ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛 第1話 和田正人、松尾諭、竹中直人… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第1話 江戸』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 弥次
  2. 喜多
  3. 二人
  4. 弥次郎兵衛
  5. 十五両
  6. 女房
  7. 大黒屋
  8. 大家
  9. バカ
  10. 一九先生
  11. 喜多八
  12. 十返舎一九
  13. 旦那様
  14. ウソ
  15. 芋七
  16. 三行半
  17. 十年連
  18. 心配
  19. 野郎
  20. お前

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土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第1話 江戸』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[新]土曜ドラマ9「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」第1話 江戸[字]

女好きのお調子者、喜多(和田正人)と弥次(松尾諭)が伊勢参りへ。2人の珍道中を尾行する戯作者・十返舎一九竹中直人)がさらにかき回す。痛快コメディー時代劇。

詳細情報
第1話あらすじ
元役者の喜多(和田正人)と、絵描きの弥次(松尾諭)の二人はお調子者で大の女好き。
喜多は大黒屋の女将と恋仲となり、病の主亡き後の後釜を目論んでいた。その前に別の女と手を切るため、弥次に十五両を工面するように頼む。弥次は、売れっ子戯作者・十返舎一九竹中直人)の筋書きで、喧嘩の絶えない女房のおふつ(安藤玉恵)を追い出して、金を入手しようとするが…。
二人の珍道中が今、幕を開ける!
出演者
 喜多…和田正人
 弥次…松尾諭
 十返舎一九竹中直人
 村田屋…多賀勝一
 案内人/語り…瀧川鯉斗
ゲスト
 おふつ…安藤玉恵
 芋七…金山一彦
 おつぼ…矢野優花
 お雪…たかはしあいこ
 おたこ…八幡みゆき
 およね…小柳友貴美
原作脚本
【原案】十返舎一九東海道中膝栗毛

【脚本】池田政之
監督・演出
 西片友樹
音楽
【主題歌】「Bon Voyage」ドレスコーズ

【音楽】濱田貴司

 

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(鯉斗)お初にお目にかかります。

私 このドラマの案内人
瀧川鯉斗と申します。

みなさん 「弥次喜多」って
聞いたことありますよね?

弥次喜多こと
弥次さん喜多さん

京都に銅像があるほどの
有名人でございますが

実在した人物では
ございません。

江戸時代に 十返舎一九
というお方が書いた滑稽本

東海道中膝栗毛』の
キャラクターでございました。

江戸庶民の憧れだった旅を
テーマに語られる この道中記は

当時 売れに売れた
大ベストセラーだったんですね!

でも その実 中身は

二人の女好きが
旅先で ハメを外すだけの

お話でございまして…。

(おたこ)あんた いい男だね~。

私と遊ばなくても 街に出りゃ

花びらの数よりも
たくさんの女が待ってんだろ?

(喜多)待ってる女より…。

今のおめぇが欲しいのさ。

うれしい~!

《どうだい弥次さん
勝負は俺の勝ちだ~っ!》

何考えてるのさぁ!

私を抱くのに
他の女のこと考えて。

バカなことを。

俺の頭の中は おめぇだけだよ。

うれしい~!

あんたが お人よしの大バカでね!

(芋七)おうおう! この 間男野郎。

ひと様の女と遊んで

タダで済むと思ってるのかお前。

おいっ!
へっ?

ハッ ハメやがったな~!

待ちやがれ おいっ!
冗談じゃねえ!

たあ~っ。

いってぇ~!

おい 待ちやがれ~!

どけ どけ どけ~っ!

待て 待て 待て~っ!

そこどけ~っ!
(悲鳴)

<時は享和二年。

徳川十一代将軍 家斉様の頃。

と 申しましても
明治よりわずか 六十数年前。

江戸は神田八丁堀に

昔 役者をやっていた
ちょいといい男がおりました>

気をつけろ コラァ!!

