ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

特捜9スペシャル「特捜班最後の事件」 伊東孝明、井ノ原快彦、名取裕子… ドラマのキャスト・主題歌など…

『特捜9スペシャル「特捜班最後の事件」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 新藤
  2. 三戸涼香
  3. 小柳検事長
  4. 青柳
  5. 美里
  6. 本宮
  7. 榎本千夏
  8. 年前
  9. 矢沢
  10. 村瀬
  11. 特捜班
  12. 田野崎
  13. 主任
  14. 小柳法子
  15. 浅輪
  16. 武上先生
  17. お前
  18. 杉浦元検事長
  19. 彼女
  20. 検事長

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『特捜9スペシャル「特捜班最後の事件」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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特捜9スペシャル「特捜班最後の事件」[解][字]

井ノ原快彦、寺尾聰ら個性派揃いの特捜班による「特捜9スペシャル 特捜班最後の事件」!ゲストに名取裕子を迎え、連続刺殺事件の謎に挑む!!被害者を目隠しする意味とは!?

詳細情報
◇番組内容
龍丸会の会長・田野崎(伊東孝明)を逮捕した警視庁捜査一課特捜班だったが、主任の浅輪(井ノ原快彦)は素直に取り調べに応じる田野崎の態度が腑に落ちない。時を同じくして、警察庁審議官の神宮寺(名取裕子)が特捜班を訪ねてくる。警視総監・神田川里見浩太朗)に、特捜班のところへ行けと言われたという。神宮寺は、検察庁検事長の小柳(山本未來)を守ってほしいと言うが、班長の宗方(寺尾聰)は何かあると感じており…
◇出演者
井ノ原快彦、羽田美智子津田寛治吹越満田口浩正山田裕貴中越典子原沙知絵寺尾聰
◇脚本
深沢正樹
◇監督
鈴木浩介
◇音楽
吉川清之
◇主題歌
V6『ある日願いが叶ったんだ』(avex trax)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】大川武宏(テレビ朝日
【プロデューサー】神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、金丸哲也(東映)、森田大児(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9_02/
☆Twitter
 https://twitter.com/5drama9tokusou

 

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(ヘリコプターの飛行音)

♬~

(ため息)

おい! なんなんだ? てめえら!

5年前の巡査部長夫妻殺害及び
1年前の警部補殺害の容疑だ。

(新藤)おい 待て!

♬~

コラッ!

♬~

(新藤)邪魔だ! どけ!

あいつら 実行犯です!

おおっ…。

ほっとけ!

(矢沢英明)イタッ!
(青柳 靖)ハハハハ…。

だから 言ったじゃん。
イタッ…。

ねえ どこ行くの? ザン!

逃げてもらっちゃ困るよ。

ああ…。

ヘヘッ… ジャキーン!
(矢沢)青柳さん?

ジャキン… あれ?

(青柳)うわ~!

ほ~い! ほい! ほいほい!

ほいほい ほいほい
ほい ほい! よっ!

ヤア~! ハッ! ヤッ! トオ!

(矢沢)あ~! うわ~!

ほいっ!

ホホホホホホホホ! ヤア!

ヤア! オラッ!

バ~ン! タア!

危ねえ! 危ねえ!

ヤア! ほい! タア!

(新藤)お~ 大丈夫っすか?

(ノック)

(ドアの開閉音)

(本宮 貴)失礼します。

特捜班が来ました。

♬~

(ため息)

(田野崎真輔)あとの事は頼んだぞ。

はい。

(ドアの開く音)

(荒い息)

龍丸会会長 田野崎真輔
殺人容疑で逮捕状が出てる。

(新藤)抵抗するなよ。

誰が抵抗してるのかな?

さあ…。

(手錠をかける音)

(新藤)主任と俺の名コンビに
敵はなしですね。

さあ… ほら。

♬~

じゃあ お前は
高森徹也元大臣の言葉を

そのまま 組員に伝えたんだな?

はい そうです。

高森元大臣の言葉が

殺害を示唆している事を
わかった上で伝えたという事ね?

はい そのとおりです。

(ため息)

(村瀬)「実行犯の連中は 組 入って
どのぐらいになるんだ?」

(田野崎)「そうですね…」

ああ 班長

上には報告しておいた。
ありがとうございます。

(村瀬)「あいつらが しくじったら
どうするつもりだったんだ?」

浅輪さん
何か気になってるみたいだね。

田野崎の態度
やけに素直なんですよ。

「もういいじゃないですか
認めてるんだからね」

うん… どこからくるのかね
あの余裕。

(神宮寺桃子)特捜9…。

宗次朗さん
あなたが名付け親ですって?

正式には 警視庁捜査一課
特別捜査班ですがね。

(桃子)うん。

想定外の進化と発展を
遂げたんじゃない?

事もあろうに

現職の法務大臣
高森徹也の悪事を暴いて

殺人容疑で
逮捕までしちゃったんだから。

永田町は 上を下への大騒ぎよ。

(神田川)神宮寺審議官。

女性初の警察庁長官の座を狙う
あなたにとっては

喜ばしい出来事では
なかったんですか?

高森という 目の上のたんこぶが
なくなったんですからね。

あら それは お互い様でしょ?

(2人の笑い声)

ねえ 一つ お願いがあるの。

はあ…。

お疲れさまです。
お疲れさまでした。

田野崎
全ての罪を素直に認めたわ。

全面自供だ。

随分 あっさりしてますよね。

ここだよ ここ。
どこだよ?

田野崎は 今まで何度も
法の網をかいくぐってきた

狡猾な男ですよ。

そんな男が
これで済むとは思えないって事?

でも
全面自供してるわけだからね。

裁判で全部ひっくり返す
可能性だってあるじゃないですか。

いや だから そこまで 我々は
責任持てんだろ。

あとは 検察の仕事だろ。
それは わかってますけど…。

おいおい ほらほら ほら。
あれ? ま… まさか…。

あっ
どうも ご無沙汰しております。

ありがとう。 こんにちは。

桃子ママ!

…じゃなくて 神宮寺参事官!
あっ…。

久しぶり。 ウフフフ…。

でも
いつまで参事官だと思ってるの?

えっ?
審議官に ご出世なされたらしい。

そういう事。
これは失礼致しました!

ご無沙汰しております。

浅輪くん 元気?
はい おかげさまで。

すっかり 主任さんの
いい顔になっちゃって。

聞いたわよ。

巡査部長で主任なんて
前代未聞の人事

誰かさんの仕業としか
思えないわね。

これ 朱雀屋のおまんじゅう
皆さんで召し上がって。

うわ~ ありがとうございます!

朱雀屋のおまんじゅう
高級なのよ。

(新藤)なんで ここに
こんなに偉い人が?

9係時代から
いろいろあるんだよ。

村瀬じゃねえんだから
こびるなよ。

自分 お茶いれます。
こびてるよ。

(新藤)村瀬さんに お茶取られた。
(青柳)ああ そうですか。

コーヒーと紅茶なら
どっちがいいですか?

知らねえよ。
知らねえよ。

ところで 班長は 神宮寺審議官と
お知り合いだったんですね。

うん 警察庁に出向してた時に
ちょっとね。

へえ~。
釣り仲間を探してたらね

ちょうどいい人が
釣れちゃったのよね。

ちょうどいい人が釣られちゃった。
なるほど。

それにしても 特捜班を作って

その班長
あなたを指名するなんて

宗次朗さんも
粋な事するじゃない。

神田川警視総監の事を
宗次朗さん呼ばわりだ。

興奮するなよ 新藤。
熱っ熱っ…!

その宗次朗さんが
特捜班に相談しろって言うの。

えっ?
小柳法子の事。

小柳法子さんというと…。

小柳法子
東京高等検察庁検事長ですね。

神宮寺審議官とは

東京大学法学部の
先輩後輩にあたり

女性初の検事総長
嘱望されている超エリート検察官。

次期検事総長候補が

女性スキャンダルを起こして
退官した事で

小柳法子検事長
次期検事総長候補として

一躍 注目を浴びる事に
なったんですよね。

そう そのとおり! 解説しよう。

次期検事総長間違いなしと
言われていたのは

杉浦守東京高等検察庁検事長だ。

ところが 半年前
その杉浦検事長

銀座の高級クラブママとの
スキャンダルが発覚した。

当然 世論とマスコミは
大バッシング。

そして くだんの杉浦検事長
退官したと。

ああ この杉浦ってよ 検事辞めて
弁護士になったんだろ?

