ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第5話 和田正人、松尾諭… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第5話 駿府』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 栃面屋
  2. 弥次
  3. 千次郎
  4. 喜多
  5. バカ
  6. 家宝
  7. 香炉
  8. 旦那様
  9. 弥次郎兵衛
  10. ヤツ
  11. 与次
  12. 落胤
  13. アンタ
  14. 江戸
  15. 伊賀川新兵衛
  16. 芝居
  17. 親父
  18. 府中
  19. 本当
  20. ウソ

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第5話 駿府』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第5話 駿府[字]

女好きのお調子者、喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)が伊勢参りへ。ドタバタの珍道中を戯作者・十返舎一九竹中直人)が尾行してネタにする。痛快コメディー時代劇。

詳細情報
第5話あらすじ
弥次と喜多の故郷で、お家後継ぎ騒動が起きるお話。府中宿には弥次(松尾諭)の実家、名門の回船問屋、栃面屋がある。だが、弥次は放蕩三昧で身代を食い尽して逃げた為、現在は弥次の弟、与次郎兵衛(伊嵜充則)が店を立て直していた。ある日新兵衛という武士と千次郎という若者が訪ねてきた。千次郎は先代の隠し子の息子だと主張し、与次郎兵衛は栃面屋の身代を千次郎に半分譲るよう脅されるが…。
今週の大福
今回は、十返舎一九の相棒、モルモットの大福が、空を飛びます!!どうぞお楽しみに!!
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 与次郎兵衛…伊嵜充則
 おさと…吉田まどか
 おぬい…小牧芽美
 千次郎…大八木凱斗
 華水鼻兵衛(伊賀川新兵衛)…西村匡生
 若い女…藤崎絢己
 居酒屋の女…大西由恵
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】池田政之、松岡翔
監督・演出
 西片友樹
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/yajikita/

 

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(鯉斗)さて
弥次さん喜多さんの道中記。

江戸は
神田八丁堀から38里。

東海道五十三次
神君 家康公の お膝元。

府中の近くまで
やってまいりました。

ここまで来ますと
伊勢参りの旅人は

ふっと立ち止まり

今で言う ナーバスに
なったんだそうでございますね。

まあ でも この2人に関しては
相変わらずなようで…。

(喜多)お姉さん
俺たちもアワビ食べたい。

(弥次)お足なら払うから…。

ついでに お姉さんたち
食べちゃおうかな。

なんなら俺たちも食べちゃって。

お姉さん 昼間っから
飲んじゃって 1人?

実は おいらたちも
さみしいんだ。

どっちでもいいから
今晩どう?

いいわよ。

なんか調子悪いな…。

まっ そんなときもあるさ…。

兄さん方 いい体してるね。

おっ わかる?
ちょいと脱いでやろうか?

俺も着膨れしてっけど
脱いだらすごいのよ ヘヘヘッ…。

触ってもいい?

(弥次/喜多)どうぞ どうぞ。

ああ… アハハハッ…。
ウフフフッ…。

アハハハッ…。

ウフフフッ…。
あっ うっ…。

あっ くすぐったいよ あっ
そこ… だめだよ…。

ああ はっ はあ…。

えっ?

ありがとね フフッ…。
えっ?

もう終わり?
待て 待て!

(笑い声)

ん? ん?
あれ?

なんだ あの女…。

あれ? おい

財布あるか?

あっ ねえ!

やられた。
くっは~。

ああ いてえ。

もう やだ~!

何で こうなるんだよ。

厄日か!

残ったのは もしものときの

この 一分銀1枚。

これじゃあな…。

でも まぁ
もうすぐ府中で助かったぜ。

無理してでも そこまで行きゃ
弥次さんの実家がある。

音に聞こえた大店
回船問屋の栃面屋さんがよ ヘヘッ。

にしても ふざけた名前だよな
栃面屋なんてよ。

栃面つうのは あれだろ?
年がら年中 落ち着きのねえ

大騒ぎしてるヤツのことだろ?

そいつを屋号にするなんてよ

ご先祖様も さぞ
粋な お方だったんだろうねえ。

ヘヘッ… とにかく そこまで行きゃ

10両や20両のはした金

右から左に貸してくれら ハハッ…。

そうなりゃ 遊郭へ繰り出して
パーッと厄落としだ。

なあ 弥次さん。
って おい!