てめぇ!!
よっ。

< これまたちょいと 腕がたち…。

そして めちゃくちゃ女好き。

この男こそ この話の主役

喜多さんこと
喜多八でございます>

(芋七)待ちやがれ~っ!
まっじい!

(咳き込む声)

はっ はっはぁ~。

なんて日だぁ~。

はぁ…。 弥次さんのヤツ

うまく
やってやがるんだろうなぁ~。

悔しい~っ!

< おっと!
言い忘れておりました。

実は この喜多さんには
相棒がいるのでございます>

(弥次)おしのちゃ~ん。

ようやく おじさんの気持ちに
応えてくれるんだねぇ~。

おじさん うれしいよ~!

なぁ~んにも心配いらないよ。

おじさんが優し~く
なでなでするだけだから。

ねぇ~? あぁ かわいい足。

ちょっとシワシワかな アッハハ。

働き者の足だ。

あ~あ フフフッ。

ほら お顔を見せてごらん。

《フフフ…
喜多さんよ 俺様の勝ちだぜ》

もう~ ウブなんだからぁ。

恥ずかしがってないで
お顔を見せなさいったら!

げっ!! おっ およね婆さん!

(およね)好き 好き…。
いや違う! いや あの…!

弥次さんが悪いんだよ!
なっ 何で…。

産婆の婆さんを
こんな気にさせといて。

気にしないで。
ああ もう止まらない。

止めて 止めて!
いいんだよ ほらいいんだよ。

あ~っ!! 離しやがれ!

冗談じゃねえや!
あっ 弥次さん。

< この いくつになっても
煩悩が抜けないおじさんこそ

喜多さんの相棒。 弥次さんこと

弥次郎兵衛で
ございます>

(二人)行く?

アッハハ… 弥次さんこそバカだね~!

< このお話は
喜多八と弥次郎兵衛。

二人のお調子者が巻き起こす

痛快なる
旅日記なのでございます>

<第一話の舞台は 花のお江戸。

二人が
なぜ 旅に出ることになったのか

そのあたりのいきさつを
お話しさせて頂きましょう>

(お雪)旦那様
死んじまうんだね…。

なにか用かい? 喜多八。

用があるなら 部屋に
入ればいいじゃないか。

手代の身で 旦那様の
ご寝所に入るなど

恐れ多ございやす。

奥ゆかしいんだねぇ~。
ええ。

奥ゆかしいんでございます。

ちょっ… やめなさい。

私は大黒屋の女将なんだ。

おかしなことはしないでおくれ。

籠の外に出るんだぜ お雪。

おおっ!
うめえじゃねえか お雪。

あい 喜多さん。

この金魚も 川で
泳ぎてえんだろうなぁ。

二匹でだったら… 怖くねえぜ

喜多さん…。

大黒屋は 俺のもんだ~っ!

信じていいんだな?
あたぼうよ。

女将は手なずけた。

吉原から落籍されたはいいが
主との年の差は五十。

まともじゃねえ 籠の鳥だ。

主さえ 黄泉路の旅に出りゃ
俺が女将の婿殿だ アッハハ…。

大黒屋といやぁ
身代 十万両はくだらねえ大店だ。

おめぇがそこの主様とはなぁ
てぇしたもんだ。

だからさぁ… 頼むよ 十五両。

前々から やる男だとは
思ってたけどよう。

あっ 思いついた!

フッフフ… どうだい?

どうだって?
わかんねえヤツだね。

夜逃げを 「する」と

俺たちの故郷 「駿河」を
かけてるんだよ!

十数年前に駿河で出会って

この江戸まで
一緒に夜逃げをしてきた

役者くずれの喜多さんが

天下の大黒屋の主様とはなぁって
感動してるんだよ。

そんなことより 頼みごと!
何だっけ?

いや だから 十五両!
悪い女と手 切るために

お店の金に
手をつけちまったんだよ~。

今 女将にバレたら
愛想つかされて捨てられちまう。

俺が主になったら
大番頭にしてやるからさぁ。

だから 頼むよ弥次さん。

いや 弥次郎兵衛大明神様!

