ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

白い巨塔 第3話 岡田准一、松山ケンイチ、柳葉敏郎、岸本加世子… ドラマの原作・キャスト・音楽など…

『5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第三夜 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 柳原
  2. 先生
  3. 財前
  4. 失礼
  5. お父さん
  6. 手術
  7. 看護師
  8. 教授
  9. 財前先生
  10. 患者
  11. 里見先生
  12. ドイツ
  13. 鵜飼
  14. 検査
  15. 安西
  16. 菊川昇
  17. 財前教授
  18. 財前五郎
  19. 大丈夫
  20. 庸一

f:id:dramalog:20190524222522p:plain

『5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第三夜 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第三夜 テレビ朝日開局60周年記念[字]

山崎豊子・不朽の名作『白い巨塔』が令和初の大型ドラマとして5夜連続で新たに誕生!主人公・財前五郎岡田准一)をはじめ、大作にふさわしい豪華キャストが一堂に集結!

詳細情報
◇番組内容
熾烈な教授選がついに決着!栄華を極めた財前五郎岡田准一)とは対照的に、患者第一で診察を続ける里見脩二松山ケンイチ)のもとに、佐々木庸平(柳葉敏郎)と妻・よし江(岸本加世子)がやって来る。庸平の膵臓がんを疑う里見からの依頼を受けて手術を執刀した財前だったが、その直後に出張のため意気揚々とドイツへ旅立っていった。そんな中、財前の運命を大きく左右する出来事が起こり…!?物語は衝撃の後半戦へ!
◇出演者
岡田准一松山ケンイチ沢尻エリカ夏帆満島真之介、飯豊まりえ、八嶋智人椎名桔平向井康二柳葉敏郎、岸本加世子、高島礼子市川実日子美村里江浅田美代子市毛良枝岸部一徳松重豊小林薫寺尾聰
◇原作
山崎豊子白い巨塔』(新潮文庫刊)
◇脚本
羽原大介、本村拓哉、小円真
◇監督
常廣丈太(テレビ朝日
◇音楽
兼松衆
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎テレビ朝日
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【プロデューサー】船津浩一(テレビ朝日)、秦祐子(ロボット)
◇おしらせ
☆番組ホームページ
 https://www.tv-asahi.co.jp/shiroikyotou/
☆Twitter
 https://twitter.com/shiroikyotou_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/shiroikyotou_ex/

 

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「キャー」言うた。
ずっと地面 見てる。 粗品…。

〈天才外科医 財前五郎
迫る教授選へ向け

あらゆる手段を講じていた〉

〈しかし 財前を疎ましく思う
かつての恩師 東〉

(東 貞蔵)君には 品格がない。

(鍋島貫治)議員の選挙と違うて
教授選は選挙違反がないんやから

なんでもできまっせ。

〈財前と又一は 教授選の鍵を握る
野坂に近づき

票の確保に動き出す〉

(野坂奈津美)
なんですか? これは。

(財前又一)先生!
大げさなものや おまへんねん。

私ら医師会の選挙では
当たり前の事なんですわ。

〈部下たちとも密約を交わし
票固めを進める財前だったが…〉

(船尾 徹)この教授選は
東都大と浪速大の闘いなんです。

何があっても
負けるわけにはいかない。

〈奇策に打って出た東によって

教授選は 決選投票に
持ち越されたのだった〉

棄権し 退席させて頂きたい。

(財前五郎)俺が あの白い巨塔
頂点に上り詰めるのを

見せつけてやる。

すいません 急に。

明日で
私の人生が決まるものですから

なかなか寝付けなくて。

財前くん

いつもの傲岸不遜な態度は
憎たらしいけど

こうして弱々しくしてる感じは
嫌いじゃない。

ありがとうございます。

こんな所まで なんの用?

妹さんの胆管がん
ステージⅢですね?

血行再建を伴う
拡大右肝切除が必要です。

里見と佃の診察では 門脈本幹まで
浸潤があるようですが

私が見たところ

左肝静脈 下大静脈にも浸潤があり
こちらも再建が必要。

財前くんは財前くんなのね
弱っていても。

加太昌美…。

妹さんの嫁ぎ先の名字が
珍しいので 気がつきました。

妹さんの命と7票
どちらが大切ですか?

