手を組まねえと。

でも 手を組んだら
どっちがどっち…。

細かいこと言ってんじゃねえ
とにかく笑わせるぞ。

だな。

(太鼓の音)

どうも 弥次です!

どうも 喜多です!

二人合わせて…。
(二人)弥次喜多です!

隣にいる弥次さん
こう見えて いい男なんですよ。

顔以外は。
どういう意味だよ。

酒は飲む 女は買う 賭け事大好き。
それは てめえもだろ?

旦那にするならね
弥次さんが一番!

そうだろ?
なんて心の広い女だって

評判になりますよ。
いや ならねえし!

怒るよ しかし。

おやめください。

(二人)え?

いやいや こっからが
おもしろいとこなのによ。

私は どうやら笑い方を
忘れてしまったようです。

お姉ちゃん。

諦めんじゃねえ
人は笑うために生きてんだ。

笑い方を忘れたなんて
そんな悲しいこと言うんじゃねえ。

喜多さん…。

おさえさん
この弥次さんなんてよ

金のために女房を
捨てるような男だけど

いつも笑ってるぜ な?

そりゃ おめえのために
やったんだろうが。

怒るなよ 弥次さん 今こうして
楽しく旅ができてるんだからよ。

まあ けど 生きるってことは
滑稽なことなんだよ。

俺たちは お互い
何もかもなくしちまったけど

道中やることなすこと 一つ一つが
笑い話みたいなもんだったぜ。

な? それもこれも
あの大家の野郎

十返舎一九先生の筋書きだったら
とんだ笑い種だぜ へっへっへ…。

ん?
おい 喜多さん。

ん? あっ やべ! やっちまった。

おやおや これは妙な話だ。

二人のうち どちらかが
一九先生のはずでは?

ばれちまったら しょうがねえ。

そうよ 俺たちは
一九なんかじゃねえ。

おいな おさえさん こいつらは
あんた方をだましてたんだよ!

俺たちは 確かにうそついた。

でもな おさえさんを笑わせたい
って気持ちは本物なんだよ。

弥次様。

一九先生をかたる 大うそつきが。

開き直ろうってのかい?
(喜多/弥次)あ?

お前たちの下心は見え見えだよ。

さあ 出てってくれ!

押すなよ おい!
さあ 出て行くんだ!

(騒ぎ声)

二度と二人に
近づくんじゃないよ へんっ!

ちぇっ!

姉ちゃん…。

(平次/徳三)へっへっへ…。

あなたたちは!?

石姫に この世の喜びを
教えてやろうってんだよ。

放して!

さて 美人姉妹を
描かせてもらおうか。

もう少しで
笑わせられそうだったのによ。

しかたねえ
枕絵で我慢すっか。

枕絵? えっ
なになに すげえやつ?

すげえよ。
(笑い声)

あっ おやじに
取られたんだった 諦めるか。

ばか! 俺たちが偽者だってことは
ばれちまってんだ。

怖いものはねえ
返してもらいに行こうぜ。

だな。

へっへっへ… ようやく
おとなしくなりやがった。

ああ 剥いちまえ。

(平次)へい。

弥次です!
喜多です!

(二人)二人合わせて
弥次喜多です!

俺たちは 口を動かすのと
こっちは得意なんだぜ。

てか おめえら
なんで ここにいるんだよ?

うるせえ! てめえらこそ
俺を怒らせやがったな。

平次やれ!
へい!

(二人)あちっ あちっ!

あとは 俺たちに任せて
お二人は お逃げください。

でも…。
おさえさんを連れて行きな。

二人とも けがしないでね。
(喜多/弥次)おう!

この野郎!

あっ!

へっ 口ほどにもねえな。

なんだこの部屋。

ここで枕絵 描いてたのか。

そういうことか。

おさえさんが危ねえ。

弥次さん 無事かしら?
私なんかを笑わせるために

あんなに一生懸命に
なってくださったのに。

あの人たちなら大丈夫だよ。

おいな ここにいたのか。

まったく余計な手間
かけさせやがって。

吉兵衛さん どうして?

まさか あの男たちと…。

貸本屋は 表の商い。

裏では ご禁制の枕絵を
描かせているんだよ。

おいな お前が読みたいっていう本
金も取らずに貸してやったよな?

こんな親切な男は 珍しいぞ。

お姉ちゃん!

おさえには
仕事の口をきいてやった。

日々のおまんまを
心配せずに暮らせるのは

誰のおかげだ?