大番頭…。

一同:大番頭様~。
は~い

(笑い声)

わかった 何とかしよう。
アッハハハ…。

つまんねえ浮世を
おもしろおかしく暮らそうぜ。

ハッハッハ… しっかり頼むぜ~!

とは言ったものの 十五両
どうすっかねぇ~。

おっ 弥次。
あっ 大家さん。

ちょっと来い。 いいから来い。
えっ…?

えっ 何なに?

弥次 どうすんだ?

これで 十五両は安心だ ヘヘッ。

お雪も ついに決心したか ヘヘヘッ。

いよいよ大詰めだぜ。

帰ったぜ。

うわっ 何しやがんでい!

どこ行ってやがったんだ
この宿六が!

どこ行ってたって 商いの話だよ。

フンッ どうせ
若い女の尻を追いかけて

フラフラ 湯島辺りまで
行ってたんだろうが!

うわっ!

湯島まで行ってちゃ
こんな早く帰ってこれねえよ。

ホントに仕事だよ。
ウソ言うんじゃないよ。

見てみな 急ぎの仕事すら
ほっぽらかしじゃないか!

うう…。

なんだよ 急に。

私は だまされた あの仲人に。

お前は 元をただせば
駿府の大店のせがれだ。

素性はいい おまけに
絵の腕があるから稼ぎもある。

こんな良縁 またとないとか
ぬかしやがって。

ウソばっかりじゃないか!

駿府の大店 栃面屋のせがれ
ってのは本当だぜ。

女の尻は追いかける。
絵は ちっとも芽が出ない。

役立たずの
でくのぼうじゃないか!

私の十年を返しやがれ
このスットコドッコイ!

お… おめぇ それは
ちぃと言いすぎじゃねえか?

だったら売れてごらんよ。

女遊びしたきゃ

ここに千両箱積んでから
やってみろって言ってんだよ!

この とうへんぼく!

何とか言ってみろ…。

何とか言ってみろってんだよ
このポンポコたぬき!

《畜生 次から次と
いろんな悪口並べやがって。

その減らず口も今日限りだ。

ほえづらかくな クソババアめ》

何か言ったかい?

いえ 何も。

お片づけしましょうね
はい… 足元ごめんなさいよ。

はいはい えぇ…。

おっ!
(太鼓の音)

当た~り!
当た~り!

当た~り じゃねえ
聞いてんのか おめぇ。

なんだもう だいたい おめぇ

そんな絵に描いたように
うまくいくのか?

絵に描いたんじゃねえ
本に書いたんだよ。

見てみな これはな
今 売り出し中の

十返舎一九先生が
書いてくだすった筋書きだ。

間違いねえ。
あとは お前が

役を務めてくれりゃ
幕は開くんだよ。

なあ 芋七

一緒に 吉原通いした
仲じゃねえか。

な? ん~?

おめぇの筋書きどおりやったら

美人局すら
うまくいかねえが

十返舎一九なら
なんとかなるかもな。

何? なになに?
もうけ話?

今度はうまくいくんだろうね。

おたこ こいつぁ 幸先がいい。

実はな
娘の役もあるんだよ。

これだこれ 決まりだ これ。

よし 稽古! 稽古…。

おめぇも来い おめぇも…。

あんた
誰を描いてるんだい?

おめぇだよ。

思えば この十年
描いたことなかったからな。

美人すぎやしないかい?

今までありがとよ。
バカだねぇ。

(芋七)頼もう 頼もう!
(戸の開く音)

弥次郎兵衛の屋敷であるか!

お前さん 変なのが来たよ。

あの… こちらは
お屋敷ではございませんが…。

ここは 弥次郎兵衛の
住まいでございますが…。

そうだ 弥次郎兵衛の住まいだ。

私が 弥次郎兵衛でございますが。
弥次郎兵衛はおるか?

(おふつ)話がずれてますけど…。

ここは
絵師 弥次郎兵衛の住まいで

これが 弥次郎兵衛でございます。

うん わしは 駿府城詰め
松田兵五左衛門と申す。

この娘を嫁がせるため
はるばる駿府から参った。

たこと申します。

誰に嫁がせるんでございます?