今 金儲けに走ってるんだってな。
そう 金儲けに走ってると。

ちょっと 話がそれてない?
(桃子)全然 大丈夫。

ああ そのスキャンダルを暴いた

ジャーナリストの
榎本千夏って知ってる?

ええ 知ってますよ。
あの よく テレビ出てますよね。

(矢沢)美人で鋭い切り口。

で この杉浦検事長
バッシングしてましたよね。

うん。 ゆうべ 彼女の番組に
小柳法子と一緒に出たの。

(榎本千夏)今日は 日本初の
女性警察庁長官の期待がかかる

神宮寺桃子さん

そして やはり 日本初の
女性検事総長の期待がかかる

小柳法子さんのお二人に
お越し頂きました。

弱者と呼ばれる
女性 子供 そして 高齢者は

絶対に守られるべきです。

そのために
強靭で柔軟な警察組織の確立

これが急務と考えております。

弱者が被害者となる
性犯罪 特殊詐欺 児童虐待

多種多様な犯罪に 的確に対応し

公正誠実に全力で取り組む事が
私たち検察の役割です。

収録が終わって 法子が襲われた。

(男)うわあ!

(石田美里)下がってください!

(法子)キャーッ!

同行していた
検察事務官のおかげで

大事には至らなかったわ。

しかし 検事長を襲うっていうのは
どこの誰だ?

私としては 法子が心配で。

で 宗次朗さんに相談したのよ。

そしたら 「SPを使うより
特捜班がいいんじゃないか?」。

「ぜひ 使ってくれ」って。

神田川警視総監が
私を始めとする特捜班を

そこまで信頼して頂いてるとは
もう 光栄の極みです!

ありがとうございます。

何? その目。
いえ 別に。

じゃあ 我々は 小柳検事長の警護

そして 襲撃犯を
見つけ出せばいいって事ですね。

そういう事。 お願いね。
わかりました。

小柳検事長の情報を出してくれ。
はい。

(村瀬)俺がやる。
(新藤)いや 僕 新人なんで。

新藤に頼みましたから。
(青柳)新藤にやらせりゃいい。

何も隠してませんよね?

さすが…
あなたの目はごまかせないわね。

じゃあ 教えてあげる。

彼氏ができたの。

内緒よ。

はいはい。 それはそれは。

それにしても
SPみたいな事までするなんて

特捜班って なんでもありですね。

まあ そこが
いいとこなんじゃねえの?

(女性)誰か! 助けて!
ひったくり!

ひったくり!?

大丈夫ですか? 怪我ないですか?
大丈夫。 あ… あの男!

新藤 あいつだ
はい!

大丈夫ですか?
立てます? ゆっくり…。

大丈夫…。
よいしょ。

(男)どけ!
(新藤)待て!

どけ!
(新藤)危ない!

(男)この野郎… 離せ!

この…!

おっ… おおっ!

うわっ… 嘘でしょ!?

ううっ… うっ…。

うわっ…。

ひったくり!
おとなしくしなさい!

いや 違う… 俺 刑事だって!

ああ 逃げちゃった。

嘘をつくなら
もう少し うまい嘘をつきなさい。

どこに あなたみたいな
怖い目つきの刑事がいるの!?

いや 怖い目つきって…。

(新藤)主任…。
あれ? お前 何やってんの?

主任 捕まりました…。

えっ…?

桃子さんが 私を警護しろと?

はい。

(新藤)イテッ!

すいません
痛いとこ ここです。 すいません。

冷たい… イテッ…。

桃子さんらしいわね
特捜班を付けるなんて。

えっ 特捜班 ご存じなんですか?

高森法務大臣を逮捕したって

隣の法務省
驚天動地の大騒ぎですよ。

少なくとも
うちも影響は受けたわ。

そうですよね。

まずは ゆうべの事件について
詳しく聞かせて頂けますか?

私から ご説明します。

改めまして
検察事務官の石田美里です。

ああ…。

もしかして
小柳検事長を助けた事務官って

あなたでしたか?

美里さんの護身術で
命拾いしたの。

ああ 護身術…。

彼女の亡くなったお父様は
警察官だったの。

武道の腕前と正義感は
父親譲りなのよね。

へえ~ そうなんですか。

あの程度の相手をかわせず
負傷して

おまけに逃げられるなんて
不覚です。

(美里)男は サングラスに
マスクをしていたので

顔は見えませんでしたが
身長は180センチ程度

年齢は 身のこなしからし
40前後でしょうか。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

あの… 半年前に
杉浦検事長が退官されてから

脅迫電話などの嫌がらせが
続いたって聞いたんですけど…。

私は 杉浦元検事長の逆恨みによる
行為だと思っています。

それ 本当ですか?

美里さん
軽々しく口にすべき事ではない。

軽々しく
言っているわけではありません。

杉浦元検事長
ご自分の不倫スキャンダルを

小柳検事長

ジャーナリストの榎本千夏に
リークしたと思い込んでいます。

(杉浦 守)
私は 何もかも お見通しだ。

私を陥れた事 後悔させてやる。

覚えておけ。

もちろん
リークの件は言いがかりです。

(美里)浅輪さん。
はい?

杉浦元検事長が 今

帝都龍丸会の顧問弁護士を
務めている事は ご存じですか?

いや 弁護士になった事は
知ってましたけど

そこまでは…。
帝都龍丸会といえば

あの龍丸会から
抗争の末 分裂して

今や
龍丸会以上の巨大勢力ですよね。

じゃあ 小柳検事長を襲ったのは
帝都龍丸会の人間?

私は そんな気がしています。

美里さん
臆測だけの言葉は許されないのよ。

…すいません。

私は 杉浦さんの逆恨みや関与は
ないと思ってる。

いくらなんでも
そこまでするとは思えない。

それに 検事である私に対する
脅迫電話程度の嫌がらせは

今に始まった事ではないの。

だから 私に警護は必要ないわよ。

検事長…。

いや でも それは…。

私は検事よ。

あなたたち刑事を指揮する
立場でもあると思ってるの。

その私が
警護を付けて どうするの?

襲撃犯の捜査だけ お願いします。

わかりました。 失礼します。

(ドアの閉まる音)

こっち向け こっち向け。
(村瀬)ああ…。

いやあ
これじゃ 男の顔 わからんな。

うん? ちょっと待って。
うん?

ここ見て。

(村瀬)女?
うん。

ねえ ちょっと巻き戻して…
だいぶ前。

もうちょい もうちょい
もうちょい もうちょい…。

ストップ ストップ…。
そこから。

ここ見ててよ。
(村瀬)うん。

あっ さっきの女 出てきた。

引っ込んだ…。

うん? 待てよ。

最初 出てきたと思ったら
引っ込んで

それで 検事長が襲撃されてる時に
また出てきた…。

って事は これ 小柳検事長

この女
待ち伏せしてたって事だよな。

で 男に…。

ねえ。
うん?

この女の人って
どこかで見た事ない?

あっ! これ 杉浦元検事長
スキャンダルの相手だ!

そうよ! 銀座のクラブのママよ。
おお。

警護しなくて大丈夫ですかね?
襲撃犯逮捕が 何よりの警護だろ。

まあ そうですけど…。
おい。

大丈夫かな?
フフフフ… 誰の心配してんだよ?

それは 言うまでもなく
小柳検事長ですよ。

ええっ?

すみません。

(新藤)あっ
美里さん どうしたんですか?

検事長が失礼な事を申し上げて
すみません。

いえ 全然。 お気になさらず。

検事長
いつもと様子が違いました。

やはり 襲われた事は
ショックだったんだと思います。

ですよね。

でも 犯人は
すぐに見つけ出します。

おい…。
お任せください。

ありがとうございます。

何度も追いかけてくると思うなよ。
えっ? あっ はい…。

違いますよ
そんなんじゃないですよ。

お前もさ わかりやすい男だよな。

今 仕事中だって事 忘れんなよ?

主任 誤解しないでくださいよ。
えっ?

俺 いつもは
こうじゃないんですよ!