あなたは 人の命よりも
教授の椅子が大切なのね。

フフフフ…。

この手術は私しかできない。

♬~

さて どうしようかなぁ…。

では 本学第一外科
次期教授選出の

決選投票を行います。

(大河内恒夫)投票前に
ひと言 申し上げたい。

今回の教授選ほど
不正と欺瞞に満ち

誹謗中傷や怪文書が横行した
選挙は

いまだかつて
なかったように思う。

その乱脈ぶりは
まさに今日の政界の選挙同様に

無節操で無秩序だった。

せめて この投票だけは
各自の良心に基づいて

行ってもらいたい。

(鵜飼)では 投票を行います。

諸君には 公正にして厳正な一票を
投じて頂きたい。

♬~

リニアステープラいくよ
準備して。

左肝静脈 露出完了。

リニアステープラ。
はい。

入ります。

♬~

♬~

早速 開票します。

「菊川昇」

(菊川 昇)免疫学は
移植医療を行う上で

大変重要な分野です。

最近では 抗CD20
モノクローナル抗体薬が登場し

ドナーとレシピエントの血液型が
同じでなくても

臓器移植が 安定して
行えるようになりました。

財前五郎

「菊川昇」

(鵜飼の声)「財前五郎

(佃)どけ どけ。 どけって。

(鵜飼の声)「菊川昇」

(鵜飼の声)「財前五郎

「菊川昇」

財前五郎

「菊川昇」

(鵜飼の声)「財前五郎

「菊川昇」

(鵜飼の声)「菊川昇」

(鵜飼の声)「菊川昇」

(鵜飼の声)「財前五郎

財前五郎

「菊川昇」

(鵜飼)「財前五郎

「菊川昇」

「菊川昇」

(鵜飼)「財前五郎

♬~

先生… 財前先生。

鵜飼医学部長がお呼びです。

♬~

(ノック)
(鵜飼)はい。

失礼します。

全投票30票 開票の結果…。

財前候補16票 菊川候補14票。

2票の差をもって
あなたが教授に選出された。

この結果を受理しますか?

謹んで お受け致します。

いやあ… 正直 私もホッとしたよ。

全て 鵜飼教授の
お力添えによるものです。

君みたいに自信過剰な人間は

どんなに
研究業績や診療成果が良くても

命取りになる事がある。

もし そんな事が起きれば
今後は 君だけの問題じゃなく

鵜飼派にも迷惑が及ぶ。

その事は
くれぐれも忘れないように。

今後とも ご指導願います。

♬~

私の力が及ばず
本当に申し訳ない。

(菊川)「東先生」

先生が私を推した
本当の理由は なんですか?

「財前先生が優秀な医師なのは
誰の目にも明白でした」

東先生は なぜ 財前先生を
推さなかったのでしょうか?

♬~

私にとっては
身に余る光栄でした。

失礼します。

♬~

すいません。

(岩田重吉)財前准教授の
教授昇格を祝って

3度目の乾杯!

(一同)乾杯!

ありがとうございます。

財前くん どうかね?
教授決定の感想は。

正直 喜びよりも
ただただホッとしております。

まるで 私が教授になったような
ええ気分ですわ! ハハハハ!

今まで せっせと
金ため込んでたかいが

あったっちゅうもんですわ!
ハハハハ…!

ところで
野坂くんは どうしたんだ?

(葉山)急患があり
1時間ほど遅れるそうです。

(野坂)私たちが協力したので

菊川候補の勝利は間違いないと
思ってたんですけど…。

基礎の票が かなり

財前候補に流れてしまった
という事なんでしょうか。

野坂先生は 本当に
協力してくださったんですか?

それは どういう意味ですか?

2票差で負けるなんて
どう考えても 勘定が合わない。

本当に7票 取りまとめて
くださったんですか?

私は ちゃんと 約束したとおり
尽力させてもらいました。

もちろん 他の6人にも
考えがあるでしょうから

最終的に
どちらの候補に入れたのかは…。

それじゃ 話が…!
今津くん。

今さら 敗因を突き止めたところで
結果は何も変わらん。

全て私の責任 力不足だ。

申し訳ありませんが

気になる患者がおりますので
病院に戻ります。

(ドアの開閉音)

(携帯電話の振動音)

「そろそろ 東先生の家を
出られた頃かと思いまして」

なんの事かしら?

今 病院を出て
そっちに向かってるところよ。

妹さんの手術は
来週早々にでもやりますよ。

たったの2票差ですが
勝たせて頂いたので。

今だから言えるけど
東都大の船尾教授から

あの手この手のポストと研究費の
ばらまきがあって

大変だったのよ。

私が まとめたうちから
1~2票 漏れたみたい。

僕にも菊川にも
まとめて7票渡さないのは

先生らしいですね。

どっちが勝っても言い逃れができ
どっちへ転んでも損しない

ギリギリの計算は素晴らしい。

言ってる意味が わからないわ。

「そういう事にしておきましょう」

いらっしゃるのを
皆さん お待ちですよ。

では のちほど。

(ケイ子)財前先生。

第一外科教授就任 おめでとう。

ありがとう。

(岩田と鵜飼の笑い声)

♬~

(呼び出し音)

もしもし。

(船尾)「連絡が遅いという事は
駄目だったんですね」

申し訳ありません。

今回の選挙に敗れる事が
どういう事か

東先生にも よくおわかりですね?

私は あれだけのポストと研究費を
ばらまいたのに

関西における東都大の勢力拡大が
できなかった。

東先生にも なんらかの責任を

取ってもらう事に
なるかもしれません。

「では 失礼します」

ああ… もう お会いする事も
ないでしょう。

(不通音)

♬~

(ノック)

すっかり片付きましたね。

退官後は 近畿労災病院
院長をなさると伺いました。

まだ正式に決まったわけじゃない。

まあ 掛けなさい。
はあ。

ああ ここ。

ここだよ。

君が第一外科の教授だ。

今の私があるのは
全て 東教授のおかげです。

私は先生に憧れ 先生のような
外科医になる事を目標に

学問と技術の習得に
励んで参りました。

今後は なお一層 精進を重ね
東外科の後任を

務めさせて頂きたいと
思っております。

今回の選挙で
こういう勝ち方をした君が

今後 教授として

患者や医局員たちと
どう向き合うつもりなのか…。

心配だね。

(医局員)お疲れさまでした。

お疲れさまでした。
お世話になりました。

ありがとうございました!
先生 ありがとうございました。

ご迷惑をかけて
すいませんでした。

お疲れさまでした。

(チャイム)

(院内アナウンス)「これより
第一外科 財前教授による

総回診を行います」

♬~

おはようございます。

あの…
この田辺さんなんですけど…。

皆さん 総回診の時間です。
よろしくお願いします。

大丈夫?
(看護師)はい。

♬~

(エレベーターの到着音)

(医局員たち)
よろしくお願いします!