だから 弥次郎兵衛にだ。
(おふつ)えぇ!?

この娘と 俺は
祝言が決まったのだ。

それは おめでとうございます。

ご丁寧に… そうではない!

何なんですか?

この娘は 俺のいいなずけなのに

弥次郎兵衛と
末を誓ったと言うではないか。

武家様 それは
何かの間違いでございましょう。

弥次郎兵衛には

私という女房が 十年前から
いるんでございますよ。

えぇ~!
女房がいる!?

ねぇ お前さん。

本当に おたこなのかい?

あい。

江戸に来る前
私には 末を誓った娘がいた。

それが このおたこなんだ。
まだ私を思ってたなんて…。

うれしい!
おたこ!

いやいやいや…。

あんたいくつ?
十九に見える二十歳です。

あんた いくつのときに
手出したの?

十年より前だから 十歳…。

そうさね 光源氏
若紫を見つけた心持ちだったよ。

武家様 それにしても
せっかく決まったご縁談

よく破談になさいましたね。
え…。

私でしたら
そんなふしだらな娘

よくも武士の顔に
泥を塗ったなと

一刀のもとに叩き斬りますがね。

え…。
お嬢様も

こんな男と関わったなんてこと

黙っていらっしゃれば
いいものを

わざわざ
お明かしになるということは

ご覚悟は
できていらっしゃるわけでしょ?

ええっと…。

でしたら まずは お武家

このお嬢様をお斬りになって

それから… 宿をお斬りください。

お… おめぇ 俺に
殺されろって言うのかい?

お前さん一人死なせやしない
私も すぐに後を追うさ。

というわけですので お嬢様

お前様は お一人で
黄泉路をお行きくださいまし。

私は 亭主と二人仲よく

死出三途を越すといたしましょう。

ええっと…。

どうすりゃいいんだよ。

《ヤベぇよ。

おふつのほうが
俺より一枚も二枚もうわてだよ。

コイツ 戯作者になったほうが
いいんじゃねえか?

畜生 考えろ 考えろ
考えろ 考えろ…》

武家様!

私を駿府のご一族様のもとへ
お連れくださり

そこで 首をはねてくださいまし!

お前さん?

ふだんは ケンカばかりでも
十年連れ添った恋女房。

死なせるわけにゃいきません。

おふつ
おめぇには まだまだ先がある。

幸せになっておくれ
今 三行半を書く。

本気なのかい?

今までありがとよ。

わかりました。
そっか ありがとよ!

うれしそうだね。
そんなことあるかよ! うっ…。

でも お前さん
私は 十年連れ添った恋女房。

死なせるわけにゃいかないって
そう言ってくれただけで十分だよ。

さあ お武家
スッパリとやっておくんなさいまし。

早まっちゃいけえねえ おふつ。

大きな空へ飛び立つんだ。

大きな空…。

お前さんが そこまで言うなら。

それじゃ 三行半を書く。

三行半だ。
ずいぶん早いね。

俺は 仕事が早いんだよ。

達者で暮らせよ 女房殿。

終わった 終わった~!

十年連れ添った恋女房
追い出しやがって。

おふつ 俺が
ふがいないばっかりに…。

うっ… すまねえ すまねえ!

あらあら。
(泣き声)

おい 弥次。
来た 大家さん!

はいはい よっ…
ほい ごめんよ ほい…。

はいはいはい!

あれあれ? おふつさんは?

ヘヘッ 心配ありませんよ
約束どおり追い出しました。

お前も とんでもねえ野郎だな。
とんでもねえ?

大家さんの役に立つためだったら
これしかないじゃありませんか。

そんなことより 十五両。

はいよ はいよ ほれ。

ヘヘヘ 確かに。
おい 入っておいで。

おぉ~ 来たね!

おい この女 誰なんだよ?
おなか大きくない?