なんか 初めてっていうか…

一目惚れとか そういう事ですか?
(携帯電話の振動音)

ごめん
ちょっと 電話鳴ってるんで

あとにしてもらってもいいですか。
はい。

はい 浅輪です。
あっ 小宮山さん お疲れさまです。

えっ?

銀座のクラブのママが
防犯カメラに…?

♬~

(青柳)お邪魔しま~す。
(組員)待て おい!

(青柳)おい~。
あっ お出迎え ありがとう。

(組員)ノックぐらいしろよ。
(青柳)そうだよね。

(ノック)
(青柳)はい どうも。

ああ 菅山さん お久しぶりです。

(菅山孝弘)青柳さんが 龍丸会に

正義の鉄槌を
下してくれたおかげで

うちら 助かりましたよ。
ああ どう致しまして この野郎。

で 今日は 何のご用ですか?

ゆうべ
小柳検事長が襲われました。

それで?

これ見てください。

これ 小柳検事長の自宅前の
防犯カメラの映像です。

(青柳)おい スカジャン。
でかいのも映ってるよ。

(矢沢)
ほら 来てごらん 来てごらん。

(青柳)カメラ映り悪いな お前ら。

なんだと? コラッ!
ふざけんな! おい てめえら!

おたくらが 検事長を襲おうと
してたんじゃないんですか?

(ドアの開く音)

(杉浦)皆さ~ん
答える必要はありません。

令状はあるんですか?
(青柳)あっ そうか。

あんたの命令か。

先生 これ 何か罪になりますか?

(笑い声)

なりませんね。

防犯カメラの映像を使って
起こってもない事件を追及する。

これは 警察権力による
明らかな暴力と言わざるを得ない。

(青柳)何?

君たち 小柳法子に

いいように
利用されてるんじゃないのか?

平気で男を踏み台にして
のし上がってきた女だ。

気をつけなさいよ。
(矢沢)どういう意味ですか?

ほう!

君たちは 小柳法子に関して
ろくに調べもせず

ここに乗り込んできて
無実の人間を犯人扱いか?

私と やり合う気なら

それなりの覚悟をもって
向かってこんか。

このチンピラ刑事が!
なんつった? 今。

(組員)やるんか コラッ!
やるんか オラッ!

三戸涼香さん ここに映ってるのは
あなたですよね?

(三戸涼香)ええ そうです。

知り合いに
差し入れに行ったんです。

知り合いって誰ですか?

そこまで踏み込むのは野暮だし
プライバシーの侵害よ 坊や。

わかってるんですよ。

杉浦元検事長は あなたとの関係が
記事になり 失脚した。

代わって 脚光を浴びた
小柳検事長が気に入らなくて

つけ狙ったんですよね?
新藤。

ひどい言いがかりね 坊や。

俺 坊やじゃないっすから!
まあ いいから いいから。

でも 襲撃現場に居合わせた事は
認めるんですよね?

ええ 偶然ね。
う~ん…。

その現場を目撃した事で
何か覚えてる事はありませんか?

例えば 犯人の特徴とか
なんでもいいんですけど。

特徴ねえ…。

あっ 「お前のせいで銀行クビだ!」
みたいな事 叫んでたわ。

小柳検事長のせいで
銀行をクビになった男ですよね。

うん 恐らくな。

それなら
美里さんに聞けば わかりますよ。

聞きに行きましょう。
焦るなって。

そのつもりだよ。

三戸涼香よ。

あなたに
お話ししたい事があるの。

とっても面白い話よ。

28年前の昔話。

銀行をクビ?

ええ。

あります 心当たり。

詳しく教えてください。

1年前に痴漢で逮捕され

小柳検事長が有罪を求刑した
銀行員がいます。

その人なら
検事長を恨んでいたはずです。

下村尚政 42歳。

夕凪銀行に勤務していました。

こいつですよ きっと。

でも どうして 銀行員だと?

一応 捜査情報なんで…。

ほら 例の杉浦元検事長の愛人で
クラブのママ 三戸涼香さんが

目撃していたんです。
新藤…。

いや これは
伝えておいたほうがいいですよ。

三戸涼香さん どうやら

小柳検事長
待ち伏せしていたようなんです。

本人は否定していましたが

嫌がらせでもしようと
していたのかもしれません。

だから 十分に注意してください。

わかりました。
ありがとうございます。

いえいえ こちらこそ
ありがとうございました!

下村尚政ですね。
すぐに逮捕します!

おい 行くぞ。 失礼します。

♬~

(法子)
そう あの銀行員だったの…。

その情報
三戸涼香さんからだったそうです。

あの場に居合わせたそうです。

♬~

すいません。

下村尚政さんですよね?

(新藤)
おいおいおい… 待て待て待て。

おお…。
(新藤)待て!

おい! なんで逃げた!?

(下村尚政)だって 目つきが…。

目つき 目つきって
また それかよ?

まあまあまあ
わかります わかります。

でも 後ろめたい事があったから
逃げたんでしょ?

ほら じゃあ 行こうか。
ほら…。

お疲れさまです。
お疲れさま。

皆さん
ちょっと よろしいでしょうか?

下村尚政 襲撃 認めました。

銀行をクビになり
妻子にも捨てられて

小柳検事長に対する逆恨みだけが
強く残ったようです。

(青柳)馬鹿野郎 痴漢しちゃった
自分のせいじゃんか。 なあ?

脅迫電話などの嫌がらせも
認めましたが

実際の被害とは
数も合っていません。

嫌がらせしてたのは
下村だけじゃないだろうしね。

杉浦元検事長とか

あと 帝都龍丸会の連中とかな。

現場にいた三戸涼香さんも
気になるわね…。

杉浦元検事長の言葉も
気になりますよね。

(2人)ああ…。
あれっすね。

(せき払い)

(青柳)君たち 小柳法子に

いいように
利用されているんじゃないか~?

平気で男を踏み台にして
のし上がってきた女だ。

気をつけなさいよ…。
よく覚えてますね。

いや ちょっと
あんま うまくないな…。

班長。 引き続き 警護も兼ねて

小柳検事長の周辺
調べたいんですが。

君のやりたいように
やってみたらいい。

ありがとうございます。

じゃあ 皆さん
捜査続行しましょう。

了解。
よしっ。

(ノック)

はい。 どうぞ。

(神田川)ああ…。
フフフッ。

98年のポムロール 飲まない?

ハハハッ… 困った人だ。

たまには 付き合ってくれたって
いいじゃない。

じゃあね
ワインを持ち込んでもいい店

今 予約するよ。
ああ 嬉しい!

ねえ 特捜班 潰しちゃっていい?

物騒な話だね。

うん… 場合によっては
潰れちゃうかも。

君は 特捜9
何をさせようっていうんだ?

とっても危ない事。

今は 答えられない。
あとのお楽しみ。

困った人だ…。

女は怖いのよ。

三戸さん。

その節は。

行きましょう。

♬~

(刺す音)

(青柳)目隠し?
(新藤)なんでですかね?

財布もカードも
手 つけられていませんでした。

金銭目的じゃないって事ね。

凶器を持ち去ったのは
痕跡を残さないためだとしたら

なんで この目隠しっていう痕跡は
残していったんだ?

何かの暗示なんですかね?

犯人からのメッセージ…。

(早瀬川真澄)
刺創 背部正面やや左。

高さ 第5胸椎。

スケール。
はい。

長さ… 2.7。

(早瀬川)背中の傷
ひと突きで心臓まで達している。

凶器は 鋭利な刃物としか
言えないけど

相当な腕だわ。

って事は その筋の連中…
暴力団関係者かな?

いやいや いやいや
暴力団関係者が

目に布なんてメッセージ
残さないでしょう? 先生。

それ調べるの
そっちの仕事でしょう?

言われちゃった。
…だな。

(2人)すいません。

(矢沢)殺害された三戸涼香さんの
事を調べてきました。

いくつかの事が
わかってきました。

かなり
したたかな女だったようです。

ええ。 驚く事に
実は この三戸涼香 10年前

龍丸会会長
田野崎真輔の女でした。

えっ… そうなの!?
ええ。

で この田野崎と別れたあとは

帝都龍丸会の組長 菅山孝弘と
親しくしていたようです。

えっ… 乗り換えたの!?
(矢沢)そのようですね。

(青柳)世渡り上手な女ですよ。

あれ? 三戸涼香さん

杉浦元検事長
愛人だったんですよね?