なんで言うことをきかないんだ!

私たちに
親切にしてくださったのは

全部 見返りを
求めてのことだったのですね。

それの何が悪い?

女相手に見返りを求めない
男なんて いないだろ?

いるよ。

いるよ!

うそつきで
どうしようもない ばかだけど

誰かのために
本気に頑張ってくれる人たちが。

おいな おもしろい話を
書きたいなら へっへっへ…。

男女の艶を知らないとな。

へっへっへ…。

いやっ!

お姉ちゃん! 大丈夫?

石姫が代わりに
お相手してくれるのかい?

お姉ちゃんに指一本でも触れたら
許さないよ!

姉妹一緒にってのも
悪くないな はっはっは…。

(おさえ)やめて!

おさえさん!
(おさえ)やめなさい!

もう勘弁しておくれ。

どうなってんだ?
さぁ?

この好色じじい!

あんたが自分の部屋いっぱいに

いやらしい絵枕を飾ってるのを
ばらしてやる!

その程度
男だったら当たり前だろ!

えっ! そうなの?

何だ? これ。
すげえ…。

あ~っ! これは私の!

何で こんな所に!?

いい趣味してやがるぜ まったく。

私の… 私の大事な
ご禁制の枕絵が!

あっ! うわ~!
お姉ちゃん?

ご禁制だとよ! そそるぜ!
これ 俺の!

これは私のだよ! 返しとくれ!

離せ! 離せ! 離しやがれ!

(三人)う~ん… あっ!

はぁ はぁ はぁ…。

ふっ… ははっ… あははは!

あははは…。

おかしいわ~ あははは…。

(笑い声)

はぁ…。

あはははは…。

(一同)はははは… あははは…。

(笑い声)

お姉ちゃん こんなのが
つぼだったんだ。

(笑い声)

しかし まさか
あんなので笑うとはな。

あははは…。

やめてください
思い出してしまうじゃないですか。

ふふふ…。

おさえさんの笑顔 きれいだ。

あ~あ… 私がお姉ちゃんを
笑わせようって頑張ってたのが

ばかばかしく思えるよ。

ありがとう おいな。

あなたが
戯作者になりたがってたのは

笑わない私を心配して
くれてたからだったんでしょう。

やめ やめ。
あんなのに負けたんじゃ

戯作者にはなれないよ。

俺たちがいなくなっても
大丈夫かい?

あの貸本屋
また何してくるか わかんねえぞ。

吉兵衛さんなら大丈夫です。

ふふっ…。

ご禁制の枕絵のことを
黙っている代わりに

私たちとは
今後一切 関わらないと

約束してくれました。

痛っ…。
それはよかった。

弥次様と喜多様には すっかり
お世話になってしまって。

何か お礼をしたいのですが…。

《おさえさんからの ご褒美!》

《かわいい おいなか
美人の おさえか。

どっちも選べねえぜ!》

お姉ちゃん 二人は お礼なんか
もらおうとする人じゃないよ。

(弥次/喜多)えっ?

私たちのことを心配して
十返舎一九先生のふりまでして

助けてくれたんだから。 ねっ?

ああ おう… ははは…。
うん ははっ…。

困ってる人を見ると
放っておけなくて。

本当に よろしいんですか?

一番のお礼は
おさえさんの笑顔ですよ。

弥次様。
じゃあ そろそろ行くか。

うん そうだね 喜多さん。
じゃあ お元気で。

愉快な二人だった。
うん。

笑えるって すてきなことね。

(二人)うふふふ…。

はっはっはっは…。

十返舎一九物語
こいつは うけるぜ!

なぁ? 大福… うん?

こりゃ お前には目の毒だ。

あ~ いいね。

わははは…。

さすが一九先生!
あははは…。

こりゃ 何度読んでも
おもしろい!

ふふふふ…。

何だ? これは。
はて? この挿絵…。

なんと濃厚な…。

ひひひ…。

どこへ入るのかな?

しかたねえ
このご褒美で我慢するか。

絵姿に 心寄せるも またよしか。

はははは!
おっほほ~!

ずりいぜ 弥次さん!
いくらでも分けてやるよ!

船が出るぞ!
お~ 待って 待って…。

よいしょっと…。

<何だかんだと旅をしてきた
弥次さんと喜多さんですが

とうとう伊勢に入ります。

二人の巨大な煩悩は

お伊勢様でも
落とせるのかどうか!>