ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

スペシャルドラマ 離婚なふたり 後編 小林聡美、リリー・フランキー… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

スペシャルドラマ 離婚なふたり 後編』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 夫婦
  2. 離婚
  3. ドラマ
  4. 今日子
  5. 理由
  6. 大丈夫
  7. 東京物語
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  9. 隆介
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  12. 笠智衆
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  14. 時間
  15. 振動音
  16. 野田
  17. お前
  18. ラブレター
  19. 一緒
  20. 失礼

f:id:dramalog:20190413070311p:plain

スペシャルドラマ 離婚なふたり 後編』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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カンヌ映画祭受賞後初ドラマ出演リリー・フランキー×『桐島、部活やめるってよ』吉田大八SPドラマ初監督!離婚という人生の一大事に直面した熟年夫婦の大人の愛の物語!

詳細情報
◇番組内容
23年間連れ添った妻・今日子(小林聡美)から突然、「私と離婚してください」と切り出された売れっ子脚本家・野田隆介(リリー・フランキー)は、ひとまず願いを聞き入れ別居する。ある日、別居先のホテルに今日子の担当弁護士・堂島正義(岡田将生)が突然現れ…。やがて、隆介は「もう一度だけチャンスをくれないか」と、ある決意を今日子に告げる。果たして隆介の決意とは…?そして、隆介と今日子が選択する未来とは…?
◇出演者
リリー・フランキー小林聡美岡田将生酒井若菜峯岸みなみ堀井新太中村有志渡辺真起子松本まりか小澤征悦 ほか
◇原案
樋口卓治『ファミリーラブストーリー』(講談社文庫刊)
◇脚本
樋口卓治
◇監督
吉田大八
◇音楽
【メインテーマ】
ジェジュン『君だけになる前に』(First JB music)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英テレビ朝日
【プロデューサー】服部宣之(テレビ朝日)、関谷正征(ファーストカット)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/drama-rikon/

 

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(野田隆介)〈私は テレビドラマの
脚本を書いている〉

〈私が書くのは
もっぱら夫婦の話だ〉

夫婦って そもそも他人でしょ。

他人同士が
一緒に困難を乗り越える事で

初めて 夫婦としての絆が
生まれるっていうか。

(野田今日子)別れてください。

それは唐突でしょ。
私と別れてください。

離婚してください。

(平山真紀)なんか あった?
今だ って思っちゃったんだよね。

(堂島正義)離婚の理由を
お聞かせ願えますか?

理由らしい理由がないんです。

やっぱり
理由は いりますよね…。

(東山英治)夫が妻に
日頃の感謝を込めて賞を贈る

サンクス・ワイフ・ギビング。

こういう既成事実を作って
いい夫婦だって認められたら

私が諦めると思ってるんだ。

俺が そんな男に見えるのか?
見えます。

ゆうべの 一緒にいた奴
あいつ 誰だよ?

私に男がいるって わかったら

簡単に そっちから
「別れてやる」とか言うんだ。

いい加減にしなさい。

ありがとうございました。
…した。

《なぜだろう?
別れたら好きになる》

うん… うん… いや でもさ
それ まずいでしょ。

東雲 離婚したばっかなんだし。

それで もう お前
共演女優とデキちゃうなんて…。

お前もさ
プロデューサーなんだから

ガツンと言ってやれって。
迷っちゃった…。

えっ? いや そこは もう

「ビシッ」でも「ガツン」でも
どっちでもいいんだよ。

(刈谷エマ)北斗の両親に
離婚の話 していいの?

ああ… いいよ 別に。

いや その話 しなくていいんだよ。

いや どっちって…。
そっちは言うの。

悪い 悪い。
ちょっとさ かけ直すわ。

離婚の話なんかして
どうすんだ? お前。

だって いずれはバレるでしょ。
まだ してないんだからね。

もう いっつも こんな感じ。
(携帯電話の着信音)

あっ 来た。 迎えに行ってくる。

余計な事 言うんじゃないよ。

あのさ こういう
おめでたい席にさ

そういう話題はさ…。

生まれてくる孫が
ふびんだと思わないわけ?

離婚したって
孫に変わりはないでしょ。

(刈谷明美)
有名人と親戚になれるなんてさ

夢にも思わんかったわ。
ねえ お父さん。

(刈谷茂一)うん。 この間の賞
あれ 賞金とか出たんですか?