おい おい おい おい…。

どうしたんだよ さっきから
死にそうな顔してよ。

府中は
素通りのはずだったのに…。

しようがねえだろ。
金 すられちまったんだからよ

ツイてねえ。

この先も こうツキが ねえとなると
ああなって こうなって…。

そりゃ ツイてないよ。

スリにあう 女にゃ連戦連敗。

戦国武将なら この首

とっくに胴から
飛んでっちまってんだろうな。

でも ここは 駿府

子だくさんの神君 家康公が

俺たちには ついてるぜ ヘヘヘッ…。

喜多さん!
わっ ビックリした。 何だよ?

船で伊勢まで行かない?
はぁ?

ここいらで いっちょ目先を変えて
船旅と しゃれこもうじゃないか。

船に乗るにも金がないの。

オメエの実家で
借りるしかないの。

船にゃあ いい女が
乗ってるかもしれないよ。

船に女なんて乗ってる…。

乗ってるかもな…。

芝居のスジで お姫様が身分を隠して
乗ってるっつうのは 定番だ。

恋に落ちた2人は
甲板から 海を眺めて…。

って おい!
人の話 聞いてる?

ん?
金がねえの。

金は 天下の回りもんだ。
バカなこと言ってねえで

府中は もう そこだ。

オメエには生まれ故郷。 俺にとっても
思い出深い土地じゃねえか。

いや だからあの 船で行こうよ。
ほら 行くよ 行くよ ほら…。

やだ やだ…。
おい!
やだ 行かない。

このバカ!
ああ 痛い!
このバカ野郎!

はぁ…
こうやって久しぶりに

お国の空気吸うと
違うもんだね。

はぁ… 懐かしいもんだぜ。
なぁ 弥次さん。

なんなんだよ さっきから。

お通夜みたいな顔してよ。

みんなが俺を見てる。
はぁ?

みんなが俺を 見てるんだよ。
えっ?

誰も見てねえよ。
船に乗る。

はぁ? もう 何言ってんだよ。

ほら 栃面屋へ行くぞ。
潰れた。

えっ ウソ?
ホント。 じゃ…。

ちょ 待て 待て…。

船に乗る。

栃面屋は
駿河いちの回船問屋なんだろ?

船に乗りたきゃ 自分とこのに
乗りゃいいじゃねえか。

潰れた店に 船はねえ。
潰れてちゃ

ここの飲み代も払えねえぞ。
ツケで飲むか?

おっ いい女の後ろ姿。

今度こそ 当たりかな…。

ねえ ねえ 栃面屋って知ってる?

もちろん。
よっしゃ 当たりだよ 弥次さん。

ハハハッ… ああ
いいの いいの いいの。

ささっ 1杯飲もうよ。

どうせ 客なんか
いねえんだからさ。

あっ 栃面屋って大店なんだろ?

ひところは
潰れかけてたけどね…。

(喜多/弥次)ウソ!?

当代の与次郎兵衛さんの
兄貴っていうのが

とんだ大バカ野郎でさ…。

大バカ野郎ね…。

放とうのかぎりで
身代を食い尽くしたあげく

逃げちまったって…。
アッハー… 男だね。

そのバカ 名前が たしか…。

弥次兵衛だったか…。

弥次吉… 弥次馬じゃなくて…。

弥次郎兵衛でしょ?
ああ そう 弥次郎兵衛。

兄貴が 潰しかけた お店を

弟が立て直したんだから
大したもんだよ。

弥次郎兵衛…。

二度と この駿府の土地は
踏めないだろうね。

まっ もう どこかで
野たれ死んでるだろうけど。

こりゃ ふるさとに
帰れねえわけだ。

あれ? 弥次さん?

あっ…。

待ちやがれ!

おい 待てよ
弥次さん 弥次さんって。

弥次! 弥次郎兵衛!

この地で その名を
呼ばねえでくれ。

大バカ兄貴 なるほどねえ。

それで 帰るの渋ったのか…。

あんとき 「江戸で一旗あげるぞ!」
って言ったのは

ここから逃げるための
ウソだったってわけか…。

まあ よかったじゃねえか。
栃面屋は 繁盛してるそうだしよ。

与次のヤツは 出来がいいからな。

とにかく 金 借りようぜ。

金は 欲しいよ。
でも おいら 合わす顔が…。

よっし
ちょっくら行ってくるぜ…。

ヘヘッ…。
おい おいおいおい おい!