おつぼ 今日から
この弥次郎兵衛が

おめぇの旦那様だ。

弥次 優しくしてやってくれよ。

へえ。 アハハハハ!

えっ?

おい どういうわけなんだよ。

よいしょ ほいほいほい…。

はい はい ご苦労様!

いやいや だから

この女は
誰なんだって聞いてんだよ。

俺の新しい女房。
(おたこ/芋七)え~っ!

大家さんがな 訳ありで
腹ボテになっちまった女を

どっかに片づけてくれって。

その女にゃ 持参金が
十五両ついてくるからって

言いやがってよ。
ちょちょちょ ちょっと待て。

おめぇは 持参金が欲しくて
女房 騙して

放り出しちまったってことか?
さあさあ 今宵は

俺たちの初夜だからよ
そろそろ引きあげちゃくんねえか。

こんな腹ボテで初夜って お前
どうかしてるよ お前!

大丈夫だろ。
(おたこ)ゲスの極み。

あ~あ ダメだ こりゃ。
さあ 帰るぞ。

帰れ 帰れ。

あ~あ。 はいはいはい。

これからは
道で会っても 声かけないでね。

フン! 俺様は もうすぐ
大黒屋の大番頭様だ。

望むところだよ。

おっ さあさあ
上がんねえ 上がんねえ。

今宵から 俺が お前の
新しい旦那様だ。 よろしく頼むぜ。

おいおいおいおい…。
うわ~ん!

弥次の野郎には
ホントあきれたぜ もう。

とはいえ 儲かったね。 遊ぼ 遊ぼ。
遊ぼ 遊ぼ。

(泣き声)

おいおいおい
しようがないじゃねえか。

おめぇの腹の子のテテ親は

世間じゃ名乗れねえ
訳ありのお方なんだろ?

しかも 捨てられてよ。

(泣き声)

どうせ 私は 捨てられた女です!

いやいや その代わり
十五両つけてくださったんだろ。

だから 俺が亭主と親父 両方に

なってやろう
っつってんじゃねえかよ。

安心しな。
いい亭主になってやっからよ。

前の奥さんは どうするの?

えっ? ああ 聞いてたの。

十年連れ添った奥さんを
捨てる男が

いい亭主になるなんて
信じられない。

言うねえ。

いいんだよ。
俺は アイツに夢を見させられねえ。

今のまま 一緒にいても
幸せじゃねえってことさ。

うん? 十年連れ添ったって話
したっけ?

(戸を叩く音)

誰でい。

まさか おふつが
戻ってきたんじゃねえだろうな。

やべぇ やべぇ。
(戸を叩く音)

おいおいおい ちと悪ぃけどよ
こん中へ隠れちゃくんねえか。

はい よいしょ。

前の女房だったら
首絞められちまうからよ。

(戸を叩く音)

誰でい。

俺だよ。

なんでい 喜多さんかよ。
どうした?

頼んだ十五両
大丈夫かと思ってよ。

だって
旦那 ホント今日明日なんだぜ。

それまでに返しておかねえとよ。

百倍にして返してもらうぜ。

おうおう やるねえ。 男だね!
どうやって都合した?

女だよ。 女に都合させたんだよ。

か~っ! かますねえ。
まぁ 何でもいいや。

(おつぼ)産まれる!
あ~ 痛い! 産まれる!

おふつさん みごもってたのか。
ハハッ こいつは めでてぇ。

んな訳ねえだろ。 新しい女房だよ。
新しい女房!?

おい おめぇ ちょっと
長持 開けるの手伝ってくれ。

長持に いんのかい。

せ~の…。
(二人)よいしょ。

おい 大丈夫かい。
おうおう お嬢さん しっかりしろ。

喜多さん!
えっ?

おつぼ!
おっ お知り合い?

やっぱり助けに来てくれたんだね。
喜多さん!

いや ちょちょちょ…
どういうわけだい?

いや こっちが聞きてえよ。

もしかして
腹の子の父親っていうのは…。

喜多さんです。
なに!?