じゃあ 行こうか。
(一同)はい!

♬~

♬~

(たたく音)
またええ音ですね。

(業者)まいど! まいど!
(店員)まいど。

こんにちは。

(杉田寿宏)飲みすぎはあかんで~。

精が出ますねぇ。
(店員)これ 頼むわ。

(業者)
あっ ありがとうございます。

(佐々木庸平)お願いします。
はい おおきに!

この6番色 もろとこかな…。

うち 在庫 薄いんですわ。
ええ~?

(佐々木)ふう…。

社長 すんません。
(佐々木)はい いってらっしゃい!

(佐々木よし江)お父さん ほら
早よ行かんと順番並ぶ事になるで。

なんやねん もう…。 病院なんて
面倒くさいっちゅうねん。

斎藤先生から 大学病院
紹介してもろたんやから

ちゃんと行かんと ほら
顔潰す事になるでしょ。

どっちが大事や。

社長 早よ行って
治してきてください。

組合の姉ちゃんらと
飲みに行く約束

流れてしまいますわ。
はあ!?

ちょっと なんなん? それ! ん!?
なんなん? それ。

ほら 早よ行かんと!
はいはいはい…。

早よしいや! 早よしいや!
はい!

「誰でも簡単にというわけには
いきませんがね」

「それが腹腔鏡の大きなメリット
というわけですか」

83番の方。

何時間 待たせんねん。

これやから大学病院っちゅうのは
嫌なんや。 もうええわ 帰るで。

子供みたいな事 言わんと!

検査結果 聞かんで帰ったら
それこそ時間の無駄やんか。

(看護師)109番でお待ちの方。
あっ はい!

ほら!
13番の診察室 お入りください。

お待たせしました。

かかりつけの斎藤医院からは

持病の糖尿病が悪化し
投薬の見直しをという

依頼内容だったのですが

念のため もう一度
詳しく検査してみましょう。

また検査?
はい。

これ以上 何 調べまんの?
お父さん!

朝っぱらから ここ来て

レントゲン 血液検査
超音波検査 胃カメラ

こんだけやっても
なんもないんやし…。

ビールを発泡酒に変えたら
ええだけちゃいますのん?

佐々木さん 正確な診断には
時間がかかります。

先生。
はい。

うちの店な 私がおらんやったら
なんも回らんようになるんですわ。

うち 丼池で
繊維問屋やってるんです。

ああ そうですか。
それは お忙しいでしょうが…。

(佐々木)
個人経営の会社っちゅうんは

社長が体張って 何十人もの
社員の口を食べさせなあかんねん。

そやから
今までの検査でわかった事で

治療してくれたらよろしい。
すみません。 それはできません。

これが最後の検査ですから。

(ため息)

これは?

(鵜飼)ドイツの
国際医療外科学会から

君に招待状だ。
私に?

血管再建を伴う拡大肝切除の
講演と

新しいラパロ膵切除の
デモンストレーションの依頼だ。

身に余る光栄です。

いやあ
ドイツの学会から招聘されれば

君の経歴にも 我が浪速大学にも
箔がつく。

私も鼻が高いよ。
ありがとうございます。

あれから 東先生とは?

ああ…
教授になってからのバタバタで

連絡を取る時間が…。

そうか…。

内定していた
近畿労災病院の院長のポスト

まだ 正式な決定が
出てないようだな。

ああ… それは お気の毒な事です。

フッ…。

失礼します。

♬~

ああ 佃くん。 安西くんを連れて
すぐ私の部屋に来てくれ。

先生 素晴らしいですね。

ドイツに招かれ
手術の依頼まで。

僕は どうしようか迷ってる。

教授になって
まだ2カ月しか経っていないし

人事を大幅に異動したばかりの
医局を

放っておいていいものだろうか…。

選挙に協力しなかった医局員は
入れ替えをされましたから…。

(佃のせき払い)
(佃)しかし

今は 落ち着きを
取り戻しておりますし

先生がお留守の間も 私と安西が
目を光らせておりますので

どうか 安心して ドイツへ
いらっしゃってください。

♬~

そうか。 それなら
辞退せずに行く事にするよ。

今回 准教授にした金井くんは
元々 東先生直系の弟子だ。

当てにはするな。
はい。

実際は2人が中心になって
留守を守ってくれ。

はい。

(大河内)つまり 君は
糖尿病が悪くなった原因が

膵臓がんによるものだと
疑っているんだな?

はい。 超音波の盲点である

膵頭部のがんの可能性も
あると思うのですが

いたずらに
患者に不安を抱かせてはと…。

(大河内)確かに
微妙で難しいケースだ。

患者の気持ちはわかるが
納得いくまで検査したほうがいい。

はい ありがとうございます。

君は偉いな。

はあ… しかし 検査ばかりで
患者からは嫌われています。

いくら嫌われようが
正確な診断を下し

一人でも多くの命を
助けようとするのは

医者として当然の事だよ。
頑張りたまえ。

はい。

(携帯電話の振動音)

もしもーし。

(黒川キヌ)
「五郎 今 大丈夫かなぁ?」

大丈夫だよ。

(キヌ)今日 お前の教授就任の
お祝いを送ったからなぁ。

お祝い? ええのに。

「五郎 本当におめでとう」

今まで いろいろあった思うけど
お前が これまで これたんは

やっぱり 財前の皆さんの
おかげじゃと思うんよ。

「感謝してもしきれんなぁ」

…うん。

五郎 ごめんね。

「なんで謝るん?」

大学病院の教授なんて 私は本当に
五郎の事 誇りに思うとる。

「お父さんも喜んでくれとるわ」

あっ ごめんね 忙しい時に。

体に気をつけるんよ。

うん 母さんも。 じゃあ。

♬~

(女性患者)
院長先生 それ なんですの?