(右之吉)旦那様。
(与次)あっ 右之吉 頼んだよ。

わかりました。

(おぬい)十三回忌
無事に終わりましたね。

ああ 早いもんだ。

親父が死んで
弥次郎兵衛兄さんが家を出て

お店が
人手に渡りそうになって…。

思えば
ひたすら突き進んできたな…。

まだまだでございます。

ハハハッ…。

だがな おぬい…。

私も もう 若くない。

何を おっしゃいます。

いや かつての力任せな仕事は
もう できん年だ。

それに…。

私たちは 子が おらん。

このままでは

せっかく活気を取り戻せた
栃面屋も

私の代で 終わりだ。

申し訳ございません。

おぬい…。

お前のせいではない。

時に 養子をもらうというのは
どうだろうか?

親戚に当たってみようと
思うのだが…。

お願いいたします。

おぬい…。

(おさと)旦那…。

おさと。

旦那様 お客様でございます。

それで ご用件は?

よし。

あれ? 今の侍 どっかで見たな。

まあ いいや。

もし こちら
栃面屋さんでございやすね。

旦那様は いらっしゃいやすか?
今 忙しいの。

ちょちょちょ… ちょいと
お話ししたいことがございやして。

アンタも? もう これ以上
もめ事は たくさん。

ヘヘヘッ… アンタみたいな
かわい子ちゃんとなら

もめてみてえな…。
かわい子ちゃん?

そう かわい子ちゃん。
アハハハ…。

清水の舞台だ… お茶しない?

あら… 温かい。

温かい フフフフッ…。

ありがとうございました。
またどうぞ。

ってことは 先代の隠し子の
息子ってことか。

うん 証拠の品があるらしいよ。

新兵衛:千次郎は 表に出せぬ
あわれな赤子として生まれ

里子に出されたそうな。

母に持たされた この香炉は
唯一の身の証し。

間違いない 我が家の家宝だ

で 身代を半分よこせって
言ってきたの。

へぇ じゃあ
栃面屋さんは 困ってんだ。

うん 私も奉公先が
潰れちゃったら 困っちゃうな。

なら 俺と一緒に 旅に出る?

俺に 奉公しない?
やだ。

でも いいな… 旅。

よし! おさとちゃんと
旅に出るには 金だ。

ついでに弥次さんのためにも
人肌脱ぐか。

弥次さん?
あっ いや なんでもねえ。

ちょっくら 行ってくるぜ。

喜多さんのヤツ
うまいことやってっかな…。

でも 与次に合わす顔が
ねえからな…。

(尺八)

顔がわからねえ これだ。

ありがとよ。

(一九)はぁ ドキドキしたぜ。

アハハハッ…。

どんな雲行きになるか

おもしろくなりそうだ。
なっ 大福。

アンタ 困ってるんだろう?

なんですか いきなり?

俺は 江戸でアンタの兄

弥次郎兵衛さんと
仲よくさせてもらってるもんさ。

えっ?

兄さんと?

弟の一大事に
じっとしてらんないってわけ。

一大事とは?

先代の ご落胤による
お店乗っ取り。

そ… その話をどこで?

あんたらは 知らねえだろうが

弥次郎兵衛さんは
江戸の黒子の二つ名を持つ

飛脚の元締めだ。

諸国のうわさは 筒抜けってわけ。

あんたを助けるために
俺をよこしたのさ。

そんなの信じられません。
おぬい やめなさい。

この方は 本当に兄さんの仲間だ。
なぜです?

考えてもみなさい。

滅多なことで私に
兄さんの仲間だなんて

そんなバカなことを
言う人はいないよ。

そうなの?

それでは お聞きくださいますか?

拙者 江戸南町奉行所
吟味方 伊賀川新兵衛と申す。

これに控えるは
当家の奉公人 千次郎。

本日参ったのは この千次郎の
身の上についてである。

身の上で ございますか?

(新兵衛)まずは これを見よ。

どこでこれを?

ほぅ~ こいつぁ立派な…。

この香炉は 我が家に代々伝わる
家宝でございましたが

いつの間にか
無くなっておりました。

これは 千次郎の母親が
先代から与えられたものだ。

母親の名は 何と申しますので?