バレちゃった?
バレちゃった? じゃねえよ お前。

もしかして 使い込んだ
お店の十五両ってのは

この女 片づけるための
持参金なのかい?

それじゃあ 大家のヤツ

あの十五両を
弥次さんとこ持ってきたのか!

あの野郎…。

俺は テメエの女と腹の子を
引き受けるために

恋女房
追い出しちまったってのかい。

こんな女がいることが
お雪の耳に入ってみろ。

何もかも ふいだろうが。

それに もう
十五両 手に入ったわけだしよ。

それは
おめぇに渡す金じゃねえか。

そのために 俺は
何もかも失っちまったんだぞ。

俺が大黒屋のあるじになったら

何百倍にもして 返してやる
って言ってんだろう。

そりゃ わかってるがよ。

なんだか 俺は
無性に腹が立ってきやがったぜ。

俺は おめぇに コケにされた
ってのが許せねえんだよ。

話に乗ったんだろうが!
今更 ガタガタ言ってんじゃねえよ!

なんだと!?
なんだよ!

痛ぇ!

イテテテテ…。

あの~。

腕は 落ちてねえようだな。
おめぇもな。 おら!

イタタタタ… おいおい!

おい 返せ! 返してくれ~!

もらった~!

放せ この バカ力!

(おつぼ)産まれる~!
(二人)えっ!?

(およね)はいはい
産まれるって聞いたけど。

あぁ? 誰なんだい? この娘。

(弥次/喜多)コイツの女房だ。
どっちなんだよ!

どっちでもいいからよ
早く頼むぜ。

はいはい
ほら お湯 沸かしとくれ。

ほら いくよ。 安心をし… えっ?

どうしたい?
男か? 女か?

人形だ。
(弥次/喜多)え~っ!

どうなってんの?

おいおい おつぼ!
どういうことだよ!

(おふつ)そこまでだよ!

おふつ!

弥次 悪ぃ。
ごめんね。

おめぇら…。
コイツら どっかで会ったような…。

あっ!
間男野郎。

なんだ?
知らねえ。

おい 弥次!
あぁん!?

聞いたぞ。
おふつさんを騙すために

十返舎一九
筋書きをこしらえさせたそうだな。

うるせぇな。 テメエは 黙ってろよ。

弥次さんに回すなんて
ボケてんじゃねえの。

ええい 黙りな。

このお方を どなたと心得る。

当代一の売れっ子戯作者
十返舎一九先生よ。

はい 私が…。

十返舎一九でございます。

え~っ!
ウソ! 大家さんが十返舎一九!?

よくも こんな三文芝居を
俺の作だなんて言ってくれたな。

このバカどもが。
いやいや それは あの…。

おふつさ~ん!

(喜多/弥次)
え~っ! ここも知り合い!?

おふつさんの言うとおりだった。
信じた私が バカだった。

おつぼ 子ができたってのは
ウソだったのか?

ウソなんて言葉で
片づけてほしくないね。

おつぼちゃんは
真剣だったんだから。

うちの宿六に稼ぎがないから

私が神田明神様の門前の茶店
働きに行ってるのは 知ってんね。

ごちそうさま。
どうも ありがとうございます。

あの~。

喜多さんのお友達の
弥次さんの奥様ですよね。

奥様って柄じゃないけど。
あなたは?

うわ~ん!
ちょっと どうしたの?

ちょっと…。

ほら ちょっと座って。 はいはい

(おふつ)聞けば 喜多さんが

二世を契りながら
最近 ちっとも会ってくれない。

やっと会えたと思ったら…。

あっ 喜多さん。
どこへ行ってたの?

急に いなくなるし
私 心配で心配で…。

喜多八。
はい。

この人は?
いや あの… 遠縁の者です。

あっ 先に行っててもらえますか。
すぐに追いかけますんで。

一緒には なれないって
どういうこと?