おっ これか?

これはな 浪速大学の学長さんが
うちの婿殿に宛てた辞令や。

あんたは優秀な外科医やさかい

ぜひ 浪速大学医学部の
教授になってくださいと

書いてあんねん。

よう拝んどき。
頭のええ子 授かるで。

ほんまに?
(かしわ手)

(ため息)

(ケイ子)どうなの?

財前家における
五郎ちゃんの待遇は

大きく変わったでしょ?
奥さんのご機嫌は どうなの?

滑稽なほど 有頂天になってるよ。

今度 教授夫人会があって
何を着ていくかで大騒ぎしてる。

ふーん 教授夫人会ね…。

奥さんにまで
大変なおまけがあるんだ。

で どうなの? 財前先生には
何か おまけがあるの?

ドイツの国際医療外科学会から
招待状が届いた。

そう!
それは すごいおまけじゃないの。

最近は えらく調子づいて
自信過剰な五郎ちゃんだから

ドイツにでも行って 1人になって
頭でも よーく冷やしたら?

これは お前に おまけだ。

教授になったといっても

まだ上には
医学部長 学長の椅子がある。

俺の頂上は まだまだ上だ。

上り詰めるまで 俺を見ててくれ。

♬~

(鵜飼典江)皆様 本日は まず

前第一外科教授
東夫人に代わって

くれない会のメンバーに
新しくなりました

財前新教授夫人を
ご紹介致します。

財前さん。

はい。

(拍手)

財前杏子でございます。

この度は 皆様のくれない会に
入会させて頂き

ありがとうございます。

どうぞ よろしく
ご指導お願い致します。

(拍手)

(杏子)どうぞ
よろしくお願い致します。

(典江)じゃあ…。
(杏子)失礼致します。

こちら 会のお世話役を
してくださっている 葉山さん。

(葉山和子)
あら お噂の財前さんね。

教授選では 葉山教授に
とてもお世話になったと

主人が申しておりました。
本当に ありがとうございました。

(和子)いいえ。
うちの旦那なんて 何も。

(杏子)いえ…。

財前さんが教授になれたのは
彼が優秀な外科医だったからよ。

ありがとうございます。

ねえ ところで 東先生だけど

自宅に
引きこもってるらしいわよ。

なんでも 東都大の船尾教授の
逆鱗に触れて

就職先が決まらないっていう噂で。

引き際の問題でございますよ。

引き際が悪いと
その後の行き先にまで

響きますものね。

フフフ… まったく。

「老い木は曲がらぬ」。
このことわざどおりですよねぇ。

(和子)あら 奥様 お上手。

(和子と典江の笑い声)

(3人の笑い声)

あっ。

(東 政子)あなた
お茶に なさいませんか?

あなた! 聞こえないんですか?

は? ああ お茶か。

さっきから 何度も呼んでるのに

退官されると
耳まで遠くなるんですか?

ここに置いておきますから。

(東佐枝子のせき)

佐枝子 大丈夫か?

ええ せきが止まらなくて…。
(せき)

ああ… 風邪を こじらせたんだろ。
座りなさい。

お母さんも
あんな言い方する事ないのに。

お母さん 心配してるんだよ。

私の身の振り方が
決まってないから。

(せき)

里見くんに連絡しておくから

すぐに診てもらいなさい。
はい。

(佐々木のため息)

(看護師)佐枝子さん。

東先生から連絡頂いてますのに
お待たせして 申し訳ありません。

大丈夫ですよ。

おや 佐枝子さんではないですか。

東先生は その後
お元気で いらっしゃいますか?

はい。
今日は どうされました?

ちょっと具合が悪いので
里見先生に診てもらいに。

それなら お電話を頂けたら

私が 里見先生ぐらい優秀な医師を
ご自宅まで差し向けましたのに。

東先生も随分と
他人行儀で いらっしゃいますね。

(看護師)失礼します。

お待たせしました。
はい。

(佐枝子)では 失礼します。

なんや?
お父さん!

あの先生 この前 テレビ出てたわ。

へえ~…
えらい怖そうな先生やな。

あんなに たくさんの患者さんが
お待ちになってると知っていたら

わざわざ 里見先生に
診て頂く事もなかったのに…。

ごめんなさい。
そんな気遣いは必要ありません。

どうしました?

ここのところ
せきが止まらなくて。

せきが止まりませんか。 食欲は?
うーん あんまり…。

ありませんか?
はい。

では 診てみましょう。
ちょっと失礼します。

口 開けてください。

はい。 では 前 開けて頂けますか。

…はい。

吸ってください。
(息を吸う音)

一気に吐いてください。
(息を吐く音)

はい。
じゃあ 背中もお願いします。

(看護師)失礼します。 よいしょ。

はい。 吸って。

吐いて。

はい 結構です。

少しウィージングが聞こえるので
軽いぜんそく症状が出てますね。

吸入剤 出しておきますので

それで しばらく
様子見てください。 はい。

突然伺ったのに
ありがとうございました。

いえいえ。

133番でお待ちの方。

あっ はい! はい!
おお… はい。

♬~

先生 病名は
わかりましたかいな?