(千次郎)おひさと申します。

おひさ…。

名など どうでもよかろう!

千次郎は 先代栃面屋の
正当なる孫なのじゃ。

私どもに どうしろと?

栃面屋の身代を 半分頂こう。

そんな!

そいつぁ 大胆だね~。

その話が誠なら 千次郎は私の甥。

あなた
真っ赤な偽者に決まってます。

あなたの兄さんが
無茶苦茶にしたこの店を

必死でここまでに
したんじゃありませんか。

あんな偽者にとられて
たまるもんですか。

しかし これを了見しなければ
お上に訴えられかねない。

そうなれば店はどうなる?

半分でも残れば いいじゃないか。
あなた…。

私は 覚悟を決めたよ。

まぁまぁ あっしが調べやしょう。

お上に訴えられる前に
ちゃちゃっと片付けやすんで。

お任せいたします。
へい。

あぁ こいつはお預かりします。

出所をたどるんで。

よろしくお願いします。

それにしても
弥次さんとは似てねえなぁ。

ヘッヘヘ~ とんずら とんずら。

ヘッヘ~ いっちょあがり!

これで路銀ができた。

さっ 旅の続きだ。

あれ?
弥次さんどこ行ったんだろ?

まっ いいか。

おさとちゃんに声かけて… っと。

人の良さに付け込みやがって
バカたれが!

おさとちゃ~ん おさとちゃ~ん。

んっ?

弥次さん?

弥次さん?

おう 喜多さん。
何これ?

フフッ これなら誰だかバレねえだろ。

京の都で評判の陰陽師

その名も 安倍のセンベイってことで
よろしく。

いや~ そりゃちょっとなぁ。

ちなみにこの白い布 何?
ふんどし。

汚ねっ!
与次に会うにはこれっきゃねえ。

いや もう会わなくていいんだ。
えっ?

金はもう貰ったから。
おおっ!

ヘッヘ~イ
翡翠の香炉が十五両になった。

翡翠の香炉って何だそりゃ。
えっ? 知ってるんじゃねえの?

家宝だよ 家宝。
家宝の香炉?

おう 栃面屋の身代を狙う
落胤が持ってきたの。

はぁ ご落胤
あぁ それ借りてすぐ売った。

ヘッヘ~ 大もうけよ ハッハハハ。

緑のやつ?
う~ん 緑の。

えっ 何?

それは俺が昔
質に入れちまったやつだ。

え~っ! おっ おぉ~っ!

遊ぶ金欲しさに
質に入れちまったの!

その翡翠の香炉を!

おいおい じゃあ あの香炉は
おめぇが売っ払っちまったから

行方知れずになったってわけか?
あぁ。

ありゃあ確か
親父が死んだ年だったなぁ。

そういやぁ 近々13回忌か。
んっ?

落胤は15って言ってたぞ。

勘定が合わねえじゃねえか。

てことは ご落胤ってのも
ウソっぱちかぁ。

かっは~ やるねぇ。

喜多さん 頼みがある。
何?

俺は承知のとおり
ろくでもねえ野郎だ。

いまさら弟にも その嫁さんにも
死んだ親父にも顔向けできねえ。

だから喜多さん
俺の代わりに 弟を助けてくれ!

このとおりだ!
ヤダよ~。

金はもう手に入ったんだから
いいじゃねえか。

それに 家宝の香炉は
売っちまったんだ。

俺も どの面下げて
会いに行きゃあいいんだよ。

確かにそうだな。

金は手に入ったんだし
細けえことはうっちゃっといて

旅を続けるか。
そうだよ 弥次さんらしくねえよ。

ふるさとの空気が
そうさせるのかねぇ。

ねえ 何してるの?
おっ! おさとちゃ~ん。

誰だい?
このかわいい子ちゃんは!

栃面屋の女中で~す。

えっ…。
一緒に旅に行きたいってよ。

行くとは言ってないわよ
それに そんなお金では行けない。

えっ?
だって 旦那様と女将さんを

だまして得たお金でしょ?

私 お二人を裏切れないもん。
今の話 聞いてたの?

お二人は 本当にいい人たちよ。

おさとちゃんに
ここまで言われたらなぁ。

義理人情を欠いちゃあ
男のすたれよ。

よしっ いっちょ頑張りますか!

