ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

特捜9 第2話 井ノ原快彦、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正… ドラマのキャスト・主題歌など…

『特捜9 #2「正しい殺人」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 村瀬
  2. 青柳
  3. 新藤
  4. 矢沢
  5. 殺人
  6. 彼女
  7. 光代
  8. 終電車
  9. 寺田
  10. 蓮見
  11. 村上
  12. 読書会
  13. 校閲
  14. 別荘
  15. 村上光代
  16. ストーカー
  17. メール
  18. 班長
  19. 本当
  20. 稜文社

f:id:dramalog:20190417221919p:plain

『特捜9 #2「正しい殺人」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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特捜9 #2「正しい殺人」[字]

井ノ原快彦、寺尾聰ら個性派揃いの特捜班が、出版社の女性社員殺人事件の捜査に乗り出す!しかし、容疑者は増え続ける一方!?謎が深まる中、ある事実が判明し…!?

詳細情報
◇番組内容
読書会に参加するはずだった出版社校閲部の村上光代。しかし、同時間帯に見回り中だった警備員により、倉庫で死亡している光代が発見される。たまたま読書会が開催されているフロアにいた班長・宗方(寺尾聰)は、騒ぎを聞きつけ特捜班に連絡し、捜査を開始。光代は、よく編集者ともめていたという。直樹(井ノ原快彦)は光代のバッグに入っていた2冊の同名小説を読み進めるうちに、ある事に気付くが…!?
◇出演者
井ノ原快彦、羽田美智子津田寛治吹越満田口浩正山田裕貴原沙知絵寺尾聰
◇脚本
岡崎由紀子
◇監督
新村良二
◇音楽
吉川清之
◇主題歌
V6『ある日願いが叶ったんだ』(avex trax)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】大川武宏(テレビ朝日
【プロデューサー】神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、金丸哲也(東映)、森田大児(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9_02/
☆Twitter https://twitter.com/5drama9tokusou

 

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(峰島真也)この被疑者は 2年前
西世田谷署管内で発生した

資産家強盗殺人事件の
主犯である事が判明。

その供述と地取り捜査により
共犯者4名のアジトを割り出し

我々14係は 犯行グループ全てを
逮捕致しました。

(三原達朗)よくやった。

次… 特捜班。

(浅輪直樹)は… はい。

特捜班主任 浅輪直樹警部補です。

噂の五級職か。

(宗方朔太郎)「警視庁複数警部補制
運用要項に従い

浅輪直樹を
五級職警部補に任命する」

ここには何も書いていないが
特捜班の今月の活動は?

あっ… 特記する事は
ありませんでした。

他の係が
こんなに事件を抱えているのに

特捜班は 惰眠を
むさぼっていたというのかね?

いや… 臨場要請が
なかったものですから…。

自分たちの無能を
責任転嫁する気か。

いい度胸だ。

(新藤 亮)9係の時は小宮山さんが
主任だったんですよね?

(小宮山志保)私だけじゃないわよ。

村瀬さんも青柳さんも主任経験者。
(青柳 靖)そうだよ。

えっ じゃあ
矢沢さんだけが主任未経験で

今も まだ巡査部長?
(矢沢英明)そういう事になるね。

あっ 村瀬なんか すごいよ。
係長もやったからね。

えっ!?
9係を裏切って 14係のな。

(村瀬健吾)裏切ったって…。
14係の係長!?

いや すごいじゃないですか
村瀬さん!

なのに 後輩の下で働くって
どんな気分なんですか?

お前な そういうとこだよ。
えっ そういうとこって?

思った事 すぐ口にするな。 なっ?
フフフ…。

そういえば 主任 遅いですね。
(矢沢と青柳の笑い声)

主任会議で
相当 絞られてるんじゃない?

(講師)このように
縫い代に切れ目を入れて

裏返して 目打ちで角を整えます。

これが
角をきれいに作るコツです。

で… これを…。
そうです そうです。

これでいいのね?
で 内側から入れて整えます。

これを… 痛っ…。

(高田堅太)ありがとうございます。
(牧田 結)ありがとうございます。

(結)どうぞ。 あっ こんにちは。
(高田)こんにちは。

お好きな席へ どうぞ。

(メールの受信音)
(高田)あれ?

(高田)村上さん 遅れるって。

村上って… 校閲部の村上光代?
(高田)ええ。

牧田さんと同期の人ですよね?

(高田)皆様 お待たせ致しました。

『正しい殺人』の作者
蓮見洋司さんです。

(拍手)

(呼び出し音)

出ないなあ…。

(携帯電話の着信音)

(携帯電話の着信音)

(結)もしもし 村上さん?

もう読書会 始まってるわよ。

(福田 守)うわっ! ああっ!
ああーっ!

(結)「もしもし? どうしたの?
村上さん?」

(福田)死んでる…!

死んでるって…!?

飛び出てる糸を切ってください。

(電話)

はい 特捜班。

班長? どうしました?

えっ? はい。

はい。 わかりました。

みんな 神保町の出版社で
殺人事件。

(新藤)主任が
まだ戻ってませんけど。

待ってられない。 臨場するわよ。
(新藤)はい。

班長 なんで ここに?
ああ…。

たまたま 遭遇しちゃったんだよ。
たまたま?