まだ確定できません。

より精密な検査ができる
ダイナミックCTを撮って

外科の意見も
聞いてみたいと思います。

外科?
はい。

いや 私は糖尿で ここに来たのに
なんで 外科の意見

聞かなあかんねんな?
(よし江)お父さん。

糖尿病が一気に悪くなった原因が
まだ はっきりしませんので…。

もうええわ。 カルテ返して。
斎藤医院に戻るわ。

(よし江)ちょっと お父さん…!
佐々木さん。

病院を変えたいと おっしゃるなら
お引き留めは できません。

ですが また 一から
検査のやり直しになって

今までの事が
無駄になってしまいます。

お父さん ねっ
里見先生の言う事 聞いとこ。

ねっ。 ねっ ほら 座って。
ほら ほら。

♬~

(安西)佃さん。
ん?

(安西)これも予定に入れて…。
(PHSの着信音)

もしもし。

ああ 里見か。

「今 ちょっと大丈夫か?
相談したい患者がいて…」

今度 ドイツの学会に
出席する事になったんで

その準備で大変なんだ。

ああ そうか。
それは名誉な事じゃないか。

おめでとう。

しかし
膵頭部がんが疑われるんだが

難しいケースなんで
お前の意見を聞きたいんだ。

本当に難しいケースなのか?

「ああ。 一見 平凡な症状には
見えるんだがな」

誰からの紹介だ?

紹介じゃない。 一般の患者だ。

一般?
あらゆる検査をしたんだが

どうしても
確信のある診断ができない。

これ以上の診断を求めるとなると
財前 君をおいて他にはいない。

君は 教授選で世話になった
鵜飼医学部長の准教授だから

下手に断ると
義理を欠く事になるな。

忙しいかもしれないが なんとか
時間を作ってくれないか?

この件は貸しだ。

♬~

エコーで引っかかってたのは

恐らく
この辺りだと思うんだが…。

ここにあるはずの動脈が
ここで途切れてる。

恐らく ここに がんがあるはずだ。
とにかく すぐに取るだな。

(ノック)

佐々木さん お待たせしました。
こちら 第一外科の財前教授です。

やっぱり
私の不摂生のせいでっか?

いいえ 膵臓がんです。

えっ?

糖尿やのうて 膵臓がん?

ですが
こんな早期に発見される事は

まずないほどの
小さながんですので

心配はありません。
すぐに入院して 手術しましょう。

(佐々木)いや…
ちょう待ってください。

そんな小さいがんやったら

なんとか
薬で散らすとか できまへんの?

不可能です。

入院とか手術とかせんでええ
方法は…。

ありません。

いや せやけど
先生 今 心配ないって…。

手術で がんを摘出すれば
心配ないと言ったんです。

他に方法はありませんよ。

せめて 入院を1週間ほど

遅らせてもらう事は
できませんか?

(よし江)うち 今 決算期で
この人がいないと困るんです。

財前教授は お忙しいので

そのようなご要望には
お応えできません。

佐々木さん
膵臓は沈黙の臓器と言われ

がんが見つかった時には

かなり進行しているケースが
多いのですが

こんなに早く発見できたのは
財前先生のおかげですし

彼は 僕が一番信頼している
外科医ですから。

ああ。

そうでっか…。 わかりました。

里見先生が
そこまで言うんやったら

信用します。

よろしくお願いします。

♬~

♬~

ご飯やで。
ああ…。

ほら そんな顔してたら
庸一が心配するやんか。

そんなん言うたかて
膵臓がんやし…。

でも 初期やって
里見先生 言うてたやん。

まあ がんは がんやないか。

ほんまやったら見つからん がんを
見つけてくれはったんやから

里見先生には感謝せんと! ねっ?

ああ。

せやけどなぁ あの外科の
財前とかいう医者がなぁ…。

あの先生が どないしたん?

なんや気に入らんわ。
こっちの言う事 全部

「できません」 「不可能です」って
偉そうに…。

(よし江)でも 浪速大学病院の中で
一番優秀らしいで。

テレビにも出てはったし。
さあ 元気出せ! 元気出し!

(佐々木庸一)ただいま。

(よし江)おかえり。

ご飯にしよか?
(庸一)うん。

俺がおらん間 お前が店を守れ。
ええな?

(庸一)えっ なんの事?

明日から
お父さん 入院するんやわ。

えっ?

がんやて。 膵臓がん。
がん!?

がんいうても初期やし

ちゃちゃっと手術したら
すぐに退院できるって

先生 約束してくれたから
大丈夫や!

せっかく入った大学で

よう勉強もせんと
フラフラしよってからに…。

ほんまに お前は
頼りにならんやっちゃなぁ。

だって 大丈夫なんやろ?

大丈夫やけど…。

お前も そろそろ しっかりしいや。

お父さん。
(佐々木)なんや?

明日 俺が車で送っていくわ。

そうか。

ありがとう。

どうだ? うまく収まるか?