そうと決まったら
甘いもの食べ行こ。
行こ~。

行こ~。
(笑い声)

はい おいしいね~。

喝!!
んっ?

甘いものを
食っておるだけではないか。

甘いもの食べて
頭働かせてるんだよね~。
ね~。

(2人)あ~ん。
喝!!

伊賀川新兵衛と
千次郎の居所が見えぬ。

確かになぁ~。

でもあいつ どこかで
見たことあるんだよな~。

私も あの回りくどい喋り方
どこかで… 役者?

役者… あっ 思い出した!

拙者 江戸南町奉行所
吟味方 伊賀川新兵衛と申す。

(笑い声)

まっ! 私どもに
どうしろと言うのです?

(笑い声)

おめぇたちにも
見せてやりたかったぜ。

栃面屋のやつ
目を白黒させやがった。

(笑い声)

俺の芝居の腕も
落ちてねえってわけだ。

(笑い声)

猿芝居だったけどな…。

楽しいね。
夜ばいで鍛えた忍びの術。

我ながら惚れ惚れするぜ ヘヘヘ…。

伊賀川新兵衛は やはり役者か。

昔の兄弟子だ
本当の名は華水鼻兵衛。

江戸南町奉行所が吟味方
伊賀川 あっ 伊賀川…。

思い出したくもねえ
嫌なヤツだったんだ。

それにしても…。
シッ!

おめぇも よくやった。

珍しいね 人を褒めるなんて。
何言ってるんだよ!

よくやったヤツは ちゃんと褒める。

よくやらねえヤツは 蹴飛ばす
俺はハッキリしてるんだよ。

でも 栃面屋のご落胤なんて
よく思いついたね。

栃面屋の家宝が まわり回って
手に入ったのが大きかった。

昔 先代のじじいが

家宝だって大事に磨いてるのを
見てたんでな。

まっ 芝居じゃ
よくあるスジだ アッハハ。

はぁ~。

俺のこと
消そうとするんだろ?

何言ってるんだよ。

芝居じゃ大抵そうなってる。

おもしろいこというね~ お前は。

(笑い声)

あいつ…。
どうしたの?

あの千次郎
俺に顔が似てるんだよ。

幼い頃の俺によ。

ふっ!

ふっ ううっ!

お疲れ様 これ使って。
あぁ ありがとよ。

コラッ!

何休んでるんだ?

てめぇなんか 死んじまえ

自分をすごい美化してないか?

だがあの千次郎も結局は 悪党。

千次郎は悪党じゃねえ
騙されてるんだよ。

きっとそうだ。

俺に似た美少年に
悪党はいねぇ。

すごく都合のいい考えね。

いずれにせよ
ここまでわかったんだ。

あの者どもをぶちのめして
洗いざらい吐かせよう。

バカ! よく考えろ。

キッチリ解決してやらねえと
千次郎がかわいそうじゃねえか。

千次郎中心に
話がまわってないかい?

とにかく
旦那様に教えてあげようよ。

伊賀川新兵衛は 役者?

えぇ この目でこの耳で
ハッキリ聞きました。

では ご落胤
偽者なんですね?

いや そこだけはまだ…。
偽者に決まってます!

ねっ あなた。

あなた?

いや… そうとも言えないんだ。

おひさって言ってただろ?

いたんだよ 兄貴と私には
おひさという名の 妹が。

(喜多/おぬい)えっ!?
親父が亡くなる前

私にだけ話したんだ。

おひさという名の
腹違いの妹がいるって。

親父は お袋のりん気を恐れて
里子に出したそうだ。

千次郎が もし その
おひささんの息子なら…。

うん 私の甥だ。

その話 弥次郎兵衛さんはご存じ?

知るわけがありませんよ。

遊女屋に入り浸って
帰ってきやしなかったんですから。

だろうね~。

じゃあ もう少し調べます。

ん~っ おいしいね。

食べにく…。
(咳払い)

食べにくい 口も開けるか。

いい加減とったら?

旦那様も会いたがってるかも
しれないよ?

兄弟なんでしょ?

旦那様は本当にいい人。

女将さんも
とってもよくしてくださるわ。

弥次さんのことも
きっと許してくださるよ。

許さねえだろ。

何事も 前向きに考えないと
楽しめないよ。

一丁前のこと言うじゃねえか。

これ 旦那様の受け売りなの。

フフフ…。

ねぇ 旅って楽しい?