(刈谷北斗)やめろよ。

おや 東京弁 うまなっとるがや。
すんません。

まあ そういう賞じゃないんで。

副賞で 熱海旅行を頂きました。

熱海?

うちらも旅行ぐらい
賞品にすりゃあよかったがね。

受賞を記念して
キャンペーンしたんですよ。

夫婦で来たお客さん
ひつまぶし半額。

ポスターも作らせてもらいました。
未来の社長が言うたもんで。

(北斗)ポスター作れとは
言うとらせんがや。 すいません。

いいのよ。
お役に立ててよかったです。

ああ… いろんなお話 考えるって
やっぱ 大変ですか?

ええ まあ。 でも ドラマ見て

先週と同じ話だったら
びっくりしますから。

うちらは 毎日毎日

タレをつぎ足してばっかだもんね。
(北斗)うちの話は ええって!

やっぱり あれですか?
何かあった時は

真っ先にタレのつぼを持って
逃げるわけですか?

そりゃそうですわ。
創業の味を守るのが仕事だもんで。

味を守るって
ものすごい事なんだよ。

おっ うちの嫁 わかっとるがね。

味を変えないために いろんな事を
少しずつ変えてるんです。

この仕事を始めて 変えない事の
大変さがわかってきました。

今度は 北斗くんが
その味を守っていくのね。

はい。
(茂一)創業の味を守るには

まず 夫婦 仲良うせんと
いかんがね。

うちらみたいにな。

いやだあ~! ハハハハハ…。

(茂一)先生。
はい。

今度 ひつまぶし屋の夫婦のドラマ
どうですか?

ええ… いいですね。
考えときます。

お父さん どうする?
うちら ドラマになるの?

私の役は佐藤浩市でお願いします。

じゃあ 私 鈴木京香

(明美)いやだあ~!

(茂一と明美の笑い声)

あのさ 別居しても
そんなに関係変わらないんだから

何も離婚する事ないんだよな
結局。 ねえ。

だって どうやったって
理由わからないし。

わからないからさ
納得もいかないし。

だったらよ
ゆっくり時間かけて…。

そういう考え方もある。
だろ?

でも 私は ちゃんと
離婚する方向で お願いします。

あっ そうだ。
連絡取れないって困ってたよ。

誰が?

弁護士の堂島さん。 はい。

電話番号の末尾が4131。
「ヨイサイバン」。

うわうわうわ…。
覚えた? じゃあ。

ダサっ! ダサっ!
こいつ 大丈夫か?

(振動音)

(携帯電話の振動音)

(チャイム)

ああ…。

弁護士の堂島です。

いや 今 折り返そうと
思ってたんだけど…。

お仕事中 すみません。

で ご用件は? えー 堂島さん。

「どうしま」です。 濁らないんです。

あっ…。

お送りした内容証明
読んで頂けましたか?

ああ これね。 読みましたよ。

まあ 端的には
まとまってるんだけど

硬いよね。 ハハッ…。

私も 文章の仕事を
してるもんだから

そういうとこ
気になっちゃって。

ご指摘ありがとうございます。

私も 資料 読ませて頂きました。

それ 読んだの?
大変興味深い資料でした。

いや 脚本って言いなさいよ。

本日は どうしても
お伺いしたい事がありまして

お邪魔しました。

じゃあ まあ 手短にお願いします。

はい。 では…

この 『醪の夫婦』というドラマ
覚えてますか?

造り酒屋の話ね。

私 書いたんだから
そりゃ覚えてますけど。

ここなんですけど…。

酒蔵が嵐に見舞われた際

同行しようとする妻を制止し
夫一人で 嵐の中

酒蔵を守り抜くという
シーンがありますが…。

大事な酒蔵ですから。
夫として当然でしょ?

先日 大雨の日

お二人の車は
ガス欠になりましたよね?

