ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第3話 和田正人、松尾諭、水崎綾女… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第3話 箱根』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 雲助
  2. 公儀隠密
  3. 旦那
  4. テメエ
  5. 喜多
  6. お侠ちゃん
  7. バカ
  8. 関所
  9. 弁天様
  10. アンタ
  11. 隠密
  12. 野郎
  13. オメエ
  14. 奥乃屋
  15. 街道奉行
  16. 喜多様
  17. 箱根
  18. 弥次
  19. 役人
  20. お菊ちゃん

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第3話 箱根』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第3話 箱根[字]

女好きのお調子者、喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)が伊勢参りへ。ドタバタの珍道中を戯作者・十返舎一九竹中直人)が尾行してネタにする。痛快コメディー時代劇。

詳細情報
第3話あらすじ
喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)は、粋な姉御・お侠(水崎綾女)が壷を振る賽の目賭博に熱中する。そこへ役人が踏み込み、慌てて逃げた二人は手形を置いてきてしまう。手形がなければ箱根の関所を越せない。そこで、裏道を通る関所破りを実行する。その途中、案内人に騙されて金を奪われそうになるが、見事に撃退。腕の強い二人は公儀隠密ではないかと疑われ、調子に乗った喜多は公儀隠密のふりをするが…
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 お侠…水崎綾女
 丹羽為助…入江 毅
 銀…東山龍平
 権太…床尾賢一
 六…西尾 塁
 庄兵衛…田井克幸
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】池田政之、大塚祥平
監督・演出
 六車雅宣
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司
関連情報
【番組公式ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/yajikita/

 

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え~ 俗に
箱根八里は 馬でも越すが

越すに越されぬ大井川
なんてことを申しますが

川越えの難所 大井川と
比べますと

馬でも越せる箱根の山は

ちょいと
分が悪いんでございますな。

それでも
天下の嶮といわれる

交通の難所でございます。

その難所を前に

旅の恥は かき捨てと
先人の言葉にならいました

我らが弥次さんと喜多さんは…。

旅のばくちは
かけ捨てとばかりに

粋な姉さん つぼを振る
さいの目ばくちに

足止めを
食らっちまいましたようで…。

つぼ。

四一の半 かぶります。

さあ 入りやした。

半。
丁!

できた。
丁半 駒そろいやした。 勝負。

二六の丁。
丁と出やした。

また勝った~!

なんて バカづき。
やめられねえや こりゃ。

《どうやら あの弁天様
おいらに ほの字だな》

あれっ?
駒札 1枚っきゃねえの?

なんだったら 貸してやろうか?
トイチで。 ヘヘヘッ!

うるせぇ。 これからが勝負なんだ。
見てやがれ。

つぼ。

二六の丁 かぶります。

さあ 入りやした。

丁!
おっ 珍しいね。

じゃあ おいらも また
丁にかけよっかな。

ハハッ やっぱり半だ。 半にしよう。

丁半 駒そろいやした。 勝負。

五二の半。
ハッハー!

悪ぃな。 どうやら おいらには
弁天様がついてるみてぇだぜ。

つぼ 代わっとくれ。
へい。

ハッハー! ちょっと かわやだ。
ちょいと見といてくれ。

なんだったら 1枚や2枚
使ってくれてもいいぜ。

誰が使うか バカ野郎!

つぼ 代わらせていただきます。

五二の半 かぶります。

弁天様は どこかな~。

もう我慢できないのさ。

アンタみたいな遊び人のいい男を
見ると

むいちゃいたくて たまんないよ。
ハッハー! 弁天様。

(鼻歌)

たったこれだけ…。

かましい! 静かにしやがれ!
何だ そのバカみてぇなツラは!

弁天様 おいらを
極楽へ連れてっておくれ~。

いいねぇ。

さしずめ アンタは 芦ノ湖龍神様。

ない。
ない? えっ? 何?

手入れだ!
えっ!?

わっ!

そんな殺生な…。

役人が来るぞ!