うん。

あっ こちら 第一発見者で
警備員の福田さん。

…と 稜文社社員の牧田さん。
牧田です。

営業企画部で
文化教室を担当しています。

被害者は村上光代さん。

この会社の校閲部員で

今夜は 7階でやってた読書会に
参加する予定だったらしい。

(村瀬)読書会?
『正しい殺人』って

今 話題のノンフィクションが
あるんですけど

今日は その作家がゲストで…。

その本 聞いた事があります。

村上さん どうしても参加したい
って言ってたのに…。

始まる前に
遅れるってメールしてきて…。

一見したところ
目立った外傷はないわね…。

ちょっと待て。

首筋に 何かで刺されたような
痕があるな…。

まさか これが致命傷か?

凶器は見当たりませんね…。

という事は 犯人が
まだ持ってる可能性がありますね。

早いとこ ビルの中にいる人間を
押さえたほうがいいな。

ここに入れるのは
稜文社で働いてる人だけですか?

(福田)はい。 文化教室や
レストランのある上の階とは

行き来できないように
なっています。

よし 俺たちは校閲部へ行こう。

青柳さんたちは
ロビーで検問をお願いします。

なんで お前が指図すんだよ。

俺たちは言われなくても
やるんだよ。 なあ?

あのあのあの… 俺は?

お前は 浅輪がいないと
何もできないのか。

ああ もう… しょうがないなあ。
わかった。

じゃあ 今回だけ 私と組みましょ。
(村瀬)えっ?

光栄です。 よろしくお願いします。
って事で。

いや 「って事で」って…。
校閲部 お願いします。

新藤くん 行こう!
(村瀬)小宮山くん… おい 新藤!

(新藤)村瀬さん いってきます!
(舌打ち)

かわいそうに。
えっ…?

校閲の皆さんは もう お帰りに?

(斎藤隆史)うちは
編集以外は定時退社でして

こちらが村上さんのデスクです。

あの 村上さんは
どのような方でしたか?

ひと言で言えば
校閲の鬼と申しましょうかね。

校閲の鬼?
はい。

刑事さんは 校正と校閲の違いって
ご存じですか?

えっと…。

あの ちょっと わからないんで
教えてもらっていいですか?

誤字脱字をチェックしたり
漢字表記を統一したりして

文章の体裁を整えるのが
校正ですが

校閲は 一歩 進んで

意味や内容の間違いを正す事
といわれています。

間違いを正す…。

(斎藤)ですが 彼女は
少し やりすぎで

作家さんの創作領域まで
踏み込む事もあって

編集とは よく もめてました。

例えば 編集のどなたと?

(新藤)ああ… 班長 勝手に…!
ん?

『正しい殺人』が2冊か…。

やっぱり 読書会に
出席するつもりだったんですね。

ん?

あっ。

(パトカーのサイレン)

ああ…!

(矢沢)これから 皆さんの
お名前と所属を確認したあと

手荷物検査と
ボディータッチを行います。

チェックだろ。
チェック。

ボディーチェックを行います。

(青柳)速やかな事件解決に
ご協力をお願い致します。

お前 主任のくせに
遅いじゃないか!

すみません。
まあ…

会議も仕事のうちですからね。
そうなんですよ。 …で ご遺体は?

村瀬がとっくに
運び出していったよ。

えっ?
同僚の事情聴取は

小宮山さんと新藤くんがやってる。

そっか
じゃあ 俺 どうしようかな…。

おう 主任にぴったりの
仕事があるよ。

えっ?
殺害された村上さんは独身で

年老いたお母さんと2人暮らし。

お母さんは
亡くなった娘の事を知らずに

家で一人でいます。

これが住所。

(青柳)
誰かが伝えなければいけない。

つらい仕事だが
誰かがやらなければいけない。

もちろん 俺が そのお母さんに
会いに行ってもいいんだが…。

大丈夫ですよ。 俺 行きますから。
(青柳)あっ そう?

俺 ほら
そういうの向いてないから。

いってきます。
(矢沢)いってらっしゃい。

(青柳)はい
ご協力ありがとうございます。

(早瀬川真澄)へえ~。

それで今夜は 村瀬一人か。
(村瀬)ええ…。

ん… ん? 村瀬?

(早瀬川)ああ…
つい いつもの癖でね。

ああ… そうやって あなた方は
いつも 陰で私の事

呼び捨てにしてるわけですか。
(ため息)

へえ~! フッ…。

なんのために俺が
特捜 入ったと思ってるんだよ。

後輩は出世していくし
陰で呼び捨てにはされるし…。

つくづく報われない人だねえ。
そうなんですよ。 報われない…

あなたに そうやって
同情されたくはないですね。

はあ?
はあ?

はい ご遺体だけど。
(村瀬)ありがとうございます。

死因は頸椎損傷。

首筋の後ろから
キリのようなもので刺してある。

首筋にキリって
時代劇じゃあるまいし

本当に それが致命傷なんですか?