あぁ 気の合う連れがいりゃあな。

弥次さんと喜多さんて
どういう付き合いなの?

内緒。

(右之吉)旦那様 この荷は
どういたしましょう?

あっ あぁ…。

なぁ おめぇ
栃面屋のご落胤様だな。

俺には 千次郎って名があるんだ。

俺はな 栃面屋の惣領
弥次郎兵衛の友達だ。

だから 何さ。

弥次郎兵衛は 今 訳あって
表へは 出られねえんだが

まぁ そんなことは いいや。

なぁ おめぇ 今やってることが
悪いことだってのは

わかってるよな。

俺は おもしろおかしく
生きたいのさ。

ヘッ まぁ そうなんだろうけどさ。

新兵衛は 金が欲しいだけで

おめぇのことなんか
何とも思っちゃいねえ。

栃面屋を潰すための駒にしか
見てねえんだ。

そうだろうな。

血も涙もねえヤツだ。

用が済んだら おめぇを
殺すつもりかもしれねえぞ。

そんときは 出し抜いてやらぁ。
強がってんじゃねえ。

俺が おめぇを殺させやしねえ。
きっと守ってやる。

気持ち悪ぃな。
どうして 俺にかまう?

おめぇの顔 見てるとよ
ひと事だとは思えねえ。

はぁ?
おめぇは まだ若ぇんだ。

いい女
抱かせてやりてぇじゃねえか。

それに 俺も おめぇくらいの頃
人に助けられたことがあるのさ。

ちったぁ いい格好させろよ。

どこ うろついてやがった。
栃面屋に行くぞ。

兄さん 俺 手ぇ引くわ。
飽きちゃった。

なんだと!?

おい!
おい!

千次郎 おめぇを 今日まで
面倒みてやったのは 誰だ?

俺だ。 言うことを聞け。

化けの皮が はがれたな。

俺を殺すと 金は もらえないぜ?

うまくやるさ。

あっ そう。

やれ。

うわっ!
誰だ!

(咳き込む声)

おんころころ
おんころころ…。

何者だ!
控えおろう!

こちらに おわす方は

京の都の大納言様お抱え陰陽師
安倍のセンベイ様なるぞ!

おんころころ おんころころ…。

陰陽師だと?
インチキくせぇ。

喝!

見える。 見えるぞ。
うじゃうじゃ見える。

毒蛇にムジナに狐狸妖怪。

その親玉の華水鼻兵衛。
なぜ その名を。

鼻兵衛兄さん 久しぶり。
うん?

俺だよ。 この駿府で芝居してた

華水多羅四郎親方の弟子で
アンタの弟弟子

華水鼻之助だよ。

 

ああ… 誰だっけ?

って おい!

ならば 明かそう。 私の正体を。

別にいい。 やっちまえ。
いやいや…。

ちょっと待って待って待って。
聞いてよ 頼むから。 驚くから。

我こそは 陰陽師にあらず。

その正体は 栃面屋の惣領

弥次郎兵衛様でい。

あっ!
あっ!

驚いたかい。
(笑い声)

えっ?
驚かないで 笑われてるよ。

なっ なに? なになに?
バカ旦那 生きてたか~。

(笑い声)

やい やい やい やい やい!
確かに 俺は 大バカ野郎だ。

だがな 大事な栃面屋に
指一本 触れさせねえぜ。

覚悟しやがれ!
かましいやい!

ぬかるな 弥次さん。
あたぼうよ。

あれっ?

やれ!

おい… みんな
こっち来てんじゃねえかよ!

おい!

うわ~っ!

当たった!

ハハハハッ!

おんころころころ
おんころころころ…。

悪党退散 悪党退散!