俺は 今 まともに働いてんだ。

見てみろ。 天下の大黒屋だぜ。

今の俺にゃあ 商い第一。

とても
所帯を持つ余裕は ねえんだ。

すまねえ。

じゃあな。

喜多さん

まっ 出会いがありゃ
別れもあるってな。

おめぇよう 袖にするにも

もうちょっと 言いようってのが
あんだろうが。

偽芝居で
三行半 書いたヤツが口出すな。

はい。

ひでぇ話だな まったくよ。

それで この二人が
この私に相談に来たって寸法だ。

大家さんが十返舎一九だって
いつ わかったんだよ。

お前さんは 一枚 絵が描けると
すぐ飲みに行っちまうだろ。

版元さんに持っていくのは
いつも 私だった。

そのとき たまたま会ったんだよ。

そうか。
女房が お世話になりまして…。

黙ってな。
はい。

一九先生は
喜多さんに子ができたと言って

反応を見なさいと
おっしゃってくださいました。

そんなことを。
それを聞いて

喜多が喜ぶか
それとも違う顔をするか。

とにかく そのまま
伝えろって言ったんだよ。

そうしたら…。

こ こ こ… 子ができたって!?

ちょ ちょ ちょっと…。

本当か?

まずいな…。

いや ちょっと待て
ちょっと待て ちょっと待て

(おつぼ)喜多さんは
私を一九先生のところへ

連れていきました。

あの娘と腹の子を
なんとかしてくれだと?

ええ 誰か…。

まとめて もらってくれる人は
いませんかね 大家さん。

ご挨拶に初がつおを
持っていくのと訳が違うんだぞ。

持参金に十五両 これで
なんとかしてもらえませんか?

お前 その金 どうした?

お店の金に手をつけました。

とんでもねえ野郎だな お前は!

涼風の喜多八
一世一代の大博打です。

お願いしやす お願いしやす!

あちゃ~ しくじった。

いや~ ぶったまげたよ。

これに関しては
私の戯作の上をいった。

いっそのこと
黄表紙にしちまえば?

ハハ 弥次さん 絵描かせてもらえよ。

いいね。
そこ うるさい!

(二人)はい…。
とにかく驚いたよ。

もともと 一九先生が
お立てになった策が

ぐるっと回って 一九先生に
戻ってきたんだからね。

それで もう一度
みんなで集まって

この企てになったというわけさ。

よし わかった!

弥次を使おう

俺たちは 弥次が
持参金付きの娘を頼まれて

どう出るか。 そして 喜多が

おつぼが弥次のものになるのを
知ってどう出るか

それを見てたんだよ。

女が一生をささげるに
値する男かどうか。

まっとうな心を持った
男かどうか 見てたんだよ。

ほら 三行半
大きな空に飛んできな!

喜多さん さようなら!

(二人)そんなこと言うなよ!

(二人)ひゃ~!
よし ほら 行くぞ。

さぁ 立て 立て。

とっとと出てけ!
ぬれねずみが! フフフ。

いやいやいや まいったね
って 何がまいったんだ? ヘヘヘ…。

ゲッ 版元!?

先生 いつになったら

原稿いただけるん
でしょうかね?

前金もらって

何も書かないんじゃすみませんよ。

もうちょっと もうちょっと
お待ちください!

ネタなら ちゃんとあるんです。

もうちょっと もうちょっとです
お願いします!

私が先生の顔を
忘れないうちに頼みますよ。

はっ。
でないと 前金が

手切れ金ですからね!
はっ。

あ~あ。

やれやれやれやれ。

いいネタなんてありゃしねえんだよ。

なぁ 大福…。

あっ!

ハァ… 無宿もんになっちまったな。

ヘヘヘ ハハハ…。

なんだよ?

いや… 駿府出て

二人で江戸に来たときも
こうだったな と思ってよ。

ああ そうだったな。

心配すんねぇ 弥次さん
まだ大黒屋があらぁ。

そうだ そうだったな。
ハハハハ。

そうだよ ヘヘヘヘ。

お~ ビックリした!
何だ? このかわいいの。

うん? 文がついてるぞ。

う~ん?
なんでぇ?