普通 首筋 刺しただけじゃ

骨に当たるだけで
殺害には至らないんだけど

運悪く 頸椎まで達したみたい。

驚かないで聞いてください。

いやいや…
「驚かないで」は まずいか…。

びっくりしな…。

(村上サチ)ああ…。
どうも。

光代さんのお母様ですか?

夜分 すみません。

警視庁捜査一課の
浅輪と申します。

(サチ)警察…?

落ち着いて聞いてください。
実は…。

光代に 何かあったんですね?

いや あの…。
み… み…。

あっ お母さん しっかり!
あっ お母さん…!

光代…!
落ち着いて!

近所の人の話によりますと
15年前にお父さんが亡くなって

光代さんとお母さんの2人暮らし。

そのお母さんも
ここ数年は病気がちで

光代さんが家事も家計も
支えていたみたいですね。

まあ 毎日 同じ時間に
帰宅してたみたいですから

男性と付き合ってた形跡は
なさそうです。

う~ん そうっすかね…。

どうした? 新藤。 なんかある?

いや… 光代さんのロッカーに

ブランド物のひざ掛けが
あったんですけど

男性からのもらい物だったり
しないですかね?

ほら これ。

フランスの有名な
ブランドですよね。

自宅には なかった?
こういうブランド品。

いや それが ゆうべ
お母さん 倒れちゃって

もう 大変だったんですよ。
そこまでは… すいません。

(村瀬)じゃあ とりあえず
絞れるところ絞っていこうか。

早瀬川先生の鑑定だと

死亡推定時刻は
午後5時から8時の間。

ただし 6時45分

被害者は 読書会の事務局に
メールを出してる。

で 警備員の福田さんが
遺体を発見したのが

7時38分だから

殺害は およそ この1時間の間に
行われたと考えられる。

現場は会社の倉庫だし

ホシは ほぼ
稜文社内の人間って事ね。

で 凶器なんだが

太くて長い針のような
キリ状のもので刺されてる。

とりあえず 私たちは
編集者 あたってみるわ。

光代さん 校閲内容で
よく編集者ともめてたらしいから。

すいません。
(青柳)じゃあ 俺たちは

午後の6時45分以降に
社内にいた人間のリストアップか。

じゃあ それでお願いします。
(青柳)はいよ~。

僕は 引き続き お母さんに会って
お話 聞いてきますね。

浅輪… あっ 主任! 俺は?
俺?

だって 小宮山くん こいつと…。
新藤です。

ああ… 村瀬さん。 じゃあ
俺たちと一緒に行きましょう。

えっ!?
ええーっ!?

(矢沢)俺たちだって
人手不足でしょう?

だって…。
(村瀬)矢沢…。

よかったね。
なんか 新鮮な組み合わせ。

頑張ろう 新藤くん。
(矢沢)行きましょう!

もう… 行きましょう。
いってらっしゃい。

ああーっ! そうだ そうだ…
新藤 新藤…!

これ 倫子ちゃんのお菓子…。
皆さん お菓子をもらいました。

感想は浅輪まで。

じゃあ… 僕が頂きます。

これ あと 琴美ちゃんにも。
ああ 喜ぶよ。 ありがとう。

じゃあ 僕も行ってきます。

文芸編集部の梶浦裕哉です。

(新藤)ありがとうございます。

殺された村上さんとは

いつも お仕事を
ご一緒なさっていたとか?

そして よく 校閲内容で
もめていたとか…?

(舌打ち)

それ 社員の誰かが
告げ口したんでしょう?

告げ口?
ハッ…。

『正しい殺人』って ご存じでしょ?
ええ。

これ。

僕が編集で
彼女が校閲だったんです。

この出版不況で
30万部突破ですから

嫉妬がすごくって…。

村上さんは その読書会に行く前に
殺されてしまったんですが…。

刑事さん。
犯人は きっと ストーカーです。

ストーカー?

2~3年前かなあ。

作家の十倉龍三先生が

「稜文社の校閲はすごい」
ってタイトルで

ブログに村上の名前を
出した事がありましてね。

えっ 十倉龍三さんって
『海を渡る侍』の?

ええ。 時代劇で 「月が煌々と」って
書いてあったのを

彼女
江戸時代の月齢まで調べて

「この日は新月で 月は出ていない」
ってチェック入れたんです。

ええ…?
校閲って そこまでやるんですね。

それ以来 彼女を勝手に
ライバル視する奴が

うちの新刊が出るたびに
何かしらミスを見つけては

村上個人に挑戦状を
送り付けてくるんですよ。

つまり 梶浦さんは

怪しいのは そのストーカーだと
おっしゃるんですね?

そいつのメールなら
全部 保存してあります。

ああ どうも すみません。

いつの間にか 村上さんの
個人アドレスまで調べ上げてて

気味が悪くて…。

(村瀬)「凡百のマスコミ人とは
一線を画す

貴女の清楚な佇まいは…」

確かに気持ち悪いですね
これはね…。

これ ちょっとお借りして
よろしいですか?

ああ どうぞ どうぞ。
どうもありがとうございました。

おい 村瀬。
ちょっと来てちょうだい。

おう 矢沢 どうした? ん?