おんころころ
おんころころ…。

うん?
あっ 痛そう。

ヘヘヘヘッ。

てめぇなんか 殺すにも値しねえ。

いってぇ。

てめぇら みんな まとめて
役人に突き出してやるからな。

覚悟しやがれ!
やっと元気になりやがったぜ。

痛ぇ。
痛ぇ痛ぇ うるせぇんだよ。

痛くしてんだよ バカ野郎!
この野郎。

うん?
よっ! じゃあ…。

行きやすか。
えっ? 何? えっ ちょっと…。

千次郎の 臍の緒書きです。

「丙 霜月生まれ

千次郎 ひさ」。

守り袋の中にあったんだ。
あなた。

私の妹 おひさの子です。

それじゃあ…。

今日まで 苦労をかけたね。
許しておくれ。

まったくだぜ。

よかったじゃねえか 千次郎
身内ができてよ。

俺は 1人がいいんだがよ。

皆様 このたびは
本当に ありがとうございました。

何と言って
お礼を申し上げたらいいか。

いやいや。
こちらは 些少ですが

私どもの気持ちでございます。

おっ これは これは。
じゃ 遠慮なく。

ちょっ… 何だよ おい。

こいつは
おいらの旅の路銀にする。

旅? 栃面屋は どうすんだよ。

知らねえよ。 俺は
おもしろおかしく生きるんだ。

おじさんたちも若いんだから
ほら まだまだ いけるでしょ。

そうかしら。

そうだな。

いつまで経っても 女の尻
追っかけてる兄さんを見習うか。

ねっ 兄さん。

兄さんだろ?

なんで
ふんどしをかぶってるんだい?

丸わかりだよ。

ほら 兄さんだ。

お兄さん!?

与次 おぬいさん すまねえ!

与次郎兵衛さん。

弥次さんは
とんでもねえことをして

この府中から逃げ出した。

でもね いいこともしたんだよ。

いいこと?

この俺を助けてくれたんだ。

昔 華水多羅四郎の親方が
死んだとき…。

えっ
私を人買いに売るですって!?

親方は死んじまう。
一座にゃ 借金がある。

しようがあるめぇ。

さあ 来い。

やめて。 離してくれよ! やめて。
何やってんだい!

これは 栃面屋の若旦那。
何のご用で?

ちょいと鼻之助に話があるんだ。
外しておくれ。

鼻之助 みじけぇ縁だったが
お別れだ。
えっ!

俺は 江戸へ行く。
江戸へ行って 一旗あげるんだ。

その前に
ひいきにしてた おめぇの顔を

一目 見ていこうと思ってな。

じゃあな。 負けんなよ。

連れてってください 私も。
えっ?

お願いです!

一緒に行きてぇのかい?
はい。

鼻之助の野郎。

捜せ! たとえ 殺してでも
逃がすんじゃねえぞ。

(一同)へい!

おい しっかりして

弥次さんは
俺を苦界から助けてくれた。

後先も考えず…。

確かに 弥次さんは 大バカ野郎だ。

自分に甘く 身持ちも緩く

取り柄なんて 何にもねえ。

そこまで言うの?

でもね 優しいんだ。

人のために 一所懸命になれんだ。

どうか
許してやってくださいませんか。

わかってます。 今度のことも
兄さんに助けられた。

兄さん 兄さん。

与次!

(泣き声)

兄さん ふんどしが臭い。

兄さんのにおいだよ!

おさとちゃん!
ご褒美よ。

こんなんじゃ 足りねえよ~。

何かしら この かわいいの。

あら?

翡翠の香炉 15両」!?

って アンタ 家宝 売ったの!?
えっ!

やべぇ 逃げろ!

俺も!?

与次 すまねえ!

喜多さん 帰りに寄ってね~。

とんでもねえ与太郎どもだ。

また戻ってくるかしら。
ああ きっと来るさ。

(笑い声)

バカにつける薬は ねえな。
ハハハハハッ…。

おう。

(一九)頼んだぞ。

お前もな!

(指笛)

おかえり~。

続きを読ませてもらうよ。

また帰りづらくなっちまったなぁ。

ありがとな 喜多さん。
うん?

おめぇのおかげで 長い間 ここに
つっかえてたもんが落ちたよ。

らしくねえな。 怨霊でも
とりついてるんじゃねえの?

かもな。 にしても 千次郎のヤツ
若ぇ頃のおめぇに似てたな。

だろ!?

おめぇの代わりに
アイツ連れて 旅しよっかなぁ。

なんだと!
冗談だよ 冗談。

バカ。

おっ 見ねえ 弥次さん。
きれいな富士のお山だぜ。

おぉ~。 あっ 浮かんだ。

<晴れ渡りましたる
富士のお山も

2人にとっちゃあ おなごに
取って代わりますようで…。

バカは 死ななきゃ
なおらないとばかりに

2人の旅は
まだまだ続くのでございます>