ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

白い巨塔 第1話 寺尾聰、岡田准一、松山ケンイチ、沢尻エリカ、夏帆… ドラマの原作・キャストなど…

『5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第一夜 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 財前
  2. 教授
  3. 東先生
  4. 患者
  5. 手術
  6. 失礼
  7. 鵜飼先生
  8. 財前先生
  9. 又一
  10. 五郎
  11. 先生
  12. 次期教授
  13. 東教授
  14. お前
  15. 鵜飼
  16. 学生
  17. 病院
  18. 里見
  19. 医師
  20. 看護師

f:id:dramalog:20190522222944p:plain

『5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第一夜 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第一夜 テレビ朝日開局60周年記念[字]

山崎豊子・不朽の名作『白い巨塔』が令和初の大型ドラマとして5夜連続で新たに誕生!主人公・財前五郎岡田准一)をはじめ、大作にふさわしい豪華キャストが一堂に集結!

詳細情報
◇番組内容
時は2019年。浪速大学医学部第一外科では、東貞蔵教授(寺尾聰)の退官に伴う次期教授選挙が迫っていた。最先端医療のスペシャリストである同・准教授の財前五郎岡田准一)が次期教授の筆頭候補だが、東は陰で財前を疎ましく思い、密かに財前以外を候補にと考え始めていた。その矢先財前は、同期である第一内科・准教授の里見脩二松山ケンイチ)からある相談を受けるが…。欲望渦巻く熾烈な権力争いは、思いもよらぬ展開へ!
◇出演者
岡田准一松山ケンイチ沢尻エリカ夏帆満島真之介、飯豊まりえ、徳永えり八嶋智人椎名桔平小林稔侍、高島礼子美村里江浅田美代子市毛良枝松重豊小林薫寺尾聰
◇原作
山崎豊子白い巨塔』(新潮文庫刊)
◇脚本
羽原大介、本村拓哉、小円真
◇監督
鶴橋康夫
◇音楽
兼松衆
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎テレビ朝日
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【プロデューサー】船津浩一(テレビ朝日)、秦祐子(ロボット)
◇おしらせ
☆番組ホームページ
 https://www.tv-asahi.co.jp/shiroikyotou/
☆Twitter
 https://twitter.com/shiroikyotou_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/shiroikyotou_ex/

 

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♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(財前五郎)東先生。

来られないと。
(東 貞蔵)またか。

出席しないと
おっしゃってるようです。

(鵜飼裕次)財前くん。 滝村先生の
機嫌を損なうような事でも

言ったのかね?
私は何も。

会場を見たいと おっしゃったので
ご案内したら

急に不機嫌になられて。
なんなんだよ。

こっちは
喜寿の祝いをしてやろうと

半年前から準備をしてるのに
何が気に入らないんだよ!

幹事である君の責任だよ
財前くん!

申し訳ありません。

鵜飼先生
なんとか説得しましょう。

♬~

(ため息)

ごねて楽しんでるだけだよ。

(滝村恭輔)聞こえてるぞ 鵜飼。

滝村先生 会場には

大阪だけでなく
全国から お客様がいらして

先生の事をお待ちしております。

東!

だから なんだ?

そいつらの都合があるから
とっとと出てきて

パーティーを終わらせろと
言うのか?

いえ 決して そういう事では…。

だったら 会は中止だ!

(滝村)そう言って
あいつらに帰ってもらえ。

祝う気のない奴らに
いてもらう必要は ないよ。

つまり こういう事ですか?

彼らは
滝村名誉教授が会場に行っても

誰一人 主賓である教授に
気がつかなかった。

それが気に入らない。

誰だ? お前は。

この会の幹事を
仰せつかっております

第一外科 准教授の財前です。

東教授の薫陶を受けております。

かわいそうに。

東の下では
大した薫陶は 受けられんな。

♬~

財前といったか。

はい。

お前は どうして 医者になった?

答えられんか!

先生… 先生。

大阪の政財界 厚生労働省

医師会 製薬会社
医学雑誌の奴らにとって

医学は 利権と金儲けの
道具でしかないな。

君たちは あいつらの奴隷だよ!

私の祝いを 奴らの営業活動の
だしに使われたくはない。

会は中止だ!

それは断じて できません!

なぜだ?
私は 彼らのためではなく

病に苦しむ患者のために
医学を志し

浪速大学病院の外科医に
なりました。

とはいえ 医学の世界は 昔から
金と利権の世界ではありませんか。

先生も 鵜飼先生も 東先生も
清濁併せ呑み

今まで 多くの患者の命を
救ってきたはずです。

浪速大学
名誉教授ともあろうお方が

何を今さら。

♬~

よかろう。

お前に免じて 主賓をやってやる。

♬~

先日 AI つまり人工知能
助言を受けて

治療方針を変更した結果

大きな治療効果が得られた事例が
報告されました。

もはや 人間の病気や怪我を
治療するのは

人間ではなく AIのほうが
正確だという事らしい。

10年後には
我々 医者は いらなくなる。

(どよめき)

まずは薬剤師 次に内科医
そして 外科医がAIになる。

(どよめき)

しかしね 私は やはり
人間を治すのは…

最後に 人間を救えるのは

人間である医師だと信ずる!