(矢沢)こちらになります。
(村瀬)うん。

(村瀬)なんだ?
(矢沢)えー ここがロビーです。

それはわかってる… うん。

ここまでは
一般の方も入れるわけです。

そりゃそうだよな。
(矢沢)で ここで

トイレに行きたいなと思うと…
こちらになります。

(村瀬)トイレ? なんだ? 矢沢…。

ここが男子トイレです。
(村瀬)うんうん… トイレだな。

(矢沢)で ここが女子トイレです。
(村瀬)う… うん…。

ここを開けると…

本社に入れるんです。
マジか!

このビル 意外に穴だらけだよね。

犯人は 社外の人間の可能性も
ありますよね。

僕らが手にする本は

こういうチェックを
何度も何度も重ねて

やっと
本屋さんに並ぶんですね。

真面目な子でした…。

家にいても その机で

持ち帰った仕事 ずーっと…。

(すすり泣き)

お菓子… 食べません?

えーっとね…

すいません ちょっと
これ お借りします。

実は これね
うちの妻の手作りなんですよ。

いやあ 僕 まだまだなのに
いきなり出世しちゃって。

そしたら みんなの 結構…

足 引っ張っちゃったり
なんかして…。

そしたら

「これ みんなに持っていきな」
って言って

作ってくれたんですよ。
ヘヘッ…。

♬~

美味しい…。

本当ですか? よかった~。

フフッ…。

うん! 本当だ。 美味しい!

彼女ね フランスで
お菓子作りの修業して

向こうにファンもいるんですよ。

フフフフ…。

すごいですね。
フフフ… いえいえ。

♬~

あっ… 素敵なスカーフですね。

このブランド…。

それね…。

あの子は 趣味じゃないって
言ってたけど…。

誰かのプレゼントですか?

多分 あの人じゃないかしら…。

時々 光代を送ってくれた…。

赤い車の…。

赤い車…。

それ ハンドル どっち側でした?

♬~

このストーカーからのメールは
ほとんど

この店のWi-Fiを経由して
送られてきてるんですよ。

稜文社の目の前か…。

って事は そのストーカー
ここから彼女を見張ってたのかな。

これが 昨日の
ロビーの防犯カメラの映像です。

もし ストーカーが犯人なら

これに映ってる可能性が
ありますね。

(ドアベル)
(店員)いらっしゃいませ。

(ドアベル)
(店員)いらっしゃいませ。

いらっしゃいませ~。

いちいち 客を じろじろ見るな。
張り込みだってバレるだろ。

青柳さんこそ
張り込みの時ぐらい

サングラス外してくださいよ。
目立って しょうがない。

俺は いつも掛けてるんだよ。
…いらっしゃいませ~。

やめてくださいよ。
(青柳)見るなって…。

(ドアベル)
(店員)いらっしゃいませ。

♬~

確認しました!
梶浦の車は 赤い左ハンドルです。

やっぱり? ブランド好きオーラ
出しまくってたもん。

ストーカーの話を出したのも

自分への疑いを
そらすためですかね?

よし 明日の朝 任同かけるわよ。
(新藤)はい!

ところで
青柳さんたち 遅いですね。

…あっ。

青柳くんたち 被害者のストーカー
捕まえてきたよ。

えっ ストーカー?

また 抜け駆け?
ああ…。

根本司 35歳 無職ね。

2年前から…。

ちょっと…。

2年前から 村上光代さんに
しつこくメールを送ってたの

お前だよな?

(根本 司)フッ… やだな。

親切心から
ミスを教えてあげてただけなのに。

(根本)「それのどこが
罪になるんですか?」

(村瀬)「お前 昨日も稜文社の
物販コーナーに行ったろ?」

「なあ?」
(根本)「ええ」

「昨日は『正しい殺人』の
第二版 発売日だったので

万難排して買いに行きましたが…
何か?」

第二版…?

昨日の稜文社の
防犯カメラの映像だ。

6時18分
これ 入ってきてるの お前だな。

間違いなく お前だな。

で 出ていったのが
40分後の6時58分。

その間 何やってた?

何やってた?

あのね… 稜文社 行ったら
本 見る以外 何するんです?

トイレだよ トイレ。

お前 本 買ったあと
トイレに行ったろ?

…と見せかけて

社内に潜り込んで
村上光代さんを殺したと。

殺してない!

あの時は
腹の調子が悪かったんだ…。

(おなかを下す音)
今だって…!

何 下手な芝居してんだよ。

(根本)演技じゃありません!
本当に腹が…!

(青柳)早く帰ってきてね~!

根本の所持品に
下痢止めが入ってました。

あながち 嘘じゃなさそうですね。

まだ 取り調べ 続けるの?
はい。

俺 帰るわ。
えっ 班長…。

あっ じゃあ 私も…。
小宮山くんも!?

明日は
ホンボシを挙げに行く予定なの。

お疲れさま。
ホンボシって…。

何がホンボシですか。
絶対 根本を落としてみせるから。

だから… ストーカーなんて
してないって…!