そこなんだけど。 うぃ。

この三戸涼香を
杉浦検事長に近づけたのが

この菅山なんだよ。
(新藤)えっ… 自分の女をですか?

ヤクザなんて そんなもんだろ。

(村瀬)杉浦は
まんまと その策略にはまって

三戸涼香に溺れ

菅山率いる帝都龍丸会に
絡め取られ

スキャンダル発覚で
検事長の座まで奪われて

今は しがない
組の顧問弁護士ってわけか。

この三戸涼香 最近 周囲に
大金が入ると言っていたそうです。

その大金って
杉浦からの手切れ金じゃないの?

まあ そうでしょうね。
スキャンダル発覚後は

別れなきゃ
いけなかったでしょうからね。

この三戸涼香 周囲にも

杉浦の事 もう ボロカスに
言ってたらしいですからね。

杉浦元検事長が 三戸涼香さんを
殺したんじゃないですか?

それも あり得なくはないけど
そこまでするかな?

菅山たち帝都龍丸会が
そんな事のために

杉浦に加担するとも
考えにくいしね。

三戸涼香さんが 小柳検事長
接触しようとしていた理由も

まだ わかってないわよ。
(青柳)そもそも

なんで 目隠しされてたんだ?
村瀬。

えっ なんで 俺に?

テミス…。
えっ?

テミス像の事ですか?

テミス像?

ほら 昨日 検察庁で見ただろう?
テミス像。

左手に 善悪をはかる裁きの天秤。

右手に 社会を悪徳から守る剣。

そして
公正無私の裁きのしるしとして

布で目隠しされている…。

確かに 目隠しはしているけど…。

でも それを結びつけるのは
強引じゃないですかね?

…といって
どう結びつけるんですか?

単なる思いつきだよ。

(電話)
あっ。

あっ…。
はい 特捜。

はい 私です。

はい わかりました。

浅輪さん 宗次朗さんがお呼びだ。
わかりました。

えっ 神田川警視総監が?
ええ。 いってきます。

法務省から連絡があってね

この事件から
特捜班を外すべきではないかと

そう言ってきた。

どうしてですか?

高森法務大臣を逮捕した事
根に持ってるんでしょ。

そういう事だ。

違法捜査ではないかと。

高森も それを争点に法廷で争う
そう息巻いてるらしい。

検事長 そうだね?

はい。

宗方くん 君の意見は?

はい。

浅輪さん どう思う?

三戸涼香さん殺人事件は

小柳検事長
波及する可能性があります。

三戸さんは
目隠しされていました。

テミス。

連想できませんか?

目隠しを?

…はい。

司法の象徴であるテミスを
意識した犯行だと。

そうです。

三戸さんは なんらかの理由で

小柳検事長
接触しようとしていました。

それを考えると 小柳検事長
狙われる可能性もあります。

引き下がるわけにはいきません!

わかった。

検事長 よろしいですね?

はい。
よろしくお願い致します。

本当に大丈夫なの?

あなたも法務省から
にらまれる事になるのよ。

私の父は裁判官でした。

だから名前も 法律の法子。

私にとっては 法が全てです。

♬~

小柳検事長

特捜班が全力で
事件解明に当たります。

♬~

(桃子)三戸涼香は 法子を
逆恨みしていた可能性があるわ。

その三戸涼香が殺されたのよ。

法子も
疑ってみるべきじゃないかしら。

小柳検事長には あまりいい感情を
抱いていないようですね。

いいえ そんな事ないわよ。
彼女は かわいい後輩よ。

だからこそ 心配なのよ
彼女の向上心の強さが。

向上心や出世欲なら

あなたも
負けてないんじゃないですか?

アハハハッ… まあね。
でも 私の場合

出世を競ってた相手が
死んだりはしていないわ。

5年前 法子と出世を争っていた
黒山僚一検事が死んだ。

事故だったはずでは?
うん 私も そう聞いているわ。

でも 黒山検事が
階段を転げ落ちてから

法子は とんとん拍子で
出世の階段を駆け上がってる。

三戸涼香が殺害された時刻

小柳検事長には
アリバイがありました。

調べてあったの!?
アハッ… さすがね!

(桃子)それ聞いて 安心した。
アハハッ…。

ちょっとだけ。

(エンジン音)

うわっ すごい!
(浅輪倫子)さあ どうぞ どうぞ。

さすが 世界一のパティシエですね
奥さん。

いや 世界一じゃないけどね。

主任から聞きましたよ。
謙遜しないでくださいよ。

えっ 話 盛った?
いやいや 言ってない 言ってない。

こいつ そういう奴だから
気にしないで。

でもね このケーキ
琴美ちゃんとの共作なんだよ。

えっ!?
そうなのか?

(桜庭琴美)うん。
ミチタンに教わった。

名コンビ誕生じゃないですか。

俺と主任並みの名コンビ。
これは負けてられませんよ。

いやいや… 別に負けてもいいし
俺とお前はコンビでもないし。

そんな またまた…。
ちょっと待っててくださいね。

なんなんだよ… もう 座れよ。

ほら かわいいでしょう?
ああ 上手 上手。

ひょっこり! はい これ
僕からのお土産で~す。

うん?
(倫子)ん?

あれ?

それって もしかしてケーキ?

当たり! チャッチャ チャーン!

このケーキ
めちゃくちゃおいしいんですよ。

この店の近くに行くと
必ず買っちゃうんですよ。

犯人追跡中でもですよ。
ケーキにケーキか?

そう言われれば そうですね。

でも 食べ比べみたいな感じで
いいんじゃないですかね?

空気 読んだほうがいいよ。
(新藤)ん?

あっ ケーキといえば
主任と奥さんの出会いも

ケーキ絡みだと
小宮山さんから聞きましたよ。

ああ… まあね。
最悪な出会いだったけどね。

おおっ!
あっ… ああーっ!

ああ… マジかよ!?

どうしてくれんのよ!?
どうしてくれんだよ!

(2人)フフフッ…。

(新藤)琴美ちゃんの前で
ニヤニヤしないでくださいよ。

そういう出会いのほうが
うまくいくのかもね。

うん…。
ハプニングですよね。

おまけに 奥さんは 主任にとって
上司の娘だったって事ですよね。

ダブルハプニングじゃないですか。

もう いいから いいから もう…。
(新藤)よくないですよ!

主任主任 主任主任!
俺 美里さんと どうですかね?

出会い ハプニングでしたよね。
琴ちゃん どう? おいしい?

おいしい!

(新藤)班長は どうですか?
班長は どうですか…?

ああ おいしい おいしい
おいしい…。

へえ~ どんなかな?

大丈夫だよ! うまくいくよ。
お似合いだもん。

そうですか?
うわ~! お似合いですか?

えっ? …って
美里さん 見た事ないですよね?

あっ そっか。

(4人の笑い声)

主任。
うん?

今日は…
ありがとうございました。

なんだよ… 改まるなよ。

わかってます。

特捜班は これから もしかしたら
最後になるかもしれない

大変な事件に挑むから

だから その前に こういう場を
作ってくださったんですよね。

俺 そういう空気は読めますから。

最後になんかしてたまるかよ。

明日は 三戸涼香さんの
殺害前の足取り 洗うからな。

俺 主任のもとで働けて
よかったです。

コンビになれて よかったです。

だから コンビじゃないって。
コンビじゃないから。

(落とす音)
(新藤)あっ…。

何やってんだよ それ。 ほら…。

いや 割れてないです…。
いいから!

ほら こっち置いちゃっていいよ。
危ない…。 割れてないっす。

早くやれよ…。
はい。

(青柳)ほら。

おおっ 働いてますね。

(ノック)

私に 何を答えろっていうんだね。

三戸涼香さんが
亡くなった事と

彼女
大金が入ると言ってたんですが

その事に関して。

どちらも
まるで心当たりはない。

それじゃあ せめて

お悔やみの言葉ぐらい
どうですか?

そんなものをくれてやる
価値もない女だ。

その節は世話になったな。

高森は まだ あがいている
みたいだが その件か?

心配するな。
お前の罪は法廷で裁いてもらう。

(村瀬)今日は 別件だ。

三戸涼香さんが殺されたぞ。

俺とは もう関係のない女だ。
10年も前に別れた女だ。

涼香さん 小柳法子検事長
接触しようとしてた。

その事に 心当たりはない?