(拍手)

滝村先生
おめでとうございます。

(男性)お元気そうで
何よりでございます。

これはこれは。

滝村先生
本日は おめでとうございます。

お変わりなく
何よりでございます。

財前くん さっきは すまん。

滝村先生とは
昔から どうも合わなくてね。

私の発言で
火に油を注いでしまった。

いえ 滝村名誉教授は
何を言われても

明日になったら
覚えていないかもしれません。

どういう事だね?

奥様からも伺っていたのですが

名誉教授に
認知症の症状が見られます。

えっ?
認知症

今日のために 半年も前から
ご自宅に お邪魔していたのに

私の名前すら覚えていません。

(金井達夫)あっ。

すいません。

スペ患の山田音市様が
急変しました。

えっ!?
近畿新聞社の会長じゃないか!

IPMNが
破裂したのかもしれません。

すぐに手術室を空けさせろ。
はい。

私のスペ患です。
金井くん 早速 車の手配を。

ああ… いや 実は ご家族の方が
すぐに財前先生を呼んでほしいと。

財前くんを? なぜだ?

なんでも 先日 雑誌に掲載された
財前先生の記事を読んだらしく…。

しかし 財前くんは酒を飲んでる。

これは水ですが
東先生を差し置いて

私が執刀するのは…。
財前くん 頼む。

府知事から紹介された
スペ患中のスペ患だ。

行きたまえ。

私もスピーチが終わり次第
病院に戻るから。

♬~

金井。
車を回してきます。

♬~

すみません… 通ります!

♬~

これより 山田音市氏の腹腔鏡下
膵体尾部腫瘍の切除を開始する。

(佃 友弘)はい。
(柳原雅博)はい。

メス。
(看護師)はい。

♬~

破裂はしてないようだな。

このまま いきます。
(佃)はい。

♬~

脾動脈を露出。 メリーランド。
(看護師)はい。

おい 順調か?
(医師)はい。

(鵜飼)慌てて開腹手術をせずに
冷静に判断して

腹腔鏡手術に踏み切った
財前くんは さすがですねぇ。

これで山田さんも

日米野球に行けて
喜ばれる事でしょう。

いやあ 財前くんに任せて
正解でしたな。 ハハハ…。

♬~

手術完了。

(佃)お疲れさまでした。
(柳原)お疲れさまでした。

♬~

♬~

(男性)おはようございます。
おはよう。

(2人)おはようございます。
おはよう。

おはようございます。
おはようございます。

(一同)おはようございます。

(男性たち)
おはようございます!

(一同)おはようございます。

(男性)おはようございます。
(女性)おはようございます。

♬~

(里見脩二)財前。

おはよう。
ああ。

実は 今 担当してる患者の事で
相談があるんだが。

朝っぱらから 里見らしいな。

今週は忙しいんだ。
来週にしてくれ。

おーい…。

財前先生 おはようございます。
この前の患者なんですが…。

門脈塞栓して3週間だな。
残肝容積は?

昨日のCTでは 全体の
24パーセントから47パーセント…。

いいな。 来週やろう。
(医局員)はい。

先月 『アナルズ』にパブリッシュされた論文に
パリのグループから反論が…。

待て待て待て。
これから授業なんだ。

メールしてくれ。 順に返す。
金井 任せたぞ。

はい。
柳原 行くぞ。

(柳原)はい。

(柳原)危ねっ!

「十数時間にわたる手術で
患者の命を救った名医」などと

聞く事があるが

私は そんな医師を
名医だとは思わない。

術前の準備をしっかりと行い
手術は短時間で終え

患者への負担を最小限にとどめる。

そういう医師を目指してほしい。

今日は 患者の立場から
証言してくださる方に来て頂いた。

(柳原)失礼します。

(拍手)

3日前に 膵がんの手術を
受けられた患者さんだ。

お名前は明かさないが
大変ご高名な方だ。

すみませんが
傷を見せて頂けますか?

手術時間は2時間20分。

(学生)これで3日の傷!?

(学生)あんなに傷小さいん?
(学生)めっちゃ元気やん。

(山田音市)えー…
財前先生のお許しが出たら

病室から ここまで
走って来たかったぐらいですわ。

手術は 時間も傷も
短いほうがええ!