バカ! お前。 捕まっちゃ
元も子もねえだろうが。

オメエ なんで 裸なんだよ?

そんなことは
どうだっていいんだよ!

待て待て…。

神妙にしろ!
御用だ 御用だ!

クソ~。 逃げられたか。

あ~っ!
えっ えっ…。

あ~。

あれっ? あっ しまった!

 

着物ごと 手形 置いて来ちまった。

あれがねえと
箱根の関所 越せねえよ。

どうすんだよ お前。
どうすんだよ!

役人が踏み込んじまって
取りに戻ることもできねえしよ。

お二人さん ちょっといいかい?
(喜多/弥次)なんだよ!

ビックリした!
落ち着け 落ち着けって。

実はよ
聞くとはなしに聞こえたんだが

手形 持ってねえのかい?
(喜多/弥次)えっ!?

心配いらねえよ。

俺は 銀っていうケチな遊び人だが
オメエさんたちの味方だぜ。

あのよ…。

関所を越えたきゃ 雲助よ。
雲助?

雲助に
ちいとばかり 銭を握らせな。

そしたら 裏道 教えてくれら。
どちらの雲助さんだい?

バカ 人の名じゃねえよ。 山かご
かくヤツのことを言うんだよ。

ああ。 残念だけどよ
俺たちは ホントに無一文なんだよ。

その雲助さんとやらに渡す
ちいとばかりの小銭さえ…。

あるよ。
あるの!?

ふんどし脱ぐ前で よかったぜ。
ほれ。

テメエ なんで 黙ってたんだよ!

いくら 喜多さんでも
金のことは 他人よ。

なに!?
なんだ。

まぁまぁまぁまぁ…
とりあえずさ ちょっと待てよ。

こいつを頭に巻いて
街道筋で待ってな。

じきに 六って雲助が通る。

六が こいつ巻いてるアンタら
見つけたら

あとは あっという間に
ことが運ぶってわけよ。

こいつを巻きゃあ いいんだな。
そう。 じゃ 俺は これで。

おう すまねえな。

いいこと教えてもらったのによ
礼の一つもできねえや。

袖すりあうも何とやら。
旅に出りゃ お互いさまよ。

頑張れよ。
そっちもな。

いい人だなぁ。
うん。

じゃ 弥次さん ほい。

いや オメエがやれよ。
こういうのは テメエだろ。

こういうのは オメエだよ。
こういうのは テメエだ…。

こういうのは…。
テメエだ。 テメエだろうがよ!

関所破りたぁ こりゃあ
ちょっと おいしいんじゃねえの。

トンビにでもなって
空から見てみてぇもんだな~。

兄さんら。
おっ アンタが六って人かい?

すまん。
ちゃっちゃか行きてぇんだ。

少ないけど 勘弁してくれ。
じゃ ついてきな。

イッテ! 気をつけろよ お前。

ここいらが峠だな。

あぁん?

何なんだ? テメエら。

ここまでの手間賃だ。
有り金 全部 置いてきな。

それが嫌なら
身ぐるみ はぐまでだ。

まさか あの兄さんと
組んでやがったのか。

はがせるもんなら はがしてみろ。

もしかしたら 女かもしれねえぞ。
ふざけやがって!

男なら 身ぐるみ はがし
女は 売り飛ばす。

それが俺らのやり方よ!
わかったら 腹くくれ!

腹は減っても くくれねえな。

腹くくるって どうやんだ?
やってやろうか?

バカにしやがって! やっちまえ!

身ぐるみ はぐってのは
こういうことかい?

臭っ!

おっとっと…。

まさか テメエら
うわさに聞いた公儀隠密か?

はぁ? 何言ってんだ テメエ。

おうおう おうおう
狙った相手が悪かったなぁ。

何を隠そう 俺様こそは

関八州
その名のとどろく公儀隠密

涼風の喜多八様よ。
えっ!? イタ!