ええ。 お土産の西陣織も真珠も
全部入った。

よし。 ああ 私も行きたかった。

来年のアメリカの学会には
連れていくよ。

あっ それ さっき届いたの。

あなた宛てとは知らずに
開けちゃった。

でも ドイツに持っていく
スーツには 全然合わないの。

せっかくだけど…。

なんか飲む?
ああ 水がいい。

(ドアの開閉音)

♬~

(チャイム)

(院内アナウンス)「これより
第一外科 財前教授による

総回診を行います」
(君子)財前教授の

総回診 始まります。
ご用意ください。

お席へ お戻りください。

佐々木さん
体起こして お待ち頂けますか。

ああ…。
(柳原)失礼します。

佐々木様を担当させて頂きます
柳原と申します。

よろしくお願いします。

若い先生やな。

どうだ?

(柳原)ご指示頂いた術前検査は
全て完了しております。

問題ないな。

あの… 血液検査で肝機能の数値と
炎症反応が少し気になります。

念のため
PETを撮っておいたほうが…。

必要ない。

無駄な検査は
患者の体力を奪うだけだ。

お大事に。

(佃)嶋田さんは あさって
開腹で がんの摘出を行います。

あの先生
いつも あんな感じですのん?

はい…。

(佃)こちらで
十分 注意して見てみます。

では お大事に。

柳原。
(柳原)はい!

患者の前で
私の診断に異を唱えるとは

どういうつもりだ?
いえ そんなつもりは…。

早期膵がんである事は
他の検査でわかっている。

入院中のPET費用は
病院の持ち出しになるじゃないか。

以後 患者を不安にするような
発言は慎むように。

はい…。

申し訳ございません。

♬~

はいはい ありがとう。

こんにちは。
(よし江)あっ 里見先生。

先生… 今 財前先生の回診が
あったとこですけど

大勢のお医者さんに囲まれて
見せ物扱いですわ。

まあ 大学病院は 研修医の
教育の場でもありますから

仕方ありませんね。

里見先生
これ うちの一人息子の庸一です。

はじめまして。
里見です。

お父さんを
担当させて頂いています。

では 脈を。
はい。

どうですか? その後の経過は。

ああ それが…

受け持ちの柳原とかいう先生と
財前先生が

なんや言い合いし始めて。 なあ?
うん。

言い合いですか?

(庸一)ペット…
ペットがどうとかって

それをするしないで
もめてましたわ。

ああ そうですか。 ふーん…。

(柳原)いくら 里見先生の頼みでも
まずいですよ。

財前先生の回診内容は言えません。

教授回診で PET検査の件で
もめたと聞いたが。

いや もめたなんて…。

僕なら 財前に話ができる。

あの入院時の
血液データなんだろ?

(ノック)

今 ドイツの論文が佳境なんだ。
あとにしてくれ。

今 医局で 佐々木さんのデータを
見たんだが…。

(舌打ち)
柳原か!

いや 気になったから
自分で確認した。

僕に頼むと言って回した
患者の事まで 気になるのか?

見かけによらず
患者離れが悪いんだな。

自分が一度でも診た患者は

最後まで気にするのが
医者だと思うが

まあ それが
患者離れが悪いと言うなら

それも そうだな。

それより 肝機能の低下で
炎症反応が起きてるって事は

肝臓に併発疾患の可能性も
あるんじゃないか?

なぜ PET検査しない?

俺は これまで
何百何千という症例を見てきた。

肝機能の低下は
器質的な合併症ではなく

単なる脂肪肝だ。

超音波でもCTでも
特別な所見はない。

でも 念には念を…。

これは 教授である私の判断だ。

医局員や准教授の意見なんか
必要ない。

財前…
そんな言い方は ないだろう。

僕たちは今 患者の命に関わる事を
話し合っている。

だから 少しでも疑問に感じたら
可能な限りの追究をするのが

医師の務めじゃないのか?

わかったよ PETは撮ろう。

ありがとう。

邪魔して悪かったな。

財前。

少しは休めよ。

(看護師)失礼します。

(看護師)お願いします。

(柳原・安西)
よろしくお願いします。

これより 佐々木庸平の腹腔鏡下
膵頭十二指腸切除を開始する。

(安西)はい。
柳原。

はい。
担当医として

しっかり
患者の容体を確認するように。

はい!
メス。

(看護師)はい。

モノポーラいくよ。
(看護師)はい。

モノポーラ。
(看護師)はい。

はい 開いて。
(安西)はい。

吸引。

ガーゼ。

うまく通った。
(柳原)はい。

差し込みます。
(柳原)はい。

吸引。
(安西)はい。

「開いて」
(柳原)「はい」

「もう1回」
(柳原)「はい」

「急ぐよ。 今 何分?」

(安西)3時間15分です。
急ごう。

カメラ。
(柳原)はい 寄ります。

よく見ろ。

がんは膵頭部に限局され
他の臓器には一切 転移してない。

胆管切離後に標本を摘出する。

胆管クリップ。
(看護師)はい。

♬~

(柳原)財前先生 肝に腫大が…。

それに
変に白いところもあります。

生検に出したほうが
よろしいでしょうか?

元々 脂肪肝があるからだ。
見ただけでわかるだろ。

(柳原)…はい。
急ぐぞ。

集中。
(柳原)はい。

開いて 開いて。
(安西)はい。

♬~

(柳原)失礼します。

完了だ。

(拍手)

ICUに入れて 術後の全身状態を
十分に観察するように。

柳原 いいな?

はい!

♬~

(ケイ子)わあ…!