俺とは関係のない女だ
と言ったはずだ。

この店に立ち寄ったと
思うんですけど…。

(店員)ええ この人なら
よくお見えになりますよ。

お店のママさんって
感じの人ですよね。

ええ そうです そうです。
おとといの晩でしたら

あのソファの席で
女の人と話をしていました。

相手の人

テレビで見かける方だから
覚えてます。

えっ… テレビで見かける方?

あの 司会とかやってる
きれいな 榎本…。

(2人)榎本?
ちょっと待ってください。

榎本千夏 この人ですか?

はい! そうです。

えっ… どういう事ですかね?
すいません…。

榎本千夏さんは

杉浦元検事長と三戸涼香さんの
スキャンダルを暴いた

ジャーナリストですよね。
うん。

そんな2人が なんで?

その2人って
どんな様子でした?

普通に 話し込んでましたけど。

あっ…
スマホの写真を見てました。

写真?

(店員)確か
緑色の動物だったような…。

なんなんですかね? それ。
緑色の動物…。

榎本千夏さんに
話 聞いてみるか。

じゃあ 俺
美里さんに聞いてみます。

ほら 彼女なら 榎本千夏さんと
三戸涼香さんの関係とか

何か知ってるかもしれませんから。
まあ 確かに 何か知ってるかも…。

いってきます!
お~い!

おい 焦るなよ!
デートじゃねえんだから。

(新藤)は~い!

こんなので
うまくいくはずないじゃないの。

ちょっと ちゃんとやってよ!
すいません…。

(ため息)

三戸涼香さんが亡くなった事なら
当然 知ってますよ。

私 亡くなる直前に会ってたから。
はい…。

そっちも 当然
そこまで知ってるわよね。

だから 私を疑って
訪ねてきたんでしょう?

いやいや… お話を聞きたくて
お邪魔したんですよ。

まず 言っておきますけど

彼女を殺したのは
私じゃないわよ。

私には アリバイがあります。

彼女と別れて すぐ
次の取材に向かったから。

取材?

(千夏)昨日の原稿。

この取材よ。
裏を取ってもらっても構わない。

失礼します。

ところで 三戸涼香さんとは
どんなお話されてたんですか?

いきなり呼びつけられて

杉浦元検事長との
スキャンダル暴露の件で

散々 文句と嫌みを言われたわ。

目的は お金。

最後に 300万円要求してきた。
えーっ!

(千夏)もちろん突っぱねたけどね。
はあ…。

ちなみに 三戸さんから スマホ
何か写真を見せられてたって

聞いたんですけど。
さあ?

なんか 緑色の動物みたいな

なんか そんな感じの
…じゃなかったでしたっけ?

覚えてない。 もういい?

あっ…。

失礼します。

(千夏)これ 警察の言葉とか
真に受けてるからさ

こんな原稿になっちゃうのよ…。

(新藤)えっ? ここだよな…。

ん?

あっ いたいた いたいたいた…
いた!

美里さん! すいません…
お忙しいところ すいません。

いいえ 大丈夫です。
何か わかったんですね。

ええ まあ。

ちょっと歩きましょうか。

三戸涼香さんと
榎本千夏さんの関係ですか?

はい。 その2人が
会っていたんですよ。

敵対している関係としか
思えないけど。

そうですよね…。

あっ。

まだ ケーキ残ってるかな?

ちょっと待っててください。
確認してきます。

♬~

(新藤)主任。 この前 持っていった
ケーキショップの近くで

本宮を見かけて 今 尾行してます。

「本宮が どうした?」

(新藤)
ベンチに座ってるんですけど

誰かと待ち合わせですかね?

「待ち合わせ?」

なんか出しました。

あっ ほら さっき聞いた
緑色の動物…。

えっ? な… 何?

誰か来ました。

えっ… 嘘でしょ?

(刺す音)
うっ…!

…あっ。

「(ノイズ)」
どうした? 新藤。

どうした?

「おい 新藤! どうしたんだよ?」

「何があったんだ? 新藤!」

「おい… 新藤!」

♬~

新藤は!?

こちらです。
お願いします。

♬~

新藤…。

危険な状態だと…。

新藤さん 私と話していて

ケーキショップで
何かを見つけて

何も言わずに
行ってしまったんです。

私 その場で待っていたんですが

しばらくすると
周りが騒がしくなって

人が刺されて 倒れていると…。

すいません すいません…。

新藤さん…!?

新藤は目隠しされてたんですか?

はい。

それって どんなやつでした?
例えば 色とか…。

グレーだったような…。

グレー…。

もしかして 三戸涼香さんの時と
同じかもしれません。

同一犯でしょうか?

でも なぜ…?

新藤は 龍丸会の本宮という男を
尾行していました。

本宮?

聞いた事のない名前です。

そうですか…。

わかりました。
どうもありがとうございます。

(ため息)

浅輪さん。
はい。

警察官だった私の父
殉職したんです。

ああ…。

未成年者同士の喧嘩を
止めに入って…。

(石田秀幸)やめろ!
やめなさい!

何やってるんだ!
やめろって言ってるだろう。

やめなさい!
やめろって言ってんだろ!

(男)おい… どけよ!
(石田)落ち着け!

(男)どけ!
(石田)いい加減にしろよ お前!

お前 いい加減に…!
(刺す音)

父を殺した男は
すぐに逮捕されましたが

不起訴になりました。

未成年であり

大物代議士の
親戚筋だったからです。

当時 私は
体育大学に通っていて

将来は 父のような警察官になると
決めていました。

だけど
その父の死をきっかけに

正義を貫くためには

警察ではなく
検察に進むべきだと思いました。

そして 今の仕事に就きました。

でも

浅輪さんや新藤さんを見ていて
わかりました。

警察も 検察も

正義を貫こうとする気持ちは
同じだって…。

浅輪さん。
はい。

必ず見つけ出してください
犯人を。

はい。

♬~

あっ 主任…。
(矢沢)新藤くんは?

昏睡状態が続いてます。

ああ…。

傷口が 少しでもズレてたら
即死だったそうです。

あいつ 何されちゃってんだよ!

新藤が刺された時

龍丸会の本宮を
尾行してたみたいなんですよ。

(青柳)本宮?
はい。

龍丸会の幹部の?
田野崎 捕まえた時にもいました。

(青柳)
本宮の野郎 ぶっ殺してやる!

(矢沢)青柳さん!
(青柳)矢沢 行くぞ!

(村瀬)どこ行くんすか!

新藤の弔い合戦だよ!

いや 新藤 死んでませんよ。
そういう問題じゃないんだよ。

このままじゃ あいつ
死んでも死にきれねえだろ。

いや だから 死んでないって
言ってんだろ! 頭 冷やせよ!

新藤と俺はコンビなんですよ。

それなのに 俺 あいつ一人で
行かせちゃったから…。

(青柳)お前は
ちゃんと止めたんだろ?

世話が焼ける奴だよな!

新藤は なぜ
本宮を尾行してたんだろう?

あいつ…
あいつ 俺に電話してきて…

緑色の動物が なんなのか
言おうとしてたんですよ。

緑色の動物って 何?

ああ あの…

三戸さんが 榎本千夏さんに
見せていた写真に写ってたんです。

田野崎が本宮に渡してたものと
同じなんですよ。

だから その… 何よ?
動物 緑色の… なんなのよ?

(村瀬)それ どういう意味なんだ?
それは よくわからないんだけど

なんか 俺は あいつから…。

(電話)

はい 特捜。

…はい わかりました。

浅輪さん。
はい。

またまた お呼び出しだ。

(青柳)俺たちは とにかく
本宮のとこ 当たるから。

(矢沢)世話の焼ける相方持つと
大変だよね。

お願いします。
私たちは 榎…

榎本千夏さん 当たってくる。
(村瀬)緑色の動物も探ってくる。

お願いします。

♬~

法務省

「忠告を無視した結果が
これか!」

そう言ってきたよ。

申し訳ありません。

刺された新藤くんは
どういう状態なの?

昏睡状態が続いています。

(神田川)宗方くん どうする?