先生の講義かて
完結で短いほうがね 皆さん

嬉しいやろ? フフフ…。

もう よろしいか?
はい お座りください。

フフッ。 では 続けよう。

(ノック)
はい。

(事務員)失礼します。

先生が手術を担当された
近畿新聞会長の秘書の方が。

通せ。
失礼致します。

あっ どうもどうも。

いやあ… 財前先生 この度は
本当に ありがとうございました。

山田も やっぱり 財前先生に
お願いしてよかったなと

大変喜んでおります。

というわけで ひとまず
お礼として…。

いえ そういったものは一切…。

いえいえ
もう これ ほんのお印ですから。

財前先生 聞きましたよ。

第一外科の次期教授に
お決まりだそうで。

誰が そんな事を…。
おめでとうございます。

東外科が財前外科になる日も
近いというわけですね。

何とぞ 引き続き
よろしくお願い致します。

では 失礼します。

失礼します。

(ドアの閉まる音)

♬~

(チャイム)

(院内アナウンス)「ただ今から

第一外科 東教授の総回診を
行います」

♬~

(金井)幽門側胃切除後
発熱はなく

創部やドレーン排液にも
問題ありません。

今日から
一日6度の流動食にしましょう。

あとで細かい食事の注意を。

(娘)あの… 母は さっきまで

おなか痛いって
言ってたんですけど。

(金井)のちほど
詳しく お聞きします。

ありがとうございました。

♬~

申し訳ありません。

100床もある病棟を
全て回診するには

患者一人に使える時間は
せいぜい2~3分だからね。

はい。 以後 気をつけます。

(秘書)いらっしゃいました。

♬~

ご気分は いかがですか?

はい!

こんなに早く元気になって…。

山田は がんになっても
スパッと治したと

今すぐ 新聞社に戻って…
フフフ…

みんなを驚かせたいですわ。
おお… まあまあまあ…。

財前先生のおかげで…。

命拾いしました。

おかげで
日米野球にも間に合います。

お席を用意しますので
ぜひぜひ 一緒に行きましょう。

ほんまに ありがとう。

ありがとう!

(山田)ありがとう…。
お大事に。

お大事に。

山田さんの手術は うまくいったが
一般的に

進行した膵臓がんに対しての
腹腔鏡手術は 推奨されていない。

しかし
入院期間を短くするという…。

そんな事は わかってる。

君は最近
スタンドプレーが過ぎる。

自分の腕に酩酊してはいけない。

申し訳ありません。

山田さんから 何か頂いたのかね?

ワインを。

お断りしたのですが
どうしてもと。

ふーん…
さぞ高級なワインなんだろうね。

イエーイ。

(ノック)
はい。

いやあ 東先生
とうとう完成しましたよ。

まだ模型ですがね。

真っ先に あなたに
見てもらいたいと思いましてね。

地上30階 総工費98億円
全国一の最新医療設備を持つ

合計1050億円の
浪速大学付属病院の新館の建設が

いよいよ始まるんです。

いやあ 思い出しますなぁ。

東先生と 文科省財務省
駆けずり回った日々を。

しかし 完成した頃には
東先生は ここにはいない。

心底 残念です。

文部科学省の原次官から
聞きましたよ。

さすがは東先生 退官後の就職先を
お願いしてるとか。

いや それは…。

最近では 第一外科は
東外科ではなく財前外科だ

などと言う
気の早い連中も いるようですが

我が浪速大学の外科を
ここまでに してくださったのは

間違いなく東先生だ。

近畿労災病院の院長辺りが
妥当じゃないかと

原次官も おっしゃってましたよ。

どうです? 前祝いに
奥様とお嬢様も呼んで食事会でも。

ああ… ありがとうございます。
ハハハハ…。

(ノック)
(ドアの開く音)

お呼びでしょうか?

「物事を始めたり終えたりするのに
適当な時期」

4文字なんだが わかるかね?
いえ。

(ため息)

外来患者の診察 学生の講義
リポートの採点

研究費捻出のための折衝
製薬会社との面談。

ハハッ… 忙しくて

半年後に消える教授の話など
聞きたくないか?

まさか そのような事は…。

私は内々 君を次期教授に
推薦しようと思っている。

もちろん 教授会での
選挙があるわけだから

どうなるかは わからん。

ただ 私を含め 歴代の准教授は皆

君と同じ煩わしさを抱えながらも
懸命に努力して 教授になった。

君には
それができないという事なら…。

いえ そのような事は…。

うん。

では… 君自身も
教授になる意欲がある。

そう考えていいんだね?

はい。

わかった。

♬~

あっ そうだ 今夜
織田くんの送別会だったね。

これは私からの餞別だ。
渡してくれたまえ。

ありがとうございます。
いや 無念だろうねぇ。

国立大学から
地方の病院に出るという事は

優れた設備からも離れ

大学での出世コースからも
外れるという事だ。

♬~

一歩間違えれば

君だって 織田くんと同じ道を
たどっていたのかもしれない。

♬~

(東の声)私は内々 君を次期教授に
推薦しようと思っている。

♬~

♬~

(呼び出し音)

(携帯電話の着信音)

(黒川キヌ)もしもし。

元気でやっとる?