貴様らごとき 追い剥ぎが

相手していただけただけ
ありがてぇと

感謝の涙の一つも
あっ 流しやがれ~。

(笑い声)

クソッ! ひけ!

ひけ ひけ…。

さあ 関所越えの道案内
とくと申しつけるゆえ

謹んで承りな。
行け行け。

痛っ!
おお ようやく人里に出たな。

おう おあつらえ向きに
宿もあらぁ。

で コイツ どうする?

俺が番屋に
恐れながらと訴え出て

他のヤツらも まとめて
ふん捕まえてもらってくらぁ。

そいつは ご苦労だな。

じゃ 俺は 先に 宿 行って
飯の仕度でもしてもらってくるぜ。

案内ご苦労。
よいしょ はいはい こっちだよ。

(六)痛ててて…。

ヘヘッ こりゃ さい先がいいや…。

さぁさぁ こちらでございます。

では ヘヘヘッ。
あぁ ご亭主。

はい?
あの女中 名は何ていうの?

えっ 女中ですか?
ああ 外にいたろ。

いい尻の いや働き者…。

あぁ えっと…。

お菊だったかな?

あ~ だめですね。

若い娘の名と顔が
どうも覚えきれなくて。

では。

あぁ いい尻なら
たぶん お菊です。

ヘヘヘヘヘ…。

お菊… お菊 ヘヘッ。

お菊ちゃん ハハハハハッ!

失礼します。

おっ お菊ちゃん!?

えっ お菊をご存じなんですか?

えっ?
あぁ いえ 私は お侠と申します。

あ~ 悪ぃ悪ぃ
ご亭主がそう言ったからよ。

最近なんですよ
置かせてもらったの。

だから 覚えてないのかも。

あれ? アンタ…。

はい 賭場でお会いしましたね。

 

お茶 入ります。

弁天様 ハハッ 見違えたぜ!

どうして旅籠で?

女には
いろんな顔があるんですよ。

ヘヘッ こんなところで
働くよりさ

どうよ?
俺と伊勢参りの旅なんざ。

お誘いは うれしいんですが

この宿を離れるわけには
まいりませんので。

じゃあ 今夜だけでもどうだい?
一杯飲もうぜ。

この着物も返してぇしよ。

仕事がありますので。

えぇ~。

ちょっ ちょっ… お侠ちゃん!

一度は いいとこまでいった
仲じゃな~い。

チッ つれねえな~。

絶対におとしてやるからな ヘヘヘヘ。

さてと コイツを突き出せば
ご褒美がたんまり。

湯本のもっと豪勢な宿で
きれいな姉ちゃんと…。

フフフッ まずは食いもんだな。

いかがした。
ああ あっしは 旅の者で

栃面屋弥次郎兵衛と申します。

近頃 街道を荒らし回る
追い剥ぎを捕らえましたんで。

ん? 六ではないか
何故このような…。

こりゃ 何かの間違いでさ。

そのほう
栃面屋弥次郎兵衛と申したな。

昨日 賭場を手入れした際
残されておった手形に

たしか その名があった。

そのほうが その賭場に
関わっておったは 一目瞭然。

しかも この道中手形なしに
ここにおるということは

貴様 関所を破ったな?

おとなしく縛につけ!

アハハッ。

うわぁ~!

バカにすんじゃねぇよ!

追え 追え!

ざまあ見やがれ!

待て! 待たぬか!

御用だ…。

御用だ!
御用だ!

勘弁してくれよ。

やることなすこと
裏目に出やがって!

わっ!
いたぞ こっちだ!

待て!

(庄兵衛)あの旅人が 隠密だと?