ごめんなさいね。

私のせいで
特捜班 潰れちゃうみたいね。

困ったねえ 浅輪さん。

潰れる前に この事件だけは…。

特捜班が 必ず解決します。

♬~

頼むよ。

はい。

♬~

検察事務官
石田美里と申します。

特捜班の浅輪直樹の家内の
浅輪倫子です。 はじめまして。

新藤くんから
美里さんの事は伺ってます。

私の事ですか?

はい。
正義感が強くて 優しい人だと。

(垣内妙子)あれ? 倫子さん?

(倫子)早苗さん 妙子さん。

(妙子)青ちゃんが…。

(矢沢早苗)私も 英ちゃんから
連絡あったから

原稿ほったらかして来ちゃった。

(倫子)特捜班の仲間の
青柳さんと矢沢さんの…。

検察事務官の石田です。
はじめまして。

垣内妙子です。 はじめまして。

矢沢早苗です。
よろしくお願いします。

美里さんは 新藤くんにとって
今 一番大切な人みたいです。

(早苗)ああ そういう事…。

頑張って 早く良くならないとね。

♬~

ああ ありがとうございます。
(早苗)よかったら どうぞ。

すみません
ありがとうございます。

美里さんのお父さんも
警察官だったそうですね。

そうなんだ。
(妙子)へえ。

新藤くんから聞いてます。
そんな事まで…。

1時間以上 話してましたよ
美里さんの事。

なんか 武道も
お父さんから習ってたそうですね。

ああ…。
実の父ではありませんが。

えっ?

実の父は 私が生まれてすぐに
自殺しています。

あっ… ごめんなさい。
いえ…。

新藤さんには
まだ ちゃんと伝えていなくて…。

すいません 私 仕事に戻ります。

♬~

新藤さん
みんなに愛されてるんですね。

♬~

(ノック)

はい。
(美里)失礼します。

(ドアの開く音)

新藤さん
昏睡状態が続いています。

危険な状態だそうです。

そう…。

新藤さん

龍丸会の本宮という男を
追っていて 刺されたそうです。

(組員)待て! 待て!

(青柳)おい 本宮いるか?
(矢沢)お迎えに上がりました。

(組員)兄貴はいねえよ。

本当か? この野郎…。

本当ですか?
えっ?

(ドアの開く音)
お疲れさまです。

(矢沢)駄目です。
本宮の行方 つかめません。

(青柳)龍丸会の連中も
知らねえようだ。

こっちもよ。
榎本千夏さん 行方がつかめない。

鎌倉に取材に行くと言って
出たきり 連絡がつかないそうだ。

失礼します。

お疲れさまです。
先生!

病院で 新藤くんの刺し傷について
聞いてきた。

ありがとうございます。
助かりますよ 先生。

刺し傷の形状は
三戸涼香さんと同じ傷だった。

えっ?

皆さん まずは

本宮と榎本千夏さんの行方
追いましょう。

(村瀬)了解。
いってきます。

いってらっしゃい。

あっ 先生。
ちょっとよろしいですか?

今夜は ちょっと予定が…。
はっ? えっ…? はい?

なんでしょう?

新藤くんの刺し傷なんですが

少しズレていれば即死だったと
おっしゃいましたよね?

死なないように刺したとは
考えられませんか?

あり得なくはないですけど
神業ですよ。

神業?

編集長? もう 大スクープ。

今 東京に戻ってきたとこ。

これからまとめるから
誌面 空けといて。

小一時間で戻ります。

はい。 はーい。

♬~

(刺す音)

(カメラのシャッター音)

背中をひと突きだそうです。

また?
ええ。

おまけに 目隠しですか。
また…。

なんで 榎本千夏まで
殺されたんだ?

連続殺人…。

(村瀬)
鎌倉に取材って言ってたよな。

♬~

あれっ?

えっ? どうした? 何?

これ…。
えっ?

なんだろう?

木くず?

ねえ 佐久間くん。

(佐久間 朗)はい。

ちょっと これ 調べてもらえる?
これ。

(佐久間)わかりました。

失礼します。
失礼します。

佐久間くん どう? 結果は?

はい。 あの それがですね…。

(猪狩哲治)
ああ それは私が説明しよう。

猪狩さん!
(猪狩)この青年には荷が重い。

そこで聞いてなさい。
はい。

それでだね…。

あっ そっちの青年くん
重傷なんだって?

はい…。
そうか…。

これが 特捜班 最後の事件かな?

椅子の人まで
登場してきたという事はだ。

そのフレーズ 好きですね。

私も なりたいですよ

椅子に座って
好き勝手に指示する人。

猪狩さんには いつまでも元気で
動いてもらわないと困ります。

ハハハハ… 言ってくれるね。

猪狩さん…。

たとえ 特捜班 最後の事件に
なったとしても

この事件だけは
必ず解決したいんです。

そうか。

その決心を聞いた以上
放ってはおけんわな。

ところで あの木くずなんだが…。
ええ。

あれは 貴重な
北海道産の桂の木だ。

乾燥させているところを見ると

恐らく 何かを彫った時にできた
木くずだな。

何かを彫った時…。

榎本千夏さん 鎌倉に
取材に行ってたようなんですけど。

鎌倉? じゃあ 鎌倉彫か?

鎌倉彫?
うん。

鎌倉時代に 仏具から始まったと
いわれる彫刻だ。

さすが 椅子の人。

って事は
榎本千夏さんのバッグの中には

鎌倉彫の彫刻品が
入ってたって事なんですかね?

そして それが持ち去られた…?
どういう事でしょうか?

いやいや
そこまでは 私もわからん。

私にできる事は一つだけだ。

武運を祈る。

ありがとうございます。

♬~

榎本千夏さんの傷

三戸涼香さん 新藤くんと
同じ形状だった。

やっぱり同一犯か…。

ありがとうございました。

ああ… 本宮の行方
まだ つかめてません。

そうですか。

榎本千夏 亡くなる少し前に

週刊誌の編集長に
電話してたらしい。

大スクープをつかんだってな。

(村瀬)編集長は その具体的な
内容までは聞いてなかったが

榎本千夏いわく 杉浦検事長
不倫スキャンダルの比ではない

大スクープだったそうだ。

えっ 何? あっ!

(村瀬)お疲れさまです。
ああ ありがとう。

お疲れさまです。
皆さん お疲れさま。

ねえ 鎌倉彫が
事件に関係してるんですって?

はい。 その可能性も出てきました。

そう…。

事件に関係あるかどうか
わからないけど

法子 一時期ね
裁判官の父親の都合で

鎌倉に住んでた事が
あるらしいの。

小柳検事長が鎌倉に?

それがどうしたんだろうね?
いや わかんないです。

スクープって
小柳検事長絡みって事?

それはわからん。 わからんが
神宮寺審議官の情報は重いです。

俺 鎌倉 行ってきます。

私もお供します。
(一同)えっ!?

いつまでも 猪狩さんに

椅子の人と言わせるわけに
いかないんで。

お願いします。
鎌倉土産 よろしく!

はい。 お願いします。
えっ?

(一同)お願いします。

えっ? ええーっ!?

♬~

ああ こっちです。
おう。

のど渇いた。

もうすぐ駅だから
我慢しなさい。

私 パフェ食べたい。

(母親)えっ パフェ?

じゃあ 鎌倉着いてからね。
やった!

ん? 浅輪さん どうしたの?

班長 俺 わかりました。

緑色の動物の正体。

ん?

あっ…。
(板垣修作)お待たせしました。

すいません。 班長

榎本千夏さん。

彼女に間違いありませんか?

ええ。

28年前の 武上先生の事を
聞いてきましたよ。

武上先生?

28年前に お亡くなりになった
武上義男先生です。

(板垣)私 高校時代 美術部で
先生のお世話になっていました。

榎本さんは その武上先生が
お亡くなりになった事に関して

訪ねてきたんですか?
そうです。

私は 知ってる限りの事を

教え子として
先生の名誉のために答えました。

28年前 武上義男先生は
女子生徒と問題を起こし

それが発覚して自殺したと
聞きましたが…。

そんなの でたらめです!

武上先生は
そんな事をする方じゃない!

やっぱり そうでしたか。

武上先生は女子生徒に陥れられた
という噂もありますが…。

ええ そうですよ。

その女子生徒の父親が

娘の嘘を 周囲の人間に
強引に信じ込ませ

武上先生を追い詰めたんです。

みんな 裁判官の言葉は
信じますからね。

なるほど…。

裁判官!?