元気 元気。

忙しいじゃろうに
わざわざ ありがとうなぁ。

父さんの命日には
帰りたいと思ってるんやけど。

無理せんでええから。

それよりなぁ
いつものお金 ありがとうねぇ。

「あんたのおかげで
私は お金持ちよ」

ハハッ 教授になったら
もっと送るわ。

「私は大丈夫」

なんか食べたいもん ない?
送るよ。

俺 大阪に住んどるんよ。
買えば なんでも手に入る。

「そうじゃった。 ごめん ごめん」

(鳥の鳴き声)

(財前又一)よいしょ よいしょ…。

ほっ。 よしよしよし…。
はいはい。 ハハハハ…。

はいはい 奥行って 奥に。
奥 奥 奥。 ハハハ。

失礼します。

医はな 仁術やない 算術や。

うちみたいな開業医が
なんぼ千客万来の患者がおっても

月末の保険点数の計算が
下手やったら 商売にならへん。

この保険点数の算術こそが
個人病院の命。

あの… 私の専門は
産婦人科ではなく…。

いやいや 産婦人科医に
なってもらおうなんて

これっぽっちも思うとらん。

あんたが うちの杏子の婿に
なってくれた暁には

浪速大学の教授を
目指してもらおう。

(仲居)失礼致します。
おう 待っとったで。

さあさあ さあさあ 若い人に
どんどん ついであげて。

(又一)黒川くん… いや 五郎くん。
五郎くんと呼んでもええか?

わしが欲しいのは 名誉や。

名誉?
(又一)せや。

わし 大学教授に
なれへんかったやろ。

そやけど 教授先生の父親やったら
今からでも なれる。

わしが欲しいのはな
大学教授っちゅう名前の

名誉 勲章
ピカピカの金看板なんや!

そやから あんたを教授にしたる。

賄賂やろうが 袖の下やろうが
金ばらまきまくってでも

教授選に勝たしたる。

なあ 五郎くん。
浪速大学の講師やったら

24時間365日働いても
700万ちょっとの年収やないか。

あんたは これから 准教授 教授と
上り詰めていかなあかんねん。

(又一)大学病院で
出世しよう思うたら 金かかるで。

これまでどおり
町の病院でバイトしながら

岡山のお母さんに
仕送り続けんのか?

忙しゅうて
論文書く暇も なくなるわのう。

やっぱり 養子っちゅうのが
気に掛かるのか?

実はな あんたのお母さんとは
もう 話をつけてあんねん。

五郎が
教授になってくれるんやったら

私の事は構へん。

そのほうが あの子の将来が
もっと大きなもんになります

言うてくれはったんや。
ハハハハ…!

ええお母さんやないか。

(又一)これは
とりあえずの結納金や。

♬~

頼む!

わしの息子
財前五郎になってくれ!

このとおりや!

いや…。

♬~

杏子。

♬~

(又一)フフフ…
五郎くん 娘の杏子や。

杏子です。

♬~

♬~

今日 医局員の送別会があるんだが
途中で抜けられそうなんだ。

店に出るの
少し遅らせてくれないか?

♬~

おかえりなさい。
脅かすなよ。

五郎ちゃん どうしたの?
急に来るなんて珍しい。

ケイ子 「五郎ちゃん」は よせ。

「先生」とか「あなた」とか もっと
まともな呼び方があるだろ。

だって 「あなた」って呼ぶのは
奥さんだし

「先生」って呼ぶのは患者でしょ?

私は「五郎ちゃん」で
間違ってないわ。

(ため息)

とうとう 東先生が
俺を次期教授に推薦してやると

恩着せがましく言ってきた。

あ~ら 東教授の口約束だけじゃ
教授には なれないでしょ。

選挙で決まるんだから。

東先生が推してくれたら
誰も反対はしない。

選挙なんか ただの形式だ。

五郎ちゃんは
腕が良くて 男らしくて

なかなかの自信家だけど

ちょっと
おめでたいところがある。

おめでたい?

次期教授にならないと

財前家における
あなたの立場が悪くなる。

お給料を家に入れずに
優雅に振る舞っていられるのも

財前家のお金のおかげなんだし。

怒った?

短気なところも
私は かわいいけど。

♬~

♬~

キャッ!

♬~

鵜飼教授。
(鵜飼)ん?

小西由香理さんという患者
覚えてらっしゃいますか?

ああ… 確か
胃がん切除後のPETで

膵頭部背側リンパ節転移再発
それが膵浸潤を来していた…。

はい。 本当に 胃がん
再発転移なんでしょうか?

というと?

超音波を当てると
膵臓原発のように見えるんですが

どうも 胃がんの再発には
思えなくてですね…。

で?
とにかく EUSによる再検査を。

つまり こういう事か?

