ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第7話 和田正人、咲妃みゆ… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第7話 浜松』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 幽霊
  2. 喜多
  3. 弥次
  4. 浜松
  5. 杉右衛門
  6. お幽
  7. お幽さん
  8. 旅籠
  9. 本物
  10. 野郎
  11. 妖之助
  12. アンタ
  13. 丸吉屋
  14. 佐野五郎左
  15. 幽霊役者
  16. ヘヘヘヘ
  17. ホント
  18. 奥様
  19. 夏場
  20. 太夫

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第7話 浜松』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第7話 浜松[字]

浜松宿の旅籠で幽霊騒動!怪談芝居一座に潜入の喜多と金儲けに走る弥次のホラー話!!喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)の珍道中を十返舎一九竹中直人)が探る、痛快時代劇

詳細情報
第7話あらすじ
喜多(和田正人)は偶然入った閻魔堂で、夏だけ怪談芝居をする幽霊役者の一座に出くわす。初めは本物の幽霊かと疑ったが、座頭のお幽(咲妃みゆ)らには足があった。お幽は浜松の旅籠の一人娘。22年前に役人に無実の罪を着せられて両親が獄死し、旅籠は番頭に乗っ取られていた。喜多は、親の仇を一緒に打とうとお幽に協力を申し出る。
一方、弥次(松尾諭)は幽霊が出ると噂の旅籠で一儲けしようと企んでいた。
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 お幽…咲妃みゆ
 佐野五郎左…津田寛治
 妖之助…綱啓永
 おりん…島居香奈
 杉右衛門…川端槇二
 お浜…石橋穂乃香
 お幽の父…植栗芳樹
 お幽の母…七海薫
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】池田政之、佐藤雅俊
監督・演出
 西片友樹
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/yajikita/

 

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(鯉斗)
弥次さんと喜多さんの旅も中盤。

東海道は ど真ん中

浜松へ
さしかかってまいります。

季節は きちんと移ろいますのに

弥次さんと喜多さんは

あいも変わらず女に目がなく

何度となく
痛い目にあいましても

一向に改める気配がございません。

では ここいらで少し

お灸をすえて
やろうじゃありませんか ねぇ。

このお話は
ちょいと気をしっかり持って

ご覧くださいましね。

私 こういう
お話も得意なんですよ。

うらめしや~。

(弥次)あぁ うるさい。
(せみの鳴き声)

(喜多)えっ?
うるさいんだよ もう。

だから なんも言ってねえよ。
うるさい うるさい!

うるさい うるさい!

お前が うるせぇんだよ!

ったく 訳わからねえ。
1人で勝手に荒れちまってよ。

何すんだよ!
何すんだよじゃねえよ!

さっきから うるせぇうるせぇって
いったいなんなんだよ。

お前の耳は飾りか?
あ?

聞こえねえのか?
このせみの鳴き声が…。

あぁ 鳴いてるな。

あぁ もうだめだ。

暑いわ うるさいわ。

暑いってだけでも
いらだたしいのによ

あぁ もう
矢でも鉄砲でも持ってきやがれ!

暑いのも せみが鳴いてるのも
季節の風物じゃねえか。

あぁ 今年も夏がきたんだな

せみだって生きてるんだなって
思わねえのか!

狂歌やってるくせによ。

夏にせみが鳴かなかったら
それこそ一大事だぜ。

あ~っ!

早く浜松のうなぎのような

クネクネと艶のある
女郎を抱きてぇんだよ!

あ~ うなぎ女!

勝手にしやがれ

あ~あ やだねぇ。
夏のよさがわからねえヤツは…。

(雷鳴)

おっと こいつはいけねえや。

(一九)あれ?
見失っちまったじゃねえか。

どこ行った? 痛っ。

弥次さん
どこまで行っちまったんだよ。

おっ ちょうどいいや。

いや助かった。

それにしても 暗ぇな。

なんだか薄気味悪いところだぜ。

うわ!
(雷鳴)

なんだよ 閻魔様かよ。

ビックリさせないでくださいよ。

おっと。

長年 打ち捨てられた
閻魔堂ってとこか。

まいったねぇ。

どちら様ですか?
えっ なんだ?