その女子生徒の父親は
裁判官だったんですか?

ええ。 そうです。

♬~

私の父は裁判官でした。

その女子生徒は どうやって
武上先生を陥れたんですかね?

詳しい事はわかりませんが…
男絡みじゃないですか?

彼女 悪い連中と
付き合ってたから。

(矢沢)おい!

(青柳)止まれ!
(矢沢)オラァ!

俺が何したっていうんだよ!

何もしてねえんだったら
逃げる必要ねえだろう!

三戸さんと榎本さんを殺して

うちの新藤まで刺したの
お前だろ!?

知らねえよ!
本宮!

新藤は お前を尾行していて
刺されたんだよ。

尾行? なんでだよ?

なんで 俺が
尾行されなきゃいけねえんだよ!

聞きてえのは こっちなんだよ!

うちの新藤が刺されたのは
おとといの午後2時。

お前 その前 どこで何してた?

おっ? なんだ? そのツラ。

俺たちに言えないような事が
ありますって顔したよね? 今。

離せ!
言えよ!

言え オラ! 本宮!

コラァ!
殺すぞ この野郎!

言えよ コラ!

いや 殺すのは…。
離せ オラァ!

本宮が話してくれたよ 田野崎。

お前に何を頼まれたか…。

あなたは これを本宮に預け

小柳法子検事長に見せろって
命じたそうね。

あとの事は頼んだぞ。

はい。

本宮は 理由もわからないまま

お前に言われたとおり
小柳検事長に見せたそうだ。

♬~

うちの会長に こう言われました。

もし 自分に
万が一の事があったら

これを小柳検事長にお見せして
助けを求めろと…。

私を脅すつもり?
(本宮)さあ…?

私は 会長の言われたとおりに
やっているだけです。

あなたなら理解できるとも
言われました。

聞かせてもらうわよ。

あなたと 小柳法子検事長
これの関係。

小宮山さん できるだけ詳しく
田野崎から話聞いてください。

「了解」
お願いします。

武上先生を陥れたかもしれない
女子生徒の名前は

小柳法子さんですよね?

ええ そうです。

彼女が付き合っていた
悪い連中の中に

田野崎って男は いませんでした?

確か そんな名前の奴が
いましたね…。

あっ あの…
榎本千夏さんという女性記者

武上先生の事以外には 何か…?

作品を買っていきました。

どんな?

ちょっと待ってください。

テミス像…。

♬~

なんで こんなものを?

(板垣)このテミス像は

ある人の願いを聞き入れて
彫ったんです。

ある人?

(矢沢・青柳)
んー… チュッ。

(2人)んー… チュッ。

うぃー。

田野崎 鎌倉出身だったわ。

28年前の事も認めたし
あと一歩だ。

鎌倉と江の島って
近かったですよね。

あっ そうなんだ。
(矢沢・村瀬・小宮山)えっ?

えっ?

(美里の声)新藤さん
ケーキショップで何かを見つけて

何も言わずに
行ってしまったんです。

(新藤の声)この店の近くに行くと
必ず買っちゃうんですよ。

犯人追跡中でもですよ。

♬~

(新藤の声)主任。
この前 持っていった

ケーキショップの近くで
本宮を見かけて

今 尾行してます。

♬~

(新藤の声)
ベンチに座ってるんですけど

誰かと待ち合わせですかね?

(新藤の声)誰か来ました。

《新藤は この場所で

本宮と小柳検事長
会っているのを目撃した》

《そして その直後に刺された…》

(風の音)

(心電図モニターの音)

♬~

行ってくるよ 新藤。

♬~

♬~

♬~

♬~

(ノック)
はい。

失礼します。

ご用件は?

鎌倉に行ってきました。

小柳検事長 あなたが
高校時代を過ごした鎌倉です。

あなたは 高校時代

厳格な裁判官の父親の
プレッシャーから逃れるように

美術教師 武上義男さんを
慕っていましたよね。

これも 厳格な父親に対する
反抗だったのかもしれませんが

あなたは
悪い仲間と付き合ってた。

その中に 田野崎真輔がいた。

夏休み 美術部の合宿だと
親に嘘をついて

その田野崎と江の島に行った。

これ
田野崎本人から聞いた話です。

(浅輪の声)
それを知った武上先生は

江の島に
あなたを連れ戻しに行った。

(武上義男)今なら大丈夫だ!
一緒に帰ろう! なっ?

(浅輪の声)しかし あなたは

武上先生が美術部の合宿と偽って
あなたを連れ出した…。

誰か! 助けてください!

(武上)おい… 帰ろう!
(法子)誰か…!

そういう筋書きを
あなたが作ったんですよね?

あなたは 父親まで欺いて

武上先生を
わいせつ教師と糾弾した。

町中のみんなから非難されて

妻子まで誹謗中傷を受けた
武上先生は

自ら 命を絶ちました。

あなたは
28年前の その罪を

隠しながら生きてきたんですね。

いや 隠しきれてないんじゃ
ないんですか?

あなたが付き合っていた
不良少年 田野崎真輔は

龍丸会に入り
法の網をかいくぐり

会長にまで上り詰めた。

なぜ 田野崎が 法の網を
かいくぐる事ができたのか…。

それは あなたの手助けが
あったからじゃないんですか?

あなたは 「過去をバラす」と言って
小柳検事長を脅し続けてきた。

小柳検事長
お前に従うしかなかった。

ああ そうだ。

あなたは 28年前の
小柳検事長との関係を

愛人だった
三戸涼香さんに話したのね?

そうだよ!

28年前の事を
田野崎から聞いていた

三戸涼香さんは
あなたを脅しました。

彼女は 杉浦元検事長との
スキャンダルを

あなたに暴かれたと
逆恨みしてたんですよね?

(涼香の声)「私 ずっと前に
田野崎から聞いたのよ」

(涼香)「高校時代の
江の島での出来事」

あなたも ひどい女だったのね。

なんの話?
田野崎なんて知らないわ。

じゃあ 直接 会って
お話ししましょうか?

その必要はない。

♬~

三戸涼香さんは
あなたと 直接 会って

話そうとしていた。

それは
あなたが襲われた晩の事です。

(美里)下がってください!

あなたは 自分が襲われたのは

三戸涼香さん 杉浦元検事長

帝都龍丸会絡みだと
思っていたはずです。

なぜなら 今まで 何度も
嫌がらせを受けていたから。

でも あなたは否定した。

杉浦さんの逆恨みや関与はないと
思ってる。

いくらなんでも
そこまでするとは思えない。

それに 検事である私に対する
脅迫電話程度の嫌がらせは

今に始まった事ではないの。

我々の目が
三戸涼香さんに向く事で

28年前の事や 田野崎との関係が
暴かれる事を恐れたんですよね。

(ノック)
(ドアの開く音)

(青柳)ああ… これは これは
お二方おそろいでよかった。

(菅山)なんの用だ?

あなたたち 小柳検事長
散々 嫌がらせをしてますよね?

その件に関して
話を聞きに来ましたよ。

証拠は?

小柳検事長
今度は 全部 話してくれるよ。

(矢沢)小柳検事長
あなた方より 数段 優秀です。

ちゃんと証拠も持ってますよ。

さあ! 行きましょうか。
(青柳)行きましょう。

お前も行くんだよ。

あなたのガードが堅くなり
近づけなくなった事で

三戸涼香さんは
別の手を考えました。 それは

ジャーナリスト 榎本千夏さんに
情報を提供する事で

報酬を得る事だ。

三戸涼香さんと榎本千夏さんは

28年前のあなたの秘密を
知った事で殺されました。

待って。

私が 2人を殺したと言うの?

どうやって?

2人が殺された時
私には アリバイがありますよ。

あなたが 直接 手を下したとは
言ってません。

殺したのは…。

殺したのは…

あなたですよね?

石田美里さん。

どうして 私が
そんな事までするんですか?

確かに 私は
小柳検事長を尊敬していますし

検察のトップに立つべき人だと
思っています。

しかし だからといって
人殺しまではできません。

はあ… 5年前

黒山僚一検事が不審な死を遂げた。
覚えてるでしょう?