君は 医学部長である私の診断が
信じられないと。

胃がん切除後の再発転移は
根治の見込みが ほとんどない。

私の指示どおり すぐに
丹沢製薬の治験に登録したまえ。

あれは かなり期待できる。
はあ…。

里見くん… 君 評判悪いぞ。

一人当たりの診察時間が長い。

検査検査で枠がいっぱいでも
無理して入れる。

看護師や事務方からの
苦情を聞かなければならない

私の立場も考えてくれよ。
申し訳ありません。

ここは大学病院だよ。
そこらの町医者とは違う。

診察や治療の他に

学生や研修医の教育や研究も
しなければならない。

いわば 我が国の医学を
背負っているのが

この浪速大学だという事を
忘れないように。

…はい。

ただいま。

(里見三知代)おかえりなさい。

ご飯にする?
うん。

好彦は?

それが 明日 遠足なんだけど
ちょっと風邪気味で。

えっ?

(里見好彦)おかえり。
ただいま。

どれ…。

うん 熱はないな。

僕 絶対行くからね。

だったら
おとなしく寝てなきゃ駄目よ。

フフッ これだけ元気があれば
明日は大丈夫だな。

絶対?
うん。

ちょっと 仕事の電話をするな。

わかった。
僕 おとなしく寝てるからね。

うん いい子だ。

この年のボルドーは 雨が少なくて
ブドウが よく熟したので

早摘みのメルロー
特に素晴らしいワインなんです。

(携帯電話の振動音)

(ため息)
ちょっと失礼。

(携帯電話の振動音)

なんだ なんだ なんだ?

あっ もしもし 鵜飼教授
里見です。

はい。 あの… 考えてみたんですが
やはり 小西由香理さんの件

胃がんの再発転移ではなく…。

君 本当に しつこいな!

そんなに言うなら
君の好きにしたまえ!

どうせ 結果は変わらん!
はい ありがとうございます。

では 失礼…。
「切るぞ!」

はあ… 腹減ったなぁ。
三知代 飯にする。

ああ…。

(鵜飼)ああ…
里見くんにも困ったもんですよ。

せっかくの食事が台無しだ。

フッ 熱心なのは
いい事じゃありませんか。

財前くんのような後継者がいる
東先生が うらやましい。

臨床の腕はいい
いい論文は書くし

それが新聞や雑誌に
取り上げられるから

浪速大の宣伝にもなってますよ。

いや その事なんですが
本当に 彼でいいものかと…。

あら なぜですの?

どうも最近 うちの教室内で
不満が多くて困ってるんです。

新しい薬や医療機器が出ると
すぐに飛びついて試したがり

伝統的な診察やオペの方法を
否定するような発言もあって…。

彼は 次期教授にと
私が特に目をかけて

そのように
育てたつもりなんですが…。

(鵜飼)東先生 財前くんが嫌なら

よそから
後任者を連れてくればいい。

東先生ほどの権威者のあとなら
いくらでも来たがる人はいますよ。

でも 財前さんほど 自他共に
次期教授にと定評のある方を

いきなり辞めて頂いたら

あちらこちらで 噂や非難を
浴びかねませんわよねぇ。

いくら あなたが
財前さんを推そうが推すまいが

次期教授は 厳正な教授会の選挙で
決まるのよね?

(典江)そうですよ 東先生。
時間は まだあるんです。

じっくりと
お考えになったらいかが?

(東の声)里見くん。
(里見の声)はい。

内科医は 外科医と違って
自分で切らないから

患者の体の中の触感がない。
はい。

日本の外科医は功名心が強いから

なんでも
外科的治療で治そうとする。

あっ そうだ。

日本でも ロボットを使った手術が
始まるそうだ。

簡単で安心だそうだ。

お昼にしませんか?

さあ どうぞ。

ハハハ。
(政子・佐枝子)フフフ。

さあ 食べよう。

いただきます。
いただきます。

♬~

♬~

(ラグビー部員たちの掛け声)

(救急車のサイレン)

(はためく音)

(学生たちの笑い声)

(子供たちのはしゃぎ声)

(ドアの開く音)

♬~

財前。

医局にいないと思ったら
やっぱり ここだったか。

誰にも言うなよ。

お前 学生の頃から
よく ここで息抜きしてたよな。

ここからの風景
残酷だなって思うんだ。

残酷?

小学6年の時

父親が交通事故に遭って
意識不明の重体で病院に運ばれた。

もう 助かる見込みはありませんと
言われて

俺と母さんは
ぼうぜんと病室に座ってた。

その日も
こんないい天気だったな…。

隣のグラウンドで学生たちが
ラグビーをやっているのが見えた。

こっちは死ぬ間際。

あっちは
生き生きと青春を謳歌している。

あれ? 俺は なんで
こっち側にいるんだろう? って

不思議だった。

生きる者と死にゆく者
若者と老人…。

それを俺は
ここから 全て見ている。

で なんの用だ?

…ん? あっ。

3年前に摘出した胃がんの再発
という診断で

僕のところに回ってきたんだが
これ 見てくれないか?

原発巣は膵臓のほうじゃないか?

膵神経内分泌腫瘍だろ。
よく見つけたな。

頼めるか?