その際 あなたは
濡れた靴下を履くのを嫌がり

外に出ようともしなかった。

土砂降りの中
ガソリンスタンドに向かったのは

今日子さん一人でした。

いや それはね あなた
ちょっと違うんだけどさ…。

『夫と娘の愛おしい時間』。

働く妻に代わって
夫が娘の育児を担当する

当時としては
新しい夫婦のあり方を

提案したドラマでした。

ああ… ここに

夫が保育園の送り迎えをする
シーンを書かれていますが

当時 あなたは 送り迎えなど
一度もした事はなかった。

家事に至っては

カップ焼きそば一つ
自分では作らない。

それだけではなく
今日子さんのかける

掃除機の音にさえ文句をつけた。

ドラマの中の夫婦は
困難に遭う度

互いに扶助し
それを乗り越えてきた。

しかし 実際の夫は
家庭の事は いつも妻任せ。

長きにわたり
妻は精神的苦痛を強いられてきた。

今日子さんが
離婚を決意するに至った経緯に

ドラマが大きく関与していると
言えるでしょう。

いや… ちょっと 長くてさ

何 言ってるか
わかんなかったけど

結局さ 何が言いたいわけですか?
どうじまさん。

どうしまです。

民法上 婚姻を継続しがたい
重大な事由が

離婚原因として定められており

夫婦関係が破綻し
修復不可能な場合が

これに当たります。

じゃあね 例えば

インスタに
美味しそうな料理を載せている

カリスマ主婦がいました。

で その妻が インスタには
豪華な料理を載せてるのに

旦那には
貧相な料理を出してたら

これって離婚の原因に
なり得るわけですか? これ。

条件次第ですが なり得ます。
嘘…。

野田さんは なぜ
あんな事をされたんですか?

えっ 何?

サンクス・ワイフ・ギビングですよ。

それは あれじゃないですか?

あの… 世の中が いい夫婦だって
認めたからじゃないですか?

離婚の意思を すでに表明している
今日子さんにとって

あれは
大変な苦痛だったはずです。

いきなり やって来た 弁護士に

夫婦の事
指図されたくないですよ。

承服頂けないなら

こちらも
離婚調停を起こす事になります。

起こしなさいよ。

こっちだってね
寝た子が起きちゃったよ もう。

今日子に言っといてよ。

離婚したいならね…
離婚したいなら

まず 俺を
納得させてからにしなさいよ。

ドラマのプロとしてもね
理由のない離婚なんてね

絶対オーケーできないって
そう言っといてよ。

こちらの離婚事由を聞いて
随分 堪えてました。

財産分与まで進んでるんですね。

ご自宅 お一人では
広すぎるのであれば

売却して お好きな所に
住まわれてはどうでしょう?

公示地価を調べたら 購入時より
少しだけ上がってました。

いいタイミングで
離婚に踏み切られたと思います。

あとは理由か…。

離婚事由 ご納得いきませんか?

まあ 時間はあります。
もう少しだけ考えましょう。

私たちみたいな夫婦
たくさん見てたら

結婚なんて
したくなくなるでしょ。

離婚を言い出した事
後悔されてます?

ううん。

離婚を言い出さなかったら
夫婦だった事すら忘れてた。

♬~

♬~

(携帯電話の振動音)

(振動音)

はい はい はい…。

(新海 恵)「『CLASSY.』 新海です」
ああ どうも どうも。

(恵)ゲラをお持ちしようと
思うんですが…。

「ああ そうですか。
はいはい じゃあ 降りますね」

実は 待ち合わせのカフェが
定休日で…。

もし よろしければ そちらに
お邪魔してもいいですか?

(恵)「お庭が見えるほうの
スイートですよね?」

そうですね はい。

ああ… はい はい はい…。

♬~

野田さんって
家でしか書かないと思ってました。

まあ たまには いいもんですよ。

下で 美味しいケーキ
買ってきましたよ。

いいね。 コーヒーでいい?

あっ 私 やります。

野田さんは
ゲラチェックお願いします。

はい。

あっ お水 洗面所に…。

ありがとうございます。

いいんじゃないでしょうか。

ありがとうございます。

この見出しは
新海さん 考えたの?

忘れたんですか?

何年か前に
うちのインタビューで

野田さんが
おっしゃってたんですよ。

えっ 俺?
坂元裕二くんと間違えてない?

確かに野田隆介でした。

木曜ドラマの『やがて、夫婦になる』
を書かれた頃だったと思います。

ああ あれね…。

こんな事 聞くのも変だけどさ
他に どんな事 言ってた?

(恵)ああ…。

これかな?