誰かいるのかい?

出た!

出た出た 出た出た!

あ~っ!

あひ~!

なんまんだぶ なんまんだぶ…。

どうかなさいましたか?
しっかりしてくださいまし。

幽霊 幽霊 幽霊。

違いますよ。

私たちも
ここでひと休みしてるんです。

えっ 幽霊じゃねえの?

オホホホ。

そんなに驚いていただけて

役者冥利につきますわ。

役者?
お前さんたち役者なのかい?

はい。

お幽とお呼びくださいまし。

妖之助。

おりんです。
(おりんの音)

ばか よせよ…。

でもよ 役者にしちゃ
こう 華がねえっていうか

パッとした明るさがねえっていうか。

私たちは…。

(3人)
夏場だけの幽霊役者なんです。

幽霊役者?
怪談芝居だけを

やらせていただいております。

つまり 夏の間しか
舞台に立たないのでございます。

しかし 力士で
1年を10日で暮らす いい男

ってのは
聞いたことあるけど

1年を夏場だけで
暮らせるもんなのかよ。

それだけの修業はしております。

(3人)はい。

だから それやめろって。
(おりんの音)

じゃあ おいらはこれで。

もう行かれるのですか?
ゆっくりなさってくださいまし。

気味が悪いったらありゃしねえや。

あ いや
連れが浜松で待ってんだよ。

そろそろ
霧も晴れるだろうからそれじゃ。

うわ!
(雷鳴)

前門の虎 後門の狼ってのは
こういうことを言うんだろうね。

どうぞ。
ゆっくりしてくださいまし。

お酒もございます。

アンタ よく見ると美人だな。

まぁ 兄さんったらお口がうまい。

いやいや ホントだよ。
どうぞ。

おう
こちらさんも美人じゃねえか。

ありがとうございます。

鳴らすな!

それじゃあ お前さん方
本当に幽霊じゃねえんだな?

足もございます。

ほっとしたぜ。

それじゃあ
もうしばらく休んでいくか。

あっ まだ名乗ってなかったな。

おいらは 涼風の喜多八。
喜多さんと呼んでくれよ。

では喜多さん おひとつ。

おっ ヘヘヘヘ。

ここまでくりゃあ
せみもいねえ。

あ~ 気持ちいいね。
一首浮かんだ。

ヘヘ 調子いいぜ。

さて どうしようかな。

お姉さん。 あらいい女だね。

(お浜)
ありがとう。 アンタもいい男さ。

相手してくれないかい?

え~ それじゃあ
こんだけ出しちゃう。

旦那 いい男なんだからさ
もう一声。

姉さん いい女だから
これで手を打っちゃおうか。

いい男だね。

(佐野)ハハハハ。
おぉ 何なに?

おいお浜。 こっちがまだだぜ。

旦那。 しようがないね。

はいよ。

悪いな。
すみませんね。

まぁ せいぜい励みな。

なんだ あの野郎。
佐野五郎左って

役人のくせに がめつい野郎さ。

てなわけで
今日は これにさせてもらうよ。

え~っ。
恨むならアイツを恨んどくれ。

ばか野郎!