階段から足を滑らせての
転落死です。

検事長と私が
その瞬間を目撃していました。

そう。 あなたと小柳検事長
目撃証言で

事故として処理された。

だが これが
もし 事故でなかったら…。

嘘だとしたら
どうなりますかね?

嘘なんてありません。

美里さん… あなた

黒山検事に しつこく
付きまとわれてたんですよね?

ええ。 だから なんですか?

それが嫌で
私が殺したとでも?

そうです。

証拠は?

もういい。

美里さん もうやめて。

もう逃げられない。

この人たちは 欺けない。

黙れ!

あなたは こんな事で

こんな男たちに
屈する女であってはならない!

♬~

5年前
黒山僚一を殺したのは私です。

(黒山僚一)私はね
いずれ 検察を牛耳る男だよ?

(黒山)私に逆らったら
ここにいられなくなるよ。

お手当 ちゃんと出すから
愛人になりなよ。

やめてください…!

(黒山)ああーっ!

美里さん…。

検事…。

私 見てた…。

この男が 自分で足を滑らせて
転がり落ちるところを。

(美里の声)その時に決めたの。

小柳法子を
検察のトップに立たせるって…。

美里さんは

ずっと 私に尽くしてくれた。

だから 28年前の事も

三戸涼香から脅されている事も
話しました。

(法子)あの銀行員だったの…。

その情報
三戸涼香さんからだったそうです。

あの場に居合わせたそうです。

♬~

検事長…。

三戸涼香さんと
何があったんですか?

美里さん…。

私… 28年前に

許されない事をしてしまったの。

その事で
三戸涼香から脅されているの。

小柳検事長が三戸涼香さんに
脅されていると知ったあなたは…。

(刺す音)

♬~

恐ろしくて

美里さんに確認する事は
できなかったけれど

目隠しをされていたと聞いて

彼女の犯行だとわかりました…。

(ため息)

テミスね…。

法と掟の女神 テミス…。

まるで 正義のための殺人…。

彼女は 私に
そう言ってるようでした。

私は 正しい裁きをしただけ。

正義も信念も持たず

私利私欲のために

平気で どちらにでも転ぶ
ジャーナリストにもね。

♬~

(刺す音)

♬~

新藤を刺したのも
裁きだって言うのか?

検事長の秘密を
知られたくなかっただけ。

(新藤)主任。
この前 持っていった

ケーキショップの近くで
本宮を見かけて

今 尾行してます。
「本宮が どうした?」

あっ ほら さっき聞いた
緑色の動物…。

(刺す音)
(新藤)うっ…!

♬~

新藤は あなたを尊敬し
憧れていました。

殺意なんて
なかったんですよね?

殺すつもりなんて
なかったんですよね?

いいえ 殺すつもりだった。

警察官だった父が殉職した時

警察ではなく
検察で働く道を選んだ。

そして
事務官として出会ったのが

小柳検事長だった。

石田美里です。
よろしくお願いします。

小柳法子です。
共に戦いましょう。

はい!

どうぞ。

(美里の声)この人に
ついていこうと思った。

この人となら 正義を貫ける…。

そう思った。

黒山僚一の件もあって

あなたの
小柳検事長に対する忠誠心は

ますます強くなった
って事ですか?

小柳法子を
検察のトップに立たせる事。

それが私の夢だった…。

その夢を邪魔する者は
たとえ 誰であっても

排除するしかなかったのよ…!

これ あなたの部屋にありました。

武上義男さんの遺志を継いだ
彫刻師に

あなたが
作らせ続けたんですよね?

私には
あなたの気持ちが理解できない。

なぜ あなたが

小柳検事長に夢を持ち
人生を懸けたのか…。

あなたにとって 小柳検事長

親の敵だったんですよね?

親の敵…?

えっ… 私が?

28年前
あなたが陥れた武上先生に

生後 間もない娘がいた事を
忘れてたようね。

えっ…。

まさか 美里さんが…?

武上先生が

汚名を着せられた事を苦に
自殺をした事で

奥さんは 娘を連れて上京し
石田という警察官と再婚した。

はあ…。

小柳法子のせいで自殺した
武上義男は私の父親…。

そんな事を知らない私は
母に小柳法子の事を話した。

「一生 ついていこうと思う
憧れの検事だ」と…。

♬~

母が亡くなったのは 2年前。

母は最期に
実の父親 武上義男は

どんなふうに
誰のせいで死んでいったのか

教えてくれた…。

小柳法子のせいだと
教えてくれた。

葛藤がなかったと言えば
嘘になる。

でも

私の信念は変わらなかった…。

美里さんは なぜ

親の敵である私に
ついてきてくれたんでしょうか?

(ため息)

あなたには
それだけの価値がある。

そう思ったんでしょうね。

潔く 検事の職を辞する事。

今のあなたにできるのは
それだけ。

♬~

はい…。

実の父の敵であっても

育ての父…
私を育ててくれた

警察官の父の無念を晴らすには

小柳法子を
守るしかなかった…。

どんな犠牲を払ってでも

守るためなら
私は なんでもする。

そうするしかなかったの。

戻る道は なかったのよ…!

(ノック)

主任 病院から連絡がありました。

新藤くん

意識を取り戻したって。

よかった…。

(美里)どうでもいい…。

利用しただけの男だから…。

新藤が死ななかったのは

傷口が 少しズレていたから。

君は 本能的に
あいつの命を奪わなかった。

それは

優しさだったんだろ?

♬~

石田美里 全て自供したよ。

そうですか…。

お前の事は 特別だったと思う。

はい…。

おい。

ちょっと! これ…。

(青柳)ん? 何やってんだよ!
(矢沢)もう~!

(倫子)ちょっと…。

だから…。
もう 何やってんのよ!

もういいよ…。
自然に 自然に。

新藤。

はい…。

早く戻ってこい。

はい…!

まだ やってるから…。
(新藤)ハハハ…。

(倫子)ああ! ごめんなさい。

ハハハハ…!

痛い… 痛いって。 痛いって。
痛いって。

♬~

ハハハハ…!
(新藤)痛い… 笑わせないで…。

私が
最も恐れていた結末だったわ。

誰かが
暴かなければならなかったんだよ。

特捜班には
泥水 飲ませちゃったわね…。

検察にも にらまれるわよ
これから。

(ため息)

特捜9

何があっても
立ち向かってくれるんだ 彼らは。

倫太郎さんが育てた
仲間ですものね。

ああ。

♬~

(新藤)失礼します!

皆さん 新藤亮 復帰しました!
ありがとうございます!

ありがとうございます!
ありがとうございます。

ありがとうございます!

これ 僕からの復帰祝いです!
(青柳)おお…。

(新藤)なんですか? これ…。

あっ! サイレントトリートメント
ってやつですか?

何? それ。

わかってて そういう事
聞かないでくださいよ。

メジャーリーグで 初めて
ホームラン打ったバッターに

最初は
よそよそしい態度を取っといて

そのあと すぐに
ワーッて盛大に祝福するやつです。

はい 皆さん どうぞ! ねっ!

僕の事 ホームランバッターで
165キロ投げて

最強の刑事に…
二刀流の刑事になれるって

思ってくれてるって事ですよね…。
ごめんなさい。

野球 興味ない。
(新藤)えっ?

みんな 戸惑ってるんだよ。

何にですか?

君は復帰しないって
聞いてたから…。

(村瀬)その代わりに優秀な新人が
来るって聞いてたからさ。

その優秀な新人の顔を
見に来たんだけど。

本当 すまん。
お前の居場所 ねえんだよ。

えっ そんな… 班長…。

(電話)
ああ… 電話。

いや お前は出なくていいよ。

ごめんね。 はい 特捜班。

(青柳)渋谷区鷹山町の雑居ビルで?
了解。

変死体。
よし! 行きましょう。

おい 新藤 何やってんだよ!
行くぞ!

フフフフ…。
(矢沢・浅輪)ハハハハ…。

行っていいんすか…?
いいよ 来いよ!

行っていいんですか…。
行こう!

ああ…。

班長 いってきます…。
はい いってらっしゃい。

じゃあ 班長 いってきます。

(銃声)
(悲鳴)

〈アガサ・クリスティ『予告殺人』〉

(相国寺竜也)
誰が そこにいなかったのか。

犯人は
なぜ あなたの命を狙うのか。

(相国寺)わかりましたよ。