(権太)ああ あれだけの仲間を
たやすく のしやがったんだぜ。

うわさに聞く
公儀隠密かもしれねえ。

そんなふうには
見えねえけどな。

女物の着物のやつだ。

テメェで言ってやがったんだから
間違ぇねえ。

しかし 公儀隠密が
どうして うちなんかへ。

俺たちがやってることが
知られちゃ

それこそ 一大事だ。
下手すりゃ打ち首獄門だぜ。

ハァ だが 我らには
街道奉行様がついている。

(庄兵衛)皆 あのお方のお考え。

(庄兵衛)峠越えの女をかどわかし
女郎屋に売っての大もうけだ。

おい! 余計なことはいいんだよ。

それよりな
いくら街道奉行様でも

公儀隠密にゃ勝てねえ。

じゃあ どうすれば?

街道奉行様から
お知恵を拝借した。

耳を貸せ。
ああ。

あっ…。

チキショウ 腹減った! ハァハァ…。

おっ 大福。

素人女と供え物に
手を出したら 罰があたるぜ。

ヘヘヘヘッ おぉ…。

うめぇな~ くるみゆべし!

どうだい どんなもんだい。

(お侠)お客様。
おぉ はいはい。

ちょっと待っておくんなせぇよ。

どうぞ。

おっ お侠ちゃん!

せっかくのお誘い

やっぱり
お受けしようと思いまして。

そ… それ 本当?

うっひょ~!
弁天様が観音様で

二度おいしい ハハハッ。
どこまでついてんのよ 俺 ヘヘヘ…。

ヘヘヘ 旦那!

あっ あのときの兄さん!

旦那には迷惑かけた。 すまん。

六の野郎が追い剥ぎしてるなんて
知らなかったんだ。

あぁ そういうことなら
もういいから

行っちゃってくれ。
こちとら 立て込んでるんだ。

お盛んで結構なことで
ござんすね 旦那。

おぉ 羨ましい。
何だい 知ってやがんのか。

盗み聞きとは やぼな野郎だ。

用がねえなら
とっとと行っとくれ。

よいしょ…。

ねぇ旦那。
うわっ!

さっきの女 どうして
心変わりしたと思いやす?

そりゃあ
俺に気があるからだろう。

わかっちゃいねえな 旦那。
この宿の女たちは

旅のお方を
腐るほど見てきてるんだ。

岡ぼれするなんて
ありっこねえ。

でも こうして来てくれたんだ。

男と女の仲に
理屈はねえってことだろうよ。

ねぇ旦那 あの女にはね
アッシが言い含めたんでさ。

あ? そりゃまぁ
ありがてぇ話だけどよ

どうして そんなことを?
旦那が ただ者じゃねえと

故あるお方だと
にらんだからでさ。

で お近づきの印。

気を利かせた
つもりなんですが…。

なんで 俺が
ただ者じゃねえって思ったんだ?

さっき見ちまったんだ。
旦那 裏道で…。

で?
怖い顔すんなって。

旦那を見込んで
ちょっと頼みがあってさ。

こいつを預かってほしいんでさ。
何これ?

こいつは 俺にとって
う~んと大事な物なんだ。

旦那ほどのお方なら 預けられる。

そう見込んでの頼みなんで。

そう持ち上げられてもね~。

ほんの一時
アッシが ここに戻るまで

預かってくれたら
1両差し上げやす どう?

預かる。 預かります。
いってらっしゃいませ!

ヘヘヘッ 頼みましたぜ。

お気を付けて。
ごゆっくり~。

1両もくれるのか。
いいやつだな ヘヘッ。

さて 風呂にでも行くか。

ここに入れときゃ大丈夫だろ。

よいしょ ヘヘヘヘ…。

お侠ちゃん っと! ハハッ。

あっ!

あれは 喜多さんの!

喜多さん あれ?

これで役人の目もごまけるな。

ん? 何だ これは。

丹羽様。
とうとう見つけたぞ。 それ!

うわぁ!

あぁ…。

なんだよ 効き目なしかよ!

おい その手に
持ってるものは何だ?

ん? 何でしょうね?

ご禁制の あへんを
持っているやからが

この辺りに潜伏しているとの
知らせがあった。

あへん? あっ 痛たたた…。

神妙にしろ!

ちょちょちょ… おいおい…。

話は あとで聞く。 来い!