五郎ちゃんと遠出するなんて
久しぶり。

しばらく会えなくなるからな。
ありがとう。

で どうだったの?
例の膵臓がんの手術は。

転移もしてなかったし
問題なく終わったよ。

うん。 じゃあ 里見さんが
心配しすぎていたのね。

PET検査なんかしなくたって
大丈夫だって

僕には わかっていたからね。

えっ…
検査せずに手術をやったの?

ああ。 朝一からの手術だったし

そんな手間をかけなくても
手術は成功してるんだ。

これで 俺が里見より
優秀だという事が証明された。

なんで そこまで
自分の診断にこだわるの?

ケイ子… 俺は
浪速大学第一外科の教授だ。

誰からの指図も受けないし

自分の腕には
絶対的な自信がある。

開けてみたら

読影したとおりの部位と形状に
がんが発生していたし

手術時間は たったの5時間45分。
今までの最短だ。

いつも五郎ちゃんが言ってる

優秀な内科医の里見さんが
そこまで言うんだから

何か あるんじゃない?

手術が成功しても
目には見えない何かが。

♬~

ごめんね。

つまらない心配させたわね。

しばらく会えないんだから
今夜は楽しみましょう。

♬~

お父さん どない?

ああ…。

(ドアの開く音)
(柳原)失礼します。

佐々木さん 予定どおり
無事に終わりましたよ。

ああ…。

先生 ありがとうございました。

あの… 財前先生は?
ひと言 お礼が言いたいんですが。

ああ 今日は ちょっと…。

明日には多分。

(庸一)ありがとうございました。
(柳原)では。

よかったな お父さん。

早よ退院して
3人で お寿司でも食べよう!

特上 頼むわ。
(2人の笑い声)

アホか
お前は並でええっちゅうのや。

なんでやねん!
むちゃ言うんやったら

先生に頼んで
入院 延ばしてもらおか?

いらん事 言うな。

せやけど お父さんが
こんな姿で寝とるとはなぁ。

はあ…
せっかく 手術して治ったんやし

これからは気をつけるわ。

珍しいから 写真撮っとこか
記念に。

うんうん。
よっしゃ。

くっついちゃう。

お前ら おもろがっとるやろ。
撮るで。

チュッ。
もっと近づいて。

はいはい チーズ!
もっと もっと チュッ。 はい。

(カメラのシャッター音)
ハハハ… めっちゃかわいい これ。

あっ どうも ご無沙汰してます。

(政子)里見先生 どうですの?
第一外科の様子は。

(佐枝子)お母さん。

選挙後の慌ただしさも収まって
今は落ち着いてるようです。

あら そう。

先生は お変わりありませんか?

ああ。 ようやく 近畿労災病院長が
正式に決まったよ。

そうですか。
それは よかったです。

新しい病院ですと
つまらない慣習もないですし

面倒な人間関係も少ないので
仕事のやりがいがありますね。

一時は 東都大の船尾教授の
横やりが入って

どうなる事かと思いましたけど
これで ひと安心ですわね。

ありがとう。

いただきます。

財前くんは
どうしているんだろうか?

はい。 精力的に
仕事をこなしています。

先日も 僕の患者を
手術してもらったんですが

腹部超音波検査で
僕が見抜けなかった膵がんを

財前は ダイナミックCTで
ひと目で見抜きました。

悔しいですが 脱帽です。

里見くん それは仕方のない事だ。

病巣を実際に見る事ができる
外科医と

それができない内科医では
同じ次元で比較する事はできない。

内科で あらゆる検査をした上で

なおかつ 外科へ送り込んで
診断を下す。

君の慎重な態度は 実に立派だ。

ありがとうございます。
僕なんか まだまだ勉強不足です。

ううっ…。

(よし江)お父さん
今 先生 来てくれるからね!

(看護師)佐々木さん
体温 測りますね。 失礼します。

(よし江)お父さん 水 水。

失礼します。
佐々木さん どうしました?

とにかく だるうて
熱も ずっと続いてるし

食事も とれへんのです。

ああ 寒い… 寒い…。

(君子)毛布 持ってきて!
はい。 体温計 入ってます。

(君子)はい。
(体温計の検温終了音)

熱は?
39度5分です。

なんで急に
こない悪うなったんです?

財前先生は
いつ来てくれはるんですか?

教授は いろいろとお忙しくて…。

手術は成功したって
言うたやないですか!

…って確定的にしないほうが
いいんだって。 なっ?

(安西)どうする? どうする?

遅い。 どうするの?
安西先生! ちょっと…。

財前教授の予定は
ご存じですか?

財前くんの成功は
浪速大学病院の成功。

一心同体の心持ちで

ドイツでの国際医療外科学会での
成功をお祈り致します。

それでは ご唱和願います。

乾杯!
(一同)乾杯!

(拍手)

どうも 奥様
おめでとうございます。

ありがとうございます。

(男性)奥様 この度は
おめでとうございます。

ありがとうございます。

(男性)財前くん
ドイツ おめでとう。

♬~

(携帯電話の振動音)

電話 鳴ってない?
いいんだ。

♬~

私のような若輩者が
皆様の期待に応えられるかどうか

甚だ疑問ではございますが…。
頑張れ!

浪速大学のために 精いっぱい
大役を務めて参ります。

よっ!
(拍手)

ハハハ… 宝や。
五郎くんは わしの宝物や!

期待しとるで!

♬~

なんなんだ こんなところまで!

(柳原)佐々木庸平さんの
発熱が治まらず

肝機能も悪くなってます。

恐らく
DICを起こしてるかと…。

そんな事が起こるわけない!