く~っ いい酒じゃねえか。

ヘヘヘ それじゃあ ご返杯と。

おいしい。
いい飲みっぷりだな。

どうぞ。
どんどんいってくださいな。

いや でもアンタたちの分がよ。

足りなくなれば
手に入れてきます。

どうしたいきなり。

おぉ そうかい。
それじゃあ おいらも出しとくぜ。

なに遠慮はいらねえ。

これで こちらも
気兼ねなしに飲めるってもんよ。

ヘヘ うまい酒に うまい飯

それに いい女が2人もいる。 ハハ。

荒れたお堂も御殿だぜ。

そうだ。 おりん 妖之助。

喜多さんに
何かやってさしあげて。

(2人)はい。
おっ いいねいいね。 ヘヘヘヘ。

あのさ それやだな。

すみません。

いつも
やっているものですから つい。

いや わかるけどさ
もっと陽気なのにしてくんねぇ。

ほいさっさ
よいさっさの ほいさっさ。

よいさっさの ほいさっさ。
よいさっさの ほいさっさ。

ふあ~。

あぁ… 寝ちまったか。

うん? どこだ?

まさか…。

化かされたのか?

生きてるな。

金もある。
お目覚めですか?

うわぁ!
おっ お幽さん。

じゃあ ゆうべの酒盛りは
夢じゃなかったのか。

もう 朝でございます。

そうか それにしても…。

本当に生きてるよな?

まだ そのようなことを。

朝に出る幽霊なんて
おりませんでしょう?

だな。

長年 幽霊役者をやっておりますと
身についてしまいまして…。

(3人)うらめしや~。

明るいところで見ても
すごみがある。

さすが 修業のたまもの
頭が下がります。

(3人)ありがとうございます。

それじゃあ
浜松へ行くとするか。

弥次さんも今頃
心配してくれてるだろうし。

よしっ。

あぁ どうだい?
一緒に浜松まで。

なんだ? どうしたんだい?

私どもも 浜松へ
行こうとしていたんですけれど…。

太夫がやっぱり 浜松へは行けない
と申されまして…。

妖之助 先に浜松に行った
一座の皆に伝えてきておくれ。

私はやっぱり…。
はい…。

おいおいおい…
ちょいと待ちなよ。

なんだか知らねえけど
よっぽどの訳があるようだな。

よかったら 聞かせてくれねえか?

あんだけ ごちになったんだ
俺でよけりゃ力になるぜ。

はい それではお話しいたします。

私は 元は 浜松の旅籠 丸吉屋の
一人娘でございます。

今から22年前
私が5つのときのことでした…。

お幽は風車が好きなんだな。

うん

(お幽)ある日 代官所から

佐野五郎左というお役人が
やってきたのでございます。

寄り合いの金を使い込んだ?
私が?

いったい なんのことです?

とぼけるな 隠しても無駄だ。

おい かまわねえから
しょっぴいちまえ。

はっ。
はっ。
えっ お役人様。

さあ 立て!
お役人様 お待ちください!

さあ 来い!

おとっつぁん おっかさん。

お幽…。
大丈夫だよ。

すぐ帰ってくるからね。

杉右衛門 お幽を頼んだよ。

へぇ。

では。
あぁ。

お幽…。
さあ 来い。

お幽ちゃん!

ごめんねぇ

おとっつぁんとおっかさんは

正直者を
絵に描いたような人たちでした。

そんなことをするはずが
ありません。

2人が牢に入れられたとたん

番頭の杉右衛門が
旅籠を乗っ取ってしまいました。

なんだい そりゃあ。

で おとっつぁんとおっかさんは
どうなったんだい?

牢の中で亡くなりました。
なんだって?

佐野五郎左に殺されたに
決まってます。

あとで知ったのですが

杉右衛門と佐野は 叔父と甥
というではありませんか…。

つまりは
番頭が旅籠を乗っ取るために

役人の甥っ子と組んで

お幽さんの二親に濡れ衣を着せて
牢内で殺したってことか。

けっ なんて野郎だ。

で お幽さんは
それからどうなったんだい?

番頭の杉右衛門に
旅一座に売られました。

なんてこった。

ただ 一座の親方が
とてもいい親方で

芸を仕込んでくださって

こうして夏場だけの幽霊役者で
一座を持てるまでになりました。

太夫は それ以来一度も
浜松には戻ってないんです。

辛い思い出だけの浜松には

どうしても戻ることができない
と申されて…。

じゃあ どうして今回は
ここまで戻ったんだい?