いやいや 話が急すぎるんだよ!

痛たたた おい…。
とりあえず 番屋へ入れておけ。

とりあえず
行く場所じゃねえでしょ!

いい湯だったぜぇっと。

誰か助けて。

あ? 何だ? 女の声だ。

おっ お侠ちゃん。

今 女の声がしなかったか?

女の声… ですか?

ああ もの悲しい
やるせねえ声だ。

例えば…。
(せきばらい)

誰か助けて… ってよ。

やっぱり
調べてくださってるんですね。

えっ?
どこで聞こえましたか?

あっ いや どこっていうか…。
(怒鳴り声)

静かに!

さっさと歩け!
歩いてるだろ!

隠れるんですね。
えっ?

あ~ ちょっと かわやへ
行かせてくんねえか?

我慢しろ。
いやいや…。

弥次さん? あの役人は?

関所役人の丹羽様です。

なんで 弥次さんが?

私が探ってまいりましょう
お客さんは お部屋で。

(お侠)お客様。

弥次さんが なんで引っ張って
いかれたのか わかったかい?

はい あへんを
持ってらしたそうです。

あへん!? 思ってもねえもんが
出てきやがったな。

いったい この宿場は
どうなってんだ?

峠じゃ 雲助たちが
追い剥ぎしてるしよ。

それ 本当ですか?
ああ。

みんな まとめて
たたきのめしてやったけどね。

やっぱり お客様は
公儀隠密なんですね。

えっ?
あの…。

名をお聞きしても
よろしいでしょうか?

あれ? まだ言ってなかった?

おいらは 涼風の喜多八
喜多さんと呼んでくれよ。

喜多様。
喜多様?

お願いです
妹を捜し出してくださいまし。

妹を捜し出せ?

私は この宿の
女中ではありません。

いえ 今は女中なんですが

実は 妹がこの宿にいるのではと

潜り込んでいるのです。

妹さんも かわいい?

えっ? かわいいというか
きれいだと評判みたいです。

あちこちで。
続けて。

ひと月前 駿府の叔父が
病になったとの知らせがあり

箱根の関所まで
まいりましたところ

妹と はぐれてしまいました。

関所に聞いても そんな女は
通っていないと。

それで?
辺りの人に聞いたとき

雲助たちに頼んで
峠を越えたんじゃないか

という方がいて。
えっ?

とにかく 関所を通って
ここまで来たんですが。

そうか なんとなく
わかってきたぞ。

喜多様は妹が雲助たちに
かどわかされて

売り飛ばされると お考えですか?

この宿場に雲助たちは
よく顔を出すかい?

はい。
うむ。

だが そんな女たちを
連れ込むにしても人の目がある。

そうか この奥乃屋は

峠から獣道を出てすぐのところだ。

喜多様。

お侠ちゃん この近くに

人が寄りつかねえような場所
あるかい?

人が寄りつかない場所?
ああ。

例えば 朽ちた神社とか
住んでない家とか…。

あっ!
あるのか?

はい この奥乃屋の離れに
開かずの蔵がございます。

(丹羽)なに!? この男ではない?

はい あへんを
持っているところを見たのは

この男の連れの 若いほうでさ。

では どうする? コイツ。

おい かわやに行かせてくれ
漏れそうなんだよ。

仲間なんですから ぶち込んで
いいんじゃないでしょうか。

そうですよ あの若いヤツは
やたら 腕が立ちますから

コイツを押さえていたほうが何かと
好都合じゃありませんかね。

うむ。
頼むよ。

かわやへ連れてってくれ
そろそろ やべぇんだよ。

それと街道奉行の
森様から言づけが。

森銀三郎様か。
「あやつらは

御公儀の隠密の疑いがある」。

うん? このまぬけ面が隠密?

稲荷のまんじゅうがあたった クソッ。

六 オメエもここで
旦那と一緒に見張ってろ。

えっ アニキは?

俺は頭のところへ行ってくる
しっかり 頼まあ。

へい。

おい おい おい おい!