単なる術後胆管炎だろ。
抗生剤で たたいておけ。

ですが やはり 肝臓に何か…。

今からでも
生検に出したほうが…。

膵液は漏れてるのか?

いえ 膵液は漏れていません。

なら 手術は成功だ。

今頃 肝臓がどうこうなんて
いうのは あり得ない。

君は 教授である私の判断が
間違ってる

指示には従えないと言うのか?

ご家族が

財前教授に診て頂きたいと
おっしゃっております。

病院に戻って頂けないでしょうか。

失礼します。

(ナースコール)

ああ…。
(君子)すいません。

何?
佐々木さんの熱が。

(柳原)えっ…。

(君子)失礼します。
失礼します。

また39度まで上がってます。
えっ…。

カルバペネムを。
はい。

(柳原)失礼します。
薬 効いてへんのと違います?

(柳原)財前先生の指示を
受けていますから 大丈夫です。

財前先生 一回も
来てくれへんやないですか!

どうだ?
ああ…。

抗生物質の量を
増やそうと思ってるんですが。

おなか触ります。
(柳原)失礼します。

足 上げます。 失礼します。

うっ! ああ…!

(佐々木のうめき声)

何か 肝臓に別の合併症が
あるんじゃないか?

肝障害の原因は 生検をしないと
わからないと思うんですが

財前先生が不在ですので…。

肝障害?

ステロイド
少量 投与してみよう。 はい。

♬~

(よし江)あっ 里見先生!

熱が下がらんのです。
助けてください!

えっ?

佐々木さん おなか触りますね。

うっ! ううっ…。

はい。 柳原先生。
はい。

ちょっといいかな?
はい…。

金井先生。

手術は成功したと聞いたが
どうしたんだ?

術後胆管炎を
起こしてるようなので

抗生物質を…。
術後胆管炎?

僕には そうは思えない。

でも 財前教授の診断では…。
君は どうなんだ?

受け持ち医として
君は その診断をどう思うんだ?

まさか どこか転移でもあった…?

いや でも PETに
問題がなかったんだとしたら…。

PET検査は していません。

えっ?

財前教授が その必要はないと。

じゃあ 術中に
肝臓は どうだった?

腹腔鏡で見えたんだろ?

少し腫れていて
表面に白い斑点があり

癒合していて…。

それで
そのままにしておいたのか?

生検したほうがいいのではと
申し上げたのですが

脂肪肝のせいだと…。

とにかく 今からでも
生検したほうがいい。

♬~

財前の予定は?

今日からドイツ出張です。

今頃は
空港にいらっしゃると思います。

チケット忘れてないな?
はい。

ドイツに着いたら
すぐ連絡します。

では 皆さん
見送り ありがとうございます。

先生 お気をつけて。

ドイツでの手術の成功を
お祈りしてます。

財前くん 頑張って!
(又一)ハハハ…!

(拍手)

では。
(杏子)いってらっしゃい!

いってらっしゃいませ。
(携帯電話の振動音)

♬~

すいません。

財前!

♬~

♬~

(君子)財前先生から連絡は?
(柳原)いや…。

抗生物質を増やしましたが
熱が下がりません。

里見先生が
これ以上 症状が悪化すると

生検も できなくなると…。

そんな事は
僕だって わかってるよ!

でも 教授の指示に従って
処置するしか仕方ないだろ。

それが大学病院だって事は

君子さんも
よくわかってるでしょ?

もう少し 抗生物質を投与して
様子を見よう。

佐々木さん 血圧測りますね。

(柳原)採血します。

点滴 もう1本 増やして。
(君子)はい。

失礼します。

♬~

(市田 崇)
浪速大学の財前教授ですよね?

共済製薬の市田です。

本社の武井さんから聞いています。
よろしく。

お願いします。

いやあ 財前教授を
ご案内できるなんて 光栄です。

なんでも お申し付けください。

(市田)こちらです。

(鐘の音)

♬~

♬~

(看護師)イエス サー。

(看護師)イエス
モノポーラ。

♬~

♬~

「(英語)」

♬~

「シーリングデバイス
(看護師)「イエス サー」

「(英語)」

「(英語)」

(よし江)お父さん!
(柳原)佐々木さん わかりますか?

(庸一)お父さん!
(柳原)佐々木さん!

(庸一)お父さん!
(金井)曲がるよ 曲がるよ。

(よし江)お父さん!
(庸一)お父さん!

(君子)サチュレーション80です。
(金井)10リットル。

はい!
(柳原)エコーします。

(金井)ルート もう1本!
(看護師たち)はい!

(心電図モニターのアラーム)

(金井)バイタル落ちてます。
(医師)わかった。 Aライン取るぞ。

佐々木さん
ちょっと ごめんなさいね。

出血斑 出てるな。 血小板いくつ?

昨日9万で 今日3万です。
3万!?

レントゲン レントゲン!
(看護師)はい。

(心電図モニターのアラーム)

ICUです。
(庸一)お父さん!

お父さん…。
(ドアの開く音)

あっ 里見先生!
なんで こんな事に…!

♬~

エス サー。

♬~

(庸一)俺 あの医者 訴えるわ。
裁判長 この男は嘘つきです!

まるで 私が肝臓の
異常に気づいていて

何も
手を打たなかった…。

(関口 徹)あなた それでも
国立大学の教授ですか?

これっきり会う事もないだろうな。

(よし江)ちゃんと
財前先生を裁いてください!