(青柳)よし!
よっしゃ…。

じゃあ もう一回
頭から整理してみようか。

♬~

まだ寝ないよ?
もうちょっと頑張るよ。

(村瀬)おう…
なんだ いたのかよ。

ああ お疲れさまです。
お疲れ。

村瀬さん 根本は…?
ええ? ありゃシロだよ。

青柳さんも それ わかってて
メンツだけで粘ってる。

ああ… そうですか。

こんな遅くまで
何やってるんだよ?

あっ これ 被害者が校閲した本
読み直してたんですよ。

例の『正しい殺人』か。
そうです。

読書会に向かおうとしていた
光代さんのバッグの中には

『正しい殺人』が2冊 入っていた。

これ なんで 2冊なのかなって
不思議に思ってたんですけど

根本の話 聞いて
理由がわかったんですよ。

(村瀬)なんだよ?
1冊は初版で

もう1冊は出たばっかりの
第二版だったんです。

その第二版ってのが これか。
はい。

この『正しい殺人』って
出版されてすぐに話題になって

初版のまま
七刷りまで いってるんですよ。

それなのに 第二版が出た。

これ 初版と
どこが変わってるのかなと思って

チェックのために読み始めたら…
これが止まらんのですよ。

へえ~。

よし じゃあ
俺も付き合おうかな。

えっ 青柳さんたちは?
いいんだよ あんなの放っときゃ。

ハハハ…。 はい どうぞ お菓子。
おお… 悪い。

刑事さん…。
ん?

もう寝かせてください。
限界です…。

甘いよ。

夜は まだまだ
これからだよ。

あっ ジュース買ってくるか。
ちょっと待ってろ。

(ドアの開閉音)

(ため息)

「私は自分の迂闊さを
激しく悔いた」

「私が調べた寺田の疑惑を
彼女に話すべきではなかったのだ」

「何も起こらないでくれ…」

「私は祈るような気持ちで
終電車に飛び乗ると

大多喜にある
寺田家の別荘に向かった」

ん? ん…? ちょっと待った。
そこのとこ もう一回。

えっ?
「私は祈るような気持ちで」…?

「祈るような気持ちで
終電車に飛び乗ると」…。

あっ そこだ。

えっ?
これ 見てみ。

第二版だと… ほら。

「私は祈るような気持ちで夜遅く

寺田家の別荘に駆けつけた」

なっ? 初版だと
「最終電車」ってなってるけど

これがカットされて
二版だと 「夜遅く」になってる。

ああ…
あっ ちょっと待ってください。

ん?

えーっとね…
被害者宅にあったゲラの中に…。

あっ これだ。 えーっと… はい。

「読者指摘あり。 要確認」

「最終電車

うん…。 根本のメールには
そんな指摘なかったな。

(村瀬)どこ行くんだ?

ああ…。 もうすぐ始発なんで
大多喜 行ってきます。

(村瀬)マジか!?
はい。

(小宮山・新藤)
おはようございます。

何? これ。
(新藤)あら…? あららら…。

寝てるじゃん。

(新藤)あららら…。
あっ あっちも。

(新藤)班長いるのに…。

(いびき)
うわっ ちょっと 汚い。 もう…。

青柳さん
いびきかく人なんですね。

やっぱり 先輩たち 徹夜したんだ。

主任と村瀬さんは?

大多喜に行ったらしいよ。

(新藤)大多喜…? 千葉県の?

(駅長)お待ちどおさまでした。
ああ… すいません。

去年の3月23日の
『正しい殺人』があった日ですね?

ああ… そうです そうです。
その日の最終電車について

ちょっと教えてもらえませんか?
えーっとですね…

その日の大多喜行き最終電車
運休になってますね。

(村瀬)えっ… 運休?

ええ。 午後10時過ぎに
上総東で踏切事故がありまして

復旧したのが
翌朝になってからだったんです。

ああ… そうですか。

あと…
この人も来てませんでしたか?

ああ… はいはい。 覚えてますよ。

あの夜の最終電車の事や
乗客の事とか

いろいろ聞かれました。

(新藤)あっ 左ですね。

うん。 行こう。

(チャイム)

これ あなたが
作家接待の名目で提出した領収書。

その中の これとこれ

それから これは
村上光代さんに贈ったブランド品。

(新藤)あなた 光代さんと

個人的に 親しいお付き合いを
されていましたね。

でも あなたには妻子がいる。
つまり 不倫の関係です。

光代さんに結婚を迫られた
あなたは 思い余って 手を…。

やれやれ…。
まるで三文小説だ。

私は 確かに
彼女に贈り物をしていました。

高級レストランにも誘いましたよ。

自腹は切らずに 会社の経費でね。

でも それは 色恋じゃなくて

彼女が 優秀な校閲だからですよ。

(蓮見洋司)
散らかってて すみません。

うわあ… お引っ越しですか?

ええ。 あっ…。
もうちょっと広い部屋に。

ああ…。
ああ なるほど。

印税も入られて 彼女さんも
お喜びなんじゃないですか?

ハハハハ…。
どうぞどうぞ。

あっ すいません。

ところで ご用件は?
ああ…。

ここに
2冊の『正しい殺人』があります。

村上光代さんは
この2冊を持って

あなたの読書会に
参加しようとしてました。

(村瀬)こっちが初版で
こっちが第二版なんですが

この2冊の内容の違い
っていうのは

蓮見さん もちろん おわかりに
なってらっしゃいますよね?