「“こんな夫婦でありたい"と
僕はドラマに想いを書いている」

ああ…。 ふーん…。

こういう事 さらりと言えちゃう
男性ってモテるんですよ。

まあ モテるも何も 既婚者だし…。

そこがいいんですよ。

いい仕事をして
いい家庭を築いて…。

周りには なかなかいませんよ

こんな物件。
物件?

私にとって 野田さんは

実績と余裕を兼ね備えた
優良物件です。

まだ売れるかな? ハハハ…。

売る気あります?

内覧会しちゃおうかなって…。

ウフフフ… 面白すぎ。

フフフ…。

(せき払い)

(飲み込む音)

よいしょ…。

ドラマ 夫婦がヨットで
旅をするんですよね?

そう。 うん。

ちょうど出発したところ。
航海は順調なんだけど その先…。

その先?

嵐に見舞われるんです…。

夫婦は どうなるの?

嵐と 夫婦と 人生の
こう… 荒波が

徐々にシンクロして…。
どんな嵐?

マストが折れて
舵を失ったヨットは

どんどん大きな岩肌に…。

当たってます。
えっ?

ああ すいません…!
(コーヒーがこぼれる音)

熱い 熱い…。 すいません
すいません ごめん…。

下 脱いでください。
えっ? いや…。

シミになっちゃうから。
大丈夫 大丈夫です。

脱いでください。
いやいや…。

うん…。

(チャイム)

うわあ…。

何? どうしたの?

あれ? 何 何 何 何…?
どなたか いらっしゃいます?

なんで そう思うの?

ちょっ ちょっ ちょっと待って…。
失礼します。

ちょっと 駄目だって。
ちょっ… ちょっと待って…。

あっ… 違うよ。

(ため息)
なるほどですね。

なるほどに
「です」付けるんじゃないよ。

失礼します。
えっ?

(カメラのシャッター音)

いやいや ちょっと…
なんでポーズ取ってる…。

これ 違うから。 ねっ。

な… なんなの…?

あっ…。

はじめまして。

『CLASSY.』の新海と申します。
弁護士さん?

そう。 あの…

次の次のね ドラマが法廷もので
いろいろ お話を伺って…。

新海さんは 取材の原稿を
わざわざお持ち頂いて…。 何?

じゃあ 先生 私 失礼します。

ああ お疲れさま。

掲載 楽しみにしてます。
はい。

じゃあ お疲れさま。
失礼します。

お疲れさま。

(ドアの開閉音)

誓って違うから。
あの人ね 雑誌の副編だよ。

打ち合わせする場所は
他にもあるでしょう。

外のカフェだって…。
定休日だったの 定休日。

ねえ…。

違うよ。
座ってください。

(ため息)

財産分与について まとめました。

えっ あの家も渡すの?

まとめて繰り上げ返済した
ばっかりなんだけど。

妥当な請求だと思います。

あっ そうだ。

実はね 私にも
伝えたい事ができてね。

むしろ いいところに
来てくれましたよ。

離婚の原因は
あいつの勘違いだったんだよ。

どういう事ですか?

あなた こう言ったね。

ドラマの中の夫は
妻思いだけど

実際は そうではなかったと。

はい。

それ ちょっと
解釈が違うんだよな あなたと。

僕の書くドラマは
妻へのラブレターなの。

ラブレター?

そう ラブレター。

いつか 落ち着いたら
ドラマに書いていた事を

実行しようと
思ってたわけですよ。

(ため息)

そうきましたか…。
そうきましたよ。

今度出る『CLASSY.』にもね

僕の書くドラマは
妻へのラブレターだって

でっかく載りますから。

あっ 黙ったね。

黙ると 案外いい男だよ
どうじまさん。

『やがて、夫婦になる』って
ドラマは読んだ?

どうしまです。
資料として読ませて頂きました。

いろいろあった夫婦の絆が
年を重ねるごとに強くなる。

つまりね あれは 私たち夫婦の
未来を描いたドラマなんですよ。

あれ 文化庁の芸術大賞の
候補にもなったの。

まあ 取れなかったけど…。
でもね 審査員からは

「『東京物語』への
素晴らしいオマージュ」って

もう 絶賛されたんだよ。

『東京』…?
それ ドラマですか?

いや 映画だよ。
東京物語』知らないの?