漏れちまうよ… おい!

ここか。

こいつぁ 頑丈だな。

とにかく 妹さん
呼んでみたらどうだい。

はい。

お菊 お菊?

姉さん?

お菊。

姉さん!
お菊ちゃん。

俺は怪しいもんじゃねえ
必ず 助け出してやる。

そこには オメエだけかい?

いえ 何人かいます。

他にも女が捕まってるのか。

そのなかで一番の美人は誰だい?

私だと思います。
絶対に助け出してやるからな!

喜多様 私を使って。
えっ?

私も ちまたじゃ 烈火のお侠と
二つ名のある女。

雲助ごときに バカにされちゃ
黙ってられないんですよ。

ヘヘヘ そうか。

弁天様を怒らせたのが
雲助たちの運の尽きだな。

でも 暴れたあとのご褒美も
よろしく頼むぜ ハハハ。

お願い… もう我慢の限界。

お願いします 出して かわやへ…。

いたしかたあるまい。

だっ 駄目ですよ 旦那!

この野郎 縄を解いたら
暴れるに決まってまさぁ。

ほら このあざ 見てくださいよ。

凶暴のひと言につきますぜ コイツは。

暴れないよ 約束するから ホント…。

テメエ そんな芝居しやがって
みえみえなんだよ!

この野郎… 芝居じゃないよ。

もう駄目だよ…。
う~む。

なんで そこ悩むんだよ!

じゃあ 俺を殴って
申し訳ありませんでしたって

謝れ!
あ~ 揺らすな!

そしたら 解いてやってもいいぜ。
わかった。

いくら 身ぐるみをはげって
言われたからって

殴っちまってすまねえ
このとおりだ! だから頼むよ。

打ち首でも獄門でも
何でも受けるから

何でも言うこと聞きますから。

天地神明に誓って。
ヘヘ ざまあねえな アハハ。

六 お前 追い剥ぎをやったのか?

えっ?
今 認めたではないか。

えっと…。
どうなんだ?

そんなこと どうでもいいから
早く解いて…。

うむ ならば ありていに申せ。
えっ…。

まず 貴様 まこと公儀隠密に
かかわりのある者か?

公儀隠密であるならば

なぜ あの賭場に
出入りしておったのか

詳しく聞かせてもらおう。

誰と一緒にいて

どのような者たちがおった?
一人一人の人相を…。

くる くる くる くる
くる くる くる くる くる!

あ~。

(おならの音)

お役目ご苦労さまです。

奥乃屋の旦那から
差し入れ お持ちしました。

(丹羽)しばし待て。

あ~ ひでぇ臭いだ。

なんで俺が こんなことしてんだよ
チクショウ!

つべこべ言うな 早くせい!

この お漏らし野郎!

テメエのおかげで
ろくなことがねえんだよ。

俺は もう死にてぇよ…。

案ずるな すぐその願いは叶う。

あの…。
今 取り込み中じゃ。

またにいたせ
それどころではない。

こちらも それどころじゃない方が
いらっしゃってますよ。

あっ!
え~い 頭が高い 頭が高い!

頭が高い! 俺は公儀隠密
涼風の喜多八であるぞ。

なに? 公儀隠密を
名乗るのであれば

証拠を見せぃ!
ウソを申せば 捨て置かぬぞ。

おう いい度胸だ 公儀隠密は

その身を明かさぬが
隠密たるゆえん。

その隠密に
証拠を示せと言うは

御公儀の秘密を見るってことだぜ。

おう 木っ端役人! テメエごときに
その度胸があるってのか?

おう!
ははあ 恐れ入りました!

ひぇ~! あっ!

あっ 痛ぇ!

あっ あっ!
ねぇ アンタ。

かどわかした女を奥乃屋の
蔵に押し込めてるでしょ?

なっ なんだと!?
おう 女をいつ

女郎屋に売っぱらうんだ?
知らねえ。

女の声が聞こえたんだよ!