終電車のくだりですね。

どうして そんな間違いを?

夜遅く電車に飛び乗った
という記憶から うっかり…。

ああ… うっかり?

焦ってたんです。

これだけは
他のライターに書かれる前に

自分で本を出さなければと。

この事件は あなたが

何年も前から追いかけてきた
事件だったんですよね?

ええ。 生活のために
風俗記事を書きながらね…。

この子は?

発端は この少女の自殺でした。

学校で
いじめを受けていた形跡もなく

成績優秀だった彼女が
なぜ 死を選んだのか…。

(村瀬)シングルマザーである
彼女の母親が

ある独身のエリート官僚と
付き合ってる事に

あなたは気づいたと…。

それが この本にも出てくる
殺された寺田俊則。

寺田の恋愛遍歴には
ある法則がありました。

いつも 女の子を抱えた
シングルマザーとばかり

付き合ってたんです。

つまり 寺田の目的は
母親ではなく その娘…。

僕は 寺田が
現在進行形で交際中だった

笹谷祐子さんに接触しました。

(笹谷祐子)娘が白状しました。

寺田に別荘に誘われて
動画を撮影したそうです。

水着姿で…。

別荘?

あなたの言うとおりでした。

あいつは 娘が目当てで 私に…。

(蓮見)笹谷さん
証拠を探してください。

証拠?

笹谷さんから連絡があったのは
その週末でした。

今夜 寺田の別荘に
行く事になったから

証拠を探してくると。

僕は 嫌な予感がして
深夜になってから

千葉の大多喜にある
寺田の別荘に行ったんです。

そしたら…。

笹谷さん…。

あなたは
その場で警察に通報した。

そして 事件の顛末を
この本に書いたんですね。

なのに あんな初歩的なミスを…。

村上光代さんと
直接 お会いになった事は?

いえ 一度も…。

一度も?

作家と校閲は ゲラを通して
やり取りするだけです。

でも 僕は 彼女を
同志のように思っていました。

一つの本を作るための…。

『正しい殺人』は
出版直後から話題になり

三宅賞にノミネートされました。

なのに 審査期間中に
読者指摘を受けて

直した第二版を出したら
何を言われるか…。

(舌打ち)

しかし 村上は

間違った内容で版を重ねる事に
猛反対でね…。

(梶浦)「それで 仕方なく
ご機嫌取りしていたんですよ」

そう…。 お疲れさまでした。

はあ…。 鑑識の佐久間くん。

稜文社の社内から
凶器は発見されなかった。

ええっ!?

梶浦は あの夜 社内にいて
青柳さんたちの検問を受けてる。

もし 梶浦が犯人なら
凶器を持ち出す暇はないんですよ。

まだ 社内に
あるはずなんですけどね…。

視点を変えたほうが
いいかもしれないね。

班長 それ どういう事ですか?

ん? そう思ってね

今 これを ちゃんと
読み返してるとこなんだ。

ああ… 重いテーマで
ずっしりきますよね。

なんか
笹谷祐子が 逮捕されたあとも

蓮見さんの取材に
全面協力したからこそ

この本が生まれた
って言われてますよね。

フフッ…。 別荘で
寺田が殺されるとこなんか

すごい迫力だね。
確かに。

この本のおかげで
世論は 彼女に同情的だし

裁判も有利に進む
って言われてるわ。

主任。
はい。

当事者たちの現在の住所って
調べてある?

ありますよ。
被害者 寺田俊則さんのご両親は

現在 沖縄に移住して

マスコミの前からは
一切 姿を消しております。

そして 加害者の笹谷祐子

こちらは
現在 東京拘置所に収監中。

ええ…
そして 一人娘の愛理さんは

現在 所沢に住んでる祖父母に
預けられていますね。

お疲れさまです。
あっ お疲れさまです。

差し入れ買ってきた。
どうもありがとうございます。

青柳さん 事件 急展開してるのに
何やってるんですか? それ。

急展開? それは結構ですねえ。

俺たちは
その先 行っちゃってますからね。

(村瀬)えっ?
(矢沢)『正しい殺人』の

終電車の間違いを指摘した
読者投稿を見つけてきました。

えっ?
えっ? それ どこにあったの?

(矢沢)えーっとですね…。
(青柳)たい焼きね。

(矢沢)ああ… そうだ 青柳さんだ。
(青柳)ん?

あっ 本当だ ここだ。 ハハッ…。

校閲部が保管してました。

(村瀬)ハガキだったか…。

「拝啓
『正しい殺人』の265ページに

“私は最終電車に飛び乗った"と
書いてありますが

本当でしょうか」

「その日は踏切事故があり
終電車は出ていないと思います」

(新藤・小宮山)えっ?
(村瀬)差出人は なしだな…。

見せて。 あっ…。

これ 「校閲部」って書くところを
「校正」って書いてある。

社内事情を
よく知らない人よ これ。

ちょっと… 消印は所沢ですね。

ん? 所沢って… お前 さっき
なんか言ってなかったか?

(新藤)あっ 言ってた!

…ああ!
(矢沢・青柳)はあ?