こっちから
お願いしたいぐらいだ。

胃がん術後の
膵神経内分泌腫瘍なんて

めったに やれるもんじゃない。

それに この病院で
この手術ができるのは俺ぐらいだ。

ありがとう。
早速 手術の準備にかかるよ。

…ったく 誰だよ
こんな診断をしたのは。

鵜飼教授には 僕から報告しとく。

鵜飼教授なのか?

丹沢製薬が開発した
胃がん用の抗がん剤

治験をしろと指示されたんだが
どうしても 納得できなくてな。

俺は これを見てない。
お前の話も聞いてない。

えっ? おい 財前! おい!

財前。

財前!

ちょっと座れ。

教授の言ったとおりの診断が
正しいなんて

そんな馬鹿な話があるか!

患者の事を最優先に考えるのが
医師の務めだろ。

正しい診断より
教授の権力のほうが強い。

それが大学病院の現実だ。

患者の命に関わる問題だぞ。

しかも 患者はシングルマザーだ。
子供も まだ小さい。

悪く思うな。

手術をしないのは
教授選のためか?

教授になんてな なろうと思って
なれるもんじゃない。

日々 研究や診察を
積み重ねていくうちに

周りに認められて選ばれるもんだ。

相変わらず 浮世離れしてるな。

悪い事は言わない。
臨床はやめて 研究室に戻れ。

お前は 試験管の遺伝子と
格闘してるのが似合ってる。

お前は せっかく
優れた実力を持ちながら

学問以外の事に興味を持ちすぎる。

(小西由香理)里見先生。
小西さん。 痛み どうですか?

おかげさまで
薬が効いてるみたいです。

財前先生
先ほど お話しした患者さんです。

翔太
里見先生 ママのお医者さん。

(小西翔太)こんにちは。
こんにちは。

サッカー 好きなの?
(翔太)うん。

先生 失礼します。
えっ? あっ…。

(里見の声)教授の言ったとおりの
診断が正しいなんて

そんな馬鹿な話があるか!

教授になんてな なろうと思って
なれるもんじゃない。

(ため息)

(ノック)

はい。

(藤島)失礼致します。

財前先生でいらっしゃいますね?

突然 申し訳ありません。

私 近畿新聞の山田の命を受けて
参りました

科学部の藤島と申します。

(政子)
「日本医学界を背負って立つ」?

馬鹿言わないで。
知ってらしたの?

16年前 東都大の教授のポストを
諦めて 大阪に来たのは

こんな下品で目立ちたがり屋に

私たちの地位を譲るためでは
ありませんわ。

心配しなくていい。
私の後任は 私が決める。

♬~

申し訳ございません!

まさか こんなふうに
取り上げられるとは…。

この病院で取材を受けるからには

教授である私の了解を取るのが
常識じゃないかね?

山田会長直々のお願いでしたので

てっきり東教授も ご了解済みだと
思っておりました。

君は いつも 手術を短時間に
さっさと終わらせる事を

まるで自慢のようにしているが

そんな芸当をマスコミに宣伝して
もてはやされるのは

学者の取るべき態度ではない。

いいかね?
医者は 他の職業とは違う。

聖職だ。

特に この浪速大学病院の
医師ともなれば

何よりも大事なのは 品格だ。

まあ 君に こんな事 言うのは
酷かもしれんね。

それは…
どういう意味でしょうか?

(電話)

はい。 ああ 鵜飼先生。
お忙しいところ…。

いえいえ こちらこそ。

はい。 ああ そうですか。

♬~

いらっしゃいませ。

まあ 鵜飼先生
お久しぶりじゃないですか。

いろいろと忙しくてね。
こちら 第一外科の東教授だ。

はじめまして ケイ子です。

どうぞ。 ご案内致します。

(鵜飼)ほう…
「肝胆膵の若き権威」ですか。

こういうスタンドプレーをする
男なんですよ。

まあ 病院の宣伝にはなるし

指導した東先生の株も
上がるじゃないですか。

次期教授の件
いろいろ考えてみたんですが…。

財前を後任にしたくない。
そういう事ですか?

私は反対しませんよ。

退官後も東先生が
コントロールできる人材を

よそから連れてくればいい。

教授会の選挙の票を

自分の思うように
引っ張る事ですな。

それが できなければ

潔く 財前に後任を譲って
退官するか…。

まあ これ
二つに一つでしょうなぁ。

♬~

で 東は なんて?

出身校の東都大の関係者に
相談してみるって。

フフッ… ショック?

うすうす 俺を教授に推すつもりは
ないと思ってたが

いざ そうだとわかってみると
こたえるな…。

男の嫉妬って怖いわ。

5年だぞ 5年!

ずっと 東に仕え
地方大学からあった

教授の口を無視してまで
ここまで やってきたんだ。

ここで
浪速大学の教授になれなければ

俺は一生 チャンスを失う。

さて 窮地に立たされた財前五郎
どう出るのかしら?