言わねえと…。

あっ ホントに知らねえんだってば!

だいたい… さっ
猿ぐつわしてんだから

声なんか聞こえるわけねえよ。

猿ぐつわ?

痛っ! あっ!
とうとう 口を割ったね。

猿ぐつわって知ってるのが
何よりの証拠 ねぇ 喜多様。

あっ ああ。
さぁ 包み隠さず言いな。

言う 言うから…
女たちは 明日だ。

明日渡す算段だ。

やはり 雲助どもが
かどわかしをしておったのか。

こんな大がかりな悪事
アンタら 雲助にできる芸じゃない。

うらは誰だい?

言わねえと…!

街道奉行の森銀三郎様だ!

なっ 何だと!?

そいつは明日の
引き渡しに来るのかい?

ああ…。
それだけ聞けば十分。

さてと。
お侠ちゃん あんた何もんだ?

まぁまぁ そんなことより

丹羽様 あなたは何も
知らなかったんでしょ?

ああ… まったくもって
面目ござりませぬ。

おっ 喜多殿! 私は
どうすればよろしいでしょうか?

森銀三郎というのは
どんな男だい?

それが
会ったことがないのです。

雲助がいつも
間を繋いでおりまして。

ふ~ん まぁいいや。

よしっ! 箱根峠の大掃除だ。

お侠ちゃん 妹たちを
助けに行こうぜ。

はい。
あっ 私もご同道つかまつります。

知らぬこととは申せ

悪の片棒を
担いでしまいました。

私も 働かせてください。

いや 役人のあんたが
大っぴらに入るとややこしい。

あとの掃除 頼むぜ。
えっ あぁ…。

お~い
俺はどうすりゃいいんだよ?

てめえは薬でも飲んで寝てろ。

寝ててもできる役 あてがって
やっからよ。
は~い。

(笑い声)

お奉行様。

それではすぐに 三島の
女部屋へ運ぶといたしやす。

ご苦労。
おい 裏口に駕籠が並んでる 行け。

へい。
いや~ 待て。

夜まで時がある。

わしが まず この女子どもの
味見をしてやろう。

三島に恥ずかしい女子は
出せんからなぁ。

んん? ヘッヘヘヘ…。

さすがは
街道奉行 森銀三郎様。

お勤め
ご苦労様でございやす。

奥乃屋!
それに権太はおらぬか!

行ってこい。
(2人)へいっ。

あぁ これはこれは
どうされました?

ならず者のなきがらじゃ。

この旅籠に
逗留していた者ゆえ

処分してもらおうと思うてな。

あぁ いえいえ… よいしょっ。

おっ!

かしこまりました
うちでいたしましょう。

ご苦労様でした。
うむ。

もう1名も捕え次第 頼むぞ。
(2人)へい。

バカ面しておるのぅ。

バカ面で悪かったな。

あっ 痛っ イタタタ…!

誰だ!
俺だよ。

(権太)てめえは!
公儀隠密 涼風の喜多八様よ。

遊び人の銀さん
おめえが街道奉行か ヘッヘ~。

恐れいったぜ!

街道や関所を守るお偉いさんが

追い剥ぎに かどわかし

あげくに女を売り飛ばすたぁ
とんだ山椒太夫だ!

恐れ多くも
公方様に成り… あれっ?

成り代わり 成敗してやるから

覚悟しやがれ!
ハッハッハッハ…。

何を言うか!

遊び人の銀さんなど知らぬわ。

わしはたまたま奥乃屋に
遊びに参った銀三郎さんだ。

おうおう
すっとぼける気かい?

聞こえんなぁ ハッハッハッハ…。

ヤベッ どうしよう。

その入れ墨が あんたが
遊び人の銀さんっていう証拠さ。

クッ…。

お侠ちゃん そそる~!

あとでご褒美あげるから
しっかりやってね。

うん そうだそうだ~っ!

森様!
ええい 野郎ども!

(権太)ぬかるなよ!
(一同)おお!