…はい。

よく それで
人間の問題 扱えるね。

TSUTAYA行って
出直してきたほうがいいよ。

(エマ)なんか
パパいないと 変だよね。

そう?
夕飯 いつも2人だったじゃない。

そっか。

いや… でも なんか違う。

(携帯電話の着信音)

また北斗。 今日 何回目だよ。

(携帯電話の着信音)

お義母さんからだ。

もしもし。

はい 内祝い 手配できました。
お得意様の分も大丈夫です。

はい 北斗さんの社長就任も
兼ねてですよね。 はい…。

「♬~(音楽)」

(平山とみ)「京子は
どうしとるでしょうなあ」

(平山周吉)
「うん…。 そろそろ帰ろうか」

「お父さん もう
帰りたいんじゃないんですか?」

「いやあ お前じゃよ。
お前が帰りたいんじゃろう」

「東京も見たし 熱海も見たし
もう帰るか」

「そうですなあ。 帰りますか」

(周吉)「うん」

「♬~(音楽)」

(周吉)「どうした?」

(とみ)
「なんやら 今 ふらっとして…」

「いえ もう ええんでさ」

(周吉)
「よう寝られなんだからじゃろう」

「行こう」
(とみ)「へえ」

「♬~(音楽)」

♬~(鼻歌)

じゃあ お疲れさん。

(長岡 聡)あっ 隆介さん。 あの…。

美術から ヨットのセット案が
上がってきたんですけど。

おお! いいじゃん いいじゃん。
ええ?

ああ… はい。

こういうのあるとさ
すげえイメージ湧くよ。

そうですか。
これでいこう。 よし。

じゃあ。
うっす。

(北川典子)なんか ご機嫌だね。

(携帯電話の振動音)

(振動音)

東京物語』見ました。

見たんだ。

感動しました。

でしょ?

…で? わざわざ こんなとこまで
感想を言いに来たわけ?

もっと早く見ればよかった…。

あの老夫婦 表情やしぐさ
言葉の一つ一つに

お互いが
これまで積み重ねてきたものが

宿っているようでした。

これから
あの夫婦みたいになるんですよ。

私の言ってる事
わかったでしょ?

あなたが どこまでも

責任を取る気がない事が
わかりました。

えっ?

野田さん 断言します。

あなたは 『東京物語』のような
夫婦にはなれない。

絶対に絶対になれない!
こ… 声 大きい…。

積み重ねるっていうのは
長い時間をかけてやる事です。

あなたは いつか積み重ねる
明日から積み重ねる

今度から積み重ねるって
思いながら してこなかった。

ダイエットできない人みたいに
言うんじゃないよ。

もう ごまかすのは
やめてください。

ごまかすって なんだよ?

夫婦なんか ハッピーエンドから
逆算で考えとけばいいって…。

ドラマじゃないのに。

ドラマじゃ描かれない時間を

細かく積み重ねていって
できるもんでしょう?

できるもんじゃないんですか?
現実の夫婦は。

独身のくせにね わかったような口
きくんじゃないよ。

独身でも わかる事が

どうして
わからなかったんですか?

どうして もっと今日子さんを見て
話してこなかったんですか?

僕のところに来る依頼者は
一秒でも早く婚姻関係を解消して

自分の利益を どう確保するか
って人ばかりだった。

だから 正直 結婚なんて
くだらないものだと思ってたけど

今日子さんは違った。

あなたが 都合のいい未来ばかり
夢見てる時

今日子さんは 必死に
理由を考えていたんです。

それだけ 今日子さんは

離婚にも 結婚にも
真剣だって事でしょう?

なんで そこを
見ようとしないんですか。

見て見ぬふりしてないで

今日子さんの気持ちと
向き合ってください!

君 どの立場で
そういう事 言ってるの?

もう… 自分でも
なんだか わかりませんよ!

失礼します!
えっ?

♬~

…俺のせいか?

離婚の理由を言えないのは
俺のせいか…。

2人でする事だから
2人のせいだと思う。

じゃあ 一緒に考えようよ 理由。

ずるい。
えっ?

脚本 直すみたいに

離婚をなかった事に
しようとしてる。

だから これからはさ…。
もう そこがずるいのよ。

妻へのラブレターって

誰かに褒められたくって
やったくせに

都合良く使わないで。

うん…。

悪かった。

(ため息)

違う。
そういう事 言いたいんじゃない。

…ごめん。

私も
試そうとしてたのかもしれない。

♬~

もう一度さ
チャンスくれないかな?