義理あるお方から
どうしてもと誘われて…。

私 やっぱり無理。

妖之助 一座の皆に…。

はい。
まあ 待ちなって。

お幽さん
アンタそれでいいのかい?

そりゃ 気持ちはわかる
辛かったんだもんな。

けどよ いつまでも
逃げる訳にはいかねえだろう。

親の仇を討とうとは
思わねえのか?

旅籠を取り戻そうとは
思わねえのかい?

思います。

でも
役者ごときに何ができましょう。

向こうには
代官所の役人もいるんですよ。

それがどうした。

いいかい
ここいらでけじめをつけるんだ。

辛かったこれまでに。

でなきゃ
明日も昨日と同じ日だぜ。

22年前ってことは
二十三回忌だ。

このままじゃ墓参りすら
できねえんだぞ。

私に できるでしょうか?

あぁ できるとも。

俺が力を貸す
俺を信じてさ。

(2人)太夫 やりましょう。

《ご褒美はいただくけどね エヘヘ》

そうこなくっちゃ。

よし 乗り込んで
押さえつけて白状させるか。

いやでも それじゃつまんねえな。

積年の恨みだ
まずは一泡吹かせねえと…。

そうだ!
お前さんたちの芸

使わせてもらうぜ。
芸?

さあさあ 浜松一の宿
丸吉屋でございます。

あっ どうぞどうぞ
今夜のお泊りは…。

お湯もわいてございますし
さあさあ 2名様ご案内。

ここか。

やっぱ それ
やりすぎじゃねぇか?

むやみに顔を
さらしたくはありません。

芝居で人を驚かすのが
幽霊役者でございます。

ま いいか いくぞ。

ごめんよ。
は~い。

やっと見つけたぜ。

妙なやつらと一緒になって

いったい何を
おっぱじめるつもりなんだい?

あぁ いらっしゃいまし。

あるじの杉右衛門でございます。

あぁ 商いがあるんで
しばらく厄介になるぜ ほい。

それはそれは…
えっと 喜多八さんと奥様。

弟さんと その奥様…。

ん?
あの 弟さんたち なぜ頬被りを?

あぁ 日差しが苦手でよ。

あぁ これはとりあえず

五日分と心づけだ。

あぁ これはこれは…。

どうぞ いつまでも
ご逗留くださいまし。

あっ ゆうげには
名物をそろえてまいりますので

どうぞ ごゆっくり
おくつろぎくださいまし。

あぁ どうも。

どうも。

太夫 今のが元番頭ですか?

はい 間違いありません。

懐かしいかい?
お幽さんが生まれ育った家だぜ。

はい
何もかも懐かしゅうございます。

よし 出番は夜になってからだ。

まずは風呂に入って
待つとするか。

はい。

《てことで
お幽さんと混浴だな ヒヒヒ》

妖之助 お願い。

はっ?

痛い 痛いよ。

財布の中身 気にしながら飲む
っていうのも味気ねえなぁ。

おぉ また会ったな。

近頃 お主のような
無宿者がうろついてるんで

1人1人 番屋に呼んで
人別をあらためておるんだが…。

さあて どうするか。

うん? おい。

あ~あ…。

そいつは ご苦労様でございます。

おっ
俺は佐野五郎左っていうんだ。

困ったことがあったら
俺を訪ねるとよい。

そいつはどうも。
あぁ ちなみに

俺の叔父貴がやっている
丸吉屋という よい旅籠がある。

そこに泊まると なおよい。

何から何まで
ありがとうございます。

丸吉屋に泊まるのかい?
うん?

泊まるわけねえだろ。

俺はあの役人に
はらわた煮えくり返ってんだよ。

そうかい。 じゃ その旅籠で
ひともうけする気はない?

ひともうけ?

やべっ!