わっ! ちょっと! 何すんのよ!

ちょっと! コラッ…!

(笑い声)

ちょっと もう…。

(笑い声)

♬~

ただいま。

(典江)あなた!
ねえ ちょっと あなた!

♬~

これは…!

『春のわらぶき屋根』じゃないか!
一体 どこから?

「財前産婦人科医院」…。

財前って あの?

(ノック)

(鵜飼)はい。
失礼します。

あの絵は どういう意味だね?

…と申されますと?
あんな高価な物を贈られて

黙って受け取れるわけが
ないだろう。

実は 義父の財前又一が

大阪中央医師会の
副会長をしておりまして

鵜飼先生には 今後とも
何かと お世話になるだろうから

お名刺代わりに贈っておけと
申しつけられまして。

名刺代わり?

鵜飼先生の絵画収集のご趣味は
ご高名ですから。

ご笑納頂きましたら
幸いでございます。

あの絵は ひとまず預かっておく。
教授選を控え

あらぬ噂を立てられても
困るからね。

かしこまりました。 失礼致します。

義父の又一が
こうも申しておりました。

次の学長には
鵜飼先生しかいない。

学長選挙の折には
ぜひ応援したいと。

(ドアの開閉音)

(又一)ハハッ
「ひとまず預かっておく」か。

うまい事 逃げよったなぁ。
さすが医学部長や。

まあまあ 戦は始まったばかりや。

五郎くんは 人気 実力
その上 軍資金まである。

「鬼に金棒」 「向かうところ敵なし」
っちゅうやっちゃ!

ハハハハハ… ハハハハハ…!

(岩田重吉)お邪魔しまっせ。

(岩田)又一はんの笑い声
廊下中に響き渡ってるで。

これはこれは おそろいで。

(鍋島貫治)
先輩 奥行ってください。

こちら 大阪中央医師会会長の
岩田はんと

大阪市議会議員で鍋島医院の
鍋島くんや。

はじめまして
財前五郎と申します。

さすが自慢の婿殿
ええ面構えしてはるわ。

(又一)岩田はんはな
学部長と大学の同期でな。

鵜飼先生と?

うん。 学生時代は「俺 お前」の仲で
今はゴルフ仲間や。

(又一)ほんで
こちらの鍋島くんは

医師会から大学への寄付金の
取りまとめ役や。

議員の立場から
各病院への予算配分も

担当させてもらってます。
では うちの病院への予算も?

官邸で総理秘書官と会い
文科省財務省に根回しして

新病棟建設の認可を取りつけ

融資先の浪速中央銀行との
橋渡しをしたのも 全て私ですわ。

そんでもって わしら3人は
医師会の三羽がらす言われて

ツーカーの間柄や。

わしらが そろっとって
教授になれんわけがない。

ハハハハ…! まあまあ ひざ崩し。

なんやったら 鵜飼くん
今 ここに呼び出そか?

(鍋島)また 先輩!
ハハハハ…! おーい!

(仲居たち)失礼致します。

さあさあ 今日は
財前五郎を教授にする会の

決起集会や!
(仲居)失礼します。

(又一)お二人には 今後とも
よろしゅうお願い致します!

失礼します。

失礼します。
(鍋島)ありがとう。

つごか?
あっ すいません。

♬~

ほんなら 乾杯!
(財前・岩田・鍋島)乾杯!

♬~

(チャイム)

こんにちは。
こんにちは。

里見先生 延滞してますよ。
ああ どうもすいません。

論文に手間取ってしまいました。

お時間あります?
コーヒーでも いかがですか?

ええ いいですね。

皆さん お変わりありませんか?
はい。

また 家にも遊びに来てください。

父も最近は
難しい顔ばかりして…。

里見先生が いらっしゃったら
気も晴れると思います。

東先生にお借りしている本

そろそろ お返ししなければ
いけないと思ってました。

(足音)

♬~

やらせてくれないか?

小西さんの手術。

えっ? なんで突然…。

患者の命を最優先にするのが
医師の務めなんだろ?

このタイプの膵神経内分泌腫瘍は
速やかに切除するのが最善だ。

一刻も早く
承諾書を書いてもらおう。

♬~

(ため息)

♬~

里見先生は
変わらないでくださいね。

私の父も 財前先生も

本当の医学者じゃ
ないんじゃないかと。

♬~

あっ。

第一外科の財前先生です。

病名と治療方針をご説明するため
同席して頂きます。

外科の先生に?
はい。

小西さん
落ち着いて聞いてください。

やっぱり 胃がんの再発?

実は…。
膵神経内分泌腫瘍という

胃がんとは別の 新たな腫瘍です。

えっ… 胃がんとは別?
おい 財前。

胃がんの再発転移ではなく
膵臓にできた腫瘍です。

幸い 発見が早かったので
手術をすれば 取る事ができます。

では 今後の事は
里見先生のほうから。

失礼します。

フッ。

♬~

ああ 僕だ。

東先生の今日の予定は
どうなってる?