俺は 結局
書く事しかできないから…。

(キーボードを打つ音)

(長岡の声)
「ともえが離婚を切り出す」

…って これ 大丈夫ですか?
この展開。

(典子)この夫婦
別れちゃうんですか?

この方向で
最後まで書かせてくれ。

気に入らなかったら書き直す。

(東山)隆介… 別れさせるなよ。

わかってる。

(キーボードを打つ音)

(ともえ)もう耐えられない。
頭おかしくなりそう。

(一郎)
お前が言い出したんじゃないか。

航海に出た事を後悔してるの。

うまい事 言ってんじゃないよ!
理由を言え!

あなたが海しか見てないからよ。

俺は二人の未来を見てるんだ。

目の前の私を見て!

(キーボードを打つ音)

♬~

だから なんていうか…

今まで いろんな荒波を 一緒に
乗り越えてきたじゃないか!

一緒に…? 荒波…?

…違う。

波一つ立たない静かな海で

ゆっくりと沈んでいくような感覚

あなた 味わった事ある?

なんの話をしてるんだよ。

♬~

次の港で船を下りるわ。

俺は お前を失うのか?

私は あなたのものじゃない。

お前がいたから
ここまで来れたんだ。

だから
そういうところが嫌なの!

(雷鳴)

嵐が来る…!

(雷鳴)

(キーボードを打つ音)

♬~

(雷鳴)

横波に気をつけろ!

マストが折れそうよ!

君はキャビンに入ってろ!

普段 何もしてこなかったくせに
今さら かっこつけないでよ!

かっこつけてなんか… ああっ!

ああっ! しまった! 足が…!

だから 言ったじゃない!

すまない… 本当にすまない!

世界中の妻に謝れ!

もう 俺は駄目だ… あっ…!

♬~

甘ったれないで。

これがサバロマよ。

嵐を乗り越えて やり直そう!

乗り越えても
また次の嵐が来るのよ。

それでも?
ああ!

何度でも乗り越えればいいさ!

違う。
こんなベタなセリフじゃない。

ここはベタじゃ駄目なんだ!

ベタで ここまで来たんでしょ?

いい加減 かっこつけるの
やめたら?

そうよ。 ベタでいいのよ。

あなたはベタ山ベタ男よ。

同じヨットに乗って
同じ方角を目指す。

行き先なんてわからない。

そういうものでしょう?
ああ…。

ああ…! そういうものだ!

波…!
(2人の悲鳴)

(キーボードを打つ音)

♬~

ともえ… ともえ…!

ともえーっ!

♬~

…おかえり。

おかえり…。

ただいま…!

ただいま。

♬~

できたな…。

ノンちゃん 入稿。
(典子)了解です。

5分後 制作会議するぞ。
(2人)はい。

♬~

お疲れさん。

♬~

(エマ)休みごとに
来なくてもいいのに。

新幹線代 もったいないよ。

(北斗)いいの いいの。
店にいても する事ないし。

どう? これ。

もう 何個目よ。

まだ1カ月も先だよ。

だって 待ちきれないじゃん。

ん? 逆だな これ。

やばっ…。

あっ ごめん。
電話しても出なかったから

勝手に上がっちゃって ごめん。

読んだよ。

ん… ああ… うん。

あのさ…

これ 行っとかない?

理由を探しに熱海って…
マジですか?

理由が見つかったら

そこから
新しい夫婦の歴史を始める。

東京物語』だからって
随分 ベタな…。

ベタでいいんだ。

奇跡は熱海で起きるんだよ。

♬~

誰?

あっ… テレ朝の…。

行こう。

♬~

覚えてる? 『東京物語』。

昔 付き合ってる時
見たでしょ。

見たっけ?
見たよ。

それがどうしたの?

老夫婦が
熱海に旅行に来るんだよ。

あっ それでか…。

そのくだりは
なんとなく覚えてる。

(今日子の声)
誰が出てたんだっけ?

(隆介の声)えっ そこから?

笠智衆東山千栄子だよ。

(今日子の声)笠さんか。
ああ 懐かしい。

(隆介の声)そこで切る?

「智衆」が名前なの?
それ 変でしょ。

「衆」が名前でしょ?

(今日子の声)
えっ じゃあ 「笠智」が名字?