ここにいた男は どこへ行った?

勘定済ませて
向こうへ行きましたよ。

愚弄しおって
ただでは済まさぬ!

で?
ひともうけってなんの話だい?

丸吉屋は このごろ

幽霊が出る旅籠って
もっぱらのうわさなのさ。

だから幽霊のふりして
あるじと家人を脅かして

その隙に
お足をいただくってのはどう?

一泡吹かせてやれるじゃないか。
フフフフ。

えっ? ひゃっ!

姉さん… 床はうまいが
そいつはうまくねえな。

下ろしとくれよ。
ヘヘヘヘ へい。

ぬすっとはいけねえよ。

こういうのは あっちもこっちも
喜んで終わらなきゃ

遺恨が残っちまう。
なら どうしろってんだい?

へい。 俺に任せときな。

さて どういう筋
こしらえっかな~。

そろそろ出番だぜ
支度はいいかい。

さすが本職
限りなく本物だぜ。

(3人)ありがとうございます。
(おりんの音)

間もいいね
それじゃあ おさらいするぜ。

お幽さんたちは
今夜から幽霊に化けて

客を脅かすんだ。
そうすりゃ店は閑古鳥。

杉右衛門が弱ってきたら

押さえつけて白状させりゃ
こっちのもんだい。

(3人)はい。

真に迫ってるな。 よし 行こう。

うらめしや~。

いや~!
出た~!

うらめしや~。
うわぁ~!

あぁ~!

(おりんの音)

男前!

出た~!
い い いや~!

ひともうけ ひともうけ。

うしめらや~。

わからなくなってきちゃったよ
まいっか よし行こ。

出た~!

幽霊旅籠
こりゃ極上のネタだぜ。

フフフフフ。

うわ…。

どうやら ここが
杉右衛門の部屋らしい。

ついでに ここもやっとくか。

驚くぞ あの野郎 ヘヘヘヘ。

お幽さん アンタ
浜松に先乗りしてるっていう

幽霊役者たちに
この企て話した?

いいえ。
じゃあ あれ別口?

出た~! 本物だ~!

申し訳ございません。
これにこりず

またのお越しを
お待ちしております。

申し訳ございません。
申し訳ござ…。

あぁ…。

なんだ こりゃ?

幽霊旅籠… これだ。

どういうことなんだよ。
幽霊が出るなら出るで

はなっから言っといてよ!
申し訳ございません。

私は眠りが深いのか
まったく…。

お前 気がついてねえのか?
はい。

ですが ひと月前からでしょうか。

店の者が夜ごとに
幽霊が出たと言い始めて。

ですから 出るんでしょうなぁ。

なんだそりゃ!
で どうする気だい?

よい筋書きがございまして。
それは?

幽霊旅籠として売り出す。
何だと!

ハハハハハ いやぁ 夏場は日差しも強く
旅人も減るものですから

夏の風物詩として
大評判になりますよ。

おいおい 何考えてんだよ。

まず やることは
幽霊退治だろうが!
喜多さん。

えっ? あ そうか
退治しちゃだめか…。

何か?
ああ こっちのこと。

しかし困ったなぁ
本物が出ると仕事がしにくいし。

(ほら貝の音)

ああ これはこれは
いらっしゃいまし。

そのほうが あるじか!
へぇ…。

拙者は羽黒山で修行をし
悪霊退治を生業とする

弥次太夫という
ありがたき霊能者である。
ああ。

聞けば 夜な夜な幽霊が出て
困っておると聞く。

退治してしんぜるが どうじゃ?
ただし 少々値が張るぞ。

百両!

それだけ出せば
悪霊退散 間違いなし!

間に合っております。

今は幽霊と仲よくやろうと
考えておりまして。

はい ごめんなさい。
ええ はい?

弥次さん。
んっ? あ…。

なんて格好してんだよ。

ノーマクサーマンダーボダナン…。
えっ? なんだよ。

どうしたんだよ。
ノーマクサーマンダーボダナン…。

ここはだめだよ 本物が出る!
は?