皆の者 やってしまえ!

この野郎!

よっ 涼風屋!

ああっ! あっ あっ… あぁ。

ヘッヘ~ 口ほどでもねえヤツらだ。

あんたが強すぎるのさ。
フフッ よし そろそろいいかなぁ。

お~い 丹羽さん!
(丹羽)はいな!

うんうん それ! 捕まえろ。
(一同)はっ。

わしは街道奉行だ!
無礼ではないか!

黙れ! うるさい この遊び人が。
痛い…。

ヘッヘ~ キレイで評判の
お菊ちゃんはどこだい?

あれっ?

喜多さんありがとう。

全部 喜多さんのおかげよ。

お菊ちゃん?

どう? キレイでしょ?

お侠ちゃん!

そういうことか!

蔵の前で聞こえた
声のからくりは…。

いえ 何人かいます。

他にも女が捕まってるのか。

そのなかで一番の美人は誰だい?

私だと思います。

絶対に助け出してやるからな!

お菊ちゃんは
ハナっからいなかった…。

ありがとね。
まぁいいや。

これでご褒美~!
ダメ ダメ。

あれっ?

わしは街道奉行だ!
まだ言うかお前は コラ!

私 森銀三郎を江戸まで連れて
帰らないといけないから。

えっ! 何で?

そりゃあ私が 公儀隠密
烈火のお侠だからだよ。

えぇ~っ!?
言われてみればおかしかった。

アッハハ~。
ない。
ない?

雲助ごときに バカにされちゃ
黙ってられないんですよ

ごめんね 公儀隠密は

その身を明かさぬが
隠密たるゆえんなの。

そんなぁ~。

またね。

こんなんじゃイヤだ もっと~!

喜多さ~ん
そろそろ出してくれよ。

うるせえ! そのまま寝てろ。
イヤーン。

お侠ちゃん 戻ってきてくれ~っ!

お侠ちゃ~ん。

(お鈴の音)

喜多殿! 喜多殿!
んっ?

こ度のことで 関所の役人から
街道奉行所の者まで

おとがめとなるのでしょうか?

あぁ… そいつは
ホントの公儀隠密に聞いてくれよ。

えっ!?

喜多殿が御公儀隠密では?
いや~。

皆が勝手にそう思い込むんで

そういうことに
させてもらったんすよ。

おかげであいつら
どんどんボロを出しやがった。

ハッハハ… 俺は何をやっても
うまくいくんだよ。

女もうまくいったの?
うるせえ。

ハッハッハ… まぁいろいろあったが
万事丸く収まったってことだな。

いや そうとは言えぬな。
(2人)えっ?

喜多殿が御公儀隠密でない以上

ご法度の賭博に関所破り

あげくは
隠密をかたっての行状

厳しく 詮議せねばならぬ。

いやいや… そんなかてえこと
言わねえでもよぅ~。

喜多八! ならびに弥次郎兵衛!

神妙にいたせ!
(2人)いやいや…!

待て~い!
待て!

これで箱根も安泰だ。

滑稽 滑稽 ハッハハハ…。

なぁ 大福。

フフフッ 届いた届いた。

アハハハッ 楽しみですねぇ~。

んっ?

お菓子じゃ
ごまかされませんよ 先生。

んっ うまいっ!

あ~ いい歌も思いつかねぇ
今日はいいとこなしだ。

のんびりしやがって。

俺なんか骨折り損の
くたびれ儲け。

あぁ~ もうヤダ!
今日はダメでも明日があるさ

次の宿場で取り戻しゃいいよ。

公儀隠密 涼風の喜多八さんよ。
ほざきやがれ。

ハッハハハ…。
待て~っ!

<馬は越しても 女は越せぬ。

怖い箱根の峠の闇を
きれいに掃除してみせました

弥次さんと喜多さん。

2人が通った箱根の空は

いつにもまして
美しく澄み渡っておりました。

でも 恋の色目は

ほどほどにしたほうが
よろしいようで>