(隆介の声)うん。
(今日子の声)それも変でしょ。

(今日子の声)「笠智衆」で
一つの名前なんじゃない?

(隆介の声)えっ 紗栄子とか
hitomiみたいに?

いや まさか…。

笠智衆」…。

やめなさいよ
そうやって すぐ調べんの。

別にいいじゃない。
気になるもん。

あっ きた。 えー…。

あっ。

何?
なんでもない…。

何?
なんでもない。

♬~

はい。 あっ
お食事は お部屋でお願いします。

あっ ちょっと待ってください。

ねえ!
夕飯すぐだけど大丈夫?

何時?
6時。

あっ もしもし。 …はい。

はい じゃあ その時間で。
はい。

これ なんだった?
ん?

カブだね。
カブ?

えっ 丸々1個?

おなかいっぱいになっちゃう。
本当ね。

まだ お酒ある?
うん。

(ビールを注ぐ音)

(テレビの音声)

ねえ 明日
電車 何時だっけ?

11時過ぎ。

うん…。

(テレビの音声)

(テレビを消す音)

もう一回
お風呂 入ってこようかな…。

やっぱ やめた。

はあ…。

あっ…。

防波堤 行くの忘れてた。

防波堤?

うん。

東京物語』で

夫婦が ただ座って しゃべって
歩くだけなんだけど…。

…行ってみようか。

えっ?

どうせ眠れないし。

ううっ…。

うう… さぶっ…。

一杯 引っかけてくりゃ
よかった。

血管 切れるでしょ。

ん?

ええ?

この辺なの?
ああ…。

この辺のはずなんだけどな…。

もう ないな…。

あの辺が初島でしょ?
全然見えないけど。

そろそろ帰ろうか。

それ 映画のセリフ?

ただの夫婦の会話。

ごめんね。

笠智衆になりたかったんだよね。

♬~

笠智衆になりたかったよ。

でもね さっき調べたら

笠智衆 撮影の時
49歳だったって。

隆介…

だから 私たち
もう手遅れだったんだよ。

…おかえり。

ただいまは言えない。 ごめん。

はあ…。

これじゃドラマにならないね…。

♬~

〈映画の中の あの防波堤は
もう なかった〉

♬~

えっ!

産まれたって!

エマ?

朝方 急に産気づいて

病院に入ったら
すぐ出てきちゃったって…。

大丈夫なの?

♬~

♬~

「第1条 夫 野田隆介と
妻 野田今日子は

本日 協議離婚する」

「甲及び乙は
離婚届に必要事項を記載して

署名押印し…」

「第2条 甲は乙に対し
本件離婚に伴う財産分与として

乙の指定する銀行口座に
振り込む方法により…」

「以上の内容につき
各自 これを承認し

本職とともに署名押印する」

すべての事項を承認されますか?

はい。

…はい。

では そちらに
署名押印をお願いします。

♬~

♬~

これにて
離婚協議書の締結を終了します。

お二人を見ていて

僕も結婚について
考えてみたくなりました。

今 俺たち 離婚したんだぞ。

フフフ…。
なんだよ。

優等生が性に目覚めました
みたいな顔するんじゃないよ。

そういうの いいから。

お付き合いしている方とか
いるの?

あっ…。

ふ~ん。

どうせ
バーチャル彼女とかじゃないの?

きれいな人!

あれ これ 何 持ってるの?
ん?

ほらほら。

えっ!? あっ…。

何?
何が?

♬~

えっ… ええ!?

♬~

〈私は テレビドラマの脚本を
書いている〉

〈私が書くのは
もっぱら夫婦の話だ〉

〈今 執筆中の新作は

別れた妻が
戻ってくるところから始まる〉

〈書き出しは こうだ〉

(キーボードを打つ音)

♬~

(ドアの開く音)

お仕事中でした?

ここはあとに… ねっ。
いえ 大丈夫です。

よろしいですか? すいません。
すぐ済みますから。

どうぞ。 オーナーさんの了承
得ましたんで。 どうぞ。

ここは 窓が
南向きになってますんで

日当たりがいいんですよね。
本当だ。

いいね。
いい。

あっ 備え付けの
本棚もありますし。

ねえ これ
しっかりした作りでしょう。

ええ…。 ねえ。

(女性)ねえ この本棚 壊して
クローゼットにしようよ。

(男性)おう。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(汽笛)