ははぁ~ さてはお前ら
幽霊騒ぎを起こして

退治してやるから金出せっていう
かたりに来やがったくちだな。

なんだって?
どこに証しがあるってんだよ。

証しって まんまじゃねえかよ。

それにしても
へたくそな支度だなぁ。

玄人のすごさを見せてやろうか。

もう こりごりだよ あばよ。
えっ?

では拙者も。
弥次さん。

へ~い ヘヘヘヘ すみません。

そういうことになってたのか。

こっちもこれで ゆうべの幽霊の
正体がわかって 一安心だぜ。

でも喜多さん
そのニセ幽霊は女一人。

ゆうべの幽霊は男もいたんじゃ…。

男には ふられたんじゃねえの
どっちでもいいよ。

それにしても お幽さん

寂しげですが
美人でございますねぇ。

おい 俺が先に知り合ったんだぞ
お幽さんは俺のもんだ。

そう言って うまくいった試しが
ねえじゃねえか。
なんだと!

太夫 喜多さん!
えっ?

幽霊が拝める宿 丸吉屋に
どうぞ お泊りくださいまし。

幽霊旅籠って あるじ
幽霊なんて ホントに出んのかよ?

そうだよ 昨日のだって
ニセモノだったじゃねえかよ。

いえいえ まだすべてがニセモノと
決まったわけではありませんよ。

まあ 仮に現れなかったとしても
手は打ってあります。

お~い。

(杉右衛門)ヘヘヘ…。

(杉右衛門)
幽霊の宿でございます!

夜になると
本物の幽霊が見られますよ。

あの 幽霊宿は
こちらでございます。

本物の幽霊が見られますよ。

叔父貴。 何なんだ これ。

アイツが佐野五郎左か。

あの野郎!

なんだよ 知ってるのかい?

幽霊の宿だと? ばかなことを。

いやいや これは当たる
間違いない。

ホントに出るのかい?

いや 私は眠りが深くて
見たことはないが

店の者が見たと言ってさ。

ふ~ん。

どうかしたか?
いや よし。

じゃあ今夜 俺が確かめてやるよ。

本当か?
ああ。

(笑い声)

だが ホントに出たら?

幽霊なんざ
この刀で叩き斬ってやるよ。

ばか。 幽霊なんだから
斬れるわけないだろ。

ホントの幽霊なわけねえだろ。

それに もし本物が出たとしても
これがある。

神社でもらった魔よけの札。

これさえありゃ 怖くねえぜ。

ハハハハ!
おぉ。

おい。 佐野の野郎
今夜 泊まるってよ。

お幽さん
おりんさん 妖之助さん。

正念場だぜ。

心底震え上がらせようぜ。

悪事の何もかもを
白状するほどにな。

はい!

よし。 行くぞ。

(3人)う~ら~め~し~や。

(いびき)

寝てやがんのかい。
よく寝るのは血筋だぜ。

ほい。 よし 起こすぜ。

チッ。

あだっ!
起きてやがったのかい!

たぬき寝入りよ。
現れやがったな ニセ幽霊ども。

おい 叔父貴!

おぉ おぉ おぉ
アンタたちだったのか!

何のためにこんなことを!

そんなことは
どうでもいいじゃねえか。

金のためか
おもしろがってんのか

それとも 誰かに頼まれて
この旅籠を潰しに来やがったか。

まぁ いいや。

叩き斬っちまえば
それでしめえだ!

あれ?

まずいな コイツ つええぞ。
だからって負けらんねえだろ。

俺は この腕1本で
成り上がってきたんだ。

覚悟すんだな。

イタッ あ~っ!

はいっ!
何やってんだよ 弥次さん!

本当の幽霊にしてやるよ。

あ~っ! あ?

あぁ…。
て~い!

弥次さん こっち!