あ~! だ… 大黒屋の旦那が
亡くなったってよ!

よっしゃ~! 大番狂わせだ!

十万両の旦那と大番頭だぜ。
(二人)アハハハ…。

いてぇ…。
何しやがる!

これから旦那様の弔いの支度だ。

喜多八 あんたは
入れるわけにはいかない。

なんだって!?
旦那様から

自分にもしものことがあったら
喜多だけは追い出すように と

遺言をたまわってたんだよ。
ウソだろ お雪!

なれなれしく呼ぶでないよ。
遊女のおめぇが

あんなじいさんに落籍された。

楽しくもねえ籠の鳥 やっと
空に羽ばたけるんじゃねえか。

なぁ お雪… お雪!

鳥は籠から出たら
一羽 勝手に飛ぶもんさ。

籠の中での夢は忘れたよ。

私は大黒屋をしょって
いかなきゃいけないんだ。

喜多さん あんたも
そろそろ 目を覚ましなよ。

お… お雪!

(おふつ)そうそうそうそう。

あっ そうそう…。
あっ 出来ました!

あっ あっ… ハックシュン!

夜が明けた。

眠っちまったかい?

いいや。

己のバカさ加減が
つくづく嫌になって

眠れやしねえよ。

ハァ… 何もかもなくなっちまった。

金も 住む家も 女房も。

自業自得か。

ハァ…。

これから どうしよっかな…。

俺みてぇなバカのことなんか
誰も知らねえ

遠いところへ行ってしまいてぇよ。

まったくだ。

とはいえ どこ行きゃ
いいんだろうな…。

伊勢参りか。

ああ お伊勢参りだ。

はやってんだってな。

伊勢神宮に参拝して
これまでの垢を落として

清い体になって…。

あ~!
あ~ ビックリした!

弥次さん。
うん?
伊勢参りだ。

お伊勢さんへお参りするんだよ!

汚れちまった俺たちにゃ

間に合うかどうか わかんねえけど
もし 生まれ変われるなら

これから やり直して
みようじゃねえか。

ねぇ 弥次さん。
伊勢参りか。

のった! さえてるぜ 喜多さん。
(二人)ハハハハ。

あっ だめだ。
えっ えっ えっ?

路銀がねえ すっからかんだもん。

長屋へ戻って 家財道具
売っ払って路銀作ろうぜ。

クズのやりおさめだ。
弥次さん。

なんでぇ?
さえてるな!

ありがとよ!
(笑い声)

しめしめ 誰もいない… えっ?

あ~ 何もねえ!

おふつの野郎 やることが
早いじゃねえか。

おい 弥次さん?
うん?
あれ。

(おふつ)「旦那としては
下の下だけれど

楽しましてもらいました ふつ」。

(おつぼ)「次に会う時は
ため息が出るほど

いい女になっています つぼ」。

これは旅の一式だぜ。

おい 弥次さん!
うん?

路銀だ…。

何もかも お見通しってか。

お釈迦様の手のひらの上だぜ。

逃がした魚は大きかったな…。

一九先生。

うん?

あ~ 逃げやがったな!

「道中膝栗毛 はじまり」。

弥次公!
喜多公!

(二人)大きくなって
帰ってこいよ!

あれ? 今 おつぼの
声が聞こえたような。

俺もおふつの声が聞こえたような。

んなわけねえか 空耳だ。
だな。

よし 行くぞ 弥次さん。
ちょっと待て。

一首思いついた。

ヘヘ。
どういう意味だ?

道中教えてやるよ。
なんだ それ!

いくぞ。
へい。

<難波江とは
大阪湾の入り江のこと。

入り江のあしが
邪魔になったとしても

旅立ちたいと思った
その日が最高の日

という意味でございます。
とにもかくにも二人の旅に

どうぞ おつきあいくださいませ>

< あらら? 一九先生?>

アイツらなら 行く先々で

いいネタになる騒動を
起こしてくれるに違いない。

< こりゃまた 本当に
何が起こりますことやら>