(矢沢)あっ… こんにちは。

こんにちは。

笹谷愛理さんですか?
(笹谷愛理)はい。

(矢沢)よっしゃ! きましたよ。

(青柳)あっ 本当? やっと?
(矢沢)ええ。

(青柳)こんにちは。
(愛理)こんにちは。

あの… これ書いたの 君だよね?

(愛理)私 ずっと怖くて
読めなかったんです… あの本。

でも 本当の事が知りたくて
勇気を出して読んでみたら

嘘が書いてあって…。

ああ… 最終電車のくだりだよね?

誰に相談していいか わからなくて
出版社に…。

どうして
嘘だって わかったのかな?

あの夜 私も 最終電車
乗ろうとしてたからです。

(青柳)えっ…?

(愛理の声)
寺田さんの別荘に行くって

母のメモがあって…。

(駅員)申し訳ありません。

大多喜行き いすみ線 最終電車

上総東での踏切事故の影響で
運休になっています。

あの時 最終電車に乗れてたら

お母さんを
止められたかもしれない…。

殺人なんてさせなかったし
逮捕される事も…。

だから 私
ちゃんと確認したかったんです。

皆さん!

寺田が殺された日のNシステム
蓮見の車の記録がありました。

(村瀬)やっぱり
電車じゃなかったか…。

これ 完全に 大多喜方面
向かってるじゃないですか。

(矢沢)でも これ 映ってるのは
ほら 19時6分。

まだ深夜じゃないよ これ。
宵の口だよ。

遅くても 夜9時までには
大多喜に着くわ。

(村瀬)ちょっと待てよ…。
この『正しい殺人』だと

祐子と寺田が別荘に着いたのは
10時過ぎだったはずだよな。

要するに… こういう事だよ。

蓮見は 2人よりも前に
別荘に着いた。

そして そこで起こった一部始終を
見たんだよ。

いや… 見たというより 傍観だね。

ただ 手を出さずに
黙って見てただけ。

目の前の殺人を

止める事ができたかも
しれないのにって事ですか?

うん。 だからこそ 蓮見は

こんなにリアリティーのある
描写ができたんだよ。

あの夜 あなたは

電車で大多喜に向かったって
おっしゃった。

でも ここに
当日 夜7時頃

車で大多喜に向かう あなたが
記録されています。

あなたは
事件の一部始終を目撃した。

だが それを そのまま書けば

なぜ 殺人を止めなかったと
非難が集中し

道義的責任を問われる恐れがある。

だから 「最終電車に乗った」なんて
嘘を書いたんですね?

す… すいませんでした!

(蓮見)あの日 僕は

笹谷さんから
電話をもらって すぐ

車で 千葉の大多喜にある
寺田の別荘に行きました。

(蓮見の声)別荘に着いた時
2人は まだ来ていませんでした。

♬~

(車の走行音)

(車のドアの開閉音)

♬~

疲れたでしょう?
シャワー浴びてきたら?

(寺田俊則)うん。

(蓮見の声)一人になると 彼女は

パソコンを見つけ…。

(キーボードを打つ音)

(マウスをクリックする音)

(ため息)

♬~

ああ…。

♬~

(寺田)
何を コソコソやってるんだ?

(祐子)あっ…。

おかしいと思ってた。
これだから ババアは…。

(たたく音)
(祐子)うっ…。

あなた…
子供にしか興味ないのね。

(たたく音)
(祐子)うっ…!

(寺田)3人で家族になろうか。
(祐子)ううっ…!

お前の娘
めちゃくちゃ かわいいもんなあ。

(祐子)ああっ…!

(殴る音)
(寺田)ううっ…!

ううっ… うっ…。

この… 変態!
あっ… ああっ…!

(寺田)ああっ! ううっ…。

あんたなんかに…

あんたなんかに
愛理を自由にさせるもんですか!

(殴る音)

♬~

あなたが止めていれば
殺人事件は起きなかった。

わかってます。

でも… ただただ怖かった…。

そして それ以上に…。

(蓮見)「これを書いて 出版すれば

間違いなくベストセラーだって…

もう 売れないライターじゃ
なくなるんだって…

そう思ったら
出ていけなかったんです…」

でも…
僕は 村上さんを殺してません!

それだけは嘘じゃない!

(小宮山・新藤)お疲れさまです。
お疲れさまです。

蓮見が全てを目撃していた事
梶浦は知ってたわ。

梶浦犯人の可能性も残ってますね。

被害者の村上光代さんは

6時45分に 読書会の事務局宛てに
メールを送っています。

で その頃 梶浦は
稜文社の社内にいたと。

で 一方 蓮見は

7階の読書会の会場に
すでに待機しておりました。

メールは
予約送信っていうのがあるから

アリバイにならないよ。
(青柳)うん。

(村瀬)あと あれだ。
蓮見は 読書会の前に

梶浦に会いに
稜文社を訪ねてるから

理論的には 犯行可能だよな。

問題は 凶器ね。
どこに始末したのか…。

まさか 蓮見は
キリを持って 読書会に…?

だから まだ キリと確定された
わけじゃないだろ お前 本当に…。

(青柳)ああ…。
だから とんがったもんだろ?