(佃)「先ほど 関西医師会館に。
東都大主催の学会だそうです」

♬~

(船尾 徹)皆様 ご承知のように
NASHなどの

生活習慣因子が発生に関与する
悪性腫瘍の研究は

医学的にも社会的にも
大変重要な問題で

我が東都大学医学部は

より新しく
より詳しい研究報告を

続けていきたいと考えています。

(拍手)

♬~

いやあ 実に素晴らしい発表で
大変勉強になりました。

大先輩が何をおっしゃいますか。
フフフ…。

それで ご相談というのは?

ああ… 実は 私の後任教授の事で。
(船尾)後任?

浪速大には 財前くんという

優秀な人材が
いらっしゃるじゃありませんか。

この間の近畿新聞の記事は

東京でも
相当な評判になっておりまして。

ですが 彼は適任ではないと

そう思わざるを得ない点が
多々ありまして。

で 母校である東都大の関係で

どなたか
心当たりが いらっしゃればと。

うーん…
東都大の系列大学ならともかく

姑 小姑いじめの多い浪速大に
かわいい弟子を

婿入りさせるような
ものですからねぇ。

外様がいじめられる苦労は

私自身が
嫌というほど 経験してきました。

今度 私のあとに来る人は

私が地ならししているので
そんな苦労はありません。

わかりました。
少し考えさせてください。

はい よろしくお願いします。

あっ 先約がございますので
私は これで。

いえいえいえ…。
(船尾)恐れ入ります。

♬~

(男性)船尾先生 こちらです。

今のは東都大の船尾教授ですね。

なんだね? ぶしつけな。

申し訳ございません。

実は 急を要する
ご相談がありまして。

こちらを。

膵神経内分泌腫瘍…。

はい。 鵜飼先生が

胃がんの再発だと
診断なさったのですが

里見くんの検査の結果

膵神経内分泌腫瘍だと
わかりました。

ハッ…
こんなところまで押しかけて

なんの話かと思ったら…。

そういう事なら 鵜飼先生に話して
手術をすればいいじゃないか。

それでは 鵜飼教授の見立てが
間違っていたと

指摘をする事に
なってしまいます。

そのような失礼を避けるためにも

東先生のほうから
お話をして頂けないものかと。

私から?

リンパ節転移が疑われる
膵神経内分泌腫瘍は

一刻を争います。

円満に手術ができるよう
お力添えください。

非常に珍しい手術になります。

成功すれば 話題にもなり

マスコミも
大きく取り上げるでしょう。

♬~

許可も得ずに
新聞の取材を受けたり

普段だったら独断専行の君が
今回に限って なぜ?

患者は 小学生の子供を持つ
シングルマザーです。

手遅れになれば 2人分の人生が
失われてしまいます。

東教授! お願いします。

お力をお貸しください。

♬~

この患者が 自分の母親と
重なって見えたのかね?

1つだけ 解決策がある。

えっ 東先生が執刀?

あさっての午前
急きょ 手術室を取った。

自分がやれば
あとで鵜飼先生に知られても

大ごとにはならないというのが
東先生の判断だ。

何をしてる?
鵜飼教授に全て話す。

手術は お前がするべきだ。

僕は お前の腕を信頼して
頼んだんだ。

よせ。

よせ。

鵜飼先生に話せば
また一悶着ある。

そうなれば 手術は先送りになり
助かる命も助からん。

鵜飼先生は
明日から出張だという。

その間に全て終わらせてしまえば
なんの問題もない。

(受話器を置く音)

♬~

♬~

これより 小西由香理
膵頭十二指腸切除を行う。

メス。
はい。

♬~

♬~

肝臓床 剥離終了。
肝門部の露出 急ごう。

はい。
メッツェン。

♬~

周囲に肝動脈と門脈が走っている。

慎重に。
はい。

♬~

癒着が… ひどい…。

♬~

東教授 どうぞ。

♬~

♬~

メッツェン。
はい。

汗。
(看護師)失礼します。

汗!
(看護師)はい。

もっとしっかり!
(看護師)はい。

♬~

♬~

えーっと… 癒着剥離が終わって

病変部から一番離れた
総胆管の切離が終了。

これから
膵頭部から門脈へのアプローチ。

ここからが大変だ。

♬~

クーパー。
(看護師)はい。

♬~

♬~

うわっ!
(心電図モニターのアラーム)

右肝動脈から出血。 ガーゼ。

(金井)RBC 10単位!
(佃)リンゲル 2本繋ぎます!

東教授? 東教授!

私は必ず勝ちます。
(船尾)この教授選は

東都大と浪速大の闘いなんです。

何があっても
負けるわけにはいかない。

(ケイ子)人事なんて しょせん
ただの人間喜劇よ。

俺が あの白い巨塔の頂点に
上り詰めるのを 見せつけてやる。