うわ。
うわっ!

うわっ!
うわっ!

おいっ!
弥次さん! 弥次さん! うわっ!

あぁ うわ ビックリしたなぁ もう。

うわぁ!

うわぁ~!
うおっ!

おりゃ!
うおっ!

あっ 俺のお札。

このままじゃ幽霊が…。

ヒッ!

お おい 五郎左… ヒィ~!

旦那様… 奥様。

申し訳ありません
申し訳ありません。

なんだ? 言いたいことがあるなら
言ってみろ!

あ 洗いざらい白状いたします。

甥の五郎左と組んで
旦那様と奥様を

あらぬ罪でお縄にし
牢に入れたのは私です。

本当に申し訳ありませんでした。

ようやく白状しやがったのかい。

その上に 一人娘を
旅一座に売り飛ばしたんだよな。

いいか。 こちらのお幽さんはな

そんとき売られた娘さんなんだよ。
えっ!

申し訳ありませんでした。

旦那様! 奥様!

おゆ おゆ… お許しを!

ハァ~ おいおいおいおい。

世が明けたら番所
突き出してやるからな。

それにしても なんでコイツ
急に正直になったんだ。

ヒッ!

なんだよ 弥次さんまで
固まらなくてもいいんだよ。

き 喜多… 喜多さん
う う 後ろ… 後ろ…。

あ? なんだよ。

ヒッ!

おとっつぁん! おっかさん!

お幽。
お幽。

お懐かしゅうございます。

それじゃあ こちらは。

お幽さんの 亡くなった二親様?

はい。

(2人)出た~!

おとっつぁん おっかさん。

杉右衛門と佐野五郎左を
成敗しましたよ。

うれしいよ。
杉右衛門は 鈍い男だし

佐野は お札を持ってて

私たちには
手が出せなかったからなぁ。

お幽
お前の大好きだった風車だよ。

お前さん これで成仏できますね。
あぁ。

お幽 ありがとうよ。

ありがとうよ。

喜多さん 弥次さん。

あ は はい。

おとっつぁんも おっかさんも
喜んで成仏していきました。

これもみな お二人のおかげです。
ありがとうございました。

(2人)あぁ どういたしまして。

喜多さん。

閻魔堂で あなたに出会って

あなたなら
助けてくださると 信じてました。

ヘッヘヘヘ じゃあ やっぱり
俺のところに来てくれるんだな。

おりん 妖之助。

力を貸してくれて ありがとう。

(2人)はい。

(おりんの音)

それじゃあ そろそろ。

喜多さん 弥次さん。

おさらばでございます。

おさらば?

私もとっくに
あの世の住人だったんです。

これでやっと 成仏できます。

では おさらば。

あちらでお待ちしております。

(2人)みんな幽霊?

(叫び声)

命あっての物種だ!

おっ 先生からの原稿!

いつの間に届いたんだ?

ふ~ん 幽霊話か。

いいねぇ。

夏場は
こういうのがウケるんですよ。

うぅ… さぶ~!

どうしたんだよ。

こんなとこ
早く通り過ぎちまおうぜ。

どう考えてもわからねえ。
何がだよ。

俺さ お幽さんたちと一緒に
飯も食ったし

酒だって飲んだんだぜ。

昼間の道だって歩いたし
足だってあった。

そんな幽霊がいんのかよ?

(お幽)喜多さん。

幽霊に足がないってのは

ある絵描きの
幽霊画から生まれた

迷信なんですよ。

また出たぁ!

喜多さん! 喜多さん!

ちょっ どっ えっ ちょっと!
置いてかないでよ!

(叫び声)

< ちなみに
足のない幽霊を描きましたのは

円山応挙という
絵師だそうでございます。

図らずも
旅の途中で知り合いました

美人幽霊の恨みを晴らした
弥次さんと喜多さん。

震え上がっての
旅立ちをもちまして

こよいは幕と致しましょう>