(矢沢)うん。
(青柳)焼き鳥の串…。

(新藤)
いや 焼き鳥の串はないですよ。

アイスピック…。
あと 千枚通し…。

千枚通しだ!

えっ?

千枚通しは
裁縫の世界では 目打ちと言って

袋物の角なんかを
きれいに仕上げる時に使うんだよ。

例えば 袋をひっくり返して

裏から ちょいちょいっと
こう つついてやったり

上から ピッピッと こうやって…。
それが目打ちだ。

班長 すいません…。

ちょっと
話が見えないんですけど。

…っていうか どうして そんなに
裁縫に詳しいんですか?

ああ… 言ってなかったっけ?

どうして 私が 事件を
真っ先に通報する事ができたのか。

(新藤)あっ はい。
それは…

あのビルでやってた
裁縫教室に通ってたから。

ええっ!? えっ… 裁縫教室?
うん。

班長が?
うん。

この千枚通しから 被害者の血痕と
あなたの指紋が検出されました。

牧田結さん。

♬~

あなたは 蓮見さんと
大学時代から同じサークルで

付き合っていた。

『正しい殺人』が
ベストセラーになって

誰よりも喜んだのも
あなただった。

おめでとう。
ありがとう。

でも 彼は

第二版で直した箇所を
ずっと気にしていました。

そんな時 村上光代さんが

自分も読書会に参加したいと
言ってきたんですね?

(結)お願い! 蓮見さんが
やっと掴んだチャンスなの!

ずっと苦労してきて…。

根は真面目な人なの。 だから…。

(村上光代)真面目なライターが
あんな嘘を書く?

光代…。

ノンフィクション作家を
名乗る資格もない。

目を覚ましなさいよ 結!

どうして あの人が
あんな迫真の文章を書けたのか

あなたも わかってるんでしょ?

えっ…?

あの人は
電車ではなく 車で行って

一部始終を見てたの!
殺人を止めもしないで…。

(光代)その事を
読書会で はっきりさせる。

(結)会社にいられなくなるわよ!

関係ないわ。

私は 校閲の良心に従って
行動するだけ。

そんな事させない…。

(刺す音)
(光代)うっ… ああっ…。

(結)あっ… ああ…。

♬~

(結)あっ… ああっ…。

(荒い息遣い)

(結の声)それから
私は アリバイ工作のために

彼女の携帯に
送信予約したメールを残し

裁縫教室の備品箱に

凶器の千枚通しを
紛れ込ませたんです。

そして 自分で彼女に電話をかけ

警備員に
死体を発見させたわけですか。

『正しい殺人』を守るためには…

彼を守るためには
ああするしかなかった…。

牧田さん。

世の中に
正しい殺人なんてありません。

殺人は 殺人です。

村上光代さんには

娘の帰りを待ちわびる
年老いたお母さんがいます。

光代さんの仕事に
誇りを持っていた。

あなたは そんなお母さんの人生も
奪ったんです。

(泣き声)

♬~

(アナウンサー)「この事件の責任を取り
稜文社は

『正しい殺人』の自主回収を行うと
発表しました」

「次のニュースです」

自主回収ね…。

そういえば 梶浦も 責任を取って
会社 辞めたそうよ。

殺された光代さんの執念
感じちゃいますね。

(村瀬)間違った本は
絶対に出さないという

校閲の意地だな。
(新藤)うん…。

んっ!? 何 このマドレーヌ
めっちゃ美味しい!

おっ! ありがとうございます。

(矢沢)僕は クッキーが好きだな。
いやいやいや…。

いくつでも食べれるんだから。
マドレーヌ もっともっと欲しい。

ああ… もう
いくらでも持ってきますよ。

(青柳)倫子ちゃんに
そんな気ぃ使わなくていいって

言っておけ。
ハハッ… ありがとうございます。

うるさい先輩が部下についてたら
そりゃ 奥さんも心配しますよね。

(青柳)うるさい先輩って
言われてるぞ 村瀬。

いやいや いやいや…
あなたの事ですよ 青柳さん。

私だけは
浅輪主任の応援団だからね。

おお… 「だけ」っすか?
(新藤)いや 僕も 僕も。

いや… みんな そうでしょう。
だから ここに集まってる。

(村瀬)だな! 矢沢。 なっ?
(矢沢)いや… 本当 いいですから。

(村瀬)えっ?
(新藤)あっ… そういえば 班長

どうして 裁縫教室に?
ああ…。

新藤くん。
はい。

私が裁縫教室に通っては
いけないのかい?

いやあ…
かわいすぎますよ 班長

あのね かわいいのは
主任の奥さんの倫子さん。

ああ~。
ありがとう。 よろしくね。

確かに…。
伝えておきます。

俺も ああいう奥さん欲しい!

ありがとうございます。
ありがとうございます。

ハハハッ…。

(新藤)連続殺人で確定ですね。
(青柳)「5927」…?

(三原)この案件から
特捜班は外れてもらう。

私たち 手段は選ばないんです。

平成最後の大一番…。
(新藤)絶対 解決しましょう。

やらせてください。
我々 特捜班に!